JP4149292B2 - 湾曲型浄水カートリッジ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は浄水機能付きシャワーヘッドの湾曲した把持部に内蔵される湾曲型浄水カートリッジ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浄水機能付きシャワーヘッドのうち、湾曲した把持部を有するものでは、頭部に水質浄化材を収容したものがあった(例えば、特開2000−102748号公報)。この場合には、把持部に通水路を形成できるが頭部に水質浄化材を組み込むため、頭部の大きさが把持部に比較して大きくなり、重量バランスや外観の点が良くならなかった。
【0003】
また、把持部に水質浄化材を収容したものでは、頭部には特別な機能を持たせずに単に吐出口としてシャワー吐出口を形成するもの(特開平11−113775号公報、特開平11−138055号公報、特開平9−299832号公報、登録実用新案第3007614号)と、流路又は吐出口の切り換えができるようにするもの(特開平13−017342号公報、特開平13−137143号公報、特開平13−149251号公報、特開平13−169953号公報、特開平13−245810号公報、特開平13−303635号公報、特開平13−323528号公報)があった。これらの場合には、円柱状又は円筒状に形成された水質浄化材を収容するため、把持部が直線的な形状に制限されるようになるというデザイン面での拘束が生じることとなった。
【0004】
例えば、特開平13−017342号公報記載の浄水機能付きシャワーヘッドでは、図30に示すように、円筒状に形成された水質浄化材1を円筒状に形成された把持部2に収容されるものであり、頭部3には流路と吐出口とをそれぞれ独立に切り換えることができるように流路切換弁4と吐出切換弁5とが形成され、頭部3と把持部2との大きさ及び重量のバランスの良い形状に形成されている。しかし、水質浄化材1が円筒状に形成されているため、この水質浄化材1を収容する把持部2は外観上直線的な形状になっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−102748号公報
【特許文献2】
特開平11−113775号公報
【特許文献3】
特開平11−138055号公報
【特許文献4】
特開平9−299832号公報
【特許文献5】
登録実用新案第3007614号公報
【特許文献6】
特開平13−017342号公報
【特許文献7】
特開平13−137143号公報
【特許文献8】
特開平13−149251号公報
【特許文献9】
特開平13−169953号公報
【特許文献10】
特開平13−245810号公報
【特許文献11】
特開平13−303635号公報
【特許文献12】
特開平13−323528号公報
【0006】
〔問題点〕
このような従来の技術における浄水機能付きシャワーヘッドは、把持部に水質浄化材を収容するものでは、水質浄化材の形状による制約を受けて直線的な形状にしなければならないため形状設計の自由度がなくなり、また、把持部を湾曲した形状にしようとすると、水質浄化材を収容すべき把持部の形状に合わせて形成しなければならないため、製造そのものが難しく、このため製造に係る工数が多くなり、コストが増加することになるから製品化されなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これを解決するため具体的に設定した技術的な課題は、湾曲した浄水カートリッジを安価に製造して、湾曲した把持部へ容易に収容できるようにすることにより、シャワーヘッド下方の空間を広くして台所等における作業性を向上させ、しかも扱い易い浄水機能付きシャワーヘッドを実現することができる湾曲型浄水カートリッジ及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を効果的に解決できる具体的に構成された手段としての本発明における請求項1に係る湾曲型浄水カートリッジは、軸心が湾曲した筒に形成された水質浄化材を有しその筒形の水質浄化材の外周面および内周面の一方を原水が進入する原水進入面とし、他方を浄水が流出する浄水流出面とし、かつ、その水質浄化材の両端面に、その各端面が納まる形状の一対の端面閉鎖部材を固着してなることを特徴とするものである。
これにより、シャワーヘッドの湾曲した把持部に使用できる湾曲型浄水カートリッジを容易かつ安価に実現して、シャワーヘッドの湾曲した把持部に軽量で浄化能力の高い水質浄化材本体を有する湾曲型浄水カートリッジを収容できるようにし、湾曲型浄水カートリッジを収容した重量バランスの良いシャワーヘッドを提供することができ、また、把持部を含めて、シャワーヘッドのデザインの自由度を高めることができるようになる。
【0009】
請求項2に係る湾曲型浄水カートリッジは、軸心が湾曲し両端面が閉塞されている筒形状に形成されて周面または端面に原水が進入する通孔と浄水が流出する通孔とを有するカートリッジケースと、このカートリッジケースの内形状に沿うように湾曲した筒に形成され、外周面および内周面の一方を原水が進入する原水進入面とし、他方を浄水が流出する浄水流出面とする水質浄化材とからなり、上記カートリッジケース内にこの水質浄化材を収容することを特徴とする。
これにより、シャワーヘッドの湾曲した把持部に使用できる湾曲型浄水カートリッジを容易かつ安価に実現して、シャワーヘッドの湾曲した把持部に浄化能力の高い水質浄化材を有する湾曲型浄水カートリッジを収容できるようにし、取扱容易な湾曲型浄水カートリッジを収容した重量バランスの良いシャワーヘッドを提供することができ、また、把持部を含めて、シャワーヘッドのデザインの自由度を高めることができるようになる。
