JP7172241B2 - 浄水カートリッジ - Google Patents

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本発明は、吸着材が充填された吸着材ケースと中空糸膜が収納された中空糸膜ケースを備えた浄水カートリッジに関する。
吸着材と中空糸膜とで水を浄化する浄水カートリッジは、浄水器やアルカリイオン整水器などに用いられている。そして、このような浄水カートリッジは、通常、吸着材が充填された吸着材ケースと中空糸膜が収納された中空糸膜ケースとを接合することによって、一つのカートリッジとして構成されている。
吸着材ケースでは、吸着材の吸着作用によって、塩素等の水の味を損なう成分等を除去する。また、中空糸膜ケースでは、中空糸膜のろ過作用によって、水中のミクロの汚れを除去する。このようにして、吸着材ケースと中空糸膜ケースによって、水を浄化することができる。
これらのカートリッジの接合方法としては、接着剤による接着や溶着が一般的であるが、接着剤によって接着する場合には、接着状態のバラツキにより接着強度がばらつくなどの問題がある。また、溶着の場合、超音波溶着機を用いることが一般的であるが、溶着部の形状に合わせた専用の装置を必要とするため、コストが高くなるなどの問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、図12に図示するように、吸着材ケースと中空糸膜ケースとを接合するための係合部を有する接合部材を柔軟性を有する材料として、係合部を係合させる作業のみにより、吸着材ケースと中空糸膜ケースを容易に接合および密封できる技術が開示されている。(特許文献1)
特開2005-21836号公報
しかしながら、特許文献1の方法で係合部に用いられる柔軟性を有する材料として例示されているポリウレタン、工業用ゴム材料の場合、中空糸膜が汚れのろ過により目詰まりを生じ、吸着材ケースおよび中空糸膜ケース内の水圧が高くなった際に、係合部が変形を生じ密封性が保てなくなり、水漏れを生じる恐れがある。
また、吸着材ケースと中空糸膜ケースを直列に接合した浄水カートリッジを水平方向に横置きして用いた場合、自重によるたわみにより、係合部が変形を生じ密封性が保てなくなり、水漏れを生じる恐れもある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、吸着材が収容された吸着材ケースと中空糸膜が収容された中空糸膜ケースを直列に接合した浄水カートリッジを、水漏れを生じる恐れのない構成により、効率的に製造し安価に提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決する本発明の第1の浄水カートリッジは、
吸着材が収納され、一端から筒中心線方向に突出する筒状体を有する第1筒状ケースと、
中空糸膜が収納され、一端が上記筒状体に内嵌合される第2筒状ケースと、を備え、
上記第2筒状ケースの上記一端には少なくとも2つの係合部が形成され、
上記筒状体には、上記各係合部に対応する被係合部と、各被係合部を挟むように筒状体の端から突出方向に切り欠かれたスリットとが形成され、
上記第2筒状ケースの上記一端が上記筒状体に内嵌合された状態で、上記各係合部が上記各被係合部に係合することで、上記第1筒状ケースと上記第2筒状ケースとが直列に保持されている。
本発明の第1の浄水カートリッジは、以下の(2)~(4)の少なくとも1つの構成を有することが好ましい。
(2)上記係合部が、上記第2筒状ケースの外周面に突設された爪部であり、
上記被係合部が、上記爪部に対応し、上記筒状体の内周面に設けられた凹部または上記筒状体の壁を貫通する開口である。
(3)上記第2筒状ケースの外周面の上記筒状体のスリットに対応する位置にリブが形成され、
上記第2筒状ケースの上記一端が上記筒状体に内嵌合された状態で、上記リブが上記スリットに挿入されている。
(4)上記第2筒状ケースの上記一端の、上記筒状体に内嵌合される範囲の外周面に、全周に亘るリング状の突起が形成されている。
(5)上記課題を解決する本発明の第2の浄水カートリッジは、
吸着材が収納された第1筒状ケースと、
