JP7170181B2 - ロボット制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットの動作制御に係るロボット制御装置に関する。
モータによって回転駆動される関節軸を複数組備えた多関節型ロボットにおいて、ロボットアームを教示点間で高速移動させる技術が従来知られている。
特許文献1には、ロボットアームの各軸の位置関係と、ロボットアームの最大負荷姿勢とに基づいて許容最大加速度を算出し、この許容最大加速度から加速時間または減速時間を決定して、ロボットアームの移動時間を短縮する技術が開示されている。
また、特許文献2には、モータにかかる負荷イナーシャと重力トルクとからモータの加減速時間を可変にする技術が開示されている。
特開2006-119958号公報 特開平11-102215号公報
ところで、特許文献1に示す構成は、複数ある関節軸の中の1軸だけが主として動作することを想定している。
しかし、複数の関節軸が同程度に動作する場合は、加減速時に各関節軸で必要となるトルクがその最大値を超えてしまう場合がある。例えば、ロボットアームの関節軸のうち1つの軸に注目してみた場合、隣接する軸が加減速動作するときにその反力が加わることで、隣接軸が動作しない、またはその動作量が小さい場合に比べて、当該1つの軸での必要なトルクが増加してしまう。
一方、関節軸に発生するトルクは、当該軸に連結されたモータの出力トルクに依存し、当該モータの出力可能トルクによって制限される。すなわち、複数軸が同時に動作する場合に、関節軸を動作させるのに必要なトルクが不足する場合がある。
例えば、加速時にトルクが不足したまま関節軸を回転させると、当該軸だけが遅れた動作となりアーム先端の軌道が予想外の軌道をたどる場合がある。すなわち、ロボットが周辺物と接触する恐れがある。また、減速時に必要なトルクが不足すると、目標教示点でオーバシュートする場合がある。その場合も、周辺物との接触の恐れがある。
また、使用されるモータによっては、回転速度の上昇とともにその出力可能トルクが減少するものがあり、この場合にも、関節軸を動作させるのに必要なトルクが不足することがある。
通常、これらのような場合は、ロボットアームの動作プログラムの修正を行う。具体的には、加減速時間を調整する命令を加えたり、目標動作速度を変更したりして対応する。
しかし、この修正作業は、実際に動作プログラムを運転してカットアンドトライで行う必要があり、工数を要していた。
本開示は、かかる点に鑑みてなされたもので、複数の関節軸を有するロボットアームの各関節軸を動作させるのに必要なトルクが、モータの出力可能トルクを超えないようにしたロボット制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本開示の一態様に係るロボット制御装置は、モータと前記モータによって回転駆動される関節軸とを複数組有するロボットアームの動作を制御するロボット制御装置であって、前記ロボットアームにおける隣り合う作業点間の移動距離と目標移動速度とに基づいて、各前記関節軸に対する移動指令をそれぞれ生成して出力する移動指令生成部と、各前記関節軸の回転速度と回転加速度と関節角度に基づいて、各前記関節軸における動力学トルクをそれぞれ算出して出力する動力学トルク算出部と、前記移動指令を加減速処理する加減速処理部と、を備え、各前記関節軸のうち少なくとも1つの前記関節軸において、前記関節軸の前記動力学トルクのうち前記回転加速度に依存する慣性項トルクが、前記関節軸を加減速動作させるために利用可能な利用可能トルクよりも大きい場合は、各前記関節軸の回転動作における共通の加減速時間が相対的に大きくなるように前記加減速時間を補正し、補正された前記加減速時間に基づいて前記加減速処理部により前記移動指令が前記加減速処理され、各前記関節軸のうち少なくとも1つの前記関節軸において、前記関節軸の前記動力学トルクが、前記関節軸の出力可能トルクよりも大きい場合は、前記ロボットアームが前記作業点間の移動距離を前記目標移動速度で移動するのに要する移動時間が相対的に大きくなるように前記移動時間を補正し、補正した前記移動時間に基づいて前記移動指令生成部により移動指令が生成されることを特徴とする。
この構成によれば、本開示の一態様に係るロボット制御装置は、各関節軸の動作に必要なトルクの不足を予め検知できる。そのため、このロボット制御装置は、トルクの不足分に応じた値で加減速時間または移動時間を補正して、これらの値のいずれかを当初の値よりも大きくすることで、出力可能な範囲内のトルクで関節軸を回転駆動させて、ロボットアームの動作を制御することができる。このことにより、本開示の一態様に係るロボット制御装置は、ロボットの動作プログラムの教示修正の手間を省くことができる。
以上説明したように、本開示の一態様に係るロボット制御装置によれば、ロボットアームを動作させるときの各関節軸で必要なトルクがその出力可能トルクを超えないように、加減速時間または移動時間を自動調整し得る。そのため、ロボットの動作プログラムの教示修正の手間を省くことができる。
[図1]実施形態1に係るロボット制御装置の機能ブロック図である。
[図2]異なる関節軸で回転速度及び回転加速度の時間変化を示す図である。
[図3]j軸における加速時の関節角度、回転速度及び回転加速度の時間変化を示す図である。
[図4]j軸における減速時の関節角度、回転速度及び回転加速度の時間変化を示す図である。
[図5]2軸ロボットの構成を示す模式図である。
[図6A]2軸ロボットにおける第1軸動作時のトルクの各成分の時間変化を示す図である。
[図6B]2軸ロボットにおける第1及び第2軸動作時の第1軸のトルクの各成分の時間変化を示す図である。
[図6C]第1及び第2軸動作時に加速時間を補正した場合の第1軸のトルクの各成分の時間変化を示す図である。
[図7]実施形態2に係るロボット制御装置の機能ブロック図である。
[図8]j軸における加速時の関節角度、回転速度、回転加速度及びトルクの時間変化を示す図である。
[図9A]モータ回転速度とモータ出力トルクとの関係を示す図である。
[図9B]移動時間を補正する前の、モータ回転速度とモータ出力トルク及びj軸の動力学トルクとの関係を示す図である。
[図9C]移動時間を補正した後の、モータ回転速度とモータ出力トルク及びj軸の動力学トルクとの関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
