JP7147471B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、車両に搭載され情報を表示する車両用表示装置に関する。
従来、車両用メータなどの車両用表示装置は、インパンの開口部に装置本体を装着するとともに、装置本体の外周縁をインパネの表面に固定している。そして屋根無し自動車の場合には、雨などの防水対策として、装置本体の取付部とインパネの表面との隙間を埋めるための防水パッキンが設けられている(たとえば特許文献1参照)。
特開平7-232575号公報
通常の屋根有り自動車の場合には、雨天時でも装置本体に水が付着する可能性が低いので防水構造を採用する必要がなかった。しかし、ユーザの不注意などで飲料水が装置本体にかかる可能性はゼロではない。
したがって屋根有り自動車であっても防水構造が必要であるが、防水パッキンなどの特別な部品を追加すると部品点数が増加し、また製造コストが増加するという問題がある。
そこで、開示される目的は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、簡単な構成で耐水性を向上することができる車両用表示装置を提供することを目的とする。
本開示は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
ここに開示された車両用表示装置は、車両に搭載され、複数の情報を表示する車両用表示装置(10)であって、情報を表示する複数の表示部(21~24)と、各表示部を制御する制御部(13)と、制御部が実装され、外部と電気的に接続される回路基板(14)と、各表示部を表側で支持し、回路基板を裏側で支持するケース(12)と、ケースの表側の一部に設けられ、透光性を有し、少なくとも1つの表示部を保護するカバー部材(26)と、ケースの表側で支持されてカバー部材の表側の一部に設けられ、少なくとも他の1つの表示部を装飾する装飾部材(28,36)と、を含み、装飾部材は、表示部の視認方向(Z)においてカバー部材と間隔をあけて設けられ、ケースには、表示部を囲むように排水用の溝(15~17)が設けられている。
このような車両用表示装置に従えば、装飾部材は、カバー部材と間隔をあけて設けられているので、振動による干渉音および接触による摩耗を抑制することができる。間隔があいているので水が浸入してくる可能性があるが、ケースには表示部を囲むように排水用の溝が設けられている。したがって溝の周囲から侵入してきた水を溝で捕集して、表示部に到達することを防ぐことができる。これによって溝を設けるという簡単な構成で、防水構造を実現することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の車両用表示装置10の斜視図。 車両用表示装置10の一部を拡大して示す断面図。 車両用表示装置10の断面図。 ケース12に関連する構成を示す斜視図。 ケース12の一部を拡大して示す斜視図。 ケース12の一部を拡大して示す斜視図。 ケース12の一部を拡大して示す斜視図。 第2実施形態の操作ノブ60に関連する構成を示す斜視図。 操作ノブ60を示す斜視図。 操作ノブ60に関連する構成を示す断面図。
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための形態を、複数の形態を用いて説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態に関して、図1~図7を用いて説明する。車両用表示装置10は、車室内の運転席と対向する位置に搭載され、車速およびエンジン回転数などの車両に関する情報を表示する装置である。車両用表示装置10は、ドライバーが車両に関する情報が視認できるように表示する。本実施形態の車両用表示装置10は、複数の表示部21~24を有したコンビネーションメータとして機能する。車両用表示装置10は、フロントケース、リアケース11、ケース12、複数の表示部21~24、制御装置13、およびプリント基板14を含んで構成される。以下、車室側を視認者側と呼び、表示側とは反対側を反視認者側と呼ぶことがある。
フロントケースは、車両用表示装置10の最も視認者側に設けられる。フロントケースは、車両用表示装置10の視認者側を覆う。図1および図3では、フロントケースは除いた状態を示している。車両用表示装置10は、完成品の状態ではフロントケースが装着されている。
リアケース11は、車両用表示装置10の最も反視認者側に設けられる。リアケース11は、車両用表示装置10の反視認者側を覆うように設けられる。
ケース12は、フロントケースとリアケース11の間に設けられる。ケース12は、各部を支持する部材となる。ケース12は、図4に示すように、正面形状が横長の四角形であり、有底の筒状部12aを左右に有する樹脂製の部材である。ケース12の筒状部12aの開口側が視認者側を向き、底部側が車室とは反対側の反視認者側を向くように配置されている。
