JP7142582B2 - 窓装置 - Google Patents
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Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた窓装置に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る窓装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を窓装置の左右方向(-X方向を窓装置の左方向、+X方向を窓装置の右方向)、図3のY方向を窓装置の前後方向(+Y方向を窓装置の前方向(建物の屋外側の方向)、-Y方向を窓装置の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を窓装置の上下方向(+Z方向を窓装置の上方向、-Z方向を窓装置の下方向)と称する。
まず、第1枠体10の構成について説明する。この第1枠体10は、開口部3の周縁に設けられる枠体であり、図1から図5に示すように、左右一対の第1縦枠材11、12、上下一対の第1横枠材13、14、及び水切り板15を備えている。このうち、第1縦枠材11、12及び第1横枠材13、14は、例えばアルミニウム製の長尺状体にて形成されており、それぞれ開口部3の周縁における躯体2(例えば、躯体2を構成する鉄骨2a等)に公知の方法で直接的又は間接的に固定され、相互に組み合わせられることで全体として正面矩形環状の枠を構成する。また、水切り板15は、当該水切り板15の上面に溜まった雨水等を建物の屋外側に向けて排水可能とする枠材である。この水切り板15は、例えばアルミニウム製の長尺状体であって、建物の屋内側から屋外側に向かうにつれて下方に傾斜する上面を有する長尺状体にて形成されており、図3に示すように、第1横枠材14よりも下方側において、水切り板15の長手方向が左右方向に略沿うように設けられ、第1縦枠材11、12及び第1横枠材14に対して固定具又は嵌合構造等によって固定されている。また、図5に示すように、水切り板15の左右方向の両端部には、各端部を覆うための鋼製(具体的には、ステンレス製)のキャップ部15aが設けられている。
また、図3、図5に示すように、第1枠体10には、第1枠体側止水部材16a、第1枠体側止水部材16b、第1枠体側止水部材16c、及び第1枠体側止水部材16dが設けられていると共に、第1枠体側気密部材17a、第1枠体側気密部材17b、及び第1枠体側気密部材17cが設けられている。
図2に戻り、次に、第2枠体20の構成について説明する。この第2枠体20は、第1枠体10の内周縁に設けられる枠体であり、図2、図3、図5に示すように、開閉体30よりも建物の屋内側に設けられ、左右一対の第2縦枠材21、22及び上下一対の第2横枠材23、24を備えている。これら第2縦枠材21、22及び第2横枠材23、24は、例えば樹脂製の長尺状体にて形成されており、それぞれ第1枠体10等に公知の方法で直接的又は間接的に固定され、相互に組み合わせられることで全体として正面矩形環状の枠を構成する。なお、以下では、必要に応じて、左右一対の第2縦枠材21、22のうち、図2の左側に位置する第2縦枠材21を「左側第2縦枠材21」と称し、図2の右側に位置する第2縦枠材22を「右側第2縦枠材22」と称する。また、上下一対の第2横枠材23、24のうち、左右一対の第2縦枠材21、22の各々の上端部と接続された第2横枠材23を「上側第2横枠材23」と称し、左右一対の第2縦枠材21、22の各々の下端部と接続された第2横枠材24を「下側第2横枠材24」と称する。
また、図3、図5に示すように、第2枠体20には、第2枠体側気密部材25a、第2枠体側気密部材25b、第2枠体側気密部材25c、及び第2枠体側気密部材25dが設けられている。このうち、第2枠体側気密部材25aは、左側第2縦框材41aと後述の左側第1縦框材31aとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図5に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の左側第1縦框材31aと当接可能な位置に設けられている。第2枠体側気密部材25bは、右側第2縦框材41bと後述の右側第1縦框材31bとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図5に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の右側第1縦框材31bと当接可能な位置に設けられている。第2枠体側気密部材25cは、上側第2横框材41cと後述の戸尻側第1横框材31cとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図3に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の戸尻側第1横框材31cと当接可能な位置に設けられている。第2枠体側気密部材25dは、下側第2横框材41dと後述の戸先側第1横框材31dとの相互間の気密性を高めるためのものであり、図3に示すように、上記相互間において全閉状態で後述の戸先側第1横框材31dと当接可能な位置に設けられている。
