JP7143149B2 - 椅子 - Google Patents
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しかしながら、例えば講堂やホール等に複数の椅子が設置される場合、通路の空間を確保するために多数の肘掛けを先端部が上方を向く状態まで戻す作業が必要となり、作業者の手間が増加するおそれがある。
したがって、本構成によれば、座及び肘掛けの両方が跳ね上げ可能な、座及び肘掛け跳ね上げ式の椅子において、簡素な構成により、肘掛けを回動する手間を抑えた椅子を提供することができる。
また、肘掛けが、座の回動と連動して跳ね上げ位置まで回動する構成であれば、着座者が椅子から離れるだけで、座及び肘掛けの両方を自動で跳ね上げ位置まで戻すことができる。
したがって、本構成によれば、簡素な構成により座の回動速度を減速可能とし、かつ、座及び肘掛けを戻す手間を抑えた椅子を提供することができる。
また、肘掛けの復帰方向の付勢力の大きさは、座から受ける肘掛け跳ね上げ位置への付勢力の大きさと比べて同一又は小さいとされているので、肘掛け及び座が跳ね上げ位置にあるとき、肘掛けの自重により肘掛けが意図せずに使用位置へ回動してしまうことがない。よって、座を座跳ね上げ位置へ回動させるだけで、座及び肘掛けを跳ね上げ位置の状態に維持することができる。
したがって、肘掛けを引き下げる手間を抑えた椅子を提供することができる。
したがって、簡素な構成により優れた減速機構を備えた椅子を提供することができる。
また、被駆動部は、座の回動軌跡内に配置されているので、肘掛けと座とを確実に当接させることができる。したがって、肘掛けに確実に作用する、安定的な連動機構とすることができる。
図1及び図4に示すように、本実施形態の椅子1は、座3と、肘掛け5と、座3及び肘掛け5を支持する支持構造体10と、を備えている。支持構造体10は、脚体2と、背凭れ4と、座回動機構6と、を備えている。また、椅子1は、減速機構11を有する。
前脚本体21は、設置面Fに対して略垂直に延びて上方に起立する起立部21aと、起立部21aの下端から前後方向に沿って前方に延びる並行部21bと、起立部21aの上端に設けられた前脚屈曲部21cと、前脚屈曲部21cの上端に設けられた前脚後傾部21dと、を有する。起立部21aの下端は並行部21bに連結し、起立部21aと並行部21bとが側面から見てL字状に形成されている。前脚屈曲部21cは、起立部21aの上端に設けられ、前方に向かって凸となるように屈曲している。前脚後傾部21dは、前脚屈曲部21cの上端に設けられ、下方から上方へ延びるにしたがい後脚25側に位置するように後傾して直線状に延びている。前脚本体21は、例えば角鋼管を曲げることにより一体として形成されている。
前脚カバー22は、例えば合成樹脂や不織布等のパッド部材である。前脚カバー22は、並行部21bと設置面Fとの間で、並行部21bに沿って前後方向に延在している。換言すれば、前脚本体21は、前脚カバー22を介して設置面Fに当接している。なお、前脚カバー22はなくてもよい。
前脚連結部材23は、前脚後傾部21dの上端に接続され、前脚後傾部21dと略平行に延びている。前脚連結部材23の上端には、後述する肘掛け5を枢支するための枢軸挿通部29が形成されている。枢軸挿通部29には、例えば幅方向に沿って貫通した不図示の孔が形成されている。なお、枢軸挿通部29には、幅方向に貫通しない穴又は陥凹部が形成されていてもよい。
後脚本体26は、上方へ延びるにしたがい前脚20側に位置するように前傾して直線状に延びている。後脚本体26は、例えば角鋼管で形成されている。後脚本体26は、幅方向において、前脚20の内側面21aaよりも内側に位置している(図3も参照)。これにより、複数の椅子1が入れ子状に前後方向にスタッキングされたとき(重ね合わされたとき)に、後脚25が後方の椅子1の前脚20の間に入り込み、前後方向に複数の椅子1が間隔を詰めて重ねられる。
後脚カバー27は、例えば合成樹脂や不織布等のパッド部材である。後脚カバー27は、後脚本体26の下端部26aと設置面Fとの間に設けられている。換言すれば、後脚本体26は、後脚カバー27を介して設置面Fに当接している。なお、後脚カバー27はなくてもよい。
