JP7148468B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本開示は、キャブ内に空調機を備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の前部に俯仰の動作が可能に設けられた作業装置とによって構成されている。
上部旋回体は、車体の支持構造体をなす旋回フレームを備え、この旋回フレームには、キャブボックスに囲まれた内部が運転室となったキャブが設けられている。また、キャブ内には、運転室に調和空気(冷気、暖気等)を供給する空調機が設けられている。さらに、キャブのキャブボックスには、空調機に外気を導入するための外気ダクトが設けられている(特許文献1)。この外気ダクトと空調機の外気取入口とは、中間ダクトによって接続されている。
特開2001-071736号公報
ところで、中間ダクトは、外気ダクトと空調機の外気取入口とに対して、例えば、ボルト等を用いて接続されている。この場合、ボルトを締付けるためには、工具を取扱うための作業スペースが必要になる。この結果、中間ダクトを含む空調機を設ける場合には、作業スペースを設けた分、運転室の居住スペースが狭くなるから、運転室の居住性が低下する虞がある。
本発明の一実施形態の目的は、運転室の居住性を向上できる建設機械を提供することにある。
本発明の一実施形態は、キャブボックスに囲まれた内部が運転室となったキャブと、前記キャブ内に設けられ前記運転室に調和空気を供給する空調機と、前記キャブの前記キャブボックスに設けられ前記空調機に外気を導入するための外気ダクトと、前記外気ダクトと前記空調機の外気取入口とを接続する中間ダクトとを備えてなる建設機械において、前記中間ダクトの前記空調機側の下流端部と前記空調機の前記外気取入口との間には、スライド接続機構が設けられ、前記スライド接続機構は、前記空調機の前記外気取入口に設けられ、上側が開放されると共に内側面に連続して凹溝が形成された雌枠部材と、前記中間ダクトの前記下流端部に設けられ、前記雌枠部材に対して上側からスライドさせることにより前記凹溝に嵌合する鍔部を有する雄枠部材とにより構成され、前記雄枠部材の上部には、前記雌枠部材の上部に固定される固定部を有していることを特徴としている。

本発明の一実施形態によれば、運転室の居住性を向上できる。
本発明の実施形態による油圧ショベルを示す左側面図である。 図1中のキャブを拡大して左前側から見た一部破断の斜視図である。 空調機、外気ダクト、中間ダクト、スライド接続機構をキャブの一部と一緒に拡大して示す横断面図である。 空調機と外気ダクトと中間ダクトとを分解して示す分解斜視図である。 スライド接続機構の雌枠部材と雄枠部材とを分解した状態を中間ダクトと一緒に示す分解斜視図である。 図5中の雄枠部材を中間ダクトの一部と一緒に示す斜視図である。 図5中の雌枠部材を単体で示す斜視図である。 雌枠部材の凹溝と雄枠部材の鍔部と外気シールとの固定状態を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態による建設機械として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図8を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施形態では、下部走行体が自走する前,後方向に対して直交した水平方向を左,右方向とし、各機器、部材の構成、配置について説明する。
図1において、建設機械としての油圧ショベル1は、前,後方向に自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に俯仰の動作が可能に設けられた作業装置4とを含んで構成されている。ここで、下部走行体2および上部旋回体3は、油圧ショベル1の車体を構成している。
上部旋回体3は、支持構造体をなす旋回フレーム5と、旋回フレーム5の左前側に設けられたキャブ8と、キャブ8の後側に位置して旋回フレーム5に搭載されたエンジン、油圧ポンプ等(いずれも図示せず)を覆う建屋カバー6と、旋回フレーム5の後部に取付けられ作業装置4との重量バランスを取るカウンタウエイト7とを含んで構成されている。
