以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態]
〔1-1.情報処理装置の一例について〕
図1は、情報処理システムの一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、複数の利用者が所有する利用者端末100と、電子商店街の店舗が利用する店舗端末200と、利用者端末100に対して各種情報を提供する情報処理装置10とを有する。情報処理システム1は、電子商取引に関するサービスを利用者に提供する。なお、以下では電子商店街を一例として示すが、処理が適用可能な電子商取引に関するサービスであれば、電子商店街に限らずどのような形態であってもよい。まず、図1を用いて、実施形態に係る提供装置の一例である情報処理装置10の一例について説明する。なお、図1では、情報処理装置10が実行する処理の一例として、電子商店街の利用者の利用者端末100に対して、電子商店街の取引対象に関する情報や利用者によるミッションの達成に対するインセンティブ情報を提供する提供処理の一例について示す。具体的な例示は後述するが、ミッションは、電子商店街において提供される機能を用いた利用者の行動等であり、電子商取引における利用者の行動に関連するものであれば任意に設定可能である。インセンティブ(特典)との関係で言うと、ミッションは、その達成により利用者にインセンティブが付与されるものであり、インセンティブ付与の条件を示すものである。
図1に示す情報処理装置10は、提供処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置10は、電子商店街に関するサービスを利用者や店舗に対して提供する機能を有し、電子商店街に関するサービスの一環として、提供処理の実行を行う。例えば、情報処理装置10は、4G(Generation)、5G、LTE(Long Term Evolution)、Wifi(登録商標)若しくは無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信網若しくは各種の有線通信網といったネットワークN(例えば、図7参照)を介して、利用者が使用する利用者端末100や店舗が利用する店舗端末200(例えば、図7参照)との間で通信を行う。なお、情報処理装置10は、任意の数の利用者に対し、任意の数の店舗が販売する取引対象の情報を提供し、各利用者および各店舗間における取引対象の電子商取引を実現する各種の機能を有するものとする。
店舗端末200は、情報処理装置10が提供する電子商店街のサービスを介して、取引対象を利用者に対して販売する店舗が利用する端末装置であり、例えばPC(Personal Computer)やサーバ装置により実現される。すなわち、店舗端末200は、電子商店街において取引対象を販売する販売者が利用する端末装置である。例えば、店舗端末200は、電子商店街に取引対象を出品した店舗等に配置される。そして、店舗端末200は、販売対象となる取引対象に関する各種の情報を情報処理装置10に対して登録する。なお、取引対象を販売する販売者は、電子商店街における仮想的な店舗を有していてもよく、有していなくともよい。また、販売者は、実際の店舗を有していてもよく、有していなくともよい。
利用者端末100は、利用者により利用されるPCやスマートフォン等の情報処理端末である。例えば、利用者端末100は、インターネット等のネットワークN(例えば、図7参照)を介して、情報処理装置10と通信可能である。なお、図1での図示は省略しているが、情報処理装置10は、さらに任意の数の利用者端末100と通信可能であってもよい。
例えば、店舗端末200は、販売者による操作に従い、電子商店街で販売する取引対象の情報(例えば、画像、価格、送料、在庫数等)の登録を受付ける。そして、情報処理装置10は、利用者から取引対象の検索クエリを受付けた場合は、出品された取引対象のうち、検索クエリと対応する取引対象を抽出し、抽出した取引対象の画像や価格等を示すためのコンテンツである取引対象コンテンツを利用者に対して配信する。そして、情報処理装置10は、利用者がいずれかの取引対象コンテンツを選択した場合は、選択された取引対象と対応する取引対象を購入するためのコンテンツである購入コンテンツを利用者に対して配信する。
また、情報処理装置10は、購入コンテンツを介して利用者が取引対象を購入した場合、取引対象の発送先となる住所や受取人の氏名、希望の配達日時等の登録を受付ける。なお、情報処理装置10は、このような配送先となる利用者に関する住所等の登録をあらかじめ受付けておき、利用者の認証が行われた場合は、予め登録された配送先を店舗端末200に送信する。そして、店舗端末200の店舗では、利用者に対して取引対象を配送する。
〔1-2.提供処理の概要〕
以下、情報処理装置10が実行する提供処理について説明する。以下の説明では、情報処理装置10がミッションを示すミッション情報を利用者に対して提供し、利用者がミッションを達成した場合に利用者に対してインセンティブの情報を提供する提供処理について説明する。
情報処理装置10は、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションを示すミッション一覧を取得する。そして、情報処理装置10は、例えば、その達成によりポイント等の利益等含むインセンティブが提供される対象となるミッションを示すミッション一覧を利用者に提供する。また、インセンティブとしては、例えば、利用者に対する直接的な利益の他に、利用者に対して付与される称号等の情報でも良く、適宜変更可能である。
情報処理装置10は、電子商店街において提供される機能、例えば、検索機能、ログイン機能、情報入力機能や商品購入機能等の実行であるミッションを示すミッション一覧を取得する。検索機能は、例えば、電子商店街での取引対象の商品を検索するのに利用する機能等である。ログイン機能は、例えば、電子商店街で利用者を認証するのに利用する機能である。情報入力機能は、例えば、利用者の氏名や住所等の個人情報等を登録するのに利用する機能である。商品購入機能は、例えば、電子商店街で商品を購入するのに利用する機能である。情報処理装置10は、ミッション一覧を利用者に提供する。なお、ミッションとしては、例えば、銀行口座を登録する口座登録機能、電子商店街で使用するアプリをダウンロードするダウンロード機能、取引対象の代金を決済する決済機能、取引対象のレビューを記載するレビュー機能、またはナビゲーションに従って取引対象の商品を購入する機能のいずれかの実行等、適宜設定可能である。また、ミッションは、機能の実行のみに限らず、機能を用いた利用者の行動等、任意の設定が可能である。例えば、ミッションは、1000円以上の商品購入、50文字以上のレビューの投稿等が設定可能である。また、ミッションは、例えば、取引対象の購入等の電子商店街に直接関連するもの以外にも、例えば、アプリの表示態様を変化させる、アプリ上のキャラクタをタップして表情を変化させる等、アプリケーション自体の機能等といった電子商店街と間接的に関連するものであっても良く、適宜設定可能である。
図2は、利用者端末100のミッション一覧画面であるコンテンツCT1からポイント付与画面であるコンテンツCT2への画面遷移の一例を示す図である。図2~図6等では、利用者端末100の表示内容の変更に応じて、利用者端末1001、1002等のように符号「100」に下付の数字を付して区別可能に示すが、特に区別なく説明する場合には、利用者端末100と記載する。
利用者端末1001は、情報処理装置10から受信したミッション一覧を示すコンテンツCT1を表示出力する。コンテンツCT1は、複数のミッションと各ミッションの達成により利用者に提供されるインセンティブである付与ポイント(単に「ポイント」ともいう)を示す。なお、ここでいうポイントは、ミッションの達成により利用者が得るポイントであり、経験値と称されてもよい。コンテンツCT1は、例えば、検索機能、ログイン機能、配送先登録機能、商品購入機能及びクーポン使用機能等の実行である複数のミッションを示す。更に、コンテンツCT1には、例えば、利用者が検索機能を実行しミッションを達成した場合の付与ポイントが50Pである旨、利用者がログイン機能を実行しミッションを達成した場合の付与ポイントが200P、利用者が配送先登録機能を実行しミッションを達成した場合の付与ポイントが50Pである旨を表示する。更に、コンテンツCT1には、例えば、利用者が商品購入機能を実行しミッションを達成した場合の付与ポイントが150P、利用者がクーポン使用機能を実行しミッションを達成した場合の付与ポイントが50Pである旨を表示する。利用者端末100の利用者は、コンテンツCT1上の各ミッション及び付与ポイントを見て、ミッションを達成する意欲が掻き立てられることになる。また、ミッションに対する付与ポイントは、適宜設定されてもよい。例えば、ミッションに対する付与ポイントは、そのミッションを達成した利用者の履歴に応じて設定されても良い。例えば、情報処理装置10は、取引金額が所定額以上、取引回数が所定回数、利用期間が所定期間以上等、電子商店街において優良な利用者(「優良利用者」ともいう)が達成した割合が所定閾値以上のミッションは付与ポイントを高くしても良い。
そして、利用者端末100の利用者は、コンテンツCT1を閲覧し、利用者端末100を操作してインターネット上での行動を行う。利用者端末100は、利用者の行動を示す行動情報を収集し、利用者の行動履歴として情報処理装置10に送信する。そして、情報処理装置10は、利用者の行動履歴を基に、利用者のミッションの達成状況を示すミッション状況情報を取得する。例えば、情報処理装置10は、利用者の行動履歴から、ミッション一覧中のミッションに対応する行動を示す情報をミッション状況情報として抽出することにより、ミッション状況情報を取得する。そして、情報処理装置10は、ミッション状況情報に基づいて、各ミッションを達成したか否かを判定する。情報処理装置10は、利用者がミッションを達成した場合、ミッションの付与ポイントを現在の利用者の保有ポイントに加算して更新する。そして、情報処理装置10は、利用者の更新後の保有ポイント(獲得ポイント)、ランキング及び称号を含むコンテンツCT2を利用者端末100に提供する。利用者端末1002は、コンテンツCT2を表示出力する。保有ポイントは、例えば、利用者が保有するポイントの合計である。ランキングは、例えば、利用者の保有ポイントの量を多い順にランキング化した順位である。称号は、保有ポイントのランキング順位や保有ポイント量に応じて付与される称号である。その結果、利用者端末100の利用者は、コンテンツCT2を見て、電子商店街でミッションを達成する意欲を掻き立てられることになる。
従って、情報処理装置10は、利用者に対してミッションの達成を促すことで、電子商取引における利用者の行動の促進が図られる。例えば、情報処理装置10は、利用者に行わせたい行動をミッションとして、利用者に提示し、そのミッションを達成した利用者にインセンティブを提供する。このように、情報処理装置10は、利用者に行わせたい所望の行動をミッションとして利用者に提示することで、所望の行動を利用者が行うことを促進させることができる。
〔1-3.提供処理の一例〕
以下、図1を用いて、情報処理装置10が実行する提供処理の流れの一例について説明する。まず、情報処理装置10は、電子商店街に提供される機能を示す、コンテンツCT1等のミッション一覧を利用者端末100に提供する(ステップS1)。利用者端末100は、情報処理装置10からのミッション一覧を受信した場合、ミッション一覧を表示する。その結果、利用者端末100は、情報処理装置10からのミッション一覧を利用者に提供する(ステップS2)。利用者端末100の利用者(図1では利用者U)は、利用者端末100を操作して、インターネット上での行動を行い、利用者端末100は、利用者の行動を示す行動情報を収集する(ステップS3)。例えば、利用者端末100は、電子商店街での商品検索や商品購入等、利用者による電子商取引に関連する行動を示す行動情報を利用者の行動履歴として収集する。利用者端末100は、利用者の行動履歴を情報処理装置10に送信する。これにより、情報処理装置10は、利用者の行動履歴を取得する(ステップS4)。
