JP7151521B2 - 平ミシン - Google Patents
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Description
図1に示すベッド4は、縫製台SBの上側に嵌装された略立方体状の部材であり、ベッド4の概ね平坦な上面4aには縫製時のワークを配置することができる。このベッド4の上面4aは縫製台SBの上面と概ね面一状に配置されている。そしてベッド4の上面4aの左側には、図2に示すように、針板4bと、すべり板4cとが概ね上面4aに沿うように配置されている。針板4bは、上方視で略矩形の平板部材であり、後述するミシン針7の対向位置に配置された針孔(図示省略)と、この針孔の周囲に配置された送り歯(図示省略)を備えている。また針板4bの右側には、すべり板4cが概ね面一となるように設けられている。またベッド4の内部には、図示しない糸切り部材や、下糸用の釜5などの各種部材が設置されている。下糸用の釜5は、下糸を巻きつけたボビンを有する略円筒状の部材であり、針板4bに隣接配置されたすべり板4cによって覆われた状態となっている。本実施例では、すべり板4cが、ベッド4の上面4aに対して左右方向にスライド移動可能(開閉可能)に取付けられており、図1及び図8を参照して、針板4bに隣接配置している閉じ状態から右側に向けてスライド移動可能となっている。そしてすべり板4cを右側にスライド移動させて開き状態とすることで、ベッド4の上面4aに下糸用の釜5が露出した状態となり、下糸の交換などの各種の作業を行うことができる。すなわち本実施例では、下糸用の釜5が、本発明の下糸用の部材に相当し、すべり板4cが、本発明の下糸用の部材を開閉可能な状態で覆う蓋部材に相当する。
また図1に示すヘッド6は、ベッド4の右上から起立して左方に張出す立方体状の部材であり、ミシン針7と、送り脚8を有している。ミシン針7は、ヘッド6の左下に上下動可能に取付けられており、ベッド4の針板4bの直上に配置されている。このミシン針7の先端側には、上糸を通すための針孔(図示省略)が設けられている。また送り脚8は、ベッド4上のワークを押え且つ後方に送り出す部材であり、ヘッド6の左下に昇降可能に取付けられている。この送り脚8は、図2及び図3に示すように上方視で概ねU字をなす板材で構成され、ミシン針7の右側と左側を囲むように配置される。そして送り脚8の中央には、ミシン針7の通過を許容する溝状の通し孔部8Hが設けられており、この通し孔部8Hを通じてミシン針7を昇降させて各ワークに刺し通すことが可能となっている。
図1~図3に示す位置決め機構10は、複数のワーク(W1,W2)を傾けて位置決めするための機構であり、ベッド4の上面4aに設置されている。この位置決め機構10は、ミシン本体(4,6)とは別体とされているとともに、ベース部材20と、支持部材30(調整部材50)と、ガイド部材40とを有している。そして本実施例の位置決め機構10では、支持部材30とガイド部材40とをベース部材20に取付けることができ、さらに支持部材30とガイド部材40の間に後述の収容部60が設けられている。
図2及び図4に示すベース部材20は、ベッド4の上面4aに設置された概ね矩形の平板部材であり、後述する切欠き部22と、複数種類の挿通孔24A,24Bとを有している(ベッドに対する設置手法は後述)。ここでベース部材20の前後の寸法は、ベッド4の縫製前領域FAと縫製後領域BAとを網羅する寸法に設定されており、ベース部材20の前縁20aと後縁20bは、ベッド4の上面4aから縫製台SB側に張り出している。またベース部材20の左右の寸法は、支持部材30とガイド部材40とを設置可能な寸法に設定されている。例えば本実施例では、ベース部材20の右縁(20c,20d)をミシン針7の近傍に配置した状態で、ベース部材20の左縁20eを、ベッド4の上面4aから縫製台SB側に張り出させておくことができる。なおベース部材20の厚み寸法は、ベッド4の上面4aに設置された状態において、ベッド4の針板4bと概ね面一となるように設定することが望ましい。
