JP7159394B1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

Figure 0007159394000001
【課題】待機中の乗りかごに利用者が乗車した場合に、他階の乗場呼びの影響を受けずに、乗りかごを利用者の行先階に確実に向かわせる。
【解決手段】一実施形態に係るエレベータシステムは、待機かご検出手段と、利用者検知手段と、割当制限手段とを備える。上記待機かご検出手段は、無方向で戸開待機中の乗りかごを検出する。上記利用者検知手段は、上記乗りかごに乗車する利用者の有無を検知する。上記割当制限手段は、上記待機かご検出手段の検出結果と上記利用者検知手段の検出結果とに基づいて、上記乗りかごが無方向で戸開待機中にあって、上記乗りかごに乗車する利用者が検知された場合に、上記乗りかごが任意の階で登録された乗場呼びに応答しないように、上記乗りかごに対する上記乗場呼びの割当を制限する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、乗りかごを無方向待機させるエレベータシステムに関する。
近年、感染力の高いウイルスの流行に伴い、乗りかご内を換気する目的や、乗場呼びボタンに触れる機会を軽減する目的で、乗りかごを戸開状態で待機させる要求が増えている。この場合、乗りかごに方向性を持たさずに、無方向で戸開待機させる運転オペレーションが用いられることが多い。
特許第6795266号公報 特開2011-236020号公報
乗りかごが無方向で戸開待機している場合、利用者が乗場呼びボタンを押下せずに直ぐに乗り込むことができて便利である。しかし、利用者が乗りかごに乗り込む直前に、他階で乗場呼びが登録された場合に、乗りかごが当該乗場呼びに応答して、利用者の行先階とは反対の方向に出発してしまうことがある。
本発明が解決しようとする課題は、待機中の乗りかごに利用者が乗車した場合に、他階の乗場呼びの影響を受けずに、乗りかごを利用者の行先階に確実に向かわせることのできるエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、待機かご検出手段と、利用者検知手段と、割当制限手段とを備える。上記待機かご検出手段は、無方向で戸開待機中の乗りかごを検出する。上記利用者検知手段は、上記乗りかごに乗車する利用者の有無を検知する。上記割当制限手段は、上記待機かご検出手段の検出結果と上記利用者検知手段の検出結果とに基づいて、上記乗りかごが無方向で戸開待機中にあって、上記乗りかごに乗車する利用者が検知された場合に、上記乗りかごが任意の階で登録された乗場呼びに応答しないように、上記乗りかごに対する上記乗場呼びの割当を制限する。
上記構成のエレベータシステムにおいて、上記割当制限手段は、利用者がかご呼びを登録して行先階が確定したとき、上記乗場呼びの割当制限を解除し、上記乗りかごの戸閉後に上記行先階に向けて出発させることを特徴とする。
図1は一実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。 図2は同実施形態における乗りかご内の出入口周辺部分の構成を示す図である。 図3は同実施形態における乗場の構成を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータシステムの処理動作を説明するためのフローチャートである。 図5は上記図4のステップS103で実行される割当制限処理を示すフローチャートである。 図6は同実施形態における割当制限を説明するための具体例である。 図7は変形例1として終端階を考慮した処理動作を示すフローチャートである。 図8は上記終端階の具体例を示す図である。 図9は変形例2として他階で乗場呼びが先に登録された場合を説明するための具体例である。 図10は変形例3として乗りかごが戸閉待機している場合を説明するための具体例である。 図11は変形例4として群管理システムの一例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は一実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。なお、ここでは、1台の乗りかごを例にして説明するが、複数台の乗りかごでも同様の構成である。
乗りかご11の出入口上部にカメラ12が設置されている。具体的には、カメラ12は、乗りかご11の出入口上部を覆う幕板11aの中にレンズ部分を直下方向、もしくは、乗場15側あるいは乗りかご11内部側に所定の角度だけ傾けて設置される。
