JPH0711798Y2 - 浄水機能付きシャワー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、身体の洗浄を目的とした浴用シャワーに関す
るものである。

［従来の技術］ 水道水には、残留塩素，塵埃，鉄錆等が含まれているた
め、飲料水として使用した場合、体内に吸収されて種々
の悪影響が出ることが懸念されている。そこで近年の保
健志向の高まりと相埃って、残留塩素等を除去すべき浄
水器の開発がすすめられている。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、水道水に含まれる残留塩素等は、飲料水
として使用される場合のみならず、浴用として使用され
る場合にあっても人体に悪影響を及ぼしている点が見過
ごされている。

特に、残留塩素は、有機物と反応して酸化させたり、塩
化物を作ったりするので、髪や肌が、塩素に反応して痛
みやすく、温水シヤワーであればその化学反応は更に促
進されることになる。

従って、髪や肌の保護や、アトピー性皮膚炎の罹患者の
増加の観点から、浴用として使用される場合にあって
も、水道水の残留塩素等は除去されなければならないの
である。

［課題を解決するための手段］ そこで、本考案は、浄水濾過剤を収納したカートリッジ
を、シャワー本体に着脱自在に装着した浄水機能付きシ
ャワーを提供するものである。

［作用］ シャワー本体を通過する水道水は、カートリッジに収納
された浄水濾過剤によって、そこに含まれる残留塩素，
塵埃，鉄錆等が除去されることになる。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

吸着剤，塩素除去剤，浮遊物除去剤等からなる浄水濾過
剤１をカートリッジ２に収納し、その浄水濾過剤１の上
下に不織布のフィルター３が挾み込まれている。そして
カートリッジ２の両側には、水孔４を設け、その内側に
はポリエステルのネット５が取付けられている。

このカートリッジ２を、散水孔７を有するノズルキャッ
プ８内に嵌合し、カートリッジ２の係合突起６を、ノズ
ルキャップ８の係合溝９に係合する。そして、ノズルキ
ャップ８をシャワー本体12におけるシャワーヘッド部13
に嵌め込み、ノズルキャップ８の係止凸部10を、シャワ
ーヘッド部13の係合凹部11に係合する。かくしてシャワ
ーヘッド部13にカートリッジ２が着脱自在に装着される
ことになる。

また、前記カートリッジ２を、シャワー本体12の把持部
14やホース部15に装着する場合は、それぞれの内径に合
った大きさのカートリッジ２を構成して装着される。

なお、カートリッジ２は、一定の通水量の使用によって
その浄水能力は低下するので、適宜交換をして新しいカ
ートリッジ２を装着すればよい。

［考案の効果］ 本考案による浄水機能付きシャワーを使用すると、水道
水の残留塩素，塵埃，鉄錆等が除去されるため、髪や肌
の保護に効果があり、特にアトピー性皮膚炎の罹患者に
とって、大なる実効性が得られる。

また、カートリッジをシャワー本体におけるシャワヘッ
ド部に装着した浄水機能付きシャワーを、水圧の低い水
道水にて使用する場合、良好な散水状態を得られないこ
とがあるが、そうした場合には、シャワー本体における
把持部やホース部にカートリッジを装着した浄水機能付
きシャワーを使用すれば、良好な散水状態が得られるこ
とになる。

なお、第６図は、本考案の使用実績を実験結果を示すグ
ラフであるが、水道水の通水量が2,000l位までの残留塩
素濃度は、ほぼ０に近いことがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図はシャワー本体の全体図、第２図はカートリッジ
の側面図、第３図はカートリッジの断面図、第４図はシ
ャワーヘッド部および把持部の側面図、第５図はシャワ
ーヘッド部にカートリッジを装着する状態を示す分解
図、第６図は実験結果を示すグラフである。 １……浄水濾過剤 ２……カートリッジ 12……シャワー本体 13……シャワーヘッド部 14……把持部 15……ホース部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室において使用されるハンドシャワーで
   あって、 浄水濾過剤を収納したカートリッジと、 カートリッジの側面と係合した状態で該カートリッジを
   収納し、かつカートリッジを通過した浄化水をシャワー
   状に散水するノズルキャップと、 シャワーヘッド部において該ノズルキャップの側面と係
   合した状態で該ノズルキャップを収納するノズルキャッ
   プ収納部と、 を有し、 カートリッジをシャワー本体に着脱自在に装着したこと
   を特徴とする浄水機能付きシャワー。