JP7145726B2 - 電源装置、及び突入電流防止回路 - Google Patents

電源装置、及び突入電流防止回路 Download PDF

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本発明は、電源装置、及び突入電流防止回路に関する。
突入電流を低減する機能を有する電源装置が知られている。このような電源装置では、電源線に電流抑制用の抵抗と並列にMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:MOS電界効果トランジスタ)などのスイッチを挿入し、電源投入時の所定の期間、スイッチをオフ状態にして、突入電流を低減していた。
特開平10-14246号公報
上述した電源装置では、例えば、入力電源に短絡が発生すると、装置内部の電荷が引き抜かれて逆流電流が発生する場合がある。このような場合には、上述したスイッチがオフ状態に制御されても、スイッチのボディダイオードを通じて逆流電流が流れてしまうことがあった。また、この逆流電流を防止するために、特許文献1に記載されているように、逆流防止のダイオードを挿入することが考えられるが、電源装置の入力電流が大きい場合に逆流防止のダイオードによる損失が大きく、変換効率が低下するという課題があった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、変換効率を低下させずに、突入電流を防止しつつ、低電圧時の電流の逆流を防止することができる電源装置、及び突入電流防止回路を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、スイッチのボディダイオードが逆方向になるように、2つのスイッチを電源線に直列に接続し、当該2つのスイッチと並列に接続された抵抗素子を含む突入電流防止部と、入力電圧が所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間の経過後に前記2つのスイッチをオン状態にし、前記入力電圧が前記所定の電圧未満に低下した場合に、前記所定の遅延期間を設けずに前記2つのスイッチをオフ状態に制御する制御部と、前記入力電圧を検出する電圧検出部とを備え、前記制御部は、前記電圧検出部が検出した前記入力電圧と、前記所定の電圧とを比較する比較部と、前記比較部の出力と、当該比較部の出力を前記所定の遅延期間遅延させた信号とを論理積した制御信号を生成する論理回路とを備え、前記制御信号に基づいて、前記2つのスイッチを制御することを特徴とする電源装置である。
また、本発明の一態様は、上記の電源装置において、前記入力電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換部を備え、前記制御部は、前記制御信号に基づいて、前記電圧変換部を動作させるか否かを制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源装置において、前記所定の電圧は、自装置の下限動作電圧に基づいて定められていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の電源装置において、前記2つのスイッチのそれぞれは、MOS電界効果トランジスタであり、前記2つのスイッチは、2つの前記MOS電界効果トランジスタのソース端子同士が接続されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、スイッチのボディダイオードが逆方向になるように、2つのスイッチを電源線に直列に接続し、当該2つのスイッチと並列に接続された抵抗素子を含む突入電流防止部と、入力電圧が所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間の経過後に前記2つのスイッチをオン状態にし、前記入力電圧が前記所定の電圧未満に低下した場合に、前記所定の遅延期間を設けずに前記2つのスイッチをオフ状態に制御する制御部とを備え、前記入力電圧を検出する電圧検出部とを備え、前記制御部は、前記電圧検出部が検出した前記入力電圧と、前記所定の電圧とを比較する比較部と、前記比較部の出力と、当該比較部の出力を前記所定の遅延期間遅延させた信号とを論理積した制御信号を生成する論理回路とを備え、前記制御信号に基づいて、前記2つのスイッチを制御することを特徴とする突入電流防止回路である。