ケース12の反視認者側には、制御装置13およびプリント基板14が設けられる。制御装置13は、制御部であって、表示部21~24が表示する画像などを制御する。プリント基板14は、回路基板であって、制御装置13が実装される。プリント基板14は、実装される制御装置13などの電子部品を電気的に接続する。またプリント基板14は、実装される制御装置13と外部の制御システムとを電気的に接続する。
制御装置13は、記憶媒体に記憶されているプログラムを実行し、各部を制御する。制御装置13は、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体とを有する。制御装置13は、たとえばコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって実現される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムおよびデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって実現される。
ケース12の視認者側には、複数の表示部21~24が設けられる。車両用表示装置10は、複数の表示部21~24として、スピードメータ表示部21、タコメータ表示部22、インジケータ表示部23およびディスプレイ表示部24を有する。左右に並ぶ形で2つの円形状の表示部21,22は、スピードメータ表示部21とタコメータ表示部22である。スピードメータ表示部21とタコメータ表示部22とは、ディスプレイ表示部24やプリント基板14の視認方向Zにおいて段差があるように配置される。視認方向Zとは、ディスプレイ表示部24の表示面の法線方向である。したがって各表示部21~24の表示面は、全てが同一平面にはない。スピードメータ表示部21とタコメータ表示部22とは、視認方向Zの高さが略等しい位置に配置される。したがって車両用表示装置10は、複数の表示部21~24の視認方向Zの位置が異なるいわゆる立体造形によって見栄えを向上している。
スピードメータ表示部21およびタコメータ表示部22は、それぞれ角変位する指針の画像を用いて、図1における右側のスピードメータ表示部21には車速の計測値を表示し、左側のタコメータ表示部22にはエンジン回転数の計測値を表示する。スピードメータ表示部21は、指針画像および目盛画像等が形成されている。またタコメータ表示部22には、指針画像および目盛画像および走行用ギヤのシフト位置を示すシフト位置画像等が形成されている。
スピードメータ表示部21とタコメータ表示部22は同様な構成であるので、タコメータ表示部22の構成について図2を用いて説明する。タコメータ表示部22は、LCD31、LED32、拡散板33、フロントガラス34、見返し板35および加飾リング36を含んで構成される。
発光ダイオード(Light-Emitting Diode:略称LED)32は、プリント基板14に実装され、ケース12に搭載されている。LED32は、ケース12の筒状部12aの底部に配置される。LED32は、視認者に向けて光を出射するように配置される。拡散板33は、ケース12の筒状部12a内であって、LED32よりも視認者側に設けられる。拡散板33は、LED32が出射した光を拡散して、光のムラ取りを行う。
LCD(Liquid Crystal Display)31は、円形状であって拡散板33よりも視認者側に設けられる。LCD31は、各種の画像を表示する。LCD31は、タコメータ表示部22に表示される画像をセグメントで行う。LCD31は、拡散板33を通過した光でLCD31のONセグメントが発光し、ドライバーが視認可能となる。
見返し板35は、LCD31よりも視認者側に設けられる。見返し板35は、ディスプレイ表示部24よりも視認者側に凸となるように配置される。見返し板35は、LCD31を視認可能な開口を有し、LCD31の外縁から視認者側に延びる壁部を有する。見返し板35は、ケース12に締結固定される。
フロントガラス34は、見返し板35の視認者側に設けられる。フロントガラス34は、透光性を有する材料、例えば透明なアクリル樹脂またはガラス等の薄板により形成される。フロントガラス34は、見返し板35によってLCD31の表示面から離間した位置に設けられる。これによって視認者側から異物がLCD31に接触することを防ぐことができる。フロントガラス34の外縁部は、下方に向かって折り曲げられている。フロントガラス34の折曲げ部によって、見返り板の外周部を覆っている。
加飾リング36は、フロントガラス34よりも視認者側に設けられる。加飾リング36は、ディスプレイ表示部24よりも視認者側に凸となるように配置される。加飾リング36は、LCD31を視認可能な開口を有し、フロントガラス34の外縁から視認者側に延びる壁部を有する。加飾リング36の開口からフロントガラス34を経て、ドライバーはLCD31の画像を視認することができる。
