JP7156320B2 - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
従来、誘電体層と内部電極とが交互に複数積層されたセラミック積層体と、セラミック積層体の表面に設けられた外部電極とを備えた積層セラミックコンデンサが知られている。そのような積層セラミックコンデンサが基板に実装されている場合、積層セラミックコンデンサに交流電圧が印加されたときに生じる歪によって基板が振動し、「鳴き」と呼ばれる音を生じさせる場合がある。
特許文献1には、上述した鳴きを抑制するために、チップ内に2以上のコンデンサ部が長さ方向に間隔をおいて設けられ、チップの長さ方向両端部と高さ方向両端部に各コンデンサ部を囲むようにして誘電体材料のみで構成された部分が存在するとともに、各コンデンサ部の間に誘電体材料のみで構成された部分が存在する構造の積層セラミックコンデンサが記載されている。
特開2004-193352号公報
しかしながら、特許文献1に記載の積層セラミックコンデンサは、同じ構造のコンデンサ部を複数、長さ方向に設けた構造であるため、鳴きを抑制する効果がそれほど高くなく、改善の余地がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、電圧が印加されたときの鳴きを抑制することができる積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の積層セラミックコンデンサは、
積層された複数の誘電体層と複数の内部電極とを含み、前記誘電体層と前記内部電極の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面とを有する積層体と、
前記内部電極と電気的に接続され、前記積層体の表面に設けられた外部電極と、
を備え、
前記積層体は、
積層された複数の第1の誘電体層と複数の第1の内部電極および複数の第2の内部電極とを含む第1の積層セラミック構造体と、
積層された複数の第2の誘電体層と複数の第3の内部電極および複数の第4の内部電極とを含む第2の積層セラミック構造体と、
前記積層方向において前記第1の積層セラミック構造体と前記第2の積層セラミック構造体との間に位置し、前記内部電極を含まない中間体と、
複数の前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の接続電極と、
複数の前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の接続電極と、
複数の前記第3の内部電極を電気的に接続する第3の接続電極と、
複数の前記第4の内部電極を電気的に接続する第4の接続電極と、
前記第1の接続電極と、前記第3の接続電極および前記第4の接続電極のうちの一方の接続電極とを電気的に接続する第1の接続配線と、
前記第2の接続電極と、前記第3の接続電極および前記第4の接続電極のうちの他方の接続電極とを電気的に接続する第2の接続配線と、
を備え、
前記第1の積層セラミック構造体および前記第2の積層セラミック構造体のうちの一方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介さずに前記外部電極と前記内部電極とが接続されているが、他方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介して、前記外部電極と前記内部電極とが電気的に接続されており、
前記第1の接続電極から前記第1の接続配線を介して前記一方の接続電極へと至る電流経路と、前記第2の接続電極から前記第2の接続配線を介して前記他方の接続電極へと至る電流経路とは、長さが異なることを特徴とする。
本発明の別の態様における積層セラミックコンデンサは、
積層された複数の誘電体層と複数の内部電極とを含み、前記誘電体層と前記内部電極の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面とを有する積層体と、
前記内部電極と電気的に接続され、前記積層体の表面に設けられた外部電極と、
を備え、
前記積層体は、
積層された複数の誘電体層と複数の第1の内部電極および複数の第2の内部電極とを含む第1の積層セラミック構造体と、
積層された複数の誘電体層と複数の第3の内部電極および複数の第4の内部電極とを含む第2の積層セラミック構造体と、
前記積層方向において前記第1の積層セラミック構造体と前記第2の積層セラミック構造体との間に位置し、前記内部電極を含まない中間体と、
前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第1の端面側に位置し、複数の前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の接続電極と、
前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第2の端面側に位置し、複数の前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の接続電極と、
前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第2の端面側に位置し、複数の前記第3の内部電極を電気的に接続する第3の接続電極と、
前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第1の端面側に位置し、複数の前記第4の内部電極を電気的に接続する第4の接続電極と、
前記第1の接続電極と前記第3の接続電極とを電気的に接続する第1の接続配線と、
前記第2の接続電極と前記第4の接続電極とを電気的に接続する第2の接続配線と、
を備え、
前記第1の積層セラミック構造体および前記第2の積層セラミック構造体のうちの一方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介さずに前記外部電極と前記内部電極とが接続されているが、他方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介して、前記外部電極と前記内部電極とが電気的に接続されており、
前記第1の接続電極から前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離と、前記第3の接続電極から前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離は等しく、
前記第2の接続電極から前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離と、前記第4の接続電極から前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離は等しいことを特徴とする。
本発明の一態様における積層セラミックコンデンサによれば、第1の接続電極から第1の接続配線を介して一方の接続電極へと至る電流経路と、第2の接続電極から第2の接続配線を介して他方の接続電極へと至る電流経路とは、長さが異なる。したがって、外部電極に電圧が印加されたときに、第1の積層セラミック構造体と第2の積層セラミック構造体の伸縮するタイミングをずらして、積層セラミックコンデンサの全体に生じる変形を抑制し、「鳴き」を抑制することができる。