本発明によれば、電源装置は、スイッチのボディダイオードが逆方向になるように接続されているため、例えば、入力電源が短絡した場合でも、スイッチのボディダイオードを通じて逆流電流が流れることがない。また、制御部が、入力電圧が所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間の経過後に2つのスイッチをオン状態にすることで、電源装置は、変換効率を低下させずに、突入電流を防止することができる。また、制御部が、入力電圧が所定の電圧未満に低下した場合に、所定の遅延期間を設けずに2つのスイッチをオフ状態に制御することで、素早く低電圧時の電流の逆流を防止することができる。よって、電源装置は、変換効率を低下させずに、低減突入電流を防止しつつ、低電圧時の電流の逆流を防止することができる。
本実施形態による電源装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態における制御部の一例を示すブロック図である。 本実施形態による電源装置の起動動作の一例を示すタイミングチャートである。 本実施形態による電源装置の入力電圧が短絡した場合の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態による電源装置及び突入電流防止回路について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による電源装置1の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、電源装置1は、突入電流防止部20と、制御部30と、入力コネクタ40と、平滑コンデンサ50と、DC-DCコンバータ60とを備えている。電源装置1は、例えば、電源端子Tpと、電源端子Tnとの間に供給される直流電圧(入力電圧Vin)を、所定の電圧に変換して出力する。なお、突入電流防止部20と、制御部30とは、突入電流防止回路100を構成している。
入力コネクタ40は、電源端子Tpと、電源端子Tnとを有し、電源装置1に電源電圧(入力電圧Vin)を供給する。電源端子Tpは、正極電源端子であり、電源線L1(第1電源線)に接続されている。また、電源端子Tnは、負極電源端子であり、電源線L2(第2電源線)に接続されている。
突入電流防止部20は、電源線L2に配置され、電源装置1の起動時(電源投入時)に突入電流を防止するとともに、入力電圧Vinが短絡などで低下した場合に、装置内部の電荷が引き抜かれる逆流電流を防止する。突入電流防止部20は、抵抗(21~25)と、MOSFET(11、12)とを備えている。
なお、MOSFET11と、MOSFET12とは、突入電流防止部20が備える任意のMOSFETを示す場合、又は特に区別しない場合には、MOSFET10として説明する。
MOSFET10(スイッチの一例)は、例えば、NMOSFET(N型MOSFET)であり、ボディダイオードBDを有している。本実施形態では、2つのMOSFET10が、ボディダイオードBDが逆方向になるように、電源線L2に直列に接続されている。
MOSFET11は、ドレイン端子が電源端子Tnに、ゲート端子がノードN1に、ソース端子がノードN3にそれぞれ接続されている。また、MOSFET12は、ドレイン端子が電源端子Tnに、ゲート端子がノードN1に、ソース端子がノードN3にそれぞれ接続されている。
抵抗21と抵抗22とは、後述する制御部30のゲート制御信号(制御信号GD)の信号線と、MOSFET11のソース端子との間に、ノードN1を介して、直列に接続されている。すなわち、抵抗21は、第1端が制御信号GDの信号線に、第2端がノードN1に接続され、抵抗22は、第1端がノードN1に、第2端が、MOSFET11のソース端子(ノードN3)に接続されている。また、ノードN1は、MOSFET11のゲート端子(制御端子)に接続されている。抵抗21と抵抗22とは、制御信号GDの電圧を抵抗分圧して、MOSFET11の制御に適した電圧に変換する。
抵抗23と抵抗24とは、制御部30の制御信号GDの信号線と、MOSFET12のソース端子との間に、ノードN2を介して、直列に接続されている。すなわち、抵抗23は、第1端が制御信号GDの信号線に、第2端がノードN2に接続され、抵抗24は、第1端がノードN2に、第2端が、MOSFET12のソース端子(ノードN3)に接続されている。また、ノードN2は、MOSFET12のゲート端子(制御端子)に接続されている。抵抗23と抵抗24とは、制御信号GDの電圧を抵抗分圧して、MOSFET12の制御に適した電圧に変換する。
抵抗25は、2つのMOSFET10と並列に接続された抵抗素子であり、複数の抵抗25が、電源線L2に直列に接続されている。抵抗25は、電源を起動(投入)する際に、電源線L2に流れる電流を制限する。
