JP7166947B2 - 打ち込み工具 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば圧縮エア駆動式の打ち込み工具に関する。
例えば、釘打機やタッカ等と称される圧縮エア駆動式の打ち込み工具には、工具本体部に供給する圧縮エアを利用して、打ち込み部周辺の木屑や粉塵等を吹き飛ばすためのエアダスタの機能を付加したものが開示されている。下記の特許文献1には、グリップ部の基部付近に射出操作用のダスタボタンを配置し、ダスタボタンから打ち込み方向に向けてダスタノズルを延在させて、打ち込み方向に向けて圧縮エアが吹き出されるよう構成したエアダスタが開示されている。
また、特許文献1に開示されているようにこの種の打ち込み工具では、射出口に誤作動防止用のコンタクトアームが併設されている。コンタクトアームは、射出口から打ち込み動作操作用のスイッチレバーに至って延在されている。このコンタクトアームは、打ち込みに際して打ち込み部に押し当てて相対的に後退させることで、スイッチレバーの引き操作を有効とする機能を有している。
このように射出口を有する打ち込みノーズ部に沿って相対的に進退動するコンタクトアームは、アームカバーで覆われて他部材との干渉等が防止されて正常な進退動作が確保されるようになっている。このアームカバーは、打ち込みノーズ部の側部を覆う状態に取り付けられている。このアームカバーにより、同じく打ち込みノーズ部に沿って延在されるダスタノズルが覆われるようになっている。
特開2018-103273号公報
しかしながら、上記打ち込みノーズ部の側部に取り付けられるアームカバーは、従来ねじ止めによりノーズ部の側部に取り付けられる構成となっていた。このため、打ち込み工具の組付け段階で、手回し工具を用いてのねじ締め作業が必要となり、この点で組み立て性あるいはそのメンテナンス性を改善する必要があった。
本発明は、係る従来の問題を解消するためになされたもので、打ち込みノーズ部の側部を覆うアームカバーの取り付け構造を改善して、打ち込み工具の組み立て性及びメンテナンス性をよくすることを目的とする。
本開示の1つの特徴は、打撃ピストンを内装した工具本体部の打ち込み方向の前部に打ち込みノーズ部を有し、打ち込みノーズ部に沿って、誤作動防止用のコンタクトアームが打ち込み方向に沿った前後に移動可能に併設された打ち込み工具である。打ち込みノーズ部に、コンタクトアームの可動部を覆うアームカバーが取り付けられている。このアームカバーは、打ち込みノーズ部に対して弾性を有する固定部材を用いて取り付けられる構成となっている。
上記の特徴によれば、アームカバーが弾性を有する固定部材により取り付けられることから、従来のねじ止め構造を省略することにより、組み立て時やメンテナンス時における手回し工具を用いたねじ締め作業を省略することができ、この点で、打ち込み工具の組み立て性やメンテナンス性を高めることができる。
また、ねじ止め構造の省略によりねじ頭部のはみ出しがなくなって打ち込みノーズ部のスリム化を実現できる。さらに、ねじ締め込みのための金属製のベース部を省略することができ、この点でも打ち込みノーズ部のスリム化を図ることができる。
本開示の他の特徴は、固定部材はアームカバーとは別部材とした打ち込み工具である。
上記の特徴によれば、アームカバーと固定部材の素材を異ならせることにより、それぞれ独自の機能を持たせてその付加価値を高めることができる。
本開示の他の特徴は、アームカバーの上部は、爪部の引き掛けにより打ち込みノーズ部に対して取り付けられ、下部については固定部材により打ち込みノーズ部に対して取り付けられる構成とした打ち込み工具である。
上記の特徴によれば、爪部の引き掛けにより上部側を取り付け、この上部引き掛け状態で下部側を弾性を有する固定部材で結合させるといった簡単な作業で、アームカバーの打ち込みノーズ部への取り付け作業が完了し、この点でアームカバーの取り付け作業の簡略化を図ってその良好な組み付け性を確保することができる。
本開示の他の特徴は、固定部材は、打ち込み工具の横倒し姿勢での設置状態では、設置面に当接して弾性脚部として機能する構成とした打ち込み工具である。
上記の特徴によれば、従来のボルト止め構造におけるボルト頭部による設置面の傷つきといった問題を解消することができる。また、固定部材を弾性脚部として設置面に接地させることで、打ち込み工具の横倒し姿勢の安定化を図ることができる。
