上空を飛行しながら無線通信サービスを提供するHAPS(High Altitude Platform Station)は、当該HAPSに搭載されている、他のHAPSと無線通信接続を確立するためのアンテナの通信距離の制限により、当該HAPSから比較的近い位置に配置された他のHAPSとしか無線通信接続を確立できない。さらに、HAPSは、当該アンテナを搭載可能な数の制限により、無線通信接続を同時に確立可能な他のHAPSの数が限られている。上述の前提条件の下、無線通信サービスを提供している複数のHAPSの通信ネットワークの状況の変化に応じて、当該通信ネットワークを最適に構築できることが望ましい。本実施形態に係るシステム10は、HAPS間の無線通信接続を切り替える必要があると判定した場合に、通信ネットワーク内の複数のHAPSのそれぞれから受信したHAPSの位置情報データ、HAPSのトラフィック量データ、及びHAPSに搭載されたバッテリのバッテリ残量データに基づいて通信ネットワークをシミュレーションし、シミュレーション結果に基づいて最適な通信ネットワークを構築する。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、制御装置600及び複数のサービス飛行体を備える。図1では、システム10がサービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500の5機のサービス飛行体を備える一例を図示している。システム10が備えるサービス飛行体の数は、5機に限らず、他の数であってもよい。システム10は、ゲートウェイ40を備えてよい。
サービス飛行体100は、主翼部121、本体部122、プロペラ124、太陽電池パネル130、アンテナ132、アンテナ134、アンテナ136、及びアンテナ138を有する。本体部122は、通信装置150と、不図示のバッテリ及び飛行制御装置とを含む。バッテリは、太陽電池パネル130によって発電された電力を蓄電する。飛行制御装置は、サービス飛行体100の飛行を制御する。飛行制御装置は、例えば、バッテリに蓄電された電力を用いてプロペラ124を回転させることによって、サービス飛行体100を飛行させる。
通信装置150は、アンテナ132を用いて、ビームを照射することによって無線通信エリア142を形成して、無線通信エリア142内の通信端末700に無線通信サービスを提供する。通信装置150は、例えば、無線通信エリア142内の通信端末700との間で無線通信接続を確立する。通信装置150と飛行制御装置とは一体であってもよい。
通信端末700は、サービス飛行体と無線通信接続を確立することが可能な通信端末であればどのような通信端末であってもよい。例えば、通信端末700は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末及びウェアラブル端末等である。通信端末700は、PC(Personal Computer)であってもよい。通信端末700は、IoT(Internet of Thing)端末であってよい。通信端末700は、IoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
通信装置150は、地上のゲートウェイ40との間で無線通信接続を確立する。通信装置150は、例えば、アンテナ134を用いて、ゲートウェイ40との間で無線通信接続を確立する。通信装置150は、ゲートウェイ40及びネットワーク20を介して、制御装置600と通信してよい。
ネットワーク20は、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含んでよい。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠する。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでもよい。
通信装置150は、アンテナを用いて、他のサービス飛行体との間で無線通信接続を確立する。通信装置150は、例えば、アンテナ136を用いて、他のサービス飛行体との間で無線通信接続を確立する。通信装置150は、例えば、アンテナ138を用いて、他のサービス飛行体との間で無線通信接続を確立する。通信装置150は、アンテナ134を用いて、他のサービス飛行体との間で無線通信接続を確立してもよい。アンテナ134、アンテナ136、及びアンテナ138は、ジンバル機構のパラボラ型であってよい。また、アンテナ134、アンテナ136、及びアンテナ138は、ジンバル機構の光無線通信型であってもよい。
通信装置150は、確立した無線通信接続を介して、他のサービス飛行体と無線通信する。通信装置150は、他のサービス飛行体を介して、制御装置600と通信してよい。
サービス飛行体100は、例えば、成層圏を飛行して通信端末700に無線通信サービスを提供する。サービス飛行体100は、成層圏プラットフォームとして機能してよい。
サービス飛行体100は、例えば、カバー対象のエリアの上空を巡回しながら、無線通信エリア142によって当該エリアをカバーする。また、サービス飛行体100は、例えば、カバー対象のエリアの一部を無線通信エリア142によってカバーしながら、エリアの上空を移動することによって、領域の全体をカバーする。
サービス飛行体100は、サービス飛行体100に関連する情報を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100の位置を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)機能を用いて、サービス飛行体100の位置を取得する。サービス飛行体100は、例えば、GPS(Global Positioning System)機能を用いて、サービス飛行体100の位置を取得する。サービス飛行体100は、DGPS(Differential Global Positioning System)機能を用いて、サービス飛行体100の位置を取得してもよい。
サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100に搭載されたバッテリのバッテリ残量を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100の速度を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100の進行方向を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、サービス飛行体100の飛行姿勢を取得する機能を有してもよい。
サービス飛行体100は、サービス飛行体100の通信状態に関連する情報を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100の予め定められた期間内におけるトラフィック量を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体との無線通信におけるトラフィック量を取得する。サービス飛行体100は、サービス飛行体100が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40との無線通信におけるトラフィック量を取得してもよい。
サービス飛行体100は、例えば、受信した電波の受信電波強度を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体によって送信された電波の受信電波強度を取得する。サービス飛行体100は、サービス飛行体100が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40によって送信された電波の受信電波強度を取得してもよい。
