JP6014862B1 - 耐候性試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギー化を図ることが可能な耐候性試験機を提供する。【解決手段】耐候性試験機1は、試験槽10と、この試験槽10内の温度を上昇させるためのヒータ17と、試験槽10内の温度を下降させるための空気調節弁16と、ヒータ17および空気調節弁16の動作をそれぞれ制御することにより、試験槽10内の温度制御を行う制御部19とを備えている。この制御部19は、ヒータ17および空気調節弁16のうちの一方のみが動作する状態である片方動作状態が、温度制御状態のうちの端部状態を除いた少なくとも一部に含まれることとなるように、温度制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、光源からの放射光を促進的環境条件下で試料に照射することにより耐候性試験を行う耐候性試験機に関する。
耐候性試験機は、太陽に代わる光源(人工光源)からの放射光を促進的環境条件下(加速試験環境下)で各種試料に照射することにより、その試料(材料)の劣化度合い等を評価する(耐候性試験を行う)ための装置である(例えば、特許文献1参照)。
このような耐候性試験機では一般に、温度および湿度等の調節が可能な試験槽の中に、光源として、例えば、キセノンアークランプ、サンシャインカーボンアークランプ、紫外線カーボンアークランプ、メタルハライドランプまたは紫外線蛍光ランプ等が配置されている。また、この光源を中心とする円環状の試料取付枠が設けられ、この試料取付枠に各試料が取り付けられている。そして、上記の促進的環境条件の下、数時間から数千時間程度の試験が連続して行われるようになっている。
特許第3945784号公報
ところで、このような耐候性試験機では一般に、耐候性試験の際の省エネルギー化を図ることが求められている。したがって、そのような省エネルギー化を図る手法の提案が望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、省エネルギー化を図ることが可能な耐候性試験機を提供することにある。
本発明の耐候性試験機は、試験槽と、この試験槽内の温度を上昇させるためのヒータと、試験槽内の温度を下降させるための空気調節弁と、ヒータおよび空気調節弁の動作をそれぞれPID(Proportional-Integral-Derivative)制御を用いて制御することにより、試験槽内の温度制御を行う制御部とを備えたものである。この制御部は、PID制御を用いて温度制御の際の単一の温度制御信号を生成し、この単一の温度制御信号に基づいて、ヒータにおけるオン時間の比率と空気調節弁における開時間の比率とをそれぞれ設定することで、上記温度制御を行う。また、上記制御部は、上記単一の温度制御信号における最小値超過から最大値未満までの温度制御区間のうちの、上記単一の温度制御信号の値が相対的に低い区間である低出力区間と、上記単一の温度制御信号の値が相対的に高い区間である高出力区間と、の双方の全区間において、ヒータにおけるオン時間の比率と空気調節弁における開時間の比率とのうちの一方が0となり、かつ、上記低出力区間と上記高出力区間との切り替わり点において、ヒータにおけるオン時間の比率と空気調節弁における開時間の比率との双方が0となるように、上記温度制御を行う。
本発明の耐候性試験機では、上記単一の温度制御信号における最小値超過から最大値未満までの温度制御区間のうちの上記低出力区間と上記高出力区間との双方の全区間において、ヒータにおけるオン時間の比率と空気調節弁における開時間の比率とのうちの一方が0となる(ヒータおよび空気調節弁のうちの一方のみが動作する片方動作状態となる)ように、試験槽内の温度制御が行われる。これにより、ヒータによる昇温動作と空気調節弁による降温動作との双方が同時に行われる状態(双方動作状態)の発生が抑えられ、温度制御におけるエネルギー消費の無駄が低減する。また、上記低出力区間および上記高出力区間のうちの一部の区間のみにおいて、上記オン時間の比率と上記開時間の比率とのうちの一方が0となるように温度制御が行われる場合と比べ、温度制御におけるエネルギー消費の無駄が、より一層低減される(より一層の省エネルギー化が図られる)。
本発明の耐候性試験機では、上記制御部が、上記単一の温度制御信号に基づいてヒータにおけるオン時間の比率に対応する昇温制御信号と空気調節弁における開時間の比率に対応する降温制御信号とを個別に生成する、単一の演算部を有するようにし、昇温制御信号をヒータに供給すると共に降温制御信号を空気調節弁に供給するようにしてもよい
ここで、上記試験槽内にランプ光源が設けられている場合、上記制御部は、このランプ光源における点灯電力の増減に応じて、上記温度制御の際にPID制御におけるPID設定値を変化させるようにしてもよい。このようにした場合、例えば、ランプ光源の使用時間の増加に伴ってその点灯電力が増加した場合であっても、温度制御の際におけるオーバーシュート現象(ランプ光源から放射される熱量の変化に起因した温度変動)やオフセット現象(制御目標値との偏差)の発生が抑えられ、安定した温度制御が実現される。
また、上記制御部は、上記温度制御の際の設定温度とこの空気調節弁の外部側の温度である外気温度との温度差に応じて、上記温度制御の際にPID制御におけるPID設定値を変化させるようにしてもよい。このようにした場合、上記温度差が変化した場合であっても、そのような温度差の変化に起因したハンチング現象や上記したオフセット現象の発生が抑えられ、安定した温度制御が実現される。
本発明の耐候性試験機では、例えば、ヒータの電力量を、試験条件(設定温度および設定湿度等)に応じて変化させるのが望ましい。また、例えば、空気調節弁の開口量を、試験条件(設定温度および設定湿度等)に応じて変化させるのが望ましい。
本発明の耐候性試験機によれば、上記単一の温度制御信号における最小値超過から最大値未満までの温度制御区間のうちの上記低出力区間と上記高出力区間との双方の全区間において、ヒータにおけるオン時間の比率と空気調節弁における開時間の比率とのうちの一方が0となるように試験槽内の温度制御を行うようにしたので、温度制御におけるエネルギー消費の無駄を低減することができる。よって、耐候性試験の際の省エネルギー化を図ることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る耐候性試験機の概略構成例を表す模式図である。 図1に示したII−II線に沿った矢視断面構成例を表す模式図である。 図1に示した制御部の詳細構成例を表すブロック図である。 比較例に係る耐候性試験機における制御部の構成例を表すブロック図である。 比較例に係る耐候性試験機における試験槽内の温度制御動作を表す図である。 実施の形態に係る試験槽内の温度制御動作の一例を表す図である。 変形例1に係る試験槽内の温度制御動作の一例を表す図である。 変形例2に係る試験槽内の温度制御動作の一例を表す図である。 変形例3に係る試験槽内の温度制御動作の一例を表す図である。 変形例4に係る試験槽内の温度制御動作の一例を表す図である。 変形例4に係るブラックパネル温度と温度制御動作との関係の一例を表す図である。 変形例4に係るランプ点灯電力と熱エネルギーとの関係の一例を表す図である。 変形例5に係る試験槽内の温度制御動作の一例を表す図である。 変形例6に係る試験槽内の制御動作の一例を表す図である。 変形例7に係る試験槽内の制御動作の一例を表す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(温度制御区間の全区間でヒータ・空気調節弁の一方のみが動作する制御例)
