JP7174908B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やアレンジボールなどの遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、始動口への遊技球の入賞(入球)に基づいて変動表示される図柄が所定の当り図柄で停止表示されると、大入賞口を開放する大当り遊技を実行し、大当り遊技終了後に、図柄が当り図柄となる当り確率が通常状態よりも高い高確率状態を設定可能な遊技機が知られている。例えば、特許文献1には、遊技店の従業員等の外部操作によって当り確率の設定値を、3段階の当り確率のいずれかに設定変更される遊技機が記載されている。また、特許文献2には、所定の高確率状態で変動表示される図柄が特定の外れ図柄で停止表示されると、図柄の変動表示パターンを設定するための変動パターンテーブルを特定の変動パターンテーブルに変更し、通常遊技状態で変動表示される図柄が特定の外れ図柄で停止表示されても、変動パターンテーブルを変更しない遊技機が記載されている。
特開2003-205160号公報 特開2012-050790号公報
上述した特許文献1の遊技機において、当り確率の設定値は遊技者の関心が高いことから、当り確率の設定状況を遊技者に示唆する演出を行なうことが考えられる。その際、特許文献2のような特定の外れ図柄を用いて示唆することが考えられるが、特定の外れ図柄に関する知識のない遊技者は、特定の外れ図柄が停止表示されても気付かないため、そのような示唆演出を行なっていること自体を把握することができないものとなる。
本発明の遊技機は、当り確率設定の示唆を特定の外れ図柄を用いて行なうものにおいて、特定の外れ図柄が停止表示することを遊技者が気付きやすくすることを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
即ち、本発明の遊技機は、
所定の始動条件の成立に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果の導出表示において当り結果が導出されると当り遊技を実行する遊技機であって、
外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当り確率を、段階的に設けられた複数の当り確率の中から一の当り確率に設定する当り確率設定手段と、
前記導出表示の結果を示す演出図柄の変動表示を行なう表示機器と、音出力機器と、発光機器とを含む複数の演出機器と、
前記導出表示において外れ結果が導出される場合の前記演出図柄の外れ図柄として、通常外れ図柄または該通常外れ図柄とは異なり前記当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄のいずれかを設定する外れ図柄設定手段と、
前記演出図柄が前記通常外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて通常外れ停止演出を行ない、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて前記通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう外れ停止演出手段と、
を備え、
通常遊技状態中の演出モードとして、演出態様が異なる複数の演出モードを備え、
前記外れ停止演出手段は、前記複数の演出モードの各々に応じた演出図柄の表示態様で前記通常外れ停止演出を行ない、前記複数の演出モードに共通の演出図柄の表示態様で前記特定外れ停止演出を行ない、
前記導出表示では、前記演出図柄を横並びに並べて変動表示が行なわれ、前記演出図柄が停止表示する際に、前記演出図柄のいずれもが一致する並びで前記当り結果を導出し、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びで外れ結果を導出し、
前記外れ図柄設定手段は、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びのうち、前記通常外れ図柄の並びとは異なる並びで前記当り確率を示唆するように前記特定外れ図柄を設定する
ことを要旨とする。
明細書において参考的に開示する参考発明の遊技機は、
所定の始動条件の成立に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果の導出表示において当り結果が導出されると当り遊技を実行する遊技機であって、
外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当り確率を、段階的に設けられた複数の当り確率の中から一の当り確率に設定する当り確率設定手段と、
前記導出表示の結果を示す演出図柄の変動表示を行なう表示機器と、音出力機器と、発光機器とを含む複数の演出機器と、
前記導出表示において外れ結果が導出される場合の前記演出図柄の外れ図柄として、通常外れ図柄または該通常外れ図柄とは異なり前記当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄のいずれかを設定する外れ図柄設定手段と、
前記演出図柄が前記通常外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて通常外れ停止演出を行ない、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて前記通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう外れ停止演出手段と、
を備えることを要旨とする。
参考発明の遊技機では、当否判定の結果の導出表示において外れ結果が導出される場合の演出図柄の外れ図柄として、通常外れ図柄または当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄のいずれかを設定する。そして、演出図柄が通常外れ図柄で停止表示する際に演出装置を用いて通常外れ停止演出を行ない、演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する際に演出機器を用いて通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう。特定外れ停止演出が行なわれることにより、停止表示する特定外れ図柄に遊技者を注目させることができる。このため、特定外れ図柄に関する知識のない遊技者に、少なくとも特定外れ図柄に何らかの意味があると気付かせることができる。また、特定外れ図柄に関する知識のある遊技者に特定外れ図柄の停止表示を気付かせやすくして、特定外れ図柄が示唆する当り確率を把握させることができる。したがって、当り確率設定の示唆を特定の外れ図柄を用いて行なっていることを遊技者が気付きやすくすることができ、特定外れ図柄が示唆する当り確率に対する遊技者の関心を高めて遊技興趣を向上させることができる。なお、「当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄」は、遊技者に対し、当り確率設定手段により設定されている当り確率(現在の設定値)を推測または把握させることができるものであればよい。
参考発明の遊技機において、演出態様が異なる複数の演出モードを備え、前記外れ停止演出手段は、前記複数の演出モードの各々に応じた演出態様で前記通常外れ停止演出を行ない、前記複数の演出モードに共通の演出態様で前記特定外れ停止演出を行なうものとしてもよい。こうすれば、いずれの演出モードであっても、特定外れ停止演出が行なわれていることを遊技者により気付かせやすくすることができる。なお、複数の演出モードは、遊技が実行されている遊技時間や、当否判定の回数即ち導出表示の回数、当り遊技の実行回数などに応じて切り替わるものとしてもよい。あるいは、遊技者がいずれかの演出モードを選択可能としてもよく、所定条件が成立すると選択可能となるものとしてもよい。
参考発明の遊技機において、前記外れ停止演出手段は、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に、該特定外れ図柄以外に前記表示機器に表示される表示演出によって前記特定外れ停止演出を行なうものとしてもよい。演出図柄が停止表示する際には、遊技者は表示機器に注目しているから、表示演出によって演出効果をさらに高めることができる。表示演出は、例えば、演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する際や停止表示している際に、演出図柄(特定外れ図柄)の背景(周囲)を所定色で発光させるものや点滅させるものなどとする。
参考発明の遊技機において、前記外れ停止演出手段は、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に、変動表示中の前記演出図柄の表示態様とは異なる表示態様に変化させることによって前記特定外れ停止演出を行なうものとしてもよい。演出図柄が停止表示する際には、遊技者は表示機器に注目していることから、停止表示する演出図柄の表示態様を変化させることで演出効果を一層高めることができる。なお、複数の演出図柄を変動表示させて順に停止表示させるものにおいては、各演出図柄が停止表示する際に演出図柄の表示態様を順に変化させてもよいし、最後に演出図柄が停止表示する際に全ての演出図柄の表示態様を一度に変化させてもよい。
参考発明の遊技機において、前記外れ停止演出手段は、前記通常外れ停止演出において前記演出図柄が前記通常外れ図柄で停止表示する時間よりも、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する時間を長くすることによって前記特定外れ停止演出を行なうものとしてもよい。こうすれば、特定外れ図柄が通常とは異なる外れ図柄であることを遊技者により確実に認識させることができる。また、特定外れ図柄が示唆する当り確率をより確実に遊技者に把握させることができる。
参考発明の遊技機において、前記外れ図柄設定手段は、前記導出表示において当り結果が導出されることなく外れ結果が導出される遊技期間が長い場合には短い場合に比して前記特定外れ図柄を設定する可能性が高いものとしてもよい。こうすれば、当り遊技が比較的長く実行されていない場合に、特定外れ図柄の停止表示により当り確率を示唆する可能性を高めて、遊技を継続するか否かを判断しやすくすることができる。なお、遊技期間は、遊技が実行されている遊技時間としてもよいし、当否判定の回数即ち導出表示の回数としてもよい。
本発明の遊技機によれば、当り確率設定の示唆を特定の外れ図柄を用いて行なうものにおいて、特定の外れ図柄が停止表示することを遊技者が気付きやすくすることができる。
本発明の一実施例としてのパチンコ機1の正面図である。 パチンコ機1の裏面図である。 パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図である。 パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。 演出図柄表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。 パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。 主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 電源投入処理の一例を示すフローチャートである。 始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 初期設定処理の一例を示すフローチャートである。 演出モード設定処理の一例を示すフローチャートである。 図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。 通常モードA~Cの一例を示す説明図である。 通常モード時外れ図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 通常外れ図柄と特定外れ図柄の一例を示す説明図である。 特定外れ図柄の示唆内容と対応乱数の一例を示す説明図である。 通常外れ停止演出の一例を示す説明図である。 特定外れ停止演出の一例を示す説明図である。 演出図柄の変動表示におけるタイムチャートの一例を示す説明図である。 変形例において演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する様子を示す説明図である。 変形例の通常モード時外れ図柄決定処理を示すフローチャートである。 変形例の特定外れ図柄の示唆内容と対応乱数の一例を示す説明図である。 変形例の通常モード時外れ図柄決定処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明のパチンコ機1の正面図であり、図2は、パチンコ機1の裏面図であり、図3は、パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図であり、図4は、パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施例では、始動口に遊技球が入球したことを契機として特別図柄の変動表示を開始し、当該特別図柄が所定の大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技を開始する、いわゆるセブン機タイプ(第1種タイプ)の遊技機に本発明を適用した例について説明する。