図1~図3に示す支持部材30は、ベッド4上の各ワーク(W1,W2)を傾けた状態で支持する部材であり、設置部位32と、傾斜部位34と、後述の調整部材50を有している。設置部位32は、上方視で概ね矩形をなす平板状の部材であり、ベース部材20の左側に設置することができる。この設置部位32の前後の寸法は、ベース部材20の前後の寸法と概ね一致し、ベッド4の縫製前領域FAと縫製後領域BAを網羅するように配置することができる。また設置部位32の左右の寸法はベース部材20よりも短尺であり、ベース部材20の切欠き部22からベース部材20の左縁20eに向けて張り出している。この設置部位32の右縁側と左縁側とには、図3に示す第一挿通孔24Aと一致する位置に第三挿通孔32Hが設けられている。そして本実施例では、ベース部材20の各第一挿通孔24Aと設置部位32の対応する各第三挿通孔32Hとにボルト材BMを挿通して縫製台SB側に締結しておく。こうすることで設置部位32が、ベース部材20の左側に重ねられた状態で設置され、さらにこの状態の支持部材30は、ミシン針7の左側に配置された状態となる。なお図2に示す設置部位32の左前側には、調整部材50締結用の挿通孔(符号省略)が設けられている。
また図1~図3に示す傾斜部位34は、上方視で概ね矩形の平板状の部材であり、各ワーク(W1,W2)を傾けた状態で支持することができる。この傾斜部位34の前後の寸法は、設置部位32の前後の寸法と概ね一致している。また傾斜部位34の左右の寸法は、各ワーク(W1,W2)を支持可能な寸法に設定されており、典型的には各ワーク(W1,W2)よりも大寸に設定できる。そして傾斜部位34は、複数のヒンジ部位36を介して設置部位32に対して起倒可能な状態で連結されている。ここで各ヒンジ部位36は、設置部位32の右縁と傾斜部位34の右縁とを連結する蝶番状の部位であり、図2に示すように前後方向に適宜の間隔をあけて設けられている。そして傾斜部位34は、各ヒンジ部位36を基点として、ベッド4の上面4aに設置された設置部位32に対して左方に向かう(ミシン針から離れる)につれて次第に上方に傾斜することができる。さらに本実施例では、後述の調整部材50にて、設置部位32(ベッド4の上面4a)に対する傾斜部位34の傾斜角度を調整することが可能となっている。
ここで図1及び図2に示す調整部材50は、設置部位32(ベッド4の上面4a)に対する傾斜部位34の傾斜角度を調整可能な部材であり、本体枠部52と、昇降部56とを有している。本体枠部52は、図5及び図6に示す上下に長尺な矩形の枠体であり、後述する昇降部56を昇降可能に保持することができる。この本体枠部52の下枠部分52aには、設置部位32の挿通孔と一致する位置に挿通孔(符号省略)が設けられている。そして本体枠部52と設置部位32の挿通孔同士にボルト材BMを挿通して締結することにより、調整部材50の本体枠部52が、設置部位32の左前側に起立した状態で設置される。また本体枠部52の上枠部分52bと下枠部分52aの間には、昇降機構53と、前後一対の支持柱54,55とが設けられている。昇降機構53は、後述する昇降部56を昇降させるためのネジ軸状の部材であり、上下方向を向いた状態で本体枠部52の前後中央に配置されている。この昇降機構53は、軸線回りに回転可能な状態で上枠部分52bに配設され、さらに上枠部分52bから突出した昇降機構53の上端にはハンドル状の操作部53aが取付けられている。そして操作部53aを持ち手として昇降機構53を回転又は逆回転させることにより、後述する昇降部56を昇降させることができる。また前後一対の支持柱54,55は、それぞれ上下方向を向いた円柱状の部材であり、上枠部分52bと下枠部分52aの間に固定されている。これら一対の支持柱54,55は、昇降機構53を挟んで前後対称に配置されている。
図1~図3に示すガイド部材40は、傾斜状態の各ワーク(W1,W2)の縁端(WE)を受止める部材であり、本体部分をなす底壁部42及び立壁部44と、ヒンジ板45と、複数の設置板46とを有している。ここでガイド部材40の本体部分は、図2及び図3を参照して、前後方向に延びる板材であるとともに、側面視で略L字状に形成されており、底壁部42と、立壁部44とを有している。底壁部42は、後述する使用位置においてベース部材20に概ね平行に配置される平板状の部位であり、立壁部44は、底壁部42の先端から上方に起立している平板状の部位である。そして底壁部42には、図2及び図8を参照して、右縁を略矩形に切欠くことで形成された逃がし凹部43が設けられている。この逃がし凹部43は、ベース部材20の切欠き部22と概ね一致する位置に形成されており、後述する退避位置においては、下糸用の釜5の上方に配置されることとなる。
