JP7056439B2 - 光検出素子およびライダー装置 - Google Patents

光検出素子およびライダー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7056439B2
JP7056439B2 JP2018139607A JP2018139607A JP7056439B2 JP 7056439 B2 JP7056439 B2 JP 7056439B2 JP 2018139607 A JP2018139607 A JP 2018139607A JP 2018139607 A JP2018139607 A JP 2018139607A JP 7056439 B2 JP7056439 B2 JP 7056439B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
absorption region
light
semiconductor substrate
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018139607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020017630A (ja
Inventor
俊介 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018139607A priority Critical patent/JP7056439B2/ja
Priority to PCT/JP2019/028788 priority patent/WO2020022313A1/ja
Publication of JP2020017630A publication Critical patent/JP2020017630A/ja
Priority to US17/156,206 priority patent/US20210173050A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7056439B2 publication Critical patent/JP7056439B2/ja
Priority to US18/400,436 priority patent/US20240230850A9/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

本開示は、光を検出する光検出素子、および、光検出素子を有するライダー装置に関する。
特許文献1には、光を車両の周囲に向けて照射し、照射した光が物体で反射した反射光を受光することにより、車両の周囲に存在する物体までの距離を測定するように構成されたライダー装置が記載されている。
特開2016-17904号公報
しかし、特許文献1に記載のライダー装置では、ライダー装置から近い物体までの距離を測定したときの測定精度が、ライダー装置から遠い物体までの距離を測定したときの測定精度よりも低くなってしまうことがあった。
本開示は、ライダー装置において測定精度を向上させることを目的とする。
本開示の一態様は、少なくとも1つの画素領域(521)と、第1吸収領域(512)と、第1排出電極(516)と、画素周辺領域(522)と、第2吸収領域(513)と、第2排出電極(503)とを備える光検出素子(311)である。
画素領域は、半導体基板(501)内に形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成される。
第1吸収領域は、画素領域内に形成され、画素領域で発生した電子および正孔の何れか一方を第1排出キャリアとして第1排出キャリアを吸収するように構成される。
第1排出電極は、半導体基板上に形成され、第1吸収領域内に吸収された第1排出キャリアを第1吸収領域から排出するように構成される。
画素周辺領域は、半導体基板内において画素領域に隣接するように形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成される。
第2吸収領域は、画素周辺領域内に形成され、画素周辺領域で発生した電子および正孔のうち第1排出キャリアと同じキャリアを第2排出キャリアとして第2排出キャリアを吸収するように構成される。
第2排出電極は、半導体基板上に形成され、第2吸収領域内に吸収された第2排出キャリアを第2吸収領域から排出するように構成される。
このように構成された本開示の光検出素子は、光が画素領域に入射することにより画素領域内で発生したキャリア(以下、必要キャリア)を第1排出電極から排出し、光が画素周辺領域に入射することにより画素周辺領域内で発生したキャリア(以下、不要キャリア)を第2排出電極から排出することができる。このため、本開示の光検出素子は、不要キャリアが第1排出電極から排出されるのを抑制することができる。すなわち、本開示の光検出素子は、第1排出電極から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれるのを抑制することができる。
なお、画素領域と画素周辺領域とに同時に光が入射した場合に、必要キャリアが第1排出電極に到達するまでに要する時間と、不要キャリアが第1排出電極に到達するまでに要する時間とが異なる。このため、第1排出電極から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれると、距離の測定精度が低下する。そして、ライダー装置では、ライダー装置から近い物体で反射した反射光を本開示の光検出素子で受光するときにおける反射光のスポットサイズは、ライダー装置から遠い物体で反射した反射光を本開示の光検出素子で受光するときにおける反射光のスポットサイズより大きくなる。このため、本開示の光検出素子では、ライダー装置から近い物体で反射した反射光を受光する場合に、光が画素周辺領域に入射して不要キャリアが発生し易くなる。
これに対し、本開示の光検出素子は、ライダー装置から近い物体で反射した反射光を受光した場合であっても、上述のように、第1排出電極から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれるのを抑制することができる。このため、本開示の光検出素子は、ライダー装置において測定精度を向上させることができる。
本開示の別の態様は、投光部(10)と、受光部(30)と、スキャン部(20)とを備えるライダー装置(1)である。投光部は、光を出力するように構成された光源を有する。受光部は、予め設定された方向から到来する光を受光するように構成された光検出素子を有する。スキャン部は、投光部から入射される光を反射する反射面を有し、反射面を予め設定された回転軸に対して回転させることにより、投光部から入射される光の出射方向を、回転軸の軸方向に直交する主走査方向に沿って変化させるとともに、走査範囲内に存在する被検物からの反射光を反射して、受光部に導くように構成される。