[パチンコ機1の外観構成]
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行なうためのCRユニット50が設けられている。
前面枠3は、内枠5に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として内枠5に対して開閉可能となっている。また、内枠5は、外枠2に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として外枠2に対して開閉可能となっている。前面枠3と内枠5は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。一方、外枠2は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、遊技ホールの島設備の島枠に固定される。
前面枠3の上部左右には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に対して注意喚起するための警告音を鳴らしたりするスピーカ14が設けられている。また、前面枠3には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ(ランプ)15が複数設けられている。
上受け皿11には賞球や貸球が払い出されるようになっている。上受け皿11の上面右部には、CRユニット50に挿入されたプリペイドカードの残高等を表示する精算表示装置52が配設され、当該精算表示装置52には、遊技球の貸し出しを指示する球貸ボタン53と、CRユニット50に挿入されているプリペイドカードの精算(返却)を指示する精算ボタン54と、が設けられている。また、上受け皿11の上面中央部には、遊技者の操作に応じて各種演出を行なうための演出ボタン16が配設されている。下受け皿12は上受け皿11から溢れた球を受けることができるようになっている。
パチンコ機1の裏側の内枠5には、図2に示すように、球タンク77とタンクレール78と払出装置72とが設けられている。払出装置72は、遊技盤20に設けられる各入賞口に遊技球が入球すると、予め定められた数の遊技球を、賞球として、球タンク77からタンクレール78を介して上受け皿11に払い出す。また、払出装置72は、球貸ボタン53が操作されると、貸球を上受け皿11に払い出す。
発射ハンドル13は、下受け皿12の右方に設けられており、遊技者により時計回りに回動操作されると、図示しない発射装置が有する発射モータ83(図4参照)が作動し、発射ハンドル13の回動操作量に応じた発射威力で遊技球を1球ずつ遊技盤20へ向けて打ち出す。
[遊技盤20の構成]
遊技盤20は、図3に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出図柄表示装置37と、演出図柄表示装置37の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物38と、センター役物38の右方に配置された普通図柄作動ゲート22と、センター役物38の下方に配置された常時開放の第1始動口23と、普通図柄作動ゲート22の下方に配置された開閉式の第2始動口24と、遊技領域21の右下部に配置された大入賞口25と、遊技領域21の左下部に配置された常時開放の普通入賞口26と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤20には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
第2始動口24は、普通電動役物として構成される可変式の入球口であり、左右一対の開閉羽根(開閉部材)24bと、開閉羽根24bを作動させる第2始動口ソレノイド24c(図4参照)と、を備える。この第2始動口24は、通常は、開閉羽根24bが直立して遊技球の入球が困難な通常状態とされており、普通図柄が当り図柄で停止表示されて当り遊技(普通図柄当り遊技)が実行されるときに、第2始動口ソレノイド24cによって開閉羽根24bが左右に開くことにより、遊技球の入球が容易な開放状態とされる。第2始動口24には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第2始動口スイッチ24aが取り付けられている。第2始動口24は、第2始動口スイッチ24aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間が経過すると閉鎖される。
大入賞口25は、特別電動役物として構成される可変式の入球口であり、開閉板(開閉部材)25bと、開閉板25bを作動させる大入賞口ソレノイド25c(図4参照)と、を備える。この大入賞口25は、通常は、開閉板25bによって塞がれて遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、特別図柄が大当り図柄で停止表示されて大当り遊技が実行されるときに、大入賞口ソレノイド25cによって開閉板25bが手前に開くことにより、遊技球の入球が可能な開放状態とされる。大入賞口25には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための大入賞口スイッチ25aが取り付けられている。大入賞口25は、大入賞口スイッチ25aが遊技球の入球を9個カウントするか、9個カウントする前に所定の開放時間(例えば、28.0秒)が経過すると閉鎖される(大当りラウンド)。大当り遊技は、上記大当りラウンドを予め定められた所定回数(例えば15回)繰り返すことにより行なう。
第1始動口23は、遊技者が遊技球を遊技領域21の左側領域(第1遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる左打ち)することにより遊技球を入球させることができる。一方、第2始動口24,大入賞口25は、左打ちによって遊技球を入球させることは不可能であり、遊技球を遊技領域21の右側領域(第2遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる右打ち)することにより遊技球を入球させることができる。もっとも、第2始動口24および大入賞口25は、可変式の入賞口であり、それぞれ、普通図柄が当選した場合,特別図柄が大当りで当選した場合に開放されてはじめて遊技球が入球可能となる。
遊技盤20の右下部には、第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)31と、第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)32と、第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)33と、第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)34と、普通図柄表示装置(普図表示装置)35と、普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)36と、が配置されている。
第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、本実施例では、7セグメント表示装置として構成されており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数種類の表示態様を表現する。第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、始動口への遊技球の入球に基づいて表示態様を順次切り替えることにより特別図柄の変動表示を開始し、所定の変動時間が経過したときに予め定められた複数の停止表示態様の何れかで停止表示することにより特別図柄を停止表示する。そして、特別図柄が所定の停止表示態様(大当り図柄)で停止表示されると、大当り遊技が実行される。第1特図表示装置31は、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第1始動口入球用の表示装置であり、第2特図表示装置32は、第2始動口24への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第2始動口入球用の表示装置である。なお、第1特図表示装置31により表示される特別図柄を第1特別図柄(第1特図)とも呼び、第2特図表示装置32により表示される特別図柄を第2特別図柄(第2特図)とも呼ぶ。
なお、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に第1始動口23に遊技球が入球した場合、第1特別図柄の変動表示を所定数(実施例では4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第1特別図柄の変動表示を順次開始する。第1特別図柄の保留数は、第1特図保留数表示装置33に表示される。また、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に第2始動口24に遊技球が入球した場合も、第2特別図柄の変動表示を所定数(例えば、4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第2特別図柄の変動表示を順次開始する。第2特別図柄の保留数は、第2特図保留数表示装置34に表示される。
普図表示装置35は、本実施例では、当りの場合に点灯し外れの場合に消灯する第1表示部と、当りの場合に消灯し外れの場合に点灯する第2表示部と、を有するLED表示装置として構成されている。普図表示装置35は、普通図柄作動ゲート22に設けられたゲートスイッチ22aが遊技球を検知したことに基づいて、第1表示部の点灯と第2表示部の点灯とを交互に繰り返すことにより普通図柄を変動表示し、所定の変動時間が経過すると、第1表示部および第2表示部の何れか一方を点灯し他方を消灯することにより普通図柄を停止表示する。普通図柄が当り図柄で停止表示されると、第2始動口24が開放される。
なお、本実施例では、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート22を通過したときには、普通図柄の変動表示を所定数(例えば、4個)まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留している普通図柄の変動表示を順次開始する。普通図柄の保留数は、普図保留数表示装置36に表示される。
演出図柄表示装置37は、液晶ディスプレイ等により構成される画像表示装置であり、表示画面上で特別図柄に対応する演出図柄(疑似図柄)371L,371C,371Rの表示(図柄変動演出)の他、リーチ演出や各種報知演出(後述の設定示唆演出)等の様々な演出表示を行なう。図5は、演出図柄表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。図示するように、演出図柄表示装置37の表示画面の中央部には、数字や英字、文字、記号、キャラクタ等(図の例では、数字)からなる左,中,右の3つの演出図柄371L,371C,371Rが表示される。3つの演出図柄371L,371C,371Rは、始動口(第1始動口23または第2始動口24)に遊技球が入球すると、上から下へスクロールするように変動表示され、所定の変動時間が経過すると、左,右,中の順に停止表示される。右の演出図柄371Rが停止表示されたときに当該右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致しなかったときには、外れ(通常外れ)となる。一方、右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致したときには、リーチとなり、リーチ演出に移行する。そして、当該リーチ演出を経て中の演出図柄371Cが停止表示されたときに当該中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致しなかったときには、外れとなり(リーチ外れ)、中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致したときには、大当りとなる。なお、演出図柄表示装置37の表示画面には、演出内容に応じて表示態様(表情)が変化するキャラクタ図柄373が表示される。
