JP7161584B2 - 防災システム及び防災受信盤 - Google Patents

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Description

本発明は、火災検出器等の端末機器を防災受信盤に接続して異常を監視する防災システム及びその防災受信盤に関する。
従来、自動車専用道路等のトンネルには、トンネル内で発生する火災事故から人身及び車両を守るため、非常用施設が設置されている。
このような非常用施設としては、火災の監視と通報のため火災検出器、手動通報装置、非常電話が設けられ、また火災の消火や延焼防止のために消火栓装置が設けられ、更にトンネル躯体を火災から防護するために水噴霧ヘッドから消火用水を散水させる水噴霧設備などが設置され、これらの非常用施設の端末機器を監視制御する防災受信盤を設けることで、トンネル防災システムを構築している。
防災受信盤と端末機器で構成するトンネル防災システムは、R型伝送方式とP型直送方式に大別される。R型伝送方式は、伝送回線にアドレスを設定した火災検出器等の端末機器を接続し、伝送制御により端末機器単位に検知と制御を行う個別管理を可能とする。P型直送方式は、端末機器の種別に応じて所定の区画単位に分け、区画単位に引き出した信号回線に同一区画に属する複数の端末機器を接続し、信号回線単位に検知と制御を行う。
このようなトンネル防災システムは、トンネルの完成に伴いトンネル内の監視を開始して車両通行が始まると、通常、トンネル内を通行止めとすることができないため、24時間継続してトンネル内を監視し続ける。
また、非常用施設における設備機器の保守点検や故障などによりトンネル内を監視できなくなった場合には、トンネル内の監視員通路に人員を立たせるなどを実施することにより監視し、非常時に備える場合もある。このため防災受信盤は、監視CPU基板や区画CPU基板などの重要な主機能を二重化するなどして冗長化を図っている。
特開2002-246962号公報 特開平11-128381号公報 特開平5-284648号公報 特開2004-357423号公報
しかしながら、このように主機能については二重化が図られた従来の防災受信盤にあっては、電源部については、経年変化やコストを考慮して二重化は図られていない。
図5は従来の防災受信盤に設けられた電源部を示したブロック図である。図5に示すように、防災受信盤の電源系統は、DC5Vの盤内処理系統、DC12Vの盤内表示系統、DC24Vの盤外移報系統、2系統に分けられたDC48Vのトンネル内監視系統があり、非常電源となるAC100ボルトを電源スイッチ100を介して引き込んで3系統のAC/DC変換部102-1~102-3に入力して交流電力を直流電力に変換し、電源系統毎に設けられたDC/DC変換部104-1~104-5に入力して系統毎に必要な直流電圧に変換して出力するようにしている。
このような構成の電源部に故障が発生した場合には、故障した変換部を交換するために電源スイッチ100をオフする必要があり、電源スイッチ100をオフすると全ての電源系統が停止してトンネル内の監視機能が失われることから、トンネル内の監視員通路に人員を立たせて監視するといった非常対応が必要となる。
また、電源部の故障に対処するため予備品を納品して管理するようにした場合、運用期間が長くなると予備品も経年劣化し、故障した変換部を予備品に交換しても正常に機能しない場合も想定される。
このため防災受信盤の電源部についても主系と予備系を設けて二重化を図ることが考えられるが、従来の電源部に比べ回路規模が2倍に増え、防災受信盤の設置スペースが制約されると共にコスト面で問題がある。
また、電源部を二重化した場合、主系の故障により予備系に切り替えたときに、経年変化により予備系が正常に動作しない恐れがあり、これを防止するために主系に加えて予備系の定期的な動作確認が必要となり、予備系の維持管理に手間と時間がかかる問題がある。
本発明は、電源部の回路規模を増加させたり、予備系としての管理を必要としたりすることなく、電源部の故障に対し迅速な仮復旧を可能として防災受信盤による監視機能が失われることを確実に防止する防災システム及びその防災受信盤を提供することを目的とする。
(防災受信盤の電源二重化)
本発明は、防災受信盤に端末機器を接続して異常を監視する防災システムであって、
防災受信盤はバックアップ用の電源を備えず、
防災受信盤の電源部に
入力電圧を所定電圧に変換して出力する電圧変換部と、
防災受信盤の外部に設けられ、外部からのAC電源の供給を受けて動作して電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力する外部電源装置を電気的に接続可能な外部接続部と、
電圧変換部が故障した場合に、電圧変換部からの電源供給経路を外部接続部を介した外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な切替部と、
が設けられ
防災受信盤は、外部電源装置に対する外部からのAC電源の供給と供給停止とを切り替えることによって、外部電源装置の起動と停止とを制御可能であることを特徴とする。
(複数の電源系統)
防災受信盤の電源部は、複数の電源系統を備え、
電圧変換部及び切替部は、複数の電源系統毎に設けられ、
外部接続部は、複数の電源系統に対して共通に設けられ、電源系統の各々に設けられた電圧変換部の出力電圧の各々の電圧に調整可能な外部電源装置に接続可能である。
(切替制御部)
電圧変換部からの出力停止と外部電源装置からの出力とを検出した場合に、切替部により電圧変換部からの電源供給経路を外部接続端子を介した外部電源装置からの電源供給経路に切替えさせる切替制御部が設けられる。
(電圧変換部の接続)