加飾リング36は、内側の部分が見返し板35に締結固定されている。加飾リング36の外周部は、根元部がディスプレイ表示部24付近まで延びる。加飾リング36とフロントガラス34との間には、第1隙間41が設けられる。第1隙間41は、加飾リング36とフロントガラス34とが振動に起因して、干渉音の発生および部品間削れを防止する目的で設けられる。第1隙間41は、たとえば視認方向Zに1~2mm程度の間隔である。
スピードメータ表示部21とタコメータ表示部22との間には、ディスプレイ表示部24が設けられる。ディスプレイ表示部24は、車両に関連する所定情報として、各種情報を表示面に形成して情報をユーザに表示するようになっている。ディスプレイ部は、図4に示すように、ケース12の左右方向Xの中央部に収容されてケース12に固定されている。
ディスプレイ表示部24としては、例えば、薄膜状のトランジスタを利用したTFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイが使用されている。ディスプレイ表示部24の表示面は、横長の長方形となっている。ディスプレイ表示部24によって表示される各種情報は、例えば、制御装置13で作成された画像であり、運転者に対してデジタル画像によって表示されるようになっている。ディスプレイ表示部24には、たとえばカーナビゲーション装置による目的地案内情報を表示する目的地案内画像、選択された走行モードを表示する走行モード画像、燃料残量を表示する燃料残量画像、およびバッテリの充電状況を表示するバッテリ画像等がある。ディスプレイ表示部24は、図3に示すようにケース12の反視認者側において、フレキシブル配線基板(Flexible Printed Circuit:略称FPC)によってプリント基板14とコネクタ25を介して電気的に接続される。
ディスプレイ表示部24の視認者側には、透光性を有する透光性パネル26が設けられる。透光性パネル26は、ディスプレイ表示部24を保護するカバー部材として機能する。透光性パネル26の裏面のうちケース12と対向している部分は、ケース12の平面部に接触している。透光性パネル26の左右方向Xの端部は、図2に示すように、加飾リング36の根元部および見返し板35の根元部を超えて、ケース12の筒状部12aの近くに位置している。透光性パネル26は、外縁部が弾性部材27によって押圧されて固定されている。透光性パネル26の左右方向Xの端部の表面側は、見返し板35の根元部で弾性部材27を介して押さえられている。弾性部材27は、たとえばゴム素材からなら、振動の吸収機能を有する。
また透光性パネル26の表面と加飾リング36との間には、第2隙間42が設けられる。第2隙間42は、透光性パネル26と加飾リング36との振動に起因して、干渉音の発生および部品間削れを防止する目的で設けられる。第2隙間42は、たとえば視認方向Zに1~2mm程度の間隔である。
透光性パネル26の下方側の端部は、図3に示すように、見返し板35の根元部で弾性部材27を介して押されている。図3に示す状態では、弾性部材27が露出している。この弾性部材27が露出している部分は、図示しないフロントケースによって覆われる部分となる。したがって完成状態では、弾性部材27はドライバーによって視認不可な位置にある。
透光性パネル26の上方側および左右側においては、弾性部材27は視認不可なように配置される。透光性パネル26の下方側と異なり、上方側と左右側はフロントケースによって覆われない位置にあるので、見栄えを向上するために弾性部材27は隠れた位置に配置される。
透光性パネル26の上方には、加飾部材28が設けられる。加飾部材28は、左右方向Xに延び、透光性パネル26から凸となるように設けられる。加飾部材28は、透光性部28aと非透光性部28bとを有する複合部材から構成される。加飾部材28は、外周部分が非透光性部28bであり、視認者側が主に視認する中央部分が透光性部28aとなる。
インジケータ表示部23は、加飾部材28に囲まれて設けられる。インジケータ表示部23は、加飾部材28の透光性部28aの反視認者側、すなわち奥側に設けられる。したがってディスプレイ表示部24の上方側にインジケータ表示部23が設けられる。インジケータ表示部23は、横長の帯状の表示面を有する。インジケータ表示部23には、各種情報画像が表示される。インジケータ表示部23は、複数のLEDの発光状態によって所定の画像を表示する。インジケータ表示部23には、たとえば外気温度を表示する温度画像および時刻を表示する時計画像が表示される。
図3に示すように、加飾部材28の下方側の根元部は、透光性パネル26の上方側の端部よりも下方側に位置している。透光性パネル26の上方側の端部は、見返し板35によって弾性部材27を介してケース12に押圧されて固定されている。