そして光検出素子は、少なくとも1つの画素領域と、第1吸収領域と、第1排出電極と、画素周辺領域と、第2吸収領域と、第2排出電極とを備える。
このように構成された本開示のライダー装置は、本開示の一態様の光検出素子を備えているため、本開示の光検出素子と同様の効果を得ることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
ライダー装置の斜視図である。 光検出モジュールの斜視図である。 フレームの一部を除いて示した光検出モジュールの正面図である。 筐体を除いて示したライダー装置の平面図である。 ミラーモジュールの構成を示す図である。 光源の構成を示す図である。 受光素子の構成を示す図である。 投光時の光の経路を示す図である。 受光時の光の経路を示す図である。 光源および受光素子の位置調整を説明する図である。 偏向ミラーから出射される光ビームの照射範囲を示す図である。 光源の発光領域と受光素子の受光領域との対応関係を示す図である。 第1実施形態のAPDアレイの平面図である。 APDの断面図である。 空乏層を示すAPDの断面図である。 第1実施形態の受光素子の平面図である。 第1実施形態の受光素子の断面図である。 第2実施形態のAPDアレイの平面図である。 第3実施形態のAPDアレイの平面図である。 第4実施形態のAPDアレイの平面図である。
(第1実施形態)
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態のライダー装置1は、車両に搭載して使用され、車両の周囲に存在する様々な物体の検出等に用いられる。ライダーは、LIDARとも表記される。LIDARは、Light Detection and Rangingの略である。
ライダー装置1は、図1に示すように、筐体100と光学窓200とを備える。
筐体100は、六面のうちの一面に開口部を有する直方体状に形成された樹脂製の箱体であり、後述する光検出モジュール2を収納する。
光学窓200は、筐体100の開口部を覆うように筐体100に固定される樹脂性の蓋体である。筐体100の内部に設置される光検出モジュール2から照射されるレーザ光は、光学窓200の内部を透過する。
以下、略長方形に形成されている上記の開口部の長手方向に沿った方向をX軸方向、開口部の短手方向に沿った方向をY軸方向、X軸方向およびY軸方向に直交する方向をZ軸方向とする。なお、X軸方向における左右およびY軸方向における上下は、筐体100の開口部側から見て定義する。また、Z軸方向における前後は、筐体100の開口部側を前、奥行き側を後と定義する。
光検出モジュール2は、図2、図3および図4に示すように、投光部10と、スキャン部20と、受光部30と、フレーム40とを備える。光検出モジュール2は、フレーム40を介して筐体100に組み付けられる。
スキャン部20は、ミラーモジュール21と、仕切板22と、モータ23とを備える。
ミラーモジュール21は、図5に示すように、一対の偏向ミラー211,212と、ミラーフレーム213とを備える。
一対の偏向ミラー211,212は、光を反射する反射面を有する平板状の部材である。ミラーフレーム213は、円板部213aと、被固定部213bとを備える。円板部213aは、円板状の部位であり、その円の中心がモータ23の回転軸に固定される。被固定部213bは、両面に偏向ミラー211,212が固定される板状の部位である。被固定部213bは、円板部213aの円形面上から、円板部213aの円形面に対して垂直に突出するようにして形成される。
偏向ミラー211,212および被固定部213bはそれぞれ、長手方向の幅が異なる二つの長方形を一体化した形状を有する。具体的には、二つの長方形を、短手方向に沿った中心軸を合わせて、その中心軸に沿って並べて一体化した形状を有する。以下、ミラーモジュール21において、偏向ミラー211,212および被固定部213bが一体化された部位のうち、長手方向の狭い長方形の部位を幅狭部、長手方向の広い長方形の部位を幅広部という。
ミラーフレーム213を介して一体化された一対の偏向ミラー211,212は、幅狭部よりも幅広部を下にした状態で、中心軸の位置が円板部213aの円の中心と一致するように、且つ、円板部213aの円形面上から、円板部213aの円形面に対して垂直に突出するようにして配置される。これにより、偏向ミラー211,212は、モータの駆動に従って、モータ23の回転軸を中心として回転することができる。また、偏向ミラー211,212の反射面は、モータ23の回転位置に関わらず、常に、モータ23の回転軸に対して平行となる。
仕切板22は、ミラーモジュール21の幅広部の長手方向の幅と同じ直径を有する円板状の部材である。仕切板22は、半円状の2つの部位に分割されている。そして、これら半円状の2つの部位は、ミラーモジュール21の幅狭部を両側から挟み込み、且つ、ミラーモジュール21の幅広部と幅狭部との段差部分に接触した状態で固定される。
以下、偏向ミラー211,212において、仕切板22より上側の部位(すなわち、幅狭部側の部位)を投光偏向部20a、仕切板22より下側の部位(すなわち、幅広部側の部位)を受光偏向部20bという。
投光部10は、図2~図4に示すように、一対の光源11,12と、一対の投光レンズ13,14と、投光折返ミラー15とを備える。
光源11,12は、同一の構成を有するため、ここでは、光源11の構成についてのみ説明する。光源11は、図6に示すように、複数の発光領域A1,A2を有した、いわゆるマルチストライプ半導体レーザである。発光領域A1,A2は、その配列方向を長手方向とした長方形状に形成されている。そして、発光領域A1,A2における配列方向に沿った領域幅Lは、発光領域A1と発光領域A2との間の領域間隔S以上となるように設定されている。各発光領域A1,A2からは、互いの光軸が平行な光ビームが照射される。
以下、投光偏向部20aにおいて、光源11,12からの光ビームが入射される点を反射点という。また、回転軸に直交し反射点を含む面を基準面という。
図2~図4に示すように、光源11は、反射点からX軸に沿って左側に離れた位置に、発光面を投光偏向部20aに向けた状態で配置される。光源12は、反射点から光源11に至る経路の中心付近の折返点からZ軸に沿って後側に離れた位置に、発光面をZ軸の前側に向けた状態で配置される。そして、光源11,12におけるY軸方向の位置に関して、光源11は基準面より低い位置に配置され、光源12は基準面より高い位置に配置される。また光源11,12は、発光領域A1,A2の配列方向がY軸方向と一致するように配置される。
投光レンズ13は、光源11の発光面に対向して配置される。同様に、投光レンズ14は、光源12の発光面に対向して配置される。光源11,12はそれぞれ、投光レンズ13,14の焦点付近に配置される。