情報処理装置10は、利用者の行動履歴を基に、利用者がミッションを達成したか否かを判定する(ステップS5)。情報処理装置10は、利用者がミッションを達成している場合、ミッションの付与ポイントを、ミッションを達成した利用者の保有ポイントに付与して更新する(ステップS6)。そして、情報処理装置10は、ポイント付与画面を利用者端末100に提供する(ステップS7)。例えば、情報処理装置10は、保有ポイント更新後、利用者の保有ポイントを示すコンテンツCT2等を利用者端末100に送信する。その結果、利用者端末100の利用者は、コンテンツCT2を見て、現在の保有ポイント、ランキング及び称号を認識できる。
なお、ミッションに関する情報の提供態様は上記に限らず、適宜変更可能である。情報処理装置10は、利用者に対応付けられたミッションのうち、利用者が達成していないミッションを示すミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。具体的には、利用者が達成していない、すなわち未達成のミッションとして「商品購入機能」が存在する場合、「商品購入機能」を含むミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。
また、情報処理装置10は、利用者に対応付けられたミッションのうち、利用者が利用したミッションを示すミッション一覧を、達成済みのミッションを示すミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。具体的には、利用者が利用したミッション、すなわち達成済みのミッションとして「商品購入機能」が存在する場合、「商品購入機能」を含むミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。
情報処理装置10は、利用者の属性に応じたミッションを含むミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。具体的には、利用者の嗜好属性に応じたミッションが存在する場合、利用者の嗜好属性に応じたミッションを含むミッション一覧を利用者端末100に提供する。
また、情報処理装置10は、利用者とは異なる利用者であって、電子商店街における利用態様が所定の条件を満たす利用者である先行利用者が達成したミッションを利用者端末100に提供しても良い。先行利用者は、例えば優良利用者であり、過去に大量の購買実績のある利用者等である。具体的には、情報処理装置10は、優良利用者が過去に達成したミッションが存在する場合、優良利用者が過去に達成したミッションを含むミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。
また、情報処理装置10は、利用者が達成済みの第1ミッションを先行利用者が達成していた場合、その先行利用者が達成した第2ミッションを、先行利用者への提供タイミングと同じように利用者に割り当ててもよい。例えば、情報処理装置10は、先行利用者が第1ミッションを達成した一週間後に第2ミッションを達成している場合、利用者にも第1ミッションを達成した一週間後に第2ミッションを提示してもよい。この場合、情報処理装置10は、利用者が第1ミッションを達成した一週間後に第2ミッションを含むミッション一覧を提供してもよい。
また、情報処理装置10は、電子商店街において取引対象を販売する販売者により設定されたミッション、例えば、商品の広告ミッションを含むミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。具体的には、例えば、3個商品を購入した場合に4個目の商品の代金をポイントで還元する広告ミッションを含むミッション一覧を利用者端末100に提供しても良い。
〔1-4.レビューに関連するミッション〕
ここで、図3及び図4を用いて、利用者によるレビューの投稿を促進させる点について説明する。図3及び図4は、レビューの投稿に関する処理の一例を示す図である。情報処理装置10は、レビューに関連するミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、利用者がミッションを達成した場合に利用者に付与されるインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。
図3では、情報処理装置10は、レビューに関連するミッションM1~M3と、ミッションM1~M3の各々を達成した場合に利用者に付与されるインセンティブである付与ポイントを示すコンテンツCT11を利用者端末100に提供する。
具体的には、情報処理装置10は、取引対象である商品のレビューを投稿することを達成条件とするミッションM1を示す提案情報と、ミッションM1を達成した場合に利用者に付与されるポイント「300」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。ここで、情報処理装置10は、例えば、ミッションM1をレビューの対象となる商品を購入した利用者に割り当てる。この場合、情報処理装置10は、利用者端末100の利用者が購入した商品のレビューの投稿を達成条件とするミッションM1を示す提案情報と、ミッションM1を達成した場合に利用者に付与されるポイントを示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。なお、情報処理装置10は、ミッションM1をレビューの対象となる商品の商品ページを閲覧した利用者に割り当ててもよい。この場合、情報処理装置10は、利用者端末100の利用者が商品ページを閲覧した商品のレビューの投稿を達成条件とするミッションを示す提案情報と、そのインセンティブ情報とを利用者端末100に提供してもよい。このように、情報処理装置10は、取引対象に関連する行動を行った利用者に対して、その取引対象へのレビューの投稿のミッションを割り当ててもよい。
また、情報処理装置10は、レビューの文字数が50文字以上であることを達成条件とするミッションM2を示す提案情報と、ミッションM2を達成した場合に利用者に付与されるポイント「200」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。また、情報処理装置10は、レビューに写真(画像)が含まれることを達成条件とするミッションM3を示す提案情報と、ミッションM3を達成した場合に利用者に付与されるポイント「200」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。情報処理装置10は、例えばミッションM1等のレビューの投稿のミッションが割り当てられた利用者に対して、ミッションM2、M3を割り当てる。
例えば、情報処理装置10は、ミッションM1~M3に関する提案情報及びインセンティブ情報を含むコンテンツCT11を生成し、利用者端末100に提供する。情報処理装置10からコンテンツCT11を受信した利用者端末100は、コンテンツCT11を表示する。
利用者端末10011は、レビューに関連するミッションM1~M3と、ミッションM1~M3の各々を達成した場合に利用者に付与されるインセンティブであるポイントを示すコンテンツCT11を表示した場合を示す。利用者端末100の利用者は、レビューに関連するミッションM1~M3と、そのミッションのインセンティブを確認して、ミッションを達成すべく商品のレビューを投稿する。
このように、情報処理装置10は、レビューに関連するミッションM1~M3と、ミッションM1~M3のインセンティブを示すコンテンツCT11を利用者端末100に提供する。これにより、情報処理装置10は、レビューに関連するミッションに対応する行動を利用者に行わせる動機づけを与え、利用者によるレビューの投稿を促進させることができる。
利用者端末10012は、利用者が選択したミッションの情報を示すコンテンツCT12をコンテンツCT11に重畳して表示した場合を示す。コンテンツCT12は、ミッションM1の内容を示し、ミッションM1の「ガイド」と表示されたボタンを利用者が指定した場合に表示される。利用者端末100の利用者は、コンテンツCT12の内容を確認し、ミッションM1を達成すべくレビューを投稿する。例えば、情報処理装置10は、コンテンツCT12を生成し、利用者端末100に提供する。情報処理装置10からコンテンツCT12を受信した利用者端末100は、コンテンツCT12を表示する。
利用者端末10013は、利用者端末100の利用者によるレビューの投稿状況を示すコンテンツCT13を表示した場合を示す。コンテンツCT13は、利用者による商品へのレビューの回数(件数)が10件であり、投稿率が23%であることを示す。なお、投稿率は、利用者がレビューを投稿可能な対象の全体のうち、利用者がレビューを投稿した対象が占める割合であってもよい。また、コンテンツCT13は、取引対象の販売元であるストア(店舗)への利用者によるレビューの回数(件数)が0件であり、投稿率が0%であることを示す。利用者端末100の利用者は、コンテンツCT13の内容を確認することで、現状のレビューの投稿数や投稿率を確認することができる。例えば、情報処理装置10は、コンテンツCT13を生成し、利用者端末100に提供する。情報処理装置10からコンテンツCT13を受信した利用者端末100は、コンテンツCT13を表示する。
このように、情報処理装置10は、利用者によるレビューの投稿を促進させる提案情報やインセンティブ情報を含むコンテンツを提供することにより、利用者によるレビューの投稿を促進させることができる。また、情報処理装置10は、利用者によるレビューの質の向上を促進させる提案情報やインセンティブ情報を含むコンテンツを提供することにより、利用者によるレビューの質を向上させることができる。なお、情報処理装置10は、ミッションM1~M3に限らず、レビューに関連する種々のミッションの提案情報及びインセンティブ情報を利用者に提供してもよい。この点について、以下説明する。
〔1-4-1.レビューの回数に関するミッション〕
情報処理装置10は、レビューの回数に関するミッションを利用者に割り当ててもよい。例えば、情報処理装置10は、利用者によるレビューの回数が所定の閾値以上であることを要求するミッション示す提案情報と、そのミッションを達成した場合に利用者に付与されるインセンティブを示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。
図4では、情報処理装置10は、レビューを1カ月に1回投稿することを達成条件とするミッションM11を示す提案情報と、ミッションM11を達成した場合に利用者に付与されるポイント「200」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。また、情報処理装置10は、レビューを1カ月に2回投稿することを達成条件とするミッションM12を示す提案情報と、ミッションM12を達成した場合に利用者に付与されるポイント(例えば「300」等)を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。
なお、情報処理装置10は、3回以上のレビューを投稿することを達成条件とするミッションを示す提案情報と、そのミッションを達成した場合に利用者に付与されるポイント(例えば「500」等)を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供してもよい。
利用者端末10014は、レビューに関連するミッションM11~M12と、ミッションM11~M12の各々を達成した場合に利用者に付与されるインセンティブであるポイントを示すコンテンツCT14を表示した場合を示す。利用者端末100の利用者は、レビューに関連するミッションM11~M12と、そのミッションのインセンティブを確認して、ミッションを達成すべく所定の期間(例えば1カ月等)内に指定された回数以上のレビューを投稿する。
図4の例では、ミッションM11~M12等がカルーセル表示されるコンテンツCT14を一例として示す。利用者は、ミッションM11~M12等が表示された領域を横スクロールすることにより、所望のミッションの情報を表示させる。例えば、情報処理装置10は、ミッションM11~M12に関する提案情報及びインセンティブ情報を含むコンテンツCT14を生成し、利用者端末100に提供する。情報処理装置10からコンテンツCT14を受信した利用者端末100は、コンテンツCT14を表示する。
