JP7177514B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の遊技機は、
遊技球の入球の可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて停止図柄を設定する停止図柄設定手段と、
変動パターンを設定する変動パターン設定手段と、
前記変動パターン設定手段により設定された変動パターンに基づいて図柄を変動表示させた後、前記停止図柄設定手段により設定された停止図柄で停止表示させる図柄変動表示手段と、
前記停止図柄が所定の当選図柄であった場合に、当選遊技を実行する当選遊技実行手段と、
揮発性の記憶手段と、
前記図柄の変動回数を計数して前記変動回数の計数情報を前記記憶手段に記憶する計数手段と、
前記計数情報に基づいて特定される前記図柄の変動回数が予め定められた予定回数に達すると、遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球が容易になる入球容易状態を発生させる入球容易状態発生手段と、
前記図柄の変動表示に伴って所定の演出を実行する演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記計数情報は、前記当選遊技が実行されたこと又は前記記憶手段がクリアされたことに基づいて初期化され、
前記変動パターン設定手段は、前記当選遊技が実行されると、前記予定回数目の図柄の変動表示を特別変動パターンで行なうための設定情報を前記記憶手段に予め記憶し、
前記演出実行手段は、前記予定回数目の図柄の変動表示が実行されている最中に前記所定の演出として特別演出を実行するものであり、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されている状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として第1演出を実行し、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として前記第1演出とは異なる第2演出を実行し、
前記第1演出は、前記変動表示に関する演出と一体的に実行され、
前記第2演出は、前記変動表示に関する演出とは分離して実行される、
ことを要旨とする。
遊技球の入球の可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて停止図柄を設定する停止図柄設定手段と、
変動パターンを設定する変動パターン設定手段と、
前記変動パターン設定手段により設定された変動パターンに基づいて図柄を変動表示させた後、前記停止図柄設定手段により設定された停止図柄で停止表示させる図柄変動表示手段と、
前記停止図柄が所定の当選図柄であった場合に、当選遊技を実行する当選遊技実行手段と、
揮発性の記憶手段と、
前記図柄の変動回数を計数して前記変動回数の計数情報を前記記憶手段に記憶する計数手段と、
前記計数情報に基づいて特定される前記図柄の変動回数が予め定められた予定回数に達すると、遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球が容易になる入球容易状態を発生させる入球容易状態発生手段と、
前記図柄の変動表示に伴って所定の演出を実行する演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記計数情報は、前記当選遊技が実行されたこと又は前記記憶手段がクリアされたことに基づいて初期化され、
前記変動パターン設定手段は、前記当選遊技が実行されると、前記予定回数目の図柄の変動表示を特別変動パターンで行なうための設定情報を前記記憶手段に予め記憶し、
前記演出実行手段は、前記予定回数目の図柄の変動表示に伴って前記所定の演出として特別演出を実行するものであり、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されている状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として第1演出を実行し、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として前記第1演出とは異なる第2演出を実行する、
ことを要旨とする。
遊技球の入球の可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて停止図柄を設定する停止図柄設定手段と、
変動パターンを設定する変動パターン設定手段と、
前記変動パターン設定手段により設定された変動パターンに基づいて図柄を変動表示させた後、前記停止図柄設定手段により設定された停止図柄で停止表示させる図柄変動表示手段と、
前記停止図柄が所定の当選図柄であった場合に、当選遊技を実行する当選遊技実行手段と、
揮発性の記憶手段と、
前記図柄の変動回数を計数して前記変動回数の計数情報を前記記憶手段に記憶する計数手段と、
前記計数情報に基づいて特定される前記図柄の変動回数が予め定められた予定回数に達すると、遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球が容易になる入球容易状態を発生させる入球容易状態発生手段と、
前記遊技状態に応じた演出モードを設定する演出モード設定手段と、
を備える遊技機であって、
前記計数情報は、前記当選遊技が実行されたこと又は前記記憶手段がクリアされたことに基づいて初期化され、
前記変動パターン設定手段は、前記当選遊技が実行されると、前記予定回数目の図柄の変動表示を特別変動パターンで行なうための設定情報を前記記憶手段に予め記憶し、
前記演出モード設定手段は、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されている状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれて前記入球容易状態が発生した場合には、前記入球容易状態における演出モードとして第1演出モードを設定し、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれて前記入球容易状態が発生した場合には、前記入球容易状態における演出モードとして前記第1演出モードとは異なる第2演出モードを設定する、
ことを要旨とする。
遊技球の入球の可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて停止図柄を設定する停止図柄設定手段と、
変動パターンを設定する変動パターン設定手段と、
前記変動パターン設定手段により設定された変動パターンに基づいて図柄を変動表示させた後、前記停止図柄設定手段により設定された停止図柄で停止表示させる図柄変動表示手段と、
