JP7167623B2 - 化合物半導体装置及びその製造方法、検波器、エネルギーハーベスタ - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法、検波器、エネルギーハーベスタ Download PDF

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Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法、検波器、エネルギーハーベスタに関する。
例えば、検波器やエネルギーハーベスタには、通常、ショットキーダイオードが用いられる。
より検波感度や変換効率を高くするために、図14に示すようなバンド間トンネル現象を利用したバックワードダイオードが用いられる場合もある。
特開2007-281284号公報 特開2004-193527号公報 特開2010-251689号公報
ところで、ダイオードを高効率化するためには、pn接合部の面積を縮小して接合容量を抑制することが効果的である。
通常のメサ型のダイオードではpn接合部の面積を縮小するのにも限界があるため、ダイオードをナノワイヤ化することでpn接合部の面積を縮小することが考えられる(例えば図15参照)。
しかしながら、この場合、ナノワイヤダイオードの周囲には絶縁膜が設けられるため、pn接合部に絶縁膜による寄生容量が追加されてしまう(例えば図16参照)。
また、抵抗を小さくするために複数のナノワイヤダイオードを用いることも考えられるが、この場合、隣接するナノワイヤダイオード間に絶縁膜による寄生容量が追加されてしまうため、さらに寄生容量が大きくなってしまう(例えば図17参照)。
本発明は、ナノワイヤダイオードの周囲の絶縁膜による寄生容量を低減することを目的とする。
1つの態様では、化合物半導体装置は、基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、複数のナノワイヤダイオードのうち複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体が複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第1導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられる
1つの態様では、検波器は、アンテナと、アンテナに接続された化合物半導体装置とを備え、化合物半導体装置は、基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、複数のナノワイヤダイオードのうち複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体が複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第1導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられる
1つの態様では、エネルギーハーベスタは、アンテナと、アンテナに接続され、化合物半導体装置を含む電力変換器とを備え、化合物半導体装置は、基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、複数のナノワイヤダイオードのうち複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体が複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第1導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられる
1つの態様では、化合物半導体装置の製造方法は、基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードを形成する工程と、複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられるように絶縁膜を形成する工程とを含み、複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体が少なくとも上部で互いに接触し、かつ、複数のナノワイヤダイオードのうち複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する第2導電型半導体が複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられるように、複数のナノワイヤダイオードを形成する。
1つの側面として、ナノワイヤダイオードの周囲の絶縁膜による寄生容量を低減することができるという効果を有する。
本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置に含まれる複数のナノワイヤダイオードを構成するp型半導体の部分を示す断面図(水平方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置に含まれる複数のナノワイヤダイオードを構成するn型半導体の部分を示す断面図(水平方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置に含まれる複数のナノワイヤダイオードを分解して示す斜視図である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置に含まれる複数のナノワイヤダイオードを示す断面図(水平方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 バンド間トンネル現象を利用したバックワードダイオードを説明するためのエネルギーバンド図である。 ナノワイヤ型バックワードダイオードの構成を示す断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 単数のナノワイヤ型バックワードダイオードの課題を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 複数のナノワイヤ型バックワードダイオードの課題を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態にかかるエネルギーハーベスタの構成を示す模式図である。 本実施形態にかかる検波器の構成を示す模式図である。 本実施形態の第1変形例の化合物半導体装置の構成を示す断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第1変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第1変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第1変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第1変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第1変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第1変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の構成を示す断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。 本実施形態の第2変形例の化合物半導体装置の製造方法を説明するための断面図(垂直方向に沿う断面図)である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる化合物半導体装置及びその製造方法、検波器、エネルギーハーベスタについて、図1~図41を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる化合物半導体装置は、ナノワイヤからなるダイオード(ナノワイヤダイオード)を含む化合物半導体装置である。
このため、化合物半導体装置を、ナノワイヤ半導体装置又はナノワイヤ型の半導体装置ともいう。また、ナノワイヤダイオードを、ナノワイヤ型ダイオードともいう。特に、抵抗を下げるために複数のナノワイヤダイオードを備える化合物半導体装置である。
ここでは、ダイオード(整流素子)は、例えばバンド間トンネルダイオードであって、ナノワイヤ化したトンネルダイオードである。
特に、より検波感度や変換効率が高くするために、バンド間トンネル現象を利用したバックワードダイオードである(例えば図14参照)。このため、ナノワイヤダイオードを、ナノワイヤ型バックワードダイオードともいう。
本実施形態の化合物半導体装置は、例えば図1に示すように、基板1の上方に設けられた第1導電型半導体2と、第1導電型半導体2の上方に接合された第2導電型半導体3とを有する複数のナノワイヤダイオード4と、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられた絶縁膜(層間絶縁膜)5とを備える。
なお、ナノワイヤダイオード4は、円柱状又は六角柱状の形状となる。また、図1では、上部電極、下部電極、コンタクト配線等は図示を省略している。また、図1中、符号8はAu触媒を示しており、符号9は絶縁膜としてのSiO膜を示している。
そして、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3は、少なくとも上部(上部側面)が互いに接触している。
また、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2の周囲が空洞になっている。