【0010】
請求項3に係る湾曲型浄水カートリッジは、前記水質浄化材を滑らかに湾曲した筒形に形成したことを特徴とする。
これにより、湾曲したシャワーヘッドの把持部に使用できる湾曲型浄水カートリッジに湾曲した水質浄化材を用いることができるようになる。
【0011】
請求項4に係る湾曲型浄水カートリッジは、前記水質浄化材を少なくとも一箇所で折り曲げられた屈曲筒形に形成したことを特徴とする。
これにより、湾曲筒形に形成されたカートリッジに屈曲筒形状の湾曲水質浄化材を用いて、シャワーヘッドの湾曲した把持部に対しても使用できる湾曲型浄水カートリッジが安価に実現する。
【0012】
請求項5に係る湾曲型浄水カートリッジは、前記屈曲筒形に形成された水質浄化材の屈曲箇所を横断し、中央部に通孔を有する板状の仕切りを設けたことを特徴とする。
これにより、仕切りの間の流路が軸に対してより垂直に近くなり、軸方向に対する各仕切り間の通水量が均一化され、浄化能力を均一で安定したものにする。
【0013】
請求項6に係る湾曲型浄水カートリッジは、前記水質浄化材の内周面に沿って、周面に水を内外に流通させる多数の通孔を有する筒形軸部材を内嵌したことを特徴とする。
これにより、水質浄化材の形状安定性を効果的に維持できるようになる。
【0014】
請求項7に係る湾曲型浄水カートリッジは、前記水質浄化材の外周面を不織布により被覆したことを特徴とするものである。
これにより、水質浄化材の外周側の形状安定性が増して、湾曲型浄水カートリッジの自立性を高めることができ、湾曲したシャワーヘッドの把持部に対しても使用できる軽量で安価な湾曲型浄水カートリッジが実現する。
【0015】
また、請求項8に係る湾曲型浄水カートリッジは、前記水質浄化材の下流側の前記端面閉鎖部材または前記カートリッジケースに、殺菌セラミック体を収容した殺菌セラミック収納部を配設したことを特徴とするものである。
これにより、殺菌及び滅菌を含めて水質の浄化能力を高めることができるとともに吐出側からの雑菌の侵入を防止でき、より清浄な水を供給できるようになる。
【0016】
また、請求項9に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法は、浄化材料を湾曲した中空心棒の外周面に吸引して所定外径寸法まで集積し、集積された浄化材料の外面を不織布により被覆して、湾曲した筒形に成形された水質浄化材を製造することを特徴とするものである。
これにより、所定の曲率で湾曲した水質浄化材を製造できるようになり、シャワーヘッドの湾曲した把持部に収容することができる湾曲させた水質浄化材を容易かつ安価に得られ、湾曲した把持部に水質浄化材を収容したシャワーヘッドを安価に提供できるようになる。
【0017】
また、請求項10に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法は、前記湾曲筒形の水質浄化材を、軸心が湾曲し両端面が閉塞されている筒形状に形成されて周面または端面に原水が進入する通孔と浄水が流出する通孔とを有するカートリッジケースに収容することを特徴とするものである。
これにより、湾曲したカートリッジケースに湾曲した水質浄化材を収容した湾曲型浄水カートリッジを得られるようになる。
【0018】
また、請求項11に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法は、真直筒形に形成された浄化材部材を軸に対して斜めに切って複数に分割し、この分割された浄化材部材の軸方向長さが長い方を連接して、折れ線形の軸線を有する屈曲筒形の擬似曲り浄化材組立品を成形し、この擬似曲り浄化材組立品の表面を不織布により被覆して、屈曲筒形に成形された水質浄化材を製造することを特徴とするものである。
これにより、湾曲した把持部に収容することができる近似的に湾曲させた水質浄化材を備えた湾曲型浄水カートリッジが容易かつ安価に得られ、湾曲した把持部に水質浄化材を収容したシャワーヘッドを安価に提供できるようになる。
【0019】
また、請求項12に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法は、前記擬似曲り浄化材組立品を、軸心が湾曲し両端面が閉塞されている筒形状に形成されて周面または端面に原水が進入する通孔と浄水が流出する通孔とを有するカートリッジケースに収容することを特徴とするものである。
これにより、湾曲したカートリッジケースに近似的に湾曲させた水質浄化材を収容した湾曲型浄水カートリッジが容易かつ安価に得られるようなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
ただし、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
【0021】
〔第1実施態様〕
この実施の形態の湾曲型浄水カートリッジ10は、図1,2に示すように、湾曲した円筒状の把持部20に収容できるようにするため、カートリッジケース内に収容される水質浄化材を、軸心部を把持部20側の軸心部の曲率に合わせた折れ線により近似した、屈曲円筒形に形成する。
【0022】
湾曲型浄水カートリッジ10に収容される水質浄化材11は主として繊維状活性炭からなり、外周に不織布を巻回して表層部12を形成して、外周側ケース(カートリッジケース)13と水質浄化材の心棒又は内周側のケースとなる筒形軸部材14との間に納まるように成形する。
