JP7165188B2 - 高周波スイッチ及びアンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロ波帯以上、特に準ミリ波帯・ミリ波帯の高周波信号の状態切替に適した高周波スイッチ、及び、アンテナ装置に関する。
ミリ波帯で用いられる高周波スイッチとして、特許文献1,2に開示されたものが知られている。一般的な高周波スイッチとしては、例えば、特許文献1の図8に示される回路などが挙げられる。ゲートに印加する電圧により、ソース-ドレイン間を電気的に接続又は遮断する。特許文献1に開示された高周波スイッチは、ドレイン、ソース、ゲート及びバックゲートを有するトランジスタで構成され、ドレイン-ソース間を電気的に接続又は遮断する。バックゲートと接地間に抵抗器が接続されており、ドレイン-バックゲート間、ソース-バックゲート間の容量に起因する高周波電流を、上記の抵抗器で減衰させる。これにより、ミリ波帯でも遮断性能が維持される。特許文献2に開示された高周波スイッチは、電界効果トランジスタのソース端子が接地され、ゲート端子が入力端子と接続され、ドレイン端子に出力整合回路が接続されている。ゲートバイアス電圧を変化させることで、ソース端子からドレイン端子への高周波信号の伝達をON/OFFする。
特開平10-242826号公報 特開平9-191266号公報
特許文献1,2に開示された高周波スイッチは、高周波信号が伝搬するチャネル(経路)の抵抗成分を大きくすることで、その高周波信号の入出力間を遮断し、抵抗成分を小さくすることにより、入出力間を接続する。特許文献1,2に開示された高周波スイッチは、いわゆる抵抗型のスイッチといえる。このような抵抗型のスイッチでは挿入損失が不可避となり、通過する高周波信号のレベル低下を招く。例えば、数Ωの抵抗でも2~3dBの低下となり、影響が大きい。
また、特許文献1に開示された高周波スイッチのように、OFF状態のときは信号が抵抗器などにより吸収されるスイッチは、吸収型スイッチと呼ばれる。吸収型スイッチは、ON,OFFでの反射特性が大きく変わらないため、動作が安定するという利点がある。しかし、吸収型スイッチでは信号が吸収される際に発熱を生じ、これがノイズ発生の要因になる。
本発明は、マイクロ波帯のみならずミリ波帯のような高周波帯においても損失やノイズを少なくすることができ、かつ動作も高速となる高周波スイッチを提供することを主たる課題とする。
本発明の高周波スイッチは、高周波信号が入力される入力インターフェースと、前記高周波信号を外部へ出力する出力インターフェースと、前記入力インターフェースと前記出力インターフェースとの間に介挿されたリアクタンススイッチとを備えており、前記リアクタンススイッチは、前記入力インターフェースと前記出力インターフェースとの間に縦続され、それぞれ所定値のリアクタンスにより前記高周波信号に対する共通の通過帯域を形成可能な複数のリアクタンス回路を含み、少なくとも一つの前記リアクタンス回路は、外部入力される制御信号により前記リアクタンスが変化することで前記通過帯域が変わる可変リアクタンス回路であることを特徴とする。
本発明の高周波スイッチでは、抵抗の大小により入出力の状態が変化するのでなく、抵抗成分と無関係なリアクタンスの変化によりスイッチ機能が実現される。従って、ミリ波帯のような高周波帯においても、高速で低損失の高周波スイッチを提供することができる。
第1実施形態に係る高周波スイッチの構成図。 スイッチ機能の概念説明図。 第1実施例のリアクタンス回路の例示図。 高周波スイッチのOFF状態を示す特性図。 高周波スイッチのON状態を示す特性図。 第2実施例のリアクタンス回路の他の例示図。 高周波スイッチのOFF状態を示す特性図。 高周波スイッチのON状態を示す特性図。 第2実施例のリアクタンス回路を有する高周波スイッチの構成図。 図5に示す高周波スイッチのスイッチング特性例。 図5に示す高周波スイッチのスイッチング特性例。 第2実施形態に係る高周波スイッチの構成図。 第2実施形態に係る高周波スイッチのスイッチング特性例。 第3実施形態に係る高周波スイッチの構成図。 第4実施形態となるアンテナ装置の構成図。
以下、本発明を29GHz帯で用いられる高周波スイッチ及びそれを用いた装置に適用した場合の実施の形態例を説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る高周波スイッチの構成図である。この高周波スイッチ1は、約10mm角以下の四角形状又は略四角形状に成形された絶縁性の基板などに形成された、入力インターフェース10、出力インターフェース20及びこれらの間に介挿されたリアクタンスSW(リアクタンススイッチ、以下同じ)30を備える。
