JP2002125059A

JP2002125059A - 集合住宅用インターホンシステムおよび集合住宅用インターホンシステムの転送方法

Info

Publication number: JP2002125059A
Application number: JP2000313715A
Authority: JP
Inventors: Satoshi Shinozaki; 聡篠▲崎▼; Kazuhiro Yoshida; 和弘吉田; Tadao Ichinose; 忠夫一ノ瀬
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2000-10-13
Filing date: 2000-10-13
Publication date: 2002-04-26

Abstract

(57)【要約】【課題】既存のインフラを用いて、来訪者の映像およ
び音声を任意の外部通信端末装置に転送することのでき
る集合住宅用インターホンシステムを提供すること。【解決手段】共同玄関子機21と住戸親機22とを有する
インターホンシステム20において、外部ネットワークに
接続され、共同玄関子機21と住戸親機22との映像信号お
よび音声信号を外部通信端末装置に転送する外線アダプ
タ26と、共同玄関子機21、住戸親機22および外線アダプ
タ26の動作を制御する中央制御装置27とを備え、来訪者
が外部通信端末装置に転送するよう設定されている住戸
親機22を呼び出したとき、共同玄関子機21が取得した来
訪者の音声および映像を外部通信端末装置に転送するよ
うになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅用のイン
ターホンシステムに関し、特に、共同玄関などに設置さ
れ、各室を呼び出す呼出端末装置において、撮像された
来訪者の映像および録音された来訪者のメッセージを指
定した携帯電話などの外部通信端末装置に転送すること
のできる集合住宅用のインターホンシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】インターホンシステムには、大別して、
一戸建の住宅向けの一戸建用インターホンシステムと、
マンションなどの集合住宅向けの集合住宅用インターホ
ンシステムがある。

【０００３】通常、一戸建用インターホンシステムは、
玄関に配設された玄関子機と、住宅の室内に配設された
住戸親機とから構成されるようになっており、来訪者が
玄関子機から住戸親機を呼び出し、一戸建の居住者が住
戸親機によって応答することによって回線が確立され、
通話などを行えるようになっている。

【０００４】一方、集合住宅用インターホンシステム
は、一戸建用インターホンシステムとは異なり、マンシ
ョンの入口、すなわち、共同玄関に共同玄関子機が配設
されるとともに、各住戸毎の玄関に配設された玄関子機
と、各住戸内に配設された住戸親機とを備え、共同玄関
子機と住戸親機との通話および玄関子機と住戸親機との
通話の他に、共同玄関の解錠および他の住戸親機との通
話および管理事務室に配設された管理事務室親機からの
共有情報の配信など、一戸建用インターホンシステムと
は異なる動作を行えるようになっている。

【０００５】最近では、インターネットなどのネットワ
ークの発達および携帯電話機、パーソナルコンピュータ
などの通信携帯端末装置の普及により、外出によって住
戸の居住者が、来訪者の呼び出しに応じられないときで
も、来訪者とコミュニケーションを取ることが望まれて
きており、この代表的なものに、特開平６−１６４７４
６号公報に記載されているインターホンシステムが知ら
れている。

【０００６】このインターホンシステムは、住戸端末装
置に電話回線と接続する転送部を設け、所定の設定を行
うことにより、来訪者によって呼び出された住戸端末装
置において、居住者が留守などにより応答できないと
き、転送部によって携帯電話および外出先の電話などを
呼び出し、来訪者の音声および映像を転送するようにな
っており、居住者が住戸親機において応答しなくても、
来訪者とリアルタイムでコミュニケーションが取れるよ
うになっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなインターホンシステムは、一戸建て用に開発され
たものである。このようなインターホンシステムを集合
住宅用のインターホンシステムに組み込むことも可能で
あるが、基本構成は、集合住宅用インターホンに対応す
るものではないため、各集合住宅住戸毎に上記システム
を構築しなければならず、非効率的であり、機能的では
なかった

【０００８】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであり、効率的で、個人に係る設
備負担を軽減するとともに、機能的に来訪者と外出先の
集合住宅の居住者とがリアルタイムでコミュニケーショ
ンが取ることができ、また、集合住宅の居住者が外出先
より、インターホンシステムの各設定を行うことができ
る集合住宅用インターホンシステムを提供するものであ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達するため
に、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、集合
住宅の各住戸毎および管理事務室に配設された室内端末
装置と、前記住戸の個別玄関または共同エントランスに
配設され、前記室内端末装置を呼び出す来訪者端末装置
とを備え、前記室内端末装置の間の回線または前記室内
端末装置と前記来訪者端末装置との間の回線を確立する
ことによって、前記住戸の居住者、前記管理事務室の管
理人および前記来訪者との相互通話を行い得る集合住宅
用インターホンシステムにおいて、外部通信端末装置と
回線接続する接続端末装置を備え、任意の前記室内端末
装置が他の前記室内端末装置および前記来訪者端末装置
の何れかから呼び出され、かつ、予め設定された動作条
件に合致した場合に、前記接続端末装置と予め接続先に
設定されている前記外部通信端末装置との間の通信回線
を接続するとともに、前記呼び出した室内端末装置およ
び前記来訪者端末装置の何れかとの間の回線を接続する
ことによって前記外部通信端末装置と前記呼び出した室
内端末装置および前記来訪者端末装置の何れかと直接通
話できる構成を有している。

【００１０】この構成により、居住者が留守などによっ
て室内端末装置にかかってきた来訪者端末装置および他
の室内端末装置からの呼び出しに応じることができない
場合に予め任意の外部通信端末に転送する設定を行うこ
とによって動作条件が合致したとき、設定された外部通
信端末装置と呼び出しを行った来訪者端末装置および他
の室内端末装置との回線を接続させ、居住者が外部通信
端末装置によって応じることができ、来訪者または呼び
出した他の住戸の住人と外出先から直接通話することが
できる。

【００１１】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記接続端末装置が、前記外部通信端末装置
と前記通信回線を接続したときに集合住宅用インターホ
ンシステムからの呼び出しの旨を通知する通知手段を有
し、前記外部通信端末装置からの指示により前記呼び出
した室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れかと
の間の回線制御を行う構成を有している。

【００１２】この構成により、外部通信端末装置に集合
住宅用インターホンからの呼び出しである旨を通知する
ことができ、外部通信端末装置の指示に基づいて外部通
信端末装置と呼び出した室内端末装置および来訪者端末
装置の何れかとの間の回線を接続するか否かを選択する
ことができる。

【００１３】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記来訪者端末装置に前記来訪者の映像を取
得する取得手段を設け、前記来訪者端末装置と前記外部
通信端末装置とが通話可能に接続されているとき、前記
来訪者の映像を前記外部通信端末装置に送信する構成を
有している。

【００１４】この構成により、予め設定された外部通信
端末装置によって来訪者と通話しているときに来訪者の
映像を外部通信端末装置に送信することができるので、
外出先においても映像によって来訪者を確認することが
できる。

【００１５】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記各室内端末装置毎に前記接続端末装置の
前記動作条件を格納する格納装置を設けた構成を有して
いる。

【００１６】この構成により、各室内端末装置毎に来訪
者端末装置および他の室内端末装置からの呼び出しを転
送する外部端末装置を指定することができるとともに、
各室内端末装置毎に転送に関する動作設定を行うことが
できる。

【００１７】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記各室内端末装置によって前記格納装置に
格納されている前記動作条件の設定を行う構成を有して
いる。

【００１８】この構成により、転送設定、各室内端末装
置から来訪者端末装置および他の室内端末装置からの呼
び出しを転送する転送先（外部通信端末装置）の設定な
どの室内端末装置によって転送に関する動作条件の設定
を行うことができる。

【００１９】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記外部通信端末装置によって前記格納装置
に格納されている前記動作条件の設定を行う構成を有し
ている。

【００２０】この構成により、転送設定、各室内端末装
置から来訪者端末装置および他の室内端末装置からの呼
び出しを転送する転送先（外部通信端末装置）の設定な
どの外部通信端末装置によって転送に関する動作条件の
設定を行うことができる。

【００２１】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記呼び出した室内端末装置に対する応答が
なかったとき、または、前記外部通信端末装置との前記
通信回線の接続ができなかったとき、前記来訪者のメッ
セージを記録する記録装置を設けた構成を有している。

【００２２】この構成により、任意の外部通信端末装置
から来訪者端末装置および他の室内端末装置からの呼び
出しがあった場合、室内端末装置による直接応答および
外部通信端末装置における転送応答の設定並びに居住者
が外部通信端末装置によって通信回線の接続の選択を行
わなかったとき、来訪者のメッセージを記録することが
でき、居住者が後から来訪者のメッセージを確認するこ
とができる。

【００２３】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記呼び出した室内端末装置に対する応答が
なかったとき、または、前記外部通信端末装置との通信
回線の接続ができなかったとき、前記取得手段によって
取得した前記来訪者の映像を記録する記録装置を設けた
構成を有している。

【００２４】この構成により、任意の外部通信端末装置
から来訪者端末装置および他の室内端末装置からの呼び
出しがあった場合、室内端末装置による直接応答および
外部通信端末装置における転送応答の設定並びに居住者
が外部通信端末装置によって通信回線の接続の選択を行
わなかったとき、来訪者のメッセージおよび映像を記録
することができ、居住者が後から来訪者のメッセージお
よび映像を確認することができる。

【００２５】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記記録装置が前記室内端末装置毎に利用可
能に記録する構成を有している。

【００２６】この構成により、各室内端末装置毎に記録
装置に記録されている来訪者のメッセージまたはメッセ
ージと映像を記録することができる。

【００２７】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記外部通信端末装置からの送信要求があっ
たとき、前記記録装置に記録されている前記メッセージ
を前記外部通信端末装置に送信する構成を有している。

【００２８】この構成により、外部通信端末装置に記録
装置に記録されている来訪者のメッセージを転送するこ
とができる。

【００２９】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムは、前記外部通信端末装置からの送信要求があっ
たとき、前記記録装置に記録されている前記来訪者映像
を前記外部通信端末装置に送信する構成を有している。

【００３０】この構成により、外部通信端末装置に記録
装置に記録されている来訪者のメッセージおよび映像を
転送することができる。

【００３１】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムの転送方法は、集合住宅の各住戸毎および管理事
務室に配設された室内端末装置と、前記住戸の個別玄
関、共同エントランスに配設され、前記室内端末装置を
呼び出す来訪者端末装置とを備え、前記室内端末装置の
間の回線または前記室内端末装置と前記来訪者端末装置
との間の回線を接続端末装置を介して確立し、前記住戸
の居住者、前記管理事務室の管理人および前記来訪者と
の相互通話を行い得る集合住宅用インターホンシステム
の転送方法において、任意の前記室内端末装置が他の前
記室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れかから
呼び出される呼出ステップと、前記呼出ステップによっ
て任意の前記室内端末装置が呼び出され、予め設定され
た動作条件に合致したとき、前記接続端末装置と予め接
続先に設定されている外部通信端末装置との間の通信回
線を接続する第１接続ステップと、前記第１接続ステッ
プによって前記通信回線が確立されたとき、前記呼び出
した室内端末装置および来訪者端末装置の何れかと前記
接続端末装置との間の回線を接続する第２接続ステップ
を含む構成を有している。