ここで、上部旋回体3は、円弧状に形成されたカウンタウエイト7が旋回中心に近付いた位置に配置されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体3が下部走行体2上で旋回したときに、カウンタウエイト7の外周面7Aが下部走行体2の車幅寸法の120%以内に収まる後方超小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
図2に示すように、キャブ8は、旋回フレーム5の左前側に設けられている。キャブ8は、フロア部材9とキャブボックス10とを含んで構成されている。また、キャブボックス10に囲まれた内部は、オペレータが乗り込む後述の運転室16(居住スペース)になっている。
フロア部材9は、キャブ8の床面を構成している。フロア部材9は、前,後方向に長尺な長方形状の板体として形成されている。フロア部材9は、その四隅を含む複数箇所が防振マウント(図示せず)を介して旋回フレーム5に支持されている。一方、フロア部材9のほぼ中央位置には、上,下方向に扁平なボックス形状をした運転席取付台9Aが設けられている。運転席取付台9A上には、後述する運転席17が設けられている。ここで、運転席取付台9Aの内部は、空洞となっている。運転席取付台9Aの内部には、後述する空調機21が収容されている。
キャブボックス10は、フロア部材9上に設けられている。キャブボックス10は、前面部11、後面部12、左面部13(図1参照)、右面部14および天面部15によりボックス状に形成され、周面となる前面部11、後面部12、左面部13、右面部14の下部がフロア部材9の周囲に取付けられている。
ここで、後面部12は、フロア部材9の後端位置から上側に延びた下縦板12Aと、下縦板12Aの上部から後側に延びた横板12Bと、横板12Bの後部から天面部15まで上側に延びた上縦板12Cとによりステップ状に形成されている。後面部12の下縦板12Aの後側には、後述する外気ダクト22を設置するための空間が形成されている。さらに、後面部12の下縦板12Aには、外気ダクト22の下流側の接続口22E(図4参照)が運転室16内に開口して接続されている。例えば、下縦板12Aには、中間ダクト23の上流端部23Aを接続口22Eに位置決めした状態で上流端部23Aを固定するためのねじ穴(図示せず)が設けられている。
運転室16は、キャブボックス10に囲まれた内部の空間として形成されている。運転室16は、オペレータが各種作業を行うための居住スペースを備えている。ここで、運転室16のうち、居住スペースは、後述する中間ダクト23を取付けるために必要な作業スペースを小さくしたことにより、同じ大きさのキャブと比較して広く形成することができる。
運転席17は、フロア部材9の運転席取付台9A上に設けられている。運転席17には、オペレータが着座する。運転席17の左,右両側には、作業装置4等を操作する操作レバー18が設けられている。一方、運転席17の前側となるフロア部材9の前側位置には、下部走行体2を走行させるための左,右の走行レバー・ペダル装置19(図2に一部のみ図示)が設けられている。
また、運転席17の後側位置には、後面部12の上,下方向の中間部分を覆うようにカバー部材20が設けられている。カバー部材20は、電気部品(図示せず)等を覆っている。また、カバー部材20には、上側に位置して運転室16内に調和空気を吹き出すための吹出口20Aが設けられている。
空調機21は、キャブ8内に設けられている。空調機21は、フロア部材9の運転席取付台9A内に収容された室内機を構成している。図4に示すように、空調機21は、左,右方向に延びる箱形状に形成されている。また、空調機21内には、ファン、エバポレータ等(いずれも図示せず)が設けられている。空調機21は、運転室16内の空気(内気)とキャブ8の外部の空気(外気)とを選択的に吸込み、調和空気として運転室16に供給する。これにより、空調機21は、キャブ8内をオペレータが望む温度環境に調整することができる。
