JP2018037521A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合面積をナノワイヤ径より大幅に縮小することができ、接合容量を抑制することにより、感度及びエネルギー変換効率の大幅な向上を実現する半導体装置を得る。【解決手段】ナノワイヤ状の第1半導体層11、第1半導体層11に接続された、電子障壁となる第2半導体層12、第1半導体層及び第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層13、第2半導体層12に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層14を備えており、第3半導体層13と第4半導体層14とは、第2半導体層12を介してトンネル接合している。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関するものである。
検波器やエネルギー変換素子として、ショットキーダイオードが用いられている。より検波感度やエネルギー変換効率が高いダイオードとして、バンド間トンネル現象を利用したバックワードダイオードがある。バックワードダイオードを高感度化するには、接合部の容量(接合容量)を抑制することが効果的である。そのためには、接合部の面積(接合面積)を縮小すると良い。通常では、メサエッチングを行って接合面積を縮小させるが、微小サイズになるとメサ側壁の形状制御が難しいという問題があった。特に、メササイズが1μm以下になると形状の再現性が乏しくなる。垂直性を保つためにドライエッチングで加工を行うと、側壁にダメージが入り、キャリアの減少によってデバイス動作が不安定になるという問題があった。
より小さいサイズの接合部を作製する手段として、ナノワイヤを用いたバックワードダイオード(ナノワイヤダイオード)が開発されている(例えば、特許文献1参照)。ナノワイヤを用いることにより、接合部のサイズを100nm以下とすることが容易となる。
特表2013−508966号公報 特表2015−529006号公報
ナノワイヤダイオードでは、接合面積を小さくすることができるが、更に小さな接合面積を実現させれば、感度やエネルギー変換効率の向上に寄与することが可能となる。通常のナノワイヤダイオードでは、トンネルバリアを用いる構造が考えられる。しかしながらこの場合、ナノワイヤを形成する際に、ナノワイヤの成長速度が早いため、トンネルバリアの厚みを精度良く制御することが極めて困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、接合面積をナノワイヤ径より大幅に縮小することができ、接合容量を抑制することにより、感度及びエネルギー変換効率の大幅な向上を実現する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
一つの態様では、半導体装置であって、ナノワイヤ状の第1半導体層と、前記第1半導体層に接続された、電子障壁となる第2半導体層と、前記第1半導体層及び前記第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層と、前記第2半導体層に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層とを備えており、前記第3半導体層と前記第4半導体層とは、前記第2半導体層を介してトンネル接合している。
一つの態様では、半導体装置の製造方法であって、ナノワイヤ状の第1半導体層と、前記第1半導体層に接続された、電子障壁となる第2半導体層と、前記第1半導体層及び前記第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層と、前記第2半導体層に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層とを形成し、前記第3半導体層と前記第4半導体層とを、前記第2半導体層を介してトンネル接合する。
一つの側面として、接合面積をナノワイヤ径より大幅に縮小することができ、接合容量を抑制することにより、感度及びエネルギー変換効率の大幅な向上を得ることを可能とする半導体装置及びその製造方法が実現する。
第1の実施形態によるナノワイヤダイオードの主要構成を示す概略断面図である。 図1のナノワイヤダイオードにおける電流経路を示す概略断面図である。 第1の実施形態によるナノワイヤダイオード他の例について、電流経路を示す概略断面図である。 第1の実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4に引き続き、第1の実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図5に引き続き、第1の実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第2の実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7に引き続き、第2の実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図8に引き続き、第2の実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第3の実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。 第4の実施形態による駆動装置の概略構成を示す模式図である。
