JP7149653B2 - 膜材料及びこれを用いた膜天井 - Google Patents
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Description
にコーティング又は貼着された樹脂と、を含むものとし、当該樹脂の種類及び量、当該ガラス繊維織物の緯糸構成、織密度等を適切に制御し、KES FB-2 PUREBENGINGTESTERにより測定される前記膜材料の、前記ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性を特定範囲とすることにより、ガラス繊維織物を含む膜材料を経方向に懸垂させた膜天井とした場合にも経方向に沿うシワの発生を抑制することができることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成するに至った。
項1.ガラス繊維織物と、該ガラス繊維織物にコーティング又は貼着された樹脂と、を含む膜材料であって、KES FB-2 PUREBENGINGTESTERにより測定される前記膜材料の、前記ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性が、24gf・cm2/cm以上である、膜材料。
項2.KES FB-2 PUREBENGINGTESTERにより測定される前記膜材料の、前記ガラス繊維織物の経方向における曲げ特性が10~40gf・cm2/cmである、項1に記載の膜材料。
項3.前記ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性と前記ガラス繊維織物の経方向における曲げ特性との比(ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性/ガラス繊維織物の経方向における曲げ特性)が1.1~1.6である、項1又は2に記載の膜材料。
項4.前記膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が12~25質量%である、項1~3のいずれか1項に記載の膜材料。
項5.前記ガラス繊維織物が平織組織である、項1~4のいずれか1項に記載の膜材料。
項6.前記樹脂が、非晶性の熱可塑性樹脂である、項1~5のいずれか1項に記載の膜材料。
項7.前記項1~6のいずれか1項に記載の膜材料を含む膜天井。
項8.前記膜材料が前記ガラス繊維織物の経方向に自由懸垂した状態で配置される、項7に記載の膜天井。
本発明の膜材料は、ガラス繊維織物を含む。これにより、本発明の膜材料を膜天井とする場合、比較的軽量なものとしつつ不燃性を高めやすくなり、室内の吸音性を高める機能も果たす。
られ、2~4が好ましく挙げられ、2~2.5がより好ましく挙げられる。また、ガラスヤーンは、緯方向または経方向における曲げ特性を調整する目的で、樹脂等で被覆されたコーテッドヤーンとすることもできる。該樹脂等としては、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
本発明の膜材料は、ガラス繊維織物にコーティング又は貼着された樹脂を含む。これにより、ガラス繊維織物を含む膜材料を経方向に懸垂させた膜天井とした場合にも経方向に沿うシワの発生を抑制することができる。換言すれば、該樹脂が無いガラス繊維織物は、ガラス繊維織物を含む膜材料を経方向に懸垂させた膜天井とした場合に経方向に沿うシワの発生を抑制することができない。
ーとの共重合体が含まれる。)、アクリル系樹脂(アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸,メタアクリル酸エステルなどの重合体及び共重合体が含まれる。)、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。ところで、膜材料を広面積の膜天井とする場合、膜材料が膜天井施工現場で接合させやすいものであることが望まれ、該接合方法としては高周波誘電加熱による接合が望まれる。そして、高周波誘電加熱により接合しやすくするという観点から、上記樹脂の種類としては、非晶性の熱可塑性樹脂であることが好ましい。非晶性の熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、脂環式構造を有する重合体、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル等が挙げられる。非晶性の熱可塑性樹脂の中でも、ガラス繊維織物を含む膜材料を経方向に懸垂させた膜天井とした場合にも経方向に沿うシワの発生を抑制することと、不燃性とをより両立するという観点から、比較的少ない樹脂量で効果的に曲げ特性が硬いものとしやすくなるものが好ましく、例えば、硬質塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂が好ましく挙げられる。中でも、上記少ない樹脂量としたときのシワの抑制効果と、不燃性と、高周波誘電加熱による接合のし易さとをより一層両立する観点から、塩化ビニル-(メタ)アクリル酸エステル共重合体が特に好ましい。上記塩化ビニル-(メタ)アクリル酸エステル共重合体とする場合は、塩化ビニル単位の共重合比を高めることにより、少ない樹脂量としたときのシワの抑制効果をより高めやすくすることができる。この場合、塩化ビニル-(メタ)アクリル酸エステル共重合体における塩化ビニル単位の共重合割合としては、40~90質量%が好ましく、70~90質量%がより好ましく、75~85質量%が特に好ましい。
本発明の膜材料は、KES FB-2 PUREBENGINGTESTERにより測定される前記膜材料の、前記ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性が、24gf・cm2/cm以上である。これにより、ガラス繊維織物を含む膜材料を経方向に懸垂させた膜天井とした場合にも経方向に沿うシワの発生を抑制することができる。本発明において、膜材料の曲げ特性は、具体的に、各サンプルの所定領域の1cm幅を試料として1cm間隔のチャック間に固定し、最大曲率+2.5cm-1まで表側に曲げ、次に、最大曲率-2.5cm-1まで裏側に曲げた後に元に戻すことによって測定する。
本発明の膜材料は、垂直入射吸音率が0.5以上であることが好ましく、0.6~0.9であることがより好ましい。本発明において、垂直入射吸音率は、以下のように測定されるものである。すなわち、JIS A 1405-2:1998に準じ、株式会社小野測器製SR-4100を使用し、試料を直径100mm、背後空気層として300mmの空間を設けた。周波数100Hz~1600Hzにおいて吸音率を2Hzごとに測定し、各周波数の吸音率の算術平均値を本発明における垂直入射吸音率とする。
本発明の膜材料は、ガラス繊維織物を含むことから、不燃性に優れる。本発明の各材料の持つ不燃性をより一層優れたものとする観点から、本発明の膜材料が以下の要件を満足することが好ましい。
<要件>
一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って測定される、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験において、加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下である。
たり、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体としたりすることができる。
本発明の膜材料の質量としては、特に制限されない。当該質量としては、例えば、200~1000g/m2が挙げられる。例えば、本発明の膜材料を1枚続きの膜天井(本発明の膜材料を高周波誘導加熱により接合したものを含む。)とした場合であって、該1枚続きの膜天井の面積を25m2以上と広面積のものとした場合に、膜材料をより軽量化し、取り扱い性をより向上させつつ、膜天井を固定する部品点数をより少なくするという観点から、上記質量としては、200~550g/m2とすることが特に好ましい。また、不燃性等も考慮し、ガラス繊維織物の質量を適切なものとしつつ、膜材料の質量を400~550g/m2とすることもできる。また、厚さとしては、特に制限されないが、例えば、0.3~0.8mmが挙げられ、取り扱い性の観点から0.48~0.60mmが好ましく挙げられる。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が18本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は18本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.43mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は80g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が460g/m2、膜材料の厚さは0.60mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が18本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を75質量部、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンB(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比50/50、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)271)を25質量部混合した樹脂溶液を準備した。