ここで、空調機21は、後述する中間ダクト23の構造が外気ダクト22と空調機21との間に取付けるときに、大きな作業スペースを必要としない構造になっていることから、キャブボックス10の後面部12に近い位置に配置することができる。
箱形状の空調機21内で空気が流通するときの上流側となる空調機21の左側の端面には、運転室16内の空気を取入れる内気取入口21Aが設けられている。また、空調機21の後面の左側寄りには、外気取入口を構成する外気取入ダクト21Bが取付けられている。この外気取入ダクト21Bは、空調機21の後面から後側に延びつつ、上側に屈曲している。外気取入ダクト21Bの端部は、キャブボックス10を構成する後面部12の下縦板12Aと対面するように垂直に開口し、その横長な矩形状の開口端部には、後述するスライド接続機構24の雌枠部材25が取付けられている。これにより、空調機21は、スライド接続機構24を介して中間ダクト23、外気ダクト22と接続している。
一方、下流側となる空調機21の右側には、吐出口21C(図4参照)が上向きに開口して設けられている。この吐出口21Cは、空調機21で調整された空気(調和空気)をカバー部材20の吹出口20A等に向けて吐出する。また、空調機21の右側には、運転席17よりも前側に配置された他の吹出口(図示せず)に向けて調和空気を吐出する他の吐出口(いずれも図示せず)が設けられている。
外気ダクト22は、キャブ8のキャブボックス10に設けられている。具体的には、外気ダクト22は、キャブボックス10の後面部12を形成する下縦板12Aの左側位置に取付けられている。外気ダクト22は、外気を空調機21に導入するための空気経路を、中間ダクト23、空調機21の外気取入ダクト21Bと共に構成している。図3に示すように、外気ダクト22は、左面部13との間に隙間を形成した状態で、下縦板12Aから後側に延びて設けられた左,右方向に扁平なボックス状のフィルタケース22Aと、フィルタケース22Aの右面の開口(図示せず)から下縦板12Aに向けて延びたダクト部22Bとを含んで構成されている。
外気ダクト22には、外気の取入れ口(図示せず)が設けられたフィルタケース22Aの左面に、開口カバー22Cが設けられている。この開口カバー22Cは、下方のみに開口したボックス形状に形成されることで、雨水や塵埃、虫等の異物が吸込まれるのを抑制している。また、フィルタケース22Aには、外気に含まれる異物を捕捉して清浄な空気を空調機21側に供給するフィルタエレメント22Dが着脱可能に収容されている。
さらに、図4に示すように、ダクト部22Bの下流端部は、後面部12の下縦板12Aに開口した状態で取付けられている。これにより、ダクト部22Bの下流端部は、下縦板12Aに開口した縦長な接続口22Eとなっている。接続口22Eには、中間ダクト23の上流端部23Aが連通状態で接続される。
中間ダクト23は、外気ダクト22と空調機21の外気取入ダクト21Bとを接続している。中間ダクト23は、空調機21の外気取入ダクト21B、外気ダクト22と共に、外気を空調機21に導入するための空気経路を構成している。中間ダクト23の外気ダクト22側の上流端部23Aは、外気ダクト22の接続口22Eに対応するように、上,下方向に長尺な縦長開口として形成されている。この上で、上流端部23Aは、下流端部23Bが後述のスライド接続機構24を介して空調機21の外気取入ダクト21Bに取付けられた状態で、接続口22Eに対面している。また、上流端部23Aには、後面部12の下縦板12Aに設けられたねじ穴に対応する位置に固定用のフランジ部(図示せず)が設けられている。
上流端部23Aは、後述するスライド接続機構24の雌枠部材25と雄枠部材26とを接続し、下流端部23Bを空調機21の外気取入ダクト21Bに固定することで、接続口22Eに対して位置決め状態で配置される。即ち、中間ダクト23は、空調機21に対する取付作業を行うだけで、上流端部23Aを外気ダクト22の接続口22Eに自動的に連通させることができる。そして、接続口22Eに位置決めされた上流端部23Aは、フランジ部に挿通したボルト(図示せず)を下縦板12Aのねじ穴に螺着することにより、下縦板12Aに取付けることができる。