湾曲型浄水カートリッジ10の下流部には殺菌セラミック15を円盤状不織布16,16により挟持して配置し、下流側外部より侵入する菌を殺菌するとともに、水質浄化材11により浄化された水が通過する時点でも殺菌されるように形成する。
【0023】
湾曲型浄水カートリッジ10のケースを形成する外周側ケース13は、水質浄化材収納部の上流側を形成する上流側ケース13aと、水質浄化材収納部の下流側を形成するとともに下流側の端部に殺菌セラミック収納部13fの一部を形成する下流側ケース13bと、上流側に殺菌セラミック収納部13fの一部を形成するとともに下流側に頭部3のカートリッジ取付部3aに接続する接続端を形成する最下流側の端部部材13cとの3つに分割された部品からなる。
【0024】
上流側ケース13aは、上流側の端面が平板で塞がれたスリット付き有底曲り円筒形に形成して水質浄化材11の上流側を収容する空間を設ける。
下流側ケース13bは、下流側の端面が中心部に丸孔を穿設し中心軸に対して垂直な平板を形成し、この平板で下端を塞がれ上流側の端部を開口した水質浄化材収納部をスリット付き有底曲り円筒形状に形成して水質浄化材11の下流側を収容する空間を設け、さらに前記平板の下流側には円筒形の突出部を同軸的に設けて殺菌セラミック収納部13fを形成する。
【0025】
最下流側の端部部材13cは、下流側ケース13bの殺菌セラミック収納部13fに外嵌して蓋をする有底円筒状に形成したキャップ側嵌合部を設け、このキャップ側嵌合部の端面から下流側にOリング17を外周面に嵌めた円筒形状に形成した頭部側の嵌合部を突設する。
【0026】
上流側ケース13aと下流側ケース13bとの間には嵌合部13dを形成して浄化材収納部を封鎖可能に形成し、下流側ケース13bと最下流側の端部部材13cとの間には嵌合部13eを形成して殺菌セラミック収納部13fを封鎖可能に形成して、各嵌合部13d,13eを素材と同質系の接着剤で接着することにより各収納部を固着する。
【0027】
筒形軸部材14の水質浄化材11を外嵌する前の状態は、PP樹脂等の熱可塑性樹脂製で、図3に示すように、円筒形の部材の両端部14a,14aを除き格子状或いは籠型の壁面14bに形成して、外面側と内面側との間を水が自由に流通できるようにする。
【0028】
単品としての上流側ケース13aは、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂製で、図4に示すように、上流側の端面111が内面に漏れ止め用の同心的な環状溝111a,…,111aを複数刻設することで接着面積を増し接着強度を高めるとともに外面を平面に形成した平板で塞ぎ、側周面112には軸方向に向けて長く刻設されたスリット113,…,113を周上等間隔に多数設け、下流側の端部は開口して、その周縁部には下流側ケース13bとの嵌合部13dを形成する縮径側段差部114を設け、円筒部は全体として大きな曲率半径で曲がる有底曲り円筒形に形成する。
【0029】
単品としての下流側ケース13bは、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂製で、図5に示すように、下流側の端面121を中心部に丸孔122を穿設して内面に漏れ止め用の同心的な環状溝121a,…,121aを複数刻設することで接着面積を増し接着強度を高めるとともに外面を平面に形成した平板に形成し、その端面121の下流側に突設して内側に形成された空間を殺菌セラミック収納部13fとして利用できるようにする円筒形状の突出部123(嵌合部13e)を外径がケースの外径よりも小径になるように形成し、端面121の上流側には水質浄化材収納部を形成する円筒部を全体として大きな曲率半径で曲がる有底曲り円筒形に形成する。
【0030】
この有底曲り円筒形状の上流側の端部を開口し、端縁の内側には拡径した嵌合部13dを形成する拡径側段差部124aを設けて、上流側ケース13aの縮径側段差部114を挿入できるようにする。有底曲り円筒形状の側周面124には軸方向に向けて長く刻設されたスリット125,…,125を周上等間隔に多数設け、さらに側周面124の端面121の近傍には、周方向に延びるスリット126,126を軸方向に二列形成して原水の流入を容易にする。
【0031】
最下流側の端部部材13cは、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂製で、図6に示すように、中央部には不織布で挟持された殺菌セラミックを下流側ケース13bの殺菌セラミック収納部13f側に押圧するとともに中央部に変形格子状に形成されたリブ131aを備えた孔を穿設した壁面131を設け、その壁面131の上流側には下流側ケース13bの殺菌セラミック収納部13fを形成する円筒形の突出部123に外嵌して蓋をするための円筒形に形成されたケース側嵌合部132(嵌合部13e)を設けるとともに、壁面131の下流側にはシャワーヘッドの頭部側に嵌合するための外周側にOリング17を嵌める溝133を刻設した厚肉円筒状に形成されたヘッド側嵌合部134を設けて、シャワーヘッドの頭部に容易に取り付けることができるようにする。
【0032】
筒形軸部材14の外周に水質浄化材11を周設した浄化材部材30は、図7に示すように、筒形軸部材14の外周に繊維状活性炭を所定厚みで均質に周設し、その外周に不織布を均一に巻回して表層部12を形成して、活性炭集積部と不織布被覆部との2層の濾過層を形成した円筒形浄化材を形成する。この円筒形状の浄化材部材30を中心軸に対して適当角度をつけるとともに軸方向に対しては中心から端部側へ向けて対称的になるように切断して分割した分割浄化材組立品31,32,33,34,35を形成し、曲り浄化材組立品36(図8参照)の製造に利用できる部品にする。
【0033】
