JP7142582B2 - 窓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、窓装置に関する。
従来、建物の開口部に設けられている窓装置を対象とした技術であって、建物の屋外側から窓装置の開閉体をこじ開けることを防止するための技術の一つとして、開閉体を開閉させるための開閉機構を構成する回動軸に対して移動不能に固定された係合片と、開閉体の下面に対して移動不能に固定された被係合片とを備え、開閉体によって開口部を全閉した全閉状態において被係合片と係合片とが係合することにより当該全閉状態を保持する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-63824号公報
ここで、上記従来の技術においては、全閉状態から開閉体によって開口部を全開した全開状態に至る場合において、開閉機構の回動軸の回転に伴って係合片が回転することになるが、この際に係合片の軌道を妨げないためのスペースを確保する必要がある。しかしながら、上述したように、係合片が開閉機構の回動軸に対して移動不能に固定されているので、係合片を窓装置の窓枠等に当接させないようにするために、上記スペースが多大になるおそれがあることから、窓装置のコンパクト化を図る観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、窓装置のコンパクト化を図りながら、全閉状態を保持することが可能になる、窓装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の窓装置は、建物の開口部に設けられた窓装置であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部を開閉する開閉体と、当該窓装置を構成する操作手段を介して所定操作が行われることで前記開閉体を開閉させるための開閉機構と、を備えた窓装置であって、前記開閉機構は、前記開閉体に対して略平行に設けられたシャフト部であって、当該シャフト部が前記操作手段の操作に伴って当該シャフト部を回動軸として回動可能となるように前記枠体に対して支持されたシャフト部と、相互に間隔を隔てて設けられ、且つ前記シャフト部と前記開閉体とにそれぞれ接続された一対の作動部であって、前記シャフト部の回動に伴って当該一対の作動部の各々が作動することにより、前記開口部の状態を前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態及び前記開閉体によって前記開口部を全開した全開状態に切り替え可能な一対の作動部と、前記シャフト部に設けられた抑制手段であって、前記全閉状態において前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制するための抑制手段と、を備え、前記シャフト部の回動に伴って前記抑制手段が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記抑制手段を前記シャフト部に対して取り付けることにより、前記開口部の状態に関わらず前記抑制手段によって前記シャフト部の回動が阻害されず、且つ前記全閉状態において前記抑制手段によって前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制可能とした。
請求項2に記載の窓装置は、請求項1に記載の窓装置において、前記抑制手段は、前記全閉状態において前記開閉体を係止可能な係止部と、前記係止部を支持する支持部と、前記支持部に設けられた貫通孔に挿通された取付部であって、前記支持部を前記シャフト部の外縁部に取り付けるための取付部と、を備え、前記シャフト部の回動に伴って前記係止部及び前記支持部が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記支持部、前記貫通孔、及び前記取付部を構成した。
請求項3に記載の窓装置は、請求項2に記載の窓装置において、前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を平坦状に形成し、前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように平坦状に形成した。
請求項4に記載の窓装置は、請求項2に記載の窓装置において、前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を略湾曲状に形成し、前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように略湾曲状に形成した。
請求項5に記載の窓装置は、請求項2から4のいずれか一項に記載の窓装置において、前記開閉体の戸先側部分に取り付けられた被係止部であって、前記全閉状態において前記係止部によって係止されることが可能な位置に配置された前記被係止部を備える。
請求項1に記載の窓装置によれば、シャフト部の回動に伴って抑制手段がシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動可能となるように、抑制手段をシャフト部に対して取り付けることにより、開口部の状態に関わらず抑制手段によってシャフト部の回動が阻害されず、且つ全閉状態において抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制可能としたので、全閉状態において開閉体に対して外力が作用しても、抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制でき、全閉状態を保持することが可能となる。また、抑制手段をシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動させることができ、例えば、全閉状態から全開状態に至るまでに抑制手段が枠体等と当接しても、抑制手段によってシャフト部の回動が阻害されることを回避できる。よって、従来技術(回動軸に対して係合片を移動不能に固定した技術)に比べて、シャフト部の回動に伴う抑制手段の軌道を確保するためのスペースを小さくすることができ、窓装置のコンパクト化を図ることができる。
請求項2に記載の窓装置によれば、抑制手段が、全閉状態において開閉体を係止可能な係止部と、係止部を支持する支持部と、支持部に設けられた貫通孔に挿通された取付部と、を備え、シャフト部の回動に伴って係止部及び支持部がシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動可能となるように、支持部、貫通孔、及び取付部を構成したので、抑制手段を簡易な構造で構成でき、抑制手段の製造性を高めることが可能となる。
請求項3に記載の窓装置によれば、シャフト部の外縁部のうち支持部に対応する対応部分を平坦状に形成し、支持部をシャフト部の対応部分に略沿うように平坦状に形成したので、支持部を平坦状に形成できることから、支持部を湾曲状に形成する場合に比べて支持部の製造性を高めることができる。また、例えば、支持部又はシャフト部の対応部分のいずれか一方を平坦状に形成し、支持部又はシャフト部の対応部分のいずれか他方を非平坦状に形成する場合に比べて、係止部及び支持部がシャフト部に対してスムーズにスライド移動することができ、安定したスライド移動が可能となる。
請求項4に記載の窓装置によれば、シャフト部の外縁部のうち支持部に対応する対応部分を略湾曲状に形成し、支持部をシャフト部の対応部分に略沿うように略湾曲状に形成したので、支持部を平坦状に形成した場合に比べて支持部のサイズを抑制しながら、支持部のスライド移動を所望量行うことが可能な貫通孔を形成しやすくなるため、支持部の使用性を高めやすくなる。また、例えば、支持部をシャフト部の対応部分に沿わないように湾曲状に形成する場合に比べて、係止部及び支持部がシャフト部に対してスムーズにスライド移動することができ、安定したスライド移動が可能となる。
請求項5に記載の窓装置によれば、開閉体の戸先側部分に取り付けられた被係止部であって、全閉状態において係止部によって係止されることが可能な位置に配置された被係止部を備えるので、抑制手段と開閉体とを確実に係止することができ、抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制しやすくなる。
