JP7151102B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

この技術は、異物除去処理を実行するソレノイドバルブを備える車両用駆動装置に関する。
例えば自動変速機、ハイブリッド駆動装置等の車両用駆動装置にあっては、クラッチやブレーキ等の係合状態を油圧制御により行っており、油圧の大きさを電子制御するためのリニアソレノイドバルブを備えている。このリニアソレノイドバルブのバルブ部分において、バルブ孔とスプールとの間に微小な異物が溜まるとスプールの移動を妨げ、油圧制御の精度が悪くなる虞があるため、周期的な駆動信号を印加して(スパイク制御を実行して)スプールを移動駆動する異物除去制御を実行しておき、異物の蓄積によりスプールの移動が妨げられてしまう前に異物の除去を行っておくものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004-183715号公報
ところで、一般にリニアソレノイドバルブには、スプリングの付勢力とソレノイドの押圧力との対向状態だけで制御すると油温変化等に対応した出力油圧のコントロールが難しいため、出力ポートから出力する油圧がフィードバックされるフィードバック油室を設け、スプールに出力油圧が作用するように構成されている。上述したような異物除去制御にあっては、スプールとバルブ孔とのバルブクリアランス(以下、単に「クリアランス」という)にあって、入力ポートと出力ポートとの間の異物は除去されるものの、フィードバック油室と入力ポートとの間の異物を除去する性能としては低いことが実験的に確かめられている。
そこで、フィードバック油室と入力ポートとの間にある異物の除去性能を向上することが可能な車両用駆動装置を提供することを目的とするものである。
本車両用駆動装置は、
軸方向に移動可能なスプールと、前記スプールを軸方向の一方に付勢する付勢部材と、油圧が入力される入力ポートと、前記入力ポートと連通した際に油圧を出力する出力ポートと、前記出力ポートに連通し、前記出力ポートから出力された油圧を前記スプールに対して前記軸方向の一方に作用させるフィードバック油室と、前記スプールを前記軸方向の他方電気的に駆動可能なソレノイド部と、を有し、前記スプールが前記入力ポートと前記出力ポートとを遮断可能な移動範囲である遮断移動範囲と、前記スプールが前記入力ポートと前記出力ポートとを連通可能な移動範囲である連通移動範囲とに、前記スプールが移動可能なソレノイドバルブと、
前記ソレノイドバルブを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記スプールを駆動する駆動信号を前記ソレノイド部に周期的に出力する異物除去制御を実行する際、前記スプールを前記遮断移動範囲で移動させるように設定した油圧指令値及び出力時間の前記駆動信号を周期的に前記ソレノイド部に出力する
本車両用駆動装置によると、異物除去制御を実行する際、スプールを入力ポートと出力ポートとを遮断可能な移動範囲である遮断移動範囲で移動させるので、フィードバック油室に出力ポートからの油圧が入力されず、スプールとバルブ孔とのクリアランスにあって、入力ポートの油圧によって入力ポートからフィードバック油室に向けて油が流れ易くなり、フィードバック油室と入力ポートとの間にある異物の除去性能を向上することができる。
本実施の形態に係る自動変速機の概略構成を示すブロック図。 本実施の形態に係るリニアソレノイドバルブを示す部分断面図。 (A)は電流OFF状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、(B)は入力ポートが開く直前の状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、(C)は出力ポートから出力油圧を最大出力する状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図。 入力ポートとフィードバック油室との間のクリアランス、及び入力ポートと出力ポートとの間のクリアランスを拡大して示す断面図。 本実施の形態に係る異物除去制御を含むリニアソレノイドバルブに対する油圧指令値を示すタイムチャート。 本実施の形態に係る異物除去制御を示すフローチャート。 (A)は電流OFF状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、(B)はドレーンポートが閉まる直前の状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、(C)は出力ポートから出力油圧を最大出力する状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図。