円筒形状の浄化材部材30を製造するには、繊維状活性炭を混合した浴槽に、図示しない帯状又は筒状の不織布あるいは目の細かい網状捕集材を巻回又は外嵌して繊維状活性炭を捕集し易くした筒形軸部材14を入れ、軸部材内部を吸引して、浮遊している繊維状活性炭を筒形軸部材14の外周側に吸い寄せ、筒形軸部材14の外周に繊維状活性炭を吸着することによって周設し、所定厚みに達してから外周に不織布を巻回して表層部12を形成することによって、円筒状の浄化材部材30を形成する。
円筒形状の浄化材部材30を中心軸に対して適当角度をつけるとともに軸方向には中心から端部側へ向けて対称的になるように横断的に切断し、分割浄化材組立品31,32,33,34,35に分割する(図8(A))。
【0034】
分割浄化材組立品31,32,33,34,35のうち、軸方向に対称的な位置にある2つの分割浄化材組立品32と分割浄化材組立品34とを軸周りに180度回転して、各分割浄化材組立品31,32,33,34,35の周面をそれぞれ軸方向長さが長い方の面をつなぎ合わせる向きに向け、各分割浄化材組立品31,32,33,34,35の切断面にシリコン系接着剤を塗布して、各接着剤を塗布した切断面を突き合わせることにより接合し、繊維状活性炭からなる屈曲筒形の水質浄化材を形成している曲り浄化材組立品36を成形する(図8(B),(C))。
【0035】
接着剤が硬化した曲り浄化材組立品36を、最下流側の端部部材13cを一体に組付けて殺菌セラミックを内蔵した下流側ケース13bの浄化材収容部に挿入し、続いて上流側ケース13aの縮径側段差部114にケース材料と同質系の接着剤を塗布して上流側ケース13aを曲り浄化材組立品36に被せるとともに、上流側ケース13aの縮径側段差部114を雄側として雌側としての下流側ケース13bの拡径側段差部124aに挿入して(図8(C))、嵌合部13dを接着することにより、曲り浄化材組立品36を一体に内蔵した湾曲型浄水カートリッジ10を形成する(図2参照)。
【0036】
このように形成された湾曲型浄水カートリッジ10は、図9に示すように、頭部3のカートリッジ取付部3a(図1参照)に端部部材13cのOリング17を取り付けたヘッド側嵌合部134を挿入し、頭部3から湾曲型浄水カートリッジ10の上流側及び下流側のケース13a,13bが露出した状態になっているところに把持部20を外嵌し、頭部3を時計方向に回転して螺合するか、または把持部20を湾曲型浄水カートリッジ10とともに時計方向に回転して螺合することによって、頭部3と把持部20とを組み合わせ、図1に示す状態に組み付ける。
そして、図10に示すように、把持部20のホース取付部に水栓部40側に設けられているホース(図示せず)を接続して、把持部20のホース接続側の端部を水栓部40の本体41側に設けられているシャワーヘッド取付部42に差込み設置する。
【0037】
通常、水質浄化材に通水時の圧力損失が低くかつ濾過能力が高い繊維状活性炭が使用される場合には、生産性が高い点に鑑みて円筒形あるいは円柱形に形成されるが、上記湾曲型浄水カートリッジ10及びその製造方法によれば、このような形状の繊維状活性炭成形品からであっても、湾曲型の浄水カートリッジを形成することが容易にできるようになる。
【0038】
このような湾曲型浄水カートリッジ10では、水質浄化材の密度のバラツキが少なく濾過能力の高い湾曲型の浄水カートリッジが得られるとともに、浄水カートリッジを組込む把持部に対するデザインの自由度を高めることができる。
また、円筒形に成形された繊維状活性炭を切り口が斜めになるように切断し、軸方向の長さが長くなる面を繋げるように接合するため、容易に近似的に湾曲した曲り浄化材組立品36を製造でき、この曲り浄化材組立品36を収容することで湾曲型浄水カートリッジ10を容易に製造することができるようになり、湾曲型浄水カートリッジの製造コストを安価にすることができる。
【0039】
〔第2実施態様〕
第1実施態様の湾曲型浄水カートリッジ10では分割浄化材組立品31,32,33,34,35を、接着剤により切断面の活性炭同士を直接接着していたが、この方法に限らず、例えば、切断面同士の間に薄い板材を介して接着するようにしても良い。この場合には、軸方向に薄い隔壁が設けられて、浄化材における軸方向に対する通水量を均一化することが容易となる。
以下、第2実施態様として、隔壁となる薄い板材を使用する場合を具体的に説明する。
【0040】
第2実施態様の湾曲型浄水カートリッジ50では、図11に示すように、曲り浄化材組立品51が、中心軸に対して斜めの切断面になるように分割された分割浄化材組立品31,32,33,34,35を周面の軸方向長さが長い方の面をつなぎ合わせる向きに向けて組み合わせ、接合すべき分割浄化材組立品31と分割浄化材組立品32、分割浄化材組立品32と分割浄化材組立品33、分割浄化材組立品33と分割浄化材組立品34、分割浄化材組立品34と分割浄化材組立品35の間に、それぞれ円盤状の仕切り板52,…,52を介装して接着することにより、外周側ケース13に納まる形状に形成される。
【0041】
仕切り板52は、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂製で、図12に示すように、円板の中央部に丸孔52aを穿設し、その丸孔52aの周縁部には嵌合用の突出部52bを1面につき周上等間隔に4つ、両面から外方に突設する。各突出部52b,…,52bは筒形軸部材14の格子状あるいは籠型の壁面14bに形成された空間部分に挿入できる大きさと間隔に形成し、突出部52bの外周面は根元部から先端部に向けてわずかに先細りになるように形成して、壁面14b側への挿入抜出しが容易になる抜き勾配を設ける。仕切り板52の各面には、突出部52b,…,52bの外周に複数の環状溝(または環状突起)52c,…,52cを同心円状に形成し、接着面積を増して、分割浄化材組立品31,32,33,34,35の各接合面との接着面積を増加して、組立後の形状安定性、接着性及び漏れ防止性を向上させる。
