JP7155607B2 - 耐候試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、耐候試験装置に関する。
従来、耐候試験装置として、太陽電池パネルが収容されたハウジングの上部に通風可能に、複数の希ガス放電ランプが収容されたケーシングを取付け、ハウジングとケーシングとを通風ダクトで接続し、通風ダクトの途中に温度調整機構を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
太陽電池パネルに希ガス放電ランプから光が照射されているときには、温度調整機構によって温度調整された空気が希ガス放電ランプ側から太陽電池パネルに吹き付けられ、太陽電池パネルの温度が調整される。
特開2012-215539号公報
特許文献1では、ハウジング、ケーシング及び通風ダクトが閉じた循環送風システムを形成しているため、冷却風の温度制御幅が限られる、という問題がある。また、ランプユニットから太陽電池パネルまで距離が離れているため、耐候試験として規定された温度条件に太陽電池パネルを維持するための温度制御において、制御の応答が遅くなる、という問題もある。
本発明は、より最適な試料の温度制御を実現する耐候試験装置を提供することを目的とする。
本発明は、試料の耐候性を試験する耐候試験装置であって、前記試料を収める環境室と
、前記試料に光を照射する照射器と、疑似太陽光源を収容する光源ケースに設けられ、前記環境室内の空気が吸込まれることによって前記照射器を空冷する吸気用開口と、前記環境室内から取り込まれ、前記照射器を空冷した空気を、前記環境室の外部に通じる排気通路を通じて当該外部に排出する排気装置と、前記環境室の外部に通じる給気通路から取り込んだ空気を、前記環境室内に前記試料の下方から供給する空気供給部と、前記排気装置の前記排気通路と前記空気供給部の前記給気通路とを接続する接続通路と、前記排気通路から前記給気通路への通気量を調整する通気量調整装置と、を備えることを特徴とする。
本発明は、上記耐候試験装置において、前記通気量調整装置は、前記試料の温度、或いは、前記空気供給部から前記試料に供給される空気の温度に基づいて前記通気量を調整することを特徴とする。
本発明は、上記耐候試験装置において、前記排気装置は、前記排気通路に設けられた排気ファンを備え、前記空気供給部は、前記給気通路に設けられた給気ファンを備え、前記接続通路は、前記排気通路における前記排気ファンと前記外部との連通箇所の間と、前記給気通路における前記給気ファンと前記外部との連通箇所との間と、を接続することを特徴とする。
本発明は、上記耐候試験装置において、前記通気量調整装置による前記通気量の調整の間、前記排気ファン、及び前記給気ファンの回転数を一定にする、ことを特徴とする。
本発明は、上記耐候試験装置において、前記外部から取り込んだ空気に、前記接続通路を通じて前記排気装置の前記排気通路から流れ込む空気を混合して得られた熱気を前記試料に供給することを特徴とする。
本発明は、上記耐候試験装置において、前記空気供給部は、前記試料の下方に配置された吹き出し部を備え、前記吹き出し部には、前記試料に供給する空気を吹き出す複数の吹き出し口が設けられ、前記吹き出し口のそれぞれは、前記試料の大きさに合わせて開閉可能に構成されている、ことを特徴とする。
本発明では、照射器を空冷した空気を空気供給部に接続通路を通じて供給し、試料に供給する空気に混合させるので、ヒーター等の熱源を別途に設けることなく、試料を加熱することができ、試料の下面近傍に吹き出し部を設けることで効率よく温度制御を行うことができる。これに加え、耐候試験装置の電力使用効率が高められ省エネルギー化が図られるとともに、耐候試験装置の簡略化、及びコンパクト化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る耐候試験装置を説明する説明図である。 モーターダンパーを説明する説明図であり、図2(A)はモーターダンパーを示す斜視図、図2(B)は図2(A)の変形例であるモーターダンパーを示す斜視図である。 図3は耐候試験装置による耐候試験における試料の温度の経時変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る耐候試験装置10を説明する説明図である。
耐候試験装置10は、屋外に配置される試料11(例えば、太陽電池パネル、太陽熱温水器、建材、塗料が塗布された塗装物、液晶パネル等)の耐候性(詳しくは、光、熱による劣化度合)が所定条件を満足するかどうかを試験する加速度試験を行う装置である。
