JP7172359B2 - 情報処理システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
その一方で、画像処理装置の状態の変化に応じて、一律に、この起動や表示を行うと、すでにアプリケーションが起動されているにも関わらず他のアプリケーションが起動されたり、すでに表示されている画面が他の画面に切り替わってしまったりし、操作者の操作性の低下を招くおそれがある。
本発明の目的は、画像処理装置の状態が変化した場合に一律にこの状態の変化に応じた処理を行う場合に比べ、画像処理装置に対する操作を行う操作者の操作性の低下を抑えることにある。
請求項2に記載の発明は、前記特定アプリケーション起動部は、前記特定のアプリケーションの起動を行わなかった場合において、予め定められた条件が満たされた場合には、当該特定のアプリケーションの起動を行う請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、さらに操作者による予め定められた操作があった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、その後、当該状態の変化がさらにあった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、その後、当該状態の変化が予め定められた複数の回数さらにあった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記予め定められた条件が満たされ前記特定のアプリケーションが起動され、当該選択アプリケーションについて表示した第1表示画面から当該特定のアプリケーションについて表示した第2表示画面に切り替わった場合に、当該選択アプリケーションに関する表示を当該第2表示画面の一部にて行う表示制御手段をさらに備える請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記表示制御手段は、前記選択アプリケーションに関する表示として、前記第1表示画面に戻す操作を受け付けるための表示を行う請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて操作者が設定した設定情報を、前記特定のアプリケーションが起動された後も保持する保持手段をさらに備える請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記特定のアプリケーションが起動された後に、前記選択アプリケーションが再び選択された場合に、前記保持手段により保持されている前記設定情報が当該選択アプリケーションに反映される請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、さらに当該選択アプリケーションから離脱する指示が操作者からあった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記選択アプリケーション起動部により起動される選択アプリケーション、および、前記特定アプリケーション起動部により起動される特定のアプリケーションの各々には、アプリケーションの種別を示す情報が付されており、前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、前記予め定められた条件が満たされ、さらに、当該選択アプリケーションの種別と前記特定のアプリケーションの種別とが異なる場合に当該特定のアプリケーションの起動を行う請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記選択アプリケーションが起動されている際の表示画面に、前記特定アプリケーション起動部により起動される前記特定のアプリケーションについての情報を表示する表示制御手段をさらに備える請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、画像処理装置に格納されたアプリケーションのうち、操作者により選択されたアプリケーションである選択アプリケーションを起動する選択アプリケーション起動機能と、前記画像処理装置の状態の変化があった場合に特定のアプリケーションを起動し、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて当該状態の変化があった場合には、当該特定のアプリケーションの起動を行わない特定アプリケーション起動機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
請求項2の発明によれば、選択アプリケーションが起動されている状態にて状態の変化があった場合でも、特定のアプリケーションの起動を行えるようになる。
請求項3の発明によれば、操作者が予め定められた操作を行うことで、特定のアプリケーションの起動を行えるようになる。