また、アームカバーを固定する固定部材を弾性脚部として機能させる構成であることから、当該弾性脚部について従来の接着により取り付けるゴムバンパ等のような接着不良(剥離)による脱落の心配がなくなるとともに、接着作業を省略して生産性(組み立て性)を良くすることができる。
本開示の他の特徴は、打ち込みノーズ部の打ち込み通路内に供給する打ち込み具を多数収容するマガジンを備えており、マガジンの打ち込み具の頭部側を案内する打ち込み方向の後部側に、固定部材が係合される係合部を設けた打ち込み工具である。
上記の特徴によれば、固定部材が係合される係合部がマガジンの後部側に設けられることから、係合部により打ち込み部位の視認性が阻害されることがない。
本開示の他の特徴は、打ち込み方向に向けて圧縮エアを吹き付けるダスタノズルを備えており、アームカバーは、このダスタノズルを保持する保持機能を有する構成とした打ち込み工具である。
上記の特徴によれば、アームカバーに、コンタクトアームを覆って保護する機能と、ダスタノズルを保持する保持機能を併せ持たせることができ、この点でアームカバーの高機能化を図ることができる。また、ダスタノズルがアームカバーで保持されることにより、そのがたつき若しくは吹き出し方向のばらつきが抑制されて粉塵等の吹き飛ばし機能がより確実に維持される。
本開示の他の特徴は、アームカバーの下部にダスタノズルを保持するノズル保持部を備えており、このノズル保持部を上下に跨って固定部材が取り付けられる構成とした打ち込み工具である。
上記の特徴によれば、固定部材がアームカバーの下部においてコンパクトに取り付けられて、アームカバーの取り付け構造のコンパクト化を図ることができ、ひいてはこの点でも打ち込みノーズ部のスリム化を図ることができる。
本実施形態に係る打ち込み工具の全体側面図である。本図では、右側面を見ている。 本実施形態に係る打ち込み工具の全体側面図である。本図では、左側面を見ている。 図1の(III)-(III)線断面矢視図であって、アームカバー及びその周辺の縦断面図である。本図では、連結打ち込み具の先端側が見えている。 本実施形態に係る打ち込み工具の全体斜視図である。本図は、右斜め後方かつ下方から見た状態を示している。 本実施形態に係る打ち込み工具の全体斜視図である。本図は、右斜め後方から見た状態を示している。本図では、アームカバーが分解斜視図で示されている。 本実施形態に係る打ち込み工具の上面図である。本図は、打ち込み工具を床面上に横倒し姿勢で設置した状態を示している。 図6の(VII)矢視図であって、本実施形態に係る打ち込み工具の横倒し姿勢での後面図である。
次に、本発明の実施形態を図1~図7に基づいて説明する。図示するように本実施形態では、打ち込み工具1の一例として圧縮エア駆動式のタッカを例示する。本実施形態の打ち込み工具1は、打ち込みノーズ部の側部を覆うアームカバー10の取り付け構造に特徴を有するものであり、打ち込み工具1の基本的な構成については特に変更を要しないので詳細な説明は省略する。この明細書では、各部材あるいは構成の方向について、図示するように打ち込み具の打ち込み方向を前側とし、反打ち込み方向(使用者側)を後側とする。
この打ち込み工具1は、工具本体部2とハンドル部3とマガジン4を備えている。工具本体部2の前部には、打ち込みノーズ部5が設けられている。打ち込みノーズ部5の前端部が、打ち込み具が打ち出される射出口5aとなっている。
図では示されていないが、工具本体部2には、圧縮エアの吸排気により往復動する打撃ピストンが内装されている。打撃ピストンには、細長い棒状の打撃ドライバが取り付けられている。打撃ドライバは、打ち込み方向に長く伸びており、その先端部は打ち込みノーズ部5の打ち込み通路内に至っている。圧縮エアの推力により打撃ピストンが打ち込み方向に前進して打撃ドライバが打ち込み通路内を前進する。打ち込み通路内には1本の打ち込み具が供給されており、この打ち込み具が打ち込み通路内を前進する打撃ドライバで打撃されて、射出口5aから打ち出される。射出口5aから打ち出される打ち込み具が、そのまま打ち込み材Wに打ち込まれる。
打ち込みノーズ部5には、多数の打ち込み具(U字形のステープル)を収容可能なマガジン4が接続されている。工具本体部2の打ち込み動作に連動して、マガジン4から打ち込み通路内に打ち込み具が1本ずつ供給される。マガジン4は、底浅の矩形箱体を有するカセット式マガジンで、蓋部を下方へスライドさせて開放させて、内部に、多数の打ち込み具が並列に仮結合された連結打ち込み具Nを収容することができる。連結打ち込み具Nが、マガジン4の断面を示す図3にのみ示されている。蓋部は、レバー4aを前側へ傾動操作して開放することができる。