[ロボット制御装置の機能ブロック構成]
図1は、本実施形態に係るロボット制御装置10の機能ブロック構成を示す。また、図2は、異なる関節軸であるi軸及びj軸における回転速度及び回転加速度の時間変化を示す。また、図3,4は、それぞれj軸における加速時及び減速時の関節角度と回転速度と回転加速度との時間変化を示す。また、図5は、2軸ロボットの模式図を示す。なお、以降の説明において示す添字i,jは整数で1≦i,j≦nかつi≠jであり、nはロボットアーム6に含まれる関節軸の個数である。
ロボット制御装置10は、動作プログラム1と、処理部2と、移動指令生成部3と、加減速処理部4と、サーボ5と、移動時間算出部7と、各軸速度算出部8と、加減速時間算出部9と、パラメータ演算部20と、動力学トルク算出部21と、補正処理部22(第1補正処理部)と、演算部23とを機能ブロックとして備えている。なお、図1に示す機能ブロックは、図示しない記録部に保存された、または外部から読み込まれたソフトウェアをロボット制御装置10に設けられた図示しないCPU(Central Processing Unit)等の演算装置上で実行することで実現される。このソフトウェアに動作プログラム1が含まれていてもよい。また、説明の便宜上、ロボットアーム6に組み込まれた関節軸と、当該関節軸に連結されて関節軸を回転駆動するモータとで構成される複数の組については図示を省略している。
動作プログラム1には、ロボットアーム6の教示点位置と、教示点間を結ぶ軌跡の形状にあたる補間形態と、目標移動速度とが記録されている。教示点位置は、直交空間上の作業点位置またはロボットアーム6の関節角度である。目標移動速度は、教示点間を指示された補間形態で移動するときの目標速度である。
補間形態としては、直交空間上の作業点を、直線や円弧等の特定の形状を描くように補間するCP(continuous path)補間と、各関節軸を一定の回転速度で動かし、作業点の軌跡の形状は問わないPTP(point to point)補間とがあるが、以降は、PTP補間を行う場合について説明する。PTP補間は教示点間を最短時間で移動する場合に適用する補間形態であり、ロボットアーム6の関節軸のいずれかもしくは複数が、その最大速度で回転するように動作させることが多い。
処理部2は、動作プログラム1に記録されている教示点位置が直交空間上の値である場合に、それをロボットアーム6の各関節軸の関節角度に変換する。また、処理部2は、教示点位置がロボットアーム6の関節角度の場合は直交空間上の値に変換する。なお、以降の説明において、動作プログラム1上に記録された任意の教示点をPaとし、その次の教示点をPbとする。
移動指令生成部3は、隣り合う教示点間の移動量と目標移動速度とに基づいて移動指令を生成して出力する。この移動指令は単位時間当たりの関節角移動量である。各関節の関節角移動量をまとめて1組とし、これを1つの移動指令とする。よって、移動指令はベクトル量である。移動指令生成部3は、後述する移動時間に対応する複数組の移動指令を時系列的に出力する。この時系列的に出力される複数組の移動指令を移動指令列と言う。なお、移動指令生成部3が出力する移動指令列には後述する加減速処理はなされていない。
PTP補間の場合、教示点Pa、Pbでの関節角度をそれぞれθa、θbとし、教示点間に対応する作業点間の移動時間をTm、補間の単位時間をThとするとき、移動指令Δθは、式(1)で表わされる。なお、移動時間Tmは後述する移動時間算出部7で算出される。
Δθ=(θb-θa)・Th/Tm ・・・(1)
ここで、θa、θbは、各関節軸の関節角度を要素とするベクトル量である。また、Δθは各関節軸の単位時間当たりの関節角移動量を要素とするベクトル量である。
加減速処理部4は、移動指令生成部3からの移動指令列に対して加減速処理を行って、加減速した移動指令を出力する。なお、加減速処理は後述する演算部23が出力する補正後の加速時間または減速時間に基づいて行い、具体的な加減速処理の手順については後述する。
また、加速時間とは、例えば、教示点Paから加速を始めて目標移動速度に達するまでの時間をいい、減速時間とは、例えば、教示点Pbの手前で減速を始めて移動速度が零になるまでの時間をいい、加減速時間とは、これら両者を合わせた時間をいう。また、各関節軸について、各関節軸の許容最大加速度で目標回転速度まで加速したときの加速時間(各軸の最短加速時間と呼ぶことがある)を求め、これら各関節軸における最短加速時間の中で値が最大のものを選び、これを全軸共通の加速時間とする。図2,3に示すように、全ての関節軸はこの全軸共通の加速時間で加速する。また、減速時には、各関節軸における最短減速時間の中で値が最大のものを選び、これを全軸共通の減速時間とする。加速時と同様に、全ての関節軸はこの全軸共通の減速時間で減速する(図2参照)。
加減速処理部4は、後述する加減速時間算出部9が出力する加速時間で目標移動速度に達するように、移動指令生成部3からの移動指令列を加速処理する。具体的には、図2,3に示すように、各関節軸における回転加速度(以下、単に加速度ともいう)を時間変化させて所定の目標移動速度に到達するようにする。また、教示点Pb手前で目標移動速度から減速を始めて、加減速時間算出部9が出力する減速時間が経過した後に教示点Pbに到達するように、移動指令生成部3からの移動指令列を減速処理する。なお、以降の説明において、加速度の時間変化波形を加速プロファイルまたは減速プロファイルあるいは加減速プロファイルと呼ぶことがある。なお、図2に示すように、加減速プロファイルは、ロボットアーム6の振動を誘発しないように時間に対して速度がS字状に変化する形状とする。
サーボ5は、加減速処理部4で処理された移動指令列に基づいて、各関節軸に連結されたモータを回転駆動させてロボットアーム6の動作を制御する。
移動時間算出部7は、ロボットアーム6の先端が教示点Paから教示点Pbへ加減速せずに目標移動速度で移動するのに要する所要時間を算出して出力する。当該所要時間が前述した移動時間Tmに相当する。
教示点Pa,Pbに対応する作業点間の移動距離をL、目標移動速度をVとするとき、移動時間Tmは、式(2a)で表わされる。
Tm=L/V ・・・(2a)