後脚連結部材28は、後脚本体26の上端に接続されている(図4も参照)。後脚連結部材28は、側面から見て、前脚20よりも後方の位置で、後方に向かって屈曲している。後脚連結部材28の上端は、側面から見て前脚20の前脚連結部材23と略平行に延びている。また、図5に示すように、後脚連結部材28は、後方に向かって屈曲する部分で後脚連結部材28の外側面を後方に向けるように捩れつつ、幅方向の外側に変位している。これにより、後脚連結部材28は、正面から見て前脚20と重なるように形成されている。
フランジ支持体62及び座回転軸61は、後述する座3を支持及び回動させるために脚体2に設けられた部材である。フランジ支持体62は、脚体2における前脚20と後脚25との間に位置する支持部材7の幅方向内側の面に取り付けられ、左右に一対配置されている。フランジ支持体62は、円筒部62aと、円筒部62aの幅方向外側を閉塞する底部62bと、底部62bから円筒部62aの軸線方向と直交する径方向の外側に延びるフランジ部62cと、を有する有底円筒状に形成されている。フランジ支持体62は、円筒部62aの軸線が幅方向に沿うようにして、開口側を幅方向の内側に向けて配置されている。
フランジ63は、座回転軸61の両端部に設けられている。座回転軸61及びフランジ63は、幅方向において椅子1の内側からフランジ支持体62の円筒部62aの内部に挿入され、円筒部62a内部の底部62bと、フランジ63と、が接続されている。これにより、座回転軸61は、脚体2に対して回転不能に固定されている。
また、座回転軸61は、第一ギヤ64を有する。第一ギヤ64は、外周縁の一部にギヤ部64aを有する。第一ギヤ64は、左右に一対配置され、座回転軸61に対して回転不能に取り付けられている。
座本体33は、座フレーム65と、不図示のクッション支持部材を介して座フレーム65に取り付けられるクッション材30と、表皮材31と、を備える。
座フレーム枢支部65aは、フランジ支持体62の円筒部62aと同軸に配置された半円筒状で、幅方向外側の一端部が、円筒部62aの内周面に回転可能に取り付けられている。座フレーム枢支部65aの幅方向内側の他端部は、付勢機構収容部65vと軸線C1回りに回転不能に接続されている。
付勢機構収容部65vは、座回転軸61と交差する部位に、座回転軸61と同軸になるようにU字状に切り欠いた回避部65cを有する。回避部65cは、座回転軸61を収容する十分な深さを有し、幅方向に沿って貫通している。回避部65cの内径は、座回転軸61の外径よりも大きく、回避部65cの内部には、座回転軸61が非接触に貫通している。回避部65cの間には、座回転軸61に固定された第一ギヤ64が配置されている。また、付勢機構収容部65vは、回避部65cの後方に軸固定孔65dを有する。軸固定孔65dは、幅方向に沿って付勢機構収容部65vを貫通している。
軸部材67は、軸固定孔65dに挿入され、座回転軸61と平行に延設されている。軸部材67は、付勢機構収容部65vに対して回転可能に軸支されている。
付勢部材66は、座3を座使用位置PZ1から座跳ね上げ位置PZ2へ回動させる向きに付勢する渦巻ばね66である。渦巻ばね66は、側面から見て、軸部材67を中心とした渦巻状に構成されている。渦巻ばね66の径方向内側端部は、軸部材67に固定されている。渦巻ばね66の径方向外側端部は、付勢機構収容部65vの内壁に固定されている。渦巻ばね66は、座3が座跳ね上げ位置PZ2にあるときに、初期付勢力が座使用位置PZ1から座跳ね上げ位置PZ2に回転する向きに作用している。
第二ギヤ68は、渦巻ばね66よりも幅方向内側に配置され、径方向の中心部が軸部材67に回転不能に固定されている。第二ギヤ68は、外周部にギヤ部68aを有する。第二ギヤ68のギヤ部68aと、第一ギヤ64のギヤ部64aと、が噛合している。
被枢支部51は、第二枢軸42を有する。第二枢軸42は、中心軸として幅方向と平行な第二軸線C2を有する。第二枢軸42は、前脚連結部材23の上端に設けられた枢軸挿通部29に挿入されている。これにより、被枢支部51は、枢軸挿通部29に対して第二枢軸42回りに回転可能とされている。肘掛け5が回転する際、被枢支部51の第二枢軸42には、枢軸挿通部29との間で回転摩擦力が働いている。枢軸挿通部29は、肘掛け5の下方及び上方への回動速度を減速する不図示のダンパーを備えている。