中空糸膜が収納され、一端から筒中心線方向に突出して上記第1筒状ケースの一端が内嵌合される筒状体を有する第2筒状ケースと、を備え、
上記第1筒状ケースの上記一端には少なくとも2つの係合部
が形成され、
上記筒状体には、上記各係合部に対応する被係合部と、各被係合部を挟むように筒状体の端から突出方向に切り欠かれたスリットとが形成され、
上記第1筒状ケースの上記一端が上記筒状体に内嵌合された状態で、上記各係合部が上記各被係合部に係合することで、上記第1筒状ケースと上記第2筒状ケースとが直列に保持されている。
本発明の第2の浄水カートリッジは、以下の(6)~(8)の少なくとも1つの構成を有することが好ましい。
(6)上記係合部が、上記第1筒状ケースの外周面に突設された爪部であり、
上記被係合部が、上記爪部に対応し、上記筒状体の内周面に設けられた凹部または上記筒状体の壁を貫通する開口である。
(7)上記第1筒状ケースの外周面の上記筒状体のスリットに対応する位置にリブが形成され、
上記第1筒状ケースの上記一端が上記筒状体に内嵌合された状態で、上記リブが上記スリットに挿入されている。
(8)上記第1筒状ケースの上記一端の、上記筒状体に内嵌合される範囲の外周面に、全周に亘るリング状の突起が形成されている。
本発明の第1の浄水カートリッジは、上記の構成により以下の優れた効果を奏することができる。すなわち、
上記(1)の構成により、第2筒状ケースの一端には少なくとも2つの係合部が形成され、筒状体には、各係合部に対応する被係合部と、各被係合部を挟むように筒状体の端から突出方向に切り欠かれたスリットとが形成されているため、第2筒状ケースの一端を筒状体に嵌入する際に、筒状体が係合部によって押し広げられ、各係合部が各被係合部に係合することができる。スリットに挟まれた被係合部を有する筒状体は横断面が円弧状であり、筒状体が係合部によって容易に押し広げられるためには、円弧の中心角が90°以内であることが好ましい。このようにして、第1筒状ケースと第2筒状ケースとが直列に保持されるので、浄水カートリッジが効率的に製造でき、安価に提供することができる。
また、好ましくは上記(2)の構成により、係合部が、第2筒状ケースの外周面に突設された爪部であり、被係合部が、爪部に対応し、筒状体の内周面に設けられた凹部または筒状体の壁を貫通する開口であるため、いったん係合すると外れることがない。
また、好ましくは上記(3)の構成により、第2筒状ケースの外周面の筒状体のスリットに対応する位置にリブが形成されているため、第2筒状ケースの一端を筒状体に嵌入する際に、筒状体のスリットに案内されて嵌入されるので、係合部と被係合部がずれることがなく、組立が容易である。
また、好ましくは上記(4)の構成により、第2筒状ケースの一端の、筒状体に内嵌合される範囲の外周面に、全周に亘るリング状の突起が形成されているため、線接触で強く嵌合することができ、高い水密性が得られる。
本発明の第2の浄水カートリッジは、上記の構成により以下の優れた効果を奏することができる。すなわち、
上記(5)の構成により、第1筒状ケースの一端には少なくとも2つの係合部が形成され、筒状体には、各係合部に対応する被係合部と、各被係合部を挟むように筒状体の端から突出方向に切り欠かれたスリットとが形成されているため、第1筒状ケースの一端を筒状体に嵌入する際に、筒状体が係合部によって押し広げられ、各係合部が各被係合部に係合することができる。スリットに挟まれた被係合部を有する筒状体は横断面が円弧状であり、筒状体が係合部によって容易に押し広げられるためには、円弧の中心角が90°以内であることが好ましい。このようにして、第1筒状ケースと第2筒状ケースとが直列に保持されるので、浄水カートリッジが効率的に製造でき、安価に提供することができる。
また、好ましくは上記(6)の構成により、係合部が、第1筒状ケースの外周面に突設された爪部であり、被係合部が、爪部に対応し、筒状体の内周面に設けられた凹部または筒状体の壁を貫通する開口であるため、いったん係合すると外れることがない。
また、好ましくは上記(7)の構成により、第1筒状ケースの外周面の筒状体のスリットに対応する位置にリブが形成されているため、第1筒状ケースの一端を筒状体に嵌入する際に、筒状体のスリットに案内されて嵌入されるので、係合部と被係合部がずれることがなく、組立が容易である。