なお、PTP補間の場合、移動距離Lは、作業点間の直線距離に相当する。また、関節軸を加速または減速回転させてロボットアーム6を動作させる際に、自身の許容最大回転速度を超える軸がある場合は、当該軸の回転速度が許容最大速度に収まるように式(2a)から算出された移動時間Tmは修正される。
また、PTP補間において、教示点Pa,Pbに対応する作業点間を最短時間で移動する場合は、各関節軸の移動角度をその最大回転速度で除して得る値(当該軸の最短移動時間と呼ぶことがある)の中の最大値を移動時間Tmとする。
すなわち、複数の関節軸のうちj軸の移動角度をΔθj、関節軸jの最大回転速度をωjmaxとするとき、移動時間Tmは式(2b)で表わされる。
Tm=max{Δθj/ωjmax} ・・・(2b)
ここで、max{}は括弧内の要素(1個もしくは複数個)のうちの最大のものを選択することを意味する。
各軸速度算出部8は、PTP補間時の各関節軸の目標回転速度を算出し出力する。
また、j軸に関する目標回転速度ωjcは、式(3)で表わされる。
ωjc=(θbj-θaj)/Tm ・・・(3)
ここで、θaj、θbjはそれぞれ、隣り合う教示点Pa、Pbでのj軸の関節角度であり、Tmは上述した移動時間である。よって、目標回転速度ωcは各関節軸の目標回転速度を要素とするベクトル量である。なお、ωjcはPTP補間前に予め値を求めることができる。
加減速時間算出部9は、教示点Paから目標速度に加速するときの加速時間、教示点Pb手前で目標速度から減速して教示点Pbに到達するときの減速時間を求め出力する。
PTP補間の場合は、各軸速度算出部8からの各関節軸の目標回転速度に基づいて、最短の加減速時間を算出し出力する。
まず、j軸についての最短加速時間Tajを次のように求める。
Taj=|ωjc|/αajmax ・・・(4)
ここで、ωjcは各軸速度算出部8で算出されたj軸の目標回転速度、αajmaxは、教示点Paにおいてj軸だけを単独で加速する場合のj軸の許容最大加速度である。
教示点Paからロボットアーム6を移動させるときの加速時間Taは、式(5)で表わされる。
Ta=max{Taj} ・・・(5)
ここで、max{}は括弧内の複数の要素から値が最大のものを選択することを意味する。
j軸についての最短減速時間Tbjについても同様に式(6)で表わされる。
Tbj=|ωjc|/αbjmax ・・・(6)
ここで、αbjmaxは、教示点Pbにおいてj軸だけを単独で減速する場合のj軸の許容最大加速度である。
従って、教示点Pbへロボットアーム6を移動させるときの減速時間Tbは、式(7)で表わされる。
Tb=max{Tbj} ・・・(7)
<<関節軸の加速度の最大値、回転速度及び関節角度の算出手順>>
パラメータ演算部20は、関節軸が加速または減速回転中の加速度の絶対値が最大となる時刻t1、t2における、各関節軸の加速度の最大値と回転速度と関節角度とを求め出力する。なお、加速度の最大値とは関節軸が加速または減速回転中の加速度の絶対値が最大のものをいう。よって、正方向に回転する場合は、加速度の最大値は、加速時は正値を、減速中は負値を採る。
具体的には、処理部2から出力される教示点Paでのj軸の関節角度θajと、各軸速度算出部8から出力される教示点Paから教示点Pbへ移動するときのj軸の目標回転速度ωjcと、加減速時間算出部9から出力される教示点Paから移動を開始するときの加速時間Taとに基づいて、以下を算出する。すなわち、j軸が加速して回転する時間帯での、j軸の加速度の最大値αajと、加速度が最大値αajになる時刻t1での回転速度ωj(t1)及び関節角度θj(t1)と、加速度が最大値αajから減少し始める時刻t2での回転速度ωj(t2)及び関節角度θj(t2)と、を算出する。なお、図3,4の下側のグラフにそれぞれ示すように加減速プロファイルは時間に対して台形形状としている。
図3の下側のグラフに示すように、時刻t1,t2はそれぞれ以下の式(8)、(9)で表わされる。
t1=r・Ta (ただし、0<r<1) ・・・(8)
t2=(1-s)・Ta (ただし、0<s<1,r+s≦1) ・・・(9)
例えば、図3の下側のグラフに示す加速度の時間積分値が目標回転速度ωjcであるから(図3の中段のグラフ参照)、加速度の最大値αajは式(10)で表わされる。
αaj=2・ωjc/{Ta・(2-r-s)} ・・・(10)
式(10)を用いて、時刻t1におけるj軸の回転速度ωj(t1)および関節角度θj(t1)は、式(11)および式(12)に示すように導出される。
ωj(t1)=αaj・t1/2 ・・・(11)
θj(t1)=θaj+αaj・t1/6 ・・・(12)
ここで、θajは、教示点Paでのj軸の関節角度である。
また、時刻t2におけるj軸の回転速度ωj(t2)および関節角度θj(t2)は、式(13)および式(14)に示すように導出される。
ωj(t2)=ωj(t1)+αaj・(t2-t1) ・・・(13)
θj(t2)=θj(t1)+(ωj(t1)+ωj(t2))・(t2-t1)/2 ・・・(14)
<<動力学トルク及び慣性項トルクの算出手順>>
動力学トルク算出部21は、上述した時刻t1、t2における各関節軸の動力学トルクをそれぞれ算出し出力する。
具体的には、パラメータ演算部20で算出された以下のパラメータ、加速度の最大値αa、時刻t1における回転速度ω(t1)、関節角度θ(t1)、時刻t2における回転速度ω(t2)、関節角度θ(t2)、また、ロボットアーム6のリンク長、重心位置、重心質量、リンクの慣性モーメント、モータのイナーシャ等の定数(図5参照)から、時刻t1および時刻t2での動力学トルクを算出する。
この動力学トルクは、関節角度θの場合に、回転速度ω及び加速度αで動作するのに必要な各関節軸のトルクであり、関節角度θ、回転速度ω、加速度αは、各関節軸の成分からなるベクトル量である。
また、時刻tにおける動力学トルクτ(t)は式(15)で表わされる。
τ(t)=H(θ(t))・α(t)+D・ω(t)+b(ω(t),θ(t)) ・・・(15)
ここで、H(θ(t))は関節角度θ(t)における慣性行列であり、Dは粘性係数からなる粘性行列である。さらに、b(ω(t),θ(t))は、時刻tでの関節角度θ(t)における速度ω(t)による遠心力、コリオリ力、及び関節角度θ(t)における重力トルクの和である。また、なお、式(15)は、ラグランジュ法またはニュートンオイラー法によりロボットアーム6の運動方程式を立てて解くことで導出できる。