(第1の実施形態)
本実施形態では、半導体装置としてナノワイヤダイオードを例示し、その構成及び製造方法について図面を参照して詳細に説明する。
なお、図面において、図示の便宜上、相対的に正確な大きさ及び厚みに示していない構成部材がある。
[ナノワイヤダイオードの構成]
図1は、本実施形態によるナノワイヤダイオードの主要構成を示す概略断面図である。図2は、図3は、本実施形態によるナノワイヤダイオード他の例について、電流経路を示す概略断面図である。
本実施形態によるナノワイヤダイオードは、第1半導体層11、第2半導体層12、第3半導体層13、及び第4半導体層14を備え、これらがナノワイヤ状とされて構成されている。
図1のように、第1半導体層11は、例えば第1導電型であるn型のInAs(n−InAs)からなるナノワイヤである。第2半導体層12は、第1半導体層11に接続されており、第1半導体層11と第4半導体層14との間で障壁層(バリア層)となるものであり、例えばi型のInAs(i−InAs)からなる。第2半導体層12は、第1半導体層11と第4半導体層14との間で電子がトンネルしない厚み(例えば20nm程度)に形成されることが望ましい。第3半導体層13は、第1半導体層11及び第2半導体層12の周囲(側面)を覆うものであり、例えばn型のInAs(n−InAs)からなる。第4半導体層14は、第2半導体層12に接続されており、例えば第2導電型であるp型(ここでは高濃度のp型)のGaSb(p+−GaSb)からなるナノワイヤである。上記の半導体層からなるナノワイヤは、SiN,SiO2,Al23等の薄い絶縁膜で被覆されていても良い。
第3半導体層13及び第4半導体層14の材料としては、以下の組み合わせが考えられる。第3半導体層13がn−InAs、n−InGaAs、及びn−InPから選ばれた1種であり、第4半導体層14がp+−GaSb、p+−GaAsSb、p+−InGaSb、及びp+−InGaAsSbから選ばれた1種である。また、第3半導体層13がn−GaAsであり、第4半導体層14がp+−GaSb又はp+−GaAsSbである。また、第3半導体層13がn−InGaNであり、第4半導体層14がp+−GaN又はp+−AlGaNである。
このナノワイヤダイオードでは、第3半導体層13と第4半導体層14とが、第2半導体層12を介してトンネル接合している。第3半導体層13は、第2半導体層12(及び第1半導体層11)の側面に接触して形成されており、第4半導体層14とは非接触とされている。そのため、第3半導体層13と第4半導体層14との接合部は、極めて幅狭の環状となり、接合面積は極めて小さくなる。第2半導体層12を、第1半導体層11と第4半導体層14との間で電子がトンネルしない厚みに形成することにより、当該接合部は略線の環状となり、接合面積は更に小さくなる。この構成により、図2の矢印で示すように、第4半導体層14からの電子は、接合面積が極めて小さい環状の接合部を通って第3半導体層13に至り、その後は第3半導体層13及び第1半導体層11を通過してゆく。
このナノワイヤダイオードにおいて、図3に示すように、第1半導体層11はi型の半導体、例えばi−InGaAsを材料としても良い。この構成により、図3の矢印で示すように、第4半導体層14からの電子は、接合面積が極めて小さい環状の接合部を通って第3半導体層13に至り、その後は第1半導体層11を通ることなく第3半導体層13を通過してゆく。
本実施形態によれば、ナノワイヤ径よりも接合面積が小さく、接合容量が抑制されたナノワイヤダイオードが実現する。この構成により、マイクロ波やミリ波等の検波感度及びエネルギー変換効率の大幅な向上を得ることが可能となる。テラヘルツでの通信を行う通信装置やイメージング等のセンサにも適用可能である。
[ナノワイヤダイオードの製造方法]
図4〜図6は、本実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。なお、図1と同様の構成部材については同符号を付す。
先ず、図4(a)に示すように、n+−GaAs層22及び絶縁膜23を形成する。
詳細には、例えば半絶縁性のGaAsで表面の結晶方位が(111)Bの基板21上に、例えばエピタキシャル成長法によりn+−GaAs層22を成長する。n+−GaAs層22は、n型不純物のドーズ量が5×1018cm-2程度で200nm程度の厚みに形成される。基板としては、GaAsの代わりに、Si、InP、GaAsの基板を用いても良い。基板は、高周波動作を考慮すると半絶縁性の方が望ましいが、半絶縁性でなくとも良い。
次に、n+−GaAs層22上に絶縁膜、例えばCVD法によりシリコン酸化膜を50nm程度の厚みに堆積し、例えば電子ビーム(EB)リソグラフィーによりシリコン酸化膜を加工する。以上により、n+−GaAs層22上に、n+−GaAs層22の表面を100nm以下の微細サイズで露出する開口23aを有する絶縁膜23が形成される。ナノワイヤ成長のために、開口23aから露出するn+−GaAs層22上に、触媒として例えばAuを蒸着及びリフトオフにより形成しても良い。
続いて、図4(b)に示すように、第1半導体層11及び第2半導体層12を形成する。