2.変形例
変形例1〜3(ヒータ・空気調節弁の一方のみが動作する他の制御例)
変形例4(ランプ光源の点灯電力の増減に応じてPID設定値を変化させる例)
変形例5(設定温度・外気温度の温度差に応じてPID設定値を変化させる例)
変形例6,7(空気調節弁・ヒータの動作に関する変形例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る耐候性試験機(耐候性試験機1)の概略構成例を模式的に表したものである。また、図2は、この図1中のII−II線に沿った矢視断面構成(X−Y断面構成)例を模式的に表したものである。
耐候性試験機1は、試験槽10内に配置された各種の材料からなる試料(試験片)9について、促進的環境条件下での耐候性試験を行うものである。この耐候性試験機1は、図1および図2に示したように、温度および湿度等の調節が可能な試験槽10内に、光源11、一対の試料取付枠12a,12b、複数の試料ホルダ13、受光器14およびブラックパネル温度計15を備えている。耐候性試験機1はまた、図1に示したように、回転軸120、空気調節弁16、風路160、ヒータ17、送風機181、湿度発生機182、乾球温度センサ183、湿球温度センサ184、外気温湿度センサ185および制御部19を備えている。
光源11は、試験槽10内の中央付近に、Z軸方向に沿って延在するように配置されている。光源11は、試験槽10内において周囲に(X−Y面内方向に沿って)放射光Loutを放射するものである。この光源11は、例えば、キセノンアークランプ、サンシャインカーボンアークランプ、紫外線カーボンアークランプ、メタルハライドランプまたは紫外線蛍光ランプ等のランプ光源により構成されている。つまり、光源11は、本発明における「ランプ光源」の一具体例に対応する。
試料取付枠12a,12bはそれぞれ、光源11が中心位置となるようにX−Y平面内に配置された円環状の枠である。これらの試料取付枠12a,12bはそれぞれ、図1に示したように、回転軸120が回転方向R1に沿って回転することで、この回転方向R1と同じ向きの回転方向R2に沿って、光源11を中心(回転中心)とした一定速度での回転動作を行うようになっている。これにより図2に示したように、後述する各試料ホルダ13もまた、光源11を中心として回転方向R2に沿った回転動作が行われるようになっている。
試料ホルダ13は、図1に示したように、試料取付枠12a,12bの間を繋ぐようにして取り付けられており、これらの試料取付枠12a,12bに対して着脱可能となっている。各試料ホルダ13は、光源11側に対向する試料取付面S1〜S3を、試料取付枠12a側から試料取付枠12b側に沿ってこの順に有している。これらの試料取付面S1〜S3上には、図2に示したように、試料9または後述するブラックパネル温度計15が配置されている。このような複数の試料ホルダ13全体では、例えば図2に示したように、X−Y平面上において、それらの個数に応じた多角形状をなしている。換言すると、これら複数の試料ホルダ13は、上記した試料取付枠12a,12b上で多角形を構成するように並んで配置されている。
受光器14は、光源11から放射された放射光Loutの放射照度を測定するためのもの(照度計)であり、試料取付枠12a,12b上に取り付けられている。具体的には、例えば図2に示したように、この受光器14は、試料取付枠12a,12b上において、試料9が取り付けられていない(配置されていない)試料ホルダ13上に配置されている。なお、この受光器14により得られた受光データ(受光値)は、後述する制御部19へ伝送されるようになっている。
ブラックパネル温度計15は、図2に示したように、試料ホルダ13上(試料取付面S1〜S3のいずれか)に取り付けられており、試料9の温度情報を検出するための温度計である。この温度情報としては、放射光Loutの光エネルギーが温度化された成分と、試験槽10内の環境温度成分とを含んでいる。このようなブラックパネル温度計15は、例えば、バイメタル、白金抵抗体、サーミスタまたは熱電対等の感熱体を含んで構成されている。
空気調節弁16は、図1中の矢印P1で示したような弁の開閉動作を利用して、外気(耐候性試験機1の外部の空気)の導入と、試験槽10内の空気の風路160を介した排出とを、それぞれ制御するための機器である。具体的には、空気調節弁16が閉じている状態では、外気の導入および試験槽10内の空気の風路160を介した排出がそれぞれ行われない一方、空気調節弁16が開いている状態では、外気の導入および試験槽10内の空気の風路160を介した排出がそれぞれ行われるようになっている。なお、この図1中に示した矢印Paは、空気調節弁16における弁の開口量(例えば、最大値に対して弁がどの程度開いているのかを百分率で示したもの)の大きさを、模式的に示している。このような空気調節弁16の開閉動作を利用した空気の導入・排出によって、試験槽10内の温度が制御される(具体的には、下降する)ようになっている。つまり、この空気調節弁16は、試験槽10内の温度を下降させる(降温させる)ための機構として機能するものである。このような空気調節弁16は、例えば、筒状の吸排気口と、駆動モータによって上下運動する蓋とにより構成されている。このような構造により空気調節弁16では、簡便でメンテナンス性に優れ、安価であり、冷凍機のような冷却装置を必要とせず省スペースで、大きな電力を必要とせず省エネルギーで試験槽10内の温度を下降させることが可能となっている。
風路160は、例えば図1中の矢印で示したように、空気調節弁16を介して導入した外気および試験槽10内から流出した空気における温度および湿度が調整され、循環空気となって試験槽10内に流入した空気が通る経路に相当する。なお、この風路160内では、図1中の矢印P2で示したように、空気調節弁16を介して導入した外気と、試験槽10内から流出した空気とが、互いに遮断あるいは混合される(これらの空気の経路設定が制御される)ようになっている。
ヒータ17は、風路160内に配置されており、上記した循環空気の温度を上昇させるための機器である。これにより、試験槽10内の温度が制御される(具体的には、上昇する)ようになっている。つまり、このヒータ17は、試験槽10内の温度を上昇させる(昇温させる)ための機構として機能するものである。
送風機181は、風路160内に配置されており、この風路160内で空気を通過させるための送風動作を行う機器である。
湿度発生機182は、風路160を介して試験槽10内の湿度を制御する(設定された所定の湿度を発生する)ための機器である。