ここで、式(15)の右辺を、第1項とそれ以外の部分とに分けて、式(16)で表わされる形式とする。なお、式(15)、(16)の右辺の第1項は加速度のみに依存する成分(以下、慣性項トルクという)である。また、式(15)、(16)の右辺の第1項以外の部分を「残余トルク」と呼ぶことがある。
τ(t)=τa(t)+τd(t) ・・・(16)
ただし、
τa(t)=H(θ(t))・α(t) ・・・(17)
τd(t)=D・ω(t)+b(ω(t),θ(t)) ・・・(18)
動力学トルク算出部21では、上述した最大加速度αa、時刻t1における回転速度ω(t1)、関節角度θ(t1)、および、時刻t2における回転速度ω(t2)、関節角度θ(t2)を式(16)~(18)に代入して、以下を算出する。すなわち、動力学トルク算出部21は、時刻t1での慣性項トルクτa(t1)、慣性項トルク以外のトルクτd(t1)、動力学トルクτ(t1)、および、時刻t2での慣性項トルクτa(t2)、慣性項トルク以外のトルクτd(t2)、動力学トルクτ(t2)を算出する。
例えば、図5に示す2軸ロボットにおいて、第1軸の動力学トルクτ1(t)及び第2軸の動力学トルクτ2(t)は、それぞれ式(19)、(20)で表わされる。
τ1(t)=(H11・α1+H12・α2)+D11・ω1+b1 ・・・(19)
τ2(t)=(H21・α1+H22・α2)+D22・ω2+b2 ・・・(20)
なお、慣性行列H11~H22は以下の式(21)~(24)で表わされる。
H11=m1・lg1+m2・L1+m2・lg2+I1+I2+2・m2・L1・lg2・cosθ2+Jm1 ・・・(21)
H12=m2・lg2+I2+m2・L1・lg2・cosθ2 ・・・(22)
H21=m2・lg2+I2+m2・L1・lg2・cosθ2 ・・・(23)
H22=m2・lg2+I2+Jm2 ・・・(24)
また、粘性行列D11,D22は式(25)、(26)で表わされる。
D11=d1 ・・・(25)
D22=d2 ・・・(26)
また、遠心力、コリオリ力及び重力トルクの和であるb1,b2はそれぞれ式(27)、(28)で表わされる。
b1=-m2・L1・lg2・(2・ω1+ω2)・ω2・sinθ2+(m1・g・lg1+m2・g・L1)cosθ1+m2・g・lg2・cos(θ1+θ2) ・・・(27)
b2=m2・L1・lg2・ω1・sinθ2+m2・g・lg2・cos(θ1+θ2) ・・・(28)
ここで、式(19)~(28)における各符号の内容は以下の通りである。
θ1:時刻tにおける第1軸の回転角(紙面における左回りを正方向とする。)
θ2:時刻tにおける第2軸の回転角(紙面における左回りを正方向とする。)
ω1:時刻tにおける第1軸の回転速度
ω2:時刻tにおける第2軸の回転速度
α1:時刻tにおける第1軸の回転加速度
α2:時刻tにおける第2軸の回転加速度
m1:第1軸のリンクの重心質量
m2:第2軸のリンクの重心質量、なお、m2にはリンク先端の負荷の質量が含まれる。
lg1:第1軸の回転中心から重心位置までの距離
lg2:第2軸の回転中心から重心位置までの距離
L1:第1軸の回転中心から第2軸の回転中心までの距離
I1:第1軸の、重心位置での回転軸回りの主慣性モーメント
I2:第2軸の、重心位置での回転軸回りの主慣性モーメント
Jm1:第1軸のモータイナーシャのアーム回転軸換算値
Jm2:第2軸のモータイナーシャのアーム回転軸換算値
d1:第1軸の粘性摩擦係数
d2:第2軸の粘性摩擦係数
g:重力加速度
である。
<<第1補正係数の算出手順>>
補正処理部22(第1補正処理部)は、動力学トルク算出部21で算出された、時刻t1およびt2における、動力学トルクτ(t1)、τ(t2)、慣性項トルクτa(t1)、τa(t2)及び慣性項トルク以外のトルクτd(t1)、τd(t2)に基づいて第1補正係数γを算出し出力する。
具体的な第1補正係数γの算出手順について以下に説明する。なお、各関節軸の出力可能な最大トルク(出力可能トルク)を許容最大トルクτmaxとする。
まず、j軸に関する許容最大トルクτjmaxと、動力学トルク算出部21で算出された時刻t1におけるj軸の動力学トルクτj(t1)とを用いて、式(29)よりj軸の補正値γj1を算出する。
なお、許容最大トルクτjmaxの符号は動力学トルクτj(t1)と同符号に合わせる。
γj1=(τj(t1)-τdj(t1))/(τjmax-τdj(t1))
=τaj(t1)/(τjmax-τdj(t1)) ・・・(29)
ここで、τj(t1)、τaj(t1)、τdj(t1)は前記式(16)~(18)で表される値のj軸の成分である。
また、許容最大トルクτjmaxの符号を動力学トルクτj(t1)と同符号にするので、式(29)により算出される補正値γj1は正値となることに注意する。
式(29)により算出された補正値γj1について、この値が1よりも小さい場合は、γj1を1に置き換える。すなわち、
if γj1<1 ⇒ γj1=1 ・・・(30)
同様に、時刻t2におけるj軸の動力学トルクτj(t2)を用いて、式(31)より補正値γj2を算出する。
γj2=(τj(t2)-τdj(t2))/(τjmax-τdj(t2))
=τaj(t2)/(τjmax-τdj(t2)) ・・・(31)
ただし、
if γj2<1 ⇒ γj2=1 ・・・(32)
ここで、式(29)における(τjmax-τdj(t1))は、j軸の許容最大トルクτjmaxのうち加減速回転に利用可能なトルク(利用可能トルク)に相当する。
よって、γj1<1、及びγj2<1である場合は、式(29)または式(31)より明らかなように、j軸において加減速回転動作を実現するのに必要なトルクである慣性項トルクτaj(t1)及びτaj(t2)が、j軸の許容最大トルクτjmaxのうち加減速運動に利用可能なトルクよりも小さいこと、つまり、時刻t1及びt2において、j軸は所望の動作が実現可能であるということを意味する。
逆に、γj1>1、またはγj2>1である場合は、時刻t1またはt2においてj軸は所望の動作を実現するのに必要なトルクが足らないことを意味する。
次に、ロボットアーム6のj軸以外の残りの関節軸について、式(29)~(32)により補正値をそれぞれ算出し、得られた補正値の中の最大のものを選んで、第1補正係数γとする。
γ=max{γj1、γj2} ・・・(33)
