JP7163591B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
従来、複数の燃料電池サブシステムを備える燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1)。この燃料電池サブシステムは、燃料電池と、燃料ガスを貯蔵するための複数のタンクと、タンクに貯蔵されている燃料ガスを燃料電池に供給する燃料ガス供給機構と、を有する。複数の燃料電池サブシステムに備えられた燃料ガス供給機構は互いに連通している。また、複数のタンクそれぞれには、燃料電池との連通状態を切り替える開閉弁が設けられている。この開閉弁は、燃料電池サブシステムからの要求に応じて開閉される。
特開2016-081724号公報
従来の技術では、燃料電池システムが複数の燃料電池サブシステムを備えていることに起因して、複数のタンクそれぞれに設けられた開閉弁の開閉を行う際に生じ得る課題を考慮されていない。例えば、従来の技術では、複数の燃料電池サブシステムからの開閉指示が異なっている場合において、どのように開閉弁の動作を制御するかという課題が生じ得る。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、複数のサブシステムと、前記複数のサブシステムを制御する統合制御部と、を備え、前記複数のサブシステムは、それぞれ、燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックへと供給される燃料ガスを貯蔵する高圧タンクと、前記燃料電池スタックと前記高圧タンクとを連通させる燃料ガス供給流路と、前記燃料ガス供給流路に配置されているシャットバルブであって、開閉によって前記燃料電池スタックと前記高圧タンクとを連通又は非連通とするシャットバルブと、前記統合制御部に対して前記シャットバルブの開閉の指示を行う制御部と、を備え、前記燃料電池システムは、さらに、前記複数のサブシステムに備えられた各前記燃料ガス供給流路を互いに連通させる接続流路を有し、前記統合制御部は、前記複数のサブシステムによって発電を行う場合には、前記各制御部から開弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、前記各制御部の全てから閉弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行し、前記複数のサブシステムのうち1つのサブシステムによって発電を行う場合には、前記発電を行うサブシステムに備えられた前記制御部から開弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、前記発電を行うサブシステムに備えられた前記制御部から閉弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行する。この形態の燃料電池システムによれば、統合制御部は、複数のサブシステムによって発電を行う場合には、各制御部から開弁を指示された後に複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、各制御部の全てから閉弁を指示された後に複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行する。このため、複数のサブシステムによって発電を行う場合において、統合制御部は、複数のサブシステムからの開閉指示が異なっている場合には、シャットバルブの開閉を実行しない。このため、複数のサブシステムからの指示が一致していない状態でシャットバルブの開閉が実行されることによって生じる、燃料電池システムの動作の不安定化を抑制できる。燃料電池システムの動作の不安定化とは、例えば、全てのサブシステムが発電を停止していない状態でシャットバルブが閉弁されることである。また例えば、開弁を実行する前にサブシステム毎に開弁が可能であるか否かの判定を行う場合に、全てのサブシステムによる判定が完了する前にシャットバルブが開弁されることである。また、統合制御部は、1つのサブシステムによって発電を行う場合には、発電を行うサブシステムに備えられた制御部から開弁を指示された後に複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、発電を行うサブシステムに備えられた制御部から閉弁を指示された後に複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行する。このため、1つのサブシステムによって発電を行う際に、発電を行うサブシステムと発電を行わないサブシステムとでシャットバルブの開閉の指示が異なる場合であっても、シャットバルブを開弁できる。これにより、発電を行う燃料電池スタックに燃料ガスが供給されないことを抑制できる。また、発電を行わないサブシステムの制御部が閉弁を指示している場合であっても、発電を行うサブシステムからの開弁の指示に応じて開弁の維持が可能である。
本開示は、上述した燃料電池システム以外の種々の形態で実現可能である。例えば、上述の燃料電池システムの制御方法やと燃料電池システムを備える燃料電池車両、船舶、飛行機等の移動体、または、住宅、ビル等の定置設備の形態で実現することができる。
実施形態に係る燃料電池システムの概略図。 実施形態に係る燃料電池システムにおける統合制御部によって実行されるシャットバルブの開閉制御を示すフローチャート。 同期制御における処理を示すフローチャートである。 非同期制御における処理を示すフローチャートである。 同期制御における各制御部の開閉指示とシャットバルブの開閉動作のタイミングチャート。 1システム運転制御における各制御部の開閉指示とシャットバルブの開閉動作のタイミングチャート。
A.実施形態
A1.燃料電池システムの概要