入力インターフェース10は、例えば接地端と信号端とを有する信号入力端子であり、信号端に29GHz帯の高周波信号が入力される。出力インターフェース20は、例えば接地端と信号端とを有する信号出力端子である。高周波スイッチ1は、入力インターフェース10に入力された高周波信号が出力インターフェース20から出力される第一状態と、入力インターフェース10に入力された高周波信号がリアクタンスSW30で反射される第二状態とを形成する。
第一状態と第二状態は、それぞれ異なる状態という意味で区別している。例えば、第一状態は、高周波信号がリアクタンスSW30を通過して出力インターフェース20に導かれる状態である。他方、第二状態は、高周波信号が出力インターフェース20に到達しない状態である。本実施形態では、従来技術と対応させるため、第一状態をON状態、第二状態をOFF状態として用いる場合の例を示す。
リアクタンスSW30は、第1リアクタンス回路31、整合回路32及び第2リアクタンス回路33を含んで構成される。第1リアクタンス回路31及び第2リアクタンス回路33は、それぞれが、例えば誘導素子と可変容量素子とを組み合わせることで、例えば通過帯域が可変のフィルタとして動作させることができる。誘導素子及び配線は、絶縁性の基板に分布定数線路などの導電パターンを形成することで実現が容易である。可変容量素子は、外部入力される制御信号(「f制御信号」)に応じてリアクタンスが変化する素子であり、ショットキー・ダイオード、バラクタ・ダイオードのほか、HEMT(High Electron Mobility Transistor)又はFET(Field effect transistor)などを用いることができる。HEMTやFETは、能動素子として動作できる素子であるが、第1実施形態では、それぞれが呈する容量成分を利用した受動素子として動作させる。例えばFETの場合、f制御信号により、ゲートと(ソース+ドレイン)間のショットキー容量・空乏層容量を変化させることで、可変容量素子として動作させる。
整合回路32は、第1リアクタンス回路31と第2リアクタンス回路33との間のリアクタンスを調整する回路である。ここでいう整合回路32は、インピーダンスがZ=R+jXで表される場合に、X=0に近づけるための回路である。整合回路32は、導電パターンのみで構成することができる。なお、整合回路32は、第1リアクタンス回路31と第2リアクタンス回路33のリアクタンスとの間のリアクタンス調整が不要の場合は、省略することができる。
本実施形態では、第1リアクタンス回路31が、第1周波数帯域(f~f)の信号を通過させるものとする。また、第2リアクタンス回路33が、第2周波数帯域(f~f)と第3周波数帯域(f~f)の一方だけを選択的に通過させるものとする。好ましい実施の態様では、ON状態のときは、第2リアクタンス回路33の1ポート素子としてのインピーダンスがスミスチャートの横軸直線の左端(抵抗成分が0Ω)となる。そして、OFF状態のときは、スミスチャートの横軸直線の右端(抵抗成分が無限大)に近づくように、第2リアクタンス回路33の回路定数を定める。入力インターフェース10に入力される高周波信号の変動幅を所望周波数帯域(f~f)とすると、各周波数は、以下の関係になる。
<f<f・・・f<f<f
つまり、各周波数帯域は、所望周波数帯域<第2周波数帯域,第3周波数帯域<第1周波数帯域の関係となる。
次に、高周波スイッチ1のスイッチ機能について説明する。スイッチ機能は、f制御信号により制御される。f制御信号は、入力インターフェース10又は出力インターフェース20に接続される電子機器より所定のタイミングで入力される。
なお、入力インターフェース10、出力インターフェース20以外の制御インターフェースを設けても良い。
図2はスイッチ機能の概念説明図である。図2左側の図は、第1周波数帯域(f~f)と第2周波数帯域(f~f)が、いずれも所望周波数帯域(f~f)を通過する状態を示す。この状態では、入力インターフェース10に入力された高周波信号がリアクタンスSW30を通過して、出力インターフェース20に到達する。つまり、高周波スイッチ1がON状態となる。
一方、図2右側の図は、第2リアクタンス回路33のリアクタンスが変化することにより、第2リアクタンス回路33を通過する周波数帯域が、第1周波数帯域(f~f)から大きく逸脱する第3周波数帯域(f~f)となっている。また、入力インターフェース10に入力された高周波信号が第1リアクタンス回路31を通過しても第2リアクタンス回路33で反射される。そのため、高周波信号が出力インターフェース20に到達することがなく、高周波スイッチ1がOFF状態となる。