電圧変換部は、防災受信盤の電源部に対して着脱自在に設けられる。
(電圧変換部の二段構成)
電圧変換部は、
入力電圧を第1の出力電圧に変換して出力する第1の電圧変換部と、
第1の電圧変換部の出力が入力され、第1の出力電圧を所定電圧に変換して出力する第2の電圧変換部と、
で構成され、
外部接続部は、
第1電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力し、外部電源装置を構成する第1の外部電源装置に接続可能な第1の外部接続部と、
第2電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力し、外部電源装置を構成する第2の外部電源装置に接続可能な第2の外部接続部と、
で構成され、
切替部は、
第1の電圧変換部が故障した場合に、第1の電圧変換部からの電源供給経路を第1の外部接続部を介した第1の外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な第1の切替部と、
第2の電圧変換部が故障した場合に、第2の電圧変換部からの電源供給経路を第2の外部接続部を介した第2の外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な第2の切替部と、
で構成される。
(防災受信盤の電源二重化による効果)
本発明は、防災受信盤に端末機器を接続して異常を監視する防災システムであって、防災受信盤はバックアップ用の電源を備えず、防災受信盤の電源部に、入力電圧を所定電圧に変換して出力する電圧変換部と、防災受信盤の外部に設けられ、外部からのAC電源の供給を受けて動作し電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力する外部電源装置を電気的に接続可能な外部接続部と、電圧変換部が故障した場合に、電圧変換部からの電源供給経路を外部接続部を介した外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な切替部と、が設けられ、防災受信盤は、外部電源装置に対する外部からのAC電源の供給と供給停止とを切り替えることによって、外部電源装置の起動と停止とを制御可能であるため、電圧変換部が故障した場合には、外部接続部に外部電源装置を接続した状態で切替部により電源供給経路を外部接続部側に切り替えることで、接続した外部電源装置により電圧変換部からの電源供給がバックアップされ、電圧変換部の故障に対し電源を迅速に仮復旧させ、故障した電圧変換部による電源系統の監視機能の喪失を最小限に抑え、実質的に電源部を二重化することができる。
また、外部電源装置は、外部接続部に常時接続としても良く、この場合には電圧変換部の故障に対し切替部による切替えを行うことで、更に迅速に電源を仮復旧させることができる。
(複数の電源系統による効果)
また、防災受信盤の電源部は、複数の電源系統を備え、電圧変換部及び切替部は、複数の電源系統毎に設けられ、外部接続部は、複数の電源系統に対して共通に設けられ、電源系統の各々に設けられた電圧変換部の出力電圧の各々の電圧に調整可能な外部電源装置に接続可能であるため、複数系統の電圧変換部に対し、外部電源装置は1台準備するだけでバックアップすることができ、電源部の二重化に必要な回路規模を大幅に低減してコストを低減可能とする。
また、外部電源装置は、電源部の故障時に外部接続部に外付けされることから、防災受信盤の盤内に外部電源装置の設置スペースを確保する必要がない。
(切替制御部による効果)
また、電圧変換部からの出力停止と外部電源装置からの出力とを検出した場合に、切替部により電圧変換部からの電源供給経路を外部接続端子を介した外部電源装置からの電源供給経路に切替えさせる切替制御部が設けられたため、電圧変換部が故障した場合には、外部接続部に外部電源装置を接続すると、切替制御部が電圧変換部からの出力停止と外部電源装置からの出力とを検出して切替部を自動的に切り替え、故障した電源系統を迅速にバックアップして仮復旧させることができる。
また、外部接続部に外部電源装置を予め接続している場合には、電圧変換部が故障すると切替制御部が切替部を自動的に切り替え、故障した電源系統をバックアップして迅速に仮復旧させることができる。
(電圧変換部の接続による効果)
また、電圧変換部は、防災受信盤の電源部に対して着脱自在に設けられているため、電圧変換部が故障して外部電源装置の接続により故障した電源系統を仮復旧させた状態で、故障品から電源部から取り外して予備品に付け替えるという簡単な作業で交換修理を行うことができる。
(電圧変換部の二段構成による効果)
電圧変換部が2段構成である場合も、前述した電圧変換部の場合と同じに効果を有する。
トンネル防災システムの概要を示した説明図 防災受信盤の基板構成を端末回線接続と共に示したブロック図 防災受信盤に設けられた二重化された電源部の実施形態を示した回路ブロック図 防災受信盤に設けられた二重化された電源部の他の実施形態を示した回路ブロック図 防災受信盤に設けられた従来の電源部を示した回路ブロック図
[トンネル防災システムの概要]
図1はトンネル防災システムの概要を示した説明図であり、P型直送方式を例にとっている。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築され、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bは避難連絡坑2でつながっている。
上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内部には、トンネル長手方向の壁面に沿って例えば50メートル間隔で端末機器として機能する火災検知器16が設置されている。火災検知器16は左右50メートルとなる両側に監視エリアを設定し、火災による炎を検知して火災発報し、火災検知信号を出力する。
