JP7155526B2 - ライダー装置 - Google Patents

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Description

本開示は、光偏向デバイスを備えたライダー装置に関する。
ライダー装置では、光を偏向して走査を実現する光偏向デバイスの一つとして、回転駆動される偏向ミラーが用いられている。なお、ライダーは、LIDARとも表記され、Light Detection and Rangingの略語である。つまり、回転する偏向ミラーに入射する光の入射角度が、偏向ミラーの回転位置によって変化することにより、偏向ミラーからの光の出射角度を、偏向ミラーの回転軸に直交する面(以下、水平面)内で変化させる。
また、2次元的な走査を実現する手法として、下記特許文献1には、偏向ミラーの反射面を回転軸に対して傾斜させ、傾斜角度が異なる複数の偏向ミラーを用いることで、偏向ミラー毎に、水平面に直交する面(以下、垂直面)内での偏向ミラーからの光の出射角度を変化させる技術が記載されている。
特許第6025014号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、特許文献1に記載の従来技術には、以下の課題があることが見出された。
ライダー装置において、水平面に直交する方向における走査(以下、副走査)の分解能を向上させるには、傾斜角度の異なる偏向ミラーの数を増やし、垂直角度を順次変化させながら水平面に沿った方向への走査(以下、主走査)を繰り返す必要がある。ところが、従来技術では、光源が一つであるため、副走査の分解能を向上させるほど、光源の発光回数、ひいては総発光時間が増大し、光源の寿命が短くなる。その結果、長時間駆動が必要な自動車用部品等の用途への適用が制約されてしまう。
本開示の1つの局面は、ライダー装置において走査の高分解能化と光源の長寿命化を両立させる技術を提供することにある。
本開示の一態様によるライダー装置は、投光部(10)と、受光部(30)とを備える。
投光部は、それぞれが光を出力するように構成された複数の光源(11,12)を有する。なお、ここでいう光源は、レンズやミラー等の光学部材を含んでもよい。受光部は、投光部から出力され、被検物に反射した光を受光する。光源は、予め設定された配列方向に沿って一列に並ぶ複数の発光領域を持つ半導体レーザが用いられる。そして、光源の数をM、発光領域の配列方向の幅をL、発光領域の配置間隔をSとして、各光源において発光領域は、(M-1)×L≧Sを満たすように配置される。また、複数の光源は、着目する一つの光源の複数の発光領域に基づく複数の光ビーム間の隙間が、他の光源の複数の発光領域から出力されるM-1個の光ビームによって覆われるように配置される。
このような構成によれば、各光源における発光領域の数をNとすると、各光源を1回ずつ発光させるだけで発光領域の配列方向に沿ってM×N画素分の走査を実現することができる。つまり、少ない発光回数で多くの画素が得られるため、走査の高分解能化と光源の長寿命化とを両立させることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
ライダー装置の外観を示す斜視図である。 ライダー装置の筐体内に収納される光検出モジュールの構成を示す斜視図である。 光検出モジュールの構成部品を一体化するフレームの一部を除いて示した光検出モジュールの正面図である。 ライダー装置の筐体を除いて示した平面図である。 ミラーモジュールの構成を示す説明図である。 光源の構成を示す説明図である。 受光素子の構成を示す説明図である。 投光時の光の経路、及び光の経路と投光折返ミラーとの位置関係を示す説明図である。 受光時の光ビームの経路を示す説明図である。 光源及び受光素子の位置調整に関わる説明図である。 偏向ミラーからの出射される光ビームの照射範囲を示す説明図である。 光源の発光領域と受光素子の受光領域との対応関係を示す説明図である。 光源の位置調整の具体例を示す説明図である。 発光部の変形例を示す説明図である。 図14に示す変形例の場合における光源の位置関係を示す説明図である。 光源の変形例を示す説明図である。 3つの光源を用いた場合の各光源から照射される光ビームの配置を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.構成]
図1に示すライダー装置1は、車両に搭載して使用され、車両の周囲に存在する様々な物体の検出等に用いられる。ライダーは、LIDARとも表記される。LIDARは、Light Detection and Rangingの略語である。
