JP7143090B2 - 呈味改善剤、呈味改善剤を含有する飲食品及び飲食品の呈味改善方法 - Google Patents
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Description
項1.シルバースキン抽出物を含有する呈味改善剤。
項2.項1に記載の呈味改善剤を含有する飲食品。
項3.飲食品に、項1に記載の呈味改善剤を添加することを特徴とする、飲食品の呈味改善方法。
苦味料を添加して苦味を付与した飲食品としては、上記の原材料に由来する苦味を有する飲食品以外の飲食品に、苦味料を添加した飲食品が挙げられる。苦味料としては、クエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、ナリンジン、クワシン、イソα酸、テトライソα酸、キニーネ、モモルデシン、クエルシトリン、テオブロミン、カフェイン、ボラペット、メチルチオアデノシン、センブリ茶、苦丁茶、オリーブ茶、ヨモギ抽出物、ニガヨモギ抽出物、ゲンチアナ抽出物、キナ抽出物、カワラタケ抽出物、キナ抽出物、キハダ抽出物、ゲンチアナ抽出物、香辛料抽出物、酵素処理ナリンジン、ジャマイカカッシア抽出物、ニガキ抽出物、ヒキオコシ抽出物、ヒメマツタケ抽出物、レイシ抽出物、ダイダイ抽出物、ホップ抽出物等が挙げられる。
シルバースキン17質量部を75質量%エタノール水溶液323質量部に加え、82℃で4時間還流した。室温まで冷却後、ろ紙を用いてシルバースキンをろ別し、呈味改善剤(1)288質量部を得た。呈味改善剤(1)中のシルバースキン由来の固形分は、0.35質量%であった。
実施例1において、75質量%エタノール水溶液を50重量%エタノール水溶液に変更した以外は実施例1と同様の方法により、呈味改善剤(2)278質量部を得た。呈味改善剤(2)中のシルバースキン由来の固形分は、0.36質量%であった。
実施例1において、75質量%エタノール水溶液を92.8重量%エタノール水溶液に変更した以外は実施例1と同様の方法により、呈味改善剤(3)299質量部を得た。呈味改善剤(3)中のシルバースキン由来の固形分は、0.33質量%であった。
実施例1で得られた呈味改善剤(1)288質量部に、プロピレングリコール170質量部を投入し、減圧下60℃でエタノール及び水を留去して、呈味改善剤(4)171質量部を得た。呈味改善剤(4)中のシルバースキン由来の固形分は、0.58質量%であった。
実施例2で得られた呈味改善剤(2)278質量部に、プロピレングリコール170質量部を投入し、減圧下60℃でエタノール及び水を留去して、呈味改善剤(5)171質量部を得た。呈味改善剤(5)中のシルバースキン由来の固形分は、0.58質量%であった。
実施例3で得られた呈味改善剤(3)299質量部に、プロピレングリコール170質量部を投入し、減圧下60℃でエタノール及び水を留去して、呈味改善剤(6)171質量部を得た。呈味改善剤(6)中のシルバースキン由来の固形分は、0.58質量%であった。
水99.95質量部に、実施例4で得られた呈味改善剤(4)0.05重量を加えて均一になるまで撹拌して、呈味改善剤(7)(シルバースキン由来の固形分:2.9ppm)を得た。得られた呈味改善剤(7)について、苦味の有無を評価した。評価は、14名の評価員が行い、苦味があると感じた評価員の人数を集計した。評価結果を表1に示す。
市販のコーヒー飲料「いつものコーヒー無糖」[ユーシーシー上島珈琲(株)製]99.95質量部に、呈味改善剤(1)~(3)をそれぞれ0.1質量部加えて均一になるまで撹拌して、呈味改善剤入りコーヒー飲料を得た。得られた呈味改善剤入りコーヒー飲料について、苦味の増強の有無とその強度について評価した。評価は、14名の評価員が行い、最初に、呈味改善剤入りコーヒー飲料の苦味が、呈味改善剤を含まない市販のコーヒー飲料(無添加区)と比較して増強しているか否かについて評価し、苦味が増強していると感じた評価員の人数を集計した。次いで、苦味が増強したと感じた評価員が、その苦味の強度を4段階で評価し、それぞれの苦味の強度を感じた評価員の人数を集計した。評価結果を表2に示す。
市販のコーヒー飲料「いつものコーヒー無糖」[ユーシーシー上島珈琲(株)製]99.95質量部に、呈味改善剤(4)~(6)をそれぞれ0.05質量部加えて均一になるまで撹拌して、呈味改善剤入りコーヒー飲料を得た。得られた呈味改善剤入りコーヒー飲料について、苦味の増強の有無とその強度について評価した。評価は、14名の評価員が行い、最初に、呈味改善剤入りコーヒー飲料の苦味が、呈味改善剤を含まない市販のコーヒー飲料(無添加区)と比較して増強しているか否かについて評価し、苦味が増強していると感じた評価員の人数を集計した。次いで、苦味が増強したと感じた評価員が、その苦味の強度を4段階で評価し、それぞれの苦味の強度を感じた評価員の人数を集計した。評価結果を表3に示す。
市販のコーヒー飲料「いつものコーヒー」[ユーシーシー上島珈琲(株)製]99.95質量部に、実施例4で得られた呈味改善剤(4)0.05質量部を加えて均一になるまで撹拌して、呈味改善剤入りコーヒー飲料を得た。得られた呈味改善剤入りコーヒー飲料について、表4に示す呈味の増減について評価した。評価は、よく訓練された20名の評価員が行い、呈味の増減については、呈味改善剤入りコーヒー飲料の呈味が、呈味改善剤を含まない市販のコーヒー飲料(無添加区)と比較して、(1)呈味が増強した、(2)呈味が変わらない、(3)呈味が低減した、の3水準で官能評価した。3水準の評価のうち、最も多くの評価員が選択した水準を、その呈味の増減とした。評価結果を表4に示す。