また、本発明の別の態様における積層セラミックコンデンサによれば、第1の接続電極は第1の積層セラミック構造体の第1の端面側に位置し、第2の接続電極は第1の積層セラミック構造体の第2の端面側に位置し、第3の接続電極は第2の積層セラミック構造体の第2の端面側に位置し、第4の接続電極は第2の積層セラミック構造体の第1の端面側に位置しており、第1の接続電極から第1の積層セラミック構造体の長さ方向における中央の位置までの距離と、第3の接続電極から第2の積層セラミック構造体の長さ方向における中央の位置までの距離は等しく、第2の接続電極から第1の積層セラミック構造体の長さ方向における中央の位置までの距離と、第4の接続電極から第2の積層セラミック構造体の長さ方向における中央の位置までの距離は等しい。すなわち、第2の積層セラミック構造体は、第1の積層セラミック構造体を積層方向の中心線に対して反転させ、さらに、長さ方向の中心線に対して反転させたような位置関係にあるので、外部電極に電圧が印加されたときに、第2の積層セラミック構造体は、第1の積層セラミック構造体の変形を打ち消す方向に変形する。これにより、積層セラミックコンデンサの全体に生じる変形を効果的に抑制することができ、「鳴き」を効果的に抑制することができる。
第1の実施形態における積層セラミックコンデンサの模式的な斜視図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのII-II線に沿った模式的な断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのIII-III線に沿った模式的な断面図である。 外部電極への電圧印加時に、第1の接続電極から第1の接続配線を介して第3の内部電極へと至る電流経路と、第2の接続電極から第2の接続配線を介して第4の内部電極へと至る電流経路とを示す図である。 第2の実施形態における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。 第3の実施形態における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。 第3の実施形態の変形例における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。 第4の実施形態における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。 第4の実施形態の変形例における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。 第5の実施形態における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。 第5の実施形態における積層セラミックコンデンサの第2の接続配線の平行配線部を積層方向から見たときの平面図である。 第5の実施形態の第1の変形例における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。 第5の実施形態の第2の変形例における積層セラミックコンデンサの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴を具体的に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10の模式的な斜視図である。図2は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10のII-II線に沿った模式的な断面図である。図3は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10のIII-III線に沿った模式的な断面図である。
図1~図3に示すように、積層セラミックコンデンサ10は、全体として直方体形状を有する電子部品であり、積層体11と、一対の外部電極12a、12bとを有している。一対の外部電極12a、12bは、図1に示すように、対向するように配置されている。
ここでは、一対の外部電極12a、12bが対向する方向を積層セラミックコンデンサ10の長さ方向Lと定義し、後述する第1の積層セラミック構造体21、中間体23、および、第2の積層セラミック構造体22が積層されている方向を積層方向Tと定義し、長さ方向Lおよび積層方向Tのいずれの方向にも直交する方向を幅方向Wと定義する。長さ方向L、積層方向T、および、幅方向Wのうちの任意の2つの方向は、互いに直交する方向である。
積層体11は、長さ方向Lに相対する第1の端面15aおよび第2の端面15bと、積層方向Tに相対する第1の主面16aおよび第2の主面16bと、幅方向Wに相対する第1の側面17aおよび第2の側面17bとを有する。
積層体11は、角部および稜線部が丸みを帯びていることが好ましい。ここで、角部は、積層体11の3面が交わる部分であり、稜線部は、積層体11の2面が交わる部分である。
図2および図3に示すように、積層体11は、第1の積層セラミック構造体21と、第2の積層セラミック構造体22と、中間体23と、第1の接続電極24と、第2の接続電極25と、第3の接続電極26と、第4の接続電極27と、第1の接続配線28と、第2の接続配線29とを含む。
第1の積層セラミック構造体21は、積層された複数の第1の誘電体層31と複数の第1の内部電極32および複数の第2の内部電極33とを含む。より詳細には、第1の積層セラミック構造体21は、第1の内部電極32と第2の内部電極33とが積層方向Tにおいて、第1の誘電体層31を介して交互に複数積層された構造を有し、コンデンサとして機能する。
第1の誘電体層31は、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、SrZrO3、または、CaZrO3などを主成分とするセラミック材料からなる。これらの主成分に、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない副成分が添加されていてもよい。
第1の内部電極32は、積層体11の第1の端面15a、第2の端面15b、第1の側面17a、および、第2の側面17bのいずれの面にも引き出されていない。また、第2の内部電極33も、積層体11の第1の端面15a、第2の端面15b、第1の側面17a、および、第2の側面17bのいずれの面にも引き出されていない。
第1の内部電極32および第2の内部電極33は、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Pt、Fe、Ti、Cr、SnまたはAuなどの金属、またはそれらの金属を含む合金などを含有している。第1の内部電極32および第2の内部電極33は、共材として、第1の誘電体層31に含まれる誘電体セラミックと同じセラミック材料を含んでいてもよい。その場合、第1の内部電極32および第2の内部電極33に含まれる共材の割合は、例えば、20vol%以下である。
なお、全ての内部電極32、33の材質が同じである必要はなく、異なっていてもよい。また、1つの内部電極32、33において、部位によって材質が異なっていてもよい。
第2の積層セラミック構造体22は、積層された複数の第2の誘電体層34と複数の第3の内部電極35および複数の第4の内部電極36とを含む。より詳細には、第2の積層セラミック構造体22は、第3の内部電極35と第4の内部電極36とが積層方向Tにおいて、第2の誘電体層34を介して交互に複数積層された構造を有し、コンデンサとして機能する。
第2の誘電体層34を構成するセラミック材料は、第1の誘電体層31を構成するセラミック材料と同じでもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、第2の誘電体層34を構成するセラミック材料は、第1の誘電体層31を構成するセラミック材料と同じである。
第3の内部電極35および第4の内部電極36を構成する材料は、第1の内部電極32および第2の内部電極33を構成する材料と同じでもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、第3の内部電極35および第4の内部電極36を構成する材料は、第1の内部電極32および第2の内部電極33を構成する材料と同じである。