該樹脂溶液に上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は18本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.43mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は80g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が460g/m2、膜材料の厚さは0.60mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が18本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を50質量部、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンB(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比50/50、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)271)を50質量部混合した樹脂溶液を準備した。該樹脂溶液に上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は18本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.43mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は80g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が460g/m2、膜材料の厚さは0.60mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸
エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が20本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は20本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.45mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は80g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が480g/m2、膜材料の厚さは0.62mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が22本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は22本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.47mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は85g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が505g/m2、膜材料の厚さは0.64mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が19本/25mm、緯糸密度が20本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が18質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は19本/25mm、緯方向の織密度は20本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.35mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔が0.5mmを超え、樹脂の質量は65g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が18質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が82質量%、膜材料の質量が365g/m2、膜材料の厚さは0.5mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が19本/25mm、緯糸密度が22本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は19本/25mm、緯方向の織密度は22本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.35mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔が0.5mmを超え、樹脂の質量は65g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が385g/m2、膜材料の厚さは0.5mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(
商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が19本/25mm、緯糸密度が25本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が16質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は19本/25mm、緯方向の織密度は25本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.35mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔が0.5mmを超え、樹脂の質量は65g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が16質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が84質量%、膜材料の質量が405g/m2、膜材料の厚さは0.5mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECG37 1/0 1.0Z)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が25本/25mm、緯糸密度が22本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンA(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比80/20、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)278)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は25本/25mm、緯方向の織密度は22本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.34mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は80g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が470g/m2、膜材料の厚さは0.48mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製バルキー加工糸(商品名TDE300)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が18本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンB(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比50/50、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)271)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は18本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.43mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は80g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が460g/m2、膜材料の厚さは0.6mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が21本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンB(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比50/50、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)271)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は21本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.3mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔が0.5mmを超え、樹脂の質量は55g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が17質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が83質量%、膜材料の質量が325g/m2、膜材料の厚さは0.31mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が23本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンB(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比50/50、固形分43