図1は、実施形態に係る燃料電池システム10の概略図である。燃料電池システム10は、第1のサブシステム10Aと第2のサブシステム10Bとを備え、燃料ガス(アノードガス)と酸化剤ガス(カソードガス)との反応によって発電する。2つのサブシステム10A,10Bは、互いに同様の構成を有し、通常の運転状態において、互いに同期された状態で運転されている。燃料電池システム10は、例えば、燃料電池バス等の大型車両(大型自動車)に搭載され、駆動用モータや各種補機を動作させる発電装置として用いられる。本実施形態において、燃料電池システム10は、燃料電池バスである燃料電池車両に搭載されている。なお、燃料電池システム10は、大型自動車に限らず、中型自動車や普通自動車等の大型自動車以外の自動車に搭載されてもよい。なお、燃料電池車両は、燃料電池システム10に加えて、燃料電池システム10によって発電された電力を蓄え、蓄えた電力を用いて駆動用モータや各種補機を動作させる二次電池(図示しない)を備える。
2つのサブシステム10A,10Bはそれぞれ、燃料電池スタック100A,100Bと、燃料ガス貯蔵機構200A,200Bと、燃料ガス供給機構300A,300Bと、酸化剤ガス給排機構400A,400Bと、冷媒循環機構500A,500Bと、制御部600A,600Bと、を備える。燃料電池スタック100A,100Bは、燃料電池単セル(図示しない)が複数積層されたスタック構造を有する。本実施形態において、燃料電池スタック100A,100Bを構成する燃料電池単セルは、酸素と水素の電気化学反応によって発電する固体高分子型の燃料電池である。
各燃料ガス貯蔵機構200A,200Bは、高圧タンク210A,210Bと、シャットバルブ222A,222Bと、供給分岐流路230A,230Bと、供給側接続マニホールド240A,240Bと、充填分岐流路250A,250Bと、充填側接続マニホールド260A,260Bと、充填流路270A,270Bと、を備える。
高圧タンク210A,210Bは、燃料電池スタック100A,100Bへと供給する燃料ガスを貯蔵するためのタンクである。高圧タンク210A,210Bは、各サブシステム10A,10Bに5本ずつ備えられ、燃料電池システム10全体で合計10本備えられている。高圧タンク210Aは、供給分岐流路230A,230B及び充填分岐流路250A,250Bに連通状態で接続されている。
供給分岐流路230A,230Bは、それぞれの高圧タンク210A,210Bと燃料ガス供給機構300A,300Bとを接続する流路である。各供給分岐流路230A,230Bには、開閉によって高圧タンク210A,210Bと燃料ガス供給機構300A,300Bとを連通又は非連通にするシャットバルブ222A,222Bが配置されている。供給分岐流路230A,230Bと燃料ガス供給機構300A,300Bとは、供給側接続マニホールド240A,240Bを介して接続されている。高圧タンク210A,210Bから供給分岐流路230A,230Bへと流入した燃料ガスは、燃料電池スタック100A,100Bへと供給される。供給側接続マニホールド240A,240Bには、圧力センサ242A,242Bが設けられている。圧力センサ242A,242Bは、燃料ガスの供給圧力を検出する。
充填分岐流路250A,250Bは、それぞれの高圧タンク210A,210Bと充填流路270A,270Bとを連通状態で接続する流路である。充填分岐流路250A,250Bと充填流路270A,270Bとは、充填側接続マニホールド260A,260Bを介して接続されている。第1のサブシステム10Aに備えられた充填流路270Aと、第2のサブシステム10Bに備えられた充填流路270Bとは、流路が合流するように接続されている。充填流路270A,270Bのうち高圧タンク210A,210Bと接続された側の端部とは逆側の端部には、水素ステーション等の燃料ガス充填装置と接続し燃料ガスの充填を受けるためのレセプタクル280が取り付けられている。レセプタクル280側から充填される燃料ガスは、充填流路270A,270Bと、充填分岐流路250A,250Bと、を通って高圧タンク210A,210Bへと充填される。充填側接続マニホールド260A,260Bには、燃料ガスの充填圧力を検出するための圧力センサ262A,262Bが設けられている。
燃料ガス供給機構300A,300Bは、主流路310A,310Bと、燃料ガス循環流路360A,360Bと、燃料ガス排出流路390A,390Bと、を備える。燃料ガス供給機構300A,300Bは、燃料電池スタック100A,100Bへの燃料ガスの供給と、供給された燃料ガスの循環や外部への排出を行う。
主流路310A,310Bは、燃料電池スタック100A,100Bへと供給される燃料ガスを流通させる流路である。主流路310A,310Bには、レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとが配置されている。レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとは、それぞれ燃料ガスに付与される圧力を調整するための弁機構である。主流路310A,310Bには、圧力センサ330A,330B、350A,350Bが配置されている。圧力センサ330A,330Bは、レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとの間に配置され、レギュレータ320A,320Bによって減圧された燃料ガスに付与されている圧力を検出する。圧力センサ350A,350Bは、インジェクタ340A,340Bと燃料電池スタック100A,100Bとの間に配置され、燃料電池スタック100A,100Bに供給される燃料ガスに付与される圧力を検出する。圧力センサ350A,350Bは、燃料電池システム10の燃料ガス供給機構300A,300Bにおける異常を検出するための検出部として機能する。第1のサブシステム10Aに備えられた主流路310Aと、第2のサブシステム10Bに備えられた主流路310Bと、は、レギュレータ320A,320Bの上流側で、接続流路312によって連通状態に接続されている。以上のように説明した、供給分岐流路230A,230Bと供給側接続マニホールド240A,240Bと主流路310A,310Bは、燃料電池スタック100A,100Bと高圧タンク210A,210Bとを連通させる燃料ガス供給流路を形成する。
燃料ガス循環流路360A,360Bは、燃料電池スタック100A,100Bに供給された燃料ガスのうち未反応の燃料ガスを回収し、再び主流路310A,310Bへと流入させる流路である。燃料ガス循環流路360A,360Bには、燃料ガスを圧送するためのポンプ380A,380Bが配置されている。燃料ガス循環流路360A,360Bには、燃料ガスに含まれる液水を分離するための気液分離器370A,370Bが配置されている。気液分離器370A,370Bによって分離された液水は、開閉弁375A,375Bが開弁されることによって、燃料ガスとともに燃料ガス排出流路390A,390Bとマフラー470A,470Bを通って外部へと排出される。