乾球温度センサ183は、試験槽10内に配置されており、この試験槽10内の乾球温度(放射光Loutの光エネルギーが温度化された成分を含んでいない、環境温度のみ)を測定するセンサである。なお、耐候性試験時の温度制御の基準となる値は、前述したブラックパネル温度計15またはこの乾球温度センサ183のどちらかを選択して行うようになっている。
湿球温度センサ184は、試験槽10内に配置されており、この試験槽10内の湿球温度を測定するセンサである。なお、後述する制御部19では、この湿球温度と上記した乾球温度との関係を用いて、試験槽10内の相対湿度が算出されるようになっている。
外気温湿度センサ185は、空気調節弁16の近傍に設置されており、この空気調節弁16から風路160へ導入される空気の温湿度(温度および湿度)を測定するセンサである。
(制御部19)
制御部19は、耐候性試験機1全体の動作を制御する部分である。制御部19は、このような制御動作の1つとして、この例では、受光器14により得られた受光データに基づいて光源11の放射強度を制御することにより、試料9への放射照度を制御する機能を有している。また、同時に制御部19は、温度制御の基準をブラックパネル温度計15に選択した場合に、このブラックパネル温度計15により得られた温度情報に基づいて、ヒータ17の動作(試験槽10内の昇温動作)と、空気調節弁16の動作(試験槽10内の降温動作)とをそれぞれ制御することにより、温度制御(例えば、ブラックパネル温度=63℃)を行う機能(温度制御機能)を有している。具体的には、この制御部19は、詳細は後述するが、これらヒータ17および空気調節弁16のうちの一方のみが動作する状態(片方動作状態)が少なくとも一部に含まれることとなるように、温度制御を行うようになっている。また、同時に制御部19は、乾球温度と湿球温度との関係から算出された相対湿度に基づいて湿度発生機182を制御することにより、試験槽10内の湿度制御を行う機能(湿度制御機能)を有している。このように制御部19は、互いに影響し合う3つの要素(放射照度、ブラックパネル温度(もしくは乾球温度)、および相対湿度)に対して、同時に制御を行うようになっている。
図3は、このような制御部19の詳細構成例を、ブロック図で表したものである。この例では制御部19は、温度調節器191および演算部192を有している。なお、図3中に示したように、制御部19内の温度調節器191は、この例ではPID制御を用いて上記した温度制御を行うようになっている。
温度調節器191は、試験槽10内の温度制御の際の設定温度(目標温度)の大きさに対応する温度制御信号Stを生成し、この温度制御信号Stを演算部192へ出力するものである。なお、この温度制御信号Stは、詳細は後述するが、温度調節器191内の図示しないリレー接点の開閉状態の割合(具体的には、例えば、開状態の時比率)によって示される信号であり、例えば、0%〜100%の値で表されるようになっている。
演算部192は、図3に示したように、温度調節器191から供給される温度制御信号Stに基づいて、ヒータ17の動作(昇温動作)を制御する制御信号Stu(昇温制御信号)と、空気調節弁16の動作(降温動作)を制御する制御信号Std(降温制御信号)とを、個別に生成するものである。そして、演算部192は、このようにして生成された制御信号Stuをヒータ17に供給すると共に、制御信号Stdを空気調節弁16に供給する。つまり、制御部19内のこの単一の演算部192において、温度制御信号Stを基に制御信号Stu,Stdがそれぞれ個別に生成されている。このようにして、詳細は後述するが、ヒータ17および空気調節弁16に対する個別制御が行われるようになっている。
なお、このような制御部19による温度制御動作の詳細については、後述する。
[作用・効果]
(A.基本動作)
この耐候性試験機1では、試験槽10内において、光源11から放射光Loutが放射される。また、複数の試料ホルダ13および受光器14が取り付けられた試料取付枠12a,12bがそれぞれ、この光源11を中心とした回転動作を行う。これにより、促進的環境条件(加速試験環境)の下で、各試料ホルダ13上の試料9に放射光Loutが照射される。このような放射光Loutの放射が所定の試験時間(例えば数時間〜数千時間程度)の間連続して行われることで、各試料9(材料)の劣化度合い等が評価され、耐候性試験がなされる。
また、この際、制御部19は、受光器14により得られた受光データに基づいて、光源11の放射強度を制御することにより、試料9への放射照度を制御する。これにより、受光データの値が予め設定された試験条件値と略一致(望ましくは一致)するように光源11の放電電力が制御され、安定した放射動作が担保されることになる。
この制御部19はまた、前述したように、ヒータ17および空気調節弁16の動作をそれぞれ制御することにより、試験槽10内の温度制御を行う。なお、このような温度制御は、例えばPID制御を用いて行われる。このような試験槽10内の温度制御が行われるのは、例えば以下の理由による。すなわち、耐候性試験機1では、光源11から放射される熱等によって、試料9の表面(試料面)での温度が上昇する。したがって、ブラックパネル温度計15等によって検知された温度が、例えばPID制御の際の比例帯の温度範囲内にある場合、前述した温度制御信号Stにより示される設定温度が維持されるように、温度制御がなされる。
また、制御部19は、乾球温度と湿球温度との関係から算出された相対湿度に基づいて湿度発生機182を制御することにより、試験槽10内の相対湿度を制御する。これにより、試験槽10内の相対湿度が予め設定された試験条件値と略一致(望ましくは一致)するように湿度発生機182が制御され、設定相対湿度が維持される。
更に、制御部19は、互いに影響し合う3つの要素(放射照度、ブラックパネル温度(もしくは乾球温度)、および相対湿度)に対して、同時に制御を行う。例えば、耐候試験では、光によりブラックパネル温度に大きな影響を及ぼすため、光源も熱源となるが、この光源としてキセノンアークランプを用いる場合、以下のようになる。すなわち、試験条件に応じて放射照度が大小様々であることから、放射照度の条件の変化によって、ブラックパネル温度に及ぼす光による温度への影響が、変化する。また、相対湿度については、以下のようになる。すなわち、蒸気加熱により加湿が行われることから、この加湿を行う際には高温の蒸気が試験槽10内に流入されるため、この高温の蒸気もまた熱源となる。このようにして、放射照度、ブラックパネル温度(もしくは乾球温度)、および相対湿度は互いに影響し合うため、これら3つの要素を制御することは、大変困難なことであると言える。
(B.温度制御動作の詳細について)
次に、図1,図2に加えて図3〜図6を参照して、このような制御部19による試験槽10内の温度制御動作について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
(比較例)
