JP7143170B2 - 集合住宅用インターホンシステム - Google Patents

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本発明は、集合住宅に用いられるインターホンシステムに関するものである。
近年、スマートフォン等の携帯端末の普及が進むに伴い、集合住宅用のインターホンシステムにおいて、集合玄関機からの呼出を携帯端末で受けたいとのニーズが高まっている。
例えば、従来、住戸内に、居室親機と通信可能な無線ルータを設置し、住戸内に形成されたネットワーク内において、携帯端末で呼出信号を受信(着信)することが可能に構成されたインターホンシステムがある(特許文献1参照)。
特開2016-192676号公報
特許文献1によれば、ユーザは、外出先(住戸外)では携帯端末で呼出信号を受信することができず、利便性に改善の余地があった。
そこで、本発明は、外出先でも携帯端末で呼出信号を受信することが可能な集合住宅用インターホンシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、
汎用プロトコルに従って通信が行われる外部ネットワーク及びインターホン回線に接続可能な制御機と、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、各居室に設置される居室親機と、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、各居室の部屋番号を入力することが可能な入力部と、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、前記入力部で入力された部屋番号に基づいて、前記外部ネットワークと接続可能な携帯端末を呼び出すための呼出信号を生成可能な生成部と、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、前記外部ネットワーク上に配置された電話交換機に向けて、前記呼出信号を発信可能な発信部と、
を備え、
前記入力部に前記部屋番号が入力されると、前記部屋番号に対応する居室の前記居室親機が呼び出されるとともに、前記呼出信号が、前記部屋番号に対応する前記携帯端末に向けて発信されるように、前記電話交換機へ送信される。
上記構成によれば、訪問者によって入力部に部屋番号が入力されると、居室親機が呼び出されるとともに、生成部によって携帯端末用の呼出信号が生成されて、その呼出信号が外部ネットワーク上の電話交換機に向けて発信される。その後、呼出信号が電話交換機を介して携帯端末に向けて発信される。このため、ユーザ(居住者)は、外出先でも携帯端末で呼出信号を受信することができる。
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記制御機は、前記居室親機又は前記携帯端末の一方が通話中となったとき、前記居室親機又は前記携帯端末の他方の呼出状態を停止させてもよい。
上記構成によれば、居室親機又は携帯端末の一方が通話中となったとき、他方の呼出状態が停止されるため、不要な呼出状態が発生することを防ぐことができる。
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記生成部は、集合住宅毎に割り当てられる棟管理番号と前記集合住宅の各居室の前記部屋番号とに基づいて生成された呼出番号の情報を含む前記呼出信号を生成してもよい。
上記構成によれば、生成部において、同一の部屋番号であっても、集合住宅毎に異なる呼出信号が生成される。このため、訪問者は、集合住宅毎に割り当てられる棟管理番号を意識することなく、居室親機に加えて、訪問先の居住者の携帯端末も呼び出すことができる。
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記電話交換機には、前記携帯端末と前記呼出番号とを対応付けて記録可能な呼出テーブルが記憶されていてもよい。
上記構成によれば、例えば電話交換機の設置時に、居室毎の呼出番号を記録した呼出テーブルを記憶しておき、その後、例えば入居時に、居住者が携帯端末から電話交換機にアクセスして、携帯端末を特定する情報を部屋番号と対応付けて記録することで、初期設定を簡易的に行うことができる。
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記呼出番号は、各居住者の携帯端末毎に異なる番号が付与され、
前記呼出テーブルには、居住者毎に、各居住者が保有する前記携帯端末と前記呼出番号とを対応付けて記録可能であってもよい。
上記構成によれば、一つの居室に複数の居住者が存在する場合であっても、居住者毎に、各居住者が保有する携帯端末を呼び出すことができる。
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、
汎用プロトコルに従って通信が行われる外部ネットワーク及びインターホン回線に接続可能な制御機と、
各居室に設置されるとともに、前記外部ネットワークと接続可能な居室親機と、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、各居室の部屋番号を入力することが可能な入力部と、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、前記入力部で入力された部屋番号に基づいて、前記外部ネットワークと接続可能な携帯端末を呼び出すための呼出信号を生成可能な生成部と、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、前記外部ネットワーク上に配置された電話交換機に向けて、前記呼出信号を発信可能な発信部と、
を備え、
前記入力部に前記部屋番号が入力されると、前記呼出信号が、前記部屋番号に対応する居室の前記居室親機及び前記部屋番号に対応する前記携帯端末に向けて発信されるように、前記電話交換機へ送信される。