また、好ましくは上記(8)の構成により、第1筒状ケースの一端の、筒状体に内嵌合される範囲の外周面に、全周に亘るリング状の突起が形成されているため、線接触で強く嵌合することができ、高い水密性が得られる。
本発明の第1の浄水カートリッジの縦断面模式図である。 本発明の第1の浄水カートリッジの正面図である。 本発明の第1の浄水カートリッジの第1筒状ケースと第2筒状ケースの係合部分の縦断面模式図である。 本発明の第1の浄水カートリッジの第1筒状ケースと第2筒状ケースの係合部分を挟むように形成されるスリット部分の縦断面模式図である。 本発明の第1の浄水カートリッジの横断面模式図である。 本発明の第1の浄水カートリッジの異なる形態の縦断面模式図である。 本発明の第2の浄水カートリッジの縦断面模式図である。 本発明の第2の浄水カートリッジの異なる形態の縦断面模式図である。 本発明の第2の浄水カートリッジの第1筒状ケースと第2筒状ケースの係合部分の縦断面模式図である。 本発明の第2の浄水カートリッジの第1筒状ケースと第2筒状ケースの係合部分を挟むように形成されるスリット部分の縦断面模式図である。 本発明の第2の浄水カートリッジの横断面模式図である。 特許文献1に開示されている浄水カートリッジの縦断面模式図である。
[第1の浄水カートリッジ]
本発明の第1の浄水カートリッジの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1、2を参照する。図1は第1の浄水カートリッジの縦断面模式図、図2は正面図である。第1の浄水カートリッジ1は、吸着材9が収納され、一端から筒中心線方向に突出する筒状体4を有する第1筒状ケース2と、中空糸膜17が収納され、一端が筒状体4に内嵌合される第2筒状ケース13とを備えている。第2筒状ケース13の一端には4つの係合部である爪部19が形成されている。筒状体4には、各係合部に対応する被係合部である貫通孔10と、各被係合部である貫通孔10を挟むように筒状体4の端から突出方向に切り欠かれたスリット11とが形成されている。そして、第2筒状ケース13の一端が筒状体4に内嵌合された状態で、各係合部が各被係合部に係合することで、第1筒状ケース2と第2筒状ケース13とが直列に保持されている。
図面を参照しながら、第1の浄水カートリッジ1を構成する各部について、さらに詳細に説明する。
図1を参照する。第1筒状ケースは2、筒体3の一端から筒中心線方向に突出する筒状体4を有しており、他端側の端面が水の流入口となる開口部5を有する蓋体6になっている。蓋体6は第1筒状ケース2の筒体3に溶着、接着、嵌着、螺着などの手段により一体化されている。突出する筒状体4を有する側の端面は水の流出口となる開口部7が形成されている。開口部5、開口部7にはポリエチレンテレフタレートや、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成繊維からなるメッシュ8が貼り付けられている。メッシュ8は収納された吸着材9を漏らさず、処理されるべき水は通過させるフィルタ機能を有するものであるので、メッシュ8の目開きは、吸着材9の粒径よりも小さいものとなっている。また、通水での圧力損失を低減させるため、メッシュ8の開口率は強度の許す限り大きいものが好ましい。メッシュ8の代わりに合成樹脂の不織布など、フィルタ機能を有する薄いシート状のものでよい。
メッシュ8を開口部5、開口部7に取り付ける方法としては、筒体3及び蓋体6の成形時にメッシュ8と一体成形する方法が強固に取り付けられる点で好ましい。また、接着剤で貼り付けたり、熱融着させることもできる。
図2を参照する。筒状体4には、第2筒状ケース13の係合部に対応する被係合部となる貫通孔10が形成され、さらに、各貫通孔10を挟むように筒状体4の端から突出方向に切り欠かれたスリット11が形成されている。
再び図1を参照する。第2筒状ケース13は、筒体14と浄水出口15が形成された蓋体16とで構成され、溶着、接着、嵌着、螺着などの手段により一体化されている。筒体14には中空糸膜17が収納され、水の流出口となる側がポリウレタンなどのポッティング剤で封止固定されている。その封止固定した部分が封止部18である。