ここで、図4は、比較例に係る耐候性試験機(耐候性試験機101)における制御部(制御部109)の構成例を、ブロック図で表したものである。この比較例の耐候性試験機101は、本実施の形態の耐候性試験機1において、制御部19の代わりに制御部109を設けたものに対応している。また、この制御部109は、図4に示したように、温度調節器191を有している。すなわち、制御部109は、図3に示した制御部19において、演算部192を設けないようにした(省いた)ものに対応している。
制御部109における温度調節器191は、図3に示した本実施の形態の制御部19の場合とは異なり、図4に示したように、生成した温度制御信号Stを、空気調節弁16およびヒータ17の各々に対して直接供給している。つまり、空気調節弁16およびヒータ17はそれぞれ、この共通した制御信号である温度制御信号Stによって、それらの動作が制御される。したがって、この比較例の耐候性試験機101では、具体的には以下のようにして、試験槽10内の温度制御動作が行われる。
図5は、比較例の耐候性試験機101における試験槽10内の温度制御動作を表したものである。具体的には、図5(A)は、温度制御信号Stの値(前述した0%〜100%の値)と、空気調節弁16における弁の開時間の比率(空気調節弁開時間率:0%〜100%)およびヒータ17におけるON時間の比率(ヒータON時間率:0%〜100%)との対応関係を、グラフにて模式的に表したものである。また、図5(B)は、一例として、温度制御信号St=0%,25%,50%,75%,100%の各場合における、空気調節弁16における動作状態(弁の開閉状態)と、ヒータ17における動作状態(ON(動作)/OFF(停止)状態)とを、それぞれタイミング波形図にて示している。なお、これらの温度制御信号St、空気調節弁16の動作状態、およびヒータ17の動作状態はそれぞれ、この例では、PWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)制御によって表されている。
この比較例の温度制御動作では、まず、図5(A)中に符号G101d,G101uでそれぞれ示したように、空気調節弁開時間率およびヒータON時間率ともに、温度制御信号Stの変化に応じて線形(直線的)に変化している。具体的には、温度制御信号Stの値が0%から100%まで増加するのに従って、空気調節弁開時間率は100%から0%まで線形に減少していく一方、ヒータON時間率は0%から100%まで線形に増加している。したがって、この比較例では、図5(A)から分かるように、温度制御信号Stが0%超過から100%未満までのいずれの値のときであっても、ヒータ17および空気調節弁16の双方が動作する状態(双方動作状態)となっている。
なお、このとき、例えば図5(B)に示したように、温度制御信号Stの値(温度制御の際の操作出力量)が増加するのに従って、その時比率(オン・デューティ比)も比例して増加している。また、前述したように、この比較例の温度制御では、この温度制御信号Stに基づいて、空気調節弁16およびヒータ17の動作がそれぞれ一括して制御されている。具体的には、温度制御信号StにおけるON状態/OFF状態の各期間と、ヒータ17におけるON状態/OFF状態の各期間とが、互いに一致していると共に、これらの反転信号が、空気調節弁16の開状態/閉状態の各期間に対応している。
このようにして比較例の温度制御動作では、ヒータ17による昇温動作と空気調節弁16による降温動作との双方が同時に行われている状態(上記双方動作状態)が、ほとんどである(温度制御信号St=0%,100%を除いた全ての温度制御状態において、双方動作状態となっている)。したがって、この比較例では、例えば、以下の(1),(2)で示したような問題が生じるおそれがある。
(1)例えば、最終的に昇温が必要な場合であっても、昇温動作とともに降温動作が同時に行われることになる一方、最終的に降温が必要な場合であっても、降温動作とともに昇温動作が同時に行われることになる。したがって、温度制御の際のエネルギー消費の無駄が大きい(例えば、図5(A)中の矢印G101で示した部分が、エネルギー消費の無駄の分に対応)。
(2)ほとんどの状態(温度制御信号St=100%以外の各温度制御状態)において、空気調節弁16が開状態となることから、この空気調節弁16を介して取り込まれた外気に起因して、試験槽10内の湿度が下がり易くなってしまう。このため、例えば、高温度・高湿度(例えば、ブラックパネル温度=83℃,相対湿度=50%RH等)の環境下での耐候性試験が実施し難くなってしまうおそれが生じる。
(本実施の形態の温度制御動作)
これに対して本実施の形態の耐候性試験機1では、制御部19において、以下詳述するようにして、試験槽10内の温度制御動作を行う。
図6は、この耐候性試験機1における試験槽10内の温度制御動作の一例を表したものである。具体的には、図6(A)は、温度制御信号Stの値(前述した0%〜100%の値)と、空気調節弁16における弁の開時間の比率(空気調節弁開時間率:0%〜100%)およびヒータ17におけるON時間の比率(ヒータON時間率:0%〜100%)との対応関係を、グラフにて模式的に表したものである。また、図6(B)は、一例として、温度制御信号St=0%,25%,50%,75%,100%の各場合における、空気調節弁16における動作状態(弁の開閉状態)と、ヒータ17における動作状態(ON/OFF状態)とを、それぞれタイミング波形図にて示している。なお、これらの温度制御信号St、空気調節弁16の動作状態、およびヒータ17の動作状態はそれぞれ、この例では、PWM制御によって表されている。
本実施の形態の温度制御動作では、まず、例えば図6(A)中に符号G1d,G1uでそれぞれ示したように、上記比較例の場合(図5(A)中の符号G101d,G101u参照)とは異なり、温度制御信号Stの変化に応じて、空気調節弁開時間率およびヒータON時間率がそれぞれ、以下のように変化する。すなわち、制御部19は、ヒータ17および空気調節弁16のうちの一方のみが動作する状態(片方動作状態)が、温度制御信号Stによる温度制御状態のうちの端部状態(温度制御信号St=0%,100%の各状態)を除いた少なくとも一部に含まれることとなるように、温度制御を行う。
より具体的には、この例では、制御部19は、温度制御の際の温度制御信号における最小値(温度制御信号St=0%)超過から最大値(温度制御信号St=100%)未満まで(0%<St<100%)の温度制御区間のうち、少なくとも一部の区間において上記片方動作状態となるように、温度制御を行う。詳細には、この例では、制御部19は、上記温度制御区間のうちの温度制御信号の値が相対的に低い区間(低出力区間)では、ヒータ17および空気調節弁16のうちの少なくとも空気調節弁16が動作するように、温度制御を行う(図6(A)中の符号G0uで示した状態を参照)。また、制御部19は、上記温度制御区間のうちの温度制御信号の値が相対的に高い区間(高出力区間)では、ヒータ17および空気調節弁16のうちの少なくともヒータ17が動作するように、温度制御を行う(図6(A)中の符号G0dで示した状態を参照)。より詳細には、この例では、制御部19は、上記低出力区間および上記高出力区間のうちの少なくとも一方において、その少なくとも一部の区間で上記片方動作状態となるように、温度制御を行う。