投光折返ミラー15は、上記の折返点に配置されて、光源12から照射された光を反射して上記の反射点へ導く。投光折返ミラー15は、図8に示すように、光源11から照射されて反射点へ向かう光の経路を遮ることがないように、この経路より上側に配置される。また、光源11から反射点に至る光の経路と、光源12から投光折返ミラー15を介して反射点に至る光の経路とは、互いに同じ長さとなるように設定される。なお、光源11は、光軸が基準面に対して1~2°上向きに傾き、光源12は、光軸が基準面に対して1~2°下向きに傾くように設定される。つまり、光源11,12の光軸は、基準面に対して対称な方向を向く。この角度は、1~2°に限定されるものではなく、副走査方向への必要な光ビーム出射角度に応じて適宜設定される。
受光部30は、図2~図4に示すように、受光素子31と、受光レンズ32と、受光折返ミラー33とを備える。
受光素子31は、図7に示すように、アバランシェフォトダイオードアレイ311(以下、APDアレイ311)と、レンズアレイ312とを備える。APDは、Avalanche Photo Diodeの略である。APDアレイ311は、12個のアバランシェフォトダイオード(以下、APD)が一列に配置されている。レンズアレイ312は、APDアレイ311を構成する12個のAPDのそれぞれに対して対向配置された12個のレンズであり、受光素子31に入射した光を絞って各APDへ導く。
受光素子31は、図3および図9に示すように、受光面がY軸に沿った上側に向き、且つ、APDアレイ311におけるAPDの配列方向がX軸方向と一致するようにして、受光折返ミラー33の下部に配置される。図3では、各部の配置を見やすくするため、フレーム40の一部が省略されている。
受光折返ミラー33は、受光偏向部20bに対してX軸に沿って左側に配置される。そして受光折返ミラー33は、受光偏向部20bから受光レンズ32を介して入射する光が受光素子31に到達するようにするために、光の経路をY軸方向に沿った下側に略90°曲げる。
受光レンズ32は、受光偏向部20bと受光折返ミラー33との間に配置される。受光レンズ32は、受光素子31に入射する光ビームにおけるZ軸方向に沿った幅を、APDの素子幅程度となるように絞る。
フレーム40は、投光部10、スキャン部20および受光部30が有する各部品を一体に組み付けるための部材である。すなわち、投光部10、スキャン部20および受光部30が有する各部品は、これら部品間の位置関係が確定された状態で、筐体100内に組み付けられる。
フレーム40は、図2~図4に示すように、フレーム下部41と、フレーム側面部42と、フレーム背面部43と、仕切部44とを備える。
フレーム下部41には、その下側に、受光素子31が組み付けられた受光基板51と、スキャン部20が組み付けられたモータ基板52とが取り付けられる。このため、フレーム下部41には、受光折返ミラー33から受光素子31に至る光の経路となる部位と、スキャン部20のモータ23が配置される部位とに、孔が設けられている。
フレーム側面部42には、スキャン部20に対向する側の面を表面として、その表面に、円筒状のホルダ421が設置される。ホルダ421の表面側端(すなわち、X軸方向の右側端)には、その開口部を塞ぐように投光レンズ13が組み付けられる。また、フレーム側面部42の裏面には、光源11が組み付けられた発光基板53が取り付けられる。フレーム側面部42に発光基板53が取り付けられると、光源11はホルダ421の裏面側端(すなわち、X軸方向の左側端)に配置される。
フレーム背面部43には、フレーム側面部42と同様に、ホルダ431が設置される。ホルダ431の表面側端(すなわち、Z軸方向の前側端)には、投光レンズ14が組み付けられる。また、フレーム背面部43の裏面には、光源12が組み付けられた発光基板54が取り付けられる。フレーム背面部43に発光基板54が取り付けられると、光源12はホルダ431の裏面側端(すなわち、Z軸方向の後側端)に配置される。
仕切部44は、投光部10を構成する各部品が配置される空間と、受光部30を構成する各部品が配置される空間とを仕切る位置に設けられる。仕切部44には、投光折返ミラー15、受光折返ミラー33および受光レンズ32が組み付けられる。
なお、受光基板51および発光基板53,54は、それぞれネジ止めによりフレーム40に取り付けられる。ライダー装置1は、受光基板51および発光基板53,54の取付位置と角度とを調整することにより、受光素子31および光源11,12の取付位置と角度とを、それぞれ個別に、三次元的に微調整できるように構成されている。本実施形態では、ホルダ421,431はそれぞれ、フレーム側面部42およびフレーム背面部43と一体に設けられているが、発光基板53および発光基板54と一体に設けられてもよい。
図示しない制御部は、例えば、筐体100に組付けられる。制御部は、スキャン部20のミラーモジュール21の回転に同期して、光源11,12の発光タイミングを制御する。具体的には、制御部は、光源11からの光ビームが偏向ミラー211に入射され、光源12からの光ビームが偏向ミラー212に入射されるように制御する。
図8に示すように、光源11から照射された光は、投光レンズ13を介して投光偏向部20aの反射点Pに入射される。また、光源12から照射された光は、投光レンズ14を透過した後に、投光折返ミラー15で進行方向が略90°曲げられて投光偏向部20aの反射点Pに入射される。但し、光源11と光源12とでは、投光偏向部20aの異なる面が使用される。反射点Pに入射された光は、ミラーモジュール21の回転位置に応じた方向に向けて出射される。
図9に示すように、ミラーモジュール21の回転位置に応じた所定方向(すなわち、投光偏向部20aからの光の出射方向)に位置する被検物からの反射光は、受光偏向部20bで反射し、受光レンズ32および受光折返ミラー33を介して受光素子31で検出される。なお、被検物は、ライダー装置1の検出対象となる様々な物標である。
つまり、ライダー装置1では、X軸方向に沿った水平方向の走査(以下、主走査)は、ミラーモジュール21の回転によりメカ的に実現される。また、Y軸方向に沿った垂直方向の走査(以下、副走査)は、垂直方向に並ぶ4つのビームを出力する光源11,12と、上記4つのビームを受光するAPDアレイ311とにより電子的に実現される。
図8~図10に示すように、光源11,12は、投光偏向部20aの反射点Pまでの光路長が互いに等しくなり、且つ、反射点Pにて互いの光軸が交差するように配置される。また受光素子31は、受光レンズ32の焦点付近に配置される。