請求項4の発明によれば、選択アプリケーションが起動されている状態にて状態の変化があり、さらにこの状態の変化があった場合に、特定のアプリケーションの起動を行えるようになる。
請求項5の発明によれば、状態の変化が複数回あった場合に、特定のアプリケーションの起動を行えるようになる。
請求項6の発明によれば、特定のアプリケーションが起動された後の表示画面に、選択アプリケーションについての表示を行えるようになる。
請求項7の発明によれば、選択アプリケーションについて表示した表示画面に戻すことが可能になる。
請求項8の発明によれば、選択アプリケーションが起動されている状態にて操作者が設定した設定情報を、特定のアプリケーションが起動された後も保持することができる。
請求項9の発明によれば、選択アプリケーションが再び選択された場合に、選択アプリケーションに関して設定されていた設定情報を、この選択アプリケーションに反映することができる。
請求項10の発明によれば、選択アプリケーションから離脱する指示を行うことで、特定のアプリケーションの起動を行えるようになる。
請求項11の発明によれば、選択アプリケーションの種別、特定のアプリケーションの種別に関わらず特定のアプリケーションの起動を行う場合に比べ、選択アプリケーションに近似する特定アプリケーションが起動されることを抑制することができる。
請求項12の発明によれば、選択アプリケーションが起動されている際の表示画面に、特定アプリケーション起動部により起動される特定のアプリケーションについての情報を表示することができる。
請求項13の発明によれば、画像処理装置の状態が変化した場合に一律にこの状態の変化に応じた処理を行う場合に比べ、画像処理装置に対する操作を行う操作者の操作性の低下を抑えることができる。
図1は、本実施形態の画像処理装置1の全体構成を示した図である。
画像処理装置1には、管理部10、登録部11、検知部12、判定部13、選択アプリケーション起動部14、特定アプリケーション起動部15、表示制御部16、保持部17、操作パネル18、スキャナ部19、プリント部20、ファックス部21、通信部22が設けられている。さらに、図示は省略するが、画像処理装置1には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)が設けられている。
ここで、画像処理装置1は、これらの機能部により構成された情報処理システムを有し、この情報処理システムによって、後述する処理が実行される。
ここで、アプリケーションとは、アプリケーションプログラムを指し、本実施形態では、アプリケーションが実行されると、このアプリケーションに予め対応付けられている機能が実現される。
本例では、「Copy(コピー)」、「Scan(スキャン)」、「CS1」の3つのアプリケーションについては、使用期限の設定がなされておらず、常に使用できる状態となっている。また、「CS2」、「CS3」の2つのアプリケーションについては、使用期限の設定がなされ、この使用期限まで使用できる状態となっている。
さらに、管理部10は、各アプリケーションの状態(表示、表示予約、非表示)についての情報を記憶している。
この例では、登録部11は、図3(登録部11により記憶される情報を示した図)に示すように、検知事象「DADF用紙検知」と、アプリケーション「Scan」とを対応付けて記憶している。
ここで、「DADF用紙検知」とは、スキャナ部19に設置された原稿送り装置(不図示)に置かれた原稿が検知される事象を指す。
本実施形態では、「プラテン用紙検知」という検知事象が検知されると、「Copy」のアプリケーションが起動され、さらに、この「Copy」のアプリケーションについての情報が操作パネル18に表示される。
ここで、「プラテン用紙検知」とは、スキャナ部19に設けられた原稿台(不図示)に置かれた原稿が検知される事象を指す。
ここで、「給紙装置の開閉」とは、プリント部20に設けられた給紙装置(不図示)の開閉が検知される事象を指す。
ここで、「ログアウト」とは、認証状態が解除される事象を指す。
ここで、「節電復帰」とは、給電を停止していた状態から給電状態になる事象を指す。
ここで、「オートリセット」とは、その時点でなされている設定が解除され、予め設定されている初期状態に遷移する事象を指す。
具体的には、登録部11は、検知事象の検知方法についての情報として、「Sensor」、「出力監視」の何れかの情報を記憶している。
ここで、「Sensor」とは、画像処理装置1に設けられたセンサ(不図示)からの出力に基づき検知事象を検知することを指す。
また、「出力監視」とは、検知事象を行う機能部からの出力に基づき検知事象を検知することを指す。
本実施形態では、検知事象が発生した数が、この回数閾値に達すると、この検知事象に対応付けられたアプリケーションが起動される(詳細は後述)。
また、「プラテン用紙検知」という検知事象が2回検知されると、「Copy」のアプリケーションが起動され表示される。