カメラ12は、例えば車載カメラ等の小型の監視用カメラであり、広角レンズもしくは魚眼レンズを有し、1秒間に数コマ(例えば30コマ/秒)の画像を連続的に撮影可能である。カメラ12は、例えば乗りかご11が各階の乗場15に到着したときに起動され、かごドア13付近と乗場15を含めて撮影する。なお、カメラ12は、乗りかご11の運転時に常時動作中であっても良い。
このときの撮影範囲はL1+L2に調整されている(L1≫L2)。L1は乗場側の撮影範囲であり、かごドア13から乗場15に向けて所定の距離を有する。L2はかご側の撮影範囲であり、かごドア13からかご背面に向けて所定の距離を有する。なお、L1,L2は奥行き方向の範囲であり、幅方向(奥行き方向と直交する方向)の範囲については少なくとも乗りかご11の横幅(間口の幅)より少し大きいものとする。
各階の乗場15において、乗りかご11の到着口には乗場ドア14が開閉自在に設置されている。乗場ドア14は、乗りかご11の到着時にかごドア13に係合して開閉動作する。なお、動力源(ドアモータ)は乗りかご11側にあり、乗場ドア14はかごドア13に追従して開閉するだけである。以下の説明においては、かごドア13を戸開している時には乗場ドア14も戸開しており、かごドア13が戸閉している時には乗場ドア14も戸閉しているものとする。
カメラ12によって連続的に撮影された各画像(映像)は、画像処理装置20によってリアルタイムに解析処理される。なお、図1では、便宜的に画像処理装置20を乗りかご11から取り出して示しているが、実際には、画像処理装置20はカメラ12と共に幕板11aの中に収納されている。
画像処理装置20には、記憶部21と利用者検知部22とが備えられている。記憶部21は、例えばRAM等のメモリデバイスからなる。記憶部21は、カメラ12によって撮影された画像を逐次保存すると共に、利用者検知部22の処理に必要なデータを一時的に保存しておくためのバッファエリアを有する。なお、記憶部21には、撮影画像に対する前処理として、歪み補正や拡大縮小、一部切り取り等の処理が施された画像が保存されるとしても良い。
利用者検知部22は、例えばマイクロプロセッサからなり、乗りかご11の戸開中にカメラ12によって撮影された画像を解析処理し、乗場15から乗りかご11に乗り込もうとしている利用者(乗車意思を持つ利用者)の有無を検知する。なお、画像処理装置20の一部あるいは全部の機能をエレベータ制御装置30に持たせることでも良い。
また、乗りかご11の底部には、乗りかご11の積載荷重を検知するための荷重センサ16が設置されている。乗りかご11の戸開時に、荷重センサ16によって検知された乗りかご11の積載荷重を示す情報はエレベータ制御装置30に与えられる。
エレベータ制御装置30は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータからなり、呼び(かご呼びと乗場呼び)の情報に基づいて、エレベータの乗りかご11を運転制御する機能を含め、エレベータ全体の制御を行う。本実施形態において、このエレベータ制御装置30には、待機かご検出部31、割当制限部32、報知部33が備えられている。
待機かご検出部31は、無方向で戸開待機中の乗りかご11を検出する。「無方向で戸開待機中」とは、任意の階で乗りかご11が方向性を持たずに、戸開して停止している状態であって、すべての呼び(かご呼びと乗場呼び)の応答を終えて、所謂「乗り捨て状態」で一時停止している場合と、所定の階に移動して分散待機している場合を含む。
なお、「乗場呼び」とは、各階の乗場に設置された乗場呼びボタン18(図3参照)の操作により登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。「かご呼び」とは、かご室内に設けられた行先階ボタン44(図2参照)の操作により登録される呼びの信号のことであり、行先階の情報を含む。
割当制限部32は、待機かご検出部31の検出結果と利用者検知部22の検出結果とに基づいて、乗りかご11が無方向で戸開待機中にあって、乗りかご11に乗車する利用者が検知された場合に、乗りかご11が任意の階で登録された乗場呼びに応答しないように、乗りかご11に対する乗場呼びの割当を制限する。「乗場呼びの割当を制限」とは、乗りかご11に対する乗場呼びの割当を一時的に禁止することである。報知部33は、乗りかご11の運転方向などを乗りかご11内の表示器43やスピーカ46(図2参照)を通じて利用者に報知する。