前記停止図柄が所定の当選図柄であった場合に、当選遊技を実行する当選遊技実行手段と、
揮発性の記憶手段と、
前記図柄の変動回数を計数して前記変動回数の計数情報を前記記憶手段に記憶する計数手段と、
前記計数情報に基づいて特定される前記図柄の変動回数が予め定められた予定回数に達すると、遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球が容易になる入球容易状態を発生させる入球容易状態発生手段と、
前記図柄の変動表示に伴って所定の演出を実行する演出実行手段と、
前記遊技状態に応じた演出モードを設定する演出モード設定手段と、
を備える遊技機であって、
前記計数情報は、前記当選遊技が実行されたこと又は前記記憶手段がクリアされたことに基づいて初期化され、
前記変動パターン設定手段は、前記当選遊技が実行されると、前記予定回数目の図柄の変動表示を特別変動パターンで行なうための設定情報を前記記憶手段に予め記憶し、
前記演出実行手段は、前記予定回数目の図柄の変動表示に伴って前記所定の演出として特別演出を実行するものであり、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されている状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として第1演出を実行し、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として前記第1演出とは異なる第2演出を実行し、
前記演出モード設定手段は、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されている状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれて前記入球容易状態が発生した場合と前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれて前記入球容易状態が発生した場合とで、前記入球容易状態における演出モードとして同じ演出モードを設定する、
ことを要旨とする。
遊技球の入球の可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて特別図柄の停止図柄を設定する停止図柄設定手段と、
前記特別図柄の変動パターンを設定する変動パターン設定手段と、
前記変動パターン設定手段により設定された変動パターンに基づいて前記特別図柄を変動表示させた後、前記停止図柄設定手段により設定された停止図柄で停止表示させる特別図柄変動表示手段と、
前記特別図柄の停止図柄が所定の当選図柄であった場合に、当選遊技を実行する当選遊技実行手段と、
前記当選遊技が実行された後、前記特別図柄の変動回数が予め定められた予定回数に達すると、遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球が容易になる入球容易状態を発生させる入球容易状態発生手段と、
表示装置の画面内において所定の演出を実行する演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記特別図柄が変動表示される場合に前記特別図柄の変動パターンに基づいて演出図柄を変動表示させる図柄変動演出を実行し、前記予定回数目に前記特別図柄が変動表示される場合には前記図柄変動演出と共に所定の特別演出を所定時間実行するものであり、
前記特別演出の実行中に前記図柄変動演出を実行する場合、前記特別演出が終了するまでは通常の第1表示態様とは異なると共に前記特別演出の演出表示を優先させた第2表示態様で前記図柄変動演出の演出表示を行ない、前記図柄変動演出の実行中に前記所定時間が経過して前記特別演出が終了すると、前記図柄変動演出の演出表示を前記第1表示態様に変更する、
ことを要旨とする。
遊技球の入球の可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて停止図柄を設定する停止図柄設定手段と、
変動パターンを設定する変動パターン設定手段と、
前記変動パターン設定手段により設定された変動パターンに基づいて図柄を変動表示させた後、前記停止図柄設定手段により設定された停止図柄で停止表示させる図柄変動表示手段と、
前記停止図柄が所定の当選図柄であった場合に、当選遊技を実行する当選遊技実行手段と、
揮発性の記憶手段と、
前記図柄の変動回数を計数して前記変動回数の計数情報を前記記憶手段に記憶する計数手段と、
前記計数情報に基づいて特定される前記変動回数が予め定められた予定回数に達すると、遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球が容易になる入球容易状態を発生させる入球容易状態発生手段と、
所定の演出を実行する演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記計数情報は、前記当選遊技が実行されたこと又は前記記憶手段がクリアされたことに基づいて初期化され、
前記変動パターン設定手段は、前記当選遊技が実行されると、前記予定回数目の図柄の変動表示を特別変動パターンで行なうための設定情報を前記記憶手段に予め記憶し、
前記演出実行手段は、前記予定回数目に前記図柄が変動表示される場合には前記所定の演出として特別演出を実行するものであり、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されている状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記図柄の変動表示と同期して前記特別演出を実行し、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記図柄の変動表示と非同期で予め定められた時間、前記特別演出を実行する、
ことを要旨とする。
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行なうためのCRユニット50が設けられている。
遊技盤20は、図3に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出表示装置37と、演出表示装置37の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物38と、センター役物38の右方に配置された普通図柄作動ゲート22と、センター役物38の下方に配置された常時開放の第1始動口23と、普通図柄作動ゲート22の下方に配置された開閉式の第2始動口24と、遊技領域21の右下部に配置された大入賞口25と、遊技領域21の左下部に配置された常時開放の普通入賞口27と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤20には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
