JP7160337B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような発光表示は、具体的には、パネルの透光領域の後方にLEDを配置し、このLEDから光を照射することにより実施することができる。
このような発光表示を遊技状況に応じて行うことで、遊技者に遊技状況を報知したり遊技に対する興趣を高めることができる。
ところで、このような発光表示においては、透光領域と他の領域との間に合成樹脂製の仕切り部材を配置することで、透光領域に対応するLEDからの光が他の領域に漏れ出ないように対策が施されることがある。
例えば、特許文献1には、透光性を有する表示窓をパネルに形成し、表示窓と光源の間に仕切り部材を設け、仕切り部材により仕切られた領域に対応する光源を発光させることで、表示窓における一部の領域を発光表示することができる遊技機が開示されている。
筐体1bには、リール41a,41b,41cと、各リール41a,41b,41cを回転させる図示しないモータ及び回転位置を検出するセンサ等を備えるドラムユニット4が設けられる。
また、中パネル6は、透光部材であることから、後方から光を照射することで絵柄等が発光表示される透光領域rを設けている。
例えば、図4,5に示すように、中パネル6の左下角部には、ギザギザ模様やGOO!文字などの絵柄を施した第1透光領域r1が設けられている。
また、第1透光領域r1の下側には、CECECE文字を施した第2透光領域r2が設けられている。
なお、本実施形態では、GOO!文字は中パネル6の左下角部に施し、CECEC文字はGOO!文字の下側に施したが、これに限らず、中パネル6の任意の位置に絵柄を施すことができる。
また、本実施形態では、GOO!文字等を施した領域を第1透光領域r1とし、CECECE文字を施した領域を第2透光領域r2としたが、これに限らず、例えば、GOO!文字等を施した領域を第2透光領域r2とし、CECECE文字を施した領域を第1透光領域r1とすることもできる。
遊技者によりメダル投入口2からメダルが投入され、スタートレバー3が操作されると、スタート信号が主制御部10に入力される。
スタート信号が入力されると、主制御部10は、所定の遊技プログラムに従いドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
主制御部10は、ボーナスや小役等を抽選する内部抽選を行い、各停止ボタン5a,5b,5cが押下操作されたタイミングに基づき、抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール41a,41b,41cの停止制御を行う。
主制御部10は、各リール41a,41b,41cを所定の図柄の組合せで停止させると、メダル払出装置7で所定数のメダルを払い出す制御を行い、メダルをメダル払出口7bから払い出す。
例えば、ボーナス役に当選したことを中パネル6の第1透光領域r1のGOO!文字を発光表示させることで告知する動作が行われる。
具体的には、内部抽選においてボーナス役に当選したときは、主制御部10が、当選結果を示す信号を副制御部20に送信し、この抽選結果信号を受信した副制御部20は、所定の発光手段を発光させることで第1透光領域r1のGOO!文字を発光表示させる。
このようなボーナス告知を担う告知部6aについて詳細に説明する。
図4に示すように、告知部6aは、中パネル6、パネル枠61、LED基板81、仕切り部材9などによって構成される。
中パネル6は、パネル枠61の前側に取り付けられる。
パネル枠61の左下角部には、LED基板81が設けられる。
LED基板81は、基板の表面に配置された複数のLED8と、これらLED8の発光動作を制御する制御チップ(不図示)と、を備え、当該制御チップが、副制御部20からの命令に従って所定のLED8を所定の発光パターンで発光させる制御を行う。
例えば、図5に示すように、第1透光領域r1には、LED8a~8eが対応付けて配置されており、LED8a~8eを発光させることによって、第1透光領域r1を発光表示させることができる。
また、第2透光領域r2には、LED8f~8jが対応付けて配置されており、LED8f~8jを発光させることによって、第2透光領域r2を発光表示させることができる。
すなわち、第1透光領域r1に対して光を照射するための第1発光手段(LED8a~8e)と、第2透光領域r2に対して光を照射するための第2発光手段(8f~8j)とを備え、第1発光手段(LED8a~8e)を発光させることによって第1透光領域r1を発光表示させ、第2発光手段(8f~8j)を発光させることによって、第2透光領域r2を発光表示させるようにしている。