また、演出図柄表示装置37の表示画面の隅部(下部)には、図5に示すように、第1および第2保留図柄372a,372bも表示される。第1保留図柄372aは、第1特別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第1保留図柄372aは、特別図柄の変動表示中等に第1始動口23に遊技球が入球する毎に1つずつ追加表示され、第1特別図柄の変動表示が開始される毎に1つずつ消去される。また、第2保留図柄372bは、第2特別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第2保留図柄372bは、特別図柄の変動表示中等に第2始動口24に遊技球が入球する毎に1つずつ追加表示され、第2特別図柄の変動表示が開始される毎に1つずつ消去される。
[制御回路の構成]
また、パチンコ機1は、図4に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出図柄制御装置91と、電源基板95(図2参照)と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子板65が設けられており、外部接続端子板65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100(図4参照)へ送信される。
主制御装置60は、遊技の基本的な進行の制御を行なうものである。図3に示すように、主制御装置60には、前面枠3の開放を検知する前面枠開放スイッチ3aや、内枠5の開放を検知する内枠開放スイッチ5a等からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力される。また、主制御装置60には、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過を検知するゲートスイッチ22aや、第1始動口23への遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ23a、第2始動口24への遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ24a、大入賞口25への遊技球の入球を検知する大入賞口スイッチ25a、普通入賞口26への遊技球の入球を検知する普通入賞口スイッチ26a等からの検知信号が遊技盤中継端子板61を介して入力される。更に、主制御装置60には、設定キースイッチ67やRAMクリアスイッチ68からの操作信号が入力され、設定キースイッチ67やRAMクリアスイッチ68を用いた設定内容を設定表示装置(性能表示装置)69に表示可能となっている。
設定キースイッチ67やRAMクリアスイッチ68、設定表示装置69は、図2に示すように、パチンコ機1の裏側の主制御装置60に設けられる。設定キースイッチ67は、特別図柄の大当り確率などの各種設定を行なう際に操作されるスイッチである。また、RAMクリアスイッチ68はRAMクリアを実行するためのスイッチであり、遊技ホールの管理者は、RAMクリアスイッチ68を押下した状態で電源を投入することでRAMクリアを実行することができる。本実施例では、各種設定を行なう際の設定値の選択にもRAMクリアスイッチ68が用いられる。設定表示装置69は、7セグメント表示装置として構成されており、各種設定における設定値やパチンコ機1の性能、エラー発生時のエラーコードなどを表示する。ここで、本実施例では、特別図柄の大当り確率としてそれぞれ異なる確率が定められた3つの設定値1~3の何れかを選択してセット可能となっている。遊技ホールの管理者は、所定の鍵を設定キースイッチ67に挿入して回転させることで、設定値の変更が可能な状態とすると、現在の大当り確率の設定値1~3に対応する「1」~「3」のいずれかの数字が設定表示装置69に表示される。また、設定表示装置69は、RAMクリアスイッチ68が押下される度に「1」~「3」の数字を順番に表示する。このため、管理者は、設定表示装置69に表示される数字が所望の設定値に対応する数字となるようにRAMクリアスイッチ68を押下して所望の設定値を選択し、設定キースイッチ67に挿入した鍵を回転させて初期位置に戻すことにより、選択した設定値(設定値1~3の何れか)を確定して特別図柄の大当り確率としてセットすることができる。なお、本実施例では、設定キースイッチ67およびRAMクリアスイッチ68を用いて設定値の選択およびセットを行なう構成としたが、例えば、回転つまみ等、外部から操作できるものであれば、他の如何なる操作手段を用いて設定値の選択やセットを行なう構成であってもよく、設定値を選択する専用のスイッチを設ける構成であってもよい。また、パチンコ機1は、設定値を設定表示装置69に表示するものとしたが、他の表示装置に表示してもよいし、音声により報知してもよい。また、設定値1~3の3つに限られず、複数の設定値のうちから選択可能なものであれば幾つであっても構わない。
また、主制御装置60からは、第2始動口ソレノイド24cや大入賞口ソレノイド25c等への駆動信号が遊技盤中継端子板61を介して出力される。また、主制御装置60からは、第1特図表示装置31や第2特図表示装置32、第1特図保留数表示装置33、第2特図保留数表示装置34、普図表示装置35、普図保留数表示装置36等への表示信号が図柄表示装置中継端子板62を介して出力される。更に、主制御装置60からは、ホールコンピュータ100への信号が裏配線中継端子板64および外部接続端子板65を介して出力される。
払出制御装置70は、賞球や貸球の払い出しに関する制御を司るものである。この払出制御装置70には、上受け皿11に払い出す遊技球を貯留するための図示しない球タンクの球切れを検知する球切れスイッチ76からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力され、上受け皿11に払い出される遊技球を検知する払出スイッチ74からの検知信号が払出中継端子板71および裏配線中継端子板64を介して入力され、下受け皿12の満杯を検知する満杯スイッチ75からの検知信号が直接に入力される。一方、払出制御装置70からは、払出モータ73への駆動信号が裏配線中継端子板64および払出中継端子板71を介して出力される。払出制御装置70は、主制御装置60と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置60から送信されるコマンドに従って払出モータ73を駆動して賞球の払い出しを行なう。払出制御装置70は、球切れスイッチ76および満杯スイッチ75の何れかから検知信号を入力すると、その検知の状況が解消して検知信号を入力しなくなるまで、払出モータ73を駆動停止し、賞球の払出動作を中断する。
また、払出制御装置70は、CRユニット端子板51を介してCRユニット50と通信可能に構成されている。CRユニット端子板51は精算表示装置52と双方向通信が可能に構成されており、払出制御装置70には、精算表示装置52に設けられた球貸スイッチ53aや精算スイッチ54aからの検知信号がCRユニット端子板51を介して入力される。なお、球貸スイッチ53aは、球貸ボタン53の操作を検知して検知信号を出力するものであり、精算スイッチ54aは、精算ボタン54の操作を検知して検知信号を出力するものである。払出制御装置70は、球貸コマンドを入力すると、払出モータ73を駆動して貸球の払い出しを行なう。また、払出制御装置70は、発射制御装置80とも双方向通信が可能に構成され、満杯スイッチ75から検知信号を入力する等の所定の発射停止条件が成立したときに、発射制御装置80に対して発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置80は、遊技領域21への遊技球の発射に関する制御を司るものである。この発射制御装置80には、発射ハンドル13の回動操作に応じて出力される回動量信号や、発射停止ボタンの操作を検知する発射停止スイッチ81からの発射停止信号、遊技者が発射ハンドル13に触れていることを検知するタッチスイッチ82からのタッチ信号等が入力される。一方、発射制御装置80からは、発射モータ83への駆動信号が出力される。発射制御装置80は、回動量信号に基づく発射強度で遊技球が遊技領域21へ発射されるよう発射モータ83を制御する。なお、発射制御装置80は、タッチ信号を入力していないときや発射停止コマンドを入力しているときには、発射ハンドル13の操作に拘わらず発射モータ83の駆動を停止し、遊技球を発射させない。
サブ統合制御装置90は、遊技の演出に関する制御を司るものである。サブ統合制御装置90は、CPU90aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU90aの他に、ROM90b,RAM90c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。このサブ統合制御装置90は、演出中継端子板63を介して主制御装置60から一方向通信により各種コマンドを受信可能となっており、受信したコマンドに応じた演出制御を行なう。サブ統合制御装置90には、演出ボタン16の操作(押下)を検知する演出ボタンスイッチ16aからの検知信号が入力される。一方、サブ統合制御装置90からは、スピーカ14への音声信号や各種LEDやランプ15への点灯信号が出力される。また、サブ統合制御装置90からは、演出図柄制御装置91への演出表示制御用のコマンドが一方向通信により出力される。演出図柄制御装置91は、サブ統合制御装置90からの演出表示制御用のコマンドを受信し、そのコマンドに応じた演出画像が演出図柄表示装置37に表示されるよう当該演出図柄表示装置37の表示制御を行なう。
電源基板95は、外部のAC電源からの交流電圧を直流電圧に変換する直流電源であり、図示しない電源スイッチの操作によってパチンコ機1の各部に電力を供給する。電源基板95は、コンデンサ等により構成されるバックアップ電源を備え、AC電源から供給される電力をバックアップ電源に蓄電する。これにより、AC電源からの電力の供給が遮断される停電時に、バックアップ電源からの電力が主制御装置60のRAM60c等に供給され、主制御装置60のRAM60c内のデータ等が一定時間に亘って保持される。
[パチンコ機1の遊技の概要]
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図6は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率は、第1特別図柄と第2特別図柄で同じ確率となっており、設定値1の通常状態(低確率状態)では1/319.9、確変状態(高確率状態)では1/74.6であり、設定値2の通常状態では1/299.4、確変状態では1/69.9であり、設定値3の通常状態では1/281.3、確変状態では1/65.6である。即ち、設定値1,2,3の順に大当り確率が高いものとなる。また、普通図柄の当り確率は、通常状態では、1/10であるが、確変状態では、約1/1(100%)である。普通図柄が当選したときの第2始動口24(普通電動役物)の開放パターンは、通常状態では、最大0.2秒間、1回開放されるが、確変状態(時短状態,開放延長状態)では、最大3.0秒間、1回に延長される。第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示は共に4個まで保留され、第1特別図柄の変動表示よりも第2特別図柄の変動表示が優先して行なわれる(特図2優先変動)。
こうした仕様のパチンコ機1において、左打ち(第1遊技領域への遊技球の発射)により第1始動口23に遊技球が入球する(所定の始動条件が成立する)と、第1特別図柄の変動表示が開始される。そして、第1特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、大当りとなり、大入賞口25が開放される大当り遊技が実行される。大入賞口25は、左打ちでは遊技球の入球が不能であり、右打ち(第2遊技領域への遊技球の発射)することにより遊技球の入球が可能となる。したがって、大当り遊技が実行されると、遊技者は右打ちすることにより大当り遊技が消化されることになる。なお、特別図柄の当り図柄に、大入賞口25の開放時間が大当り遊技よりも短い小当り遊技が実行される小当り図柄を含めてもよい。
大当り図柄には、通常大当り図柄と確変大当り図柄とがあり、特別図柄が通常大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技の終了後の遊技状態は通常状態となり、特別図柄が確変大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技の終了後の遊技状態は確変状態となる。確変状態は、特別図柄の変動表示の回数が10,000回に達するまで、すなわち実質的に次に大当りを引くまで継続する。確変状態では、特別図柄の当選確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなると共に、普通図柄の変動時間が通常状態よりも短縮され(時短状態)、普通図柄の当選確率が通常状態よりも高くなり、且つ、普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常状態よりも延長される(開放延長状態)。したがって、確変状態では、遊技者は、右打ちすることにより、大当りを有利に発生させることができ、短時間で多くの出玉を獲得できるチャンスとなる。