中間体23は、積層方向Tにおいて、第1の積層セラミック構造体21と第2の積層セラミック構造体22との間に位置し、内部電極を含まない。本実施形態では、第1の積層セラミック構造体21は、積層体11の第1の主面16a側に位置し、第2の積層セラミック構造体22は、積層体11の第2の主面16b側に位置し、中間体23は、第1の積層セラミック構造体21と第2の積層セラミック構造体22とに挟まれている。
中間体23は、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、SrZrO3、または、CaZrO3などを主成分とするセラミック材料からなる。これらの主成分に、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない副成分が添加されていてもよい。
中間体23を構成するセラミック材料は、第1の誘電体層31および第2の誘電体層34を構成するセラミック材料と同じでもよいし、異なっていてもよい。本実施形態では、中間体23を構成するセラミック材料は、第1の誘電体層31および第2の誘電体層34を構成するセラミック材料と同じである。
積層方向Tにおける中間体23の厚みは、第1の誘電体層31および第2の誘電体層34の厚みよりも厚いことが好ましい。中間体23の厚みが第1の誘電体層31および第2の誘電体層34の厚みよりも厚いことにより、積層セラミックコンデンサ10の剛性が高くなるので、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、積層セラミックコンデンサ10の変形を抑制することができ、積層セラミックコンデンサ10の変形に起因する「鳴き」を抑制することが可能となる。
ここで、第1の積層セラミック構造体21の第1の内部電極32および第2の内部電極33のうち、中間体23と最も近い位置の内部電極と、第2の積層セラミック構造体22の第3の内部電極35および第4の内部電極36のうち、中間体23と最も近い位置の内部電極の2つの内部電極の極性が異なる場合、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、上記2つの内部電極間に電圧差が生じる。その場合、中間体23を上記2つの内部電極で挟んだ構造体がコンデンサとして機能しないように、中間体23の厚みを厚くする必要がある。
一方、上記2つの内部電極の極性が同じ場合には、上記2つの内部電極間に電位差が生じず、中間体23を上記2つの内部電極で挟んだ構造体がコンデンサとして機能することはないので、中間体23の厚みを薄くすることが可能となる。本実施形態における積層セラミックコンデンサ10では、上記2つの内部電極の極性が同じであるため、中間体23の厚みを薄くすることができ、それにより、積層セラミックコンデンサ10の積層方向Tにおけるサイズを小さくすることができる。
第1の接続電極24は、第1の積層セラミック構造体21の複数の第1の内部電極32を電気的に接続する。本実施形態において、第1の接続電極24は、第1の積層セラミック構造体21の内部に設けられたビア電極であり、図2に示すように、積層体11の第1の端面15a側に設けられている。
第2の接続電極25は、第1の積層セラミック構造体21の複数の第2の内部電極33を電気的に接続する。本実施形態において、第2の接続電極25は、第1の積層セラミック構造体21の内部に設けられたビア電極であり、図2に示すように、積層体11の第2の端面15b側に設けられている。
第3の接続電極26は、第2の積層セラミック構造体22の複数の第3の内部電極35を電気的に接続する。本実施形態において、第3の接続電極26は、第2の積層セラミック構造体22の内部に設けられたビア電極であり、図2に示すように、積層体11の第1の端面15a側に設けられている。
第4の接続電極27は、第2の積層セラミック構造体22の複数の第4の内部電極36を電気的に接続する。本実施形態において、第4の接続電極27は、第2の積層セラミック構造体22の内部に設けられたビア電極であり、図2に示すように、積層体11の第2の端面15b側に設けられている。
第1の接続配線28は、第1の接続電極24と、第3の接続電極26および第4の接続電極27のうちの一方の接続電極とを電気的に接続する。本実施形態において、第1の接続配線28は、第1の接続電極24と第3の接続電極26とを電気的に接続する。具体的には、図2に示すように、第1の接続配線28は、第1の接続電極24および第3の接続電極26と長さ方向Lの同じ位置において、第1の接続電極24と第3の接続電極26とを接続している。
第2の接続配線29は、第2の接続電極25と、第3の接続電極26および第4の接続電極27のうちの他方の接続電極とを電気的に接続する。本実施形態において、第2の接続配線29は、第2の接続電極25と第4の接続電極27とを電気的に接続する。具体的には、第2の接続配線29は、図2に示すように、積層体11の長さ方向Lの中央の位置と第1の端面15aとの間に設けられたビアであり、第2の接続電極25と電気的に接続されている複数の第2の内部電極33のうち、中間体23に最も近い第2の内部電極33と、第4の接続電極27と電気的に接続されている複数の第4の内部電極36のうち、中間体23に最も近い第4の内部電極36とを接続している。
第1の外部電極12aは、積層体11の第1の端面15aに形成されている。本実施形態では、第1の外部電極12aは、積層体11の第1の端面15aの全体に形成されているとともに、第1の端面15aから、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および、第2の側面17bに回り込むように形成されている。
第2の外部電極12bは、積層体11の第2の端面15bに形成されている。本実施形態では、第2の外部電極12bは、積層体11の第2の端面15bの全体に形成されているとともに、第2の端面15bから、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および、第2の側面17bに回り込むように形成されている。
ただし、第1の外部電極12aおよび第2の外部電極12bの形成位置が上述した位置に限定されることはない。例えば、第1の外部電極12aおよび第2の外部電極12bは、積層体11の第1の主面16aにのみ形成されていてもよい。また、第1の外部電極12aは、積層体11の第1の端面15aの全体に形成されているとともに、第1の端面15aから第1の主面16aおよび第2の主面16bに回り込むように形成されており、第2の外部電極12bは、積層体11の第2の端面15bから第1の主面16aおよび第2の主面16bに回り込むように形成されていてもよい。
第1の外部電極12aおよび第2の外部電極12bは、例えば、下地電極層と、下地電極層上に配置されためっき層とを備える。
下地電極層は、以下に説明するような、焼付け電極層、樹脂電極層、および、薄膜電極層などの層のうち、少なくとも1つの層を含む。
焼付け電極層は、ガラスと金属とを含む層であり、1層であってもよいし、複数層であってもよい。焼付け電極層は、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ti、Cr、および、Auなどの金属、またはそれらの金属を含む合金などを含む。
焼付け電極層は、ガラスおよび金属を含む導電ペーストを積層体に塗布して焼き付けることによって形成される。
