JP7273391B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
即ち、本発明の遊技機は、
所定の始動条件の成立に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果の導出表示において当り結果が導出されると当り遊技を実行する遊技機であって、
外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当り確率を、段階的に設けられた複数の当り確率の中から一の当り確率に設定する当り確率設定手段と、
前記導出表示の結果を示す演出図柄の変動表示を行なう表示機器と、音出力機器と、発光機器とを含む複数の演出機器と、
前記導出表示において外れ結果が導出される場合の前記演出図柄の外れ図柄として、通常外れ図柄または該通常外れ図柄とは異なり前記当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄のいずれかを設定する外れ図柄設定手段と、
前記演出図柄が前記通常外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて通常外れ停止演出を行ない、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて前記通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう外れ停止演出手段と、
を備え、
通常遊技状態中の演出モードとして、演出態様が異なる複数の演出モードを備え、
前記外れ停止演出手段は、前記複数の演出モードの各々に応じた演出図柄の表示態様で前記通常外れ停止演出を行ない、前記複数の演出モードに共通の演出図柄の表示態様で前記特定外れ停止演出を行ない、
前記導出表示では、前記演出図柄を横並びに並べて変動表示が行なわれ、前記演出図柄が停止表示する際に、前記演出図柄のいずれもが一致する並びで前記当り結果を導出し、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びで外れ結果を導出し、
前記外れ図柄設定手段は、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びのうち、前記通常外れ図柄の並びとは異なる並びで前記当り確率を示唆するように前記特定外れ図柄を設定し、
前記特定外れ図柄で停止表示する場合には、前記通常外れ図柄で停止表示する場合よりも停止表示する時間が長い
ことを要旨とする。
所定の始動条件の成立に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果の導出表示において当り結果が導出されると当り遊技を実行する遊技機であって、
外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当り確率を、段階的に設けられた複数の当り確率の中から一の当り確率に設定する当り確率設定手段と、
前記導出表示の結果を示す演出図柄の変動表示を行なう表示機器と、音出力機器と、発光機器とを含む複数の演出機器と、
前記導出表示において外れ結果が導出される場合の前記演出図柄の外れ図柄として、通常外れ図柄または該通常外れ図柄とは異なり前記当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄のいずれかを設定する外れ図柄設定手段と、
前記演出図柄が前記通常外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて通常外れ停止演出を行ない、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて前記通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう外れ停止演出手段と、
を備えることを要旨とする。
の電気的な構成を示すブロック図である。本実施例では、始動口に遊技球が入球したことを契機として特別図柄の変動表示を開始し、当該特別図柄が所定の大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技を開始する、いわゆるセブン機タイプ(第1種タイプ)の遊技機に本発明を適用した例について説明する。
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行なうためのCRユニット50が設けられている。
遊技盤20は、図3に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出図柄表示装置37と、演出図柄表示装置37の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物38と、センター役物38の右方に配置された普通図柄作動ゲート22と、センター役物38の下方に配置された常時開放の第1始動口2
3と、普通図柄作動ゲート22の下方に配置された開閉式の第2始動口24と、遊技領域21の右下部に配置された大入賞口25と、遊技領域21の左下部に配置された常時開放の普通入賞口26と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤20には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
(大当り図柄)で停止表示されると、大当り遊技が実行される。第1特図表示装置31は、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第1始動口入球用の表示装置であり、第2特図表示装置32は、第2始動口24への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第2始動口入球用の表示装置である。なお、第1特図表示装置31により表示される特別図柄を第1特別図柄(第1特図)とも呼び、第2特図表示装置32により表示される特別図柄を第2特別図柄(第2特図)とも呼ぶ。
別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第1保留図柄372aは、特別図柄の変動表示中等に第1始動口23に遊技球が入球する毎に1つずつ追加表示され、第1特別図柄の変動表示が開始される毎に1つずつ消去される。また、第2保留図柄372bは、第2特別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第2保留図柄372bは、特別図柄の変動表示中等に第2始動口24に遊技球が入球する毎に1つずつ追加表示され、第2特別図柄の変動表示が開始される毎に1つずつ消去される。