また透光性パネル26の表面と加飾部材28との間には、第3隙間43が設けられる。第3隙間43は、透光性パネル26と加飾部材28との振動に起因して、干渉音の発生および部品間削れを防止する目的で設けられる。第3隙間43は、たとえば視認方向Zに1~2mm程度の間隔である。
図4に示すように、ケース12には、ディスプレイ表示部24を囲むように排水用の溝15~17が設けられる。溝15~17は、上溝15と左溝16と右溝17とを有する。上溝15は、ディスプレイ表示部24の上部に対応して、左右方向Xに延びる。上溝15は、ケース12の筒状部12aの上部まで延びている。左溝16は、ケース12の筒状部12aの内側に沿って上下方向Yに延びている。左溝16の上方側の端部は、上溝15の左側の端部に連結している。右溝17は、左溝16と同様に、ケース12の筒状部12aの内側に沿って上下方向Yに延びている。右溝17の上方側の端部は、上溝15の右側の端部に連結している。左溝16および右溝17は、ケース12の下方側の端部まで延び、ケース12の下端部で開放されている。
溝15~17は、水分が侵入したときに捕集できる幅および深さに設定されている。たとえば溝15~17の幅は、2mm以上に設定される。また溝15~17の深さは、たとえば2mm以上5mm以下に設定される。また上溝15とディスプレイ表示部24を収容する凹部までの間隔は、たとえば1.5mm以上に設定される。
上溝15は、図3に示すように、透光性パネル26の上方側端部から侵入する水を捕集できる位置に配置されている。上溝15は、透光性パネル26の上方側端部が視認方向Zにおいて重なるように配置されている。
また左溝16は、図2および図6に示すように、透光性パネル26の左側端部から侵入する水を捕集できる位置に配置されている。左溝16は、透光性パネル26の左側端部が視認方向Zにおいて重なるように配置されている。
また右溝17は、左溝16と同様に、透光性パネル26の右側端部から侵入する水を捕集できる位置に配置されている。右溝17は、透光性パネル26の右側端部が視認方向Zにおいて重なるように配置されている。
さらに左溝16および右溝17は、左右方向Xに延びる部分がなく、下方に向けて傾斜する部分を用いて蛇行するように設けられる。すなわち左溝16および右溝17の上方から流れる水が留まることがないように傾斜部分を用いて下方に延びるように形成されている。
次に、水の流れに関して説明する。まず加飾リング36の内側に水分が付着した場合には、水がフロントガラス34の表面を伝わって図2の第1矢印51の方向に移動して、第1隙間41を通過して透光性パネル26の表面に到達することがある。
第1隙間41を通過して透光性パネル26に到達した水、および直接透光性パネル26に付着した水は、左右に流れた場合には、第2隙間42を通過することがある。すなわち透光性パネル26の表面に水分が付着した場合には、水は透光性パネル26の表面を伝わって図2の第2矢印52の方向に移動することがある。
このように第2隙間42を通過した水は、弾性部材27を乗り越えると左溝16または右溝17によって捕集される。第2隙間42は寸法が小さく1度に多量の水が侵入することはないので、左溝16および右溝17によって確実に捕集される。左溝16および右溝17によって捕集された水は、重力によって下方に流れて、左溝16および右溝17の下方の端部より第4矢印54のように外部へ排出される。または捕集された水は、少量であるので、そのまま内部で蒸発する。したがって第2隙間42を通過した水が、ケース12の裏側に浸入することを抑制することができる。
第1隙間41を通過して透光性パネル26に到達した水、および直接透光性パネル26に付着した水は、付着した勢いで上に流れた場合には、第3隙間43を通過することがある。すなわち透光性パネル26の表面に水分が付着した場合には、水は透光性パネル26の表面を伝わって図3の第3矢印53の方向に移動することがある。
このように第3隙間43を通過した水は、弾性部材27を乗り越えると上溝15によって捕集される。第3隙間43は寸法が小さく1度に多量の水が侵入することはないので、上溝15によって確実に捕集される。上溝15によって捕集された水は、表面張力および重力によって上溝15を伝って左溝16または右溝17から下方に流れて、下方の端部より第4矢印54のように外部へ排出される。または捕集された水は、前述のように少量であるので、そのまま内部で蒸発する。したがって第3隙間43を通過した水が、ケース12の裏側に浸入することを抑制することができる。
以上説明したように本実施形態の車両用表示装置10では、装飾部材である加飾リング36は、カバー部材である透光性パネル26と視認方向Zにおいて間隔をあけて設けられているので、振動による干渉音および接触による摩耗を抑制することができる。間隔があいているので水が浸入してくる可能性があるが、ケース12にはディスプレイ表示部24を囲むように排水用の溝15~17が設けられている。したがって溝15~17の周囲から侵入してきた水を溝15~17で捕集して、ディスプレイ表示部24に到達することを防ぐことができる。これによって溝15~17を設けるという簡単な構成で、防水構造を実現することができる。