演算部23は、加減速時間算出部9で算出された加速時間Taに対して、補正処理部22で算出された第1補正係数γを乗じて、補正後の加速時間Ta’を求め、加減速処理部4に出力する。なお、Ta’は式(34)で表わされる。
Ta’=Ta・γ ・・・(34)
式(29)~(33)より明らかなように、γ≦1の場合は、いずれの関節軸においてもトルク不足は生じていないことを意味する。この場合は、第1補正係数γを乗じて得る補正後の加速時間Ta’は当初の加速時間Taと同じである。
一方、γ>1の場合は、いずれかの関節軸においてトルク不足が生じていることを意味する。そこで、当初の加速時間Taをγ(>1)倍した新たな加速時間Ta’(>Ta)で関節軸を回転させる。これは、関節軸の当初の加速度を1/γ倍に下げる、すなわち、慣性項トルクを1/γ倍に下げるということである。従って、第1補正係数γにより補正されたj軸の動力学トルクτjは、その許容最大トルクτjmaxを超えることはない。
加減速処理部4は、この補正後の加速時間Ta’を用いて、移動指令生成部3から出力された移動指令列に対して上述した加減速処理を行う。
<<2軸ロボットにおける第1軸のトルクの各成分の時間変化>>
図6A~6Cは、図5に示す2軸ロボットにおける第1軸のトルクの各成分の時間変化を示す。図6Aは、第2軸は動かさずに第1軸のみを上方向(振り上げ方向)に動作させた場合の各トルクの時間変化を示す。また、図6Bは、第1軸に加えて第2軸も上方向(振り上げ方向)に動作させた場合の各トルクの時間変化を示す。また、図6Cは、第1軸に加えて第2軸も上方向(振り上げ方向)に動作させた場合に、第1補正係数γで加速時間を補正した場合の各トルクの時間変化を示している。なお、図6A~6Cにおける第1軸のトルクは、シミュレーションにより算出している。また、図6A~6Cにおいて、実線は第1軸に働く動力学トルクτ1を、破線は慣性項トルクτa1を、点線は動力学トルクτ1における慣性項トルクτa1以外のトルクτd1(残余トルク)を示す。
図6A,6Bから明らかなように、第2軸を動作させることにより、その干渉力を受けて、第1軸の動力学トルクτ1は、第2軸を動作させない場合に比べて大きくなっている。
ここで、第1軸に働くトルクの許容最大値を1200N・mとした場合、図6Aに示すように、第1軸のみを動作させた場合には、動力学トルクτ1は許容最大値以内に収まっている。しかし、第1軸と第2軸をともに動作させた場合には、図6Bに示すように、動力学トルクτ1は許容最大値を超えた状態となってしまう。この場合、実際のロボットでは、トルクの振り切れが発生して、意図した動作が実現できない。
一方、図6Cに示すように、上述した手順に従い第1補正係数γ(>1)で加速時間を補正した場合には、慣性項トルクτa1を1/γ倍に低減でき、結果として動力学トルクτ1を許容最大値以内に抑えることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、多関節ロボットにおいて、各関節軸での加速に必要なトルクが不足しているかどうかを予め検知できる。そのため、トルクが不足している場合は、不足分に応じた値である第1補正係数γ(>1)で加速時間Taを補正して、加速時間Taを当初の値よりも大きな時間Ta’とすることで、出力可能な範囲内のトルクで関節軸の回転動作を加速して、ロボットアーム6の動作を制御することができる。このことにより、ロボットの動作プログラムの教示修正の手間を省くことができる。
すなわち、本開示の一態様に係るロボット制御装置によれば、各関節軸の加減速動作に必要なトルクの不足を予め検知できる。そのため、トルクの不足分に応じた値で加減速時間を補正して、この値を当初の値よりも大きくすることで、このロボット制御装置は、出力可能な範囲内のトルクで関節軸を回転駆動させて、ロボットアームの動作を制御することができる。このことにより、ロボットの動作プログラムの教示修正の手間を省くことができる。
なお、本実施形態では、動力学計算におけるロボットアーム6の各定数の誤差は十分に小さく無視できると仮定している。しかし、ロボットアーム6の各定数の誤差が大きく無視できない場合は、式(29)、(31)の右辺に1より少し大きい値を乗じて、γj1、γj2に余裕を持たせてもよい。その場合、式(33)に示す第1補正係数γが修正され、式(34)において、補正後の加速時間Ta’が増加する、つまり、慣性項トルクτajがより低減されることとなる。
また、本実施形態では、加減速プロファイルを台形形状としたが、これ以外のプロファイルに対しても、式(8)~(14)に従って、プロファイルの合わせ込みを行うことにより、関節軸のトルクτを抑制することができる。
また、本実施形態では、図3における時刻t1、t2の2箇所で、それぞれの補正値γj1、γj2を求めたが、t1≒t2であれば、γj1またはγj2のいずれか一つだけを求めて、第1補正係数γを得てもよい。
また、図3における時刻t1、t2以外の時刻、例えば時刻t1と時刻t2の中間の時刻においても補正値γjを算出して、得られた補正値の中の最大のものを第1補正係数γと決定してもよい。
なお、本実施形態は減速時にも適用できることは言うまでもない。
すなわち、上述したのと同様の方法で、図4における時刻t4、t5での関節軸の加速度の最大値αb、回転速度ω(t4)、ω(t5)及び関節角度θ(t4)、θ(t5)を算出する。さらに、時刻t4、t5での動力学トルクτ(t4)、τ(t5)、慣性項トルクτa(t4)、τa(t5)、慣性項トルク以外のトルク(残余トルク)τd(t4)、τd(t5)を得ることができる。これらのトルクから、式(29)~(33)により第1補正係数γを算出して、減速時のトルク不足を解消するための、補正後の減速時間Tb’を得ることができる。
(実施形態2)
図7は、本実施形態に係るロボット制御装置10Aの機能ブロック構成を示す。また、図8はj軸における加速時の関節角度、回転速度、回転加速度及びトルクの時間変化を示す。なお、図8において、上から順にj軸の関節角度、回転速度、回転加速度及びトルクの時間変化を示している。また、図8の一番下側のグラフにおいて、実線はj軸の動力学トルクτj(t)を示し、破線は動力学トルクτj(t)のうちの慣性項トルクτaj(t)を示している。図9Aは、モータ回転速度とモータ出力トルクとの関係を示す。また、図9Bは、移動時間を補正する前のモータ出力トルク及びj軸の動力学トルクを示す。また、図9Cは、移動時間を補正後のモータ出力トルク及びj軸の動力学トルクを示す。なお、図9A~9Cにおいて、モータ回転速度及びモータ出力トルクともに、ロボットアーム6の関節軸と同じ値で表している。