中間ダクト23の空調機21側の下流端部23Bは、スライド接続機構24の雄枠部材26に取付けられている。これにより、中間ダクト23の下流端部23Bは、スライド接続機構24を介して空調機21の外気取入ダクト21Bに接続することができる。
次に、本実施形態の特徴部分となるスライド接続機構24の構成および接続作業について詳しく説明する。
図3、図4に示すように、スライド接続機構24は、中間ダクト23の下流端部23Bと空調機21の外気取入ダクト21Bとの間に設けられている。スライド接続機構24は、空調機21と中間ダクト23とを接続するものである。スライド接続機構24は、後述の雌枠部材25と雄枠部材26とにより構成されている。
雌枠部材25は、空調機21の外気取入ダクト21Bに設けられている。雌枠部材25は、外気取入ダクト21Bの開口端部に対応するように、横長な(左,右方向に長尺な)矩形状の枠体として形成されている。雌枠部材25は、外気取入ダクト21Bの開口端部に一体的に固着されている。これにより、雌枠部材25は、キャブボックス10の後面部12を形成する下縦板12A側の取付面に対して平行となるように垂直に配置されている。雌枠部材25は、上部に位置して左,右方向に延びた雌上枠25Aと、下部に位置して左,右方向に延びた雌下枠25Bと、雌上枠25Aの長さ方向の端部と雌下枠25Bの長さ方向の端部を接続する左,右で一対の雌側枠25Cとを備えている。
また、図7に示すように、雌枠部材25は、中間ダクト23側に凹溝25Dを有している。この凹溝25Dは、雌下枠25Bの内側面となる上面に左,右方向に延びて設けられた下溝25D1と、下溝25D1の両端から各雌側枠25Cの内側面(対向面)を上側に延びた側溝25D2とにより構成されている。これにより、凹溝25Dは、雌枠部材25の雌下枠25Bと各雌側枠25Cの内側面に連続して設けられている。凹溝25Dは、各側溝25D2が上側に開放され、雌枠部材25には、この開放された上部から後述する雄枠部材26の鍔部26Dを嵌合することができる。
さらに、雌枠部材25の雌上枠25Aには、その上面25A1に開口して2個のねじ穴25Eが設けられている。雌上枠25Aの上面25A1には、雄枠部材26の固定部27の下面が気密状態で当接する。また、各ねじ穴25Eには、固定部27を固定するためのボルト28が螺着される。
雄枠部材26は、中間ダクト23の下流端部23Bに設けられている。雄枠部材26は、雌枠部材25と対面して接続されるもので、雌枠部材25と同様の横長な矩形状の枠体として形成されている。雄枠部材26は、中間ダクト23の下流端部23Bに一体的に固着されている。また、雄枠部材26は、雌枠部材25と対面できるように、雌枠部材25と同様に垂直に配置されている。これにより、雄枠部材26は、雌枠部材25に対して上側から下側に向けてスライドさせることによって雌枠部材25と密着状態で接続することができる。
雄枠部材26は、上部に位置して左,右方向に延びた雄上枠26Aと、下部に位置して左,右方向に延びた雄下枠26Bと、雄上枠26Aの長さ方向の端部と雄下枠26Bの長さ方向の端部を接続する左,右で一対の雄側枠26Cとを備えている。
図6に示すように、雄枠部材26は、雄下枠26Bと一対の雄側枠26Cとに形成されると共に、雌枠部材25の凹溝25Dに対し上側からスライドして嵌合する鍔部26Dを有している。この鍔部26Dは、雄下枠26Bの外縁となる下縁部に左,右方向に延びて設けられた下鍔26D1と、下鍔26D1の両端から各雄側枠26Cの外縁を上側に延びて設けられた左,右で一対の側鍔26D2とにより構成されている。これにより、雄枠部材26には、鍔部26Dが雄下枠26Bと各雄側枠26Cの外縁部に連続して設けられている。
鍔部26Dは、下鍔26D1が雌枠部材25の凹溝25Dの下溝25D1に対して上側から嵌合し、左,右の側鍔26D2が凹溝25Dの各側溝25D2に対して開放された上側から嵌合する構成となっている。従って、鍔部26Dは、雌枠部材25に対して雄枠部材26を上側から下側に向けてスライドさせることにより、凹溝25Dに嵌合することができる。