本実施形態では、基板1は、例えば表面にn型GaAs層6を有するGaAs基板(半導体基板)である。高周波動作を考慮すると、表面にn型GaAs層6を有する半絶縁性GaAs基板[例えば半絶縁性GaAs(111)B基板]を用いるのが好ましい。
複数のナノワイヤダイオード4は、それぞれ、基板1の上方、ここでは、n型GaAs層6上に設けられている。
つまり、複数のナノワイヤダイオード4は、それぞれ、少なくともInAsを含むn型半導体(第1導電型半導体)2と、少なくともGaSbを含むp型半導体(第2導電型半導体)3とからなり、n型GaAs層6上に設けられたn型半導体2の上方にp型半導体3が接合されている。
このため、n型GaAs層6は、GaAs基板1とn型半導体2の間に設けられていることになる。
ここでは、n型半導体2は、n型InAsであり、p型半導体3は、p型GaAsSbである。
なお、これに限られるものではなく、n型半導体2は、少なくともInAsを含むものであれば良く、例えばInGaAsなどであっても良い。また、p型半導体3は、少なくともGaSbを含むものであれば良く、例えばGaSb、AlGaSbなどであっても良い。
例えば、n型半導体2は、InAs又はInGaAsからなり、p型半導体3は、GaSb、GaAsSb、AlGaSbからなるものとすれば良い。
また、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2をn型ナノワイヤ又はn型半導体層ともいい、p型半導体3をp型ナノワイヤ又はp型半導体層ともいう。また、ナノワイヤをナノワイヤ型半導体又は半導体ナノワイヤともいう。
また、ここでは、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2の上方にp型半導体3が接合されてpn接合部7が形成されるようにしているが、これに限られるものではなく、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2の上方にp型半導体3が接合されていれば良い。
例えば、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2の上部及びp型半導体3の下部の少なくとも一方をドーピングされていない部分(アンドーピング部)とし、これらが接合されてpin接合部が形成されるようにしても良い。
絶縁膜5は、例えばBCBからなる層間絶縁膜であり、ここでは、複数のナノワイヤダイオードの周囲を覆っている。
また、本実施形態では、n型GaAs層6は、複数のナノワイヤダイオード4の側方へ延びており、n型GaAs層6の複数のナノワイヤダイオード4の側方へ延びている部分に第1電極(下部電極)10が設けられており、p型半導体3の上側に第2電極11が設けられている(例えば図13参照)。また、p型半導体3上にAu触媒8を備える。
そして、本実施形態では、図1、図2に示すように、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3(ここではp-GaAsSb;p型半導体3の側面)は、全長にわたって互いに接触している。
これは、「複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3は、少なくとも上部が互いに接触している」との規定に含まれる。
ここでは、p型半導体3は、n型半導体2よりも断面サイズが大きくなっている。
このように、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3が互いに接触するようにし、側面同士が接続されるようにして、これらの隙間を埋めることで、絶縁膜5を形成するために絶縁材料で埋め込んでも、これらの隙間に絶縁材料が入り込まないようにすることができる。
なお、絶縁材料が入り込まないようにすることができるのであれば、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3とp型半導体3の間の隙間は完全に埋められていなくても良い(例えば図2参照)。
但し、確実に絶縁材料が入り込まないようにするには、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3とp型半導体3の間の隙間がなくなるように隣接するp型半導体同士が接触するようにし、上部を閉じるのが好ましい(例えば図2中、符号Xで示す部分を右側に示した図を参照)。
また、本実施形態では、図3に示すように、複数のナノワイヤダイオード4のうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成するn型半導体2(ここではn-InAs;n型半導体2の側面)は、互いに接触している。
ここでは、n型半導体2の全長にわたって互いに接触しており、n型半導体2の側面同士が接続されている。
また、図1、図3に示すように、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成するn型半導体2の周囲が空洞になっている。つまり、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2の周囲が空洞になっている。
この場合、最外周を構成する隣り合うナノワイヤダイオード4(4X)を構成するn型半導体2同士は接触しており、その内側に位置する複数のナノワイヤダイオード4(4Y)のそれぞれを構成するn型半導体2は適度な間隔で配置され、隣り合うn型半導体2の間は間隔があいているものとなる。
ここでは、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成するn型半導体2は、複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成するn型半導体2よりも断面サイズが大きくなっている。
ここで、図4中、上側は、内側に位置する複数のナノワイヤダイオード4Yの集合体を示している。また、図4中、上側に示すように、p型半導体3(ここではp-GaAsSb)同士は接触しているが、n型半導体2(ここではn-InAs)の間には適度な間隔があいている。
また、図4中、下側は、最外周を構成する複数のナノワイヤダイオード4Xを示している。また、図4中、下側に示すように、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成するn型半導体2(ここではn-InAs)、p型半導体3(ここではp-GaAs)は、共に隣り合うもの同士が接触している。
なお、図4の上側に示すものと図4の下側に示すものは同時に形成されるが、ナノワイヤダイオード4の間隔や形状を分かりやすくするために分解して図示している。
また、確実に絶縁材料が入り込まないようにするために、例えば図5に示すように、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3とp型半導体3の間の隙間がなくなるようにp型半導体3を成長させ、隣接するp型半導体同士が接続されるようにするのが好ましい。
このように、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3は相互に接触しており、n型半導体2は最外周のみ接触しており、それ以外の内側に位置するn型半導体2の周囲が空洞になっている。
つまり、複数のナノワイヤダイオード4は、上部を構成する隣り合うナノワイヤダイオード同士(p型半導体3同士)が接触してこれらの間隔(隙間)が埋まっており、蓋状になっている(例えば図2参照)。
また、最外周を構成する隣り合うナノワイヤダイオード4X同士(最外周のn型半導体2同士)が接触してこれらの間隔(隙間)が埋まっており、内側のナノワイヤダイオード4Y(内側のn型半導体2)を壁状に取り囲む構造になっている(例えば図3参照)。
このように、複数のナノワイヤダイオード4は、周辺(側面)及び上面に隙間がなく、内部のみに空間があいているものとなるため(例えば図1参照)、絶縁膜(層間絶縁膜)5を形成するために絶縁材料で埋め込んでも複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2の間の空間に絶縁材料が入らないようにすることができる。
この結果、複数のナノワイヤダイオード4の周囲を埋め込むように絶縁膜5を設けても、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2の周囲が空洞になる。
これにより、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2とp型半導体3の接合部(pn接合部7)の周囲が空洞になり、pn接合部7に絶縁膜5による寄生容量が生じるのを抑制することができる。
また、複数のナノワイヤダイオード4を設ける場合に、隣接するナノワイヤダイオード4間に絶縁膜5による寄生容量が追加されてしまい、さらに寄生容量が大きくなってしまうのを抑制することができる。
なお、複数のナノワイヤダイオード4を、ナノワイヤダイオード束又はナノワイヤ束ともいう。
ところで、上述のように構成される化合物半導体装置は、以下のようにして製造することができる。
本実施形態にかかる化合物半導体装置の製造方法は、基板1の上方に設けられた第1導電型半導体(ここではn型半導体)2と、第1導電型半導体2の上方に接合された第2導電型半導体(ここではp型半導体)3とを有する複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程(例えば図6~図10参照)と、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられるように絶縁膜5を形成する工程とを含む(例えば図12参照)。
