JP6767101B2 - 味調節剤及びその使用方法 - Google Patents
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Description
この出願は2013年10月10日に出願された米国仮特許出願第61/889,149号(その内容が示されたようにそのまま参考として本明細書に含まれる)の優先権を主張する。
本発明は味調節剤及びその使用方法に関する。
精粉製品と較べて全穀物製品を食することの良く証明された栄養上の利点にもかかわらず、消費者は全小麦パンよりも良く精パン(refined bureads)をしばしば好み、感覚性が全小麦パンの消費にとって障害であることを示している(Bakke 及びVickers著(2007) J. Food Si. 72:S473-S480; Moskowitzら著(2012) J. Agric. Food Chem. 60:11245-11252)。現在、米国では、小麦精粉からつくられた白色パンの消費が全小麦パンのそれよりも大きい。精粉製品についてのこのような消費者の好みがベーカリー製品及びスナック製品中の現在の全穀物小麦粉の使用を制限しているかもしれない。
詳しくは、本発明は味マスキング有効量のアンゼリカ根エキスを含む味マスキング組成物に関する。
また、本発明は食品(例えば、飲料、ブロース、又は全穀物食品)、デンタル製品、口衛生製品又は医療製品中の望ましくない味を軽減する際の先に提供された味マスキング組成物の予期しない有効性の驚くべき知見に関する。
更に、本発明は先に提供された味マスキング組成物の混入により食品、デンタル製品、口衛生製品又は医療製品中の望ましくない味を軽減する方法に関する。
本発明のこれらの実施態様及びその他の実施態様は以下の明細書を読むことにより明らかであろう。
本発明のエキスはアンゼリカ種の根サンプルを水、有機溶媒、又はこれらの組み合わせと接触させて化合物を根サンプルから抽出することにより調製される。一実施態様において、根サンプルが新鮮である。別の実施態様において、根サンプルが乾燥している。更なる実施態様において、根サンプルが抽出の前に微粉砕され、圧潰され、微粉砕され、パルプ化され、刻まれ、粉砕され、かつ/又は粉末にされる。一実施態様において、エキスが水で調製される。別の実施態様において、有機溶媒が使用される。別の実施態様において、有機溶媒が水と混和性である。好適な有機溶媒の例として、アルコール、例えば、エタノール、アセトン、メタノール、n-プロパノール又はイソ−プロパノールが挙げられるが、これらに限定されない。特別な実施態様において、有機溶媒がエタノール、例えば、200 プルーフ(無水エタノール)、190 プルーフ(95%エタノール)又は180 プルーフ(90%エタノール)である。更に別の実施態様において、水と一種以上の先に言及された有機溶媒の組み合わせがアンゼリカ根エキスを調製するのに使用される。水対有機溶媒の比は変化することができ、望ましくは10-90 %の水対10-90 %の有機溶媒の範囲である。更に好ましくは、水対有機溶媒の比が70:30 、60:40 、50:50 、40:60 又は30:70 である。溶媒は室温〜100 ℃の温度、好ましくは室温より高いが、100 ℃より低い温度、更に好ましくは70〜80℃で味マスキング剤を可溶化するのに充分である時間の期間にわたってアンゼリカ根に連続的に循環される。一実施態様において、循環時間が2〜6時間、好ましくは3〜5時間である。得られる液体エキスがその後に不溶性植物素材から分離される。これらの工程が新しい溶媒を不溶性植物素材に添加することにより多くの回数で繰り返し得る。液体エキスが溜められ、溶媒が蒸発されてアンゼリカ根の乾燥粉末エキスを生成する。根サンプルからの可溶性化合物が一旦抽出されると、不溶性かつ粒状の素材が、例えば、遠心分離、沈降、又は濾過により除去される。
(i) アンゼリカ植物の根を水、有機溶媒及びこれらの混合物からなる群から選ばれた溶媒に浸す工程、
(ii) 溶媒を室温から100 ℃までの範囲の温度でアンゼリカ植物の根に連続的に循環して可溶性エキスを得る工程、及び
(iii) 工程(ii)からの可溶性エキスを集め、溶媒を蒸発させてアンゼリカ根エキスを得る工程を含む。