また、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内部には、トンネル長手方向の監視員通路の壁面に沿って例えば50メートル間隔で消火栓装置18と自動弁装置23が設置されている。消火栓装置18には端末機器として機能する手動通報装置20と消火栓スイッチ22が設けられている。
消火栓装置18は消火栓扉内にノズル付きホースが収納されており、火災時には消火栓扉を開いてノズル付きホースを引き出し、消火栓弁開閉レバーを開操作すると消火用水が放水され、また、消火栓弁開閉検出スイッチがオンしてポンプ起動信号を出力して消火ポンプを起動させる。
また、消火栓装置18には消火器扉が設けられ、その中に消火器を収納している。また、消火栓装置18には消防隊が使用する給水栓が設けられ、これに合わせて消防隊員が操作するとポンプ起動信号を出力するポンプ起動スイッチが設けられている。消火栓弁開閉検出スイッチとポンプ起動スイッチは並列接続されており、これが図示の消火栓スイッチ22として機能する。
更に、消火栓装置18には通報装置扉が設けられており、通報装置扉には発信機として機能する手動通報装置20が設けられている。手動通報装置20が操作されると火災通報信号が防災受信盤10に出力され、防災受信盤10からの応答信号により応答ランプが点灯される。
また、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内部には、トンネル長手方向の監視員通路の壁面に沿って例えば50メートル間隔で水噴霧設備の自動弁装置23が設置されており、自動弁装置23は作動用電動弁の遠隔開制御により主弁を開駆動し、トンネル壁面の上部の長手方向に設置した複数の水噴霧ヘッドから消火用水を放水してトンネル躯体を火災から防護する。水噴霧設備の自動弁装置23には端末機器として水噴霧ヘッドからの水噴霧開始を検出する水噴霧スイッチ24が設けられている。水噴霧スイッチ24は自動弁の開作動による放水圧力を検出してオンする圧力スイッチが用いられる。
トンネル内に設置している火災検知器16、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24などの端末機器を接続してトンネル内の異常を監視するため、監視センター等に防災受信盤10が設置されている。
防災受信盤10からは上り線トンネル1aと下り線トンネル1b内に、P型の信号回線群11,12が引き出され、トンネル内に設置している火災検知器16、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24が接続されている。
本実施形態にあっては、トンネル内を所定長さ、例えば800メートルを1区間として例えば2グループに分けており、各グループの火災検知器16に対して個別に引き出された信号回線が接続され、それ以外の手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24については、800メートルの1区間を例えば200メートルのブロック区間に分け、グロック区間単位に引き出された信号回線に接続されている。なお、以下の説明では、トンネル長を1600メートルとして2区間に分けた場合を例にとって説明する。
ここで、P型の信号回線は信号線とコモン線で構成され、火災検知器16、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24は、それぞれの作動に基づき回線電流を流すことで、火災検知信号、火災通報信号、ポンプ起動信号、水噴霧開始信号を防災受信盤10に送るようにしている。
また、防災受信盤10からトンネル内に設置している火災検知器16、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24などの端末機器に対しては電源ラインが引き出され、例えばDC48Vが供給されている。
トンネルの非常用施設としては、これ以外に、消火ポンプ設備25、換気設備28、警報表示板設備30、ラジオ再放送設備32、TV監視設備34及び照明設備36、IG子局設備38等が設けられており、IG子局設備38がデータ伝送回線で接続される点を除き、それ以外の設備はP型の信号回線群14により防災受信盤10に個別に接続されている。
ここで、IG子局設備38は、防災受信盤10と遠方管理設備42を、ネットワーク40を経由して結ぶ通信設備である。換気設備28は、トンネル内の天井側に設置しているジェットファンの運転による高い吹き出し風速によってトンネル内の空気にエネルギーを与えて、トンネル長手方向に換気の流れを起こす設備である。
また、警報表示板設備30は、トンネル内の利用者に対して、トンネル内の火災発生や水噴霧開始等を電光表示板に表示して知らせる設備である。ラジオ再放送設備32は、トンネル内で運転者等が道路管理者からの情報を受信できるようにするための設備である。TV監視設備34は、火災の規模や位置を確認したり、水噴霧設備の作動、避難誘導を行う場合のトンネル内の状況を把握するための設備である。照明設備36はトンネル内の照明機器を駆動して管理する設備である。
[防災受信機の基板構成]
図2は防災受信盤の基板構成を端末回線接続と共に示したブロック図である。図2に示すように、防災受信盤10には、制御ラック46と区画ラック52が設けられている。制御ラック46には制御CPU基板48と制御CPU予備基板50が設けられ、制御CPU基板が二重化されている。