上記構成によれば、訪問者によって入力部に部屋番号が入力されると、生成部によって呼出信号が生成されて、その呼出信号が外部ネットワーク上の電話交換機に向けて発信される。その後、呼出信号が電話交換機を介して居室親機及び携帯端末に向けて発信される。このため、ユーザは、外出先においても、携帯端末で呼出信号を受信することができる。また、居室親機をインターホン回線で接続することなく、インターホンシステムの構成を簡易的に実現することができる。
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記生成部は、集合住宅毎に割り当てられる棟管理番号と前記集合住宅の各居室の前記部屋番号とに基づいて生成された呼出番号の情報を含む前記呼出信号を生成し、
前記電話交換機には、前記携帯端末と前記呼出番号とを対応付けて記録可能な呼出テーブルが記憶され、
前記呼出テーブルには、前記居室親機毎に、前記居室親機と前記呼出番号とを対応付けて記録可能であってもよい。
上記構成によれば、例えば電話交換機の設置時に、呼出テーブルに、居室毎の呼出番号を記録させておき、その後、例えば居住者の入居時に、居住者が携帯端末から電話交換機にアクセスして、携帯端末を特定する情報を部屋番号と対応付けて記録することで、外部ネットワークを介して居室親機及び携帯端末を呼び出すことができる。また、集合住宅用インターホンシステムの初期設定を簡易的に行うことができる。
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、
前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されたCGIサーバと、
前記インターホン回線及びハブを経由して前記制御機に接続されるとともに、映像を撮像可能なネットワークカメラと、
を備え、
前記CGIサーバが前記生成部を有しており、
前記ネットワークカメラが、前記CGIサーバにより呼出先を書き換え可能な前記発信部を有していてもよい。
上記構成によれば、ネットワークカメラとCGIサーバを利用して、外出先でも携帯端末を呼び出すことが可能なインターホンシステムの構成を簡易的に実現することができる。
本発明によれば、外出先でも携帯端末で呼出信号を受信することが可能な集合住宅用インターホンシステムを提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る集合住宅用インターホンシステムの構成図である。 集合住宅用インターホンシステムの機能ブロック図である。 電話交換機に記憶される呼出テーブルの一例を示す図である。 電話交換機に記憶される呼出テーブルの一例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る集合住宅用インターホンシステムの構成図である。 電話交換機に記憶される呼出テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明に係る集合住宅用インターホンシステムの実施形態について図面を参照して説明する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態の集合住宅用インターホンシステム1を示す構成図である。図1に示すように集合住宅用インターホンシステム1は、集合玄関機10と、CGI(Common Gateway Interface)サーバ20と、ネットワークカメラ30と、居室親機40と、玄関子機50と、管理室機60と、スイッチングハブ70(ハブの一例)と、接続機75と、制御機80と、を備えている。集合住宅用インターホンシステム1は、例えばマンション等の集合住宅に適用されるインターホンシステムである。
集合玄関機10、CGIサーバ20、居室親機40、管理室機60、およびスイッチングハブ70は、汎用プロトコルに従って通信が行われるインターホン回線Lを介して制御機80に接続されている。また、玄関子機50は、インターホン回線Lを介して居室親機40に接続されている。ネットワークカメラ30および接続機75は、インターホン回線Lを介してスイッチングハブ70に接続されている。本例のインターホン回線Lは、LAN(Local Area Network)ケーブルで構成されている。なお、インターホン回線Lは専用線で構成されるようにしてもよい。
集合玄関機10は、集合住宅の共用スペースである集合玄関に設置されている。集合玄関機10は、入力部11、表示部12、通話部13を備える。入力部11は、各居室の部屋番号を入力するためのテンキー等で構成されている。表示部12は、入力部11で入力された内容等を表示させるものである。通話部13は、訪問者が居住者と通話するためのものであり、マイクとスピーカとを含む。
なお、集合玄関機10は、呼出し操作を行った訪問者等の映像を撮像可能な撮像部を備える構成であってもよい。また、集合玄関機に替えてテンキーユニットのみで入力部を構成するようにしてもよい。その場合、訪問者が居住者と通話する通話部は、例えばネットワークカメラ30が備える構成にしてもよい。
居室親機40は、居室毎に設置されている。居室親機40は、表示部41、操作部42、通話部43を備える。表示部41には、ネットワークカメラ30又は集合玄関機10で撮像された訪問者の映像等が表示される。操作部42は、集合玄関機10または管理室機60からの呼出しに応答する際や、管理室機60を呼び出す際等に操作される。操作部42は、例えば表示部41の画面に配置されるタッチパネル上の操作ボタン等で構成されている。通話部43は、居住者が集合玄関機10側または管理室機60側と通話するためのものであり、スピーカとマイクとを含む。
玄関子機50は、各居室の玄関に設置されている。玄関子機50は、訪問者が居住者を呼び出すための呼出ボタン51と、訪問者が居住者と通話するための通話部52と、訪問者の映像を撮像可能なカメラ53と、を備えている。