耐候試験装置10は、試料11や照射器26等を収める環境室12と、排気装置13と、送風装置16等を含む空気供給部17と、接続通路管18と、通気量調整装置19と、を備え、通気量調整装置19は、モーターダンパー21、及び制御装置22を備える。かかる耐候試験装置10は、例えば室温や常温といった略一定の温度に維持された空間内に設置される。
環境室12は、試料11を試験する環境を作り出す密閉された空間25を内部に形成し、この空間25には、試料11、照射器26、及び吹き出し部35が収容されている。
照射器26は、環境室12内において試料11の上方に配置され、自然太陽光のスペクトル分布に近似させた疑似太陽光を上方(一般には真上)から試料11に照射する装置であり、疑似太陽光を照射する疑似太陽光源31と、この疑似太陽光源31を収容する光源ケース32とを備える。疑似太陽光源31には、試料11の加速度劣化を促進する各種の紫外線ランプや、スペクトルを調整するための光学フィルタ等が含まれる。
光源ケース32の下部には、試料11に対面する平らな底面が形成されており、この底面内には、環境室12内の空気を、試料11の上方位置で光源ケース32内に導入する複数の吸気用開口32Aが形成されている。これらの吸気用開口32Aから光源ケース32内に導入された環境室12内の空気によって疑似太陽光源31が冷却される。
吹き出し部35は、環境室12内において試料11の下方に配置された筐体を備え、当該筐体の上部には、試料11に対面する平らな天面が形成されている。この天面内には、複数の吹き出し口35Aが形成されている。これらの吹き出し口35Aからは、耐候試験装置10が設置された空間内の温度よりも高温の空気(以下、熱風と言う)が噴射され、試料11に下方から吹き付けられる。この熱風によって試料11が直接的に加熱される。
本実施形態の環境室12の構成によれば、試料11の下方位置に配置された吹き出し部35から熱風が空間25に導入される一方で、試料11の上方位置に設けられた吸気用開口32Aから空間25の内部の空気が吸い込まれて排出されるため、試料11の周囲には下方から上方に向かう一方向の気流が生じる。このため、照射器26によって温められた空気が試料11に向かうことが阻止され、吹き出し部35の熱風の温度を制御するだけで、試料11に与える温度を正確に制御できる。
排気装置13は、環境室12の空間25から取り込まれ、照射器26の疑似太陽光源31を空冷した空気を、耐候試験装置10の外部に排気する装置である。排気装置13は、照射器26から外部に通じる排気通路を形成する排気通路管41と、この排気通路管41の途中に設けられた排気ファン42とを備える。
排気通路管41は、照射器26に接続された排気上流管41Aと、下流側の端部43が外部に連通した排気下流管41Bと、を備え、排気上流管41Aと排気下流管41Bとの間に排気ファン42が設けられている。
排気ファン42が作動すると、照射器26の複数の吸気用開口32Aから光源ケース32内に環境室12内の空気が導入され、当該空気によって疑似太陽光源31が冷却される。当該空気は、疑似太陽光源31を冷却することで、約60~80°Cの高温となり、排気通路管41を通って端部43から外部に排出される。
空気供給部17は、試料11に空気を供給するものであり、送風装置16と、給気通路管45と、吹き出し部35と、を備える。給気通路管45は、外部に通じる給気通路を形成する。また送風装置16は、外部の空気を取り込む装置であり、給気通路管45の途中に設けられた給気ファン46を備える。より具体的には、給気通路管45は、上流側の端部47が外部に連通した給気上流管45Aと、吹き出し部35に接続された給気下流管45Bと、を備え、給気上流管45Aと給気下流管45Bとの間に給気ファン46が設けられている。
給気ファン46が作動すると、給気上流管45Aの端部47から外部の空気が取り込まれ、給気通路管45を通じて、環境室12内の吹き出し部35に供給され、当該吹き出し部35から吹き出される。
接続通路管18は、環境室12の外側に設けられ、排気装置13の排気通路管41と、空気供給部17の給気通路管45と、を接続する接続通路を形成するものである。本実施形態では、接続通路管18は、排気通路管41の排気下流管41B(すなわち、排気ファン42と外部との連通箇所である端部43との間)と、給気通路管45の給気上流管45A(すなわち、給気ファン46と外部との連通箇所である端部47との間)と、を接続している。
排気装置13の排気ファン42による排気動作、及び空気供給部17の給気ファン46による給気動作(吸い込み動作)によって、接続通路管18には、排気下流管41Bから給気上流管45Aの側に向かう気流が生じる。これにより、排気下流管41Bを流通する高温の空気が接続通路管18を通じて空気供給部17の給気通路管45を流通する空気に合流し、外部の空気の温度(耐候試験装置10が設置された部屋の温度)よりも温度が高められた熱風が得られる。