そして、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3が少なくとも上部で互いに接触し、かつ、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する(例えば図9、図10参照)。
特に、本実施形態では、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程の後に、絶縁膜5を形成する工程を行なう(例えば図12参照)。
また、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3が全長にわたって互いに接触し、複数のナノワイヤダイオード4のうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成する第1導電型半導体2が互いに接触し、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成する第1導電型半導体2の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する(例えば図9、図10照)。
また、絶縁膜5を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4の周囲が絶縁膜5で埋め込まれるように絶縁膜5を形成する(例えば図12参照)。
以下、図6~図13を参照しながら、具体例を挙げて、具体的に説明する。
まず、図6に示すように、半絶縁性GaAs基板1としての半絶縁性GaAs(111)B基板[S.I.GaAs(111)B基板]上に、n型GaAs層6としてのn-GaAs層(例えばドーピング濃度約5×1018cm-2、厚さ約200nm)を成長させる。
次いで、全面を厚さ約50nm程度の絶縁膜9としてのSiO膜でカバーする。
次に、図7に示すように、例えば電子ビーム(EB)リソグラフィーによって、ナノワイヤダイオード4を成長させるためのAu触媒8を形成する領域を規定する。
つまり、例えば電子ビーム(EB)リソグラフィーによってAu触媒8を形成する領域を規定すべく、SiO膜9上にレジストを塗布し、レジストに複数の開口を形成して、Au触媒8を形成する領域を規定する複数の開口を有するレジストマスク12を形成する。
この時に、最外周に設けられる開口は、それらの内側に設けられる開口よりもサイズ(ここでは径)を大きくする。
そして、レジストマスク12を用いて、例えばドライエッチングによって、SiO膜9をエッチングして、SiO膜9にAu触媒8を形成する領域としての複数の開口を形成する。このようにして、SiO膜9に位置を制御して開口が設けられる。なお、SiO膜9をSiOマスクともいう。
次に、図8に示すように、複数のナノワイヤダイオード4を成長させるために、例えば厚さ約30nm程度のAu触媒8を、例えば蒸着・リフトオフによって、SiO膜9に形成された複数の開口のそれぞれに設ける。
ここでは、SiO膜9に形成された複数の開口のそれぞれに設けられるAu触媒8のサイズ(ここでは直径)は、最外周に設けられているものが、それらの内側に設けられているものよりも大きくなる。
次に、図9に示すように、複数のナノワイヤダイオード4を構成する第1導電型半導体2としてのn型InAs(n型InAsナノワイヤ)を、約1μmほど同時に成長させる。
ここでは、SiO膜9に形成された複数の開口のそれぞれに設けられたAu触媒8によって、SiO膜9に形成された複数の開口のそれぞれのn-GaAs層6上に、n型InAsナノワイヤ2を成長させる。
このとき、最外周に形成されるn型InAsナノワイヤ2は、これらの内側に形成されるn型InAsナノワイヤ2よりもサイズ(ここでは直径;ナノワイヤ径)が大きくなる。このため、最外周に形成されるn型InAsナノワイヤ2は互いに近接するもの同士が接触して、n型InAsナノウォールを形成する。一方、これらの内側に形成されるn型InAsナノワイヤ2の間には空間が形成される。
続いて、図10に示すように、複数のナノワイヤダイオード4を構成する第2導電型半導体3としてのp型GaAsSb(p型GaAsSbナノワイヤ)を、n型InAsナノワイヤ2上に、約1μmほど同時に成長させる。
ここでは、n型InAsナノワイヤ2に連続してp型GaAsSbナノワイヤ3を成長させる。
ここで、GaAsSbはInAsよりも太く成長する性質(特徴)があるため、隣り合うp型GaAsSbナノワイヤ3は互いに接触して成長することになる。なお、下側のn-InAsナノワイヤ2のピッチを適度に狭く保つことで、上側の太いp-GaAsSbナノワイヤ3は隣り合うものが接触する程度に並べることが可能である。
このようにして、複数のn型InAsナノワイヤ2のそれぞれにp型GaAsSbナノワイヤ3が接合されて、複数のナノワイヤダイオード4が形成される。
つまり、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型GaAsSb(ナノワイヤ)3が少なくとも上部で(ここでは全長にわたって)互いに接触し、かつ、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型InAs(ナノワイヤ)2の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4が形成される。
ここでは、複数のナノワイヤダイオード4のうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成するn型InAs(ナノワイヤ)2が互いに接触し、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成するn型InAs(ナノワイヤ)2の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4が形成される(例えば図2~図4参照)。
次に、図11に示すように、例えばフォトリソグラフィーによって下部電極(第1電極)10の領域を規定し、例えばドライエッチングでSiO膜9を開口する。
そして、例えばAuGe/Au(厚さ約20nm/約400nm)からなる金属を蒸着し、リフトオフした後、熱処理を行なうことで、n-GaAs層6とオーミックコンタクトを形成する。
このようにして、n-GaAs層6の複数のナノワイヤダイオード4の側方へ延びている部分に、例えばAuGe/Auからなる下部電極(オーミック電極)10を形成する。なお、下部電極10をカソード電極ともいう。
次に、例えばフォトリソグラフィーによって上部電極(第2電極)11の領域を規定し、例えばPt(約300nm)からなる金属を蒸着し、リフトオフする。
このようにして、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型GaAsSbナノワイヤ3の上側に、例えばPtからなる上部電極11を形成する。なお、上部電極11をアノード電極ともいう。
次に、図12に示すように、全体を例えばBCBからなる絶縁膜(層間絶縁膜;BCB層間絶縁膜)5で埋め込んで、複数のナノワイヤダイオード4の全体をパッシベーションする。
このようにして、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられるように、即ち、複数のナノワイヤダイオード4の周囲が絶縁膜5で埋め込まれるように、絶縁膜5を形成する。
このように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程の後に、絶縁膜5を形成する工程を行なう。
次いで、例えばフォトリソグラフィーによって、上部電極11及び下部電極10の上面まで達するコンタクトホール13、14を形成し、上部電極11及び下部電極10の上面を露出させる。
そして、図13に示すように、例えばフォトリソグラフィーによって、コンタクト配線15、16を形成する領域を規定し、例えばAuめっきによって、上部電極11及び下部電極10のそれぞれに接続されるように、コンタクト配線15、16を形成する。その後、レジストは除去する。
このようにして、本実施形態の具体例の化合物半導体装置を製造することができる。
ところで、上述のように構成しているのは、以下の理由による。
例えば、無線通信の受信機用の検波器やエネルギーハーベスタのエネルギー変換素子として、通常はショットキーダイオードが用いられる。
より検波感度や変換効率が高い素子として、バンド間トンネル現象を利用したバックワードダイオードがある(例えば図14参照)。
ダイオードを高効率化するためには、pn接合部の面積を縮小して接合容量を抑制することが効果的である。
通常のメサ型のダイオードではpn接合部の面積を縮小するのにも限界があったため、素子をナノワイヤ化する方法が用いられる(例えば図15参照)。
例えばGaAs(111)B基板の上方にn-InAsとp-GaAsSbからならナノワイヤ化したトンネルダイオードを形成することで、pn接合部の面積を縮小することが可能である。
しかしながら、このようなナノワイヤダイオードでは、上部のp-GaAsSbにオーミック電極を設けるために、ナノワイヤダイオードの周囲に絶縁膜(層間絶縁膜)を設け、上部のp-GaAsSbの上側に電極金属を形成する。
この場合、ナノワイヤダイオードは絶縁膜の中に埋もれるため、pn接合部に絶縁膜による寄生容量が追加されてしまう(例えば図16参照)。
特に、抵抗を小さくするために複数のナノワイヤダイオードを束ねた構造を採用する場合、隣接するナノワイヤダイオード間にも絶縁膜による寄生容量が追加されてしまうため、さらに寄生容量が大きくなってしまう(例えば図17参照)。
そして、寄生容量が大きくなると高周波特性が劣化することになるため、ナノワイヤダイオード本来の特性が得られなくなる。