また、パチンコ機1は、図4に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出表示制御装置91と、電源基板95(図2参照)と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子板65が設けられており、外部接続端子板65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100(図4参照)へ送信される。
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図6は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率は、遊技状態と設定値とによって異なる。すなわち、図6(a)に示すように、遊技状態が通常遊技状態である場合、設定1の大当り確率は、1/320であり、設定2の大当り確率は、1/310であり、設定3の大当り確率は、1/300であり、設定4の大当り確率は、1/290であり、設定5の大当り確率は、1/280であり、設定6の大当り確率は、1/270である。一方、遊技状態が確変遊技状態である場合、設定1の大当り確率は、1/64であり、設定2の大当り確率は、1/62であり、設定3の大当り確率は、1/60であり、設定4の大当り確率は、1/58であり、設定5の大当り確率は、1/56であり、設定6の大当り確率は、1/54である。特別図柄で大当りが発生すると、4ラウンドの大当り遊技(規定数が10個で最大開放時間が30秒間のラウンド遊技が4回繰り返される大当り遊技)または10ラウンドの大当り遊技(上記ラウンド遊技が10回繰り返される大当り遊技)が実行される。大当り遊技が実行されると、大当り遊技終了後の遊技状態は、65%の確率で確変遊技状態となる(確変大当り)。確変遊技状態は、特別図柄の当選確率(大当り確率)が通常遊技状態よりも高くなる遊技状態である。また、大当り遊技が実行されると、大当り遊技終了後の遊技状態として時短遊技状態(a時短状態)も発生する。
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作について更に詳細に説明する。図7は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S10)、乱数更新処理(S20)と、入賞確認処理(S30)と、始動入賞処理(S40)と、普通図柄遊技処理(S50)と、普通図柄当り遊技処理(S60)と、特別図柄遊技処理(S70)と、大当り遊技処理(S80)と、を繰り返し実行することにより行なわれる。なお、本実施例では、S20~S80の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
図8は、電源投入処理の一例を示すフローチャートである。S10の電源投入処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、セキュリティチェックが完了し、RAM60cへのアクセスが許可されると(S100)、バックアップフラグがOFFであるか否か(S102)、RAMクリア信号がOFFであるか否か(S104)、をそれぞれ判定する。バックアップフラグは、RAM60cのデータが正常に保持されているか否かを示すフラグであり、正常に保持されていればONになり、正常に保持されていなければOFFになる。RAMクリア信号は、RAMクリアスイッチ99が操作された状態で電源が投入されるとONになり、RAMクリアスイッチ99が操作されない状態で電源が投入されるとOFFになる。バックアップフラグがOFFであると判定するか、バックアップフラグはONであるがRAMクリア信号がONであると判定すると、初期状態から起動する。即ち、まず、スタックの設定処理を行なう(S106)。続いて、確率設定スイッチ98でセットされた設定値を読み出し(S108)、RAM60cの作業領域をクリアして初期化する初期化処理を行なう(S110)。RAM60cの作業領域には、遊技状態を示す各種フラグや各種カウンタの設定値が記憶されており、初期化処理には、これらのフラグやカウンタの値をクリアして初期値に設定する処理が含まれる。なお、各種フラグには、普通図柄当り遊技中であることを示す普通図柄当りフラグ(普図当りフラグ)や、大当り遊技中であるか否かを示す大当りフラグ、確変遊技状態中であるか否かを示す確変フラグ、a時短状態中であるか否かを示すa時短フラグ、b時短状態中であるか否かを示すb時短フラグ、天井フラグなどが含まれる。また、各種カウンタには、確変遊技状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示す確変カウンタや、a時短状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示すa時短カウンタ、b時短状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示すb時短カウンタ、天井到達までの特別図柄の残り変動回数を示す天井カウンタなどが含まれる。なお、上述したように、確率設定スイッチ98およびRAMクリアスイッチ99が操作されながら電源オンされていれば、RAMクリアした状態となり、設定1~6の中からRAMクリアスイッチ99により選択されて確率設定スイッチ98によりセット(選択)された一の設定値が有効化される。そして、払出制御装置70とサブ統合制御装置90とにそれぞれ対応する初期コマンドを送信して(S112)、電源投入処理を終了する。なお、サブ統合制御装置90に送信される初期コマンドには、各種フラグや各種カウンタの値が含まれる。一方、S102,S104でバックアップフラグがONで且つRAMクリア信号がOFFであると判定すると、電源遮断直前の状態から起動する。即ち、RAM60cに記憶保持された遊技情報を読み出し、当該遊技情報に従って遊技を再開する電源復帰処理を行なって(S114)、電源投入処理を終了する。ここで、電源遮断直前の遊技情報は、電源遮断直前に進行していた遊技の状態を示す情報であり、当該遊技情報には、入球数や保留数、特別遊技に関する情報が含まれる。電源投入処理を終了すると、主制御処理に戻って次の乱数更新処理(S20)に進む。