なお、このとき、例えば図6(B)に示したように、温度制御信号Stの値(温度制御の際の操作出力量)が増加するのに従って、その時比率(オン・デューティ比)も比例して増加している。ただし、本実施の形態の制御部19では、上記比較例の制御部109とは異なり、演算部192が温度調節器191から供給される温度制御信号Stに基づいて、ヒータ17の動作を制御する制御信号Stuと空気調節弁16の動作を制御する制御信号Stdとを、個別に生成・出力している。つまり、例えば図6(A)で示した温度制御が実現されるよう、温度制御信号StのON状態/OFF状態の各期間と、ヒータ17におけるON状態/OFF状態の各期間と、空気調節弁16の開状態/閉状態の各期間とが、個別に設定されるようになっている。
このような温度制御動作が行われることで、本実施の形態では上記比較例と比べ、例えば以下のような利点が得られる。すなわち、本実施の形態では、まず、例えば図6(A)に示したように、ヒータ17による昇温動作と空気調節弁16による降温動作との双方が同時に行われている状態(前述した双方動作状態)の発生が抑えられ、上記比較例(図5(A)参照)と比べ、温度制御におけるエネルギー消費の無駄が低減する。
また、例えば図6(A)に示したように、空気調節弁16が開状態となる状態が、図5(A)に示した比較例と比べて少なくなることから、この比較例と比べ、空気調節弁16を介して取り込まれた外気に起因した、試験槽10内の湿度低下が抑えられる。したがって、比較例と比べ、例えば、高温度・高湿度(例えば、ブラックパネル温度=83℃,相対湿度=50%RH等)の試験条件での耐候性試験の実施が容易となる。また、空気調節弁16の駆動モータの動作時間が短縮されるため、省エネルギー化が図られると共に、この駆動モータの寿命が延びることになる。また、比較例と比べ、湿度発生機182に使用する水の量を削減できるようになる。更に、例えば、耐候性試験機1の設置場所での外気温度が高い場合や、相対湿度が低い場合等であっても、耐候性試験の実施が可能となるため、耐候性試験機1の設置環境での温湿度に対する許容範囲が、比較例と比べて広くなる。
ここで、本実施の形態では特に、例えば図6(A)に示したように、制御部19は、上記低出力区間および上記高出力区間の双方において、それらの少なくとも一部の区間で上記片方動作状態となるように、温度制御を行う。したがって、例えば、これらの低出力区間および高出力区間の一方のみにおいて、そのような片方動作状態となるように温度制御が行われる場合と比べ、温度制御におけるエネルギー消費の無駄が更に低減されると共に、上記したような外気に起因した湿度低下が更に抑えられる。
また、本実施の形態では更に、例えば図6(A)に示したように、制御部19は、上記低出力区間および上記高出力区間の双方において、それらの全区間で上記片方動作状態となるように、温度制御を行う。具体的には、この例では、温度制御信号Stの値が0%超過から50%までの低出力区間(0%<St≦50%の区間)において、空気調節弁16のみが動作状態となっていてヒータ17が停止状態となっている(空気調節弁16のみが動作する片方動作状態:図6(A)中の符号G0u参照)。一方、温度制御信号Stの値が50%から100%未満までの高出力区間(50%≦St<100%の区間)において、ヒータ17のみが動作状態となっていて空気調節弁16が停止状態となっている(ヒータ17のみが動作する片方動作状態:図6(A)中の符号G0d参照)。つまり、上記低出力区間では、空気調節弁16による降温動作のみを行う一方、上記高出力区間では、ヒータ17による昇温動作のみを行うことから、降温動作と昇温動作とが同時に実行されることが回避される。これにより、上記した各区間のうちの一部の区間のみにおいて上記片方動作状態となるように温度制御が行われる場合と比べ、温度制御におけるエネルギー消費の無駄がより一層低減されると共に、上記したような外気に起因した湿度低下もより一層抑えられる。
以上のように本実施の形態では、ヒータ17および空気調節弁16のうちの一方のみが動作する状態(片方動作状態)が、温度制御信号Stによる温度制御状態のうちの端部状態(St=0%,100%の各状態)を除いた少なくとも一部に含まれることとなるように、温度制御が行われる。これにより、温度制御におけるエネルギー消費の無駄を低減することができ、耐候性試験の際の省エネルギー化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態の制御部19では、図3に示したように、比較例(図4)に係る制御部109と同じ構成の温度調節器191を用いてPID制御を行うようにしたので、例えば以下のような効果も得ることが可能となる。すなわち、本実施の形態では、従来の一般的な温度調節器(温度調節器191)をそのまま使用して、PID制御による温度制御を行っており、その演算結果である温度制御信号Stは、設定値に対して連続的に変化する。そして、演算部192ではその温度制御信号Stの大きさを解析し、温度制御信号Stの大きさに応じて、制御信号Stu,Stdを個別に演算して出力している(図6等参照)。ここで、図6等に示したように、前述した低出力期間と高出力区間との間で温度制御が連続的に変化するため、温度制御の際に乱れは生じない。また、PID制御における設定値も従来と同様に1つだけで済むとともに、耐候性試験機1に対する操作性も従来と全く同じでよいことから、PID制御における設定値の調整が容易となる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例(変形例1〜7)について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例1〜3]
図7A,図7B,図7Cはそれぞれ、変形例1〜3に係る温度制御動作の一例を表したものである。なお、これらの変形例1〜3では、耐候性試験機自体の構成は、基本的には実施の形態の耐候性試験機1と同様となっており、制御部19により温度制御動作の手法が、実施の形態で説明した温度制御動作の手法と若干異なるものとなっている。
(変形例1)
まず、図7Aに示した変形例1では、基本的には実施の形態と同様に、制御部19は、前述した低出力区間および高出力区間の双方において、それらの少なくとも一部の区間で前述した片方動作状態となるように、温度制御を行う(図7A中の符号G2d,G2u,G0u,G0d参照)。
ただし、本変形例では実施の形態とは異なり、これら低出力区間および高出力区間における全区間ではなく、それらの一部の区間のみにおいて片方動作状態となるように、温度制御が行われる(図7A中の符号G0u,G0d参照)。つまり、本変形例において制御部19は、これらの低出力区間と高出力区間との切り替わり区間付近(温度制御信号St=50%付近の状態)において、ヒータ17および空気調節弁16の双方が動作する双方動作状態となるように、温度制御を行う。
