JP7155872B2 - 車両用の電子鍵制御装置、車両用の電子鍵システムおよび車両用の電子鍵制御方法 - Google Patents

車両用の電子鍵制御装置、車両用の電子鍵システムおよび車両用の電子鍵制御方法 Download PDF

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Description

本開示は鍵装置と無線通信する車両用の電子鍵制御装置の制御技術に関する。
車両に搭載されている制御装置と無線通信する無線キーにおける内蔵電池の消耗を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008-45374号公報
しかしながら、上記技術は、ユーザ操作によって鍵装置の動作モードを省電力モードとフルモードとの間で切り替えることにより無線キーにおける電力消費を抑制する技術であり、車両側の制御装置における電力消費は考慮されていない。また、ユーザによる鍵装置の動作モードの切り替えが要求され、動作切り替えの設定が煩雑であると共に、ユーザにより適切な動作切り替えが実行されない場合、効率の良い電力消費の抑制を図ることができないという問題を有する。
したがって、ユーザ操作を伴うことなく、車両側の電子鍵制御装置並びに鍵装置における電力消費の抑制を図ることが求められている。
本開示は、以下の態様として実現することが可能である。
第1の態様は、車両用の電子鍵制御装置を提供する。第1の態様に係る車両用の電子鍵制御装置は、信号送信部および信号受信部と接続されている入出力部と、前記入出力部と接続され、前記信号送信部を介して鍵装置を探索するための探索信号を出力させ、前記信号受信部を介して前記探索信号に対する前記鍵装置からの返信信号が入力されると、前記信号送信部を介して前記鍵装置を識別するための識別信号を出力させる制御部であって、前記探索信号の通信領域と前記識別信号の通信領域とを近似または一致させる前記探索信号または前記識別信号を出力させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記探索信号の通信レートを前記識別信号の通信レートよりも上げることによって、または、前記識別信号の通信レートを前記探索信号の通信レートよりも下げることによって、前記探索信号の通信領域と前記識別信号の通信領域とを近似または一致させる
第1の態様係る車両用の電子鍵制御装置によれば、ユーザ操作を伴うことなく、車両側の電子鍵制御装置並びに鍵装置における電力消費の抑制を図ることができる。
第2の態様は、車両用の電子鍵制御方法を提供する。第2に態様に係る車両用の電子鍵制御方法は、鍵装置を探索する探索信号の通信領域と前記鍵装置を識別するための識別信号の通信領域とが近似または一致するように前記探索信号の通信レートを前記識別信号の通信レートよりも上げて前記探索信号を出力し、前記探索信号を受信した前記鍵装置から返信信号を受信すると、前記識別信号を出力すること、または、鍵装置を探索する探索信号を出力し、前記探索信号を受信した前記鍵装置から返信信号を受信すると、前記鍵装置を識別するための識別信号の通信領域と前記探索信号の通信領域とが近似または一致するように前記識別信号の通信レートを前記探索信号の通信レートよりも下げて前記識別信号を出力すること、を備える。
第2の態様係る車両用の電子鍵制御方法によれば、ユーザ操作を伴うことなく、車両側の電子鍵制御装置並びに鍵装置における電力消費の抑制を図ることができる。なお、本開示は、車両用の電子鍵制御プログラムまたは当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能記録媒体としても実現可能である。
第1の実施形態に係る電子鍵制御装置および鍵装置を含む電子鍵システムの一例を示す説明図。 第1の実施形態に係る電子鍵制御装置の機能的構成を示すブロック図。 第1の実施形態における鍵装置の機能的構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る電子鍵制御装置によって実行される通信領域変更処理を含む電子鍵制御処理の処理フローを示すフローチャート。 第1の実施形態に係る電子鍵制御装置によって実現される探索信号の通信領域と識別信号の通信領域とを模式的に示す説明図。 第2の実施形態に係る電子鍵制御装置によって実行される通信領域変更処理を含む電子鍵制御処理の処理フローを示すフローチャート。 第3の実施形態に係る電子鍵制御装置によって実行される通信領域変更処理の処理フローを示すフローチャート。 第4の実施形態における鍵装置によって実行される鍵制御処理の処理フローを示すフローチャート。