S20の乱数更新処理は、各種判定用乱数を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行なわれる大当り判定(当否判定)に用いる大当り判定用乱数(特別図柄当否判定用乱数)や、大当り判定の結果が大当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄の決定に用いる大当り図柄決定用乱数、大当り判定の結果が外れであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる外れ図柄の決定に用いる外れ図柄決定用乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)の決定に用いる変動パターン決定用乱数、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過に基づいて行なわれる当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S30)に進む。
S30の入賞確認処理は、各種センサ(第1始動口スイッチ23aや第2始動口スイッチ24a、ゲートスイッチ22a、大入賞口スイッチ25a、普通入賞口スイッチ27aなど)の状態を検知してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。また、賞球に関わるスイッチ(ゲートスイッチ22aを除く上記入賞口スイッチ)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S40)に進む。
図9は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S40の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S204)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第1特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S208)、S210の処理に進む。第1特別図柄保留数指示コマンドには、演出表示装置37に第1保留図柄372aを表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S200で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S204~S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
図10は、普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S50の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通図柄当りフラグ(普図当りフラグ)が値1であるか否かを判定する(ステップS300)。普図当りフラグは、普通図柄当り遊技中であるか否かを示すフラグである。普図当りフラグが値1であると判定すると、普通図柄当り遊技中であると判断し、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理が終了すると、次のS60の普通図柄当り遊技処理に進む。一方、普図当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、普通図柄当り遊技中でないと判断し、普通図柄が変動表示中であるか否か(S302)、普通図柄の確定図柄の表示時間中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。普通図柄が変動表示中でなく、その確定図柄の表示時間中でもないと判定すると、普通図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。普通図柄の保留数が値0よりも多くない、すなわち値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている普通図柄判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S308)、普通図柄の変動表示を行なうための普通図柄変動表示関連処理を実行して(S310)、普通図柄遊技処理を終了する。以下、S310の普通図柄変動表示関連処理の詳細について図11のフローチャートを用いて説明する。
図12は、普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S60の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普図当りフラグが値1であるか否かを判定する(S400)。普図当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、普通図柄当り遊技中でないと判断し、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、普図当りフラグが値1であると判定すると、普通図柄当り遊技中であると判断し、第2始動口24が開放中であるか否かを判定する(S402)。第2始動口24が開放中でないと判定すると、開放待ち時間が経過したか否かを判定する(S404)。開放待ち時間が経過していないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、開放待ち時間が経過したと判定すると、第2始動口24の開放パターン(最大開放時間)を決定すると共に(S406)、決定した開放パターンで第2始動口24が開放するよう第2始動口ソレノイド24cを制御して(S408)、普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。第2始動口24の開放パターンは、遊技状態によって異なる。本実施例では、遊技状態が通常遊技状態である場合には、最大0.1秒間、1回開放される開放パターンが設定され、遊技状態が時短遊技状態である場合には、最大5.8秒間、1回開放される開放パターンが設定される。