サービス飛行体100は、例えば、受信した信号のビット誤り率を取得する機能を有する。サービス飛行体100は、例えば、サービス飛行体100が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体によって送信された信号のビット誤り率を取得する。サービス飛行体100は、サービス飛行体100が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40によって送信された信号のビット誤り率を取得してもよい。
通信装置150は、サービス飛行体100が取得した情報を制御装置600に送信する。通信装置150は、例えば、ゲートウェイ40及びネットワーク20を介して、サービス飛行体100が取得した情報を制御装置600に送信する。通信装置150は、他のサービス飛行体を介して、サービス飛行体100が取得した情報を制御装置600に送信してもよい。
通信装置150は、ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)機能を用いて、取得した情報を制御装置600に送信してもよい。通信装置150は、例えば、ADS-B機能を用いて、サービス飛行体100の識別情報を制御装置600に送信する。通信装置150は、例えば、ADS-B機能を用いて、サービス飛行体100の位置を示す位置情報を制御装置600に送信する。通信装置150は、例えば、ADS-B機能を用いて、サービス飛行体100の進行方向を示す進行方向情報を制御装置600に送信する。通信装置150は、例えば、ADS-B機能を用いて、サービス飛行体100の速度を示す速度情報を制御装置600に送信する。通信装置150は、ADS-B機能を用いて、1回のフライト毎にサービス飛行体100に割り当てられるスコークコードを制御装置600に送信してもよい。
通信装置150は、複数のサービス飛行体を管理するCMS(Constellation Management System)にサービス飛行体100に関連する情報を送信してもよい。CMSは、受信した情報を制御装置600に送信してよい。通信装置150は、複数のサービス飛行体の通信を管理するNMS(Network Management System)にサービス飛行体100の通信状態に関連する情報を送信してもよい。NMSは、受信した情報を制御装置600に送信してよい。
サービス飛行体200は、サービス飛行体100と同様に、サービス飛行体200に関連する情報を取得する機能を有する。サービス飛行体200は、サービス飛行体100と同様に、サービス飛行体200の通信状態に関連する情報を取得する機能を有する。サービス飛行体200に搭載された通信装置は、サービス飛行体100に搭載された通信装置150と同様に、サービス飛行体200が取得した情報を制御装置600に送信してよい。サービス飛行体200に搭載された通信装置は、サービス飛行体100に搭載された通信装置150と同様に、サービス飛行体200に関連する情報をCMSに送信してもよい。サービス飛行体200に搭載された通信装置は、サービス飛行体100に搭載された通信装置150と同様に、サービス飛行体200の通信状態に関連する情報をNMSに送信してもよい。サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500についても同様である。
制御装置600は、複数のサービス飛行体を制御する。制御装置600は、例えば、地上に設置される。制御装置600は、サービス飛行体に搭載されてもよい。
制御装置600は、例えば、複数のサービス飛行体の通信ネットワークを最適に構築すべく、複数のサービス飛行体を制御する。図1では、制御装置600が、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500の通信ネットワークを最適に構築する一例を主に説明する。
制御装置600は、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500を、それぞれの目的位置に移動するよう制御する。目的位置は、サービス飛行体が無線通信サービスを提供する位置に設定される。
制御装置600は、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500がそれぞれの目的位置に移動したことに応じて、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500に通信ネットワークを構築させる。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体100とサービス飛行体200との間、サービス飛行体100とサービス飛行体300との間、サービス飛行体200とサービス飛行体400との間、及びサービス飛行体400及びサービス飛行体500との間で無線通信接続が確立されている通信ネットワークを構築させるものとして、説明を続ける。
制御装置600は、通信ネットワークの構築後、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500から、サービス飛行体に関連する情報及びサービス飛行体の通信状態に関連する情報を受信する。制御装置600は、受信した情報に基づいて、通信ネットワーク内の無線通信接続を切り替えるか否かを判定する。ここでは、サービス飛行体100とサービス飛行体300との間の無線通信接続を切り替えると制御装置600が判定したものとして、説明を続ける。
制御装置600は、サービス飛行体100とサービス飛行体300との間の無線通信接続を切り替えると判定したことに応じて、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500から受信したサービス飛行体に関連する情報及びサービス飛行体の通信状態に関連する情報に基づいて、サービス飛行体100及びサービス飛行体300の接続先、並びに、サービス飛行体200、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500のうち接続先の切り替えが必要であるサービス飛行体の接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体100の接続先としてサービス飛行体200及びサービス飛行体400を選択し、サービス飛行体200の接続策としてサービス飛行体100を選択し、サービス飛行体300の接続先としてサービス飛行体500を選択し、サービス飛行体400の接続先としてサービス飛行体100及びサービス飛行体500を選択し、並びに、サービス飛行体500の接続先としてサービス飛行体300及びサービス飛行体400を選択したものとして、説明を続ける。
制御装置600は、上述の選択結果に基づいて、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500に、接続先を切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体100に、接続先をサービス飛行体200及びサービス飛行体300からサービス飛行体200及びサービス飛行体400に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体200に、接続先をサービス飛行体100及びサービス飛行体400からサービス飛行体100に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体300に、接続先をサービス飛行体100からサービス飛行体500に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体400に、接続先をサービス飛行体200及びサービス飛行体500からサービス飛行体100及びサービス飛行体500に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体500に、接続先をサービス飛行体400からサービス飛行体300及びサービス飛行体400に切り替えさせる。これにより、制御装置600は、サービス飛行体100とサービス飛行体300との間の無線通信接続を切り替えると判定した場合に、サービス飛行体100、サービス飛行体200、サービス飛行体300、サービス飛行体400、及びサービス飛行体500に通信ネットワークを再構築させる。