以下、本実施の形態を図1乃至図6に沿って説明する。図1は本実施の形態に係る自動変速機の概略構成を示すブロック図、図2は本実施の形態に係るリニアソレノイドバルブを示す部分断面図、図3(A)は電流OFF状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、図3(B)は入力ポートが開く直前の状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、図3(C)は出力ポートから出力油圧を最大出力する状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、図4は入力ポートとフィードバック油室との間のクリアランス、及び入力ポートと出力ポートとの間のクリアランスを拡大して示す断面図、図5は本実施の形態に係る異物除去制御を含むリニアソレノイドバルブに対する油圧指令値を示すタイムチャート、図6は本実施の形態に係る異物除去制御を示すフローチャートである。
[自動変速機の概略]
まず、車両用駆動装置の一例である自動変速機1の概略構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車両に用いて好適な自動変速機1は、変速機構5と、エンジン(駆動源)2と変速機構5との間に介在されるトルクコンバータ(流体伝動装置)4と、それらを油圧制御するための油圧制御装置6とを備えて構成されている。また、油圧制御装置6には、リニアソレノイドバルブSLを含むソレノイドバルブが備えられており、変速機構5のクラッチやブレーキ、トルクコンバータ4のロックアップクラッチなどに供給する油圧(係合圧)を電子制御により調圧する。
また、自動変速機1には、制御部(ECU)100が備えられており、制御部100には、CPU101、RAM102、ROM103等が備えられている。制御部100は、ROM103等に格納されたプログラムを読み込んで、RAM102に一時的にデータを格納しながらCPU101によって各種の演算を行い、油圧制御装置6のリニアソレノイドバルブSLを含む各ソレノイドバルブに電気的な指令を出力する。
[リニアソレノイドバルブの構成]
ついで、ソレノイドバルブの一例としてのリニアソレノイドバルブSLの構成について図2を用いて説明する。図2に示すように、リニアソレノイドバルブSLは、自動変速機1に搭載された摩擦係合要素の油圧サーボやロックアップクラッチ等に作動油圧を直接供給するダイレクトリニアソレノイドバルブであり、非通電時には、非出力状態となるノーマルクローズ型のリニアソレノイドバルブである。本実施の形態においては、リニアソレノイドバルブSLが摩擦係合要素の油圧サーボに直接的に出力油圧を供給する、いわゆるダイレクトリニアソレノイドバルブである場合を一例として説明する。
リニアソレノイドバルブSLは、ソレノイド駆動部11とターミナル12とを有し、ターミナル12に接続された電力供給線から供給される電力と制御部100に接続される信号線から入力される油圧指令値の信号に応じて不図示のプランジャを駆動するソレノイド部10と、スリーブ21のバルブ孔21aに摺動自在に収納されたスプール22の移動によって各ポートの開口量を調節可能なバルブ部20とを備えて構成されている。
なお、ソレノイド部10は、不図示のプランジャと、それを磁気的に駆動するコイルとを有しており、制御部100からの指令に応じてコイルに電流を流すことでプランジャを駆動し、スプール22をスプリング27の付勢力に抗して押圧駆動することで、スプール22の位置を軸方向であるX1-X2方向に移動制御する。
バルブ部20は、大まかに、スリーブ21と、スプール22と、スプリング(付勢部材)27と、エンドキャップ28とを有しており、スリーブ21の端部がソレノイド部10にカシメ等により固着されている。つまり、ソレノイド部10とバルブ部20とが一体に固着されてリニアソレノイドバルブSLを構成している。
スリーブ21には、スプール22を軸方向に移動可能に収納するバルブ孔21aが形成されていると共に、ソレノイド部10の側から順に軸方向に、ドレーンポート26、出力ポート24、入力ポート23、フィードバック油室25が形成されている。なお、入力ポート23は、不図示のオイルポンプ及びレギュレータバルブに連通しており、出力ポート24は不図示の摩擦係合要素の油圧サーボに連通しており、そして、ドレーンポート26はバルブボディ(不図示)の外部に開放されている。