肘掛け本体部53は、被枢支部51から椅子1の前方側に延設されている。すなわち、肘掛け本体部53の前部53eは、被枢支部51よりも前方に位置している。肘掛け5には、自重により常に下方向きの力が働いている。肘掛け本体部53は、肘掛け上面53aと、肘掛け下面53bと、幅方向内側に面する肘掛け内側面53cと、幅方向外側に面する肘掛け外側面53dと、を有する。肘掛け上面53aは、着座者の腕を載せる肘載せ面53aとされている。肘掛け下面53bは、被駆動部53bとされている。被駆動部53bは、側面から見て上方に凸となるような緩やかな弧状に形成されている。被駆動部53bは、座3の駆動部3cの回動軌跡内に配置されている。被駆動部53bは、座3が座使用位置PZ1から座跳ね上げ位置PZ2まで回動する際に、座3の駆動部3cが当接することで、座3と肘掛け5とが連動可能とされている。
また、肘掛け5は、座3の駆動部3cに当接することにより座3の回動速度を減速させる減速機構11とされている。具体的に、肘掛け5の自重、第二枢軸42回りの回転摩擦力、及びダンパーが減速力として作用する。すなわち、椅子1の減速機構11は、肘掛け5を含んでいる。
また、肘掛け使用位置PH1よりも上方に位置するときの肘掛け5には、肘掛け5の自重により肘掛け5を肘掛け使用位置PH1へ回動させる復帰方向の付勢力が作用している。この肘掛け5の復帰方向の付勢力の大きさは、座3から受ける肘掛け跳ね上げ位置PH2への付勢力の大きさと比べて同一又は小さいとされている。
着座者が椅子1を使用する前の状態において、座3は、渦巻ばね66の付勢力により座跳ね上げ位置PZ2に位置している。また、肘掛け5は、座3に当接して上方に付勢されることにより、肘掛け跳ね上げ位置PH2に位置している。換言すれば、座跳ね上げ位置PZ2における座3の渦巻ばね66による付勢力と、肘掛け跳ね上げ位置PH2における肘掛け5の自重による肘掛け使用位置PH1への復帰方向の付勢力と、が釣り合っている。また、このとき、肘掛け5の前部53eは、座3の前部3eよりも後方に位置している。
着座者が椅子1に着座するとき、着座者はまず、座回動機構6の付勢部材66の付勢力に逆らって座3を座使用位置PZ1まで引き下げる。座3が引き下げられると、肘掛け5は、自重により肘掛け使用位置PH1へ回動する。着座者が座3に着座すると、着座者の体重により座3が座使用位置PZ1に留まるので、着座者は安定的に椅子1に着座することができる。また、着座者は肘掛け使用位置PH1にある肘掛け5を使用できる。
肘掛け5から座3に直接減速力を付与している。すなわち、座3は、回動の途中で肘掛け5に作用するとともに肘掛け5からの反力を受けることで、回動速度が減速される。このように、座3及び肘掛け5が別部品を介さず直接作用し合う構成であるので、減速機構11として他の部品を設ける必要がなく、部品点数を削減できるとともに、組み立てにかかるコストを低減できる。
また、肘掛けの復帰方向の付勢力の大きさは、座から受ける肘掛け跳ね上げ位置への付勢力の大きさと比べて同一又は小さいとされているので、肘掛け5及び座3が跳ね上げ位置PH2,PZ2にあるとき、肘掛け5の自重により肘掛け5が意図せずに肘掛け使用位置PH1へ回動してしまうことがない。よって、座3を座跳ね上げ位置PZ2へ回動させるだけで、座3及び肘掛け5を跳ね上げ位置PZ2,PH2の状態に維持することができる。
したがって、肘掛け5を引き下げる手間を抑えた椅子1を提供することができる。
また、着座者が離席した際には、肘掛け5の被駆動部53bに座3の駆動部3cが接触することにより、肘掛け5に上方向きの力が働く。これにより、肘掛け5は、肘掛け使用位置PH1から肘掛け跳ね上げ位置PH2へ回動する。このように、肘掛け5は、座3の回動と連動して肘掛け跳ね上げ位置PH2まで回動されるので、肘掛け5と座3とをそれぞれ別個に回動させる場合と比較して、肘掛け5を肘掛け跳ね上げ位置PH2まで引き起こす手間を省くことができる。また、座3及び肘掛け5がこれらと別体の部品を介さず直接的に当接することで、座3及び肘掛け5により連動機構を構成できるので、連動機構として他の部品を設ける必要がない。よって、部品点数を削減できるとともに、組み立てにかかるコストを低減できる。