管理室機60は、集合住宅の管理室に設置されている。管理室機60は、ネットワークカメラ30又は集合玄関機10で撮像された映像等が表示される表示部61と、特定の居室を呼び出す際に操作される操作部62と、管理人が居住者または訪問者と通話するための通話部63と、を備えている。操作部62は、例えば表示部61の画面に配置されるタッチパネル上の操作ボタン等で構成されている。
CGIサーバ20は、受信したデータに基づいて所定の信号を生成する生成機能を有している。CGIサーバ20は、例えば集合玄関機10から受信したデータに基づいて、各居室の居住者が保有する携帯端末(例えばスマートフォン、タブレット等)90を呼び出すための呼出信号を生成する。また、CGIサーバ20は、ネットワークカメラ30の動作を制御する制御機能を有している。
ネットワークカメラ30は、CGIサーバ20による制御に応じて所定の信号を発信する発信機能を有している。ネットワークカメラ30は、CGIサーバ20による制御に応じて、例えば携帯端末90を呼び出す呼出信号を電話交換機(例えば、PBX:Private Branch eXchange等)100に向けて発信可能である。また、ネットワークカメラ30は、集合住宅を訪れた訪問者の映像を撮像可能である。ネットワークカメラ30は、集合玄関機10と共に集合玄関等に設置されている。
ネットワークカメラ30は、スイッチングハブ70、接続機75、および外部ネットワークTを介して電話交換機100と通信可能に接続されている。外部ネットワークTとしては、汎用プロトコルに従って通信が行われる例えばインターネットが用いられている。
スイッチングハブ70は、例えばPoE(Power over Ethernet)対応機器へ通信と電源供給の両方を行うPoE給電スイッチングハブである。スイッチングハブ70は、ネットワークカメラ30に電源を供給可能である。
接続機75は、ネットワークカメラ30および制御機80を外部ネットワークTに接続させるためのものであり、例えばモデム、ルータ等で構成されている。
制御機80は、集合玄関機10、居室親機40、管理室機60、電話交換機100等の動作を制御する。例えば、制御機80は、集合玄関機10から居室親機40および携帯端末90への呼出状態を制御する。
携帯端末90は、外部ネットワークTを介して電話交換機100と通信可能である。
電話交換機100は、例えば外部ネットワークT上に配置されたクラウド型の電話交換機である。
図2は、集合住宅用インターホンシステム1の機能ブロック図である。
図2に示すように、CGIサーバ20は、受信したデータに基づいて所定の信号を生成可能な生成部21を備えている。
ネットワークカメラ30は、訪問者の映像を撮像可能な撮像部31と、CGIサーバ20による制御に応じて所定の信号を発信可能な発信部32と、撮像された映像及び呼出信号に含まれる呼出番号の情報等を記憶する記憶部33と、を備えている。
制御機80は、接続されている各部との相互間における信号の送信や外部ネットワークTへの接続等を制御する制御部81と、通信情報や制御情報等を記憶する記憶部82と、を備えている。記憶部82には、集合住宅における各居室の部屋番号と各居室の居室親機40を特定可能な居室親機IDとが対応付けて記録された呼出テーブル82aが記憶されている。
電話交換機100は、記憶部101を備えている。記憶部101には、呼出番号と携帯端末とを対応付けて記録可能な呼出テーブル101aが記憶されている。
制御機80の制御部81は、集合玄関機10の入力部11で入力された居室の部屋番号の情報を含む信号を受信する。制御部81は、呼出テーブル82aを参照して、入力部11で入力された居室の部屋番号に対応付けられている居室親機40を特定する。制御部81は、特定された居室親機40に向けて呼出信号を送信する。呼出信号は、例えば、居室親機毎に付与された「居室親機ID」の情報を含む信号として生成される。
CGIサーバ20の生成部21は、集合玄関機10の入力部11で入力された居室の部屋番号に基づいて、電話交換機100を介して携帯端末90を呼び出すための呼出信号を生成する。呼出信号は、例えば、異なる地域に建てられた集合住宅毎に割り当てられる「棟管理番号」と、各集合住宅における各居室の「部屋番号」とから生成される呼出番号の情報を含む信号として生成される。CGIサーバ20は、生成された呼出信号をネットワークカメラ30に送信する。
ネットワークカメラ30の発信部32は、CGIサーバ20から送られてきた呼出信号を電話交換機100に向けて発信可能である。
電話交換機100は、ネットワークカメラ30から送られてきた呼出信号を受信する。電話交換機100は、受信した呼出信号に含まれる呼出番号の情報を取得し、呼出テーブル101aを参照して、取得した呼出番号に対応付けられているメールアドレス(ユーザーアカウントの一例)を特定する。電話交換機100は、外部ネットワークTを介して、このメールアドレスにより特定された携帯端末90に向けて呼出信号を送信する。
図3は、電話交換機100に記憶されている呼出テーブル101aの一例を示す。図3に示すように、呼出テーブル101aには、携帯端末90のユーザーアカウント102と集合住宅の各居室の呼出番号103とが対応付けて記録されている。
呼出番号103は、集合住宅を特定するための棟管理番号「100」「101」等と、集合住宅の各居室を特定するための部屋番号「101」「102」等とで構成されている。例えば、棟管理番号「100」はA地域の集合住宅Xであることを特定する番号であり、棟管理番号「101」はA地域とは異なるB地域の集合住宅Yであることを特定する番号である。また、部屋番号「101」は集合住宅の101号室であることを特定する番号であり、部屋番号「102」は集合住宅の102号室であることを特定する番号である。
ユーザーアカウント102は、ユーザ(居住者)のメールアドレスと、パスワードと、を含む構成とされている。ユーザーアカウント102の各情報は、ユーザが自己の携帯端末90から登録する。例えば、呼出テーブル101aにおける最上段の記録欄104に記録されている情報は、棟管理番号が「100」の集合住宅Xにおける「101号室」の居住者が携帯端末からメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」とパスワード「12345678」を登録していることを表す。