[主制御処理]
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作について更に詳細に説明する。図7は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S10)、乱数更新処理(S20)と、入賞確認処理(S30)と、始動入賞処理(S40)と、普通図柄遊技処理(S50)と、普通図柄当り遊技処理(S60)と、特別図柄遊技処理(S70)と、大当り遊技処理(S80)と、を繰り返し実行することにより行なわれる。なお、本実施例では、S20~S80の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
[電源投入処理]
図8は、電源投入処理の一例を示すフローチャートである。S10の電源投入処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、セキュリティチェックが完了し、RAM60cへのアクセスが許可されると(S100)、バックアップフラグがOFFであるか否か(S102)、RAMクリア信号がOFFであるか否か(S104)、をそれぞれ判定する。バックアップフラグがOFFであると判定するか、バックアップフラグはONであるがRAMクリア信号がONであると判定すると、初期状態から起動する。即ち、まず、スタックの設定処理を行なう(S106)。続いて、設定キースイッチ67およびRAMクリアスイッチ68を用いてセットされた大当り確率の設定値などの各種設定値を読み出し(S108)、RAM60cの作業領域をクリアして初期化する初期化処理を行なう(S110)。上述したように、RAMクリアスイッチ68が操作されながら電源オンされていれば、RAMクリアした状態となり、設定値1~3の中からセットされた一の設定値が有効化される。そして、払出制御装置70とサブ統合制御装置90とにそれぞれ対応する初期コマンドを送信すると共に(S112)、大当り確率の設定値を含む確率設定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S114)、電源投入処理を終了する。なお、大当り確率の設定値を初期コマンドに含めてサブ統合制御装置90に送信してもよい。一方、S102,S104でバックアップフラグがONで且つRAMクリア信号がOFFであると判定すると、電源遮断直前の状態から起動する。即ち、RAM60cに記憶保持された遊技情報を読み出し、当該遊技情報に従って遊技を再開する電源復帰処理を行なって(S114)、電源投入処理を終了する。電源遮断直前の遊技情報は、電源遮断直前に進行していた遊技の状態を示す情報であり、当該遊技情報には、入球数や保留数、特別遊技に関する情報が含まれる。電源投入処理を終了すると、主制御処理に戻って次の乱数更新処理(S20)に進む。
[乱数更新処理]
S20の乱数更新処理は、各種判定用乱数を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行なわれる大当り判定(当否判定)に用いる大当り判定用乱数(特別図柄当否判定用乱数)や、大当り判定の結果が大当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄の決定に用いる大当り図柄決定用乱数,大当り判定の結果が外れであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる外れ図柄の決定に用いる外れ図柄決定用乱数、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過に基づいて行なわれる当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S30)に進む。
[入賞確認処理]
S30の入賞確認処理は、各種センサ(第1始動口スイッチ23aや第2始動口スイッチ24a、ゲートスイッチ22a、大入賞口スイッチ25a、普通入賞口スイッチ26aなど)の状態を検出してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。また、賞球に関わるスイッチ(ゲートスイッチ22aを除く上記入賞口スイッチ)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S40)に進む。
[始動入賞処理]
図9は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S40の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S204)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第1特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S208)、S210の処理に進む。第1特別図柄保留数指示コマンドには、演出図柄表示装置37に第1保留図柄372aを表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S200で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S204~S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
次に、第2始動口スイッチ24aからの検知信号を入力して第2始動口24に遊技球が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口24に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数(第2特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第2特図保留数表示装置34の表示を更新し(S214)、第2特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S216)。ここで、S216で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数など第2特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第2特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S218)、S220の処理に進む。第2特別図柄保留数指示コマンドには、演出図柄表示装置37に第2保留図柄372bを表示させるための第2特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S210で第2始動口24に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S214~S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
次に、ゲートスイッチ22aからの検知信号を入力して普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したか否かを判定する(S220)。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したと判定すると、現在の普通図柄の保留数がその上限数(例えば、値4)よりも少ないか否かを判定する(S222)。普通図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、普通図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に普図保留数表示装置36の表示を更新する(S224)。次に、普通図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S226)。なお、普通図柄の判定用乱数としては、上述した普通図柄当否判定用乱数などの普通図柄の変動遊技の進行に関する情報を例示することができる。そして、普通図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S228)、始動入賞処理を終了する。S220で普通図柄作動ゲート22に遊技球が通過していないと判定したり、S222で普通図柄の保留数が上限値に達していると判定したりすると、S224~S228の処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。始動入賞処理を終了すると、主制御処理に戻って次の普通図柄遊技処理(S50)に進む。
[普通図柄遊技処理]
S50の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する。保留数が値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、保留数が値0よりも多いと判定したときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行なうと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(停止図柄)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過することに基づいて取得される普通図柄当否判定用乱数と普通図柄当り判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行ない、普通図柄当否判定用乱数がいずれかの当り値と一致したときには当りと判定し、普通図柄当否判定用乱数がいずれの当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。本実施例では、通常状態のときには当り値の少ない、即ち当り確率の低い(例えば、1/10)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、確変状態にあるときには当り値の多い、即ち当り確率の高い(例えば、1/1)高確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられる。当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄を停止図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間の設定は、通常状態のときには長時間(例えば、20秒)に設定され、確変状態のときには短時間(例えば、2秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した停止図柄で普通図柄を停止表示する。停止表示した普通図柄が外れ図柄のときには、外れとして、普通図柄遊技処理を終了する。一方、停止表示した普通図柄が当り図柄のときには、当りとして、第2始動口24の開放時間を設定し、第2始動口24の開放作動を開始して普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口24の開放時間は、通常状態のときには短時間(例えば、0.2秒×1回)に設定され、確変状態のときには長時間(例えば、3.0秒×1回)に延長される。また、第2始動口24の開放作動は、上述したように、第2始動口ソレノイド24cを駆動制御することによって、開閉羽根24bを左右に開くことにより行なう。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の普通図柄当り遊技処理(S60)に進む。
[普通図柄当り遊技処理]
S60の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、第2始動口24が開放作動中であるか否かを判定する。第2始動口24が開放作動中でないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、第2始動口24が開放作動中であると判定すると、開放作動を開始してからの経過時間(開放時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、4個)の遊技球が第2始動口24に入球しているか否かを判定する。開放時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口24に入球してもいないと判定すると、第2始動口24の開放作動を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放時間が設定時間に達していると判定したり、開放時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口24に入球していると判定したりすると、第2始動口24の開放作動を終了(第2始動口ソレノイド24cの駆動を終了)して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の特別図柄遊技処理(S70)に進む。
