JP4382465B2 - 粘膜免疫賦活剤 - Google Patents
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Description
そこで、粘膜面に分泌型IgAの産生を誘導し、粘膜免疫システムを増強させることができれば、抗原の侵入を抑制することができ、粘膜免疫機能の低下に起因して起こる感染症や炎症性腸疾患、あるいはアレルギー疾患など様々な疾患を予防する上で望ましい。
このような背景の中、現在食品業界では、予防医学の観点から様々な機能性食品の開発が進められている。特に、食用に供されている天然由来の素材により粘膜面に分泌型IgAの産生を誘導できる食品成分があれば、人体への安全性が高く、副作用の心配をする必要がないため望ましい。
このような特性を有する食品成分として、例えば、難消化性糖質は優れた生理作用を有することから、食品分野における機能性甘味料の一つとして注目されている。例えば、フラクトオリゴ糖は、腸管粘膜において分泌型IgAおよび抗体分泌因子(pIgA:polymeric Ig receptor)産生を増強する作用があることから、フラクトオリゴ糖を有効成分とする粘膜免疫賦活組成物が開示されている(下記の特許文献1を参照)。また、乳果オリゴ糖を摂取すると免疫賦活効果を奏することが見出され、乳果オリゴ糖を有効成分として含有する免疫賦活組成物およびインターフェロン−γの産生能亢進組成物が開示されている(下記の特許文献2を参照)。また、ラクチュロースを経口摂取したラットは、盲腸粘膜のIgA提示リンパ球比率が増加し、血清中のIgAは低下傾向を示したとの報告がある(下記の非特許文献1を参照)。
しかしながら、難消化性糖質が有する作用の解明は未だ十分には行われておらず、未知な部分も多い。従って、これまでに知られていない粘膜免疫賦活作用を有する難消化性糖質の探求は非常に意義深いものである。
シクロフラクタンの機能性についての知見は現在のところまだわずかである。それらのうち代表的なものを挙げれば、例えば、特開平5−76756号公報には、金属イオンの分析や分離に用いる金属イオン捕捉剤としてシクロフラクタンが有用であることが記載されている。また、特開平7−46956号公報には、シクロフラクタンを添加したパン生地は長期間の冷凍保存が可能であり、シクロフラクタンを添加したパン生地から製造されるパン類はパン体積やクラムの柔らかさに優れることが記載されている。また、特開平7−53347号公報には、シクロフラクタンを有効成分として含有する皮膚化粧料が角質層水分低下に基づく乾燥性皮膚を回復させる効果を有することが記載されている。また、特開平8−133986号公報には、リポソーム凍結乾燥製剤における凍結安定化剤としてシクロフラクタンが有用であることが記載されている。しかしながら、シクロフラクタンが粘膜免疫賦活剤として機能することは、これまでに報告された例はなく、また、従来の技術からは想起することができない全く新しい知見である。
また、請求項2記載の粘膜免疫賦活剤は、請求項1記載の粘膜免疫賦活剤において、シクロフラクタンが環状イヌロヘキサオースおよび環状イヌロヘプタオースから選ばれる少なくとも1つとするものである。
また、請求項3記載の粘膜免疫賦活剤は、請求項1または2記載の粘膜免疫賦活剤において、分泌型IgA産生誘導作用を有するものである。
また、請求項4記載の粘膜免疫賦活剤は、請求項1乃至3のいずれかに記載の粘膜免疫賦活剤において、糞便中の分泌型IgA含量増大作用を有するものである。
また、本発明の分泌型IgA産生誘導剤は、請求項5記載の通り、シクロフラクタンを有効成分とするものである。
イヌリン4%、イーストエキストラクト0.2%、硝酸ナトリウム0.5%、硫酸マグネシウム0.05%、塩化カリウム0.05%、リン酸1カリウム0.05%、塩化第二鉄0.001%を含んだ培地200mlをpH7.5に調整して、120℃で15分間蒸気滅菌した。この滅菌した培地にパエニバチルス ポリミキサMG−CF6(FERM P-19158)を1白金耳接種し、200rpm、35℃で48時間振とう培養した。培養終了後遠心分離により菌体を除去し、培養上清液を得た。上記の操作を繰り返して得られた培養上清4000mlを減圧濃縮して粗CF含有液糖(約500ml、固形分として72g)とした。