サービス飛行体は、上空を飛行して位置を変更しながら無線通信サービスを提供する。例えば、サービス飛行体は、上空を旋回飛行しながら無線通信サービスを提供する。サービス飛行体は、当該サービス飛行体に搭載されている、他のサービス飛行体と無線通信接続を確立するためのアンテナの通信距離の制限により、当該サービス飛行体から比較的近い位置に配置された他のサービス飛行体としか無線通信接続を確立できない。例えば、複数のサービス飛行体が格子状に配置されて、当該アンテナの通信距離が最大で約250kmであり、サービス飛行体が形成する無線通信エリアの半径が約100kmである場合、当該サービス飛行体は、当該サービス飛行体と東西南北方向に隣接する他のサービス飛行体としか、無線通信接続を確立できない。さらに、サービス飛行体が当該アンテナを搭載可能な数は、サービス飛行体の重量の制限、サービス飛行体の通信処理能力の制限、サービス飛行体に搭載されたバッテリのバッテリ容量の制限、及び、複数のアンテナを同時に制御する場合のアンテナ制御の複雑性等の理由により、制限されている。例えば、サービス飛行体が当該アンテナを搭載可能な数は、3つである。よって、サービス飛行体は、東西南北方向に隣接する4機のサービス飛行体の全てと同時には無線通信接続を確立できない。
無線通信サービスを提供している複数のサービス飛行体の通信ネットワークは、上述の前提条件を考慮して構築しなければならない。したがって、予め定められた地点に配置されることを前提とした、地上の基地局の通信ネットワークや通信衛星の通信ネットワークを構築するための従来のシステムでは、無線通信サービスを提供している複数のサービス飛行体の通信ネットワークの状況の変化に応じて、当該通信ネットワークを最適に構築することが難しい。
これに対して、本実施形態に係るシステム10によれば、制御装置600は、無線通信サービスを提供している複数のサービス飛行体の通信ネットワークにおいて、一のサービス飛行体と他のサービス飛行体との間の無線通信接続を切り替える必要があると判定した場合、複数のサービス飛行体のそれぞれから受信したサービス飛行体に関連する情報及びサービス飛行体の通信状態に関連する情報に基づいて、接続先の切り替えが必要であるサービス飛行体の接続先を選択して、複数のサービス飛行体に接続先を切り替えさせる。これにより、本実施形態に係るシステム10は、無線通信サービスを提供している複数のサービス飛行体の通信ネットワークの状況の変化に応じて、当該通信ネットワークを最適に構築できる。
図2は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの一例を概略的に示す。図2に例示するように、複数のサービス飛行体は、格子状に配置されてよい。図2の通信ネットワークは、サービス飛行体101とサービス飛行体102との間、サービス飛行体101とサービス飛行体104との間、サービス飛行体102とサービス飛行体103との間、サービス飛行体104とサービス飛行体107との間、サービス飛行体105とサービス飛行体106との間、サービス飛行体105とサービス飛行体108との間、サービス飛行体106とサービス飛行体109との間、及びサービス飛行体107とサービス飛行体108との間で無線通信接続が確立されている。
図2では、サービス飛行体105のサービス飛行体106との間の無線通信接続を切り替えると制御装置600が判定した一例を説明する。また、図2では、各サービス飛行体が無線通信接続を確立可能なゲートウェイ40及び他のサービス飛行体の総数が3であるものとする。
制御装置600は、サービス飛行体105の接続先を選択する。制御装置600は、例えば、サービス飛行体105と北方向に隣接するサービス飛行体102、及びサービス飛行体105と西方向に隣接するサービス飛行体104の中から、サービス飛行体105の接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体105の接続先として、サービス飛行体102を選択したものとして、説明を続ける。
サービス飛行体102は、ゲートウェイ40、サービス飛行体101、及びサービス飛行体103との間で無線通信接続を確立しており、接続数の上限に達しているので、制御装置600は、サービス飛行体102の3つの無線通信接続のうち、サービス飛行体102に切断させる無線通信接続を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体102にサービス飛行体101との無線通信接続を切断させることを選択したものとして、説明を続ける。
サービス飛行体106及びサービス飛行体109は、サービス飛行体105とサービス飛行体106との間の無線通信接続を切り替えた場合、通信ネットワーク内の他のサービス飛行体から孤立した孤立状態になる。制御装置600は、サービス飛行体106及びサービス飛行体109の孤立状態にならないように、サービス飛行体106及びサービス飛行体109の少なくともいずれかの接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体106の接続先として、サービス飛行体106と北方向に隣接するサービス飛行体103を選択したものとして説明を続ける。
制御装置600は、上述の選択結果に基づいて、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体101に、接続先をサービス飛行体102及びサービス飛行体104からサービス飛行体104に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体102に、接続先をサービス飛行体101及びサービス飛行体103からサービス飛行体103及びサービス飛行体105に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体103に、接続先をサービス飛行体102からサービス飛行体102及びサービス飛行体106に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体105に、接続先をサービス飛行体106及びサービス飛行体108からサービス飛行体102及びサービス飛行体108に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体106に、接続先をサービス飛行体109からサービス飛行体103及びサービス飛行体109に切り替える。これにより、制御装置600は、通信ネットワークを再構築する。
図3は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図3の通信ネットワークは、制御装置600が図2の通信ネットワークを図2で説明された方法に従って再構築した後の通信ネットワークである。図3の通信ネットワークは、サービス飛行体101とサービス飛行体104との間、サービス飛行体102とサービス飛行体103との間、サービス飛行体102とサービス飛行体105との間、サービス飛行体103とサービス飛行体106との間、サービス飛行体104とサービス飛行体107との間、サービス飛行体105とサービス飛行体108との間、サービス飛行体106とサービス飛行体109との間、及びサービス飛行体107とサービス飛行体108との間で無線通信接続が確立されている。
図4は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図4に例示するように、複数のサービス飛行体は、格子状に配置されてよい。図4の通信ネットワークは、図2の通信ネットワークと同一である。図4では、サービス飛行体105のサービス飛行体106との間の無線通信接続を切り替えると制御装置600が判定した一例を説明する。