そして図2及び図10を参照して、ガイド部材40は、送り脚8の後端8Eを基準として、前側ガイド部位40Aと、後側ガイド部位40Bとに区分けすることができる。前側ガイド部位40Aは、ベッド4の上面4aの縫製前領域FAに配置されている部位であり、ベース部材20の前縁20aから送り脚8の後端8Eまで直線的に延設されている。そして後述するように、前側ガイド部位40Aによって、ミシン針7を中心に回転しようとする縫製前のワーク部分を位置決めすることが可能となっている。また後側ガイド部位40Bは、ベッド4の上面4aの縫製後領域BAに配置されている部位であり、送り脚8の後端8Eからベース部材20の後縁20bまで直線的に延設されている。そして後側ガイド部位40Bによって、縫製後のワーク部分を位置決めすることが可能となっている。なお本実施例のガイド部材40は、前側ガイド部位40Aと後側ガイド部位40Bが一連(一体)となったロングガイドであり、各ワークの安定した送りが可能となっている。
本実施例のベース部材20では、図1及び図3を参照して、支持部材30とガイド部材40とが左右方向に適宜の間隔をあけて設置されており、これら両部材30,40の間には収容部60が設けられている。この収容部60は、支持部材30とガイド部材40とベース部材20とで囲まれた側面視で矩形の空間部であり、前後方向に連続的に形成されている。そしてこの収容部60には、図11に示すように一方のワークの縫い代部分に縫製された付属部材WXを必要に応じて配置しておくことが可能となっている。この種の付属部材WXとして、帯状の布材や、玉縁などの樹脂板を例示できる。
図1に示す検知部材70は、複数のワーク(W1,W2)の縫い終わり箇所がミシン針7に到達したことを検知する部位である。この種の検知部材70として、縫製糸(上糸又は下糸)のピッチ数を算出するミシン本体(4,6)の制御部や、各ワーク(W1,W2)の縫い終わり箇所を検知可能なセンサ部材を使用することが可能である。例えば本実施例では、検知部材70としてのセンサ部材を、ヘッド6の左側に設置して、縫い終わり箇所となる各ワーク(W1,W2)の前縁付近を検知可能に配置しておく。そして検知部材70の検知情報を図示しない制御部に伝達することで、ワークの縫製作業を適宜のタイミングで停止させることが可能となる。なお制御部によるミシン本体(4,6)の制御によって、縫い終わりのタイミングで各ワーク(W1,W2)の前縁側に返し縫いを施したり、糸切部材にて縫製糸を切断したりすることもできる。
図1に示す平ミシン2では、例えば図9のシートカバーSCの一部をなすワークを縫製することができ、図10に示す縫製例(1)では、第一ワークW1と第二ワークW2を縫製する場合を説明する。これら第一ワークW1と第二ワークW2は、いずれも略矩形の布材であり、図9に示す乗物用シートのシートカバーSCの天板メイン部S1を構成している。この天板メイン部S1は、シートカバーSCの概ね平坦な中央部分を構成する箇所であり、ワーク同士W1,W2は概ね平坦に配置されることとなる。そして平ミシン2による縫製の際には、第一ワークW1と第二ワークW2とを重ねてベッド4の上面4a側に配置しておく。この状態の各ワークW1,W2は、縫い代となる各右縁端WE側が前後方向に向けて概ね直線的に延びている。そしてこの種のワーク同士W1,W2の縫製作業では、各ワークW1,W2の縫い代部分を縫製する縫製線Y(上糸と下糸)が意図しない方向に曲がらないよう配慮する必要がある。例えばワーク同士W1,W2が位置決めされない場合には、ミシン針7を中心に各ワークW1,W2が回転するなどして縫製線Yが意図しない向きに曲がってしまうおそれがある。このため平ミシン2では、各ワークW1,W2を左右に傾けて位置決めするのであるが、この種の構成では、ミシン本体(4,6)や作業者に過度の負担をかけることは極力回避すべきである。
図11に示す縫製例(2)では、第一ワークW1と第二ワークW2を縫製する場合を説明するが、この第一ワークW1の縫い代となる右縁側には帯状の付属部材WXが取付けられている。この付属部材WXは、各ワークW1,W2をシートカバーとして用いる場合、各ワークW1,W2の縫い代をシート内に引き込むために用いられるものであり、第一ワークW1の右縁に沿って前後方向に延びている。このような場合には、第一ワークW1を下にして第二ワークW2に重ね、さらに支持部材30とガイド部材40の間に設けられた収容部60に付属部材WXを配置しておく。こうすることで第一ワークW1と第二ワークW2を、付属部材WXに極力邪魔されることなく縫製していくことが可能となる。