この粗CF含有糖液のpHを1Mクエン酸で4.5に調整後、エキソ型およびエンド型イヌリナーゼ混合酵素(商品名Fructozyme L、 Novo Nordisk社製)を0.5ml(約1000単位)加え、60℃で1時間作用させた。これを100℃で10分間加熱して酵素を失活させ、遠心分離により変成蛋白を除いた。得られた反応溶液(CF含有酵素処理液)を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、糖分としてはCF、フルクトース、グルコースのみであった。
このCF含有酵素処理溶液をそのまま水で平衡化した活性炭カラム(40×900mm)に供した。カラムを6000mlの水で洗浄後、同量の30%(v/v)エタノール水溶液で溶出した。エタノール水溶液画分を減圧濃縮し、凍結乾燥してCF混合物約30g(組成比はCF6:61.7%、CF7:30.7%、その他:7.6%)を得た。
製造例1で得られたCF混合物30gを、少量の70%エタノール水溶液に溶解した。この溶液を同濃度のエタノール水溶液で平衡化したQAE−トーヨーパールカラム(40×900mm)に供し、CF6とCF7を分離した。これらを凍結乾燥して、15gのCF6と7gのCF7それぞれの純品の粉末を得た。
CFによる粘膜免疫賦活作用を以下の試験方法に従って調べた。
(試験方法)
3週令のBALB/cを3週間固形飼料で予備飼育した後、平均体重が均等になるように群分けし、各々の群に、表1に示す組成の飼料を4週間摂取させた。試験群には製造例1に記載のCF混合物を添加し、コントロール群にはCF混合物の代わりにショ糖を添加した。この間、飼料および水は自由に摂取させた。飼育室温は23℃で明期8:00〜20:00、暗期20:00〜8:00とした。
試験開始から0週目(試験開始前日〜開始日)、1週目(5〜6日目)、2週目(11〜12日目)、3週目(17〜18日目)、4週目(22〜23日目)の5回にわたり、マウスを個別ケージに入れ、朝9時から翌朝9時までの24時間分の糞便を採取した。得られた糞便を9時間、マイナス20℃で冷凍後、12時間凍結乾燥し、このときの糞便の乾燥重量を計量した。乾燥糞重量の経時的変化を表4および図3に示す。そしてこの乾燥糞便に0.01Mリン酸緩衝液(PBS)(pH7.4)を0.1g/ml濃度となるように加え、ホモジナイザーにより均質化した。遠心分離(9000rpm×15分、0℃)して上清を集め、IgA測定用サンプルとした。
IgAの測定は、Bethyl Laboratories,IncのMouse IgA ELISA Quantitation Kitを用い、そのプロトコールに従って行った。抗原としてヤギ抗マウスIgA抗体を使用し、0.05M炭酸カルシウム緩衝液(pH9.6)で1μl/0.1ml濃度となるように抗体原液を調製し、これを各ウェルに入れ、4℃で一夜静置させて抗原処理を行った。翌日、各ウェルを、0.05%Tween20を含む50mM Tris,0.14M NaCl、pH8.0(洗浄液1)で3分間洗浄後、各ウェルに、1%BSAを含む50mM Tris,0.14M NaCl(pH8.0)を加え、25℃で30分間ブロッキングした。サンプルまたはマウスIgA抗体の標準品を、1%BSA,0.05%Tween20を含む50mM Tris,0.14M NaCl(pH8.0)(希釈液1)で稀釈した。各ウェルを3分間洗浄液1で洗浄後、サンプルおよびマウスIgA抗体の標準品を加えて25℃で1時間インキュベートした。各ウェルを3分間洗浄液1で洗浄後、希釈液で濃度を調整したHRP標識したヤギ抗マウスIgA抗体を加え25℃で1時間インキュベートした。各ウェルを3分間洗浄液1で洗浄後、0.4mg/ml濃度のOPD(和光純薬社製)と0.026%H2O2を含む0.1M クエン酸リン酸緩衝液(pH5.0)を加えアルミホイルで遮光しながら25℃で20分間反応させた。2M H2SO4を100μl加えて反応を停止し、492nmにおける吸光度をマイクロプレートリーダーにより測定した。糞便中の分泌型IgA量の経時的変化を表2および図1に示し、糞便中の分泌型IgA濃度の経時的変化を表3および図2に示す。
表2および図1から明らかなように、CFを摂取させた試験群では、いずれの週においても、糞便中の分泌型IgA量がコントロール群に比べ有意に上昇した。試験最終期の4週において糞便中の分泌型IgA量が最大となり、その値は4.52±0.93mg/dayであった。
また、表3および図2から明らかなように、CFを摂取させた試験群では、いずれの週においても、糞便中の分泌型IgA濃度がコントロール群に比べ有意に上昇した。試験開始から3週にかけて分泌型IgA濃度が経時的に増加し、最大となる3週の分泌型IgA濃度は13.69±2.18mg/g乾燥糞重量であった。