また、例えば、「給紙装置の開閉」、「オートリセット」という検知事象が1回検知されると、「Scan」や「Copy」のアプリケーションが起動され表示される。
具体的には、検知部12は、センサからの出力を得て、又は、上記のログアウトなどを実行する機能部からの出力を得て、上記にて説明した6つの検知事象を検知する。
即ち、検知部12は、「DADF用紙検知」、「プラテン用紙検知」、「給紙装置の開閉」、「ログアウト」、「節電復帰」、「オートリセット」の6つの検知事象を検知する。
そして、本実施形態では、この判定の結果が、特定アプリケーション起動部15に出力される。この判定の結果が、アプリケーションを起動するという判定結果である場合、特定アプリケーション起動部15は、検知事象に応じたアプリケーション(特定アプリケーション)を起動する。これにより、操作パネル18に、検知事象に応じたアプリケーションについての表示が行われる。
より具体的には、本実施形態では、操作者が、操作受け付け部として機能する操作パネル18に対する操作を行ってアプリケーションの選択を行う。
選択アプリケーション起動部14は、操作者により選択されたアプリケーションを起動する。これにより、操作パネル18には、操作者により選択されたアプリケーション(選択アプリケーション)についての情報が表示される。
操作パネル18は、操作受け付け部として機能し、操作者により行われる操作を受け付ける。また、操作パネル18は、表示部としても機能し、操作者に対する情報の表示を行う。
プリント部20は、電子写真方式やインクジェットヘッド方式などを用い、記録媒体の一例である用紙への画像形成を行う。
ファックス部21は、スキャナ部19で読み取った原稿の画像を、外部装置へ送信する。また、ファックス部21は、外部装置から送信されてきた画像情報を受信する。
通信部22は、いわゆる通信装置により構成され、外部装置との間で情報の送受信を行う。
本実施形態では、このホーム画面に、アプリケーションの各々を表す複数の選択用ボタン(アイコン)29が表示され、この選択用ボタン29の何れかが操作者により選択(押圧)されると、選択アプリケーション起動部14が、選択された選択用ボタン29に対応付けられたアプリケーション(選択アプリケーション)を起動する。
操作者は、コピーを行う際、図5にて示すこの表示画面に対する操作を行って、部数などの設定値の入力を行う。そして、本実施形態では、不図示のスタートボタンが操作者により押圧(選択)されると、この「Copy」のアプリケーションによる処理が開始される。
付言すると、特定アプリケーション起動部15は、検知事象が起き画像処理装置1の状態の変化があった場合に、この検知事象に対応付けられた特定のアプリケーション(以下、「特定アプリケーション」と称する)を起動する。
又は、特定アプリケーション起動部15は、上記の選択アプリケーションが起動されている状態にて、画像処理装置1の状態の変化があった場合、予め定められた条件がさらに満たされた場合に、特定アプリケーションを起動する。
これにより、表示装置に、上記の選択アプリケーションや特定アプリケーションについての表示が行われる。
より具体的には、表示制御部16は、操作者による選択アプリケーションの選択操作があると(選択用ボタン29の選択があると)、この選択操作に応じて、この選択操作に応じた対応画面(選択アプリケーションに対応した対応画面)を表示する。
付言すると、本実施形態では、画像処理装置1の状態の変化があると、特定アプリケーン起動部15により特定アプリケーションが起動されるが、この際、表示制御部16は、この特定アプリケーションに関する予め定められた画面を表示する。
又は、表示制御部16は、上記の対応画面(選択アプリケーションに対応した対応画面)が操作パネル18に表示されている状態にて、状態の変化があった場合、予め定められた条件がさらに満たされた場合に、特定アプリケーションに関する予め定められた画面を表示する。
そして、本実施形態では、保持部17により保持されたこの設定情報は、特定のアプリケーションが閉じられ、上記の選択アプリケーションが再び選択された場合に、この選択アプリケーションに反映される。
本実施形態では、検知事象が起きると、検知部12が、この検知事象を検知する(ステップS101)。
次いで、本実施形態では、登録部11が、検知事象に対応付けられたアプリケーション(以下、「事象対応アプリケーション」)が有るかを判断する(ステップS102)。
付言すると、登録部11は、図3に示したテーブルを参照して、検知事象に対応付けられた事象対応アプリケーションが有るかを判断する。
そして、ステップS103にて、事象対応アプリケーションが使用できると判断された場合、既に起動され操作パネル18に表示されているアプリケーション(選択アプリケーション起動部14により起動された選択アプリケーション)(以下、「表示アプリケーション」ともいう)の有無を判断する(ステップS104)。
