JP7165393B2 - ビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法、および、ビールサーバーの組立方法 - Google Patents
ビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法、および、ビールサーバーの組立方法 Download PDFInfo
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Description
本明細書において、「化学研磨」とは、金属表面の平滑さを改善するため、当該金属表面を種々の組成の溶液に接触させ、平滑な光沢面を得ることを意味する。なお、JIS H 0400:1998には、「化学研磨法」について、金属表面の平滑さを改善するため、種々の組成の溶液中に浸漬し、平滑な光沢面とする方法と記載されている。
図1を参照して、第1の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法について説明する。図1は、第1の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法を示す模式図である。
図2を参照して、第2の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法について説明する。図2は、第2の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法を示す模式図である。
図3を参照して、第3の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法について説明する。図3は、第3の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法および表面処理システム100Aを示す模式図である。
図4を参照して、第4の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法について説明する。図4は、第4の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法および表面処理システム100Bを示す模式図である。
図5を参照して、第5の実施形態におけるビールサーバーの組立方法(例えば、製造方法)について説明する。図5は、第5の実施形態におけるビールサーバー200の組立方法を示す模式図である。
上述の第1の実施形態乃至第5の実施形態において使用される冷却パイプ1のサイズについて説明する。実施形態において、冷却パイプ1の内径は3mm以上7mm以下であることが好ましい。冷却パイプ1の内径が3mmよりも小さいと、単位時間当たりのビールの注出量が過少となる可能性がある。また、冷却パイプ1の内径が7mmより大きくなると、ビールの冷却が不十分となる可能性があり、また、冷却パイプ1内においてビールから気泡が発生しやすくなる。
図6乃至図9は、実験結果を示す図面代用写真である。実験では、ステンレス鋼板に対して、酸洗い処理および化学研磨処理を施した第1例(実施形態に対応)と、ステンレス鋼板に対して、酸洗い処理のみを施した第2例(比較例)との比較が行われた。
図10を参照して、第6の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプ1の表面処理方法、および、表面処理システムについて説明する。図10は、第6の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプ1の表面処理方法を示す模式図である。
図11を参照して、第7の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプ1の表面処理方法について説明する。図11は、第7の実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプ1の表面処理方法を示す模式図である。
いくつかの実施形態におけるビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法は、ステンレス鋼製の冷却パイプ(1)の第1端部(11)から第2端部(12)に向けて化学研磨液(L0)を供給することにより冷却パイプ内面(10a)を研磨する化学研磨工程と、前記冷却パイプ(1)の内部から前記化学研磨液(L0)を除去する化学研磨液除去工程とを具備する。
(付記2)
上記表面処理方法において、前記化学研磨工程は、前記冷却パイプ(1)の外面(10b)または前記冷却パイプ(1)を覆う鋳造体(2)が常温よりも高い温度の液体(L1)に浸された状態で実行されてもよい。
(付記3)
上記表面処理方法において、前記液体(L1)は、水、または、化学研磨液であってもよい。
(付記4)
上記表面処理方法において、前記第2端部(12)は、前記冷却パイプ(1)に対して、前記第1端部(11)と同じ側に配置されていてもよい。
(付記5)
上記表面処理方法は、スケールを除去するスケール除去工程を更に具備していてもよい。また、前記スケール除去工程は、前記第1端部(11)および前記第2端部(12)のうちの一方から、前記第1端部(11)および前記第2端部(12)のうちの他方に向けてスケール除去体(86)を移動させることを含んでいてもよい。