ライダー装置1は、図1に示すように、筐体100と光学窓200とを備える。
筐体100は、1面が開口された直方体状に形成された樹脂製の箱体であり、後述する光検出モジュール2が収納される。
光学窓200は、筐体100の開口部を覆うように筐体100に固定され、筐体100の内部に設置される光検出モジュール2から照射されるレーザ光を透過する樹脂性の蓋体である。
以下、筐体100の略長方形を有した開口部の長手方向に沿った方向をX軸方向、開口部の短手方向に沿った方向をY軸方向、X-Y平面に直行する方向をZ軸方向とする。なお、X軸方向における左右及びY軸方向における上下は、筐体100の開口部側から見て定義する。また、Z軸方向における前後は、筐体100の開口部側を前、奥行き側を後と定義する。
光検出モジュール2は、図2~図4に示すように、投光部10と、スキャン部20と、受光部30とを備える。光検出モジュール2は、フレーム40を介して筐体100に組みつけられる。
[1-1.スキャン部]
スキャン部20は、ミラーモジュール21と、仕切板22と、モータ23とを備える。
ミラーモジュール21は、図5に示すように、一対の偏向ミラー211,212と、ミラーフレーム213とを備える。
一対の偏向ミラー211,212は、いずれも、光を反射する反射面を有する平板状の部材である。ミラーフレーム213は、円板部213aと、被固定部213bとを備える。円板部213aは、円形かつ板状の部位であり、その円の中心がモータ23の回転軸に固定される。被固定部213bは、両面に偏向ミラー211,212が固定される板状の部位であり、円板部213aの円形面上に立設される。
なお、一対の偏向ミラー211,212及び被固定部213bは、いずれも、長手方向の幅が異なる二つの長方形を一体化した形状を有する。具体的には、二つの長方形を、短手方向に沿った中心軸を合わせて、その中心軸に沿って並べて一体化した形状を有する。以下、ミラーモジュール21において、一対の偏向ミラー211,212及び被固定部213bが一体化された部位のうち、長手方向の狭い長方形の部位を幅狭部、長手方向の広い長方形の部位を幅広部という。
ミラーフレーム213を介して一体化された一対の偏向ミラー211,212は、幅広部を下にして、中心軸の位置が円板部213aの円の中心と一致するようにして円板部213aに立設される。これにより、一対の偏向ミラー211,212は、モータの駆動に従って、モータ23の回転軸を中心とする回転運動をする。また、一対の偏向ミラー211,212の反射面は、モータ23の回転位置によらず、常に、モータ23の回転軸に対して平行となる。
仕切板22は、ミラーモジュール21の幅広部の長手方向の幅と同じ直径を有する円形かつ板状の部材である。仕切板22は、半円状の2つの部位に分割されており、ミラーモジュール21の幅狭部を両側から挟み込んだ状態、かつ、ミラーモジュール21の幅広部と幅狭部との段差部分に当接した状態で固定される。
以下、一対の偏向ミラー211,212のうち、仕切板22より上側の部位、即ち幅狭部側の部位を投光偏向部20a、仕切板22より下側の部位、即ち幅広部側の部位を受光偏向部20bという。
[1-2.発光部]
投光部10は、図2~図4に示すように、一対の光源11,12を備える。投光部10は、一対の投光レンズ13,14と、投光折返ミラー15とを備えてもよい。
光源11,12は、同一の構成を有するため、ここでは、光源11の構成についてのみ説明する。光源11は、図6に示すように、複数の発光領域A1,A2を有した、いわゆるマルチストライプ半導体レーザである。発光領域A1,A2は、その配列方向に長い長方形状を有しており、配列方向に沿った領域幅をL、発光領域A1,A2間の領域間隔をSとして、L≧Sを満たすように設定されている。各発光領域A1,A2からは、互いの光軸が平行な光ビームが照射される。
以下、投光偏向部20aにおいて、一対の光源11,12からの光ビームが入射される点を反射点という。また、回転軸に直交し反射点を含む面を基準面という。
図2~図4に戻り、光源11は、反射点からX軸に沿って左側に離れた位置に、発光面を投光偏向部20aに向けた状態で配置される。光源12は、反射点から光源11に至る経路の中心付近の折返点からZ軸に沿って後側に離れた位置に、発光面をZ軸の前側に向けた状態で配置される。但し、一対の光源11,12のY軸方向の位置である縦位置は、光源11は基準面より低い位置に設定され、光源12は基準面より高い位置に配置される。つまり、一対の光源11,12は、縦位置が異なるように配置される。また、光源11,12は、いずれも、発光領域A1,A2の配列方向がY軸方向と一致するように配置される。