このように、突入電流防止部20は、MOSFET10(スイッチ)のボディダイオードBDが逆方向になるように、2つのMOSFET10を電源線L2に直列に接続し、当該2つのMOSFET10と並列に接続された抵抗25(抵抗素子)を含む。
制御部30は、入力電圧Vinが所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間の経過後に2つのMOSFET10をオン状態にする。また、制御部30は、入力電圧Vinが所定の電圧未満に低下した場合に、所定の遅延期間を設けずに2つのMOSFET10をオフ状態に制御する。ここで、所定の電圧は、自装置(電源装置1)の下限動作電圧に基づいて定められている。すなわち、所定の電圧は、例えば、下限動作電圧において、電源装置1の動作を保証するように、下限動作電圧以下に設定されている。
なお、制御部30の詳細な構成については後述する。
平滑コンデンサ50は、電源線L1と電源線L2との間に配置され、入力電圧Vinを平滑化する。
DC-DCコンバータ60(電圧変換部の一例)は、入力電圧Vinを所定の出力電圧に変換する。
次に、図2を参照して、制御部30の構成について説明する。
図2は、本実施形態における制御部の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部30は、入力電圧計測回路31と、マスク回路32と、参照電圧源33と、コンパレータ34と、遅延回路(35、37)と、AND(論理積)回路36とを備えている。
入力電圧計測回路31(電圧検出部の一例)は、入力電圧Vinを検出する。入力電圧計測回路31は、入力電圧Vinを検出して、例えば、後述する参照電圧Vrefにより上述した所定の電圧以上であるか否かを判定できるように電圧変換する。入力電圧計測回路31は、例えば、平滑コンデンサ50の両端における入力電圧Vinを検出する。なお、入力電圧計測回路31の出力信号を信号Aとする。
マスク回路32は、入力電圧Vinを投入した際(電源装置1を起動する際)に、後述する参照電圧源33が出力する参照電圧Vrefが安定するまでの間、入力電圧計測回路31の出力をマスク(遮断)する。なお、マスク回路32の出力信号を信号Bとする。
参照電圧源33は、例えば、定電圧回路であり、上述した所定の電圧に対応する参照電圧Vrefを生成して出力する。
コンパレータ34(比較部の一例)は、入力電圧計測回路31が検出した入力電圧Vinと、所定の電圧とを比較する。コンパレータ34は、例えば、マスク回路32の出力(信号B)の電圧と、参照電圧源33が出力する参照電圧Vrefとを比較し、信号Bの電圧が参照電圧Vref以上である場合に、H(High:ハイ)状態を出力する。また、コンパレータ34は、信号Bの電圧が参照電圧Vref未満である場合に、L(Low:ロウ)状態を出力する。なお、コンパレータ34の出力信号を信号Cとする。
遅延回路35は、コンパレータ34の出力(信号C)を所定の遅延期間遅延させる。ここで、遅延期間は、例えば、上述した2つのMOSFET10をオフして、抵抗25によって突入電流を制限する期間である。なお、遅延回路35の出力信号を信号Dとする。
AND回路36(論理回路の一例)は、コンパレータ34の出力(信号C)と、当該コンパレータ34の出力を所定の遅延期間遅延させた信号(信号D)とを論理積した制御信号GDを生成する。AND回路36は、例えば、信号Cと信号DとがいずれもH状態である場合に、制御信号GDにH状態を出力する。
また、AND回路36は、例えば、信号Cと信号Dとのいずれか又は両方がL状態である場合に、制御信号GDにL状態を出力する。制御信号GDは、H状態である場合に、上述した2つのMOSFET10をオン状態(導通状態)にし、L状態である場合に、上述した2つのMOSFET10をオフ状態(非導通状態)にする。このように、制御部30は、制御信号GDに基づいて、2つのMOSFET10を制御する。
遅延回路37は、AND回路36の出力(制御信号GD)を所定の遅延期間遅延させて、DC-DCコンバータ60の動作を制御する制御信号DD-ONとして出力する。制御信号DD-ONは、H状態である場合に、DC-DCコンバータ60を動作させ、L状態である場合に、DC-DCコンバータ60の動作を停止させる。このように、制御部30は、制御信号GDに基づいて、DC-DCコンバータ60を動作させるか否かを制御する。
次に、図面を参照して、本実施形態による電源装置1の動作について説明する。
図3は、本実施形態による電源装置1の起動動作の一例を示すタイミングチャートである。
図3において、波形W1~波形W7は、上から順に、入力電圧Vin、信号A、信号B、信号C、信号D、制御信号GD、及び制御信号DD-ONの波形を示している。なお、波形W1~波形W3の縦軸は、電圧を示し、波形W4~波形W7の縦軸は、論理状態を示している。また、各波形の横軸は、時間を示している。