【００３２】この構成により、居住者が留守などによっ
て室内端末装置にかかってきた来訪者端末装置および他
の室内端末装置からの呼び出しに応じることができない
場合に予め任意の外部通信端末に転送する設定を行うこ
とによって動作条件が合致したとき、設定された外部通
信端末装置と呼び出しを行った来訪者端末装置および他
の室内端末装置との回線を接続させ、居住者が外部通信
端末装置によって応じることができ、来訪者または呼び
出した他の住戸の住人と外出先から直接通話することが
できる。

【００３３】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムの転送方法は、前記第１接続ステップによって前
記外部通信端末装置と前記接続端末装置との間の回線を
接続したとき、集合住宅用インターホンシステムからの
呼び出しの旨を通知する通知ステップと、前記通知ステ
ップによって前記外部通信端末装置が呼び出された旨を
通知したとき、前記外部通信端末装置からの指示に基づ
いて前記接続端末装置と前記呼び出した室内端末装置お
よび来訪者端末装置の何れかとの間の前記回線を接続す
るか否かの回線制御を行う回線制御ステップとを含み、
前記回線制御ステップによって前記回線が接続されたと
きに前記第２接続ステップを行う構成を有している。

【００３４】この構成により、外部通信端末装置に集合
住宅用インターホンからの呼び出しである旨を通知する
ことができ、外部通信端末装置の指示に基づいて外部通
信端末装置と呼び出した室内端末装置および来訪者端末
装置の何れかとの間の回線を接続するか否かを選択する
ことができる。

【００３５】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムの転送方法は、前記第１接続ステップによって前
記接続端末装置が前記外部通信端末装置との前記通信回
線の接続ができなかったとき、若しくは、前記動作条件
に合致しなかったとき、または、前記回線制御ステップ
によって前記外部通信端末装置からの指示により前記呼
び出した室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れ
かとの間の前記回線接続を選択しなかったとき、予め設
定された応答メッセージによって応答しない旨を出力す
るとともに前記来訪者のメッセージを記録する応答記録
ステップとを含む構成を有している。

【００３６】この構成により、任意の外部通信端末装置
から来訪者端末装置および他の室内端末装置からの呼び
出しがあった場合、室内端末装置による直接応答および
外部通信端末装置における転送応答の設定並びに居住者
が外部通信端末装置によって通信回線の接続の選択を行
わなかったとき、来訪者のメッセージを記録することが
でき、居住者が後から来訪者のメッセージを確認するこ
とができる。

【００３７】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムの転送方法は、集合住宅の各住戸毎および管理事
務室に配設された室内端末装置と、前記住戸の個別玄
関、共同エントランスに配設され、前記室内端末装置を
呼び出す来訪者端末装置と、任意の前記室内端末装置が
他の前記室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れ
かから呼び出され、かつ、予め設定された動作条件に合
致した場合に、前記呼び出した室内端末装置に対する応
答がなかったとき、または、前記外部通信端末装置との
通信回線の接続ができなかったとき、前記来訪者のメッ
セージおよび来訪者の画像の少なくとも一方を記録する
記録装置とを備え、前記室内端末装置同士の間の回線ま
たは前記室内端末装置と前記来訪者端末装置との間の回
線を接続端末装置を介して確立し、前記住戸の居住者、
前記管理事務室の管理人および前記来訪者との相互通話
を行い得る集合住宅用インターホンシステムの転送方法
において、任意の外部通信端末装置が前記接続端末装置
との通信回線を接続する接続ステップと、前記接続ステ
ップによって前記通信回線が接続された後、前記記録装
置から前記来訪者の記録情報を取得する取得ステップと
を含む構成を有している。

【００３８】この構成により、居住者が留守などによっ
て他の室内端末装置および来訪者端末装置の何れかの呼
び出しを接続端末装置が前記外部通信端末装置との通信
回線の接続ができなかったとき、若しくは、予め設定さ
れた動作条件に合致しなかったとき、または、回線制御
ステップによって前記外部通信端末装置からの指示によ
り回線接続を選択しなかったとき、来訪者のメッセージ
を記録することができるとともに、この記録装置に記録
されている来訪者のメッセージまたはメッセージと映像
を外部通信端末装置によって取得することができる。

【００３９】また、本発明の集合住宅用インターホンシ
ステムの転送方法は、前記接続ステップによって回線が
接続された後、前記外部通信端末装置を操作することに
よって認証を行う認証ステップを含んだ構成を有してい
る。

【００４０】この構成により、外部通信端末装置から接
続端末装置に接続を行うときに外部通信端末装置の操作
により認証を行ことができるので、記録装置に記録され
た来訪者のメッセージ等の機密性を保持することができ
る。

【００４１】

【発明の実施の形態】図１〜図24は、本発明に係る集合
住宅用インターホンシステムおよびその転送方法の実施
形態を示す図である。

【００４２】一般的に、マンションなどの集合住宅は、
複数の集合住宅住戸と、１部屋以上の管理事務室と、１
カ所以上の共同玄関とから構成されているので、集合住
宅用インターホンシステム（以下、単にインターホンシ
ステムという）は、通常、図１に示すような構成を有す
る。

【００４３】図１に示すインターホンシステム20は、共
同玄関に設けられた共同玄関子機21と、各々の集合住宅
住戸毎に設けられた住戸親機22および玄関子機23と、各
管理事務室に設けられた管理事務室親機24および玄関子
機25と、公衆電話網回線に接続され、電話器、携帯電話
器、またはパーソナルコンピュータなど任意の外部通信
端末装置に音声および映像を転送する外線アダプタ26と
を備えており、これら共同玄関子機21、各住戸親機22、
各管理事務室親機24、外線アダプタ26を制御する中央制
御装置27を有しており、各機器および装置間における通
信は、後述するアナログ通信またはデジタル通信によっ
て行われるようになっている。

【００４４】以下、共同玄関子機21、住戸親機22、玄関
子機23、管理事務室親機24、管理事務室子機25、外線ア
ダプタ26および中央制御装置27の構成に基づいてシステ
ム動作を説明する。

【００４５】まず、図２、図３を用いて共同玄関子機2
1、各住戸親機22、各管理事務室親機24、外線アダプタ2
6および中央制御装置27の基本的な構成を有するインタ
ーホンシステム30（第１実施形態）について説明する。

【００４６】なお、本実施形態のインターホンシステム
30は、各機器および装置間の通信を行う回線は、別々の
線にて示しているがチャンネルが異なるだけであり、物
理的に同じ線を用いてもよい。また、管理事務室親機24
は、最低限の構成図としては必要ないため記載していな
いが、システム構成上必要な場合は、住戸親機22と同じ
構成で存在する。さらに、共同玄関子機21、住戸親機2
2、管理事務室親機24および外線アダプタ26は全て端末
装置であり、構成上何台あってもよい。

【００４７】共同玄関子機21と住戸親機22は、同様な構
成を有しており、これら共同玄関子機21および住戸親機
22は、来訪者、他の居住者または管理人など操作者が呼
び出し操作を行うマンマシンインターフェース101と、
操作者の音声を入力するマイク102と、呼び出された居
住者の応答した音声を出力するスピーカ103と、マイク1
02およびスピーカ103を制御するとともに各共同玄関子
機21または住戸親機22と音声信号の通信を行う音声通信
インターフェース104と、マンマシンインターフェース1
01と音声通信インターフェース104を制御するＣＰＵ105
および制御情報などの情報を格納するメモリ106からな
る制御部と、中央制御装置27とＣＰＵ間通信を行うＣＰ
Ｕ間通信インターフェース107とを備えている。

【００４８】マンマシンインターフェース101は、ＣＰ
Ｕ105に接続され、集合住宅に来訪した来訪者または居
住者などの操作者からの指示を入力することができるよ
うになっているとともに、操作者に操作状況などの状態
を示すようになっている。

【００４９】例えば、マンマシンインターフェース101
は、テンキーなどの図示しない操作部と、表示部とを備
え、呼び出したい集合住宅住戸の部屋番号を入力する
と、その部屋番号に該当する住戸親機22を呼び出すとと
もに、呼び出した住戸親機22の部屋番号を示すようにな
っている。

【００５０】また、この操作部は、後述する転送の要否
の設定、転送先の設定、パターン設定など各住戸親機22
毎の動作条件（動作設定情報）を設定するようになって
おり、設定された情報をＣＰＵ105を介してメモリ106に
格納するとともに、中央制御処理装置27に送信するよう
になっている。

【００５１】音声通信インターフェース104は、マイク1
02およびスピーカ103に接続され、ＣＰＵ105の制御によ
り共同玄関子機21および他の住戸親機22との間の音声チ
ャンネルの接続および切断など音声通信を行うようにな
っており、マイク102から入力された音声を共同玄関子
機21または各住戸親機22に出力するとともに、共同玄関
子機21および他の住戸親機22から送信された音声信号を
入力し、スピーカ103に出力するようになっている。

【００５２】ＣＰＵ105は、マンマシンインターフェー
ス101から入力された指示に基づいて、または、中央制
御装置27から受信した制御指示に基づいてマンマシンイ
ンターフェース101および音声通信インターフェース104
を制御するようになっている。

【００５３】また、住戸親機22のＣＰＵ105では、共同
玄関子機21および他の住戸親機22からの呼び出しがあっ
た旨を受信すると、住戸親機22本体を鳴動、具体的に
は、スピーカ103から鳴動音を出力させるよう制御する
ようになっており、住戸親機22がこの呼び出しに応答す
ると、音声通信インターフェース104を制御し、マイク1
02およびスピーカ103を通じて来訪者などの操作者と相
互通話できるようになっている。

【００５４】メモリ106は、ＲＯＭとＲＡＭとから構成
されているとともに、これらＲＯＭとＲＡＭには各共同
玄関子機21および住戸親機22の自らの動作状態を管理お
よび記憶する状態管理テーブルが格納されている。

【００５５】また、住戸親機21における状態管理テーブ
ルには、後述するモード設定と転送先の情報が格納され
ている。

【００５６】ＣＰＵ間通信インターフェース107は、中
央制御装置27とＣＰＵ間通信を行うようになっており、
マンマシンインターフェース101の操作内容をＣＰＵ105
を介して中央制御装置27に通知するとともに、中央制御
装置27から共同玄関子機21または他の住戸親機22からの
呼び出しに伴う制御指示を受信するようになっている。