すなわち、本実施形態の高周波スイッチ1では、スイッチ機能が、リアクタンスの大きさを変えるだけで実現される。そのため、本実施形態の高周波スイッチ1は、リアクタンス型スイッチといえるものである。リアクタンス型スイッチでは、スイッチ機能を果たす部分に抵抗成分が存在しない。そのため、多段接続しても、従来のように抵抗成分に起因する損失がほとんど生じない。また、抵抗成分が存在する場合であっても、リアクタンスを変化させることで高反射状態とすることができる。このため、抵抗の損失への寄与が抑制可能となる。さらに、リアクタンスの大きさ、特にキャパシタンスの大きさは瞬時に変わることから状態変化が高速であり、スイッチング速度がきわめて高速である。したがって、準ミリ波帯やミリ波帯における高周波信号の伝送路上の通過又は遮断の高速切替に適したものとなる。
高周波スイッチ1は、また、OFF状態のときは、信号が吸収されず、全反射される。そのため、上述した吸収型スイッチのように発熱に起因するノイズの発生を無くすことができる。さらに、可変容量素子以外は導電パターンで実現できることから、導体パターンの誘導性リアクタンスと可変容量の容量性インダクタンスとを組み合わせて反射を大きくすることが可能となり、抵抗が損失として影響することを抑制できる。そのため、アイソレーションの高い高周波スイッチを簡易に実現することができる。
なお、第1実施形態では、第1リアクタンス回路31を通過する周波数帯域を、後段の第2リアクタンス回路33を通過する周波数帯域よりも広くしているが、通過する周波数帯域は同じであっても良い。むしろ、多段接続する場合、前段回路を通過する周波数帯域を、後段回路を通過する周波数帯域よりも狭くすることにより、後段回路のリアクタンスの大きさの変化幅を小さくして、スイッチ機能の動作速度を高めることができる場合もある。
また、図2の例では、第1リアクタンス回路31を通過する周波数帯域を固定し、第2リアクタンス回路33を通過する周波数帯域を可変にする場合の例を説明したが、固定-可変の関係は逆であっても良い。また、第1リアクタンス回路31を通過する周波数帯域と第2リアクタンス回路33を通過する周波数帯域の双方を可変にしても良い。
<リアクタンス回路例1>
次に、第1リアクタンス回路31及び第2リアクタンス回路33の実施例について説明する。図3Aは、第1実施例に係るリアクタンス回路40の例示図である。リアクタンス回路40は、入力端INと出力端OUTとの間に、誘導素子41と可変容量素子43の並列共振回路で構成したものである。抵抗成分42,44は、誘導素子41と可変容量素子43のそれぞれの寄生抵抗42,44であり、それぞれ無視できる大きさのものである。誘導素子41は0.15nHのインダクタンスが生じるように、基板の表面に様々な形状で形成された導体パターンである。可変容量素子43は、0.05~0.2pFの範囲でキャパシタンスが変化する素子であり、例えば市販のHEMT(ゲート幅200μm程度)やショットキー・ダイオードなどを用いることができる。上記のキャパシタンスの変化は、外部入力されるf制御信号でゲート印加電圧を+0.7~-3V程度変化させることで、実現が可能である。
以下、図3Aに例示されるリアクタンス回路40を、図1の第1リアクタンス回路31及び第2リアクタンス回路33とした例を説明する。この例において、第1リアクタンス回路31を通過する周波数帯域を固定、第2リアクタンス回路33を通過する周波数帯域を可変とし、図2のように動作させたときの特性例を、Sパラメータを用いて説明する。Sパラメータは、周知の通り、分布定数回路の入出力における電流・電圧特性を入射波、反射波、通過波の間の関係として表現したものである。入力インターフェース10と出力インターフェース20が、それぞれ信号端が50Ωで、接地端が接地電位であるものとすると、Sパラメータは、S11、S12、S21、S22で表される。S11は入力インターフェース10側からみた高周波信号の反射係数である。S21は入力インターフェース10側からみた順方向伝達関数、すなわち高周波信号の通過係数である。S21が小さくなるほど高周波信号は通過しにくくなる。また、S11が大きいほど全反射に近い状態となる。なお、S12、S22は、出力インターフェース20側からみた係数である。