また、表4および図3から明らかなように、CFを摂取させた試験群では、いずれの週においても、乾燥糞重量がコントロール群に比べ有意に上昇した。
本発明の粘膜免疫賦活剤の有効成分となるCFは、CFを摂取したいずれの時期においても糞便中における分泌型IgA含量を上昇させることがわかった。これより本発明における粘膜免疫賦活剤は、腸管粘膜において分泌型IgA産生を誘導し免疫機能を増強させる効果をもち、長期間摂取してもその効果を維持することができる優れた粘膜免疫賦活剤であることがわかった。
なお、製造例2で得られたCF6およびCF7の各々についても、上記と同様の効果を確認した。
水900mlを60℃まで加熱し、これに緑茶葉30gを加え6分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.26:ADVANTEC社製、捕集粒子径=3μm)により清澄化を行い、抽出液760mlを得た。この緑茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度60mg%)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例1で得られたCF混合物を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F0=10以上)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、CFを含有する緑茶飲料を得た。
水900mlを80℃まで加熱し、これに烏龍茶(ウーロンG)30gを加え6分間抽出した。処方例1と同様にして茶殻の除去、冷却、清澄化を行い、烏龍茶抽出液810mlを得た。この烏龍茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度50mg%)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例2で得られたCF精製物であるCF7を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F0=10以上)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、CFを含有する烏龍茶飲料を得た。
処方例2における烏龍茶(ウーロンG)を紅茶(ヌワヤレモンティー)に変更した以外は処方例2と同様の方法で調製し、CFを含有する紅茶飲料を得た。
水800mlを90℃まで加熱し、これに麦茶原料大麦40gを加え30分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液720mlを得た。この麦茶抽出液を飲用濃度(Brix 0.4゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例1で得られたCF混合物を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、CFを含有する麦茶飲料を得た。
水900mlを90℃まで加熱し、これに混合茶(配合比率:烏龍茶65%、紅茶20%、ジャスミン5%、陳皮4%、ハイビスカス4%およびバナバ2%)30gを加え10分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液820mlを得た。この混合茶抽出液を飲用濃度(Brix 0.2゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例2で得られたCF精製物であるCF7を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、CFを含有する混合茶飲料を得た。
6倍濃縮オレンジ果汁 84g
果糖ブドウ糖液糖 9.7g
クエン酸 0.06g
L−アスコルビン酸 0.022g
製造例1で得られたCF混合物 5g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mlとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例1で得られたCF混合物を含有するオレンジ50%果汁飲料を得た。
1/6濃縮オレンジ果汁 168g