【００５７】外線アダプタ26は、各住戸親機22および管
理事務室親機24と音声信号の通信を行う音声通信インタ
ーフェース108と、音声通信インターフェース108を制御
するＣＰＵ109および制御情報などの情報を格納するメ
モリ110からなる制御部と、中央制御装置27とＣＰＵ間
通信を行うＣＰＵ間通信インターフェース111と、公衆
電話網回線に接続された電話インターフェース112とを
備えている。

【００５８】音声通信インターフェース108は、ＣＰＵ1
09に接続され、ＣＰＵ109の制御により各共同玄関子機2
1および住戸親機22との音声チャンネルの接続および切
断など音声通信を行うようになっており、電話インター
フェース112を介して公衆電話網回線に音声信号を出力
するとともに公衆電話網回線からの音声信号を受信して
各共同玄関子機21および住戸親機22に送信するようにな
っている。

【００５９】ＣＰＵ109は、ＣＰＵ間通信インターフェ
ース111を介して中央制御装置27から送信された制御指
示に基づいて音声通信インターフェース108および電話
インターフェース112を制御するようになっている。

【００６０】メモリ110は、ＲＯＭとＲＡＭとから構成
されているとともに、これらＲＯＭとＲＡＭには自らの
動作状態を管理および記憶する状態管理テーブルが格納
されている。

【００６１】電話インターフェース112は、ＣＰＵ109お
よび音声通信インターフェース104に接続され、ＣＰＵ1
09がＣＰＵ間通信によって受信した指示に基づいて音声
通信インターフェース104が受信した音声信号を公衆電
話網回線に出力するとともに、公衆電話網回線から受信
した音声信号を音声通信インターフェース108を介して
各機器および装置に送信するようになっている。

【００６２】中央制御装置27は、共同玄関子機21、各住
戸親機22および外線アダプタ26をアドレスを用いて制御
するようになっており、各住戸親機22の応答、呼び出さ
れた住戸親機22において留守などによって応答しない設
定の管理、呼び出し開始から所定の時間経過しても住戸
親機22が応答しないときの処理、ならびに、各住戸親機
22の呼び出し管理をするようになっている。

【００６３】また、中央制御装置27は、共同玄関子機2
1、各住戸親機22および外線アダプタ26とのＣＰＵ間通
信に基づいて共同玄関子機21、各住戸親機22間の音声通
信を制御するようになっており、また、外線アダプタ26
の動作を制御して任意の外部通信端末装置との各通信お
よび任意の外部通信端末装置と共同玄関子機21、各住戸
親機22との音声通信の制御を行うようになっている。

【００６４】このような中央制御装置27は、共同玄関子
機21、各住戸親機22および外線アダプタ26とのＣＰＵ間
通信を行うＣＰＵ間通信インターフェース113と、制御
部を構成するＣＰＵ114および制御情報など情報を格納
したメモリ115とを備えている。

【００６５】ＣＰＵ114は、共同玄関子機21、住戸親機2
2および外線アダプタ26のＣＰＵ105、109とＣＰＵ間通
信を行うようになっており、このＣＰＵ間通信を行うこ
とによりインターホンシステム30全体のシステム動作を
行うようになっている。具体的には、共同玄関子機21、
住戸親機22および外線アダプタ26のＣＰＵ105、109から
の各動作状態を各ＣＰＵ間通信インターフェース107、1
11を介して受信するようになっているとともに、共同玄
関子機21、住戸親機22および外線アダプタ26のＣＰＵ10
5、109に各制御を指示するようになっている。

【００６６】メモリ115は、ＲＯＭとＲＡＭから構成さ
れ、これらＲＯＭとＲＡＭには、各共同玄関子機21、各
住戸親機22および外線アダプタ26の物理アドレスを格納
するアドレステーブルと、共同玄関子機21、各住戸親機
22および外線アダプタ26の動作状態を管理し、この動作
情報の情報を格納する状態管理テーブルとを有してい
る。

【００６７】アドレステーブルには、各共同玄関子機2
1、各住戸親機22および外線アダプタ26のアドレスが格
納されており、このアドレスに基づいて各住戸親機22の
呼び出し、各回線の接続管理、および、共同玄関子機2
1、各住戸親機22および外線アダプタ26間の音声通信を
制御するようになっており、例えば、各住戸親機22の部
屋番号などの分かり易いアドレスと対応付けるようにな
っている。

【００６８】状態管理テーブルには、住戸親機22の各動
作を設定する動作設定情報（動作条件となる情報）が格
納されており、この情報には、各住戸親機22の留守設定
と、留守設定および転送設定を行うモード設定と、転送
先の外部通信端末装置の電話番号を設定する転送先設定
と、転送動作のパターンを設定するパターン設定、同時
鳴動設定とを有しており、これら各設定は、住戸親機22
のマンマシンインターフェース101によって行えるよう
になっている。

【００６９】また、状態管理テーブルは、各住戸親機22
毎に動作設定情報を格納するようになっており、任意の
住戸親機22が呼び出されると、格納されている各動作設
定情報が読み出され、ＣＰＵ114は、この読み出された
情報に基づいて各住戸親機22を制御するようになってい
る。

【００７０】なお、パターン設定とは、転送する日時ま
たは時間帯を任意にパターン化して自動的に転送動作を
制御する設定であり、同時鳴動設定とは、任意の住戸親
機22または管理事務室親機24が呼び出されたとき、呼び
出された住戸親機22または管理事務室親機24を鳴動させ
るとともに、転送先の外部通信端末も鳴動させ先に応答
した方と回線を接続させて他の呼び出し鳴動動作を中止
する制御を行う設定である。

【００７１】次に、図３を用いて本実施形態の呼び出し
転送動作を説明する。

【００７２】なお、本動作は、共同玄関子機21から任意
の住戸親機22を呼び出す動作を示すが、任意の管理事務
室親機24を呼び出しても、または、任意の住戸親機22ま
たは管理事務室親機24から他の住戸親機22または管理事
務室親機24を呼び出しても同様な動作を示す。

【００７３】まず、来訪者などの操作者によって共同玄
関子機21のマンマシンインターフェース101を操作し、
住戸親機21を呼び出すと（呼び出しステップ（ステップ
Ｓ１））、この操作情報が中央制御装置27に入力され、
中央制御装置27は、住戸親機22のアドレスおよび動作設
定情報を取得して住戸親機22が外部転送になっているか
否かを判断する（ステップＳ２）。住戸親機22が外部転
送設定になっていないときは、住戸親機22を鳴動させ
（ステップＳ３）、鳴動された住戸親機22の応答および
後述する応答記録動作など所定の動作を行う（ステップ
Ｓ４）。

【００７４】なお、所定の動作において、鳴動された住
戸親機22が応答した場合、中央制御装置27は、住戸親機
22と共同玄関子機21のインターホン回線確立させ、互い
の音声通信インターフェース104を介して相互通話を行
うようになっている。

【００７５】一方、住戸親機22が外部転送設定になって
いるときは、まず、中央制御装置27が、外線アダプタ26
を制御して状態管理テーブルに格納されている所定の外
部通信端末装置の電話番号にダイヤルする（ステップＳ
５）。次いで、中央制御装置27は、所定の時間内に外部
通信端末装置との回線が確立したか否かを判断する（ス
テップＳ６）。所定の時間が経過しても公衆電話網回線
が成立しなかったときは転送動作を終了させ（ステップ
Ｓ７）、後述する留守番応答などの所定の動作を開始す
る（ステップＳ４）。

【００７６】一方、外線アダプタ26が外部通信端末装置
との公衆電話網回線を確立すると（第１接続ステップ
（ステップＳ８））、外線アダプタ26は、この確立され
た情報を中央制御装置27に送信し（ステップＳ９）、こ
の情報を受信した中央制御装置27は、呼び出しを行った
共同玄関子機21と外線アダプタ26とのインターホン回線
を接続させるとともに、共同玄関子機21と外部通信端末
装置の通信回線を確立させる（第２接続ステップ（ステ
ップＳ10））。

【００７７】このようにして共同玄関子機21と外部通信
端末装置との通信回線を確立することができるようにな
っているので、通信回線確立後、共同玄関子機21と外部
通信端末装置によって相互通話できるようになってい
る。

【００７８】以上のように、本実施形態では、共同玄関
子機21および住戸親機22から任意の住戸親機22が呼び出
され、予め設定された外部通信端末装置に転送設定がさ
れている場合、この呼び出しを外部通信端末装置に転送
することができ、呼び出しを行った来訪者などの操作者
と留守などによって住戸親機22によって応答することが
できない居住者とが相互通話できるようになっている。

【００７９】また、本実施形態では、転送の要否の設
定、転送先の設定、パターン設定を各住戸親機22毎にマ
ンマシンインターフェース101によって設定することが
できる。

【００８０】また、本実施形態では、同時鳴動設定を行
うことができるので、この設定がなされているととも
に、共同玄関子機21および住戸親機22から任意の住戸親
機22が呼び出され、予め設定された外部通信端末装置に
転送設定がされているとき、住戸親機22を鳴動させつ
つ、転送先の外部通信端末装置にも呼び出し通知を行う
ことができ、先に応答させた機器に転送を行い、他の機
器の鳴動動作を中止させることができる。

【００８１】次に、図４、図５を用いて各住戸親機22が
玄関子機23を有しているインターホンシステム40（第２
実施形態）を説明する。

【００８２】図４に示す本実施形態のインターホンシス
テム40は、第１実施形態に玄関子機23を設けた点に特徴
があり、その他の構成は第１実施形態と同様であるた
め、同一部材には同一番号を付して説明を省略する。

【００８３】なお、各機器および装置間の通信を行う回
線は、別々の線にて示しているがチャンネルが異なるだ
けであり、物理的に同じ線を用いてもよい。また、管理
事務室親機24は、最低限の構成図としては必要ないため
記載していないが、システム構成上必要な場合は、住戸
親機22と同じ構成で存在し、共同玄関子機21、住戸親機
22、管理事務室親機24および外線アダプタ26は全て端末
装置であり、構成上何台あってもよい。また、玄関子機
23は、住戸親機22および管理事務室親機24にのみ備えら
れている。

【００８４】玄関子機23は、来訪者が住戸親機22の呼び
出しの操作を行うマンマシンインターフェース121と、
来訪者の音声を入力するマイク122と、住戸親機22から
居住者の音声を出力するスピーカ123と、マイク122およ
びスピーカ123を制御するとともに住戸親機22と音声信
号の通信を行う音声通信インターフェース124とを備え
ている。

【００８５】マンマシンインターフェース121は、住戸
に来訪した来訪者が住戸親機22を呼び出すよう図示しな
い操作部を有するとともに、住戸親機22のＣＰＵ105に
接続されており、操作部によって住戸親機22を呼び出す
と、住戸親機22の音声通信インターフェース104を介し
て住戸親機22のスピーカ103から鳴動音が出力されるよ
うになっている。