制御CPU基板48と制御CPU予備基板50は二重化された主制御部として機能し、火災検知器16からの火災検知信号又は手動通報装置20からの火災通報信号を受信した場合は所定の火災警報制御を行い、消火栓スイッチ22からのポンプ起動信号を受信した場合は消火ポンプ設備25の起動制御を行い、更に、水噴霧スイッチ24からの水噴霧開始信号を受信した場合は警報表示板設備30に水噴霧開始に伴うトンネル侵入禁止の警告表示等の制御を行わせる。
区画ラック52には区画CPU基板54と区画CPU予備基板56が設けられ、区画CPU基板も二重化されている。また、区画ラック52には、上り線トンネル1aの800メートルの2区間の端末機器に対応して区画基板60-1,60-2が設けられ、また、下り線トンネル1bの800メートルの2区間の端末機器に対応して2枚の区画基板60-3,60-4が設けられ、区画基板60-1,60-2には上り線トンネル1aに設置された端末機器が信号回線群11により接続され、区画基板60-3,60-4には下り線トンネル1bに設置された端末機器が信号回線群12により接続されている。更に、区画ラック52にはP型出力基板62が設けられている。
区画CPU基板54と区画CPU予備基板56は二重化された区画制御部として機能し、トンネル内に設置した端末機器からの回線信号を受信した場合、回線信号の種別と受信した信号回線を特定する回線番号を制御CPU基板48と制御CPU予備基板50により二重化された主制御部に送って所定の制御を行わせる。
二重化された区画CPU基板54と区画CPU予備基板56は、二重化されたRS-485などのシリアル伝送路58,59を介して二重化された制御CPU基板48と制御CPU予備基板50に接続されている。
また、二重化された区画CPU基板54と区画CPU予備基板56は信号回線を介して区画基板60-1~60-4及びP型出力基板62に接続されている。P型出力基板62は図1に示した外部の消火ポンプ設備25、換気設備28、警報表示板設備30、ラジオ再放送設備32、TV監視設備34及び照明設備36に接続される。
区画基板60-1からは上り線トンネル1aの0~800メートル区間に設置されたグループG1の火災検知器16、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24に対しP型の信号回線群80-1,82-1,84-1,86-1が引き出されており、火災検知器16が回線単位に接続され、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24がブロック単位に接続されている。
区画基板60-2からは上り線トンネル1aの800~1600メートル区間に設置されたグループG2の火災検知器16、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24に対しP型の信号回線群80-2,82-2,84-2,86-2が引き出されており、火災検知器16が回線単位に接続され、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24がブロック単位に接続されている。
ここで、火災検知器16は800メートルの1区間で16台、それ以外の端末機器は800メートルを200メートルの4ブロックにわけていることから、信号回線群80-1,80-2は各々16回線、信号回線群82-1~86-2は各々4回線となり、信号回線群11は56回線を束ねている。
区画基板60-3,60-4からは下り線トンネル1bに対しP型の信号回線群80-3,82-3,84-3,86-3,80-4,82-4,84-4,86-4(合計56回線)が引き出されており、火災検知器16が回線単位に接続され、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24がブロック単位に接続されている。
なお、区画ラック52には、火災検知器16に対して渡り配線となる試験信号回線により試験信号を送る検知器試験基板が設けられるが、図示を省略している。
また、防災受信盤10には操作表示CPU基板64が設けられ、タッチパネルや各種の操作スイッチを備えた操作部66及びスピーカを備えた音響部68が接続されると共に、表示制御基板70を介して液晶ディスプレイや各種表示灯を備えた表示部72が接続される。更に、防災受信盤10にはシリアルCPU基板74が設けられ、図1に示したIG子局設備38が接続される。
更に、防災受信盤10には電源ラック76と電源監視ラック78が設けられている。電源ラック76には後の説明で明らかにする電源部が設けられており、非常電源AC100Vによる交流電力を入力して系統毎に異なる所定電圧の直流電力に変換し、各系統の電源ラインに出力している。
図2にあっては、電源ラック76から上り線トンネル1a及び下り線トンネル1bに対しトンネル内監視系統として電源ライン122が引き出されてP型の信号回線群11,12に束ねられており、トンネル内に設置された火災検知器16、手動通報装置20、消火栓スイッチ22及び水噴霧スイッチ24に対しDC48Vの直流電力を供給している。電源ラック76はトンネル内監視系統以外に、盤内処理系統、盤内表示系統、盤外移報系統に分けて、所定電圧の直流電力を供給している。
更に、電源ラック76に設けられた電源部は二重化されており、電源部の故障時に、想像線で示すように安定化電源装置110-1,110-2を外付けするための外部コネクタ112-1,112-2と、安定化電源装置110-1,110-2に非常電源AC100Vを供給するための外部AC電源コネクタ114が設けられている。
電源監視ラック78には、電源切替回路、電圧監視回路、蓄電池回路等が設けられ、電源ラック76に設けられた電源部の監視制御やトンネル内の消火栓装置に設けられた赤色表示灯や応答ランプの表示制御等を行うようにしている。