また、スリーブ21のソレノイド部10とは反対側の端部には、エンドキャップ28が螺合されており、このエンドキャップ28とバルブ孔21aの収納されたスプール22との間にスプリング27が縮設されている。さらに、出力ポート24の外径側からフィードバック油室25の外径側までに渡っては溝部29が形成されており、フィードバック油室25から溝部29に連通するように貫通孔21bが形成されている。なお、スリーブ21は、油圧制御装置6の不図示のバルブボディの孔部に収納されるため、溝部29のさらに外径側がバルブボディに閉塞されて、これら溝部29及び貫通孔21bによって、出力ポート24とフィードバック油室25とを連通するフィードバック油路を構成する。なお、入力ポート23と出力ポート24とには、フィルターが配設されており、大きな異物がリニアソレノイドバルブSLの内部に進入し難くなるように構成されているが、詳しくは後述するように、これをすり抜けるような微小異物が侵入することがある。
一方、スプール22は、ソレノイド部10の側から順に、外径d1に形成された第1ランド部22raと、同じく外径d1に形成された第2ランド部22rbと、外径d1よりも小径な外径d2に形成された第3ランド部22rcと、を有しており、それら第1ランド部22raと第2ランド部22rbとの間がシャフト部22saで連結され、第2ランド部22rbと第3ランド部22rcとの間がシャフト部22sbで連結されるように構成されている。これら第2ランド部22rbと第3ランド部22rcとの外径の違いにより受圧面積差が設定されており、フィードバック油室25に入力された油圧は、スプール22を軸方向のX2方向に押圧するように構成されている。
次に、リニアソレノイドバルブSLの動作について図3を用いて説明する。図3(A)に示すように、例えばエンジン2が始動されて不図示のオイルポンプが回転駆動されて油圧が発生すると、油圧制御装置6のレギュレータバルブ(不図示)によって元圧としてのライン圧PLが調圧され、入力ポート23にライン圧PLが入力される。そして、制御部100の指令により、ソレノイド部10が非通電となって電流OFF状態である場合、即ちリニアソレノイドバルブSLの出力ポートに連通する不図示の油圧サーボにより係合制御される摩擦係合要素を解放する状態である場合には、スプール22は、スプリング27の付勢力によってソレノイド部10に向かって押圧されて突き当たった状態にされ、スプール22の第2ランド部22rbにより入力ポート23が遮断されて、出力ポート24にライン圧PLが供給されることはなく、出力ポート24から油圧は出力されない。
制御部100の指令により、上記摩擦係合要素の係合判断がなされ、ソレノイド部10が通電されていくと、スプール22がスプリング27の付勢力に抗してソレノイド部10のプランジャ(不図示)に押圧される。すると、図3(B)に示すように、スプール22の第2ランド部22rbの端部が入力ポート23の端部となるまで移動され、入力ポート23が遮断される状態と連通される状態の出力境界位置となり、さらに図3(C)に示すように、第2ランド部22rbが移動すると、入力ポート23と出力ポート24とが連通し、これら入力ポート23と出力ポート24との開口量が大きくなるほど出力ポート24から出力される出力油圧Poutが大きくなるように出力され、図示を省略した摩擦係合要素の油圧サーボに供給される。出力ポート24から出力された出力油圧Poutは、フィードバック油圧Pfbとしてフィードバック油室25にも入力され、つまりスプール22の位置はフィードバック制御される状態となる。
このように構成されたリニアソレノイドバルブSLは、図3(A)に示すように、スプール22の移動範囲として、電流OFF状態の位置から、入力ポート23が遮断される状態と連通される状態の出力境界位置までの長さLAのスプール22の移動範囲が、入力ポート23と出力ポート24とが遮断可能な移動範囲である遮断移動範囲(以下、遮断移動範囲LAという)となる。また、図3(C)に示すように、スプール22の移動範囲として、入力ポート23が遮断される状態と連通される状態の出力境界位置から、電流が最大となるON状態の位置までの長さLBのスプール22の移動範囲が、入力ポート23と出力ポート24とが連通可能な移動範囲である連通移動範囲(以下、連通移動範囲LBという)となる。
ところで、例えばエンジン2が始動されて駆動中となると、不図示のオイルポンプの駆動に伴いライン圧PLの供給が開始され、入力ポート23にライン圧PLが供給される。この際、図4に示すように、ライン圧PLの供給と共に微小異物が入力ポート23に進入することがある。すると、スリーブ21のバルブ孔21aとスプール22の第2ランド部22rbとの間に微小異物が侵入することがあり、この微小異物を除去するため、本実施の形態においては、詳しくは後述する異物除去制御を実行する。