このように、情報処理装置10は、利用者によるレビューの投稿を促進させる提案情報やインセンティブ情報を含むコンテンツを提供することにより、利用者によるレビューの投稿を促進させることができる。情報処理装置10は、レビューに関連するミッションの達成に応じて、利用者に所定のバッジを付与してもよい。例えば、バッジは、ミッションのクリアに応じた利用者のレベルまたは利用者の称号を示すものであってもよい。ここでいう称号とは、利用者を肯定的に表現する称号である。例えば、称号は、利用者のレビューに関する貢献度合いを示すものでも良いし、利用者が付与されることを望む可能性が高い称号でも良い。
〔1-4-2.他の利用者のレビューの評価に関するミッション〕
情報処理装置10は、他の利用者のレビューの評価に関するミッションを利用者に割り当ててもよい。例えば、情報処理装置10は、異なる他の利用者により投稿された他のレビューに対する評価の入力であるミッションの達成を利用者に提案する提案情報と、そのミッションのインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。
図4では、情報処理装置10は、他の利用者(ユーザ)のレビューに「参考になった!」を押すことを達成条件とするミッションM13を示す提案情報と、ミッションM13を達成した場合に利用者に付与されるポイント「300」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。例えば、情報処理装置10は、他の利用者が投稿したレビューを示すコンテンツに表示される「参考になった!」ボタンを利用者がタッチした場合、ミッションM13を達成したと判定する。
利用者端末10015は、レビューに関連するミッションM13と、ミッションM13を達成した場合に利用者に付与されるインセンティブであるポイントを示すコンテンツCT15を表示した場合を示す。利用者端末100の利用者は、レビューに関連するミッションM13と、そのミッションのインセンティブを確認して、ミッションを達成すべく他の利用者のレビューを評価する入力を行う。例えば、情報処理装置10は、ミッションM13に関する提案情報及びインセンティブ情報を含むコンテンツCT15を生成し、利用者端末100に提供する。情報処理装置10からコンテンツCT15を受信した利用者端末100は、コンテンツCT15を表示する。
このように、情報処理装置10は、利用者による他のレビューへの評価を促進させる提案情報やインセンティブ情報を含むコンテンツを提供することにより、利用者を含むレビューの投稿を行う人達の承認欲求を満たすことができ、利用者によるレビューの投稿を促進させることができる。
〔1-4-3.レビューがない取引対象へのレビューに関するミッション〕
情報処理装置10は、レビューがない取引対象へのレビューに関するミッションを利用者に割り当ててもよい。例えば、情報処理装置10は、投稿済レビューがない取引対象(「未投稿対象」ともいう)に対するレビューの投稿であるミッションの提案情報とともに、インセンティブ情報を提供してもよい。すなわち、情報処理装置10は、レビューの件数が0件である取引対象(未投稿対象)に対するレビューの投稿であるミッションの提案情報とともに、インセンティブ情報を提供してもよい。
図4では、情報処理装置10は、未投稿対象へのレビューに関連するミッションM14~M16と、ミッションM14~M16の各々を達成した場合に利用者に付与されるインセンティブであるポイントを示すコンテンツCT16を利用者端末100に提供する。
具体的には、情報処理装置10は、未投稿対象である商品のレビューを投稿することを達成条件とするミッションM14を示す提案情報と、ミッションM14を達成した場合に利用者に付与されるポイント「300」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。
また、情報処理装置10は、レビューの文字数が50文字以上であることを達成条件とするミッションM15を示す提案情報と、ミッションM15を達成した場合に利用者に付与されるポイント「200」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。また、情報処理装置10は、レビューに写真(画像)が含まれることを達成条件とするミッションM16を示す提案情報と、ミッションM16を達成した場合に利用者に付与されるポイント「200」を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。
利用者端末10016は、未投稿対象へのレビューに関連するミッションM14~M16と、ミッションM14~M16の各々を達成した場合に利用者に付与されるインセンティブであるポイントを示すコンテンツCT16を表示した場合を示す。利用者端末100の利用者は、未投稿対象へのレビューに関連するミッションM14~M16と、そのミッションのインセンティブを確認して、ミッションを達成すべく未投稿対象である商品のレビューを投稿する。例えば、情報処理装置10は、ミッションM14~M16に関する提案情報及びインセンティブ情報を含むコンテンツCT16を生成し、利用者端末100に提供する。情報処理装置10からコンテンツCT16を受信した利用者端末100は、コンテンツCT16を表示する。
このように、情報処理装置10は、利用者による未投稿対象へのレビューの投稿を促進させる提案情報やインセンティブ情報を含むコンテンツを提供することにより、レビューがない取引対象を減らすことができるとともに、利用者によるレビューの投稿を促進させることができる。なお、上記は一例であり、情報処理装置10は、レビューの投稿数が少ない取引対象へのレビュー程、高いポイントを付与するように、各ミッションのポイントを設定してもよい。例えば、情報処理装置10は、レビューの件数が0件の時が最大のポイントであり、レビューの件数が増えるほどポイントが減少するように、ミッションのポイントを設定してもよい。これにより、情報処理装置10は、レビューの件数が少ない取引対象に対して率先してレビューの投稿を行う動機づけを利用者に与えることができる。
〔1-4-4.その他のミッション〕
なお、上記は一例であり、情報処理装置10は、レビューに関連する様々なミッションを利用者に割り当ててもよい。情報処理装置10は、利用者に割り当てたミッションの提案情報と、そのミッションのインセンティブ情報とを利用者に提供してもよい。
情報処理装置10は、利用者によるレビューの投稿率が所定の閾値以上であることを要求するミッションを利用者に割り当ててもよい。この場合、情報処理装置10は、利用者によるレビューの投稿率が所定の閾値以上であることを要求するミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、そのミッションを達成した場合のインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。例えば、情報処理装置10は、利用者によるレビューの投稿率が50%以上であることを達成条件とするミッションを示す提案情報と、そのミッションを達成した場合に利用者に付与されるポイント(例えば「500」等)を示すインセンティブ情報とを利用者端末100に提供する。
情報処理装置10は、商品やサービス等の取引対象へのレビューに限らず、取引対象を販売する販売元であるストア(店舗)についてのレビューの投稿であるミッションを利用者に割り当ててもよい。この場合、情報処理装置10は、取引対象を提供するストアに対するレビューの投稿であるミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、そのミッションを達成した場合のインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。
〔1-5.ゲーム〕
次に、図5及び図6を用いて、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションをビンゴゲームとして提供することにより、電子商取引における利用者の行動を促進させる点について説明する。図5及び図6は、ゲームに関する処理の一例を示す図である。情報処理装置10は、電子商取引における利用者の行動に関連する複数のミッションを含むゲームの達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定し、ゲームの達成状況が所定の条件を満たす場合に利用者にインセンティブを付与する。
利用者端末10021は、ビンゴゲームを行う利用者のホーム画面であるコンテンツCT21を表示した場合を示す。コンテンツCT21は、ビンゴゲームのみに限らず、ミッションに関連する様々な情報を示す。例えば、利用者が右上の「BINGO」と表示されたボタンや左下の「ミッション」と表示された箇所をタッチした場合、コンテンツCT22が利用者端末100に表示される。
利用者端末10022は、複数のビンゴゲームや、ビンゴ等の条件を満たしたことにより受け取り可能となったインセンティブであるポイントを示す画面であるコンテンツCT22を表示した場合を示す。コンテンツCT22は、お手軽ビンゴと、カテゴリビンゴと、スペシャルビンゴとの3つのビンゴが、利用者端末100の利用者に提供された場合を示す。このように、情報処理装置10は、1人の利用者に複数のビンゴゲームを割り当ててもよい。
お手軽ビンゴは、縦方向に3マス並び、横方向に3マス並んだ合計9マスの3×3のお手軽ビンゴである。お手軽ビンゴは、全てクリアした場合のインセンティブとして、ポイント「3000」が利用者に付与されることを示す。また、お手軽ビンゴは、「リーチ」と表示されたマークが付されることにより、リーチの状態であることを示す。また、コンテンツCT22は、お手軽ビンゴについては、全8ビンゴ(ライン)のうち1ビンゴのみが達成された状態であり、残り7ビンゴであることを示す。コンテンツCT22は、お手軽ビンゴの1ビンゴの達成によりポイント「100」が受け取り可能になったことを示す通知(「受取可能通知」ともいう)を含む。
例えば、利用者は、コンテンツCT22中の受取可能通知の一覧のうち、文字列「1ビンゴしよう お手軽ビンゴ」の右側に表示された「受け取る」ボタンをタッチすることにより、お手軽ビンゴの1ビンゴ達成により100ポイントをインセンティブとして受け取ることができる。例えば、利用者端末100は、利用者が「1ビンゴしよう お手軽ビンゴ」の右端に表示された「受け取る」ボタンをタッチ(選択)した場合、その利用者の選択を示す選択情報を情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、利用者端末100から受信した選択情報を基に、利用者にインセンティブを付与する。なお、インセンティブの受取可能な期間は、ビンゴゲームの開催期間(有効期限)と同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、インセンティブは、ビンゴの開催終了後でも受取可能に設定されてもよい。また、インセンティブの受取可能な期間は、受取可能通知が表示されてから所定の期間であってもよい。例えば、インセンティブの受取可能な期間が表示から30日以内である場合、情報処理装置10は、最初に受取可能通知を表示してから30日間、その受取可能通知を表示させる。情報処理装置10は、最初に受取可能通知を表示してから30日以内に利用者が受け取らなかった場合、受取可能通知に対応するインセンティブの受取の権利消滅と判定し、その受取可能通知を非表示にしてもよい。
また、図5の例では、お手軽ビンゴで未達成の2ビンゴ~8ビンゴの達成により付与されるポイントの情報がカルーセル表示されるコンテンツCT22を一例として示す。利用者は、「2ビンゴしよう」、「3ビンゴしよう」等とともにその達成により付与されるポイントが表示された領域を横スクロールすることにより、各ビンゴの達成で得られるポイントの情報を表示させる。
利用者端末10023は、お手軽ビンゴに関連する情報を表示した場合を示す。コンテンツCT23は、お手軽ビンゴに関連する情報を示し、コンテンツCT22におけるお手軽ビンゴの「ビンゴを見る」と表示されたボタンを利用者が指定した場合に表示される。