図3、4、5を参照する。図3は第1の浄水カートリッジ1の第1筒状ケース2と第2筒状ケース13の係合部分の縦断面模式図、図4は第1筒状ケース2と第2筒状ケース13の係合部分を挟むように形成されるスリット部分の縦断面模式図、図5は浄水カートリッジ1の横断面模式図である。筒体14の外周面には、第1筒状ケース2の被係合部に対応する係合部となる4つの突設された爪部19が形成され、さらに、第1筒状ケース2の筒状体4のスリット11に対応する位置にリブ20が形成されている。筒体14を第1筒状ケース2の筒状体4に嵌入する際に、スリット11でリブ20を案内しながら嵌入することで、爪部19を筒状体4の貫通孔10へ導くことができる。スリット11に挟まれた被係合部である貫通孔10を有する筒状体4は横断面が円弧状であり、筒体14を筒状体4に嵌入する際に、筒状体4が係合部である爪部19によって容易に押し広げられるためには、円弧の中心角が90°以内であることが好ましい。さらに、第1筒状ケース2の筒状体4に内嵌合される範囲の外周面には、全周に亘るリング状の突起21が形成されている。なお、本実施態様では筒状体4には貫通孔10が形成されているが、貫通孔ではなく筒状体4の内周面に設けられた凹部であってもよい。筒状体4の内周面に、係合部である爪部19の引っ掛かり代に相当する深さがあればよい。
第1筒状ケース2と第2筒状ケース13の材質は、射出成形で製造された樹脂部材である。材料の樹脂の好適な例として、ポッティング剤との接着性がよいABS樹脂やAS樹脂を挙げることができる。射出成形で成形を行うことで、同じ形状の部材を安価に大量生産することが可能になる。また、第1筒状ケース2と第2筒状ケース13には、周方向に貫通孔10、スリット11、爪部19、リブ20などの凹凸がいくつも有り、切削などの機械加工が困難であるため、射出成形で成形を行うのがよい。但し、射出成形が可能となるように、金型の分割構造や抜き方向を工夫したり、図示していない抜き勾配を設けたりすることが必要である。
上記の浄水カートリッジ1の構成により、第2筒状ケース13の4つの係合部(爪部19)に対し、第1筒状ケース2の4つの被係合部(貫通孔10)には各被係合部を挟むようにスリット11が形成され撓みやすくなっているため、第2筒状ケースの一端を第1筒状ケースの筒状体に嵌入する際に、筒状体4が係合部によって押し広げられ、係合部が被係合部に容易に係合することができる。そして、係合された状態で第1筒状ケース2と第2筒状ケース13とが直列に保持されるので、浄水カートリッジ1が効率的に製造でき、安価に提供することができる。
係合部が第2筒状ケース13の外周面に突設された爪部19であり、被係合部が筒状体4の壁を貫通する開口であるであるため、いったん係合すると外れることがない。
第2筒状ケース13の外周面の筒状体4のスリット11に対応する位置にリブ20が形成されているため、第2筒状ケース13の一端を筒状体4に嵌入する際に、筒状体4のスリット11に案内されて嵌入されるので、係合部と被係合部がずれることがなく、組立が容易である。
第2筒状ケース13の一端の筒状体4に内嵌合される範囲の外周面に、全周に亘るリング状の突起21が形成されているため、線接触で強く嵌合することができ、高い水密性が得られる。
第1筒状ケース2と第2筒状ケース13が射出成形で製造された樹脂部材であるため、剛性が高く嵌入後の変形が小さいので、高い水密性が保たれ、水漏れを防止することができる。
上記の実施態様では、4つの係合部及び被係合部で第1筒状ケース2と第2筒状ケース13とが係合されているが、少なくとも2つの係合部及び被係合部が筒状ケースの周方向に均等の間隔で配置されていれば、第1筒状ケース2と第2筒状ケース13とが係合部分で傾くことなく直列に保持されるので、係合部が外れることがない。
図6を参照する。図6は第1の浄水カートリッジの異なる形態の縦断面模式図である。図6に図示されているように、筒体3の流入口側の開口部5は筒体3に一体に形成されていてもよい。また、筒体3の流出口側には、突出する筒状体4を含む蓋体12が嵌められていてもよい。蓋体12は第1筒状ケースの筒体3に溶着、接着、嵌着、螺着などの手段により一体化されている。
[第2の浄水カートリッジ]