本開示に係る車両用の電子鍵制御装置、電子鍵システムおよび車両用の電子鍵制御方法について、いくつかの実施形態に基づいて以下説明する。
第1の実施形態:
図1に示すように、第1の実施形態に係る車両用の電子鍵制御装置10は、車両50に搭載されて用いられる。電子鍵制御装置10は、少なくとも制御部および入出力部を備えていれば良い。電子鍵システム100は、電子鍵制御装置10および鍵装置20を備えている。車両50には、電子鍵制御装置10に加えて、車両50の動作を制御する車両制御装置40、一対の前照灯41、車内灯42、鍵アクチュエータ45、送信用アンテナ13aおよび受信用アンテナ14aが備えられている。電子鍵制御装置10と車両制御装置40とは双方向通信可能に接続されている。なお、電子鍵制御装置10および車両制御装置40は一体であっても良い。電子鍵制御装置10には、送信用アンテナ13aおよび受信用アンテナ14aが通信信号線を介して接続されている。本実施形態において、送信用アンテナ13aは、ドアハンドルに内蔵され、また、トランクの開放操作が行われるトランク操作部の近傍に内蔵されている。なお、送信用アンテナ13aは、車両50の内外を問わず他の位置に配置されていても良い。本実施形態において受信用アンテナ14aは、例えば、車室内のインストルメントパネル内に配置されている。車両制御装置40は、制御信号線を介して、前照灯41、車内灯42および鍵アクチュエータ45と接続されている。鍵装置20は、1または複数の操作ボタンとしてのスイッチ25を備えている。スイッチ25には、例えば、解錠、施錠といった車両50の動作が割り当てられている。なお、電子鍵制御装置10および車両制御装置40と、一対の前照灯41、車内灯42、鍵アクチュエータ45、送信用アンテナ13aおよび受信用アンテナ14aを始めとする各機能部とは車両内部のバスで接続されていても良い。
図2に示すように、電子鍵制御装置10は、制御部11、入出力部12に加えて、信号送信部としてのLF送信機13および信号受信部としてのUHF受信機14を備えていても良い。LF送信機13には、送信用アンテナ13aが接続されている。UHF受信機14には、受信用アンテナ14aが接続されている。制御部11は、演算部、記憶部および入出力部を備えるマイクロプロセッサであり、記憶部に格納されている各種プログラムを記憶部において展開して実行することによって、鍵装置20の探索および照合処理を含む各種処理、並びに本実施形態において実行される通信領域の変更機能を実現する。より具体的には、制御部11は、鍵装置20の存在を探索するための探索データを予め定められた時間間隔にて生成し、LF送信機13を介して探索信号として出力させる。探索データは、電子鍵制御装置10と通信可能な全ての鍵装置20に対して受信の確認として返信信号の送信を求めるための要求データであり、鍵装置20を唯一的に識別しない要求データである。制御部11は、UHF受信機14を介して鍵装置20から探索信号の受信を示す返信信号を受信すると鍵装置20を照合するための識別データを生成し、LF送信機13を介して識別信号として出力させる。識別データは、特定の鍵装置を唯一的に識別するための識別情報を含み、識別情報に対応する鍵装置に対して照合成功の返信信号の送信を求めるための要求データである。一の電子鍵制御装置10を利用可能な一または複数の鍵装置20は予め電子鍵制御装置と関連付けられており、各鍵装置20に対応する識別情報は登録されている。一般的に、ビットレートが同一の場合、鍵装置20の有無を目的とする探索信号のデータ長は、照合用の情報を含む識別信号のデータ長よりも短く、両信号の通信レートが同一の場合、検索信号の通信領域、すなわち、信号到達距離は、識別信号の通信領域よりも広い。この結果、従来は、探索信号は到達するが識別信号は到達しない通信領域に鍵装置20が存在する場合にも、識別信号の送信が実行されていた。これに対して、本実施形態においては、制御部11は、探索信号の通信領域を識別信号の通信領域に一致または近似させる通信領域の変更処理を実行する。ここで、通信レートを上げる・下げるとは、制御部11において送信用データを生成する際のビットレートを上げる・下げることを意味する。制御部11は、例えば、探索データのビットレート(bps)を識別データよりも上げて探索信号の通信レートを識別信号の通信レートよりも上げることによって、あるいは、識別データのビットレートを探索データよりも下げて識別信号の通信レートを探索信号の通信レートよりも下げることによって、通信領域を変更する。