【００８６】マイク122およびスピーカ123は、住戸親機
22との回線が接続されたとき、相互通話できるよう構成
されている。

【００８７】音声通信インターフェース124は、マイク1
22およびスピーカ123に接続されるとともに、住戸親機2
2の音声通信インターフェース104に接続されており、住
戸親機22のＣＰＵ105の制御により各音声通信インター
フェース104、124の回線の接続を行うようになってい
る。

【００８８】この音声通信インターフェース124は、住
戸親機22の音声通信インターフェース104との音声チャ
ンネルの接続および切断など音声通信を行うようになっ
ており、マイク122から入力された音声を住戸親機22に
出力するとともに、住戸親機22から送信された音声信号
を入力し、スピーカ123に出力するようになっている。

【００８９】また、音声通信インターフェース124は、
呼び出した住戸親機22が応答せずに、外部に転送設定が
なされているとき、住戸親機22の音声通信インターフェ
ース104、外線アダプタ26を介して公衆網電話回線と接
続されるよう制御されるようになっている。

【００９０】この音声通信インターフェース124は、住
戸親機22の音声通信インターフェース104、ＣＰＵ105の
制御により公衆網電話回線と接続されたとき、マイク12
2から入力された音声を公衆電話網回線に出力するとと
もに、公衆電話網回線から送信された音声信号を入力
し、スピーカ123に出力するようになっている。このた
め、玄関子機23は、外部通信端末装置とも音声通信を行
うことができるようになっている。

【００９１】次に、図５を用いて本実施形態の呼び出し
転送動作を説明する。

【００９２】なお、本動作は、玄関子機23から任意の住
戸親機22を呼び出す動作を示すが、任意の管理事務室親
機24を呼び出しても同様な動作を示す。

【００９３】まず、来訪者などの操作者が玄関子機23の
マンマシンインターフェース121を操作し、住戸親機21
を呼び出すと（呼び出しステップ（ステップＳ11））、
この操作情報が住戸親機22のＣＰＵ105に入力され、メ
モリ106に格納されている動作設定情報に基づいて外部
転送になっているか否かを判断する（ステップＳ12）。
住戸親機22が外部転送設定になっていないときは、住戸
親機22を鳴動させ（ステップＳ13）、鳴動された住戸親
機22の応答および後述する応答記録動作など所定の動作
を行う（ステップＳ14）。

【００９４】なお、所定の動作において、鳴動された住
戸親機22が応答した場合、中央制御装置27は、住戸親機
22の音声通信インターフェース104を制御して住戸親機2
2と玄関子機23のインターホン回線を確立して相互通話
ができるようになっている。

【００９５】一方、住戸親機22が外部転送設定になって
いるときは、まず、中央制御装置27が、外線アダプタ26
を制御して状態管理テーブルに格納されている所定の外
部通信端末装置の電話番号にダイヤルする（ステップＳ
15）。次いで、中央制御装置27は、所定の時間内に外部
通信端末装置との回線が確立したか否かを判断する（ス
テップＳ16）。所定の時間が経過しても公衆電話網回線
が成立しなかったときは転送動作を終了させ（ステップ
Ｓ17）、後述する留守番応答などの所定の動作を開始す
る（ステップＳ14）。

【００９６】一方、外線アダプタ26が外部通信端末装置
との公衆電話網回線を確立すると（第１接続ステップ
（ステップＳ18））、まず、外線アダプタ26は、この確
立された情報を中央制御装置27に送信し（ステップＳ1
9）、この情報を受信した中央制御装置27は、玄関子機2
3と外線アダプタ26とのインターホン回線を接続させ、
玄関子機23と外部通信端末装置の通信回線を住戸親機22
を介して確立させる（第２接続ステップ（ステップＳ2
0））。

【００９７】このようにして玄関子機23と外部通信端末
装置との通信回線を確立することができるようになって
いるので、通信回線確立後、玄関子機23と外部通信端末
装置によって相互通話できるようになっている。

【００９８】以上のように、本実施形態では、玄関子機
23および住戸親機22から任意の住戸親機22が呼び出さ
れ、予め設定された外部通信端末装置に転送設定がされ
ている場合、この呼び出しを外部通信端末装置に転送す
ることができ、呼び出しを行った来訪者などの操作者と
留守などによって住戸親機22によって応答することがで
きない居住者とが相互通話できる。

【００９９】ここで、外線アダプタ26について説明す
る。

【０１００】上記インターホンシステム30、40では、外
線アダプタ26の基本構成を示したが、図６〜図９に音声
ガイダンス機能、ビジートーン（以下、ＢＴという）検
出機能および外部通信端末装置からの制御機能を有する
外線アダプタ26について説明する。

【０１０１】まず、図６を用いて音声ガイダンス機能に
ついて説明する。

【０１０２】図６に示すように音声ガイダンス機能を有
する外線アダプタ26は、上記構成、具体的には各住戸親
機22および管理事務室親機24と音声信号の通信を行う音
声通信インターフェース108と、制御部を構成するＣＰ
Ｕ109およびメモリ110と、中央制御装置27とＣＰＵ間通
信を行うＣＰＵ間通信インターフェース111と、公衆電
話網回線に接続された電話インターフェース112の他
に、音声ガイダンスを発生させる音声ガイダンス発生部
131を有する。

【０１０３】この音声ガイダンス発生部131は、ＣＰＵ1
09および電話インターフェース112に接続されており、
ＣＰＵ109の指示に基づいて電話インターフェース112に
所定の音声メッセージを出力するようになっている。

【０１０４】電話インターフェース112に出力する音声
メッセージは、予め音声ガイダンス発生部131内部に複
数格納されており、ＣＰＵ109の制御に基づいて格納さ
れている複数の音声メッセージの何れかが選択されるよ
うになっている。

【０１０５】例えば、外線アダプタ26は、上記呼び出し
転送時に外部通信端末装置が呼び出しに応答したとき
に、音声ガイダンス発生部131を制御してインターホン
からである旨を通知させ、通知後、呼び出した外部通信
端末装置との回線を接続するようになっている。

【０１０６】次に、図７を用いてＢＴ検出機能を有する
外線アダプタ26について説明する。

【０１０７】図７に示すようにＢＴ検出機能を有する外
線アダプタ26は、上記音声ガイダンス機能を有する外線
アダプタ26の構成、具体的には各住戸親機22および管理
事務室親機24と音声信号の通信を行う音声通信インター
フェース108と、制御部を構成するＣＰＵ109およびメモ
リ110と、中央制御装置27とＣＰＵ間通信を行うＣＰＵ
間通信インターフェース111と、公衆電話網回線に接続
された電話インターフェース112と、音声ガイダンスを
発生させる音声ガイダンス発生部131との他に、ＢＴを
検出するＢＴ検出部132を有する。

【０１０８】このＢＴ検出部132は、ＣＰＵ109および電
話インターフェース112に接続されており、転送設定な
どにより外部通信端末装置との回線を接続する際にＣＰ
Ｕ109の指示に基づいて電話インターフェース112を介し
て公衆電話網回線のＢＴを検出するようになっている。

【０１０９】また、ＢＴ検出部132がＢＴを検出したと
きはＣＰＵ109にＢＴを検出した旨の信号（以下、ＢＴ
検出信号という）を出力するようになっており、このＢ
Ｔ検出信号が入力されたＣＰＵ109は、電話が通じない
と判断してこの旨を中央制御装置27に出力するようにな
っている。したがって、この旨が入力されると、中央制
御装置27は、転送動作を終了させて次の処理動作が行え
るようになっている。

【０１１０】次に、外部通信端末装置から制御を行うこ
とのできる外線アダプタ26について説明する。

【０１１１】図８に示すように外部通信端末装置からの
制御機能を有する外線アダプタ26は、上記音声ガイダン
ス機能を有する外線アダプタ26の構成、具体的には各住
戸親機22および管理事務室親機24と音声信号の通信を行
う音声通信インターフェース108と、これらを制御する
ＣＰＵ109と、このＣＰＵ109が各部を制御するとき必要
な制御情報などを格納し、ＲＯＭとＲＡＭとから構成さ
れたメモリ110と、中央制御装置27とＣＰＵ間通信を行
うＣＰＵ間通信インターフェース111と、公衆電話網回
線に接続された電話インターフェース112と、音声ガイ
ダンスを発生させる音声ガイダンス発生部131との他
に、公衆電話網回線のプッシュ・ボタン信号（以下、Ｐ
Ｂ信号という）を検出するＰＢ信号検出部133を有す
る。

【０１１２】このＰＢ信号判定部133は、ＣＰＵ109およ
び電話インターフェース112に接続されており、外部通
信端末装置が外線アダプタ26との通信回線が確立され、
所定の動作後、外部通信端末装置から送信されたＰＢ信
号が電話インターフェース112を介して入力されるよう
になっている。

【０１１３】また、ＰＢ信号判定部133は、入力された
ＰＢ信号のトーン信号を判定することができるようにな
っており、判定されたトーン信号をＣＰＵ109に出力す
るようになっている。このため、中央制御装置27に格納
された動作設定情報の変更、任意の住戸親機22または管
理事務室親機24を使用した住戸内または管理事務室内の
音声モニタおよびセキュリティのための認証動作が行え
るようになっている。

【０１１４】さらに、ＰＢ信号を用いることによって上
述したように状態管理テーブルに格納されている各住戸
親機22および管理事務室親機24の動作設定情報、すなわ
ち、各機器の留守設定と、モード設定と、転送先である
外部通信端末装置の電話番号と、転送パターン設定と、
同時鳴動設定と、外部通信端末装置がアクセスしてきた
ときの認証用の暗証番号およびＩＤ番号の設定を外部通
信端末装置から登録および変更が行えるようになってい
る。

【０１１５】また、ＰＢ信号判定部133は、ＣＰＵ109を
介して音声ガイダンス発生部131を制御して音声メッセ
ージを出力するとともにＰＢ信号の入力を促すようにな
っており、ＰＢ信号が入力されたらＣＰＵ109は要求に
応じた処理を行い、かつ、その状況をメッセージで外部
通信端末装置に出力するようになっている。

【０１１６】ここで、図９を用いて音声ガイダンス、Ｂ
Ｔ判定およびＰＢ信号制御を利用した呼び出し転送動作
について説明する。

【０１１７】なお、第１実施形態のインターホンシステ
ム30に適用した場合を用いて説明する。

【０１１８】まず、来訪者などの操作者によって共同玄
関子機21のマンマシンインターフェース101を操作し、
住戸親機21を呼び出すと（呼び出しステップ（ステップ
Ｓ30）、この操作情報が中央制御装置27に入力され、住
戸親機22のアドレスおよび動作設定情報を取得して住戸
親機22が外部転送になっているか否かを判断する（ステ
ップＳ31）。住戸親機22が外部転送設定になっていない
ときは、住戸親機22を鳴動させ（ステップＳ32）、鳴動
された住戸親機22の応答および後述する応答記録動作な
ど所定の動作を行う（ステップＳ33）。