例えば、第1透光領域r1には所定の文字(GOO!)やギザギザ模様などの絵柄が施されており、第1透光領域r1に光を照射することで、これらの絵柄を発光表示させることができる。
また、第2透光領域r2には所定の文字(CECECE)などの絵柄が施されており、第2透光領域r2に光を照射することで、この絵柄を発光表示させることができる。
なお、透光領域r以外の領域(非透光領域)には、例えば、パネル裏側に銀色の塗膜を施すなどの遮光処理を行っている。
遮光処理を行うことで、透光領域rと非透光領域との明るさにコントラストをつけることができ、透光領域rに施した絵柄を、より目立たせて発光表示させることができる。
仕切り部材9は、透光領域rと他の領域(透光領域r以外の領域をいう)とを仕切るための部材であり、透光領域rと他の領域とを区切る領域(境界領域ともいう)に配置される。
なお、境界領域には、一定の面積を有する領域だけでなく、線状の領域が含まれる。
仕切り部材9によれば、透光領域rに照射される光のうち、当該透光領域rから他の領域に進行する(漏れる)光を遮断することができ、いわゆる光漏れを防ぐことができる。
図6に示すように、第1仕切り部材91は、主に水平方向に延びる細幅板状の水平仕切り部911と、水平仕切り部911の左右端部からそれぞれ下方に延びる支持部912とを備えた、変形コ字状の部材である。
図7に示すように、第2仕切り部材92は、第1透光領域r1のギザギザ模様の形状に対応したギザギザ形状の上部仕切り部921と、上部仕切り部921の左右の下端部からそれぞれ下方に延びる下部仕切り部922と、によって構成される。
具体的には、図8に示すように、第2仕切り部材92の上部仕切り部921における左側の下端部と右側の下端部の間に第一仕切り部材91(水平仕切り部911)が設けられた仕切り部材9が完成する。
また、これにより、図10に示すように、第1仕切り部材91(水平仕切り部911)は、第1透光領域r1と第2透光領域r2との間の領域(以下、第1領域r11という)に配置される。
このため、第1仕切り部材91が、第1透光領域r1と第2透光領域r2とを仕切ることになる。
第2仕切り部材92は、上部仕切り部921が、第1透光領域r1と他の領域(第2透光領域r2を除く)との間の領域に配置され、下部仕切り部922が、第1透光領域r1と、当該第1透光領域r1の左側及び右側の領域との間の領域に配置される。
このため、上部仕切り部921が、第1透光領域r1と他の領域とを仕切り、下部仕切り部922が、第2透光領域r2と他の領域とを仕切る。
第2仕切り部材92は、全体としては、第1透光領域r1及び第2透光領域r2と他の領域との間の領域(以下、第2領域r12という)に配置され、第1透光領域r1及び第2透光領域r2と他の領域を仕切ることになる。
これは、仕切り部材9は、光漏れを防止するための部材であるために遮光性が求められるところ、樹脂は比較的遮光性が低く、板厚を、ある程度、肉厚にする必要があるからである。
ただし、このような肉厚の仕切り部材を用いる場合、配置される領域の幅が狭いときには、仕切り部材が陰影として見えることがある。
例えば、第1領域r11は、GOO!文字の下側のギザギザ模様とCECECE文字との間に存在する0.5mm程度の細幅の境界領域である。
このような細幅の第1領域r11に、仮に、板厚が1.0mmの樹脂製の仕切り部材9aを配置したとする。
そうすると、図11(a)に示すように、仕切り部材9aの板厚(1.0mm)が、第1領域r11の領域幅(0.5mm)よりも大きいため、第1領域r11から外側にはみ出る(斜線部参照)。
そうすると、このはみ出た部分に対応する透光領域rの部分が陰影となって視認され易くなる。
特に、仕切り部材9aによって仕切られる第1透光領域r1又は第2透光領域r2に対し、対応するLED8a~8e又は8f~8jから光を照射させたときには、このはみ出た部分が障害物となって光が遮られる結果、当該部分に対応する透光領域rが暗くなる。
このため、透光領域r内に不自然に暗い領域が存在することになり、その明暗が一層明確になることもあって、仕切り部材9aによる陰影がより目立つことになる。
例えば、CECECE文字は全体として明るく表示されるものの、当該文字の上端部だけが影になり、美観が著しく損なわれる。
特に、第1領域r11に配置する仕切り部材は、水平仕切り部911の形状・取り付け態様に示すように、板材の両端を架け渡すように取り付けられるところ、部材の自重により、又は、リール41などの駆動部の動作やボタン操作等に伴う振動によって中央部分を中心に撓み易い。