[防災受信盤電源部の実施形態]
図3は防災受信盤に設けられた二重化された電源部の実施形態を示した回路ブロック図である。
図3に示すように、電源ラック76に設けられた本実施形態の電源部は、非常電源AC100Vが交流電源として入力され、電源スイッチ100を介して3系統に分けられたAC/DC変換部102-1,102-2,102-3に供給されている。
AC/DC変換部102-1,102-2,102-3は、AC100Vの交流電力を入力し所定電圧の直流電力に変換して出力するものであり、電源トランス、整流回路、平滑回路を備えた電源回路が使用され、例えばDC24Vの直流電力を出力する。また、AC/DC変換部102-1,102-2,102-3の電源容量は2次側に接続される電源系統に必要とされる最大電力に対応して設定されている。
AC/DC変換部102-1~102-3に続いては、5系統に分けられてDC/DC変換部104-1~104-5が設けられる。AC/DC変換部102-1の出力はDC/DC変換部104-1の入力に接続されるが、AC/DC変換部102-2の出力は2分岐されてDC/DC変換部104-2,104-3の入力に接続され、同様に、AC/DC変換部102-3の出力も2分岐されてDC/DC変換部104-4,104-5の入力に接続されている。
DC/DC変換部104-1はDC60Vの直流入力電力を盤内処理系統に必要なDC5Vの直流電力に変換して電源ライン122-1に出力する。DC/DC変換部104-2はDC60Vの直流入力電力を盤内表示系統に必要なDC12Vの直流電力に変換して電源ライン122-2に出力する。
DC/DC変換部104-3はDC60Vの直流入力電力を盤外移報系統に必要なDC24Vの直流電力に変換して電源ライン122-3に出力する。更に、DC/DC変換部104-4,104-5はDC60Vの直流入力電力をトンネル内監視系統に必要なDC48Vの直流電力に変換して電源ライン122-4,122-5のそれぞれに出力する。
このようなDC/DC変換部104-1~104-5としては、所定のDC入力電圧を所定の電圧変換比率に従って所定のDC出力電圧に変換する非安定型コンバータを用いたスイッチング電源装置等を使用することができる。
また、AC/DC変換部102-1~102-3及びDC/DC変換部104-1~104-5の入力と出力は、電源ラインに対しコネクタ120により着脱自在に接続されており、故障した場合の予備品との交換作業が簡単且つ容易にできるようにしている。
(AC/DC変換部の二重化)
このような電源部の構成は図5に示した従来例と同じになるが、本実施形態にあっては、電源部を二重化するため、DC/DC変換部104-1~104-5に対するAC/DC変換部102-1~102-3からの電源ラインに第1の切替スイッチとして機能する手動切替スイッチ106-1~106-5が設けられている。
手動切替スイッチ106-1~106-5は、切替端子a,bとコモン端子cを持ち、切替切片によりコモン端子cに対し切替端子a,bの接続を手動操作により切り替える。なお、切替端子a,bとコモン端子cは手動切替スイッチ106-1にのみ示しているが、残りの手動切替スイッチ106-2~106-5も同じになる。
手動切替スイッチ106-1の切替端子aにはAC/DC変換部102-1からの電源ラインが接続され、手動切替スイッチ106-2,106-3の切替端子aにはAC/DC変換部102-2からの分岐された電源ラインが接続され、手動切替スイッチ106-4,106-5の切替端子aにはAC/DC変換部102-3からの分岐された電源ラインが接続されている。
電源ラック76には第1の外部接続端子として機能する外部コネクタ112-1が設けられ、外部コネクタ112-1には、AC/DC変換部102-1~102-3の何れかが故障した場合に電源を仮復旧させるために、第1の外部電源装置として機能する安定化電源装置110-1が出力プラグ116の差込みにより外付けして接続され、故障したAC/DC変換部に替わって所定電圧の直流電力を供給する。
また、電源監視ラック78の外部コネクタ112-1の近傍には、電源スイッチ100を介して非常電源AC100Vが供給される外部AC電源コネクタ114が設けられており、ここに安定化電源装置110-1の電源プラグ118を差し込んで接続することにより、安定化電源装置110-1を動作させること可能としている。
安定化電源装置110-1としては、設定操作により出力電圧を可変設定することのできる市販されている安定型コンバータを用いたスイッチング電源装置等を使用することができる。
ここで、AC/DC変換部102-2の出力は2系統に分岐されてDC/DC変換部104-2,104-3に共通に入力されていることから、手動切替スイッチ106-2,106-3は連動型のスイッチとしている。この点はAC/DC変換部102-3からの分岐ラインに設けられた手動切替スイッチ106-4,106-5も同様に連動型のスイッチとしている。
(AC/DC変換部の故障対応)
トンネル防災システムの運用中に、例えば、AC/DC変換部102-1が故障したとすると、AC/DC変換部102-1の出力が停止し、これによりDC/DC変換部104-1の出力も停止し、盤内処理系統となる電源ライン122-1による電源供給が停止する。
このようなAC/DC変換部102-1の故障は、図2に示した電源監視ラック78の電源監視機能により検知され、表示部72に電源故障が故障部分を特定して表示され、また、音響部68から電源障害の警報音が出力される。この場合、盤内処理系統の電源停止であるから、制御ラック46に対する電源供給も停止するが、電源監視ラック78の蓄電池回路によるバックアップが行われるため、主制御部の機能が直ぐに失われることはない。