ハンドル部3は、工具本体部2の側部から下方へ突き出す状態に設けられている。このハンドル部3の内部が、工具本体部2に供給するための圧縮エアを貯留しておくための蓄圧室(アキュムレータ)とされている。ハンドル部3の下端にはエアホースを接続するためのホース接続口3aが設けられている。このホース接続口3aに接続したエアホースを介して圧縮エア源(エアコンプレッサ)から蓄圧室に圧縮エアが供給される。
ハンドル部3の下部とマガジン4の下部は、連結部6により相互に結合されている。連結部6は、合成樹脂の成形部品で、ハンドル部3の下部とマガジン4の下部に対してそれぞれねじ止めされている。連結部6を経てハンドル部3の下部とマガジン4の下部が相互に結合されることにより、打ち込み工具1の構造体としての剛性が確保されている。この連結部6には、L字形のフック6aが一体に設けられている。このフック6aを用いて、打ち込み工具1を足場の手摺や脚立に引き掛けておくことができる。また、図2に示すように連結部6には、メンテナンス作業等に用いる六角レンチを保持するためのレンチ保持部6bが設けられて、メンテナンス作業の便宜が図られるようになっている。さらに、図4に示すように連結部6には、横倒し設置用の脚部6cが一体に設けられている。脚部6cについては、さらに後述する。
ハンドル部3の上部付近に、トリガ形式のスイッチレバー3bが配置されている。ハンドル部3を把持した手の指先でスイッチレバー3bを引き操作すると、工具本体部2側へ圧縮エアが供給されて打撃ピストンが打ち込み方向に前進する。上記したように打撃ピストンの前進により、1本の打ち込み具の打ち込み動作がなされる。図では省略されているが、ハンドル部3の上部にはトリガバルブが内装されている。スイッチレバー3bの有効な引き操作によりトリガバルブがオンされることにより工具本体部2側に圧縮エアが供給される。
打ち込みノーズ部5には、工具本体部2の誤作動を防止するための部材であって、スイッチレバー3bの引き操作の有効、無効を切り替えるためのコンタクトアーム5bが設けられている。例示した打ち込み工具1では、コンタクトアーム5bが打ち込みノーズ部5の前側部分を構成している。このため、コンタクトアーム5bの前端部が射出口5aとなっている。コンタクトアーム5bは、後側部分(マガジン4が結合された部位)に対して前後に一定の範囲で移動可能に併設されている。以下、工具本体部2に対して固定されてストロークしない後側部分について、特に打ち込みノーズ部5ともいう。
図示するようにコンタクトアーム5bの前端部(射出口5a)を打ち込み材Wに当接させた状態で打ち込み工具1を打ち込み方向へ押し付け操作することにより、コンタクトアーム5bが打ち込みノーズ部5に対して相対的に後退する。コンタクトアーム5bが相対的に後退することにより、スイッチレバー3bの引き操作が有効になる。
コンタクトアーム5bには、作動アーム5cが結合されている。作動アーム5cは、打ち込みノーズ部5の右側部を経て、スイッチレバー3b付近にまで延びている。作動アーム5cは、コンタクトアーム5bと一体で前後に変位する。コンタクトアーム5bの後退操作により、作動アーム5cが一体で後方へ変位すると、その先端部がスイッチレバー3bに係合して、その引き操作が有効になる。コンタクトアーム5bが後退操作されず、作動アーム5cが前側位置に留まっている状態では、その先端部がスイッチレバー3bに係合されないためその引き操作は無効になる。
このように、コンタクトアーム5bを打ち込み材Wに当接させて打ち込み工具1を押し付け操作し、これによりコンタクトアーム5bを相対的に後退させた状態でのみ、スイッチレバー3bの引き操作が有効になってトリガバルブがオンされ、従って工具本体部2側に圧縮エアが供給されて打ち込み動作がなされる。これに対して、コンタクトアーム5bを相対的に後退させていない状態では、スイッチレバー3bの引き操作は無効になってトリガバルブがオンせず、その結果工具本体部2側に圧縮エアが供給されないため打ち込み動作はなされない。
本実施形態に係る打ち込み工具1は、工具本体部2における一連の打ち込み動作とは別に、使用者の操作により圧縮エアを吹き出させるエアダスタ装置7を備えている。エアダスタ装置7で、打ち込み部位周辺の木屑や粉塵等に圧縮エアを吹き付けて吹き飛ばすことにより、打ち込み部位周辺の視認性をよくすることができ、これにより正確な打ち込み作業を迅速に行うことができる。