本発明の実施の形態に係る窓装置であって、全閉状態を示す正面図である(一部図示省略)。 開閉体及び仕切体を取り外した状態の窓装置を示す正面図である(一部図示省略)。 図1のA-A矢視断面図である(一部図示省略)。 図3の戸先側の領域の拡大図である。 図1のB-B矢視断面図である(一部図示省略)。 窓装置の動作状況を示す図であり、(a)は図1のC-C矢視断面図であって、シャフト部の正面図を含む図(一部図示省略)、(b)は抑制部を示す正面図(支持部の直交方向を正面とした図)である。 窓装置の動作状況を示す図であり、(a)は半開状態を示す図であって、図6(a)に対応する領域を示す図(一部図示省略)、(b)は図6(b)に対応する領域を示す図である。 窓装置の動作状況を示す図であり、(a)は全開状態を示す図であって、図6(a)に対応する領域を示す図(一部図示省略)、(b)は図6(b)に対応する領域を示す図である。 抑制部を示す図であり(一部図示省略)、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 被係止部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 抑制部の変形例を示す図であり(一部図示省略)、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る窓装置の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた窓装置に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、床、天井等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。また、「窓装置」は、開口部に設置される構造体であって、開口部を開閉可能に仕切るための構造体を意味する。また、窓装置の開閉構造は任意であり、例えば、横滑り出し窓や縦滑り出し窓として構成することができる。また「窓装置を構成する開閉体の状態」とは、例えば、開閉体によって開口部を全閉した「全閉状態」と、開閉体によって開口部を全開した「全開状態」と、開口部の一部を開いて開口部の他の一部を閉じている「半開状態」とを含む概念である。以下、実施の形態では、窓装置が、集合住宅の如き建物の外壁に設けられた横滑り出し窓である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る窓装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を窓装置の左右方向(-X方向を窓装置の左方向、+X方向を窓装置の右方向)、図3のY方向を窓装置の前後方向(+Y方向を窓装置の前方向(建物の屋外側の方向)、-Y方向を窓装置の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を窓装置の上下方向(+Z方向を窓装置の上方向、-Z方向を窓装置の下方向)と称する。
図1から図5に示すように、この窓装置1は、建物の躯体2(具体的には、建物の屋外側に位置する壁部)に形成された開口部3に設けられたものであり、概略的に、第1枠体10、第2枠体20、開閉体30、仕切体40、及び開閉機構50を備えている。ただし、窓装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、窓装置1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成-第1枠体)
まず、第1枠体10の構成について説明する。この第1枠体10は、開口部3の周縁に設けられる枠体であり、図1から図5に示すように、左右一対の第1縦枠材11、12、上下一対の第1横枠材13、14、及び水切り板15を備えている。このうち、第1縦枠材11、12及び第1横枠材13、14は、例えばアルミニウム製の長尺状体にて形成されており、それぞれ開口部3の周縁における躯体2(例えば、躯体2を構成する鉄骨2a等)に公知の方法で直接的又は間接的に固定され、相互に組み合わせられることで全体として正面矩形環状の枠を構成する。また、水切り板15は、当該水切り板15の上面に溜まった雨水等を建物の屋外側に向けて排水可能とする枠材である。この水切り板15は、例えばアルミニウム製の長尺状体であって、建物の屋内側から屋外側に向かうにつれて下方に傾斜する上面を有する長尺状体にて形成されており、図3に示すように、第1横枠材14よりも下方側において、水切り板15の長手方向が左右方向に略沿うように設けられ、第1縦枠材11、12及び第1横枠材14に対して固定具又は嵌合構造等によって固定されている。また、図5に示すように、水切り板15の左右方向の両端部には、各端部を覆うための鋼製(具体的には、ステンレス製)のキャップ部15aが設けられている。
なお、以下では、必要に応じて、左右一対の第1縦枠材11、12のうち、図1の左側に位置する第1縦枠材11を「左側第1縦枠材11」と称し、図1の右側に位置する第1縦枠材12を「右側第1縦枠材12」と称する。また、上下一対の第1横枠材13、14のうち、戸尻側(図1では、上側)に位置する第1横枠材13を「戸尻側第1横枠材13」と称し、戸先側(図1では、下側)に位置する第1横枠材14を「戸先側第1横枠材14」と称する。なお、上述した「第1枠体10」は、特許請求の範囲における「枠体」に対応すると共に、上述した「戸先側第1横枠材14」は、特許請求の範囲における「戸先側枠材」に対応する。また、戸先側第1横枠材14の構成の詳細については、後述する。
(構成-第1枠体-その他の構成)
また、図3、図5に示すように、第1枠体10には、第1枠体側止水部材16a、第1枠体側止水部材16b、第1枠体側止水部材16c、及び第1枠体側止水部材16dが設けられていると共に、第1枠体側気密部材17a、第1枠体側気密部材17b、及び第1枠体側気密部材17cが設けられている。
このうち、第1枠体側止水部材16aは、左側第1縦枠材11及び水切り板15の左側部の各々と躯体2との相互間の隙間から水が浸入することを防止するための止水手段である。この第1枠体側止水部材16aは、図5に示すように、上記隙間に設けられており、水密材16e(例えば、公知の水密材)と、水密材16eよりも建物の屋外側に位置するコーキング材16f(例えば、公知のコーキング材)とを備えている(なお、第1枠体側止水部材16bの構成、第1枠体側止水部材16cの構成、及び第1枠体側止水部材16dの構成についても略同様とする)。また、第1枠体側止水部材16bは、右側第1縦枠材12及び水切り板15の右側部の各々と躯体2との相互間の隙間から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図5に示すように、上記隙間に設けられており、水密材16e及びコーキング材16fを備えている。また、第1枠体側止水部材16cは、戸尻側第1横枠材13と躯体2との相互間の隙間から水が浸入することを防止するための止水手段である。この第1枠体側止水部材16cは、図3に示すように、上記隙間に設けられており、水密材16e(例えば、公知の水密材)と、水密材16eよりも開口部3の内側(図3では、下方側)に位置するコーキング材16f(例えば、公知のコーキング材)とを備えている。また、第1枠体側止水部材16dは、水切り板15の下側側部と躯体2との相互間の隙間から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図3に示すように、上記隙間に設けられており、水密材16e及びコーキング材16fを備えている。
また、第1枠体側気密部材17aは、左側第1縦枠材11と後述の左側第1縦框材31aとの相互間の気密性を高めるためのものであり、例えば公知の気密材を用いて構成されており(なお、他の気密部材についても同様とする)、図5に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の左側第1縦框材31aと当接可能な位置に設けられている。第1枠体側気密部材17bは、右側第1縦枠材12と後述の右側第1縦框材31bとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図5に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の右側第1縦框材31bと当接可能な位置に設けられている。第1枠体側気密部材17cは、戸尻側第1横枠材13と後述の戸尻側第1横框材31cとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図3に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の戸尻側第1横框材31cと当接可能な位置に設けられている。
(構成-第2枠体)