通気量調整装置19は、排気通路管41から給気通路管45へ合流する空気の量(通気量)を調整するものであり、接続通路管18の途中に設けられたモーターダンパー21と、当該モーターダンパー21を制御する制御装置22と、環境室12内に配置された温度センサー51と、を備える。
図2は、モーターダンパー21、61を説明する説明図であり、図2(A)はモーターダンパー21を示す斜視図、図2(B)は図2(A)の変形例に係るモーターダンパー61を示す斜視図である。
図2(A)に示すように、モーターダンパー21は、ダクト55、ダンパー軸56、ダンパー57、電動モーター58を備える。
ダクト55は、空気の出入口となる一対の開口55A、55Bを備えた円筒状に形成されて接続通路管18(図1参照)の途中に設けられ、接続通路管18に連通される。ダンパー軸56は、ダクト55を貫通するとともにダクト55に回動可能に支持される。
ダンパー57は、円板状に形成されてダクト55内に配置されるとともにダンパー軸56に固定され、ダクト55内の空気通路55Cを開閉する。
電動モーター58は、ダクト55の外周面55Dに固定され、電動モーター58に備える回転軸58Aがダンパー軸56の端部に接続される。これにより、電動モーター58の作動によって、ダンパー軸56と一体にダンパー57が回動される。
電動モーター58は、制御装置22(図1参照)によって回転軸58Aの回動角度が0°(ダンパー57の開閉位置としては全閉位置)~約90°(ダンパー57の開閉位置としては全開位置)まで制御され、これにより、ダンパー57の開度が全開位置と開閉位置との間で調整される。そして、ダンパー57の開度が調整されることで、接続通路管18の通気量が調整される。
図2(B)に示すように、モーターダンパー61は、ダクト65、一対のダンパー軸66、一対のダンパー67、連動機構(不図示)、電動モーター68を備える。
ダクト65は、空気の出入口となる一対の開口65A、65Bを備えた箱形に形成され、接続通路管18(図1参照)の途中に設けられ、接続通路管18に連通される。一対のダンパー軸66は、ダクト65を構成する対向する一対の側壁65Cを貫通し、一対の側壁65Cに回動可能に支持される。
一対のダンパー67は、それぞれダンパー軸66に固定されるとともに、ダンパー67同士が連動機構によって連動可能に連結されて常に同一角度となるように回動する。一対のダンパー67により、ダクト65の空気通路65Dは、全閉から全開まで開閉される。
電動モーター68は、ダクト65の一方の側壁65Cに固定されている。電動モーター68に備える回転軸68Aは、一方のダンパー軸56の端部に接続されている。電動モーター68は、制御装置22(図1参照)によって回転軸68Aの回動角度が0°(一対のダンパー67の開閉としては全閉位置)~約90°(一対のダンパー67の開閉位置としては全開位置)まで制御される。
前掲図1に戻り、温度センサー51は、環境室12内において試料11の吹き出し部35側に対向する面11Aに接触状態で配置されており、試料11の温度を検出し、制御装置22に出力する。
より具体的には、環境室12には、吹き出し部35の直上で試料11を支持する試料支持部材14が設けられており、この試料支持部材14に、試料11の面11Aに接触可能に温度センサー51が設けられている。
試料支持部材14は、吹き出し部35の空気を遮蔽せずに試料11に吹き付け可能に構成されており、例えば、試料11を載置可能な網状部材、或いは、試料11を載置可能に並置された複数本の細い棒部材を、吹き出し部35の真上に配置して構成される。
温度センサー51は、試料11の面11Aの広さに応じて、当該面11Aの全域を検出可能な数だけ試料支持部材14に設けられる。
ここで、複数の温度センサー51を設置する場合において、各温度センサー51の検出温度と、試料11の面11Aの実際の温度との間にズレが生じることがある。そこで本実施形態では、このズレを補正するための温度補正値が温度センサー51ごとに予め測定されており、耐候試験においては、温度センサー51の検出温度を当該温度補正値で補正した値を、実際の検出温度として用いることとしている。
なお、温度補正値は、例えば次のようにして求められる。すなわち、試料11の面11Aと同じ広さの面を有し、当該試料11の温度特性と相関を有した模擬基板に、試料支持部材14の各温度センサー51と同じ位置に別の温度センサーを直接取り付け、模擬基板に対して耐光性試験を実施する。そして、そのときの模擬基板側の各温度センサーの検出温度と、試料支持部材14の各温度センサー51の検出温度とを比較することで温度補正値が求められる。