樹脂電極層は、例えば、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む層として形成することができる。樹脂電極層を形成する場合には、焼付け電極層を形成せずに、セラミック素体上に直接形成するようにしてもよい。樹脂電極層は、1層であってもよいし、複数層であってもよい。
薄膜電極層は、例えば、金属粒子が堆積した1μm以下の層であり、スパッタ法または蒸着法などの既知の薄膜形成法により形成することができる。
下地電極層上に配置されるめっき層は、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、およびAuなどの金属、またはAgとPdの合金などのうちの少なくとも1つを含む。めっき層は、1層であってもよいし、複数層であってもよい。ただし、めっき層は、Niめっき層とSnめっき層の2層構造とすることが好ましい。Niめっき層は、下地電極層が積層セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだによって侵食されるのを防止する機能を果たす。また、Snめっき層は、積層セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだの濡れ性を向上させる機能を果たす。
なお、第1の外部電極12aおよび第2の外部電極12bは、上述した下地電極層を備えず、積層体11上に直接配置されるめっき層により構成されていてもよい。
サイズの一例として、積層セラミックコンデンサ10の長さ方向L、幅方向W、積層方向Tの寸法はそれぞれ、1.0mm、0.5mm、0.5mm、第1の誘電体層31および第2の誘電体層34の厚みはそれぞれ1μm、第1の内部電極32、第2の内部電極33、第3の内部電極35、および、第4の内部電極36の厚みはそれぞれ1μm、第1の外部電極12aおよび第2の外部電極12bの厚みは50μm、第1の接続電極24、第2の接続電極25、第3の接続電極26、第4の接続電極27、第1の接続配線28、および、第2の接続配線29のビア径(直径)は、50μmである。
第1の積層セラミック構造体21および第2の積層セラミック構造体22のうちの一方の積層セラミック構造体は、第1の接続配線28および第2の接続配線29を介さずに外部電極と内部電極とが直接接続されているが、他方の積層セラミック構造体は、第1の接続配線28および第2の接続配線29を介して、外部電極と内部電極とが電気的に接続されている。
上記構成を実現するため、本実施形態では、第1の接続電極24は、積層体11の第1の主面16a側において、第1の外部電極12aと接続されており、第2の接続電極25は、積層体11の第1の主面16a側において、第2の外部電極12bと接続されている。すなわち、第1の積層セラミック構造体21の第1の内部電極32は、第1の接続電極24によって第1の外部電極12aと直接接続されており、第2の内部電極33は、第2の接続電極25によって第2の外部電極12bと直接接続されている。
第2の積層セラミック構造体22の第3の内部電極35は、第3の接続電極26、第1の接続配線28、および、第1の接続電極24を介して、第1の外部電極12aと電気的に接続されている。また、第2の積層セラミック構造体22の第4の内部電極36は、第4の接続電極27、第2の接続配線29、および、第2の接続電極25を介して、第2の外部電極12bと電気的に接続されている。
ただし、第1の接続電極24が第1の外部電極12aと接続されておらず、複数の第1の内部電極32のうちの少なくとも1つが積層体11の第1の端面15aに引き出されて第1の外部電極12aと直接接続されていてもよい。同様に、第2の接続電極25が第2の外部電極12bと接続されておらず、複数の第2の内部電極33のうちの少なくとも1つが積層体11の第2の端面15bに引き出されて第2の外部電極12bと直接接続されていてもよい。
すなわち、「第1の接続配線および第2の接続配線を介さずに外部電極と内部電極とが接続されている」とは、内部電極が外部電極の位置まで引き出されて直接接続されている構成と、内部電極が他の部材(本実施形態では、第1の接続電極24または第2の接続電極25)によって外部電極と直接接続されている構成が少なくとも含まれる。
本実施形態における積層セラミックコンデンサ10では、図4に示すように、第1の接続電極24から第1の接続配線28を介して第3の接続電極26へと至る電流経路L1と、第2の接続電極25から第2の接続配線29を介して第4の接続電極27へと至る電流経路L2とは、長さが異なる。すなわち、第1の端面15a側に設けられている第1の接続電極24から、第1の端面15a側に設けられている第1の接続配線28を介して、第1の端面15a側に設けられている第3の接続電極26へと至る電流経路L1は、第2の端面15b側に設けられている第2の接続電極25から、積層体11の長さ方向Lの中央の位置と第1の端面15aとの間に設けられている第2の接続配線29を介して、第2の端面15b側に設けられている第4の接続電極27へと至る電流経路L2よりも短い。
このように、第1の接続電極24から第1の接続配線28を介して第3の接続電極26へと至る電流経路L1と、第2の接続電極25から第2の接続配線29を介して第4の接続電極27へと至る電流経路L2とは、長さが異なるため、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、第1の積層セラミック構造体21が伸縮するタイミングと、第2の積層セラミック構造体22が伸縮するタイミングをずらすことができる。これにより、積層セラミックコンデンサ10の全体に生じる変形を抑制することができるので、積層セラミックコンデンサ10の変形に起因する「鳴き」を抑制することができる。
また、チップ内に2以上のコンデンサ部が長さ方向に間隔をおいて設けられている従来の積層セラミックコンデンサでは、長さ方向の寸法が大きくなることによって実装面積が増大するが、本実施形態における積層セラミックコンデンサ10では、第1の積層セラミック構造体21と第2の積層セラミック構造体22とが積層方向Tに配置された構造であるため、実装面積が増大することはない。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10では、第2の接続配線29は、図2に示すように、積層体11の長さ方向Lの中央の位置と第1の端面15aとの間に設けられている。これに対して、第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aでは、第2の接続配線29は、図5に示すように、積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられている。第2の接続配線29が設けられている位置以外の構成については、第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10と同じである。
なお、積層体11の長さ方向Lの略中央の位置とは、例えば、積層体11の長さ方向Lの中央の位置を基準として、積層体11の長さ方向Lの寸法の5%の距離の範囲内の位置である。
第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aでも、第1の接続電極24から第1の接続配線28を介して第3の接続電極26へと至る電流経路と、第2の接続電極25から第2の接続配線29を介して第4の接続電極27へと至る電流経路とは、長さが異なる。すなわち、第1の端面15a側に設けられている第1の接続電極24から、第1の端面15a側に設けられている第1の接続配線28を介して、第1の端面15a側に設けられている第3の接続電極26へと至る電流経路は、第2の端面15b側に設けられている第2の接続電極25から、積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられている第2の接続配線29を介して、第2の端面15b側に設けられている第4の接続電極27へと至る電流経路よりも短い。