LF送信機13は、送信用アンテナ13aを介して、制御部11から入力された送信データ、すなわち、探索データまたは識別データを、低周波(Low Frequency)を搬送波とする探索信号または識別信号として送出する。UHF受信機14は、受信用アンテナ14aを介して、鍵装置20から送信された極超短波(Ultra High Frequency)を搬送波とする信号を受信する。なお、信号送信部および信号受信部に用いられる搬送波の周波数帯域は他の周波数帯域であっても良く、同一であっても良い。なお、電子鍵制御装置10は、制御部11、入出力部12、LF送信機13およびUHF受信機14に加えて、送信用アンテナ13aおよび受信用アンテナ14aを含んでいても良い。
図3に示すように、鍵装置20は、鍵制御部21、LF受信機22およびUHF送信機23を備えている。LF受信機22には、受信用アンテナ22aが接続されている。UHF送信機23には、送信用アンテナ23aが接続されている。鍵制御部21は、演算部、記憶部および入出力部を備えるマイクロプロセッサであり、記憶部に格納されている各種プログラムを記憶部において展開して実行することによって、電子鍵制御装置10に対する探索応答処理および照合応答処理を含む各種処理を実現する。LF受信機22は、受信用アンテナ14aを介して、電子鍵制御装置10から送信されたLF信号を受信する。LF受信機22は、電子鍵制御装置10から送信される少なくとも2つの異なる通信レート、すなわち帯域幅に対応する復号部を有している。UHF送信機23は鍵制御部21からの送信データをUHF信号として送出する。
図4を参照して本実施形態に係る電子鍵制御装置10において実行される通信領域変更処理を含む電子鍵制御処理について説明する。図4に示す処理ルーチンは、車両50の動作状態にかかわらず、すなわち、起動スイッチのオン・オフに関わらず、所定の時間間隔にて繰り返して実行される。制御部11が記憶部に格納されている電子鍵制御プログラムを実行することによって図4に示す処理が実行される。
制御部11は、LF送信機13を介して探索信号を送信する(ステップS100)。具体的には、制御部11は、予め規定されている標準のビットレートよりも高いビットレートで探索データを生成し、LF送信機13に入力する。標準のビットレートは標準の通信レートに対応する。したがって、LF送信機13からは標準の通信レートよりも高い通信レートにて探索信号が出力される。制御部11は、鍵装置20からの返信信号を予め定められた期間に受信できない場合には、探索信号の送信を繰り返す(ステップS102:No)。予め定められた期間は、例えば、探索信号を送信後に鍵装置20からの返信信号を期待できる一般的な時間である。鍵装置20からの返信信号を受信できない場合とは、例えば、鍵装置20が探索信号の通信領域外に存在するか、鍵装置20が電子鍵制御装置10と良好に通信できない環境下にある場合である。制御部11は、UHF受信機14を介して鍵装置20からの返信信号を受信すると(ステップS102:Yes)、識別信号の通信レートを標準の通信レートに設定する(ステップ103)。具体的には、制御部11は、ビットレートを標準のビットレートに設定して、識別データを生成する。制御部11は、生成した識別データをLF送信機13に入力し、これにより、標準の通信レートで識別信号が送信される(ステップS104)。
制御部11は、鍵装置20の照合が成功したか否かを判定する(ステップS106)具体的には、制御部11は、識別信号に含まれる識別情報に合致する鍵装置20からの応答信号を受け取ると、照合成功であると判定し(ステップS106:Yes)、鍵装置20と車両50との位置関係、車両50に対するユーザ操作に応じて車両50の動作を制御する(ステップS108)。具体的には、制御部11は、車両制御装置40に対して実行されるべき車両動作を要求する制御信号を送信する。鍵装置20と車両50との位置関係に応じた車両50の制御には、例えば、車両50と鍵装置20との距離が予め定められた距離未満となったことをトリガとして、車内灯42や前照灯41を点灯させる制御や、鍵アクチュエータ45を介した車両50の鍵を解錠する制御が含まれる。