JP7168191B2 - 遊技用装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、遊技場の入場を自動的に検知して来店の特典を付与するシステムが開示されている。
これらの遊技用装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
例えば、遊技機10からは、遊技媒体の投入数を示す「アウト情報」、遊技媒体の払出数を示す「セーフ情報」などが出力され、これらが遊技データとして収集される。
また、各台計数機能付きサンド20からは、対応して設けられる遊技機10において獲得された遊技媒体(持玉)の計数、計数された遊技媒体の払い戻し、投入金額に応じた遊技媒体の貸し出し、及び計数された遊技媒体の数や投入金額の残高の記録されたカードの返却及び受け入れなどの取引きを実行可能に構成されていることから、それぞれの取引きに対応する取引情報が出力され、遊技データとして収集される。取引情報には、例えば、「紙幣投入」、「カード挿入」、「カード返却」、「貸出」、「計数」、「払戻」、「カードスタック」、「カードセット」などがある。
なお、「カード」は、会員カード(遊技店の会員が獲得した遊技媒体を遊技店に預け入れ、当日以降においても引き出し可能なカード)や、ワンデイカード(遊技店の非会員が獲得した遊技媒体を遊技店に預け入れ、当日限り引き出し可能なカード)の総称を示す。
また、各台計数機能付きサンド20は、対応して設けられる遊技機10において獲得された遊技媒体の計数を行い、計数値を持玉サーバ70又は会員管理装置80に送信して当日持玉又は貯玉として貯留させる機能や、当日持玉数又は貯玉数の範囲内において遊技者に遊技媒体を払い出す払出機能(再プレイ機能)や、各装置との間で所定の情報を送受信する通信機能などを備えている。
例えば、遊技者は、遊技の開始にあたり、各台計数機能付きサンド20に現金を投入するとともに、所定の貸出操作を行うことにより、遊技媒体の貸し出しを行う。貸し出された遊技媒体は遊技機10に投入され遊技が開始される。遊技の結果、獲得された遊技媒体は、各台計数機能付きサンド20に投入されることにより計数される。または、各台計数機能付きサンド20に対して所定の計数操作を行うことにより計数される。計数された遊技媒体を再び遊技に用いるときには、各台計数機能付きサンド20に対して所定の払戻操作を行うことにより払い戻すことができる。遊技を終了するときには、各台計数機能付きサンド20に対して所定の返却操作を行うことにより計数された遊技媒体の残数、投入された現金の残高、返却時刻などの記録されたカードが返却される。
遊技トークンを用いて遊技媒体を貸し出す方法については、後述する。
例えば、各台計数機能付きサンド20から返却されたカードを景品カウンターに滞在する店員等に渡すと、店員等の操作に基づいて景品交換装置60が景品交換処理を行う。
この景品交換処理では、カードから景品交換装置60に備えるカードリーダ60aを介して遊技媒体の残数を読み込むとともに、この残数に対応する景品との決済処理を実行する。
また、カードに現金の残高が記録されているときには、そのカードを遊技者が精算機80に投入することにより、精算処理が行われ、精算機90から残高に対応する現金が払い出される。
具体的には、持玉サーバ70は、遊技者のカードの使用に関する情報を記録した持玉管理データベースを記憶する。この持玉管理データベースは、例えば、ワンデイカードのカードID、現金の残高、当日持玉数等によって構成されている。
持玉サーバ70は、各台計数機能付きサンド20から送信されてくるカードIDや各種操作信号に基づいて持玉管理データベースを更新する。
例えば、遊技機10において玉貸操作が行われた際に送信されてくる操作信号(売上信号)を受信した場合には、カードIDに対応する現金の残高から所定値を減算して得られた差を新たな現金の残高として記憶する。
また、各台計数機能付きサンド20において払出操作が行われた際に送信されてくる操作信号(当日持玉再プレイ信号)を受信した場合には、カードIDに対応する当日持玉数から所定値を減算して得られた差を新たな当日持玉数として記憶する。
また、各台計数機能付きサンド20においてカードの返却操作が行われた際に送信されてくる操作信号(返却信号)を受信した場合には、その時点での現金の残高、当日持玉数等を受信し、カードIDと紐付けてそれぞれを記憶する。
会員管理装置80は、会員に関する情報を記録した会員データベースを記憶する。この会員データベースは、会員の住所、電話番号等、会員カードのカードID(会員番号)、貯玉数、当日持玉数、現金の残高等によって構成されている。
会員管理装置80は、各台計数機能付きサンド20から送信されてくるカードIDや各種操作信号に基づいて会員データベースを更新する。
例えば、遊技機10において玉貸操作が行われた際に送信されてくる操作信号(売上信号)を受信した場合には、カードIDに対応する現金の残高から所定値を減算して得られた差を新たな現金の残高として記憶する。
また、各台計数機能付きサンド20において払出操作が行われた際に送信されてくる操作信号(貯玉再プレイ信号)を受信した場合には、カードIDに対応する貯玉数又は当日持玉数から所定値を減算して得られた差を新たな貯玉数又は新たな当日持玉数として記憶する。
また、各台計数機能付きサンド20においてカード返却操作が行われた際に送信されてくる操作信号(返却信号)を受信した場合には、その時点での現金の残高、貯玉数、当日持玉数等を受信し、カードIDと紐付けてそれぞれを記憶する。
加えて、本実施形態の遊技用システムは、遊技店が管理する独自の通貨として、遊技トークン(例えば、ビットコイン(登録商標)に用いられるブロックチェーン技術を利用した代用通貨)と呼ばれる遊技価値を遊技店内で使用できるサービスを提供できるようにしている。
以下、このようなサービスを提供可能なシステム(遊技トークンシステム)について、詳細に説明する。
本実施形態の遊技トークンシステムは、遊技店の遊技者が遊技トークンを購入できるほか、遊技者が健康増進に資する行動をとったとみなされる所定条件(以下、付与条件という)を満たした場合に遊技トークンを付与するシステムである。
また、遊技トークンシステムでは、遊技者が、遊技店内に設置される遊技機において、購入又は付与により得た遊技トークンを遊技媒体に交換して遊技等を行えるようにしている。
このように、遊技トークンシステムは、遊技店の遊技者をサービスの利用者として想定しているところ、本実施形態では、予め登録した当該システムの会員(以下、トークン会員という)がサービスを利用できるようにしている。
ただし、本サービスは、遊技店の会員など、トークン会員でない遊技者であっても利用することができる。
このため、本サービスの利用者を、適宜、トークン会員とも遊技者ともいう。