引き続き、本発明の第2の浄水カートリッジの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図7を参照する。図7は第2の浄水カートリッジの縦断面模式図である。第2の浄水カートリッジ22は、中空糸膜17が収納され、一端から筒中心線方向に突出する筒状体40を有する第2筒状ケース35と、吸着材9が収納され、一端が筒状体40に内嵌合される第1筒状ケース23とを備えている。第1筒状ケース23の一端には4つの係合部である爪部32が形成されている。筒状体40には、各係合部に対応する被係合部である貫通孔41と、各被係合部である貫通孔41を挟むように筒状体40の端から突出方向に切り欠かれたスリット42とが形成されている。そして、第1筒状ケース23の一端が筒状体40に内嵌合された状態で、各係合部が各被係合部に係合することで、第1筒状ケース23と第2筒状ケース35とが直列に保持されている。
この図7の第2の浄水カートリッジ22と図1の第1の浄水カートリッジ1とを対比すると分かるように、第2の浄水カートリッジ22は、中空糸膜17が収納される第2筒状ケース35に筒体36の一端から筒中心線方向に突出する筒状体40を有しており、この筒状体40に第1ケース23の一端が内嵌合されている点が第1の浄水カートリッジ1と異なっている。そして、第1筒状ケース23と第2筒状ケース35に形成される係合部と被係合部の位置関係も、第1の浄水カートリッジ1とは逆に構成されている。
図面を参照しながら、第2の浄水カートリッジ22を構成する各部について、さらに詳細に説明するが、第1の浄水カートリッジ2と共通する点については説明を割愛する。
再び図7を参照する。第1筒状ケース23は、水の流入口となる開口部24を有する筒体25と、水の流出口となる開口部26を有する蓋体27とで構成されている。蓋体27は筒体25に溶着、接着、嵌着、螺着などの手段により一体化されている。開口部24、26にはメッシュ8が貼り付けられている。
第2筒状ケース35は、筒体36と浄水出口37が形成された蓋体38とで構成され、溶着、接着、嵌着、螺着などの手段により一体化されている。筒体36には中空糸膜17が収納され、水の流出口となる側がポッティング剤で封止固定されている。その封止固定した部分が封止部39である。第2筒状ケース35は、筒体36の水の流入口側に筒中心線方向に突出する筒状体40を有している。
図9、10、11を参照する。図9は第2の浄水カートリッジ22の第1筒状ケース23と第2筒状ケース35の係合部分の縦断面模式図、図10は第2の浄水カートリッジ22の第1筒状ケース23と第2筒状ケース35の係合部分を挟むように形成されるスリット部分の縦断面模式図、図11は第2の浄水カートリッジ22の横断面模式図である。筒状体40には、第1筒状ケース23の係合部に対応する被係合部となる貫通孔41が形成され、さらに、各貫通孔41を挟むように筒状体40の端から突出方向に切り欠かれたスリット42が形成されている。
筒体25の外周面には、第2筒状ケース35の被係合部に対応する係合部となる4つの突設された爪部32が形成され、さらに、第2筒状ケース35の筒状体40のスリット42に対応する位置にリブ33が形成されている。筒体25を第2筒状ケース35の筒状体40に嵌入する際に、スリット42でリブ33を案内しながら嵌入することで、爪部32を筒状体40の貫通孔41へ導くことができる。スリット42に挟まれた被係合部である貫通孔41を有する筒状体40は横断面が円弧状であり、筒体25を筒状体40に嵌入する際に、筒状体40が係合部である爪部32によって容易に押し広げられるためには、円弧の中心角が90°以内であることが好ましい。さらに、第2筒状ケース35の筒状体40に内嵌合される範囲の外周面には、全周に亘るリング状の突起34が形成さている。なお、本実施態様では筒状体40には貫通孔41が形成されているが、貫通孔ではなく筒状体40の内周面に設けられた凹部であってもよい。筒状体40の内周面に、係合部である爪部32の引っ掛かり代に相当する深さがあればよい。
上記の浄水カートリッジ22の構成により、第1の浄水カートリッジ1と同様に、係合部が被係合部に容易に係合することができる。そして、係合された状態で第1筒状ケース23と第2筒状ケース35とが直列に保持されるので、浄水カートリッジが効率的に製造でき、安価に提供することができる。また、いったん係合すると外れることがなく、高い水密性が保たれ、水漏れを防止することができる。
