JP7154004B2 - 照明制御装置、照明制御方法および照明制御プログラム - Google Patents

照明制御装置、照明制御方法および照明制御プログラム Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 アジアカンファレンス2017 開催日 平成29年8月18日
本発明の実施形態は、照明制御装置、照明制御方法および照明制御プログラムに関する。
従来、スタジオや舞台等では、複数の照明機器により照明演出がなされている。そして、各照明機器側に設定される制御アドレスを用いて、照明制御装置が各照明機器の照度や照明する光の色彩等を、調光卓を用いて遠隔制御する照明システムが導入されている。
このような照明システムでは、照明演出の変更が必要となる都度、各照明機器に対して照度や照明する光の色彩ごとに制御アドレスを設定し、照明制御装置と各照明機器との通信を制御する伝送装置に照明機器を接続し、照明制御装置が有する調光用フェーダ等の操作部と各照明機器に設定した制御アドレスとの対応を設定し、調光卓に登録するといったいわゆる仕込み作業が行われる。
このように、照明システムでは、照明演出が変更される都度、仕込み作業を行わなければならず、設定作業の負担が大きかった。
特開2014-120351号公報
本発明が解決しようとする課題は、設定作業の負担を軽減させることができる照明制御装置、照明制御方法および照明制御プログラムを提供することである。
実施形態に係る照明制御装置は、取得部と表示制御部とを具備する。取得部は、制御アドレスにより制御される複数の照明機器から、付与済みの制御アドレスを照明機器ごとに取得する。表示制御部は、取得した制御アドレスを視覚的に示すマップを表示部に表示させる。
本発明によれば、設定作業の負担を軽減させることができる照明制御装置、照明制御方法および照明制御プログラムを提供することができる。
図1は、実施形態に係る照明制御装置を有する照明システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る照明制御装置を有する照明システムが備える各装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、フェーダ管理テーブルに格納された情報の一例を示す図である。 図4は、アドレス管理テーブルに格納された情報の一例を示す図である。 図5は、レイアウト画面の一例を示す図である。 図6は、レイアウト画面の一例を示す図である。 図7は、制御アドレスマップの一例を示す図である。 図8は、制御アドレスマップの一例を示す図である。 図9は、制御アドレスを付与する付与処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、制御アドレスを表示させる表示処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、実施形態に係る照明制御装置、照明制御方法および照明制御プログラムを説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する照明制御装置、照明制御方法および照明制御プログラムは、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。例えば、以下の実施形態では、照明制御装置は、照明機器以外にも、任意の舞台装置の制御にも適用することができる。なお、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
以下に説明する実施形態に係る照明制御装置30は、取得部35-1と表示制御部35-4とを具備する。取得部35-1は、制御アドレスにより制御される複数の照明機器10(10-1~10-n)から、付与済みの制御アドレスを照明機器10(10-1~10-n)ごとに取得する。表示制御部35-4は、取得した制御アドレスを視覚的に示すマップを表示部33に表示させる。
以下に説明する実施形態に係る表示制御部35-4は、照明機器10(10-1~10-n)が有するチャンネル数に応じたサイズで制御アドレスを表示させる。
以下に説明する実施形態に係る表示制御部35-4は、取得した制御アドレスのうち重複した制御アドレスを重複しない制御アドレスとは異なる態様で表示させる。
以下に説明する実施形態に係る表示制御部35-4は、ユニバースごとに制御アドレスを表示させる。
以下に説明する実施形態に係る表示制御部35-4は、各照明機器10(10-1~10-n)が有するチャンネル数の合計をユニバースごとに表示させる。
以下に説明する実施形態に係る取得部35-1は、照明機器10(10-1~10-n)ごとに設定された制御アドレスを取得する。表示制御部35-4は、所定の条件に応じて各照明機器10(10-1~10-n)に対して設定された制御アドレスを更新して表示させる。
以下に説明する実施形態に係る照明制御装置30は、照明機器10(10-1~10-n)ごとに制御アドレスを付与する付与部35-2をさらに具備する。
以下に説明する実施形態に係る付与部35-2は、取得した制御アドレスとは異なるユニバースに制御アドレスを付与する。
[実施形態]
(照明システムの構成)
図1は、実施形態に係る照明制御装置を有する照明システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す照明システム1は、複数の照明機器10-1~10-n、複数の伝送装置20-1~20-n、照明制御装置30を有する。なお、照明システム1に接続される照明機器10および伝送装置20の種別や数などは任意に設定できる。また、照明機器10-1~10-nについて特に区別なく説明する場合には、照明機器10と記載する場合がある。同様に、伝送装置20-1~20-nについても、特に区別なく説明する場合には、伝送装置20と記載する場合がある。