酸化剤ガス給排機構400A,400Bは、燃料電池スタック100A,100Bに酸化剤ガスである空気を供給すると共に、燃料電池スタック100A,100Bから排出される酸化剤ガスを外部に排出する機能を有する。酸化剤ガス給排機構400A,400Bは、酸化剤ガス供給流路410A,410Bと、酸化剤ガス排出流路420A,420Bと、バイパス流路430A,430Bと、を備える。酸化剤ガス供給流路410A,410Bは、燃料電池スタック100A,100Bに接続された流路であり、燃料電池スタック100A,100Bに供給される酸化剤ガスを流通させる。酸化剤ガス排出流路420A,420Bは、燃料電池スタック100A,100Bに接続された流路であり、酸化剤ガスを外部に排出する。バイパス流路430A,430Bは、酸化剤ガス供給流路410A,410Bと酸化剤ガス排出流路420A,420Bとを接続する流路であり、酸化剤ガス供給流路410A,410B内を流通する燃料ガスを燃料電池スタック100A,100Bを介することなく酸化剤ガス排出流路420A,420Bに流入させる。酸化剤ガス供給流路410A,410Bには、酸化剤ガスを圧送するエアコンプレッサ440A,440Bと、バイパス流路430A,430Bへの酸化剤ガスの流入量を調節する三方弁450A,450Bが配置されている。酸化剤ガス排出流路420A,420Bには、燃料電池スタック100A,100B内を流通する酸化剤ガスの圧力を調整するための調圧弁460A,460Bが配置されている。酸化剤ガス排出流路420A,420Bは、燃料ガス排出流路390A,390Bと合流する。酸化剤ガス排出流路420A,420B内を流通する酸化剤ガスは、マフラー470A,470Bを通って外部に排出される。
冷媒循環機構500A,500Bは、冷媒(例えば水)を流通させることによって、燃料電池スタック100A,100Bを適切な温度に調整する。冷媒循環機構500A,500Bは、冷媒を冷却するラジエータ510A,510Bと、冷媒供給流路520A,520Bと、冷媒回収流路530A,530Bと、冷媒バイパス流路540A,540Bと、を備える。冷媒供給流路520A,520Bは、燃料電池スタック100A,100Bに接続されている。冷媒回収流路530A,530Bには、燃料電池スタック100A,100Bに供給する冷媒が流通する。冷媒供給流路520A,520Bには、冷媒を燃料電池スタック100A,100Bへと送り出す冷媒ポンプが配置されている。冷媒回収流路530A,530Bは、燃料電池スタック100A,100Bに接続され、燃料電池スタック100A,100Bから排出された冷媒を回収する。冷媒回収流路530A,530Bによって回収された冷媒は、冷媒バイパス流路540A,540B又はラジエータ510A,510Bを通って、冷媒供給流路520A,520Bへと移動する。冷媒回収流路530A,530Bと冷媒バイパス流路540A,540Bとの接続部には、冷媒バイパス流路540A,540Bへと流入する冷媒の量を調整する三方弁560A,560Bが配置されている。
制御部600A,600Bは、例えば、シャットバルブ222A,222Bの開閉を制御する。第1の制御部600Aは第1のサブシステム10Aに備えられたシャットバルブ222Aを制御し、第2の制御部600Bは第2のサブシステム10Bに備えられたシャットバルブ222Bを制御する。また、制御部600A,600Bは、例えば、圧力センサ350A,350Bによって取得された圧力値を用いて、各サブシステム10A,10Bにおける異常の有無を判定する。本実施形態において、制御部600A,600Bは、圧力センサ350A,350Bによって検出された圧力が予め定められた閾値以上である場合には、異常があると判定する。燃料電池スタック100A,100Bに供給される燃料ガスに付与される圧力が大きい場合には、例えば、レギュレータ320A,320Bの動作不良により、燃料電池スタック100A,100Bに供給する燃料ガスの量の調整が正常に行われていない恐れがある。また、燃料電池スタック100A,100Bに供給される燃料ガスに付与される圧力が大きい場合には、燃料電池スタック100A,100Bの損傷させる可能性がある。なお、第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとは、互いに通信可能に接続され、通常の使用状態において、相互に同期された状態で制御等を実行している。
本実施形態において、第1の制御部600Aは、第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからのシャットバルブ222A,222Bへの開閉指示を統合する統合制御部610としての機能を有する。また、統合制御部610は、各制御部600A,600Bから通知される各サブシステム10A,10Bにおける異常の有無に応じて、燃料電池システム10全体における異常の有無を判定する。
図2は、実施形態に係る燃料電池システム10における統合制御部610によって実行されるシャットバルブ222A,222Bの開閉制御を示すフローチャートである。この開閉制御は、例えば、燃料電池システム10を搭載する燃料電池車両(燃料電池バス)の搭乗者によってスタートスイッチが押され、燃料電池システム10が起動された場合に、開始される。ここで、スタートスイッチは、燃料電池システム10の起動と停止とを切り替えるスイッチである。
開閉制御が開始されると、統合制御部610は、2つのサブシステム10A,10B間における通信状態と、第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからの異常の判定の有無の通知と、を確認する(ステップS101)。統合制御部610は、ステップS101において確認した通信状態に応じて、統合制御部610によるシャットバルブ222A,222Bの開閉が正常に実行できるか否かの判定を行う(ステップS102)。正常にシャットバルブ222A,222Bの開閉が実行できない場合(ステップS102:No)には、フェールセーフモード(ステップS130)が実行される。本実施形態において、フェールセーフモードは、燃料電池システム10による発電を停止し、燃料電池車両に搭載された二次電池によって供給される電力を用いて駆動用モータ等を動作させる処理である。フェールセーフモードが実行された場合(ステップS130)には、統合制御部610は、第1の制御部600A及び第2の制御部600Bから開弁を指示された場合であっても、シャットバルブ222A,222Bの開弁を実行しない。燃料電池システム10による発電の停止が完了し、フェールセーフモードが開始されることによって、開閉制御は終了する。