遊技トークンサーバ100、スマートフォン200、行動検知装置300~600についてそれぞれ説明する。
遊技トークンサーバ100は、遊技者の情報を管理する情報処理装置(本発明の遊技用装置)であって、遊技トークンの発行、付与などの取引処理や遊技トークンの管理を行う。
遊技トークンサーバ100は、図2に示すように、通信部110、記憶部120、表示部130、操作部140、及び制御部150を備える。
通信部110は、スマートフォン200との間でデータ通信を行うための通信手段である。また、通信部110は、他の遊技用装置や外部システムとの間でもデータ通信を行うことができる。
記憶部120は、プログラムやデータを記憶するための記憶手段である。
記憶部120に記憶されるデータには、例えば、図3に示す会員情報リスト、図4に示す対応表、図5に示す管理表などがある。
表示部130は、液晶ディスプレイなどの表示手段である。
操作部140は、キーボードやマウスなどの操作手段である。
例えば、スマートフォン200から送信される駐輪情報、受付情報、徒歩来店情報などの情報に基づいて、遊技者の遊技店外における行動に対応する店外行動情報を特定する処理(本発明の特定手段の動作)や、特定した店外行動情報に基づいて遊技トークンを付与する処理を行う(本発明の付与手段の動作)。
また、特定手段の他の動作として、スマートフォン200から送信される禁煙情報、血圧計使用情報などの情報に基づいて、遊技者の遊技店内における行動に対応する店内行動情報を特定する処理や、対応する付与手段の動作として、特定した店内行動情報に基づいて遊技トークンを付与する処理を行う。
また、付与手段により遊技者に付与された遊技トークンと、遊技店外のシステムを介して購入された遊技トークンとを管理する動作も行う(本発明の管理手段の動作)。
スマートフォン200は、本発明の携帯端末の一実施形態であり、遊技者が所持する携帯型の情報通信端末である。なお、スマートフォン200の代わりに、タブレット端末や携帯可能なパーソナルコンピュータを適用することもできる。
スマートフォン200は、図6に示すように、通信部210、記憶部220、表示部230、操作部240、位置情報取得部250、及び制御部260を備える。
通信部210は、遊技トークンサーバ100や行動検知機器との間でデータ通信を行うための通信手段である。
通信部210は、具体的には、遊技トークンサーバ100とは、インターネット回線等の公衆回線や店内ネットワークを介して通信を行い、各行動検知機器とは、NFC(Near Fieald Communication)、ブルートゥース(登録商標。以下同じ。)、ブルートゥース・ロー・エナジーなどの近距離無線通信手段を介して通信を行う。なお、これらの通信手段は、一例であり、他の通信手段(有線LAN、無線LANなど)を採用することもできる。
記憶部220に記憶されるプログラムには、遊技トークンシステムに関連する動作を行わせるためのアプリケーションプログラム(以下、アプリという)がある。アプリは、例えば、所定のWebサイト(Webサーバ)からダウンロードすることができる。
また、記憶部220には、Webサイトの閲覧ソフトウェア(ブラウザ)も記憶されている。
記憶部220に記憶されるデータには、遊技店の位置情報などがある。また、スマートフォン200の所持者の自宅、最寄りの駅、近隣施設などの位置情報や、同じチェーンに加盟する各店舗の位置情報を記憶させておくこともできる。他のチェーン店の位置情報も記憶させておくことができる。
また、記憶部220には、行動検知機器から送信される駐輪情報、受付情報、血圧計使用情報などの情報をそれぞれ識別するための識別情報として、これらと同一の情報を予め記憶している。
操作部240は、液晶パネルにおけるタッチ操作手段である。
例えば、所定操作によって、図7に示すような会員登録ページ(トップページ)を表示部230に表示させることができる。
図7に示す会員登録ページにおいて「会員登録」をタッチすることで、会員情報入力ページが表示される(図示省略)。
この会員情報入力ページで、住所、氏名、メールアドレス、年齢、トークン会員ID、パスワードなどの会員情報を入力し登録操作を行うことでこれらの会員情報が遊技トークンサーバ100に送信されて登録される(図3参照)。
なお、トークン会員の会員情報には、遊技店の会員(店舗会員)の会員番号を加えることもできる。
トークン会員IDとパスワードは認証情報として用いられる。
例えば、ログインページにおいて認証情報を入力すると、認証情報が遊技トークンサーバ100に送信されて登録情報と照合され、照合一致により認証が得られた場合にログイン状態となり、遊技トークンの購入等のサービスを受けることが可能になる。
ログイン状態は、保持させておくことができ、また、認証情報をメモリに保持させておくことで、次回のログインページへのアクセス時に認証情報の入力操作を省いてログインすることができる。
制御部260は、上記各構成部を制御するコンピュータであり、アプリの機能によって、各種制御動作を行う。
例えば、行動検知機器や遊技トークンサーバ100との間で情報の送受信に関する制御を行う。
具体的には、駐輪検知機器300、受付機400、血圧計600から駐輪情報、受付情報、血圧計使用情報を受信した場合、これらの情報を遊技トークンサーバ100に送信する。
また、禁煙機器500との間でペアリングが実施されたことを検知した場合であって、かつ、遊技者が遊技店内にいるとの判定が行われた場合は、店内で禁煙を行っていることを示す禁煙情報を遊技トークンサーバ100に送信する。
スマートフォン200において、遊技者が徒歩で来店したことを判定した場合には、徒歩での来店を示す徒歩来店情報を遊技トークンサーバ100に送信する。
また、遊技者の移動経路や特定区間における移動距離を求めることができる。
位置情報と時間情報に基づいて、特定区間における遊技者の移動時間を求めることができ、求めた移動距離と移動時間に基づいて特定区間における移動速度(=移動距離/移動時間)を求めることもできる。
行動検知機器は、健康増進に資する遊技者の行動を検知するための機器であり、本実施形態では、駐輪検知機器300、受付機400、禁煙機器500、血圧計600、スマートフォン200を例示する。
本実施形態の遊技トークンシステムでは、健康増進に資する行動をとったとみなされる付与条件を満たした場合に遊技トークンを付与するところ、この付与条件は、図8に示すように、各行動検知機器に対応して設定されている。
各行動検知機器の構成及び付与条件について説明する。
駐輪検知機器300は、遊技店の駐輪場に自転車が駐輪されたことを検知するセンサである。
そして、この駐輪検知機器300により遊技店の駐輪場に自転車が駐輪されたことが検知された場合は、付与条件を満たすとして遊技トークンを付与するようにしている(図8参照)。
