JP7154022B2 - 電子機器ユニット及び電子機器装置 - Google Patents
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Description
以下、図1~3を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態に係る電子機器ユニット1は、ヒートシンク2と、発熱部品3,4と、第一熱伝導部5と、第二熱伝導部6と、を備える。
ヒートシンク2は、内部に冷却用の空気を流す筒状に形成されている。ヒートシンク2は、その軸方向(X軸方向)に直交する第一直交方向(Y軸方向)に向く第一部位11及び第二部位12を有する。第一部位11及び第二部位12は、第一直交方向において互いに間隔をあけて配列されている。また、ヒートシンク2は、その軸方向及び第一直交方向に直交する第二直交方向(Z軸方向)に向く第三部位13及び第四部位14を有する。第三部位13及び第四部位14は、第二直交方向において互いに間隔をあけて配列されている。第一部位11、第三部位13、第二部位12、第四部位14がこの順番でヒートシンク2の周方向に連なることで、筒状のヒートシンク2が構成される。
本体部21は、通電によって主に発熱する部分であり、所定の容積を有する塊である。本体部21は任意の形状に形成されてよいが、本実施形態では平面視長方形の板状に形成されている。本体部21の内部には、主な発熱源である半導体素子(不図示)が設けられる。半導体素子の電極は、リード22に接続される。
本体部21を外面領域15,16に配した状態において、発熱部品3,4のリード22は、本体部21から外面領域15,16に沿って延びる。リード22の先端部は、回路基板101に接続(図示例ではスルーホール接続)される。
ヒートシンク2と本体部21との間に絶縁シート24が介在することで、仮にヒートシンク2に対向する本体部21の表面に導電性を有する部位が露出していても、ヒートシンク2と本体部21との電気的な絶縁を確保することができる。また、ヒートシンク2とリード22との間にも絶縁シート24が介在することで、ヒートシンク2とリード22との電気的な絶縁も確保できる。
ヒートシンク2の軸方向における発熱部品3,4の位置は、第一外面領域15に配される第一発熱部品3と、第二外面領域16に配される第二発熱部品4との間で互いに異なっていてもよいが、本実施形態では、第一発熱部品3と第二発熱部品4との間で互いに一致する。
第一熱伝導部5は、ヒートシンク2の第一部位11から第三部位13に熱を伝えるように設けられる。すなわち、第一熱伝導部5は、ヒートシンク2の内部において第一部位11及び第三部位13に接続される。図2における符号31は、第一部位11に接続される第一熱伝導部5の接続領域を示している。
第一熱伝導部5は、少なくとも第一部位11及び第三部位13の各一部に接続されればよい。第一熱伝導部5は、第一部位11のうち第一部位11の厚さ方向において第一発熱部品3と重なる部分に接続されることがより好ましい。本実施形態の第一熱伝導部5は、軸方向におけるヒートシンク2の一端から他端まで延びて形成されている。すなわち、第一熱伝導部5は、ヒートシンク2の軸方向において第一部位11及び第三部位13の全体に接続されている。
第二熱伝導部6は、少なくとも第二部位12及び第四部位14の各一部に接続されればよい。第二熱伝導部6は、第二部位12のうち第二部位12の厚さ方向において第二発熱部品4と重なる部分に接続されることがより好ましい。本実施形態の第二熱伝導部6は、軸方向におけるヒートシンク2の一端から他端まで延びて形成されている(図3参照)。すなわち、第二熱伝導部6は、ヒートシンク2の軸方向において第二部位12及び第四部位14の全体に接続されている。
これら第二隙間34、第三隙間35には、第一隙間33と同様に、軸方向におけるヒートシンク2の一端から他端まで冷却用の空気を通すことができる。
電子部品103は、冷却用の空気が流れ出すヒートシンク2の流出口18側に隣り合わせて配される。電子部品103は、例えばチョークコイル等のように通電によって発熱する部品である。本実施形態において、電子部品103は、発熱部品3,4を接続した回路基板101に搭載されているが、これに限ることはない。
また、ヒートシンク2の第一、第二部位11,12に配された二つの発熱部品3,4の熱は、第一、第二熱伝導部5,6によってヒートシンク2の互いに異なる部位(第三部位13、第四部位14)に伝わる。これにより、二つの発熱部品3,4の熱を効率よくヒートシンク2に伝えることができる。
以上のことから、発熱部品3,4の冷却効率を高めることができる。
枠体41Bは、ヒートシンク2Bのうち主に外周側の部位を構成する筒状に形成されている。すなわち、枠体41Bは、ヒートシンク2Bの第一部位11B、第二部位12B、第三部位13B、第四部位14Bの各一部に対応するする第一板状部43B、第二板状部44B、第三板状部45B、第四板状部46Bを有する。例えば、枠体41Bが円筒状である場合、第一~第四板状部43B~46Bはそれぞれ湾曲した板状に形成されてよい。図示例の枠体41Bは矩形筒状であるため、第一~第四板状部43B~46Bはそれぞれ平板状に形成されている。