このため、仕切り部材9aが境界領域からはみ出易く、上述と同様の問題が生じ易い。
板金は、遮光性に優れ、板厚が薄くても十分に光を遮断することができるからである。
例えば、0.3mmの板厚の板金製の仕切り部材を第1仕切り部材91として採用した場合について説明する。
図11(b)に示すように、この場合、第1仕切り部材91の板厚(0.3mm)は、第1領域r11の領域幅(0.5mm)よりも小さいため、第1仕切り部材91が第1領域r11内に収まり、領域外にはみ出ない。
このため、第1透光領域r1や第2透光領域r2に対し、対応するLED8から光を照射させたときには、この光を遮る障害物はないので、透光領域rの全体を発光表示させることができる。
したがって、樹脂製の場合のように影が映し出されることなく、CECECE文字の美観を損なうことなく綺麗に発光表示させることができる。
このような理由から、細幅の第1領域r11には、板金製の仕切り部材(第1仕切り部材91)を配置するようにした。
このような理由から、本実施形態では、板金製の部材と樹脂製の部材を併用している。
具体的には、第1透光領域r1のギザギザ模様のように複雑な形状の仕切り部材が必要な領域や、境界領域が細幅でない場合には、成形の容易性等を鑑み樹脂製の仕切り部材を用いている。
仕切り部材9は、一の透光領域rと他の透光領域rとの間の領域に配置されることで一の透光領域rと他の透光領域rとの間の光漏れを防止するが、奥行き方向において、中パネル6の後方において、LED8との間に配置される。
このような構成上、仕切り部材9は、中パネル6と当接した状態で設けることが好ましい。
仕切り部材9を、中パネル6から離して設けると、仕切り部材9と中パネル6との間の隙間から光が漏れ易くなるからである。
ただし、仕切り部材9を中パネル6に当接して設けると、遊技者が中パネル6を見たときに、透光部材である中パネル6を通して仕切り部材9が透けて見えやすくなり、見栄えが悪い。
このため、本実施形態の仕切り部材9は、光漏れが生じない程度に離れた位置であって、中パネル6を通して視認できない位置として、中パネル6と近接した位置に設けている。
特に、第1仕切り部材91は、金属製のため、硬く、また、剛性を有するため、このような問題が生じ易い。
これにより、仮に、仕切り部材9が中パネル6側に移動したとしても、第2仕切り部材92が当接して、第1仕切り部材91(保持部912)が中パネル6に当接することはない。
また、第2仕切り部材92のうち、中パネル6と当接する部分は、突起部923のみであり、突起部923に対応する領域(突起部923が当接する領域)にはチヂミ印刷P1が施されている。
このため、仮に、突起部923が中パネル6の表面に当接し、又は、当接した状態で振動したとしても、チヂミ印刷P1によって表面は保護される。
ところで、チヂミ印刷P1は、図13(c)に示すように、専用UVインキを波長の異なるUV照射を行うことにより、対象物表面に波状(ちりめん状)の凹凸(シワ)の立体模様を施すことができる印刷手法である。
チヂミ印刷P1は、立体模様や光拡散による視認効果を得ることができるため、一般に装飾目的で用いられる。
本発明は、このような装飾目的で用いられるチヂミ印刷P1を、中パネル6の保護手段として用いている。
このようなチヂミ印刷P1によれば、突起部923の当接や振動による衝撃を、チヂミ印刷P1の凹凸(特に凸部)によって分散したり吸収することができる。
これにより、中パネル6に対する衝撃が緩和され、中パネル6を効果的に保護することができる。
また、これにより、チヂミ印刷P1に対する衝撃も緩和されるため、チヂミ印刷P1を剥がれにくくすることができる。
したがって、中パネル6を長期的に保護することができる。
第2仕切り部材92(上部仕切り部921)は、本来は、鋭角に突き出したギザギザ模様の内側領域と、その外側領域とを仕切るための部材である。
このため、本来、第2仕切り部材92は、図14(a)に示すように、ギザギザ模様と同様に、鋭角に突き出したギザギザ形状で形成し、これをギザギザ模様の周縁に合わせて設ける。
しかしながら、このような第2仕切り部材92だと、ギザギザ模様の内側領域において、LEDから照射された光が十分に照射されない領域が生ずることがある。
例えば、図14(a)において、右下方向に突出する領域部分(右下領域)は、LED8aとLED8dからの光によって照射される。