照明システム1において、照明機器10は、DMX規格に従った通信プロトコルや、DMXを拡張したRDM(Remote Device Management)規格に沿った通信方式により、伝送装置20や照明制御装置30と双方向通信が可能であり、直接若しくは他の照明機器10を介して伝送装置20と接続される。例えば、図1に示す例では、照明機器10-1~10-3は、伝送装置20に対して直列に接続されている。また、照明機器10は、LED(Light Emitting Diodes)等の半導体発光素子を有し、制御信号に従って制御対象を変化させることで、スタジオや舞台等の照明演出を行う。
照明機器10には、照明機器10の種別やモードに応じて予め定められた1つまたは複数の制御アドレスが設定される。照明機器10は、設定された制御アドレスを用いた制御に従って、照度、照明する光の色彩、照明する向き等の制御対象を変更することができる。すなわち、照明機器10には、制御対象のそれぞれに対して異なる制御アドレスが設定されており、自装置に設定された制御アドレスを示す制御信号を受信した場合は、その制御アドレスが示す制御対象を、受信した制御信号に従って制御態様を変更する。なお、照明機器10の制御対象としては、赤、緑、青、シアン、白(R:Red, G:Green, B:Blue, C:Cyan, W:White)といった照明する光の色彩や、照度(Intensity)、照明する位置や照明機器10自体の位置を移動させる移動(Moving)等が採用される。
伝送装置20-1~20-nは、イーサネット(登録商標)等の有線または無線によるネットワークによって照明制御装置30と双方向通信が可能な態様で接続され、DMX規格やRDM規格に沿った通信方式により、照明機器10-1~10-nと双方向通信が可能な態様で接続された通信制御装置である。例えば、伝送装置20は、接続端子であるポートを有し、ポートを介して、1つまたは複数の照明機器10と接続される。
ここで、伝送装置20-1~20-nは、照明機器10を吊り下げるバトンと呼ばれる長尺の装置や、スタジオや舞台に固定された態様で利用されていてもよく、スタジオ内を移動可能な状態で利用されていてもよい。また、伝送装置20-1~20-nは、照明機器10を吊り下げるとともに、照明機器10と照明制御装置30との通信を中継することができるバトン装置であってもよい。
照明制御装置30は、双方向性を有する制御情報を照明機器10との間で通信可能な制御装置であり、一般に、調光卓や制御卓等と呼ばれる装置である。照明制御装置30は、ユーザ(例えば、照明制御装置30を操作するオペレータ)から照明機器10に対する操作指令を受け付けると、照明機器10-1~10-nに付与された制御アドレスを含む制御情報を生成し、伝送装置20-1~20-nに制御情報を送信する。この場合、伝送装置20-1~20-nは、制御情報をRDM規格に沿った制御信号(例えば、調光信号等)に変換し、制御アドレスが示す照明機器10に対して制御信号を出力する。これにより、照明機器10-1~10-nの制御が行われる。このように、照明制御装置30は、照明機器10-1~10-nに予め設定された制御アドレスを用いて、照明機器10-1~10-nを遠隔制御する。
(実施形態に係る照明制御装置30が実行する処理の概要)
従来の照明システムでは、照明機器の追加、変更、交換や、照明機器を別の位置に移動する場合や、制御アドレスを誤って設定してしまった場合は、照明機器に正しい制御アドレスを設定する作業や、照明機器に対する操作を受け付けるフェーダと制御アドレスとの対応付けのための作業を再度行わなくてはならない。一般に、照明機器には、工場出荷時には全て同一の制御アドレスが付与されていたり、前回使用時の制御アドレスが保存されたままになることで複数の照明機器に同一の制御アドレスが付与されていたりするため、そのままでは適切に制御を行うことができない場合がある。
そこで、実施形態に係る照明制御装置30は、各照明機器10を制御するための制御アドレスを新たに付与する処理を実行する。具体的には、照明制御装置30は、複数の照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数を照明機器10-1~10-nごとに取得する。ここで、照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数とは、照明機器10-1~10-nを遠隔制御するために照明機器10-1~10-nごとに設定される制御アドレスの総数をいう。
そして、照明制御装置30は、照明機器10-1~10-nに関する情報に応じた順序で照明機器10-1~10-nごとに制御アドレスを付与する。すなわち、照明制御装置30は、各照明機器10-1~10-nに関する情報に応じて制御アドレスを付与する順序を決定するとともに、決定した順序で各照明機器10-1~10-nに制御アドレスを付与する処理を実行する。例えば、照明制御装置30は、照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数に応じた順序で照明機器10-1~10-nごとに制御アドレスを付与してもよく、チャンネル数が少ない照明機器10-1~10-nから順に照明機器10-1~10-nごとに制御アドレスを付与してもよい。また、照明制御装置30は、照明機器10-1~10-nの種別に関する条件に応じて制御アドレスを付与してもよく、照明機器10-1~10-nの種別に応じて異なるユニバースに制御アドレスを付与してもよい。また、照明制御装置30は、各照明機器10-1~10-nが属するユニバースごとに照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数を取得し、当該ユニバースに属する照明機器10-1~10-nごと、あるいは1つまたは2つ以上のユニバースにまとめて制御アドレスを付与してもよい。
また、照明制御装置30は、連続するように各照明機器10-1~10-nに制御アドレスを付与してもよく、ユニバースごとに割り当て可能なチャンネルのうち所定のチャンネル以外のチャンネルに制御アドレスを付与するようにしてもよい。かかる場合、所定のチャンネルに対応する制御アドレスは照明システム1に接続されている照明機器10-1~10-nのうち、使用しない照明機器10-1~10-nに対応するように付与し、照明制御装置30は、0レベルの制御信号を発信する。