統合制御部610によるシャットバルブ222A,222Bの開閉が正常に実行可能な場合(ステップS102:Yes)には、1システム運転を実行するか否かの判定を行う(ステップS103)。1システム運転では、2つのサブシステム10A,10Bのうち一方のみの燃料電池スタック100A,100Bが発電に用いられる。本実施形態において、1システム運転では、統合制御部610を有する第1のサブシステム10Aが発電に用いられる。一方、1システム運転では、第2のサブシステム10Bは、発電に用いられない。第2のサブシステム10Bを発電に用いない場合には、例えば、第2のサブシステム10Bに備えられたインジェクタ340Bが閉弁することによって、燃料電池スタック100Bへの燃料ガスの供給が停止される。
1システム運転を実行するか否かの判定は、燃料電池システム10へ要求される発電量(要求発電量)に応じて行われる。例えば、要求発電量が一方のサブシステム10A,10Bによって発電可能な量である場合には、1システム運転を実行すると判定される。要求発電量は、例えば、燃料電池システム10を搭載する燃料電池車両におけるアクセルの踏み込み量に応じて統合制御部610へと入力される信号値を用いて決定される。1システム運転を実行しない場合(ステップS103:No)には、同期制御(ステップS110)と非同期制御(ステップS120)とのいずれかが実行される。同期制御(ステップS110)及び非同期制御(ステップS120)の詳細は、後述する。
1システム運転を実行する場合(ステップS102:Yes)には、1システム運転制御(ステップS140)を実行する。1システム運転制御(ステップS140)が開始されると、統合制御部610は、第1の制御部600Aからの開弁指示の有無を確認する(ステップS141)。
第1の制御部600Aから開弁が指示されていない場合(ステップS141:No)には、統合制御部610は、再び制御部600A,600B間の通信状態と、各制御部600A,600Bからの異常の判定の有無の通知と、を確認する(ステップS101)。第1の制御部600Aから開弁が指示されている場合(ステップS141:Yes)には、全てのシャットバルブ222A,222Bに開弁を指示する(ステップS142)。
シャットバルブ222A,222Bに開弁を指示(ステップS142)した後に、統合制御部610は、第1の制御部600Aからの閉弁指示の有無を確認する(ステップS143)。第1の制御部600Aから閉弁が指示されていない場合(ステップS143:No)には、統合制御部610は、再び第1の制御部600Aからの閉弁指示の有無を確認する(ステップS143)。第1の制御部600Aから閉弁が指示された場合(ステップS143:Yes)には、全てのシャットバルブ222A,222Bに閉弁を指示する(ステップS144)。
シャットバルブ222A,222Bに閉弁を指示(ステップS144)した後に、統合制御部610は、燃料電池システム10の運転の終了が指示されているか否かを確認する(ステップS145)。運転終了の指示は、例えば、燃料電池システム10を搭載する燃料電池車両の搭乗者によってスタートスイッチがOFFにされることによって、実行される。燃料電池システム10の運転の終了が指示されていない場合(ステップS145:No)には、統合制御部610は、再び第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの通信状態の確認と、各種センサからの入力値の取得を実行する(ステップS101)。燃料電池システム10の運転の終了が指示されている場合(ステップS145:Yes)には、開閉制御を終了する。
1システム運転を実行するか否かの判定(ステップS103)の結果、1システム運転を実行しない場合(ステップS103:No)には、統合制御部610は、サブシステム10A,10B間で同期が可能であるか否かを判定する(ステップS105)。同期が可能であるか否かの判定は、例えば、ステップS101において確認した異常の有無の判定の通知に応じて行われる。この場合には、例えば、各サブシステム10A,10Bに異常がない場合に、統合制御部610は、同期可能と判定する。同期が可能である場合(ステップS105:Yes)には、統合制御部610は、同期制御(ステップS110)を実行する。
図3は、同期制御(ステップS110)における処理を示すフローチャートである。同期制御(ステップS110)が開始されると、統合制御部610は、第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからの開弁指示の有無を確認する(ステップS111)。
第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの両方から開弁が指示されていない場合(ステップS111:No)には、統合制御部610は、再び第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからの開弁指示の有無を確認する(ステップS111)。第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの両方から開弁が指示されている場合(ステップS111:Yes)には、シャットバルブ222A,222Bに開弁を指示する(ステップS112)。これにより、統合制御部610は、第1のサブシステム10Aと第2のサブシステム10Bとを同期した状態で、シャットバルブ222A,222Bの開弁を制御できる。