図3に示すように、時刻T0において、電源が投入されて、入力電圧Vinが上昇すると、入力電圧計測回路31は、入力電圧Vinを検出して、入力電圧Vinに応じた信号Aを出力する(波形W1及び波形W2参照)。
また、マスク回路32は、入力電圧Vinを投入した際に、時刻T0においてマスク状態であり、信号Aがマスクされる。また、初期状態において、制御信号GDは、L状態であり、2つのMOSFET10がオフされ、電源線L2は、抵抗25を介して、突入電流が制限されている状態である。また、制御信号DD-ONは、L状態であり、DC-DCコンバータ60の動作が停止している状態である。
次に、時刻T1において、マスク回路32が、マスク状態を解除すると、マスク回路32の出力(信号B)に、信号Aが出力される(波形W3を参照)。
また、入力電圧Vin及び信号Bが上昇して、時刻T2において、参照電圧Vrefに達すると、コンパレータ34は、出力(信号C)をL状態からH状態に遷移させる(波形W3及び波形W4参照)。すなわち、コンパレータ34は、信号Bの電圧と、参照電圧源33が出力する参照電圧Vrefとを比較し、信号Bの電圧が参照電圧Vref以上である場合に、H状態を出力する。なお、この状態において、AND回路36は、L状態であるため、2つのMOSFET10は、オフされている。
次に、時刻T3において、信号CがH状態になってから所定の遅延期間DLY1が経過すると、遅延回路35は、信号DにH状態を出力する(波形W5参照)。これにより、AND回路36は、制御信号GDにH状態を出力し、2つのMOSFET10をオンさせる(波形W6参照)。これにより、電源線L2は、主に、2つのMOSFET10を介して、電流が流れる。なお、期間TR1が、突入電流を制限するために、2つのMOSFET10をオフ状態にする期間である。
次に、時刻T4において、制御信号GDがH状態になってから所定の遅延期間DLY2が経過すると、遅延回路37は、制御信号DD-ONにH状態を出力する(波形W7参照)。これにより、DC-DCコンバータ60は、動作を開始し、電源装置1が起動される。
また、図4は、本実施形態による電源装置1の入力電圧Vinが短絡した場合の一例を示すタイミングチャートである。
図4において、波形W11~波形W17は、上から順に、入力電圧Vin、信号A、信号B、信号C、信号D、制御信号GD、及び制御信号DD-ONの波形を示している。なお、波形W11~波形W13の縦軸は、電圧を示し、波形W14~波形W17の縦軸は、論理状態を示している。また、各波形の横軸は、時間を示している。なお、図4において、初期状態は、既に電源装置1が起動している状態であり、2つのMOSFET10は、オン状態である。
図4に示すように、入力電圧Vinが短絡して低下し、時刻T10において、マスク回路32の出力(信号B)の電圧が、参照電圧Vref未満になると、コンパレータ34は、出力(信号C)をH状態からL状態に遷移させる(波形W13及び波形W14参照)。すなわち、コンパレータ34は、信号Bの電圧と、参照電圧源33が出力する参照電圧Vrefとを比較し、信号Bの電圧が参照電圧Vref未満である場合に、信号CにL状態を出力する。
また、信号CがL状態になると、AND回路36は、制御信号GDにL状態を出力する(波形W16参照)。これにより、2つのMOSFET10は、オフされ、逆流電流を防止する。
また、信号CがL状態になってから所定の遅延期間DLY1が経過すると、遅延回路35は、信号DにL状態を出力する(波形W15参照)。
次に、時刻T11において、制御信号GDがL状態になってから所定の遅延期間DLY2が経過すると、遅延回路37は、制御信号DD-ONにL状態を出力する(波形W17参照)。これにより、DC-DCコンバータ60は、動作を停止し、電源装置1の動作が停止される。
以上説明したように、本実施形態による電源装置1は、突入電流防止部20と、制御部30とを備える。突入電流防止部20は、MOSFET10(スイッチ)のボディダイオードBDが逆方向になるように、2つのMOSFET10を電源線L2に直列に接続し、当該2つのMOSFET10と並列に接続された抵抗25(抵抗素子)を含む。制御部30は、入力電圧Vinが所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間(例えば、遅延期間DLY1)の経過後に2つのMOSFET10をオン状態にし、入力電圧Vinが所定の電圧未満に低下した場合に、所定の遅延期間を設けずに2つのMOSFET10をオフ状態に制御する。