開示された方法に従って処理される抽出は約60質量%以下の収率で本発明のアンゼリカ根エキスを提供し、これは水及び/又は有機溶媒に可溶性であるアンゼリカ根成分の混合物である。
エキスはまた単一化合物又は全穀物食品の味を改善する所望の活性を有する化合物の組み合わせに更に分別されてもよい。このような分別は沈澱、遠心分離、濾過、限外濾過、選択的温浸、抽出、クロマトグラフィー、電気泳動又は錯体生成を含むが、これらに限定されない公知の方法により行ない得る。純粋な、活性薬剤が得られるまで、それぞれの得られるサブフラクションがオリジナルのアッセイを使用して所望の活性について分析されてもよい。
示されたように、アンゼリカ種の根の水及び/又は有機溶媒抽出は種々の食品、特に飲料、ブロース及び全穀物食品の味を改善する機能を有するエキスをもたらす。従って、本発明はアンゼリカ根のエキス及び食品の味を改善するためのその使用方法を提供する。或る実施態様において、エキスがアンゼリカ属の種に見られる先に言及された成分の一種以上を含むが、これらに限定されない。本発明の方法に従って、カラトウキ根エキスが調理の前、その間又はその後に食品に添加される。これに関して、カラトウキ根エキスが食品の成分(即ち、食品添加剤)、又は食品に適用されるスプレッド、調味料、ソース、被覆物、グレーズ、もしくはトッピングであってもよく、これにより食品の味を改善し得る。これに関して、エキスが液体、半液体、固体、半固体、粉末、顆粒等として提供し得る。味を改善することはアンゼリカ根エキスが食品の苦味、金属味、かつ渋い異味/リンガーを低減するだけでなく、全穀物製品の不快な口当り、例えば、穀物の粗い質感、厚紙状、チョーク状、かつ/又は口乾燥の属性を軽減することが実証されたことを意味する。
“味マスキング有効量”及び“味改善量”という用語は味マスキング剤が、食品、デンタル製品、口衛生製品又は医療製品を含む製品中に使用される場合に、そうしないと製品中に存在する望ましくない味を軽減することにより改善された嗜好性をもたらす量を意味し、かつその量を表す。
“味マスキング組成物”という用語は食品、デンタル製品、口衛生製品又は医療製品の如き製品中にそうしないと存在する望ましくない味の認められる軽減を与える組成物を意味する。本発明の味マスキング組成物は味マスキング有効量のアンゼリカ根エキスを含む。本発明の味マスキング組成物はこれらの製品中にそうしないと存在する望ましくない味を軽減することにより食品、デンタル製品、口衛生製品又は医療製品の嗜好性を改善する。
本発明の開示された方法から得られたアンゼリカ根エキスの味マスキング有効量は、食品、デンタル製品、口衛生製品又は医療製品を含む製品中に使用される場合に、約百万分の一(ppm)(質量基準)より大きく、好ましくは約1ppmから約5000ppm まで、更に好ましくは約10ppm から約1000ppm までである。使用されるエキスの量は変化することができ、製品中に使用される成分(これが異味を与える)の量;エキス又はその化合物の純度;製品の性質;及び/又はエキスが製品の成分(即ち、添加剤)又はトッピングであるかどうかに依存するかもしれない。全穀物製品を含むベーキングされた商品及び朝食穀物中に使用される場合、本発明のアンゼリカ根エキスは約50ppm から約5000ppm まで、好ましくは約50ppm から約1000ppm まで、更に好ましくは約100ppmから約500ppmまでの味マスキング有効量で使用し得る。ミート製品及び家禽製品、スープ、ソース、例えば、肉汁及びドレッシング、パスタならびにパスタのような食品中に使用される場合、本発明のアンゼリカ根エキスは約10ppm から約200ppmまで、好ましくは約50ppm から約100ppmまでの味マスキング有効量で使用し得る。調味料及びスナック食品中に使用される場合、本発明のアンゼリカ根エキスは約50ppm から約200ppmまで、好ましくは約100ppmから約150ppmまでの味マスキング有効量で使用し得る。チューインガム、菓子、硬質キャンデイ及び軟質キャンデイ並びにヨーグルトの如き毎日の製品中に使用される場合、本発明のアンゼリカ根エキスは約10ppm から約100ppmまで、好ましくは約50ppm から約75ppmまでの味マスキング有効量で使用し得る。飲料中に使用される場合、本発明のアンゼリカ根エキスは約5ppm から約100ppmまで、好ましくは約50ppm から約75ppmまでの味マスキング有効量で使用し得る。更に、付加的な食品に望ましい味マスキング有効量は本発明により確立された抽出方法及び味マスキング有効量を参考にして当業者により直ぐに調節され、決められてもよい。