図2は乗りかご11内の出入口周辺部分の構成を示す図である。
乗りかご11の出入口にかごドア13が開閉自在に設けられている。図2の例では両開きタイプのかごドア13が示されており、かごドア13を構成する2枚のドアパネル13a,13bが間口方向(水平方向)に沿って互いに逆方向に開閉動作する。なお、「間口」とは、乗りかご11の出入口と同じである。
乗りかご11の出入口の両側に入口柱41a,41bが設けられており、幕板11aと共に乗りかご11の出入口を囲っている。「入口柱」は、正面柱とも言い、裏側にはかごドア13を収納するための戸袋が設けられているのが一般的である。図2の例では、かごドア13が戸開したときに、一方のドアパネル13aが入口柱41aの裏側に設けられた戸袋42aに収納され、他方のドアパネル13bが入口柱41bの裏側に設けられた戸袋42bに収納される。入口柱41a,41bの一方あるいは両方に表示器43や、行先階ボタン44などが配設された操作盤45、スピーカ46が設置されている。図2の例では、入口柱41aにスピーカ46、入口柱41bに表示器43、操作盤45が設置されている。
カメラ12は、乗りかご11の出入口上部に水平方向に配設された幕板11aの中に設けられる。ここで、乗場15の利用者を戸閉直前まで検知するため、かごドア13の戸閉位置に合わせてカメラ12が取り付けられている。具体的には、かごドア13が両開きタイプであれば、幕板11aの中央部にカメラ12が取り付けられる。
図3は乗場15の構成を示す図である。
乗りかご11の到着口に、乗場ドア14とその乗場ドア14を囲む三方枠17が設けられている。また、三方枠17の両側の一方に乗場呼びボタン18が設けられている。乗場呼びボタン18は、上方向を指定するための上方向ボタンと下方向を指定するための下方向ボタンとで構成される。なお、最上階の場合には下方向ボタン、最下階の場合には上方向ボタンだけで構成される。
乗場ドア14は、乗りかご11が乗場15に到着したときに、かごドア13と共に開閉動作する。ここで、乗りかご11が任意の階の乗場15に到着して戸開中にあるとき(かごドア13と乗場ドア14が開いているとき)、乗りかご11内に設置されたカメラ12によって、乗場15にいる利用者が撮影され、その撮影画像が図1に示した画像処理装置20に送られる。なお、図1で説明したように、カメラ12の乗場側の撮影範囲は、かごドア13から乗場15に向けて所定の距離L1である。幅方向の範囲については、乗りかご11の横幅(間口の幅)より少し大きい。
次に、本システムの動作について説明する。
図4は本システムの処理動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートで示される処理は、画像処理装置20とエレベータ制御装置30によって実行される。
通常、乗りかご11は、各階の乗場15で登録された乗場呼びやかご内で登録されたかご呼びに応答して、各階を移動している。ここで、乗りかご11がすべての呼びに応答して停止したとする。このとき、本システムにおける運転オペレーションとして、乗りかご11に方向性を持たさずに、戸開状態で待機させる場合を想定する。なお、感染対策という観点では、乗りかご11がすべての呼びに応答したときに、予め設定された待機階に移動させて、そこで無方向で戸開待機させることでも良い。
エレベータ制御装置30に備えられた待機かご検出部31は、乗りかご11に割り当てられた呼びの情報と、乗りかご11の運転情報(現在位置、運転方向、戸開閉状態等)とに基づいて、乗りかご11が無方向で戸開待機中にあるか否かを判断する(ステップS101)。乗りかご11が無方向で戸開待機中であった場合(ステップS101のYes)、待機かご検出部31は、画像処理装置20の利用者検知部22によって、乗りかご11に乗車する利用者が検知されているか否かを判断する(ステップS102)。
利用者検知部22は、戸開中にカメラ12から得られる各画像を時系列順にブロック単位で比較し、各画像の輝度変化から利用者の動きを検出する。利用者の動きが乗りかご11のかごドア13に向かっていれば、利用者検知部22は、当該利用者を乗りかご11に乗車する利用者(つまり、乗車意思のある利用者)として検知する。