制御装置22は、CPUやMPU、ASIC等のプロセッサと、プログラムや各種データを記憶するメモリとを備えた、いわゆるコンピュータを有し、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することによって、耐候試験装置10の各部を制御する。
制御装置22は、耐候試験時には、1又は複数の温度センサー51で検出された温度に基づいてモーターダンパー21の作動(開度)を制御する。更に、制御装置22は、疑似太陽光源31の点灯・消灯と、排気ファン42及び給気ファン46の始動・停止と、これら排気ファン42及び給気ファン46の回転数(風量)とを制御する。
詳しくは、制御装置22は、耐候試験の間、試料11の温度を予め設定された温度に維持するために、1又は複数の温度センサー51の各々の検出温度に基づいてモーターダンパー21の開度をフィードバック制御(例えば、PID制御)により制御し、接続通路管18の通気量を調整する。
また耐候試験の間、制御装置22は、排気ファン42及び給気ファン46の回転数を、それぞれ毎に定められた所定回転数に維持し、排気通路管41、及び給気通路管45を流通する風量を固定する。
耐候試験装置10には、耐候試験の開始/終了を指示する操作子としてのメインスイッチが設けられており、制御装置22は、メインスイッチがオンされると、疑似太陽光源31を点灯させるとともに、排気ファン42及び給気ファン46の電動モーター(不図示)を始動させ、それぞれを所定回転数で一定回転させる。
その後、メインスイッチがオフされると、制御装置22は、上記疑似太陽光源31を消灯させるとともに、排気ファン42及び給気ファン46の電動モーター(不図示)を停止させる。
なお、疑似太陽光源31の点灯・消灯と、排気ファン42及び給気ファン46の始動・停止、及び所定回転数での回転数制御については、制御装置22ではなく、他の装置が行っても良い。
耐候試験装置10の試験条件として、試料11への疑似太陽光源31からの紫外線の照射に関しては、紫外線の波長及び照度を一定とし、所定時間(例えば、1Hour又は1.5Hour)に亘って照射する。また、試料11の加熱に関しては、吹き出し部35から所定温度(例えば、後述する温度te2=55~65°C)の熱風を所定時間に亘って試料11に吹き付け、或いは、試料11を所定温度に所定時間に亘って保つ。この所定時間は、通常は、紫外線照射時間と同じ時間(例えば、1Hour又は1.5Hour)である。
図3は、耐候試験装置10による耐候試験における試料11の温度の経時変化を示すグラフであり、縦軸は試料11の温度、横軸は耐候試験の時間を表している。
図1及び図3において、耐候試験装置10に備えるメインスイッチがオンになると、制御装置22は、疑似太陽光源31を点灯させ、排気ファン42及び給気ファン46のそれぞれの電動モーターを始動させ、所定回転数で一定回転させる。また同時に、モーターダンパー21のダンパーを全開にして接続通路管18における空気の流通を可能にする。
時間ゼロ(メインスイッチオン時)の初期状態では、環境室12内は常温、又は室温である温度te1に維持されている。そして、時間経過に伴って、照射器26の疑似太陽光源31による輻射熱が増加し、排気通路管41を流れる空気の温度が高まるため、温度センサー51による検出温度も次第に上昇し、時間t1では、検出温度が所定温度te2(例えば60℃)に達する。
制御装置22は、検出温度が所定温度te2に達する前から、又は検出温度が所定温度te2に達した後、1又は複数の温度センサー51の検出温度に基づいてモーターダンパー21の開度をフィードバック制御する。すなわち、制御装置22は、検出温度と所定温度te2との偏差に基づいて、当該偏差がゼロになるようにモーターダンパー21の開度を、全開状態、及び全閉状態の間で制御する。モーターダンパー21の開度調整によって、接続通路管18の通気量、すなわち排気通路管41から給気通路管45に合流する空気量が調整され、吹き出し口35Aから吹き出される熱風の温度が制御される。これにより、検出温度が所定温度te2の近傍(例えば60℃±5℃)の範囲に維持される。
その後、試験終了時間である時間t2になると、制御装置22は、疑似太陽光源31を消灯させ、モーターダンパー21のダンパーを閉じて接続通路管18における空気の流通を不可にして試料11の加熱を終了する。この時間t2(メインスイッチオフ)以後、温度センサー51の検出温度が所定温度te2の状態から次第に下降する。そして制御装置22は、検出温度が常温(耐候試験開始前の温度)まで下降したときに、排気ファン42及び給気ファン46のそれぞれの電動モーターを停止させる。