したがって、第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10と同様に、第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aでも、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、第1の積層セラミック構造体21が伸縮するタイミングと、第2の積層セラミック構造体22が伸縮するタイミングをずらすことができ、積層セラミックコンデンサ10の全体に生じる変形を抑制することができる。
ここで、従来の積層セラミックコンデンサにおいて、一対の外部電極の間に電圧が印加されたときに、伸縮によって最も大きく変形するのは、長さ方向における中央部である。本実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aでは、第2の接続配線29が積層体11の長さ方向Lにおける略中央の位置に設けられているので、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、積層セラミックコンデンサ10Aの全体に生じる伸縮をより効果的に抑制することができる。これにより、積層セラミックコンデンサ10Aの変形に起因する「鳴き」をより効果的に抑制することができる。
なお、第2の接続配線29ではなく、第1の接続配線28が積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられていてもよい。すなわち、第1の接続配線28および第2の接続配線29のうちの少なくとも一方が積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられていればよい。
<第3の実施形態>
図6は、第3の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Bの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10および第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aでは、第1の接続電極24および第2の接続電極25は、第1の積層セラミック構造体21の内部に設けられたビア電極である。
これに対して、第3の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Bでは、第1の外部電極12aが第1の接続電極24としても機能し、第2の外部電極12bが第2の接続電極25としても機能するように構成されている。
図6に示すように、第1の積層セラミック構造体21の全ての第1の内部電極32は、第1の端面15aに引き出されており、第1の外部電極12aと接続されている。すなわち、第1の積層セラミック構造体21の全ての第1の内部電極32は、第1の接続電極24としても機能する第1の外部電極12aを介して、互いに電気的に接続されている。
また、第1の積層セラミック構造体21の全ての第2の内部電極33は、第2の端面15bに引き出されており、第2の外部電極12bと接続されている。すなわち、第1の積層セラミック構造体21の全ての第2の内部電極33は、第2の接続電極25としても機能する第2の外部電極12bを介して、互いに電気的に接続されている。
第3の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Bも、第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10および第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aと同様に、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、第1の積層セラミック構造体21が伸縮するタイミングと、第2の積層セラミック構造体22が伸縮するタイミングをずらすことができ、積層セラミックコンデンサ10Bの全体に生じる変形を抑制することができる。これにより、積層セラミックコンデンサ10Bの変形に起因する「鳴き」を効果的に抑制することができる。
また、第1の外部電極12aが第1の接続電極24としても機能し、第2の外部電極12bが第2の接続電極25としても機能するので、第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10および第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aのように、第1の接続電極24および第2の接続電極25としてビア電極を形成する必要がない。したがって、製造工程を簡素化することができ、積層セラミックコンデンサ10Bの製造コストを低減することができる。
(第3の実施形態の変形例)
図7は、第3の実施形態の変形例における積層セラミックコンデンサ10Cの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
図7に示す積層セラミックコンデンサ10Cも、図6に示す積層セラミックコンデンサ10Bと同様に、第1の外部電極12aが第1の接続電極24としても機能し、第2の外部電極12bが第2の接続電極25としても機能するように構成されている。また、第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aと同様に、第2の接続配線29は、積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられている。なお、第2の接続配線29ではなく、第1の接続配線28が積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられていてもよい。
この積層セラミックコンデンサ10Cによれば、第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aおよび第3の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Bが奏する効果と同様の効果を奏する。
<第4の実施形態>
図8は、第4の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Dの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
第1の接続電極24は、第1の積層セラミック構造体21の長さ方向Lにおける中央の位置より第1の端面15a側に位置し、複数の第1の内部電極32を電気的に接続する。本実施形態では、第1の接続電極24は、複数の第1の内部電極32の、第1の端面15a側の端部を接続するように設けられている。
第2の接続電極25は、第1の積層セラミック構造体21の長さ方向Lにおける中央の位置より第2の端面15b側に位置し、複数の第2の内部電極33を電気的に接続する。本実施形態では、第2の接続電極25は、複数の第2の内部電極33の、第2の端面15b側の端部を接続するように設けられている。
第3の接続電極26は、第2の積層セラミック構造体22の長さ方向Lにおける中央の位置より第2の端面15b側に位置し、複数の第3の内部電極35を電気的に接続する。本実施形態では、第3の接続電極26は、複数の第3の内部電極35の、第2の端面15b側の端部を接続するように設けられている。