なお、画像から利用者を検知する方法は上記の方法に限られず、一般的に知られている方法を用いることでも良い。また、本実施形態では、乗りかご11内にカメラ12を設置したが、例えば乗場15にカメラ12を乗りかご11に向けて設置し、このカメラ12の画像から乗りかご11に乗車する利用者を検知する構成としても良い。あるいは、乗りかご11の出入口(間口)に、図示せぬ赤外線センサ等の動きセンサを複数設置し、これらの動きセンサの信号の組み合わせから乗りかご11に乗車する利用者を検知する構成としても良い。
乗りかご11に乗車する利用者(以後、利用者Aと称す)が検知された場合(ステップS102のYes)、エレベータ制御装置30に備えられた割当制限部32によって、乗りかご11に対する乗場呼びの割当が制限される(ステップS103)。
図5に上記ステップS103で実行される割当制限処理を示す。
乗りかご11の戸開待機中において、割当制限部32は、他階で乗場呼びが登録されたか否かを判断する(ステップS201)。この場合、乗りかご11が戸開しているので、現在の停止階では乗場呼びボタン18が操作による乗場呼びは発生しない。したがって、現在の停止階を除く、他の任意の階で登録された乗場呼びが割当制限の対象となる。
乗りかご11の戸開待機中に他階で乗場呼びが登録された場合(ステップS201のYes)、割当制限部32は、当該乗りかご11が乗場呼びに応答しないように、乗りかご11に対する乗場呼びを制限する(ステップS202)。つまり、割当制限部32は、乗りかご11に対する乗場呼びの割当を一時的に禁止しておく。
ただし、他階の乗場呼びを制限してしまうと、その階でエレベータ(乗りかご)を待っている利用者(以後、利用者Bと称す)が違和感や不満を持つ。この違和感や不満を低減するため、割当制限部32は、乗場呼びの登録階に設置されている方向表示装置19に、当該乗場呼びに対応した乗りかご11の運転方向とは逆の方向を表示する(ステップS203)。つまり、例えば上方向の乗場呼びが登録された場合に、割当制限部32は、乗りかご11の運転方向として下方向を方向表示装置19に表示する。これにより、利用者Bに、乗りかご11が逆方向に運転中にあって、到着までには時間を要すると思わせることができる。
利用者Aが乗りかご11に乗車した後、かご呼びの登録により行先階を確定するか(ステップS204のYes)、あるいは、割当制限の開始から一定時間T(例えば5秒)が経過すると(ステップS205のYes)、割当制限部32は、当該乗場呼びの割当制限を解除する(ステップS206)。割当制限の解除に上記ステップS205の時間条件を含めておくのは、例えば利用者Aがかご呼びを登録しないで降りてしまった場合などに、割当制限がいつまでも継続してしまうためである。
また、割当制限の解除に伴い、割当制限部32は、乗場呼びに対応した乗りかご11の運転方向を方向表示装置19に表示する(ステップS207)。これにより、乗場呼びに対応した本来の運転方向に表示が切り替えられる。
図4に戻って、乗場呼びの割当制限中に利用者Aによってかご呼びが登録されると(ステップS104のYes)、乗りかご11は戸閉した後、当該かご呼びで指定された行先階に向かって出発する(ステップS105)。
図6に割当制限の具体例を示す。
いま、10階床の建物において、乗りかご11が5階で戸閉した状態で待機中にあったとする。このとき、乗りかご11は無方向停止状態にあり、無人である。ここで、利用者Aが乗りかご11に乗車した、あるいは、乗りかご11に乗車することが検知されると、乗りかご11に対して他階の乗場呼びの割当が制限される。つまり、例えば8階で利用者Bが乗場呼びボタン18を押下して上方向の乗場呼びを登録したとしても、乗りかご11はその乗場呼びには応答しない。また、8階の方向表示装置19には、乗りかご11の運転方向として下方向が表示される。これにより、利用者Bに乗りかご11の到着が遅くなると思わせることができ、長待ちの違和感や不満を軽減できる。
ここで、乗場呼びの割当制限から一定時間T内に、例えば利用者Aが乗りかご11内の行先階ボタン44(図2参照)を操作して1階行きのかご呼びを登録したとする。かご呼びが登録されたことで、乗りかご11は戸閉し、1階に向かって出発する。このとき、8階の方向表示装置19には乗りかご11の本来の運転方向が表示される。図6の例では、乗りかご11が1階に向かって運転するので、8階の方向表示装置19の表示は下方向のままである。一方、一定時間T内にかご呼びが登録されなかった場合(利用者Aが乗車しなかった場合)、8階の方向表示装置19の表示は、利用者Bが登録した乗場呼びの行先方向に対応した上方向に切り替わる。