投光レンズ13は、光源11の発光面に対向して配置されたレンズである。同様に、投光レンズ14は、光源12の発光面に対向して配置されたレンズである。なお、光源11,12は、投光レンズ13,14の焦点付近に配置される。これら投光レンズ13,14が調整素子の一例である。
投光折返ミラー15は、上述の折返点に配置され、光源12から出力され投光レンズ14を透過した光を反射して反射点に導くように配置されている。また、投光折返ミラー15は、図8に示すように、光源11から出力され投光レンズ13を透過して反射点に向かう光の経路を遮ることがないように、この経路より上側に配置される。また、光源11から反射点に至る光の経路と、光源12から投光折返ミラー15を介して反射点に至る光の経路とは同じ長さとなるように設定される。なお、光源11は、光軸が基準面に対して1~2°上向きに傾き、光源12は、光軸が基準面に対して1~2°下向きに傾くように設定される。つまり、光源11,12の光軸は、基準面に対して対称な方向を向く。この角度は、1~2°に限定されるものではなく、副走査方向への必要な光ビーム出射角度に応じて適宜設定される。
[1-3.受光部]
受光部30は、受光素子31を備える。受光部30は、受光レンズ32と、受光折返ミラー33とを備えてもよい。
受光素子31は、図7に示すように、APDアレイ311と、レンズアレイ312とを有する。APDアレイ311は、12個のAPDが1列に配置されている。APDは、アバランシェフォトダイオードである。レンズアレイ312は、APDアレイ311に属する各APDに対向配置された12個のレンズであり、受光素子31に入射される光を絞って各APDに入射する。
受光素子31は、図3及び図9に示すように、受光面をY軸に沿った上側に向け、且つ、APDアレイ311におけるAPDの配列方向がX軸方向と一致するように、受光折返ミラー33の下部に配置される。図3では、各部の配置を見やすくするため、フレーム40の一部が省略されている。
受光折返ミラー33は、受光偏向部20bに対してX軸に沿って左側に配置され、受光偏向部20bから、受光レンズ32を介して入射する光が受光素子31に到達するように、光の経路をY軸方向の下側に略90°曲げるように配置される。
受光レンズ32は、受光偏向部20bと受光折返ミラー33との間に配置されるレンズである。受光レンズ32は、受光素子31に入射する光ビームのZ軸方向に沿ったビーム幅が、APDの素子幅程度となるように絞る。
[1-4.フレーム]
フレーム40は、投光部10、スキャン部20、及び受光部30が有する各部品を1体に組みつけることで、これら部品間の位置関係が確定された状態で、筐体100内に組み付けるための部材である。
フレーム40は、図2~図4に示すように、フレーム下部41と、フレーム側面部42と、フレーム背面部43と、仕切部44とを有する。
フレーム下部41には、その下側から、受光素子31が組み付けられた受光基板51と、スキャン部20が組み付けられたモータ基板52とが取り付けられる。このため、フレーム下部41には、受光折返ミラー33から受光素子31に至る光の経路となる部位、及びスキャン部20のモータ23が配置される部位に、孔が設けられている。
フレーム側面部42には、スキャン部20に対向する側の面を表面として、その表面に、円筒状のホルダ421が突設される。ホルダ421の表面側端(即ち、X軸方向の右側端)には、その開口部を塞ぐように投光レンズ13が組み付けられる。また、フレーム側面部42の裏面には、光源11が組みつけられた発光基板53が取り付けられる。フレーム側面部42に発光基板53が取り付けられると、光源11はホルダ421の裏面側端(即ち、X軸方向の左側端)に位置する。
フレーム背面部43には、フレーム側面部42と同様に、ホルダ431が突設され、ホルダ431の表面側端(即ち、Z軸方向の前側端)には、投光レンズ14が組み付けられる。また、フレーム背面部43の裏面には、光源12が組み付けられた発光基板54が取り付けられる。フレーム背面部43に発光基板54が取り付けられると、光源12はホルダ431の裏面側端(即ち、Z軸方向の後側端)に位置する。
仕切部44は、投光部10に属する各部品が配置される空間と、受光部30に属する各部品が配置される空間とを仕切る位置に設けられる。仕切部44には、投光折返ミラー15、受光折返ミラー33及び受光レンズ32が組み付けられる。