第4の接続電極27は、第2の積層セラミック構造体22の長さ方向Lにおける中央の位置より第1の端面15a側に位置し、複数の第4の内部電極36を電気的に接続する。本実施形態では、第4の接続電極27は、複数の第4の内部電極36の、第1の端面15a側の端部を接続するように設けられている。
第1の積層セラミック構造体21および第2の積層セラミック構造体22のうちの一方の積層セラミック構造体は、第1の接続配線28および第2の接続配線29を介さずに外部電極と内部電極とが接続されているが、他方の積層セラミック構造体は、第1の接続配線28および第2の接続配線29を介して、外部電極と内部電極とが電気的に接続されている。上記構成を実現するため、本実施形態では、第1の接続電極24は、積層体11の第1の主面16a側において、第1の外部電極12aと接続されており、第2の接続電極25は、積層体11の第1の主面16a側において、第2の外部電極12bと接続されている。すなわち、第1の積層セラミック構造体21の第1の内部電極32は、第1の接続電極24によって第1の外部電極12aと直接接続されており、第2の内部電極33は、第2の接続電極25によって第2の外部電極12bと直接接続されている。
第2の積層セラミック構造体22の第3の内部電極35は、第3の接続電極26、第1の接続配線28、および、第1の接続電極24を介して、第1の外部電極12aと電気的に接続されている。また、第2の積層セラミック構造体22の第4の内部電極36は、第4の接続電極27、第2の接続配線29、および、第2の接続電極25を介して、第2の外部電極12bと電気的に接続されている。
第1の接続配線28は、第1の接続電極24と第3の接続電極26とを電気的に接続する。本実施形態では、第1の接続配線28は、第1の接続電極24と電気的に接続されている複数の第1の内部電極32のうち、中間体23と最も近い位置の第1の内部電極32と接続され、かつ、第3の接続電極26と電気的に接続されている複数の第3の内部電極35のうち、中間体23と最も近い位置の第3の内部電極35と接続されることによって、第1の接続電極24と第3の接続電極26とを電気的に接続する。
第2の接続配線29は、第2の接続電極25と第4の接続電極27とを電気的に接続する。本実施形態では、第2の接続配線29は、第2の接続電極25と電気的に接続されている複数の第2の内部電極33のうち、中間体23と最も近い位置の第2の内部電極33と接続され、かつ、第4の接続電極27と電気的に接続されている複数の第4の内部電極36のうち、中間体23と最も近い位置の第4の内部電極36と接続されている。
本実施形態における積層セラミックコンデンサ10Dでは、第1の接続電極24から第1の積層セラミック構造体21の長さ方向Lにおける中央の位置までの距離L11と、第3の接続電極26から第2の積層セラミック構造体22の長さ方向Lにおける中央の位置までの距離L12は等しい。また、第2の接続電極25から第1の積層セラミック構造体21の長さ方向Lにおける中央の位置までの距離L13と、第4の接続電極27から第2の積層セラミック構造体22の長さ方向Lにおける中央の位置までの距離L14は等しい。
すなわち、本実施形態における積層セラミックコンデンサ10Dにおいて、第2の積層セラミック構造体22は、第1の積層セラミック構造体21を積層方向Tの中心線に対して反転させ、さらに、長さ方向Lの中心線に対して反転させたような位置関係にある。したがって、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、第2の積層セラミック構造体22は、第1の積層セラミック構造体21の変形を打ち消す方向に変形するので、積層セラミックコンデンサ10Dの全体に生じる変形を効果的に抑制することができる。これにより、積層セラミックコンデンサ10Dの変形に起因する「鳴き」を効果的に抑制することができる。
(第4の実施形態の変形例)
図9は、第4の実施形態の変形例における積層セラミックコンデンサ10Eの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
図9に示す積層セラミックコンデンサ10Eは、図8に示す積層セラミックコンデンサ10Dの構成のうち、第1の接続配線28および第2の接続配線29が積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられている。したがって、図9に示す積層セラミックコンデンサ10Eによれば、第4の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Dおよび第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aが奏する効果と同様の効果を奏する。
<第5の実施形態>
第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10では、第1の接続電極24から第1の接続配線28を介して第3の接続電極26へと至る電流経路と、第2の接続電極25から第2の接続配線29を介して第4の接続電極27へと至る電流経路との長さが異なることによって、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、第1の積層セラミック構造体21が伸縮するタイミングと、第2の積層セラミック構造体22が伸縮するタイミングをずらして、積層セラミックコンデンサ10の全体に生じる変形を抑制するように構成されている。
第5の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Fでは、第1の積層セラミック構造体21が伸縮するタイミングと、第2の積層セラミック構造体22が伸縮するタイミングをずらすために、第1の接続配線28および第2の接続配線29のうちの一方の接続配線は、内部電極と直交する方向に伸びる直交配線部と、内部電極と平行な方向に伸びる平行配線部とを有する。
図10は、第5の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Fの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。また、図11は、後述する第2の接続配線29の平行配線部292を積層方向Tから見たときの平面図である。
本実施形態では、第1の接続配線28および第2の接続配線29のうち、第2の接続配線29が内部電極32、33、35、36と直交する方向に伸びる直交配線部291と、内部電極32、33、35、36と平行な方向に伸びる平行配線部292とを有する。直交配線部291は、第2の内部電極33と平行配線部292とを電気的に接続する部分と、平行配線部292と第4の内部電極36とを電気的に接続する部分とを有する。直交配線部291は、例えばビアである。
なお、第5の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Fにおいて、第2の接続配線29以外の構成については、図2に示す第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10の構成と同じである。また、第2の接続配線29ではなく、第1の接続配線28が直交配線部と平行配線部とを有する構成としてもよい。
本実施形態では、平行配線部292は、図11に示すように、コイル状の形状を有する。平行配線部292の一端は、直交配線部291のうち、第2の内部電極33と平行配線部292とを電気的に接続する部分と接続され、他端は、平行配線部292と第4の内部電極36とを電気的に接続する部分と接続されている。平行配線部292の他端と一端は、幅方向Wにおいて異なる位置にあるため、図10では、直交配線部291のうち、平行配線部292と第4の内部電極36とを電気的に接続する部分が示されていない。