シャットバルブ222A,222Bに開弁を指示(ステップS112)した後に、統合制御部610は、第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからの閉弁指示の有無を確認する(ステップS113)。第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの両方から閉弁が指示されていない場合(ステップS113:No)には、統合制御部610は、再び第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからの閉弁指示の有無を確認する(ステップS113)。第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの両方から閉弁が指示されている場合(ステップS113:Yes)には、シャットバルブ222A,222Bに閉弁を指示する(ステップS114)。これにより、統合制御部610は、第1のサブシステム10Aと第2のサブシステム10Bとを同期した状態で、シャットバルブ222A,222Bの閉弁を制御できる。
シャットバルブ222A,222Bに閉弁を指示(ステップS114)した後に、統合制御部610は、燃料電池システム10の運転の終了が指示されているか否かを確認する(ステップS115)。燃料電池システム10の運転の終了が指示されていない場合(ステップS115:No)には、統合制御部610は、再び第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからの開弁指示の有無を確認する(ステップS111)。燃料電池システム10の運転の終了が指示されている場合(ステップS115:Yes)には、開閉制御(図2)を終了する。
図2に示す開閉制御において、サブシステム10A,10B間で同期が可能であるか否かの判定(ステップS105)の結果、同期が不可能である場合(ステップS105:No)には、統合制御部610は、非同期制御(ステップS120)を実行する。
図4は、非同期制御(ステップS120)における処理を示すフローチャートである。非同期制御(ステップS120)が開始されると、統合制御部610は、第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの少なくともいずれか一方が開弁を指示しているか否かを確認する(ステップS121)。第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとのいずれも開弁を指示していない場合(ステップS121:No)には、統合制御部610は、再びステップS121の処理を実行する。第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの少なくともいずれか一方が開弁を指示している場合(ステップS121:Yes)には、全てのシャットバルブ222A,222Bに開弁を指示する(ステップS122)。これにより、統合制御部610は、第1のサブシステム10Aと第2のサブシステム10Bとを同期を解除した状態で、シャットバルブ222A,222Bの開弁を制御できる。
シャットバルブ222A,222Bに開弁を指示(ステップS122)した後に、統合制御部610は、第1の制御部600A及び第2の制御部600Bからの閉弁指示の有無を確認する(ステップS123)。第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの少なくともいずれか一方から閉弁が指示されていない場合(ステップS123:No)には、統合制御部610は、再びステップS123の処理を実行する。第1の制御部600Aと第2の制御部600Bとの両方から閉弁が指示されている場合(ステップS123:Yes)には、シャットバルブ222A,222Bに閉弁を指示する(ステップS124)。これにより、統合制御部610は、第1のサブシステム10Aと第2のサブシステム10Bとを同期した状態で、シャットバルブ222A,222Bの閉弁を制御できる。シャットバルブ222A,222Bに閉弁を指示(ステップS114)した後に、統合制御部610は、シャットバルブ222A,222Bへの閉弁指示を実行(ステップS124)した後に、燃料電池システム10の運転の終了が指示されているか否かを確認する(ステップS125)。
燃料電池システム10の運転の終了が指示されていない場合(ステップS125:No)には、統合制御部610は、再びステップS121の処理を実行する。燃料電池システム10の運転の終了が指示されている場合(ステップS125:Yes)には、非同期制御(ステップS120)を終了し、開閉制御(図2)を終了する。
図5は、同期制御(ステップS110)における各制御部600A,600B,610の開閉指示とシャットバルブ222A,222Bの開閉動作のタイミングチャートである。図5では、紙面上側から、シャットバルブ222A,222Bの開閉動作と、統合制御部610の開閉指示と、第1の制御部600Aの開閉指示と、第2の制御部600Bの開閉指示と、の様子が示されている。時刻T10において、燃料電池システム10のスタートスイッチがONとなり、開閉制御が開始される。時刻T10以前において、燃料電池システム10のスタートスイッチがOFFであるため、各制御部600A,600B,610による開閉制御が実行されていない。開閉制御が実行されていない場合において、シャットバルブ222A,222Bは、閉弁状態である。時刻T10から時刻T11までの間では、全ての制御部600A,600B,610は閉弁を指示している。このため、時刻T10から時刻T11までの間において、シャットバルブ222A,222Bは、閉弁している。
時刻T11において、第2の制御部600Bは閉弁の指示を維持し、第1の制御部600Aは閉弁の指示から開弁の指示へと切り替えている。この場合には、統合制御部610は、閉弁の指示を維持し、開弁の指示を実行しない。時刻T12において、第2の制御部600Bに加えて、第1の制御部600Aも閉弁の指示から開弁の指示へと指示を切り替えている。この場合には、統合制御部610は、閉弁の指示から開弁の指示へと切り替える。シャットバルブ222A,222Bは、統合制御部610によって開弁を指示されることにより、開弁動作を行う。開弁動作を実行させる際には、統合制御部610は、2つのサブシステム10A,10Bに備えられた全てのシャットバルブ222A,222Bに対して同時に開弁を行うように指示を行う。