また本実施形態では、左溝16および右溝17は、ケース12の下方側の端部まで延び、ケース12の下端部で開放されている。これによって左溝16および右溝17に侵入した水は、ケース12の下端まで流れて外部の空間に排出することができる。これによって水を外部に排出することができる。
さらに本実施形態では、装飾部材である加飾リング36は、カバー部材である透光性パネル26によって保護されてない表示部であるスピードメータ表示部21およびタコメータ表示部22を装飾し、透光性パネル26よりも視認者側に凸となっている。そして加飾リング36よって装飾されるスピードメータ表示部21およびタコメータ表示部22は、透光性パネル26によって保護されるディスプレイ表示部24よりも視認者側に位置している。このように平面上のディスプレイ表示部24だけでなく、ディスプレイ表示部24から段差があるスピードメータ表示部21などが配置されている。このような構成であると段差部分に水が浸入する隙間が生じる。このように隙間が生じて水が浸入したとしても、前述のように溝15~17によって不具合の発生を防止することができる。さらに表示部21~24の視認方向Zの位置が異なるので、見栄えを向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態に関して、図8~図10を用いて説明する。本実施形態では、透光性パネル26の貫通孔26aを挿通する操作ノブ60を設けた点に特徴を有する。
操作ノブ60は、操作部であって、図9に示すように棒状の形状を有する。操作ノブ60は、図10に示すように、透光性パネル26から突出し、ケース12および透光性パネル26を視認方向Zに貫通する貫通孔26aを挿通してプリント基板14と機械的に接続される。操作ノブ60は、軸方向へのスライド変位させることでディスプレイ表示部24を操作する。ユーザは、操作ノブ60を変位させて、たとえばディスプレイ表示部24に表示されるオドメータおよびトリップメータの表示切替、並びにトリップメータの値のリセットを行う。
操作ノブ60は、ケース12と透光性パネル26との間に凸となる環状の鍔部61を有する。鍔部61は、外縁から視認者側に延びる壁部分62を有する。したがって鍔部61は、断面がU字状に形成される。壁部分62は、図9に示すように、一部が欠落しており、欠落した部分は鍔部61の表面が径方向の外側に凸となる回り止め部63を構成している。
操作ノブ60の反視認者側の先端部には、外側に広がる爪状の抜止部64が形成される。抜止部64によって操作ノブ60が視認者側に抜けることを防止している。また操作ノブ60の先端部は、プリント基板14に搭載されるスイッチ素子14aに接触している。操作ノブ60がスライド変位することで、スイッチ素子14aを押して、ディスプレイ表示部24の表示内容を操作することができる。
ケース12には、図5に示すように、貫通孔26aよりも大きく鍔部61を収容する凹部12bと、凹部12bと連通する操作溝18とが形成されている。凹部12bは、図10に示すように、下方側の底部分が下方に向けて傾斜するように形成される。したがって凹部12bに侵入した水が凹部12bに留まることを抑制することができる。また操作溝18は、排水用の溝である。また操作溝18は、図8に示すように、操作ノブ60の回り止め部63が嵌まり、操作ノブ60の角変位を規制する。
透光性パネル26の貫通孔26aは、操作ノブ60を挿通するために操作ノブ60の直径よりも0.5mm程度大きい直径を有する。換言すると、透光性パネル26の貫通孔26aと操作ノブ60との間には、第4隙間44が形成されている。
次に、水の流れに関して説明する。第1隙間41を通過して透光性パネル26に到達した水、および直接透光性パネル26に付着した水は、透光性パネル26の貫通孔26a付近を流れた場合には、第4隙間44を通過することがある。すなわち透光性パネル26の表面に水分が付着した場合には、水は透光性パネル26の表面を伝わって図10の第5矢印55の方向に移動することがある。
このように第4隙間44を通過した水は、断面U字状の鍔部61と壁部分62によって捕集される。第4隙間44は寸法が小さいので1度に多量の水が侵入することはないので、鍔部61と壁部分62によって確実に捕集される。鍔部61によって捕集された水は、重力によって下方に流れて、壁部分62の欠落している回り止め部63より第6矢印56のように操作溝18に侵入し、そのまま操作溝18を伝って外部へ排出される。または捕集された水は、少量であるのでそのまま内部で蒸発する。したがって第4隙間44を通過した水が、ケース12の裏側のプリント基板14側に浸入することを抑制することができる。