このように本実施形態によれば、エレベータの乗りかごが無方向で戸開待機しており、かつ、その乗りかごに乗り込もうとしている利用者がいる状況では、当該乗りかごに他階で登録された乗場呼びを応答させないように割当制限を行うことで、乗りかごを利用者の行先階に確実に向かわせることができる。
なお、上記実施形態では、かご呼び(利用者の行先階)を乗りかご内の行先階ボタンの操作によって登録する構成としたが、例えば乗場にて事前に行先階を登録可能な乗場行先階登録装置などの他の手段を用いて登録する構成であっても良い。
また、利用者を検知するためのカメラ等のセンサ機器は乗りかごに設置されていても良いし、外部に設置されていても良い。センサ機器が外部設置の場合には、エレベータ制御装置がセンサ機器から無線通信により検知信号を受信して、利用者の乗車意思を判断する。
また、エレベータ制御装置は、乗りかごが全ての呼びの応答を終えて乗り捨て状態で戸開した場合に、そのときの戸開時間を変更するものであっても良い。
また、乗場呼びの割当制限を解除する時間(T)は、新たな乗場呼びが発生した際に変更されるものであっても良い。
(変形例)
(1)終端階
乗りかご11が終端階で戸開待機している場合には、乗りかご11の運転方向は一方向に定まる。したがって、乗りかご11が終端階で戸開待機している場合には、乗場呼びの割当制限を実施する必要がない。
図7は終端階を考慮した処理動作を示すフローチャートである。
乗りかご11が無方向で戸開待機中であった場合(ステップS101のYes)、待機かご検出部31は、乗りかご11が終端階で停止しているか否かを判断する(ステップS101a)。終端階は、乗りかご11が移動可能な最上階と最下階を昇降路の物理的な条件と運転サービスの切り離し等による一時的な条件の少なくとも一方から判断される。その結果、乗りかご11が終端階で停止していた場合には(ステップS101aのYes)、割当制限部32は、他階で乗場呼びが呼ばれても、乗りかご11に対する割当制限を実施しない。一方、乗りかご11が終端階以外の階で停止していた場合には(ステップS101aのNo)、割当制限部32は、上記実施形態と同様に乗場呼びの割当制限を実施する(ステップS103)。
図8に終端階の具体例を示す。
いま、10階床の建物において、最上階の10階と最下階の1階が昇降路の物理的な終端階であり、乗りかご11が10階で戸閉した状態で待機中にあったとする。この乗りかご11に利用者Aが乗車したとき、例えば8階で利用者Bが上方向の乗場呼びを登録したとしても、割当制限は実施されず、当該乗場呼びが通常通りに乗りかご11に割り当てられる。これは、乗りかご11は10階の最上階に停止しているので、利用者Aの行先階がどの階であっても、下方向にしか運転されないためである。この例では、乗りかご11が10階から利用者Aの行先階まで下方向に移動した後、利用者Bがいる8階に向かうことになる。
また、例えば10階が運転サービスから一時的に切り離された場合、9階が新たな終端階となり、乗りかご11は上方向に9階までにしか運転されない。したがって、乗りかご11が9階で戸閉待機中している場合には、乗場呼びの割当制限は実施されない。
このように、乗りかご11が終端階で戸開待機している場合には、乗場呼びの割当制限を実施しないことで、乗場呼びの割当制限に要する処理負担を軽減できる。また、複数の乗りかごを有する群管理システム(図9参照)であれば、終端階で戸開待機中の乗りかご11を含めて各乗りかごの中から割当かごを選出して、乗場呼びの登録階に効率的に応答させることができる。
(2)他階で乗場呼びが先に登録された場合の対処
図9に示すように、乗りかご11に乗車する利用者Aが検知される直前に、他階で利用者Bによって乗場呼びが登録されることがある。この場合、乗りかご11に乗場呼びの割当制限がかかっていないので、乗りかご11が方向性を持ってしまい、利用者Bの乗場呼びに応答してしまうことになる。
そこで、利用者Aが検知される直前に、他階で乗場呼びが登録された場合に、その乗場呼びに対応した乗りかご11の運転方向を報知する機能(報知部33)をエレベータ制御装置30に備えておくことが好ましい。図9の例では、8階で利用者Bが上方向の乗場呼びを登録しているので、例えば「上方向に出発します」といったメッセージが図2に示した乗りかご11内の表示器43あるいはスピーカ46を通じて利用者Aに報知される。これにより、利用者Aは事前に乗りかご11の運転方向を知ることができ、自分の行先階と反対方向であれば、乗りかご11への乗車を回避できる。
(3)乗りかごが戸閉待機している場合