本発明が以下の非限定実施例により大いに詳しく記載される。
カラトウキ根(100g、乾燥され、切断され、シフトされたもの)をジャケット付きパーコレーターに入れた。根サンプルを70℃で3時間にわたって連続パーコレーションにより水500 mLで抽出した。次いで水エキスを排出し、集めた。抽出操作を同じパーコレーション条件下で、毎回水300 mLで、2回繰り返した。次いで水エキスを溜め、濾過により浄化し、乾燥させてアンゼリカ根エキスの粉末を得た。収量は約40〜45 gであった。
カラトウキ根(100g、乾燥され、切断され、シフトされたもの)をジャケット付きパーコレーターに入れた。根サンプルを70℃で3時間にわたって連続パーコレーションにより水500 mLで抽出した。次いで水エキスを排出し、集めた。抽出操作を同じパーコレーション条件下で、毎回水300 mLで、2回繰り返した。次いで水エキスを溜め、通常の乾燥方法を使用して約300 mLの容積に濃縮した。次いで濃縮されたエキスを2-ブタノール100 mLで洗浄した(液体−液体抽出)。2-ブタノール層を捨て、水層を同じ量の2-ブタノールでもう2回洗浄した。次いで洗浄された水層を乾燥させてアンゼリカ根エキスの粉末を得た。収量は約40〜45 gであった。
カラトウキ根(100g、乾燥され、切断され、シフトされたもの)をジャケット付きパーコレーターに入れた。根サンプルを70℃で3時間にわたって連続パーコレーションによりエタノール(190 プルーフ)500 mLで抽出した。次いでエタノールエキスを排出し、集めた。抽出操作を同じパーコレーション条件下で、毎回エタノール(190 プルーフ)300 mLで、2回繰り返した。次いでエタノールエキスを溜め、濾過により浄化し、乾燥させてアンゼリカ根エキスの粉末を得た。収量は約20〜30 gであった。
カラトウキ根(100g、乾燥され、切断され、シフトされたもの)をジャケット付きパーコレーターに入れた。根サンプルを70℃で3時間にわたって連続パーコレーションにより70:30 の容積比のエタノール(190 プルーフ)と水を含む溶媒混合物500 mLで抽出した。次いでエタノール−水エキスを排出し、集めた。抽出操作を同じパーコレーション条件下で、毎回溶媒混合物300 mLで、2回繰り返した。次いでエタノール−水エキスを溜め、濾過により浄化し、乾燥させてアンゲリカ根エキスの粉末を得た。収量は約40〜50 gであった。
カラトウキ根エキスの乾燥粉末サンプルを実施例2に従って調製した。カラトウキの乾燥根を熱水で抽出し、水エキスを2-ブタノールで洗浄して(液体−液体抽出)アンゼリカの特有の風味を除去した。次いで洗浄されたエキスを粉末形態に乾燥させた。カラトウキ根エキスの乾燥粉末サンプルを全小麦粉(42.86g)、セモリーナ粉(25.72g)、卵白粉末(2.86 g)、及び水(28.56g)を含む配合混合物に10、25又は100ppmで適用し、次いでこれをパスタに加工した。カラトウキ根エキスの存在が全小麦パスタの苦味及び渋い異味をマスクした。
カラトウキと同様に、セイヨウトウキ根からの水エキスがまた全穀物パスタの味を改善した。それ故、本発明の水エキスはアンゼリカのあらゆる種、特に食用であると知られているこれらの種から得られる。
実施例2で調製された、カラトウキ根エキスの乾燥粉末サンプルを、小麦クラッカー製品に100ppmで適用した(表1)。
更に、図2に示されるように、22人のうちの14人の参加パネリストが対の比較試験で処理されたクラッカーを好んだ。