本実施形態のエアダスタ装置7は、図2に示すように、ハンドル部3の上部付近であって、工具本体部2の左側部に設けたダスタボタン7aと、ダスタバルブと、ダスタノズル7bを備えている。ダスタボタン7aが図示するように平板形を有しており、ハンドル部3を把持した手の指先で押し操作しやすい部位に設けられている。図では省略されているが、ダスタバルブはトリガバルブと打撃ピストンとの間の吸排気経路から外れて内装されている。ダスタノズル7bは、打ち込みノーズ部5の右側部に沿って配管されている。ダスタノズル7bの先端部(吹出部)は、打ち込み方向の前方(打ち込み部位周辺)に向けられている。
打ち込みノーズ部5の右側部には、アームカバー10が取り付けられている。図1及び図4では、打ち込みノーズ部5にアームカバー10が取り付けられた状態が示され、図5では、打ち込みノーズ部5からアームカバー10が取り外された状態が示されている。本実施形態に係るアームカバー10は、従来のようなねじ止めではなく、弾性を有する固定部材11により固定されている点に特徴を有している。
図3に示すようにアームカバー10は、概ね平板形を有する合成樹脂製の成形部品で、その上部と前部と下部の合計3箇所で結合されている。アームカバー10の上部には、1つの平板形状の上係合爪部10aが一体に設けられている。上係合爪部10aは、上方へ突き出す状態に設けられている。上係合爪部10aは、打ち込みノーズ部5の右側部の上部側に設けた係合凹部5dに下方から嵌め込まれて係合されている。
図1に示すようにアームカバー10の前部には、1つの平板形状の前係合爪部10bが一体に設けられている。前係合爪部10bは、前方へ突き出す状態に設けられている。前係合爪部10bは、マガジン4の右側部に設けた引き掛け部4bに対して上方から嵌め込まれて引き掛けられている。
図3に示すようにアームカバー10の下部には、固定部材11が係合される1つの係合凹部10cが設けられている。係合凹部10cは、アームカバー10の板厚方向に貫通する状態に設けられている。
固定部材11は、概ねU字形を有する合成樹脂製の弾性クリップで、上部側に一つの係合爪部11aを有し、下部側に一つの係合凹部11bを有している。上側の係合爪部11aは、アームカバー10の係合凹部10cに嵌め込まれて係合されている。下側の係合凹部11bには、マガジン4に設けた係合爪部4cが挿入されて係合されている。
図5に示すように係合爪部4cは、マガジン4の後部側(連結打ち込み具Nの頭部側が案内される側)に成形により一体に設けられている。また、係合爪部4cは、マガジン4の後部側の右側部から右側方へ突き出す状態に設けられている。
アームカバー10は、その上部の上係合爪部10aを打ち込みノーズ部5の係合凹部5dに引き掛け、前部の前係合爪部10bをマガジン4の引き掛け部4bに引き掛けて、それぞれ係合させた状態で、その下部側に固定部材11を嵌め付けて、打ち込みノーズ部5とマガジン4とに跨った状態で取り付けられている。
固定部材11は、その上部側の係合爪部11aをアームカバー10の係合凹部10cに差し込んで係合させた後、その開き方向(U字形が開く方向)への弾力を利用して、その下部側の係合凹部11bに係合爪部4cを弾性的に係合させることで、アームカバー10とマガジン4側とに跨った状態で弾性的に嵌め付けられる。
アームカバー10の下部の内面(打ち込みノーズ部5に対向する面)側には、上記したエアダスタ装置7のダスタノズル7bを保持するためのノズル保持部10dが設けられている。ノズル保持部10dは、アームカバー10の内面側下部に沿って設けられている。ノズル保持部10dは、アームカバー10の内面側に開口するU字形の溝部で、後部側が上方へ屈曲する緩やかな屈曲経路に沿って設けられている。アームカバー10は、ノズル保持部10dにダスタノズル7bを弾性的に嵌め込んで保持した状態で取り付けられる。ダスタノズル7bがアームカバー10で位置保持されることにより、そのがたつき及び圧縮エアの吹き出し方向のばらつきが抑制されて、打ち込み部位周辺の粉塵の除去が確実になされる。
また、アームカバー10が打ち込みノーズ部5の右側部に取り付けられることにより、ダスタノズル7bに加えてコンタクトアーム5bの作動アーム5cがアームカバー10で覆われた状態となる。これにより、可動部である作動アーム5cに対する他物品等の干渉が防止され、これによりコンタクトアーム5bの正常な動作状態が確保される。