このときに、鍔部26Dは、外気の流通方向に対して交差する方向に嵌合している。具体的には、凹溝25Dと鍔部26Dとの間に形成される隙間は、外気の流通方向に対して直交しているから、この隙間には、外気が積極的に流入することがない。しかも、凹溝25Dと鍔部26Dとの嵌合構造では、凹部と凸部とによってU字状のシール部を形成することができるから、少ないスペースでシール(密着)距離を確保することができる。
さらに、雄枠部材26は、雄上枠26Aに設けられた固定部27を有している。固定部27は、雌枠部材25に対して雄枠部材26を上側から下側に向けてスライドさせることにより雌枠部材25の雌上枠25Aに当接される。この状態で、固定部27は、ボルト28を用いて雌枠部材25の雌上枠25Aに固定されている。
固定部27は、雄上枠26Aから雌枠部材25に向けて庇状に延びた長方形状の板体として形成されている。長方形状の板体からなる固定部27は、雌枠部材25に対して雄枠部材26を上側からスライドさせたときに、下面を雌枠部材25の雌上枠25Aの上面25A1に気密状態に当接させることができる。従って、固定部27は、雌枠部材25の雌上枠25Aに当接して外気の漏れを防ぐシール部材を兼ねている。
また、固定部27には、上,下方向に貫通して2個のボルト挿通孔27Aが設けられている。各ボルト挿通孔27Aは、雌枠部材25の雌上枠25Aに設けた2個のねじ穴25Eに対応して配置されている。そして、固定部27は、各ボルト挿通孔27Aに挿通したそれぞれのボルト28を雌上枠25Aの各ねじ穴25Eに螺着することにより、雌枠部材25の上部、即ち、雌上枠25Aに対して固定される。この場合、各ボルト28の締付け作業は、スライド接続機構24の上側から行うことができるから、容易に手が届く上に、スパナ、ラチェットレンチ等の工具を取扱うためのスペースを確保でき、容易に作業することができる。
図5、図8に示すように、外気シール29は、雄枠部材26の鍔部26Dに設けられている。外気シール29は、雄枠部材26の鍔部26Dと雌枠部材25の凹溝25Dとの間をシールする。外気シール29は、例えば弾性を有する樹脂材料を用いて断面U字状に形成されている。外気シール29は、鍔部26Dの下鍔26D1を覆うように取付けられた下シール部29Aと、下シール部29Aの両端から上側に延び、各側鍔26D2を覆うように取付けられた各側シール部29Bとにより構成されている。これにより、外気シール29は、雌枠部材25の凹溝25Dと雄枠部材26の鍔部26Dとの間の隙間を埋めることによってシール性を高めている。また、弾性を有する外気シール29は、凹溝25Dと鍔部26Dとの衝突を回避して静粛性を高めることができる。
次に、スライド接続機構24を用いて中間ダクト23を外気ダクト22と空調機21の外気取入ダクト21Bに接続するときの作業手順の一例について説明する。
キャブ8に空調機21と外気ダクト22を取付けたら、中間ダクト23を運転室16に持ち込む。この中間ダクト23は、空調機21と外気ダクト22との間の上方に配置し、空調機21と外気ダクト22との間に向けて下向きに移動させる。このときに、スライド接続機構24は、雌枠部材25に対して雄枠部材26を対面させた状態でスライド移動させる。詳しくは、雌枠部材25の凹溝25Dに雄枠部材26の鍔部26Dを上側から差込み、下鍔26D1を下溝25D1に嵌合させる。これにより、雌枠部材25と雄枠部材26とは、外気の流通方向で一体的に固定されている。
この状態で、固定部27の各ボルト挿通孔27Aに挿通したボルト28を雌枠部材25の雌上枠25Aの各ねじ穴25Eに螺着する。これにより、中間ダクト23の下流端部23Bは、スライド接続機構24を介して空調機21の外気取入ダクト21Bに一体的に接続することができる。
一方、中間ダクト23の下流端部23Bを空調機21の外気取入ダクト21Bに接続した状態では、中間ダクト23の上流端部23Aが外気ダクト22の接続口22Eに対して位置決め状態で配置される。そこで、中間ダクト23の上流端部23Aは、固定用のフランジ部に挿通したボルトを後面部12の下縦板12Aに設けられたねじ穴に螺着することにより、外気ダクト22の接続口22Eに一体的に接続することができる。