また、照明制御装置30が制御アドレスを付与するタイミングは、任意のタイミングが適用可能である。例えば、オペレータからの指示があった場合に、各照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数を取得し、取得したチャンネル数に基づく制御アドレスを、各照明機器10-1~10-nに対して付与してもよく、各照明機器10-1~10-nに設定済みの制御アドレスを、取得したチャンネル数に基づく制御アドレスに更新してもよい。また、設定済みの制御アドレスを更新する場合、全ての照明機器10-1~10-nについて制御アドレスを更新してもよく、オペレータが選択した1または複数の照明機器10-1~10-nについてのみ制御アドレスを更新してもよい。
このように、実施形態に係る照明制御装置30は、照明機器10に対して制御アドレスを新たに付与する処理を実行する。このため、オペレータは、照明機器10側で制御アドレスを手作業で設定せずとも、照明機器10を伝送装置20に接続し、照明制御装置30に制御アドレスの付与処理を実行させることで、照明機器10への制御アドレスの設定を行うことができる。言い換えれば、照明制御装置30は、照明機器10の追加、変更、交換や、照明機器10を別の位置に移動する場合、若しくは制御アドレスを誤って設定してしまった場合であっても、RDM規格に沿った通信方式により制御アドレスを設定し直すことができる。
また、実施形態に係る照明制御装置30は、各照明機器10を制御するための制御アドレスを表示させる処理を実行する。具体的には、照明制御装置30は、複数の照明機器10-1~10-nから、付与済みの制御アドレスを照明機器10-1~10-nごとに取得する。ここで、付与済みの制御アドレスとは、各照明機器10-1~10-nに予め設定済みの制御アドレスであってもよく、上記した制御アドレスの付与処理を実行することにより照明機器10-1~10-nごとに新たに付与された制御アドレスであってもよい。
そして、照明制御装置30は、オペレータからの指示があった場合に、取得した制御アドレスを示すマップを表示部に表示させる。
なお、表示部に表示される制御アドレスは、視覚的に示すマップとして示される。例えば、照明制御装置30は、チャンネル数に応じたサイズで制御アドレスを表示させてもよく、取得した制御アドレスのうち重複した制御アドレスを重複しない制御アドレスとは異なる態様で表示させてもよい。また、照明制御装置30は、ユニバースごとに制御アドレスを表示させてもよく、照明機器10-1~10-nのチャンネル数の合計をユニバースごとに表示させてもよい。さらに、照明制御装置30は、照明機器10-1~10-nごとに設定された制御アドレスを取得し、所定の条件に応じて各照明機器10-1~10-nに対して付与された制御アドレスを更新して表示させてもよい。
このように、実施形態に係る照明制御装置30は、取得した制御アドレスを表示させる処理を実行する。このため、オペレータは、照明制御装置30に視覚的に表示された制御アドレスを目視にて視認することで、制御アドレスの重複の有無の確認が容易となり、照明機器10への制御アドレスの設定作業の負担を軽減させることができる。
(実施形態に係る各装置の機能構成)
続いて、図2を用いて、実施形態に係る照明機器10、伝送装置20および照明制御装置30の機能構成の一例を説明する。図2は、実施形態に係る各装置の機能構成の一例を示すブロック図である。なお、以下の説明では、照明機器10-2~10-nは、照明機器10-1と同様の構成および機能を発揮するものとして、説明を省略する。また、伝送装置20-2~20-nは、伝送装置20-1と同様の構成および機能を発揮するものとして、説明を省略する。
まず、照明機器10-1の構成について説明する。実施形態に係る照明機器10-1は、記憶部11、制御部12、光源部13を有する。
記憶部11は、照明機器10-1が有する不揮発性のメモリであり、照明機器10-1の照明機器情報が登録される。ここで照明機器情報としては、例えば、製造会社名、機器型番、UID(Unique Identifier)、ユニバース、DMXアドレス、点灯時間、通電時間、質量、パーソナリティー設定、チャンネル数、スタートアドレスといった情報が含まれる。
ここで、製造会社名とは、照明機器10-1の製造会社名である。機器型番とは、製造会社によって定められた照明機器10-1の型番である。UIDとは、DMX規格で用いられる装置ごとに固有の番号であり、各照明機器10-1~10-nに予め付与される12桁の16進数で表される情報である。また、ユニバースとは、DMXのデータリンクを識別する情報である。DMXアドレスとは、DMXのデータリンク上におけるアドレス、すなわち、照明制御装置30が照明機器10-1を制御する際に用いる制御アドレスである。なお、DMXアドレスは、照度、照明の色彩、照明を移動させるムービング等、照明制御装置30が制御する照明機器10-1の制御対象ごとに記憶される。
また、点灯時間とは、照明機器10-1の光源を点灯させた時間の合計を示す情報である。また、通電時間とは、照明機器10-1に電力が供給された時間の合計を示す情報である。また、質量とは、照明機器10-1の質量を示す情報である。また、パーソナリティー設定とは、照明機器10-1の動作のモードを示す情報である。また、チャンネル数とは、照明機器10-1が使用する制御アドレスの数であり、照度や色彩等、制御可能な制御対象の数を示す情報である。また、スタートアドレスとは、照明機器10-1に設定される複数の制御アドレスのうち、値が最も小さい制御アドレスを示す情報である。
制御部12は、照明の制御を行う。例えば、伝送装置20-1は、照明制御装置30から照明機器10-1に設定された制御アドレスを示す制御情報を受信すると、受信した制御情報を制御信号に変換し、制御アドレスが示す照明機器10-1が接続されたポート22から制御信号を出力する。このような場合、照明機器10-1は、制御信号が示す制御アドレスが設定された制御対象を、制御信号が示す制御内容に従って変更する。照明機器10-1は、受信した制御信号が自装置に設定された制御アドレスを示すか示さないかに依らず、受信した制御信号を後方に接続された照明機器10-2へ転送する。すなわち、制御信号となる1つのパケットには、制御対象となる1つまたは複数の制御アドレスと、制御アドレスごとの調光度を示す数値とが格納される。