このようにAC/DC変換部102-1の故障が報知された場合に、担当者は準備されている安定化電源装置110-1を持ち出して外部AC電源コネクタ114に電源プラグ118を差し込んで動作状態とし、続いて、定化電源装置110-1の出力電圧の設定が故障したAC/DC変換部102-1と同じ出力電圧DC60Vの出力設定となっていることを確認してから外部コネクタ112-1に出力プラグ116を差し込む。
これにより安定化電源装置110-1からの直流電力が手動切替スイッチ106-1~106-5の切替端子bに供給された状態となり、担当者は、故障したAC/DC変換部102-1に対応した手動切替スイッチ106-1を切替端子aから切替端子bに切り替える操作を行う。
この手動切替スイッチ106-1の切替走査により、安定化電源装置110-1からの直流電力がDC/DC変換部104-1に供給され、DC/DC変換部104-1は電源ライン122-1にDC5Vの直流電力を供給し、これにより盤内処理系統の仮復旧が行われ、防災受信盤10の制御機能が回復する。
このように外部付けした安定化電源装置110-1のバックアップによる仮復旧ができたならば、故障したAC/DC変換部102-1のコネクタ120を抜いて電源ラック76から取外し、もし、故障したAC/DC変換部102-1と同じ予備品が準備されていれば、予備品にコネクタ120を接続して電源ラック76に配置する。
一方、故障したAC/DC変換部102-1の予備品が準備されていなかったり、予備品に交換しても、交換した予備品が正常に動作しなかったような場合には、AC/DC変換部102-1の予備品を製造元に発注して納品を待つこととなり、この場合には、ある程度の期間が必要になる。
しかしながら、予備品の納品に時間がかかっても、外部付けした安定化電源装置110-1による電源供給に問題が起きることはなく、予備品の準備に十分な余裕期間を確保することが可能となる。このため予備品を必ずしも保管しておく必要はなく、故障したときに予備品を発注するといった対応が可能となる。
また、AC/DC変換部102-1が故障した場合の対応は、AC/DC変換部102-2,102-3が故障した場合も同様となるが、安定化電源装置110-1を外付けした状態で連動型の手動切替スイッチ106-2,106-3又は手動切替スイッチ106-4,106-5を端子b側に切替え操作する点が相違する。
(DC/DC変換部の二重化)
図3に示すように、本実施形態にあっては、AC/DC変換部102-1~102-3の二重化に加え、DC/DC変換部104-1~104-5を二重化するため、DC/DC変換部104-1~104-5の出力から引き出された電源ラインの各々に第2の切替スイッチとして機能する手動切替スイッチ108-1~108-5が設けられている。
手動切替スイッチ108-1~108-5は、手動切替スイッチ106-1~106-5と同じスイッチであり、切替端子aにはDC/DC変換部104-1~104-5からの電源ラインが接続され、切替端子bは共通に接続されて第2の外部接続端子として機能する外部コネクタ112-2に接続されている。
外部コネクタ112-2には、DC/DC変換部104-1~104-5の何れかが故障した場合に、電源を仮復旧させるために、第2の外部電源装置として機能する安定化電源装置110-2が出力プラグ116の差込みにより接続され、故障したDC/DC変換部に替わって故障系統に必要な所定の直流電圧となる直流電力を供給する。
また、電源監視ラック78の外部コネクタ112-2の近傍には、電源スイッチ100を介して非常電源AC100Vが供給される外部AC電源コネクタ114が設けられており、ここに安定化電源装置110-2の電源プラグ118を差し込んで接続することにより、安定化電源装置110-2を動作させること可能としている。
DC/DC変換部104-1~104-5の二重化に使用する安定化電源装置110-2としては、DC/DC変換部104-1~104-5からの電源ライン122-1~122-5により供給するDC5V,DC12V,DC24V及びDC48Vの出力電圧を可変設定可能する必要があり、設定操作により出力電圧を可変設定することのできる市販されている安定型コンバータを用いたスイッチング電源装置等を使用することができる。
(DC/DC変換部の故障対応)
トンネル防災システムに運用中に、例えば、DC/DC変換部104-1が故障したとすると、DC/DC変換部104-1の出力が停止し、これにより盤内処理系統となる電源ライン122-1による電源供給が停止し、DC/DC変換部104-1の故障が報知される。
この場合、担当者は予め準備されている安定化電源装置110-2を持ち出して外部AC電源コネクタ114に電源プラグ118を差し込んで動作状態とし、続いて、定化電源装置110-2が故障したDC/DC変換部104-1と同じ出力電圧DC5Vの出力設定となっていることを確認してから外部コネクタ112-2に出力プラグ116を差し込む。
これにより安定化電源装置110-2からの直流電力が手動切替スイッチ108-1~108-5の切替端子bに供給された状態となり、担当者は、故障したDC/DC変換部104-1に対応した手動切替スイッチ108-1を切替端子aから切替端子bに切り替える操作を行う。
この手動切替スイッチ108-1の切替操作により、安定化電源装置110-2からの直流電力が電源ライン122-1に供給され、これにより盤内処理系統の電源の仮復旧が行われ、防災受信盤10の制御機能が回復する。
このように外部付けした安定化電源装置110-2のバックアップによる仮復旧ができたならば、故障したDC/DC変換部104-1のコネクタ120を抜いて電源ラック76から取外し、故障したDC/DC変換部104-1と同じ予備品にコネクタ120を接続して電源ラック76に配置する。
