JP7160318B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
β-Ga2O3は安定の結晶であり、結晶格子がa=1.2214nm、b=0.30371nm、c=0.57981nm、α=γ=90°、β=108.83°の単斜晶系結晶である。そのバンドギャップは4.8~4.9eVであり、臨海電界強度は約8MV/cmと見積もられている。
このように、β-Ga2O3は高パワーデバイス用途の半導体として魅力的なポテンシャルを有しているが、高周波パワーデバイスとしてはキャリアの移動度が不足していて、十分な性能を発揮できていなかった。なお、β-Ga2O3半導体を用いた半導体装置に関しては、例えば特許文献3に開示がある。
(構成1)
窒化ガリウム半導体層および酸化ガリウム半導体層を有し、
前記窒化ガリウム半導体層と前記酸化ガリウム半導体層とはヘテロ接合をなし、
前記酸化ガリウム半導体層は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のGa2O3結晶を含む、半導体装置。
(構成2)
窒化ガリウム半導体層および酸化ガリウム半導体層を有し、
前記窒化ガリウム半導体層と前記酸化ガリウム半導体層とはヘテロ接合をなし、
前記酸化ガリウム半導体層は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のGa2O3結晶からなる、半導体装置。
(構成3)
前記Ga2O3結晶は、六方晶または立方晶の少なくとも何れかの結晶である、構成1または2記載の半導体装置。
(構成4)
前記酸化ガリウム半導体層の表面粗さが0nm以上0.5nm以下である、構成1から3の何れかに記載の半導体装置。
(構成5)
前記酸化ガリウム半導体層の表面粗さが0nm以上0.2nm以下である、構成1から3の何れかに記載の半導体装置。
(構成6)
前記酸化ガリウム半導体層の厚さが2nm以上30nm以下である、構成1から5の何れかに記載の半導体装置。
(構成7)
ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を備え、前記ゲート電極は前記酸化ガリウム半導体層にショットキー接続されている、構成1から6の何れかに記載の半導体装置。
(構成8)
ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を備え、前記ゲート電極は絶縁体層を介して前記酸化ガリウム半導体層に載置されている、構成1から6の何れかに記載の半導体装置。
(構成9)
構成1から8の何れか1記載の半導体装置の製造方法であって、
窒化ガリウム結晶基板を準備する基板準備工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板上に酸化ガリウム半導体層を形成する酸化ガリウム半導体層形成工程を有する、半導体装置の製造方法。
(構成10)
前記窒化ガリウム結晶基板はウルツ鉱構造の単結晶である、構成9記載の半導体装置の製造方法。
(構成11)
前記酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、硫酸、過酸化水素水、アンモニア、弗酸、塩酸、硝酸、リン酸、水酸化カリウムからなる群から選択された少なくとも1つを使用して表面処理するステップを含む、構成9または10記載の半導体装置の製造方法。
(構成12)
前記酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、500℃以下でプラズマ酸化、オゾン酸化の少なくとも何れか1の酸化処理をするステップを含む、構成9または10記載の半導体装置の製造方法。
(構成13)
前記酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板上に、700℃以下で電子ビーム蒸着、700℃以下でMBE、870℃以下でCVD、700℃以下でHVPE、400℃以下でALD、500℃以下でスパッタリングからなる群から選択された少なくとも1つの方法を使用して酸化物を形成するステップを含む、構成9または10記載の半導体装置の製造方法。
その結果、ヘテロ接合界面が物理的に粗面になっており、そこでキャリアの散乱が起こって移動度が高まらなくなっていることがわかった。すなわち、β-Ga2O3半導体層が形成される際に、β-Ga2O3半導体層とヘテロ接合する半導体層の界面が物理的に荒れて粗面状になっていることが、移動度が高まらない一因になっていることを突き止めた。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら説明する。