【０１１９】なお、所定の動作において、鳴動された住
戸親機22が応答した場合、中央制御装置27は、住戸親機
22と共同玄関子機21のインターホン回線を確立させ、互
いの音声通信インターフェース104を介して相互通話が
できるようになっている。

【０１２０】一方、住戸親機22が外部転送設定情報にな
っているときは、まず、中央制御装置27が、外線アダプ
タ26を制御して状態管理テーブルに格納されている所定
の外部通信端末装置の電話番号にダイヤルする（ステッ
プＳ34）。次に、外線アダプタ26において、ＢＴおよび
経過時間を判定する（ステップＳ35）。ＢＴを検出した
ときは、公衆電話網回線が使用中であるので、外線アダ
プタ26は中央制御装置27に公衆電話網回線不成立の情報
を送信し、この情報を受信した中央制御装置27は、転送
を終了させ（ステップＳ36）、後述する留守番応答など
の所定の動作を開始する（ステップＳ33）。また、所定
の電話番号にダイヤルし始めて、所定の時間が経過して
も公衆電話網回線が成立しなかったときも、ＢＴ検出時
と同様にして、転送を終了させ（ステップＳ36）、後述
する留守番応答などの所定の動作を開始する（ステップ
Ｓ33）、なお、このＢＴ判定は、所定の回数行ってもよ
い。

【０１２１】一方、ＢＴを検出せず、かつ、所定の時間
内に外線アダプタ26が外部通信端末装置との公衆電話網
回線を確立すると（第１接続ステップ（ステップＳ3
7））、まず、この確立された情報を中央制御装置27に
送信する（ステップＳ38）。

【０１２２】次いで、中央制御装置27は、外線アダプタ
26を制御して外部通信端末装置にインターホンシステム
からである旨、転送の要否の音声メッセージを出力し、
ＰＢ信号の入力を待機する（ステップＳ39）。

【０１２３】次いで、ＰＢ信号が入力されると、このＰ
Ｂ信号を判定し（ステップＳ40）、転送の要否を判断す
る。接続と判断された場合は、中央制御装置27によって
呼び出した共同玄関子機21と外線アダプタ26とのインタ
ーホン回線を接続させ、共同玄関子機21と外部通信端末
装置の通信回線を確立させる（第２接続ステップ（ステ
ップＳ41））。接続しないと判断された場合は、中央制
御装置27によって応答記録動作などの所定の動作を行う
（ステップＳ33）。

【０１２４】このようにして共同玄関子機21と外部通信
端末装置との通信回線を確立することができるようにな
っており、通信回線確立後、共同玄関子機21と外部通信
端末装置によって相互通話できるようになっている。

【０１２５】なお、第２実施形態に適用するときは、上
記の呼び出し転送動作においてＢＴ検出および音声ガイ
ダンスを行う動作（通知ステップ（ステップＳ39））お
よびＰＢ信号の判定動作（ステップＳ40）を設けるよう
にすればよい。

【０１２６】以上のように、外線アダプタ26に音声ガイ
ダンス発生部131およびＢＴ検出部132を設けることによ
って、呼び出し転送を行うとき、音声ガイダンスを行う
ことができるので、転送先の外部通信端末装置において
集合住宅住戸からの転送であることを通知することがで
きるとともに、ＢＴの判定を行うことができるので、電
話が通じないと判断して、システムが素早く留守動作な
どの次の処理を行うことができる。

【０１２７】次に、図10を用いてＰＢ信号および音声ガ
イダンスを用いた任意の外部通信端末装置からのインタ
ーホンのアクセス動作および認証動作（認証ステップ）
を説明する。

【０１２８】なお、認証動作は、外部通信端末装置から
アクセスされたとき、必ず行われるものであり、この認
証動作において認証が行えないと、住戸親機22および中
央制御装置27のアクセスをすることができないようにな
っている。また、予め各住戸親機22のマンマシンインタ
ーフェース101を用いて暗証番号が設定してあるものと
する。

【０１２９】まず、外部通信端末装置から外線アダプタ
26を呼び出し、公衆電話網回線を確立するとともに、外
線アダプタ26が中央制御置27とのインターホン回線が確
立する（ステップＳ50）。

【０１３０】次いで、公衆電話網回線およびインターホ
ン回線が確立された後、外線アダプタ26は、音声ガイダ
ンス発生部131からＩＤ番号および暗証番号の入力を促
す音声を出力し、入力を待機する（ステップＳ51）。

【０１３１】次いで、外部通信端末装置からＰＢ信号に
よってＩＤ番号および暗証番号が入力されると（ステッ
プＳ52）、外線アダプタ26は、ＰＢ信号判定部133にお
いて入力されたＩＤ番号および暗証番号を所定の信号に
変換し、ＣＰＵ109を介してＣＰＵ間通信によって中央
制御装置27に送信する（ステップＳ53）。

【０１３２】次いで、中央制御装置27は、受信したＩＤ
番号と暗証番号の組み合わせとを状態管理テーブルに格
納されているＩＤ番号と暗証番号との組み合わせとを判
断する（ステップＳ54）。暗証番号が正しくないとき
は、中央制御装置27は外線アダプタ26を制御し、音声ガ
イダンス発生部131から、ＩＤ番号および暗証番号が正
しくない旨の音声を出力して公衆電話網回線を切断し
（ステップＳ55）、動作を終了させる。

【０１３３】一方、ＩＤ番号および暗証番号が正しいと
きは、中央制御装置27は、所定の操作の入力を促す音声
を音声ガイダンス発生部131から出力させ、外部通信端
末装置からの入力を待機する（ステップＳ56）。

【０１３４】このように認証動作を行うようになってお
り、認証動作終了後、各機器および装置は、操作指示の
入力に備えて待機するようになるとともに、ＰＢ信号判
定部133を介し、外部通信端末装置から入力されたＰＢ
信号に基づいて中央制御装置27の状態管理テーブルに格
納されている動作設定情報の変更動作、および、任意の
住戸親機22を操作して、各住戸における住戸親機22によ
る音声モニタをするようになっている。

【０１３５】状態管理テーブルに格納されている動作設
定情報を変更および登録するときは、認証動作と同様に
中央制御装置27がＣＰＵ間通信によって外線アダプタ26
の音声ガイダンス発生部131およびＰＢ判定部133を制御
しながら外部通信端末装置の指示に基づいて動作設定情
報の変更を行うようになっている。

【０１３６】また、住戸内の音声モニタを行うときは、
同様にして中央制御装置27がＣＰＵ間通信によって外線
アダプタ26の音声ガイダンス発生部131およびＰＢ判定
部133を制御しながら外部通信端末装置の指示に基づい
て住戸親機22を制御するとともに、当該住戸親機22のマ
イク102によってモニタされた音声を当該住戸親機22の
音声通信インターフェース104および外線アダプタ26の
電話インターフェース112を介して外部通信端末装置に
送信するようになっている。

【０１３７】なお、暗証番号が正しくないとき、再度、
暗証番号の入力を求めて、認証を行うようにしてもよ
い。

【０１３８】また、ＩＤ番号と暗証番号とによって、認
証動作を行っているが、この他に、各住戸親機22によっ
て登録された電話番号のみ制御を許可するよう設定して
もよい。

【０１３９】この場合、任意の外部通信端末装置から外
線アダプタ26を呼び出したとき、この外部通信端末装置
が通知している発信番号と、状態管理テーブルに予め登
録された電話番号とを照合し、認証動作を行うようにな
っており、発信電話番号を通知しない外部通信端末装
置、または、登録された電話番号と異なる電話番号から
着信があったときは、公衆電話網回線を切断するように
なっている。このため、さらにセキュリティを向上させ
ることができる。

【０１４０】また、上述のモニタ動作は、玄関子機23お
よび管理事務室親機24のモニタも可能になっている。

【０１４１】次に、図11、12を用いて来訪者映像の映像
通信を行うインターホンシステム50（第３実施形態）に
ついて説明する。

【０１４２】図11に示すインターホンシステム50は、各
住戸親機22に来訪者映像をモニタするモニタを備え、各
住戸親機22および外線アダプタ26に映像通信インターフ
ェースを設けるとともに公衆電話網に出力するときに音
声信号および映像信号を所定のフォーマットに変換して
出力する点に特徴があり、その他の構成は第１実施形態
と同様であるため、同一部材には同一番号を付して説明
を省略する。

【０１４３】なお、各機器および装置間のＣＰＵ間通
信、音声通信および映像通信を行う回線は、別々の線に
て示しているがチャンネルが異なるだけであり、物理的
に同じ線を用いてもよい。また、管理事務室親機24は、
最低限の構成図としては必要ないため記載していない
が、システム構成上必要な場合は、住戸親機22と同じ構
成で存在し、共同玄関子機21、住戸親機22、管理事務室
親機24および外線アダプタ26は全て端末装置であり、構
成上何台あってもよい。

【０１４４】共同玄関子機21は、来訪者など操作者が呼
び出し操作を行うマンマシンインターフェース101と、
操作者の音声を入力するマイク102と、呼び出された居
住者などの応答音声を出力するスピーカ103と、マイク1
02およびスピーカ103を制御するとともに各端末装置と
音声信号の通信を行う音声通信インターフェース104
と、操作者の映像を撮像するカメラ141と、制御部を構
成するＣＰＵ105およびメモリ106と、中央制御装置27と
ＣＰＵ間通信を行うＣＰＵ間通信インターフェース107
とを備えている。

【０１４５】カメラ141は、来訪者が共同玄関子機21の
近傍に来たとき、来訪者が所定の場所に立ったとき、ま
たは、操作部32を操作したとき、来訪者の顔を撮像する
ように配設されており、例えば、このカメラ141には、
小型カメラを用い、目立たないように配設されるように
なっている。また、このカメラ141は、撮像した来訪者
の映像（以下、来訪者映像という）を映像通信インター
フェース142に出力するようになっている。

【０１４６】映像通信インターフェース142は、カメラ1
41およびＣＰＵ105に接続され、ＣＰＵ105の制御により
住戸親機22または管理事務室親機24間との映像チャンネ
ルの接続および切断など映像通信を行うようになってお
り、カメラ141から入力された来訪者映像を住戸親機22
または管理事務室親機24に出力するようになっている。

【０１４７】ＣＰＵ105は、マンマシンインターフェー
ス101および音声通信インターフェース104を制御すると
ともに、マンマシンインターフェース101から入力され
た指示に基づいて、または、図示しない人体センサによ
る来訪者の検知に基づいてカメラ141および映像通信イ
ンターフェース142を制御するようになっている。

【０１４８】住戸親機22は、居住者または管理人など操
作者が呼び出し操作を行うマンマシンインターフェース
101と、操作者の音声を入力するマイク102と、呼び出さ
れた居住者などの応答音声を出力するスピーカ103と、
マイク102およびスピーカ103を制御するとともに各端末
装置と音声信号の通信を行う音声通信インターフェース
104と、操作者の映像をモニタするモニタ143と、映像通
信行う映像通信インターフェース144と、制御部を構成
するＣＰＵ105およびメモリ106と、中央制御装置27とＣ
ＰＵ間通信を行うＣＰＵ間通信インターフェース107と
を備えている。