なお、実施形態1で説明した構成と同様の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態と実施形態1とで異なる点は、パラメータ演算部30と許容速度算出部31と補正処理部32(第2補正処理部)及び演算部33を設けた点にある。
パラメータ演算部30は、実施形態1で説明したパラメータ演算部20と同様の機能に加えて、図8に示す時刻t2からt3における任意の時刻uでの各軸の、加速度αj(u)、回転速度ωj(u)、関節角度θj(u)をそれぞれ算出して出力する。
パラメータ演算部30は、まず、図8における時刻t1でのj軸の加速度αj(t1)、回転速度ωj(t1)、関節角度θj(t1)をそれぞれ式(8)、(10)~(12)より求める。
さらに、式(9)、(10)、(13)、(14)より、図8における時刻t2でのj軸の各量αj(t2)、ωj(t2)、θj(t2)を求める。
次に、図8における時刻uでの各量αj(u)、ωj(u)、θj(u)を次のように求める。
なお、時刻uは、時刻t2,t3(=Ta>t2)間の任意の時刻であり、
t2<u<t3 ・・・(35)
とする。
図8から明らかなように、時刻uにおけるj軸の加速度αj(u)は、
αj(u)=αaj・(t3-u)/(t3-t2) ・・・(36)
ここで、αajは式(10)に示す通りである。
また、時刻uにおけるj軸の回転速度ωj(u)は、
ωj(u)=ωj(t2)+(αaj+αj(u))・(u-t2)/2 ・・・(37)
そして、時刻uにおけるj軸の関節角度θj(u)は、
θj(u)=θj(t2)+ωj(t2)・(u-t2)+αaj・(u-t2)/2-αaj(u-t2)/{6・(t3-t2)} ・・・(38)
である。
なお、時刻t3においては、
αj(t3)=0 ・・・(39)
ωj(t3)=ωjc ・・・(40)
であり、式(38)より、
θj(t3)=θj(t2)+ωj(t2)・(t3-t2)+αaj・(t3-t2)/3 ・・・(41)
となる。
このように、パラメータ演算部30は、j軸についての、時刻t2における各量αj(t2)、ωj(t2)、θj(t2)、時刻uにおける各量αj(u)、ωj(u)、θj(u)、時刻t3における各量αj(t3)、ωj(t3)、θj(t3)をそれぞれ算出して出力する。
なお、後述する動力学トルク及び許容最大回転速度の算出にあたっては、時刻uを式(42)で表わされる値とする。
u=t23=(t2+t3)/2 ・・・(42)
動力学トルク算出部21は、パラメータ演算部30から出力された、時刻t2,t23,t3における各量αj,ωj,θjと式(15)とから、時刻t2,t23,t3における動力学トルクτj(t2)、τj(t23)、τj(t3)をそれぞれ算出して出力する。
<<モータの速度-トルク特性に基づく許容最大回転速度の算出手順>>
ところで、関節軸を回転駆動させるモータの種類によっては、図9Aに示すように、モータを力行モード(モータのトルクの方向と回転方向とが同じ動作モード)で動作させる場合、ある回転速度から出力可能最大トルク(出力可能トルク)が低下し始めるものがある。
これは、モータの回転速度の上昇とともに誘起電圧が上昇し、モータに電流を流すための電圧が低下するからである。
以下、図9Aに示す曲線を速度-トルク特性またはS-T曲線と呼ぶことがある。
許容速度算出部31は、図9Aに示すモータの速度-トルク特性に基づいて、トルクに対する許容最大回転速度を算出し出力する。
図9Aに示す曲線は、j軸が出力可能な、あるトルクτjに対する最大回転速度と見ることができる。なお、図9Aに示す曲線上の点q1、q2を結ぶ区間は1次直線で近似している。
この最大回転速度は、トルクτjの関数として表すことができ、これを許容最大回転速度ωp(τj)とすれば、ωp(τj)は式(43)、(44)で表わされる。
すなわち、0≦τj≦τeにおいて、
ωp(τj)=ωjmax ・・・(43)
また、τe<τj≦τmaxにおいて、
ωp(τj)=ωjmax-τj・(ωjmax-ωjf)/(τjmax-τje) ・・・(44)
ここで、ωjfはトルクτjが低下し始める回転速度、τjeは最大回転速度ωjmaxにおいて出力可能なトルクである(図9A参照)。
なお、回転方向が負方向の場合は、ωjmax、ωjf、τjmax、τjeのいずれも負値を採る。
許容速度算出部31は、動力学トルク算出部21から出力された、時刻t2,t23,t3における動力学トルクτj(t2)、τj(t23)、τj(t3)より、式(43)、(44)を用いて、時刻t2,t23,t3における許容最大回転速度ωp(τj(t2))、ωp(τj(t23))、ωp(τj(t3))を算出して出力する。
<<第2補正係数の算出手順>>
補正処理部32(第2補正処理部)は、パラメータ演算部30から出力された、時刻t2,t23,t3における回転速度と、許容速度算出部31から出力された、時刻t2,t23,t3における許容最大回転速度とに基づいて第2補正係数λを算出して出力する。
具体的な第2補正係数λの算出手順について以下に説明する。
まず、パラメータ演算部30から、時刻t2,t23,t3におけるj軸の回転速度ωj(t2)、ωj(t23)、ωj(t3)を出力する。なお、以降の説明において、これらを要求回転速度という。
また、許容速度算出部31から、時刻t2,t23,t3におけるj軸の許容最大回転速度ωjp(τj(t2))、ωjp(τj(t23))、ωjp(τj(t3))を出力する。
次に、式(45)~(48)より、j軸についての許容最大回転速度に対する要求回転速度の比率λjを算出する。
λj(t2)=ωj(t2)/ωjp(τj(t2)) ・・・(45)
λj(t23)=ωj(t23)/ωjp(τj(t23)) ・・・(46)
λj(t3)=ωj(t3)/ωjp(τj(t3)) ・・・(47)
λj=max{λj(t2),λj(t23),λj(t3)} ・・・(48)
このようにして、各軸についてλjを求めてから、第2補正係数λを式(49)より算出する。
λ=max{λj} ・・・(49)
ここで、
if λ<1 ⇒ λ=1 ・・・(50)
として算出する。
<<移動時間の補正手順>>