上記のようにアームカバー10を取り付けるための固定部材11は、打ち込み工具1を横倒し姿勢で設置した際の弾性脚部として機能する。図6及び図7には、打ち込み工具1を横倒し姿勢で床面F上に設置した状態が示されている。図示するように横倒し姿勢では、上記した固定部材11と、連結部6に設けた横倒し設置用の脚部6cと、ゴム製の後部カバー8のカバー保持部8aが床面Fに接地して脚部として機能している。
図4及び図5に示すように横倒し設置用の脚部6cは、樹脂製の連結部6の右側部から右側方へ突き出す状態に設けられている。工具本体部2の左右側部には、排気カバー9が取り付けられている。後部カバー8の左右側部には、排気カバー9の後部側を進入させて保持するためのカバー保持部8aが側方へ盛り上がる状態に設けられている。打ち込み工具1を右方へ横倒しした姿勢で設置すると、右側のカバー保持部8aが接地される。固定部材11と脚部6cとカバー保持部8aの3点が同時に接地されることから、安定した横倒し姿勢で打ち込み工具1を床面F上あるいは作業台等その他の設置面に設置しておくことができる。また、合成樹脂製若しくはゴム製である部位が接地されることから、打ち込み工具1を床面F上に設置する場合であっても床面Fの傷つきを防止することができる。
以上のように構成した本実施形態の打ち込み工具1によれば、アームカバー10が固定部材11により取り付けられることから、従来のねじ止め構造を省略することにより、組み立て時やメンテナンス時における手回し工具を用いたねじ締め作業を省略することができ、この点で、打ち込み工具1の組み立て性やメンテナンス性を高めることができる。
また、ねじ止め構造の省略によりねじ頭部のはみ出しがなくなって打ち込みノーズ部5の主として左右幅方向のスリム化を実現できる。さらに、ねじ締め込みのための金属製のベース部を省略することができ、この点でも打ち込みノーズ部のスリム化を図ることができる。
また、アームカバー10を固定するための固定部材11を弾性脚部として機能させる構成であることから、従来同等の機能を有するゴムダンパ等を接着により取り付ける場合における接着不良(剥離)による脱落の心配がなくなるとともに、接着作業を省略して生産性(組み立て性)を良くすることができる。
例示した実施形態では、固定部材11はアームカバー10とは別部材であることから、それぞれについて素材を異ならせることにより適切な剛性及び弾性力を持たせることできる。これにより、固定部材11には例えば十分な弾性力を持たせる一方、アームカバー10には十分な剛性を持たせるといったように、それぞれの機能を高めることができる。
また、アームカバー10の上部は、上係合爪部10aの引き掛けにより打ち込みノーズ部5に対して取り付けられ、下部については固定部材11により打ち込みノーズ部5に対して取り付けられる構成であることから、簡単な組み立て作業で、アームカバー10の打ち込みノーズ部5への取り付け作業が完了し、この点でアームカバー10の取り付け作業の簡略化を図ってその良好な組み付け性を確保することができる。
また、例示した固定部材11は、打ち込み工具1の横倒し姿勢での設置状態では、設置面(床面F)に当接して弾性脚部として機能させることができる。この点でも、従来のねじ止め構造におけるねじ頭部による設置面の傷つきといった問題を解消することができる。また、固定部材11を弾性脚部として設置面に接地させることで、打ち込み工具1の横倒し姿勢の安定化を図ることができる。
さらに、例示したアームカバー10の取り付け構造によれば、固定部材11が係合される係合爪部4cはマガジン4の後部側であって打ち込み部位の視認性を阻害しない部位に設けられている。このため、固定部材11及び係合爪部4cの存在によって打ち込み部位の視認性が損なわれるといった不具合がなく、従って打ち込み部位の良好な視認性が確保されて打ち込み作業性が確保される。
本実施形態に係るアームカバー10は、ノズル保持部10dによりダスタノズル7bを一定の経路に保持する機能を有している。これにより、ダスタノズル7bのがたつきが抑制され、また、ダスタノズル7bの吹き出し方向が打ち込み方向に向けて保持されることから、ダスタノズル7bの粉塵吹き飛ばしの効率を長期間にわたって高く維持することができる。