コンテンツCT23中のビンゴカードBC1は、お手軽ビンゴのビンゴカードBC1であり、お手軽ビンゴの達成状況を示す。このビンゴカードBC1のマス(マス目)はそれぞれ、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションが対応付けられている。すなわち、各マス目の開放の条件として、対応するミッションの達成が設定されている。各マスには異なるミッションが割り当てられる。
なお、各マスに対応付けられるミッションは、適宜設定可能である。例えば、各マスに対応付けられるミッションは、電子商取引に関連する検索機能の実行、電子商取引による特定のカテゴリに属する商品の購入、電子商取引による特定の商品の購入、電子商取引に関連する特定のサービスの申込み、または特定の広告に対するコンバージョンである。また、各マスに対応付けられるミッションは、レビューに関連するミッションであってもよい。このように、各マスに対応付けられるミッションは、種々のミッションであってもよい。例えば、サービスの申込みには、特定のクレジットカード/電子決済サービスへの入会、特定のグループサービスの利用、定期購入の申込み、レストラン/ホテル/鉄道・バス/映画館/美容室の事前申込み(予約等)、特定のイベントの参加申込み、特定の施設・会場の入場予約等も含まれる。また、例えば、特定の広告に対するコンバージョンは、その広告を閲覧、またはその広告を閲覧した上での所定の行動等の種々の態様であってもよく、適宜設定されてもよい。
ビンゴカードBC1は、9マスのうち、5マスが対応するミッションの達成により開放されており(クリアされており)、残りの全4マスがそのクリアによりビンゴとなるリーチ状態であることを示す。コンテンツCT23中のビンゴカードBC1に示すように、そのマスのクリアによりビンゴとなるマスには「リーチ」と表記されたマークを付す。これにより、利用者にどのマスのクリアによりビンゴとなるかを認識させることができる。また、各マスには、その内容に応じたアイコンが表示されることにより、そのアイコンによりそのマスに対応するミッションの概要を利用者が認識することができる。図5では、買い物袋のアイコンで示す「お買い物」、文字列「EASY」のアイコンで示す「お手軽」、及びキラキラを模したアイコンで示す「プレミアム」の3種類のアイコンのみを示すが、アイコンは3種類以外であってもよい。また、既に達成されたミッションに対応するマスは、「CLEAR」と表記することにより、そのマスが開放されたことを示し。なお、開放されたマスは、開放前のマスと識別可能な表示態様で表示されれば、どのような表示態様で表示されてもよい。
また、利用者端末100は、利用者がマスを選択する操作(クリック、タップ等)を行った場合、そのマスに対応付けられたミッションの情報を表示する。利用者端末10023は、2番が付され「EASY」と表記された上段中央のマス(選択マス)を利用者が選択した場合を示し、マス情報CK1は選択マスの情報を示す。利用者端末100は、利用者が、マス情報CK1の「チャレンジガイド」と表示されたボタンを利用者が指定した場合、選択マスに対応するミッションの詳細を表示する。
カテゴリビンゴは、縦方向に4マス並び、横方向に4マス並んだ合計16マスの4×4のカテゴリビンゴである。カテゴリビンゴは、全てクリアした場合のインセンティブとして、ポイント「4000」が利用者に付与されることを示す。また、カテゴリビンゴは、「リーチ」と表示されたマークが付されることにより、リーチの状態であることを示す。
また、コンテンツCT22は、カテゴリビンゴについては、全10ビンゴ(ライン)のうち1ビンゴのみが達成された状態であり、残り9ビンゴであることを示す。コンテンツCT22は、カテゴリビンゴの1ビンゴの達成によりポイント「100」が受け取り可能になった事を示す。例えば、利用者は、受け取り可能な一覧のうち、文字列「1ビンゴしよう カテゴリビンゴ」の右側に表示された「受け取る」ボタンをタッチすることにより、カテゴリビンゴの1ビンゴ達成により100ポイントをインセンティブとして受け取ることができる。
また、図6中の利用者端末10024は、カテゴリビンゴに関連する情報を表示した場合を示す。コンテンツCT24は、カテゴリビンゴに関連する情報を示し、コンテンツCT22におけるカテゴリビンゴの「ビンゴを見る」と表示されたボタンを利用者が指定した場合に表示される。
コンテンツCT24中のビンゴカードBC2は、カテゴリビンゴのビンゴカードBC2であり、カテゴリビンゴの達成状況を示す。このビンゴカードBC2のマス(マス目)はそれぞれ、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションが対応付けられている。
ビンゴカードBC2は、16マスのうち、8マスが対応するミッションの達成により開放されており(クリアされており)、残りの全8マスのうち、2マスがそのクリアによりビンゴとなるリーチ状態であることを示す。また、利用者端末10024は、マスが選択されていない場合を示し、マス情報CK2はビンゴカードBC2のマスをタップすることを促す情報を示す。
スペシャルビンゴは、縦方向に5マス並び、横方向に5マス並んだ合計25マスの5×5のスペシャルビンゴである。スペシャルビンゴは、全てクリアした場合のインセンティブとして、ポイント「5000」が利用者に付与されることを示す。また、スペシャルビンゴは、「リーチ」と表示されたマークが付されることにより、リーチの状態であることを示す。
また、コンテンツCT22は、スペシャルビンゴについては、全12ビンゴ(ライン)のうち1ビンゴも未達成の状態であり、残り12ビンゴであることを示す。
また、図6中の利用者端末10025は、スペシャルビンゴに関連する情報を表示した場合を示す。コンテンツCT25は、スペシャルビンゴに関連する情報を示し、コンテンツCT22におけるスペシャルビンゴの「ビンゴを見る」と表示されたボタンを利用者が指定した場合に表示される。
コンテンツCT25中のビンゴカードBC3は、スペシャルビンゴのビンゴカードBC3であり、スペシャルビンゴの達成状況を示す。このビンゴカードBC3のマス(マス目)はそれぞれ、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションが対応付けられている。
ビンゴカードBC3は、25マスのうち、8マスが対応するミッションの達成により開放されており(クリアされており)、残りの全17マスのうち、2マスがそのクリアによりビンゴとなるリーチ状態であることを示す。利用者端末10025は、2番が付され「EASY」と表示された最上段の左から2番目のマス(選択マス)を利用者が選択した場合を示し、マス情報CK3は選択マスの情報を示す。
例えば、ビンゴカードBC1、BC2、BC3の各々の各マスには、異なるミッションが対応付けられる。なお、ビンゴカードBC1、BC2、BC3の各々の各マスには、内容が重複するミッションが対応付けられてもよいし、内容に包含関係があるミッションが対応付けられてもよい。
ここから、図5に示すお手軽ビンゴのビンゴカードBC1を一例として、利用者の行動に応じた情報処理システム1の処理について説明する。情報処理装置10は、コンテンツCT23を利用者端末100に提供する。
利用者端末100の利用者は、利用者端末100を用いて、電子商店街において取引対象の検索と行ったり、取引対象を更新したりするなど、電子商取引に関連する行動を行う。利用者端末100は、利用者の行動を示す行動情報を利用者の行動履歴として収集し、利用者の行動履歴を情報処理装置10に送信する。このように、情報処理装置10は、ネットワークNを介して、利用者端末100と連携して、利用者の行動履歴を収集する。
情報処理装置10は、利用者の行動履歴を基に、ビンゴカードBC1のマスのうち、未開放(未クリア)のマスに対応するミッションを利用者が達成したか否かを判定する。情報処理装置10は、利用者の行動履歴を基に、ビンゴカードBC1のマスのうち、上段の3マス及び下段左の1マスの計4マスの各々に対応するミッションを利用者が達成したか否かを判定する。情報処理装置10は、ミッションを達成したと判定した場合、そのミッションに対応するマスを開放する。例えば、情報処理装置10は、実際のビンゴゲームと同様に、そのマスを穴あき状態に変更するか、そのマスに印をつける。なお、そのマスが開放されたことを利用者が視覚的に判別可能な表示態様であればよい。すなわち、情報処理装置10は、マスを視覚的に変更する。例えば、情報処理装置10は、ビンゴカードBC1の未開放のマスのうち、ミッションを達成したマスを開放した状態に変更することにより、コンテンツCT23を更新する。なお、コンテンツCT23の更新は、利用者端末100が行ってもよい。
そして、情報処理装置10は、利用者が達成したミッションに対応付けられたマスの配置パターンが、所定の条件を満たしているか否かを判定する。すなわち、情報処理装置10は、ビンゴカードBC1において、利用者がミッションを達成し開放されたマスにより、ビンゴが完成したか否かを判定する。
例えば、情報処理装置10は、実際のビンゴゲームと同様に、ビンゴカードBC1上の縦・横・斜めのいずれか1列にある3マスが開放され揃っている場合に、ビンゴが完成したと判定する。情報処理装置10は、ビンゴカードBC1のビンゴが完成したと判定した場合、ビンゴカードBC1が割り当てられた利用者に、そのビンゴに対応するインセンティブを付与する。例えば、情報処理装置10は、お手軽ビンゴのビンゴカードBC1で2ビンゴ目が完成した場合、その利用者に100ポイントをインセンティブとして付与する。例えば、情報処理装置10は、お手軽ビンゴのビンゴカードBC1で全てのマスが開放され全ビンゴが完成した場合、利用者に3000ポイントをインセンティブとして付与する。情報処理装置10は、ビンゴカードBC2のカテゴリビンゴや、ビンゴカードBC3のスペシャルビンゴについても同様にビンゴの完成を判定し、ビンゴの完成に応じて利用者にインセンティブを付与する。
このように、情報処理装置10は、ビンゴゲームのように複数のミッションを含んだゲームを達成するというゲーム感覚で利用者に電子商取引での行動を行わせることで、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。情報処理装置10がビンゴ形式のゲーム(クエスト)を利用者に提供することで、利用者は自身がどのミッションを達成(クリア)すると、ゲームを達成(クリア)できインセンティブを得られるのかを戦略的に判断し、所望のミッションを達成すべく行動を行う。このように、情報処理装置10は、電子商取引における行動をクリアの条件とするミッションをゲーム形式で提供することで、利用者にゲームをクリアする感覚で電子商取引における行動を行わせることができるため、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
なお、利用者端末100は、ビンゴが完成した場合、ビンゴの完成を利用者に通知する情報を表示してもよい。例えば、利用者端末100は、ビンゴが完成した場合、ビンゴの完成を利用者に通知するポップアップの表示などの演出を行ってもよい。情報処理装置10は、各ビンゴゲームを識別する情報(ビンゴID等)と、そのビンゴゲームの達成状況を示す情報とを利用者端末100に送信する。この場合、利用者端末100は、今回受信した情報と、前回受信した情報とを比較することにより、新たに完成したビンゴがあるかどうかを判断する。そして、利用者端末100は、新たに完成したビンゴがあると判断した場合、その完成したビンゴに対応する通知を行う。なお、上記は一例に過ぎず、情報処理装置10がビンゴ完成の通知有無を管理し、情報処理装置10からの指示に応じて利用者端末100が通知を行ってもよい。
〔1-5―1.他のゲーム〕
なお、図5及び図6では、ボードゲームであるビンゴゲームをゲームの一例として説明したが、ゲームは複数のミッションを含むものであれば、どのようなゲームであってもよい。例えば、ゲームは、ロールプレイングゲーム(RPG)やすごろく等の様々な形式のゲームであってもよい。
情報処理装置10は、達成する順序がある程度決められた複数のミッションを順に提供する形式のゲームを示すコンテンツを提供してもよい。また、情報処理装置10は、複数のミッションをリストの形式(例えばミッション一覧等)で提供し、全てのミッションや所定数以上のミッションが達成された場合にクリアとなるゲームを示すコンテンツを提供してもよい。すなわち、情報処理装置10が利用者に提供するゲームは、ビンゴゲーム以外にも、複数のミッションを含み、各ミッションの達成状況に応じて進行するゲームであれば、どのようなゲームであってもよい。