図4では、サービス飛行体105に搭載されている、他のサービス飛行体と無線通信接続を確立するためのアンテナの通信距離が、サービス飛行体105と東西南北方向に隣接しているサービス飛行体だけでなく、東西南北方向に隣接していない、北東方向、南東方向、南西方向、北西方向に位置するサービス飛行体とも無線通信接続を確立可能な通信距離であるものとする。また、各サービス飛行体が無線通信接続を確立可能なゲートウェイ40及び他のサービス飛行体の総数が3であるものとする。
制御装置600は、サービス飛行体105の接続先を選択する。制御装置600は、例えば、サービス飛行体105と北方向に隣接するサービス飛行体102、及び、サービス飛行体105と西方向に隣接するサービス飛行体104、並びに、サービス飛行体105の北西方向に位置するサービス飛行体101、北東方向に位置するサービス飛行体103、南西方向に位置するサービス飛行体107、及び、南東方向に位置するサービス飛行体109の中から、サービス飛行体105の接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体105の接続先として、サービス飛行体109を選択したものとして、説明を続ける。
制御装置600は、上述の選択結果に基づいて、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体105に、接続先をサービス飛行体106及びサービス飛行体108からサービス飛行体108及びサービス飛行体109に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体106に、接続先をサービス飛行体105及びサービス飛行体109からサービス飛行体109に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体109に、接続先をサービス飛行体106からサービス飛行体105及びサービス飛行体106に切り替えさせる。これにより、制御装置600は、通信ネットワークを再構築する。
図5は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図5の通信ネットワークは、制御装置600が図4の通信ネットワークを図4で説明された再構築方法に従って再構築した後の通信ネットワークである。図5の通信ネットワークは、サービス飛行体101とサービス飛行体102との間、サービス飛行体101とサービス飛行体104との間、サービス飛行体102とサービス飛行体103との間、サービス飛行体104とサービス飛行体107との間、サービス飛行体105とサービス飛行体108との間、サービス飛行体105とサービス飛行体109との間、サービス飛行体106とサービス飛行体109との間、及びサービス飛行体107とサービス飛行体108との間で無線通信接続が確立されている。
制御装置600は、サービス飛行体が通信距離の長いアンテナを搭載している場合、当該サービス飛行体の接続先として、当該サービス飛行体から比較的遠い位置に配置された他のサービス飛行体も選択できる。これにより、制御装置600は、無線通信サービスを提供している複数のサービス飛行体の通信ネットワークをより柔軟に構築することができる。
図4及び図5では、9機のサービス飛行体で構成される通信ネットワークの一例を図示しているが、通信ネットワークは9機より多くのサービス飛行体で構成されてもよい。この場合、サービス飛行体105に搭載されている、他のサービス飛行体と無線通信接続を確立するためのアンテナの通信距離が、サービス飛行体101、サービス飛行体103、サービス飛行体107、及びサービス飛行体109より遠くに位置する他のサービス飛行体と無線通信接続を確立可能な通信距離であってもよい。制御装置600は、サービス飛行体105の接続先として、サービス飛行体105からの距離がサービス飛行体101、サービス飛行体103、サービス飛行体107、及びサービス飛行体109より遠い他のサービス飛行体を選択してもよい。
図6は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図6に例示するように、複数のサービス飛行体は、格子状に配置されてよい。図6の通信ネットワークは、図2の通信ネットワークと同一である。図6では、サービス飛行体105のサービス飛行体106との間の無線通信接続を切り替えると制御装置600が判定した一例を説明する。
図6では、図6の通信ネットワークを構築するサービス飛行体の中で、制御装置600が、サービス飛行体105の接続先として選択可能なサービス飛行体が存在しないと判定した場合について説明する。また、各サービス飛行体が無線通信接続を確立可能なゲートウェイ40及び他のサービス飛行体の総数が3であるものとする。
図6に示す例において、制御装置600は、サービス飛行体105の接続先として、中継飛行体800を選択する。中継飛行体800は、通信ネットワークを構成しているいずれかのサービス飛行体に不具合等が発生した場合に備えて、上空に待機飛行していてよい。中継飛行体800は、地上に待機していてもよい。制御装置600は、サービス飛行体105の接続先として中継飛行体800を選択したことに応じて、サービス飛行体105が中継飛行体800と無線通信接続を確立可能な位置に移動するよう中継飛行体800を制御する。
中継飛行体800は、例えば、サービス飛行体とゲートウェイ40との間の通信を中継する。中継飛行体800は、サービス飛行体と他のサービス飛行体との間の通信を中継してもよい。ここでは、中継飛行体800がサービス飛行体105とゲートウェイ40との間の通信を中継するものとして、説明を続ける。
中継飛行体800、例えば、無線通信サービスを提供する機能を有さない飛行体である。中継飛行体800は、無線通信サービスを提供する機能を有するサービス飛行体であってもよい。
サービス飛行体106及びサービス飛行体109は、サービス飛行体105とサービス飛行体106との間の無線通信接続が切り替えられた場合、通信ネットワーク内の他のサービス飛行体から孤立した孤立状態になることになる。制御装置600は、サービス飛行体106及びサービス飛行体109が孤立状態にならないように、サービス飛行体106及びサービス飛行体109の少なくともいずれかの接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体106の接続先として、サービス飛行体106に北方向に隣接するサービス飛行体103を選択したものとして、説明を続ける。
制御装置600は、上述の選択結果に基づいて、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体103に、接続先をサービス飛行体102からサービス飛行体102及びサービス飛行体106に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体105に、接続先をサービス飛行体106及びサービス飛行体108からサービス飛行体108及び中継飛行体800に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体106に、接続先をサービス飛行体109からサービス飛行体103及びサービス飛行体109に切り替えさせる。これにより、制御装置600は、通信ネットワークを再構築する。
図7は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図7の通信ネットワークは、制御装置600が図6の通信ネットワークを図6で説明された再構築方法に従って再構築した後の通信ネットワークである。図7の通信ネットワークは、サービス飛行体101とサービス飛行体102との間、サービス飛行体101とサービス飛行体104との間、サービス飛行体102とサービス飛行体103との間、サービス飛行体103とサービス飛行体106との間、サービス飛行体104とサービス飛行体107との間、サービス飛行体105とサービス飛行体108との間、サービス飛行体105と中継飛行体800との間、サービス飛行体106とサービス飛行体109との間、及びサービス飛行体107とサービス飛行体108との間で無線通信接続が確立されている。