また、照明制御装置30は、照明機器10-1に制御アドレスを付与する場合は、照明機器10-1のUIDと、スタートアドレスの値とを対応付けた制御情報を出力する。このような場合、伝送装置20は、制御情報を制御信号に変換して照明機器10-1が接続されたポート22から変換後の制御信号を出力する。
制御部12は、自装置のUIDとスタートアドレスの値とを示す制御信号を受信すると、受信した制御信号が示すスタートアドレスの値を記憶部11に記憶させ、スタートアドレスからチャンネル数と同じ数の制御アドレスを、自装置の制御態様と対応付けて記憶部11に登録する。例えば、制御部12は、照明する光の色彩のうちRGB各色の強度と、照度とに対して合計4つの制御アドレスが設定可能である際に、スタートアドレス「1」を示す制御信号を受信した場合は、赤色(R)の強度に制御アドレス「1」を対応付け、緑色(G)の強度に制御アドレス「2」を対応付け、青色(B)の強度に制御アドレス「3」を対応付け、照度に制御アドレス「4」を対応付ける。
光源部13は、照明機器10-1が有する光源であり、制御部12の制御に従って、照度、照明する範囲、色彩等を制御可能なLED等の半導体発光素子により実現される。
次に、伝送装置20-1の構成について説明する。実施形態に係る伝送装置20-1は、通信部21と複数のポート22、23を有する。なお、図2に示す例では、2つのポート22、23を記載したが、伝送装置20-1は、任意の数のポートを有してよい。
通信部21は、照明制御装置30との間で情報の送受信を行う通信装置であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等の通信装置によって実現される。また、各ポート22、23は、それぞれを識別するためのポート番号が付与されたポートであり、例えば、RDM規格に従って照明機器10-1~10-4と信号を送受信するためのコネクタである。
通信部21は、照明制御装置30から制御情報を受信すると、受信した制御情報をRDM規格に沿った制御信号に変換し、受信した制御情報が示すユニバースの全てのポートから制御信号を出力する。すなわち、伝送装置20-1は、各ポートと、各ポートに接続された照明機器10に付与された制御アドレスのユニバースとを対応付けて記憶しており、受信した制御信号のユニバースと対応するポートに制御信号を伝達する。
ここで、通信部21は、各照明機器10の接続順序を取得するため、以下の処理を実行することができる。例えば、照明制御装置30は、接続順序を取得する場合は、照明機器情報の取得を指示する取得指示を各伝送装置20に出力する。このような場合、通信部21は、照明機器情報の読み出しを指示する読出信号を全てのポート22、23から出力する。なお、通信部21は、各照明機器10の接続順序を取得しなくてもよい。
一方、照明機器10-1が有する制御部12は、読出信号を受信すると、受信した読出信号を後方の照明機器10-2へ出力する前に、自装置の照明機器情報を出力したか否かを判定し、自装置の照明機器情報を出力していないと判定した場合は、読出信号を後方の照明機器10-2へ出力せずに、自装置の照明機器情報を通信部21へ送信する。一方、通信部21は、照明機器情報を受信すると、照明機器情報を受信したポートのポート番号と、自装置(例えば、伝送装置20-1)を識別する伝送装置番号とを対応付けて照明制御装置30へ送信するとともに、照明機器情報を受信したポートから読出信号を再度出力する。
また、制御部12は、読出信号を受信すると、受信した読出信号を後方の照明機器10-2へ出力する前に、自装置の照明機器情報を出力したか否かを判定し、自装置の照明機器情報を出力したと判定した場合は、受信した読出信号を後方の照明機器10-2へ出力し、照明機器10-2から照明機器情報を受信した場合は、受信した照明機器情報を通信部21へ送信する。このような処理を各照明機器10-1~10-nが実行することにより、照明制御装置30は、ポートに近い方から順に、各照明機器10-1~10-3の照明機器情報を取得することができる。
次に、照明制御装置30の構成について説明する。実施形態に係る照明制御装置30は、通信部31、記憶部32、表示部33、操作部34、制御部35を有する。通信部31は、伝送装置20を介して、照明機器10との間で情報の送受信を行い、例えば、NIC等の通信装置によって実現される。
記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置により実現されるものであり、フェーダ管理テーブル32-1、アドレス管理テーブル32-2を記憶する。
フェーダ管理テーブル32-1には、操作部34が有する複数のフェーダ34-1~34-nと制御アドレスとの対応が格納される。例えば、図3は、フェーダ管理テーブル32-1に格納された情報の一例を示す図である。図3に示す例では、フェーダ管理テーブル32-1には、各フェーダ34-1~34-nを識別するフェーダ番号と制御アドレスとが対応付けて登録されている。例えば、図3に示す例では、各フェーダ番号「F1」~「F6」に制御アドレス「11」~「16」が対応付けて登録されている。
なお、図3に示す例では、対応付けられたフェーダ番号と制御アドレスとに異なる値が設定されていたが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、1つのフェーダ番号に対して複数の制御アドレスを対応付けることにより、複数の制御アドレスに対して共通の制御信号を付与することもできる。