図3Bは可変容量素子43のキャパシタンスが0.2pFの場合、図3Cは0.05pFの場合の例であり、それぞれ横軸が周波数(GHz)、縦軸がS21,S11の絶対値の2乗(dB)である。図3Bに示されるように、可変容量素子43のキャパシタンスが0.2pFのときは、29GHz帯の所望通過帯域で通過係数S21(実線)が最小で、反射係数S11(破線)が最大となる。そのため、入力インターフェース10に入力され、第1リアクタンス回路31を通過した高周波信号が第2リアクタンス回路33で全反射される。つまり高周波スイッチ1がOFF状態となる。
なお、本実施形態では、入力インターフェース10を通過した高周波信号が入力インターフェース10側に実質的に全反射される(例えば高周波信号が実質的に全反射されるまでにS11が十分に大きい)状態を全反射状態と記載する。
可変容量素子43のキャパシタンスが0.05pFのときは、図3Cに示されるように、29GHz帯の所望通過帯域における通過係数S21(実線)が反射係数S11(破線)よりも大きい。そのため、入力インターフェース10に入力された高周波信号が第1リアクタンス回路31及び第2リアクタンス回路33を通過して出力インターフェース20に到達する。つまり高周波スイッチ2がON状態となる。
<リアクタンス回路例2>
図4Aは第2実施例に係るリアクタンス回路50の例示図である。リアクタンス回路50は、入力端INと出力端OUTとの間の伝送路パターン(導体パターンの一例)に接続される誘導素子51と、その一端が誘導素子51の他端と直列に接続されその他端が接地される(シャント接続される)の可変容量素子52とを含む。可変容量素子52の他端と接地端子との間には無視できる大きさの寄生抵抗53がある。
誘導性素子51は、例えば、第1実施例と同様、0.15nHのインダクタンスが生じるように、絶縁性の基板の表面に形成された導体パターンである。可変容量素子52は、外部入力されるf制御信号に従って0.05~0.2pFの範囲でキャパシタンスが変化する。可変容量素子52としてHEMTを用いる場合、29GHz帯での寄生抵抗53は約2~20Ωである。しかしながら、ON状態では誘導素子51とHEMTの可変容量素子52との直列回路のリアクタンスが理想的には無限大の高インピーダンスとなるため、抵抗の大きさを無視することができる。
以下、図4Aに例示されるリアクタンス回路50を、図1の第1リアクタンス回路31及び第2リアクタンス回路33とした例を説明する。この例において、第1リアクタンス回路31を通過する周波数帯域を固定、第2リアクタンス回路33を通過する周波数帯域を可変とし、図2のように動作させたときの特性例を図4B,図4Cに示す。図4Bは可変容量素子52のキャパシタンスが0.2pFの場合、図4Cは0.05pFの場合の例であり、それぞれ横軸が周波数(GHz)、縦軸がS21,S11の絶対値の2乗(dB)である。
図4Bに示されるように、可変容量素子52のキャパシタンスが0.2pFのときは、29GHz帯の所望通過帯域で通過係数S21(実線)が最小で、反射係数S11(破線)が最大となる。そのため、入力インターフェース10に入力され、第1リアクタンス回路31を通過した高周波信号が第2リアクタンス回路33で全反射される。つまり高周波スイッチ3はOFF状態となる。
また、図4Cに示されるように、可変容量素子52のキャパシタンスが0.05pFのときは、29GHz帯の所望通過帯域における通過係数S21(実線)が反射係数S11(破線)よりも大きい。そのため、入力インターフェース10に入力された高周波信号が第1リアクタンス回路31及び第2リアクタンス回路33を通過して出力インターフェース20に到達する。つまり高周波スイッチ3はON状態となる。
<リアクタンス回路例3>
第1,2実施例では、同じ構成の二つのリアクタンス回路の一方の通過周波数帯域を固定、他方を可変にした場合の例であるが、二つのリアクタンス回路の構成は、同じである必要はない。図5は、図1の第1リアクタンス回路31の例として3次のチェビシェフ型B.P.F(帯域通過フィルタ)61、第2リアクタンス回路33の例として第2実施例のリアクタンス回路50を用いたリアクタンススイッチSW30の例である。整合回路32は図1に示したものと同じである。チェビシェフ型B.P.F61は、後段のフィルタよりもリップルが少ない帯域通過フィルタであり、所望通過帯域外の雑音を安定的に除去するために用いられる特殊なフィルタである。リアクタンス回路50は、外部入力されるf制御信号に従ってリアクタンスが変化することで、図2に示されるように、所望通過帯域の高周波信号を変化させる。