実施の形態1のHEMT構造の半導体装置1001は、図1に示すように、GaN半導体層(GaN基板)1、酸化ガリウム半導体層2、ゲート電極3、ソース電極5およびドレイン電極6を基本構成要素とする。ここで、GaN半導体層1と酸化ガリウム半導体層2との界面、すなわちヘテロ接合面には2次元電子ガス層4が発生する。
酸化ガリウム半導体層2がa軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のガリウム酸化物の結晶を含む量は、50体積%以上が好ましく、70体積%以上がより好ましく、100体積%がさらに一層好ましい。
a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のガリウム酸化物の結晶を含む量が多いほど好ましい。この量が増えるほど酸化ガリウム半導体層2の欠陥は少なくなり、トラップサイトは少ないものとなり、さらにGaN半導体層1と酸化ガリウム半導体層2との界面粗さも少なくなる。
ウルツ鉱構造のGaNの結晶構造は、a軸の格子定数が0.319nmの六方晶であり、この構造のGaNと酸化ガリウム半導体層2は結晶格子の整合性が高く、その両半導体が形成するヘテロ界面は平滑度が極めて高く、粗さが極めて抑えられた界面になる。
本発明では、このインプレーンでの図4の2021に示されるa1、2022に示されるa2、2023に示されるa3をa軸の格子定数とするが、ほぼ正六角形をなすため、a1、a2およびa3の値はほぼ等しく、格子定数aで表させる。
ここで、ε構造の酸化ガリウムは、六方晶の結晶であり、そのa軸の結晶格子定数は0.290nmである。また、γ構造の酸化ガリウムは、立方晶の結晶であり、(111)面におけるそのa軸の結晶格子定数は0.291nmである。
また、酸化ガリウム半導体層2は、ε―Ga2O3を70体積%以上90体積%以下、γ―Ga2O3を10体積%以上30体積%以下含んでよい。
そして、酸化ガリウム半導体層2の結晶面は、GaN半導体層1を構成する単結晶GaN(0001)の結晶面に揃えて配列されることが好ましい。
また、酸化ガリウム半導体層2が、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の六方晶、立方晶の少なくとも何れか1の酸化ガリウムを50体積%以上含むガリウム酸化膜であることを満たさない場合は、酸化ガリウム半導体層2の欠陥は大きくなり、トラップサイトも多数発生し、さらにGaN半導体層1と酸化ガリウム半導体層2との界面の粗さも大きなものになる。
また、ガリウム酸化物結晶膜2がε―Ga2O3またはε―Ga2O3とγ―Ga2O3を含むこと、およびε―Ga2O3またはε―Ga2O3とγ―Ga2O3を上で示した比率で含むこと、を満たさない場合は、酸化ガリウム半導体層2の欠陥は大きくなり、トラップサイトも多数発生し、さらにGaN半導体層1と酸化ガリウム半導体層2との界面の粗さも大きなものになる。
なお、ε―Ga2O3およびγ―Ga2O3は準安定のガリウム酸化膜と位置づけられているガリウム酸化膜の結晶構造体である。
なお、ソース電極5およびドレイン電極6は、酸化ガリウム半導体層2上に形成し、シンタリングによる熱処理でTiなどの合金を拡散させて、2次元電子ガス層と電気的導通がとれるように形成してもよい。
ここで、酸化ガリウム半導体層2aは、上述のa軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の酸化ガリウムの結晶を含む膜、好ましくは、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の六方晶、立方晶、または六方晶および立方晶の酸化ガリウムを含む膜である。これらの酸化ガリウムの量は多いほど好ましく、これらの酸化ガリウムからなる膜が好ましい。a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の六方晶の例としては、ε-Ga2O3を、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下の立方晶の例としては、γ-Ga2O3を挙げることができる。