詳細には、絶縁膜23の開口23a内に、例えばエピタキシャル成長法によりn−InAsナノワイヤを0.5μm程度〜1.0μm程度、例えば0.5μm程度成長する。引き続き、不純物をドーピングしていないi−GaAsを例えば20nm程度成長する。以上により、第1半導体層11及び第2半導体層12が形成される。
続いて、図4(c)に示すように、第3半導体層13を形成する。
詳細には、第1半導体層11及び第2半導体層12の側面を筒状に取り囲むように、例えばエピタキシャル成長法により横方向に成長する所定条件でn−InAsを成長する。以上により、第3半導体層13が形成される。
続いて、図5(a)に示すように、第4半導体層14を形成する。
詳細には、第2半導体層12の上面に、例えばエピタキシャル成長法によりp+−GaSbナノワイヤを0.5μm程度〜1.0μm程度、例えば0.5μm程度成長する。以上により、第4半導体層14が形成される。この構造において、第3半導体層13と第4半導体層14とでは、バックワードダイオード動作するようにバンド間トンネルが生じることになる。ここで、バンド間トンネル電流が流れるのは、第3半導体層13の上面の周縁における接合面積が極めて小さい環状の接合部のみである。
続いて、図5(b)に示すように、カソード電極24を形成する。
詳細には、絶縁膜23をリソグラフィー及びエッチングにより加工し、絶縁膜23にn+−GaAs層22の表面の一部を露出する開口23bを形成する。
次に、開口23bから露出するn+−GaAs層22上に、蒸着及びリフトオフにより、例えばAuGe/Auを30nm程度/300nm程度の厚みに堆積する。以上により、カソード電極24が形成される。カソード電極24は、n+−GaAs層22を介して第1半導体層11及び第3半導体層13と電気的に接続される。
続いて、図6(a)に示すように、保護絶縁膜25を形成する。
詳細には、絶縁膜23上に、第4半導体層14を埋め込む厚みに絶縁材料、例えばBCB(Benzocyclobutene)を形成する。第4半導体層14の先端が露出するまでBCBの表面をエッチバックにより平坦化する。以上により、保護絶縁膜25が形成される。
続いて、図6(b)に示すように、アノード電極26を形成する。
詳細には、第4半導体層14の先端上を含む保護絶縁膜25上に、蒸着及びリフトオフにより、例えばPt/Auを10nm程度/300nm程度の厚みに堆積する。以上により、アノード電極26が形成される。アノード電極26は、第4半導体層14と電気的に接続される。
以上により、本実施形態によるナノワイヤダイオードが形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、接合面積を製造プロセスの限界以下まで縮小することができ、接合容量が抑制される。この構成により、マイクロ波やミリ波等の検波感度及びエネルギー変換効率の大幅な向上を得ることが可能なナノワイヤダイオードが実現する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様にナノワイヤダイオード及びその製造方法を例示するが、ナノワイヤダイオードの構成が異なる点で第1の実施形態と相違する。本実施形態では、ナノワイヤダイオードの構成をその製造方法と共に説明する。図7〜図9は、本実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法を工程順に示す概略断面図である。なお、第1の実施形態の図4〜図6と同様の構成部材については同符号を付す。
先ず、図7(a)に示すように、p+−GaSb層27及び絶縁膜23を形成する。
詳細には、例えば半絶縁性のGaAs(111)B基板21上に、例えばエピタキシャル成長法によりp+−GaSb層27を成長する。p+−GaSb層27は、p型不純物のドーズ量が1×1019cm-2程度で200nm程度の厚みに形成される。
次に、p+−GaSb層27上に絶縁膜、例えばCVD法によりシリコン酸化膜を50nm程度の厚みに堆積し、例えば電子ビーム(EB)リソグラフィーによりシリコン酸化膜を加工する。以上により、p+−GaSb層27上に、p+−GaSb層27の表面を100nm以下の微細サイズで露出する開口23aを有する絶縁膜23が形成される。ナノワイヤ成長のために、開口23aから露出するp+−GaSb層27上に、触媒として例えばAuを蒸着及びリフトオフにより形成しても良い。
続いて、図7(b)に示すように、第4半導体層14及び第2半導体層12を形成する。
詳細には、絶縁膜23の開口23a内に、例えばエピタキシャル成長法によりp+−GaSbナノワイヤを0.5μm程度〜1.0μm程度、例えば0.5μm程度成長する。引き続き、不純物をドーピングしていないi−GaAsを例えば20nm程度成長する。以上により、第4半導体層14及び第2半導体層12が形成される。
続いて、図7(c)に示すように、第1半導体層11を形成する。
詳細には、第4半導体層14の上面に、例えばエピタキシャル成長法によりn−InAsナノワイヤを0.5μm程度〜1.0μm程度、例えば0.5μm程度成長する。以上により、第1半導体層11が形成される。
続いて、図8(a)に示すように、第3半導体層13を形成する。