製造例2で得られたCF7 10g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mlとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有するオレンジ100%果汁飲料を得た。
1/4濃縮モモ果汁 131g
果糖ブドウ糖液糖 9.7g
クエン酸 0.06g
L−アスコルビン酸 0.022g
製造例2で得られたCF6 5g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mlとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有するモモ50%果汁飲料を得た。
市販のグレープフルーツジュース(サンキスト グレープフルーツジュース濃縮還元100%:サンキスト社の商品名)に本発明の製造例1に記載のCF混合物を3重量%添加し、CFを含有するグレープフルーツジュースを調製した。
市販の果肉入りグレープフルーツジュース(ゴクリ:サントリー社の商品名)に本発明の製造例2に記載のCF精製物であるCF7を3重量%添加し、CFを含有する果肉入りグレープフルーツジュースを調製した。
市販の野菜ジュース(カゴメ野菜ジュース:カゴメ社の商品名)に本発明の製造例2に記載のCF精製物であるCF6を5重量%添加し、CFを含有する野菜ジュースを調製した。
市販のコーヒー飲料(ブラックボトル無糖:ダイドードリンコ社の商品名)に本発明の製造例1で得られたCF混合物を1重量%添加し、CFを含有するコーヒー飲料を調製した。
製造例1で得られたCF混合物 20g
ビタミンB1塩酸塩 0.45mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンC 10mg
ナイアシン 0.8mg
パントテン酸Ca 0.22mg
クエン酸鉄アンモニウム 12.57mg
クエン酸 100mg
果糖 2.5g
上記記載の成分にイオン交換水を加え全量を200mlとし、製造例1で得られたCF混合物を含有するスポーツ飲料を調製した。
グラニュー糖 5g
コーラベース 0.3g
クエン酸 0.05g
製造例2で得られたCF7 5g
上記記載の成分に炭酸水を加え全量を100mlとし、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有するコーラを調製した。
バター 1.7g
脱脂粉乳 5.5g
製造例2で得られたCF6 10g
砂糖 5g
ソルビトール 4g
乳化安定剤 0.7g
上記記載の成分にイオン交換水を加え全量を100mlとし、80℃まで加温して溶解し、ホモジナイザーで乳脂肪を均質化した後翌日まで5℃でエージングした。次にフリージング後に−40℃まで急冷した後よくミキシングして、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有するミルクシェークを調製した。
醸酵脱脂乳(脱脂乳を発酵させて粉砕したもの) 40g
砂糖 13g
安定剤 0.35g
香料 0.05g
製造例1で得られたCF混合物 10g
上記記載の成分にイオン交換水を加え、全量を100gとし、混合溶解した。これをホモジナイザーで均質化して、製造例1で得られたCF混合物を含有するドリンクヨーグルトを調製した。
市販の赤ワイン(デリカメゾン赤・ライトタイプ:サントリー社の商品名)に本発明の製造例2で得られたCF精製物であるCF7を1重量%添加し、CFを含有する赤ワインを調製した。
市販のビール(キリンラガー:キリンビール社の商品名)に本発明の製造例2で得られたCF精製物であるCF6を1重量%添加し、CFを含有するビールを調製した。
大豆粉水溶液 500g
砂糖 90g
5倍濃縮モモ果汁 20g
クエン酸 3g
ペクチン 3g
ミルクフレーバー 0.5g
ピーチフレーバー 1g
製造例1で得られたCF混合物 10g
上記記載の成分を混合し、イオン交換水を加え、全量を1000mlとした。この混合液を92℃で1〜3秒間殺菌後、87℃で容器に充填することによって、製造例1で得られたCF混合物を含有する豆乳飲料を調製した。
コーンスターチ 30g
製造例2で得られたCF7 5g
砂糖 5g
食塩 5g
脱脂粉乳 30g
肉エキスパウダー 1g
HAPパウダー 4g
グルタミン酸ソーダ 5g
ホワイトペッパー 0.2g
セロリパウダー 0.01g
オニオンエキスパウダー 5g
マーガリン 5g
乾燥ニンジン 5g
乾燥パセリ 0.3g