(付記6)
上記表面処理方法において、前記冷却パイプ(1)の内径は7mm以下であってもよい。前記冷却パイプ(1)の全長は10m以上であってもよい。また、前記冷却パイプ(1)は、湾曲流路を規定する湾曲形状部(15)を備えていてもよい。
(付記7)
上記表面処理方法において、前記化学研磨工程の後の前記冷却パイプ内面(10a)の表面粗さが0.1μm以下であってもよい。
(付記8)
いくつかの実施形態におけるビールサーバーの組立方法は、ステンレス鋼製の冷却パイプ(1)の第1端部(11)から第2端部(12)に向けて化学研磨液を供給することにより冷却パイプ内面(10a)を研磨する化学研磨工程と、前記冷却パイプ(1)の内部から前記化学研磨液を除去する化学研磨液除去工程と、前記第1端部(11)および前記第2端部(12)のうちの一方を、ビールサーバー(200)の注出口側配管(220)に接続する工程と、前記第1端部(11)および前記第2端部(12)のうちの他方を、ビールサーバー(200)のビール貯蔵容器側配管(210)に接続する工程とを具備する。
2 :鋳造体
9、9a、9b:加熱装置
10a :冷却パイプ内面
10b :外面
11 :第1端部
12 :第2端部
15 :湾曲形状部
16 :螺旋形状部
50 :供給管
51 :接続端部
54 :排出管
55 :接続端部
58 :化学研磨液貯留タンク
59 :供給ポンプ
60 :酸溶液供給管
61 :接続端部
64 :酸溶液排出管
65 :接続端部
68 :酸溶液貯留タンク
69 :供給ポンプ
70 :リンス液供給管
71 :接続端部
74 :リンス液排出管
75 :接続端部
78 :リンス液貯留タンク
79 :供給ポンプ
80 :第1配管
81 :接続端部
84 :第2配管
85 :接続端部
86 :スケール除去体
89 :供給ポンプ
91 :排出配管
92 :供給配管
100A、100B:表面処理システム
101 :接続管
102 :バルブ
110 :酸洗い装置
120 :化学研磨装置
130 :化学研磨液除去装置
140 :スケール除去装置
200 :ビールサーバー
201 :冷却部
202 :注出部
210 :ビール貯蔵容器側配管
211 :先端部
220 :注出口側配管
221 :基端部
300 :ビール貯蔵容器
AT :加熱雰囲気
CH :加熱チャンバー
C :容器
D :開閉部材
L0 :化学研磨液
L1 :液体
L2 :液体
PL :冷却プレート
Claims (3)
- ステンレス鋼製の冷却パイプの第1端部から第2端部に向けて化学研磨液を供給することにより冷却パイプ内面を研磨する化学研磨工程と、
前記冷却パイプの内部から前記化学研磨液を除去する化学研磨液除去工程と
を具備し、
前記冷却パイプの内径は7mm以下であり、
前記冷却パイプの全長は5m以上であり、
前記冷却パイプは、湾曲流路を規定する湾曲形状部を備え、
前記化学研磨工程は、加熱チャンバー内に配置されたステンレス鋼製の前記冷却パイプの前記第1端部から前記第2端部に向けて摂氏50度以上摂氏250度以下の前記化学研磨液を供給することを含み、
熱交換器として使用されるステンレス鋼製の前記冷却パイプを流れる前記化学研磨液の温度変化が小さくなるように、ステンレス鋼製の前記冷却パイプの前記第1端部から前記第2端部に向けて摂氏50度以上摂氏250度以下の前記化学研磨液を供給することが、前記加熱チャンバー内の加熱用ガスの温度を摂氏50度以上に維持した状態で実行され、前記冷却パイプの外面または前記冷却パイプを覆う鋳造体が摂氏50度以上の温度の加熱雰囲気中に配置された状態で実行される
ビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法。 - 前記化学研磨工程の実行中において、前記加熱チャンバー内の前記加熱用ガスの温度と、前記冷却パイプの前記第1端部から前記第2端部に向けて供給される前記化学研磨液の温度との差が20度以下である
請求項1に記載のビールサーバー用ステンレス鋼製冷却パイプの表面処理方法。 - ステンレス鋼製の冷却パイプの第1端部を、化学研磨液の供給管の接続端部にねじ結合し、前記冷却パイプの第2端部を、前記化学研磨液の排出管の接続端部にねじ結合する工程と、
前記化学研磨液を、前記供給管と、前記冷却パイプと、前記排出管とを通るように流して、ステンレス鋼製の前記冷却パイプの前記第1端部から前記第2端部に向けて摂氏50度以上摂氏250度以下の前記化学研磨液を供給することにより冷却パイプ内面を研磨する化学研磨工程と、
前記冷却パイプの内部から前記化学研磨液を除去する化学研磨液除去工程と、
前記第1端部および前記第2端部のうちの一方を、ビールサーバーの注出口側配管にねじ結合で接続する工程と、
前記第1端部および前記第2端部のうちの他方を、前記ビールサーバーのビール貯蔵容器側配管にねじ結合で接続する工程と
を具備し、
前記化学研磨工程は、前記冷却パイプの外面または前記冷却パイプを覆う鋳造体が摂氏50度以上の温度の加熱雰囲気中に配置された状態で実行される
ビールサーバーの組立方法。
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