本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
本実施形態の耐候試験装置10は、環境室12内の試料11の上方位置から取り込まれ、照射器26を冷却した空気を、外部に通じる排気通路管41を通じて当該外部に排出する排気装置13と、外部に通じる給気通路管45から取り込んだ当該外部の空気を、環境室12内に試料11の下方から供給する空気供給部17と、排気装置13の排気通路管41と空気供給部17の給気通路管45とを接続する接続通路管18と、を備える。
これにより、照射器26の疑似太陽光源31の空冷に供した空気が接続通路管18を通じて空気供給部17に供給され、試料11に吹き付ける熱風が得られるので、熱風を得るためのヒーター等の熱源を別途に設ける必要がない。したがって、耐候試験装置10の電力使用効率が高められ省エネルギー化が図られるとともに、耐候試験装置10の簡略化、及びコンパクト化を図ることができる。
また、環境室12の内部では、試料11の周囲には下方から上方に向かう一方向の気流が生じ、照射器26によって温められた空気が試料11に向かうことが阻止され、吹き出し部35の熱風の温度を制御するだけで、試料11に与える温度を正確に制御できる。
これに加え、耐候試験装置10は、排気通路管41から給気通路管45への通気量を調整する通気量調整装置19を備えるため、疑似太陽光源31の輻射熱の増加に応じて、排気通路管41から給気通路管45への通気量をモーターダンパー21が調整することで、空気供給部17の熱風の温度を適切に制御し、熱風の温度が過度に上昇するのを防止できる。
さらに、排気装置13にあっては、端部43が大気に連通しているため、排気通路管41を流れる風量が、接続通路管18の通気量の増減に依存することがなく、照射器26の空冷能力への影響を抑えることができる。
本実施形態の耐候試験装置10では、通気量調整装置19は、試料11の温度に基づいて、接続通路管18の通気量を調整する。これにより、試料11に与える熱を制御し、当該試料の温度を所定温度に正確に維持することができる。
本実施形態の耐候試験装置10では、接続通路管18は、排気通路管41における排気ファン42と外部との連通箇所である端部43の間と、給気通路管45における給気ファン46と外部との連通箇所である端部47との間と、を接続する。
これにより、排気ファン42の動作によって照射器26を流れる空気量と、給気ファン46の動作によって吹き出し部35から吹き出される空気量とが、接続通路管18の通気量に影響されることがなく、照射器26の冷却能力と、試料11の加熱能力の変動が抑えられる。
本実施形態の耐候試験装置10では、制御装置22は、通気量調整装置19による通気量の調整の間、排気ファン42、及び給気ファン46の回転数を一定にする。
これにより、排気装置13によって環境室12から排気される排気風量、及び、空気供給部17によって環境室12に導入される給気風量の両者のバランス、すなわち、環境室12を循環する風量のバランスが一定に維持され、環境室12内の雰囲気の安定化が図られる。
本実施形態の耐候試験装置10では、外部から取り込んだ空気に、接続通路管18を通じて排気装置13から流れ込む空気を混合して得られた熱気を試料11に供給する構成とした。
外部である室内の温度は概ね常温又は室温に維持され、排気通路管41を流通する空気に比べて温度の変動が小さいため、接続通路管18の通気量を制御するだけで、外部の空気の温度を基準に、熱風の温度を容易、かつ正確に制御できる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、吹き出し部35の吹き出し口35Aの各々に開閉体を設け、試料11の面11Aに対応した位置(例えば直下)の吹き出し口35Aのみを開放可能に構成して、当該試料11に熱を加えてもよい。この場合において、照射器26においても、疑似太陽光源31が試料11の範囲のみに疑似太陽光を照射する構成としてもよい。
これにより、試料11に与える熱を、より正確に制御することができる。
なお、本変形例において、個々の吹き出し口35Aに開閉体を設けるのではなく、複数の吹き出し口35Aごとに、これらを同時に開閉するように開閉体を設けてもよい。
また開閉体としては、例えば吹き出し口35Aを開閉する部材であれば、例えば吹き出し口35Aを閉塞する板材といった任意の部材を用いることができる。
また、制御装置22が開閉体の開閉を制御可能に構成してもよい。この場合において、耐候試験中に、制御装置22は、温度センサー51の検出温度に基づいて、各開閉体の開閉を制御してもよい。