DC/DC変換部104-2~102-5の何れかが故障した場合にも、外付けした安定化電源装置110-2の出力電圧を各故障系統に対応するように設定する点を除き、DC/DC変換部104-1が故障した場合と同様の対応となる。
[防災受信盤電源部の他の実施形態]
図4は防災受信盤に設けられた二重化された電源部の他の実施形態を示した回路ブロック図であり、電源部の故障を検出して自動的にバックアップ状態に切り替えるようにしたことを特徴とする。
図4に示すように、本実施形態にあっては、AC/DC変換部102-1~102-3の故障を監視するために切替制御部130(第1の切替制御部)が設けられ、また、DC/DC変換部104-1~104-5の故障を監視するため切替制御部140(第2の切替制御部)が設けられる。
また、図3に示した手動切替スイッチ106-1~106-5は、外部からの切替制御信号により端子a,bが切り替えられるスイッチ回路132-1~132-3としており、この内、AC/DC変換部102-2の出力ラインは分岐されてDC/DC変換部104-2,104-3に入力されていることから、スイッチ回路部132-2は2回路とし、同様に、AC/DC変換部102-3の分岐された出力ラインに設けられたスイッチ回路部132-3も2回路としている。
更に、図3に示した手動切替スイッチ108-1~108-5は、外部からの切替制御信号により端子a,bが切り替えられるスイッチ回路142-1~142-5としている。
切替制御部130には、AC/DC変換部102-1~102-3の出力電圧及び外部コネクタ112-1に外付けされる安定化電源装置110-1の出力電圧が入力されており、AC/DC変換部102-1~102-3の何れかの出力電圧の停止が検出され、且つ、安定化電源装置110-1の出力電圧が検出された場合に、出力電圧が停止したAC/DC変換部からの電源ラインに設けているスイッチ回路部に切替制御信号を出力して、切替端子aから切替端子bに切り替えて仮復旧させる制御を行う。
切替制御部140には、DC/DC変換部104-1~104-5の出力電圧及び外部コネクタ112-2に外付けされる安定化電源装置110-2の出力電圧が入力されており、DC/DC変換部104-1~104-5の何れかの出力電圧の停止が検出され、且つ、安定化電源装置110-2の出力電圧が検出された場合に、出力電圧が停止したDC/DC変換部からの電源ラインに設けているスイッチ回路部に切替制御信号を出力して、切替端子aから切替端子bに切り替えて仮復旧させる制御を行う。
このように切替制御部130,140の電圧監視により故障を検出して自動的に仮復旧させるための制御行うためには、外部コネクタ112-1,112-2に対し安定化電源装置110-1,110-2を常時外付けしておくことが望ましい。
また、AC/DC変換部102-1~102-3の何れかの故障が報知された場合、外部コネクタ112-1に安定化電源装置110-1を外付けして直流電力を供給すると、切替制御部130が安定化電源装置110-1の出力電圧を検出して故障箇所に対応したスイッチ回路部を切り替えて自動的に仮復旧させることができる。
同様に、DC/DC変換部104-1~104-5の何れかの故障が報知された場合にも、外部コネクタ112-2に安定化電源装置110-2を外付けして直流電力を供給すると、切替制御部140が安定化電源装置110-2の出力電圧を検出して故障箇所に対応したスイッチ回路部を切り替えて自動的に仮復旧させることができる。
[本発明の変形例]
(R型伝送方式)
上記の実施形態は、P型直送方式のトンネル防災システムにおける防災受信盤の電源部を例にとっているが、伝送回線にアドレスを設定した火災検出器等の端末機器を接続し、伝送制御により端末機器単位に検知と制御を行う個別管理を可能とするR型伝送方式のトンネル防災システムにおける防災受信盤の電源部について、前述した実施形態と同じ電源部の二重化を行うようにしても良い。
(外部電源装置の外付け動作)
上記の実施形態にあっては、電源ラックに設けた外部AC電源コネクタに外部電源装置の電源プラグを接続して仮復旧のための直流電力の供給を行っているが、外部AC電源コネクタとして、電源スイッチ付きのコネクタを使用し、外部AC電源コネクタに設けられた電源スイッチの操作で外付けした外部電源装置の起動と停止を行うようにしても良い。これにより電源部が故障した場合には、外部電源装置の外付けが完了した後に、外部電源装置を起動して仮復旧させる操作をすれば良く、外付けした外部電源装置の起動と停止を必要に応じて簡単に行うことができる。
(端末機器)
上記の実施形態は、区画基板に信号回線により接続される端末機器として、火災検知器、手動通報装置、消火栓スイッチ、水噴霧スイッチを例にとっているが、これに限定されず、火災に関連して操作する適宜の端末機器の操作、例えば非常電話の通報操作、消火器の取出等を端末機器として区画基板に接続する場合にも適用できる。
(自火報受信機)
上記の実施形態は、トンネル防災システムの防災受信盤を例にとるものであったが、これに限定されず、例えば自火報受信機等のように、監視機能が失われることを確実に防止する必要があり、系統毎に電源を供給する必要のある他のシステムについても、本発明による電源部の構成を適用することができる。
(その他)
また、本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1a:上り線トンネル
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
11,12,14:信号回線群
16:火災検知器
18:消火栓装置
20:手動通報装置
22:消火栓スイッチ
23:自動弁装置
24:水噴霧スイッチ