図2に戻り、アドレス管理テーブル32-2には、各照明機器10-1~10-nの照明機器情報と、各照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数とが対応付けて格納される。図4は、アドレス管理テーブル32-2に格納された情報の一例を示す図である。図4に示す例では、アドレス管理テーブル32-2には、識別情報、機器情報、伝送装置番号、設置位置、ポート番号、接続順序、スタートアドレス等の照明機器情報がチャンネル数とともに対応付けて登録されている。
ここで、アドレス管理テーブル32-2に登録された識別情報とは、照明機器10から取得した照明機器情報に含まれるUIDである。また、機器情報とは、照明機器情報から特定可能な照明機器10の情報であり、「ホリゾントライト」や「スポットライト」といった照明機器10の種別や、照明機器10の消費電力を示す情報が含まれる。また、伝送装置番号とは、照明機器情報が示す照明機器10が接続された伝送装置20を識別するための番号である。また、ポート番号とは、照明機器情報が示す照明機器10が直接または他の照明機器10を介して接続される伝送装置のポートに付与されたポート番号である。
また、接続順序とは、ポートから直列に接続された1つまたは複数の照明機器10のうち、ポートから何番目に接続された照明機器10であるかを示す情報である。また、チャンネル数とは、照明機器10が使用する制御アドレスの数であり、いわゆるスロット数である。また、スタートアドレスとは、照明機器10が使用する制御アドレスのうち、最も小さい値の制御アドレスである。すなわち、照明機器10は、スタートアドレスからアドレス数と同じ数の連番の制御アドレスを使用する。
例えば、図4に示す例では、識別情報「UID1」、機器情報「ホリゾントライト・・・」、伝送装置番号「S1」、設置位置「B1」、ポート番号「P1」、接続順序「1」、チャンネル数「5」およびスタートアドレス「1」が対応付けて登録されている。この情報は、識別情報「UID1」が示す照明機器が「ホリゾントライト」であり、伝送装置番号「S1」が示す伝送装置が有するポートのうち、ポート番号「P1」が示すポートから「1」番目に接続されており、スタートアドレス「1」から「5」つ分の制御アドレス、すなわち、制御アドレス「1」~「5」を使用する旨を示す。
また、図4に示す例では、識別情報「UID2」が伝送装置番号「S1」、設置位置「B1」、ポート番号「P1」、接続順序「2」、チャンネル数「4」およびスタートアドレス「6」が対応付けて登録されている。この情報は、識別情報「UID2」が示す照明機器が伝送装置番号「S1」が示す伝送装置が有するポートのうち、設置位置「B1」に設置された、ポート番号「P1」が示すポートから「2」番目、すなわち、識別情報「UID1」が示す照明機器の後方に接続されており、スタートアドレス「6」から「4」つ分の制御アドレス、すなわち、制御アドレス「6」~「9」を使用する旨を示す。
なお、各照明機器10-1~10-nに制御アドレスが付与されていない場合には、スタートアドレスの値は空欄となる。また、各照明機器10-1~10-nに前回付与された制御アドレスがそのまま残っている場合には、前回付与されたスタートアドレスの値がアドレス管理テーブル32-2に登録されることとなる。また、以下の説明では、伝送装置番号は「S1」、「S2」の順に若い(小さい)番号であるものとし、ポート番号は「P1」、「P2」の順に若い番号であるものとする。
図2に戻り説明を続ける。表示部33は、任意の情報を表示可能な表示装置であり、例えば、液晶モニタやタッチパネル等により実現される。なお、表示部33が表示する画面としては、照明制御装置30に接続された各照明機器10-1~10-nの設置位置、各照明機器10-1~10-nに設定された制御アドレス、各照明機器10-1~10-nに対する操作を受付けるフェーダ34-1~34-nの情報等が採用される。
操作部34は、各照明機器10-1~10-nに対する操作など、オペレータによる操作を受け付けるものであり、例えば、複数のフェーダ34-1~34-nを有する。各フェーダ34-1~34-nには、それぞれ個別のフェーダ番号が割り当てられており、例えば、各照明機器10-1~10-nの照度、色彩、照明する向き、動き等の操作を受け付けるスライダである。なお、操作部34はキーボードまたはマウス、タッチパネル等を利用して構成することもできる。例えば、照明制御装置30は、各照明機器10の照明機器情報や配置を模式的に示すアイコン等を表示し、利用者がいずれかの照明機器10やアイコンを選択した場合は、選択した照明機器情報やアイコンが示す照明機器10を制御するためのフェーダ34-1~34-nを表示部33の画面上に表示してもよい。
制御部35は、各照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数を取得し、取得したチャンネル数に応じた制御アドレスを照明機器10-1~10-nに関する情報に応じた順序で各照明機器10-1~10-nに付与する。例えば、図2に示す例では、制御部35は、取得部35-1、付与部35-2、設定部35-3、表示制御部35-4、操作制御部35-5を有する。
取得部35-1は、各照明機器10-1~10-nごとに、各照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数を取得する。例えば、取得部35-1は、オペレータによる指示に応じて、各伝送装置20に対し、取得指示を出力する。かかる場合、各伝送装置20は、各照明機器10-1~10-nに対して読出信号を出力し、受信したチャンネル数を、その照明機器情報を受付けたポートのポート番号とともに取得部35-1へ送信する。
このような場合、取得部35-1は、受信した照明機器情報が示す照明機器10の接続順序を特定し、特定した接続順序と、受信した照明機器情報と、受信したポート番号と、受信した照明機器情報の送信元となる伝送装置20の伝送装置番号とを関連付けてアドレス管理テーブル32-2に登録する。例えば、取得部35-1は、受信した照明機器情報の送信元となる伝送装置20の伝送装置番号と受信したポート番号との組ごとに、照明機器情報を受信した数を計数し、計数した数を接続順序として、アドレス管理テーブル32-2に登録する。