上述した実施形態の耐候試験装置10において、環境室12の内部の雰囲気温度を検出するための温度センサーや、吹き出し部35の内部を流通している空気の温度を検出するための温度センサーを設け、これらの温度センサーの検出温度に基づいて、環境室12の内部や、吹き出し部35の内部の温度異常を検出してもよい。これにより、温度異常を検出した時点で耐候試験を速やかに停止することができる。
上述した実施形態では、モーターダンパー21、61のダンパー57、67を、全閉位置及び全開位置に加えて、全閉位置と全開位置との間の中間位置(所定角度間隔毎の複数の位置)で開閉するようにしたが、これに限らず、例えば、ダンパーを、全閉位置と全開位置との二つの位置のみで開閉するようにしても良い。
上述の実施形態では、通気量調整装置19として、モーターダンパー21、61を備える構成を例示したが、これに限らない。例えば、モーターダンパー21、61に代えて、ダクトに端部が揺動可能に取付けられたダンパーと、このダンパーを揺動させてダクトの空気通路を開閉させるソレノイド、空圧(又は油圧)シリンダー等のアクチュエーターとから構成しても良い。更には、弁によって空気通路を開閉する機構としても良い。
上述の実施形態では、疑似太陽光を試料11に照射したが、これに限らず、試料11に照射する光は、耐候試験の内容に応じて適宜に変更可能である。
10 耐候試験装置
11 試料
12 環境室
13 排気装置
14 試料支持部材
16 送風装置
17 空気供給部
18 接続通路管(接続通路)
19 通気量調整装置
22 制御装置
26 照射器
31 疑似太陽光源
32A 吸気用開口
41 排気通路管(排気通路)
42 排気ファン
45 給気通路管(給気通路)
46 給気ファン
51 温度センサー

Claims (6)

  1. 試料の耐候性を試験する耐候試験装置であって、
    前記試料を収める環境室と、
    前記試料に光を照射する照射器と、
    疑似太陽光源を収容する光源ケースに設けられ、前記環境室内の空気が吸込まれることによって前記照射器を空冷する吸気用開口と、
    前記環境室内から取り込まれ、前記照射器を空冷した空気を、前記環境室の外部に通じる排気通路を通じて当該外部に排出する排気装置と、
    前記環境室の外部に通じる給気通路から取り込んだ空気を、前記環境室内に前記試料の下方から供給する空気供給部と、
    前記排気装置の前記排気通路と前記空気供給部の前記給気通路とを接続する接続通路と、
    前記排気通路から前記給気通路への通気量を調整する通気量調整装置と、
    を備えることを特徴とする耐候試験装置。
  2. 前記通気量調整装置は、
    前記試料の温度、或いは、前記空気供給部から前記試料に供給される空気の温度に基づいて前記通気量を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の耐候試験装置。
  3. 前記排気装置は、
    前記排気通路に設けられた排気ファンを備え、
    前記空気供給部は、
    前記給気通路に設けられた給気ファンを備え、
    前記接続通路は、
    前記排気通路における前記排気ファンと前記外部との連通箇所の間と、
    前記給気通路における前記給気ファンと前記外部との連通箇所との間と、を接続する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の耐候試験装置。
  4. 前記通気量調整装置による前記通気量の調整の間、前記排気ファン、及び前記給気ファンの回転数を一定にする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の耐候試験装置。
  5. 前記外部から取り込んだ空気に、前記接続通路を通じて前記排気装置の前記排気通路から流れ込む空気を混合して得られた熱気を前記試料に供給する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の耐候試験装置。
  6. 前記空気供給部は、
    前記試料の下方に配置された吹き出し部を備え、
    前記吹き出し部には、前記試料に供給する空気を吹き出す複数の吹き出し口が設けられ、
    前記吹き出し口のそれぞれは、前記試料の大きさに合わせて開閉可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の耐候試験装置。
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