ここで、光源11の発光領域A1,A2に基づく光ビームをB11,B12とし、光源12の発光領域A1,A2に基づく光ビームをB21,B22とする。図11に示すように、投光偏向部20aの反射点Pから放射される光ビームにおいて、Y軸に沿った上側から下側に向かって順に、光ビームB11、光ビームB21、光ビームB12および光ビームB22が配置される。さらに、各光ビームB11,B21,B12,B22の間に隙間ができないように、光源11,12の位置が微調整される。また、図12に示すように、受光素子31のAPDアレイ311上において、各光ビームB11,B21,B12,B22が照射された被検物からの反射光(以下、受光ビーム)が、各APDのZ軸方向の中心に照射され、それぞれが異なる3素子ずつに照射されるように微調整される。
なお、投光偏向部20aの反射面は、ミラーモジュール21の回転軸に平行であるため、投光偏向部20aへの光の入射経路を含んだ垂直平面における反射面の傾斜角度は、ミラーモジュール21の回転位置によって変化しない。ここでの垂直平面とは、Y軸に沿った平面をいう。つまり、図11のグラフに示すように、投光偏向部20aから出射される光の主走査方向であるX軸方向への出射角度(すなわち、水平角度)によらず、副走査方向であるY軸方向への出射角度(すなわち、垂直角度)は一定となる。このため、二次元的に設定される走査範囲内に、光ビームが隙間なく照射される。
APDアレイ311は、図13に示すように、p型の半導体(本実施形態ではシリコン)からなる基板501の表面に12個のAPD502を一列に配列することで形成されている。なお、基板501は、i型半導体で形成されていてもよい。
APDアレイ311は、基板501の表面側において、12個のAPD502と、1個の不要キャリア排出用電極503と、2個のボンディングパッド504とを備える。
APD502は、図14に示すように、n+領域511、n領域512、n領域513、p+領域514、反射防止膜515および信号取出電極516を備える。
n+領域511は、基板501内における表面側に形成されたn型の領域である。n+領域511は、n領域512,513よりもn型不純物濃度が高い。
n領域512は、基板501の表面側において、n+領域511と接触し、且つ、n+領域511の周囲を取り囲むように形成されたn型の領域である。
n領域513は、基板501の表面側において、n領域512と接触しないように、且つ、n領域512の周囲を取り囲むように形成されたn型の領域である。
p+領域514は、基板501内における裏面側に形成されたp型の領域である。p+領域514は、基板501よりもp型不純物濃度が高い。
反射防止膜515は、例えば窒化ケイ素で形成され、n+領域511上に配置される膜である。反射防止膜515は、反射防止膜515に入射する光の表面反射を低減する。
信号取出電極516は、例えばAlまたはCuで形成された電極であり、n領域512上に配置されて、n領域512と電気的に接続される。信号取出電極516には、高電圧(例えば、300V)が印加される。
以下、基板501内において、n+領域511およびn領域512と、n+領域511およびn領域512の下側の領域とを画素領域521という。また、基板501内において、画素領域521以外の領域を画素周辺領域522という。
不要キャリア排出用電極503は、例えばAlまたはCuで形成された電極であり、n領域513上に配置されて、n領域513と電気的に接続される。
またAPDアレイ311は、基板501の裏面側において、例えばAlSiCuで形成された裏面電極505を備える。
図13に示すように、反射防止膜515は、矩形状に形成されている。さらに信号取出電極516は、枠状部531と、線状部532とを備える。枠状部531は、反射防止膜515を取り囲む矩形枠状に形成されている。線状部532は、12個のAPD502の配列方向Daに対して垂直な方向に沿って枠状部531から延びる直線状に形成されている。
不要キャリア排出用電極503は、一列に配列された12個の信号取出電極516と接触しないように、且つ、12個の信号取出電極516の周囲を取り囲むように形成されている。さらに不要キャリア排出用電極503は、12個の信号取出電極516のそれぞれを取り囲むために、互いに隣接する2個の枠状部531の間にも形成されている。
ボンディングパッド504は、例えばAlまたはCuで形成される。そして、2個のボンディングパッド504はそれぞれ、矩形状に形成されている基板501において、12個のAPD502の配列方向Daに沿った一端側の端部と他端側の端部とに配置されている。そして、2個のボンディングパッド504は、不要キャリア排出用電極503と電気的に接続される。
図15に示すように、画素領域521内において、n+領域511およびn領域512の直下に空乏層DL1が形成される。また、画素周辺領域522内において、n領域512とn領域513との間の領域の直下に空乏層DL2が形成される。
空乏層DL1における基板501の厚さ方向D1に沿った長さL1は、空乏層DL2におけるn領域512からn領域513へ向かう方向D2に沿った長さL2より短い。また、空乏層DL1内における厚さ方向D1の電界強度は、空乏層DL2における方向D2の電界強度より大きい。
このように構成されたAPD502では、図14に示すように、受光ビームBrが反射防止膜515を通過して画素領域521内に入射すると、画素領域521内で電子―正孔対が発生する。そして、矢印AL1で示すように、画素領域521内で発生した電子―正孔対のうち電子が、n領域512に吸収された後に信号取出電極516から排出される。
レンズアレイ312は、図16および図17に示すように、APD502の配列方向Daに沿って12個の凸レンズ551を一列に配列することで形成されている。凸レンズ551は、例えばガラスまたはシリコーン樹脂で形成される。図17に示すように、レンズアレイ312は、接着層313を介してAPDアレイ311に対し固定され、APD502を覆うように配置される。接着層313は、紫外線が照射されることで硬化する材料で形成されている。さらに接着層313は、凸レンズ551および反射防止膜515の透過率と略一致する透過率を有する材料で形成されている。図16に示すように、12個の凸レンズ551はそれぞれ、12個のAPD502の反射防止膜515と対向するように配置される。12個の凸レンズ551は、凸レンズ551に入射した光を絞って、対応するAPD502へ導く。
このように構成されたAPDアレイ311は、12個の画素領域521と、n領域512と、信号取出電極516と、画素周辺領域522と、n領域513と、不要キャリア排出用電極503とを備える。
画素領域521は、基板501内に形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させる。n領域512は、画素領域521内に形成され、画素領域521で発生した電子(以下、第1排出キャリア)を吸収する。信号取出電極516は、基板501上に形成され、n領域512内に吸収された第1排出キャリアをn領域512から排出する。