図2に戻り、次に、第2枠体20の構成について説明する。この第2枠体20は、第1枠体10の内周縁に設けられる枠体であり、図2、図3、図5に示すように、開閉体30よりも建物の屋内側に設けられ、左右一対の第2縦枠材21、22及び上下一対の第2横枠材23、24を備えている。これら第2縦枠材21、22及び第2横枠材23、24は、例えば樹脂製の長尺状体にて形成されており、それぞれ第1枠体10等に公知の方法で直接的又は間接的に固定され、相互に組み合わせられることで全体として正面矩形環状の枠を構成する。なお、以下では、必要に応じて、左右一対の第2縦枠材21、22のうち、図2の左側に位置する第2縦枠材21を「左側第2縦枠材21」と称し、図2の右側に位置する第2縦枠材22を「右側第2縦枠材22」と称する。また、上下一対の第2横枠材23、24のうち、左右一対の第2縦枠材21、22の各々の上端部と接続された第2横枠材23を「上側第2横枠材23」と称し、左右一対の第2縦枠材21、22の各々の下端部と接続された第2横枠材24を「下側第2横枠材24」と称する。
(構成-第2枠体-その他の構成)
また、図3、図5に示すように、第2枠体20には、第2枠体側気密部材25a、第2枠体側気密部材25b、第2枠体側気密部材25c、及び第2枠体側気密部材25dが設けられている。このうち、第2枠体側気密部材25aは、左側第2縦框材41aと後述の左側第1縦框材31aとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図5に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の左側第1縦框材31aと当接可能な位置に設けられている。第2枠体側気密部材25bは、右側第2縦框材41bと後述の右側第1縦框材31bとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図5に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の右側第1縦框材31bと当接可能な位置に設けられている。第2枠体側気密部材25cは、上側第2横框材41cと後述の戸尻側第1横框材31cとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図3に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の戸尻側第1横框材31cと当接可能な位置に設けられている。第2枠体側気密部材25dは、下側第2横框材41dと後述の戸先側第1横框材31dとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図3に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の戸先側第1横框材31dと当接可能な位置に設けられている。
(構成-開閉体)
図1に戻り、次に、開閉体30の構成について説明する。開閉体30は、開口部3を開閉するためのものである。この開閉体30は、例えば公知の開閉体(一例として、防火仕様の開閉体)を用いて構成され、図1、図3、図5に示すように、第1枠体10内に収容可能な位置に設けられており、開閉体枠31及び開閉体本体32を備えている。
(構成-開閉体-開閉体枠)
開閉体枠31は、開閉体30の剛性を主として担うものである。この開閉体枠31は、複数のアルミニウム製の框材(一例として、断面形状が略コ字状である長尺な框材)を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図1に示すように、左右一対の第1縦框材31a、31b及び上下一対の第1横框材31c、31dから構成されている。このうち、左右一対の第1縦框材31a、31bは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の第1横框材31c、31dは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。なお、以下では、必要に応じて、左右一対の第1縦框材31a、31bのうち、図1の左側に位置する第1縦框材31aを「左側第1縦框材31a」と称し、図1の右側に位置する第1縦框材31bを「右側第1縦框材31b」と称する。また、上下一対の第1横框材31c、31dのうち、戸尻側(図1では、上側)に位置する第1横框材31cを「戸尻側第1横框材31c」と称し、戸先側(図1では、下側)に位置する第1横框材31dを「戸先側第1横框材31d」と称する。
(構成-開閉体-開閉体本体)
開閉体本体32は、開閉体30の基本構造体である。この開閉体本体32は、例えば公知の窓用のガラスパネル(一例として、矩形状の防火用のガラスパネル等)を用いて構成されており、図1、図3、図5に示すように、開閉体枠31によって開閉体本体32の周囲全体が囲繞されるように配置されており、開閉体枠31に対して開閉可能に設けられている。
(構成-仕切体)
図3に戻り、次に、仕切体40の構成について説明する。仕切体40は、開閉体30よりも建物の屋内側において開口部3を仕切るものである。この仕切体40は、例えば公知の固定式の網戸を用いて構成され、図3、図5に示すように、第2枠体20内に収容されており、仕切体枠41及び仕切体本体42を備えている。
(構成-仕切体-仕切体枠)
仕切体枠41は、複数の樹脂製の框材(一例として、長尺な框材)を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図3、図5に示すように、左右一対の第2縦框材41a、41b及び上下一対の第2横框材41c、41dから構成されている。このうち、左右一対の第2縦框材41a、41bは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の第2横框材41c、41dは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。なお、以下では、必要に応じて、左右一対の第2縦框材41a、41bのうち、図5の左側に位置する第2縦框材41aを「左側第2縦框材41a」と称し、図5の右側に位置する第2縦框材41bを「右側第2縦框材41b」と称する。また、上下一対の第2横框材41c、41dのうち、左右一対の第2縦框材41a、41bの各々の上端部と接続された第2横框材41cを「上側第2横框材41c」と称し、左右一対の第2縦框材41a、41bの各々の下端部と接続された第2横框材41dを「下側第2横框材41d」と称する。
(構成-仕切体-仕切体本体)
仕切体本体42は、仕切体40の基本構造体である。この仕切体本体42は、例えば公知の網戸用の網パネル(一例として、樹脂製の矩形状の網体等)を用いて構成されており、図3、図5に示すように、仕切体枠41によって仕切体本体42の周囲全体が囲繞されるように配置されており、仕切体枠41に対して固定具等によって固定されている。
(構成-開閉機構)
図2に戻り、次に、開閉機構50の構成について説明する。開閉機構50は、後述する操作部51を介して所定操作が行われることで開閉体30を開閉させるためのものである。この開閉機構50は、例えば公知の横滑り出し窓用の開閉機構を用いて構成されており、図2から図6に示すように、操作部51、シャフト部52、及び一対の作動部53を備えている。
(構成-開閉機構-操作部)
操作部51は、開閉体30の開閉に関する操作入力を受け付けるための操作手段である。この操作部51は、例えば公知の開閉機構用の操作手段(一例として、回転式の操作ハンドル)を用いて構成されており、図5に示すように、右側第1縦枠材12の建物の屋内側の側部(具体的には、当該側部の下方部分)に設けられており、右側第1縦枠材12に対して固定具等によって固定されている。
(構成-開閉機構-シャフト部)
シャフト部52は、当該シャフト部52が操作部51の操作に伴って当該シャフト部52(具体的には、シャフト部52の長軸)を回動軸として回動可能となるように第1枠体10に対して支持されたものである。このシャフト部52は、例えば公知の開閉機構用の長尺なシャフト部材(一例として、アルミニウム製のシャフト部材)を用いて構成されており、シャフト部52の長手方向が開閉体30に対して略平行に設けられている。具体的には、図2から図4に示すように、後述する戸先側第1横枠材14の横枠材本体14aの内部において(すなわち、横枠材本体14aの側部のうち躯体2側の側部14d(以下、「躯体側側部14d」と称する)よりも戸尻側において)、当該戸先側第1横枠材14と略平行となるように配置され、左側第1縦枠材11及び右側第1縦枠材12に対して固定具等によって回動可能に固定されている。
(構成-開閉機構-作動部)
一対の作動部53は、シャフト部52の回動に伴って当該一対の作動部53の各々が作動することにより、開口部3の状態を全閉状態及び全開状態に切り替え可能なものである。これら一対の作動部53は、例えば公知の開閉機構用の作動部材(一例として、鋼製の作動部材)を用いて構成されており(具体的には、一対の作動部53は左右対称の構造として構成されている)、図5、図6に示すように、相互に間隔を隔てて設けられ(具体的には、一対の作動部53の一方がシャフト部52の左端部側に設けられ、一対の作動部53の他方がシャフト部52の右端部側に設けられる)、且つシャフト部52と開閉体30とにそれぞれ接続されている。