制御装置600は、サービス飛行体の接続先として選択可能な他のサービス飛行体が存在しないと判定した場合、当該サービス飛行体の接続先として、中継飛行体800を選択できる。これにより、制御装置600は、サービス飛行体の接続先として選択可能な他のサービス飛行体が存在しないと判定した場合でも、無線通信サービスを提供している複数のサービス飛行体の通信ネットワークを最適に構築することができる。
図8は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図8に例示するように、複数のサービス飛行体は、格子状に配置されてよい。図8の通信ネットワークは、図2の通信ネットワークと同一である。図8では、サービス飛行体105のゲートウェイ40との間の無線通信接続を切り替えると制御装置600が判定した一例を説明する。また、図8では、各サービス飛行体が無線通信接続を確立可能なゲートウェイ40及び他のサービス飛行体の総数が3であるものとする。
制御装置600は、サービス飛行体105の接続先を選択する。制御装置600は、例えば、サービス飛行体105と北方向に隣接するサービス飛行体102、及びサービス飛行体105と西方向に隣接するサービス飛行体104の中から、サービス飛行体105の接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体105の接続先として、サービス飛行体102を選択したものとして、説明を続ける。
サービス飛行体102は、ゲートウェイ40、サービス飛行体101、及びサービス飛行体103との間で無線通信接続を確立しており、接続数の上限に達しているので、制御装置600は、サービス飛行体102の3つの無線通信接続のうち、サービス飛行体102に切断させる無線通信接続を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体102にサービス飛行体101との無線通信接続を切断させることを選択したものとして、説明を続ける。
制御装置600は、上述の選択結果に基づいて、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体101に、接続先をサービス飛行体102及びサービス飛行体104からサービス飛行体104に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体102に、接続先をサービス飛行体101及びサービス飛行体103からサービス飛行体103及びサービス飛行体105に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体105に、接続先をサービス飛行体106及びサービス飛行体108からサービス飛行体102、サービス飛行体106及びサービス飛行体108に切り替えさせる。
図9は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図9の通信ネットワークは、制御装置600が図8の通信ネットワークを図8で説明された再構築方法に従って再構築した後の通信ネットワークである。図9の通信ネットワークは、サービス飛行体101とサービス飛行体104との間、サービス飛行体102とサービス飛行体103との間、サービス飛行体102とサービス飛行体105との間、サービス飛行体104とサービス飛行体107との間、サービス飛行体105とサービス飛行体106との間、サービス飛行体105とサービス飛行体108との間、サービス飛行体106とサービス飛行体109との間、及びサービス飛行体107とサービス飛行体108との間で無線通信接続が確立されている。
サービス飛行体とゲートウェイ40との間の無線通信接続を切り替える場合、当該サービス飛行体は、他のサービス飛行体を介してネットワーク20にアクセスしなければ、無線通信サービスを提供することができない。したがって、他のサービス飛行体との無線通信接続の切断により当該サービス飛行体が無線通信サービスを提供できなくなる可能性を軽減すべく、当該サービス飛行体は、より多くの他のサービス飛行体と無線通信接続を確立していることが望ましい。制御装置600は、当該サービス飛行体とゲートウェイ40との間の無線通信接続を切り替えると判定した場合に、当該サービス飛行体がより多くの他のサービス飛行体と無線通信接続を確立できるように、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。これにより、制御装置600は、サービス飛行体とゲートウェイ40との無線通信接続を切り替える場合でも、当該サービス飛行体が無線通信サービスを提供できなくなる可能性を軽減するように、無線通信サービスを提供している複数のサービス飛行体の通信ネットワークを構築することができる。
図10は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図10に例示するように、複数のサービス飛行体は、格子状に配置されてよい。図10の通信ネットワークは、サービス飛行体101とサービス飛行体102との間、サービス飛行体101とサービス飛行体104との間、サービス飛行体102とサービス飛行体103との間、サービス飛行体104とサービス飛行体105との間、サービス飛行体105とサービス飛行体106との間、サービス飛行体105とサービス飛行体108との間、サービス飛行体106とサービス飛行体109との間、及びサービス飛行体107とサービス飛行体108との間で無線通信接続が確立されている。図10では、サービス飛行体105のサービス飛行体106との間の無線通信接続を切り替えると制御装置600が判定した一例を説明する。
図10では、サービス飛行体105がゲートウェイ40の設置されていないエリアで無線通信サービスを提供しているとする。また、各サービス飛行体が無線通信接続を確立可能なゲートウェイ40及び他のサービス飛行体の総数が3であるものとする。
制御装置600は、サービス飛行体105の接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体105の接続先として、サービス飛行体105と北方向に隣接するサービス飛行体102を選択したものとして、説明を続ける。
サービス飛行体102は、ゲートウェイ40、サービス飛行体101、及びサービス飛行体103との間で無線通信接続を確立しており、接続数の上限に達しているので、制御装置600は、サービス飛行体102の3つの無線通信接続のうち、サービス飛行体102に切断させる無線通信接続を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体102にサービス飛行体101との無線通信接続を切断させることを選択したものとして、説明を続ける。
サービス飛行体106及びサービス飛行体109は、サービス飛行体105とサービス飛行体106との間の無線通信接続が切り替えられた場合、通信ネットワーク内の他のサービス飛行体から孤立した孤立状態になることになる。制御装置600は、サービス飛行体106及びサービス飛行体109が孤立状態にならないように、サービス飛行体106及びサービス飛行体109の少なくともいずれかの接続先を選択する。ここでは、制御装置600が、サービス飛行体106の接続先として、サービス飛行体106と北方向に隣接するサービス飛行体103を選択したものとして説明を続ける。