このような付与条件としたのは、遊技店の駐輪場に遊技者の自転車が駐輪されたことを検知した場合、その自転車で遊技者が遊技店に来店した蓋然性が高く、遊技者は所定基準を満たす運動量を伴って来店したことで、健康増進に資する行動をとったとみなすことができるからである。
また、「来店」を付与条件に含めることで、遊技の足掛かりにすることができるからである。
すなわち、遊技者は、健康になりながら遊技トークンを得ることができるところ、特に、自転車で来店するだけで無料で遊技を行うことができるため、元々遊技経験がない層に対しても遊技を促すことができる。
センサ部310は、光学センサや物理センサなどからなり、駐輪場の駐輪ラックなどに自転車の車輪が収容されていることを検知する。これにより、遊技店の駐輪場に自転車が駐輪されたことを検知することができる。
無線通信部320は、スマートフォン200との間で無線通信を行うための通信手段であり、本実施形態では、ブルートゥース・ロー・エナジー(以下、BLEという)と呼ばれる無線通信方式の通信デバイスを採用している。ただし、これに限らず、他の行動検知機器で使用される通信手段を含めあらゆる通信手段を用いることができる。
BLEは、基本動作として、近隣周囲(駐輪検知機器300から約10mの範囲内)に対し無線標識であるビーコン信号を送信する動作を行う。
ビーコン信号には、例えば、任意の英数字の情報を含めることができることから、予め定めた特定の情報を、駐輪されたことを示す「駐輪情報」として設定することができる。
また、ビーコン信号には、駐輪検知機器300の固有情報(例えば、通信デバイスのMACアドレス)を含めることができるため、この固有情報を「駐輪情報」とすることもできる。
そうすると、駐輪場に自転車が駐輪されたことに基づいて「駐輪情報」が近隣周囲に送信されるため、自転車で来店した遊技者のスマートフォン200に向けて「駐輪情報」を送信させることができる。
「駐輪情報」に基づくシステム全体の動作は後述する(図13参照)。
受付機400は、遊技店近隣のスポーツ施設に設けられる機器であり、スポーツ施設において受付処理が行われたことを検知するために用いられる。
そして、この受付機400によって受付処理が行われたことが検知された場合は、付与条件を満たすとして遊技トークンを付与するようにしている(図8参照)。
このような付与条件としたのは、スポーツ施設の受付機400において遊技者の受付処理が行われた場合、遊技者は何らかのスポーツ活動を行った蓋然性が高く、これを健康増進に資する行動とみなすことができるからである。
また、「遊技店近隣」のスポーツ施設とすることで、当該スポーツ施設におけるスポーツ活動により得た遊技トークンをその近くの遊技店での遊技に使用し易くできるため、来店や遊技を促すことができるからである。
例えば、スポーツ施設でスポーツを行う前に遊技店に来店したり、スポーツ施設でスポーツを行った後に遊技店に来店することが考えられ、この場合、遊技者は所定基準を満たす運動量を伴って遊技店に来店したとみなすこともできる。
受付端末410は、パーソナルコンピュータなどの情報処理端末を例示することができる。
無線通信部420は、スマートフォン200との間で無線通信を行うための通信手段であり、本実施形態では、最大通信距離が10cm程度の非接触式(NFC)のリーダライタを採用している。ただし、これに限らず、他の行動検知機器で使用される通信手段を含めあらゆる通信手段を用いることができる。
リーダライタは、ICカードに記憶されている情報を読み取る(受信する)とともに、任意の情報をICカードに書き込む(送信する)ことができる無線通信デバイスである。
本実施形態の遊技トークンシステムは、この受付システムを利用し、施設会員及びトークン会員である遊技者のスマートフォン200をリーダライタにかざすと、施設会員としての受付処理を行うだけでなく、当該受付処理が行われたことを示す「受付情報」をスマートフォン200に送信することができる。
「受付情報」に基づくシステム全体の動作は後述する(図14参照)。
禁煙機器500は、喫煙を抑制するための機器の一例であり、電子パイポ(登録商標。以下同じ。)などの吸入式電子禁煙具を例示することができる。
そして、このような禁煙機器500を遊技店内で使用した場合に、付与条件を満たすとして遊技トークンを付与するようにしている(図8参照)。
このような付与条件としたのは、禁煙機器500の使用は喫煙を抑制する行為であり、健康増進に資する行動とみなすことができるからである。
また、「遊技店内」に限定することで、遊技の足掛かりにすることができるからである。
すなわち、遊技者は、健康になりながら遊技トークンを得ることができるところ、特に、遊技店で禁煙するだけで無料で遊技を行うことができるため、元々遊技経験がない層に対しても遊技を促すことができる。
機器本体510は、吸入式電子禁煙具そのものであり、例えば、電源のオン操作に応じ、タバコ成分を含まない液体が加熱・蒸発され、蒸気を吸入できるようになっている。
無線通信部520は、スマートフォン200との間で無線通信を行うための通信手段であり、本実施形態では、ブルートゥース(以下、BTという)と呼ばれる無線通信方式の通信デバイスを採用している。ただし、これに限らず、他の行動検知機器で使用される通信手段を含めあらゆる通信手段を用いることができる。
BTは、数m~数十mの範囲が通信可能範囲であり、通信可能範囲内に位置する2台のBT対応機器同士が、ペアリングと呼ばれる接続先確定動作を行った後に通信できるようになっている。ペアリングは、一度行うと(事前ペアリングともいう)、次回からは、対象機器が通信可能範囲内に位置するだけで自動的に行われるように設定することができる(自動ペアリング)。
このため、禁煙機器500とスマートフォン100に対し自動ペアリングの設定をしておけば、遊技者が禁煙機器500の電源をオンにするだけで、禁煙機器500とスマートフォン200とが自動的にペアリングされる。
本実施形態では、スマートフォン200において、このペアリングを検知し、かつ、遊技者が遊技店内にいることが判定された場合に、遊技店内で禁煙機器500が使用されたとみなし、この場合、付与条件を満たすとして遊技トークンを付与するようにしている(図8参照)。
「ペアリング」に基づくシステム全体の動作は後述する(図15参照)。
血圧計600は、遊技店内に設置されている生体情報計測機器の一例である。
そして、この血圧計600を使用した場合に、付与条件を満たすとして遊技トークンを付与するようにしている(図8参照)。
このような付与条件としたのは、生体情報を計測する行為は、体調管理を行っていることを示す行為であり、その行為が健康増進に資する行動とみなすことができるからである。