実施形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ8に搭乗し、左,右の走行レバー・ペダル装置19を操作することにより、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、キャブ8内のオペレータは、左,右の操作レバー18を操作することにより、作業装置4等を動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
油圧ショベル1の作業時には、キャブ8内の居住環境を良好にするために、空調機21を運転して運転室16に調和空気を供給する。この場合、運転室16には、運転室16内の空気(内気)と外部の空気(外気)とを選択して供給することができる。空調機21を外気側に切換えた場合には、外気が外気ダクト22および中間ダクト23を介して外気取入ダクト21Bから空調機21に流入する。一方、空調機21を内気側に切換えた場合には、内気が内気取入口21Aから空調機21に流入する。そして、空調機21は、吐出口21C等から所望の温度に調整された調和空気を運転室16に供給する。
かくして、実施形態によれば、中間ダクト23の空調機21側の下流端部23Bと空調機21の外気取入ダクト21Bとの間には、スライド接続機構24が設けられている。スライド接続機構24は、空調機21の外気取入ダクト21Bに設けられ、上側が開放されると共に内側面に連続して凹溝25Dが形成された雌枠部材25と、中間ダクト23の下流端部23Bに設けられ、雌枠部材25に対して上側からスライドさせることにより凹溝25Dに嵌合する鍔部26Dを有する雄枠部材26とにより構成されている。
この構成によれば、雄枠部材26は、雌枠部材25に対して上側から下側に向けてスライドさせることにより、雄枠部材26の鍔部26Dを雌枠部材25の凹溝25Dに嵌合させることができる。
このスライド接続機構24を用いた接続作業では、スライド接続機構24の上側からだけの作業で接続することができるから、例えばフランジ接続を用いたものに比較して、中間ダクト23を空調機21に接続するために必要な作業スペースを小さくすることができる。この結果、作業スペースを縮小した分だけ運転室16の居住スペースを広くすることができ、運転室16の居住性を向上できる。
実施形態によれば、雄枠部材26の上部には、雌枠部材25の上部に固定される固定部27を有している。この構成によれば、雄枠部材26の固定部27を雌枠部材25の雌上枠25Aに固定することにより、スライド接続機構24を用いて空調機21の外気取入ダクト21Bと中間ダクト23とを一体的に接続することができる。
実施形態によれば、雌枠部材25は、雌上枠25A、雌下枠25Bおよび雌上枠25Aの長さ方向の端部と雌下枠25Bの長さ方向の端部を接続する一対の雌側枠25Cから矩形状の枠体として形成されると共に、雌下枠25Bと各雌側枠25Cの内側面に連続して凹溝25Dが形成されている。また、雄枠部材26は、雄上枠26A、雄下枠26Bおよび雄上枠26Aの長さ方向の端部と雄下枠26Bの長さ方向の端部を接続する一対の雄側枠26Cから矩形状の枠体として形成される。鍔部26Dは、雄下枠26Bと一対の雄側枠26Cとに形成されると共に、雌枠部材25の凹溝25Dに対し上側からスライドして嵌合する。固定部27は、雄上枠26Aに設けられて、雌枠部材25の雌上枠25Aに固定されている。
この構成によれば、雌枠部材25の凹溝25Dに対し上側から雄枠部材26の鍔部26Dをスライドして嵌合しているから、凹溝25Dと鍔部26Dは、外気の流通方向に対して交差する方向に嵌合している。即ち、凹溝25Dと鍔部26Dとの隙間は、外気の流通方向に対して直交しているから、外気が積極的に流入することがない。しかも、凹溝25Dと鍔部26Dとの嵌合構造では、凹部と凸部とによってU字状のシール部を形成することができるから、少ないスペースでシール(密着)距離を確保することができる。これらの構成によって、外気の漏れを防止することができる。
実施形態によれば、雄枠部材26の鍔部26Dには、雌枠部材25の凹溝25Dとの間をシールする外気シール29が設けられている。また、雄枠部材26の固定部27は、雌枠部材25の雌上枠25Aに当接してシールするシール部材を兼ねている。