次に、集合住宅用インターホンシステム1の動作について図1~図3を参照して説明する。
(初期設定)
先ず、集合住宅用インターホンシステム1を利用するにあたり、居住者は、訪問者からの呼び出しを居住者が保有する携帯端末90で受信できるようにするために、携帯端末90の登録を行う。ここでは、A地域の集合住宅Xに入居する101号室の居住者が登録する場合を例として説明する。
居住者は、登録に必要な所定のアプリケーションを外部ネットワークTを介して携帯端末90にダウンロードし、このアプリケーションを用いて例えば入居契約時に与えられているパスワード(入居者を証明する情報の一例)を入力する。入力されたパスワードは、外部ネットワークTを介して電話交換機100に送信される。
電話交換機100は、送信されてきたパスワードを確認して集合住宅Xの101号室の居住者であることを認証した後、居住者の携帯端末90に対してその居住者が保有する携帯端末90のメールアドレスとパスワードを要求する。
居住者は電話交換機100からの要求に応じて「メールアドレス」と「パスワード」を入力して、集合住宅用インターホンシステム1を利用するためのユーザーアカウントを取得する。
電話交換機100は、居住者の携帯端末90から受信した「メールアドレス」及び「パスワード」を呼出番号103(棟管理番号、部屋番号)と対応付けて呼出テーブル101aに記録する(図3参照)。呼出テーブル101aの記録欄104に示すように、集合住宅Xを特定する棟管理番号「100」と101号室を特定する部屋番号「101」に対応付けて、101号室の居住者が保有する携帯端末90のメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」とパスワード「12345678」が記録されている。
これにより、居住者の携帯端末90の登録が完了するとともに、電話交換機100の初期設定が完了する。
なお、制御機80の初期設定として、呼出テーブル82aの記録欄(図示省略)に、集合住宅Xの棟管理番号「100」と部屋番号「101」(呼出番号)とが登録され、この棟管理番号「100」及び部屋番号「101」に対応付けて部屋番号101号室の居室親機IDが登録される。
(呼出動作)
続いて、訪問者が集合住宅Xの101号室の居住者を訪問した場合の呼出動作を説明する。
訪問者は、集合住宅Xの集合玄関に設置されている集合玄関機10の入力部11を操作して、訪問先の部屋番号である「101」を入力する。
入力部11が操作されると、入力された部屋番号「101」の情報を含む信号がインターホン回線Lを介して集合玄関機10から制御機80に送信される。
制御機80の制御部81は、部屋番号「101」の情報を含む信号を受信する。制御部81は、呼出テーブル82aを参照して、受信した信号に基づいて認識される部屋番号「101」に対応付けられている居室親機IDを特定し、この居室親機IDに対応付けられている居室親機40を特定する。制御部81は、受信した信号に含まれる部屋番号「101」の情報に基づいて、101号室の居室親機40を呼び出すための呼出信号を生成する。制御部81は、生成された呼出信号を、特定された居室親機40に向けてインターホン回線Lを介して送信する。
また、制御部81は、部屋番号「101」の情報を含む信号を、CGIサーバ20に向けてインターホン回線Lを介して送信する。
CGIサーバ20の生成部21は、受信した信号に含まれる部屋番号「101」の情報に基づいて、101号室の居住者が保有する携帯端末90を呼び出すための呼出信号を生成する。呼出信号は、集合住宅Xを特定するための棟管理番号「100」と、101号室を特定するための部屋番号「101」とを組み合わせた呼出番号「100101」の情報を含む信号として生成される。CGIサーバ20は、生成された呼出信号を、インターホン回線L、制御機80およびスイッチングハブ70を介してネットワークカメラ30に送信する。
ネットワークカメラ30は、呼出信号を受信すると、呼出信号に基づいて認識される呼出番号「100101」を記憶部33に記憶する。記憶部33に記憶されている呼出番号は、CGIサーバ20からネットワークカメラ30に呼出信号が送信されてくるたびに書き換えられる。このように、呼出番号を書き換えることにより、呼出先を書き換える(更新する)ことができる。
ネットワークカメラ30の発信部32は、呼出番号「100101」の情報を含む呼出信号を、インターホン回線L、スイッチングハブ70、接続機75、および外部ネットワークTを介して電話交換機100に発信する。
電話交換機100は、呼出信号を受信すると、呼出テーブル101aを参照して、携帯端末90のユーザーアカウントとして登録されているメールアドレスの中から呼出信号に含まれる呼出番号「100101」の情報に対応付けられているメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」(図3参照)を特定する。
電話交換機100は、外部ネットワークTを介して、このメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」で特定された携帯端末90に向けて呼出信号を送信し、訪問者からの呼び出しを知らせる。
呼出信号を制御機80から受信した101号室の居室親機40では、訪問者が集合玄関から呼び出しを行っている旨を知らせる呼出音が出力される。
同様に、呼出信号を電話交換機100から受信した101号室の居住者の携帯端末90では、訪問者が集合玄関から呼び出しを行っている旨を知らせる呼出音が出力される。