表3にリストされた成分を使用して、全小麦(100%)パンブレッド混合物を調製し、この場合、実施例1に従って調製されたアンゼリカ根エキスを、水に添加する。全ての成分をミキサーに入れ、低速で1分間混合する。続いて、ミキサー速度を上げ、ドウを更に8〜12分間混合する。27〜28℃(80〜82°F)のドウ温度を維持し、ドウを5分間静置する。ドウを130 グラムの片に分け、更に10分間静置する。ドウ片を41℃(105°F)で60〜90分間加工し、続いて193 ℃(380°F)で12.5分間にわたってベーキングした。
全小麦(51%)ロール混合物を以下のように調製する。表4にリストされた成分を調合のために合わせ、あわ立ちまでインキュベートする(少なくとも15分間)。
実施例9:アンゼリカ根エタノールエキスを含む小麦クラッカー
全小麦クラッカー製品を実施例6に従って調製し、この場合、実施例3に従って調製されたカラトウキ根エキスの乾燥粉末サンプルを、100ppmで適用する。カラトウキ根エキスの存在が小麦クラッカーの苦味及び渋い異味をマスクした。
全小麦クラッカー製品を実施例6に従って調製し、この場合、実施例4に従って調製されたカラトウキ根エキスの乾燥粉末サンプルを、100ppmで適用する。カラトウキ根エキスの存在が小麦クラッカーの苦味及び渋い異味をマスクした。
小麦穀物食品に加えて、実施例1に従って調製された本発明のアンゼリカ根エキスがその他の製品の望ましくない性質をマスクし得るか否かを測定した。
オレンジ風味のスチル飲料+レバウジオシドA オレンジ風味のスチル飲料を調製し、これは0.05%の風味料、0.01%のクエン酸及び60ppm のレバウジオシドA(Reb A)を含んでいた。これにアンゼリカ根エキス20ppm を添加した。アンゼリカ根エキスを含まない対照飲料は強いReb A、金属質の異味/リンガーだけでなく、苦い魚及び人工甘味料のような異味を与えた。比較するに、アンゼリカ根エキスを含む飲料は対照と較べて少ないReb A 異味/リンガー及び少ない苦味を与えた。更に、人工甘味料のような異味の軽減があった。
オレンジ風味のスチル飲料+ルオ・ハン オレンジ風味のスチル飲料を調製し、これは0.05%の風味料、0.01%のクエン酸及び100ppmのルオ・ハンを含んでいた。これにアンゼリカ根エキス20ppm を添加した。アンゼリカ根エキスを含まない対照飲料は喉に長く持続する人工甘味料のようなリンガーを与えた。比較するに、アンゼリカ根エキスを含む飲料は対照と較べて少ないオフ−スイート後味を与えた。更に、アンゼリカ根エキスを含む飲料は飲み込み後に良くクリーンであった。
オレンジ風味のスチル飲料+スクラロース オレンジ風味のスチル飲料を調製し、これは0.05%の風味料、0.01%のクエン酸及び100ppmのスクラロースを含んでいた。これにアンゼリカ根エキス20ppm を添加した。アンゼリカ根エキスを含まない対照飲料は典型的な人工の甘味、苦味及びリンガーを与えた。比較するに、アンゼリカ根エキスを含む飲料は対照と較べて苦味及び甘味リンガーの軽減を有していた。
無塩チキンブロース 無塩(0.2%のKCl )チキンブロースにアンゼリカ根エキス50ppm を添加した。アンゼリカ根エキスを含まない対照ブロースは金属質の、鉱物の、苦い異味/後味を与えた。比較するに、アンゼリカ根エキスを含むブロースは対照と較べて金属の、鉱物の、苦い異味/リンガーの軽減を有していた。
水+メントール(10ppm ) 水/メントール溶液にアンゼリカ根エキス20ppm を添加した。アンゼリカ根エキスを含まない対照溶液は苦味、渋味、口乾燥、及び“メントールバーン”異味を与えた。比較するに、アンゼリカ根エキスは苦味、渋味、口乾燥、及び“メントールバーン”異味を抑制した。
実施例1に従って調製された本発明のアンゼリカ根エキスの味マスキング有効量を、下記のサンプルを使用して更に調べた。
水+ステビアエキス(ステビオールグリコシド含有)(800ppm) ステビアエキス溶液の三つの同じサンプルにそれぞれ10ppm 、50ppm 及び100ppmの濃度のアンゼリカ根エキスを添加した。10ppm 及び50ppm で、アンゼリカ根エキスは金属質かつ苦い異味だけでなく、人工甘味料のようなリンガーを抑制した。100ppmで、アンゼリカ根エキスの味マスキング効果がプラトーに達し、焦がされた穀物の異味が気付かれた。