これにより、事象対応アプリケーションについての情報が、操作パネル18に表示される(ステップS105)。
このため、例えば、操作パネル18にホーム画面が表示されている場合、ステップS104では、表示アプリケーションは無いと判断され、ステップS105にて、事象対応アプリケーションについての情報が表示される。
具体的には、例えば、操作者により選択された選択アプリケーションについての表示が、操作パネル18にて行われている場合には、ステップS106の処理に進む。
ここで、表示予約アプリケーションとは、その時点で表示されている表示アプリケーション(選択アプリケーション)の次に表示される予定にあるアプリケーションをいう。
判定部13は、ステップS106にて、表示予約アプリケーションが無いと判断した場合、事象対応アプリケーションを表示予約アプリケーションとし、さらに、この表示予約アプリケーションのカウント値をインクリメントする(増加させる)(ステップS107)。
ステップS106にて、表示予約アプリケーションが無いと判断された場合、判定部13は、図9(B)に示すように、事象対応アプリケーションを、表示予約アプリケーションとして登録する。
なお、この場合、管理部10も、事象対応アプリケーションである「Scan」のアプリケーションの状態を、「表示予約」とする(図2の管理テーブル参照)。
さらに、判定部13は、事象対応アプリケーションを、表示予約アプリケーションとして登録すると、この事象対応アプリケーションに対応付けられた回数閾値を、登録部11から取得し(図3にて示したテーブルから取得し)、この回数閾値も、予約情報格納テーブルに登録する。
付言すると、表示予約アプリケーションが生じた時点では、未だ特定アプリケーションは起動されておらず、表示画面には、未だ、選択アプリケーション(表示アプリケーション)についての情報が表示されている状態となる。
例えば、「現在表示されているアプリケーションを閉じると、予約状態にあるアプリケーションが表示されます」などの情報を表示するようにしてもよい。
言い換えると、特定アプリケーション起動部15により起動される予定の特定アプリケーションについての情報を表示するようにしてもよい。
ステップS108では、判定部13は、インクリメント後のカウント値と、回数閾値とを比較する。
そして、カウント値が回数閾値よりも小さい場合は、そのまま終了する(表示予約アプリケーションをそのままの状態にしておく)。
一方で、判定部13は、カウント値が回数閾値以上である場合、表示アプリケーション(選択アプリケーション)を非表示とし、表示予約アプリケーション(事象対応アプリケーション、特定アプリケーション)を表示する決定を行う。
また、表示制御部16が、表示アプリケーション(選択アプリケーション)を非表示とし(ステップS109)、また、表示制御部16は、特定アプリケーション起動部15が起動した表示予約アプリケーション(事象対応アプリケーション、特定アプリケーション)についての表示を行う(ステップS110)。
そして、本実施形態では、管理テーブル(図2参照)に格納されている情報のうち、表示アプリケーションに対応したアプリケーションの状態が「非表示」とされ、表示予約アプリケーションに対応したアプリケーションの状態が「表示」とされる。
言い換えると、本実施形態では、検知事象が起き、さらに、この検知事象が起きた回数が回数閾値に達すると、事象対応アプリケーションが起動され表示される。
その一方で、特定アプリケーション起動部15は、この状態から(検知事象が1回起きた後の状態から)、操作者による予め定められた操作がさらにあった場合には(検知事象がさらに起きた場合には)、特定のアプリケーションの起動を行う。
また、特定アプリケーション起動部15は、回数閾値が3以上に設定されている特定アプリケーションについては、選択アプリケーションが起動されている状態にて1回目の状態の変化があり、その後、この状態の変化が予め定められた複数の回数さらにあった場合に、特定アプリケーションの起動を行う。
言い換えると、表示制御部16は、表示画面が切り替わる前に表示されていたアプリケーションに関する表示を、切り替わり後の表示画面にて行うことが好ましい。
この場合に、もともと表示されていた選択アプリケーションに関する表示を、この第2表示画面の一部にて行うことが好ましい。
より具体的には、例えば、第2表示画面の一部に、第1表示画面に戻るための選択ボタンを表示する。また、その他に、例えば、「選択アプリケーションに戻ることができます。戻るには、ボタンを押してください」などの、第1表示画面に戻るための操作の案内を行ってもよい。
ステップS111では、判定部13は、既にあるこの表示予約アプリケーションに対応付けられている検知事象と、事象対応アプリケーション(新たに起きた検知事象に対応付けられたアプリケーション)に対応付けられている検知事象とが同一であるかを判断する。
その後、上記と同様、判定部13は、表示予約アプリケーションのカウント値(インクリメント後のカウント値)と、回数閾値とを比較する(ステップS113)。