図12に示す縫製例(3)では、第三ワークW3と第四ワークW4を縫製する場合を説明する。これら第三ワークW3と第四ワークW4は、上下に長尺な長方形状の布材であり、図9に示す乗物用シートのシートカバーSCの天板サイド部S2を構成している。この天板サイド部S2は、シート幅方向における天板メイン部の側方部分を構成する箇所であり、各ワークW3,W4同士は前方に向けて凸の立体形状をなして配置されることとなる。そして第三ワークW3と第四ワークW4は互いに異形とされているとともに、各ワークW3,W4の縫い代の下側は円弧形状をなしている。このような異形のワーク同士W3,W4を縫製する場合には、ワークの縫い代同士を適切に位置合わせするため、各ワークW3,W4を支持部材30の左右方向に適宜動かしつつガイド部材40に当接させておく必要がある。このような場合には、設置部位32に対する傾斜部位34の傾斜角度を大きくすることで、傾斜部位34と各ワークW3,W4との間に生ずる摩擦を小さくすることが望ましい。
ここでベース部材の構成は、上述の構成のほか、各種の構成をとり得る。例えば図13及び図14に示す変形例1のベース部材20Aでは、ベース部材20Aの第一挿通孔25Aが左右方向に長尺とされた長孔状となっている点が実施例と異なっている。そして本変形例では、ベース部材20Aに対する支持部材30の設置位置を、ミシン本体の構成やワークの付属部材の寸法に応じて調整することができる。例えば付属部材の左右の寸法が大きい場合には、第一挿通孔25Aの左側に支持部材30をボルト材BMで締結して設置しておく。こうすることで支持部材30とガイド部材40の間に形成された収容部60の左右の寸法を大きくとることができる。また逆に付属部材の左右の寸法が小さい場合には、第一挿通孔25Aの右側に支持部材30を設置して収容部60の左右の寸法を小さくする。このように本変形例では、ベース部材20Aに対する支持部材30とガイド部材40の配置関係をワークに応じて変更することで、幅広い種類のワークの縫製にスムーズに対応することが可能となる。
また図15及び図16に示す変形例2のベース部材20Bでは、支持部材30を左右方向にスライド移動させることができる。このベース部材20Bには、前後一対のガイド溝26が設けられており、各ガイド溝26は左右方向に直線的に延びている。また各ガイド溝26は、図16に示すように開口から底面側に向かうにつれて次第に幅広となり、さらにガイド溝26の底面側には、ボルト材BMを締結可能な複数のネジ孔(図示省略)が左右に適宜の間隔で設けられている。また支持部材30の設置部位32の下面には、左右方向に長尺な板状のスライド板28が固定されている。このスライド板28は、ガイド溝26の開口側の寸法よりも大寸とされて、ガイド溝26の底面側に摺動可能に嵌挿されている。そして設置部位32とスライド板28には、ボルト材BMを挿通可能な挿通孔(図示省略)が適宜の位置に設けられている。本変形例では、ガイド溝26に沿ってスライド板28をスライドさせることで、ベース部材20Bに対して支持部材30を左右方向にスライド移動させることができる。そして支持部材30を適所に配置したのち、ボルト材BMを、スライド板28の挿通孔を通じてガイド溝26の適宜のネジ孔に締結することで、支持部材30を位置決めしておくことができる。このように本変形例においても、支持部材30が、左右にスライド移動することにより、ガイド部材40との配置関係をワークに応じて変更することができる。なお本変形例においても、支持部材30と同様に、ガイド部材40を左右方向にスライド移動可能な構成とすることも可能である。
また調整部材の構成も、上述の構成のほか、各種の構成をとり得る。例えば図17及び図18に示す変形例3の調整部材50Aは、傾斜部位34に取り付けられている支持脚51Aと、設置部位32上に固定されている調整枠部53Aとを有している。支持脚51Aは、傾斜部位34の裏側に傾倒可能な状態で取り付けられている板状又は棒状の部材であり、支持脚51Aの下縁には、左右方向に突出する棒状の係止バー52Aが設けられている。また調整枠部53Aは、ベース部材20上に設置された枠状の部材であり、左右方向に長尺な矩形に形成されている。この調整枠部53Aの下側の内壁には、複数の係止凹部54Aが左右に適宜の間隔で設けられており、各係止凹部54Aに、支持脚51Aの係止バー52Aを嵌め込んで保持することが可能である。