【0042】
曲り浄化材組立品51の製造は、図13〜15に示すように、円筒形状の浄化材部材30(図7(A),図8(A)参照)を中心軸に対して適当角度をつけるとともに軸方向には中心から端部側へ向けて対称的になるように横断的に切断して分割した分割浄化材組立品31,32,33,34,35に、各仕切り板52,…,52の両面と各分割浄化材組立品31,32,33,34,35の接合側の端面とにそれぞれシリコン系接着剤を塗布し、筒形軸部材14の壁面14bに形成されている空間部分の露出されている部分に各仕切り板52,…,52の突出部52b,…,52bを挿入し、接着剤を塗布した面を互いに接着して、円筒形状の浄化材部材30から所定形状の曲り浄化材組立品51に成形する。
その他の構成及び製造方法は第1実施態様と同様とする。
【0043】
このような曲り浄化材組立品51では、各分割浄化材組立品31,32,33,34,35の接着面に剛性の高い樹脂材料の仕切り板52を用いて接着しているから、曲り浄化材組立品51としての形状安定性が向上し、また軸方向に複数の仕切り板52により隔壁が形成されて浄化用通路が軸に垂直な方向に近くなるため、浄化材における軸方向の位置に対する通水量が均一化されるとともに曲り浄化材組立品51の浄化能力をより均一にすることができる。
【0044】
〔第3実施態様〕
第1実施態様の湾曲型浄水カートリッジ10及び第2実施態様の湾曲型浄水カートリッジ50では、外周側ケース13の中に収容していたが、形状安定性が維持できれば、この外周側ケース13を用いなくても良い。この場合には、軽量化が進み、かつスペース的に余裕ができる。
以下、第3実施態様として、外周側ケースなしの形態を具体的に説明する。
【0045】
第3実施態様の湾曲型浄水カートリッジ60は、図16に示すように、分割浄化材組立品31,32,33,34,35を組み合わせて接合した分割浄化材接合品61aの外周に不織布製外皮61bを被覆して二重表層部を形成することにより継ぎ目の外周を被覆した曲り浄化材組立品61を形成する。この曲り浄化材組立品61の上流側の端面と下流側の端面とにそれぞれ上流側端面閉鎖部材62と下流側端面閉鎖部材63とを接着して二重表層部を有する湾曲型浄水カートリッジ60を形成する。
【0046】
分割浄化材接合品61aは第2実施態様の曲り浄化材組立品51と同様に構成し、同じように製造する。この分割浄化材接合品61aの外周に被覆する不織布は、図17,18に示すように、帯状不織布64を巻回するか、または図19,20に示すように、筒状不織布65を分割浄化材接合品61aの外周に被覆することにより形成される。
【0047】
曲り浄化材組立品51の上流側の端部に設ける上流側端面閉鎖部材62は、円盤状に形成された部材の中央部に先端部を先細りに成形した筒形軸部材14の内径側に挿入できる直径を有する円柱状突起62aを突出し、周端部には円柱状突起62aの突出方向と同じ方向へ断面が板状の係止環62bを突出する。
【0048】
曲り浄化材組立品51の下流側の端部に設ける下流側端面閉鎖部材63は、第1実施態様における下流側ケース13bの端面121から下流側をそのまま残し、端面121から上流側には第1実施態様における側周面124の代わりに端面121の周端部に断面が板状の係止環63bを突出する。
その他の構成及び製造方法は第2実施態様と同様とする。
【0049】
〔第4実施態様〕
第1乃至3実施態様は屈曲筒形の湾曲水質浄化材を形成した場合を説明したが、カートリッジケース或はシャワーヘッドなどの湾曲に合わせて湾曲した湾曲筒形状の水質浄化材を形成しても良く、この場合を第4実施態様として以下に説明する。
【0050】
第4実施態様の湾曲型浄水カートリッジ70は、図21,22に示すように、水質浄化材71と、周面に多数の水の出入りに適当なスリット73aを設けた外周側ケース(カートリッジケース)73とが、互いに同じ曲り度合いで滑らかに湾曲した形状に形成され、外周側ケース73の内周面と水質浄化材71の外周面との間でほぼ均一な空隙が開くようにする。
外周側ケース73における最下流側の端部には、第1乃至3実施態様と同様に、円盤状不織布16,16により挟まれた殺菌セラミック15が配設される最下流側の端部部材13cを同軸的に嵌着する。
【0051】
滑らかに湾曲した水質浄化材71を製造するための道具立てとしては、まず、図23に示すような曲り筒形軸部材74を多孔質材料あるいは微細な網目の網目状材料により形成して、周辺の液体を曲り筒形軸部材74の内部へ吸引できるようにする。その筒形軸部材74に取り付ける冶具は、図24,25に示すように、筒形軸部材74の各端部に吸引用冶具81を嵌着し、各吸引用冶具81の周縁部に外嵌し、両周縁部間を覆うことで外径寸法を規定する、軸方向に二つ割りにするとともに図示しない比較的大きめの孔又はスリットを多数穿設した割型あるいは図示しない比較的粗い目の網状の割型に形成した外型82,82を嵌着して、図26に示すように、筒形軸部材74と外型82,82との間に水質浄化材71の主要部材である繊維活性炭が集積する空間82eを確保する。
【0052】
吸引用冶具81は、図24に示すように、主要部材である円盤状に形成された側端蓋部材81aの一面側の中央部に筒形軸部材74の端部が当接する座81bを刻設し、円盤状蓋部材81aの他面側の中央部に吸引用配管接続部81cを突設し、円盤状蓋部材81aの周縁部には外型嵌着用の切込段差部81dを形成する。