これにより本変形例では、上記実施の形態と比べ、若干のエネルギー消費の無駄(図7A中の符号G2参照)が生じるものの、例えば以下のような効果が得られる。すなわち、ヒータ17の動作開始時または空気調節弁16の動作開始時等におけるタイムラグ(時間的な動作遅延)に起因した、動作の不安定化が抑えられる。よって、本変形例では、そのような双方動作状態(オーバラップ状態)を敢えて設けるようにしたことで、安定した温度制御を実現することが可能となる。
(変形例2)
次いで、図7Bに示した変形例2では、実施の形態および変形例1とは異なり、制御部19は、前述した低出力区間および高出力区間のうちの一方のみにおいて、その少なくとも一部の区間で前述した片方動作状態となるように、温度制御を行う。具体的には、本変形例では制御部19は、これらのうちの低出力区間のみにおいて、その少なくとも一部の区間で前述した片方動作状態となるように、温度制御を行う(図7B中の符号G3d,G3u,G0u参照)。
このような本変形例では、上記実施の形態と比べ、若干のエネルギー消費の無駄(図7B中の符号G3参照)が生じるものの、やはり前述した比較例(図5(A))と比べれば、温度制御の際のエネルギー消費を低減することが可能となる。
(変形例3)
また、図7Cに示した変形例3においても、実施の形態および変形例1とは異なり、制御部19は、前述した低出力区間および高出力区間のうちの一方のみにおいて、その少なくとも一部の区間で前述した片方動作状態となるように、温度制御を行う。具体的には、本変形例では制御部19は、これらのうちの高出力区間のみにおいて、その少なくとも一部の区間で前述した片方動作状態となるように、温度制御を行う(図7C中の符号G4d,G4u,G0d参照)。
このような本変形例においても、上記実施の形態と比べ、若干のエネルギー消費の無駄(図7C中の符号G4参照)が生じるものの、やはり前述した比較例(図5(A))と比べれば、温度制御の際のエネルギー消費を低減することが可能となる。
[変形例4,5]
図8および図9はそれぞれ、変形例4,5に係る温度制御動作の一例を表したものである。なお、これらの変形例4,5においても、耐候性試験機自体の構成は、基本的には実施の形態の耐候性試験機1と同様となっており、制御部19により温度制御動作の手法が、実施の形態で説明した温度制御動作の手法と若干異なるものとなっている。
(変形例4)
まず、図8に示した変形例4では、制御部19は、例えば、前述したキセノンアークランプ等のランプ光源からなる光源11における点灯電力が変化するのに応じて、制御目標値Tsを基準とした温度制御の際に、PID制御におけるPID設定値を変化させるようにしている。
具体的には、例えば光源11が新しいランプ光源からなる場合等には、受光器14により得られた受光データに基づいて放射照度を制御するときに、光源11の点灯電力が相対的に小さくなる。したがって、制御部19は、温度制御におけるPID制御のP値が相対的に小さくなると共にI値は相対的に大きくなるように、制御する(図8中の符号G5n参照)。一方、例えば光源11が古いランプ光源からなる場合等には、受光器14により得られた受光データに基づいて放射照度を制御するときに、光源11の点灯電力が相対的に大きくなる。したがって、制御部19は、温度制御におけるPID制御のP値が相対的に大きくなると共にI値は相対的に小さくなるように、制御する(図8中の符号G5o参照)。より具体的には、例えば基準の点灯電力を4kWとした場合、光源11の点灯電力が1kW減少するごとに、P値を5%減少させると共にI値を5%増加させて、PID制御を行う。また、光源11の点灯電力が1kW増加するごとに、P値を5%増加させると共にI値を5%減少させて、PID制御を行う。
これは、以下の理由によりものである。すなわち、まず、耐候性試験機では一般に、光源も大きな熱源になり、例えば前述したキセノンアークランプの場合、その点灯電力のうちの約60%が熱になると言われている。また、このキセノンアークランプでは一般に、ランプの劣化により使用時間が増加すると、特に物質の劣化に寄与する紫外領域(300〜400nmの波長領域)において、放射照度の減少が大きくなる。ここで、耐候性試験における一般的な試験条件では、この紫外領域での放射照度を一定に維持する必要があることから、放射照度が減少したランプ光源を用いて紫外領域の放射照度を一定に保つためには、ランプ光源の点灯電力を増加させることになる。すると、そのような点灯電力の増加に伴って、熱を発生させる赤外領域での放射照度が増加してしまうことになる。
ここで図9は、本変形例に係るブラックパネル温度と温度制御動作との関係の一例を表したものであり、具体的には、ブラックパネル温度の制御安定時における空気調節弁16およびヒータ17の出力の一例を表したものである。なお、空気調節弁16およびヒータ17の出力としてはそれぞれ、前述した空気調節弁開時間率(0%〜100%)およびヒータON時間率(0%〜100%)を用いている。
この図9の例では、ランプ光源の点灯電力=4kWの場合には、ブラックパネル温度=63℃において、空気調節弁16およびヒータ17の出力がともに0%となって釣り合いが取れている。ブラックパネル温度が63℃未満のときには、空気調節弁16の出力が0%よりも大きくなり、ランプ光源からの熱と空気調節弁16の制御とによって、温度制御がなされている。また、ブラックパネル温度が63℃超過のときには、ヒータ17の出力が0%よりも大きくなり、ランプ光源からの熱とヒータ17の制御とによって、温度制御がなされている。一方、ランプ光源の点灯電力=6kWの場合には、ブラックパネル温度=73℃において、空気調節弁16およびヒータ17の出力がともに0%となって釣り合いが取れている。ブラックパネル温度が73℃未満のときには、空気調節弁16の出力が0%よりも大きくなり、ランプ光源からの熱と空気調節弁16の制御とによって、温度制御がなされている。また、ブラックパネル温度が73℃超過のときには、ヒータ17の出力が0%よりも大きくなり、ランプ光源からの熱とヒータ17の制御とによって、温度制御がなされている。このように、ランプ光源の点灯電力によって制御状況が大きく変化するため、耐候試験機の温度制御において、光源は重要な要素となる。
また、図10は、本変形例に係るランプ点灯電力と熱エネルギーとの関係の一例を表したものである。この図10の例では、ランプ使用時間=0h(時間)では約2.4kWの熱が発生し、ランプ使用時間=3000hでは約5.1kWの熱が発生することから、その差は約2.7kWとなる。ヒータ17の出力が1.5kWであるとすれば、光源の熱の影響が大きいことが分かる。このように、ランプ光源が新しい場合と古い場合とで、ランプ光源から放射される熱量が変化することになり、それに起因した温度変動が大きくなってしまう(オーバーシュート現象が発生してしまう)と共に、制御目標値Tsとの偏差が発生してしまう(オフセット現象の発生や収束に時間を要する)おそれがある。