この酸化方法としては、SC1(Standard Cleaning solution 1)(NH4OH(アンモニア水)-H2O2(過酸化水素)-H2O(水))、SC2(Standard Cleaning solution 2)(HCl(塩酸)-H2O2-H2O)、SPM(Sulfuric acid hydrogen Peroxide Mixture)(H2SO4(硫酸)-H2O2-H2O)、バッファードフッ酸溶液(Buffered Hydrogen Fluoride:BHF)など通常は洗浄として用いられる方法を挙げることができる。バッファードフッ酸溶液は通常酸化膜を除去する方法として知られているが、除去とともに生成される酸化膜は、酸化ガリウム半導体層2aとして好適な膜となる。
また、第1の方法は、常温か加熱処理が加わっても280℃以下の処理であるため、熱酸化処理に比べて熱負荷が少ないという特徴がある。大きな熱負荷が加わると、不純物のプロファイルが変化する、応力が発生するなどの問題を生じやすい。
ゲート電極3は、ゲート電極を構成するゲート材料(メタル)を酸化ガリウム半導体層2aの全面に堆積後、所望のパターンを有するフォトレジスト層をリソグラフィによって形成し、そのフォトレジスト層をエッチングマスクにしてゲート材料をエッチングして形成する。
ゲート電極3の材料としては、例えばPt、Ni、Auを挙げることができる。
ゲート電極3の堆積方法としては、スパッタリング法、電子線を利用した蒸着法、加熱による蒸着法、CVD法などがある。この方法は、ゲート電極加工精度が高いという特徴がある。
また、リフトオフ用のフォトレジスト層を形成したのち、電子線を利用した蒸着方法、加熱による蒸着法、スパッタリング法、CVD法などによりゲート材料を堆積させ、フォトレジスト層を剥離することによりゲート電極3を形成してもよい。この方法は、エッチングによる半導体装置へのダメージが入らないという特徴がある。
また、ゲート電極3を形成する場所を開口部とした層間膜を酸化ガリウム半導体層2aの上に形成し、ゲート電極材料を堆積させた後、CMP(Chemical Mechanical Polishinng)法やエッチバック法などでゲート絶縁材料を層間膜の開口部に埋め込んでゲート電極3を形成してもよい。この方法は、エッチングが難しい電極材料を用いた場合においても、十分精度の高い加工が可能になるとともに、エッチングによる半導体装置へのダメージも入りにくいという特徴がある。
最初に、絶縁膜7aを酸化ガリウム半導体層2aおよびゲート電極3の上に形成(図5(d))した後、リソグラフィとエッチングにより2次元電子ガス層4に達する開口を開け、ソース電極5およびドレイン電極6形成用の開口が形成された絶縁膜7、酸化ガリウム半導体層2、2次元電子ガス層4とする(図6(a))。その後、開口部にメタルを形成してドレイン電極5およびソース電極6を形成して半導体装置1002を得る(図6(b))。
また、ソース電極5およびドレイン電極6と2次元電子ガス層4との電気的接触においては、オーミック接触が好ましい。ソース電極5およびドレイン電極6は、Ti(チタン)およびAl(アルミニウム)の積層体であってよいが、これに限るものではない。ソース電極5およびドレイン電極6としては、Al、Tiのほか、W、Pt、Au、Ag、Ru、Rh、Pd、Ni、Sn、Zn、poly-Siからなる群から選択された少なくとも1つから形成されていてもよい。また、これらの金属のほか、これらの群から選択された少なくとも1つを含む合金、これらの群から選択された少なくとも1つを含む窒化物、炭化物、炭化窒化物などの化合物でもよい。
また、ソース電極5およびドレイン電極6を形成する場所を開口部とした層間膜を酸化ガリウム半導体層2aの上に形成し、ソース電極5およびドレイン電極6材料を堆積させた後、CMP(Chemical Mechanical Polishinng)法やエッチバック法などでゲート絶縁材料を層間膜の開口部に埋め込んでソース電極5およびドレイン電極6を形成してもよい。この方法は、エッチングが難しい電極材料を用いた場合においても、十分精度の高い加工が可能になるとともに、エッチングによる半導体装置へのダメージも入りにくいという特徴がある。
実施の形態2では、図7から図10を参照して、ヘテロ接合半導体を用いた高周波用途に好適な半導体装置(MISFET)1020および1021の製造方法について説明する。
バッファ層112としてAlGaNを用いたときは、Alの濃度を厚さ方向に変えることが好ましい。その濃度は、例えば、下層を平均Al組成50原子%、上層を平均Al組成20原子%とする。
電子走行層(GaN半導体層)113はバッファ層112上にGaNをエピタキシャル成長させて形成する。電子走行層113としては、アンドープのGaNまたは1×1017/cm3以下のキャリア濃度のSiがドープされたGaNを挙げることができる。