【０１４９】モニタ143は、映像通信インターフェース1
44が受信した共同玄関子機21のカメラ141が撮像した来
訪者映像をモニタするようになっている。

【０１５０】映像通信インターフェース144はＣＰＵ105
に接続され、ＣＰＵ105の制御により共同玄関子機21と
映像通信を行うことができるようになっている。

【０１５１】外線アダプタ26は、各住戸親機22および管
理事務室親機24と音声信号の通信を行う音声通信インタ
ーフェース108と、公衆電話網回線に接続された電話イ
ンターフェース112と、映像信号の通信を行う映像通信
インターフェース145と、音声信号および映像信号を所
定のフォーマットに変換するとともに所定のフォーマッ
トから音声信号および映像信号をに変換するエンコード
デコード部146と、制御部を構成するＣＰＵ109およびメ
モリ110と、中央制御装置27とＣＰＵ間通信を行うＣＰ
Ｕ間通信インターフェース111とを備えている。

【０１５２】映像通信インターフェース145は、ＣＰＵ1
09に接続され、ＣＰＵ109の制御により共同玄関子機21
と映像通信を行うことができるようになっている。

【０１５３】エンコードデコード部146は、共同玄関子
機21から送信された来訪者映像を公衆電話網回線にエン
コードして送信するとともに電話インターフェース112
を介して公衆電話網回線からの映像データをデコード
し、映像通信インターフェース145を介して共同玄関子
機21に送信するようになっている。

【０１５４】また、例えば、このエンコードデコード部
146は、音声通信インターフェース108および映像通信イ
ンターフェース145において受信した音声信号および来
訪者映像をテレビ電話フォーマットに変換してデジタル
データとして公衆電話網回線に出力するとともに、公衆
電話網回線から受信したテレビ電話フォーマットを各音
声信号および映像信号に変換するようになっている。

【０１５５】次に、図12を用いて本実施形態の呼び出し
転送動作を説明する。

【０１５６】なお、本動作は、共同玄関子機21から任意
の住戸親機22を呼び出す動作を示すが、任意の管理事務
室親機24を呼び出しても同様な動作を示す。

【０１５７】まず、来訪者などの操作者によって共同玄
関子機21のマンマシンインターフェース101を操作し、
住戸親機21を呼び出すと（呼び出しステップ（ステップ
Ｓ60））、共同玄関子機21のカメラ141によって来訪者
の映像の撮像を開始する（ステップＳ61）。

【０１５８】なお、来訪者映像の撮像は、マンマシンイ
ンターフェース101の操作前に、操作者が任意のエリア
に入ったときに開始するようにしてもよい。

【０１５９】次いで、この操作情報が中央制御装置27に
入力され、中央制御装置27は、住戸親機22のアドレスお
よび動作設定情報を取得して住戸親機22が外部転送にな
っているか否かを判断する（ステップＳ62）。住戸親機
22が外部転送設定になっていないときは、住戸親機22を
鳴動させ（ステップＳ63）、鳴動された住戸親機22の応
答および後述する応答記録動作など所定の動作を行う
（ステップＳ64）。

【０１６０】なお、所定の動作において、鳴動された住
戸親機22が応答した場合、中央制御装置27は、住戸親機
22と共同玄関子機21のインターホン回線を確立させ、互
いの音声通信インターフェース104を介して相互通話が
できるようになるとともに、映像通信インターフェース
142、144を介して共同玄関子機21のカメラ141によって
撮像された来訪者映像を住戸親機22のモニタ143に映し
出すようになっている。

【０１６１】一方、住戸親機22が外部転送設定になって
いるときは、まず、中央制御装置27が、外線アダプタ26
を制御して状態管理テーブルに格納されている所定の外
部通信端末装置の電話番号にダイヤルする（ステップＳ
65）。次いで、中央制御装置27は、所定の時間内に外部
通信端末装置との回線が確立したか否かを判断する（ス
テップＳ66）。所定の時間が経過しても公衆電話網回線
が成立しなかったときは転送動作を終了させ（ステップ
67）、後述する留守番応答などの所定の動作を開始する
（ステップＳ64）。

【０１６２】一方、外線アダプタ26が外部通信端末装置
との公衆電話網回線を確立すると（第１接続ステップ
（ステップＳ68））、外線アダプタ26は、この確立され
た情報を中央制御装置27に送信し（ステップＳ69）、こ
の情報を受信した中央制御装置27は、呼び出した共同玄
関子機21と外線アダプタ26とのインターホン回線を接続
させ、共同玄関子機21と外部通信端末装置の通信回線を
確立させる（第２確立ステップ（ステップＳ70））。

【０１６３】このようにして共同玄関子機21が任意の住
戸親機22を呼び出し、この共同玄関子機21と予め設定さ
れた外部通信端末装置との通信回線が確立された場合、
呼び出した共同玄関子機21と外部通信端末装置による相
互通話を行うようになっているとともに、来訪者映像を
外部通信端末装置によってモニタするようになってい
る。このとき、音声信号および映像信号は、テレビ電話
フォーマットなどの所定のフォーマットによって送受信
するようになっている。

【０１６４】以上のように、本実施形態では、共同玄関
子機21および住戸親機22から任意の住戸親機22が呼び出
され、予め設定された外部通信端末装置に転送設定がさ
れている場合、この呼び出しを外部通信端末装置に転送
することができ、呼び出しを行った来訪者などの操作者
と留守などによって住戸親機22によって応答することが
できない居住者とが相互通話できる。

【０１６５】また、本実施形態では、共同玄関子機21を
操作した来訪者を撮像することでき、外部通信端末装置
に呼び出しを転送したとき、相互通話とともに来訪者の
映像を送信することができ、来訪者を確認することがで
きる。

【０１６６】なお、本実施形態において共同玄関子機21
にカメラ141を設けて来訪者映像を住戸親機22に転送し
ているが、共同玄関子機21を監視カメラとして所定の場
所に配設してもよい。

【０１６７】この場合、この共同玄関子機21の構成は、
来訪者が操作を行うマンマシンインターフェース101を
有しておらず、侵入などのセンサ以上を検出したとき、
予め設定した転送先（住戸親機22または管理事務室親機
24）に転送するようになっている。

【０１６８】次に、図13、図14を用いて来訪者映像の映
像通信を行うとともに各住戸親機22が玄関子機23を有し
ているインターホンシステム60（第４実施形態）を説明
する。

【０１６９】図14に示すインターホンシステム60は、第
２実施形態に来訪者画像をモニタする点に特徴があり、
その他の構成は第２実施形態と同様であり、また、玄関
子機23において、来訪者を撮像するカメラおよびカメラ
によって撮像された来訪者映像を通信する映像通信イン
ターフェースに関しては第３実施形態の挙動玄関子機の
構成と同様な構成を示す。このため、同一部材には同一
番号を付して説明を省略する。

【０１７０】なお、各機器および装置間の通信行う回線
は、別々の線にて示しているがチャンネルが異なるだけ
であり、物理的に同じ線を用いてもよい。また、管理事
務室親機24は、最低限の構成図としては必要ないため記
載していないが、システム構成上必要な場合は、住戸親
機22と同じ構成で存在し、共同玄関子機21、住戸親機2
2、管理事務室親機24および外線アダプタ26は全て端末
装置であり、構成上何台あってもよい。また、玄関子機
23は、住戸親機22および管理事務室親機24にのみ備えら
れている。

【０１７１】玄関子機23は、来訪者が住戸親機22の呼び
出しの操作を行うマンマシンインターフェース121と、
来訪者の音声を入力するマイク122と、住戸親機22から
居住者の音声を出力するスピーカ123と、マイク122およ
びスピーカ123を制御するとともに住戸親機22と音声信
号の通信を行う音声通信インターフェース124と、来訪
者を撮像するカメラ151と、来訪者映像を通信する映像
通信インターフェース152とを備えている。

【０１７２】マンマシンインターフェース121は、住戸
に来訪した来訪者が住戸親機22を呼び出すよう図示しな
い操作部を有するとともに、住戸親機22のＣＰＵ105に
接続されており、操作部によって住戸親機22を呼び出す
と、ＣＰＵ105が住戸親機22を鳴動、具体的には音声通
信インターフェース104を介して住戸親機22のスピーカ1
03から鳴動音を出力させるとともに、カメラ151によっ
て撮像された来訪者映像を映像インターフェース152を
介して住戸親機22に送信するようになっている。

【０１７３】カメラ151は、マンマシンインターフェー
ス121を操作したとき、来訪者の顔を撮像するように配
設されており、例えば、このカメラ151には、小型カメ
ラを用い、目立たないように配設されるようになってい
る。また、このカメラ151は、撮像した来訪者映像を映
像通信インターフェース152に出力するようになってい
る。

【０１７４】映像通信インターフェース152は、カメラ1
51および住戸親機22の映像通信インターフェース144に
接続され、マンマシンインターフェース121の制御によ
り映像通信インターフェース144を介してモニタ143に来
訪者映像を出力するようになっている。

【０１７５】次に、図14を用いて本実施形態の呼び出し
転送動作を説明する。

【０１７６】なお、本動作は、玄関子機23から任意の住
戸親機22を呼び出す動作を示すが、任意の管理事務室親
機24を呼び出しても同様な動作を示す。

【０１７７】まず、来訪者などの操作者によって玄関子
機23のマンマシンインターフェース101を操作し、住戸
親機22を呼び出すと（ステップＳ80）、玄関子機23のカ
メラ151によって来訪者の映像の撮像を開始する（ステ
ップＳ81）。

【０１７８】なお、来訪者映像の撮像は、マンマシンイ
ンターフェース121の操作前に、操作者が任意のエリア
に入ったときに開始するようにしてもよい。

【０１７９】次いで、この操作情報が住戸親機22のＣＰ
Ｕ105に入力され、メモリ106に格納されている動作設定
情報に基づいて外部転送になっているか否か判断する
（ステップＳ82）。住戸親機22が外部転送設定になって
いないときは、住戸親機22を鳴動させ（ステップＳ8
3）、鳴動された住戸親機22の応答および後述する応答
記録動作など所定の動作を行う（ステップＳ84）。

【０１８０】なお、所定の動作において、鳴動された住
戸親機22が応答した場合、中央制御装置27は、住戸親機
22と玄関子機23のインターホン回線を確立させ、互いの
音声通信インターフェース104を介して相互通話を行う
ようになっているとともに、映像通信インターフェース
144を介して玄関子機23のカメラ151によって撮像された
来訪者映像が住戸親機22のモニタ143に映し出されるよ
うになっている。