〔2.情報処理装置の構成〕
以下、上記した情報処理装置10が有する機能構成の一例について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。図7に示すように、情報処理装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
(通信部20)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、店舗端末200や利用者端末100との間で情報の送受信を行う。
(記憶部30)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、取引対象データベース31、利用者データベース32、ミッションデータベース33、ビンゴカードデータベース34、インセンティブデータベース35、および機能データベース36を記憶する。なお、記憶部30に含まれるデータベースは、上記に限られない。
(取引対象データベース31)
取引対象データベース31には、電子商店街に出品された商品や役務等の取引対象に関する情報が記憶される。図8は、取引対象データベースの一例を示す図である。例えば、図8は、取引対象データベース31の一例を示す図である。図8に示す例では、取引対象データベース31には、店舗ID(Identifier)31A、取引対象ID31B、カテゴリ情報31C、価格情報31D及び送料31Eが対応付けて登録されている。なお、図8に示す情報以外にも、取引対象データベース31には、例えば、取引対象の画像や説明文となる取引対象コンテンツ、購入コンテンツ、取引対象コンテンツのCTR、CVR等といった取引対象に関する各種の情報が登録されていてもよい。
ここで、店舗ID31Aとは、取引対象を出品した店舗を識別する識別子、すなわち、販売者を識別する識別子である。また、取引対象ID31Bとは、取引対象を示す識別子である。また、カテゴリ情報31Cとは、対応付けられた取引対象ID31Bが示す取引対象が属するカテゴリを示す情報である。また、価格情報31Dとは、対応付けられた取引対象ID31Bが示す取引対象の価格を示す情報である。また、送料31Eとは、対応付けられた取引対象ID31Bが示す取引対象を配送する場合の配送料金を示す情報である。
例えば、図8に示す例では、店舗ID31Aの「店舗#1」、取引対象ID31Bの「取引対象#1-1」、カテゴリ情報31Cの「カテゴリ#A-B-C」、価格情報31Dの「価格情報#1-1」及び送料31Eの「送料#1-1」等の情報が登録されている。情報処理装置10は、例えば、店舗ID31Aの「店舗#1」を参照した場合、例えば、「取引対象#1-1」、「カテゴリ#A-B-C」、「価格情報#1-1」及び「送料#1-1」等を特定できる。
なお、図8に示す例では、各項目に対応する情報として、「店舗#1」、「取引対象#1-1」、「カテゴリ#A-B-C」、「価格情報#1-1」及び「送料#1-1」等の概念的な値を記載した。ここで、取引対象データベース31には、実際には、店舗や取引対象を識別するための数値や文字列、取引対象が属するカテゴリの階層を示す数値や文字列、価格や送料を示す数値等が登録される。
(利用者データベース32)
利用者データベース32には、利用者端末100の利用者に関する各種の情報が記憶される。図9は、利用者データベースの一例を示す図である。例えば、図9は、利用者データベース32に記憶される情報の一例を示す図である。図9に示すように、利用者データベース32には、利用者ID32A、利用者情報32B、行動履歴32C、レビュー情報32D、保有ポイント32E、ランキング32F、ミッション32G、達成フラグ32H及び付与ポイント32J、ゲーム情報32K等の情報が対応付けて登録されている。
利用者ID32Aは、利用者端末100の利用者を識別する識別子である。利用者情報32Bは、例えば、利用者の氏名や住所の他に、例えば、デモグラフィックやサイコグラフィック等の属性情報を含む。デモグラフィックは、例えば、性別、年齢、居住地域、所得、学歴や家族構成等のその利用者が有する社会経済的な人口統計学的属性である。サイコグラフィックは、例えば、ライフスタイル、行動、信念(宗教)、価値観、個性、購買動機、あるいは商品使用程度によって顧客を分類する心理学的属性である。
行動履歴32Cは、例えば、利用者による閲覧や購買等の各種の行動の履歴である。なお、行動履歴32Cは、閲覧や購買に限らず、利用者によるログインや検索等を示す各種の行動の履歴を含む。
レビュー情報32Dは、例えば、利用者が行ったレビューに関連する行動を示す情報である。レビュー情報32Dは、利用者がレビューを投稿可能な取引対象の数、利用者がレビューを投稿した取引対象の数、取引対象に対する利用者のレビューの投稿率を示す情報を含む。レビュー情報32Dは、利用者がレビューを投稿可能なストアの数、利用者がレビューを投稿したストアの数、ストアに対する利用者のレビューの投稿率を示す情報を含む。
保有ポイント32Eは、利用者が保有するポイントを示す。保有ポイント32Eは、例えば、利用者のインセンティブとなり、商品代金に換算できる利益情報である。ランキング32Fは、利用者のランキングを示す。ランキング32Fは、例えば、保有ポイントの保有量の多い順に順位付された順位情報である。
ミッション32Gは、利用者に対応付けられている各ミッションを示す。なお、ミッション32Gは、各ミッション識別する識別子(ミッションID)であってもよい。例えば、情報処理装置10は、ミッションデータベース33に登録されたミッションの中から選択し、選択したミッションを利用者に割り当てる。例えば、情報処理装置10は、利用者の属性や保有ポイント等に応じてミッションを選択し、選択したミッションを利用者に割り当てる。例えば、情報処理装置10は、利用者が新規に登録された利用者である場合、初期設定のミッションを選択し、選択したミッションを利用者に割り当てる。なお、上記は一例に過ぎず、情報処理装置10は、種々の情報を適宜用いて、利用者にミッションを割り当てる。
達成フラグ32Hは、利用者がミッションを達成したか否かを識別する識別子である。達成フラグ32Hは、利用者が達成済みの機能の場合は「1」、利用者が未達成の機能の場合は「0」とする。付与ポイント32Jは、利用者がミッションを達成した場合に利用者に付与されるポイント(インセンティブ)の量である。ゲーム情報32Kは、利用者に対応付けられている各ゲームや各ゲームの利用者の進行状況を示す情報である。
例えば、図9に示す例では、利用者ID32A「UID#1」、利用者情報32B「利用者情報#1」、行動履歴32C「行動履歴#1」、レビュー情報32D「レビュー情報#1」、保有ポイント32E「6012P」、ランキング32F「21位」を対応付けて登録している。更に、利用者ID32A「UID#1」は、複数のミッション32G毎に達成フラグ32H及び付与ポイント32Jを対応付けて登録している。ミッション32Gは、例えば、「ログイン」、「住所登録」や「商品購入」等のミッションである。
例えば、ミッション32G「ログイン」には、達成フラグ32Hが「1」、付与ポイント32Jが「200P」が登録されている。情報処理装置10は、利用者ID32A「UID#1」のミッション32G「ログイン」の達成フラグ32H及び付与ポイント32Jを参照した場合、UID#1の利用者が「ログイン」機能を達成済みで付与ポイント「200P」と認識できる。
例えば、情報処理装置10は、利用者がログインを実行しミッション「ログイン」を達成した場合、ミッション「ログイン」の達成フラグが「0」であれば、達成フラグを「0」から「1」に変更し、利用者にミッション「ログイン」の付与ポイント「200P」を付与する。また、例えば、情報処理装置10は、利用者がログインを実行しミッション「ログイン」を達成した場合、ミッション「ログイン」の達成フラグが既に「1」であれば、達成フラグを変更することなく、利用者に付与ポイントも付与しない。
例えば、ミッション32G「住所登録」には、達成フラグ32Hが「1」、付与ポイント32Jが「50P」が登録されている。情報処理装置10は、利用者ID32A「UID#1」のミッション32G「住所登録」の達成フラグ32H及び付与ポイント32Jを参照した場合、UID#1の利用者が「住所登録」機能を達成済みで付与ポイント「50P」と認識できる。
例えば、ミッション32G「商品購入」には、達成フラグ32Hが「0」、付与ポイント32Jが「150P」が登録されている。情報処理装置10は、利用者ID32A「UID#1」のミッション32G「商品購入」の達成フラグ32H及び付与ポイント32Jを参照した場合、UID#1の利用者が「商品購入」機能を未達成で付与ポイント「150P」と認識できる。
また、例えば、図9に示す例では、利用者ID32A「UID#1」に、ゲーム情報32K「ゲーム情報#1」を対応付けて登録している。例えば、ゲーム情報32K「ゲーム情報#1」は、利用者ID32A「UID#1」により識別される利用者に割り当てられた各ビンゴゲームや、各ビンゴゲームのマスの開放状況やビンゴの完成状況を示す。
なお、図9に示す例では、「UID#1」、「利用者情報#1」、「行動履歴#1」「レビュー情報#1」、及び「ゲーム情報#1」といった概念的な値を記載したが、実際には、各利用者を示す文字列や数値、各利用者の行動履歴やレビューの状況やゲームの進行状況等を示すデータ等が登録されることとなる。
(ミッションデータベース33)
ミッションデータベース33には、ミッションが記憶される。ミッションデータベース33には、例えば、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションが記憶される。図10は、ミッションデータベースの一例を示す図である。図10に示した例では、ミッションデータベース33は、「ミッションID」、「ミッション」といった項目を有する。
「ミッションID」は、ミッションを識別するための識別情報を示す。また、「ミッション」は、ミッションを示す。例えば、「ミッション」は、具体的なミッションの内容を示す。
例えば、ミッションID「M10」により識別されるミッションは、ログインであることを示す。すなわち、ミッションID「M10」により識別されるミッションは、ログインの実行により達成されることを示す。
例えば、ミッションID「M11」により識別されるミッションは、ミッション#11であることを示す。なお、図10では抽象的に示すが、「ミッション#11」や「ミッション#12」は、具体的なミッションを示す。例えば、「ミッション#11」は、「毎月1回商品レビューを投稿しよう」であり、「ミッション#12」は、「毎月2回商品レビューを投稿しよう」であってもよい。
なお、ミッションデータベース33は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ミッションデータベース33は、各ミッションの難易度(難易レベル)を示す情報を、各ミッションに対応付けて記載する。ミッションデータベース33は、各ミッションの達成により利用者に付与されるインセンティブを示す情報を、ミッションに対応付けて記載してもよい。例えば、ミッションデータベース33は、各ミッションにそのミッションを達成した際に利用者に付与されるポイント(経験値)を示す情報を対応付けて記載する。ミッションデータベース33は、各ミッションを表示する際に文字列を記載してもよい。
また、ミッションデータベース33は、各ミッションを利用者に割り当てる条件やタイミングを示す割当用情報を記憶する。ミッションデータベース33は、初期設定のミッションには、そのミッションが初期設定のミッションであることを示す割当用情報を対応付けて記憶する。また、ミッションデータベース33は、ある所定のランキング以上の利用者に割り当てられるミッションである場合、そのミッションが割り当て可能なランキングの閾値や割り当てるタイミング等を示す割当用情報を、そのミッションに対応付けて記憶する。例えば、情報処理装置10は、各ミッションの割当用情報を参照し、各利用者に割り当てるミッションを選択し、選択したミッションを利用者に対応付ける。