入力ポート23から侵入した微小異物は、バルブ孔21aと第2ランド部22rbとの間にあって、入力ポート23とフィードバック油室25との間と、入力ポート23と出力ポート24との間とに進入するが、ソレノイド部10に電流を供給してスプール22を移動していくと、入力ポート23と出力ポート24との間の微小異物は出力ポート24から排出され易い。しかしながら、入力ポート23とフィードバック油室25との間の微小異物は、特に出力ポート24から出力油圧Poutが出力されてフィードバック油室25に供給されてしまうと、入力ポート23とフィードバック油室25との間における差圧が小さくなってしまうため、排出され難くなってしまうという問題がある。そこで、本実施の形態では、以下に説明する異物除去制御を実行する。
まず、図5及び図6を用いて本実施の形態に係る異物除去制御の概要を説明する。図6に示すように、制御部100は、イグニッションがONされると所定の周期で異物除去制御の実行を行い、異物除去制御が開始されると、まず、エンジン2が始動された駆動中であるか否か、つまりライン圧PLが入力ポート23に供給されたか否かを判断し(S1)、エンジン2が始動されていなければ、つまりエンジン2が停止中であれば(S1のNo)、そのまま終了する。
その後、エンジン2が始動されて駆動中となると(S1のYes)、不図示の油温センサにより油温を検出し、油温に応じて駆動信号SGの油圧指令値の大きさである油圧値PS(図5参照)を設定し(S2)、異物除去制御の実行を開始し(S3)、リニアソレノイドバルブSLから出力される出力油圧Poutで係合制御される摩擦係合要素の係合判断があるまで繰り返す(S4のNo)。即ち、本実施の形態における異物除去制御は、摩擦係合要素の解放中の期間、言い換えると、摩擦係合要素の係合開始までの期間に実行される。なお、この駆動信号SGの油圧指令値の大きさについては後述する。これにより、図5に示すように、時点t1にエンジン2が始動されたことに伴い、スプール22を駆動する駆動信号SGが油圧値PSかつ出力時間TAで周期的に制御部100からリニアソレノイドバルブSLのソレノイド部10に出力され、つまりスプール22が周期的に駆動される。
図5に示す時点t2に、制御部100が摩擦係合要素の係合判断を行うと、図6に示すようにステップS5に進み(S4のYes)、異物除去制御を終了する。その後は、図5に示すように、制御部100は、リニアソレノイドバルブSLのソレノイド部10に対し、時点t3から時点t4においてファストフィルの指令を行い、時点t5まで油圧応答の期間として係合待機を行い、時点t5から時点t6まで油圧指令値のスイープアップを行って摩擦係合要素の実際の係合を開始させ、時点t6に不図示の回転速度センサ等によって摩擦係合要素の係合を判断すると、時点t6から時点t7まで係合を完了させるために油圧指令値の急上昇を行い、時点t7に摩擦係合要素の係合制御を完了する。
続いて、本実施の形態における異物除去制御における駆動信号SGの詳細について説明する。本実施の形態においては、上述したように、図5に示す時点t1から時点t2において実行する異物除去制御にあって、周期的にスプール22を駆動する駆動信号SGを、油圧指令値の大きさが油圧値PS、かつ出力する時間である出力時間TAとなるような信号に制御する。
この出力時間TAは、駆動信号SGの周期の半分に設定されており、この駆動信号SGが出力されてから実際にスプール22が応答するのに十分な時間に設定されている。なお、駆動信号SGの周期は、スプール22の貼り付きを防止するディザ信号の周期よりも大きい例えば30倍程度の周期である。
一方、油圧値PSは、スプール22の移動範囲に対応する駆動信号SGの大きさであり、図3(B)に示すように、スプール22の位置が、入力ポート23が遮断される状態と連通される状態の出力境界位置となる大きさに設定される。これにより、異物除去制御において、周期的に軸方向に駆動されるスプール22の移動範囲が遮断移動範囲LAに収まり、言い換えると、スプール22の位置が連通移動範囲LB(図3(C)参照)とならないので、出力ポート24から出力油圧Poutが出力されることがなく、フィードバック油室25に出力油圧Poutが作用しないようにすることができる。
このようにフィードバック油室25に出力油圧Poutが作用しないと、図4に示すように、入力ポート23に供給されているライン圧PLによって、入力ポート23とフィードバック油室25との間における、バルブ孔21aとランド部22rbとの間のクリアランスCL1に漏れる漏れ油圧PX1が、フィードバック油室25からの抵抗を受けることなく作用し、入力ポート23からフィードバック油室25に油が流れ易くなり、このクリアランスCL1に進入した微小異物がフィードバック油室25に押し流されて、このクリアランスCL1にある微小異物が除去される。なお、入力ポート23と出力ポート24との間における、バルブ孔21aとランド部22rbとの間のクリアランスCL2には、漏れ油圧PX2が生じるが、電流OFF状態にされた際に(図3(A)参照)、出力ポート24とドレーンポート26とが連通するため、出力ポート24の油圧が略0であり、このクリアランスCL2に進入した微小異物も出力ポート24或いはドレーンポート26に押し流されて、このクリアランスCL2にある微小異物も除去される。