画素周辺領域522は、基板501内において画素領域521に隣接するように形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させる。n領域513は、画素周辺領域522内に形成され、画素周辺領域522で発生した電子(以下、第2排出キャリア)を吸収する。不要キャリア排出用電極503は、基板501上に形成され、n領域513内に吸収された第2排出キャリアをn領域513から排出する。
このようにAPDアレイ311は、光が画素領域521に入射することにより画素領域521内で発生したキャリア(以下、必要キャリア)を信号取出電極516から排出し、光が画素周辺領域522に入射することにより画素周辺領域522内で発生したキャリア(以下、不要キャリア)を不要キャリア排出用電極503から排出することができる。このため、APDアレイ311は、不要キャリアが信号取出電極516から排出されるのを抑制することができる。すなわち、APDアレイ311は、信号取出電極516から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれるのを抑制することができる。
なお、画素領域521と画素周辺領域522とに同時に光が入射した場合に、必要キャリアが信号取出電極516に到達するまでに要する時間と、不要キャリアが信号取出電極516に到達するまでに要する時間とが異なる。このため、信号取出電極516から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれると、距離の測定精度が低下する。そして、ライダー装置1では、図13に示すように、ライダー装置1から近い物体で反射した反射光をAPDアレイ311で受光するときにおける反射光SP1のスポットサイズは、ライダー装置1から遠い物体で反射した反射光をAPDアレイ311で受光するときにおける反射光SP2のスポットサイズより大きくなる。このため、APDアレイ311では、APDアレイ311から近い物体で反射した反射光を受光する場合に、光が画素周辺領域522に入射して不要キャリアが発生し易くなる。
これに対し、APDアレイ311は、ライダー装置1から近い物体で反射した反射光を受光した場合であっても、上述のように、信号取出電極516から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれるのを抑制することができる。このため、APDアレイ311は、ライダー装置1において測定精度を向上させることができる。
また、基板501はp型で形成されている。また、n領域512およびn領域513は、基板501の表面において、p型とは異なる導電型であるn型で形成されている。そして、画素領域521内に形成される空乏層DL1における基板501の厚さ方向D1に沿った長さL1は、n領域512とn領域513との間に形成される空乏層DL2におけるn領域512からn領域513へ向かう方向D2に沿った長さL2より短い。これにより、画素領域521内で発生した電子がn領域513へドリフトするのを抑制することができる。このため、APDアレイ311は、信号取出電極516から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれるのを更に抑制することができ、ライダー装置1において測定精度を更に向上させることができる。
また、空乏層DL1内における厚さ方向D1の電界強度は、空乏層DL2における方向D2の電界強度より大きい。これにより、画素領域521内で発生した電子がn領域513へドリフトするのを抑制することができる。このため、APDアレイ311は、信号取出電極516から出力される信号の中に、不要キャリアに起因した信号が含まれるのを更に抑制することができ、ライダー装置1において測定精度を更に向上させることができる。
またAPDアレイ311は、基板501上において画素領域521と対向するように配置される凸レンズ551を備える。これにより、凸レンズ551に入射した光を絞って画素領域521へ導くことができるため、APDアレイ311は、入射する光に対する実効開口率を増加させることができるとともに、画素周辺領域522への光の入射を抑制することができる。
また基板501は、矩形板状に形成され、APDアレイ311は、ボンディングパッド504を備える。ボンディングパッド504は、基板501上において基板501の長手方向に沿った両端に設置され、不要キャリア排出用電極503と電気的に接続される。これにより、APDアレイ311は、不要キャリア排出用電極503において基板501の長手方向に沿った電位の差が生じ難くすることができる。
またライダー装置1は、投光部10と、受光部30と、スキャン部20とを備える。
投光部10は、光を出力するように構成された光源11,12を有する。受光部30は、予め設定された方向から到来する光を受光するように構成されたAPDアレイ311を有する。スキャン部20は、投光部10から入射される光を反射する反射面を有し、反射面を予め設定された回転軸に対して回転させることにより、投光部10から入射される光の出射方向を、回転軸の軸方向に直交する主走査方向に沿って変化させるとともに、走査範囲内に存在する被検物からの反射光を反射して、受光部30に導く。
このようにライダー装置1は、APDアレイ311を備えているため、APDアレイ311と同様の効果を得ることができる。
以上説明した実施形態において、APDアレイ311は光検出素子に相当し、基板501は半導体基板に相当し、n領域512は第1吸収領域に相当し、信号取出電極516は第1排出電極に相当し、n領域513は第2吸収領域に相当し、不要キャリア排出用電極503は第2排出電極に相当する。なお、ここで説明したAPDについてはp基板上にnドープを行ってAPDを作成しているが、n基板上にpドープを行ってもよい。また、空乏層厚を厚くできるリーチスルー型のデバイス断面構造を前提に記載しているが、リーチスルー型に対して空乏層厚を厚くできないリバース型でも適用することができる。また、APDのみではなく、増倍効果を有さないフォトダイオード、増倍率が非常に高いシングルフォトンアバランシェダイオードに対しても適用することができる。
(第2実施形態)
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第2実施形態のライダー装置1は、APDアレイ311においてボンディングパッド504の個数が変更された点が第1実施形態と異なる。
第2実施形態のAPDアレイ311は、図18に示すように、3個のボンディングパッド504を備える。そして、3個のボンディングパッド504はそれぞれ、矩形状に形成されている基板501において、配列方向Daに沿った一端側の端部と、他端側の端部と、中央部とに配置されている。
このようにAPDアレイ311は、ボンディングパッド504が追加されることにより、不要キャリアを排出する性能を向上させることができる。
(第3実施形態)