図13および図14は、特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S70の特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1であるか否かを判定する(S500)。大当りフラグが値1であると判定すると、大当り遊技中であると判断し、特別図柄遊技処理を終了する。なお、特別遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の大当り遊技処理(S80)に進む。一方、大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技中でないと判断し、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが、変動表示中であるか否か(S502)、確定図柄表示中であるか否か(S504)、をそれぞれ判定する。第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中ではなくその確定図柄が表示中でもないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S506)。第2特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S508)、第2特別図柄の変動表示を行なうための第2特別図柄変動表示関連処理を実行して(S510)、特別図柄遊技処理を終了する。
図18および図19は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S80の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1(大当り遊技中)であるか否かを判定する(S700)。大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技処理を終了する。一方、大当りフラグが値1であると判定すると、大入賞口25が開放中であるか否か(S702)、大当り遊技開始演出中であるか否か(S704)、大当り遊技終了演出中であるか否か(S706)、開放間インターバル中であるか否か(S708)、をそれぞれ判定する。S702~S708のいずれも否定的な判定がなされると、大当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S710)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技開始演出を開始する。大当り遊技開始演出が開始されると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S704で大当り遊技開始演出中であると判定されるため、大当り遊技開始演出時間が経過したか否を判定する(S712)。大当り遊技開始演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り遊技開始演出時間が経過したと判定すると、大入賞口ソレノイド25cの駆動により大入賞口25を開放して(S714)、大当り遊技処理を終了する。主制御装置60は、大入賞口25の開放に伴い、ラウンド遊技演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信する。
図20は、図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。図柄変動演出処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、図15の特別図柄変動表示関連処理のS592で主制御装置60により送信される特図変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S800)。特図変動開始コマンドを受信していないと判定すると、S820に進む。一方、特図変動開始コマンドを受信したと判定すると、特図変動開始コマンドに含まれる特別図柄の確定図柄に基づいて演出図柄の停止図柄を決定すると共に(S802)、特別図柄の変動パターン(変動時間)に基づいて演出図柄の変動パターンを決定する(S804)。演出図柄の変動パターンの決定は、特別図柄変動表示関連処理のS582、S590またS592で決定された特別図柄の変動パターンと対応する演出図柄の変動パターンを予め記憶された複数の変動パターンの中から選択することにより行なわれる。
図23は、演出モード設定処理の一例を示すフローチャートである。演出モード設定処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、現在の遊技状態がb時短状態であるか否かを判定する(S900)。この処理は、遊技状態指定コマンドに含まれるb時短フラグの値を調べることにより行なうことができる。現在の遊技状態がb時短状態でないと判定すると、現在の遊技状態に応じた他の演出モードを設定して(S902)、演出モード設定処理を終了する。
Claims (1)
- 遊技球の入球の可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて停止図柄を設定する停止図柄設定手段と、
変動パターンを設定する変動パターン設定手段と、
前記変動パターン設定手段により設定された変動パターンに基づいて図柄を変動表示させた後、前記停止図柄設定手段により設定された停止図柄で停止表示させる図柄変動表示手段と、
前記停止図柄が所定の当選図柄であった場合に、当選遊技を実行する当選遊技実行手段と、
揮発性の記憶手段と、
前記図柄の変動回数を計数して前記変動回数の計数情報を前記記憶手段に記憶する計数手段と、
前記計数情報に基づいて特定される前記図柄の変動回数が予め定められた予定回数に達すると、遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球が容易になる入球容易状態を発生させる入球容易状態発生手段と、
前記図柄の変動表示に伴って所定の演出を実行する演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記計数情報は、前記当選遊技が実行されたこと又は前記記憶手段がクリアされたことに基づいて初期化され、
前記変動パターン設定手段は、前記当選遊技が実行されると、前記予定回数目の図柄の変動表示を特別変動パターンで行なうための設定情報を前記記憶手段に予め記憶し、
前記演出実行手段は、前記予定回数目の図柄の変動表示が実行されている最中に前記所定の演出として特別演出を実行するものであり、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されている状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として第1演出を実行し、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない状態で前記予定回数目の図柄の変動表示が行なわれる場合には、前記特別演出として前記第1演出とは異なる第2演出を実行し、
前記第1演出は、前記変動表示に関する演出と一体的に実行され、
前記第2演出は、前記変動表示に関する演出とは分離して実行される、
ことを特徴とする遊技機。
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