外型82,82は、図25に示すように、水質浄化材71の外形状を規定する内面を形成した型枠で、比較的大きめの孔又はスリットを穿設した板状の割型あるいは比較的粗い目の網状の割型に形成し、半割り部に嵌め合せ用の段差部82a,82bを設け、各端部には吸引用冶具81に設けた切込段差部81dに嵌着するための凹部82cを形成する。1つの割型である一方の外型82に設ける段差部82a,82bは一方の段差部82aが雄型、他方の段差部82bが雌型となるように形成する。
【0053】
滑らかに湾曲した水質浄化材71を製造するには、筒形軸部材74の内部を負圧にして繊維状活性炭を吸引するために、図26に示すように筒形軸部材74の端部に吸引用冶具81を取り付け、この吸引用冶具81に外型82,82を取り付けて水質浄化材製造用に組み立て、この組立品の各吸引用配管接続部81cに図示しない吸引装置側からの配管を接続し、水に繊維状活性炭と分散剤とを混入して攪拌した水槽に入れ、筒形軸部材74の内部から水槽中の繊維状活性炭が混合されている水を吸引する。吸引時には、図27に示すように、外型82の孔又はスリットあるいは網目を介して通過した繊維状活性炭71aを微細な孔の開いた筒形軸部材74の周囲に吸い寄せ、捕集して、集積させる。
【0054】
軸部材内部を吸引して、浮遊している繊維状活性炭を曲り筒形軸部材74に吸い寄せ、曲り筒形軸部材74の外周に繊維状活性炭を吸着することによって均一に周設し、所定厚みに達してから水槽から取り出して外型82,82を外し(図28)、周設された繊維状活性炭の外周に帯状の不織布を巻回するか又は筒状の不織布を被着するかして表層部72を形成し、吸引用冶具81を取り外して、繊維状活性炭を主材とする曲り円筒状の水質浄化材71を形成する(図29)。
【0055】
このような第4実施態様の湾曲型浄水カートリッジでは、シャワーヘッドの湾曲した把持部の湾曲に沿って湾曲した水質浄化材を用いることにより、高密度で取扱が容易な湾曲型浄水カートリッジを実現することができる。これにより、従来では水質浄化材の形状に制約されて、直線的な形状に限られていた水質浄化材入りのシャワーヘッド把持部を、曲線的な形状に形成しても良好な水質浄化能力を付与することができ、手に馴染み易い形状のシャワーヘッドに成形することができ、シャワーヘッド外観デザインの自由度を高めることができるとともに浄水機能付きシャワーヘッドの利用領域を広げることができる。
【0056】
〔別態様〕
これらの実施の形態は、発明の趣旨を理解しやすくするため具体的に説明しているが、発明内容を限定するものではないから、特に説明されていない別の態様を制限するものではなく、適宜変更しても良い。このような意味で発明の趣旨に沿う他の別態様を以下に示す。
【0057】
前記湾曲型浄水カートリッジ10では、繊維状活性炭を円筒状に形成するには、上記の湿式成形法の他に、射出成形法のように活性炭を噴出、圧縮して円筒を造る乾式成形法によっても良い。この場合に、使用する活性炭は繊維状である必要はなく、粒状であっても良く、また、結合剤を利用して成形し易くしても良い。
水質浄化材の主材料として活性炭を用いる場合について説明したが、浄化材には、活性炭等の物理化学吸着により残留塩素を除去する材料の他に、アスコルビン酸や亜硫酸カルシウム等の化学反応により残留塩素を無害化する薬剤を使用することもできる。
また、筒形軸部材14の外周に水質浄化材11として繊維状活性炭を周設した曲り浄化材組立品36を製造したが、外型82を用いずに形成しても良く、また、このような製造方法に限らず、例えば、椰子殻活性炭等の物理化学吸着する炭化有機物とゼオライト等のイオン吸着する無機複合体とを混合して、超高分子量ポリエチレン等の熱可塑性樹脂により固着した、多孔質固形フィルターを形成することにより曲り浄化材組立品を製造しても良い。これにより、水質浄化材の構成を多様な材料により多様な構成にすることができ、また浄化能力および流路抵抗を調整或は変更することができる。
また、カートリッジケースにおける下流側ケース13bと最下流側の端部部材13cとの嵌合部13eの接合には、接着剤により接合する方法の他に、超音波溶着法によって接合しても良い。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明における請求項1に係る湾曲型浄水カートリッジでは、シャワーヘッドの湾曲した把持部に使用できる湾曲型浄水カートリッジを容易かつ安価に実現して、シャワーヘッドの湾曲した把持部に軽量で浄化能力の高い水質浄化材本体を有する湾曲型浄水カートリッジを収容できるようにし、湾曲型浄水カートリッジを収容した重量バランスの良いシャワーヘッドを提供することができ、また、把持部を含めて、シャワーヘッドのデザインの自由度を高めることができる。
【0059】
請求項2に係る湾曲型浄水カートリッジでは、シャワーヘッドの湾曲した把持部に使用できる湾曲型浄水カートリッジを容易かつ安価に実現して、シャワーヘッドの湾曲した把持部に浄化能力の高い水質浄化材を有する湾曲型浄水カートリッジを収容できるようにし、取扱容易な湾曲型浄水カートリッジを収容した重量バランスの良いシャワーヘッドを提供することができ、また、把持部を含めて、シャワーヘッドのデザインの自由度を高めることができる。
【0060】
請求項3に係る湾曲型浄水カートリッジでは、湾曲したシャワーヘッドの把持部に使用できる湾曲型浄水カートリッジに湾曲した水質浄化材を用いることができる。
請求項4に係る湾曲型浄水カートリッジでは、湾曲筒形に形成されたカートリッジに屈曲筒形状の湾曲水質浄化材を用いて、シャワーヘッドの湾曲した把持部に対しても使用できる湾曲型浄水カートリッジを安価に実現することができる。