また、車両50と鍵装置20との距離が予め定められた距離以上となったことをトリガとして、車内灯42や前照灯41を消灯させる制御や、鍵アクチュエータ45を介した車両50の鍵を施錠する制御が含まれる。車両50と鍵装置20との距離は、例えば、鍵装置20から受信する応答信号の信号強度や送受信時間を用いて決定され得る。車両50に対するユーザ操作に応じた制御には、ユーザがドアハンドルに触れたり、ドアハンドルを操作した場合に、車両50の鍵を施錠または解錠する制御や、ユーザがトランクに触れたり、トランク操作部を操作した場合に、トランクを開く制御が含まれる。さらには、ユーザによる、鍵装置20のスイッチ25の操作に対応して、車両50の鍵の解錠や施錠といった予め対応付けられた制御が実行されても良い。
制御部11は、車両50の制御を実行すると、通信レートを予め規定されている標準の通信レートよりも高い探索信号用の通信レートに設定して(ステップS112)、本処理ルーチンを終了する。すなわち、データ生成に用いられるビットレートとして標準のビットレートよりも高いビットレートが設定される。制御部11は、識別信号に含まれる識別情報に合致する鍵装置20からの応答信号を受け取らないと、照合は成功しないと判定し(ステップS106:No)、ステップS112に移行して、本処理ルーチンを終了する。なお、識別信号の通信レートが下げられる場合には、探索信号の通信レートとしては、予め規定されている標準の通信レートが用いられ、ステップS103において予め規定されている標準の通信レートよりも低い通信レートが設定されれば良い。
以上説明した第1の実施形態に係る電子鍵制御装置10は、図5に矢印で示すように、検索信号の通信領域A1と識別信号の通信領域A2とが一致または近似するように、探索信号または識別信号を出力するので、ユーザ操作を伴うことなく、電子鍵制御装置10並びに鍵装置20における電力消費の抑制を図ることができる。具体的には、識別信号の通信レートよりも上げられている通信レートで探索信号を出力し、あるいは、探索信号の通信レートよりも下げられている通信レートで識別信号を出力することによって、検索信号の通信領域A1と識別信号の通信領域A2とが一致または近似される。この結果、探索信号は到達するが識別信号が到達しない状況が低減または解消され、不要な識別信号の出力を抑制または防止することが可能となり、電子鍵制御装置10における電力消費を抑制することができる。また、鍵装置20においても、識別信号を受信できない状況における返信信号の送信を抑制または防止することが可能となり、鍵装置における電力消費を抑制することができる。さらに、検索信号の通信領域A1と識別信号の通信領域A2とが一致または近似するように予め調整されているので、ユーザは個別に設定を行わなくても良い。
識別信号の通信レートを下げる場合には、探索信号の通信レートを上げる場合と比較して、電消費の抑制レベルが低下し、また、応答性が低下するものの、鍵装置20を識別可能な領域を拡張する事ができると共に、対ノイズ性を向上させることができるという利点がある。探索信号の通信レートを上げる場合には、逆の利点がある。したがって、車両50が置かれている環境に応じて、探索信号の通信レートを上げた、または、識別信号の通信レートを下げた、電子鍵制御処理が実行されても良い。
ステップS102における返信信号の有無の判定は、1回の探索信号に対して返信がない場合になされても良く、あるいは、ステップS102として、複数回の探索信号の出力を繰り返して、返信のない回数が予め定められた回数に達した時点でなされても良い。また、ステップS106における応答信号の有無の判定は、1回の識別信号に対して応答がない場合になされても良く、あるいは、ステップS106として、複数回の識別信号の出力を繰り返して、返信のない回数が予め定められた回数に達した時点でなされても良い。
第2の実施形態:
図6を参照して第2の実施形態としての通信領域変更処理を含む電子鍵制御処理について説明する。なお、電子鍵制御装置10の構成は第1の実施形態と同様であるから同一の符号を用いて電子鍵制御装置10の各構成の説明は省略する。また、第1の実施形態における処理ステップと同一の処理ステップについては同一の符号を付すことでその説明を省略する。第1の実施形態においては、検索信号の通信領域A1と識別信号の通信領域A2とが一致または近似するように予め探索信号の通信レートが識別信号の通信レートよりも上げられていた。これに対して、第2の実施形態においては、電子鍵制御装置10と鍵装置20との通信状況に応じて、動的に探索信号の通信レートが設定される。
