JP7167373B1 - 焼却灰の処理方法及び焼却灰の処理装置、並びに製鋼原料 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]
金属屑含有焼却灰から金属屑を篩い分けることにより焼却灰中の金属屑含有量を低減するための、焼却灰の処理方法であって、
工程(a):第一トロンメルにより前記金属屑含有焼却灰から金属屑Aを篩い分け、第一処理焼却灰を得る工程、及び
工程(b):第二トロンメルにより前記第一処理焼却灰から金属屑Bを篩い分け、最終焼却灰を得る工程、但し、第二トロンメルは第一トロンメルが有するメッシュよりも小さい篩目のメッシュを有する、
を含む、前記処理方法。
[2]
工程(c):金属屑A及び金属屑Bを合わせて製鋼原料を得る工程、をさらに含む[1]に記載の処理方法。
[3]
前記第一トロンメルが8mm~17mmの篩目を有するメッシュを備える、[1]又は[2]に記載の処理方法。
[4]
前記第二トロンメルが6mm~13mmの篩目を有するメッシュを備える、[1]~[3]のいずれかに記載の処理方法。
[5]
焼却灰の処理効率が2.0~5.5t/hである、[1]~[4]のいずれかに記載の処理方法。
[6]
金属屑含有焼却灰から金属屑Aと第一処理焼却灰とを篩い分けるための、8mm~17mmの篩目を有するメッシュを備える第一トロンメル、及び
前記第一処理焼却灰から金属屑Bと最終焼却灰とを篩い分けるための、6mm~13mmの篩目を有するメッシュを備える第二トロンメル、但し、第二トロンメルは第一トロンメルが有するメッシュよりも小さい篩目のメッシュを有する、
を備える、焼却灰処理装置。
[7]
焼却灰の処理効率が2.0~5.5t/hである、[6]に記載の処理装置。
[8]
金属屑含有焼却灰から取り出された製鋼原料であって、50~90重量%の金属成分を含む、前記製鋼原料。
さらに、本発明の処理方法によれば、製鋼原料を従来の方法より高い効率で得ることができる。
本発明の焼却灰処理方法は、金属屑含有焼却灰から金属屑を篩い分けることにより焼却灰中の金属屑含有量を低減するための、焼却灰の処理方法であって、
工程(a):第一トロンメルにより前記金属屑含有焼却灰から金属屑Aを篩い分け、第一処理焼却灰を得る工程、及び
工程(b):第二トロンメルにより前記第一処理焼却灰から金属屑Bを篩い分け、最終焼却灰を得る工程、但し、第二トロンメルは第一トロンメルが有するメッシュよりも小さい篩目のメッシュを有する、
を含む、前記処理方法である。
すなわち、本発明の処理方法によれば、焼却灰を処理対象として、異なる篩目のメッシュを有する、少なくとも2以上のトロンメルを用いて、工程(a)及び工程(b)を経て、最終的に金属屑A及びB、並びに金属屑含有量の小さい焼却灰を得ることができる。
本明細書において、工程(a)にて得られる焼却灰を「第一処理焼却灰」と、工程(b)にて得られる焼却灰を「最終焼却灰」と称する。また、工程(a)にて得られる金属屑を「金属屑A」と、工程(b)にて得られる金属屑を「金属屑B」と称する。
本明細書において示される数値範囲は、特段の記載がない限り、その両端の上限及び下限の数値を含むものとする。
工程(a)は、金属屑含有焼却灰から第一トロンメルにより金属屑Aを篩い分け、第一処理焼却灰を得る工程である。すなわち、工程(a)は少なくとも、金属屑含有焼却灰を第一トロンメルに投入すること、第一トロンメルを回転させることで金属屑含有焼却灰から第一処理焼却灰と金属屑Aとを篩い分けること、及び第一トロンメル中から得られた金属屑Aを取り出すことのいずれかを含む工程である。
本発明の処理方法においてはトロンメルを用いて、金属屑含有焼却灰中の金属屑と焼却灰とを篩い分けることができる。従来、トロンメルは砂利、砕石等を篩い分けするために用いられていたところ、トロンメルによって焼却灰等の軽く細かい粒子を篩い分ける場合、金属屑含有焼却灰中の粒子がトロンメルの回転によって意図しない範囲にまで飛散して拡散するおそれがあるため、トロンメルを用いて金属屑含有焼却灰を処理することはなされていなかった。
本発明の処理方法においては、少なくとも第一トロンメル及び第二トロンメルの2以上のトロンメルを用いることにより、金属屑含有焼却灰中の粒子の拡散を抑えつつ、金属屑と焼却灰とを篩い分けることを可能にした。
本発明の処理方法において用いられるトロンメルの例及び該トロンメルに用いられる部材であるメッシュの例は、図3に示すとおりである。