また、パチンコ機1は、図4に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出図柄制御装置91と、電源基板95(図2参照)と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子板65が設けられており、外部接続端子板65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100(図4参照)へ送信される。
、本実施例では、設定キースイッチ67およびRAMクリアスイッチ68を用いて設定値の選択およびセットを行なう構成としたが、例えば、回転つまみ等、外部から操作できるものであれば、他の如何なる操作手段を用いて設定値の選択やセットを行なう構成であってもよく、設定値を選択する専用のスイッチを設ける構成であってもよい。また、パチンコ機1は、設定値を設定表示装置69に表示するものとしたが、他の表示装置に表示してもよいし、音声により報知してもよい。また、設定値1~3の3つに限られず、複数の設定値のうちから選択可能なものであれば幾つであっても構わない。
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図6は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率は、第1特別図柄と第2特別図柄で同じ確率となっており、設定値1の通常状態(低確率状態)では1/319.9、確変状態(高確率状態)では1/74.6であり、設定値2の通常状態では1/299.4、確変状態では1/69.9であり、設定値3の通常状態では1/281.3、確変状態では1/65.6である。即ち、設定値1,2,3の順に大当り確率が高いものとなる。また、普通図柄の当り確率は、通常状態では、1/10であるが、確変状態では、約1/1(100%)である。普通図柄が当選したときの第2始動口24(普通電動役物)の開放パターンは、通常状態では、最大0.2秒間、1回開放されるが、確変状態(時短状態,開放延長状態)では、最大3.0秒間、1回に延長される。第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示は共に4個まで保留され、第1特別図柄の変動表示よりも第2特別図柄の変動表示が優先して行なわれる(特図2優先変動)。
常状態よりも高くなると共に、普通図柄の変動時間が通常状態よりも短縮され(時短状態)、普通図柄の当選確率が通常状態よりも高くなり、且つ、普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常状態よりも延長される(開放延長状態)。したがって、確変状態では、遊技者は、右打ちすることにより、大当りを有利に発生させることができ、短時間で多くの出玉を獲得できるチャンスとなる。
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作について更に詳細に説明する。図7は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S10)、乱数更新処理(S20)と、入賞確認処理(S30)と、始動入賞処理(S40)と、普通図柄遊技処理(S50)と、普通図柄当り遊技処理(S60)と、特別図柄遊技処理(S70)と、大当り遊技処理(S80)と、を繰り返し実行することにより行なわれる。なお、本実施例では、S20~S80の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
図8は、電源投入処理の一例を示すフローチャートである。S10の電源投入処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、セキュリティチェックが完了し、RAM60cへのアクセスが許可されると(S100)、バックアップフラグがOFFであるか否か(S102)、RAMクリア信号がOFFであるか否か(S104)、をそれぞれ判定する。バックアップフラグがOFFであると判定するか、バックアップフラグはONであるがRAMクリア信号がONであると判定すると、初期状態から起動する。即ち、まず、スタックの設定処理を行なう(S106)。続いて、設定キースイッチ67およびRAMクリアスイッチ68を用いてセットされた大当り確率の設定値などの各種設定値を読み出し(S108)、RAM60cの作業領域をクリアして初期化する初期化処理を行なう(S110)。上述したように、RAMクリアスイッチ68が操作されながら電源オンされていれば、RAMクリアした状態となり、設定値1~3の中からセットされた一の設定値が有効化される。そして、払出制御装置70とサブ統合制御装置90とにそれぞれ対応する初期コマンドを送信すると共に(S112)、大当り確率の設定値を含む確率設定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S114)、電源投入処理を終了する。なお、大当り確率の設定値を初期コマンドに含めてサブ統合制御装置90に送信してもよい。一方、S102,S104でバックアップフラグがONで且つRAMクリア信号がOFFであると判定すると、電源遮断直前の状態から起動する。即ち、RAM60cに記憶保持された遊技情報を読み出し、当該遊技情報に従って遊技を再開する電源復帰処理を行なって(S114)、電源投入処理を終了する。電源遮断直前の遊技情報は、電源遮断直前に進行していた遊技の状態を示す情報であり、当該遊技情報には、入球数や保留数、特別遊技に関する情報が含まれる。電源投入処理を終了すると、主制御処理に戻って次の乱数更新処理(S20)に進む。
S20の乱数更新処理は、各種判定用乱数を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行なわれる大当り判定(当否判定)に用いる大当り判定用乱数(特別図柄当否判定用乱数)や、大当り判定の結果が大当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄の決定に用いる大当り図柄決定用乱数,大当り判定の結果が外れであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31ま
たは第2特図表示装置32)に停止表示させる外れ図柄の決定に用いる外れ図柄決定用乱数、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過に基づいて行なわれる当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S30)に進む。
S30の入賞確認処理は、各種センサ(第1始動口スイッチ23aや第2始動口スイッチ24a、ゲートスイッチ22a、大入賞口スイッチ25a、普通入賞口スイッチ26aなど)の状態を検出してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。また、賞球に関わるスイッチ(ゲートスイッチ22aを除く上記入賞口スイッチ)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S40)に進む。