また、「遊技店内」に限定することで、遊技の足掛かりにすることができるからである。
すなわち、遊技者は、健康になりながら遊技トークンを得ることができるところ、特に、遊技店で生体情報を測定するだけで無料で遊技を行うことができるため、元々遊技経験がない層に対しても遊技を促すことができる。
血圧計本体610は、血圧計そのものであり、例えば、上腕部を固定する固定部材を備え、当該固定部材に固定した上腕部を介して血圧測定を行うものを例示することができる。
無線通信部620は、スマートフォン200との間で無線通信を行うための無線通信デバイスであり、本実施形態では、近隣周囲にビーコン信号を無線送信するBLEを採用している。ただし、これに限らず、他の行動検知機器で使用される通信手段を含めあらゆる通信手段を用いることができる。
また、ビーコン信号には、血圧計600の固有情報(例えば、無線通信デバイスのMACアドレス)を含めることができるため、この固有情報を「血圧計使用情報」とすることもできる。
本実施形態の血圧計600は、血圧計本体610による血圧測定中に無線通信部620がビーコン信号を送信するようにしている。
そうすると、血圧計600の使用中に「血圧計使用情報」が近隣周囲に送信されることになることから、血圧測定中の遊技者のスマートフォン200に向けて確実に「血圧計使用情報」を送信させることができる。
「血圧計使用情報」に基づくシステム全体の動作は後述する(図16参照)。
スマートフォン200は、アプリの機能として、遊技者が徒歩で来店したことを検知する行動検知機器として用いることもできる。
そして、スマートフォン200において、徒歩で来店したことを判定した場合には、付与条件を満たすとして遊技トークンを付与するようにしている(図8参照)。
このような付与条件としたのは、徒歩での来店は、「歩く」という所定基準を満たす運動量を伴って来店した行動であり、健康増進に資する行動とみなすことができるからである。
また、「来店」を付与条件に含めることで、遊技の足掛かりにすることができるからである。
すなわち、遊技者は、健康になりながら遊技トークンを得ることができるところ、特に、徒歩で来店するだけで無料で遊技を行うことができるため、元々遊技経験がない層に対しても遊技を促すことができる。
測定開始地点は、例えば、自宅、遊技店近隣の駅、アプリ起動時の地点など任意に設定することができる。
そして、算出した移動速度が、例えば、100m/分以下(基準歩行速度)の場合に、徒歩で来店した、と判定することができる。
スマートフォン200は、遊技者が徒歩で来店したことを判定した場合には、「徒歩来店情報」を遊技トークンサーバ100に送信する。
「徒歩来店情報」に基づくシステム全体の動作は後述する(図17参照)。
なお、特に説明する場合を除き、スマートフォン200のアプリは起動中とする。
図13は、行動検知機器が駐輪検知機器である場合の一連の動作を示すシーケンス図である。
すなわち、図13は、遊技者が自転車で来店したことに基づいて遊技トークンを付与する場合のシステム全体の動作を説明するための図である。
図13に示すように、駐輪検知機器300が自転車の駐輪を検知する(S1)と、「駐輪情報」をスマートフォン200に送信する(S2)。
具体的には、BLEのビーコン信号に「駐輪情報」を含めて近隣周囲に送信する。
これにより、自転車の近くにいる、当該自転車の所持者である遊技者のスマートフォン200において「駐輪情報」が自動的に受信される。
ただし、スマートフォン200において、「駐輪情報」の受信を自動で行わないようにすることもできる。
例えば、図18に示すように、遊技者の確認を得た場合(「はい」を選択した場合)に、駐輪検知機器300から「駐輪情報」を送信したり、スマートフォン200において「駐輪情報」の受信を許容することができる。
遊技トークンサーバ100は、スマートフォン200から受信した「駐輪情報」に基づいて、遊技者の遊技店外における行動(駐輪)に対応する店外行動情報(自転車来店)を特定する(S4)。
具体的には、図4の対応表に基づき、「駐輪情報」に対応する「店外行動情報(自転車来店)」を特定する。
また、遊技トークンサーバ100は、「駐輪情報」とともに受信したトークン会員IDに基づいて、遊技トークンを付与するトークン会員を特定する(図3参照)。
次に、遊技トークンサーバ100は、特定したトークン会員に対して遊技トークンを付与する(S5)。
具体的には、図4に示す対応表に基づき、「店外行動情報(自転車来店)」に対応する遊技トークン数「100」を付与する。
そして、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの残高を更新する(S6)。
例えば、付与前の遊技トークンの残高が「500」の場合は、これに付与された遊技トークン「100」を加算して合計値「600」を求め、これを新たな残高として更新する(図5参照)。
このほか、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの使用(遊技媒体の貸し出し及び景品交換)、発行、付与等の取引があった場合にはその都度残高を更新して遊技トークンを管理するようにしている。
また、遊技トークンが付与されたタイミングで通知を行うこともできる。
図19は、遊技トークン付与時にスマートフォン200の表示部230に表示される情報の一例である。
図19に示すように、遊技トークン付与時には、例えば、遊技トークンの付与数(「100」)、付与前の残高(「500」)、付与数と残高との合計(「600))を遊技者に知らせることができる。
図14は、行動検知機器がスポーツ施設の受付機400である場合の一連の動作を示すシーケンス図である。
すなわち、図14は、遊技者が遊技店の近くでスポーツ活動を行ったことに基づいて遊技トークンを付与する場合のシステム全体の動作を説明するための図である。
図14に示すように、遊技者が、自身が所持するスマートフォン200を受付機400のリーダライタ(無線通信部420)にかざす(S11)と、リーダライタは、スマートフォン200のメモリから施設会員IDを読み取る(S12)。読み取った施設会員IDは受付端末410に渡される。
受付機400(受付端末410)は、受け取った施設会員IDに対応する施設会員の受付処理を行う(S13)とともに、リーダライタを介して「受付情報」をスマートフォン200に送信する(S14)。
遊技トークンサーバ100は、スマートフォン200から受信した「受付情報」に基づいて、遊技者の遊技店外における行動(受付)に対応する店外行動情報(スポーツ活動)を特定する(S16)。
具体的には、図4の対応表に基づき、「受付情報」に対応する「店外行動情報(スポーツ活動)」を特定する。
また、遊技トークンサーバ100は、「受付情報」とともに受信したトークン会員IDに基づいて、遊技トークンを付与するトークン会員を特定する(図3参照)。