【０１８１】一方、住戸親機22が外部転送設定になって
いるときは、まず、中央制御装置27が、外線アダプタ26
を制御して状態管理テーブルに格納されている所定の外
部通信端末装置の電話番号にダイヤルする（ステップＳ
85）。次いで、中央制御装置27は、所定の時間内に外部
通信端末装置との回線が確立したか否かを判断する（ス
テップＳ86）。所定の時間が経過しても公衆電話網回線
が成立しなかったときは転送動作を終了させ（ステップ
87）、後述する留守番応答などの所定の動作を開始する
（ステップＳ84）。

【０１８２】一方、所定の時間内に外線アダプタ26が外
部通信端末装置との公衆電話網回線を確立すると（ステ
ップＳ88）、まず、外線アダプタ26は、この確立された
情報を中央制御装置27に送信し（ステップＳ89）、この
情報を受信した中央制御装置27は、玄関子機23と外線ア
ダプタ26とのインターホン回線を接続させ、玄関子機23
と外部通信端末装置の通信回線を住戸親機22を介して確
立させる（ステップＳ90）。

【０１８３】このようにして玄関子機23が任意の住戸親
機22を呼び出し、この玄関子機23と予め設定された外部
通信端末装置との通信回線が確立された場合、呼び出し
た玄関子機23と外部通信端末装置による相互通話を行う
ようになっているとともに、来訪者映像を外部通信端末
装置によってモニタするようになっている。このとき、
音声信号および映像信号は、テレビ電話フォーマットな
どの所定のフォーマットによって送受信するようになっ
ている。

【０１８４】以上のように、本実施形態では、玄関子機
23、25および住戸親機22から任意の住戸親機22が呼び出
され、予め設定された外部通信端末装置に転送設定がさ
れている場合、この呼び出しを外部通信端末装置に転送
することができ、呼び出しを行った来訪者などの操作者
と留守などによって住戸親機22によって応答することが
できない居住者とが相互通話できるとともに、来訪者映
像を外部通信端末装置によってモニタできる。

【０１８５】ここで、上述した各インターホンシステム
30、40、50、60における留守録機能を有する住戸親機22
について説明する。図15〜図18は、各住戸親機22に音声
ガイダンス発生部と記憶部を設けた構成図であり、その
他の構成は上述した住戸親機22と同様な構成を有し、同
一部材には同一番号を付して説明を省略する。

【０１８６】図15〜図18に示す各音声ガイダンス発生部
161は、各ＣＰＵ105に接続され、ＣＰＵ105によって制
御されるようになっている。

【０１８７】また、各音声ガイド発生部161は、予めメ
ッセージを格納しておくようになっており、留守設定し
ているとき、および、転送設定しているが外部通信端末
装置に転送できなかったとき、本住戸親機22を呼び出し
た共同玄関子機21および玄関子機23に応答できない旨の
音声を送信し、メッセージの録音を促すようになってい
る。

【０１８８】図15〜図18に示す記憶部162は、居住者が
呼び出しに応答できないとき、来訪者および他の居住者
のメッセージを録音し、また、来訪者映像（以下、来訪
者映像データという）があるときは、メッセージ（以
下、メッセージデータという）に対応づけて記録するよ
うになっている。また、メッセージがない場合でも来訪
者映像データのみを記録する構成も考えられる。

【０１８９】また、この記録部162は、マンインターフ
ェース101の操作によって、記録されているメッセージ
データを再生するとき、メッセージをスピーカ103に出
力させるとともに、来訪者映像データがあるときは、モ
ニタ143に映像データを出力させるようになっている。

【０１９０】ＣＰＵ105は、上述したように中央制御装
置27の状態管理テーブルに格納されている通常、転送お
よび留守のモード設定に基づいて音声ガイド発生部161
および記録部162を制御するようになっており、このモ
ード設定は、マンマシンインターフェース101および外
部通信端末装置によって設定されるようになっている。

【０１９１】次に、図19を用いて応答記録動作（応答記
録ステップ）を説明する。ただし、本動作は、第３実施
形態のインターホンシステム50に適用し、共同玄関子機
21から呼び出されているものとする。

【０１９２】まず、住戸親機22が所定の時間鳴動したと
き、または、状態管理テーブルに基づいて中央制御装置
27が応答記録動作を指示したとき、共同玄関子機21と呼
び出されている住戸親機22のインターホン回線を接続す
る（ステップＳ101）。

【０１９３】次いで、音声ガイダンス発生部161によっ
て予め設定されている留守である旨、または、応答でき
ない旨のメッセージを音声通信インターフェース104を
介して共同玄関子機21に送信する（ステップＳ102）。

【０１９４】次いで、記録部162は、録音動作を開始し
て共同玄関子機21から送信された来訪者のメッセージを
録音するとともに、共同玄関子機21のカメラ141によっ
て撮像された来訪者映像を録画する（ステップＳ10
3）。

【０１９５】次いで、所定の時間経過後、または、来訪
者のマンマシンインターフェース101の操作により録
音、録画の動作を停止し、インターホン回線を解放して
（ステップＳ104）、応答記録動作を終了する。

【０１９６】なお、玄関子機23において応答記録動作を
行うようにしてもよい。また、第１および第２実施形態
のように来訪者を撮像するカメラ141がシステム上構成
されていないときは、来訪者のメッセージデータのみ記
録されるようにする。

【０１９７】次に、図20を用いて記録部162に格納され
ている来訪者のメッセージデータおよび来訪者映像デー
タの転送動作（取得ステップ）を説明する。ただし、外
部通信端末装置は、インターホンシステム30、40、50、
60にアクセスして認証動作を終了しており、中央制御装
置27が外部通信端末装置の入力指示の待機中であるとす
る。

【０１９８】まず、中央制御装置27が操作指示待機中
に、外部通信端末装置から外線アダプタ26を介して中央
制御装置27に来訪者メッセージデータおよび来訪者映像
データ（以下、来訪者データという）転送の指示が入力
される（ステップＳ111）。

【０１９９】次いで、中央制御装置27が、指定された住
戸親機22の記録部162に来訪者データが記録されている
か否かを判断する（ステップＳ112）。住戸親機22に来
訪者データが格納されていないと判断されたときは、中
央制御装置27は、住戸親機22からその旨の指示を受信す
るとともに、外線アダプタ26の音声ガイダンス発生部13
1を制御し、外部通信端末装置に来訪者データが格納さ
れていない旨のメッセージを出力する（ステップＳ11
3）。来訪者データが記録されていると判断されたとき
は、指定されて住戸親機22と外線アダプタ26とのとイン
ターホン回線を確立し（ステップＳ114）、記録部162に
記録されている来訪者データを外部通信端末装置に送信
する（ステップＳ115）。

【０２００】次いで、来訪者データの転送が終了する
と、中央制御装置27は、公衆電話網回線を切断するとと
もに、インターホン回線を解放して、（ステップＳ11
6）動作を終了させる。

【０２０１】このように、来訪者データを外部通信端末
装置に転送するようになっている。

【０２０２】次に、各ＣＰＵ間通信インターフェース、
音声通信インターフェースおよび映像通信インターフェ
ースについて説明する。

【０２０３】まず、デジタル通信の場合について説明す
る。

【０２０４】デジタル通信の場合、各インターフェース
を接続する回線は、単一のデジタルペア線からなり、各
信号をパケット化し、時分割によって通信するようにな
っている。

【０２０５】また、上述した各インターフェースは、図
21に示すインターフェース180によって構成され、送信
する映像データおよび音声データの通信用の時分割のデ
ジタルデータからパケットデータに変換およびその逆変
換を行うモデム181と、パケットデータからアナログ音
声信号に変換およびその逆変換を行う音声コーデック18
2と、送信する音声信号を増幅する送話アンプ183と、受
信した音声信号を増幅する受話アンプ184と、パケット
データからアナログ映像信号に変換を行う映像コーデッ
ク185と、送信する映像信号を変調する映像変調部186
と、変調した映像信号を増幅する送信アンプ187と、受
信した映像信号を増幅する受信アンプ188と、受信アン
プ188によって増幅された映像信号を復調する映像復調
部189とを備えるようになっている。

【０２０６】したがって、各共同玄関子機21および住戸
親機22のマイクまたは記録部から出力された音声信号を
デジタル信号として送信するとともに、デジタル信号に
よって受信した音声信号をアナログ信号として各共同玄
関子機21よび住戸親機22のスピーカおよび記録部に出力
するようになっている。

【０２０７】また、来訪者映像データがあるときは、各
共同玄関子機21および玄関子機23のカメラまたは住戸親
機22の記録部から出力された来訪者映像データをデジタ
ル信号として送信するとともに、デジタル信号によって
受信した来訪者映像データをアナログ信号として各端末
装置のモニタおよび記録部に出力するようになってい
る。

【０２０８】この結果、各信号を高速に通信することが
でき、複数の音声データおよび映像データを同じ１つの
ペア線を共有して通信することができるようになってい
る。

【０２０９】また、モデム181において生成されるパケ
ット信号は、例えば、図22に示すような構成を有してお
り、このように構成されたパケット信号によって、任意
の住戸親機22、管理事務室親機24、外線アダプタ26およ
び中央制御装置27と通信するようになっている。

【０２１０】次に、アナログ通信について説明する。

【０２１１】アナログ通信の場合、アナログ信号を周波
数変調および周波数復調することにより信号を変換して
リレー制御によって通信を行うようになっており、アナ
ログ通信における音声通信インターフェースおよび映像
通信インターフェースを図23、図24に示す。

【０２１２】この場合、各音声通信インターフェース10
4、108は、各ＣＰＵ105、109によって制御され、接続す
る端末装置の数のリレーを有するリレー部190と、音声
信号の入出力の切り換えを行う２線４線変換部191と、
送信する音声信号を増幅する送話アンプ192と、受信し
た音声信号を増幅する受話アンプ193とを備えている。

【０２１３】また、各映像通信インターフェース142、1
44、145は、各ＣＰＵによって制御され、接続する機器
の数のリレーを有するリレー部194、195と、送信する映
像信号を増幅する送信アンプ196と、受信した映像信号
を増幅する受信アンプ197と、ＮＴＳＣ信号から高周波
数信号にＦＭ変調する映像変調部198と、ＦＭ変調され
た高周波数信号をＮＴＳＣ信号に復調する映像復調部19
9とを備えるようになっており、各音声通信インターフ
ェース104、108および映像通信インターフェース142、1
44、145を接続する伝送路は、インピーダンス整合を取
るため、分岐点に分波器分配器を配設するようになって
いる。

【０２１４】なお、この伝送路に配設された分波器分配
器の代わりに、リレーを配設し、リレー制御を行って、
１対１通信を行うようにしてもよい。

【０２１５】

【発明の効果】本発明の集合住宅用インターホンシステ
ムおよびその転送方法は、任意の住戸親機が外部通信端
末装置に転送設定をしているとき、来訪者がこの住戸親
機を呼び出すと、来訪者映像および音声を任意の外部通
信端末装置に転送することができるので、呼び出された
居住者が、外出などにより住戸に居なくても、来訪者の
映像を見ながら来訪者と通話することができるととも
に、各住戸親機および中央制御装置に記録されている来
訪者の情報を外部通信端末装置に転送することができ、
外出先から留守中の来訪者の確認および来訪者の用件の
確認をすることができる。