以下に本開示の第3実施形態を図面とともに説明する。なお第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第3実施形態のライダー装置1は、APDアレイ311において、レンズアレイ312が省略された点と、ボンディングパッド504の個数が変更された点とが第1実施形態と異なる。
第3実施形態のAPDアレイ311は、図19に示すように、4個のボンディングパッド504を備える。そして、4個のボンディングパッド504はそれぞれ、矩形状に形成されている基板501における4つの隅部に配置されている。
このようにAPDアレイ311は、ボンディングパッド504が追加されることにより、不要キャリアを排出する性能を向上させることができる。
(第4実施形態)
以下に本開示の第4実施形態を図面とともに説明する。なお第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第4実施形態のライダー装置1は、図20に示すように、APDアレイ311において、不要キャリア排出用電極503の形状が変更された点が第1実施形態と異なる。
第4実施形態におけるAPDアレイ311の不要キャリア排出用電極503は、図19に示すように、一列に配列された12個の信号取出電極516と接触しないように、且つ、12個の信号取出電極516の周囲を取り囲むように形成されている。但し、不要キャリア排出用電極503は、互いに隣接する2個の枠状部531の間に形成されない。
このようにAPDアレイ311では、不要キャリア排出用電極503が、互いに隣接する2つの画素領域521の間に配置されていない。これにより、互いに隣接する2つの画素領域521の間の間隔を狭くすることができ、APDアレイ311は、APDアレイ311の大きさを小さくすることができる。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
[変形例1]
例えば上記実施形態では、基板501がp型で形成され、n領域512およびn領域513がn型で形成されている形態を示したが、基板501がn型またはi型で形成され、n領域512およびn領域513がp型で形成されるようにしてもよい。この場合において、信号取出電極516から排出されるキャリアは正孔である。
[変形例2]
また上記実施形態では、基板501がシリコンで形成されている形態を示したが、基板501の材料は半導体であればよくシリコンに限定されるものではない。基板501は、例えばInGaAsで形成されていてもよい。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…ライダー装置、10…投光部、20…スキャン部、30…受光部、311…APDアレイ、501…基板、503…不要キャリア排出用電極、512…n領域、513…n領域、516…信号取出電極、521…画素領域、522…画素周辺領域

Claims (7)

  1. 半導体基板(501)内に形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成された少なくとも1つの画素領域(521)と、
    前記画素領域内に形成され、前記画素領域で発生した前記電子および前記正孔の何れか一方を第1排出キャリアとして前記第1排出キャリアを吸収するように構成された第1吸収領域(512)と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第1吸収領域内に吸収された前記第1排出キャリアを前記第1吸収領域から排出するように構成された第1排出電極(516)と、
    前記半導体基板内において前記画素領域に隣接するように形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成された画素周辺領域(522)と、
    前記画素周辺領域内に形成され、前記画素周辺領域で発生した前記電子および前記正孔のうち前記第1排出キャリアと同じキャリアを第2排出キャリアとして前記第2排出キャリアを吸収するように構成された第2吸収領域(513)と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第2吸収領域内に吸収された前記第2排出キャリアを前記第2吸収領域から排出するように構成された第2排出電極(503)と
    備え、
    前記半導体基板は第1導電型で形成され、
    前記第1吸収領域および前記第2吸収領域は、前記半導体基板の表面において、前記第1導電型とは異なる導電型である第2導電型で形成され、
    前記画素領域内に形成される空乏層を第1空乏層とし、前記第1吸収領域と前記第2吸収領域との間に形成される空乏層を第2空乏層として、前記第1空乏層における前記半導体基板の厚さ方向に沿った長さは、前記第2空乏層における前記第1吸収領域から前記第2吸収領域へ向かう方向に沿った長さより短い光検出素子(311)。
  2. 半導体基板(501)内に形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成された少なくとも1つの画素領域(521)と、
    前記画素領域内に形成され、前記画素領域で発生した前記電子および前記正孔の何れか一方を第1排出キャリアとして前記第1排出キャリアを吸収するように構成された第1吸収領域(512)と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第1吸収領域内に吸収された前記第1排出キャリアを前記第1吸収領域から排出するように構成された第1排出電極(516)と、
    前記半導体基板内において前記画素領域に隣接するように形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成された画素周辺領域(522)と、
    前記画素周辺領域内に形成され、前記画素周辺領域で発生した前記電子および前記正孔のうち前記第1排出キャリアと同じキャリアを第2排出キャリアとして前記第2排出キャリアを吸収するように構成された第2吸収領域(513)と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第2吸収領域内に吸収された前記第2排出キャリアを前記第2吸収領域から排出するように構成された第2排出電極(503)と
    を備え、
    前記半導体基板は第1導電型で形成され、
    前記第1吸収領域および前記第2吸収領域は、前記半導体基板の表面において、前記第1導電型とは異なる導電型である第2導電型で形成され、
    前記画素領域内に形成される空乏層を第1空乏層とし、前記第1吸収領域と前記第2吸収領域との間に形成される空乏層を第2空乏層として、前記第1空乏層内における前記半導体基板の厚さ方向の電界強度は、前記第2空乏層における前記第1吸収領域から前記第2吸収領域へ向かう方向の電界強度より大きい光検出素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光検出素子であって、