そこで本変形例では、上記したように、制御部19において、光源11における点灯電力が変化(増加)するのに応じて、温度制御の際に、PID制御におけるP値を変化(増加)させると共にI値を変化(減少)させるようにしている。これにより、上記したように、例えばランプ光源の使用時間の増加に伴ってその点灯電力が増加した場合であっても、温度制御の際におけるオーバーシュート現象(ランプ光源から放射される熱量の変化に起因した温度変動)やオフセット現象(制御目標値Tsとの偏差)の発生が抑えられ、安定した温度制御を実現することが可能となる。つまり、ランプ光源から放射される熱量の大きさに応じた、最適な温度制御を行うことが可能となる。
(変形例5)
次いで、図11に示した変形例5では、制御部19は、温度制御の際の設定温度と、前述した外気温湿度センサ185により測定される空気調節弁16の外部側の温度(外気温度)との温度差ΔTに応じて、温度制御の際に、PID制御におけるPID設定値を変化させるようにしている。具体的には、この温度差ΔTが相対的に小さいときには、制御部19は、PID制御におけるP値が相対的に小さくなると共にI値は相対的に大きくなるように制御する。一方、温度差ΔTが相対的に大きいときには、制御部19は、PID制御におけるP値が相対的に大きくなると共にI値は相対的に小さくなるように制御する。より具体的には、例えば基準の温度差ΔTを40℃(一般的な条件であるブラックパネル温度=63℃、外気温度=23℃)とした場合、温度差ΔTが10℃減少するごとに、P値を5%減少させると共にI値を5%増加させて、PID制御を行う。また、温度差ΔTが10℃増加するごとに、P値を5%増加させると共にI値を5%減少させて、PID制御を行う。
これは、以下の理由によるものである。すなわち、一般に、外気温度や設定温度によっても、試験槽10内の温度制御に影響が生じる。具体的には、例えば上記した温度差ΔTが大きい場合、空気調節弁16による降温動作の際に、試験槽10内の温度が大きく低下するため、ハンチング現象や前述したオフセット現象が生じてしまうおそれがある。
そこで本変形例では、上記したように、制御部19において、設定温度と外気温湿度センサ185により測定される外気温度との温度差ΔTが変化(増加)するのに応じて、温度制御の際に、PID制御におけるP値を変化(増加)させると共にI値を変化(減少)させるようにしている。これにより、この温度差ΔTが変化(増加)した場合であっても、そのような温度差ΔTの変化(増加)に起因した上記ハンチング現象や上記オフセット現象の発生が抑えられ、安定した温度制御を実現することが可能となる。つまり、設定温度や外気温度の変化によらず、そのようなハンチング現象やオフセット現象の発生を抑えて安定した温度制御を行うことが可能となる。
[変形例6]
この変形例6では、空気調節弁16の動作に関する変形例について説明する。図12は、変形例6に係る試験槽10内の制御動作の一例を表したものであり、基本的には、前述した図6(B)における制御動作例をベースとしたものとなっている。
まず、例えば、耐候性試験機1における試験条件が高温度や高湿度の条件である場合、あるいは、耐候性試験機1の設置環境が高温度や低湿度である場合等に、空気調節弁16を用いて降温動作の際に、以下のような問題が生じ得る。すなわち、試験槽10内の湿った空気が、空気調節弁16を介して外部へ排出され、試験槽10内の湿度が大幅に低下してしまうおそれがある。
そこで本変形例では、空気調節弁16における弁の開口量(前述した図1中の矢印Pa参照)が、試験条件(例えば設定温度および設定湿度等)に応じて変化するようになっている。具体的には、例えば図12中の矢印P3で示したように、空気調節弁16における開口量が、0%(OFF状態)から100%(ON状態)の間で、任意に設定可能となっている。つまり、例えば、そのような試験条件に応じて制御部19による自動調整が行われたり、あるいは、ユーザによる手動での調整が可能となるように、空気調節弁16が構成されている。
より具体的には、例えば上記したように、耐候性試験機1における試験条件が高温度や高湿度の条件である場合、あるいは、耐候性試験機1の設置環境が高温度や低湿度である場合等に、空気調節弁16における開口量が減少するようにする。一例として、試験条件が、ブラックパネル温度=63℃の時には、相対湿度=70%RH以上において開口量を50%に減少させ、ブラックパネル温度=83℃の時には、相対湿度=50%RH以上において開口量を50%に減少させる。一方で、例えば、耐候性試験機1の設置環境の温度が33℃以上の場合には、開口量を50%に減少させ、耐候性試験機1の設置環境の湿度が45%RH以下の場合には、開口量を50%に減少させる。これにより、試験槽10内の湿った空気の排出が低減されるため、高温度や高湿度での耐候性試験を実施することができるようになり、試験条件の範囲を拡大させることが可能となる。
また、試験槽10内の湿度の急激な減少を抑制できるため、耐候性試験の際の制御を安定化させることも可能となる。
更に、試験槽10からの蒸気の排出を減少させることで、湿度発生機182における消費電力量および水の無駄が減少し、省エネルギー化を図ることも可能となる。この場合、PID制御における設定値を変更させることなく、このような効果を得ることが可能となる。
[変形例7]
この変形例7では、ヒータ17の動作に関する変形例について説明する。図13は、変形例7に係る試験槽10内の制御動作の一例を表したものであり、基本的には、前述した図6(B)における制御動作例をベースとしたものとなっている。
まず、例えば、耐候性試験機1における試験条件が高温度や高湿度の条件である場合、あるいは、耐候性試験機1の設置環境が高温度や低湿度である場合等に、ヒータ17を用いた昇温動作の際に、以下のような問題が生じ得る。すなわち、ヒータ17に加え、光源から放射される熱量や湿度発生機182から排出される高温の蒸気も存在することから、試験槽10内が大幅に昇温され、空気調節弁16が作動し易くなる。そして、この空気調節弁16が作動すると、上記変形例6の場合と同様に、試験槽10内の湿った空気が空気調節弁16を介して外部へ排出され、試験槽10内の湿度が大幅に低下してしまうおそれがある。
そこで本変形例では、ヒータ17の電力量(熱量)が、試験条件(例えば設定温度および設定湿度等)に応じて変化するようになっている。具体的には、例えば図13中の矢印P4で示したように、ヒータ17の電力量が、0%(OFF状態)から100%(ON状態)の間で、任意に設定可能となっている。つまり、例えば、そのような試験条件に応じて制御部19による自動調整が行われたり、あるいは、ユーザによる手動での調整が可能となるように、ヒータ17が構成されている。
より具体的には、例えば上記したように、耐候性試験機1における試験条件が高温度や高湿度の条件である場合、あるいは、耐候性試験機1の設置環境が高温度や低湿度である場合等に、ヒータ17における電力量を調整し、ヒータ17の電力量が低下するようにする。一例として、試験条件が、ブラックパネル温度=63℃の時には、相対湿度=70%RH以上において電力量を70%に減少させ、ブラックパネル温度=83℃の時には、相対湿度=50%RH以上において電力量を70%に減少させる。一方で、例えば、耐候性試験機1の設置環境の温度が33℃以上の場合には、電力量を70%に減少させ、耐候性試験機1の設置環境の湿度が45%RH以下の場合には、電力量を70%に減少させる。これにより、試験槽10内の大幅な昇温が防止され、空気調節弁16が作動しにくくなる。その結果、上記変形例6の場合と同様に、試験槽10内の湿った空気の排出が低減されるため、高温度や高湿度での耐候性試験を実施することができるようになり、試験条件の範囲を拡大させることが可能となる。