上記記載の成分をインスタントスープ処方で粉末混合し、この混合物21.5gに200mlの水を加え、よく混ぜながら3〜5分加熱し、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有する粉末ポタージュスープを調製した。
牛肉 110g
ジャガイモ(6切れ) 60g
ニンジン(6切れ) 50g
ドミグラスソース 215g
製造例2で得られたCF6 5g
4号缶に上記記載の材料を添加し、よく混合した。これを115℃で90分間レトルト殺菌し、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有するビーフシチューを調製した。
バラ肉 12.4g
塩 0.5g
バター 5.2g
ジャガイモ 8.4g
タマネギ 12.4g
ニンジン 2.5g
小麦粉 3.6g
カレー粉 0.5g
香辛料 0.5g
製造例1で得られたCF混合物 5g
バラ肉をと野菜類を別々にフライパンで炒めて鍋にうつした。粉類を炒めてブラウンルーを作り、全体を鍋で煮詰めて、製造例1で得られたCF混合物を含有するレトルトカレーを調製した。
食酢 30.8g
砂糖 4g
食塩 0.5g
薄口醤油 8.4g
だし汁 26.3g
粉飴 20g
製造例2で得られたCF7 10g
液体原料を混合後、粉末原料を溶解させて、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有するノンオイルドレッシングを調製した。
醤油 70ml
砂糖 20g
みりん 5ml
鰹節煮出し液 9g
核酸系調味料 3g
食塩 2g
製造例2で得られたCF6 5g
カラメル 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mlとし、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有する2倍濃縮の麺つゆを調製した。
醤油 900ml
味噌 500g
砂糖 350g
玉ねぎペースト 100g
リンゴペースト 200g
ごま油 60g
にんにくペースト 250g
白ごまペースト 20g
製造例1で得られたCF混合物 50g
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を2000mlとし、製造例1で得られたCF混合物を含有する焼肉のたれを調製した。
卵黄 卵1個分
酢 小さじ1杯
塩 適量
サラダ油 120ml
砂糖 適量
製造例2で得られたCF7 5g
上記記載の成分を常法に従ってゆっくりと加えながら混合し、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有するマヨネーズを調製した。
脱脂乳 90.9g
砂糖 5g
製造例2で得られたCF6 5g
ステビオサイド 0.05g
香料 少量
硬化剤 少量
脱脂乳に硬化剤を添加後、スターターを3%接種して酸度が0.7%になったところで冷蔵した。他の原料を攪拌混合し、再度冷蔵して、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有するハードヨーグルトを調製した。
バター 7.5g
脱脂粉乳 5g
砂糖 10g
製造例1で得られたCF混合物 5g
乳化安定剤 0.7g
粉あめ(DE 8) 7g
上記記載の成分にイオン交換水を加え、全量を100gとし、よく混合した。これを70℃まで加熱してホモミキサーで攪拌後、ホモジナイザーで均質化した。冷蔵庫で1日エージングし、フリージング後に−40℃に急冷して、製造例1で得られたCF混合物を含有するアイスクリームを調製した。
大豆硬化油 50g
水飴 25g
乳化剤 0.84g
クリームフレーバー 0.16g
砂糖 14g
製造例2で得られたCF7 10g
乾物に対して66.6%の湯に水溶性原料を溶解し、油に乳化剤を溶解した。両者を60℃で乳化、均質化後にスプレードライして、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有するコーヒーホワイトナー(粉末タイプ)を調製した。
昆布エキス 6g
鰹節エキス 4g
食塩 4g
製造例2で得られたCF6 1g
上記成分をイオン交換水に溶解し、全量を100gとし、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有する漬物用調味液を調製した。
1/5濃縮ブドウ果汁 10g
製造例1で得られたCF混合物 20g