ところで、油温が低いと油の粘性が高くなり、バルブ孔21aとスプール22との各クリアランスにある油や各ポートに残っている油によって、スプール22の移動抵抗(いわゆる摺動抵抗)が大きくなる。すると、駆動信号SGの油圧値PSを油温が高い状態に合せてスプール22の位置が上記出力境界位置となるように設定すると、油温が低い状態での異物除去制御におけるスプール22の移動範囲が小さくなってしまう。そこで、本実施の形態にあっては、油温が低いほど駆動信号SGの油圧値PSが大きくなるように設定し(図6のS2参照)、つまり低油温であっても、異物除去制御にあってはスプール22がなるべく遮断移動範囲LAの全体に亘って移動するように設定する。これにより、低油温であっても、異物除去制御による微小異物の除去性能の低下を防止することができる。また、異物除去制御の実行中は、油温に応じて駆動信号SGの油圧値PSを随時設定するので(図6のS2参照)、異物除去制御の実行中に油温の検出する値に変化があった場合に、駆動信号SGの油圧値PSの大きさを追従して変更することができる。
なお、本実施の形態においては、油温に応じて油圧値PSの大きさを変更するように設定するものを説明しているが、これに加えて、油温に応じて駆動信号SGの出力時間TAの大きさも変更するようにしてもよい。即ち、油温が低いほど、スプール22の移動抵抗が大きくなるため、応答性を考慮して出力時間TAを長くするようにしてもよい。
ついで、上述した異物除去制御を一部変更した変形例を図7を用いて説明する。図7(A)は電流OFF状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、図7(B)はドレーンポートが閉まる直前の状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図、図7(C)は出力ポートから出力油圧を最大出力する状態のリニアソレノイドバルブを示す断面図である。
上述した異物除去制御では、駆動信号SGの油圧値PSの大きさを、スプール22の位置が、入力ポート23が遮断される状態と連通される状態の出力境界位置となるように設定するものを説明したが、スプール22が出力境界位置となると、出力ポート24とドレーンポート26とが一時的に遮断される。
具体的には、図7(A)に示すように、ソレノイド部10が非通電となって電流OFF状態である場合には、スプール22は、スプール22の第2ランド部22rbにより入力ポート23が遮断されて、出力ポート24にライン圧PLが供給されることはない。その後、ソレノイド部10が通電され、スプール22がスプリング27の付勢力に抗して移動すると、図7(B)に示すように、スプール22の第1ランド部22raの端部がドレーンポート26の端部となるまで移動され、出力ポート24とドレーンポート26とが遮断される状態と連通される状態の排出境界位置となり、さらにスプール22が移動すると、図7(C)に示すように、入力ポート23と出力ポート24とが連通し、出力ポート24から出力油圧Poutが出力され、フィードバック油室25にもフィードバック油圧Pfbとして入力される。
このように構成されたリニアソレノイドバルブSLは、図7(A)に示すように、スプール22の移動範囲として、電流OFF状態の位置から、出力ポート24とドレーンポート26とが遮断される状態と連通される状態の排出境界位置までの長さLCのスプール22の移動範囲が、出力ポート24の油圧を排出可能な移動範囲である排出移動範囲(以下、排出移動範囲LCという)となる。また、図7(B)に示すように、スプール22が排出境界位置にある場合、スプール22の第2ランド部22rbの端部から入力ポート23までは長さLDのスプール22の移動範囲があり、つまり排出境界位置は、入力ポート23が遮断可能な遮断移動範囲LA(図3(A)参照)の範囲内にあって、出力ポート24とドレーンポート26とが遮断される状態と連通される状態の排出境界位置から、入力ポート23が遮断される状態と連通される状態の出力境界位置までの長さLDのスプール22の移動範囲が、出力ポート24とドレーンポート26とが遮断可能で、出力ポート24の油圧を排出不能な移動範囲である非排出移動範囲(LD)となる。要するに、図7(B)に示すように、スプール22の遮断移動範囲LAは、排出移動範囲LCと非排出移動範囲LDとに区分けすることができる。