【0061】
請求項5に係る湾曲型浄水カートリッジでは、仕切りの間の流路が軸に対してより垂直に近くなり、軸方向に対する各仕切り間の通水量が均一化され、浄化能力を均一で安定したものにすることができる。
請求項6に係る湾曲型浄水カートリッジでは、水質浄化材の形状安定性を効果的に維持することができる。
【0062】
また、請求項7に係る湾曲型浄水カートリッジでは、水質浄化材の外周側の形状安定性が増して、湾曲型浄水カートリッジの自立性を高めることができ、シャワーヘッドの湾曲した把持部に対しても使用できる軽量で安価な湾曲型浄水カートリッジを実現することができる。
また、請求項8に係る湾曲型浄水カートリッジでは、殺菌及び滅菌を含めて水質の浄化能力を高めることができるとともに吐出側からの雑菌の侵入を防止でき、より清浄な水を供給することができる。
【0063】
また、請求項9に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法では、所定の曲率で湾曲した水質浄化材を製造できるようになり、シャワーヘッドの湾曲した把持部に収容することができる湾曲させた水質浄化材を容易かつ安価に得られ、湾曲した把持部に水質浄化材を収容したシャワーヘッドを安価に提供することができる。
また、請求項10に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法では、湾曲したカートリッジケースに湾曲した水質浄化材を収容した湾曲型浄水カートリッジを得ることができる。
【0064】
また、請求項11に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法では、湾曲した把持部に収容することができる近似的に湾曲させた水質浄化材を備えた湾曲型浄水カートリッジを容易かつ安価に得られ、湾曲した把持部に水質浄化材を収容したシャワーヘッドを安価に提供することができる。
また、請求項12に係る湾曲型浄水カートリッジの製造方法では、湾曲したカートリッジケースに近似的に湾曲させた水質浄化材を収容した湾曲型浄水カートリッジが容易かつ安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシャワーヘッドに内蔵された湾曲型浄水カートリッジを示す縦断面図である。
【図2】同上第1実施形態に係る湾曲型浄水カートリッジを示す縦断面図である。
【図3】同上第1実施の形態に係る円筒状軸部材を示す斜視図である。
【図4】同上第1実施の形態に係る上流側ケースを示す外観説明図であり、(A)は下流側より見た斜視図、(B)は上流側より見た斜視図、(C)は側面外観図、(D)は下流側外観図、(E)は上流側外観図である。
【図5】同上第1実施の形態に係る下流側ケースを示す外観説明図であり、(A)は下流側より見た斜視図、(B)は上流側より見た斜視図、(C)は側面外観図、(D)は下流側外観図、(E)は上流側外観図である。
【図6】同上第1実施の形態に係る端部部材を示す外観説明図であり、(A)は下流側より見た斜視図、(B)は上流側より見た斜視図、(C)は側面外観図、(D)は下流側外観図、(E)は上流側外観図である。
【図7】同上第1実施の形態に係る円筒状の浄化材部材を示す縦断面説明図であり、(A)は円筒状に成形された浄化材部材、(B)は5分割された浄化材部材である。
【図8】同上第1実施の形態に係る湾曲型浄水カートリッジの製造工程を示す側面外観説明図であり、(A)は円筒状に成形された浄化材部材、(B)は5分割された分割浄化材組立品、(C)は屈曲筒形に成形された曲り浄化材組立品とその外周側ケースである。
【図9】同上第1実施の形態に係る湾曲型浄水カートリッジのシャワーヘッドへの収容直前の状態を示す側面外観説明図である。
【図10】同上第1実施の形態に係る湾曲型浄水カートリッジを収容したシャワーヘッドの混合水栓への取付状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る湾曲型浄水カートリッジを示す縦断面図である。
【図12】同上第2実施形態に係る仕切り部材を示す説明図であり、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)におけるA−A矢視による断面図、(D)は(B)におけるB−B矢視による断面図である。
【図13】同上第2実施形態に係る屈曲筒形に成形された曲り浄化材組立品の接合直前における状態を示す分解斜視図である。
【図14】同上第2実施形態に係る屈曲筒形に成形された曲り浄化材組立品を示す側面外観図である。
【図15】同上第2実施形態に係る屈曲筒形に成形された曲り浄化材組立品を示す縦断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る湾曲型浄水カートリッジを示す縦断面図である。
【図17】同上第3実施形態に係る帯状不織布を巻回した湾曲型浄水カートリッジの外観を示す側面図である。
【図18】同上第3実施形態に係る帯状不織布を巻回した湾曲型浄水カートリッジの外観を示す斜視図である。
【図19】同上第3実施形態に係る筒状不織布を被覆した湾曲型浄水カートリッジの外観を示す側面図である。
【図20】同上第3実施形態に係る筒状不織布を被覆した湾曲型浄水カートリッジの外観を示す斜視図である。
【図21】同上第4実施形態に係るシャワーヘッドに内蔵された湾曲型浄水カートリッジを示す縦断面図である。
【図22】同上第4実施形態に係る湾曲型浄水カートリッジを示す縦断面図である。
【図23】同上第4実施形態に係る曲り筒形軸部材を示す説明図であり、(A)は斜視図、(B)は縦断面図である。