このため、例えばエネルギーハーベスタに用いた場合に電力を変換するときの変換効率の低下を招き、通信用の検波器に用いた場合に検波感度の低下を招くことになる。
そこで、ナノワイヤダイオードの周囲の絶縁膜による寄生容量を低減すべく、上述のような構成を採用している。
ところで、上述のようなナノワイヤダイオード4を含む化合物半導体装置は、例えば図18に示すような微小電力のエネルギーハーベスティングに用いられるエネルギーハーベスタ、あるいは、例えば図19に示すようなマイクロ波、ミリ波、テラヘルツ波などの高周波信号を検波する検波器(通信用検波器;受信機用検波器)として利用することができる。
ここでは、エネルギーハーベスタは、例えば図18に示すように、アンテナ17と、電力変換器18と、昇圧器19と、二次電池20とを備える。
また、電力変換器18は、ダイオード21と、キャパシタ22と、インダクタ23とを備える。
そして、ダイオード21に、上述のように構成されるナノワイヤダイオード4を適用することができる。
また、検波器は、例えば図19に示すように、アンテナ24と、ダイオード25と、インダクタ26とを備える。
そして、ダイオード25に、上述のように構成されるナノワイヤダイオード4を適用することができる。
これらのエネルギーハーベスタや検波器は、上述のように構成されるナノワイヤダイオード4を備え、ナノワイヤダイオード4の集合体の内部に空洞を設けることで、複数のナノワイヤダイオード4の周囲の絶縁膜5による寄生容量を低減することができる。
このため、配線後のナノワイヤダイオード4の高周波特性に劣化がなく、ナノワイヤダイオード本来の特性を得ることができる。
つまり、上述のように構成されるナノワイヤダイオード4を用いることで、ダイオードの高周波化に寄与できる。
この結果、例えばエネルギーハーベスタに用いた場合(例えば図18参照)に、効率良く電力エネルギー変換が行なえるようになり、エネルギー変換効率が向上する。
また、例えば通信用検波器に用いた場合(例えば図19参照)に、検波感度の劣化を引き起こさないようにすることができる。
したがって、本実施形態にかかる化合物半導体装置及びその製造方法、検波器、エネルギーハーベスタは、ナノワイヤダイオード4の周囲の絶縁膜5による寄生容量を低減することができるという効果を有する。
なお、上述の実施形態では、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3が、全長にわたって互いに接触しているものとしているが、これに限られるものではなく、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体(第2導電型半導体)3は、少なくとも上部が互いに接触していれば良い。
例えば、図20に示すように、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3は、上部(上部側面)3Yが互いに接触しており、下部3Xの周囲が空洞になっていても良い。なお、これを第1変形例という。
つまり、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の上側部分3Yだけがその全長にわたって互いに接触し、その側面同士が接続されるようにしても良い。
ここでは、第2導電型半導体(ここではp型半導体)3は、上部3Yの断面サイズが下部3Xの断面サイズよりも大きくなっている。
このように、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3の上側部分3Yだけが互いに接触するようにし、側面同士が接続されるようにして、これらの隙間を埋めることで、絶縁膜5を形成するために絶縁材料で埋め込んでも、これらの隙間に絶縁材料が入り込まないようにすることができる。
なお、絶縁材料が入り込まないようにすることができるのであれば、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3の上側部分3Yとp型半導体3の上側部分3Yの間の隙間は完全に埋められていなくても良い。
但し、確実に絶縁材料が入り込まないようにするには、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型半導体3の上側部分3Yとp型半導体3の上側部分3Yの間の隙間がなくなるように隣接するp型半導体3の上側部分3Y同士が接触するようにして、上部を閉じるのが好ましい。
また、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3は、下部3Xが互いに接触しており、複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の下部3Xの周囲が空洞になっている。
なお、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3は、全長にわたって互いに接触していることになる。また、ここでは、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の下部3Xは、全長にわたって互いに接触しており、その側面同士が接続されている。
ここでは、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の下部3Xは、複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の下部3Xよりも断面サイズが大きくなっている。
このように、本第1変形例では、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2の周囲が空洞になるだけでなく、p型半導体3の下部3Xの周囲も空洞になる。
これにより、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2とp型半導体3の接合部(pn接合部)7の周囲が空洞になり、pn接合部7に絶縁膜5による寄生容量が生じるのを抑制することができる。
また、複数のナノワイヤダイオード4を設ける場合に、隣接するナノワイヤダイオード4間(具体的には隣接するn型半導体2間及び隣接するp型半導体3間)に絶縁膜5による寄生容量が追加されてしまい、さらに寄生容量が大きくなってしまうのを抑制することができる。
この結果、ダイオード全体の高周波特性が改善される。
このため、例えばエネルギーハーベスタに用いた場合(例えば図18参照)に、効率良く電力エネルギー変換が行なえるようになり、エネルギー変換効率が向上する。
また、例えば通信用検波器に用いた場合(例えば図19参照)に、検波感度の劣化を引き起こさないようにすることができる。
なお、その他の構成は上述の実施形態の場合と同様にすれば良い。
具体的には、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の上部(上側部分)3Yを例えばp型GaSbとし、下部(下側部分)3Xを例えばp型GaAsSbとすれば良い。
つまり、上述の実施形態の構成において、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の上部3Yだけを例えばp型GaSbとすれば良い。
これにより、GaSbはGaAsSbよりも太く成長する性質を利用して、隣り合うp型GaAsSb3X間に空間(隙間)を形成するとともに、隣り合うp型GaSb3Y間が互いに接触してこれらの間の隙間が埋められているものとすることができる。
このように、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体(ここではp型半導体)3の上部3Yと下部3Xで異なるp型半導体を用いることで、上部3Yが互いに接触し、下部3Xの周囲が空洞になっているものとすることができる。
このように構成される第1変形例の化合物半導体装置は、以下のようにして製造することができる。
つまり、第1変形例の化合物半導体装置の製造方法は、上述の実施形態の化合物半導体装置の製造方法と同様に、基板1の上方に設けられた第1導電型半導体(ここではn型半導体)2と、第1導電型半導体2の上方に接合された第2導電型半導体(ここではp型半導体)3とを有する複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程(例えば図21~図26参照)と、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられるように絶縁膜5を形成する工程(例えば図20参照)とを含む。
そして、上述の実施形態の化合物半導体装置の製造方法と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3が少なくとも上部で互いに接触し、かつ、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する。
また、上述の実施形態の化合物半導体装置の製造方法と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程の後に、絶縁膜5を形成する工程を行なう。
一方、上述の実施形態の化合物半導体装置の製造方法と異なり、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3の上部3Yが互いに接触し、複数のナノワイヤダイオード4のうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成する第1導電型半導体2及び第2導電型半導体3の下部3Xが互いに接触し、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成する第1導電型半導体2及び第2導電型半導体3の下部3Xの周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する。また、絶縁膜5を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4の周囲が絶縁膜5で埋め込まれるように絶縁膜5を形成する。