図9は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S40の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S204)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第1特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S208)、S210の処理に進む。第1特別図柄保留数指示コマンドには、演出図柄表示装置37に第1保留図柄372aを表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S200で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S204~S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
S218)、S220の処理に進む。第2特別図柄保留数指示コマンドには、演出図柄表示装置37に第2保留図柄372bを表示させるための第2特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S210で第2始動口24に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S214~S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
S50の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する。保留数が値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、保留数が値0よりも多いと判定したときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行なうと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(停止図柄)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過することに基づいて取得される普通図柄当否判定用乱数と普通図柄当り判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行ない、普通図柄当否判定用乱数がいずれかの当り値と一致したときには当りと判定し、普通図柄当否判定用乱数がいずれの当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。本実施例では、通常状態のときには当り値の少ない、即ち当り確率の低い(例えば、1/10)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、確変状態にあるときには当り値の多い、即ち当り確率の高い(例えば、1/1)高確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられる。当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄を停止図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間の設定は、通常状態のときには長時間(例えば、20秒)に設定され、確変状態のときには短時間(例えば、2秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した停止図柄で普通図柄を停止表示する。停止表示した普通図柄が外れ図柄のときには、外れとして、普通図柄遊技処理を終了する。一方、停止表示した普通図柄が当り図柄のときには、当りとして、第2始動口24の開放時間を設定し、第2始動口24の開放作動を開始して普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口24の開放時間は、通常状態のときには短時間(例えば、0.2秒×1回)に設定され、確変状態のときには長時間(例えば、3.0秒×1回)に延長される。また、第2始動口24の開放作動は、上述したように、第2始動口ソレノイド24cを駆動制御することによって、開閉羽根24bを左右に開くことにより行なう。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の普通図柄当り遊技処理(S60)に進む。
S60の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、第2始動口24が開放作動中であるか否かを判定する。第2始動口24が開放作動中でないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、第2始動口24が開放作動中であると判定すると、開放作動を開始してからの経過時間(開放時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、4個)の遊技球が第2始動口24に入球しているか否かを判定する。開放時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口24に入球してもいないと判定すると、第2始動口24の開放作動を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放時間が設定時間に達していると判定したり、開放時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口24に入球していると判定したりすると、第2始動口24の開放作動を終了(第2始動口ソレノイド24cの駆動を終了)して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の特別図柄遊技処理(S70)に進む。
図10および図11は、特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S70の特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1であるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(S300)。大当りフラグが値1であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。なお、特別遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の大当り遊技処理(S80)に進む。一方、大当りフラグが値1でないと判定すると、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが、変動表示中であるか否か(S302)、確定図柄表示中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中ではなく確定図柄表示中でもないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。第2特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S308)、第2特別図柄の変動表示を行なうための変動表示関連処理を実行して(S310)、特別図柄遊技処理を終了する。