詳細には、第1半導体層11及び第2半導体層12の側面を筒状に取り囲むように、例えばエピタキシャル成長法により横方向に成長する所定条件でn−InAsを成長する。以上により、第3半導体層13が形成される。この構造において、第3半導体層13と第4半導体層14とでは、バックワードダイオード動作するようにバンド間トンネルが生じることになる。ここで、バンド間トンネル電流が流れるのは、第3半導体層13の上面の周縁における接合面積が極めて小さい環状の接合部のみである。
続いて、図8(b)に示すように、アノード電極28を形成する。
詳細には、絶縁膜23をリソグラフィー及びエッチングにより加工し、絶縁膜23にp+−GaSb層27の表面の一部を露出する開口23bを形成する。
次に、開口23bから露出するp+−GaSb層27上に、蒸着及びリフトオフにより、例えばPt/Auを10nm程度/300nm程度の厚みに堆積する。以上により、アノード電極28が形成される。アノード電極28は、p+−GaSb層27を介して第4半導体層14と電気的に接続される。
続いて、図9(a)に示すように、保護絶縁膜25を形成する。
詳細には、絶縁膜23上に、第1半導体層11及び第3半導体層13を埋め込む厚みに絶縁材料、例えばBCBを形成する。第1半導体層11及び第3半導体層13の先端が露出するまでBCBの表面をエッチバックにより平坦化する。以上により、保護絶縁膜25が形成される。
続いて、図9(b)に示すように、カソード電極29を形成する。
詳細には、第1半導体層11及び第3半導体層13の先端上を含む保護絶縁膜25上に、蒸着及びリフトオフにより、例えばAuGe/Auを30nm程度/300nm程度の厚みに堆積する。以上により、カソード電極29が形成される。カソード電極29は、第1半導体層11及び第3半導体層13と電気的に接続される。
以上により、本実施形態によるナノワイヤダイオードが形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、接合面積を製造プロセスの限界以下まで縮小することができ、接合容量が抑制される。この構成により、マイクロ波やミリ波等の検波感度及びエネルギー変換効率の大幅な向上を得ることが可能なナノワイヤダイオードが実現する。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様にナノワイヤダイオード及びその製造方法を例示するが、ナノワイヤダイオードの構成が異なる点で第1の実施形態と相違する。本実施形態では、ナノワイヤダイオードの構成をその製造方法と共に説明する。図10は、本実施形態によるナノワイヤダイオードの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。なお、第1の実施形態の図4〜図6と同様の構成部材については同符号を付す。
先ず、第1の実施形態と同様に、図4(a)の工程を行う。
続いて、図10(a)に示すように、第1半導体層11、第5半導体層31、及び第2半導体層12を形成する。
詳細には、絶縁膜23の開口23a内に、例えばエピタキシャル成長法によりn−InAsナノワイヤを0.5μm程度〜1.0μm程度、例えば0.5μm程度成長する。引き続き、不純物をドーピングしていないi−GaAsを例えば20nm程度成長する。引き続き、n−InAsを例えば50nm程度成長する。引き続き、不純物をドーピングしていないi−GaAsを例えば20nm程度成長する。以上により、第1半導体層11、第5半導体層31、及び第2半導体層12が形成される。
第5半導体層31は、第2半導体層12と縦方向に並ぶように形成されており、第2半導体層12と共に第1半導体層11と第4半導体層14との間で障壁層として機能する。上記したn−InAs及びi−GaAsの成長工程を3回以上繰り返し行い、第5半導体層31を複数形成するようにしても良い。
しかる後、第1の実施形態と同様に、図4(c)〜図6(b)の諸工程を行う。以上により、図10(b)に示すように、本実施形態によるナノワイヤダイオードが形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、接合面積を製造プロセスの限界以下まで縮小することができ、接合容量が抑制される。この構成により、マイクロ波やミリ波等の検波感度及びエネルギー変換効率の大幅な向上を得ることが可能なナノワイヤダイオードが実現する。
また、第2半導体層12と並んで第5半導体層31を1層以上形成することにより、バリア効果が増大し、電子(又はバンド間トンネル電流)が第3半導体層13により流れ易くなる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、第1又は第2の実施形態によるナノワイヤダイオードを備えた、いわゆるIoT(Internet of Things)センサの駆動装置を例示する。図11は、本実施形態による駆動装置の概略構成を示す模式図である。
この駆動装置は、受信アンテナ41、受信アンテナ41と接続されたダイオード42、ダイオード42と接続された平滑キャパシタ43、ダイオード42と接続された電圧一定化回路44、及び出力端子45を備えて構成されている。
受信アンテナ41は、エネルギーとして例えばマイクロ波を受信するアンテナである。ダイオード42は、第1又は第2の実施形態によるナノワイヤダイオードであり、矢印Aで示すように、受信アンテナ41から入射したマイクロ波を全波整流する。平滑キャパシタ43により、安定したDC(直流)出力が得られる。電圧一定化回路44は、DC出力を一定値にする。出力端子45は、IoTセンサの電源に接続されており、矢印Bで示すように、一定値とされたDC出力が当該電源に供給される。