以下、図21~図26を参照しながら、具体例を挙げて、具体的に説明する。
まず、図21に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、半絶縁性GaAs(111)B基板1上に、n-GaAs層6を成長させ、その表面全体にSiOを堆積させて絶縁膜9としてのSiO膜を形成する。
次に、図22に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、例えば電子ビーム(EB)リソグラフィーによって、SiO膜9上に、ナノワイヤダイオード4を成長させるための領域を規定し、例えばドライエッチングによって、SiO膜9に複数の開口を形成する。
次に、図23に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を成長させるために、Au触媒8を、例えば蒸着・リフトオフによって、SiO膜9に形成された複数の開口のそれぞれに設ける。
次に、図24に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を構成する第1導電型半導体2としてのn型InAs(n型InAsナノワイヤ)を同時に成長させる。
このとき、最外周に形成されるn型InAsナノワイヤ2(4X)は、これらの内側に形成されるn型InAsナノワイヤ2(4Y)よりもサイズ(ここでは直径)が大きくなる。このため、最外周に形成されるn型InAsナノワイヤ2(4X)は互いに近接するもの同士が接触して、n型InAsナノウォールを形成する。一方、これらの内側に形成されるn型InAsナノワイヤ2(4Y)の間には空間が形成される。
続いて、図25に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を構成する第2導電型半導体3(3X)としてのp型GaAsSb(p型GaAsSbナノワイヤ)を、n型InAsナノワイヤ2上に同時に成長させる。ここでは、n型InAsナノワイヤ2に連続してp型GaAsSbナノワイヤ3(3X)を成長させる。
ここで、GaAsSbはInAsよりも太く成長する性質があるが、ここでは、上述のn型InAsナノワイヤ2と同様に、最外周に形成されるp型GaAsSbナノワイヤ3(3X、4X)は互いに近接するもの同士が接触して、p型GaAsSbナノウォールを形成し、これらの内側に形成されるp型GaAsSbナノワイヤ3(3X、4Y)の間には空間(隙間)が形成される。
次に、図26に示すように、複数のナノワイヤダイオード4を構成する第2導電型半導体3(3Y)としてのp型GaSb(p型GaSbナノワイヤ)を、p型GaAsSbナノワイヤ3(3X)上に同時に成長させる。ここでは、p型GaAsSbナノワイヤ3(3X)に連続してp型GaSbナノワイヤ3(3Y)を成長させる。
ここで、GaSbはGaAsSbよりも太く成長する性質があるため、隣り合うp型GaSbナノワイヤ3(3Y)は互いに接触して成長することになる。
なお、ナノワイヤダイオード4の間隔、即ち、下側のn-InAs2のピッチ(間隔)を調整することで、中間のp-GaAsSb3(3X)の間には隙間ができ、上側のp-GaSb3(3Y)は隣り合うものが接触するようにすることが可能である。
このようにして、複数のn型InAsナノワイヤ2のそれぞれにp型GaAsSbナノワイヤ3(3X)及びp型GaSbナノワイヤ3(3Y)が接合されて、複数のナノワイヤダイオード4が形成される。
つまり、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型GaSb(ナノワイヤ)3(3Y)が互いに接触し、かつ、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型InAs(ナノワイヤ)2及びp型GaAsSb(ナノワイヤ)3(3X)の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4が形成される。
ここでは、複数のナノワイヤダイオード4のうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成するn型InAs(ナノワイヤ)2及びp型GaAsSb(ナノワイヤ)3Xが互いに接触し、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオード4Yのそれぞれを構成するn型InAs(ナノワイヤ)2及びp型GaAsSb(ナノワイヤ)3Xの周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4が形成される。
これにより、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型InAs2とp型GaAsSb3Xの接合部(pn接合部)7の周囲が空洞になり、pn接合部7に絶縁膜5による寄生容量が生じるのを抑制することができる。
また、複数のナノワイヤダイオード4を設ける場合に、隣接するナノワイヤダイオード4間(具体的には近接するn型InAs2間及び近接するp型GaAsSb3(3X)間)に絶縁膜5による寄生容量が追加されてしまい、さらに寄生容量が大きくなってしまうのを抑制することができる。
以降、上述の実施形態の場合と同様に、下部電極(第1電極)10、上部電極(第2電極)11、絶縁膜(層間絶縁膜)5、コンタクト配線15、16を形成して、化合物半導体装置を製造することができる。
ところで、上述の実施形態では、先に、複数のナノワイヤダイオード4を形成し、その後に、絶縁膜(層間絶縁膜)5を形成しているが、これに限られるものではなく、例えば図27~図41に示すように、先に、絶縁膜(層間絶縁膜)5(5X)を形成し、その後に、複数のナノワイヤダイオード4を形成しても良い。なお、これを第2変形例という。
第2変形例の化合物半導体装置の製造方法は、上述の実施形態の化合物半導体装置の製造方法と同様に、基板1の上方に設けられた第1導電型半導体(ここではn型半導体)2と、第1導電型半導体2の上方に接合された第2導電型半導体(ここではp型半導体)3とを有する複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程(例えば図37、図38参照)と、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられるように絶縁膜5(5X)を形成する工程(例えば図33~図36参照)とを含む。
そして、上述の実施形態の化合物半導体装置の製造方法と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3が少なくとも上部で互いに接触し、かつ、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する。
一方、上述の実施形態の化合物半導体装置の製造方法と異なり、絶縁膜5(5X)を形成する工程の後に、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程を行なう。また、絶縁膜5(5X)を形成する工程において、複数のナノワイヤダイオード4を形成する領域に開口部が形成されるように絶縁膜5(5X)を形成する。また、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程において、開口部に複数のナノワイヤダイオード4を形成する。
このようにして製造される場合、上述の実施形態の場合と異なり、絶縁膜(層間絶縁膜)5(5X)を形成する際に絶縁材料が複数のナノワイヤダイオード4の間に入り込むことを考慮しなくても良い。
このため、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成するn型半導体2(ここではn-InAs;n型半導体2の側面)は互いに接触していなくても良い。
そこで、第2変形例の化合物半導体装置は、図27に示すように、基板1の上方に設けられた第1導電型半導体(ここではn型半導体)2と、第1導電型半導体2の上方に接合された第2導電型半導体(ここではp型半導体)3とを有する複数のナノワイヤダイオード4と、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられた絶縁膜5(5X)とを備え、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3は、少なくとも上部が互いに接触しており、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2の周囲が空洞になっているものであれば良い。
ここで、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3は、全長にわたって互いに接触しているものとすれば良い。
また、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2は、最外周のものとそれらの内側のものとで断面サイズが同一になっており、第1導電型半導体2の周囲が空洞になっているものとすれば良い。
なお、上述の実施形態の場合と同様に、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3は、全長にわたって互いに接触している(少なくとも上部が互いに接触している)ものとしているのは、複数のナノワイヤダイオード4の上方に上部電極(第2電極)11を設ける必要があるためである。