次に、遊技トークンサーバ100は、特定したトークン会員に対して遊技トークンを付与する(S17)。
具体的には、図4に示す対応表に基づき、「店外行動情報(スポーツ活動)」に対応する遊技トークン数「50」を付与する。
そして、遊技トークンサーバ100では、遊技トークンの残高を更新する(S18)。
例えば、遊技店併設の飲食店のレジ端末を行動検知機器とすることができる。
この場合、レジ端末で健康メニュー(例えば、サラダなど)の注文処理を行った場合に遊技トークンを付与することもできる。
図15は、行動検知機器が禁煙機器500の場合の一連の動作を示すシーケンス図である。
すなわち、図15は、遊技者が遊技店内で禁煙機器を使用したことに基づいて遊技トークンを付与する場合のシステム全体の動作を説明するための図である。
なお、スマートフォン200は、禁煙機器500とは予め事前ペアリングを行っており、自動ペアリングを設定しているものとする。
ここで、スマートフォン200を所持している遊技者が、禁煙機器500の電源をオンにする(S21)と、禁煙機器500とスマートフォン200とが自動的にペアリングを行う(S22)。
スマートフォン200は、ペアリングが行われたことを検知すると、次に、遊技者が遊技店内にいるか否かを判定する(S23)。
具体的には、位置情報取得部250により取得された位置情報が、予め記憶部220に記憶した遊技店の位置情報の範囲に含まれる場合、遊技者は遊技店内にいると判定し、それ以外は、遊技者は遊技店内にいないと判定する。
遊技者が遊技店内にいると判定した場合(S23-Yes)、スマートフォン200は、「禁煙情報」とトークン会員IDを遊技トークンサーバ100に送信する(S24)。
なお、遊技者が遊技店内にいないと判定した場合(S23-No)、処理を終了する。
具体的には、図4の対応表に基づき、「禁煙情報」に対応する「店内行動情報(禁煙)」を特定する。
また、遊技トークンサーバ100は、「禁煙情報」とともに受信したトークン会員IDに基づいて、遊技トークンを付与するトークン会員を特定する(図3参照)。
次に、遊技トークンサーバ100は、特定したトークン会員に対して遊技トークンを付与する(S26)。
具体的には、図4に示す対応表に基づき、「店内行動情報(禁煙)」に対応する遊技トークン数「30」を付与する。
そして、遊技トークンサーバ100では、遊技トークンの残高を更新する(S27)。
なお、「禁煙」という行動に関連し、例えば、遊技台ごとに煙センサを設け、煙センサが煙を検知しない場合に、その遊技台で遊技を行っている遊技者は「遊技店内で禁煙」を行ったとして遊技トークンを付与することができる。
図16は、行動検知機器が遊技店内の血圧計600の場合の一連の動作を示すシーケンス図である。
すなわち、図16は、遊技者が店内の血圧計を使用したことに基づいて遊技トークンを付与する場合のシステム全体の動作を説明するための図である。
図16に示すように、血圧計600は、血圧計本体610において血圧測定が行われると(S31)、「血圧計使用情報」をスマートフォン200に送信する(S32)。
具体的には、BLEのビーコン信号に「血圧計使用情報」を含めて近隣周囲に送信する。
これにより、血圧計600の近くにいる、当該血圧計600の使用者である遊技者のスマートフォン200において「血圧計使用情報」が自動的に受信される。
スマートフォン200は、血圧計600から「血圧計使用情報」を受信すると、この「血圧計使用情報」とトークン会員IDを遊技トークンサーバ100に送信する(S33)。
遊技トークンサーバ100は、スマートフォン200から受信した「血圧計使用情報」に基づいて、遊技者の遊技店内における行動(血圧計使用)に対応する店内行動情報(血圧計使用)を特定する(S34)。
具体的には、図4の対応表に基づき、「血圧計使用情報」に対応する「店内行動情報(血圧計使用)」を特定する。
また、遊技トークンサーバ100は、「血圧計使用情報」とともに受信したトークン会員IDに基づいて、遊技トークンを付与するトークン会員を特定する(図3参照)。
次に、遊技トークンサーバ100は、特定したトークン会員に対して遊技トークンを付与する(S35)。
具体的には、図4に示す対応表に基づき、「店内行動情報(血圧計使用)」に対応する遊技トークン数「30」を付与する。
そして、遊技トークンサーバ100では、遊技トークンの残高を更新する(S36)。
図17は、行動検知機器がスマートフォン200の場合の一連の動作を示すシーケンス図である。
すなわち、図17は、遊技者が徒歩で来店したことに基づいて遊技トークンを付与する場合のシステム全体の動作を説明するための図である。
図17に示すように、スマートフォン200においてアプリを起動すると(S41)、遊技者の位置追跡を開始する(S42)。
具体的には、一定時間ごとに位置情報取得部250により遊技者の位置情報を取得するとともに各時刻情報を取得しつつ、これらの情報を順次記憶していく。
これにより、遊技者の現在の位置だけでなく、遊技者の移動経路及び移動時間を特定できる。
具体的には、位置情報取得部250により取得された位置情報により特定される遊技者の位置が、予め記憶部220に記憶した遊技店の位置情報と一致する場合、又は、所定の範囲に含まれる場合、遊技者は遊技店に来店したと判定し、それ以外は、遊技者は遊技店に来店していないと判定する。
なお、本実施形態において、「来店」は「入店」を含む概念である。例えば、ここでは、遊技者が遊技店の建物内に入ったことが、遊技者及び遊技店の建物の位置情報に基づいて判定された場合には、来店(入店)したと判定することができる。
遊技者が遊技店に来店したと判定された場合(S43-Yes)、遊技者が徒歩で来店したか否かを判定する(S44)。
例えば、アプリ起動時(位置追跡開始時)の地点から遊技店までの特定区間における移動距離及び移動時間に基づいて移動速度を求め、この移動速度が基準歩行速度の場合は徒歩で来店したと判定し、それ以外は、徒歩で来店していないと判定する。
なお、計測開始地点を、アプリ起動時の地点でなく、自宅や遊技店の最寄駅など任意の地点に設定することもできる。
徒歩で来店したと判定された場合(S44-Yes)、スマートフォン200は、「徒歩来店情報」とトークン会員IDを遊技トークンサーバ100に送信する(S45)。
具体的には、図4の対応表に基づき、「徒歩来店情報」に対応する「店外行動情報(徒歩来店)」を特定する。
また、遊技トークンサーバ100は、「徒歩来店情報」とともに受信したトークン会員IDに基づいて、遊技トークンを付与するトークン会員を特定する(図3参照)。
次に、遊技トークンサーバ100は、特定したトークン会員に対して遊技トークンを付与する(S47)。