また、一対の作動部53の具体的な構成については任意であるが、例えば、図6から図8に示すように、左側第1縦枠材11(又は右側第1縦枠材12)において上下方向に向けて移動可能に設けられた桿部55と、桿部55の下方部分に回動自在に接続されたリンク部56と、リンク部56の下端部に回動自在に接続され、且つシャフト部52に接続された第1アーム部57とを備えている。さらに、左側第1縦框材31a(又は右側第1縦框材31b)に対して接続され、且つ左側第1縦枠材11(又は右側第1縦枠材12)に対して回動自在に接続された第2アーム部58と、左側第1縦枠材11(又は右側第1縦枠材12)に設けられたガイド部59であって当該ガイド部59のガイド孔59aに挿通された回動軸部59bを介して左側第1縦框材31a(又は右側第1縦框材31b)及び桿部55の上端に接続されたガイド部59とを備えている。
このような開閉機構50の構成により、例えば、図6の全閉状態において操作部51を介して開放操作が行われると、当該操作によるシャフト部52の回動に伴って一対の作動部53が作動すること(具体的には、第1アーム部57が建物の屋外側に向けて回動し、桿部55が下方に向けて移動する等)で開閉体30が開放されることから、図7の半開状態にすることができる。そしてさらに、操作部51を介して開放操作が行われると、当該操作によるシャフト部52の回動に伴って上記一対の作動部53の作動により開閉体30がさらに開放されるため、図8の全開状態にすることができる。また、図8の全開状態において操作部51を介して閉鎖操作が行われると、当該操作によるシャフト部52の回動に伴って一対の作動部53が作動すること(具体的には、第1アーム部57が建物の屋内側に向けて回動し、桿部55が上方に向けて移動する等)で開閉体30が閉鎖されることから、図7の半開状態にすることができる。そしてさらに、操作部51を介して閉鎖操作が行われると、当該操作によるシャフト部52の回動に伴って上記一対の作動部53の作動により開閉体30がさらに閉鎖されるため、図6の全閉状態にすることができる。
(構成-戸先側第1横枠材の構成の詳細)
図4に戻り、次に、戸先側第1横枠材14の構成の詳細について説明する。ただし、この戸先側第1横枠材14は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態では、図4に示すように、戸先側第1横枠材14は、横枠材本体14a、第1接続部14b、及び第2接続部14cを備えている。
このうち、横枠材本体14aは、戸先側第1横枠材14の基本構造体である。この横枠材本体14aは、図4に示すように、Y-Z平面に沿った断面形状が建物の屋外側に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部3の左右方向の略全長にわたって形成されている。また、横枠材本体14aの具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態では、横枠材本体14aの内部にシャフト部52を収容可能な大きさに設定しており、具体的には、図4に示すように、横枠材本体14aのY-Z平面に沿った断面形状の大きさを、シャフト部52のY-Z平面に沿った断面形状よりも大きく設定している。なお、実施の形態では、図4に示すように、全閉状態では戸先側第1横框材31dの下端に設けられたカバー部31eによって横枠材本体14aが覆われるので、全閉状態において建物の屋外側(窓装置1の正面側)から見て横枠材本体14a及びシャフト部52が露出することを抑制できる。
第1接続部14bは、横枠材本体14aと躯体2とを接続するための接続部である。この第1接続部14bは、開口部3の左右方向の略全長にわたって形成された板状体であり、図4に示すように、横枠材本体14aの躯体側側部14dの下面に設けられ、接続部材14eを介して躯体2の鉄骨2aに対して固定具等によって接続されている。
第2接続部14cは、横枠材本体14aと水切り板15とを接続するための接続部である。この第1接続部14bは、開口部3の左右方向の略全長にわたって形成された中空状体であり、図4に示すように、横枠材本体14aの躯体側側部14dの下面において第1接続部14bよりも建物の屋外側に設けられ、水切り板15に対して固定具等によって接続されている。
(構成-保持構造)
次に、窓装置1の保持構造について説明する。この窓装置1は、全閉状態において開閉体30に対して外力(例えば、風、人の力、火源による引張力)が作用しても全閉状態を保持することが可能な保持構造を備えており、この保持構造の特徴については、実施の形態では以下に示す通りとなる。
(構成-保持構造-第1の特徴)
まず、保持構造の第1の特徴については、開閉機構50が、図4、図6から図9に示すように、抑制部60を備えている。
(構成-保持構造-第1の特徴-抑制部)
抑制部60は、全閉状態においてシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制するための抑制手段であり、シャフト部52に設けられており、具体的には、図4に示すように、シャフト部52の外縁部における左右方向の略中央部分に1つのみ設けられている。
また、抑制部60の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、シャフト部52の回動に伴って抑制部60がシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動可能となるように、抑制部60をシャフト部52に対して取り付けることにより、開口部3の状態に関わらず抑制部60によってシャフト部52の回動が阻害されず、且つ全閉状態において抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制可能となるように構成されている。具体的には、抑制部60は、図4、図9に示すように、係止部61、支持部62、及び取付部63を備えていることから、以下では、これらの構成の詳細についてそれぞれ説明する。なお、「開閉体30の撓み」とは、実施の形態では、全閉状態において開閉体30に対して外力が作用した際に生じる開閉体30の開放方向側の撓み(図4では、建物の屋外側への撓み)、又は開閉体30の戸先側への撓み(図4では、下方側への撓み)等を含むものとして説明する。
(構成-保持構造-第1の特徴-抑制部-係止部)
図4に戻り、まず、係止部61の構成について説明する。係止部61は、全閉状態において開閉体30を係止可能にするものである。この係止部61は、Y-Z平面に沿った断面形状がL字状となるように構成された鋼製の板状体である。具体的には、図4、図9に示すように、係止部61は、シャフト部52から建物の屋外側に向けて張り出された第1係止側片61aと、第1係止側片61aから上方に向けて張り出された第2係止側片61b(図9では、第1係止側片61aに対して直交するように張り出された第2係止側片61b)とを備えている。
また、係止部61の具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、図4、図9に示すように、係止部61の左右方向の長さについては、シャフト部52の左右方向の長さよりも短く設定している。ただし、これに限らず、例えば、シャフト部52の左右方向の長さと略同一に設定してもよい。また、係止部61の前後方向の長さについては、例えば、シャフト部52の前後方向の長さよりも短く(又は長く)設定している。また、係止部61の上下方向の長さについては、シャフト部52の上下方向の長さよりも短く設定している。
また、第2係止側片61bの具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態では、第2係止側片61bが全閉状態において後述の被係止部65(具体的には、後述の第2被係止側片65b)と係止可能となる長さに設定しており、例えば、シャフト部52の上下方向の長さの半分程度の長さ(あるいは、それよりも長く又は短い長さ)に設定してもよい。
(構成-保持構造-第1の特徴-抑制部-支持部)
図4に戻り、次に、支持部62の構成について説明する。支持部62は、係止部61を支持するものである。この支持部62は、鋼製の板状体であり、図4、図9に示すように、シャフト部52の外縁部(具体的には、外縁部のうち建物の屋外側の部分)と当接するように設けられていると共に、係止部61の第1係止側片61aに対して接続されている。また、図9に示すように、支持部62には貫通孔64が設けられている。貫通孔64は、取付部63を挿通するための孔であり、左右方向に沿って相互に間隔を隔てて複数設けられている(図9では、2つ設けられている)。