なお、その他の構成は上述の実施形態の場合と同様にすれば良い。
以下、図28~図41を参照しながら、具体例を挙げて、具体的に説明する。
まず、図28に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、半絶縁性GaAs(111)B基板1上に、n-GaAs層6を成長させる。
次に、図29に示すように、表面全体にSiNを堆積させて絶縁膜9としてのSiN膜9Xを形成する。
次に、図30に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、例えば電子ビーム(EB)リソグラフィーによって、SiN膜9X上に、ナノワイヤダイオード4を成長させるための領域を規定し、例えばドライエッチングによって、SiN膜9Xに複数の開口を形成する。
なお、ここでは、複数の最外周ナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型半導体2は互いに接触していなくても良いため、複数の開口のサイズ(ここでは径)は全て同一としている。
次に、図31に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を成長させるために、Au触媒8を、例えば蒸着・リフトオフによって、SiN膜9Xに形成された複数の開口のそれぞれに設ける。
なお、ここでは、SiN膜9Xに形成された複数の開口のそれぞれに設けられるAu触媒8のサイズ(ここでは直径)は全て同一となる。
次に、図32に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、例えばフォトリソグラフィーによって下部電極(第1電極)10の領域を規定し、例えばAuGe/Auからなる金属を蒸着し、リフトオフし、n-GaAs層6とオーミックコンタクトを形成する。
このようにして、n-GaAs層6の複数のナノワイヤダイオード4の側方へ延びている部分に、例えばAuGe/Auからなる下部電極(オーミック電極)10を形成する。
次に、図33~図36に示すように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する領域に開口部が形成されるように絶縁膜(層間絶縁膜)5を形成する。
つまり、まず、図33に示すように、フィラー27として耐熱性樹脂をコートし、Au触媒8が設けられている領域を覆うように例えばフォトリソグラフィー及びドライエッチングを用いて加工する。これにより、複数のナノワイヤダイオード4を形成する領域にフィラー27が形成される。
次に、図34に示すように、例えばSOGなどのSiO材をコートして、フィラー27が埋め込まれるように絶縁膜(層間絶縁膜)5としてのSiO膜5Xを形成する。
そして、図35に示すように、例えばドライエッチングによって全体をエッチバックして、フィラー27を露出させる。
その後、図36に示すように、フィラー27を選択的に除去する。
このようにして、複数のナノワイヤダイオード4を形成する領域に開口部28が形成されるように絶縁膜(層間絶縁膜)5X(5)を形成する。
次に、図37、図38に示すように、複数のナノワイヤダイオード4を形成する。つまり、上述のようにして形成された開口部28に複数のナノワイヤダイオード4を形成する。
このように、絶縁膜5X(5)を形成した後に、複数のナノワイヤダイオード4を形成する。つまり、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられるように絶縁膜5X(5)を形成する工程の後に、複数のナノワイヤダイオード4を形成する工程を行なう。
ここでは、まず、図37に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、Au触媒8を用いて、複数のナノワイヤダイオード4を構成する第1導電型半導体2としてのn型InAs(n型InAsナノワイヤ)を同時に成長させる。
なお、ここでは、n型InAsナノワイヤ2のサイズ(ここでは直径)は全て同一となる。そして、n型InAsナノワイヤ2の間には空間が形成される。
続いて、図38に示すように、上述の実施形態の場合と同様に、複数のナノワイヤダイオード4を構成する第2導電型半導体3としてのp型GaAsSb(p型GaAsSbナノワイヤ)を、n型InAsナノワイヤ2上に同時に成長させる。ここでは、n型InAsナノワイヤ2に連続してp型GaAsSbナノワイヤ3を成長させる。
ここで、GaAsSbはInAsよりも太く成長する性質があるため、隣り合うp型GaAsSbナノワイヤ3は互いに接触して成長することになる。
このようにして、複数のn型InAsナノワイヤ2のそれぞれにp型GaAsSbナノワイヤ3が接合されて、複数のナノワイヤダイオード4が形成される。
つまり、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型GaAsSb(ナノワイヤ)3が少なくとも上部で(ここでは全長にわたって)互いに接触し、かつ、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型InAs(ナノワイヤ)2の周囲が空洞になるように、複数のナノワイヤダイオード4が形成される。
これにより、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するn型InAs2とp型GaAsSb3の接合部(pn接合部)7の周囲が空洞になり、pn接合部7に絶縁膜5による寄生容量が生じるのを抑制することができる。
また、複数のナノワイヤダイオード4を設ける場合に、隣接するナノワイヤダイオード4間に絶縁膜5X(5)による寄生容量が追加されてしまい、さらに寄生容量が大きくなってしまうのを抑制することができる。
次に、図39に示すように、例えばフォトリソグラフィーによって上部電極(第2電極)11の領域を規定し、例えばPtなどの金属を蒸着し、リフトオフする。
このようにして、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成するp型GaAsSbナノワイヤ3の上側に、Ptからなる上部電極11を形成する。
次いで、図40に示すように、例えばフォトリソグラフィーによってコンタクトホール29の領域を規定し、例えばドライエッチングによって下部電極10に達するコンタクトホール29を形成する。
そして、図41に示すように、例えばフォトリソグラフィーによって、コンタクト配線30、31を形成する領域を規定し、例えばAuめっきによって、上部電極11及び下部電極10のそれぞれに接続されるように、コンタクト配線30、31を形成する。その後、レジストは除去する。
このようにして、第2変形例の化合物半導体装置を製造することができる。
なお、この第2変形例は、上述の実施形態の変形例として、即ち、上述の実施形態の製造方法を変更したものとして説明しているが、この第2変形例を、上述の第1変形例に適用することもできる。
この第2変形例を上述の第1変形例に適用する場合、絶縁膜(層間絶縁膜)5(5X)を形成する際に絶縁材料が複数のナノワイヤダイオード4の間に入り込むことを考慮しなくても良い。
このため、複数の最外周ナノワイヤダイオード4Xのそれぞれを構成するn型半導体2(n型半導体2の側面)及びp型半導体3の下部3X(p型半導体3の下部3Xの側面)は互いに接触していなくても良い。
そこで、化合物半導体装置は、基板1の上方に設けられた第1導電型半導体(ここではn型半導体)2と、第1導電型半導体2の上方に接合された第2導電型半導体(ここではp型半導体)3とを有する複数のナノワイヤダイオード4と、複数のナノワイヤダイオード4の周囲に設けられた絶縁膜5(5X)とを備え、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体2は、少なくとも上部が互いに接触しており、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2の周囲が空洞になっているものであれば良い。
また、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3は、上部3Yが互いに接触しており、下部3Xの周囲が空洞になっているものであれば良い。
ここで、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3の上部3Yは、全長にわたって互いに接触しているものとすれば良い。
また、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第1導電型半導体2及び第2導電型半導体3の下部3Xは、最外周のものとそれらの内側のものとで断面サイズが同一になっており、第1導電型半導体2及び第2導電型半導体3の下部3Xの周囲が空洞になっているものとすれば良い。
なお、上述の実施形態の場合と同様に、複数のナノワイヤダイオード4のそれぞれを構成する第2導電型半導体3は、上部3Yが互いに接触している(少なくとも上部が互いに接触している)ものとするのは、複数のナノワイヤダイオード4の上方に上部電極(第2電極)11を設ける必要があるためである。
なお、上述の実施形態及び各変形例では、基板1をGaAs基板としているが、これに限られるものではなく、例えば、Si、InP、GaSbなどの基板を用いても良い。
また、高周波動作を考慮すると基板1は半絶縁性の方が望ましいため、上述の実施形態及び各変形例では、基板1を半絶縁性基板としているが、半絶縁性基板でなくても良い。
また、上述の実施形態及び各変形例では、基板1上に形成する絶縁膜9をSiO膜としているが、これに限られるものではなく、例えばSiNなどの他の絶縁膜としても良い。