居室親機40と携帯端末90とで呼出音が出力されている状態において、例えば、居住者が携帯端末90で呼出(着信)に対して応答の操作を行うと、応答信号が電話交換機100、外部ネットワークT、接続機75およびスイッチングハブ70を介して携帯端末90から制御機80に送信される。携帯端末90から応答信号を受信した制御機80は、集合玄関機10と携帯端末90との間の通話を可能とする通話路を形成する。これにより、集合玄関機10の通話部13と携帯端末90の通話部を通じて訪問者と居住者との間で通話が可能になる。なお、この通話を行うときに、ネットワークカメラ30で撮像された訪問者の映像(静止画像、動画)が携帯端末90の表示画面91に表示されてもよい。
また、携帯端末90と集合玄関機10の通話部13とが通話中となったとき、制御機80は、呼出に対する応答の操作が行われなかった居室親機40の呼出状態を停止させる。居室親機40の呼出状態の停止は、例えば、制御機80から居室親機40への呼出信号の送信を停止して、居室親機40からの呼出音の出力を停止することにより行われる。
これに対して、例えば、居住者が居室親機40で呼出に対して応答の操作を行うと、応答信号がインターホン回線Lを介して居室親機40から制御機80に送信される。この場合、制御機80は、集合玄関機10と居室親機40との間の通話を可能とする通話路を形成する。これにより、集合玄関機10の通話部13と居室親機40の通話部43を通じて訪問者と居住者との間で通話が可能になる。なお、この通話を行うときに、ネットワークカメラ30で撮像された訪問者の映像(静止画像、動画)が居室親機40の表示部41に表示されてもよい。
また、居室親機40と集合玄関機10の通話部13とが通話中となったとき、制御機80は、呼出に対する応答の操作が行われなかった携帯端末90の呼出状態を停止させる。携帯端末90の呼出状態の停止は、例えば、ネットワークカメラ30から電話交換機100への呼出信号の送信を停止して、携帯端末90からの呼出音の出力を停止することにより行われる。
そして、居住者が携帯端末90または居室親機40から集合玄関の解錠操作を行うことで集合玄関ドアが解錠される。
以上のような構成の集合住宅用インターホンシステム1によれば、訪問者により集合玄関機10から訪問先の部屋番号が入力されると、制御機80によって居室親機40を呼び出す呼出信号が生成されるとともに、CGIサーバ20によって携帯端末90を呼び出す呼出信号が生成される。制御機80によって生成された呼出信号は、インターホン回線Lを介して訪問先の居室の居室親機40に送信される。また、CGIサーバ20によって生成された呼出信号は、ネットワークカメラ30に送信され、ネットワークカメラ30から外部ネットワークT上の電話交換機100に向けて発信される。そして、呼出番号に対応付けて記録されている居住者のメールアドレスが呼出テーブル101aに基づいて特定され、このメールアドレスで特定された携帯端末90に向けて電話交換機100を介して呼出信号が送信される。このため、ユーザ(居住者)は、外出先であっても携帯端末90で訪問者からの呼出信号を受信することができる。
また、CGIサーバ20で生成される呼出信号は、集合住宅毎に割り当てられる棟管理番号「100,101、・・・」と、集合住宅の各居室の部屋番号「101,102、・・・」とを組み合わせた呼出番号に基づいて生成される。このため、同一の部屋番号であっても集合住宅毎に異なる呼出信号が生成されるので、訪問者は、集合住宅毎に割り当てられる棟管理番号を意識することなく、訪問先の居住者の携帯端末90を呼び出すことができる。また、集合玄関機10の入力部11を介して訪問者から入力されてくる情報が部屋番号のみであっても、訪問先の集合住宅の居住者を正確に呼び出すことができる。
また、生成部としてCGIサーバ20を利用し、発信部としてネットワークカメラ30を利用することで、居住者が外出先でも訪問者の呼び出しを携帯端末90で受信することが可能な集合住宅用インターホンシステムの構成を簡易的に実現することができる。
また、電話交換機100には、携帯端末90と呼出番号103とを対応付けて記録可能な呼出テーブル101aが記憶されている。このため、例えば電話交換機100の設置時に、居室毎の呼出番号103を呼出テーブル101aに記録しておき、その後、例えば入居時に、居住者が携帯端末90から電話交換機100にアクセスして携帯端末90を特定する情報(メールアドレス等のユーザーアカウント)を部屋番号と対応付けて呼出テーブル101aに記録することで、電話交換機100の初期設定を簡易的に行うことができる。
また、制御機80は、居室親機40又は携帯端末90の一方が通話中となったとき、居室親機40又は携帯端末90の他方の呼出状態を停止させる。このため、居室親機40又は携帯端末90のうち、呼出に対する応答の操作がされなかった側において、呼出音の出力が継続して出力される等の不要な呼出状態が発生することを防ぐことができる。
(変形例)
上記実施形態においては、集合住宅の居住者が一つの携帯端末90を用いて訪問者からの呼び出しを受信する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、集合住宅の一つの居室に複数の居住者がいて、一つの居室として複数の携帯端末90が保有されている場合には以下のような構成になる。なお、本例では集合住宅X(棟管理番号「100」)の101号室に3人の居住者(父、母、子)がいて、各居住者がそれぞれ携帯端末90(90a,90b,90c)を保有している場合について説明する。
図4は、電話交換機100の記憶部101に記憶されている呼出テーブル201aの一例を示す。図4に示すように、呼出テーブル201aには、携帯端末90のユーザーアカウント202(メールアドレス、パスワード)と呼出番号203とが対応付けて記録されている。呼出番号203は、例えば、異なる地域に建てられた集合住宅毎に割り当てられる「棟管理番号」と、各集合住宅における各居室の「部屋番号」と、一つの居室の複数の居住者に付与される「居住者番号」と、で構成されている。
3人の居住者(父、母、子)が集合住宅用インターホンシステム1の利用を希望する場合、各居住者が保有する携帯端末90a,90b,90cに所定のアプリケーションをそれぞれダウンロードし、「メールアドレス」と「パスワード」を入力して携帯端末90a,90b,90cのメールアドレスとパスワードを呼出テーブル201aのユーザーアカウント202に登録する。