また、試験槽10内の温度の急激な上昇を抑制できるため、耐候性試験の際の制御を安定化させることも可能となる。
更に、ヒータ17の電力量が減少することから、省エネルギー化を図ることも可能となる。
加えて、試験槽10からの蒸気の排出を減少させることで、湿度発生機182における消費電力量および水の無駄が減少し、この点でも省エネルギー化を図ることも可能となる。この場合、PID制御における設定値を変更させることなく、このような効果を得ることが可能となる。
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、耐候性試験機における各機器の構成(形状、配置、個数等)を具体的に挙げて説明したが、これらの構成については、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。
なお、耐候性試験機においては一般に、前述したように、ランプ光源等から放射される熱量や湿度発生機から排出される高温の蒸気によっても温度上昇するため、空気調節弁を閉じる動作は、昇温動作にも該当する(空気調節弁が昇温機構としても機能する)ことになる。また、空気調節弁において、例えば図1中の符号P2で示した弁の開度(前述した開時間率または開口量)を変化させることで、空気置換量を変化させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、前述したランプ光源を用いて本発明における「光源」を構成する場合の例について説明したが、これには限られず、例えばLED(Light Emitting Diode)等の他の光源を用いて、本発明における「光源」を構成するようにしてもよい。更に、円環状の試料取付枠としては、例えば、光源を中心とした回転動作を行うのもの(回転式のもの)ではなく、固定式のもの(光源を中心として固定配置されたもの)であってもよい。
また、上記実施の形態等では、制御部による各種の制御動作(試験槽内の温度制御動作等)や耐候性試験方法等について具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等で説明した手法には限られず、他の手法を用いて各種の制御動作や耐候性試験を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、上記実施の形態等では、PID制御を用いて試験槽内の温度制御を行う場合の例について説明したが、これには限られず、例えば、PID制御以外の他の制御手法(例えば、PI(Proportional-Integral)制御や、P(Proportional)制御等)を用いて、試験槽内の温度制御を行うようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等で説明した一連の制御は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、上記した各機能をコンピュータ(マイクロコンピュータ等)により実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
1…耐候性試験機、10…試験槽、11…光源、12a,12b…試料取付枠、120…回転軸、13…試料ホルダ、14…受光器、15…ブラックパネル温度計、16…空気調節弁、160…風路、17…ヒータ、181…送風機、182…湿度発生機、183…乾球温度センサ、184…湿球温度センサ、185…外気温湿度センサ、19…制御部、191…温度調節器、192…演算部、9…試料、Lout…放射光、S1,S2,S3…試料取付面、R1,R2…回転方向、St…温度制御信号、Stu…昇温制御信号、Std…降温制御信号、Ts…制御目標値、ΔT…温度差。

Claims (6)

  1. 試験槽と、
    前記試験槽内の温度を上昇させるためのヒータと、
    前記試験槽内の温度を下降させるための空気調節弁と、
    前記ヒータおよび前記空気調節弁の動作をそれぞれ、PID(Proportional-Integral-Derivative)制御を用いて制御することにより、前記試験槽内の温度制御を行う制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記PID制御を用いて前記温度制御の際の単一の温度制御信号を生成し、前記単一の温度制御信号に基づいて、前記ヒータにおけるオン時間の比率と前記空気調節弁における開時間の比率とをそれぞれ設定することで、前記温度制御を行うと共に、
    前記単一の温度制御信号における最小値超過から最大値未満までの温度制御区間のうちの、前記単一の温度制御信号の値が相対的に低い区間である低出力区間と、前記単一の温度制御信号の値が相対的に高い区間である高出力区間と、の双方の全区間において、前記ヒータにおけるオン時間の比率と前記空気調節弁における開時間の比率とのうちの一方が0となり、かつ、前記低出力区間と前記高出力区間との切り替わり点において、前記ヒータにおけるオン時間の比率と前記空気調節弁における開時間の比率との双方が0となるように、前記温度制御を行う
    耐候性試験機。
  2. 前記空気調節弁の開口量が、設定温度および設定湿度に応じて変化する
    請求項に記載の耐候性試験機。
  3. 前記ヒータの電力量が、設定温度および設定湿度に応じて変化する
    請求項1または請求項2に記載の耐候性試験機。
  4. 前記制御部は、
    前記単一の温度制御信号に基づいて、前記ヒータにおけるオン時間の比率に対応する昇温制御信号と、前記空気調節弁における開時間の比率に対応する降温制御信号とを個別に生成する、単一の演算部を有し、
    前記昇温制御信号を前記ヒータに供給すると共に、前記降温制御信号を前記空気調節弁に供給する
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の耐候性試験機。
  5. 前記試験槽内に、ランプ光源が設けられており、
    前記制御部は、前記ランプ光源における点灯電力の増減に応じて、前記温度制御の際に、前記PID制御におけるPID設定値を変化させる
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の耐候性試験機。
  6. 前記制御部は、
    前記温度制御の際の設定温度と、前記空気調節弁の外部側の温度である外気温度との温度差に応じて、
    前記温度制御の際に、前記PID制御におけるPID設定値を変化させる
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の耐候性試験機。
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