また、上述の実施形態及び各変形例において、複数のナノワイヤダイオード4の全体を、例えばSiN、SiO、Alなどの絶縁膜(薄い絶縁膜)でカバーされるようにしても良い。
また、上述の実施形態及び各変形例では、ナノワイヤダイオード4を構成するn型半導体2(第1導電型半導体)を基板1側に設け、p型半導体3(第2導電型半導体)を基板1から遠い側に設けているが、これに限られるものではなく、逆に、ナノワイヤダイオード4を構成するp型半導体2(第1導電型半導体)を基板1側に設け、n型半導体3(第2導電型半導体)を基板1から遠い側に設けても良い。
なお、上述の実施形態及び各変形例では、Au触媒8を用いているが、これに限られるものではなく、Au触媒を用いないでも良い。
なお、本発明は、上述した実施形態及び各変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態及び各変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、
前記複数のナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が空洞になっていることを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、上部が互いに接触しており、下部の周囲が空洞になっていることを特徴とする、付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)
前記第2導電型半導体は、上部の断面サイズが下部の断面サイズよりも大きいことを特徴とする、付記2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、全長にわたって互いに接触していることを特徴とする、付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記5)
前記第2導電型半導体は、前記第1導電型半導体よりも断面サイズが大きいことを特徴とする、付記4に記載の化合物半導体装置。
(付記6)
前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体は、互いに接触しており、
前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が空洞になっており、
前記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、下部が互いに接触しており、
前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体の下部の周囲が空洞になっていることを特徴とする、付記2又は3に記載の化合物半導体装置。
(付記7)
前記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体の下部は、前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体の下部よりも断面サイズが大きいことを特徴とする、付記6に記載の化合物半導体装置。
(付記8)
前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体は、互いに接触しており、
前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が空洞になっていることを特徴とする、付記4又は5に記載の化合物半導体装置。
(付記9)
前記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体は、前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体よりも断面サイズが大きいことを特徴とする、付記8に記載の化合物半導体装置。
(付記10)
前記第1導電型半導体は、n型半導体であって、少なくともInAsを含み、
前記第2導電型半導体は、p型半導体であって、少なくともGaSbを含むことを特徴とする、付記1~9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記11)
前記第1導電型半導体は、InAs又はInGaAsからなり、
前記第2導電型半導体は、GaSb、GaAsSb、AlGaSbからなることを特徴とする、付記10に記載の化合物半導体装置。
(付記12)
前記基板と前記第1導電型半導体の間に設けられ、前記複数のナノワイヤダイオードの側方へ延びているn型GaAs層と、
前記n型GaAs層の前記複数のナノワイヤダイオードの側方へ延びている部分に設けられた第1電極と、
前記第2導電型半導体の上側に設けられた第2電極とを備えることを特徴とする、付記10又は11に記載の化合物半導体装置。
(付記13)
前記第2導電型半導体上にAu触媒を備えることを特徴とする、付記10~12のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記14)
アンテナと、
前記アンテナに接続された化合物半導体装置とを備え、
前記化合物半導体装置は、
基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、
前記複数のナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が空洞になっていることを特徴とする検波器。
(付記15)
アンテナと、
前記アンテナに接続され、化合物半導体装置を含む電力変換器とを備え、
前記化合物半導体装置は、
基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、
前記複数のナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、
前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が空洞になっていることを特徴とするエネルギーハーベスタ。
(付記16)
基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードを形成する工程と、
前記複数のナノワイヤダイオードの周囲に設けられるように絶縁膜を形成する工程とを含み、
前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が少なくとも上部で互いに接触し、かつ、前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が空洞になるように、前記複数のナノワイヤダイオードを形成することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記絶縁膜を形成する工程の後に、前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程を行ない、
前記絶縁膜を形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードを形成する領域に開口部が形成されるように前記絶縁膜を形成し、
前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記開口部に前記複数のナノワイヤダイオードを形成することを特徴とする、付記16に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程の後に、前記絶縁膜を形成する工程を行ない、
前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体の上部が互いに接触し、前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体及び前記第2導電型半導体の下部が互いに接触し、前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体及び前記第2導電型半導体の下部の周囲が空洞になるように、前記複数のナノワイヤダイオードを形成し、
前記絶縁膜を形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードの周囲が前記絶縁膜で埋め込まれるように前記絶縁膜を形成することを特徴とする、付記16に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記19)
前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程の後に、前記絶縁膜を形成する工程を行ない、
前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が全長にわたって互いに接触し、前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体が互いに接触し、前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が空洞になるように、前記複数のナノワイヤダイオードを形成し、
前記絶縁膜を形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードの周囲が前記絶縁膜で埋め込まれるように前記絶縁膜を形成することを特徴とする、付記16に記載の化合物半導体装置の製造方法。
1 基板
2 第1導電型半導体
3 第2導電型半導体
3X 第2導電型半導体の下部
3Y 第2導電型半導体の上部
4 ナノワイヤダイオード
4X 最外周ナノワイヤダイオード
4Y 内側ナノワイヤダイオード