図6A及び図6Bは、図5の構成例に係る高周波スイッチの特性例であり、図6AはOFF状態、図6BはON状態の例である。それぞれ横軸が周波数(GHz)、縦軸がS21,S11の絶対値の2乗(dB)である。図6Aは可変容量素子52のキャパシタンスが0.2pFの場合、図6Bは可変容量素子52のキャパシタンスが0.05pFの場合の例である。それぞれ横軸が周波数(GHz)、縦軸がS21,S11の絶対値の2乗(dB)である。反射係数S22については反射係数S11と同じ次元となるので省略してある。
図6Aに示されるように、可変容量素子52のキャパシタンスが0.2pFのときは、29GHz帯の所望通過帯域で通過係数S21(実線)が、反射係数S11(長破線)及びS22(長破線)がよりも小さくなる。そのため、入力インターフェース10に入力された高周波信号のほぼ全てが反射される。つまり高周波スイッチはOFF状態となる。
また、図6Bに示されるように、可変容量素子52のキャパシタンスが0.05pFのときは、29GHz帯の所望通過帯域における通過係数S21(実線)が最大となり、反射係数S11(破線)及びS22(長破線)よりも大きくなる。そのため、入力インターフェース10に入力された高周波信号が出力インターフェース20に到達する。つまり高周波スイッチはON状態となる。ON状態の通過損失は、チェビシェフ型B.P.F61の挿入損失(+1dB以下)程度であり、ほぼ無視できるレベルである。
チェビシェフ型B.P.F(帯域通過フィルタ)61は、所望通過帯域外の雑音を安定的に除去することができるので、アンテナ直下に設ける際に好適となる高周波スイッチを実現することができる。また、サイドカップリングのない導通のとれたパターンであり、比較的製作しやすいという利点がある。ただし、チェビシェフ型B.P.F61に代えて、後段の第2リアクタンス回路50よりもリップルが小さい他の種類のフィルタを用いても良い。
[第2実施形態]
第1実施形態の高周波スイッチ1は、SPST(Single Pole, Single Throw)型のスイッチとして動作させる場合に適した例であるが、本発明の高周波スイッチは、SPnT型スイッチ(nは2以上の自然数)として実施することもできる。
図7は、第2実施形態に係る高周波スイッチ2の構成図である。この高周波スイッチ2は、一つの入力インターフェース10と、リアクタンスSW70と、三つ(三組)の出力インターフェース21,22,23とを備えている。
リアクタンスSW70は、入力インターフェース10に接続される第1リアクタンス回路71、第1リアクタンス回路71を通過した高周波信号を三つの伝送路に分岐する分岐回路72、分岐された伝送路と出力インターフェース21,22,23との間に設けられた整合回路731,732,733及び第2リアクタンス回路741,742,743を含んで構成される。これらの回路は、絶縁性の基板に形成された導電パターンと、スイッチ機能を果たす受動素子とで具現化することができる。
以下において、便宜上、入力インターフェース10をポート1、出力インターフェース21をポート2、出力インターフェース22をポート3、出力インターフェース23をポート4とする。そして、ポート1からポート2への経路がON状態であり、ポート1からポート3への経路及びポート1からポート4への経路がOFF状態である場合について説明する。
分岐回路72は、単純には導電パターンの一例となる一つの伝送路パターンを三分岐させた分岐線路であっても良いが、その場合、分岐点から第2リアクタンス回路741,742,743までの分岐線路のパターン長を等長とする。整合回路731,732,733は、第2リアクタンス回路741,742,743がOFF状態になるようにリアクタンスが調整されている場合に、分岐回路72の分岐点から見た各第2リアクタンス回路741,742,743のインピーダンスの絶対値が最大となる。すなわち、反射が最大となるように設計されている。これにより、OFF状態のポートに入り込む信号を最小とすることが可能となる。例えば、第2リアクタンス回路741,742,743を図4Aに示すリアクタンス回路50(第2実施例のリアクタンス回路)とした場合、OFF状態では誘導素子51と可変容量素子52との直列共振によってリアクタンスが0Ωとなり、低インピーダンスである。また、例えば、整合回路として所望周波数での1/4波長の電気長の伝送線路を用いる場合、分岐点から可変容量素子を含むリアクタンス回路を見込むインピーダンスを最大とすることができる。ON状態ではリアクタンスが大きい状態となるため、整合回路の特性は損失に影響しない。
これにより、いずれかの分岐線路で反射した高周波信号が、他の分岐線路に回り込む事態を回避することができる。整合回路731,732,733は、上記のリアクタンス調整のほか、分岐線路間のパターン長の微調整を行うことでインピーダンス変換の機能を持つ導電パターンである。