一方、カウント値が回数閾値以上である場合には、上記と同様、判定部13は、表示アプリケーションを非表示とし、表示予約アプリケーションを表示する決定を行う。
そして、この場合、上記と同様、表示制御部16が、表示アプリケーションを非表示とし(ステップS114)、また、表示予約アプリケーションを表示する処理を行う(ステップS115)。
その後、ステップS113以降の処理が行われる。ここで、ステップS113以降の処理は上記と同様であり、ここでは説明を省略する。
言い換えると、表示アプリケーションの種別と、事象対応アプリケーションの種別とが異なる場合にのみ、事象対応アプリケーションの起動を行うようにしてもよい。
種別が同じあるか否かの判断は、各アプリケーションに付されたこの種別の情報に基づき行う。
例えば、スキャンという種別であれば、通常のスキャンを行うアプリケーション(スキャンアプリケーション)だけではなく、スキャンした後に送信処理を行うアプリケーション(スキャン後送信アプリケーション)もある。
そこで、上記のとおり、選択アプリケーションの種別と特定アプリケーションの種別とが同じである場合には、特定アプリケーションの起動を行わないようにしてもよい。
この場合、例えば、「Copy」アプリケーションが閉じられ、「2UPコピー」のアプリケーションが起動されると、既に2UPの設定がなされている状態となり、操作者は、設定入力の手間が軽減される。
なお、「2UPコピー」とは、1枚の用紙に複数ページ分の画像を形成する印刷形態を指す。
また、種別が同じであったとしても、選択アプリケーションにおいて設定できない設定を特定アプリケーションでは設定できるように、選択アプリケーションと特定アプリケーションの利用用途が異なる場合には、この特定アプリケーションを起動するようにしてもよい。
例えば、選択アプリケーション(表示アプリケーション)がSMBプロトコルを用いて利用者のPC上のフォルダにスキャンしたファイルを格納する「Scan to SMB」アプリケーションであり、特定アプリケーション(事象対応アプリケーション)がメールを用いて宛先となるメールアドレスにスキャンしたファイルを送付する「Scan to mail」アプリケーションであった場合は、特定アプリケーションを起動するようにしてもよい。
この場合、「Scan to SMB」アプリケーションが閉じられ、「Scan to mail」アプリケーションが起動されると、例えば利用者が文書をスキャンしてMFPと同一のサブネットに存在する自身のPC内のフォルダへの格納を行い、同一の文書をスキャンして取引先のメールアドレスに送るといった、選択アプリケーションでは送れない送信先(例えば、ファイアーウォール外にあるメールサーバ)への送信をする場合において、「Scan to mail」アプリケーションが自動的に起動することとなる。
ここで利用用途が異なるとは、アプリケーション同士で実行できる処理に差があることを指し、利用用途が異なるアプリケーションとは、例えば利用するプロトコルが異なる、アプリにおいて設定できる設定に差がある、利用者が用途が異なると事前に指定した、といったものである。
この場合、操作者は、操作パネル18に対する操作(アプリケーションの選択操作など)を行わずに済み、簡易な手順で、アプリケーションによる処理を行える。
この場合、選択操作を行って起動したアプリケーション(選択アプリケーション)にて行った設定がリセットされたり、選択操作を行って起動したアプリケーションについての表示が、他の表示に切り替わってしまったりする。
このため、本実施形態では、設定がリセットされたり、表示画面が他の表示画面に切り替わったりするなどの事態が生じにくくなる。
この場合、本実施形態では、上記のように、表示アプリケーションが表示されている状態にて、操作者が検知事象に対応する操作を複数回行うと、事象対応アプリケーション(特定アプリケーション)が起動される。この場合、操作者は、操作パネル18における選択操作を行わずにアプリケーションの起動を行える。
そして、本実施形態では、この場合、表示予約アプリケーション(事象対応アプリケーション、特定アプリケーション)が起動する。
表示アプリケーションから離脱する操作としては、表示アプリケーションを閉じる操作や、表示アプリケーションを縮小して表示する操作が一例として挙げられる。
また、表示アプリケーションから離脱する操作としては、他に、スタートボタンの押圧などの表示アプリケーションの実行を開始するための操作や、ホーム画面に戻るための操作も一例として挙げられる。
ところで、これに限らず、表示予約状態とせず、表示アプリケーションが既に存在する場合には、事象対応アプリケーションの起動を一切行わないという処理を行ってもよい。
なお、この場合は、検知事象を利用したアプリケーションの起動を行いたいと考えている操作者の要望に応えられなくなる。上記のように、表示予約状態とする場合は、この要望に応えられるようになる。