これにより、本実施形態による電源装置1は、MOSFET10のボディダイオードBDが逆方向になるように接続されているため、例えば、入力電源が短絡した場合でも、MOSFET10のボディダイオードBDを通じて逆流電流が流れることがない。また、制御部30が、入力電圧Vinが所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間(例えば、遅延期間DLY1)の経過後に2つのMOSFET10をオン状態にすることで、本実施形態による電源装置1は、変換効率を低下させずに、突入電流を防止することができる。
また、制御部30が、入力電圧Vinが所定の電圧未満に低下した場合に、所定の遅延期間(例えば、遅延期間DLY1)を設けずに2つのスイッチをオフ状態に制御することで、素早く低電圧時の電流の逆流(逆流電流)を防止することができる。よって、本実施形態による電源装置1は、変換効率を低下させずに、低減突入電流を防止しつつ、低電圧時の電流の逆流(逆流電流)を防止することができる。
また、本実施形態による電源装置1は、従来技術における逆流防止のダイオードの代わりに、MOSFET10を用いて入力電流を流すため、例えば、電源装置1の入力電流が大きい場合に、素子による損失を低減することができ、変換効率を向上させることができる。
また、本実施形態による電源装置1は、入力電圧を検出する入力電圧計測回路31(電圧検出部)を備える。制御部30は、コンパレータ34(比較部)と、AND回路36(論理回路)とを備える。コンパレータ34は、入力電圧計測回路31が検出した入力電圧Vinと、所定の電圧とを比較する。AND回路36は、コンパレータ34の出力と、当該コンパレータ34の出力(信号C)を所定の遅延期間(例えば、遅延期間DLY1)遅延させた信号Dとを論理積した制御信号GDを生成する。
これにより、本実施形態による電源装置1は、入力電圧計測回路31(電圧検出部)と、コンパレータ34(比較部)と、AND回路36(論理回路)という簡易な構成により、変換効率を低下させずに、低減突入電流を防止しつつ、逆流電流を防止することができる。
また、本実施形態による電源装置1は、入力電圧を所定の出力電圧に変換するDC-DCコンバータ60(電圧変換部)を備える。制御部30は、制御信号GDに基づいて、DC-DCコンバータ60を動作させるか否かを制御する。
これにより、本実施形態による電源装置1は、安全にDC-DCコンバータ60を動作させることができる。
また、本実施形態では、所定の電圧は、自装置の下限動作電圧に基づいて定められている。所定の電圧は、例えば、下限動作電圧において、電源装置1の動作を保証するように、下限動作電圧以下に設定されている。
これにより、本実施形態による電源装置1は、動作が保証された電源装置1の下限動作電圧まで確実に動作させることができる。
また、本実施形態では、2つのMOSFET10のそれぞれは、MOS電界効果トランジスタである。また、2つのMOSFET10は、2つのMOS電界効果トランジスタのソース端子同士が接続されている。
これにより、本実施形態による電源装置1は、簡易な構成により、変換効率を低下させずに、逆流電流を防止することができる。
また、本実施形態による突入電流防止回路100は、上述した突入電流防止部20と、制御部30とを備える。突入電流防止部20は、MOSFET10(スイッチ)のボディダイオードBDが逆方向になるように、2つのMOSFET10を電源線L2に直列に接続し、当該2つのMOSFET10と並列に接続された抵抗25(抵抗素子)を含む。制御部30は、入力電圧Vinが所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間(例えば、遅延期間DLY1)の経過後に2つのMOSFET10をオン状態にし、入力電圧Vinが所定の電圧未満に低下した場合に、所定の遅延期間を設けずに2つのMOSFET10をオフ状態に制御する。
これにより、本実施形態による突入電流防止回路100は、上述した電源装置1と同様の効果を奏し、変換効率を低下させずに、低減突入電流を防止しつつ、低電圧時の電流の逆流(逆流電流)を防止することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の実施形態において、突入電流防止部20は、電源端子Tnに接続される電源線L2上に配置される例を説明したが、これに限定されるものではなく、電源端子Tpに接続される電源線L1上に配置されるようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、2つのスイッチの一例として、2つのNMOSFETを用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、PMOSFET(P型MOSFET)やボディダイオードBDを備える他のスイッチ素子であってもよい。