すなわち、取得部35-1は、照明機器情報を受信した順番に基づいて、各照明機器10-1~10-nが各伝送装置20のポートから何台目に接続された照明機器10であるかを示す値を接続順序として特定し、特定した接続順序を受信した照明機器情報と対応付けてアドレス管理テーブル32-2に登録する。例えば、取得部35-1は、照明機器10-1の照明機器情報を受信した後に、照明機器10-2の照明機器情報を受信した場合は、照明機器10-1の照明機器情報と接続順序「1」を対応付けて登録し、照明機器10-2の照明機器情報と接続順序「2」を対応付けて登録する。
付与部35-2は、取得部35-1が取得したチャンネル数に応じて、各照明機器10-1~10-nに割り当てる制御アドレスの付与を行う。より詳細には、付与部35-2は、各照明機器10-1~10-nが接続された伝送装置20、各照明機器10-1~10-nが直接または他の照明機器10を介して接続されたポート、または各照明機器10-1~10-nの接続順序、の少なくともいずれか1つに基づいて、各照明機器10-1~10-nに対し、各照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数に合わせて、連続する制御アドレスを設定する。
例えば、付与部35-2は、アドレス管理テーブル32-2を参照し、最も若い伝送装置番号「S1」と、最も若いポート番号「P1」と対応付けられた照明機器情報を特定し、特定した照明機器情報のうち、接続順序「1」が対応付けられた照明機器情報のスタートアドレスを「1」に更新する。続いて、付与部35-2は、特定した照明機器情報のうち、接続順序「2」が対応付けられた照明機器情報のスタートアドレスを、接続順序「1」が対応付けられた照明機器情報のチャンネル数とスタートアドレスとの合計値に更新し、特定した照明機器情報のうち、接続順序「3」が対応付けられた照明機器情報のスタートアドレスを、接続順序「2」が対応付けられた照明機器情報のチャンネル数とスタートアドレスとの合計値に更新する。すなわち、付与部35-2は、nを自然数としたときに、接続順序「n+1」が対応付けられた照明機器情報のスタートアドレスを、接続順序「n」が対応付けられた照明機器情報のチャンネル数とスタートアドレスとの合計値に更新する。
例えば、付与部35-2は、接続順序「1」が対応付けられた照明機器情報のスタートアドレスが「1」であり、接続順序「1」が対応付けられた照明機器情報のチャンネル数が「5」である場合は、接続順序「2」が対応付けられた照明機器情報のスタートアドレスを「6」に更新し、接続順序「2」が対応付けられた照明機器情報のチャンネル数が「4」である場合は、接続順序「3」が対応付けられた照明機器情報のスタートアドレスを「10」に更新する。そして、付与部35-2は、同様の処理を全ての伝送装置番号とポート番号との組について実行することで、各照明機器10-1~10-nが接続する伝送装置20の伝送装置番号と、各照明機器10-1~10-nが接続する伝送装置20のポート番号と、各照明機器10-1~10-nの接続順序との組み合わせが早い順に、連続する制御アドレスを、各照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数の分ずつ割り当てる。なお、このような処理が全ての伝送機器番号とポート番号との組に対して実行される結果、アドレス管理テーブル32-2には、図4に示すスタートアドレスが登録されることとなる。
設定部35-3は、各照明機器10-1~10-nに対して、制御アドレスを設定する。例えば、設定部35-3は、付与部35-2によって全ての照明機器情報に対し、スタートアドレスが付与された場合は、各照明機器情報の識別情報とスタートアドレスとを対応付けて伝送装置20に出力する。
このような処理の結果、各照明機器10-1~10-nは、自装置の識別情報と対応付けられたスタートアドレスから、チャンネル数分の制御アドレスを、各制御対象の制御アドレスとする。なお以下の説明では、各照明機器10-1~10-3には、図4に示すアドレス管理テーブル32-2に登録された情報のうち、識別情報「UID1」~「UID3」と対応付けられたスタートアドレスが送信されるものとする。
例えば、照明機器10-1には、色彩(RGBC)と照度(I)との5つの制御対象に制御アドレスが設定され、照明機器10-2には、色彩(RGB)と移動(M)との4つの制御対象に制御アドレスが設定され、照明機器10-3には、色彩(RGBW)と照度(I)と移動(M)との6つの制御対象に制御アドレスが設定されるものとする。
このような場合、例えば、照明機器10-1は、自装置の識別情報「UID1」とスタートアドレス「1」を対応付けて受信するので、スタートアドレス「1」から連続する「5」つの制御アドレス、すなわち制御アドレス「1」~「5」を各制御対象の制御アドレスとして設定する。また、例えば、照明機器10-2は、自装置の識別情報「UID2」とスタートアドレス「6」を対応付けて受信するので、スタートアドレス「6」から連続する「4」つの制御アドレス、すなわち制御アドレス「6」~「9」を各制御対象の制御アドレスとして使用する。また例えば、照明機器10-3は、自装置の識別情報「UID3」とスタートアドレス「10」を対応付けて受信するので、スタートアドレス「10」から連続する「6」つの制御アドレス、すなわち制御アドレス「10」~「15」を各制御対象の制御アドレスとして使用する。また、他の照明機器10-2、10-3も同様に、各制御対象に制御アドレスを設定することとなる。
図2に戻り、説明を続ける。表示制御部35-4は、表示部33の表示を制御する。例えば、表示制御部35-4は、操作部34が受け付けた操作内容に応じて表示部33の表示を切り替える。
ここで、表示部33における画面表示例について、図5~図8を用いて説明する。図5、図6は、レイアウト画面の一例を示す図である。