上記実施形態では、乗りかご11を無方向で戸開待機させる運転オペレーションを想定して説明したが、乗りかご11を無方向で戸閉待機させる運転オペレーションもある。このような運転オペレーションを用いる場合には、図10に示すように、例えば乗場15にカメラ50を設置しておき、このカメラ50で撮影された画像から利用者Aの乗車の有無を検知する構成とする。なお、カメラ50に限らず、他のセンサを用いて、乗場15で戸閉待機中の乗りかご11に乗車する利用者Aを検知する構成としても良い。あるいは、乗場呼びボタン18の押下状態から利用者Aを検知する構成としても良い。
戸閉待機中の乗りかご11に乗車する利用者Aが検知された場合、エレベータ制御装置30の割当制限部32は、上記実施形態と同様に、他階で登録される乗場呼びの割当を制限する。図10の例では、5階で利用者Aが検知された直後に8階で利用者Bによって乗場呼びが登録された場合に、乗りかご11に対する当該乗場呼びの割当が一時的に制限される。これにより、利用者Aが乗りかご11に乗車したときに、利用者Aの行先階に向けて乗りかご11を運転させることができる。
(4)群管理システム
上記実施形態では、1台の乗りかごを例にして説明したが、本発明は複数台の乗りかごを有する群管理システムでも適用可能である。
図11に群管理システムの一例を示す。この例では、A~C号機の3台の乗りかごが群管理された構成が示されている。図中の51a~51cはエレベータ制御装置、52a~52cは乗りかごである。エレベータ制御装置51a~51cは、各号機の乗りかご52a~52c毎に設けられており、それぞれに対応した乗りかごの運転制御を行う。具体的には、エレベータ制御装置51a~51cは、それぞれに乗りかご52a~52cを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。これらのエレベータ制御装置51a~51cは、コンピュータによって構成される。
乗りかご52a~52cは、モータの駆動により昇降路内を昇降動作する。乗りかご52a~52cには、図1に同様にカメラ53a~53c、画像処理装置54a~54cが設けられている。画像処理装置54a~54cは、それぞれにカメラ53a~53cの画像から利用者の有無を検知する機能を備えており、その検知信号をエレベータ制御装置51a~51cを介して群管理制御装置55に出力する。
また、各階の乗場(エレベータホール)61には、図3と同様に乗場呼びボタン62と方向表示装置63が設置されている。図11の例では、便宜的に任意の階に設置された乗場呼びボタン62が示されているが、実際には各階毎に少なくとも1つの乗場呼びボタン62が設置されている。また、方向表示装置63についても、実際には各号機の乗りかご52a~52cに対応して存在し、これらが各階に設けられている。乗場呼びボタン62および方向表示装置63は、図示せぬ伝送ケーブルを介して群管理制御装置55に接続されている。
群管理制御装置55は、複数台の乗りかご52a~52cの運転を群管理制御するための装置であり、エレベータ制御装置51a~51cと同様にコンピュータによって構成される。この群管理制御装置55に、本システムを実現するための機能、つまり、図1に示したエレベータ制御装置30の待機かご検出部31、報知部33、報知部33と同様の機能を備えられる。
このような構成において、例えばA号機の乗りかご52aが無方向で戸開待機中であることが検出され、かつ、乗りかご52aに乗車する利用者がカメラ等によって検知されたとする。群管理制御装置55は、乗りかご52aに対する乗場呼びの割当を制限し、他の号機である乗りかご52b,52cの運転状況に応じて当該乗場呼びをどちらかの乗りかごに割り当てる。これにより、上記実施形態と同様に、利用者が乗った乗りかご52aを利用者の行先階に確実に向かわせることができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、待機中の乗りかごに利用者が乗車した場合に、他階の乗場呼びの影響を受けずに、乗りかごを利用者の行先階に確実に向かわせることのできるエレベータシステムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…乗りかご、11a…幕板、12…カメラ、13…かごドア、13a,13b…ドアパネル、14…乗場ドア、15…乗場、16…荷重センサ、17…三方枠、18…乗場呼びボタン、19…方向表示装置、20…画像処理装置、21…記憶部、22…利用者検知部、30…エレベータ制御装置、31…待機かご検出部、32…割当制限部、33…報知部、41a,41b…入口柱、42a,42b…戸袋、43…表示器、44…行先階ボタン、45…操作盤、46…スピーカ、51a~51c…エレベータ制御装置、52a~52c…乗りかご、53a~53c…カメラ、54a~54c…画像処理装置、61…乗場、62…乗場呼びボタン、63…方向表示装置。