(ビンゴカードデータベース34)
ビンゴカードデータベース34は、ゲームの一例であるビンゴカードに関する各種情報を記憶する。図11は、ビンゴカードデータベース34の一例を示す図である。図11に示した例では、ビンゴカードデータベース34は、「ビンゴカードID」、「マス」、「ミッション」といった項目を有する。
「ビンゴカードID」は、ビンゴカードを識別するための識別情報を示す。また、「マス」は、ビンゴカードにおける各マス(マス目)を示す。「マス」は、マスの位置を示す情報でもよい。また、「ミッション」は、マスに対応するミッションを示す。また、なお、図11に示す例では、「ミッション」は、それぞれ各マスに対して1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、ビンゴカードID「BC1」により識別されるビンゴカードは、マス「CL11」、「CL12」等により示されるマスを有することを示す。また、各マスには、ミッション「ミッション#11」により示されるミッションが対応付けられていることを示す。
ここで、ビンゴカードデータベース34には、実際には、ビンゴカード、マス、ミッションを示す具体的な文字列や数値等の情報が登録される。
なお、ビンゴカードデータベース34は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ビンゴカードデータベース34は、ビンゴカードの有効期限(開催期間)、または更新時期に関する情報を記憶してもよい。
また、ビンゴカードデータベース34は、各ビンゴカードを利用者に割り当てる条件やタイミングを示す割当用情報を記憶する。ビンゴカードデータベース34は、初期設定のビンゴカードには、そのビンゴカードが初期設定のビンゴカードであることを示す割当用情報を対応付けて記憶する。また、ビンゴカードデータベース34は、ある所定のランキング以上の利用者に割り当てられるビンゴカードである場合、そのビンゴカードが割り当て可能なランキングの閾値や割り当てるタイミング等を示す割当用情報を、そのビンゴカードに対応付けて記憶する。例えば、情報処理装置10は、各ビンゴカードの割当用情報を参照し、各利用者に割り当てるビンゴカードを選択し、選択したビンゴカードを利用者に対応付ける。
(インセンティブデータベース35)
インセンティブデータベース35は、ビンゴカードにおいてビンゴが完成した際のインセンティブに関する各種情報を記憶する。図12は、インセンティブデータベース35の一例を示す図である。図12に示した例では、インセンティブデータベース35は、「ビンゴカードID」、「ビンゴ列」、「インセンティブ」といった項目を有する。
「ビンゴカードID」は、ビンゴカードを識別するための識別情報を示す。また、「ビンゴ列」は、ビンゴカードにおいてビンゴが完成した1列(ライン)を示す。また、「インセンティブ」は、ビンゴ列においてビンゴが完成した際に提供されるインセンティブの内容を示す。例えば、インセンティブは、利用者に付与される付与ポイントである。
ここで、インセンティブデータベース35には、実際には、ビンゴカード、ビンゴ列およびインセンティブの内容を示す具体的な文字列や数値等の情報が登録される。
なお、インセンティブデータベース35は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。インセンティブデータベース35は、ビンゴの全列を完成させた際に付与されるインセンティブを記憶する。例えば、インセンティブデータベース35は、インセンティブの提供期間(受取期間)や、インセンティブの有効期限(使用期限)に関する情報を記憶してもよい。また、インセンティブデータベース35は、ビンゴが完成した際のインセンティブに限らず、各ミッションを達成した際に利用者に付与されるインセンティブを示す情報をミッションに対応付けて記憶してもよい。
(機能データベース36)
機能データベース36には、電子商取引に関連する複数の機能が記憶される。例えば、機能データベース36は、電子商店街において提供される機能が記憶される。例えば、機能データベース36に登録される機能は、「ログイン」、「住所登録」、「商品購入」、「検索」、「レビュー」等の機能である。
(制御部40)
図7に戻って説明を続ける。制御部40は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(通知プログラムの一例に相当)がRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図7に示すように、制御部40は、管理部41、取得部42、提供部43、変更部44、判定部45、付与部46及び公開部47を有する。
(管理部41)
管理部41は、電子商店街に関する各種サービスを提供する。例えば、管理部41は、例えば、商品の出品、商品の購入、図示を省略した決済サーバでの商品決済等のサービス処理を提供する。
管理部41は、各利用者へのミッションまたはゲームの割当てを管理する。管理部41は、各利用者にミッションまたはゲームを割り当てる割当処理を行う。管理部41は、記憶部30の各種情報を用いて、所定のタイミングで利用者にミッションまたはゲームを対応付ける情報を記憶部30に記憶することで、利用者にミッションまたはゲームを割り当てる。
管理部41は、割当処理により各利用者にミッションを割り当てる。管理部41は、電子商取引に関連する検索機能の実行が達成条件となるミッションを利用者に割り当てる。管理部41は、電子商取引による特定のカテゴリに属する商品の購入が達成条件となるミッションを利用者に割り当てる。管理部41は、電子商取引による特定の商品の購入が条件となるミッションを利用者に割り当てる。管理部41は、電子商取引に関連する特定のサービスの申込みが条件となるミッションを利用者に割り当てる。管理部41は、特定の広告に対するコンバージョンが条件となるミッションを利用者に割り当てる。
管理部41は、ゲームを生成する。例えば、管理部41は、ミッションデータベース33から複数のミッションを選択し、選択した複数のミッションを含むビンゴゲームを生成し、ビンゴカードデータベース34に記憶する。管理部41は、複数のミッションの各々が難易度に応じて対応付けられた複数のマスを含むビンゴゲームを生成する。管理部41は、難易度が高いミッションを、該当する所定の条件の数が多いマスに対応付けたビンゴゲームを生成する。管理部41は、難易度が高いミッションを、角または中央部に位置するマスに対応付けたビンゴゲームを生成する。
管理部41は、割当処理により各利用者にゲームを割り当てる。管理部41は、電子商取引に関連する検索機能の実行が達成条件となるミッションを含むゲームを利用者に割り当てる。管理部41は、電子商取引による特定のカテゴリに属する商品の購入が達成条件となるミッションを含むゲームを利用者に割り当てる。管理部41は、電子商取引による特定の商品の購入が条件となるミッションを含むゲームを利用者に割り当てる。管理部41は、電子商取引に関連する特定のサービスの申込みが条件となるミッションを含むゲームを利用者に割り当てる。管理部41は、特定の広告に対するコンバージョンが条件となるミッションを含むゲームを利用者に割り当てる。管理部41は、複数のゲームを利用者に割り当てる。管理部41は、各々が異なるミッションからなる複数のゲームを利用者に割り当てる。
(取得部42)
取得部42は、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションを示すミッション一覧を取得する。取得部42は、ミッションデータベース33からミッションを示す情報を取得する。取得部42は、ビンゴカードデータベース34からビンゴゲームを示す情報を取得する。取得部42は、利用者の行動履歴を取得する。取得部42は、利用者の行動履歴から、ミッション一覧中のミッションに対応する行動を示す情報をミッション状況情報として抽出することにより、ミッション状況情報を取得する。
取得部42は、電子商店街において提供される機能を示す機能情報を機能データベース36から取得する。取得部42は、電子商店街において提供される機能であって、利用者が利用する利用者端末100で実行されるアプリケーションを介して利用される機能を機能データベース36から取得する。取得部42は、アプリケーションを介した取引対象の購入に関する商品購入の機能を機能データベース36から取得する。取得部42は、電子商店街において販売される取引対象の検索に関する検索機能を機能データベース36から取得する。取得部42は、電子商店街における利用者の認証に関するログイン機能を機能データベース36から取得する。取得部42は、電子商店街における利用者の情報の登録に関する情報入力機能、例えば、住所登録機能を機能データベース36から取得する。
取得部42は、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションの達成状況を示すミッション状況情報を取得する。取得部42は、コンテンツが提供された利用者のミッション状況情報を取得する。取得部42は、レビューに関連するミッションの達成状況を示すミッション状況情報を取得する。
(提供部43)
提供部43は、ミッションやゲームを示す情報を利用者端末100に送信する。提供部43は、コンテンツCT1~CT25等の各種コンテンツを利用者端末100に送信する。提供部43は、ミッション一覧を利用者端末100に提供する。提供部43は、利用者に対応付けられたミッションのうち、利用者が達成していない、未達成のミッションを示すミッション一覧を利用者端末100に提供する。提供部43は、利用者に対応付けられたミッションのうち、利用者が達成した、達成済みのミッションを示すミッション一覧を利用者端末100に提供する。提供部43は、機能情報のうち、利用者の属性に応じたミッションを含むミッション一覧を利用者端末100に提供する。
提供部43は、電子商取引において取引される取引対象に対するレビューに関連するミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、利用者がミッションを達成した場合に利用者に付与されるインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。提供部43は、取引対象に関連する行動を行った利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。提供部43は、取引対象を購入した利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。
提供部43は、利用者によるレビューの投稿であるミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、利用者のレビューの投稿により利用者に付与されるインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。提供部43は、取引対象に対するレビューの投稿であるミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。提供部43は、投稿済レビューがない取引対象に対するレビューの投稿であるミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。提供部43は、取引対象を販売する販売元に対するレビューの投稿であるミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。
提供部43は、利用者が投稿するレビューの文字数が所定の閾値以上であることを要求するミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。提供部43は、利用者が投稿するレビューに画像を含むことを要求するミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。提供部43は、利用者によるレビューの回数に基づくミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。提供部43は、所定期間内に利用者によるレビューの回数が所定の閾値以上であることを要求するミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。提供部43は、利用者によるレビューの投稿率が所定の閾値以上であることを要求するミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、インセンティブ情報を提供する。