また、支持部62の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、図4、図9に示すように、支持部62の形状については、矩形状に設定している。ただし、これに限らず、例えば、矩形状以外の多角形状(例えば、五角形状等)、円形状、又は楕円形状に設定してもよい。また、支持部62の左右方向の長さについては、係止部61の左右方向の長さよりも長く、シャフト部52の左右方向の長さよりも短く設定している。ただし、これに限らず、例えば、シャフト部52の左右方向の長さと略同一に設定してもよい。また、支持部62の上下方向の長さについては、シャフト部52の上下方向の長さよりも短く設定している。ただし、これに限らず、例えば、シャフト部52の上下方向の長さと同一又は長く設定してもよい。
また、支持部62の形成方法については任意であるが、実施の形態では、スチール製の板状体を折り曲げ成形することで、支持部62及び係止部61を一体に成形することにより、形成している。これにより、支持部62及び係止部61を別体に形成する場合に比べて簡易且つ迅速に形成でき、抑制部60の製造性を高めることができる。ただし、これに限らず、例えば、支持部62及び係止部61をそれぞれ別体で形成した後に、溶接等によって支持部62と係止部61とを相互に接続することにより、形成してもよい。
(構成-保持構造-第1の特徴-抑制部-取付部)
図4に戻り、次に、取付部63の構成について説明する。取付部63は、支持部62をシャフト部52の外縁部に取り付けるためのものである。この取付部63は、例えば公知の取付部材(一例として、鋼製のネジ、ビス、ボルト等)を用いて構成されており、図4、図6に示すように、支持部62の各貫通孔64に挿通されるように配置されており、シャフト部52に対して固定されている。
(構成-保持構造-第1の特徴-抑制部-その他の構成)
また、支持部62、貫通孔64、及び取付部63の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、シャフト部52の回動に伴って係止部61及び支持部62がシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動可能となるように構成されている。
具体的には、支持部62については、支持部62が取付部63のヘッド部と当接しないように配置されている。より具体的には、各貫通孔64に図示しないワッシャ部(具体的には、支持部62の厚みよりも厚い厚みを有するワッシャ部)を挿通し、当該挿通した状態で当該ワッシャ部に取付部63の軸部を挿通することにより、支持部62が取付部63のヘッド部と当接できないように配置されている。ただし、これに限らず、例えば、支持部62が、ワッシャ部を設けることなく、単に取付部63のヘッド部と間隔を隔てて配置されてもよい。また、貫通孔64については、上下方向に長い長孔状であって、全閉状態又は全開状態のいずれか一方から他方に至る際に上記係止部61及び支持部62のシャフト部52に対するスライド移動が可能となる長孔状に設定している。より具体的には、図6の全閉状態において取付部63と支持部62における貫通孔64の上端に対応する部分とが当接可能であり、且つ図8の全開状態において取付部63と支持部62における貫通孔64の下端に対応する部分とが当接可能な長孔状に設定している。また、取付部63及びワッシャ部については、上記係止部61及び支持部62のシャフト部52に対するスライド移動を可能にする大きさに設定している。より具体的には、取付部63及びワッシャ部の各々の径を、貫通孔64の短手方向の長さよりも短い長さに設定している。
このような第1の特徴により、全閉状態において開閉体30に対して外力が作用しても、抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制でき、全閉状態を保持することが可能となる。また、抑制部60をシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動させることができ、例えば、全閉状態から全開状態に至るまでに抑制手段が第1枠体10等と当接しても、抑制部60によってシャフト部52の回動が阻害されることを回避できる。よって、従来技術(回動軸に対して係合片を移動不能に固定した技術)に比べて、シャフト部52の回動に伴う抑制部60の軌道を確保するためのスペースを小さくすることができ、窓装置1のコンパクト化を図ることができる。また、抑制部60が、上述した係止部61、支持部62、及び取付部63を備えて構成されているので、抑制部60を簡易な構造で構成でき、抑制部60の製造性を高めることが可能となる。
(構成-保持構造-第2の特徴)
図6に戻り、次に、保持構造の第2の特徴については、シャフト部52及び支持部62の構成の詳細について下記に示す工夫が施されている。
すなわち、シャフト部52については、シャフト部52の外縁部のうち支持部62に対応する部分52a(以下、「対応部分52a」と称する)が平坦状に形成されている。具体的には、図6に示すように、シャフト部52の外縁部のうち、対応部分52aに加えて、対応部分52aよりも左側部分と、対応部分52aよりも右側部分とが平坦状に形成されている。ただし、これに限らず、例えば、対応部分52aのみが平坦状に形成されてもよい。ここで、「シャフト部52の対応部分52a」とは、実施の形態では、シャフト部52の外縁部のうち支持部62と当接可能な部分として説明するが、これに限らず、例えば、支持部62との当接の有無に関わらず、支持部62と対向する部分であってもよい。
また、支持部62については、支持部62がシャフト部52の対応部分52aに略沿うように略平坦状に形成されており、具体的には、図6、図9に示すように、シャフト部52の対応部分52aと平行な平坦な矩形状の板状体に形成されている。
このような第2の特徴により、支持部62を平坦状に形成できることから、支持部62を湾曲状に形成する場合に比べて支持部62の製造性を高めることができる。また、例えば、支持部62又はシャフト部52の対応部分52aのいずれか一方を平坦状に形成し、支持部62又はシャフト部52の対応部分52aのいずれか他方を非平坦状に形成する場合に比べて、係止部61及び支持部62がシャフト部52に対してスムーズにスライド移動することができ、安定したスライド移動が可能となる。
(構成-保持構造-第3の特徴)
図4に戻り、続いて、保持構造の第3の特徴については、図4、図10に示すように、開閉体30には被係止部65が設けられている。
被係止部65は、係止部61によって係止されるものであり、図4、図10に示すように、開閉体30の戸先側部分(図4では、開閉体30の第1横框材31dの下端部)に対して固定具によって取り付けられている。また、この被係止部65は、Y-Z平面に沿った断面形状が逆L字状となるように構成された鋼製の板状体である。具体的には、被係止部65は、図4、図10に示すように、略水平に配置され、且つ第1横框材31dに取り付けられる第1被係止側片65aと、第1被係止側から下方に向けて張り出された第2被係止側片65b(図10では、第1被係止側片65aに対して直交するように張り出された第2被係止側片65b)とを備えている。また、図10に示すように、第1被係止側片65aには、固定具を挿通するための挿通孔65cが形成されている。
また、被係止部65の具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、図4、図10に示すように、被係止部65の左右方向の長さについては、シャフト部52の左右方向の長さよりも短く設定している。ただし、これに限らず、例えば、シャフト部52の左右方向の長さと略同一に設定してもよい。また、被係止部65の前後方向の長さについては、例えば、シャフト部52の前後方向の長さよりも短く(又は長く)設定している。また、被係止部65の上下方向の長さについては、第2係止側片61bに係止されることが可能な長さに設定しており、例えば、シャフト部52の上下方向の長さよりも短く設定している。
また、被係止部65の設置方法については任意であるが、実施の形態では、全閉状態において係止部61によって係止されることが可能な位置に設置(配置)している。具体的には、図4に示すように、全閉状態において、被係止部65の第2被係止側片65bが係止部61の第2係止側片61bよりも建物の屋外側の位置において第2係止側片61bと近接(又は当接)して位置するように配置し、且つ被係止部65の第1被係止側片65aが係止部61の第2係止側片61bと近接(又は当接)して位置するように配置している。
このような第3の特徴により、抑制部60と開閉体30とを確実に係止することができ、抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制しやすくなる。
(窓装置の作用について)