第1リアクタンス回路71は、チェビシェフ型B.P.F(帯域通過フィルタ)61を用いることができる。第2リアクタンス回路741,742,743は、図3Aあるいは図 4Aに示したリアクタンス回路40,50を用いることができる。つまり、外部入力されるf制御信号で、各分岐線路における第2リアクタンス回路741,742,743のリアクタンスを独立に変化させる。これにより、当該分岐線路におけるスイッチング特性を、それぞれ図3B,図3C、あるいは図4B,図4Cのように切り替えることができる。また、f制御信号で各分岐線路をON状態にするタイミングを分岐線路間で変えることで、分岐線路間における高周波信号の回り込みなどを回避することができる。
図8は、第2実施形態におけるスイッチング特性例を示した図であり、図中の第2リアクタンス回路741,742,743は図4Aに示すリアクタンス回路50(第2実施例のリアクタンス回路)を用いている。第1分岐線路がON状態のときの第2,第3分岐線路のスイッチング特性例を示した図である。縦軸及び横軸は図3B,図3C等と同じである。図8中、実線は第1分岐線路における通過係数S21、長破線と短破線は、第2,第3分岐線路における通過係数S21である。OFF状態の第2,3分岐線路の反射係数S31(ポート3である出力端子22からみた反射係数:次元は他のSパラメータと同じ)、S41(ポート4である出力端子23からみた反射係数:次元は他のSパラメータと同じ)は、ON状態の第1分岐線路よりも22dB以上低くすることができる。従って、第2,3分岐線路からの反射波が第1分岐線路に与える影響を抑制することができる。
このように、第2実施形態の高周波スイッチ2も、抵抗成分は固定でリアクタンスだけを変化させることで高周波信号のON/OFF切替が可能になるので、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第1リアクタンス回路71を共用することで、所望通過帯域外の雑音を安定的に除去することができる。さらに、三つの分岐線路をそれぞれ独立にON状態又はOFF状態に選択的に切り替え、かつ、いずれかの分岐線路の第2リアクタンス回路の入力端から見て他の分岐線路の第2リアクタンス回路の入力端が高インピーダンスになる。したがって、ON状態の分岐線路における電力損失の増加を抑制することができる。そのため、例えば送信のみを行うアンテナ、受信のみを行うアンテナ、送受可能なアンテナなど、複数種類のアンテナを一つの高周波スイッチ2で独立に動作させることができる。
なお、第2実施形態では、分岐線路が三つの場合の例を説明したが、分岐線路を二つ、あるいは四つ以上にすることもできる。
[第3実施形態]
第2実施形態では、入力インターフェースが一つで、出力インターフェースが複数の場合の例を説明したが、入力インターフェースを複数とし、出力インターフェースを一つにしても良い。第3実施形態では、このような高周波スイッチの例について説明する。
図9は、第3実施形態に係る高周波スイッチの構成図である。第3実施形態の高周波スイッチ3は、図7に示した第2実施形態の高周波スイッチ2の入出力関係を逆にするとともに、第2実施形態のリアクタンスSW70の分岐回路72を、合成回路82として用いるものである。すなわち、高周波スイッチ2は、三つの入力インターフェース11,12,13を備える。これは、第2実施形態の高周波スイッチ2の出力インターフェース21,22,23に対応する。また、高周波スイッチ3は、出力インターフェース20を備える。これは第2実施形態の高周波スイッチ2の入力インターフェース10に対応する。
第3実施形態の高周波スイッチ3が有するリアクタンスSW80は、三つの第1リアクタンス回路841,842,843と、整合回路831,832,833と、合成回路82(図7の分波回路72に対応)と、第2リアクタンス回路81とを備える。各回路の構成及びその動作は、入出力の関係が逆になるだけで、第2実施形態で説明した内容と同様になる。分岐線路数を代えても良い点は第2実施形態と同様である。
第3実施形態の高周波スイッチ3は、nPST(nPole, Single Throw)型のスイッチとして実施することができる。そのため、例えば複数種類のアンテナを一つの無線通信機で共用する場合において、第2実施形態の高周波スイッチ2を送信系、第3実施形態の高周波スイッチ3を受信系の高周波スイッチとして独立して使用することができる。あるいは、所望通過帯域が29GHzの場合、実装する絶縁性の基板のサイズがそれぞれ10mm角前後なので、一つの基板ないし二つの基板を収容した一つのパッケージに高周波スイッチ2,3を収容するようにしても良い。この場合は、外部入力されるf制御信号の入力端子を一つにすることができるので、構成をより簡易かつ小型で、多くの用途に適用可能な高周波スイッチとすることができる利点がある。