したがって、座3及び肘掛け5の両方が跳ね上げ可能な、座3及び肘掛け5跳ね上げ式の椅子1において、簡素な構成により、肘掛け5を回動する手間を抑えた椅子1を提供することができる。
したがって、本構成によれば、簡素な構成により座3の回動速度を減速可能とし、かつ、座3及び肘掛け5を回動する手間を抑えた椅子1を提供することができる。
したがって、簡素な構成により優れた減速機構11を備えた椅子1を提供することができる。
これにより、複数の椅子1を前後方向へ重ねる(スタッキング又はネスティング)際に、スタッキングされた椅子1全体の寸法を小さくすることができる。
また、例えば天板の高さが変更可能な昇降天板付き什器の下方に椅子1を収容する際に、椅子1を使用者から見て奥側に配置することができる。これにより、使用者が起立状態で作業するときに椅子1が昇降天板付き什器よりも使用者のいる外側に飛び出す範囲を小さく抑えることができる。
図10は、本発明の第1変形例に係る肘掛け跳ね上げ位置PH2における肘掛け5の側面図である。図10に記載された以外の構成に係る符号については、適宜図1から図9を参照されたい。
肘掛け跳ね上げ位置PH2において、肘掛け5は、側面から見て、被枢支部51に比べて前部53eが太くなるように、かつ肘掛け下面53b側に膨出するように形成されている。被枢支部51は、肘掛け5の重心Mよりも長さLだけ後方側に設けられている。
本構成によれば、肘掛け跳ね上げ位置PH2において肘掛け5を直立させた場合であっても、被枢支部51より前方側に肘掛け5の重心Mを配置できるので、肘掛け5の自重により肘掛け使用位置PH1への復帰方向の付勢力を得ることができる。また、肘掛け5を直立させることができるので、座3をより一層大きな角度まで跳ね上げることができ、跳ね上げ状態における椅子1の前後方向の寸法を小さく抑えることができる。
このように、本構成によれば、肘掛け5の形状を変更することにより復帰方向の付勢力を得ることができる。
図11は、本発明の第2変形例に係る肘掛け跳ね上げ位置PH2における肘掛け5の側面図である。図11に記載された以外の構成に係る符号については、適宜図1から図9を参照されたい。
肘掛け跳ね上げ位置PH2において、肘掛け5は、側面から見て矩形状に形成されている。被枢支部51は、肘掛け5の重心Mよりも長さLだけ後方側に設けられている。
本構成によれば、単純な矩形状の肘掛け5を肘掛け跳ね上げ位置PH2において直立させた場合であっても、被枢支部51より前方側に肘掛け5の重心Mを配置できるので、肘掛け5の自重により肘掛け使用位置PH1への復帰方向の付勢力を得ることができる。また、肘掛け5を直立させることができるので、座3をより一層大きな角度まで跳ね上げることができ、跳ね上げ状態における椅子1の前後方向の寸法を小さく抑えることができる。
このように、本構成によれば、被枢支部51の位置を変更することにより復帰方向の付勢力を得ることができる。
例えば、上述した実施形態では、座3が付勢部材66を有する場合について説明したが、この構成のみに限られない。付勢部材66を有さない、座跳ね上げ式の椅子1であってもよい。この場合、椅子を使用した後に着座者が手動で座3を座跳ね上げ位置PZ2まで引き上げる必要があるが、この場合であっても、座3と肘掛け5とが当接することによる肘掛け5の連動作用及び座3の減速作用を奏することができる。
また、肘掛け5は幅方向の一方側にのみ設けられていてもよい。
また、座3の駆動部3cは肘掛け下面53bに当接して肘掛け5を押し上げる構成としたが、これに限らない。座3は、肘掛け5の角部又は肘掛け内側面53cに当接又は接触することにより、肘掛け5を上方へ連動可能な構成としてもよい。
さらに、本実施形態では突出部3bが座面3aと一体とされたが、例えば座3の下面に幅方向へ突出する棒状の部材を取り付ける等、座3と別部材の突出部が設けられていてもよい。