続いて、このように構成された窓装置1の作用について説明する。この窓装置1の作用は、全閉状態に対応する作用(以下、「全閉作用」と称する)と、全閉状態から全開状態に切り替える作用(以下、「第1切替作用」と称する)と、全開状態から全閉状態に切り替える作用(以下、「第2切替作用」と称する)とに大別される。以下、全閉作用と、第1切替作用と、第2切替作用とのそれぞれについて説明する。
(窓装置の作用について-全閉作用)
まず、全閉作用について説明する。
すなわち、例えば、全閉状態において窓装置1の周辺であって建物の屋外側で火災が発生した場合に、当該火災の熱によってシャフト部52の回動を伴わずに開閉体30が開放側へ移動しようとしたり、又は開放側に向けて撓もうとすると、係止部61と被係止部65とが係止することにより当該開閉体30の移動又は当該開閉体30の撓みが抑制される。さらに、全閉状態において、上記火災の熱によってシャフト部52の回動を伴わずに開閉体30が戸先側(具体的には、下方側)へ撓もうとすると、係止部61と被係止部65とが当接することにより当該開閉体30の撓みが抑制される。これらのことにより、例えば、上記開閉体30の移動又上記開閉体30の撓みに伴って開閉体30と戸先側第1横枠材14との相互間に形成される隙間が火災経路になることで火災の炎が建物の屋内側に流入することを回避でき、上記火災の延焼を防止できる。
(窓装置の作用について-第1切替作用)
次に、第1切替作用について説明する。
すなわち、ユーザによって開閉機構50の操作部51を介して所定操作が行われると、シャフト部52の回動に伴って一対の作動部53の各々が作動することにより、開口部3の状態が図6の全閉状態から図8の全開状態に切り替えられる。この場合において、係止部61及び支持部62が、シャフト部52の回動に伴ってシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動する。具体的には、図6の全閉状態において取付部63と支持部62における貫通孔64の上端に対応する部分とが当接していたものが、図8の全開状態において取付部63と支持部62における貫通孔64の下端に対応する部分とが当接するように、スライド移動する。なお、このスライド移動の移動量については、係止部61と戸先側第1横枠材14の躯体側側部14dとが当接するまでは移動量がわずかであるものの、係止部61と躯体側側部14dとが当接してからは移動量が多くなる。このようなスライド移動により、シャフト部52の回動が阻害されずに、上記切り替えを確実に行うことができる。
(窓装置の作用について-第2切替作用)
続いて、第2切替作用について説明する。
すなわち、ユーザによって開閉機構50の操作部51を介して所定操作が行われると、シャフト部52の回動に伴って一対の作動部53の各々が作動することにより、開口部3の状態が図8の全開状態から図6の全閉状態に切り替えられる。この場合において、係止部61及び支持部62が、シャフト部52の回動に伴ってシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動する。具体的には、図8の全開状態において取付部63と支持部62における貫通孔64の下端に対応する部分とが当接していたものが、図6の全閉状態において取付部63と支持部62における貫通孔64の上端に対応する部分とが当接するように、スライド移動する。なお、このスライド移動の移動量については、係止部61と躯体側側部14dとが当接しなくなるまでは移動量が多いものの、係止部61と躯体側側部14dとが当接しなくなってからは移動量がわずかとなる。このようなスライド移動により、シャフト部52の回動が阻害されずに、上記切り替えを確実に行うことができる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、シャフト部52の回動に伴って抑制部60がシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動可能となるように、抑制部60をシャフト部52に対して取り付けることにより、開口部3の状態に関わらず抑制部60によってシャフト部52の回動が阻害されず、且つ全閉状態において抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制可能としたので、全閉状態において開閉体30に対して外力が作用しても、抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制でき、全閉状態を保持することが可能となる。また、抑制部60をシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動させることができ、例えば、全閉状態から全開状態に至るまでに抑制部60が枠体等と当接しても、抑制部60によってシャフト部52の回動が阻害されることを回避できる。よって、従来技術(回動軸に対して係合片を移動不能に固定した技術)に比べて、シャフト部52の回動に伴う抑制部60の軌道を確保するためのスペースを小さくすることができ、窓装置1のコンパクト化を図ることができる。
また、抑制部60が、全閉状態において開閉体30を係止可能な係止部61と、係止部61を支持する支持部62と、支持部62に設けられた貫通孔64に挿通された取付部63と、を備え、シャフト部52の回動に伴って係止部61及び支持部62がシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動可能となるように、支持部62、貫通孔64、及び取付部63を構成したので、抑制部60を簡易な構造で構成でき、抑制部60の製造性を高めることが可能となる。
また、シャフト部52の外縁部の支持部62に対応する対応部分52aを平坦状に形成し、支持部62をシャフト部52の対応部分52aに略沿うように平坦状に形成したので、支持部62を平坦状に形成できることから、支持部62を湾曲状に形成する場合に比べて支持部62の製造性を高めることができる。また、例えば、支持部62又はシャフト部52の対応部分52aのいずれか一方を平坦状に形成し、支持部62又はシャフト部52の対応部分52aのいずれか他方を非平坦状に形成する場合に比べて、係止部61及び支持部62がシャフト部52に対してスムーズにスライド移動することができ、安定したスライド移動が可能となる。
また、開閉体30の戸先側部分に取り付けられた被係止部65であって、全閉状態において係止部61によって係止されることが可能な位置に配置された被係止部65を備えるので、抑制部60と開閉体30とを確実に係止することができ、抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制しやすくなる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(窓装置について)
上記実施の形態では、窓装置1が、第2枠体20及び仕切体40を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第2枠体20及び仕切体40を省略してもよい。
(第1枠体について)
上記実施の形態では、第1枠体10が、水切り板15を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、水切り板15を省略してもよい。
上記実施の形態では、第1枠体10に、第1枠体側止水部材16a、第1枠体側止水部材16b、第1枠体側止水部材16c、第1枠体側止水部材16d、第1枠体側気密部材17a、第1枠体側気密部材17b、及び第1枠体側気密部材17cが設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、第1枠体側止水部材16a、第1枠体側止水部材16b、第1枠体側止水部材16c、第1枠体側止水部材16d、第1枠体側気密部材17a、第1枠体側気密部材17b、及び第1枠体側気密部材17cの少なくともいずれか1つを省略してもよい。
(第2枠体について)
上記実施の形態では、第2枠体20に、第2枠体側気密部材25a、第2枠体側気密部材25b、第2枠体側気密部材25c、及び第2枠体側気密部材25dが設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、第2枠体側気密部材25a、第2枠体側気密部材25b、第2枠体側気密部材25c、及び第2枠体側気密部材25dの少なくともいずれか1つを省略してもよい。
(開閉機構について)
上記実施の形態では、開閉機構50の操作部51が、回転式の操作ハンドルであると説明したが、これに限らず、例えば、チェーン式の操作手段であってもよく、又は電動式の操作手段(一例として、押ボタン、リモコン等)であってもよい。