なお、第2の接続配線29の配線長を長くすることができるのであれば、平行配線部292の形状がコイル状の形状に限定されることはなく、任意の形状とすることができる。
第5の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Fによれば、第1の接続配線28および第2の接続配線29のうちの一方の接続配線は、内部電極と直交する方向に伸びる直交配線部だけでなく、内部電極と平行な方向に伸びる平行配線部も有するので、第1の接続配線28の配線長と第2の接続配線29の配線長との差を大きくすることができる。したがって、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bとの間に電圧が印加されたときに、第1の積層セラミック構造体21が伸縮するタイミングと、第2の積層セラミック構造体22が伸縮するタイミングを効果的にずらすことができ、積層セラミックコンデンサ10Fの全体に生じる変形を効果的に抑制することができる。これにより、積層セラミックコンデンサ10Fの変形に起因する「鳴き」を効果的に抑制することができる。
(第5の実施形態の第1の変形例)
図12は、第5の実施形態の第1の変形例における積層セラミックコンデンサ10Gの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
図12に示す積層セラミックコンデンサ10Gは、図10に示す積層セラミックコンデンサ10Fの構成のうち、第2の接続配線29が積層体11の長さ方向Lの略中央の位置に設けられている。したがって、図12に示す積層セラミックコンデンサ10Gによれば、第5の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Fおよび第2の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Aが奏する効果と同様の効果を奏する。
(第5の実施形態の第2の変形例)
図13は、第5の実施形態の第2の変形例における積層セラミックコンデンサ10Hの模式的な断面図であって、図2に示す断面図に対応する図である。
図13に示す積層セラミックコンデンサ10Hは、図10に示す積層セラミックコンデンサ10Fの構成のうち、第1の外部電極12aが第1の接続電極24としても機能し、第2の外部電極12bが第2の接続電極25としても機能するように構成されている。したがって、図13に示す積層セラミックコンデンサ10Hによれば、第5の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Fおよび第3の実施形態における積層セラミックコンデンサ10Bが奏する効果と同様の効果を奏する。
<積層セラミックコンデンサの製造方法>
上述した各実施形態およびその変形例における積層セラミックコンデンサのうち、第1の実施形態における積層セラミックコンデンサ10の製造方法の一例を以下で説明する。
初めに、セラミックグリーンシート、内部電極用導電性ペースト、および、外部電極用導電性ペーストをそれぞれ用意する。セラミックグリーンシートは、公知のものを用いることが可能であり、例えば、セラミック粉体と樹脂成分と溶媒とを含むセラミックスラリーを基材の上に塗工して乾燥させることにより、得ることができる。
セラミックスラリーには、例えば、CaTi、ZrO、SrZrO、BaTiO、BaTi、または、CaOなどが含まれる。セラミックスラリーには、分散剤やバインダとなる樹脂成分がさらに含まれていてもよい。セラミックスラリー中の固形分濃度は、例えば、10vol%以上27vol%以下であり、固形成分のうちのセラミック粒子の体積濃度(PVC:Pigment Volume Concentration)は、例えば、65%以上95%以下である。
続いて、セラミックグリーンシート上に、内部電極用導電性ペーストを塗工することによって、内部電極パターンを形成する。内部電極用導電性ペーストの塗工は、例えば、スクリーン印刷、凹版印刷、凸版印刷、インクジェット印刷など、任意の印刷方法により行うことができる。凹版印刷や凸版印刷をオフセット印刷により行ってもよい。また、同一または異なる印刷方法による複数回の印刷によって、内部電極パターンを形成してもよい。
内部電極用導電性ペーストは、Ni、Cu、Ag、Pd、Pt、Fe、Ti、Cr、SnまたはAuなどの金属またはその前駆体からなる粒子と溶媒とを含む。内部電極用導電性ペーストには、さらに分散剤やバインダとなる樹脂成分が含まれていてもよい。
内部電極用導電性ペーストの粘度は、例えば、5mPa・s以上50Pa・s以下である。内部電極用導電性ペースト中の固形分濃度は、例えば、9vol%以上20.5vol%以下であり、固形成分のうちの金属粒子の体積濃度(PVC)は、例えば、70%以上95%以下である。また、金属粒子の粒径は、例えば、10nm以上500nm以下である。
続いて、内部電極パターンが形成されていないセラミックグリーンシートを所定枚数積層し、その上に、内部電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートを順次積層し、その上に、内部電極パターンが形成されていないセラミックグリーンシートを所定枚数積層して、焼成後に第1の積層セラミック構造体21となる積層体を作製する。また、同様の方法により、焼成後に第2の積層セラミック構造体22となる積層体を作製する。さらに、内部電極パターンが形成されていないセラミックグリーンシートを積層することにより、焼成後に中間体23となる積層体を作製する。これらの積層体を作製する際、第1の接続電極24、第2の接続電極25、第3の接続電極26、第4の接続電極27、第1の接続配線28、および、第2の接続配線29を構成するためのビアホールを形成し、ビアホールを導電性ペーストで充填する。導電性ペーストは、例えば、内部電極用導電性ペーストと同じ導電性ペーストを用いることができる。
続いて、焼成後に第1の積層セラミック構造体21となる積層体、焼成後に中間体23となる積層体、焼成後に第2の積層セラミック構造体22となる積層体の順に積層した後、積層方向にプレスすることにより、マザー積層体を作製する。プレス時の温度は、例えば、25℃以上200℃以下であり、圧力は、例えば、1Mpa以上200MPa以下である。
続いて、マザー積層体を、押切り、ダイシング、レーザなどの切断方法により、所定のサイズにカットし、積層チップを得る。
続いて、積層チップの両端面と、両主面の一部および両側面の一部とに、外部電極用導電性ペーストを塗布する。外部電極用導電性ペーストは、金属またはその前駆体からなる粒子と溶媒とを含む。外部電極用導電性ペーストには、さらに分散剤やバインダとなる樹脂成分が含まれていてもよい。外部電極用導電性ペースト中の固形分濃度は、例えば、9vol%以上20.5vol%以下であり、固形成分のうちの金属粒子の体積濃度(PVC)は、例えば、70%以上95%以下である。
続いて、積層チップを焼成する。焼成温度は、用いられるセラミック材料や導電性ペーストの材料にもよるが、例えば900℃以上1300℃以下である。これにより、積層体および外部電極の金属層が形成される。
なお、積層チップの焼成後に外部電極用導電性ペーストを塗工して、焼成するようにしてもよい。
この後、必要に応じて、金属層の表面にめっき層を形成する。めっき層の形成は、例えば、最初にNiめっき層を形成した後、Snめっき層を形成する。
以上の工程により、積層セラミックコンデンサ10を製造することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。例えば、上述した各実施形態およびその変形例における特徴的な構成は、適宜組み合わせることができる。