本実施形態では、アプリケーションは、非表示、表示、表示予約の3つ状態の何れかの状態となる。付言すると、本実施形態では、ライセンスが有効であり使用可能なアプリケーションについては、「非表示」、「表示」、「表示予約」の3つ状態の何れかの状態となる。
本実施形態では、この非表示となっているアプリケーションについては、このアプリケーションに対応付けられた検知事象が検知され、且つ、この検知事象の発生回数が回数閾値以上となると、起動され、また、操作パネル18における表示が行われる。
その一方で、表示アプリケーションが有る場合は、検知事象の発生回数が回数閾値未満であると、この検知事象に対応したアプリケーションは、表示予約状態とされ、検知事象の発生回数が回数閾値以上であると、検知事象に対応したこのアプリケーションは、表示状態とされる。
ここで、本実施形態では、表示状態にある表示アプリケーションを閉じるなど、表示アプリケーションから離脱する指示が操作者からあり、且つ、表示予約状態のアプリケーションがある場合、この表示予約状態のアプリケーションが起動され、表示状態となる。
例えば、表示アプリケーションから離脱する指示が操作者からある前に、表示予約状態のアプリケーションを起動しておき、離脱する指示が操作者からあった場合に、起動済みのこのアプリケーションについての表示を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、表示アプリケーションから離脱する指示が操作者からあり、且つ、そのとき、表示予約状態のアプリケーションが有る場合には、表示予約状態にあるこのアプリケーションについての表示が行われる。
本実施形態では、このハードキーや表示ボタンの押圧(選択)があり、且つ、そのとき、表示予約状態のアプリケーションが無い場合には、ホーム画面が表示される。
言い換えると、本実施形態では、表示アプリケーションから離脱する指示が操作者からあると、ホーム画面が表示され、又は、表示予約状態にあるアプリケーションが表示される。
この場合に、離脱する指示に応じ、表示予約状態にあるアプリケーションを起動するようにすると、操作者は、このアプリケーションを別途選択して起動する手間が省ける。
なお、この場合、表示予約状態にあったアプリケーションのこの予約状態は、取り止める。
そこで、表示アプリケーションを閉じる操作ではなく、ホーム画面に戻るボタンなど、表示されるアプリケーション(画面)が予め定まっているボタンが操作者により押圧されたときには、表示予約状態のアプリケーションではなく、このボタンに対応した画面を表示することが好ましい。
本実施形態では、事象対応アプリケーションを表示しようとする際に(特定アプリケーションを起動しようとする際に)、表示アプリケーションが存在する場合、上記のとおり、この事象対応アプリケーションは、表示予約状態のアプリケーションとなる。
この場合、既に存在する表示予約アプリケーションと、新たな事象対応アプリケーションとが同じである場合は、カウンタをインクリメントし、インクリメント後のカウント値に応じて、表示予約状態を維持し、又は、表示予約アプリケーション(=事象対応アプリケーション)を起動し表示する。
ところで、これに限らず、アプリケーション毎にカウント値をインクリメントし、このカウント値が回数閾値を超えるか否かに応じて、事象対応アプリケーションの表示/非表示を行ってもよい。
この場合は、図11(A)の符号11Cで示すように、操作者が、2つの検知事象(検知事象A、検知事象B)の各々を複数回行っているにも関わらず、カウント値が回数閾値(=2)に達せず、表示が切り替わらない(事象対応アプリケーションが起動しない)。
この場合において、操作者が、表示アプリケーションに関する操作を行った場合、具体的には、上記の設定値を変更する操作など、表示アプリケーションを閉じる操作以外の操作を行った場合、操作者は、この表示アプリケーションによる処理を望んでいると考えられる。
ここで、この表示アプリケーションの処理が終了した後に、表示予約のアプリケーションを起動する態様も考えられるが、この場合は、逆に、操作者が望んでいない処理が実行される可能性が高くなる(操作者が望んでいない表示がなされる可能性が高くなる)。
なお、表示予約の取り消しは、表示アプリケーションに対する操作があった場合に限らず、表示予約の取り消しのための専用の操作を予め用意しておき、この操作があった場合に、表示予約を取り消すようにしてもよい。
アプリケーションの種類としては、即時実行型のアプリケーション(以下、「即時型アプリケーション」と称する)と、確認型のアプリケーション(以下、「確認型アプリケーション」と称する)とがある。
即時型アプリケーションとは、起動されると、操作者による追加の入力操作がなくても、最後まで処理が行われるアプリケーションである。
確認型アプリケーションとは、上記にて説明した各アプリケーションであり、起動されると、操作パネル18における表示が一旦行われ、その後、操作者からの指示がさらにあると処理が開始されるアプリケーションである。