図6に示す処理ルーチンは、車両50の動作状態にかかわらず、すなわち、起動スイッチのオン・オフに関わらず、所定の時間間隔にて繰り返して実行される。制御部11が記憶部に格納されている電子鍵制御プログラムを実行することによって図6に示す処理が実行される。
制御部11は、LF送信機13を介して探索信号を送信する(ステップS100)。制御部11は、鍵装置20からの返信信号の受信を待機し(ステップS102:No)、UHF受信機14を介して鍵装置20からの返信信号を受信すると(ステップS102:Yes)、識別信号を送信する(ステップ104)。識別信号の通信レートは、標準の通信レートである。
制御部11は、鍵装置20の照合が成功したか否かを判定し(ステップS106)、照合成功と判定すると(ステップS106:Yes)、車両50を制御し(ステップS108)、本処理ルーチンを終了する。制御部11は、照合不成功と判定すると(ステップS106:No)、探索信号の通信レートを設定して(ステップS110)、本処理ルーチンを終了する。具体的には、制御部11は、探索信号の通信レートを識別信号の通信レートよりも高く設定する。
以上説明した第2の実施形態としての通信領域変更処理を含む電子鍵制御処理によれば、鍵装置20が探索信号を受信できるが識別信号を受信できない場合に、検索信号の通信領域A1と識別信号の通信領域A2とが一致または近似するように、探索信号の通信レートを変更して出力するので、ユーザ操作を伴うことなく、動的に電子鍵制御装置10並びに鍵装置20における電力消費の抑制を図ることができる。第2の実施形態において、探索信号の通信レートは、予め用意された1種類の通信レートでなくても良く、鍵装置20から識別信号に対する応答信号が得られるまで、所望の上昇レートで可変的に変更されても良い。この場合、車両50が利用される環境に応じて、検索信号の通信領域A1と識別信号の通信領域A2とが一致または近似するように動的に探索信号の通信レートを決定することができる。なお、探索信号の通信レートの変更に代えて、識別信号の通信レートを低くする変更が行われても良い。
第3の実施形態:
を参照して第3の実施形態としての通信領域変更処理について説明する。なお、電子鍵制御装置10の構成は第1の実施形態と同様であるから同一の符号を用いて電子鍵制御装置10の各構成の説明は省略する。図8に示す処理ルーチンは、車両50の動作状態にかかわらず、すなわち、起動スイッチのオン・オフに関わらず、所定の時間間隔にて繰り返して実行される。制御部11が記憶部に格納されている電子鍵制御プログラムを実行することによって図7に示す処理が実行される。また、図7に示すフローチャートは、図4および図6に示すフローチャートとは別に、並行して実行される。
制御部11は、イベントの発生を待機し(ステップS200:No)、イベントが発生すると(ステップS200:Yes)、探索信号の通信レートを変更して(ステップS202)、本処理ルーチンを終了する。イベント、すなわち、鍵操作イベントには、例えば、鍵装置20からの通信レートの変更要求、予め登録されている複数の鍵装置20の中での使用される鍵装置の変更、鍵装置20に対する通信レートの変更通知の送信、通信エラーの発生が含まれる。鍵装置20からの通信レートの変更要求は、例えば、電子鍵制御装置10との通信中に通信エラーが発生したことの通知であっても良く、ユーザによるスイッチ25の操作に基づく変更要求の通知であっても良い。鍵装置20に対する通信レートの変更通知の送信は、例えば、変更した通信レートによる短時間の探索信号の出力によって実現される。この場合、電子鍵制御装置10は、鍵装置20から返信信号を受けた場合に、探索信号の通信レートを変更して設定する。使用される鍵装置20に応じた通信レートの変更は、例えば、鍵装置20の通信性能の個体差を解消可能であり、また、使用頻度の高い鍵装置については通信領域を広めとすることで使用感を向上させることが可能であり、バレット鍵等の機能が制限されている鍵装置20については通信領域を狭くすることで不要作動を抑制または防止することができる。
第4の実施形態:
図8は鍵装置20において実行される鍵制御処理のフローチャートである。図8のフローチャートは鍵装置において常時、繰り返し実行されている。鍵制御部21は、探索信号を受信できるまで信号の到来を待機する(ステップS300:No)。ここで、探索信号を受信できたか否かは、例えば、受信した信号強度が信号に重畳されているデータを取得するに足りる予め定められた信号強度より強いか否かによって判定される。