実施例3で得られた呈味改善剤(3)299質量部に、プロピレングリコール45質量部を投入し、減圧下60℃でエタノール及び水を留去し、不溶物をろ別して、呈味改善剤(8)38質量部を得た。呈味改善剤(8)中のシルバースキン由来の固形分は、2.50質量%であった。
市販の茶飲料「おーいお茶」[(株)伊藤園製]100質量部に、実施例14で得られた呈味改善剤(8)の0.2質量%プロピレングリコール溶液0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、茶飲料1を得た。また、「おーいお茶」100質量部に、プロピレングリコール0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、茶飲料2(無添加区)を得た。得られた茶飲料1について、表5、6に示す呈味を評価した。評価は、よく訓練された17名の評価員が、茶飲料2との相対比較により最適と判断する水準を選択し、最も多くの評価員が選択した水準をその呈味の評価とした。評価結果を表5、6に示す。
市販の紅茶飲料「午後の紅茶 おいしい無糖」[キリンビバレッジ(株)製]100質量部に、実施例14で得られた呈味改善剤(8)0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、紅茶飲料1を得た。また、「午後の紅茶 おいしい無糖」100質量部に、プロピレングリコール0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、紅茶飲料2(無添加区)を得た。得られた紅茶飲料1について、表5、6に示す呈味を評価した。評価は、よく訓練された17名の評価員が、紅茶飲料2との相対比較により最適と判断する水準を選択し、最も多くの評価員が選択した水準をその呈味の評価とした。評価結果を表5、6に示す。
市販の果汁飲料「Squeeze オレンジ」[(株)ファミリーマート製]100質量部に、実施例14で得られた呈味改善剤(8)の0.2質量%プロピレングリコール溶液0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、オレンジ果汁飲料1を得た。また、「Squeeze オレンジ」100質量部に、プロピレングリコール0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、オレンジ果汁飲料2(無添加区)を得た。得られたオレンジ果汁飲料1について、表5、6に示す呈味を評価した。評価は、よく訓練された17名の評価員が、オレンジ果汁飲料2との相対比較により最適と判断する水準を選択し、最も多くの評価員が選択した水準をその呈味の評価とした。評価結果を表5、6に示す。
市販の果汁飲料「Squeeze グレープフルーツ」[(株)ファミリーマート製]100質量部に、実施例14で得られた呈味改善剤(8)の0.2質量%プロピレングリコール溶液0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、グレープフルーツ果汁飲料1を得た。また、「Squeeze グレープフルーツ」100質量部に、プロピレングリコール0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、グレープフルーツ果汁飲料2(無添加区)を得た。得られたグレープフルーツ果汁飲料1について、表5、6に示す呈味を評価した。評価は、よく訓練された17名の評価員が、グレープフルーツ果汁飲料2との相対比較により最適と判断する水準を選択し、最も多くの評価員が選択した水準をその呈味の評価とした。評価結果を表5、6に示す。
市販のチョコレート飲料「GODIVA ミルクチョコレート」[森永乳業(株)製]100質量部に、実施例14で得られた呈味改善剤(8)の0.2質量%プロピレングリコール溶液0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、チョコレート飲料1を得た。また、「GODIVA ミルクチョコレート」100質量部に、プロピレングリコール0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、チョコレート飲料2(無添加区)を得た。得られたチョコレート飲料1について、表5、6に示す呈味を評価した。評価は、よく訓練された17名の評価員が、チョコレート飲料2との相対比較により最適と判断する水準を選択し、最も多くの評価員が選択した水準をその呈味の評価とした。評価結果を表5、6に示す。
市販のビール「黒ラベル」[サッポロビール(株)製]100質量部に、実施例14で得られた呈味改善剤(8)の0.2質量%プロピレングリコール溶液0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、ビール1を得た。また、「黒ラベル」100質量部に、プロピレングリコール0.145質量部を加えて均一になるまで撹拌して、ビール2(無添加区)を得た。得られたビール1について、表5、6に示す呈味を評価した。評価は、よく訓練された17名の評価員が、ビール2との相対比較により最適と判断する水準を選択し、最も多くの評価員が選択した水準をその呈味の評価とした。評価結果を表5、6に示す。
Claims (2)
- シルバースキン抽出物を含有する、飲食品(ただし、コーヒーを除く)用苦味増強剤。
- 飲食品にシルバースキン抽出物を添加することを特徴とする、飲食品(ただし、コーヒーを除く)の苦味を増強する方法。
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