5 絶縁膜(層間絶縁膜)
5X SiO膜(絶縁膜;層間絶縁膜)
6 n型GaAs層
7 pn接合部
8 Au触媒
9 絶縁膜(SiO膜)
9X 絶縁膜(SiN膜)
10 第1電極(下部電極)
11 第2電極(上部電極)
12 レジストマスク
13、14 コンタクトホール
15、16 コンタクト配線
17 アンテナ
18 電力変換器
19 昇圧器
20 二次電池
21 ダイオード
22 キャパシタ
23 インダクタ
24 アンテナ
25 ダイオード
26 インダクタ
27 フィラー
28 開口部
29 コンタクトホール
30、31 コンタクト配線

Claims (13)

  1. 基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、
    前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、
    前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、
    前記複数のナノワイヤダイオードのうち前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも前記第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられることを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、上部が互いに接触しており、下部の周囲が前記空洞になっていることを特徴とする、請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、全長にわたって互いに接触していることを特徴とする、請求項1に記載の化合物半導体装置。
  4. 記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体は、互いに接触しており、
    記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が前記空洞になっており、
    前記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、下部が互いに接触しており、
    前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体の下部の周囲が前記空洞になっていることを特徴とする、請求項2に記載の化合物半導体装置。
  5. 記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体は、互いに接触しており、
    記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が前記空洞になっていることを特徴とする、請求項3に記載の化合物半導体装置。
  6. 前記第1導電型半導体は、n型半導体であって、少なくともInAsを含み、
    前記第2導電型半導体は、p型半導体であって、少なくともGaSbを含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  7. 前記基板と前記第1導電型半導体の間に設けられ、前記複数のナノワイヤダイオードの側方へ延びているn型GaAs層と、
    前記n型GaAs層の前記複数のナノワイヤダイオードの側方へ延びている部分に設けられた第1電極と、
    前記第2導電型半導体の上側に設けられた第2電極とを備えることを特徴とする、請求項6に記載の化合物半導体装置。
  8. アンテナと、
    前記アンテナに接続された化合物半導体装置とを備え、
    前記化合物半導体装置は、
    基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、
    前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、
    前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、
    前記複数のナノワイヤダイオードのうち前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも前記第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられることを特徴とする検波器。
  9. アンテナと、
    前記アンテナに接続され、化合物半導体装置を含む電力変換器とを備え、
    前記化合物半導体装置は、
    基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードと、
    前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられた絶縁膜とを備え、
    前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体は、少なくとも上部が互いに接触しており、
    前記複数のナノワイヤダイオードのうち前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも前記第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられることを特徴とするエネルギーハーベスタ。
  10. 基板の上方に設けられた第1導電型半導体と、前記第1導電型半導体の上方に接合された第2導電型半導体とを有する複数のナノワイヤダイオードを形成する工程と、
    前記複数のナノワイヤダイオードのうち最外周に位置する複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲に設けられるように絶縁膜を形成する工程とを含み、
    前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が少なくとも上部で互いに接触し、かつ、前記複数のナノワイヤダイオードのうち前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの内側に位置する複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体よりも大きな水平断面サイズを有することで少なくとも前記第1導電型半導体の周囲に形成した空間空洞として用いられるように、前記複数のナノワイヤダイオードを形成することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  11. 前記絶縁膜を形成する工程の後に、前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程を行ない、
    前記絶縁膜を形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードを形成する領域に開口部が形成されるように前記絶縁膜を形成し、
    前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記開口部に前記複数のナノワイヤダイオードを形成することを特徴とする、請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  12. 前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程の後に、前記絶縁膜を形成する工程を行ない、
    前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体の上部が互いに接触し、前記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体及び前記第2導電型半導体の下部が互いに接触し、前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体及び前記第2導電型半導体の下部の周囲が前記空洞になるように、前記複数のナノワイヤダイオードを形成し、
    前記絶縁膜を形成する工程において、前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲が前記絶縁膜で埋め込まれるように前記絶縁膜を形成することを特徴とする、請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  13. 前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程の後に、前記絶縁膜を形成する工程を行ない、
    前記複数のナノワイヤダイオードを形成する工程において、前記複数のナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第2導電型半導体が全長にわたって互いに接触し、前記複数の最外周ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体が互いに接触し、前記複数の内側ナノワイヤダイオードのそれぞれを構成する前記第1導電型半導体の周囲が前記空洞になるように、前記複数のナノワイヤダイオードを形成し、
    前記絶縁膜を形成する工程において、前記複数の最外周ナノワイヤダイオードの周囲が前記絶縁膜で埋め込まれるように前記絶縁膜を形成することを特徴とする、請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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