ここで、離脱する操作に応じて、この即時型アプリケーションを起動する場合、この即時型アプリケーションの処理内容の表示を一旦行い、そして、操作者からの指示があった場合に、この即時型アプリケーションによる処理を開始することが好ましい。
Claims (13)
- 画像処理装置に格納されたアプリケーションのうち、操作者により選択されたアプリケーションである選択アプリケーションを起動する選択アプリケーション起動部と、
前記画像処理装置の状態の変化があった場合に特定のアプリケーションを起動し、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて当該状態の変化があった場合には、当該特定のアプリケーションの起動を行わない特定アプリケーション起動部と、
を備える情報処理システム。 - 前記特定アプリケーション起動部は、前記特定のアプリケーションの起動を行わなかった場合において、予め定められた条件が満たされた場合には、当該特定のアプリケーションの起動を行う請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、さらに操作者による予め定められた操作があった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、その後、当該状態の変化がさらにあった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、その後、当該状態の変化が予め定められた複数の回数さらにあった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記予め定められた条件が満たされ前記特定のアプリケーションが起動され、当該選択アプリケーションについて表示した第1表示画面から当該特定のアプリケーションについて表示した第2表示画面に切り替わった場合に、当該選択アプリケーションに関する表示を当該第2表示画面の一部にて行う表示制御手段をさらに備える請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記表示制御手段は、前記選択アプリケーションに関する表示として、前記第1表示画面に戻す操作を受け付けるための表示を行う請求項6に記載の情報処理システム。
- 前記選択アプリケーションが起動されている状態にて操作者が設定した設定情報を、前記特定のアプリケーションが起動された後も保持する保持手段をさらに備える請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記特定のアプリケーションが起動された後に、前記選択アプリケーションが再び選択された場合に、前記保持手段により保持されている前記設定情報が当該選択アプリケーションに反映される請求項8に記載の情報処理システム。
- 前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、さらに当該選択アプリケーションから離脱する指示が操作者からあった場合に、前記特定のアプリケーションを起動する請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記選択アプリケーション起動部により起動される選択アプリケーション、および、前記特定アプリケーション起動部により起動される特定のアプリケーションの各々には、アプリケーションの種別を示す情報が付されており、
前記特定アプリケーション起動部は、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて前記状態の変化があり、前記予め定められた条件が満たされ、さらに、当該選択アプリケーションの種別と前記特定のアプリケーションの種別とが異なる場合に当該特定のアプリケーションの起動を行う請求項2に記載の情報処理システム。 - 前記選択アプリケーションが起動されている際の表示画面に、前記特定アプリケーション起動部により起動される前記特定のアプリケーションについての情報を表示する表示制御手段をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
- 画像処理装置に格納されたアプリケーションのうち、操作者により選択されたアプリケーションである選択アプリケーションを起動する選択アプリケーション起動機能と、
前記画像処理装置の状態の変化があった場合に特定のアプリケーションを起動し、前記選択アプリケーションが起動されている状態にて当該状態の変化があった場合には、当該特定のアプリケーションの起動を行わない特定アプリケーション起動機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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