鍵制御部21は、探索信号を受信すると(ステップS300:Yes)、受信した探索信号のレベル、すなわち、信号強度を確認する(ステップS302)。鍵制御部21は、確認した信号強度に応じて返信信号の返信タイミングを変更する(ステップS304)。返信タイミングは、通常の即時の通信タイミングに対して、信号強度に応じて予め定められた期間だけ遅延されたタイミングであり、電子鍵制御装置10に対して鍵装置20の概略の位置を通知することができる。返信タイミングの変更は、例えば、信号強度が通信エリア端に対応する信号強度である場合、すなわち、所望の受信であると見なすことができる信号強度に対応してのみ実行されても良い。この場合、電子鍵制御装置10は、鍵装置20が通信エリア端に入ったこと、すなわち存在すること、を判断可能であり、後の探索信号の通信レートを上げることによって、識別信号の通信領域と探索信号の通信領域とを近似または一致させることができる。
鍵制御部21は、変更された変更タイミングにて返信信号を電子鍵制御装置10を宛先として送信して(ステップS306)、本処理ルーチンを終了する。本実施形態によれば、電子鍵制御装置10に対して、鍵装置20の位置を通知することが可能となり、鍵装置20が車両50の近傍に存在することを確認するまでは標準の通信レートで鍵装置20を探索可能であり、鍵装置20の存在の確認後は、探索信号の通信領域と識別信号の通信領域とを一致または近似させることができる。
他の実施形態:
(1)上記各実施形態において、通信レートの変更は、複数の固定通信レート間における変更であっても良く、設計や通信環境に応じた可変の変更であっても良い。固定通信レートの場合には適用が容易であり、可変通信レートの場合には通信環境に応じた適切な通信レートを決定することが可能である。可変通信レートは、データの一部について変更し残りは変更しないことによって実現されても良く、データ長に差に応じて変更量が調整されても良い。また、鍵装置20と車両50との距離や鍵装置20におけるスイッチ25の操作に応じた車両側の動作アプリケーションの相違に応じて変更されても良い。例えば、車両50と鍵装置20との距離に応じた鍵操作において、鍵装置20が車両50から離れる場合には通信レートを上げ、車両50に近づく場合には通信レートを下げても良い。すなわち、施錠・解錠動作の繰り返しを抑制するために施錠と解錠との間にヒステリシスが設けられても良い。
(2)上記各実施形態においては、制御部11においてビットレートを変更して探索データおよび識別データといった送信データが生成され、生成された送信データがLF送信機13に入力されることによって、異なる通信レートにて信号が出力される。これに対して、LF送信機13にデータのビットレートを変更する制御機能を持たせ、制御部11はビットレートの上げ下げを決定し、決定したビットレートを指示する制御信号をLF送信機13に対して入力する構成が用いられても良い。さらに、LF送信機13として、個別のビットレートで送信データを生成する探索信号送信用の送信機および識別信号送信用の送信機を別々に備えていても良く、この場合、制御部11は、探索信号送信用の送信機および識別信号送信用の送信機のいずれかを選択して探索データおよび識別データを入力すれば良い。また、制御部11として送信機機能および受信機機能を一体に備えていても良く、この場合、信号送信部および信号受信部は送信用アンテナ13aまたは受信用アンテナ14aであっても良い。
(3)上記各実施形態においては、制御部11がプログラムを実行することによって、ソフトウェア的に探索応答処理および照合応答処理を含む各種処理を実行する制御部が実現されているが、予めプログラムされた集積回路またはディスクリート回路によってハードウェア的に実現されても良い。
以上、実施形態、変形例に基づき本開示について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本開示の理解を容易にするためのものであり、本開示を限定するものではない。本開示は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本開示にはその等価物が含まれる。たとえば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。例えば、上記第1の態様に係る車両用の電子鍵制御装置を適用例1とし、