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H 積層セラミックコンデンサ
11 積層体
12a 第1の外部電極
12b 第2の外部電極
21 第1の積層セラミック構造体
22 第2の積層セラミック構造体
23 中間体
24 第1の接続電極
25 第2の接続電極
26 第3の接続電極
27 第4の接続電極
28 第1の接続配線
29 第2の接続配線
31 第1の誘電体層
32 第1の内部電極
33 第2の内部電極
34 第2の誘電体層
35 第3の内部電極
36 第4の内部電極
291 直交配線部
292 平行配線部

Claims (6)

  1. 積層された複数の誘電体層と複数の内部電極とを含み、前記誘電体層と前記内部電極の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面とを有する積層体と、
    前記内部電極と電気的に接続され、前記積層体の表面に設けられた外部電極と、
    を備え、
    前記積層体は、
    積層された複数の第1の誘電体層と複数の第1の内部電極および複数の第2の内部電極とを含む第1の積層セラミック構造体と、
    積層された複数の第2の誘電体層と複数の第3の内部電極および複数の第4の内部電極とを含む第2の積層セラミック構造体と、
    前記積層方向において前記第1の積層セラミック構造体と前記第2の積層セラミック構造体との間に位置し、前記内部電極を含まない中間体と、
    複数の前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の接続電極と、
    複数の前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の接続電極と、
    複数の前記第3の内部電極を電気的に接続する第3の接続電極と、
    複数の前記第4の内部電極を電気的に接続する第4の接続電極と、
    前記第1の接続電極と、前記第3の接続電極および前記第4の接続電極のうちの一方の接続電極とを電気的に接続する第1の接続配線と、
    前記第2の接続電極と、前記第3の接続電極および前記第4の接続電極のうちの他方の接続電極とを電気的に接続する第2の接続配線と、
    を備え、
    前記第1の積層セラミック構造体および前記第2の積層セラミック構造体のうちの一方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介さずに前記外部電極と前記内部電極とが接続されているが、他方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介して、前記外部電極と前記内部電極とが電気的に接続されており、
    前記第1の接続電極から前記第1の接続配線を介して前記一方の接続電極へと至る電流経路と、前記第2の接続電極から前記第2の接続配線を介して前記他方の接続電極へと至る電流経路とは、長さが異なることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記第1の接続配線および前記第2の接続配線のうちの一方の接続配線は、前記内部電極と直交する方向に伸びる直交配線部と、前記内部電極と平行な方向に伸びる平行配線部とを有することを特徴とする請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 積層された複数の誘電体層と複数の内部電極とを含み、前記誘電体層と前記内部電極の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面とを有する積層体と、
    前記内部電極と電気的に接続され、前記積層体の表面に設けられた外部電極と、
    を備え、
    前記積層体は、
    積層された複数の第1の誘電体層と複数の第1の内部電極および複数の第2の内部電極とを含む第1の積層セラミック構造体と、
    積層された複数の第2の誘電体層と複数の第3の内部電極および複数の第4の内部電極とを含む第2の積層セラミック構造体と、
    前記積層方向において前記第1の積層セラミック構造体と前記第2の積層セラミック構造体との間に位置し、前記内部電極を含まない中間体と、
    前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第1の端面側に位置し、複数の前記第1の内部電極を電気的に接続する第1の接続電極と、
    前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第2の端面側に位置し、複数の前記第2の内部電極を電気的に接続する第2の接続電極と、
    前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第2の端面側に位置し、複数の前記第3の内部電極を電気的に接続する第3の接続電極と、
    前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置より前記第1の端面側に位置し、複数の前記第4の内部電極を電気的に接続する第4の接続電極と、
    前記第1の接続電極と前記第3の接続電極とを電気的に接続する第1の接続配線と、
    前記第2の接続電極と前記第4の接続電極とを電気的に接続する第2の接続配線と、
    を備え、
    前記第1の積層セラミック構造体および前記第2の積層セラミック構造体のうちの一方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介さずに前記外部電極と前記内部電極とが接続されているが、他方の積層セラミック構造体は、前記第1の接続配線および前記第2の接続配線を介して、前記外部電極と前記内部電極とが電気的に接続されており、
    前記第1の接続電極から前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離と、前記第3の接続電極から前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離は等しく、
    前記第2の接続電極から前記第1の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離と、前記第4の接続電極から前記第2の積層セラミック構造体の前記長さ方向における中央の位置までの距離は等しいことを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記第1の接続配線および前記第2の接続配線のうちの少なくとも一方は、前記積層体の前記長さ方向における略中央の位置に設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記外部電極には、前記積層体の表面のうち、前記第1の端面側に設けられた第1の外部電極と、前記第2の端面側に設けられた第2の外部電極とが含まれ、
    前記第1の外部電極は前記第1の接続電極として機能し、前記第2の外部電極は、前記第2の接続電極として機能するように構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記第1の内部電極および前記第2の内部電極のうち、前記中間体と最も近い位置の内部電極と、前記第3の内部電極および前記第4の内部電極のうち、前記中間体と最も近い位置の内部電極とは、極性が同じであることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
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