工程(a)で使用される第一トロンメルに用いられるメッシュの篩目は、金属屑含有焼却灰と金属屑との篩い分けを行える篩目であれば限定されない。例えば一実施形態において、第一トロンメルに用いられるメッシュは、8mm~17mmの篩目を有するメッシュを備える。好ましくは、第一トロンメルは9mm~17mmの篩目を有するメッシュを備える。より好ましくは、第一トロンメルは9mm~16mmの篩目を有するメッシュを備える。メッシュの篩目が8mm以上であることで、金属屑含有焼却灰と金属屑Aとを短時間で効率的に篩い分けることができる。また、メッシュの篩目が17mm以下であることで、工程(a)で篩い分けられる焼却灰中における金属屑Aの残存を低減し、その後の工程(b)の処理効率が減少することを防ぐことができる。
第一トロンメルの回転速度は、金属屑含有焼却灰を第一トロンメルに収容後、第一トロンメルの回転を開始し、前記回転速度に達した後、前記回転速度を工程(a)の終了まで維持してもよく、第一トロンメル中に残る金属屑含有焼却灰の量に応じて前記回転速度を調整してもよい。また、第一トロンメルの回転速度は、金属屑含有焼却灰から篩い分けられる対象である金属屑Aにおける鉄成分の割合や、第一トロンメルを駆動(回転)させる時間を考慮して調整してもよい。
第一トロンメルの回転速度を10回転/分以上とすることで、効率的に第一処理焼却灰と金属屑Aとを篩い分けることができる。第一トロンメルの回転速度を20回転/分以下とすることで、篩い分けられた焼却灰の意図しない拡散を防ぐことができる。
第一トロンメルに投入される金属屑含有焼却灰の量として、第一トロンメルの容積の15~40%程度であることは好ましい。第一トロンメルに投入される金属屑含有焼却灰を第一トロンメルの容積の15%以上とすることで工程(a)を行う回数を減らすことにより、本発明の処理方法全体の処理効率を高めることができる。また、第一トロンメルに投入される金属屑含有焼却灰を第一トロンメルの容積の40%以下とすることで、篩い分ける効率の向上により工程(a)の処理時間を短くすることができ、第一処理焼却灰と金属屑Aとを一層効率的に篩い分けることができる。
なお、工程(a)に相当する工程を実施したのちに、金属屑Aが得られない場合、すなわち、篩目が大きすぎて想定される量の金属屑が残存しない場合や篩目が小さすぎて焼却灰と金属屑との分離が十分になされない場合には、それぞれ、篩目がより小さいメッシュを具備するトロンメル及び篩目がより大きいメッシュを具備するトロンメルを用いることにより、所望の効果を奏する工程(a)を行ってよい。
工程(b)は、工程(a)で得られた第一処理焼却灰から第二トロンメルにより金属屑Bと最終焼却灰とを篩い分ける工程である。すなわち、工程(b)は少なくとも、第一処理焼却灰を第二トロンメルに投入すること、第二トロンメルを回転させることで最終焼却灰と金属屑Bとを篩い分けること、及び第二トロンメル中から得られた金属屑Bを取り出すことのいずれかを含む工程である。
工程(b)で使用される第二トロンメルは、第一トロンメルが有するメッシュよりも小さい篩目のメッシュを有する。例えば、第二トロンメルは6mm~13mmの篩目を有するメッシュを備えるが、かかる篩目に限定されるものではない。第二トロンメルは、好ましくは、6mm~12mmの篩目を有するメッシュを備え、より好ましくは6mm~11mmの篩目を有するメッシュを備える。メッシュの篩目が6mm以上であることで、第一処理焼却灰と金属屑Bとを効率的に篩い分けることができ、メッシュの篩目が13mm以下であることで、工程(b)で篩い分けられる焼却灰中に金属屑Bが多く残存することを防ぎ、金属屑Bを十分に取り出すことができる。
第二トロンメルの回転速度は、第一処理焼却灰を第二トロンメルに収容後、第二トロンメルの回転を開始し、前記回転速度に達した後、前記回転速度を工程(b)の終了まで維持してもよく、第二トロンメル中に残る第一処理焼却灰の量に応じて前記回転速度を調整してもよい。また、第二トロンメルの回転速度は、第一処理焼却灰から篩い分けられる対象である金属屑Bにおける鉄成分の割合や、第二トロンメルを駆動(回転)させる時間を考慮して調整してもよい。
第二トロンメルの回転速度を10回転/分以上とすることで、効率的に最終焼却灰と金属屑Bとを篩い分けることができる。第二トロンメルの回転速度を20回転/分以下とすることで、篩い分けられた焼却灰の意図しない拡散をことができる。