ところが、LED8aから照射された光は、その一部の進路が、仕切り部材の所定部分(※1)によって遮られ、LED8dから照射されたの一部が、仕切り部材の所定部分(※2)によって遮られる。
この結果、図14(a)における斜線部において、LED8からの光が十分でないために暗くなる結果、ギザギザ模様の内側領域において明るい領域と暗い領域が混在し、美観が損なわれる。
このような問題に対し、LED8の配置・数を変更する方法があるが、例えば、告知部6aの絵柄が機種のブランドを表す場合、その機種のモデルチェンジ等にかかわらず、同じ絵柄が長期に亘り採用され続けることがあり、これに伴い、LED(光源)の見え方を踏襲するなど、LEDの配置・数を容易に変更できないこともある。
このようにすると、右下領域に対するLED8aやLED8dからの光の進路が仕切り部材によって遮られない。
この結果、ギザギザ領域の全体が均一に照射され、ギザギザ模様を綺麗に発光表示させることができる(図14(b)参照)。
このような仕切り部材9によれば、板厚を薄くすることができるため、仕切り部材9を目立ちにくくすることができる。
特に、透光領域rと他の領域との間の境界領域の幅が狭い場合にも、当該境界領域内に収めて配置することができるので透光領域rの美感を損ねることがない。
これに対し、従来の遊技機は、例えば、特許文献1のように樹脂製の仕切り部材を用いているため、仕切り部材を肉厚にせざるを得ない。
そうすると、仕切り部材が境界領域内に収まらず、はみ出ることになり、この結果、透光領域rにおいて、このはみ出た部分に対応する部分が暗くなる問題が生じていた。
本発明の遊技機によれば、従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
例えば、前述の実施形態では、第1仕切り部材91を第1領域r11に配置し、第2仕切り部材92を第2領域r12に配置する構成の仕切り部材9について説明したが、仕切り部材9を、第1仕切り部材91を第2領域r12に配置し、第2仕切り部材92を第1領域r11に配置する構成にしてもよい。
1a 前扉
6 中パネル
61 パネル枠
8 LED(発光手段)
8a~8e 第1発光手段
8f~8j 第2発光手段
81 LED基板
9 仕切り部材
91 第1仕切り部材
92 第2仕切り部材
P1 チヂミ印刷
Claims (2)
- 透光性を有する領域である透光領域を有する透光部材と、
前記透光領域に対して光を照射するための発光手段と、
前記透光部材と前記発光手段の間に配置された仕切り部材と、
を備え、
前記透光領域は、
第1透光領域と、
前記第1透光領域とは異なる第2透光領域と、
を含み、
前記発光手段は、
前記第1透光領域に対して光を照射するための第1発光手段と、
前記第2透光領域に対して光を照射するための第2発光手段と、
を含み、
前記仕切り部材は、
板金で構成された第1仕切り部材と、
前記第1仕切り部材よりも板厚が厚く、且つ、樹脂で構成された第2仕切り部材と、
を含み、
前記第1仕切り部材は、
前記第1透光領域と前記第2透光領域を仕切るための第1領域に配置され、
前記第2仕切り部材は、
前記第1透光領域及び前記第2透光領域と他の領域を仕切るための第2領域に配置され、かつ、前記第1仕切り部材よりも前記透光部材側に突出した突出部を有し、
前記透光部材は、
前記突出部と当接する領域にチヂミ印刷が施されている
ことを特徴とする遊技機。 - 透光性を有する領域である透光領域を有する透光部材と、
前記透光領域に対して光を照射するための発光手段と、
前記透光部材と前記発光手段の間に配置された仕切り部材と、
を備え、
前記透光領域は、
第1透光領域と、
前記第1透光領域とは異なる第2透光領域と、
を含み、
前記発光手段は、
前記第1透光領域に対して光を照射するための第1発光手段と、
前記第2透光領域に対して光を照射するための第2発光手段と、
を含み、
前記仕切り部材は、
板金で構成された第1仕切り部材と、
前記第1仕切り部材よりも板厚が厚く、且つ、樹脂で構成された第2仕切り部材と、
を含み、
前記第1仕切り部材は、
前記第1透光領域と前記第2透光領域を仕切るための第1領域に配置され、
前記第2仕切り部材は、
前記第1透光領域及び前記第2透光領域と他の領域を仕切るための第2領域に配置され、
前記第1透光領域は、
鋭角な角度で突き出した突出部分を含む模様が施され、
前記第2仕切り部材は、
前記突出部分に対応する部分が、前記鋭角な角度よりも緩やかな角度で形成されている
ことを特徴とする遊技機。
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