提供部43は、利用者とは異なる他の利用者により投稿された他のレビューに対する評価の入力であるミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、利用者の他のレビューに対する評価により利用者に付与されるインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する。
提供部43は、複数のミッションを含んだゲームを示すコンテンツを利用者に提供する。提供部43は、変更部44により生成されたコンテンツを利用者端末100に送信する。提供部43は、変更部44により態様が変更されたコンテンツを利用者に提供する。
また、提供部43は、各利用者の利用者端末100に対して、定期的に(例えば毎月)、新しいビンゴカードに関する情報を提供してもよい。すなわち、提供部43は、定期的に、ビンゴカードに関する情報を更新する更新部としても機能してもよい。提供部43は、コンテンツの有効期限が到来した場合は、新たなコンテンツを提供する。
(変更部44)
変更部44は、利用者に提供するコンテンツの内容を変更する。変更部44は、利用者が複数のミッションのいずれかを達成した場合は、コンテンツの態様を、利用者が達成したミッションを示す態様に変更する。
変更部44は、判定部45によりリーチと判定された場合、ビンゴカードを示すコンテンツの態様を、リーチを示す態様に変更してもよい。
変更部44は、利用者のミッションの達成に応じて、ビンゴカードのマスの態様を変更する。変更部44は、マスを開放する。これにより、変更部44は、ビンゴカードを示すコンテンツを視覚的に変更する。例えば、実際のビンゴゲームと同様に、そのマスを穴あき状態に変更するか、そのマスに印をつける。マスの変更態様は、ビンゴカードを示すコンテンツが提供された利用者が、そのマスが開放されたことを視覚的に判別可能な表示態様であればよい。
また、変更部44は、ミッションの達成が取り消された場合には、その取り消されたミッションに対応するマスの変更を取り消す(穴を塞ぎ、元の状態に戻す)。なお、取り消されたミッションを利用者が再度達成した場合、そのマスの態様を再度変更する。
変更部44は、利用者に提供するコンテンツを生成する生成部としても機能する。変更部44は、コンテンツCT1~CT25等の各種コンテンツを生成する。例えば、変更部44は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、利用者端末100へ提供する画面(コンテンツ)を生成する。なお、変更部44は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、利用者端末100へ提供する画面(コンテンツ)を生成してもよい。また、例えば、変更部44は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式で画面(コンテンツ)を生成してもよい。また、利用者端末100側で表示するコンテンツが生成される場合、変更部44は、表示に必要な情報(コンテンツ生成用情報)を生成し、提供部43は、変更部44により生成されたコンテンツ生成用情報を、利用者端末100に送信してもよい。
(判定部45)
判定部45は、ミッションを達成したか否かを判定する。判定部45は、ゲームを達成したか否かを判定する。判定部45は、取得部42により取得されたミッション状況情報に基づいて、利用者にインセンティブを付与するか否かを判定する。判定部45は、取得部42により取得されたミッション状況情報に基づいて、複数のミッションを含むゲームの達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。判定部45は、利用者によるゲームの達成状況が利用者にインセンティブを付与する所定の条件を満たすか否かを判定する。
判定部45は、複数のミッションを含むボードゲームの達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。判定部45は、複数のミッションの各々が異なるマスに対応付けられた複数のマスを含むビンゴゲームの達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。判定部45は、利用者が達成したミッションに対応付けられたマスの配置パターンが、所定の条件を満たしているか否かを判定する。
判定部45は、複数のミッションの各々が難易度に応じて対応付けられた複数のマスを含むビンゴゲームの達成状況が、所定の条件を満たすか否かを判定する。判定部45は、難易度が高いミッションを、該当する所定の条件の数が多いマスに対応付けたビンゴゲームの達成状況が、所定の条件を満たすか否かを判定する。判定部45は、難易度が高いミッションを、角または中央部に位置するマスに対応付けたビンゴゲームの達成状況が、所定の条件を満たすか否かを判定する。判定部45は、コンテンツの有効期限が到来したか否かを判定する。判定部45は、各々が複数のミッションを含む複数のゲームの各々の達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。
判定部45は、利用者に対して割り当てられたビンゴカードについて、ビンゴが完成したか否かを判定する。例えば、判定部45は、実際のビンゴゲームと同様に、ビンゴカード上の縦・横・斜めのいずれか1列にある複数のマスが全て開放され、揃っている場合に、ビンゴが完成したと判定する。また、判定部45は、変更部44がマスの変更を取り消したことで、ビンゴが完成していない状態となった場合には、ビンゴが完成していないと判定する。また、判定部45は、あと1マスでビンゴが完成する場合、リーチと判定する。
(付与部46)
付与部46は、条件を満たした利用者にインセンティブを付与する。付与部46は、判定部45が利用者にインセンティブを付与すると判定した場合、利用者にインセンティブを付与する。付与部46は、記憶部30に記憶された利用者を示す情報にインセンティブを示す情報を対応付けることにより、利用者にインセンティブを付与する。付与部46は、利用者がミッションを達成した場合は、達成したミッションに応じた内容のインセンティブ、例えばポイントを利用者に付与する。例えば、付与部46は、利用者が達成したミッションに応じた内容のインセンティブを示す情報を、利用者を示す情報に対応付けることにより、利用者にインセンティブを付与する。付与部46は、利用者データベース32の利用者を示す情報に、その利用者に付与したインセンティブを示す情報を対応付ける。
付与部46は、ミッションに応じたポイントを、ミッションを達成した利用者の利用者IDに対応する保有ポイントに付与して保有ポイントを更新する。すなわち、付与部46は、ミッションの達成により利用者に提供されたポイントを、ミッションを達成した利用者の利用者IDに対応する保有ポイントに加算することにより、利用者にインセンティブを付与する。
付与部46は、保有ポイントが多い方から並べた場合の順位(ランキング)に応じたインセンティブ、例えば、ポイントを利用者に付与する。つまり、付与部46は、保有ポイントの順位(ランキング)に応じたボーナスポイントを利用者IDに対応する保有ポイントに付与して保有ポイントを更新する。
付与部46は、利用者に割り当てたビンゴカードにおいてビンゴが完成した場合に、その利用者に対して、ビンゴが完成した列に対応するインセンティブを付与する。
(公開部47)
公開部47は、保有ポイントが多い方から順に利用者を示す情報を並べた順位情報を公開する。つまり、公開部47は、利用者データベース32内の利用者IDに対応する保有ポイントが多い方から順に利用者IDを並べたランキング情報を利用者端末100に提供すると共に、ランキング情報をネットワークN上で第三者に公開する。その結果、利用者に機能を利用する競争原理を促すことができる。例えば、公開部47は、変更部44により生成されたランキング情報を示すコンテンツを利用者端末100に送信する。
〔3.処理手順〕
ここから、図13~図15を用いて、実施形態に係る情報処理装置10による各種処理の手順について説明する。
まず、図13を用いて、実施形態に係る情報処理装置10によるインセンティブ付与処理の手順について説明する。図13は、情報処理装置によるインセンティブ付与の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置10は、ミッションの達成を利用者に提案する提案情報とともに、利用者がミッションを達成した場合に利用者に付与されるインセンティブを示すインセンティブ情報を提供する(ステップS101)。例えば、情報処理装置10は、電子商取引において取引される取引対象に対するレビューに関連するミッションの達成を利用者に提案する提案情報を、インセンティブ情報とともに提供する。
そして、情報処理装置10は、利用者によるミッションの達成状況を示すミッション状況情報を取得する(ステップS102)。情報処理装置10は、利用者がミッションを達成したか否かを判定する(ステップS103)。
そして、情報処理装置10は、利用者がミッションを達成した場合(ステップS103:Yes)、利用者にインセンティブを付与する(ステップS104)。例えば、情報処理装置10は、利用者が取引対象に対するレビューに関連するミッションを達成した場合、利用者に取引対象に対するレビューに関連するミッションに対応するインセンティブを付与する。情報処理装置10は、利用者がミッションを達成していない場合、利用者にインセンティブを付与することなく処理を終了する。
次に、図14を用いて、実施形態に係る情報処理装置10によるゲームの達成状況に応じた処理の手順について説明する。図14は、情報処理装置によるゲームの達成状況に応じた処理の一例を示すフローチャートである。図14は、ビンゴゲームを一例として、ゲームの達成状況に応じたインセンティブの付与処理の流れを示す。
情報処理装置10は、ビンゴカードを利用者に割り当てる(ステップS201)。例えば、情報処理装置10は、利用者の利用者端末100に対して、利用者に割り当てられたビンゴカードを示すコンテンツを提供する。ビンゴカードは、縦・横3マス、4マス、5マス等の任意の数のマスを有するビンゴカードであってもよい。情報処理装置10は、利用者に複数のビンゴカードを割り当ててもよい。各ビンゴカードの各マスにはそれぞれ異なるミッションが対応付けられている。すなわち、各マスの開放の条件として、それぞれ異なるミッションが設定されている。
情報処理装置10は、利用者の行動履歴を基に、利用者がビンゴカードのマスのいずれかに対応するミッションを達成したか否かを判定する(ステップS202)。
情報処理装置10は、利用者がビンゴカードのマスのいずれかに対応するミッションを達成していない場合(ステップS202;No)、ステップS202に戻って処理を繰り返す。
情報処理装置10は、利用者がビンゴカードのマスのいずれかに対応するミッションを達成した場合には(ステップS202;Yes)、そのマスを開放する(ステップS203)。例えば、実際のビンゴゲームと同様に、情報処理装置10は、そのマスを穴あき状態に変更するか、そのマスに印をつける。すなわち、情報処理装置10は、マスの表示態様を変更する。
情報処理装置10は、ビンゴが完成したか否かを判定する(ステップS204)。例えば、情報処理装置10は、実際のビンゴゲームと同様に、ビンゴカード上の縦・横・斜めのいずれか1列にあるマスが揃っている場合に、ビンゴが完成したと判定する。
情報処理装置10は、ビンゴが完成していない場合には(ステップS204;No)、ステップS202に戻って処理を繰り返す。
情報処理装置10は、ビンゴが完成した場合には(ステップS204;Yes)、利用者に対してインセンティブを付与する(ステップS205)。なお、情報処理装置10は、ビンゴカードの全てのマスが開放される、すなわちビンゴカードの全てのマスのミッションを達成するか、またはビンゴカードの有効期限に到達するまで、ステップS202に戻って処理を繰り返してもよい。