以下、図9A~図9Cを用いて、第2補正係数λによるロボットアーム6の移動時間の補正手順について説明する。
図9Bに示す曲線aは、図8に示すj軸の回転速度ωj(t)を横軸に、j軸の動力学トルクτj(t)を縦軸にして表したものである。以下、曲線aをj軸の動力学トルク曲線という。また、図9Bに示す曲線bは、図9Aと示すのと同じ曲線、つまり、j軸のモータのS-T曲線である。
図9Bには、時刻t2,t23,t3に対応する、j軸の動力学トルク曲線上の点[ωj(t),τj(t)](t=t1、t23、t3)を”○”で示し、また、j軸のS-T曲線上の点[ωjp(τj(t)),τj(t)](t=t2、t23、t3)を”●”で示している。
j軸の動力学トルク曲線はj軸のS-T曲線の内側にあるのが望ましく、その場合は、j軸の回転動作時に必要なトルクが確保される。
このとき、式(45)~(47)で表わされるλj(t2)、λj(t23)、λj(t3)の値はいずれも1より小さくなる。
一方、図9Bに示すケースでは、j軸の動力学トルク曲線上の点[ωj(t2),τj(t2)]及び[ωj(t3),τj(t3)]は、j軸のS-T曲線よりも内側にあるが、j軸のS-T曲線における区間[q1,q2]において、j軸の動力学トルク曲線の一部の区間がj軸のS-T曲線の外側に出ている。例えば、j軸の動力学トルク曲線上の点[ωj(t23),τj(t23)]は、j軸のS-T曲線よりも外側にある。
これは、j軸について、当該区間で所望の動作に必要なトルクが確保されないということを意味し、式(45)~(47)においては、λj(t2)とλj(t3)は1より小さいが、λj(t23)は1より大きいということになる。
このように、上述した特性を有するモータにj軸が連結されている場合に、回転速度によっては動作に必要なトルクが不足する場合がある。
そこで、本実施形態では、第2補正係数λを用いてロボットアーム6の移動時間を補正することでこの課題を解決するようにしている。
まず、j軸の動力学トルク曲線をj軸のS-T曲線より内側にするには、例えば、j軸の目標回転速度ωjcを低下させればよく、図9Bに示す場合であれば、低下後の目標回転速度ωjc’を、
ωjc’=ωjc/λj(t23) ・・・(51)
となるようにすればよい。
図9Cに示す曲線cは、このようにして得られたj軸の動力学トルク曲線である。なお、図9Cに示す曲線d,eは、それぞれ、図9Bに示す曲線a,bと同じである。
目標回転速度ωjcを式(51)に示すように低下させるには、移動時間算出部7が出力する移動時間Tmを大きくしてTm’とし、これを、
Tm’=Tm・λj ・・・(52)
とすればよい。
また、λjが1より大きくなるのは1軸だけとは限らない。そこで、式(49)に示すように、全関節軸に関し算出されたλjの中から値の最大のものを第2補正係数λとする。
演算部33は、移動時間算出部7からの移動時間Tmに対して、式(53)に示すように、補正処理部32から出力された第2補正係数λを乗じて、補正後の移動時間Tm’を求め、移動指令生成部3に渡す。移動指令生成部3はこの補正後の移動時間Tm’を用いて移動指令を生成する。
Tm’=Tm・λ ・・・(53)
ここで、式(49)、(50)から明らかなように、式(53)に代入される第2補正係数λは1以上の値となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、いずれの軸においても、その動力学トルク曲線を当該軸のS-T曲線の内側に収めることができる。よって、関節軸を駆動するモータとして、高速域でトルクが低下する速度-トルク特性を有したモータを備えた場合においても、関節軸を駆動するのに必要なトルクの不足を予め検知できる。従って、そのトルクの不足分に応じた値で移動時間を補正して、移動時間を当初の値よりも大きくすることで、出力可能な範囲内のトルクで関節軸を回転駆動させて、ロボットアームの動作を制御することができる。このことにより、ロボットの動作プログラムの教示修正の手間を省くことができる。
すなわち、本開示の一態様に係るロボット制御装置によれば、関節軸を駆動するモータとして高速域でトルクが低下する速度-トルク特性を有したモータを備えた場合において、関節軸を動作させるのに必要なトルクの不足を予め検知できる。そのため、そのトルクの不足分に応じた値で移動時間を補正して、移動時間を当初の値よりも大きくすることで、このロボット制御装置は、出力可能な範囲内のトルクで関節軸を回転駆動させて、ロボットアームの動作を制御することができる。このことにより、ロボットの動作プログラムの教示修正の手間を省くことができる。
なお、本実施形態では、時刻t2とt3の間の時刻t23を1点のみ選択してλj(t23)を求めたが、t2~t3の間をN等分した各時刻におけるλj(u)を求めて、第2補正係数λを求めてもよい。
また、本実施形態では、式(42)に示すように、時刻t23を時刻t2とt3の間の中間時刻としたが、時刻t2とt3の間を適当な比率で分割した時刻としてもよい。
また、図9A~9CにおけるS-T曲線の区間[q1,q2]を直線で近似したが、曲線で近似してもよい。あるいは、区間[q1,q2]の間の複数の代表点をテーブル値として持たせて、その隣り合う2点間を直線または曲線で補間して、区間[q1,q2]の間の任意の点を求めてもよい。さらには、S-T曲線の区間[q1,q2]を実際のそれよりも内側、つまり、座標原点寄りに設けてもよい。
また、式(45)~(47)の左辺に1より少し大きい値を乗じて、λj(t2)、λj(t23)、λj(t3)にマージンを設けてもよい。その場合、式(49)に示す第2補正係数λが修正され、式(53)において、補正後の移動時間Tm’が増加する、つまり、動力学トルクτjがより低減されて、j軸の動作に必要なトルクが確保されることとなる。
なお、実施形態1に示す加減速時間の補正がなされる場合は、この加減速時間の補正を先に行ってから、実施形態2に示す移動時間の補正がなされる。
また、実施形態1に示す加減速時間の補正がなされない場合においても、本実施形態が適用できることは言うまでもない。
本開示の一態様に係るロボット制御装置は、ロボットアームを移動させる際に各関節軸で必要なトルクがその出力可能トルクを超えないように、加減速時間および移動時間を自動調整することができる。従って、ロボットの動作プログラムの教示修正を少なくし、教示作業を効率的に行うことができて、複数軸からなるロボットに適用する上できわめて有用である。