このように本実施形態では、操作ノブ60が設けられ、操作ノブ60のために透光性パネル26に貫通孔26aが形成される。貫通孔26aによって水が透光性パネル26に反視認者側に侵入した場合であっても、操作ノブ60の鍔部61によって水を確実に捕集することができる。そして捕集した水は、操作溝18によって排出することができる。これによって操作ノブ60に鍔部61を設け、ケース12に操作溝18を設けるという簡単な構成で、操作ノブ60用の防水構造を実現することができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本開示の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本開示の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、表示部は4つであったが、4つに限るものではない。表示部は、2つおよび3つであってもく、5つ以上であってもよい。
前述の第1実施形態では、表示部は画像を表示する構成であるが、このような構成に限るものではない。たとえばスピードメータ表示部21およびタコメータ表示部22は、物理的に角変位する指針を用いて実現してもよい。また表示部は、液晶を用いた構成に限るものではなく、たとえば有機化合物を用いた層状の構造体から成る有機ELディスプレイ等の他のタイプの表示器を用いたものとしてもよい。
前述の第1実施形態では、装飾部材は円筒状の加飾リング36によって実現されているが、このような構成に限るものではない。装飾部材は、表示部を装飾する部材であればよく、たとえばディスプレイ表示部24を装飾する部材であってもよい。
10…車両用表示装置 12…ケース 12a…筒状部 12b…凹部 13…制御装置(制御部) 14…プリント基板(回路基板) 15…上溝(溝) 16…左溝(溝) 17…右溝(溝) 18…操作溝(溝) 21…スピードメータ表示部(表示部) 22…タコメータ表示部(表示部) 23…インジケータ表示部(表示部) 24…ディスプレイ表示部(表示部) 26…透光性パネル(カバー部材) 26a…貫通孔 28…加飾部材(装飾部材) 36…加飾リング(装飾部材) 41…第1隙間 42…第2隙間 43…第3隙間 44…第4隙間 60…操作ノブ(操作部) 61…鍔部 62…壁部分 63…回り止め部 64…抜止部 X…左右方向 Y…上下方向 Z…視認方向

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、複数の情報を表示する車両用表示装置(10)であって、
    情報を表示する複数の表示部(21~24)と、
    前記各表示部を制御する制御部(13)と、
    前記制御部が実装され、外部と電気的に接続される回路基板(14)と、
    前記各表示部を表側で支持し、前記回路基板を裏側で支持するケース(12)と、
    前記ケースの表側の一部に設けられ、透光性を有し、少なくとも1つの前記表示部を保護するカバー部材(26)と、
    前記ケースの表側で支持されて前記カバー部材の表側の一部に設けられ、少なくとも他の1つの前記表示部を装飾する装飾部材(28,36)と、を含み、
    前記装飾部材は、前記表示部の視認方向(Z)において前記カバー部材と間隔をあけて設けられ、
    前記ケースには、前記表示部を囲むように排水用の溝(15~17)が設けられている車両用表示装置。
  2. 前記カバー部材から突出し、前記ケースおよび前記カバー部材を前記視認方向に貫通する貫通孔を挿通して前記回路基板と機械的に接続され、変位させることで前記表示部を操作するための棒状の操作部であって、前記ケースと前記カバー部材との間の部分に、凸となる環状の鍔部(61)を有する操作部(60)をさら含み、
    前記ケースには、前記貫通孔よりも大きく前記鍔部を収容する凹部(12b)と、前記凹部と連通する前記溝とが形成されている請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記溝は、前記ケースの下方側の端部まで延び、前記ケースの下端部で開放されている請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記装飾部材は、前記カバー部材によって保護されてない前記表示部を装飾し、前記カバー部材よりも視認者側に凸となっており、
    前記装飾部材によって装飾される前記表示部は、前記カバー部材によって保護される前記表示部よりも視認者側に位置している請求項1~3のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
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