次に、図15を用いて、実施形態に係る情報処理装置10による全体的な処理の手順について説明する。図15は、情報処理装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置10は、利用者端末100からミッション一覧の閲覧要求を検出したか否かを判定する(ステップS301)。なお、ミッション一覧の閲覧要求には、閲覧要求のコマンドの他に、閲覧要求の利用者端末100の利用者IDを含むものとする。情報処理装置10は、ミッション一覧の閲覧要求を検出した場合(ステップS301:Yes)、閲覧要求から利用者IDを抽出する(ステップS302)。情報処理装置10は、抽出した利用者IDが利用者データベース32内にあるか否かを判定する(ステップS303)。
情報処理装置10は、利用者IDが利用者データベース32内にある場合(ステップS303:Yes)、利用者ID32Aに対応する達成フラグ32Hに基づき、達成済みのミッション及び未達成のミッションを特定する(ステップS304)。なお、情報処理装置10は、達成フラグ32Hが「1」のミッションを達成済みのミッションとし、達成フラグ32Hが「0」のミッションを未達成のミッションとして特定する。
情報処理装置10は、特定された達成済みのミッション及び未達成のミッションを基にミッション一覧を利用者端末100に提供する(ステップS305)。情報処理装置10は、利用者端末100から行動履歴を取得したか否かを判定する(ステップS306)。なお、利用者端末100から取得する行動履歴には、利用者が実行した機能を識別する機能の識別情報等の電子商取引における利用者の行動の詳細を示す情報の他に、利用者端末100の利用者IDが含まれる。情報処理装置10は、行動履歴を取得した場合(ステップS306:Yes)、行動履歴から利用者ID及び利用者によるミッションの達成状況を示すミッション状況情報を抽出する(ステップS307)。
情報処理装置10は、利用者ID32Aに対応するミッション32Gの達成フラグ32Hに基づき、利用者がミッションを達成したか否かを判定する(ステップS308)。情報処理装置10は、利用者がミッションを達成した場合(ステップS308:Yes)、ミッション32Gに対応する付与ポイント32Jを特定する(ステップS309)。情報処理装置10は、利用者ID32Aに対応するミッション32Gの達成フラグ32Hを「1」に更新する(ステップS310)。更に、情報処理装置10は、利用者ID32Aに対応する保有ポイント32Eに付与ポイント32Jを加算して利用者データベース32内を更新する(ステップS311)。
情報処理装置10は、利用者ID32Aに対応する保有ポイント32Eに応じたランキング32Fを特定し(ステップS312)、利用者ID32Aに対応するランキング32Fを更新する(ステップS313)。情報処理装置10は、利用者IDに対応する利用者端末100に対して保有ポイント32E及びランキング32Fを含むコンテンツCT2を提供し(ステップS314)、図15に示す処理動作を終了する。
情報処理装置10は、利用者がミッションを達成していない場合(ステップS308:No)、利用者ID32Aに対応するミッション32Gの達成フラグ32Hを更新し(ステップS315)、図15に示す処理動作を終了する。
情報処理装置10は、利用者端末100から閲覧要求を検出しなかった場合(ステップS301:No)、利用者端末100から行動履歴を取得したか否かを判定すべく、ステップS306に移行する。情報処理装置10は、行動履歴を取得しなかった場合(ステップS306:No)、図15に示す処理動作を終了する。
情報処理装置10は、利用者ID32Aが利用者データベース32内にない場合(ステップS303:No)、利用者ID32Aを利用者データベース32内に登録する(ステップS316)。つまり、情報処理装置10は、利用者IDを利用者データベース32内に新規に登録することになる。更に、情報処理装置10は、デフォルトのミッション一覧を利用者端末100に提供し(ステップS317)、利用者端末100から行動履歴を取得したか否かを判定すべく、ステップS306に移行する。なお、デフォルトのミッション一覧とは、例えば新規に登録された利用者に提供される初期設定のミッションからなるミッション一覧である。
〔4.変形例〕
上述した情報処理装置10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。そこで、以下では、情報処理装置10の他の実施形態について説明する。
〔4-1.処理態様について〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔4-2.プログラム〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図16に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図16は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。
〔5.効果〕
情報処理装置10は、電子商取引における利用者の行動に関連するミッションの達成状況を示すミッション状況情報を取得する。情報処理装置10は、取得したミッション状況情報に基づいて、複数のミッションを含むゲームの達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、複数のミッションを含んだゲームを達成するというゲーム感覚で利用者に電子商取引での行動を行わせることで、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、利用者によるゲームの達成状況が利用者にインセンティブを付与する所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、利用者にインセンティブを与えることで、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、複数のミッションを含むボードゲームの達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、ボードゲームを行う感覚で利用者に電子商取引での行動を行わせることで、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、複数のミッションの各々が異なるマスに対応付けられた複数のマスを含むビンゴゲームの達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、ビンゴゲームを行う感覚で利用者に電子商取引での行動を行わせることで、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、利用者が達成したミッションに対応付けられたマスの配置パターンが、所定の条件を満たしているか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、ビンゴゲームでビンゴを揃える感覚で利用者に電子商取引での行動を行わせることで、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、複数のミッションの各々が難易度に応じて対応付けられた複数のマスを含むビンゴゲームの達成状況が、所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、難易度に応じて利用者に行わせたい行動を利用者が行うように誘導させることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、難易度が高いミッションを、該当する所定の条件の数が多いマスに対応付けたビンゴゲームの達成状況が、所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、難易度が高いミッションに対応する行動を利用者が率先して行うように動機づけを与えることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、難易度が高いミッションを、角または中央部に位置するマスに対応付けたビンゴゲームの達成状況が、所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、難易度が高いミッションに対応する行動を利用者が率先して行うように動機づけを与えることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
複数のミッションには、電子商取引に関連する検索機能の実行が達成条件となるミッションが含まれる。その結果、情報処理装置10は、電子商取引に関連する検索機能を利用者に実行させることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
複数のミッションには、複数のミッションには、電子商取引による特定のカテゴリに属する商品の購入が達成条件となるミッションが含まれる。その結果、情報処理装置10は、電子商取引による特定のカテゴリに属する商品の購入を利用者に実行させることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
複数のミッションには、複数のミッションには、電子商取引による特定の商品の購入が条件となるミッションが含まれる。その結果、情報処理装置10は、電子商取引による特定の商品の購入を利用者に実行させることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
複数のミッションには、電子商取引に関連する特定のサービスの申込みが条件となるミッションが含まれる。その結果、情報処理装置10は、電子商取引に関連する特定のサービスの申込みを利用者に実行させることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
複数のミッションには、複数のミッションには、特定の広告に対するコンバージョンが条件となるミッションが含まれる。その結果、情報処理装置10は、特定の広告に対するコンバージョンを達成する行動を利用者に実行させることができ、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、複数のミッションを含んだゲームを示すコンテンツを利用者に提供する。情報処理装置10は、コンテンツが提供された利用者のミッション状況情報を取得する。その結果、情報処理装置10は、ゲームのコンテンツを利用者に確認させることで、利用者にゲームを達成する動機づけを与えることができるため、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、利用者が複数のミッションのいずれかを達成した場合は、コンテンツの態様を、利用者が達成したミッションを示す態様に変更する。情報処理装置10は、変更部により態様が変更されたコンテンツを利用者に提供する。その結果、情報処理装置10は、ゲームのコンテンツによりゲームの達成状況を利用者に確認させることで、利用者にゲームを達成する動機づけを与えることができるため、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、コンテンツの有効期限が到来したか否かを判定する。情報処理装置10は、コンテンツの有効期限が到来した場合は、新たなコンテンツを提供する。その結果、情報処理装置10は、コンテンツの有効期限に応じて適切に利用者に提出するコンテンツを更新することができる。
情報処理装置10は、各々が複数のミッションを含む複数のゲームの各々の達成状況が所定の条件を満たすか否かを判定する。その結果、情報処理装置10は、複数のゲームを利用者に同時進行で行わせることができるため、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
情報処理装置10は、複数のゲームの各々に含まれる複数のミッションの各々は、異なるミッションである。その結果、情報処理装置10は、内容が異なるミッションを与えることで利用者に様々な行動を行わせることができるため、電子商取引における利用者の行動を促進させることができる。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。