質量%、ビニブラン(登録商標)271)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が16質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は23本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.3mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔が0.5mmを超え、樹脂の質量は55g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が16質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合が84質量%、膜材料の質量が335g/m2、膜材料の厚さは0.31mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
(ガラス繊維織物の準備)
まず、経糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)、緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製合撚糸(商品名ECDE75 1/2 3.8S)を準備した。上記経糸及び緯糸を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が25本/25mmとなるように平織組織で製織し、ガラス繊維織物を得た。
コーティングする樹脂として、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体エマルジョンB(塩化ビニルユニット/アクリル酸エステルユニットの質量比50/50、固形分43質量%、ビニブラン(登録商標)271)を準備した。該樹脂エマルジョンに上記得られたガラス繊維織物を浸漬し、得られる膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が16質量%となるように浸漬したガラス繊維織物をニップロールで絞り、温度150℃、時間3分の条件で乾燥し、本発明の膜材料を得た。得られた膜材料において、ガラス繊維織物の経方向の織密度は31本/25mm、緯方向の織密度は25本/25mm、ガラス繊維織物の厚さは0.3mm、ガラス繊維織物の経糸間の隙間の間隔及び緯糸間の隙間の間隔は0.5mm以下、樹脂の質量は55g/m2、膜材料の質量(g/m2)に対する樹脂の質量(g/m2)の割合が16質量%、膜材料の質量(g/m2)に対するガラス繊維織物の質量(g/m2)の割合84質量%、膜材料の質量が345g/m2、膜材料の厚さは0.31mmであった。なお、得られた膜材料中の可塑剤の含有量は、塩化ビニル-アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、5質量部以下であった。
実施例及び比較例の膜材料について、以下の評価をおこなった。
前述した方法により測定した。
前述した方法により測定した。
一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って測定される、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験において
、(I)加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、(II)加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、(III)加熱開始後20分間、0.5mm四方以上の貫通孔がないものを○、上記(I)~(III)の3つの要件のうち、一つでも満足しないものがある場合は×として評価した。
長さ2m、幅50cmに切り出した膜材料を、1.8m間隔に置いた棒にクリップではさみ、経方向に懸垂した状態で膜材料を設置してシワの発生について評価した。以下の基準により評価し、△以上を合格とした。
○:経方向に発生するシワが全く無く、実用上全く問題ないレベルであった。
△:経方向にシワが発生しているが、実用上問題ないレベルであった。
×:経方向に著しくシワが発生し、実用上問題あるレベルであった。
長さ2m、幅50cmに切り出した膜材料を、1.8m間隔に置いた棒にクリップではさみ、経方向に懸垂した状態で膜材料を設置して端部に発生するたるみについて評価した。以下の基準により評価し、△以上を合格とした
○:端部に発生するたるみが全く無く、実用上問題ないレベルであった。
△:端部にたるみは発生するが、実用上問題ないレベルであった。
×:端部にたるみが発生し、実用上問題のあるレベルであった。
山本ビニター株式会社製YPO-5Aを用い、電流5A、鉄板温度100℃、接合時間4秒で接合したときに剥離性について評価した。以下の基準により評価し、2以上を合格とした。
3:手ではがそうとしても全く剥離せず、実用上全く問題ないレベルであった。
2:手ではがそうとすると剥離してしまうが、実用上問題ないレベルであった。
1:接着しておらず、実用上問題あるレベルであった。
JIS R 3420:2013 7.14「クロスの耐折強さ」に従って試験を行い、膜材料試験片の折り曲げ部分における、折り曲げに起因する白線発生の有無を目視により観察し、該白線が確認された折り曲げ回数により評価した。なお、白線の有無の確認は、折り曲げ回数が5回、10回、20回、30回、40回、50回、60回、70回、80回、90回、100回の各回シートを黒台紙の上に設置して行った。また、試験片のn数は3とし、その平均値により評価した。該往復折り曲げ回数が多いほど、シートは、折曲げ応力が繰り返し加わっても白化を生じるのが抑制されていると評価される。そして、以下の基準により評価した。
5:折り曲げ回数が100回でも白線がつかない
4:折り曲げ回数が100回以下
3:折り曲げ回数が50回以下
2:折り曲げ回数が20回以下
1:折り曲げ回数が5回以下
Claims (9)
- ガラス繊維織物と、該ガラス繊維織物にコーティング又は貼着された樹脂と、を含む膜材料であって、
前記ガラス繊維織物の織組織が平織であり、
KES FB-2 PUREBENGINGTESTERにより測定される前記膜材料の、前記ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性が、24gf・cm2/cm以上であり、
前記膜材料が前記ガラス繊維織物の経方向に自由懸垂した状態で配置される膜天井に用いられる、
膜材料。 - KES FB-2 PUREBENGINGTESTERにより測定される前記膜材料の、前記ガラス繊維織物の経方向における曲げ特性が10~40gf・cm2/cmである、請求項1に記載の膜材料。
- 前記ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性と前記ガラス繊維織物の経方向における曲げ特性との比(ガラス繊維織物の緯方向における曲げ特性/ガラス繊維織物の経方向における曲げ特性)が1.1~1.6である、請求項1又は2に記載の膜材料。
- 前記膜材料の質量(g/m2)に対する前記樹脂の質量(g/m2)の割合が12~25質量%である、請求項1~3のいずれか1項に記載の膜材料。
- 前記樹脂が、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、フルオレンアクリレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、脂環式構造を有する重合体、セルロース系樹脂、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル、硬質塩化ビニル系樹脂又は塩化ビニル-(メタ)アクリル酸エステル共重合体を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の膜材料。
- 前記樹脂が、非晶性の熱可塑性樹脂である、請求項1~5のいずれか1項に記載の膜材料。
- 前記ガラス繊維織物が、経糸として番手が100~180texの合撚糸、緯糸として番手が250~350texのバルキー加工糸を含み、前記経糸の織密度が20~40本/25mm、前記緯糸の織密度が10~30本/25mmであって、前記緯糸の番手と前記経糸の番手との比(緯糸の番手/経糸の番手)が2~4である、請求項1~6のいずれか1項に記載の膜材料。
- 前記請求項1~7のいずれか1項に記載の膜材料を含む膜天井。
- 前記膜材料が前記ガラス繊維織物の経方向に自由懸垂した状態で配置される、請求項8に記載の膜天井。
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膜天井事例集,一般社団法人日本膜構造協会,2016年09月29日,1頁,http://www.makukouzou.or.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2015/12/maku_tenjyo_004.pdf |
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