[特別図柄遊技処理]
図10および図11は、特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S70の特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1であるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(S300)。大当りフラグが値1であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。なお、特別遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の大当り遊技処理(S80)に進む。一方、大当りフラグが値1でないと判定すると、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが、変動表示中であるか否か(S302)、確定図柄表示中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中ではなく確定図柄表示中でもないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。第2特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S308)、第2特別図柄の変動表示を行なうための変動表示関連処理を実行して(S310)、特別図柄遊技処理を終了する。
一方、第2特別図柄の保留数が値0であると判定すると、第1特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S312)。第1特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第1特別図柄の複数の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S314)、第1特別図柄の変動表示を行なうための変動表示関連処理を実行して(S316)、特別図柄遊技処理を終了する。S312で第1特別図柄の保留数が値0であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。S306~S316では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0よりも多いときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(特図2優先変動)。勿論、これに限定されるものではなく、第1特別図柄の変動表示(保留の消化)を優先して行なうものとしてもよいし(特図1優先変動)、特別図柄の変動表示を始動口(第1始動口23,第2始動口24)への遊技球の入球順に行なうものとしてもよいし(入球順変動)、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して行なうものとしてもよい(同時変動)。以下、S310の第1特別図柄の変動表示関連処理およびS316の第2特別図柄の変動表示関連処理の詳細について説明する。図12は、変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下、重複を避けるため、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理とを共通の図12のフローチャートを用いて説明する。
変動表示関連処理では、まず、確変フラグが値0であるか否か、即ち通常状態中であるか否かを判定する(S400)。確変フラグが値0(通常状態)であると判定すると、大当り確率が低確率である低確率用の大当り判定処理を行ない(S402)、確変フラグが値1(確変状態)であると判定すると、大当り確率が高確率である高確率用の大当り判定処理を行なう(S404)。大当り判定処理は、第1始動口23または第2始動口24への遊技球の入球に基づいて取得される大当り判定用乱数と大当り判定テーブルに含まれる大当り値とを比較することにより行ない、大当り判定用乱数がいずれかの大当り値と一致したときには大当りと判定し、大当り判定用乱数がいずれの大当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。大当り判定テーブルは、大当り確率の現在の設定値(設定値1~3のいずれか)に応じた低確率用および高確率用の大当り判定テーブルのうち、確変フラグが値0(低確電サポなし状態や低確電サポあり状態)のときには大当り値の少ない低確率用の大当り判定テーブルが用いられ、確変フラグが値1(高確電サポなし状態や高確電サポあり状態)のときには大当り値の多い高確率用の大当り判定テーブルが用いられる。大当り判定処理を行なうと、大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S406)。
大当り判定処理の結果が大当りであると判定すると、S308またはS314で取得した大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する(S408)。この処理は、大当り図柄決定用乱数を用いて大当り遊技の内容(ラウンド数)や大当り遊技終了後の遊技状態(通常状態,確変状態)が異なる複数の大当り図柄(例えば、「5R通常大当り図柄」や「10R通常大当り図柄」、「15R確変大当り図柄」など)の中から一の図柄を選択することにより行なう。なお、決定した大当り図柄は、大当り遊技終了時まで保存される。これは、大当り遊技中は、遊技状態を設定する確変フラグの値をクリアする必要があることによる措置である。そして、特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で停止表示するまでの特別図柄の変動時間(大当り変動パターン)を決定する(S410)。
S406で大当り判定の結果が外れであると判定すると、S308またはS314で取得した外れ図柄決定用乱数に基づいて外れ図柄を決定する(S412)。そして、特別図柄の変動表示を開始してから決定した外れ図柄で停止表示するまでの特別図柄の変動時間(外れ変動パターン)を決定する(S414)。特別図柄の変動パターンは、例えば、通常状態のときには、平均変動時間が10秒の第1変動テーブルを用いて決定され、確変状態のときには、平均変動時間が3秒の第2変動テーブルを用いて決定される。
こうして変動パターンを決定すると、特別図柄の変動表示を開始し(S416)、特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に特図保留数表示装置の表示を更新する(S418)。この処理は、第1特別図柄の変動表示を開始する際には、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新する処理となり、第2特別図柄の変動表示を開始する際には、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第2特図保留数表示装置34の表示を更新する処理となる。また、特別図柄の保留数の更新に伴って今回消化する保留に係る判定用乱数をクリアする。そして、変動指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S420)、変動表示関連処理を終了する。変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出図柄表示装置37で図柄変動演出が開始されるように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。変動指示コマンドには、大当り判定の結果や特別図柄の変動パターン(変動時間)、確定図柄(通常大当り図柄、確変大当り図柄または外れ図柄)などが含まれる。
図10および図11の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S302で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御装置60のCPU60aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S318)。変動時間はS410またはS414で決定した特別図柄の変動パターンに応じて設定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行なうことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S320)、変動表示中の特別図柄の確定図柄を表示する(S322)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出図柄表示装置37で図柄変動演出を終了するように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。そして、確定図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S324)。ここで、確定図柄表示時間は、本実施例では0.5秒に設定される。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S304で確定図柄表示中と判定するため、再びS324で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過していると判定すると、確定図柄の表示を終了し(S326)、確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S328)。
S328で大当り図柄と判定すると、大当りを発生させるために、条件装置の作動を開始すると共に(S330)、役物連続作動装置の作動を開始し(S332)、大当りフラグに値1を設定する(S334)。大当り遊技中には確変機能や時短機能、開放延長機能を停止させるために、確変フラグが値1のときには確変フラグを値0とし(S336,S338)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S340)、特別図柄遊技処理を終了する。なお、遊技状態指定コマンドには、大当りフラグの値や確変フラグの値が含まれる。特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS80の大当り遊技処理に進む。
一方、S328で大当り図柄でないと判定すると、確変フラグが値1(確変状態)であるか否かを判定し(S342)、確変フラグが値1でなく値0(通常状態)であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。確変フラグが値1であると判定すると、確変カウンタを値1だけデクリメントして(S344)、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S346)。ここで、確変カウンタは、確変状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示すものであり、確変カウンタには、大当り遊技の終了に際して予め定められた値が設定される。本実施例では、確変大当り図柄での大当り(確変大当り)を契機に、当該大当りの終了後に値100が設定される。したがって、確変大当りを引くと、特別図柄の変動表示が100回実行されるまで確変状態が維持される。確変カウンタが値0でないと判定すると、確変状態を維持したまま特別図柄遊技処理を終了し、確変カウンタが値0であると判定すると、確変状態を終了させるために、確変フラグを値0とする(S348)。そして、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S340)、特別図柄遊技処理を終了する。
[大当り遊技処理]