時刻T13において、第1の制御部600Aは開弁の指示を維持し、第2の制御部600Bは閉弁の指示から閉弁の指示へと切り替えている。この場合には、統合制御部610は、開弁の指示を維持し、閉弁の指示を実行しない。時刻T14において、第1の制御部600Aに加えて、第2の制御部600Bも開弁の指示から閉弁の指示へと指示を切り替えている。この場合には、統合制御部610は、開弁の指示から閉弁の指示へと切り替える。統合制御部610によって閉弁を指示されることにより、シャットバルブ222A,222Bは、閉弁動作を行う。このため、時刻T12から時刻T14までの間において、シャットバルブ222A,222Bは、開弁している。
図6は、1システム運転制御(ステップS140)における各制御部600A,600B,610の開閉指示とシャットバルブ222A,222Bの開閉動作のタイミングチャートである。図6では、図5と同様に、紙面上側から、シャットバルブ222A,222Bの開閉動作と、統合制御部610の開閉指示と、第1の制御部600Aの開閉指示と、第2の制御部600Bの開閉指示と、の様子が示されている。時刻T20において、燃料電池システム10のスタートスイッチがONとなり、開閉制御が開始される。時刻T20から時刻T21までの間において、シャットバルブ222A,222Bは、閉弁している。
時刻T21において、第2の制御部600Bは閉弁の指示を維持し、第1の制御部600Aは閉弁の指示から開弁の指示へと切り替えている。1システム運転制御では、サブシステム10Aのみを発電に用いるため、統合制御部610は、第1の制御部600Aからの開弁の指示によってシャットバルブ222A,222Bに開弁を指示する。シャットバルブ222A,222Bは、統合制御部610によって開弁を指示されることにより、開弁動作を行う。
時刻T22において、第1の制御部600Aは開弁の指示から閉弁の指示へと指示を切り替えている。この場合には、統合制御部610は、開弁の指示から閉弁の指示へと切り替える。シャットバルブ222A,222Bは、統合制御部610によって閉弁を指示されることにより、閉弁動作を行う。このため、シャットバルブ222A,222Bは、時刻T21から時刻T22までの間、開弁している。
以上説明した実施形態によれば、統合制御部610によって実行される開閉制御(図2)において、2つのサブシステム10A,10Bのうち第1のサブシステム10Aのみによって発電を行う場合には、1システム運転制御(ステップS140)が実行される。1システム運転制御(ステップS140)では、第1の制御部600Aから開弁を指示された後に2つのサブシステム10A,10Bの全てのシャットバルブ222A,222Bの開弁を実行する。このため、発電を行わない第2のサブシステム10Bの制御部600Bが開弁を指示していない場合であっても、第1のサブシステム10Aの制御部600Aからの開弁の指示に応じて全てのシャットバルブ222A,222Bの開弁が可能である。したがって、1システム運転を実行する際に、シャットバルブ222A,222Bを開弁できないことによって、燃料電池スタック100Aに燃料ガスが供給されないことを抑制できる。また、第2のサブシステム10Bの制御部600Bが閉弁を指示している場合であっても、第1のサブシステム10Aの制御部600Aからの閉弁の指示が無ければシャットバルブ222A,222Bの開弁の維持が可能である。したがって、1システム運転を実行する際に、第2のサブシステム10Bの制御部600Bの閉弁指示に応じてシャットバルブ222A,222Bが閉弁することを抑制できる。これにより、発電を行う燃料電池スタック100Aに燃料ガスが供給されないことを抑制できる。
また以上説明した実施形態によれば、同期制御(ステップS110)において、統合制御部610は、2つの制御部600A,600Bから開弁を指示されている場合に、開弁を実行する(ステップS112)。このため、両方のサブシステム10A,10Bにおいて異常が生じていないことを確認した後に開弁を実行することによって、燃料ガスの漏れ等の発生を抑制できる。また、統合制御部610は、2つの制御部600A,600Bから閉弁を指示されている場合に、シャットバルブ222A,222Bに閉弁を指示する(ステップS114)。このため、一方のサブシステムが発電を実行している状態において、シャットバルブ222A,222Bの閉弁が実行されることを抑制できる。これにより、燃料ガスの供給が停止した状態でサブシステム10A,10Bが燃料ガスを消費することによる燃料ガスの欠乏を抑制できる。したがって、2つのサブシステム10A,10Bによって発電を行う場合に実行される同期制御(ステップS110)では、2つのサブシステム10A,10B間で同期した状態で開閉を実行するため、燃料電池システム10の動作が安定する。
また以上説明した実施形態によれば、燃料電池システム10は、2つのサブシステム10A,10Bのうち一方のみの燃料電池スタック100A,100Bを用いて発電を行う1システム運転を実行できる。1システム運転を実行する場合には、2つの燃料電池スタック100A,100Bを用いて発電を行う場合と比べて、燃料電池システム10は、発電のために駆動する燃料電池システム10の各構成(例えば、エアコンプレッサ440A,440B)の数を低減できる。このため、1システム運転を実行することによって、発電のために用いる電力を低減できるので、燃費の向上が可能である。また、1システム運転では、一方の燃料電池スタック100A,100Bを発電に用いないため、燃料電池スタック100A,100Bの使用頻度を低減できる。このため、燃料電池スタック100A,100Bにおける使用に伴う劣化を抑制できる。
また以上説明した実施形態によれば、統合制御部610は、開弁動作を実行させる際において、2つのサブシステム10A,10Bに備えられた全てのシャットバルブ222A,222Bに対して同時に開弁を行うように指示を行う。このため、シャットバルブ222A,222Bを開弁する際に、シャットバルブ222A,222Bを挟んで高圧タンク210A,210B側の圧力より供給分岐流路230A,230B側の圧力が大きくなることを抑制できる。これにより、開弁を実行する際に、高圧タンク210A,210B側から供給分岐流路230A,230B側に燃料ガスが流入しようとすることによって生じる圧力である逆圧がシャットバルブ222A,222Bに付与されるおそれを低減できる。したがって、逆圧によるシャットバルブ222A,222Bの劣化を抑制できる。なお、高圧タンク210A,210B側の圧力より供給分岐流路230A,230B側の圧力が大きくなる場合とは、例えば、複数のシャットバルブ222A,222Bの一部のみが開弁した場合に発生し得る。この場合には、開弁したシャットバルブ222A,222Bに接続された高圧タンク210A,210Bから燃料ガスが流出することよって、開弁していないシャットバルブ222A,222Bにおける供給分岐流路230A,230B側の圧力が上昇する。