制御装置600は、上述の選択結果に基づいて、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体101に、接続先をサービス飛行体102及びサービス飛行体104からサービス飛行体104に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体102に、接続先をサービス飛行体101及びサービス飛行体103からサービス飛行体103及びサービス飛行体105に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体103に、接続先をサービス飛行体102からサービス飛行体102及びサービス飛行体106に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体105に、接続先をサービス飛行体104、サービス飛行体106、及びサービス飛行体108からサービス飛行体102、サービス飛行体104及びサービス飛行体108に切り替えさせる。制御装置600は、サービス飛行体106に、接続先をサービス飛行体109からサービス飛行体103及びサービス飛行体109に切り替えさせる。これにより、制御装置600は、通信ネットワークを再構築する。
図11は、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの他の一例を概略的に示す。図11の通信ネットワークは、制御装置600が図10の通信ネットワークを図10で説明された再構築方法に従って再構築した後の通信ネットワークである。図11の通信ネットワークは、サービス飛行体101とサービス飛行体104との間、サービス飛行体102とサービス飛行体103との間、サービス飛行体102とサービス飛行体105との間、サービス飛行体103とサービス飛行体106との間、サービス飛行体104とサービス飛行体105との間、サービス飛行体105とサービス飛行体108との間、サービス飛行体106とサービス飛行体109との間、及びサービス飛行体107とサービス飛行体108との間で無線通信接続が確立されている。
サービス飛行体がゲートウェイ40の設置されていないエリアで無線通信サービスを提供している場合、当該サービス飛行体は、他のサービス飛行体を介してネットワーク20にアクセスしなければ、無線通信サービスを提供することができない。したがって、他のサービス飛行体との無線通信接続の切断により当該サービス飛行体が無線通信サービスを提供できなくなる可能性を軽減すべく、当該サービス飛行体は、より多くの他のサービス飛行体と無線通信接続を確立していることが望ましい。制御装置600は、当該サービス飛行体がより多くの他のサービス飛行体と無線通信接続を確立するように、通信ネットワークを構築する。これにより、制御装置600は、サービス飛行体がゲートウェイ40の設置されていないエリアで無線通信サービスを提供している場合でも、当該サービス飛行体が無線通信サービスを提供できなくなる可能性を軽減するように、通信ネットワークを構築できる。
図12は、制御装置600の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置600は、情報格納部602、飛行体制御部604、情報受信部606、切替条件格納部608、切替条件設定部610、切替判定部612、選択条件格納部614、選択条件設定部616、及び接続先選択部618を有する。なお、制御装置600がこれらの全ての構成を含むことは必須とは限らない。
情報格納部602は、各種情報を格納する。情報格納部602は、例えば、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークの初期設定を示す初期設定情報を格納する。初期設定情報は、例えば、複数のサービス飛行体のそれぞれの目的位置を示す目的位置情報を含む。初期設定情報は、例えば、複数のサービス飛行体のそれぞれの接続先を示す接続先情報を含む。
飛行体制御部604は、複数のサービス飛行体を制御する。飛行体制御部604は、例えば、複数のサービス飛行体のそれぞれに、ネットワーク20及びゲートウェイ40を介して制御信号を送信することによって、複数のサービス飛行体を制御する。
飛行体制御部604は、例えば、複数のサービス飛行体の飛行を制御する。飛行体制御部604は、例えば、複数のサービス飛行体の通信を制御する。
例えば、飛行体制御部604は、情報格納部602に格納されている初期設定情報に基づいて、複数のサービス飛行体をそれぞれの目的位置に移動するよう制御する。飛行体制御部604は、複数のサービス飛行体がそれぞれの目的位置に移動したことに応じて、初期設定情報に基づいて、複数のサービス飛行体に通信ネットワークを構築させる。
情報受信部606は、各種情報を受信する。情報受信部606は、例えば、複数のサービス飛行体のそれぞれから、ゲートウェイ40及びネットワーク20を介して、各種情報を受信する。情報受信部606は、受信した情報を情報格納部602に格納する。
情報受信部606は、例えば、複数のサービス飛行体のそれぞれから、サービス飛行体に関連するサービス飛行体関連情報を受信する。情報受信部606は、サービス飛行体関連情報受信部の一例であってよい。
サービス飛行体関連情報は、例えば、サービス飛行体の位置を示す位置情報を含む。位置情報は、例えば、サービス飛行体の三次元位置を示す。サービス飛行体関連情報は、サービス飛行体に搭載されたバッテリのバッテリ残量を示すバッテリ残量情報を含む。サービス飛行体関連情報は、例えば、サービス飛行体の速度を示す速度情報を含む。サービス飛行体関連情報は、例えば、サービス飛行体の進行方向を示す進行方向情報を含む。サービス飛行体関連情報は、サービス飛行体の飛行姿勢を示す飛行姿勢情報を含んでもよい。
情報受信部606は、サービス飛行体から、当該サービス飛行体がADS-B機能を用いて送信した情報を受信してもよい。情報受信部606は、CMSから、複数のサービス飛行体のそれぞれのサービス飛行体関連情報を受信してもよい。
情報受信部606は、例えば、複数のサービス飛行体のそれぞれから、サービス飛行体の通信状態に関連する通信状態関連情報を受信する。情報受信部606は、通信状態関連情報受信部の一例であってよい。
通信状態関連情報は、例えば、サービス飛行体の予め定められた期間内におけるトラフィック量を示すトラフィック量情報を含む。トラフィック量情報は、サービス飛行体が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体との無線通信の、予め定められた期間内におけるトラフィック量を含む。トラフィック量情報は、サービス飛行体100が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40との無線通信の、予め定められた期間内におけるトラフィック量を含んでもよい。
通信状態関連情報は、例えば、サービス飛行体が受信した電波の受信電波強度を示す受信電波強度情報を含む。受信電波強度情報は、例えば、他のサービス飛行体によって送信された電波の受信電波強度を含む。受信電波強度情報は、例えば、サービス飛行体が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体によって送信された電波の受信電波強度を含む。受信電波強度情報は、サービス飛行体が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40によって送信された電波の受信電波強度を含んでもよい。通信状態関連情報は、サービス飛行体が送信した電波の送信電波強度を示す送信電波強度情報を含んでもよい。
通信状態関連情報は、例えば、サービス飛行体が電波を受信していないことを示す未受信情報を含む。未受信情報は、例えば、サービス飛行体が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体によって送信された電波を当該サービス飛行体が受信していないことを示す情報を含む。未受信情報は、サービス飛行体が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40によって送信された電波を当該サービス飛行体が受信していないことを示す情報を含んでもよい。