一対の第五板状部47Bは、第一直交方向(Y軸方向)に互いに間隔をあけて位置し、それぞれ枠体41Bの第一板状部43B、第二板状部44Bの内側に重ねて配される。各第五板状部47Bは、第二直交方向(Z軸方向)に延びている。これにより、一対の第五板状部47Bは、それぞれ第一板状部43B、第二板状部44Bと共にヒートシンク2Bの第一部位11B、第二部位12Bを構成する。
具体的に、一対の第六板状部48Bは、第二直交方向における各第五板状部47Bの一方の端部から第一直交方向において互いに逆向きに延びる。すなわち、各第六板状部48Bは、一方の第五板状部47Bから他方の第五板状部47Bに向けて延びる。ただし、各第六板状部48Bの延長方向の先端は、他方の第五板状部47Bに対して間隔をあけて位置する。このため、一対の第六板状部48Bは、ヒートシンク2Bの第三部位13B、第四部位14Bのうち内側の部位の一部を構成する。
図6における符号31は、第一部位11に接続される第一熱伝導部5の接続領域を示している。また、符号32は、第二部位12に接続される第二熱伝導部6の接続領域を示している。図6においては、第一熱伝導部5と第二熱伝導部6とが第一直交方向(Y軸方向)において互いに重ならないように位置しているが、これに限ることはない。
上記のように一の熱伝導部の大きさを他の熱伝導部よりも大きく形成することは、第三熱伝導部7Dに限らず、第一、第二、第四熱伝導部5,6,8Dであってもよい。
次に、図8を参照して本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態では、第一実施形態と同様の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
本実施形態の流出口縮小部53Eは、ヒートシンク2の内部のうち流出口18の近傍に設けられる。このため、流出口縮小部53Eは、ヒートシンク2内部において冷却用の空気が軸方向(X軸正方向)に流れる流路の断面積が、X軸正方向に向かうにしたがって小さくなるように形成される。図示例において、流出口縮小部53Eは、ヒートシンク2の第三部位13側に位置する流路の内面がX軸正方向においてZ軸負方向側に傾斜するように、かつ、第四部位14側に位置する流路の内面がX軸正方向においてZ軸正方向側に傾斜するように形成されている。
また、第二実施形態に係る電子機器ユニット1Eでは、ヒートシンク2の流入口17に設けられた流入口拡大部51Eによって、より多くの冷却用の空気をヒートシンク2の流入口17から内部に流入させることができる。このため、例えば図8に示すように、ヒートシンク2の流入口17側に他の電子部品105などの障害物が隣り合わせて配置されていても、より多くの冷却用の空気をヒートシンク2の内部に流入させて、発熱部品3,4を効率よく冷却することができる。
次に、図9,10を参照して本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態では、第一、第二実施形態と同様の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
流れ方向変更部54F,54Gは、ヒートシンク2の内部において軸方向(X軸正方向)に流れる冷却用の空気の流れ方向F2を、例えばX軸正方向に向かうにしたがってY軸方向に傾斜する方向に変更するように構成されてよい。
そして、図9に例示する流れ方向変更部54Fは、ヒートシンク2の第三部位13側に位置する流路の内面が、X軸正方向においてZ軸負方向側に傾斜するように形成されている。また、図10に例示する流れ方向変更部54Gは、ヒートシンク2の第四部位14側に位置する流路の内面が、X軸正方向においてZ軸正方向側に傾斜するように形成されている。このため、本実施形態の流れ方向変更部54F,54Gは、第三実施形態の流出口縮小部53Eと同様に、ヒートシンク2内部のうち流出口18の近傍において冷却用の空気が軸方向(X軸正方向)に流れる流路の断面積(流路断面積)が、X軸正方向に向かうにしたがって小さくなるように形成されている。
また、第三実施形態に係る電子機器ユニット1F,1Gでは、ヒートシンク2の流出口18に流れ方向変更部54F,54Gが設けられる。このため、流れ方向変更部54F,54Gによって流出口18から流れ出す冷却用の空気を、電子部品103の所望の部位(例えば電子部品103の基端部、先端部)に向けて流すことができる。すなわち、電子部品103の所望の部位を効率よく冷却することが可能となる。
また、仮に電子部品103が流出口18に対してヒートシンク2の軸方向に並んでいなくても、流れ方向変更部54F,54Gによって流出口18から流れ出す空気を電子部品103に向けて流すこともできる。したがって、ヒートシンク2に対する電子部品103の配置の自由度を向上しながら、電子部品103を効率よく冷却することもできる。
次に、図11~13を参照して本発明の第四実施形態について説明する。第四実施形態では、第一実施形態と同様の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