Claims (11)

  1. 無方向で戸開待機中の乗りかごを検出する待機かご検出手段と、
    上記乗りかごに乗車する利用者の有無を検知する利用者検知手段と、
    上記待機かご検出手段の検出結果と上記利用者検知手段の検出結果とに基づいて、上記乗りかごが無方向で戸開待機中にあって、上記乗りかごに乗車する利用者が検知された場合に、上記乗りかごが任意の階で登録された乗場呼びに応答しないように、上記乗りかごに対する上記乗場呼びの割当を制限する割当制限手段とを具備し
    上記割当制限手段は、
    利用者がかご呼びを登録して行先階が確定したとき、上記乗場呼びの割当制限を解除し、上記乗りかごの戸閉後に上記行先階に向けて出発させることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記待機かご検出手段は、
    上記乗りかごがすべての呼びに応答して停止した階で、方向性を持たずに戸開した状態を検出することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記待機かご検出手段は、
    上記乗りかごがすべての呼びに応答後、予め設定された待機階に移動して、方向性を持たずに戸開した状態を検出することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  4. 上記利用者検知手段は、
    カメラの画像を解析処理して、乗車意思を有する利用者の有無を検知することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  5. 上記カメラは、
    上記乗りかご、または、各階の乗場に設置されることを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  6. 上記乗りかごの運転方向を知らせる方向表示装置を備え、
    上記割当制限手段は、
    上記乗場呼びの割当制限中は、上記乗場呼びの登録階に設置された上記方向表示装置に、上記乗場呼びに対応した上記乗りかごの運転方向とは逆の方向を表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  7. 上記割当制限手段は、
    上記乗場呼びの割当制限の解除に伴い、上記乗場呼びの登録階に設置された上記方向表示装置に、上記乗場呼びに対応した上記乗りかごの運転方向を表示することを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
  8. 上記割当制限手段は、
    上記乗りかごが終端階に停止している場合には、上記乗場呼びの割当制限を実施しないことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  9. 上記乗りかごに乗車する利用者が検知される直前に上記乗場呼びが登録された場合に、上記乗場呼びに対応した上記乗りかごの運転方向を報知する報知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  10. 上記割当制限手段は、
    上記乗りかごが無方向で戸閉した状態で待機している場合に、上記乗りかごが停止している階の乗場で利用者が検知された場合に、上記乗りかごが任意の階で登録された乗場呼びに応答しないように、上記乗りかごに対する上記乗場呼びの割当を制限することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  11. 複数台の乗りかごを有するエレベータシステムにおいて、
    上記割当制限手段は、
    上記各乗りかごの中で無方向で戸開待機中の乗りかごに乗車する利用者が検知された場合に、当該乗りかごに対する上記乗場呼びの割当を制限することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
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