砂糖 15g
ブドウ糖 20g
水飴 12g
上記成分をイオン交換水で加温しながら完全に溶解し、全量を100gとした。これをカップ容器に注ぎ、ヒートシールで蓋をして冷却し、製造例1で得られたCF混合物を含有するゼリーを調製した。
砂糖 50g
水飴 100g
クエン酸 1g
香料 0.4g
着色料 0.1g
製造例2で得られたCF7 10g
上記記載の成分をキャンディー処方により常法で、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有するキャンディー30個を調製した。
酢酸ビニール樹脂 20g
可塑剤 3g
ポリイソブチレン 3g
マイクロクリスタルワックス 2g
炭酸カルシウム 2g
砂糖 40g
ブドウ糖 20g
製造例2で得られたCF6 10g
アスパルテーム 0.3g
香料 1g
糖質と香料以外の原料を鍋にとり、加熱溶解してよく混合した。50℃に冷却して糖質を添加混合し、40℃で香料を添加して成型後、放冷して、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有するガムを調製した。
ビターチョコ 33.2g
砂糖 50g
製造例1で得られたCF混合物 10g
アスパルテーム 0.31g
カカオバター 11.1g
上記記載の成分を40℃でよく混合し、さらに、ライカイ機で長時間練り上げて粒子を微細にした。成型後冷却して、製造例1で得られたCF混合物を含有するスイートチョコレートを調整した。
オレンジ果皮 250g
砂糖 100g
クエン酸 0.5g
製造例2で得られたCF7 50g
上記記載の成分を常法により煮詰め、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有するジャムを調製した。
薄力粉 100g
澱粉 74g
水 14g
製造例2で得られたCF6 15g
ベーキングパウダー 小さじ2
塩 小さじ2
卵 1個
バター 80g
牛乳 大さじ2
上記記載のクッキー処方により常法で、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有するクッキー30個を調製した。
上白糖 10g
ブドウ糖 5g
水飴 6.2g
製造例1で得られたCF混合物 10g
小麦粉 3.8g
加工澱粉 7g
脱脂粉乳 1.3g
マーガリン 7.9g
卵黄(粉) 0.2g
イオン交換水 41.9g
少量の水に小麦粉、加工澱粉、卵黄(粉)を混合したものに、残りの水を80℃にして他の原料を溶解したものを、泡立て器を使用しながら添加して強火で煮て、製造例1で得られたCF混合物を含有するカスタードクリームを調製した。
生あん 36.8g
かんてん 0.8g
水 7.2g
砂糖 40g
製造例2で得られたCF7 10g
水で膨張させたかんてんに、水、砂糖、茶多糖類を加え、加熱沸騰して溶解させた。これをうらごしした後、再沸騰させ、生あんを添加し、全量が100gになるまで煮詰めた。成型、冷却し、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有する練りようかんを調製した。
小麦粉 100g
水 25g
製造例1で得られたCF混合物 5g
粉類を混合し、これに水を少量ずつ加えながら均一に練りこみ、製造例1で得られたCF混合物を含有するスパゲッティーを調製した。
超強力粉 70g
馬鈴薯澱粉 30g
食塩 1g
かんすい 2g
水 48g
製造例2で得られたCF7 10g
上記記載の原料を混合し、常法に従って混捏、成形、複合、熟成、圧延して麺帯を形成して麺線に切り出し、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有する中華麺を調製した。
市販中華麺用粉 60g
超強力粉 40g
馬鈴薯澱粉 12g
食塩 2g
市販かんすい 0.3g
水 35g
製造例2で得られたCF6 10g
上記記載の原料をミキサーに入れミキシングし、荒延、圧延、切り出しを行い、麺線を得た。この麺線を100℃で蒸煮し、150℃の油で揚げ、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有する即席中華麺を調製した。
小麦粉 100g
食塩 3g
水 30g
製造例1で得られたCF混合物 10g