【０２１６】したがって、既存の集合住宅用インターホ
ンシステムのインフラを使用し、外部通信端末装置に、
来訪者の情報を転送することができるので、個人に係る
設備負担を軽減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る集合住宅用インターホンシステム
の代表的な構成図

【図２】本発明に係る集合住宅インターホンシステムお
よびその転送方法の第１実施形態を示すシステム構成図

【図３】第１実施形態における呼び出し転送動作を示す
フローチャート

【図４】本発明に係る集合住宅インターホンシステムお
よびその転送方法の第２実施形態を示すシステム構成図

【図５】第２実施形態における呼び出し転送動作を示す
フローチャート

【図６】音声ガイダンス機能を有する外線アダプタの構
成図

【図７】ＢＴ検出機能を有する外線アダプタの構成図

【図８】ＰＢ信号判定機能を有する外線アダプタの構成
図

【図９】音声ガイダンス機能およびＢＴ検出機能を有し
た場合の呼び出し転送動作を示すフローチャート

【図10】ＰＢ判定機能を有した場合の呼び出し転送動作
を示すフローチャート

【図11】本発明に係る集合住宅インターホンシステムお
よびその転送方法の第３実施形態を示すシステム構成図

【図12】第３実施形態における呼び出し転送動作を示す
フローチャート

【図13】本発明に係る集合住宅インターホンシステムお
よびその転送方法の第４実施形態を示すシステム構成図

【図14】第４実施形態における呼び出し転送動作を示す
フローチャート

【図15】留守録機能を有した場合の第１実施形態におけ
る住戸親機の構成図

【図16】留守録機能を有した場合の第２実施形態におけ
る住戸親機の構成図

【図17】留守録機能を有した場合の第３実施形態におけ
る住戸親機の構成図

【図18】留守録機能を有した場合の第４実施形態におけ
る住戸親機の構成図

【図19】住戸親機を呼び出したときの応答記録動作を示
すフローチャート

【図20】応答記録動作において記録された来訪者データ
を外部通信端末装置に転送する転送動作を示すフローチ
ャート

【図21】デジタル通信の場合の音声通信インターフェー
スおよび映像通信インターフェースの構成図

【図22】デジタル通信におけるパケット通信用のデータ
構成の一例を示す図

【図23】アナログ通信の場合の音声通信インターフェー
スの構成図

【図24】アナログ通信の場合の映像通信インターフェー
スの構成図

【符号の説明】

20、30、40、50、60 インターホンシステム 21 共同玄関子機（来訪者端末装置） 22 住戸親機（室内端末装置） 23、25 玄関子機（来訪者端末装置） 24 管理事務室親機（室内端末装置） 26 外線アダプタ（接続端末装置） 27 中央制御装置（格納装置） 131 音声ガイダンス発生部（通知手段） 141、151 カメラ（取得手段） 162 記録部（記録装置）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者一ノ瀬忠夫神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１号松下通信工業株式会社内Ｆターム(参考） 5C054 CD06 DA01 DA09 EA03 FA00 FF03 HA22 5K038 AA06 CC12 DD15 DD16 DD22 DD23 FF01 FF12 GG03 5K039 BB07 EE01 FF14 JJ08 KK07

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】集合住宅の各住戸毎および管理事務室に
配設された室内端末装置と、前記住戸の個別玄関または
共同エントランスに配設され、前記室内端末装置を呼び
出す来訪者端末装置とを備え、前記室内端末装置の間の
回線または前記室内端末装置と前記来訪者端末装置との
間の回線を確立することによって、前記住戸の居住者、
前記管理事務室の管理人および前記来訪者との相互通話
を行い得る集合住宅用インターホンシステムにおいて、
外部通信端末装置と回線接続する接続端末装置を備え、
任意の前記室内端末装置が他の前記室内端末装置および
前記来訪者端末装置の何れかから呼び出され、かつ、予
め設定された動作条件に合致した場合に、前記接続端末
装置と予め接続先に設定されている前記外部通信端末装
置との間の通信回線を接続するとともに、前記呼び出し
た室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れかとの
間の回線を接続することによって前記外部通信端末装置
と前記呼び出した室内端末装置および前記来訪者端末装
置の何れかと直接通話できることを特徴とする集合住宅
用インターホンシステム。
【請求項２】前記接続端末装置が、前記外部通信端末
装置と前記通信回線を接続したときに集合住宅用インタ
ーホンシステムからの呼び出しの旨を通知する通知手段
を有し、前記外部通信端末装置からの指示により前記呼
び出した室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れ
かとの間の回線制御を行うことを特徴とする集合住宅用
インターホンシステム。
【請求項３】前記来訪者端末装置に前記来訪者の映像
を取得する取得手段を設け、前記来訪者端末装置と前記
外部通信端末装置とが通話可能に接続されているとき、
前記来訪者の映像を前記外部通信端末装置に送信するこ
とを特徴とする請求項２記載の集合住宅用インターホン
システム。
【請求項４】前記各室内端末装置毎に前記接続端末装
置の前記動作条件を格納する格納装置を設けたことを特
徴とする請求項１乃至３の何れかに記載の集合住宅用イ
ンターホンシステム。
【請求項５】前記各室内端末装置によって前記格納装
置に格納されている前記動作条件の設定を行うようにし
たことを特徴とする請求項４記載の集合住宅用インター
ホンシステム。
【請求項６】前記外部通信端末装置によって前記格納
装置に格納されている前記動作条件の設定を行うように
したことを特徴とする請求項４記載の集合住宅用インタ
ーホンシステム。
【請求項７】前記呼び出した室内端末装置に対する応
答がなかったとき、または、前記外部通信端末装置との
前記通信回線の接続ができなかったとき、前記来訪者の
メッセージを記録する記録装置を設けたことを特徴とす
る請求項１乃至６の何れかに記載の集合住宅用インター
ホンシステム。
【請求項８】前記呼び出した室内端末装置に対する応
答がなかったとき、または、前記外部通信端末装置との
通信回線の接続ができなかったとき、前記取得手段によ
って取得した前記来訪者の映像を記録する記録装置を設
けたことを特徴とする請求項３乃至６の何れかに記載の
集合住宅用インターホンシステム。
【請求項９】前記記録装置が前記室内端末装置毎に利
用可能に記録することを特徴とする請求項７または８記
載の集合住宅用インターホンシステム。
【請求項10】前記外部通信端末装置からの送信要求が
あったとき、前記記録装置に記録されている前記メッセ
ージを前記外部通信端末装置に送信することを特徴とす
る請求項７記載の集合住宅用インターホンシステム。
【請求項11】前記外部通信端末装置からの送信要求が
あったとき、前記記録装置に記録されている前記来訪者
の映像を前記外部通信端末装置に送信することを特徴と
する請求項８記載の集合住宅用インターホンシステム。
【請求項12】集合住宅の各住戸毎および管理事務室に
配設された室内端末装置と、前記住戸の個別玄関、共同
エントランスに配設され、前記室内端末装置を呼び出す
来訪者端末装置とを備え、前記室内端末装置の間の回線
または前記室内端末装置と前記来訪者端末装置との間の
回線を接続端末装置を介して確立し、前記住戸の居住
者、前記管理事務室の管理人および前記来訪者との相互
通話を行い得る集合住宅用インターホンシステムの転送
方法において、任意の前記室内端末装置が他の前記室内
端末装置および前記来訪者端末装置の何れかから呼び出
される呼出ステップと、前記呼出ステップによって任意
の前記室内端末装置が呼び出され、予め設定された動作
条件に合致したとき、前記接続端末装置と予め接続先に
設定されている外部通信端末装置との間の通信回線を接
続する第１接続ステップと、前記第１接続ステップによ
って前記通信回線が確立されたとき、前記呼び出した室
内端末装置および来訪者端末装置の何れかと前記接続端
末装置との間の回線を接続する第２接続ステップを含む
ことを特徴とする集合住宅用インターホンシステムの転
送方法。
【請求項13】前記第１接続ステップによって前記外部
通信端末装置と前記接続端末装置との間の回線を接続し
たとき、集合住宅用インターホンシステムからの呼び出
しの旨を通知する通知ステップと、前記通知ステップに
よって前記外部通信端末装置が呼び出された旨を通知し
たとき、前記外部通信端末装置からの指示に基づいて前
記接続端末装置と前記呼び出した室内端末装置および来
訪者端末装置の何れかとの間の前記回線を接続するか否
かの回線制御を行う回線制御ステップとを含み、前記回
線制御ステップによって前記回線が接続されたときに前
記第２接続ステップを行うことを特徴とする請求項12記
載の集合住宅用インターホンシステムの転送方法。
【請求項14】前記第１接続ステップによって前記接続
端末装置が前記外部通信端末装置との前記通信回線の接
続ができなかったとき、若しくは、前記動作条件に合致
しなかったとき、または、前記回線制御ステップによっ
て前記外部通信端末装置からの指示により前記呼び出し
た室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れかとの
間の前記回線接続を選択しなかったとき、予め設定され
た応答メッセージによって応答しない旨を出力するとと
もに前記来訪者のメッセージを記録する応答記録ステッ
プとを含むことを特徴とする請求項13記載の集合住宅用
インターホンシステムの転送方法。
【請求項15】集合住宅の各住戸毎および管理事務室に
配設された室内端末装置と、前記住戸の個別玄関、共同
エントランスに配設され、前記室内端末装置を呼び出す
来訪者端末装置と、任意の前記室内端末装置が他の前記
室内端末装置および前記来訪者端末装置の何れかから呼
び出され、かつ、予め設定された動作条件に合致した場
合に、前記呼び出した室内端末装置に対する応答がなか
ったとき、または、前記外部通信端末装置との通信回線
の接続ができなかったとき、前記来訪者のメッセージお
よび来訪者の画像の少なくとも一方を記録する記録装置
とを備え、前記室内端末装置同士の間の回線または前記
室内端末装置と前記来訪者端末装置との間の回線を接続
端末装置を介して確立し、前記住戸の居住者、前記管理
事務室の管理人および前記来訪者との相互通話を行い得
る集合住宅用インターホンシステムの転送方法におい
て、任意の外部通信端末装置が前記接続端末装置との通
信回線を接続する接続ステップと、前記接続ステップに
よって前記通信回線が接続された後、前記記録装置から
前記来訪者の記録情報を取得する取得ステップとを含む
ことを特徴とする集合住宅用インターホンシステムの転
送方法。
【請求項16】前記接続ステップによって回線が接続さ
れた後、前記外部通信端末装置を操作することによって
認証を行う認証ステップを含んだことを特徴とする集合
住宅用インターホンシステムの転送方法。