この構成によれば、雄枠部材26の鍔部26Dが雌枠部材25の凹溝25Dに嵌合したときに、外気シール29は、雌枠部材25の凹溝25Dと雄枠部材26の鍔部26Dとの間の隙間を埋めることによってシール性を高めることができる。また、弾性を有する外気シール29は、凹溝25Dと鍔部26Dとの衝突を回避して静粛性を高めることができる。一方、固定部27は、スライド接続機構24の上側から外気が漏れるのを抑制するシール部材として機能することができる。
なお、実施形態では、雄枠部材26の鍔部26Dに、雌枠部材25の凹溝25Dとの間をシールする外気シール29を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、外気シールを省略し、鍔部を凹溝に直接的に嵌合させる構成としてもよい。
また、実施形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を備えた後方超小旋回型の油圧ショベルを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば超小旋回型の油圧ショベル、標準仕様の油圧ショベル、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
5 旋回フレーム
8 キャブ
10 キャブボックス
16 運転室
21 空調機
21B 外気取入ダクト(外気取入口)
22 外気ダクト
23 中間ダクト
23B 下流端部
24 スライド接続機構
25 雌枠部材
25A 雌上枠(上部)
25B 雌下枠
25C 雌側枠
25D 凹溝
26 雄枠部材
26A 雄上枠(上部)
26B 雄下枠
26C 雄側枠
26D 鍔部
27 固定部
29 外気シール

Claims (3)

  1. キャブボックスに囲まれた内部が運転室となったキャブと、
    前記キャブ内に設けられ前記運転室に調和空気を供給する空調機と、
    前記キャブの前記キャブボックスに設けられ前記空調機に外気を導入するための外気ダクトと、
    前記外気ダクトと前記空調機の外気取入口とを接続する中間ダクトとを備えてなる建設機械において、
    前記中間ダクトの前記空調機側の下流端部と前記空調機の前記外気取入口との間には、スライド接続機構が設けられ、
    前記スライド接続機構は、
    前記空調機の前記外気取入口に設けられ、上側が開放されると共に内側面に連続して凹溝が形成された雌枠部材と、
    前記中間ダクトの前記下流端部に設けられ、前記雌枠部材に対して上側からスライドさせることにより前記凹溝に嵌合する鍔部を有する雄枠部材とにより構成され
    前記雄枠部材の上部には、前記雌枠部材の上部に固定される固定部を有していることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項に記載の建設機械において、
    前記雌枠部材は、雌上枠、雌下枠および前記雌上枠の端部と前記雌下枠の端部を接続する一対の雌側枠から矩形状の枠体として形成されると共に、前記雌下枠と前記各雌側枠の内側面に連続して前記凹溝が形成されており、
    前記雄枠部材は、雄上枠、雄下枠および前記雄上枠の端部と前記雄下枠の端部を接続する一対の雄側枠から矩形状の枠体として形成され、
    前記鍔部は、前記雄下枠と前記一対の雄側枠とに形成されると共に、前記雌枠部材の前記凹溝に対し上側からスライドして嵌合し、
    前記固定部は、前記雄上枠に設けられて、前記雌枠部材の前記雌上枠に固定されていることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項に記載の建設機械において、
    前記雄枠部材の前記鍔部には、前記雌枠部材の前記凹溝との間をシールする外気シールが設けられ、
    前記雄枠部材の前記固定部は、前記雌枠部材の前記上部に当接してシールするシール部材を兼ねていることを特徴とする建設機械。
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