25:消火ポンプ設備
28:換気設備
30:警報表示板設備
32:ラジオ再放送設備
34:TV監視設備
36:照明設備
38:IG子局設備
40:ネットワーク
42:遠方管理設備
46:制御ラック
48:制御CPU基板
50:制御CPU予備基板
52:区画ラック
54:区画CPU基板
56:区画CPU予備基板
60-1~60-4:区画基板
62:P型出力基板
64:操作表示CPU基板
66:操作部
68:音響部
70:表示制御基板
72:表示部
74:シリアルCPU基板
76:電源ラック
78:電源監視ラック
80-1~86-4:信号回線群
100:電源スイッチ
102-1~102-3:AC/DC変換部
104-1~104-5:DC/DC変換部
106-1~106-5,108-1~108-5:手動切替スイッチ
110-1,110-2:安定化電源装置
112-1,112-2:外部コネクタ
114:外部AC電源コネクタ
116:出力プラグ
118:電源プラグ
120:コネクタ
122-1~122-5:電源ライン
130,140:切替制御部
132-1~132-3,142-1~142-5:スイッチ回路部

Claims (6)

  1. 防災受信盤に端末機器を接続して異常を監視する防災システムであって、
    前記防災受信盤はバックアップ用の電源を備えず、
    前記防災受信盤の電源部に
    入力電圧を所定電圧に変換して出力する電圧変換部と、
    前記防災受信盤の外部に設けられ、外部からのAC電源の供給を受けて動作して前記電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力する外部電源装置を電気的に接続可能な外部接続部と、
    前記電圧変換部が故障した場合に、前記電圧変換部からの電源供給経路を前記外部接続部を介した前記外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な切替部と、
    が設けられ
    前記防災受信盤は、前記外部電源装置に対する前記外部からのAC電源の供給と供給停止とを切り替えることによって、前記外部電源装置の起動と停止とを制御可能であることを特徴とする防災システム。
  2. 請求項1記載の防災システムであって、
    前記防災受信盤の電源部は、複数の電源系統を備え、
    前記電圧変換部及び前記切替部は、前記複数の電源系統毎に設けられ、
    前記外部接続部は、前記複数の電源系統に対して共通に設けられ、前記電源系統の各々に設けられた電圧変換部の出力電圧の各々の電圧に調整可能な外部電源装置に接続可能であることを特徴とする防災システム。
  3. 請求項1又は2記載の防災システムであって、更に、
    前記電圧変換部からの出力停止と前記外部電源装置からの出力とを検出した場合に、前記切替部により前記電圧変換部からの電源供給経路を前記外部接続端子を介した前記外部電源装置からの電源供給経路に切替えさせる切替制御部が設けられたことを特徴とする防災システム。
  4. 請求項1乃至3何れかに記載の防災システムであって、
    前記電圧変換部は、前記防災受信盤の電源部に対して着脱自在に設けられたことを特徴とする防災システム。
  5. 請求項1乃至4何れかに記載の防災システムであって、
    前記電圧変換部は、
    前記入力電圧を第1の出力電圧に変換して出力する第1の電圧変換部と、
    前記第1の電圧変換部の出力が入力され、前記第1の出力電圧を前記所定電圧に変換して出力する第2の電圧変換部と、
    で構成され、
    前記外部接続部は、
    前記第1電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力し、前記外部電源装置を構成する第1の外部電源装置に接続可能な第1の外部接続部と、
    前記第2電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力し、前記外部電源装置を構成する第2の外部電源装置に接続可能な第2の外部接続部と、
    で構成され、
    前記切替部は、
    前記第1の電圧変換部が故障した場合に、前記第1の電圧変換部からの電源供給経路を前記第1の外部接続部を介した前記第1の外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な第1の切替部と、
    前記第2の電圧変換部が故障した場合に、前記第2の電圧変換部からの電源供給経路を前記第2の外部接続部を介した前記第2の外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な第2の切替部と、
    で構成されたことを特徴とする防災システム。
  6. 端末機器を接続して異常を監視する防災受信盤であって、
    前記防災受信盤はバックアップ用の電源を備えず、
    電源部には、
    入力電圧を所定電圧に変換して出力する電圧変換部と、
    前記防災受信盤の外部に設けられ、外部からのAC電源の供給を受けて動作して前記電圧変換部の出力電圧と同じ電圧を出力する外部電源装置を電気的に接続可能な外部接続部と、
    前記電圧変換部が故障した場合に、前記電圧変換部からの電源供給経路を前記外部接続部を介した前記外部電源装置からの電源供給経路に切替え可能な切替部と、
    が設けられ、
    前記防災受信盤は、前記外部電源装置に対する前記外部からのAC電源の供給と供給停止とを切り替えることによって、前記外部電源装置の起動と停止とを制御可能であることを特徴とする防災受信盤。
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