具体的には、図4に示す対応表に基づき、「店外行動情報(徒歩来店)」に対応した遊技トークン数「200」を付与する。
そして、遊技トークンサーバ100では、遊技トークンの残高を更新する(S48)。
S43の処理は、遊技者が来店したと判定されるまで継続して行われる。
また、S44において、徒歩で来店したと判定されなかった場合(S44-No)、処理を終了する。
例えば、歩行距離が2km以内に付与される遊技トークン数は「200」とし、これから1km長くなるごとに遊技トークンを「50」加算するようにすることもできる。
これにより、より遊技者の健康の増進を図ることができるとともに、さらに来店や遊技を促すことができる。
この場合、遊技者が来店するまでの歩数をスマートフォンに送信し、基準歩数を超える歩数の場合に遊技トークンを付与するようにすることができる。
また、この場合も、基準歩数を段階的に設定して対応する数の遊技トークンを付与することもできる。
また、スマートフォン200の歩数測定アプリを利用することで、スマートフォン200を前記万歩計(行動検知機器)として用いることができる。
なお、このように遊技者が個々に所持する万歩計や禁煙機器500などについては、遊技店における景品交換を経て取得したものなど、遊技店側が指定したものに限定して行動検知機器とすることができる。
遊技店の管理する機器でなければ、行動検知機器としての特定が困難であり、例えば、スマートフォン200において、管理下にない万歩計から何らかの情報を受信しても、それが何を意味する情報か識別困難だからである。
図20は、遊技店内において遊技トークンを購入する場合の一連の動作を示すシーケンス図である。
なお、遊技店内には、遊技トークンの購入操作が可能な情報処理端末(以下、専用端末という)が設置されているものとする。
また、専用端末は、遊技トークンサーバ100と店内ネットワークを介して通信可能に接続されているものとする。
遊技トークンサーバ100は、専用端末から受信した認証情報について認証を行う(S52)。ここでは、認証が得られたものとする。
次に、遊技者は、専用端末において遊技トークンの購入数を指定する(S53)。
これにより、遊技トークンの購入数の情報が専用端末から遊技トークンサーバ100に送信される。
続いて、遊技トークンサーバ100において遊技トークンの決済を行う(S54)。
決済は、公知の様々な方法(店舗レジ(現金)、プリペイドカード、電子マネーなど)を用いて行うことができる。なお、決済の具体的な説明は省略する。
遊技トークンサーバ100は、決済が完了すると、指定された購入数の遊技トークンを発行する(S55)。
そして、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの残高を更新する(S56)。
例えば、発行前の遊技トークンの残高が「0」の場合において、遊技トークン「500」を購入(発行)した場合は、これらの合計値「500」が新たな残高として更新される(図5参照)。
このほか、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの取引があった場合にはその都度残高を更新して遊技トークンを管理するようにしている。
外部システムとしては、例えば、コンビニエンスストアの決済システムやビットコインやトークンの売買を行う仮想通貨取引所の決済システムなどを例示することができる。
このような外部システムにおいて、遊技者は、自身が所持するスマートフォンやパーソナルコンピュータ、コンビニエンスストアに設置されている情報処理端末(以下、購入用端末と総称する。)を操作して購入操作を行うことができる。
このため、外部システムには、システム内で取り扱う商品(仮想通貨やトークンを含む)に対する購入要求に応じて決済処理を行う情報処理装置(以下、外部サーバという。)が備えられている。
購入用端末、外部サーバ、遊技トークンサーバ100は、それぞれインターネット等を介して相互に通信できるものとする。
図21に示すように、遊技者は、購入用端末から外部サーバが提供している遊技トークンの購入サイトにアクセスする(S61)。
例えば、外部システムが提供する様々な商品の購入ページの中から遊技トークンの購入ページを選択する。これにより、購入用端末に遊技トークンの購入ページが表示される。
なお、購入ページには、認証情報(トークン会員ID及びパスワード)の入力欄や遊技トークンの購入数の指定欄が設けられているものとする。
次に、遊技者は、認証情報を入力する(S62)。入力された認証情報は、購入用端末から外部サーバを介して遊技トークンサーバ100に送信される。
遊技トークンサーバ100は、受信した認証情報について認証を行う(S63)。ここでは、認証が得られたものとする。
続いて、遊技者は、遊技トークンの購入数を指定する(S64)。
これにより、購入用端末から外部サーバに対して、遊技トークンの購入数の情報が送信される。
決済は、公知の様々な方法(インターネットバンキング、銀行ATM、クレジットカード、電子マネー、コンビニエンスストアの店頭レジ・店頭設置端末など)を用いて行うことができる。
例えば、インターネットバンキングで決済を行う場合、外部サーバは、インターネットバンキングを管轄する銀行その他の事業者のホストコンピュータに決済を依頼し、決済が完了すると、ホストコンピュータから決済が完了した旨の通知(決済完了通知)を受ける。これに伴い、外部サーバは、遊技トークンサーバ100に対して決済完了通知を行う。
次に、遊技トークンサーバ100は、指定された購入数の遊技トークンを発行する(S66)。
そして、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの残高を更新する(S67)。
例えば、発行前の遊技トークンの残高が「400」の場合において、外部システムを介して遊技トークン「300」を購入(発行)した場合は、これらの合計値「700」が新たな残高として更新される(図5参照)。
このほか、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの取引があった場合にはその都度残高を更新して遊技トークンを管理するようにしている。
これにより、ビットコインなどの仮想通貨のように、遊技トークン自体の価値が上昇した場合に、遊技店は、遊技トークンの提供者としての利益を得ることができる。
具体的には、各台計数機能付きサンド20において、遊技トークンを用いて遊技媒体を貸出すことができる機能をもたせ、本機能により貸し出された遊技媒体を用いて遊技機で遊技できるようにしている。
なお、各台計数機能付きサンド20は、バーコード読み取り部(例えば、固定型のバーコードスキャナ)を設けているものとする。