適用例2:適用例1に記載の車両用の電子鍵制御装置において、
前記制御部は、前記識別信号に対する前記鍵装置からの応答信号の入力がない場合に、前記探索信号の通信領域を前記識別信号の通信領域に近似または一致させる、車両用の電子鍵制御装置。
適用例3:適用例1に記載の車両用の電子鍵制御装置において、
前記制御部は、前記鍵装置との間の鍵操作イベントの発生を受けて、前記探索信号の通信領域を前記識別信号の通信領域に近似または一致させる、車両用の電子鍵制御装置。
適用例4:適用例1から3のいずれか一項に記載の車両用の電子鍵制御装置において、
前記制御部は、前記探索信号の通信レートを前記識別信号の通信レートよりも上げることによって、前記探索信号の通信領域を前記識別信号の通信領域に近似または一致させる、車両用の電子鍵制御装置。
適用例5:適用例1から4のいずれか一項に記載の車両用の電子鍵制御装置はさらに、
前記信号送信部および前記信号受信部を備える、車両用の電子鍵制御装置。
適用例6:車両用の電子鍵システムであって、
適用例1から5のいずれか一項に記載の車両用の電子鍵制御装置と、
前記鍵装置と、を備える車両用の電子鍵システム。
10…電子鍵制御装置、11…制御部、12…入出力部、13…LF送信機、14…UHF受信機、20…鍵装置、100…電子鍵システム、50…車両。

Claims (6)

  1. 車両用の電子鍵制御装置(10)であって、
    信号送信部(13)および信号受信部(14)と接続されている入出力部(12)と、
    前記入出力部と接続され、前記信号送信部を介して鍵装置(20)を探索するための探索信号を出力させ、前記信号受信部を介して前記探索信号に対する前記鍵装置からの返信信号が入力されると、前記信号送信部を介して前記鍵装置を識別するための識別信号を出力させる制御部(11)であって、前記探索信号の通信領域と前記識別信号の通信領域とを近似または一致させる前記探索信号または前記識別信号を出力させる制御部(11)と、を備え、
    前記制御部(11)は、前記探索信号の通信レートを前記識別信号の通信レートよりも上げることによって、または、前記識別信号の通信レートを前記探索信号の通信レートよりも下げることによって、前記探索信号の通信領域と前記識別信号の通信領域とを近似または一致させる、車両用の電子鍵制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用の電子鍵制御装置(10)において、
    前記制御部(11)は、前記識別信号に対する前記鍵装置からの応答信号の入力がない場合に、前記探索信号の通信領域を前記識別信号の通信領域に近似または一致させる、車両用の電子鍵制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両用の電子鍵制御装置(10)において、
    前記制御部(11)は、前記鍵装置との間の鍵操作イベントの発生を受けて、前記探索信号の通信領域を前記識別信号の通信領域に近似または一致させる、車両用の電子鍵制御装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の車両用の電子鍵制御装置(10)はさらに、
    前記信号送信部および前記信号受信部を備える、車両用の電子鍵制御装置。
  5. 車両用の電子鍵システム(100)であって、
    請求項1からのいずれか一項に記載の車両用の電子鍵制御装置(10)と、
    前記鍵装置(20)と、を備える車両用の電子鍵システム。
  6. 車両用の電子鍵制御方法であって、
    鍵装置を探索する探索信号の通信領域と前記鍵装置を識別するための識別信号の通信領域とが近似または一致するように前記探索信号の通信レートを前記識別信号の通信レートよりも上げて前記探索信号を出力し、前記探索信号を受信した前記鍵装置から返信信号を受信すると、前記識別信号を出力すること、または、
    鍵装置を探索する探索信号を出力し、前記探索信号を受信した前記鍵装置から返信信号を受信すると、前記鍵装置を識別するための識別信号の通信領域と前記探索信号の通信領域とが近似または一致するように前記識別信号の通信レートを前記探索信号の通信レートよりも下げて前記識別信号を出力すること、
    を備える車両用の電子鍵制御方法。
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