電子供給層114は、単結晶GaNの結晶格子と面内格子定数aがほぼ整合しているa軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のガリウム酸化物の結晶を含む膜である。このようにすると、電子供給層114である酸化ガリウム半導体の欠陥は少なくなり、トラップサイトは少ないものとなり、さらに電子走行層113と電子供給層114との界面粗さも極めて小さなものになることを見出した。
電子供給層114がa軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のガリウム酸化物の結晶を含む量は、50体積%以上が好ましく、70体積%以上がより好ましく、100体積%がさらに一層好ましい。
a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のガリウム酸化物の結晶を含む量が多いほど好ましい。この量が増えるほど電子供給層114の欠陥は少なくなり、トラップサイトは少ないものとなり、さらに電子走行層113と電子供給層114との界面粗さも少なくなる。
ウルツ鉱構造のGaNの結晶構造は、a軸の格子定数が0.319nmの六方晶であり、この構造のGaNと電子供給層114は結晶格子の整合性が高く、その両半導体が形成するヘテロ界面は平滑度が極めて高く、粗さが極めて抑えられた界面になる。
ここで、電子供給層114は、アンドープまたは5×1018/cm3以下のn型の不純物がドープされてよい。
電子供給層114は、実施の形態1で説明した酸化ガリウム半導体層2aと同じ方法で形成することができる。
なお、電子供給層114の形成に伴い、電子走行層113と電子供給層114の界面およびその近傍には2次元電子ガス層115が形成される。
ゲート絶縁膜116aとしては、Al2O3,SiO2、SiN、SiON、Ta2O3、HfO2、HfSiOxなどを、その形成方法としてはALD法、PE-ALD法、スパッタリング法、CVD法などを挙げることができる。
しかる後、ソース電極およびドレイン電極が電子供給層114と電気的接触をとるための開口122を絶縁膜121aおよびゲート絶縁膜116aにリソグラフィおよびエッチングにより開けて、開口122が形成された絶縁膜121およびゲート絶縁膜116を形成する(図8(c))。
そして、開口122に電極材料(導電材料)を被着させ、リソグラフィとエッチングを行ってソース電極118とドレイン電極119を形成して、半導体装置1020が提供される(図9)。
ここで、ソース電極118およびドレイン電極119の材料をシンタリングによる熱処理で電子供給層114に拡散させ、ソース電極118およびドレイン電極119と2次元電子供給層115が電気的に導通がとれるようにしておく(図示なし)。
電極材料としては、Al、Ti、W、Pt、Au、Ag、Ru、Rh、Pd、Ni、Sn、Zn、poly-Siからなる群から選択された少なくとも1つ、およびこれらの群から選択された少なくとも1つを含む合金、これらの群から選択された少なくとも1つを含む窒化物、炭化物、炭化窒化物などの化合物を挙げることができる。この電極材料の被着方法としては、蒸着法、スパッタリング法、CVD法などを挙げることができる。
ここで、電極材料としては、Al、Ti、W、Pt、Au、Ag、Ru、Rh、Pd、Ni、Sn、Zn、poly-Siからなる群から選択された少なくとも1つ、およびこれらの群から選択された少なくとも1つを含む合金、これらの群から選択された少なくとも1つを含む窒化物、炭化物、炭化窒化物などの化合物を挙げることができる。この電極材料の被着方法としては、蒸着法、スパッタリング法、CVD法などを挙げることができる。
実施例1ではガリウム窒化物半導体基板(GaN基板)上に形成される酸化ガリウムについて述べる。
そして、このGaN基板を超音波浴槽中でアセトンおよびエタノールにより有機洗浄し、その後、硫酸と過酸化水素水を体積比で1:1の比率で混合させた混合液を用いて洗浄を行ってGaN基板の表面に酸化膜を形成した。
観察の結果、白線は一直線上に並んでおり、GaN基板上に形成された膜はGaN基板の結晶と結晶格子が整合し、その結晶面は基板であるGaN(0001)基板の結晶面に揃っていることが確認された。
なお、ここでは、GaN基板上に形成された膜の厚さが約1nmの場合を例示したが、膜の厚さがより厚い場合(例えば3nm)でもその膜の結晶格子は整合し、また結晶面も基板であるGaN(0001)に揃っていることは確認されている。
次に、低速イオン散乱分光を行って、GaN基板上に形成された膜が6回対称性を持つガリウム酸化物であることを確認した。
その結果を図12に示す。その表面粗さRMS(Root Mean Square)は0.087nmと大変小さいものであることが確認された。