なお、受光基板51及び一対の発光基板53,54は、それぞれネジ止めによりフレーム40に取り付けられる。これら受光基板51及び一対の発光基板53,54の取付位置および角度を調整することにより、受光素子31及び一対の光源11,12の取付位置および角度を、それぞれ個別に、3次元的に微調整できるように構成されている。
ここでは、ホルダ421,431が、フレーム側面部42及びフレーム背面部43と一体に設けられるが、これらは発光基板53,54と一体に設けられてもよい。
[2.制御]
制御部60は、例えば、筐体100に組みつけられる。制御部60は、スキャン部20のミラーモジュール21の回転に同期して、光源11,12の発光タイミングを制御する。具体的には、光源11からの光ビームは偏向ミラー211に入射され、光源12からの光ビームは、偏向ミラー212に入射されるように制御する。
[3.動作]
図8に示すように、光源11から出力された光は、投光レンズ13を介して投光偏向部20aの反射点Pに入射される。また、光源12から出力された光は、投光レンズ14を透過後、投光折返ミラー15で進行方向が略90°曲げられて投光偏向部20aの反射点Pに入射される。但し、光源11と光源12とでは、投光偏向部20aの異なる面が使用される。反射点Pに入射された光は、ミラーモジュール21の回転位置に応じた方向に向けて出射される。
図9に示すように、ミラーモジュール21の回転位置に応じた所定方向(即ち、投光偏向部20aからの光の出射方向)に位置する被検物からの反射光は、受光偏向部20bで反射し、受光レンズ32及び受光折返ミラー33を介して受光素子31で受光される。なお、被検物は、ライダー装置1の検出対象となる様々な物標である。
つまり、ライダー装置1では、X軸方向に沿った水平方向の走査(以下、主走査)は、ミラーモジュール21の回転によりメカ的に実現される。また、Y軸方向に沿った垂直方向の走査(以下、副走査)は、垂直方向に並ぶ4つのビームを出力する光源11,12と、これを受光するAPDアレイ311により電子的に実現される。
[4.光源及び受光素子の位置調整]
図8~図10に示すように、光源11,12は、投光偏向部20aの反射点Pまでの光路長が等しくなり、且つ、反射点Pにて互いの光軸が交差するように配置される。また、受光素子31は、受光レンズ32の焦点付近に配置される。
ここで、光源11の発光領域A1,A2に基づく光ビームをB11,B12とし、光源12の発光領域A1,A2に基づく光ビームをB21,B22とする。図11に示すように、投光偏向部20aの反射点Pから放射される光ビームは、Y-Z面において、光源11に基づく二つの光ビームB11,B12の間の隙間を、光源12に基づく一つの光ビームB21が覆い、光源12に基づく二つの光ビームB21,B22の間の隙間を、光源11に基づく一つの光ビームB12が覆うように設定される。しかも、各光ビームB11,B21,B12,B22の間に隙間ができないように、光源11,12の位置が微調整される。また、図12に示すように、受光素子31のAPDアレイ311上において、各光ビームB11,B21,B12,B22が、照射された被検物からの反射光(以下、受光ビーム)が、各APDのZ軸方向の中心に照射され、それぞれが異なる3素子ずつに照射されるように微調整される。
なお、投光偏向部20aの反射面は、ミラーモジュール21の回転軸に平行であるため、投光偏向部20aへの光の入射経路を含んだ垂直平面における反射面の傾斜角度は、ミラーモジュール21の回転位置によって変化しない。ここでの垂直平面とは、Y軸に沿った平面をいう。つまり、図11のグラフに示すように、投光偏向部20aから出射される光の主走査方向であるX軸方向への出射角度(即ち、水平角度)によらず、副走査方向であるY軸方向への出射角度(即ち、垂直角度)は一定となる。従って、二次元的に設定される走査範囲内に、光ビームが隙間なく照射される。
ここで、図13に、微調整前及び微調整後の受光素子31と受光ビームの関係を例示する。光源11の位置を調整することで光ビームB11,B12に基づく受光ビームの照射位置は一体に変化する。同様に、光源12の位置を調整することで光ビームB21,B22に基づく受光ビームの照射位置は一体に変化する。しかも、それぞれが異なる偏向ミラー211,212に入射されるため、光源11に基づく受光ビームの位置と、光源12に基づく受光ビームの位置とは、それぞれ独立に調整できる。また、光源11,12の位置調整量ができるだけ少なくなるように、あるいは光源11,12のいずれかの一方だけ位置調整を行えばよくなるように、受光素子31の位置を調整してもよい。