本実施形態による駆動装置によれば、ナノワイヤ径よりも接合面積が小さく、接合容量が抑制されたダイオード42を備えることで、エネルギー変換効率の大幅な向上が得られ、マイクロ波等の微小電力の高効率なハーベスティングに寄与する。これにより、低電力で動作可能なIoTセンサを、電池等を用いることなく高効率に駆動することができる。
以下、半導体装置及びその製造方法、並びに駆動装置の諸態様について、付記としてまとめて記載する。
(付記1)ナノワイヤ状の第1半導体層と、
前記第1半導体層に接続された、電子障壁となる第2半導体層と、
前記第1半導体層及び前記第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層と、
前記第2半導体層に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層と、
を備えており、
前記第3半導体層と前記第4半導体層とは、前記第2半導体層を介してトンネル接合していることを特徴とする半導体装置。
(付記2)前記第2半導体層は、前記第1半導体層と前記第4半導体層との間で電子がトンネルしない厚みに形成されていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)前記第1半導体層は第1導電型であり、前記第3半導体層及び前記第4半導体層は第2導電型であることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記4)前記第1半導体層は第1導電型であり、前記第3半導体層は第2導電型であり、前記第4半導体層はi型であることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記5)基板の上方に、前記第1半導体層の先端を下面として立設されていることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記6)基板の上方に、前記第4半導体層の先端を下面として立設されていることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7)前記第4半導体層と接続された前記第2半導体層と縦方向に並ぶように、電子障壁となる少なくとも1つの第5半導体層を備えたことを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記8)ナノワイヤ状の第1半導体層と、
前記第1半導体層に接続された、電子障壁となる第2半導体層と、
前記第1半導体層及び前記第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層と、
前記第2半導体層に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層と、
を形成し、
前記第3半導体層と前記第4半導体層とを、前記第2半導体層を介してトンネル接合することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記9)前記第2半導体層を、前記第1半導体層と前記第4半導体層との間で電子がトンネルしない厚みに形成することを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)前記第1半導体層を第1導電型に、前記第3半導体層及び前記第4半導体層を第2導電型に形成することを特徴とする付記8又は9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)前記第1半導体層を第1導電型に、前記第3半導体層を第2導電型に、前記第4半導体層をi型に形成することを特徴とする付記8又は9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)基板の上方に、前記第1半導体層を成長し、
前記第1半導体層に続いて、前記第1半導体層上に前記第2半導体層を形成し、
前記第2半導体層に続いて、前記第3半導体層を形成し、
前記第3半導体層に続いて、前記第4半導体層を形成することを特徴とする付記8〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)基板の上方に、前記第4半導体層を成長し、
前記第4半導体層に続いて、前記第4半導体層上に前記第2半導体層を形成し、
前記第2半導体層に続いて、前記第1半導体層を形成し、
前記第1半導体層に続いて、前記第3半導体層を形成することを特徴とする付記8〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)前記第4半導体層と接続された前記第2半導体層と縦方向に並ぶように、電子障壁となる少なくとも1つの第5半導体層を形成することを特徴とする付記8〜13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)受信アンテナと、
前記受信アンテナと接続されたダイオードと、
前記ダイオードと接続された平滑キャパシタと、
前記ダイオードと接続された電圧一定化回路と、
を含み、
前記ダイオードは、
ナノワイヤ状の第1半導体層と、