図22に示すように、遊技者は、まず、自身が所持するスマートフォン200にトークン会員IDのバーコードを表示させ(S71)、これを各台計数機能付きサンド20のバーコード読み取り部に読み取らせる操作を行う。
図23は、スマートフォン200の表示部230に表示させたトークン会員IDのバーコードの一例である。
各台計数機能付きサンド20は、バーコードからトークン会員IDを読み取る(S72)と、読み取ったトークン会員IDを遊技トークンサーバ100に送信する(S73)。
遊技トークンサーバ100は、各台計数機能付きサンド20から受信したトークン会員IDに基づき、該当するトークン会員の遊技トークンの残高を特定する(S74)。
例えば、トークン会員IDが「A123」の場合には、図5に示す管理表を参照することで、遊技トークンの残高が「600」であることを特定することができる。
遊技トークンサーバ100は、特定した遊技トークンの残高情報を各台計数機能付きサンド20に送信する。
各台計数機能付きサンド20は、遊技トークンの残高情報を受信すると、残高に対応した遊技媒体数を算出する(S75)。
例えば、メダルと遊技トークンとの交換割合が、1メダルに対し2遊技トークンの場合、残高が「600」に対応するメダル数「300」(=600/2)が算出される。算出した遊技媒体数は、所定の表示手段に表示させることができる。
つまり、この場合、遊技者は、「300」の範囲内でメダルの貸出しを行うことができる。
具体的には、各台計数機能付きサンド20における遊技者の貸出操作に基づいて遊技媒体の貸し出しを行う。
これにより、各台計数機能付きサンド20から遊技トークンサーバ100に対し、貸出数情報が送信される。
貸出数情報を受信した遊技トークンサーバ100は、この貸出数に対応した遊技トークン数を算出する(S77)。
例えば、上記交換割合によれば、メダルの貸出数「100」の場合、貸出数に対応した遊技トークン数「200」(=100×2)を算出することができる。
つまり、この場合、遊技トークン「200」を使用したことになる。
そして、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの残高を更新する(S78)。
例えば、貸出前の遊技トークンの残高が「600」の場合において、遊技トークンを「200」使用した場合は、「400」が新たな残高として更新され管理される(図5参照)。
このほか、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの取引があった場合にはその都度残高を更新して遊技トークンを管理するようにしている。
すなわち、遊技場における一般的な遊技サービスとして、遊技者が所持する遊技媒体数の範囲内で、遊技者が希望する景品との交換を行うことができるが、本実施形態の遊技トークンシステムでは、このような遊技サービスに加え、遊技者が所持する遊技トークンの範囲内で、遊技者が希望する景品との交換を行うこともできる。
なお、ここでは、店舗会員が会員カードを用いて景品交換を行う場合について説明する。
また、遊技店が取り扱う景品には、ジュース、お菓子、タバコなどの一般的な景品のほか、禁煙機器、禁煙ガム、近隣のスポーツ施設の利用券、万歩計、栄養ドリンクなどの健康増進に資する景品(以下、特定景品という)もあるものとする。
図25は、これら特定景品と交換トークン数との対応表であり、この対応表の情報は、景予め景品交換装置60に記憶されているものとする。
具体的には、店舗会員が店員に会員カードを渡すことで、店員が景品交換装置60に備えられているカードリーダ60aを操作して会員カードの読み取りを行う。
これにより、景品交換装置60は、会員番号(カードID)を取得する。取得した会員番号の情報は、景品交換装置60から遊技トークンサーバ100に送信される。
次に、遊技トークンサーバは、トークン会員を特定する(S82)。
具体的には、景品交換装置60から受信した会員番号に基づき、対応するトークン会員IDを特定する(図3参照)。
次に、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの残高の特定を行う(S83)。
具体的には、トークン会員IDに対応して管理されている遊技トークンの残高を特定する(図5参照)。
次に、遊技トークンの残高の範囲内で景品の選択・決定を行う(S84)。
景品交換装置60は、選択された景品との引き替えに必要な遊技トークン数(交換トークン数)の情報を遊技トークンサーバ100に送信する。
そして、遊技トークンサーバ100は、残高を更新する(S85)。
具体的には、更新前の遊技トークンの残高から、景品交換装置60から受信した交換トークン数を減算し、減算結果を新たな残高として更新する。
例えば、景品交換前の遊技トークンの残高が「700」である場合に、交換トークン数「50」の万歩計(図25参照)が選択された場合には、「650」(=700-50)が新たな残高として更新される(図5参照)。
このほか、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの取引があった場合にはその都度残高を更新して遊技トークンを管理するようにしている。
具体的には、景品交換装置に60にリーダライタなどのトークン会員IDの入力手段を備えることで実現できる。
例えば、スマートフォン200をこのリーダライタに読み取らせることでスマートフォン200のメモリに記憶されているトークン会員IDを景品交換装置60が取得できるため、景品交換装置60は、当該トークン会員IDに対応して管理されている遊技トークンの残高を遊技トークンサーバ100から得ることができ、当該残高の範囲内で景品交換を行うことができる。
以下、景品交換において交換した景品が特定景品の場合に遊技トークンを付与する方法について図26を参照して説明する。
なお、遊技トークンサーバ100は、図27に示す特定景品と付与トークン数との対応表を予め記憶しているものとする。
具体的には、店舗会員が店員に会員カードを渡すことで、店員が景品交換装置60に備えられているカードリーダ60aを操作して会員カードの読み取りを行う。
これにより、景品交換装置60は、会員番号を取得する。
また、このとき、景品交換装置60は、店舗会員が保有する貯玉数を特定する。貯玉数は、会員カードを読み取って取得したり、会員管理装置80に問い合わせて取得することができる。
次に、景品交換装置60において、景品交換処理を行う(S92)。
ここでは、特定景品が選択されて景品交換処理が行われたものとする。
景品交換装置60は、選択された特定景品の識別情報と会員番号を遊技トークンサーバ100に送信する(S93)。
遊技トークンサーバは、遊技トークンを付与する(S94)。
具体的には、景品交換装置60から受信した識別情報から特定景品を特定し、特定した特定景品に対応する数の遊技トークンを付与する。