そして、図7(A)に示す状態では、出力ポート24とドレーンポート26とが連通しており、上述したように出力ポート24に漏れる漏れ油圧PX2(図4参照)は、出力ポート24からドレーンポート26を介して排出されるため、出力ポート24に油圧が生じることはないが、上述したようにスプール22が出力境界位置となる場合は出力ポート24とドレーンポート26との間が遮断されるため(図3(B)参照)、漏れ油圧PX2により出力ポート24に僅かに油圧が発生する虞があり、出力ポート24に連通するフィードバック油室25にも僅かに油圧が発生する虞がある。
そこで、異物除去制御において、駆動信号SGの油圧値PSの大きさを、図7(B)に示す排出境界位置となるように設定することで、周期的に軸方向に駆動されるスプール22の移動範囲が排出移動範囲LCに収まり、漏れ油圧PX2によって出力ポート24に油圧が発生することがなく、フィードバック油室25にも油圧が発生しないようにすることができる。
このようにフィードバック油室25に油圧が発生しないと、入力ポート23に供給されているライン圧PLによって、入力ポート23とフィードバック油室25との間における、バルブ孔21aとランド部22rbとの間のクリアランスCL1に漏れる漏れ油圧PX1がフィードバック油室25からの抵抗を受けることなく作用し、このクリアランスCL1に進入した微小異物がフィードバック油室25に押し流されて、このクリアランスCL1にある微小異物が除去される。
また、駆動信号SGの油圧値PSの大きさを、図3(B)に示す出力境界位置に設定すると、例えば誤差等によるスプール22のオーバーシュートの発生が懸念されるが、図7(B)に示す排出境界位置となるように設定することで、このような懸念も小さくなり、異物除去制御における微小異物のさらなる除去性能の向上を図ることができる。
[本実施の形態のまとめ]
本実施の形態に係る車両用駆動装置(1)は、
軸方向に移動可能なスプール(22)と、前記スプール(22)を軸方向の一方に付勢する付勢部材(27)と、油圧が入力される入力ポート(23)と、前記入力ポート(23)と連通した際に油圧を出力する出力ポート(24)と、前記出力ポート(24)に連通し、前記出力ポート(24)から出力された油圧を前記スプール(22)に対して前記軸方向の一方に作用させるフィードバック油室(25)と、前記スプール(22)を前記軸方向に駆動可能なソレノイド部(10)と、を有し、前記スプール(22)が前記入力ポート(23)と前記出力ポート(24)とを遮断可能な移動範囲である遮断移動範囲(LA)と、前記スプール(22)が前記入力ポート(23)と前記出力ポート(24)とを連通可能な移動範囲である連通移動範囲(LB)とに、前記スプール(22)が移動可能なソレノイドバルブ(SL)と、
前記ソレノイドバルブ(SL)を制御する制御部(100)と、を備え、
前記制御部(100)は、前記スプール(22)を駆動する駆動信号(SG)を前記ソレノイド部(10)に周期的に出力する異物除去制御を実行する際、前記スプール(22)を前記遮断移動範囲(LA)で移動させる。
これにより、異物除去制御を実行する際、スプール22を入力ポート23と出力ポート24とを遮断可能な移動範囲である遮断移動範囲LAで移動させるので、フィードバック油室25に出力ポート24からの油圧が入力されず、スプール22とバルブ孔21aとのクリアランスCL1にあって、入力ポート23の油圧によって入力ポート23からフィードバック油室25に向けて油が流れ易くなり、フィードバック油室25と入力ポート23との間にある異物の除去性能を向上することができる。
また、本実施の形態に係る車両用駆動装置(1)は、
前記ソレノイドバルブ(SL)は、前記出力ポート(24)と連通した際に油圧を排出する排出ポート(26)を有し、前記遮断移動範囲(LA)にあって、前記スプール(22)が前記出力ポート(24)と前記排出ポート(26)とを連通可能な移動範囲である排出移動範囲(LC)と、前記スプール(22)が前記出力ポート(24)と前記排出ポート(26)とを遮断可能な移動範囲である非排出移動範囲(LD)とに、前記スプール(22)が移動可能であり、
前記制御部(100)は、前記異物除去制御を実行する際、前記スプール(22)を前記排出移動範囲(LC)で駆動させる。
これにより、フィードバック油室25に油圧が発生することなく、スプール22とバルブ孔21aとの間のクリアランスCL1に漏れる漏れ油圧PX1がフィードバック油室25からの抵抗を受けることなく作用し、入力ポート23の油圧によって入力ポート23からフィードバック油室25に向けて、さらに油が流れ易くなり、フィードバック油室25と入力ポート23との間にある異物の除去性能をさらに向上することができる。
そして、本実施の形態に係る車両用駆動装置(1)は、