本実施形態において、第一熱伝導部5H及び第二熱伝導部6Hは、ヒートシンク2の流入口17側から流出口18側に向かうにしたがって、流入口17から流出口18まで冷却用の空気を流すヒートシンク2内の流路の断面積を小さくするように形成されている。本実施形態における「ヒートシンク2内の流路」は、第一熱伝導部5Hと第二熱伝導部6Hとの隙間33H(第一隙間33H)である。
ヒートシンク2の軸方向に直交する第二隙間34H、第三隙間35Hの断面積(流路断面積)は、流入口17から流出口18に向けて第二隙間34H、第三隙間35Hを通る冷却用の空気の流速が減速されないように、ヒートシンク2の軸方向において一定とするとよい。
そこで、本実施形態では、第二隙間34Hや第三隙間35Hの一部領域(特に流出口18側の領域)を埋めて、第二隙間34H、第三隙間35Hの流路断面積を一定とする挿入部材61H,62Hを、ヒートシンク2の内部に設けている。
また、第四実施形態に係る電子機器ユニット1Hでは、第一熱伝導部5H、第二熱伝導部6Hがヒートシンク2の流入口17側から流出口18側に向かうにしたがって、流入口17から流出口18まで冷却用の空気を流すヒートシンク2内の流路(第一隙間33H)の断面積を小さくするように形成されている。このため、流入口17側から流出口18側に向けてヒートシンク2内の流路(第一隙間33H)を通る冷却用の空気の流速を加速させることができる。これにより、発熱部品3,4が第一部位11や第二部位12においてヒートシンク2の軸方向に複数並んでいても、流入口17側に位置する発熱部品3,4だけではなく、流出口18側に位置する発熱部品3,4も効率よく冷却することができる。
2,2B ヒートシンク
3,4 発熱部品
5,5A,5B,5H 第一熱伝導部
6,6A,6B,6H 第二熱伝導部
11,11B 第一部位
12,12B 第二部位
13,13B 第三部位
14,14B 第四部位
15,16 外面領域
17 流入口
18 流出口
33H 第一隙間(流路)
51E 流入口拡大部
53E 流出口縮小部
54F,54G 流れ方向変更部
100,100E,100F,100G,100H 電子機器装置
103 電子部品
Claims (8)
- 内部に冷却用の空気を流す筒状に形成されたヒートシンクと、
前記ヒートシンクの軸方向に直交する第一直交方向に向く前記ヒートシンクの第一部位及び第二部位に対応する前記ヒートシンクの二つの外面領域にそれぞれ配された発熱部品と、を備え、
前記ヒートシンクの内部に、前記第一部位から前記軸方向及び前記第一直交方向に直交する第二直交方向に向く前記ヒートシンクの第三部位のみに熱を伝える第一熱伝導部と、前記第二部位から前記第二直交方向において前記第三部位と間隔をあけて位置する前記ヒートシンクの第四部位のみに熱を伝える第二熱伝導部と、を設けた電子機器ユニット。 - 前記第一部位から前記第三部位に至る前記第一熱伝導部の長手方向の中途部が、前記ヒートシンクの内周と間隔をあけて位置し、
前記第二部位から前記第四部位に至る前記第二熱伝導部の長手方向の中途部が、前記ヒートシンクの内周と間隔をあけて位置する請求項1に記載の電子機器ユニット。 - 前記第一熱伝導部及び前記第二熱伝導部の少なくとも一方が、前記ヒートシンクの軸方向において間隔をあけて複数配列されている請求項1又は請求項2に記載の電子機器ユニット。
- 前記第一熱伝導部及び前記第二熱伝導部の少なくとも一方は、前記冷却用の空気が流れ込む前記ヒートシンクの流入口側から前記冷却用の空気が流れ出す前記ヒートシンクの流出口側に向かうにしたがって、前記流入口から前記流出口まで前記冷却用の空気を流す前記ヒートシンク内の流路の断面積を小さくするように形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器ユニット。
- 前記冷却用の空気が流れ込む前記ヒートシンクの流入口に接続されることで前記ヒートシンクの内部に連なる筒状に形成され、前記軸方向において前記ヒートシンクから離れるにしたがって前記軸方向に直交する内部の断面積が大きくなる流入口拡大部を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器ユニット。
- 前記冷却用の空気が流れ出す前記ヒートシンクの流出口に設けられ、前記軸方向において前記ヒートシンクの流入口側から流出口側に向かうにしたがって、前記軸方向に直交する内部の断面積が小さくなる流出口縮小部を備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器ユニット。
- 前記冷却用の空気が流れ出す前記ヒートシンクの流出口に設けられ、前記流出口から流れ出す前記冷却用の空気の流れ方向を、前記ヒートシンクの内部における前記冷却用の空気の流れ方向から変更する流れ方向変更部を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子機器ユニット。
- 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子機器ユニットと、
前記冷却用の空気が流れ出す前記ヒートシンクの流出口側に隣り合わせて配される電子部品と、を備える電子機器装置。
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