図8を参照する。図8は第2の浄水カートリッジの異なる形態の縦断面模式図である。図8に図示されているように、第1筒状ケースの筒体31の水の流入口側には、開口部28を有する蓋体29があり、水の流出側の開口部30が筒体31と一体であってもよい。
本発明は据置型浄水器をはじめ、アンダーシンク型浄水器、業務用浄水器などの大型の浄水器に適するが、これらに限定されるものではない。
1 第1の浄水カートリッジ
2 第1筒状ケース
3 筒体
4 筒状体
5 開口部
6 蓋体
7 開口部
8 メッシュ
9 吸着材
10 貫通孔
11 スリット
12 蓋体
13 第2筒状ケース
14 筒体
15 浄水出口
16 蓋体
17 中空糸膜
18 封止部
19 爪部
20 リブ
21 突起
22 第2の浄水カートリッジ
23 第1筒状ケース
24 開口部
25 筒体
26 開口部
27 蓋体
28 開口部
29 蓋体
30 開口部
31 筒体
32 爪部
33 リブ
34 突起
35 第2筒状ケース
36 筒体
37 浄水出口
38 蓋体
39 封止部
40 筒状体
41 貫通孔
42 スリット

Claims (8)

  1. 吸着材が収納され、一端から筒中心線方向に突出する筒状体を有する第1筒状ケースと、
    中空糸膜が収納され、一端が前記筒状体に内嵌合される第2筒状ケースと、を備えた浄水カートリッジであって、
    前記第2筒状ケースの前記一端には少なくとも2つの係合部が形成され、
    前記筒状体には、前記各係合部に対応する被係合部と、各被係合部を挟むように筒状体の端から突出方向に切り欠かれたスリットとが形成され、
    前記第2筒状ケースの前記一端が前記筒状体に内嵌合された状態で、前記各係合部が前記各被係合部に係合することで、前記第1筒状ケースと前記第2筒状ケースとが直列に保持された、浄水カートリッジ。
  2. 前記係合部が、前記第2筒状ケースの外周面に突設された爪部であり、
    前記被係合部が、前記爪部に対応し、前記筒状体の内周面に設けられた凹部または前記筒状体の壁を貫通する開口である、請求項1の浄水カートリッジ。
  3. 前記第2筒状ケースの外周面の前記筒状体のスリットに対応する位置にリブが形成され、
    前記第2筒状ケースの前記一端が前記筒状体に内嵌合された状態で、前記リブが前記スリットに挿入されている、請求項1または2の浄水カートリッジ。
  4. 前記第2筒状ケースの前記一端の、前記筒状体に内嵌合される範囲の外周面に、全周に亘るリング状の突起が形成された、請求項1~3のいずれかの浄水カートリッジ。
  5. 吸着材が収納された第1筒状ケースと、
    中空糸膜が収納され、一端から筒中心線方向に突出して前記第1筒状ケースの一端が内嵌合される筒状体を有する第2筒状ケースと、を備えた浄水カートリッジであって、
    前記第1筒状ケースの前記一端には少なくとも2つの係合部が形成され、
    前記筒状体には、前記各係合部に対応する被係合部と、各被係合部を挟むように筒状体の端から突出方向に切り欠かれたスリットとが形成され、
    前記第1筒状ケースの前記一端が前記筒状体に内嵌合された状態で、前記各係合部が前記各被係合部に係合することで、前記第1筒状ケースと前記第2筒状ケースとが直列に保持された、浄水カートリッジ。
  6. 前記係合部が、前記第1筒状ケースの外周面に突設された爪部であり、
    前記被係合部が、前記爪部に対応し、前記筒状体の内周面に設けられた凹部または前記筒状体の壁を貫通する開口である、請求項5の浄水カートリッジ。
  7. 前記第1筒状ケースの外周面の前記筒状体のスリットに対応する位置にリブが形成され、
    前記第1筒状ケースの前記一端が前記筒状体に内嵌合された状態で、前記リブが前記スリットに挿入されている、請求項5または6の浄水カートリッジ。
  8. 前記第1筒状ケースの前記一端の、前記筒状体に内嵌合される範囲の外周面に、全周に亘るリング状の突起が形成された、請求項5~7のいずれかの浄水カートリッジ。
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