また、上記実施の形態では、シャフト部52が、当該シャフト部52の長手方向が開閉体30に対して略平行に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、当該シャフト部52の長手方向が開閉体30に対して非平行に設けられてもよい。また、上記実施の形態では、シャフト部52が、戸先側第1横枠材14の内部に設けられ、戸先側第1横枠材14と略平行となるように配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、戸先側第1横枠材14から離れた位置に配置されてもよく、あるいは、戸先側第1横枠材14と非平行となるように配置されてもよい。
(保持構造について)
上記実施の形態では、抑制部60の設置数が1つのみであると説明したが、これに限らず、例えば、2つ以上であってもよい。この場合には、被係止部65の設置数は、抑制部60の設置数と同じ数となる。
また、上記実施の形態では、保持構造が、被係止部65を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、被係止部65を省略してもよい。この場合には、係止部61は、開閉体30の第1横框材31dと係止可能に構成される。例えば、第2係止側片61bは、第1横框材31dと係止可能な形状(例えば、フック状)に構成されると共に、全閉状態において第1横框材31dと当接又は近接可能となるように配置されてもよい。
また、上記実施の形態では、シャフト部52の対応部分52aが平坦状に形成され、支持部62をシャフト部52の対応部分52aに略沿うように平坦状に形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、シャフト部52の対応部分52aが湾曲状に形成され、支持部62がシャフト部52の対応部分52aに略沿うように湾曲状に形成されてもよい。一例として、図10に示すように、シャフト部52の対応部分52aが円弧状に形成され、支持部62が円管状(又は円弧状)に形成されてもよい。このような構成により、支持部62を平坦状に形成した場合に比べて支持部62のサイズを抑制しながら、支持部62のスライド移動を所望量行うことが可能な貫通孔64を形成しやすくなる(例えば、平坦状の支持部62と円管状の支持部62とにおいて長手方向の長さが同一の貫通孔64を形成しようとした際に、円管状の支持部62においては、上下方向の長さを平坦状の支持部62の上下方向の長さに比べて短くしながら、当該貫通孔64を形成することが可能となる)。よって、支持部62の使用性を高めやすくなる。また、例えば、支持部62をシャフト部52の対応部分52aに沿わないように湾曲状に形成する場合に比べて、係止部61及び支持部62がシャフト部52に対してスムーズにスライド移動することができ、安定したスライド移動が可能となる。
また、上記実施の形態では、保持構造が、抑制部60及び被係止部65を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、これらの構成要素に加えて、熱膨張耐火部材(例えば、フィブロック(登録商標)等)を備えてもよい。この場合において、熱膨張耐火部材の設置方法については任意であるが、例えば、シャフト部52(一例として、対応部分52a等)、抑制部60(一例として、支持部62等)、又はこれらの部材の周辺(一例として、戸先側第1横枠材14の躯体側側部14d)に設置してもよい。
(抑制部について)
上記実施の形態では、抑制部60が、係止部61を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、係止部61に代えて、開閉体30と係止不能であり、且つ全閉状態においてシャフト部の回動を伴わない開閉体の下方側への撓みを抑制可能な当接手段を備えてもよい。この当接手段の具体的な構成については任意であるが、例えば、上記実施の形態に係る係止部61から第2係止側片61bを省略したもの(すなわち、第1係止側片61aのみからなるもの)を用いて構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、抑制部60がワッシャ部を備えていると説明したが、これに限らず、ワッシャ部を省略してもよい。
(係止部、被係止部について)
上記実施の形態では、係止部61の設置数が1つのみであると説明したが、これに限らず、例えば、2つ以上であってもよい。この場合には、被係止部65の設置数は、抑制部60の設置数と同じ数となる。
また、上記実施の形態では、係止部61の第2係止側片61bが第1係止側片61aに対して直交するように張り出されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1係止側片61aに対して非直交するように張り出されてもよい。また、上記実施の形態では、被係止部65の第2被係止側片65bが第1被係止側片65aに対して直交するように張り出されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1被係止側片65aに対して非直交するように張り出されてもよい。
(貫通孔について)
上記実施の形態では、貫通孔64の形状が長孔状に設定していると説明したが、これに限らず、例えば、円形状に設定してもよい。
また、上記実施の形態では、貫通孔64の設置数が2つであると説明したが、これに限らず、例えば、1つのみであってもよく、あるいは、3つ以上であってもよい。この場合には、取付部63の設置数及びワッシャ部の設置数については、貫通孔64の設置数と同じ数となる。
(付記)
付記1の窓装置は、建物の開口部に設けられた窓装置であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部を開閉する開閉体と、当該窓装置を構成する操作手段を介して所定操作が行われることで前記開閉体を開閉させるための開閉機構と、を備えた窓装置であって、前記開閉機構は、前記開閉体に対して略平行に設けられたシャフト部であって、当該シャフト部が前記操作手段の操作に伴って当該シャフト部を回動軸として回動可能となるように前記枠体に対して支持されたシャフト部と、相互に間隔を隔てて設けられ、且つ前記シャフト部と前記開閉体とにそれぞれ接続された一対の作動部であって、前記シャフト部の回動に伴って当該一対の作動部の各々が作動することにより、前記開口部の状態を前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態及び前記開閉体によって前記開口部を全開した全開状態に切り替え可能な一対の作動部と、前記シャフト部に設けられた抑制手段であって、前記全閉状態において前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制するための抑制手段と、を備え、前記シャフト部の回動に伴って前記抑制手段が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記抑制手段を前記シャフト部に対して取り付けることにより、前記開口部の状態に関わらず前記抑制手段によって前記シャフト部の回動が阻害されず、且つ前記全閉状態において前記抑制手段によって前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制可能とした。
付記2の窓装置は、付記1に記載の窓装置において、前記抑制手段は、前記全閉状態において前記開閉体を係止可能な係止部と、前記係止部を支持する支持部と、前記支持部に設けられた貫通孔に挿通された取付部であって、前記支持部を前記シャフト部の外縁部に取り付けるための取付部と、を備え、前記シャフト部の回動に伴って前記係止部及び前記支持部が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記支持部、前記貫通孔、及び前記取付部を構成した。
付記3の窓装置は、付記2に記載の窓装置において、前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を平坦状に形成し、前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように平坦状に形成した。
付記4の窓装置は、付記2に記載の窓装置において、前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を略湾曲状に形成し、前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように略湾曲状に形成した。