例えば、特定景品として万歩計が選択された場合は、「5」の遊技トークンを付与する(図27参照)。
そして、遊技トークンサーバ100は、遊技トークンの残高を更新する(S95)。
このため、本発明によれば、遊技者(顧客)を健康にできるといった効果を奏する。
特に、近年は、高齢化社会への移行に伴う医療費の肥大化が問題となり、病気になること自体を防ぐため健康志向が高まってきているところ、本発明によれば、遊技場が遊技者の健康の一助となることができる。
また、顧客は健康増進に資することを行うだけで遊技ができるため、利益が大きく、遊技への足掛かりを作り易くすることができる。
特に、遊技者は、現金又は遊技トークンを使用して遊技媒体の貸し出しを行って遊技を行うだけでなく、所定の付与条件を達成すれば現金又は遊技トークンを所持していなくても無料で遊技することができる。
したがって、本発明によれば、一般の遊技者だけでなく新規顧客や休眠顧客を遊技店に呼び込むことができる。
ところで、遊技トークンは、遊技店側で発行するため、遊技者が無料で得た遊技トークンを遊技に使用された場合にはその遊技料金を遊技店側で負担することになる。
しかしながら、遊技店側からすると、このような負担があっても、新規顧客や休眠顧客を遊技店に呼び込むことができるのであれば、その負担以上の利益が得られる可能性がある。
また、遊技トークンの価値が上がれば、顧客も遊技店に足を運びたくなり囲い込みができるようになる。
例えば、遊技場が遊技者の健康の一助となることができていなかった。
本発明によれば、健康増進に資することを行うだけで遊技を行うことができるなど、これまでにない効果が期待できるため、従来の遊技用装置や遊技場システムが有する上記問題の一部又は全部を解決することができる。
また、遊技者が遊技中に休憩をとった場合は、健康増進に資することを行ったとして遊技トークンを付与することもできる。
この場合、例えば、ホールコンピュータ50において、遊技機から出力されるアウト情報のパターンや遊技者からの申告受付に基づき、遊技者が休憩をとったと判定された場合に遊技トークンを付与することができる。
これに対し、遊技者が別チェーンの店舗に行った場合には、徒歩で行ったことが確認できた場合でも遊技トークンを付与しないようにすることができる。
また、上述の実施形態では、遊技者が来店したことをスマートフォン200が自身の位置情報に基づき判定するようにしているが、例えば、遊技店の入口等にリーダライタをチェックポイントとして設け、来店時にスマートフォン200をかざすチェックイン操作を行うことに基づいて来店を判定することもできる。
すなわち、このようなチェックイン操作に応じ、リーダライタが、来店したことを示す識別情報をスマートフォン200に送信するようにすれば、スマートフォン200及び遊技トークンサーバ100において遊技者が来店したことを確実に把握することができる。
また、遊技者が来店したことや遊技店内にいることを、遊技トークンサーバ100において行わせることもできる。
この場合、予め遊技トークンサーバ100に遊技店の位置情報を登録しておき、遊技者のスマートフォン200から位置情報を適時受信するようにすることで、遊技トークンサーバ100において、遊技者が遊技店内にいることや来店したことを判定させることができる。
また、これにより、遊技トークンサーバ100において、遊技者の来店までの移動速度を求めることができるため、遊技者が徒歩で来店したか否かも判定することができる。
また、図28に示すように、スマートフォン200において、自身の位置(現在地)、遊技店の位置、最寄りの駅、駅から遊技店の道順などを表示することもできる。
20 各台計数機能付きサンド
60 景品交換装置
100 遊技トークンサーバ
200 スマートフォン(兼行動検知機器)
300 駐輪検知機器(行動検知機器)
400 受付機(行動検知機器)
500 禁煙機器(行動検知機器)
600 血圧計(行動検知機器)
Claims (5)
- 遊技者の情報を管理する遊技用装置において、
遊技者の所持する携帯端末から送信される情報に基づいて、当該遊技者の遊技店外における行動に対応する店外行動情報を特定する第1特定手段と、
遊技店に設けられる機器によって特定される情報に基づいて、遊技者の遊技店内における行動に対応する店内行動情報を特定する第2特定手段と、
前記店外行動情報及び前記店内行動情報に基づいて遊技者が遊技店内で使用可能な遊技価値を付与する付与手段と、を備え、
前記店外行動情報には、遊技者が遊技店に徒歩で来店したことに対応する情報が含まれ、
前記店内行動情報には、遊技店内に設置された遊技機で遊技する遊技者が休憩により遊技を中断することが含まれ、
前記付与手段は、
前記店外行動情報として、遊技者が遊技店に徒歩で来店したことに対応する情報が含まれている場合に、徒歩による移動距離に応じて付与する遊技価値の量が多くなるように制御可能である
ことを特徴とする遊技用装置。 - 遊技者の情報を管理する遊技用装置において、
遊技者の所持する携帯端末から送信される情報に基づいて、当該遊技者の遊技店外における行動に対応する店外行動情報を特定する特定手段と、
前記店外行動情報に基づいて遊技者が遊技店内で使用可能な遊技価値を付与する付与手段と、を備え、
前記店外行動情報には、遊技者が遊技店に徒歩で来店したことに対応する情報が含まれ、
前記付与手段は、
前記店外行動情報として、遊技者が遊技店に徒歩で来店したことに対応する情報が含まれている場合に、徒歩による距離に応じて付与する遊技価値の量が多くなるように制御可能である
ことを特徴とする遊技用装置。 - 遊技者の情報を管理する遊技用装置において、
遊技者の所持する携帯端末から送信される情報に基づいて、当該遊技者の遊技店外における行動に対応する店外行動情報を特定する第1特定手段と、
遊技店に設けられる機器によって特定される情報に基づいて、遊技者の遊技店内における健康増進に資する行動に対応する店内行動情報を特定する第2特定手段と、
前記店外行動情報及び前記店内行動情報に基づいて遊技者が遊技店内で使用可能な遊技価値を付与する付与手段と、を備え、
前記店内行動情報には、遊技店内に設置された遊技機で遊技する遊技者が休憩により遊技を中断することが含まれる
ことを特徴とする遊技用装置。 - 前記遊技価値は、遊技店内に設置される遊技機で遊技するために使用可能である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技用装置。 - 前記遊技価値は、遊技店が取り扱う景品との交換に使用可能である
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技用装置。
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