図13および図14は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S80の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1(大当り遊技中)であるか否かを判定する(S500)。大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技処理を終了する。一方、大当りフラグが値1であると判定すると、ラウンド遊技中であるか否かを判定する(S502)。ラウンド遊技中でないと判定すると、オープニング演出(大当り遊技開始演出)中であるか否か(S504)、インターバル中であるか否か(S506)、をそれぞれ判定する。大当り遊技が開始された直後は、オープニング演出中であるから、S504で肯定的な判定がなされ、次に、オープニング演出時間(実施例では5秒)が経過したか否かを判定する(S508)。オープニング演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。S508でオープニング演出時間が経過したと判定すると、所定の開放パターンによって大入賞口25を開放するラウンド遊技を開始すると共に(S510)、ラウンド遊技演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S512)、大当り遊技処理を一旦終了する。なお、ラウンド遊技演出コマンドには、開始したラウンド遊技が何ラウンド目であるかの情報が含まれる。大入賞口25の開放パターンは、所定時間(実施例では28.0秒)のラウンド遊技を予め定められた所定回数(例えば15回)行なう開放パターンがある。開放パターンは、大当り図柄に応じて決定される。
ラウンド遊技を開始すると、次に大当り遊技処理を実行したときにS502でラウンド遊技中であると判定するため、大入賞口スイッチ25aからの検知信号に基づいて大入賞口25への遊技球の入球数が規定数(実施例では9個)に達しているか否かを判定すると共に(S514)、ラウンド遊技を開始してからの大入賞口25の通じての開放時間が最大開放時間(実施例では28.0秒)に達しているか否かを判定する(S516)。大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、大入賞口25の通じての開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、ラウンド遊技の実行を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達する前に大入賞口25の通じての開放時間が最大開放時間に達したと判定すると、大入賞口25を閉鎖してラウンド遊技を終了し(S518)、インターバル時間(実施例では2秒)を設定するインターバル処理を行なって(S520)、大当り遊技処理を終了する。ラウンド遊技を終了すると、次に大当り遊技処理が実行されたときには、S506でインターバル中であると判定するため、インターバル時間が経過したか否かを判定する(S522)。インターバル時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、インターバル時間が経過したと判定すると、最終ラウンドが終了したか否かを判定する(S524)。最終ラウンドが終了していないと判定すると、再びラウンド遊技を開始する(S510)。
こうして大入賞口25の開放と閉鎖とを行なうラウンド遊技を、インターバル時間を挟んで所定回数繰り返し、S522,S524において最終ラウンド終了後のインターバル時間(終了インターバル時間)が経過したと判定すると、大当り遊技終了演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S526)、大当り遊技処理を一旦終了する。大当り遊技終了演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技終了演出(エンディング演出)を実行する。そして、次に大当り遊技が実行されたときに、S502,S504,S506でラウンド遊技中でなくオープニング中でもなくインターバル中でもないと判定するため、エンディング演出時間が経過したか否かを判定する(S528)。エンディング演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。一方、エンディング演出時間が経過したと判定すると、役物連続作動装置の作動を停止すると共に(S530)、条件装置の作動を停止して(S532)、大当りフラグに値0を設定する(S534)。
そして、今回の大当り図柄が確変大当り図柄であるか否かを判定する(S536)。今回の大当り図柄が確変大当り図柄であると判定すると、確変遊技状態を発生させるために、確変カウンタに値10,000をセットする確変カウンタ設定処理を行なうと共に(S538)、確変フラグに値1をセットする(S540)。なお、今回の大当り図柄が確変大当り図柄でないと判定すると、S538,S540をスキップすることにより大当り確率を通常確率(低確率)に保持してS542の処理に進む。続いて、大当り遊技終了コマンドと遊技状態指定コマンドとをサブ統合制御装置90に送信して(S542,S544)、大当り遊技処理を終了する。なお、遊技状態指定コマンドには、確変フラグの値が含まれる。
次に、主制御装置60から各種コマンドを受信したサブ統合制御装置90の処理、特に、初期設定処理と演出モード設定処理と図柄変動演出処理について説明する。サブ統合制御装置90が主制御装置60から受信するコマンドとしては、上述したように、変動指示コマンド、図柄停止コマンド、遊技状態指定コマンド、大当り遊技開始演出コマンド、大当り遊技終了演出コマンドなどがある。図15は、サブ統合制御装置90により実行される初期設定処理の一例を示すフローチャートであり、図16は、サブ統合制御装置90により実行される演出モード設定処理の一例を示すフローチャートであり、図17は、サブ統合制御装置90により実行される図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。初期設定処理は電源投入時に実行され、演出モード設定処理と図柄変動演出処理は、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
[初期設定処理]
図15の初期設定処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、演出図柄制御装置91等がサブ統合制御装置90からの各種コマンドを処理可能な状態とするための初期設定を行なう(S600)。次に、図8の電源投入処理のS112で主制御装置60により送信される初期コマンドを受信するか(S602)、電源投入処理のS118で主制御装置60により送信される復帰コマンドを受信するのを待つ(S604)。S604で復帰コマンドを受信したと判定すると、復帰コマンドに含まれる遊技状態に関する情報に基づいて復帰処理を行なって(S606)、初期設定処理を終了する。S606の復帰処理では、電源遮断前の演出モードを設定したり、電源遮断前に演出図柄表示装置37に表示していた各種情報を設定したりすることにより行なわれる。一方、S602で初期コマンドを受信したと判定すると、RAM90cに記憶されている各種情報を初期化する初期化処理を行なう(S608)。S608では、後述するモードカウンタMを初期化する処理などが行なわれる。続いて、演出モードとして通常モードAを設定して(S610)、初期設定処理を終了する。
ここで、本実施例では、通常遊技状態中は演出モードとして通常モードが設定され、確変遊技状態中は演出モードとして確変モードが設定される。図18は、通常モードA~Cの一例を示す説明図である。図示するように、通常モードA~Cの3つのモードを有する。図18(a)の通常モードA(第1通常モード)は、主にアラビア数字のゴシック体(第1通常表示態様)の演出図柄371L,371C,371Rの変動表示による演出を行なうノーマルモードである。図18(b)の通常モードB(第2通常モード)は、漢数字(第2通常表示態様)の演出図柄371L,371C,371Rの変動表示による演出と、野原を背景に格闘家のキャラクタ図柄373aによる格闘演出とを行なう格闘モードである。図18(c)の通常モードC(第3通常モード)は、ローマ数字(第3通常表示態様)の演出図柄371L,371C,371Rの変動表示による演出と、空を背景にプロペラ戦闘機のキャラクタ図柄373bによる戦闘演出とを行なう戦闘機モードである。なお、確変モードは、本発明の要旨をなさないから説明を省略する。
[演出モード設定処理]
図16の演出モード設定処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、現在の演出モードが通常モードであるか否かを判定し(S700)、通常モードであると判定すると、図12の変動表示関連処理のS420で主制御装置60により送信される変動指示コマンドを受信したか否かを判定する(S702)。演出モードが確変モードであると判定したり、変動指示コマンドを受信していないと判定したりすると、S720に進む。一方、S702で変動指示コマンドを受信したと判定すると、モードカウンタMを値1だけインクリメントして(S704)、モードカウンタMが所定値Mref以上であるか否かを判定する(S706)。なお、所定値Mrefは、通常モードA~Cを順次切り替えるための図柄変動回数を示し、数百などの値に適宜定めることができる。モードカウンタMが所定値Mref以上でないと判定すると、S720に進み、モードカウンタMが所定値Mref以上であると判定すると、現在の演出モードが通常モードAであるか(S708)、通常モードBであるか(S710)、をそれぞれ判定する。通常モードAであれば通常モードBを設定し(S712)、通常モードBであれば通常モードCを設定し(S714)、通常モードAでも通常モードBでもなく通常モードCであれば通常モードAを設定する(S716)。これにより、通常モード中は、モードカウンタMが所定値Mrefとなる度即ち図柄変動回数が所定値Mrefとなる度に、通常モードA,B,Cを順に切り替えるものとなる。そして、モードカウンタMを値0に初期化して(S718)、S720に進む。
次に、図14の大当り遊技処理のS544で主制御装置60により送信される遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定し(S720)、遊技状態指定コマンドを受信してないと判定すると、演出モード設定処理を終了する。一方、遊技状態指定コマンドを受信したと判定すると、指定されている遊技状態が確変状態であるか否かを判定し(S722)、確変状態であると判定すると確変モードを設定して(S724)、演出モード設定処理を終了し、確変状態でなく通常状態であると判定すると通常モードを設定して(S726)、演出モード設定処理を終了する。なお、S726では、通常モードA~Cのうち、大当り遊技の実行前や確変状態の設定前に、設定されていた通常モードを設定するものなどとする。
[図柄変動演出処理]
図17の図柄変動演出処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、図12の変動表示関連処理のS420で主制御装置60により送信される変動指示コマンドを受信したか否かを判定し(S800)、受信していないと判定すると、S822に進む。一方、変動指示コマンドを受信したと判定すると、受信したコマンドに含まれる大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定し(S802)、大当りであると判定すると、演出モードに応じた演出図柄(疑似図柄)の大当り図柄を決定すると共に(S804)、演出図柄の大当り演出パターンを決定する(S806)。前述したように、変動指示コマンドには、大当り判定の結果や特別図柄の変動パターン(変動時間)、確定図柄(通常大当り図柄、確変大当り図柄または外れ図柄)などが含まれる。このため、演出図柄の決定は、ROM90bに予め記憶されている演出図柄設定テーブルの中から現在の演出モードおよび特別図柄の確定図柄に対応する演出図柄の停止図柄を決定することにより行なうことができ、演出パターンの決定は、ROM90bに予め記憶されている演出パターンテーブルの中から現在の演出モードおよび特別図柄の変動パターンに対応する演出パターンを決定することにより行なうことができる。
また、S802で大当りでなく外れであると判定すると、現在の演出モードが確変モードであるか否かを判定し(S808)、確変モードであると判定すると、確変モードに応じた演出図柄の外れ図柄を決定すると共に(S810)、演出図柄の外れ演出パターンを決定する(S812)。S808で確変モードでなく通常モードであると判定すると、通常モード時外れ図柄決定処理を実行する(S814)。