第二トロンメルに投入される第一処理焼却灰は第二トロンメルの容積の15~40%程度であることが好ましい。第二トロンメルに投入される第一処理焼却灰が第二トロンメルの容積の15%以上とすることで工程(b)を行う回数を減らすことにより本発明の処理方法全体の処理効率を高めることができる。また、第二トロンメルに投入される第一処理焼却灰が第二トロンメルの容積の40%以下とすることで篩い分ける効率の向上により工程(b)の処理時間を短くすることができ、効率的に最終焼却灰と金属屑Bとを篩い分けることができる。
本発明の処理方法は、工程(c)をさらに含んでもよい。工程(c)は金属屑A及び金属屑Bを合わせて製鋼原料を得る工程である。当該製鋼原料は、例えば50~90重量%の金属成分を含み、好ましくは70~90重量%の金属成分を含む。
当該製鋼原料は、より鉄純度の高い製鋼原料と混合して製鋼工程に付してよく、より低コストな製鋼に寄与し得る。当該より鉄純度の高い製鋼原料としては、炭素鋼スクラップ及び銑スクラップが挙げられる。
本発明の処理方法により篩い分けられる金属屑は、製鋼原料として再利用することができる。当該金属屑は家庭から排出される空き缶等に由来する。本発明の処理方法により篩い分けられる金属屑は、鉄、銅、アルミニウム等を含む金属屑が挙げられる。前記金属屑は少なくとも鉄屑を含む金属屑であることは好ましい。前記金属屑は50~90重量%の金属成分を含み、好ましくは70~90重量%の金属成分を含む。当該金属成分としては、鉄成分を含むものは好ましく、鉄成分であることはより好ましい。
当該製鋼原料が鉄成分を含む場合、鉄純度は限定されないところ、鉄純度として50~90%は好ましい。鉄成分を含む当該製鋼原料は、より鉄純度の高い製鋼原料と混合することができる。当該より鉄純度の高い製鋼原料としては、炭素鋼スクラップ及び銑スクラップが挙げられる。
本発明により、金属屑含有焼却灰から金属屑Aと第一処理焼却灰とを篩い分けるための、8mm~17mmの篩目を有するメッシュを備える第一トロンメル、及び前記第一処理焼却灰から金属屑Bと最終焼却灰とを篩い分けるための、6mm~13mmの篩目を有するメッシュを備える第二トロンメル、但し、第二トロンメルは第一トロンメルが有するメッシュよりも小さい篩目のメッシュを有する、を備える、焼却灰処理装置(焼却灰処理システム)が与えられる。
本発明の処理方法により、金属屑含有焼却灰から取り出された製鋼原料であって、30~90重量%の金属成分を含む、前記製鋼原料も提供される。
本発明の製鋼原料を用いる場合、より鉄純度の高い製鋼原料と混合して用いることができる。当該より鉄純度の高い製鋼原料としては、炭素鋼スクラップ及び銑スクラップが挙げられる。
25mmメッシュ
線径6mm、篩目25mmの平織状メッシュ
15mmメッシュ
線径6mm、篩目15mmの平織状メッシュ
10mmメッシュ
線径5mm、篩目10mmの平織状メッシュ
7mmメッシュ
線径4mm、篩目7mmの平織状メッシュ
使用したトロンメルの大きさは内径1,200mm、長さ1,300mm(容積:約1,500L)であった。
1-1.工程(a)評価
金属屑含有焼却灰をトロンメル内に投入し、トロンメルを回転させ、金属屑含有焼却灰を篩い分けた。篩い分けが完了した後、トロンメル内に残る残留物とトロンメル外に篩い分けられた焼却灰とを目視により観察し、トロンメルに装着されたメッシュについて、工程(a)の適否を判断した。
前記工程(a)評価においてトロンメル外に篩い分けられた焼却灰を、トロンメル内に投入し、トロンメルを回転させてさらに篩い分けた。篩い分けが完了した後、トロンメル内に残る残留物とトロンメル外に篩い分けられた焼却灰とを目視により観察し、トロンメルに装着されたメッシュについて、工程(b)の適否を判断した。
工程(a):トロンメルに15mmメッシュを装着した。トロンメルにトロンメルの容積の20%の金属屑含有焼却灰を投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、金属屑含有焼却灰を篩い分けた。4分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した。トロンメル内に15mm大以上の金属屑が確認された(比較例1)。