また、例示した実施形態によれば、固定部材11がアームカバー10のノズル保持部10dを上下に跨って取り付けられる。このため、固定部材11がアームカバー10の下部においてコンパクトに取り付けられて、アームカバー10の取り付け構造のコンパクト化を図ることができ、ひいてはこの点でも打ち込みノーズ部5のスリム化を図ることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、アームカバー10と固定部材11を別部材とする構成を例示したが、固定部材としてのクリップ部を一体で成形したアームカバーとしてもよい。係る一体構成であってもアームカバーの下部側に設けたクリップ部を、マガジン4側の係合爪部4cに弾性的に係合させて取り付ける構成として従来のねじ止め構造を省略することができる。
固定部材11の下部側に設けた係合凹部11bを、マガジン4の後部に設けた係合爪部4cに引き掛けて係合させる構成を例示したが、逆に固定部材11の下部側に係合爪部を設け、この係合爪部をマガジン4の後部側に設けた係合凹部に嵌め込んで係合させる構成としてもよい。
また、固定部材11の弾性脚部としての機能は省略してもよい。この場合、横倒し姿勢時の3点支持のため脚部として、アームカバー10あるいはその他の部位に凸部を設けることができる。
ノズル保持部10dを有しないアームカバーについても例示した固定部材11によるクリップ止め構造を適用することができる。
例示したアームカバーのクリップ止め構造は、打ち込みノーズ部5の右側部に限らず、左側部に取り付ける各種カバーについて同様に適用することができる。
打ち込み工具として圧縮エア駆動式のタッカを例示したが、圧縮エア式あるいは電動式の釘打機等、その他の打ち込み工具について同様に適用することができる。
1…打ち込み工具(エアタッカ)
W…打ち込み材
F…床面(横倒し姿勢の設置面)
N…連結打ち込み具(ステープル)
2…工具本体部
3…ハンドル部
3a…ホース接続口、3b…スイッチレバー
4…マガジン
4a…レバー、4b…引き掛け部、4c…係合爪部
5…打ち込みノーズ部
5a…射出口、5b…コンタクトアーム、5c…作動アーム、5d…係合凹部
6…連結部
6a…フック、6b…レンチ保持部、6c…脚部
7…エアダスタ装置
7a…ダスタボタン、7b…ダスタノズル
8…後部カバー、8a…カバー保持部
9…排気カバー
10…アームカバー
10a…上係合爪部、10b…前係合爪部、10c…係合凹部、10d…ノズル保持部
11…固定部材(弾性クリップ)
11a…係合爪部、11b…係合凹部

Claims (7)

  1. 打撃ピストンを内装した工具本体部の打ち込み方向の前部に打ち込みノーズ部を有し、前記打ち込みノーズ部に沿って、誤作動防止用のコンタクトアームが打ち込み方向に沿った前後に移動可能に併設された打ち込み工具であって
    前記打ち込みノーズ部に、前記コンタクトアームの可動部を覆うアームカバーが取り付けられており、前記アームカバーは、前記打ち込みノーズ部側との間に跨ってU字形を有する固定部材を弾性的に嵌め付けて前記打ち込みノーズ部に取り付けられる構成とした打ち込み工具。
  2. 請求項1記載の打ち込み工具であって、前記固定部材は前記アームカバーとは別部材とした打ち込み工具。
  3. 請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、前記アームカバーの上部は、爪部の引き掛けにより前記打ち込みノーズ部に対して取り付けられ、下部については前記固定部材により前記打ち込みノーズ部に対して取り付けられる構成とした打ち込み工具。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記固定部材は、当該打ち込み工具の横倒し姿勢での設置状態では、設置面に当接して弾性脚部として機能する構成とした打ち込み工具。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記打ち込みノーズ部の打ち込み通路内に供給する打ち込み具を多数収容するマガジンを備えており、前記マガジンの打ち込み具の頭部側を案内する打ち込み方向の後部側に、前記固定部材が係合される係合部を設けた打ち込み工具。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記打ち込み方向に向けて圧縮エアを吹き付けるダスタノズルを備えており、前記アームカバーは、前記ダスタノズルを保持する保持機能を有する構成とした打ち込み工具。
  7. 請求項6記載の打ち込み工具であって、前記アームカバーの下部に前記ダスタノズルを保持するノズル保持部を備えており、前記ノズル保持部を上下に跨って前記固定部材が取り付けられる構成とした打ち込み工具。







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