処理を行なう(S404)。大当り判定処理は、第1始動口23または第2始動口24への遊技球の入球に基づいて取得される大当り判定用乱数と大当り判定テーブルに含まれる大当り値とを比較することにより行ない、大当り判定用乱数がいずれかの大当り値と一致したときには大当りと判定し、大当り判定用乱数がいずれの大当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。大当り判定テーブルは、大当り確率の現在の設定値(設定値1~3のいずれか)に応じた低確率用および高確率用の大当り判定テーブルのうち、確変フラグが値0(低確電サポなし状態や低確電サポあり状態)のときには大当り値の少ない低確率用の大当り判定テーブルが用いられ、確変フラグが値1(高確電サポなし状態や高確電サポあり状態)のときには大当り値の多い高確率用の大当り判定テーブルが用いられる。大当り判定処理を行なうと、大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S406)。
いないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S320)、変動表示中の特別図柄の確定図柄を表示する(S322)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出図柄表示装置37で図柄変動演出を終了するように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。そして、確定図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S324)。ここで、確定図柄表示時間は、本実施例では0.5秒に設定される。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S304で確定図柄表示中と判定するため、再びS324で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過していると判定すると、確定図柄の表示を終了し(S326)、確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S328)。
図13および図14は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S80の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1(大当り遊技中)であるか否かを判定する(S500)。大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技処理を終了する。一方、大当りフラグが値1であると判定すると、ラウンド遊技中であるか否かを判定する(S502)。ラウンド遊技中でないと判定すると、オープニング演出(大当り遊技開始演出)中であるか否か(S504)、インターバル中であるか否か(S506)、をそれぞれ判定する。大当り遊技が開始された直後は、オープニング演出中であるから、S504で肯定的な判定がなされ、次に、オープニング演出時間(実施例では5秒)が経過したか否かを判定する(S508)。オープニング演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。S508でオープニング演出時間が経過したと判定すると、所定の開放パターンによって大入賞口25を開放するラウンド遊技を開始すると共に(S510)、ラウンド遊技演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S512)、大当り遊技処理を一旦終了する。なお、ラウンド遊技演出コマンドには、開始したラウンド遊技が何ラウンド目であるかの情報
が含まれる。大入賞口25の開放パターンは、所定時間(実施例では28.0秒)のラウンド遊技を予め定められた所定回数(例えば15回)行なう開放パターンがある。開放パターンは、大当り図柄に応じて決定される。
る初期設定処理の一例を示すフローチャートであり、図16は、サブ統合制御装置90により実行される演出モード設定処理の一例を示すフローチャートであり、図17は、サブ統合制御装置90により実行される図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。初期設定処理は電源投入時に実行され、演出モード設定処理と図柄変動演出処理は、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
図15の初期設定処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、演出図柄制御装置91等がサブ統合制御装置90からの各種コマンドを処理可能な状態とするための初期設定を行なう(S600)。次に、図8の電源投入処理のS112で主制御装置60により送信される初期コマンドを受信するか(S602)、電源投入処理のS118で主制御装置60により送信される復帰コマンドを受信するのを待つ(S604)。S604で復帰コマンドを受信したと判定すると、復帰コマンドに含まれる遊技状態に関する情報に基づいて復帰処理を行なって(S606)、初期設定処理を終了する。S606の復帰処理では、電源遮断前の演出モードを設定したり、電源遮断前に演出図柄表示装置37に表示していた各種情報を設定したりすることにより行なわれる。一方、S602で初期コマンドを受信したと判定すると、RAM90cに記憶されている各種情報を初期化する初期化処理を行なう(S608)。S608では、後述するモードカウンタMを初期化する処理などが行なわれる。続いて、演出モードとして通常モードAを設定して(S610)、初期設定処理を終了する。