通信状態関連情報は、例えば、サービス飛行体が受信した信号のビット誤り率を示すビット誤り率情報を含む。ビット誤り率情報は、例えば、サービス飛行体が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体によって送信された信号のビット誤り率を示す。ビット誤り率情報は、例えば、サービス飛行体が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40によって送信された信号のビット誤り率を示してもよい。
通信状態関連情報は、例えば、サービス飛行体が無線通信接続を確立している他のサービス飛行体の識別情報を含む。通信状態関連情報は、例えば、サービス飛行体が無線通信接続を確立しているサービス飛行体の数を示すサービス飛行体数情報を含む。通信状態関連情報は、サービス飛行体がゲートウェイ40と無線通信接続を確立しているか否かを示すゲートウェイ接続情報を含んでもよい。
情報受信部606は、サービス飛行体から、他のサービス飛行体がADS-B機能を用いて送信し、当該サービス飛行体が受信した電波の受信電波強度を受信してもよい。情報受信部606は、CMSから、当該電波の受信電波強度を受信してもよい。情報受信部606は、NMSから、複数のサービス飛行体のそれぞれの通信状態関連情報を受信してもよい。
切替条件格納部608は、複数のサービス飛行体のうちの一のサービス飛行体の無線通信接続を切り替える条件である切替条件を格納する。切替条件格納部608は、例えば、複数の切替条件を格納する。
切替条件格納部608は、例えば、当該一のサービス飛行体が無線通信接続を確立しているサービス飛行体との接続を切り替える条件であるサービス飛行体切替条件を格納する。サービス飛行体切替条件は、例えば、当該サービス飛行体によって送信された電波を当該一のサービス飛行体が受信していない未受信期間が予め定められた期間継続することを含む。サービス飛行体切替条件は、例えば、当該サービス飛行体によって送信されて、且つ、当該一のサービス飛行体によって受信された信号のビット誤り率が予め定められたビット誤り率閾値より高い期間が、予め定められた期間継続することを含む。
サービス飛行体切替条件は、例えば、当該サービス飛行体によって送信され、且つ、当該一のサービス飛行体によって受信された電波の受信電波強度が予め定められた受信電波強度閾値より低いことを含む。サービス飛行体切替条件は、例えば、当該サービス飛行体によって送信され、且つ、当該一のサービス飛行体によって受信された電波の受信電波強度が予め定められた期間内に予め定められた低下閾値より低下することを含む。低下閾値は、例えば、3dBである。サービス飛行体切替条件は、当該サービス飛行体が送信した電波の送信電波強度と当該一のサービス飛行体が当該電波を受信した受信電波強度の差が予め定められた差分閾値より大きい期間が、予め定められた期間継続することを含んでもよい。
切替条件格納部608は、当該一のサービス飛行体が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40との接続を切り替える条件であるゲートウェイ切替条件を格納してもよい。ゲートウェイ切替条件は、例えば、当該ゲートウェイ40によって送信された電波を当該一のサービス飛行体が受信していない未受信期間が予め定められた期間継続することを含む。ゲートウェイ切替条件は、例えば、当該ゲートウェイ40によって送信されて、且つ、当該一のサービス飛行体によって受信された信号のビット誤り率が予め定められたビット誤り率閾値より高い期間が、予め定められた期間継続することを含む。
ゲートウェイ切替条件は、例えば、当該ゲートウェイ40によって送信され、且つ、当該一のサービス飛行体によって受信された電波の受信電波強度が予め定められた受信電波強度閾値より低いことを含む。ゲートウェイ切替条件は、例えば、当該ゲートウェイ40によって送信され、且つ、当該一のサービス飛行体によって受信された電波の受信電波強度が予め定められた期間内に予め定められた低下閾値より低下することを含む。ゲートウェイ切替条件は、当該ゲートウェイ40が送信した電波の送信電波強度と当該一のサービス飛行体が当該電波を受信した受信電波強度の差が予め定められた差分閾値より大きい期間が、予め定められた期間継続することを含んでもよい。
切替条件設定部610は、切替条件を設定する。切替条件設定部610は、例えば、複数の切替条件を設定する。切替条件設定部610は、設定した切替条件を切替条件格納部608に格納する。
切替条件設定部610は、例えば、サービス飛行体切替条件を設定する。切替条件設定部610は、ゲートウェイ切替条件を設定してもよい。
切替条件設定部610は、例えば、制御装置600が備える入力デバイスを用いて制御装置600のユーザの入力を受け付けることによって、切替条件を設定する。切替条件設定部610は、制御装置600のユーザが所有する通信端末から、切替条件を受信することによって、切替条件を設定してもよい。制御装置600のユーザは、例えば、複数のサービス飛行体で構築される通信ネットワークを運用する運用者である。
切替条件設定部610は、例えば、切替条件に含まれる閾値を設定する。切替条件設定部610は、例えば、サービス飛行体切替条件に含まれる閾値を設定する。切替条件設定部610は、例えば、ゲートウェイ切替条件に含まれる閾値を設定してもよい。
切替条件設定部610は、例えば、ビット誤り率閾値を設定する。切替条件設定部610は、例えば、受信電波強度閾値を設定する。切替条件設定部610は、例えば、低下閾値を設定する。切替条件設定部610は、差分閾値を設定してもよい。
切替判定部612は、複数のサービス飛行体のうちの一のサービス飛行体の無線通信接続を切り替えるか否かを判定する。切替判定部612は、例えば、情報受信部606が当該一のサービス飛行体から受信した当該一のサービス飛行体の通信状態関連情報に基づいて、当該一のサービス飛行体の無線通信接続を切り替えるか否かを判定する。
切替判定部612は、例えば、当該一のサービス飛行体が無線通信接続を確立しているサービス飛行体との接続を切り替えるか否かを判定する。切替判定部612は、例えば、当該一のサービス飛行体の通信状態関連情報が切替条件格納部608に格納されているサービス飛行体切替条件を満たす場合、当該接続を切り替えると判定する。切替判定部612は、制御装置600が備える入力デバイスが、当該接続を強制的に切り替えるコマンドである強制切替コマンドを受け付けた場合、当該接続を切り替えると判定してもよい。切替判定部612は、制御装置600のユーザが所有する通信端末から強制切替コマンドを受信した場合、当該接続を切り替えると判定してもよい。
切替判定部612は、当該一のサービス飛行体が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40との接続を切り替えるか否かを判定してもよい。切替判定部612は、例えば、一のサービス飛行体の通信状態関連情報が切替条件格納部608に格納されているゲートウェイ切替条件を満たす場合、当該接続を切り替えると判定する。
選択条件格納部614は、複数のサービス飛行体の接続先を選択するための選択条件を格納する。選択条件格納部614は、例えば、複数の選択条件を格納する。
選択条件は、例えば、サービス飛行体の接続先として、当該サービス飛行体からの距離が短い他のサービス飛行体を優先的に選択することを含む。選択条件は、サービス飛行体の接続先として、バッテリ残量が多い他のサービス飛行体を優先的に選択することを含む。選択条件は、例えば、サービス飛行体の接続先として、当該サービス飛行体の速度及び進行方向と近い速度及び進行方向で飛行している他のサービス飛行体を優先的に選択することを含む。