例えば、2つのMOSFET10を使用する場合には、論理回路は、AND回路36の代わりにNAND回路(反転論理積回路)を用いてもよい。このように、コンパレータ34の出力と、コンパレータ34の出力を所定の遅延期間遅延させた信号とに基づいて、遅延期間遅延させて2つのスイッチをオンさせる論理回路であれば、他の論理回路であってもよい。
また、上記の実施形態において、2つのMOSFET10は、ソース端子同士を接続wする例を説明したが、これに限定されるものではなく、ドレイン端子同士を接続するようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、電源装置1は、電圧変換部として、DC-DCコンバータ60を備える例を説明したが、これに限定されるものではなく、他の電圧変換部を備えるようにしてもよい。
上述の電源装置1の制御部30は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した制御部30の処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1 電源装置
10、11、12 MOSFET
20 突入電流防止部
21、22、23、24、25 抵抗
30 制御部
31 入力電圧計測回路
32 マスク回路
33 参照電圧源
34 コンパレータ
35、37 遅延回路
36 AND回路
40 入力コネクタ
50 平滑コンデンサ
60 DC-DCコンバータ
100 突入電流防止回路
BD ボディダイオード

Claims (5)

  1. スイッチのボディダイオードが逆方向になるように、2つのスイッチを電源線に直列に接続し、当該2つのスイッチと並列に接続された抵抗素子を含む突入電流防止部と、
    入力電圧が所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間の経過後に前記2つのスイッチをオン状態にし、前記入力電圧が前記所定の電圧未満に低下した場合に、前記所定の遅延期間を設けずに前記2つのスイッチをオフ状態に制御する制御部と
    前記入力電圧を検出する電圧検出部と
    を備え
    前記制御部は、
    前記電圧検出部が検出した前記入力電圧と、前記所定の電圧とを比較する比較部と、
    前記比較部の出力と、当該比較部の出力を前記所定の遅延期間遅延させた信号とを論理積した制御信号を生成する論理回路とを備え、
    前記制御信号に基づいて、前記2つのスイッチを制御する
    とを特徴とする電源装置。
  2. 前記入力電圧を所定の出力電圧に変換する電圧変換部を備え、
    前記制御部は、前記制御信号に基づいて、前記電圧変換部を動作させるか否かを制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  3. 前記所定の電圧は、自装置の下限動作電圧に基づいて定められている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電源装置。
  4. 前記2つのスイッチのそれぞれは、MOS電界効果トランジスタであり、
    前記2つのスイッチは、2つの前記MOS電界効果トランジスタのソース端子同士が接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電源装置。
  5. スイッチのボディダイオードが逆方向になるように、2つのスイッチを電源線に直列に接続し、当該2つのスイッチと並列に接続された抵抗素子を含む突入電流防止部と、
    入力電圧が所定の電圧以上に上昇した場合に、所定の遅延期間の経過後に前記2つのスイッチをオン状態にし、前記入力電圧が前記所定の電圧未満に低下した場合に、前記所定の遅延期間を設けずに前記2つのスイッチをオフ状態に制御する制御部と
    前記入力電圧を検出する電圧検出部と
    を備え
    前記制御部は、
    前記電圧検出部が検出した前記入力電圧と、前記所定の電圧とを比較する比較部と、
    前記比較部の出力と、当該比較部の出力を前記所定の遅延期間遅延させた信号とを論理積した制御信号を生成する論理回路とを備え、
    前記制御信号に基づいて、前記2つのスイッチを制御する
    とを特徴とする突入電流防止回路。
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