図5に示すレイアウト画面50は、「バトン」、「フロア」、「ホリ」とそれぞれ示された回路選択タブ51から「バトン」が選択された例を示している。照明制御装置30の記憶部32には、予めスタジオや舞台等における各回路が実際の配置を模擬したレイアウトでそれぞれ記憶されており、オペレータによる回路選択タブ51の選択に応じた回路レイアウトがレイアウト画面50として表示される。図5に示す例では、照明機器10-1~10-nの配置は図示されていないが、「RDM器具回収」タブ52を選択すると、照明制御装置30は、例えば図4に示すアドレス管理テーブル32-2を参照し、図6に示すように照明機器10-1~10-nが各バトンに対応するように配置されたレイアウト画面50が表示される。なお、「RDM器具回収」タブ52が選択されると、照明制御装置30は、前回のレイアウト画面50から新たに接続された照明機器10-1~10-nに関する情報のみを回収し、レイアウト画面50に追加して表示する一方、設置位置や種別が変更されたり取り外されたりした照明機器10-1~10-nに関する情報は回収しない。これに対し、「RDM器具新規回収」タブ53が選択されると、照明制御装置30は、前回のレイアウト画面50にかかわらず接続されている全ての照明機器10-1~10-nに関する情報を再度回収し、レイアウト画面50を更新する。
次に、制御アドレスマップの表示画面の例について説明する。図7、図8は、制御アドレスマップの一例を示す図である。操作部34が有する図示しない制御アドレス表示ボタンの操作を受け付けたことを契機として、表示制御部35-4は、レイアウト画面50上に制御アドレスマップ55を重ねて表示させる。
図7では、ユニバース選択タブ56の選択に応じて「A」、「B」、「C」、「G」の4つのユニバースがそれぞれ個別に制御可能な例について図示されており、図7では、ユニバース「A」が選択されている。また、図7では、ユニバース「A」に属する制御アドレスが付与されている照明機器10-1~10-nが制御アドレスマップ55として表示されている。
制御アドレスマップ55には、ユニバース「A」に属する合計512の制御アドレスに対応する矩形状のマス目として整列している。1つの制御アドレスに1つのマス目が対応しているため、照明機器10-1~10-nは、チャンネル数に応じたサイズで表示される。図7に示す例では、例えば制御アドレス001~006は照明機器10-1~10-nと対応付けられている一方、制御アドレス007~009には対応する照明機器10-1~10-nを有せず、未使用であることが示されている。さらに、制御アドレス176~187、268~270、388~395では、制御アドレスが重複、すなわち複数の照明機器10-1~10-nに対して同じ制御アドレスが付与されていることが示されている。このとき、重複した制御アドレスを重複しない制御アドレスとは異なる態様で表示させることにより、制御アドレスの重複がオペレータにより視認されやすくなる。ここで、「異なる態様」とは、オペレータによる視認が可能な態様であれば特に制限されないが、例えば表示色の変更によるものであってもよく、また明度の変更によるものであってもよい。
図8は、図7に示す制御アドレスマップ55を更新した画面例を示す図である。例えば、照明機器S60-1の制御アドレス184~195と重複する制御アドレス176~187が付与された照明機器S60-4は、制御アドレス136~147に更新されることにより制御アドレスの重複が解消されている。また、それぞれ1つの制御アドレス457、458、459のみを有する照明機器2k13-1、2k13-2、2k13-3が、未使用の制御アドレス007、008、009にそれぞれ更新され、さらに、他の重複する制御アドレスや未使用の制御アドレスについても、制御アドレスの付与が更新されることにより、連続する制御アドレス001~423が重複することなく各照明機器10-1~10-nに対して付与され、ユニバース「A」全体として連続した制御アドレスが付与されることとなる。
なお、図8では、同じユニバース「A」間での制御アドレスの更新について示したが、これに限らず、異なるユニバースに新たな制御アドレスを付与してもよい。また、図8では、ユニバース「A」全体で制御アドレスを更新したが、これに限らず、例えばオペレータが選択した、あるいは選択しない一部の照明機器10-1~10-nに対して新たな制御アドレスを付与してもよい。
図2に戻り、操作制御部35-5は、オペレータがフェーダ34-1~34-nを操作した場合、操作されたフェーダ34-1~34-nのフェーダ番号と対応する制御アドレスをフェーダ管理テーブル32-1から取得し、取得した制御アドレスを含む制御情報を出力することで、操作されたフェーダ34-1~34-nと対応する照明機器10の制御を行う。
例えば、操作制御部35-5は、フェーダ番号が「F1」であるフェーダ34-1をオペレータが操作した場合は、フェーダ番号が「F1」と対応付けられた制御アドレス「11」と操作内容とを含む制御情報を生成し、生成した制御情報を伝送装置20に出力する。かかる場合、制御アドレス「11」は、照明機器10-1が照明する光の色彩のうち、赤色と対応付けられた制御アドレスであるため、照明機器10-1は、オペレータの操作内容に従って、照明する赤色の光の強度を制御する。
なお、制御部35は、オペレータからの指示に従い、アドレス管理テーブル32-2に登録されたスタートアドレスを修正することで、各照明機器10-1~10-nに設定される制御アドレスを修正してもよい。例えば、設定部35-3は、オペレータからの指示に従って各照明機器10-1~10-nのスタートアドレスが修正された場合は、修正後のスタートアドレスとUIDとを対応付けて出力してもよい。
このように、照明制御装置30は、照明機器10のチャンネル数を取得し、照明機器10に関する情報に応じた順序で照明機器10ごとに制御アドレスを設定する。このため、例えば、照明制御装置30は、スタジオや舞台の照明レイアウト通りに、各照明機器10とフェーダ34-1~34-nを設定することができる。
上述した照明制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)、EEPROM、フラッシュメモリなどを有するコンピュータが、所定の記録媒体に登録された制御プログラムを読み取り、読み取った制御プログラムを実行することにより、実現されてもよい。