図19は、通常モード時外れ図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、通常モード時の外れ図柄として、通常外れ図柄か特定外れ図柄のいずれかを決定するものである。図20は、通常外れ図柄と特定外れ図柄の一例を示す説明図であり、図21は、特定外れ図柄の示唆内容と対応乱数の一例を示す説明図である。図20に示すように、通常外れ図柄は、各モードの図柄態様に応じた異なる演出図柄が設定される。一方、特定外れ図柄は、モードに拘わらず、アラビア数字の明朝体(特定表示態様)の共通の演出図柄(図20では「315」)が設定される。また、図21に示すように、本実施例では、「315」と「114」と「579」と「246」の4種類の特定図柄を有する。「315」(サイコー)は、大当り確率の設定値が最も高い(甘い)確率であること、例えば設定値1~3のうち最も高確率の設定値3であることを示唆し、対応乱数が値0で全乱数(例えば値0~399)に対する選択確率が1/400となる。「114」(イイヨ)は、大当り確率の設定値が低い(辛い)確率ではないこと、例えば設定値1~3のうち最も低確率の設定値1ではないことを示唆し、対応乱数が値1,2で全乱数に対する選択確率が1/200となる。「579」は、大当り確率の設定値が奇数段階であること、例えば設定値1~3のうち設定値1,3のいずれかであることを示唆し、対応乱数が値3,4で全乱数に対する選択確率が1/200となる。「246」は、大当り確率の設定値が偶数段階であること、例えば設定値1~3のうち設定値2であることを示唆し、対応乱数が値5,6で全乱数に対する選択確率が1/200となる。このため、「315」が停止表示すると大当り発生への期待が最も高くなり、次に「114」が停止表示した場合に期待が持てるものとなる。また、「579」が停止表示すると、大当り発生の期待が高いか低いかのいずれかであったり、「246」が停止表示すると、少なくとも最も低い設定値1でないことがわかったりする。
図19の通常モード時外れ図柄決定処理では、まず、特定外れ図柄を決定するか否かを振り分けるための所定の乱数を取得する(S850)。次に、所定の乱数が、各特定外れ図柄に応じて定められた対応乱数に一致するか否かを判定し(S852)、一致しないと判定するとモードに応じた通常の外れ図柄を決定して(S854)、通常モード時外れ図柄決定処理を終了する。一方、S852で所定の乱数が各特定外れ図柄の対応乱数に一致すると判定すると、現在の大当り確率の設定値を読み込み(S856)、大当り確率の設定値が特定外れ図柄の示唆内容に該当するか否かを判定する(S858)。例えば、取得した乱数が値0の場合、S852で「315」の対応乱数である値0に一致すると判定することになり、S856で読み込んだ大当り確率の設定値が設定値3であれば、S858で特定外れ図柄「315」の示唆内容に該当すると判定する。また、S856で読み込んだ大当り確率の設定値が設定値1,2であれば、S858で特定外れ図柄「315」の示唆内容に該当しないと判定する。このようにして、大当り確率の設定値が示唆内容に該当すると判定すると、取得した乱数に対応乱数が一致する特定外れ図柄を決定して(S860)、通常モード時外れ図柄決定処理を終了する。また、大当り確率の設定値が示唆内容に該当しないと判定すると、S854でモードに応じた通常の外れ図柄を決定して、通常モード時外れ図柄決定処理を終了する。
こうして通常モード時の外れ図柄を決定すると、図17の図柄変動演出処理では、特定外れ図柄を決定したか否かを判定し、特定外れ図柄を決定したと判定すると、特定外れ図柄の専用の特定外れ演出パターンを決定し(S818)、特定外れ図柄を決定していないと判定すると、S812で通常(非特定)の外れ演出パターンを決定する。各演出図柄や各演出パターンを決定すると、演出図柄の変動表示を開始して(S820)、S822に進む。
次に、図10の特別図柄遊技処理のS320で主制御装置60により送信される図柄停止コマンドを受信したか否かを判定する(S822)。図柄停止コマンドを受信していないと判定すると、特定外れ図柄の変動演出中であるか否か(S824)、仮停止タイミングであるか否か(S826)、をそれぞれ判定する。本実施例では、特定外れ図柄の図柄変動演出において、図柄変動演出を開始してから、特別図柄の変動パターン(変動時間)に対応する図柄変動演出時間に到達するよりも数秒程度前の仮停止タイミングが定められている。例えば、変動時間が15秒の場合、数秒程度短い12秒や13秒などに仮停止タイミングが定められている。S824で特定外れ図柄の変動演出中でないと判定するか、特定外れ図柄の変動演出中であってもS826で仮停止タイミングでないと判定すると、図柄変動演出処理を終了する。一方、S826で仮停止タイミングであると判定すると、演出図柄の変動表示を終了し(S828)、演出図柄(特定外れ図柄)を仮停止表示して(S830)、図柄変動演出処理を終了する。なお、仮停止表示された演出図柄は、上から下へのスクロールは行なわずに、停止位置で揺れ動くように表示されるから、遊技者が容易に認識することができる。
また、S822で図柄停止コマンドを受信したと判定すると、特定外れ図柄が仮停止表示中であるか否かを判定し(S832)、仮停止表示中でなければ、演出図柄の変動表示を終了し(S834)、演出図柄を停止表示して(S836)、図柄変動演出処理を終了する。なお、通常外れ図柄であれば、このS834,S836で停止表示することになる。また、特定外れ図柄が仮停止表示中であれば、仮停止表示中の演出図柄(特定外れ図柄)を停止表示して(S836)、図柄変動演出処理を終了する。S834,S836で行なわれる通常外れ図柄の停止演出を通常外れ停止演出といい、S824~S836で行なわれる特定外れ図柄の停止演出を特定外れ停止演出という。
ここで、図22は、通常外れ停止演出の一例を示す説明図であり、図23は、特定外れ停止演出の一例を示す説明図である。なお、図22,図23では、通常モードAにおける停止表示の一例を示す。上述したように、3つの演出図柄371L,371C,371Rは、上から下へスクロールするように変動表示して左,右,中の順に停止表示する。このため、図22に示すように、演出図柄が通常外れ図柄(例えば153)で停止表示する場合、まず、左の演出図柄371Lが徐々にゆっくり変動表示して(図22(a))、スピーカ14からの「タン」という効果音(通常効果音、第1効果音)と共に停止表示する(図22(b))。次に、右の演出図柄371Rが徐々にゆっくり変動表示して(図22(c))、スピーカ14からの「タン」という効果音と共に停止表示する(図22(d))。続いて、中の演出図柄371Cが徐々にゆっくり変動表示して(図22(e))、スピーカ14からの「タン」という効果音と共に停止表示する(図22(f))。なお、図示は省略するが、各演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する際には、枠側装飾ランプ15やセンター役物38のランプなどを所定態様(通常態様)で発光してもよい。このように、通常外れ図柄で停止表示する場合、演出図柄はアラビア数字のゴシック体(第1通常表示態様)で変動表示して、そのまま表示態様を変化させることなく停止表示する。なお、演出図柄は通常モードA~Cでそれぞれ異なるから、通常外れ停止演出は、各モードで異なる演出態様で実行されるものとなる。
また、図23に示すように、演出図柄が特定外れ図柄(例えば315)で停止表示する場合、まず、左の演出図柄371Lが徐々にゆっくり変動表示して(図23(a))、スピーカ14からの「ズバーン!」という効果音(特定効果音、第2効果音)および演出図柄表示装置37の画面の発光表示(演出図柄(特定外れ図柄)の周囲の発光や点滅、火花が飛び散る等の演出)と共に表示態様をアラビア数字の明朝体(特定表示態様)に変化させて停止表示する(図23(b))。次に、右の演出図柄371Rが徐々にゆっくり変動表示して(図23(c))、スピーカ14からの「ズバーン!」という効果音および演出図柄表示装置37の画面の発光表示と共に表示態様をアラビア数字の明朝体(特定表示態様)に変化させて停止表示する(図23(d))。続いて、中の演出図柄371Cが徐々にゆっくり変動表示して(図23(e))、スピーカ14からの「ズバーン!」という効果音および演出図柄表示装置37の画面の発光表示と共に表示態様をアラビア数字の明朝体(特定表示態様)に変化させて停止表示する(図23(f))。また、図示は省略するが、各演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する際には、枠側装飾ランプ15やセンター役物38のランプなども専用の特定態様で発光する。このように、特定外れ図柄で停止表示する場合、演出図柄はモードに応じた通常表示態様(この例では、アラビア数字のゴシック体である第1通常表示態様)で変動表示し、表示態様をアラビア数字の明朝体(特定表示態様)に変化させることで特定外れ演出を実行して停止表示する。また、特定外れ図柄を停止表示する際あるいは特定外れ図柄で停止表示している際には、演出図柄表示装置37の画面上において、特定外れ図柄であることを強調するために、背景の発光や点滅、火花が飛び散る等の演出が行なわれる。なお、特定外れ演出で各演出図柄がそれぞれ停止表示するときの「ズバーン!」という効果音は、通常外れ演出で通常外れ図柄が停止表示する場合の「タン」という効果音よりも大きな音とする。
また、図24は、演出図柄の変動表示におけるタイムチャートの一例を示す説明図であり、図24(a)は通常外れ図柄で停止表示する場合、図24(b)は特定外れ図柄で停止表示する場合を示す。いずれの場合も変動指示コマンドの受信に基づいて変動表示を開始する(時刻t11,t21)。また、上述したように、特定外れ図柄で停止表示する場合(特定演出パターンの場合)は、仮停止タイミングで仮停止表示する(時刻t22)。仮停止表示の状態は、図23(f)に示す状態とすることができる。そして、いずれの場合も図柄停止コマンドの受信に基づいて停止表示(確定表示)する(時刻t12,t23)。このように、特定外れ図柄で停止表示する場合には、通常外れ図柄で停止表示する場合よりも停止表示(仮停止表示を含む)の時間を長くするから、遊技者に特定外れ図柄の停止表示であることを認識させやすくして当り確率の示唆を適切に行なうことができる。
以上説明した実施例のパチンコ機1では、大当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄で演出図柄が停止表示する際に、通常外れ図柄が停止表示する際の通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう。このため、特定外れ図柄に関する知識のない遊技者に、特定外れ図柄に何らかの意味があると気付かせ、特定外れ図柄に関する知識のある遊技者に、特定外れ図柄が示唆する大当り確率を把握させることができる。したがって、当り確率設定の示唆を特定の外れ図柄を用いて行なっていることを遊技者に適切に把握させ、大当り確率に対する遊技者の関心を高めて遊技興趣を向上させることができる。
また、複数(例えば3つ)の通常モード(演出モード)A~Cを備え、各モードに共通の演出態様で特定外れ停止演出を行なうから、特定外れ停止演出が行なわれていることを遊技者に気付かせて大当り確率に対する遊技者の関心をより高めることができる。また、特定外れ停止演出では、演出図柄表示装置37の画面の発光表示(表示演出)を行なうから演出効果をさらに高めることができる。また、演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する際に、演出図柄の通常表示態様とは異なる特定表示態様に変化させるから、特定外れ演出の演出効果を一層高めることができる。また、演出図柄が通常外れ図柄で停止表示する時間よりも、演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する時間を長くするから、特定外れ図柄に遊技者をより注目させることができる。
実施例では、複数(例えば3つ)の通常モード(演出モード)A~Cを備え、各モードに共通の演出態様で特定外れ停止演出を行なうものとしたが、これに限られず、各モード毎に異なる演出態様で特定外れ停止演出を行なうものとしてもよい。また、特定外れ図柄も各モード毎に異なる図柄としてもよい。
実施例では、特定外れ停止演出では、通常外れ停止演出とは異なる効果音や演出図柄表示装置37の画面発光、ランプ(枠側装飾ランプ15など)の専用発光を行なうものとしたが、これらのいずれも行なうものに限られず、1または複数を選択して行なうものとしてもよい。また、遊技者にとって有利な示唆内容が対応付けられた特定外れ図柄(例えば、315など)が停止表示する際の特定外れ停止演出と、それ以外の特定外れ図柄が停止表示する際の他の特定外れ停止演出とを異なる演出態様としてもよい。例えば、有利な示唆内容が対応付けられた特定外れ図柄が停止表示する際の特定外れ停止演出では、他の特定外れ停止演出よりも、効果音や画面発光、ランプの専用発光をより多く用いたり、音量が大きな演出態様や輝度が高い演出態様で演出を行なうものなどとしてもよい。
実施例では、演出図柄が通常外れ図柄で停止表示する時間よりも、演出図柄が特定外れ図柄で停止表示する時間を長くしたが、これに限られず、演出図柄が停止表示する時間を同じ時間としてもよい。
実施例では、特定外れ図柄として4種類を例示したが、これに限られず、何種類であってもよい。また、大当り確率の示唆内容も現在の設定値を推測または把握させる内容であればよく、例えば、最も高い大当り確率以外に対応付けられていることや最も低い大当り確率に対応付けられていること、最も低い大当り確率以外の大当り確率に対応付けられていること、最も低い大当り確率を含む大当り確率に対応付けられていること、特定段階以上の大当り確率に対応付けられていること、前日などのある時点の大当り確率とは異なる大当り確率に対応付けられていることなどとしてもよい。