工程(b):次いで、トロンメルに7mmメッシュを装着した。トロンメル内に上記15mmメッシュを装着したトロンメルにより篩い分けられた焼却灰を全て投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、焼却灰を篩い分けた。4分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した。トロンメル内に7mm大以上の金属屑が確認された。目視によりトロンメル外のメッシュを通過した焼却灰を確認した。前記焼却灰中には金属屑が含まれていなかった(実施例1)。
工程(a):トロンメルに15mmメッシュを装着した。トロンメルにトロンメルの容積の20%の金属屑含有焼却灰を投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、金属屑含有焼却灰を篩い分けた。4分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した。トロンメル内に15mm大以上の金属屑が確認された(比較例2)。
工程(b):次いで、トロンメルに10mmメッシュを装着した。トロンメル内に上記15mmメッシュを装着したトロンメルにより篩い分けられた焼却灰を全て投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、焼却灰を篩い分けた。4分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した。トロンメル内に10mm大以上の金属屑が確認された。目視によりトロンメル外のメッシュを通過した焼却灰を確認した。前記焼却灰中の金属屑含有量は低減されていた(実施例2)。
工程(a):トロンメルに15mmメッシュを装着した。トロンメルにトロンメルの容積の20%の金属屑含有焼却灰を投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、金属屑含有焼却灰を篩い分けた。4分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した。トロンメル内に15mm大以上の金属屑が確認された(比較例3)。
工程(b):次いで、トロンメルに10mmメッシュを装着した。トロンメル内に上記15mmメッシュを装着したトロンメルにより篩い分けられた焼却灰を全て投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、焼却灰を篩い分けた。4分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止めた。さらに、トロンメルに7mmメッシュを装着したトロンメル内に、上記10mmメッシュを装着したトロンメルにより篩い分けられた焼却灰を全て投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、焼却灰を篩い分けることにより、実施例1と同様に、金属屑が含まれない焼却灰が得られた(実施例3)。
工程(a):トロンメルに10mmメッシュを装着する。トロンメルにトロンメルの容積の20%の金属屑含有焼却灰を投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、金属屑含有焼却灰を篩い分けた。6分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した(比較例4)。
工程(b):次いで、トロンメルに7mmメッシュを装着した。トロンメル内に上記10mmメッシュを装着したトロンメルにより篩い分けられた焼却灰を全て投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、焼却灰を篩い分けた。4分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した。トロンメル内に7mm大以上の金属屑が確認され、目視によりトロンメル外のメッシュを通過した焼却灰が確認された。前記焼却灰中には金属屑は含まれていなかった(実施例4)。