B.他の実施形態
B1.第1の他の実施形態
上記実施形態において、シャットバルブ222A,222Bへの開閉の指示は、統合制御部610によって行われているが、これに限定されない。例えば、統合制御部610は、各制御部600A,600Bに開閉の指示を行い、統合制御部610からの指示を受けた各制御部600A,600Bがシャットバルブ222A,222Bに開閉の指示を実行してもよい。
B2.第2の他の実施形態
上記実施形態において、第1の制御部600Aが統合制御部610として機能しているが、これに限定されない。例えば、第2の制御部600Bが統合制御部610として機能してもよく。また、第1の制御部600A及び第2の制御部600Bとは別に、統合制御部610が設けられていてもよい。
B3.第3の他の実施形態
上記実施形態において、燃料電池システム10は、燃料ガス供給機構300A,300Bにおける異常を検出するための検出部としての圧力センサ350A,350Bを備えているが、これに限定されない。例えば、燃料電池システム10は、燃料ガス供給機構300A,300Bにおける異常を検出するための検出部として、圧力センサ330A,330Bを用いてもよい。また、検出部は、圧力センサに限定されず、異なる種類のセンサであってもよい。例えば、燃料電池システム10は、燃料ガス供給機構300A,300Bにおける燃料ガスの流量を検出する流量計を検出部として有していてもよい。また、検出部は、燃料ガス供給機構300A,300Bにおける異常以外を検出してもよい。例えば、検出部は、酸化剤ガス給排機構400A,400Bの異常を検出するためのセンサ(例えばエアフロメータ)や、燃料電池スタック100A,100Bによる発電量を検出するためのセンサ(例えば電流計や電圧計)であってもよい。この場合であっても、検出部は、サブシステム10A,10Bの異常を検出することができる。
B4.第4の他の実施形態
上記実施形態において、非同期制御(ステップS120)が実行されるが、これに限定されない。統合制御部610は、例えば、サブシステム10A,10B間において同期が不可能な場合には、非同期制御(ステップS120)に代えて、フェールセーフモード(ステップS130)を実行してもよい。
B5.第5の他の実施形態
上記実施形態において、フェールセーフモードは、燃料電池システム10による発電を停止し、燃料電池車両に搭載された二次電池によって供給される電力を用いて駆動用モータ等を動作させる処理であったが、これに限定されない。例えば、フェールセーフモードは、燃料電池システム10による発電量を予め定めた値以下に制限し、燃料電池システム10への負荷を低減する処理であってもよい。また、フェールセーフモードは、2つのサブシステム10A,10Bのうち一方のみによって発電を行う処理であってもよい。
B6.第6の他の実施形態
上記実施形態の第1の制御において、一方の制御部600A,600Bのみが閉弁を指示している場合には、閉弁を指示している制御部600A,600Bを備えたサブシステム10A,10Bに備えられたインジェクタ340A,340Bを閉弁してもよい。この場には、閉弁を指示しているサブシステム10A,10Bにおける発電を停止できる。
B7.第7の他の実施形態
上記実施形態において、1システム運転制御(ステップS140)は、燃料電池システム10への要求発電量が一方のサブシステム10A,10Bによって発電可能な量である場合に実行されるが、これに限定されない。例えば、外部から接続されたバッテリへの給電を実行する場合に、1システム運転制御(ステップS140)が実行されてもよい。また例えば、車検や工場における出荷前の検査等のために実行される燃料電池車両の動作確認の為に燃料電池システム10を運転する場合に、1システム運転制御(ステップS140)が実行されてもよい。
B8.第8の他の実施形態
上記実施形態において、燃料電池システム10は、2つのサブシステム10A,10Bを備えるが、これに限定されない。例えば、燃料電池システム10は、3つ以上のサブシステム10A,10Bを備えてもよい。この場合には、1システム運転を実行する場合には、3つ以上のサブシステム10A,10Bのうちいずれか1つのサブシステムを用いて発電を行ってもよい。また、同期制御(ステップS110)や非同期制御(ステップS120)を実行する場合には、3つ以上のサブシステム10A,10Bの全てを用いて発電を行ってもよい。
B9.第9の他の実施形態
上記実施形態において、燃料電池システム10は、燃料電池システム10の運転を停止する際に、燃料ガス貯蔵機構200A,200B及び燃料ガス供給機構300A,300Bにおける燃料ガスの漏れを検出する処理(漏れ検出処理)を行ってもよい。漏れ検出処理は、例えば、シャットバルブ222A,222B及びインジェクタ340A,340Bを閉弁し、シャットバルブ222A,222Bとインジェクタ340A,340Bとの間に形成される閉鎖空間における圧力値を用いて行われる。この場合には、圧力センサ242A,242Bによって取得される閉鎖空間内の圧力値の変動量が予め定めた閾値を超える場合に、制御部600A,600Bは燃料ガスの漏れがあると判定してもよい。例えば、閉鎖空間内における圧力値が上昇する場合には、シャットバルブ222A,222Bが正常に閉弁していないことによって燃料ガスの漏れが発生しているおそれがある。また例えば、閉鎖空間内における圧力値が低下する場合には、インジェクタ340A,340Bが正常に閉弁していないことによって燃料ガスの漏れが発生しているおそれがある。なお、漏れ検出処理を実行する場合において、1システム運転を実行する際には、漏れ検出を実行しなくてもよい。1システム運転を実行する際に漏れ検出処理を実行しない場合には、例えば、発電を行っていないサブシステム10Bの制御部600Bによる誤判定を抑制できる。制御部600Bにおる誤判定は、例えば、1システム運転が実行されている場合において、第2の制御部600Bがシャットバルブ222Bとインジェクタ340Bとの両方に閉弁を指示している期間において発生し得る。この場合には、第1の制御部600Aによる開閉指示に応じてシャットバルブ222Bが開閉するため、第2の制御部600Bが閉弁を指示しているか否かに拘わらず圧力センサ242Bによって取得される圧力値が変動する。このため、第2の制御部600Bは、燃料ガスの漏れがあると誤って判定する可能性がある。