[5.効果]
以上詳述したライダー装置1によれば、以下の効果を奏する。
(5a)ライダー装置1では、光源11,12として、複数の発光領域A1,A2を有するマルチストライプ半導体レーザが用いられ、二つの光源11,12から出力される2対の光ビームB11,B12及びB21,B22は、副走査方向に隙間なく配列されるように設定されている。このため、ライダー装置1によれば、主走査方向への1回分の走査によって、副走査方向には4画素分の走査が行われる。つまり、少ない発光回数で多くの画素が得られるため、走査の高分解能化と光源11,12の長寿命化とを両立させることができる。
(5b)ライダー装置1では、スキャン部20が有する複数の反射面を形成する偏向ミラー211,212は、いずれもモータ23の回転軸の軸方向に対して平行に配置されている。このため、ライダー装置1によれば、主走査方向における光の出射角度(即ち、水平角度)によらず副走査方向における光の出射角度(即ち、垂直角度)を一定とすることができ、二次元的に設定された走査範囲内に、隙間なく光を照射することができる。
(5c)ライダー装置1では、各光源11,12における発光領域の幅Lと、発光領域間の隙間SがL≧Sを満たすように設定されている。L-Sを大きくするほど、異なる光源11,12から出力される光ビーム同士が重複する領域が大きくなる。このため、ライダー装置1によれば、製造誤差によるL,Sの変動を吸収できるように重複領域の大きさを適宜設定することにより、二次元的に設定された走査範囲内に、光が照射されない隙間、即ち、検出不能な死角が生じる可能性を、より一層低減することができる。
(5d)ライダー装置1では、投光部10が有する複数の光源11,12は、各光源11,12の光軸がいずれも基準面に対して傾斜するように配置されている。しかも、光源12から投光偏向部20aに至る経路が、投光折返ミラー15を用いて曲げられている。このため、ライダー装置1では、光源11,12を、縦位置が重なるように配置することができ、Y軸方向の装置サイズを小型化できる。
(5e)ライダー装置1では、複数の光源11,12が、それぞれ異なる偏向ミラー211,212を用いて投光及び受光を行うように制御される。このため、ライダー装置1によれば、製造誤差等により偏向ミラー211,212の反射面がモータ23の回転軸に対して傾いてしまった場合でも、受光素子31と受光ビームとの関係を、光源11,12毎に、互いに他方の光源の影響を受けることなく独立に調整することができる。その結果、調整作業を容易に行うことができる。
[6.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(6a)上記実施形態では、光源11,12のY軸方向の位置を、光源11から反射点Pに至る光の経路が投光折返ミラー15に遮られることがないように設定されているが、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、投光折返ミラー15の代わりに、偏光ビームスプリッタ16を設けてもよい。この場合、光源11と光源12とが出力する光の偏光方向を90°異ならせ、偏光ビームスプリッタ16は、光源11からの光を透過し、光源12からの光を反射するように配置する。これにより、偏光ビームスプリッタ16を、光源11から反射点Pに至る光の経路に設けることができる。つまり、図15に示すように、光源11,12のY軸方向の位置を略同じとすることができるため、Y軸方向の装置サイズをより小型化することができる。
なお、光源11,12からは同一の偏光方向を有する光を出力させ、いずれか一方の光を、波長板等によって変化させてもよい。
(6b)上記実施形態では、光源11,12として、2つの発光領域を有するマルチストライプ半導体レーザを用いたが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、3つの発光領域を有するマルチストライプ半導体レーザを用いてもよい。この場合、上記実施形態と同様に、発光領域幅をL、領域間の隙間をSとしてL≧Sを満たすように設定すればよい。但し、製造誤差による隙間発生を防止するためには、ある程度L-Sの大きさを確保することが望ましい。