【図24】同上第4実施形態に係る曲り筒形軸部材に吸引用冶具を取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図25】同上第4実施形態に係る曲り筒形軸部材に取り付けた吸引用冶具に外型を嵌着する状態を示す分解斜視説明図である。
【図26】同上第4実施形態に係る曲り筒形軸部材に吸引用冶具と外型とを取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図27】同上第4実施形態に係る曲り筒形軸部材の内部を吸引して吸引用冶具と外型との間に繊維状活性炭を吸引する状態を示す縦断面説明図である。
【図28】同上第4実施形態に係る曲り筒形軸部材の外周に繊維状活性炭を吸引した後に外型を取り外した状態を示す縦断面図である。
【図29】同上第4実施形態に係る曲り筒形軸部材の外周に繊維状活性炭を集積し表層部を設けて完成した水質浄化材を形成した状態を示す縦断面図である。
【図30】従来の浄水カートリッジを内蔵したシャワーヘッドを示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 頭部
3a カートリッジ取付部
10,50,60,70 湾曲型浄水カートリッジ
11,71 水質浄化材
12 表層部
13,73 外周側ケース(カートリッジケース)
13a 上流側ケース
13b 下流側ケース
13c 端部部材
14 筒形軸部材
15 殺菌セラミック
16 円盤状不織布
17 Oリング
20 把持部
30 (筒形)浄化材部材
31,32,33,34,35 分割浄化材組立品
36,51,61 曲り浄化材組立品
52 仕切り板
52a 丸孔
52b 突出部
52c 環状溝
61a 分割浄化材接合品
61b 不織布製外皮
62 上流側端面閉鎖部材
62a 円柱状突起
62b 係止環
63 下流側端面閉鎖部材
63b 係止環
64 帯状不織布
65 筒状不織布
74 曲り筒形軸部材
81 吸引用冶具
82 外型

Claims (12)

  1. 軸心が湾曲した筒に形成された水質浄化材を有しその筒形の水質浄化材の外周面および内周面の一方を原水が進入する原水進入面とし、他方を浄水が流出する浄水流出面とし、かつ、その水質浄化材の両端面に、その各端面が納まる形状の一対の端面閉鎖部材を固着してなることを特徴とする湾曲型浄水カートリッジ。
  2. 軸心が湾曲し両端面が閉塞されている筒形状に形成されて周面または端面に原水が進入する通孔と浄水が流出する通孔とを有するカートリッジケースと、このカートリッジケースの内形状に沿うように湾曲した筒に形成され、外周面および内周面の一方を原水が進入する原水進入面とし、他方を浄水が流出する浄水流出面とする水質浄化材とからなり、上記カートリッジケース内にこの水質浄化材を収容することを特徴とする湾曲型浄水カートリッジ。
  3. 前記水質浄化材を滑らかに湾曲した筒形に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の湾曲型浄水カートリッジ。
  4. 前記水質浄化材を少なくとも一箇所で折り曲げられた屈曲筒形に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の湾曲型浄水カートリッジ。
  5. 前記屈曲筒形に形成された水質浄化材の屈曲箇所を横断し、中央部に通孔を有する板状の仕切りを設けたことを特徴とする請求項4記載の湾曲型浄水カートリッジ。
  6. 前記水質浄化材の内周面に沿って、周面に水を内外に流通させる多数の通孔を有する筒形軸部材を内嵌したことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の湾曲型浄水カートリッジ。
  7. 前記水質浄化材の外周面を不織布により被覆したことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の湾曲型浄水カートリッジ。
  8. 前記水質浄化材の下流側の前記端面閉鎖部材または前記カートリッジケースに、殺菌セラミック体を収容した殺菌セラミック収納部を配設したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の湾曲型浄水カートリッジ。
  9. 浄化材料を湾曲した中空心棒の外周面に吸引して所定外径寸法まで集積し、集積された浄化材料の外面を不織布により被覆して、湾曲した筒形に成形された水質浄化材を製造することを特徴とする湾曲型浄水カートリッジの製造方法。
  10. 前記湾曲筒形の水質浄化材を、軸心が湾曲し両端面が閉塞されている筒形状に形成されて周面または端面に原水が進入する通孔と浄水が流出する通孔とを有するカートリッジケースに収容することを特徴とする請求項9記載の湾曲型浄水カートリッジの製造方法。
  11. 真直筒形に形成された浄化材部材を軸に対して斜めに切って複数に分割し、この分割された浄化材部材の軸方向長さが長い方を連接して、折れ線形の軸線を有する屈曲筒形の擬似曲り浄化材組立品を成形し、この擬似曲り浄化材組立品の表面を不織布により被覆して、屈曲筒形に成形された水質浄化材を製造することを特徴とする湾曲型浄水カートリッジの製造方法。
  12. 前記擬似曲り浄化材組立品を、軸心が湾曲し両端面が閉塞されている筒形状に形成されて周面または端面に原水が進入する通孔と浄水が流出する通孔とを有するカートリッジケースに収容することを特徴とする請求項11記載の湾曲型浄水カートリッジの製造方法。
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