電話交換機100は、居住者から受信した「メールアドレス」と「パスワード」を呼出番号203(棟管理番号、部屋番号、居住者番号)と対応付けて呼出テーブル201aに記録する。居住者番号は、居住者毎に異なる番号が付与される。本例のように一つの居室において3つの携帯端末90a,90b,90cから登録要請がある場合、居住者番号は例えば「#1」「#2」「#3」のように付与される。
これにより、呼出テーブル201aの記録欄204から記録欄206に示すように、各居住者が保有する携帯端末90a、90b、90cと呼出番号203とが対応付けて記録される。具体的には、記録欄204に示すように、集合住宅Xを特定する棟管理番号「100」と101号室を特定する部屋番号「101」と第一の居住者を特定する居住者番号「#1」とに対応付けて、例えば父が保有する携帯端末90aのメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」とパスワード「12345678」が記録される。また、記録欄205に示すように、棟管理番号「100」と部屋番号「101」と第二の居住者を特定する居住者番号「#2」とに対応付けて、例えば母が保有する携帯端末90bのメールアドレス「fff@ZZZ.jp」とパスワード「6565682」が記録される。また、記録欄206に示すように、棟管理番号「100」と部屋番号「101」と第三の居住者を特定する居住者番号「#3」とに対応付けて、例えば子が保有する携帯端末90cのメールアドレス「ddd@ZZZ.jp」とパスワード「12312322」が記録される。
例えば101号室の母のところに訪れた訪問者は、集合住宅Xの集合玄関に設置されている集合玄関機10の入力部11を操作して、訪問先の部屋番号である「101」と、母の居住者番号である「#2」と組み合わせた番号「101#2」を入力する。なお、番号「101#2」は、101号室の居住者(母)から訪問者に予め知らせても良く、部屋番号「101」を入力部11で入力した時に「○○の呼出をご希望の場合は#2を続けて入力してください」等の音声ガイダンス等で知らせても良い。
CGIサーバ20の生成部21は、番号「101#2」に基づいて、101号室の居住者である母が保有する携帯端末90bを呼び出すための呼出信号を生成する。呼出信号は、棟管理番号「100」と、部屋番号「101」と、居住者番号「#2」とを組み合わせた呼出番号「100101#2」の情報を含む信号として生成される。
呼出信号を受信したネットワークカメラ30の記憶部33に記憶されている呼出番号は、CGIサーバ20により、CGIサーバ20から送信されてきた呼出信号に基づいて認識される呼出番号「100101#2」に書き換えられる。ネットワークカメラ30の発信部32は、呼出番号「100101#2」の情報を含む呼出信号を電話交換機100に発信する。
電話交換機100は、呼出テーブル201aを参照して、受信した呼出信号に基づいて認識される呼出番号「100101#2」に対応付けられているメールアドレス「fff@ZZZ.jp」(図4参照)を特定する。電話交換機100は、このメールアドレス「fff@ZZZ.jp」で特定された携帯端末90bに向けて呼出信号を発信し、訪問者からの呼び出しを知らせる。これら以外の動作は上記実施形態と同様である。
このような構成の集合住宅用インターホンシステム1によれば、一つの居室に複数の居住者(例えば父、母、子)が存在する場合であっても、訪問者は居住者毎に、各居住者が保有する携帯端末90(90a,90b,90c)を呼び出すことができる。各居住者は、外出先であっても各居住者が保有する携帯端末90(90a,90b,90c)で訪問者からの呼出信号を受信することができる。
(第二実施形態)
上記第一実施形態においては、各居室に設置された居室親機40がインターホン回線Lを介して集合玄関機10に接続されている場合を説明したが、これに限定されない。例えば、居室親機は、外部ネットワークTを介して集合玄関機10に接続されるようにしてもよい。
図5は、第二実施形態の集合住宅用インターホンシステム1Aを示す構成図である。なお、本形態の説明において、上記第一実施形態の集合住宅用インターホンシステム1と同様の構成については同一の符号を付しその説明を省略する。
図5に示すように集合住宅用インターホンシステム1Aは、集合玄関機10と、CGIサーバ20と、ネットワークカメラ30と、居室親機240と、玄関子機50と、管理室機60と、スイッチングハブ70と、接続機75と、制御機80と、を備えている。
居室親機240は、居室毎に設置されるとともに、外部ネットワークTと接続可能である。居室親機240は、外部ネットワークTを介して電話交換機100と通信可能である。
図6は、電話交換機100の記憶部101に記憶されている呼出テーブル301aの一例を示す。図6に示すように、呼出テーブル301aには、携帯端末90のメールアドレス(ユーザーアカウント302の一例)と集合住宅の各居室の呼出番号303とが対応付けて記録されている。また、呼出テーブル301aには、居室親機240の親機アドレス(ユーザーアカウント302の一例)と各居室の呼出番号303とが対応付けて記録されている。
呼出番号303は、第一実施形態と同様に、棟管理番号と、部屋番号とで構成されている。ユーザーアカウント302は、ユーザの携帯端末のメールアドレス及びパスワード、または、居室親機240の親機アドレスで構成されている。メールアドレスとパスワードは、ユーザ(居住者)が自己の携帯端末90から登録する。親機アドレスは、例えば居室親機240が各居室に設置されるとき等に、設置業者や集合住宅の管理者により登録される。例えば、呼出テーブル301aにおける記録欄305に記録されている情報は、棟管理番号が「100」の集合住宅Xにおける「101号室」の居室親機240について、親機アドレス「100XXXXXX101」が登録されていることを表す。