図16の演出モード設定処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、現在の演出モードが通常モードであるか否かを判定し(S700)、通常モードであると判定すると、図12の変動表示関連処理のS420で主制御装置60により送信される変動指示コマンドを受信したか否かを判定する(S702)。演出モードが確変モードであると判定したり、変動指示コマンドを受信していないと判定したりすると、S720に進む。一方、S702で変動指示コマンドを受信したと判定すると、モードカウンタMを値1だけインクリメントして(S704)、モードカウンタMが所定値Mref以上であるか否かを判定する(S706)。なお、所定値Mrefは、通常モードA~Cを順次切り替えるための図柄変動回数を示し、数百などの値に適宜定めることができる。モードカウンタMが所定値Mref以上でないと判定すると、S720に進み、モードカウンタMが所定値Mref以上であると判定すると、現在の演出モードが通常モードAであるか(S708)、通常モードBであるか(S710)、をそれぞれ判定する。通常モードAであれば通常モードBを設定し(S712)、通常モードBであれば通常モードCを設定し(S714)、通常モードAでも通常モードBでもなく通常モードCであれば通常モードAを設定する(S716)。これにより、通常モード中は、モードカウンタMが所定値Mre
fとなる度即ち図柄変動回数が所定値Mrefとなる度に、通常モードA,B,Cを順に切り替えるものとなる。そして、モードカウンタMを値0に初期化して(S718)、S720に進む。
図17の図柄変動演出処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、図12の変動表示関連処理のS420で主制御装置60により送信される変動指示コマンドを受信したか否かを判定し(S800)、受信していないと判定すると、S822に進む。一方、変動指示コマンドを受信したと判定すると、受信したコマンドに含まれる大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定し(S802)、大当りであると判定すると、演出モードに応じた演出図柄(疑似図柄)の大当り図柄を決定すると共に(S804)、演出図柄の大当り演出パターンを決定する(S806)。前述したように、変動指示コマンドには、大当り判定の結果や特別図柄の変動パターン(変動時間)、確定図柄(通常大当り図柄、確変大当り図柄または外れ図柄)などが含まれる。このため、演出図柄の決定は、ROM90bに予め記憶されている演出図柄設定テーブルの中から現在の演出モードおよび特別図柄の確定図柄に対応する演出図柄の停止図柄を決定することにより行なうことができ、演出パターンの決定は、ROM90bに予め記憶されている演出パターンテーブルの中から現在の演出モードおよび特別図柄の変動パターンに対応する演出パターンを決定することにより行なうことができる。
ば設定値1~3のうち設定値1,3のいずれかであることを示唆し、対応乱数が値3,4で全乱数に対する選択確率が1/200となる。「246」は、大当り確率の設定値が偶数段階であること、例えば設定値1~3のうち設定値2であることを示唆し、対応乱数が値5,6で全乱数に対する選択確率が1/200となる。このため、「315」が停止表示すると大当り発生への期待が最も高くなり、次に「114」が停止表示した場合に期待が持てるものとなる。また、「579」が停止表示すると、大当り発生の期待が高いか低いかのいずれかであったり、「246」が停止表示すると、少なくとも最も低い設定値1でないことがわかったりする。
を終了し(S834)、演出図柄を停止表示して(S836)、図柄変動演出処理を終了する。なお、通常外れ図柄であれば、このS834,S836で停止表示することになる。また、特定外れ図柄が仮停止表示中であれば、仮停止表示中の演出図柄(特定外れ図柄)を停止表示して(S836)、図柄変動演出処理を終了する。S834,S836で行なわれる通常外れ図柄の停止演出を通常外れ停止演出といい、S824~S836で行なわれる特定外れ図柄の停止演出を特定外れ停止演出という。
止表示する場合を示す。いずれの場合も変動指示コマンドの受信に基づいて変動表示を開始する(時刻t11,t21)。また、上述したように、特定外れ図柄で停止表示する場合(特定演出パターンの場合)は、仮停止タイミングで仮停止表示する(時刻t22)。仮停止表示の状態は、図23(f)に示す状態とすることができる。そして、いずれの場合も図柄停止コマンドの受信に基づいて停止表示(確定表示)する(時刻t12,t23)。このように、特定外れ図柄で停止表示する場合には、通常外れ図柄で停止表示する場合よりも停止表示(仮停止表示を含む)の時間を長くするから、遊技者に特定外れ図柄の停止表示であることを認識させやすくして当り確率の示唆を適切に行なうことができる。
いること、最も低い大当り確率を含む大当り確率に対応付けられていること、特定段階以上の大当り確率に対応付けられていること、前日などのある時点の大当り確率とは異なる大当り確率に対応付けられていることなどとしてもよい。
822~S836の処理を実行するサブ統合制御装置90と演出図柄制御装置91とが「外れ停止演出手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
Claims (1)
- 所定の始動条件の成立に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果の導出表示において当り結果が導出されると当り遊技を実行する遊技機であって、
外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当り確率を、段階的に設けられた複数の当り確率の中から一の当り確率に設定する当り確率設定手段と、
前記導出表示の結果を示す演出図柄の変動表示を行なう表示機器と、音出力機器と、発光機器とを含む複数の演出機器と、
前記導出表示において外れ結果が導出される場合の前記演出図柄の外れ図柄として、通常外れ図柄または該通常外れ図柄とは異なり前記当り確率の設定を示唆する特定外れ図柄のいずれかを設定する外れ図柄設定手段と、
前記演出図柄が前記通常外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて通常外れ停止演出を行ない、前記演出図柄が前記特定外れ図柄で停止表示する際に前記演出機器を用いて前記通常外れ停止演出とは異なる特定外れ停止演出を行なう外れ停止演出手段と、
を備え、
通常遊技状態中の演出モードとして、演出態様が異なる複数の演出モードを備え、
前記外れ停止演出手段は、前記複数の演出モードの各々に応じた演出図柄の表示態様で前記通常外れ停止演出を行ない、前記複数の演出モードに共通の演出図柄の表示態様で前記特定外れ停止演出を行ない、
前記導出表示では、前記演出図柄を横並びに並べて変動表示が行なわれ、前記演出図柄が停止表示する際に、前記演出図柄のいずれもが一致する並びで前記当り結果を導出し、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びで外れ結果を導出し、
前記外れ図柄設定手段は、前記演出図柄のいずれかが一致しない並びのうち、前記通常外れ図柄の並びとは異なる並びで前記当り確率を示唆するように前記特定外れ図柄を設定し、
前記特定外れ図柄で停止表示する場合には、前記通常外れ図柄で停止表示する場合よりも停止表示する時間が長い遊技機。
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