(実施形態に係る付与処理)
図9は、実施形態に係る照明制御装置30において、複数の照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数に応じて、制御アドレスを付与する付与処理の一例を示すフローチャートである。例えば、取得部35-1は、取得指示を出力し、複数の照明機器10-1~10-nが有するチャンネル数を照明機器10-1~10-nごとに取得する(ステップS101)。次に、付与部35-2は、照明機器10-1~10-nに関する情報に応じた順序で照明機器10-1~10-nごとに制御アドレスを付与する(ステップS102)。
(実施形態に係る表示処理)
図10は、実施形態に係る照明制御装置30において、取得した制御アドレスを視覚的に表示させる表示処理の一例を示すフローチャートである。例えば、取得部35-1は、取得指示を出力し、複数の照明機器10-1~10-nから付与済みの制御アドレスを照明機器10-1~10-nごとに取得する(ステップS201)。次に、表示制御部35-4は、取得した制御アドレスを視覚的に示すマップを表示させる(ステップS202)。
[実施形態の効果]
上述してきたように、実施形態に係る照明制御装置30は、取得部35-1と表示制御部35-4とを具備する。取得部35-1は、制御アドレスにより制御される複数の照明機器10(10-1~10-n)から、付与済みの制御アドレスを照明機器10(10-1~10-n)ごとに取得する。表示制御部35-4は、取得した制御アドレスを視覚的に示すマップを表示部33に表示させる。このため、実施形態に係る照明制御装置30によれば、設定作業の負担を軽減させることができる。
[変形例]
上記実施形態に係る照明制御装置30では、照明機器10はRDM規格に対応する機器として説明したが、RDM規格に非対応の機器(例えば、DMX規格に対応の機器やハロゲンランプ)を含んでもよい。
上記実施形態に係る照明制御装置30では、制御アドレスはアドレス管理テーブル32-2に基づいて付与されるとして説明したが、これに限らず、例えば、UIDとチャンネル数とに応じて制御アドレスを付与してもよく、設置位置に応じて制御アドレスを付与してもよい。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 照明システム
10-1~10-n 照明機器
11 記憶部
12 制御部
13 光源部
20-1~20-n 伝送装置
21、31 通信部
22、23 ポート
30 照明制御装置
32 記憶部
32-1 フェーダ管理テーブル
32-2 アドレス管理テーブル
33 表示部
34 操作部
34-1~34-n フェーダ
35 制御部
35-1 取得部
35-2 付与部
35-3 設定部
35-4 表示制御部
35-5 操作制御部

Claims (9)

  1. 照明機器に1つまたは複数設定される制御アドレスにより制御される複数の照明機器から、付与済みの制御アドレスを前記照明機器ごとに取得する取得部と;
    複数の矩形状のマス目が縦横に接する形で視覚的に示すユニバースごとの制御アドレス全体のマップをバトンの実際の配置を模擬したレイアウト画面上に重ねて表示部に表示するとともに、前記取得部で取得した付与済みの制御アドレスを前記マップに表示させる表示制御部と;
    を具備することを特徴とする照明制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記照明機器が有するチャンネル数に応じたサイズで前記制御アドレスを表示させることを特徴とする請求項1に記載の照明制御装置。
  3. 前記表示制御部は、前記複数の照明機器からそれぞれ取得した前記制御アドレスのうち、重複した制御アドレスを重複しない制御アドレスとは異なる態様で表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の照明制御装置。
  4. 前記表示制御部は、各照明機器が有するチャンネル数の合計をユニバースごとに表示させることを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の照明制御装置。
  5. 前記取得部は、前記照明機器ごとに設定された制御アドレスを取得し、
    前記表示制御部は、所定の条件に応じて各照明機器に対して設定された制御アドレスを更新して表示させることを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の照明制御装置。
  6. 前記照明機器ごとに前記制御アドレスを付与する付与部;
    をさらに具備することを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の照明制御装置。
  7. 前記付与部は、取得した前記制御アドレスとは異なるユニバースに制御アドレスを付与することを特徴とする請求項に記載の照明制御装置。
  8. 照明機器に1つまたは複数設定される制御アドレスにより制御される複数の照明機器から、付与済みの制御アドレスを取得する取得ステップと;
    取得した前記制御アドレスを、バトンの実際の配置を模擬したレイアウト画面上に重ねて表示された、複数の矩形状のマス目が縦横に接する形で視覚的に示すユニバースごとの制御アドレス全体のマップに表示させる表示ステップと;
    を含むことを特徴とする照明制御方法。
  9. コンピュータに、
    照明機器に1つまたは複数設定される制御アドレスにより制御される複数の照明機器から、付与済みの制御アドレスを取得する取得手順と;
    取得した前記制御アドレスを、バトンの実際の配置を模擬したレイアウト画面上に重ねて表示された、複数の矩形状のマス目が縦横に接する形で視覚的に示すユニバースごとの制御アドレス全体のマップに表示させる表示手順と;
    を実行させることを特徴とする照明制御プログラム。
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