SBH 縫製台の締結孔
2 平ミシン
4 ベッド(本発明のミシン本体)
4a ベッドの上面
FA 縫製前領域
BA 縫製後領域
4b 針板
4c すべり板(本発明の蓋部材)
5 下糸用の釜(本発明の下糸用の部材)
6 ヘッド(本発明のミシン本体)
7 ミシン針
8 送り脚
8E 送り脚の後端(本発明の送り脚の送り出し側の端部)
8H 通し孔部
10 位置決め機構
20 ベース部材
20a 前縁
20b 後縁
20c 前右縁部
20d 後右縁部
20e 左縁
22 切欠き部
24A 第一挿通孔
24B 第二挿通孔
30 支持部材
32 設置部位
32H 第三挿通孔
34 傾斜部位
36 ヒンジ部位
40 ガイド部材
40A 前側ガイド部位
40B 後側ガイド部位
42 底壁部
43 逃がし凹部
44 立壁部
45 ヒンジ板
46 設置板
46H 第四挿通孔
50 調整部材
52 本体枠部
52a 下枠部分
52b 上枠部分
53 昇降機構
53a 操作部
54,55 支持柱
56 昇降部
H1 ネジ孔
H2,H3 貫通孔
57 アーム部位
57a 軸受け部
A 軸
58 車輪
60 収容部
70 検知部材
BM ボルト材
N ナット
20A 変形例1のベース部材
25A 変形例1の第一挿通孔
20B 変形例2のベース部材
26 ガイド溝
28 スライド板
50A 変形例3の調整部材
51A 支持脚
52A 係止バー
53A 調整枠部
54A 係止凹部
SC シートカバー
S1 天板メイン部
S2 天板サイド部
W1 第一ワーク
W2 第二ワーク
W3 第三ワーク
W4 第四ワーク
WE 各ワークの右縁端(本発明の各ワークの縁端)
WX 付属部材
Y 縫製線
Claims (7)
- ミシン本体をなすベッド及びヘッドを備え、前記ベッドの上面に配置された複数のワークを、所定の方向に送りつつ前記ヘッドのミシン針で縫製する平ミシンにおいて、
前記ミシン本体とは別体の位置決め機構が前記ベッドの上面に設置され、前記位置決め機構は、ワークの送り方向と直交する方向で見て、前記ミシン針の一側に配置された支持部材と、前記一側とは反対の前記ミシン針の他側に配置されたガイド部材とを有し、
前記支持部材は、前記ベッドの上面に対して前記ミシン針から離れるに従って次第に上方に傾斜可能な傾斜部位を有し、傾斜した前記傾斜部位上に前記複数のワークを配置した状態において、各ワークの縁端が前記ガイド部材に当接して位置決めされる構成とされており、
前記支持部材は、前記ベッドの上面に対する前記傾斜部位の傾斜角度を調整可能な調整部材を有している平ミシン。 - 前記支持部材と前記ガイド部材との間には、ワークの付属部材を配置可能な収容部が設けられている請求項1に記載の平ミシン。
- 前記ヘッドは、前記複数のワークを所定の方向に向けて送り出す送り脚を有し、前記ミシン針が、前記送り脚の通し孔部を通じて前記各ワークに刺し通される構成であり、
前記ベッドの上面を、前記送り脚の送り出し側の端部を基準として、縫製前のワーク部分が配置される縫製前領域と、縫製後のワーク部分が配置される縫製後領域とに区分けした場合、前記ガイド部材は、前記縫製前のワーク部分に当接するように前記縫製前領域に配置された前側ガイド部位を有している請求項1又は2に記載の平ミシン。 - 前記ガイド部材は、前記縫製後のワーク部分に当接するように前記縫製後領域に配置された後側ガイド部位を有している請求項3に記載の平ミシン。
- 前記各ワークの縫い終わり箇所が前記ミシン針に到達したことを検知する検知部材が設けられている請求項1~4のいずれか一項に記載の平ミシン。
- 前記ベッドは、下糸用の部材を開閉可能な状態で覆う蓋部材を有し、前記蓋部材を開くことで前記下糸用の部材が前記ベッドの上面に露出する構成であり、
前記ガイド部材は、露出状態の前記下糸用の部材から離れる方向に移動可能な状態で前記ベッドの上面に設置されている請求項1~5のいずれか一項に記載の平ミシン。 - 前記位置決め機構は、前記ベッドの上面に設置可能なベース部材を有し、前記ベース部材には、前記支持部材と前記ガイド部材とが取付けられて一体化されている請求項1~6のいずれか一項に記載の平ミシン。
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