(6c)上記実施形態では、光源の数が2個である場合を示したが、これに限定されるものではなく、光源の数は3個以上でもよい。例えば、光源の数が3個であり、各光源はそれぞれ2つの発光領域を有する場合、2L≧Sを満たすように発光領域を設定する。そして、各光源から出力される光ビーム対を、B11,B12と、B21,B22と、B31,B32で表すものとして、図17に示す位置関係を満たすように、各光源を配置すればよい。即ち、B11とB12と間の隙間をB21及びB31が覆い、B21とB22の隙間をB31及びB12が覆い、B31とB32との隙間をB12及びB22が覆うようにする。なお、光源の数がM個である場合、(M-1)×L≧Sを満たすように発光領域を設定すればよい。
(6d)上記実施形態では、光源11,12は、互いの光軸が交差するように設定されているが、逆に互いの公軸が離れるように設定されてもよい。
(6e)上記実施形態では、スキャン部20は、2つの偏向ミラー211,212を有するが、3つ以上の偏向ミラーを有してもよい。また、上記実施形態では、同一の偏向ミラー上に、投光偏向部20aと受光偏向部20bとが設けられているが、投光偏向部20aと受光偏向部20bとで、異なる偏向ミラーが用いられていてもよい。
(6f)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(6g)上述したライダー装置の他、当該ライダー装置を構成要素とするシステムなど、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…ライダー装置、2…光検出モジュール、10…投光部、11,12…光源、20…スキャン部、30…受光部。

Claims (5)

  1. それぞれが光を出力するように構成され、別体として形成された複数の光源(11,12)及び前記複数の光源のいずれかから出力された光を反射して、光の経路を変化させるように構成された1つ以上の光学素子(15)を有する投光部(10)と、
    前記投光部から出力され、被検物に反射した光を受光するように構成された受光部(30)と、
    前記投光部から出力される光の出射方向を、主走査方向に沿って変化させることで走査すると共に、走査範囲内に存在する前記被検物からの反射光を、前記受光部に導くように構成されたスキャン部(20)
    を備え、
    前記光源は、予め設定された配列方向に沿って一列に並ぶ複数の発光領域を持つ半導体レーザが用いられ、前記光源の数をM、前記発光領域の前記配列方向の幅をL、前記発光領域の配置間隔をSとして、前記発光領域は、(M-1)×L≧Sを満たすように配置され、
    前記複数の光源は、着目する一つの光源の複数の発光領域に基づく複数の光ビーム間の隙間が、他の光源の複数の発光領域から出力されるM-1個の光ビームによって覆われるように配置され、且つ、前記複数の光源のそれぞれから出力される複数の光ビームの各光軸が、互いに異なる角度で傾斜するように設定され、
    前記スキャン部は、複数の偏向ミラー(211,212)を備え、前記複数の光源が、それぞれ異なる前記偏向ミラーを用いて投光及び受光を行うように制御され
    前記主走査方向は、前記配列方向に直交する方向である、
    ライダー装置。
  2. 請求項1に記載のライダー装置であって、
    前記複数の光源のそれぞれから出力される複数の光ビームの各光軸が互いに交差するように設定された、
    ライダー装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のライダー装置であって、
    前記複数の光源のそれぞれから出力される複数の光ビームの各光軸が予め設定された基準面に対して対称な方向を示すよう に設定された、
    ライダー装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のライダー装置であって、
    前記複数の光源は、縦位置が互いに異なるように配置され、
    前記縦位置は、前記発光領域の配列方向に沿った方向である
    ライダー装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のライダー装置であって、
    前記投光部は、
    前記複数の光源のそれぞれに設けられ、前記光源から出力される光を透過させ、前記光源との位置関係に応じて光ビームの径及び進行方向のうち少なくとも一方を光学的に変化させるように構成された調整素子(13,14)を更に備える、
    ライダー装置。
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