    前記半導体基板上において前記画素領域と対向するように配置される凸レンズ(551)を備える光検出素子。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1項に記載の光検出素子であって、
    前記半導体基板は、矩形板状に形成され、
    前記半導体基板上において前記半導体基板の長手方向に沿った両端に設置され、前記第2排出電極と電気的に接続されるボンディングパッド(504)を備える光検出素子。
  5. 請求項1~請求項4の何れか1項に記載の光検出素子であって、
    前記第2排出電極は、互いに隣接する少なくとも2つの前記画素領域の間に配置されていない光検出素子。
  6. 光を出力するように構成された光源を有する投光部(10)と、
    予め設定された方向から到来する光を受光するように構成された光検出素子を有する受光部(30)と、
    前記投光部から入射される光を反射する反射面を有し、前記反射面を予め設定された回転軸に対して回転させることにより、前記投光部から入射される光の出射方向を、前記回転軸の軸方向に直交する主走査方向に沿って変化させるとともに、走査範囲内に存在する被検物からの反射光を反射して、前記受光部に導くように構成されたスキャン部(20)とを備え、
    前記光検出素子は、
    半導体基板内に形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成された少なくとも1つの画素領域と、
    前記画素領域内に形成され、前記画素領域で発生した前記電子および前記正孔の何れか一方を第1排出キャリアとして前記第1排出キャリアを吸収するように構成された第1吸収領域と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第1吸収領域内に吸収された前記第1排出キャリアを前記第1吸収領域から排出するように構成された第1排出電極と、
    前記半導体基板内において前記画素領域に隣接するように形成され、入射した光に応じて前記電子および前記正孔を内部に発生させるように構成された画素周辺領域と、
    前記画素周辺領域内に形成され、前記画素周辺領域で発生した前記電子および前記正孔のうち前記第1排出キャリアと同じキャリアを第2排出キャリアとして前記第2排出キャリアを吸収するように構成された第2吸収領域と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第2吸収領域内に吸収された前記第2排出キャリアを前記第2吸収領域から排出するように構成された第2排出電極と
    備え、
    前記半導体基板は第1導電型で形成され、
    前記第1吸収領域および前記第2吸収領域は、前記半導体基板の表面において、前記第1導電型とは異なる導電型である第2導電型で形成され、
    前記画素領域内に形成される空乏層を第1空乏層とし、前記第1吸収領域と前記第2吸収領域との間に形成される空乏層を第2空乏層として、前記第1空乏層における前記半導体基板の厚さ方向に沿った長さは、前記第2空乏層における前記第1吸収領域から前記第2吸収領域へ向かう方向に沿った長さより短いライダー装置(1)。
  7. 光を出力するように構成された光源を有する投光部(10)と、
    予め設定された方向から到来する光を受光するように構成された光検出素子を有する受光部(30)と、
    前記投光部から入射される光を反射する反射面を有し、前記反射面を予め設定された回転軸に対して回転させることにより、前記投光部から入射される光の出射方向を、前記回転軸の軸方向に直交する主走査方向に沿って変化させるとともに、走査範囲内に存在する被検物からの反射光を反射して、前記受光部に導くように構成されたスキャン部(20)とを備え、
    前記光検出素子は、
    半導体基板内に形成され、入射した光に応じて電子および正孔を内部に発生させるように構成された少なくとも1つの画素領域と、
    前記画素領域内に形成され、前記画素領域で発生した前記電子および前記正孔の何れか一方を第1排出キャリアとして前記第1排出キャリアを吸収するように構成された第1吸収領域と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第1吸収領域内に吸収された前記第1排出キャリアを前記第1吸収領域から排出するように構成された第1排出電極と、
    前記半導体基板内において前記画素領域に隣接するように形成され、入射した光に応じて前記電子および前記正孔を内部に発生させるように構成された画素周辺領域と、
    前記画素周辺領域内に形成され、前記画素周辺領域で発生した前記電子および前記正孔のうち前記第1排出キャリアと同じキャリアを第2排出キャリアとして前記第2排出キャリアを吸収するように構成された第2吸収領域と、
    前記半導体基板上に形成され、前記第2吸収領域内に吸収された前記第2排出キャリアを前記第2吸収領域から排出するように構成された第2排出電極と
    を備え、
    前記半導体基板は第1導電型で形成され、
    前記第1吸収領域および前記第2吸収領域は、前記半導体基板の表面において、前記第1導電型とは異なる導電型である第2導電型で形成され、
    前記画素領域内に形成される空乏層を第1空乏層とし、前記第1吸収領域と前記第2吸収領域との間に形成される空乏層を第2空乏層として、前記第1空乏層内における前記半導体基板の厚さ方向の電界強度は、前記第2空乏層における前記第1吸収領域から前記第2吸収領域へ向かう方向の電界強度より大きいライダー装置(1)。
JP2018139607A 2018-07-25 2018-07-25 光検出素子およびライダー装置 Active JP7056439B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139607A JP7056439B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 光検出素子およびライダー装置
PCT/JP2019/028788 WO2020022313A1 (ja) 2018-07-25 2019-07-23 光検出素子およびライダー装置
US17/156,206 US20210173050A1 (en) 2018-07-25 2021-01-22 Photodetection element and lidar device