なお、本発明の高周波スイッチは、SPnT型のスイッチ、nPST型のスイッチとしての実施のほか、mPnT型のスイッチ(mは2以上の自然数)として実施することも可能である。また、SPST型、SPnT型、mPnT型の各スイッチを縦続させたマトリクス・スイッチとしての実施も可能である。マトリクス・スイッチには結節点を切替えるタイプとパスを切替えるタイプとが想定されるが、高周波ではインピーダンス整合しやすさとアイソレーションの取りやすさからパス切替型とすることが望ましい。
[第4実施形態]
第4実施形態では、本発明の高周波スイッチを搭載したアンテナ装置の実施の形態例を説明する。図10は、第4実施形態に係るアンテナ装置の構成図である。このアンテナ装置は、それぞれ30度ずつ方向を変えて全方位(360度)をカバーできるように等間隔で配置された12個のアンテナA1~A12と、これらのアンテナA1~A12を共用する送信系回路と受信系回路とを、電波透過性のアンテナケースに収容して構成される。
アンテナA1~A12は、それぞれ29GHz帯の高周波信号を送受信できる高指向性をもつホーンアンテナであり、指向性の中心軸の方向を30度ずつ変えた三つの組ごとに一つのセクタとして水平方向に等間隔に4組配置して構成される。これにより水平方向で全方位(360度)をカバーできるように配置されている。
送信系回路は、送信機TXから送信された送信信号を選択的に切り替えて、アンテナA1~A12のいずれかに供給(給電)するための四つの高周波スイッチ2(第2実施形態の高周波スイッチ2)を有する。
受信系回路は、四つの高周波スイッチ1(第1実施形態の高周波スイッチ1)を有する。高周波スイッチ1を用いることで、アンテナA1~A12からの受信信号を選択的に切り替えて、受信機RXに入力するための四つの高周波スイッチ3(第3実施形態の高周波スイッチ3)と、各アンテナA1~A12を送信用アンテナとして使用するか、受信用アンテナとして使用するかを切り替えることができる。
高周波スイッチ1と高周波スイッチ3は、スイッチ機能を実現する部分に能動素子が存在せず、受動素子だけで実現でき、リアクタンスを最大化することによりOFF状態の出力端子への信号漏洩を抑制することができる。従って、高周波スイッチ1と高周波スイッチ3とを並列接続しても挿入損失が僅かである。高周波スイッチ2も同様である。そのため、送信時及び受信時に、所望の方向のアンテナA1~A12を低損失で任意に選択することができる。これにより、Full Duplex(全二重)通信が可能となる。また、MIMO (multiple-input and multiple-output)用アンテナとすることもできる。なお、アンテナA1~A12は、水平偏波用と垂直偏波用を交互に配置しても良い。
[変形例]
第1~第4実施形態では、所望通過帯域が29GHz帯の例を説明したが、他の周波数帯域を所望通過帯域としても良い。例えば、30GHz帯以上、5GHz帯、2.5GHz帯、マイクロ波帯においても本発明の高周波スイッチあるいはアンテナ装置を実施することができる。

Claims (13)

  1. 高周波信号が入力される入力インターフェースと、
    前記高周波信号を外部へ出力する出力インターフェースと、
    前記入力インターフェースと前記出力インターフェースとの間に介挿されたリアクタンススイッチと、を備え、
    前記リアクタンススイッチは、前記入力インターフェースと前記出力インターフェースとの間に縦続され、それぞれ所定値のリアクタンスにより前記高周波信号に対する共通の通過帯域を形成可能な複数のリアクタンス回路を含み、
    少なくとも一つの前記リアクタンス回路は、外部入力される制御信号により前記リアクタンスが変化することで前記通過帯域が変わる可変リアクタンス回路であることを特徴とする、高周波スイッチ。
  2. 前記リアクタンススイッチは、前記制御信号によって前記可変リアクタンス回路における前記通過帯域が変わることにより、前記入力インターフェースに入力された前記高周波信号が前記出力インターフェースに導かれる第1状態と、前記高周波信号が反射される第2状態とが選択的に形成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の高周波スイッチ。