GaN基板上に形成されたガリウム酸化膜の厚さは約1nmと薄いものであり、GaN基板とこのガリウム酸化膜との界面の界面粗さも同様に小さい。したがって、GaNとガリウム酸化膜からなる半導体ヘテロ接合面は極めて平滑で、そこでのキャリアの散乱は小さいものとなる。
したがって、本発明の半導体装置は、スマート社会やポスト5G世界を切り開く上でのキーデバイスに育つ可能性を秘めている。
2:酸化ガリウム半導体層
2a:酸化ガリウム半導体層
3:ゲート電極
4:2次元電子ガス層
4a:2次元電子ガス層
5:ソース電極
6:ドレイン電極
7:絶縁膜
7a:絶縁膜
111:基板
112:バッファ層
113:電子走行層(GaN半導体層)
114:電子供給層(酸化ガリウム半導体層)
115:2次元電子ガス層
116:ゲート絶縁膜
116a:ゲート絶縁膜
117:ゲート電極
118:ソース電極
119:ドレイン電極
120:裏面電極(接地電極)
121:絶縁膜
121a:絶縁膜
122:開口
1001:半導体装置
1002:半導体装置
1020:半導体装置
1021:半導体装置
2001:酸素原子(O)
2002:ガリウム原子(Ga)
2011:結晶格子
2021:格子定数a1
2022:格子定数a2
2023:格子定数a3
Claims (13)
- 窒化ガリウム半導体層および酸化ガリウム半導体層を有し、
前記窒化ガリウム半導体層と前記酸化ガリウム半導体層とはヘテロ接合をなし、
前記酸化ガリウム半導体層は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のGa2O3結晶を含むHEMT構造を有する、半導体装置。 - 窒化ガリウム半導体層および酸化ガリウム半導体層を有し、
前記窒化ガリウム半導体層と前記酸化ガリウム半導体層とはヘテロ接合をなし、
前記酸化ガリウム半導体層は、a軸の格子定数が0.28nm以上0.34nm以下のGa2O3結晶からなるHEMT構造を有する、半導体装置。 - 前記Ga2O3結晶は、六方晶または立方晶の少なくとも何れかの結晶である、請求項1または2記載の半導体装置。
- 前記酸化ガリウム半導体層の表面粗さが0nm以上0.5nm以下である、請求項1から3の何れかに記載の半導体装置。
- 前記酸化ガリウム半導体層の表面粗さが0nm以上0.2nm以下である、請求項1から3の何れかに記載の半導体装置。
- 前記酸化ガリウム半導体層の厚さが2nm以上30nm以下である、請求項1から5の何れかに記載の半導体装置。
- ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を備え、前記ゲート電極は前記酸化ガリウム半導体層にショットキー接続されている、請求項1から6の何れかに記載の半導体装置。
- ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を備え、前記ゲート電極は絶縁体層を介して前記酸化ガリウム半導体層に載置されている、請求項1から6の何れかに記載の半導体装置。
- 請求項1から8の何れか1記載の半導体装置の製造方法であって、
窒化ガリウム結晶基板を準備する基板準備工程と、
前記窒化ガリウム結晶基板上に酸化ガリウム半導体層を形成する酸化ガリウム半導体層形成工程を有する、半導体装置の製造方法。 - 前記窒化ガリウム結晶基板はウルツ鉱構造の単結晶である、請求項9記載の半導体装置の製造方法。
- 前記酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、硫酸、過酸化水素水、アンモニア、弗酸、塩酸、硝酸、リン酸、水酸化カリウムからなる群から選択された少なくとも1つを使用して表面処理するステップを含む、請求項9または10記載の半導体装置の製造方法。
- 前記酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板を、500℃以下でプラズマ酸化、オゾン酸化の少なくとも何れか1の酸化処理をするステップを含む、請求項9または10記載の半導体装置の製造方法。
- 前記酸化ガリウム半導体層形成工程は、前記窒化ガリウム結晶基板上に、700℃以下で電子ビーム蒸着、700℃以下でMBE、870℃以下でCVD、700℃以下でHVPE、400℃以下でALD、500℃以下でスパッタリングからなる群から選択された少なくとも1つの方法を使用して酸化物を形成するステップを含む、請求項9または10記載の半導体装置の製造方法。
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