上記記載の成分をミキサーに入れミキシングし、熟成、圧延、切り出しを行い、麺線を得た。この麺線を沸騰水中に入れて約5分間茹で上げ、冷水で10℃まで冷却した。1玉分の麺線を取り出し、水切りした後、容器に厚さが均一となるようにならしながら入れて、−30℃にて急速冷凍し、製造例1で得られたCF混合物を含有する冷凍うどんを調製した。
小麦澱粉 99g
小麦粉 1g
乳化剤 3g
サラダ油 2g
酒 2g
食塩 2g
水 43g
製造例2で得られたCF7 2g
上記記載の成分を攪拌混練してペースト状の生地を作り、回転ドラムに1mmの厚さに塗り付けて焼成して、できた生地を切断した12cm×12cmの正方形に成型し、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有する春巻きの皮を調製した。
牛肉 22g
水 17.3g
食塩 1.7g
塩漬け剤 0.01g
砂糖 1g
グルタミン酸ソーダ 0.5g
スパイス 0.5g
馬糊 3g
豚肩肉 54g
製造例2で得られたCF6 10g
上記記載の成分を生のまま粉砕して混合し、フィルムに充填した。塩漬として5℃で12時間放置した後、75℃で90分間ボイルしてから冷蔵し、製造例2で得られたCF精製物であるCF6を含有するビーフ&ポークソーセージを調製した。
スリミ 60g
塩 1.8g
氷 30.4g
澱粉 6g
調味料 1.8g
製造例1で得られたCF混合物 6g
スリミと塩と少量の氷を混合し、サイレント・カッターで破断混合を5分間行った後、残りの氷と原料を追加して続けて10分間混合した。15℃で粘りが出たところで終了し、型とりをして160℃の油で4分間フライして、製造例1で得られたCF混合物を含有するかまぼこを調製した。
製造例2で得られたCF7 10g
ニンジン乾燥エキス 214mg
イカリソウ乾燥エキス 50mg
ウルソデスオキシコール酸 25mg
D−ソルビトール 50g
白糖 25g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3g
プロピレングリコール 5ml
安息香酸ナトリウム 600mg
パラオキシ安息香酸ブチル 10mg
クエン酸塩緩衝液 適量
上記成分にイオン交換水を加え全量を300mlとし、製造例2で得られたCF精製物であるCF7を含有する内服液剤を調製した。
原料乳 200g
市販の乳清粉末 7.5g
カゼイン 2g
調整脂肪 12.5g
乳糖 30g
デキストリン 10g
ビタミン混合物 22mg
ミネラル混合物 840mg
製造例2で得られたCF7 6.5g
上記成分を添加し、標準化し、調乳液を均質化した後、121℃で2秒間殺菌した。次いで殺菌した調乳液を濃縮し、噴霧乾燥して粉末状にし、製造例2で得られたCF7を含有するフォローアップミルク約90gを調製した。
乳性タンパク質濃縮物 15g
カゼイン 10g
ミネラル混合物 550mg
調製脂肪 20g
デキストリン 40g
製造例2で得られたCF7 10g
ショ糖 5g
乳糖 10g
ビタミン混合物 23mg
上記成分をイオン交換水200ml(60℃)に添加し均質化する。これを120℃で2秒間殺菌し、濃縮し、噴霧乾燥し、製造例2で得られたCF7を含有する育児用調製粉乳約97gを調製した。
乳性タンパク質濃縮物 5g
デキストリン 10g
製造例2で得られたCF7 5g
コハク酸モノグリセリド 140mg
調整脂肪 2g
ミネラル混合物 400mg
ビタミン混合物 20mg
上記成分をイオン交換水(60℃)に添加し、ホモミキサーを用いて予備乳化した。ついで、予備乳化物を、高圧ホモジナイザーを用いて2回均質化し、製造例2で得られたCF7を含有する液状流動食約100gを調製した。
トウモロコシ 73g
大豆油粕 12g
濃縮ホエータンパク質 11g
動物性油脂 4g
製造例1で得られたCF混合物 5g
上記成分をよく混合し、製造例1で得られたCF混合物を含有する仔豚育成用飼料を調製した。
Claims (5)
- シクロフラクタンを有効成分とする粘膜免疫賦活剤。
- シクロフラクタンが環状イヌロヘキサオースおよび環状イヌロヘプタオースから選ばれる少なくとも1つである請求項1記載の粘膜免疫賦活剤。
- 分泌型IgA産生誘導作用を有する請求項1または2記載の粘膜免疫賦活剤。
- 糞便中の分泌型IgA含量増大作用を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の粘膜免疫賦活剤。
- シクロフラクタンを有効成分とする分泌型IgA産生誘導剤。
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