次に、集合住宅用インターホンシステム1Aの動作について図5および図6を参照して説明する。
(初期設定)
集合住宅の居住者は、訪問者からの呼び出しを居住者が保有する携帯端末90で受信できるようにするために、携帯端末90の登録を行う。ここでは、A地域の集合住宅Xに入居する101号室の居住者が登録する場合を例として説明する。
居住者は、第一実施形態の場合と同様に、所定のアプリケーションを携帯端末90にダウンロードする。居住者は、このアプリケーションを用いて携帯端末90のメールアドレス及びパスワードを入力して、集合住宅用インターホンシステム1を利用するためのユーザーアカウントを取得する。
これにより、電話交換機100の呼出テーブル301aには、図6の記録欄304に示すように、集合住宅Xを特定する棟管理番号「100」と101号室を特定する部屋番号「101」に対応付けて、101号室の居住者が保有する携帯端末90のメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」とパスワード「12345678」が記録される。
なお、集合住宅の管理者等により、記録欄305に示すように、棟管理番号「100」と部屋番号「101」に対応付けて、101号室の居室親機240の親機アドレス「100XXXXXX101」が記録される。
(呼出動作)
続いて、訪問者が集合住宅Xの101号室の居住者を訪問した場合の呼出動作を説明する。
訪問者は、集合玄関機10の入力部11を操作して、訪問先の部屋番号である「101」を入力する。
入力部11が操作されると、入力された部屋番号「101」の情報を含む信号がインターホン回線Lを介して集合玄関機10から制御機80に送信される。
制御機80の制御部81は、送信されてきた部屋番号「101」の情報を含む信号を、CGIサーバ20に向けてインターホン回線Lを介して送信する。
CGIサーバ20の生成部21は、受信した信号に含まれる部屋番号「101」の情報に基づいて、101号室の居室親機240を呼び出すための呼出信号および101号室の居住者が保有する携帯端末90を呼び出すための呼出信号を生成する。呼出信号は、集合住宅Xを特定するための棟管理番号「100」と、101号室を特定するための部屋番号「101」とを組み合わせた呼出番号「100101」の情報を含む信号として生成される。CGIサーバ20は、生成された呼出信号を、インターホン回線L、制御機80およびスイッチングハブ70を介してネットワークカメラ30に送信する。
ネットワークカメラ30の記憶部33に記憶されている呼出番号は、第一実施形態の場合と同様に、受信した呼出信号に基づいて認識される呼出番号「100101」に書き換えられる。また、ネットワークカメラ30の発信部32は、呼出番号「100101」の情報を含む呼出信号を、インターホン回線L、スイッチングハブ70、接続機75、および外部ネットワークTを介して電話交換機100に発信する。
電話交換機100は、呼出信号を受信すると、呼出テーブル301aを参照して、呼出信号に含まれる呼出番号「100101」の情報に対応付けられている親機アドレス「100XXXXXX101」(図6参照)を特定する。また、電話交換機100は、呼出テーブル301aを参照して、呼出番号「100101」の情報に対応付けられているメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」を特定する。
電話交換機100は、外部ネットワークTを介して、この親機アドレス「100XXXXXX101」で特定された居室親機240に向けて呼出信号を送信し、訪問者からの呼び出しを知らせる。また、電話交換機100は、外部ネットワークTを介して、このメールアドレス「XXX@ZZZ.jp」で特定された携帯端末90に向けて、同じく呼出信号を送信し、訪問者からの呼び出しを知らせる。
呼出信号を受信した101号室の居室親機240および101号室の居住者の携帯端末90では、それぞれ、呼出音が出力される。
以降、第一実施形態と同様に、例えば、居住者が携帯端末90で呼出に対して応答の操作を行うと、集合玄関機10と携帯端末90との間で訪問者と居住者の通話が可能になる。この場合、呼出に対する応答の操作が行われなかった居室親機240の呼出音は停止される。
これに対して、居住者が居室親機240で呼出に対して応答の操作を行うと、集合玄関機10と居室親機240との間で訪問者と居住者の通話が可能になる。また、呼出に対する応答の操作が行われなかった携帯端末90の呼出音は停止される。
このような構成の集合住宅用インターホンシステム1Aによれば、訪問者により集合玄関機10から訪問先の部屋番号が入力されると、CGIサーバ20によって居室親機240を呼び出す呼出信号および携帯端末90を呼び出す呼出信号が生成される。CGIサーバ20によって生成された呼出信号は、ネットワークカメラ30に送信され、ネットワークカメラ30から外部ネットワークT上の電話交換機100に向けて発信される。そして、呼出番号に対応付けて記録されている親機アドレスおよびメールアドレスが呼出テーブル301aに基づいて特定され、この親機アドレスで特定された訪問先の居室親機240およびこのメールアドレスで特定された居住者の携帯端末90に向けて、電話交換機100を介して呼出信号が送信される。このため、ユーザ(居住者)は、外出先であっても携帯端末90で訪問者からの呼出信号を受信することができる。また、居室親機240をインターホン回線Lで接続する施工を行う必要がないので、インターホンシステムの構成を簡易的に実現することができる。