1 動作プログラム
2 処理部
3 移動指令生成部
4 加減速処理部
5 サーボ
6 ロボットアーム
7 移動時間算出部
8 各軸速度算出部
9 加減速時間算出部
10 ロボット制御装置
10A ロボット制御装置
20 パラメータ演算部
21 動力学トルク算出部
22 補正処理部(第1補正処理部)
23 演算部
30 パラメータ演算部
31 許容速度算出部
32 補正処理部(第2補正処理部)
33 演算部

Claims (4)

  1. モータと前記モータによって回転駆動される関節軸とを複数組有するロボットアームの動作を制御するロボット制御装置であって、
    前記ロボットアームにおける隣り合う作業点間の移動距離と目標移動速度とに基づいて、各前記関節軸に対する移動指令をそれぞれ生成して出力する移動指令生成部と、
    各前記関節軸の回転速度と回転加速度と関節角度に基づいて、各前記関節軸における動力学トルクをそれぞれ算出して出力する動力学トルク算出部と、
    前記移動指令を加減速処理する加減速処理部と、を備え、
    各前記関節軸のうち少なくとも1つの前記関節軸において、前記関節軸の前記動力学トルクのうち前記回転加速度に依存する慣性項トルクが、前記関節軸を加減速動作させるために利用可能な利用可能トルクよりも大きい場合は、各前記関節軸の回転動作における共通の加減速時間が相対的に大きくなるように前記加減速時間を補正し、補正された前記加減速時間に基づいて前記加減速処理部により前記移動指令が前記加減速処理され、
    各前記関節軸のうち少なくとも1つの前記関節軸において、前記関節軸の前記動力学トルクが、前記関節軸の出力可能トルクよりも大きい場合は、前記ロボットアームが前記作業点間の移動距離を前記目標移動速度で移動するのに要する移動時間が相対的に大きくなるように前記移動時間を補正し、補正された前記移動時間に基づいて前記移動指令生成部により前記移動指令が生成されることを特徴とするロボット制御装置。
  2. 請求項1に記載のロボット制御装置において、
    前記動力学トルク算出部は、各前記関節軸について、一の前記関節軸の前記回転加速度が最大となる任意の時刻での前記一の関節軸の前記回転速度と前記回転加速度と前記関節角度とに基づいて、前記動力学トルクと、前記慣性項トルクと、前記動力学トルクから前記慣性項トルクを差し引いた残余トルクとを算出し、さらに前記一の関節軸以外の他の前記関節軸における前記動力学トルクと前記慣性項トルクと前記残余トルクとをそれぞれ算出して出力し、
    前記一の関節軸が出力可能な許容最大トルクから前記残余トルクを差し引いた成分である前記利用可能トルクと、前記慣性項トルクとのトルク比を算出し、さらに前記他の関節軸における前記トルク比をそれぞれ算出して、各前記関節軸における前記トルク比の中の最大値を第1補正係数として出力する第1補正処理部と、をさらに備え、
    前記加減速処理部は、前記第1補正係数が1以下の場合は、予め設定された前記加減速時間に基づいて前記移動指令を前記加減速処理し、前記第1補正係数が1を超える場合は、前記加減速時間に前記第1補正係数を乗じて補正された前記加減速時間に基づいて前記移動指令を前記加減速処理し、
    前記加減速処理部で前記加減速処理された前記移動指令に基づいて各前記関節軸を回転駆動させて前記ロボットアームの動作を制御することを特徴とするロボット制御装置。
  3. 請求項1に記載のロボット制御装置において、
    前記モータのうち少なくとも一つは、所定の回転速度を超えると出力可能トルクが低下する速度-トルク特性を有しており、
    前記速度-トルク特性の出力可能トルク低下領域において、各前記関節軸について、任意の複数時刻それぞれにおける一の前記関節軸の前記回転速度を要求回転速度として抽出し、さらに前記一の関節軸以外の他の前記関節軸における前記要求回転速度をそれぞれ抽出するパラメータ演算部と、
    前記動力学トルクと前記速度-トルク特性とに基づいて、各前記関節軸について、前記関節軸の前記複数時刻における許容最大回転速度をそれぞれ算出して出力する許容速度算出部と、
    前記複数時刻における前記要求回転速度と前記許容最大回転速度との速度比をそれぞれ算出して、各前記関節軸における前記速度比の最大値を第2補正係数として出力する第2補正処理部と、をさらに備え、
    前記移動指令生成部は、前記第2補正係数が1以下の場合は、前記移動時間に基づいて前記移動指令を生成する一方、前記第2補正係数が1を超える場合は、前記移動時間に前記第2補正係数を乗じて補正された前記移動時間に基づいて前記移動指令を生成し、
    前記移動指令生成部で生成された前記移動指令に基づいて各前記関節軸を回転駆動させて前記ロボットアームの動作を制御することを特徴とするロボット制御装置。
  4. 請求項2に記載のロボット制御装置において、
    前記モータのうち少なくとも一つは、所定の回転速度を超えると出力可能トルクが低下する速度-トルク特性を有しており、
    前記速度-トルク特性の出力可能トルク低下領域において、各前記関節軸について、任意の複数時刻それぞれにおける一の前記関節軸の前記回転速度を要求回転速度として抽出し、さらに前記一の関節軸以外の他の前記関節軸における前記要求回転速度をそれぞれ抽出するパラメータ演算部と、
    前記動力学トルクと前記速度-トルク特性とに基づいて、各前記関節軸について、前記関節軸の前記複数時刻における許容最大回転速度をそれぞれ算出して出力する許容速度算出部と、
    前記複数時刻における前記要求回転速度と前記許容最大回転速度との速度比をそれぞれ算出して、各前記関節軸における前記速度比の最大値を第2補正係数として出力する第2補正処理部と、をさらに備え、
    前記移動指令生成部は、前記第2補正係数が1以下の場合は、前記移動時間に基づいて前記移動指令を生成する一方、前記第2補正係数が1を超える場合は、前記移動時間に前記第2補正係数を乗じて補正された前記移動時間に基づいて前記移動指令を生成し、
    前記移動指令生成部で生成された前記移動指令に基づいて各前記関節軸を回転駆動させて前記ロボットアームの動作を制御することを特徴とするロボット制御装置。
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