実施例では、演出モードの通常モードA~Cが図柄変動演出の回数によって切り替わるものとしたが、これに限られず、大当り回数や遊技時間、日時(時刻)等の条件で切り替わるものとしてもよいし、遊技者が任意のタイミングでモードを選択可能としてもよいし、所定条件が成立すると遊技者が選択可能となるものとしてもよい。
実施例では、各演出図柄が順次停止表示する際に各演出図柄の表示態様を変化させるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、図25の変形例に示すように、左の演出図柄371Lが停止表示する際や右の演出図柄371Rが停止表示する際には演出図柄の表示態様を変化させず(図25(a)~(e))、最後に中の演出図柄371Cが停止表示する際に全ての演出図柄の表示態様を変化させるものとしてもよい(図25(f))。
実施例では、特定外れ図柄の種類に拘わらず仮停止タイミングを一定のタイミングとしたが、これに限られず、特定外れ図柄の種類に応じて異なるタイミングとしてもよい。例えば、選択する確率の低い特定外れ図柄は、選択する確率の高い特定外れ図柄よりも停止表示(仮停止表示を含む)の時間が長くなるように仮停止タイミングを定めてもよい。あるいは、遊技者にとって有利な示唆内容が対応付けられた特定外れ図柄(例えば、315など)は、他の特定外れ図柄よりも停止表示(仮停止表示を含む)の時間が長くなるように仮停止タイミングを定めてもよい。
実施例では、特定外れ図柄の選択確率が、各特定外れ図柄毎に固定としたが、これに限られるものではない。例えば、複数の特定外れ図柄の一部または全部の選択確率を変化させるものとしてもよい。図26は変形例の通常モード時外れ図柄決定処理を示すフローチャートであり、図27は変形例の特定外れ図柄の示唆内容と対応乱数の一例を示す説明図である。
図26の通常モード時外れ図柄決定処理が開始されると、まず、外れ図柄の変動演出回数(外れ回数)を示す外れカウンタHを値1だけインクリメントして(S840)、S850で乱数を取得する。そして、S852で乱数が特定外れ図柄の対応乱数に一致しないと判定すると、外れカウンタHが所定回数Href1(例えば数百回など)以上であるか否かを判定する(S853a)。外れカウンタHが所定回数Href1以上でないと判定すると、S854で通常外れ図柄を決定する。外れカウンタHが所定回数Href1以上であると判定すると、S850で取得した乱数が特定外れ図柄の追加対応乱数に一致するか否かを判定する(S853b)。図27に示すように、変形例では、各特定外れ図柄に追加対応乱数が対応付けられており、このために追加後の特定外れ図柄の選択確率が高いものとなる。乱数が特定外れ図柄の追加対応乱数に一致すると判定すると、S856以降の処理を行ない、乱数が特定外れ図柄の追加対応乱数に一致しないと判定すると、S854で通常外れ図柄を決定する。なお、S860で特定外れ図柄を決定すると、外れカウンタHを値0に初期化する(S862)。このように、外れカウンタHが所定回数Href1以上となって、外れの図柄変動演出の累積の実行回数が多い場合には、少ない場合よりも高い確率で特定外れ図柄を選択するから、遊技者に当り確率を示唆しやすくすることができる。このため、遊技者が、遊技を継続するか否かを判断しやすいものとなる。また、例えば、当り確率が比較的低い設定値であることを示唆する場合には、遊技者の遊技へののめり込みを適切に防止することができる。なお、外れカウンタHが増えるほど、即ち外れの図柄変動演出の累積の実行回数が多くなるほど、特定外れ図柄を選択しやすくなるように追加対応乱数を段階的に増やしていくものなどとしてもよい。
また、図28は変形例の通常モード時外れ図柄決定処理を示すフローチャートである。この通常モード時外れ図柄決定処理が開始されると、まず、外れカウンタHを値1だけインクリメントして(S840)、外れカウンタHが所定回数Href2(例えば数百回や千回など)以上であるか否かを判定する(S842)。外れカウンタHが所定回数Href2以上でないと判定すると、S850以降の処理を実行する。外れカウンタHが所定回数Href2以上であると判定すると、現在の大当り確率の設定値を読み込み(S844)、大当り確率の設定値に示唆内容が一致する特定外れ図柄を決定する(S846)。なお、大当り確率の設定値に示唆内容が一致する特定外れ図柄が複数ある場合、抽選により決定してもよいし、予め定められた優先順に従って決定してもよい。特定外れ図柄を決定すると、外れカウンタHを値0に初期化して(S848)、通常モード時外れ図柄決定処理を終了する。このように、外れカウンタHが所定回数Href2に到達した場合には、必ず特定外れ図柄を選択するから、遊技者に当り確率を確実に示唆して遊技を継続するか否かを判断させることができる。また、当り確率が比較的低い設定値であることを示唆する場合には、遊技へののめり込みをより確実に防止することができる。なお、図27や図28の変形例では、外れカウンタHでカウントされる外れ図柄の変動演出回数(当否判定の回数即ち導出表示の回数)を用いたが、これに限られず、遊技が実行されている遊技時間などを用いてもよい。また、一旦特定外れ図柄を決定すると外れカウンタHを値0に初期化するものに限られず、特定外れ図柄を所定回数決定してから(出現させてから)、外れカウンタHを値0に初期化するものとしてもよい。
実施例では、特別図柄の当り確率である大当り確率に本発明を適用するものを例示したが、これに限られず、普通図柄の当り確率に適用するものとしてもよい。
実施例では、本発明を、特別図柄が大当り図柄で停止表示されると大入賞口25を開放する大当り遊技を実行し、大当り図柄が確変大当り図柄であれば当該大当り遊技終了後に確変状態に移行するパチンコ機1に適用するものとした。しかし、内部に特定領域(確変口)を有する第2大入賞口を備え、大当り遊技中に当該第2大入賞口に入球した遊技球が特定領域を通過すると、当該大当り遊技終了後に確変状態に移行するパチンコ機に適用してもよい。このパチンコ機では、特別図柄の大当り図柄として、確変口に遊技球が入球容易な態様で大当り遊技が実行される確変用大当り図柄と、確変口に遊技球が入球困難な態様で大当り遊技が実行される通常用大当り図柄とを有する。この変形例のパチンコ機では、大入賞口を1つのみ備え、所定のラウンドにのみ当該大入賞口に設けられた確変口を有効とするものであってもよい。
実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を賞球や貸球として上受け皿11に払い出す構成としたが、いわゆる封入式のパチンコ機であってもよい。封入式のパチンコ機は、内部に封入した遊技球を循環させることにより遊技を行なうものである。また、実施例や変形例のパチンコ機は、いわゆる管理遊技機に適用されてもよい。管理遊技機は、主制御装置への外部からのアクセスを制限するものであり、枠制御装置(実施例の払出制御装置に相当)から主制御装置へは特定情報(遊技の性能に影響を与える情報や、遊技の結果に影響を及ぼす虞のある情報)以外を送信可能とし、枠制御装置はCRユニットと接続され、枠制御装置を介してのみ外部と通信可能に構成されたものである。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、演出図柄表示装置37が「表示機器」に相当し、スピーカ14が「音出力機器」相当し、枠側装飾ランプ15が「発光機器」に相当し、これらが「複数の演出機器」に相当し、電源投入処理のS108,S110の処理を実行する主制御装置60が「当り確率設定手段」に相当し、通常モード時外れ図柄決定処理を実行するサブ統合制御装置90が「外れ図柄設定手段」に相当し、図柄変動演出処理のS822~S836の処理を実行するサブ統合制御装置90と演出図柄制御装置91とが「外れ停止演出手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 パチンコ機、2 外枠、3 前面枠、3a 前面枠開放スイッチ、4 ガラス板、5 内枠、5a 内枠開放スイッチ、11 上受け皿、12 下受け皿、13 発射ハンドル、14 スピーカ、15 枠側装飾ランプ、16 演出ボタン、16a 演出ボタンスイッチ、20 遊技盤、21 遊技領域、21a 外レール、21b 内レール、21c 釘、22 普通図柄作動ゲート、22a ゲートスイッチ、23 第1始動口、23a 第1始動口スイッチ、24 第2始動口、24a 第2始動口スイッチ、24b 開閉羽根、24c 第2始動口ソレノイド、25 大入賞口、25a 大入賞口スイッチ、25b 開閉板、25c 大入賞口ソレノイド、26 普通入賞口、26a 普通入賞口スイッチ、29 アウト口、31 第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)、32 第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)、33 第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)、34 第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)、35 普通図柄表示装置(普図表示装置)、36 普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)、37 演出図柄表示装置、371L,371C,371R 演出図柄(疑似図柄)、372a 第1保留図柄、372b 第2保留図柄、373,373a,373b キャラクタ図柄、38 センター役物、50 CRユニット、51 CRユニット端子板、52 精算表示装置、53 球貸ボタン、53a 球貸スイッチ、54 精算ボタン、54a 精算スイッチ、60 主制御装置、60a CPU、60b ROM、60c RAM、61 遊技盤中継端子板、62 図柄表示装置中継端子板、63 演出中継端子板、64 裏配線中継端子板、65 外部接続端子板、67 設定キースイッチ、68 RAMクリアスイッチ、69 設定表示装置、70 払出制御装置、71 払出中継端子板、72 払出装置、73 払出モータ、74 払出スイッチ、75 満杯スイッチ、76 球切れスイッチ、77 球タンク、78 タンクレール、80 発射制御装置、81 発射停止スイッチ、82 タッチスイッチ、83 発射モータ、90 サブ統合制御装置、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出図柄制御装置、95 電源基板、100 ホールコンピュータ。

Claims (1)

  1. 所定の始動条件の成立に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果の導出表示において当り結果が導出されると当り遊技を実行する遊技機であって、
    外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当り確率を、段階的に設けられた複数の当り確率の中から一の当り確率に設定する当り確率設定手段と、
    前記導出表示の結果を示す演出図柄の変動表示を行なう表示機器と、音出力機器と、発光機器とを含む複数の演出機器と、
    前記導出表示において外れ結果が導出される場合の前記演出図柄の外れ図柄として、通常外れ図柄または該通常外れ図柄とは異なり前記当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄のいずれかを設定する外れ図柄設定手段と、
    前記演出図柄が前記通常外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて通常外れ停止演出を行ない、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて前記通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう外れ停止演出手段と、
    を備え、
    通常遊技状態中の演出モードとして、演出態様が異なる複数の演出モードを備え、
    前記外れ停止演出手段は、前記複数の演出モードの各々に応じた演出図柄の表示態様で前記通常外れ停止演出を行ない、前記複数の演出モードに共通の演出図柄の表示態様で前記特定外れ停止演出を行ない、
    前記導出表示では、前記演出図柄を横並びに並べて変動表示が行なわれ、前記演出図柄が停止表示する際に、前記演出図柄のいずれもが一致する並びで前記当り結果を導出し、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びで外れ結果を導出し、
    前記外れ図柄設定手段は、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びのうち、前記通常外れ図柄の並びとは異なる並びで前記当り確率を示唆するように前記特定外れ図柄を設定する
    遊技機。
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