水+KCl (0.2%) KCl 溶液の三つの同じサンプルにそれぞれ10ppm 、50ppm 及び100ppmの濃度のアンゼリカ根エキスを添加した。10ppm で、アンゼリカ根エキスは金属質の、鉱物の苦い異味だけでなく、残存している感触を抑制した。わずかなハーブの異味が気付かれた。50ppm で、味マスキング効果が良く示されたが、穀物及びハーブの異味が発生した。100ppmで、味マスキング効果が良く示された。穀物の、焦がされたハーブの異味が強くなった。
水+大豆アイソレート粉末(GNC) (8%) 大豆溶液の三つの同じサンプルにそれぞれ100ppm 、500ppm 及び1000ppmの濃度のアンゼリカ根エキスを添加した。100ppmで、アンゼリカ根エキスは苦い、穀物の、マメの、生の、かつ草の異味を抑制した。エキスそれ自体により生じられる異味はなかった。500ppmで、味マスキング効果が異味なく良く示された。1000ppmで、エキスからのハーブの異味が強かった。
小麦クラッカー アンゼリカ根を含まない小麦クラッカーのサンプルを実施例6に従って調製した。小麦クラッカーの5つの同じサンプルにそれぞれ100ppm、500ppm、1000ppm 、5000ppm 及び10,000ppmの濃度のアンゼリカ根エキスを添加した。100ppmで、アンゼリカ根エキスは苦味、穀物の粗い質感、口乾燥、及び残存している後味を抑制した。500ppm及び1000ppmで、味マスキング効果が良く示された。5000ppmで、味マスキング効果が良く示されたが、わずかなハーブの、かつセロリの異味が気付かれた。10,000ppm で、味マスキング効果が制圧し、エキスの異味、例えば、ハーブの、かつセロリの特徴が強くなった。
Claims (11)
- 味マスキング有効量のアンゼリカ根エキスを含む味マスキング組成物であって、
そのアンゼリカ根エキスが
(i)アンゼリカ植物の根を水である溶媒に浸す工程、
(ii)溶媒を室温から100℃までの範囲の温度でアンゼリカ植物の根に連続的に循環して可溶性エキスを得る工程、及び
(iii)工程(ii)からの可溶性エキスを集め、溶媒を蒸発させてアンゼリカ根エキスを得る工程を含む方法により調製されること、
さらに、上記アンゼリカ植物がカラトウキ又はセイヨウトウキであることを特徴とする、前記味マスキング組成物。 - 食品、デンタル製品、口衛生製品及び医療製品からなる群から選ばれた製品を更に含む、請求項1記載の味マスキング組成物。
- 製品が食品であり、かつ食品が飲料、ブロース及び全穀物食品からなる群から選ばれる、請求項2記載の味マスキング組成物。
- 味マスキング有効量が質量基準で組成物の1ppmから5000ppmまでである、請求項3記載の味マスキング組成物。
- 味マスキング有効量が質量基準で組成物の10ppmから1000ppmまでである、請求項3記載の味マスキング組成物。
- 温度が70℃から80℃までの範囲である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の味マスキング組成物。
- 食品、デンタル製品、口衛生製品及び医療製品からなる群から選ばれた製品中の望ましくない味の軽減方法であって、
味マスキング組成物が味マスキング有効量のアンゼリカ根エキスを含み、かつ
アンゼリカ根エキスが
(i)アンゼリカ植物の根を水である溶媒に浸す工程、
(ii)溶媒を室温から100℃までの範囲の温度でアンゼリカ植物の根に連続的に循環して可溶性エキスを得る工程、及び
(iii)工程(ii)からの可溶性エキスを集め、溶媒を蒸発させてアンゼリカ根エキスを得る工程を含む方法により調製されること、
さらに、上記アンゼリカ植物がカラトウキ又はセイヨウトウキであることを特徴とする、
前記方法。 - 製品が食品であり、かつ食品が飲料、ブロース及び全穀物食品からなる群から選ばれる、請求項7記載の方法。
- 味マスキング有効量が質量基準で組成物の1ppmから5000ppmまでである、請求項8記載の方法。
- 味マスキング有効量が質量基準で組成物の10ppmから1000ppmまでである、請求項8記載の方法。
- 温度が70℃から80℃までの範囲である、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
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