トロンメルに25mmメッシュを装着した。トロンメルにトロンメルの容積の20%の金属屑含有焼却灰を投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、金属屑含有焼却灰を篩い分けた。3分後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰が確認されなくなった時点でトロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物及び篩い分けられた焼却灰を目視により観察した。前記金属屑含有焼却灰はメッシュを通過し、トロンメル内にはほとんど金属屑は残らなかった。すなわち、金属屑Aに相当する金属屑は得られなかった。金属屑Aに相当する金属屑が得られなかったため、工程(b)に相当するさらなる篩分け工程は実施できなかった。
工程(a):トロンメルに7mmメッシュを装着した。トロンメルにトロンメルの容積の20%の金属屑含有焼却灰を投入し、トロンメルを16回転/分で回転させ、金属屑含有焼却灰を篩い分けた。10分経過後、トロンメル外に篩い分けられる焼却灰がトロンメル内からなくならないため、トロンメルの回転を止め、トロンメル内の残留物を目視により観察した。トロンメル内に金属屑及び焼却灰が確認された。メッシュが目詰まりを起こし、篩い分けが困難な状態となっていた。すなわち、金属屑含有焼却灰に対する篩分け処理自体を実施することができず、処理前の金属屑含有焼却灰がほぼそのまま残った。
これらの結果から、本発明の処理方法においては、金属屑含有焼却灰を処理して、焼却灰と金属屑とを簡便に分離し、製鋼原料を得ることができることが明らかになった。また、本発明の処理装置により、焼却灰と金属屑とを簡便に分離し、製鋼原料を得ることができることも明らかになった。
工程(a)、工程(b)、及び全工程に要する時間(作業時間)を以下のように測定した。
工程(a):15mmメッシュ又は10mmメッシュを備えたトロンメルを用いて、焼却灰を篩い分けるのに要する時間(作業時間)を計測した。
工程(b):7mmメッシュを備えたトロンメルを用いて、上記工程(a)で篩い分けられた焼却灰をさらに篩い分けるのに要する時間(作業時間)を計測した。
全工程:上記工程(a)及び工程(b)に要した時間を合算し求めた。
工程(a)に15mmメッシュを用いた場合の結果を表1に示す。工程(a)に10mmメッシュを用いた場合の結果を表2に示す。
したがって、本発明は、廃棄物処理産業、製鋼原料製造産業、及び土木事業産業、ならびにこれらに関連する産業の発展に寄与するところ大である。
Claims (7)
- 金属屑含有焼却灰から鉄を含む金属屑を篩い分けることにより焼却灰中の金属屑含有量を低減するための、焼却灰の処理方法であって、
工程(a):8mm~17mmの篩目を有するメッシュを備える第一トロンメルにより前記金属屑含有焼却灰から鉄を含む金属屑Aを篩い分け、第一処理焼却灰を得る工程、
工程(b):第二トロンメルにより前記第一処理焼却灰から鉄を含む金属屑Bを篩い分け、最終焼却灰を得る工程、但し、第二トロンメルは第一トロンメルが有するメッシュよりも小さい篩目のメッシュを有する、及び
工程(c):金属屑A及び金属屑Bを合わせて鉄を含む製鋼原料を得る工程、
を含む、前記処理方法。 - 前記製鋼原料の鉄純度が50~90重量%である、請求項1に記載の処理方法。
- 前記第二トロンメルが6mm~13mmの篩目を有するメッシュを備える、請求項1又は2に記載の処理方法。
- 焼却灰の処理効率が2.0~5.5t/hである、請求項1~3のいずれか一項に記載の処理方法。
- 金属屑含有焼却灰から鉄を含む金属屑Aと第一処理焼却灰とを篩い分けるための、8mm~17mmの篩目を有するメッシュを備える第一トロンメル、及び
前記第一処理焼却灰から鉄を含む金属屑Bと最終焼却灰とを篩い分けるための、6mm~13mmの篩目を有するメッシュを備える第二トロンメル、但し、第二トロンメルは第一トロンメルが有するメッシュよりも小さい篩目のメッシュを有する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の処理方法を行うための、焼却灰処理装置。 - 焼却灰の処理効率が2.0~5.5t/hである、請求項5に記載の処理装置。
- 鉄を含む製鋼原料を製造する方法であって、
請求項1~4のいずれか一項に記載の処理方法により金属屑含有焼却灰から前記製鋼原料を取り出す工程を含み、
前記製鋼原料が50~90重量%の金属成分を含む、
前記製鋼原料を製造する方法。
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