B10.第10の他の実施形態
上記実施形態において、シャットバルブ222A,222Bは、燃料ガス供給流路のうち各供給分岐流路230A,230Bに配置され、高圧タンク210A,210B毎に設けられているが、これに限定されない。例えば、シャットバルブ222A,222Bは、主流路310A,310Bのうち接続流路312の上流側に配置され、各サブシステム10A,10Bに1つ設けられていてもよい。この場合であっても、シャットバルブ222A,222Bは、開閉によって高圧タンク210A,210Bと燃料電池スタック100A,100Bとを連通または非連通に切り替えることができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム
10A,10B…サブシステム
100A,100B…燃料電池スタック
200A,200B…燃料ガス貯蔵機構
210A,210B…高圧タンク
222A,222B…シャットバルブ
230A,230B…供給分岐流路
240A,240B…供給側接続マニホールド
242A,242B…圧力センサ
250A,250B…充填分岐流路
260A,260B…充填側接続マニホールド
262A,262B…圧力センサ
270A,270B…充填流路
280…レセプタクル
300A,300B…燃料ガス供給機構
310A,310B…主流路
312…接続流路
320A,320B…レギュレータ
330A,330B…圧力センサ
340A,340B…インジェクタ
350A,350B…圧力センサ
360A,360B…燃料ガス循環流路
370A,370B…気液分離器
375A,375B…開閉弁
380A,380B…ポンプ
390A,390B…燃料ガス排出流路
400A,400B…酸化剤ガス給排機構
410A,410B…酸化剤ガス供給流路
420A,420B…酸化剤ガス排出流路
430A,430B…バイパス流路
440A,440B…エアコンプレッサ
450A,450B…三方弁
460A,460B…調圧弁
470A,470B…マフラー
500A,500B…冷媒循環機構
510A,510B…ラジエータ
520A,520B…冷媒供給流路
530A,530B…冷媒回収流路
540A,540B…冷媒バイパス流路
560A,560B…三方弁
600A,600B…制御部
610…統合制御部

Claims (2)

  1. 燃料電池システムであって、
    複数のサブシステムと、
    前記複数のサブシステムを制御する統合制御部と、を備え、
    前記複数のサブシステムは、それぞれ、
    燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックへと供給される燃料ガスを貯蔵する高圧タンクと、
    前記燃料電池スタックと前記高圧タンクとを連通させる燃料ガス供給流路と、
    前記燃料ガス供給流路に配置されているシャットバルブであって、開閉によって前記燃料電池スタックと前記高圧タンクとを連通又は非連通とするシャットバルブと、
    前記統合制御部に対して前記シャットバルブの開閉の指示を行う制御部と、を備え、
    前記燃料電池システムは、さらに、前記複数のサブシステムに備えられた各前記燃料ガス供給流路を互いに連通させる接続流路を有し、
    前記統合制御部は、
    前記複数のサブシステムによって発電を行う場合には、前記各制御部から開弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、前記各制御部の全てから閉弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行し、
    前記複数のサブシステムのうち1つのサブシステムによって発電を行う場合には、前記発電を行うサブシステムに備えられた前記制御部から開弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、前記発電を行うサブシステムに備えられた前記制御部から閉弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行する、
    燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記統合制御部は、
    前記複数のサブシステムのそれぞれについて異常が無い場合には、前記複数のサブシステムの間で同期が可能であると判定し、前記複数のサブシステムの少なくとも一つについて異常がある場合には、前記複数のサブシステムの間で同期が不可能であると判定し、
    前記複数のサブシステムによって発電を行う場合において、前記同期が可能である場合には同期制御を実行し、前記同期が不可能である場合には非同期制御を実行し、
    前記同期制御において、前記複数のサブシステムによって発電を行う場合には、前記各制御部から開弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、前記各制御部の全てから閉弁を指示された後に前記複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行し、
    前記非同期制御において、前記複数のサブシステムによって発電を行う場合には、前記各制御部の少なくとも一つから開弁が指示されている場合に、前記複数のサブシステムのシャットバルブの開弁を実行し、前記各制御部から閉弁が指示されている場合に、前記複数のサブシステムのシャットバルブの閉弁を実行する、燃料電池システム。
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