前記第1半導体層に接続された、電子障壁となる第2半導体層と、
前記第1半導体層及び前記第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層と、
前記第2半導体層に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層と、
を備えており、
前記第3半導体層と前記第4半導体層とは、前記第2半導体層を介してトンネル接合していることを特徴とする駆動装置。
11 第1半導体層
12 第2半導体層
13 第3半導体層
14 第4半導体層
21 基板
22 n+−GaAs層
23 絶縁膜
23a,23b 開口
24,29 カソード電極
25 保護絶縁膜
26,28 アノード電極
27 p+−GaSb層
31 第5半導体層
41 受信アンテナ
42 ダイオード
43 平滑キャパシタ
44 電圧一定化回路
45 出力端子

Claims (14)

  1. ナノワイヤ状の第1半導体層と、
    前記第1半導体層に接続された、電子障壁となる第2半導体層と、
    前記第1半導体層及び前記第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層と、
    前記第2半導体層に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層と、
    を備えており、
    前記第3半導体層と前記第4半導体層とは、前記第2半導体層を介してトンネル接合していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2半導体層は、前記第1半導体層と前記第4半導体層との間で電子がトンネルしない厚みに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1半導体層は第1導電型であり、前記第3半導体層及び前記第4半導体層は第2導電型であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1半導体層は第1導電型であり、前記第3半導体層は第2導電型であり、前記第4半導体層はi型であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 基板の上方に、前記第1半導体層の先端を下面として立設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 基板の上方に、前記第4半導体層の先端を下面として立設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第4半導体層と接続された前記第2半導体層と縦方向に並ぶように、電子障壁となる少なくとも1つの第5半導体層を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. ナノワイヤ状の第1半導体層と、
    前記第1半導体層に接続された、電子障壁となる第2半導体層と、
    前記第1半導体層及び前記第2半導体層の周囲を覆う第3半導体層と、
    前記第2半導体層に接続された、ナノワイヤ状の第4半導体層と、
    を形成し、
    前記第3半導体層と前記第4半導体層とを、前記第2半導体層を介してトンネル接合することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2半導体層を、前記第1半導体層と前記第4半導体層との間で電子がトンネルしない厚みに形成することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1半導体層を第1導電型に、前記第3半導体層及び前記第4半導体層を第2導電型に形成することを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1半導体層を第1導電型に、前記第3半導体層を第2導電型に、前記第4半導体層をi型に形成することを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 基板の上方に、前記第1半導体層を成長し、
    前記第1半導体層に続いて、前記第1半導体層上に前記第2半導体層を形成し、
    前記第2半導体層に続いて、前記第3半導体層を形成し、
    前記第3半導体層に続いて、前記第4半導体層を形成することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 基板の上方に、前記第4半導体層を成長し、
    前記第4半導体層に続いて、前記第4半導体層上に前記第2半導体層を形成し、
    前記第2半導体層に続いて、前記第1半導体層を形成し、
    前記第1半導体層に続いて、前記第3半導体層を形成することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第4半導体層と接続された前記第2半導体層と縦方向に並ぶように、電子障壁となる少なくとも1つの第5半導体層を形成することを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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