前記制御部(100)は、前記異物除去制御を実行する際、油温に応じて前記スプール(22)の移動範囲に対応する前記駆動信号(SG)の大きさを設定する。
これにより、油温に応じて駆動信号SGの大きさを設定するので、低油温であっても、異物除去制御による微小異物の除去性能の低下を防止することができる。
[他の実施の形態の可能性]
なお、以上説明した本実施の形態においては、リニアソレノイドバルブSLが非通電の状態で入力ポートと出力ポートとが遮断されるノーマルクローズ型のものを説明したが、これに限らず、非通電の状態で入力ポートと出力ポートとが連通されるノーマルオープン型のものであっても構わない。この場合は、制御部100がソレノイド部10に電流を供給して入力ポートと出力ポートとを遮断した状態で、上述した異物除去制御を行うことになる。
また、本実施の形態においては、エンジン2によって駆動されるオイルポンプによりライン圧が発生するものを説明したが、これに限らず、例えばハイブリッド車両やアイドルストップ車両にあって、電動オイルポンプによって油圧を発生させて入力ポートに油圧を供給するものであっても構わない。この場合は、エンジンが駆動中であるか否かを判断する代わりに、電動オイルポンプが駆動中であるか否かを判断することになる。
また、本実施の形態においては、リニアソレノイドバルブSLの入力ポート23にライン圧PLが供給されるものを説明したが、これに限らず、どのような油圧を元圧として入力するものであってもよい。例えば、ライン圧をマニュアルバルブに入力し、マニュアルバルブの選択位置に基づきレンジ圧として入力ポートに入力するものでもよいし、セカンダリレギュレータバルブを備えているものでセカンダリ圧を入力するようなものであってもよい。
また、本実施の形態においては、車両用駆動装置の一例として自動変速機であるものを説明したが、これに限らず、ハイブリッド車両に搭載されるハイブリッド駆動装置であってもよいし、電気自動車に搭載される回転電機の動力を変速するような変速装置であってもよく、つまりどのような車両用駆動装置であっても構わない。また、自動変速機としては、多段式の変速機構を有するものであっても、無段変速式の変速機構を有するものであっても、それらを複合した変速機構を有するものであっても構わない。
1…車両用駆動装置(自動変速機)
10…ソレノイド部
22…スプール
23…入力ポート
24…出力ポート
25…フィードバック油室
26…排出ポート(ドレーンポート)
27…付勢部材(スプリング)
100…制御部
LA…遮断移動範囲
LB…連通移動範囲
LC…排出移動範囲
LD…非排出移動範囲
SG…駆動信号
SL…ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)

Claims (3)

  1. 軸方向に移動可能なスプールと、前記スプールを軸方向の一方に付勢する付勢部材と、油圧が入力される入力ポートと、前記入力ポートと連通した際に油圧を出力する出力ポートと、前記出力ポートに連通し、前記出力ポートから出力された油圧を前記スプールに対して前記軸方向の一方に作用させるフィードバック油室と、前記スプールを前記軸方向の他方電気的に駆動可能なソレノイド部と、を有し、前記スプールが前記入力ポートと前記出力ポートとを遮断可能な移動範囲である遮断移動範囲と、前記スプールが前記入力ポートと前記出力ポートとを連通可能な移動範囲である連通移動範囲とに、前記スプールが移動可能なソレノイドバルブと、
    前記ソレノイドバルブを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記スプールを駆動する駆動信号を前記ソレノイド部に周期的に出力する異物除去制御を実行する際、前記スプールを前記遮断移動範囲で移動させるように設定した油圧指令値及び出力時間の前記駆動信号を周期的に前記ソレノイド部に出力する
    車両用駆動装置。
  2. 前記ソレノイドバルブは、前記出力ポートと連通した際に油圧を排出する排出ポートを有し、前記遮断移動範囲にあって、前記スプールが前記出力ポートと前記排出ポートとを連通可能な移動範囲である排出移動範囲と、前記スプールが前記出力ポートと前記排出ポートとを遮断可能な移動範囲である非排出移動範囲とに、前記スプールが移動可能であり、
    前記制御部は、前記異物除去制御を実行する際、前記スプールを前記排出移動範囲で駆動させる、
    請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記異物除去制御を実行する際、油温に応じて前記スプールの移動範囲に対応する前記駆動信号の大きさを設定する、
    請求項1または2に記載の車両用駆動装置。
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