また、電話交換機100には呼出テーブル301aが記憶されている。呼出テーブル301aは、親機アドレスと呼出番号とを対応付けて記録可能であり、携帯端末90と呼出番号とを対応付けて記録可能である。例えば電話交換機100の設置時に、居室毎の呼出番号を呼出テーブル301aに記録しておく。その後、例えば入居時に、居住者が携帯端末90から電話交換機100にアクセスして、携帯端末90を特定する情報(メールアドレス等のユーザーアカウント)を部屋番号と対応付けて呼出テーブル301aに記録する。これにより、外部ネットワークTを介して携帯端末90を呼び出すことができる。また、例えば居室親機240の設置時に、集合住宅の管理者等が居室親機240を特定する情報(親機アドレス等のユーザーアカウント)を部屋番号と対応付けて呼出テーブル301aに記録する。これにより、外部ネットワークTを介して居室親機240を呼び出すことができる。このような呼出テーブル301aの記録により、集合住宅用インターホンシステムの初期設定を簡易的に行うことができる。
なお、この他に、例えば居室に付けられた所定の名称(例えばテナント名等)を特定するための専用ボタンを入力部11に設け、この専用ボタンを押すことで当該テナントの代表者等の携帯端末90を呼び出すことができるようにしてもよい。専用ボタンが押された場合も、上記各実施形態と同様に、当該テナント名が付されている部屋番号の情報を含む信号がCGIサーバ20に送信され、送信された部屋番号の情報を含む信号に基づいてテナントの代表者が保有する携帯端末90を呼び出すための呼出信号が生成部21によって生成される。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記した例ではメールアドレスにより携帯端末を特定したが、この例に限らない。例えば、携帯端末の電話番号、携帯端末のメールアドレス登録時のパスワード、その他の携帯端末を特定する情報等により、呼出信号を受信する携帯端末を特定することができる。この「携帯端末を特定する情報(携帯端末の電話番号、携帯端末のメールアドレス登録時のパスワード、その他の携帯端末を特定する情報等)」は、電話交換機の呼出テーブルに、呼出番号と対応付けられて記録される。
また、上記した例では居室親機IDまたは親機アドレスにより居室親機を特定したが、この例に限らず、他の居室親機を特定する情報により居室親機を特定してもよい。
1,1A:集合住宅用インターホンシステム、10:集合玄関機、11:入力部、13:通話部、20:CGIサーバ、21:生成部、30:ネットワークカメラ、31:撮像部、32:発信部、33:記憶部、40,240:居室親機、41:表示部、43:通話部、50:玄関子機、60:管理室機、70:スイッチングハブ、75:接続機、80:制御機、90:携帯端末、91:表示画面、100:電話交換機、101:記憶部、101a,201a,301a:呼出テーブル、102,202,302:ユーザーアカウント、103,203,303:呼出番号、L:インターホン回線、T:外部ネットワーク

Claims (6)

  1. 複数の前記集合住宅に適用される、集合住宅用インターホンシステムであって、
    汎用プロトコルに従って通信が行われる外部ネットワーク及びインターホン回線に接続可能な制御機と、
    前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、各居室に設置される居室親機と、
    前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、各居室の部屋番号を入力することが可能な入力部と、
    前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、前記入力部で入力された部屋番号に基づいて、前記外部ネットワークと接続可能な携帯端末を呼び出すための呼出信号を生成可能な生成部と、
    前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されるとともに、前記外部ネットワーク上に配置された電話交換機に向けて、前記呼出信号を発信可能な発信部と、
    を備え、
    前記生成部は、集合住宅毎に異なる番号が割り当てられるとともに前記電話交換機に登録されている棟管理番号と前記集合住宅の各居室の前記部屋番号とに基づいて生成された呼出番号の情報を含む前記呼出信号を生成し、
    前記入力部に前記部屋番号が入力されると、前記部屋番号に対応する居室の前記居室親機が呼び出されるとともに、前記呼出信号が、前記部屋番号に対応する前記携帯端末に向けて発信されるように、前記電話交換機へ送信される、
    集合住宅用インターホンシステム。
  2. 前記制御機は、前記居室親機又は前記携帯端末の一方が通話中となったとき、前記居室親機又は前記携帯端末の他方の呼出状態を停止させる、
    請求項1に記載の集合住宅用インターホンシステム。
  3. 前記電話交換機には、前記携帯端末と前記呼出番号とを対応付けて記録可能な呼出テーブルが記憶されている、
    請求項1または請求項2に記載の集合住宅用インターホンシステム。
  4. 前記呼出番号は、各居住者の携帯端末毎に異なる番号が付与され、
    前記呼出テーブルには、居住者毎に、各居住者が保有する前記携帯端末と前記呼出番号とを対応付けて記録可能である、
    請求項に記載の集合住宅用インターホンシステム。
  5. 前記インターホン回線を介して前記制御機に接続されたCGIサーバと、
    前記インターホン回線及びハブを経由して前記制御機に接続されるとともに、映像を撮像可能なネットワークカメラと、
    を備え、
    前記CGIサーバが前記生成部を有しており、
    前記ネットワークカメラが、前記CGIサーバから受信した前記呼出信号の情報を次に受信した前記呼出信号の情報に更新可能な前記発信部を有している、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の集合住宅用インターホンシステム。
  6. 前記集合住宅は、複数の前記居室を有し、
    前記入力部は、複数の前記集合住宅のすべての居室の部屋番号を入力することが可能である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の集合住宅用インターホンシステム。
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