  3. 前記第2状態は、前記入力インターフェースに入力された前記高周波信号のほぼ全てが前記入力インターフェース側に反射される全反射状態であることを特徴とする、
    請求項2に記載の高周波スイッチ。
  4. 前記複数のリアクタンス回路のうち前段のリアクタンス回路が形成する通過帯域が後段のリアクタンス回路の通過帯域よりも狭いことを特徴とする、
    請求項2または3に記載の高周波スイッチ。
  5. 前記可変リアクタンス回路が、容量性リアクタンス素子と誘導性リアクタンス素子との組み合わせにより構成されることを特徴とする、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の高周波スイッチ。
  6. 前記容量性リアクタンス素子及び前記誘導性リアクタンス素子が受動素子として動作することを特徴とする、
    請求項5に記載の高周波スイッチ。
  7. 前記複数のリアクタンス回路は、前記入力インターフェースと前記出力インターフェースとの間に縦続された第1リアクタンス回路とその後段の第2リアクタンス回路とで構成されており、
    前記第1リアクタンス回路は帯域通過フィルタであり、
    前記第2リアクタンス回路は帯域通過フィルタ、高域通過フィルタ、低域通過フィルタ、帯域阻止フィルタのいずれかであることを特徴とする、
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載の高周波スイッチ。
  8. 高周波信号が入力される入力インターフェースと、
    入力された前記高周波信号をn(nは2以上の自然数)個の線路に分岐する分岐回路と、
    n個の線路ごとに設けられ当該線路の前記高周波信号をそれぞれ外部へ出力するn個の出力インターフェースと、
    前記分岐回路と前記n個の出力インターフェースとの間にそれぞれ介挿されたリアクタンススイッチと、を備え、
    前記リアクタンススイッチは、
    当該線路の入力側と出力側との間に縦続され、それぞれ所定値のリアクタンスにより前記入力側の高周波信号に対する共通の通過帯域を形成可能な複数のリアクタンス回路を含み、少なくとも一つの前記リアクタンス回路は、外部入力される制御信号により前記リアクタンスが変化することで前記通過帯域が変わる可変リアクタンス回路であることを特徴とする、高周波スイッチ。
  9. それぞれ高周波信号が独立の線路で入力されるn(nは2以上の自然数)個の入力インターフェースと、
    入力されたn個の線路の前記高周波信号を一つの線路の高周波信号に合成する合成回路と、
    前記合成された前記高周波信号を外部へ出力するための出力インターフェースと、
    前記n個の入力インターフェースの各々と前記合成回路との間に介挿されたリアクタンススイッチと、を備え、
    前記リアクタンススイッチは、
    当該線路の入力側と出力側との間に縦続され、それぞれ所定値のリアクタンスにより前記入力側の高周波信号に対する共通の通過帯域を形成可能な複数のリアクタンス回路を含み、少なくとも一つの前記リアクタンス回路は、外部入力される制御信号により前記リアクタンスが変化することで前記通過帯域が変わる可変リアクタンス回路であることを特徴とする、高周波スイッチ。
  10. 絶縁性の基板をさらに備え、
    前記リアクタンススイッチのうち前記可変リアクタンス回路以外の回路部品が前記基板上に形成された導電パターンにより形成されることを特徴とする、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の高周波スイッチ。
  11. 前記可変リアクタンス回路が、前記基板に形成された導電パターン上に実装される可変容量素子を含んで構成されることを特徴とする、
    請求項10に記載の高周波スイッチ。
  12. 前記高周波信号がミリ波帯の信号であることを特徴とする、
    請求項1ないし11のいずれか一項に記載の高周波スイッチ。
  13. 電波透過性のアンテナケースと、
    前記アンテナケースに収容され、それぞれ異なる指向性を有するn個のアンテナと、
    前記n個のアンテナを共用する送信系回路と受信系回路と、を備え、
    前記送信系回路は請求項に記載された高周波スイッチを含み、
    前記受信系回路は請求項に記載された高周波スイッチを含み、
    前記送信系回路と前記受信系回路との間に請求項1ないしのいずれか一項に記載された高周波スイッチが介在することを特徴とする、
    アンテナ装置。
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