また、肘掛け5を肘掛け使用位置PH1へ回動させる向きに力を付勢するバネが設けられてもよい。この場合、肘掛け5には、自重及びバネにより肘掛け使用位置PH1への復帰方向の付勢力が作用し、この付勢力の大きさは、座跳ね上げ位置PZ2に付勢された座から受ける肘掛け跳ね上げ位置PH2への付勢力の大きさと比べて同一又は小さい。
2 脚体
3 座
3a 座面
3b 突出部
3c 駆動部
3d 上面(座面張出し部)
4 背凭れ
5 肘掛け
6 座回動機構
10 支持構造体
11 減速機構
20 前脚(脚部材)
25 後脚(脚部材)
53a 肘載せ面(肘掛け上面)
53b 被駆動部(肘掛け下面)
53e 前部
66 付勢部材
C1 第一軸線
C2 第二軸線
PZ1 座使用位置
PZ2 座跳ね上げ位置
PH1 肘掛け使用位置
PH2 肘掛け跳ね上げ位置
Claims (7)
- 座面を有する座と、
肘載せ面を有する肘掛けと、
前記座及び前記肘掛けを支持する支持構造体と、
を備え、
前記座は、前記座面を上方に向けた座使用位置と、前記座使用位置に対して前部を上方に移動させた座跳ね上げ位置と、の間で第一軸線回りに回動可能であり、
前記肘掛けは、前記肘載せ面を上方に向けた肘掛け使用位置と、前記肘掛け使用位置に対して前部を上方に移動させた肘掛け跳ね上げ位置と、の間で第二軸線回りに回動可能であり、
前記座は、前記座使用位置から前記座跳ね上げ位置に回動する際に、前記肘掛け使用位置にある前記肘掛けに作用し、前記座の回動に連動して前記肘掛けを前記肘掛け跳ね上げ位置側へ回動させる駆動部を有し、
前記肘掛けは、前記座の前記駆動部に接触して前記座と前記肘掛けとを連動可能とする被駆動部を備え、
前記被駆動部は、前記駆動部の回動軌跡内に配置されるとともに、前記肘掛け使用位置にある前記肘掛けを側面から見て上方に凸となる弧状に形成されている、椅子。 - 座面を有する座と、
肘載せ面を有する肘掛けと、
前記座及び前記肘掛けを支持する支持構造体と、
を備え、
前記座は、前記座面を上方に向けた座使用位置と、前記座使用位置に対して前部を上方に移動させた座跳ね上げ位置と、の間で第一軸線回りに回動可能であり、
前記肘掛けは、前記肘載せ面を上方に向けた肘掛け使用位置と、前記肘掛け使用位置に対して前部を上方に移動させた肘掛け跳ね上げ位置と、の間で第二軸線回りに回動可能であり、
前記座は、前記座使用位置から前記座跳ね上げ位置に回動する際に、前記肘掛け使用位置にある前記肘掛けに作用し、前記座の回動に連動して前記肘掛けを前記肘掛け跳ね上げ位置側へ回動させる駆動部を有し、
前記座を前記座使用位置から前記座跳ね上げ位置へ回動させる向きに力を付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に逆らって前記座の回動速度を減速する減速機構と、を備え、
前記減速機構は、前記肘掛けを含み、
前記肘掛け跳ね上げ位置における前記肘掛けには、前記肘掛けの自重により前記肘掛けを前記肘掛け使用位置へ回動させる復帰方向の付勢力が作用し、
前記復帰方向の付勢力の大きさは、前記座跳ね上げ位置に付勢された前記座から受ける前記肘掛け跳ね上げ位置への付勢力の大きさと比べて同一又は小さい、椅子。 - 前記減速機構の減速力は、前記肘掛けにおける自重及び前記第二軸線回りの摩擦力の少なくとも一方を含む、請求項2に記載の椅子。
- 前記支持構造体は、設置面に設置される脚体と、前記脚体に支持される背凭れと、を備え、
前記脚体は、前記椅子の幅方向に離間して並ぶ一対の脚部材を備え、前記座は、前記一対の脚部材間に架設され、前記肘掛けは、前記一対の脚部材のそれぞれに支持されて一対配置されている、請求項1から3の何れか一項に記載の椅子。 - 前記座は、前記肘掛けに向かって突出する突出部を有し、前記突出部に前記駆動部が設けられる、請求項1から4の何れか一項に記載の椅子。
- 前記突出部は、前記座の幅方向両端部における少なくとも一方から、前記幅方向の外側に向けて突出し、
前記座面における前記幅方向の外側には、前記突出部により前記幅方向の外側に張り出して形成された座面張出し部を有する、請求項5に記載の椅子。 - 前記第一軸線および前記第二軸線は、前記椅子の幅方向に沿って延びる、請求項1から6の何れか一項に記載の椅子。
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