US18/400,436 US20240230850A9 (en) 2018-07-25 2023-12-29 Photodetection element and lidar device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139607A JP7056439B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 光検出素子およびライダー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020017630A JP2020017630A (ja) 2020-01-30
JP7056439B2 true JP7056439B2 (ja) 2022-04-19

Family

ID=69580827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018139607A Active JP7056439B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 光検出素子およびライダー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7056439B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324248A (ja) 2006-05-31 2007-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP2008135800A (ja) 2005-11-14 2008-06-12 Matsushita Electric Works Ltd 光検出素子、光検出素子の制御方法、空間情報の検出装置
JP2010267720A (ja) 2009-05-13 2010-11-25 Denso Corp 受光デバイス及びその制御方法
JP2011097418A (ja) 2009-10-30 2011-05-12 Sony Corp 固体撮像装置、電子機器
JP2011247872A (ja) 2010-04-27 2011-12-08 Denso Corp 距離測定装置、距離測定方法、および距離測定プログラム
JP2012256782A (ja) 2011-06-10 2012-12-27 Toppan Printing Co Ltd カラー固体撮像素子およびそれに用いるカラーマイクロレンズの製造方法
JP2013012506A (ja) 2011-06-28 2013-01-17 Sony Corp 固体撮像素子の製造方法、固体撮像素子、電子機器の製造方法、および電子機器。
US20180180546A1 (en) 2016-12-22 2018-06-28 Quantum-Si Incorporated Integrated photodetector with direct binning pixel

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008135800A (ja) 2005-11-14 2008-06-12 Matsushita Electric Works Ltd 光検出素子、光検出素子の制御方法、空間情報の検出装置
JP2007324248A (ja) 2006-05-31 2007-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP2010267720A (ja) 2009-05-13 2010-11-25 Denso Corp 受光デバイス及びその制御方法
JP2011097418A (ja) 2009-10-30 2011-05-12 Sony Corp 固体撮像装置、電子機器
JP2011247872A (ja) 2010-04-27 2011-12-08 Denso Corp 距離測定装置、距離測定方法、および距離測定プログラム
JP2012256782A (ja) 2011-06-10 2012-12-27 Toppan Printing Co Ltd カラー固体撮像素子およびそれに用いるカラーマイクロレンズの製造方法
JP2013012506A (ja) 2011-06-28 2013-01-17 Sony Corp 固体撮像素子の製造方法、固体撮像素子、電子機器の製造方法、および電子機器。
US20180180546A1 (en) 2016-12-22 2018-06-28 Quantum-Si Incorporated Integrated photodetector with direct binning pixel

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020017630A (ja) 2020-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11802942B2 (en) LIDAR with co-aligned transmit and receive paths
JP6907956B2 (ja) ライダー装置
JP7043848B2 (ja) ライダー装置
CN111164449B (zh) 使用波导和孔径的激光雷达接收器
JP7087415B2 (ja) ライダー装置
US11867808B2 (en) Waveguide diffusers for LIDARs
JP2012154806A (ja) レーザレーダおよび受光装置
US20240230850A9 (en) Photodetection element and lidar device
US5479010A (en) Photoelectric encoder having a plane mirror disposed parallel to the optical axis of a concave mirror
WO2020250942A1 (ja) 測距装置
JP7070199B2 (ja) 光検出素子およびライダー装置
JPWO2020116078A1 (ja) レーザレーダ
JP7056439B2 (ja) 光検出素子およびライダー装置
CN111630408A (zh) 激光雷达装置
JP7035558B2 (ja) ライダー装置
JP7155526B2 (ja) ライダー装置
US20100078582A1 (en) Beam irradiation device and position sensing device
WO2022255146A1 (ja) 発光装置および測距装置
CN116908813B (zh) 光探测装置、光探测方法以及激光雷达器
WO2020250943A1 (ja) 測距装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220321

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7056439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151