選択条件は、サービス飛行体の接続先として、予め定められた期間内におけるトラフィック量が少ない他のサービス飛行体を優先的に選択することを含む。選択条件は、例えば、サービス飛行体の接続先として、当該サービス飛行体の受信電波強度が高い電波を送信した他のサービス飛行体を優先的に選択することを含む。選択条件は、サービス飛行体の接続先として、無線通信接続を確立しているサービス飛行体の数が少ない他のサービス飛行体を優先的に選択することを含む。選択条件は、サービス飛行体の接続先として、ゲートウェイ40と無線通信接続を確立していない他のサービス飛行体を優先的に選択することを含んでもよい。
選択条件は、例えば、サービス飛行体の接続先として、当該サービス飛行体からの距離が予め定められた距離閾値より長い他のサービス飛行体を選択しないことを含む。選択条件は、例えば、サービス飛行体の接続先として、バッテリ残量が予め定められたバッテリ残量閾値より低い他のサービス飛行体を選択しないことを含む。
選択条件は、例えば、サービス飛行体の接続先として、予め定められた期間内におけるトラフィック量が予め定められたトラフィック量閾値より多い他のサービス飛行体を選択しないことを含む。選択条件は、例えば、サービス飛行体の接続先として、当該サービス飛行体の受信電波強度が予め定められた受信電波強度閾値より低い電波を送信した他のサービス飛行体を選択しないことを含む。選択条件は、サービス飛行体の接続先として、制御装置600のユーザによって指定された他のサービス飛行体を選択しないことを含んでもよい。
選択条件は、例えば、サービス飛行体と無線通信接続を確立可能な他のサービス飛行体が存在しない場合、当該サービス飛行体の接続先として、中継飛行体800を選択することを含む。選択条件は、サービス飛行体と無線通信接続を確立可能な他のサービス飛行体が存在しない場合、当該サービス飛行体の接続先として選択可能なサービス飛行体が存在しないとすることを含んでもよい。
選択条件設定部616は、選択条件を設定する。選択条件設定部616は、例えば、複数の選択条件を設定する。選択条件設定部616は、設定した選択条件を選択条件格納部614に格納する。
選択条件設定部616は、例えば、制御装置600が備える入力デバイスを用いて制御装置600のユーザの入力を受け付けることによって、選択条件を設定する。選択条件設定部616は、制御装置600のユーザが所有する通信端末から、選択条件を受信することによって、選択条件を設定してもよい。
選択条件設定部616は、例えば、選択条件に含まれる閾値を設定する。選択条件設定部616は、例えば、距離閾値を設定する。選択条件設定部616は、例えば、バッテリ残量閾値を設定する。選択条件設定部616は、例えば、トラフィック量閾値を設定する。選択条件設定部616は、受信電波強度閾値を設定してもよい。
選択条件設定部616は、複数の選択条件が設定された場合、選択条件の優先順位を設定してもよい。例えば、選択条件設定部616は、予め定められた期間内におけるトラフィック量が少ないサービス飛行体を優先的に選択する選択条件の優先順位を、バッテリ残量が多いサービス飛行体を優先的に選択する選択条件の優先順位より高く設定してよい。
接続先選択部618は、切替判定部612が複数のサービス飛行体のうちの一のサービス飛行体の無線通信接続を切り替えると判定したことに応じて、当該一のサービス飛行体の接続先、及び、当該複数のサービス飛行体のうちの接続先の切り替えが必要である他のサービス飛行体の接続先を選択する。接続先選択部618は、例えば、切替判定部612が当該一のサービス飛行体が無線通信接続を確立しているサービス飛行体との接続を切り替えると判定したことに応じて、当該一のサービス飛行体の接続先、及び、当該他のサービス飛行体の接続先を選択する。接続先選択部618は、切替判定部612が当該一のサービス飛行体が無線通信接続を確立しているゲートウェイ40との接続を切り替えると判定したことに応じて、当該一のサービス飛行体の接続先、及び、当該他のサービス飛行体の接続先を選択してもよい。
接続先選択部618は、例えば、当該複数のサービス飛行体のサービス飛行体関連情報及び通信状態関連情報に基づいて、無線通信接続を切り替えると切替判定部612によって判定された一のサービス飛行体の接続先、及び、当該他のサービス飛行体の接続先を選択する。接続先選択部618は、例えば、選択条件格納部614に格納されている選択条件に従って、当該一のサービス飛行体の接続先、及び、当該他のサービス飛行体の接続先を選択する。
飛行体制御部604は、例えば、接続先選択部618の選択結果に基づいて、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。飛行体制御部604は、例えば、当該複数のサービス飛行体のサービス飛行体関連情報に基づいて、当該複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。
飛行体制御部604は、例えば、サービス飛行体の位置情報及び当該サービス飛行体の接続先として接続先選択部618によって選択された飛行体の位置情報に基づいて、当該サービス飛行体に搭載されたアンテナの向き及び当該飛行体に搭載されたアンテナの向きを調節することによって、接続先を切り替えさせる。飛行体制御部604は、当該サービス飛行体の飛行姿勢情報及び当該飛行体の飛行姿勢情報にさらに基づいて、当該サービス飛行体に搭載されたアンテナの向き及び当該飛行体に搭載されたアンテナの向きを調節してもよい。
例えば、飛行体制御部604は、接続先選択部618がサービス飛行体の接続先として中継飛行体800を選択した場合、当該サービス飛行体が中継飛行体800と無線通信接続を確立可能な位置に移動するよう中継飛行体800を制御する。飛行体制御部604は、中継飛行体800が当該位置に移動したことに応じて、当該サービス飛行体と中継飛行体800との間の無線通信接続を確立させるべく、当該サービス飛行体及び中継飛行体800を制御する。
図13は、制御装置600の処理の流れの一例を説明するための説明図である。図13では、飛行体制御部604が複数のサービス飛行体を制御して通信ネットワークを構築している状態を開始状態として説明する。
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、情報受信部606は、複数のサービス飛行体のそれぞれから、各種情報を受信する。情報受信部606は、例えば、複数のサービス飛行体のそれぞれから、サービス飛行体関連情報及び通信状態関連情報を受信する。
S104において、切替判定部612は、複数のサービス飛行体のうちの一のサービス飛行体の無線通信接続を切り替えるか否かを判定する。一のサービス飛行体の無線通信接続を切り替えると切替判定部612が判定した場合、S106に進む。一のサービス飛行体の無線通信接続を切り替えないと切替判定部612が判定した場合、処理が終了する。
S106において、接続先選択部618は、切替判定部612が無線通信接続を切り替えると判定した一のサービス飛行体の接続先、及び、複数のサービス飛行体のうちの接続先の切り替えが必要である他のサービス飛行体の接続先を選択する。S108において、接続先選択部618は、接続先を切り替える必要がある全てのサービス飛行体の接続先を選択したか否かを判定する。接続先選択部618が接続先を切り替える必要がある全てのサービス飛行体の接続先を選択した場合、S110に進む。接続先選択部618が接続先を切り替える必要がある全てのサービス飛行体の接続先を選択していない場合、S106に戻る。
S110において、飛行体制御部604は、接続先選択部618の選択結果に基づいて、複数のサービス飛行体に、接続先を切り替えさせる。これにより、制御装置600は、通信ネットワークを再構築する。
そして、処理を終了する。制御装置600は、図13に示す処理を定期的に実行してよい。制御装置600は、図13に示す処理を不定期に実行してもよい。
図14は、制御装置600として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。