付記5の窓装置は、付記2から4のいずれか一項に記載の窓装置において、前記開閉体の戸先側部分に取り付けられた被係止部であって、前記全閉状態において前記係止部によって係止されることが可能な位置に配置された前記被係止部を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の窓装置によれば、シャフト部の回動に伴って抑制手段がシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動可能となるように、抑制手段をシャフト部に対して取り付けることにより、開口部の状態に関わらず抑制手段によってシャフト部の回動が阻害されず、且つ全閉状態において抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制可能としたので、全閉状態において開閉体に対して外力が作用しても、抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制でき、全閉状態を保持することが可能となる。また、抑制手段をシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動させることができ、例えば、全閉状態から全開状態に至るまでに抑制手段が枠体等と当接しても、抑制手段によってシャフト部の回動が阻害されることを回避できる。よって、従来技術(回動軸に対して係合片を移動不能に固定した技術)に比べて、シャフト部の回動に伴う抑制手段の軌道を確保するためのスペースを小さくすることができ、窓装置のコンパクト化を図ることができる。
付記2に記載の窓装置によれば、抑制手段が、全閉状態において開閉体を係止可能な係止部と、係止部を支持する支持部と、支持部に設けられた貫通孔に挿通された取付部と、を備え、シャフト部の回動に伴って係止部及び支持部がシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動可能となるように、支持部、貫通孔、及び取付部を構成したので、抑制手段を簡易な構造で構成でき、抑制手段の製造性を高めることが可能となる。
付記3に記載の窓装置によれば、シャフト部の外縁部のうち支持部に対応する対応部分を平坦状に形成し、支持部をシャフト部の対応部分に略沿うように平坦状に形成したので、支持部を平坦状に形成できることから、支持部を湾曲状に形成する場合に比べて支持部の製造性を高めることができる。また、例えば、支持部又はシャフト部の対応部分のいずれか一方を平坦状に形成し、支持部又はシャフト部の対応部分のいずれか他方を非平坦状に形成する場合に比べて、係止部及び支持部がシャフト部に対してスムーズにスライド移動することができ、安定したスライド移動が可能となる。
付記4に記載の窓装置によれば、シャフト部の外縁部のうち支持部に対応する対応部分を略湾曲状に形成し、支持部をシャフト部の対応部分に略沿うように略湾曲状に形成したので、支持部を平坦状に形成した場合に比べて支持部のサイズを抑制しながら、支持部のスライド移動を所望量行うことが可能な貫通孔を形成しやすくなるため、支持部の使用性を高めやすくなる。また、例えば、支持部をシャフト部の対応部分に沿わないように湾曲状に形成する場合に比べて、係止部及び支持部がシャフト部に対してスムーズにスライド移動することができ、安定したスライド移動が可能となる。
付記5に記載の窓装置によれば、開閉体の戸先側部分に取り付けられた被係止部であって、全閉状態において係止部によって係止されることが可能な位置に配置された被係止部を備えるので、抑制手段と開閉体とを確実に係止することができ、抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制しやすくなる。
1 窓装置
2 躯体
2a 鉄骨
3 開口部
10 第1枠体
11 第1縦枠材、左側第1縦枠材
12 第1縦枠材、右側第1縦枠材
13 第1横枠材、戸尻側第1横枠材
14 第1横枠材、戸先側第1横枠材
14a 横枠材本体
14b 第1接続部
14c 第2接続部
14d 躯体側側部
14e 接続部材
15 水切り板
15a キャップ部
16a 第1枠体側止水部材
16b 第1枠体側止水部材
16c 第1枠体側止水部材
16d 第1枠体側止水部材
16e 水密材
16f コーキング材
17a 第1枠体側気密部材
17b 第1枠体側気密部材
17c 第1枠体側気密部材
20 第2枠体
21 第2縦枠材、左側第2縦枠材
22 第2縦枠材、右側第2縦枠材
23 第2横枠材、上側第2横枠材
24 第2横枠材、下側第2横枠材
25a 第2枠体側気密部材
25b 第2枠体側気密部材
25c 第2枠体側気密部材
25d 第2枠体側気密部材
30 開閉体
31 開閉体枠
31a 第1縦框材、左側第1縦框材
31b 第1縦框材、右側第1縦框材
31c 第1横框材、戸尻側第1横框材
31d 第1横框材、戸先側第1横框材
31e カバー部
32 開閉体本体
40 仕切体
41 仕切体枠
41a 第2縦框材、左側第2縦框材
41b 第2縦框材、右側第2縦框材
41c 第2横框材、上側第2横框材
41d 第2横框材、下側第2横框材
42 仕切体本体
50 開閉機構
51 操作部
52 シャフト部
52a 対応部分
53 作動部
55 桿部
56 リンク部
57 第1アーム部
58 第2アーム部
59 ガイド部
59a ガイド孔
59b 回動軸部
60 抑制部
61 係止部
61a 第1係止側片
61b 第2係止側片
62 支持部
63 取付部
64 貫通孔
65 被係止部
65a 第1被係止側片
65b 第2被係止側片
65c 挿通孔

Claims (5)

  1. 建物の開口部に設けられた窓装置であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部を開閉する開閉体と、当該窓装置を構成する操作手段を介して所定操作が行われることで前記開閉体を開閉させるための開閉機構と、を備えた窓装置であって、
    前記開閉機構は、
    前記開閉体に対して略平行に設けられたシャフト部であって、当該シャフト部が前記操作手段の操作に伴って当該シャフト部を回動軸として回動可能となるように前記枠体に対して支持されたシャフト部と、
    相互に間隔を隔てて設けられ、且つ前記シャフト部と前記開閉体とにそれぞれ接続された一対の作動部であって、前記シャフト部の回動に伴って当該一対の作動部の各々が作動することにより、前記開口部の状態を前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態及び前記開閉体によって前記開口部を全開した全開状態に切り替え可能な一対の作動部と、
    前記シャフト部に設けられた抑制手段であって、前記全閉状態において前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制するための抑制手段と、を備え、
    前記シャフト部の回動に伴って前記抑制手段が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記抑制手段を前記シャフト部に対して取り付けることにより、前記開口部の状態に関わらず前記抑制手段によって前記シャフト部の回動が阻害されず、且つ前記全閉状態において前記抑制手段によって前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制可能とした、
    窓装置。
  2. 前記抑制手段は、
    前記全閉状態において前記開閉体を係止可能な係止部と、
    前記係止部を支持する支持部と、
    前記支持部に設けられた貫通孔に挿通された取付部であって、前記支持部を前記シャフト部の外縁部に取り付けるための取付部と、を備え、
    前記シャフト部の回動に伴って前記係止部及び前記支持部が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記支持部、前記貫通孔、及び前記取付部を構成した、
    請求項1に記載の窓装置。
  3. 前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を平坦状に形成し、
    前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように平坦状に形成した、
    請求項2に記載の窓装置。
  4. 前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を略湾曲状に形成し、
    前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように略湾曲状に形成した、
    請求項2に記載の窓装置。
  5. 前記開閉体の戸先側部分に取り付けられた被係止部であって、前記全閉状態において前記係止部によって係止されることが可能な位置に配置された前記被係止部を備える、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の窓装置。
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