JP7173686B2 - 自穿孔ロックボルト及びその施工方法 - Google Patents
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Description
これによれば、削孔ズリが外管とロックボルト本体との間に入り込むことを防ぎ、削孔ズリを外管の外側を通る形で孔外に排出することが可能になり、例えば自穿孔ロックボルトを地山斜面に下向きに打設した場合にも、削孔ズリをロックボルト本体と外管の間の空間に流す構造よりも、削孔ズリをスムーズに流して孔外に排出することができる。そして、外管の内側への削孔ズリの浸入を防止し、ロックボルト本体の周囲が綺麗なまま打設することができる。更に、例えばセメントミルク等の定着材を地山の孔に直接注入した場合には、ロックボルト本体の周囲への削孔ズリの付着が防止されていることから、ロックボルト本体の周囲に定着材が回って確実に付着する。従って、ロックボルト本体の所要の定着強度を確保することができ、地山の補強強度向上を図ることができる。
これによれば、外管の先端とビットの段差面との水密な当接と、環状遮水材と外管の内周面との水密な当接による二重の水密構造を構成することができ、外管の内側への削孔ズリの浸入をより確実に防止し、ロックボルト本体の所要の定着強度をより高い信頼性で確保することができる。
これによれば、固定部材の取り外しにより、外管を任意のタイミングで簡単に回収することが可能となる。更に、外管の任意のタイミングでの回収を可能にすることで、孔の周囲の地盤性状に応じて、例えば外管を回収してから定着材の注入作業を行う、或いは定着材の注入後に外管を回収する、或いは外管を回収しながら定着材の注入作業を行うなど、定着材の注入作業の自由度を高めることができる。
これによれば、スペーサーによってロックボルト本体と外管の位置関係を削孔、打設に望ましい位置関係で保持することができる。また、削孔ズリが外管の内側を通過しないことから、スペーサーの破損を防止することができる。また、スペーサーを外管回収後も残すことにより、ロックボルト本体の周囲に所定厚さの定着材が流動して付着する所定厚さの被りをより高い確実性で得ることも可能となり、例えば自穿孔ロックボルトを地山斜面に下向きに打設した場合に、ロックボルト本体が傾いて孔壁に接触し、被りが形成されない部位が生ずること等を防止することができる。
これによれば、膨張可能なパッカーをロックボルト本体に設置した状態での削孔が可能であり、定着材の注入時に定着材でパッカーを膨張させ、定着材の逸走を防止することが可能となり、ロックボルト本体の定着強度をより高めることができる。また、削孔ズリが外管の内側を通過しないことから、パッカーの破損を防止することができ、安定して高い定着強度を得ることができる。
これによれば、ロックボルト本体の周囲に削孔ズリが付着することがなく、ロックボルト本体の周囲が綺麗なまま打設することができる。そして、例えば後工程でセメントミルク等の定着材を地山の孔に注入した際に、ロックボルト本体の周囲に定着材が回って確実に付着するので、ロックボルト本体の所要の定着強度を確保することができる。
これによれば、ロックボルト本体に対して外管の後端が固定されている状態でロックボルト本体と外管が連動回転しながら削孔が行なわれるので、削孔時にパッカーも一緒に回転し、パッカーが破損することを防止することができる。また、削孔ズリが外管の内側を通過しないことから、かかる点からもパッカーの破損を防止することができ、安定して高い定着強度を得ることができる。また、定着材の注入時に定着材でパッカーを膨張させ、定着材の逸走を防止し、ロックボルト本体の定着強度をより高めることができる。
本発明による第1実施形態の自穿孔ロックボルト1は、二重管式の自穿孔ロックボルトであり、図1~図3に示すように、削孔機10に接続自在な中空のロックボルト本体2と、ロックボルト本体2の先端に設けられるビット3と、ロックボルト本体2の外側に周設される外管4を備える。
本発明による第2実施形態の自穿孔ロックボルト1aも、二重管式の自穿孔ロックボルトであり、図9に示すように、第1実施形態と同一構成のロックボルト本体2、ビット3、外管4、固定部材6を備え、これらは第1実施形態と同様に設置され、固定部材6によって外管4の後端と外管4の先端がロックボルト本体2に対して水密な状態で固定されている。また、図示例ではスペーサー5は設けられていない。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記追加内容や変形例も含まれる。
Claims (6)
- 削孔機に接続自在な中空のロックボルト本体と、
前記ロックボルト本体の先端に設けられるビットと、
前記ロックボルト本体の外側に周設される外管を備え、
前記外管が前記ロックボルト本体と同方向に回転しながら進行するように、前記外管の後端が着脱自在な固定部材で前記ロックボルト本体に対して固定され、
前記ビットに削孔水吐出孔が形成されていると共に軸方向に対して略垂直な平面状の段差面が設けられ、
前記外管の先端面が前記段差面に水密になるように押圧して設けられていることを特徴とする自穿孔ロックボルト。 - 前記ビットの前記段差面の後側に前記段差面の外周縁よりも小径の小径部が形成され、
前記小径部の外周に環状遮水材が設けられ、
前記環状遮水材を前記外管の内周面に水密に当接して前記小径部が前記外管に内装されていることを特徴とする請求項1記載の自穿孔ロックボルト。 - 前記ロックボルト本体と前記外管の間の間隔を保持するスペーサーが前記ロックボルト本体と前記外管との間に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の自穿孔ロックボルト。
- 膨張可能なパッカーが前記ロックボルト本体を覆うように設けられて前記外管に内装されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自穿孔ロックボルト。
- 請求項1~4の何れかに記載の自穿孔ロックボルトの施工方法であって、
削孔機に接続した前記ロックボルト本体の中空部から削孔水を供給して前記ビットの前記削孔水吐出孔から吐出させながら前記自穿孔ロックボルトで地山を削孔すると共に、削孔による削孔ズリを前記外管と前記地山の孔壁との間の隙間を通して孔外に排出する削孔工程を備えることを特徴とする自穿孔ロックボルトの施工方法。 - 前記外管の後端が着脱自在な固定部材で前記ロックボルト本体に対して固定されていると共に、前記自穿孔ロックボルトに膨張可能なパッカーが前記ロックボルト本体を覆うように設けられて前記外管に内装されており、
前記削孔工程の後に、
前記固定部材を取り外して前記ロックボルト本体から前記外管を取り外し、前記外管を孔外に抜き出す抜出工程と、
前記パッカーの内側に注入ホースを挿入し、定着材を前記注入ホースから前記パッカーに注入して充填する注入工程
を行うことを特徴とする請求項5記載の自穿孔ロックボルトの施工方法。
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