図1に戻り、次に、開閉体30の構成について説明する。開閉体30は、開口部3を開閉するためのものである。この開閉体30は、例えば公知の開閉体(一例として、防火仕様の開閉体)を用いて構成され、図1、図3、図5に示すように、第1枠体10内に収容可能な位置に設けられており、開閉体枠31及び開閉体本体32を備えている。
開閉体枠31は、開閉体30の剛性を主として担うものである。この開閉体枠31は、複数のアルミニウム製の框材(一例として、断面形状が略コ字状である長尺な框材)を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図1に示すように、左右一対の第1縦框材31a、31b及び上下一対の第1横框材31c、31dから構成されている。このうち、左右一対の第1縦框材31a、31bは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の第1横框材31c、31dは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。なお、以下では、必要に応じて、左右一対の第1縦框材31a、31bのうち、図1の左側に位置する第1縦框材31aを「左側第1縦框材31a」と称し、図1の右側に位置する第1縦框材31bを「右側第1縦框材31b」と称する。また、上下一対の第1横框材31c、31dのうち、戸尻側(図1では、上側)に位置する第1横框材31cを「戸尻側第1横框材31c」と称し、戸先側(図1では、下側)に位置する第1横框材31dを「戸先側第1横框材31d」と称する。
開閉体本体32は、開閉体30の基本構造体である。この開閉体本体32は、例えば公知の窓用のガラスパネル(一例として、矩形状の防火用のガラスパネル等)を用いて構成されており、図1、図3、図5に示すように、開閉体枠31によって開閉体本体32の周囲全体が囲繞されるように配置されており、開閉体枠31に対して開閉可能に設けられている。
図3に戻り、次に、仕切体40の構成について説明する。仕切体40は、開閉体30よりも建物の屋内側において開口部3を仕切るものである。この仕切体40は、例えば公知の固定式の網戸を用いて構成され、図3、図5に示すように、第2枠体20内に収容されており、仕切体枠41及び仕切体本体42を備えている。
仕切体枠41は、複数の樹脂製の框材(一例として、長尺な框材)を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図3、図5に示すように、左右一対の第2縦框材41a、41b及び上下一対の第2横框材41c、41dから構成されている。このうち、左右一対の第2縦框材41a、41bは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の第2横框材41c、41dは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。なお、以下では、必要に応じて、左右一対の第2縦框材41a、41bのうち、図5の左側に位置する第2縦框材41aを「左側第2縦框材41a」と称し、図5の右側に位置する第2縦框材41bを「右側第2縦框材41b」と称する。また、上下一対の第2横框材41c、41dのうち、左右一対の第2縦框材41a、41bの各々の上端部と接続された第2横框材41cを「上側第2横框材41c」と称し、左右一対の第2縦框材41a、41bの各々の下端部と接続された第2横框材41dを「下側第2横框材41d」と称する。
仕切体本体42は、仕切体40の基本構造体である。この仕切体本体42は、例えば公知の網戸用の網パネル(一例として、樹脂製の矩形状の網体等)を用いて構成されており、図3、図5に示すように、仕切体枠41によって仕切体本体42の周囲全体が囲繞されるように配置されており、仕切体枠41に対して固定具等によって固定されている。
図2に戻り、次に、開閉機構50の構成について説明する。開閉機構50は、後述する操作部51を介して所定操作が行われることで開閉体30を開閉させるためのものである。この開閉機構50は、例えば公知の横滑り出し窓用の開閉機構を用いて構成されており、図2から図6に示すように、操作部51、シャフト部52、及び一対の作動部53を備えている。
操作部51は、開閉体30の開閉に関する操作入力を受け付けるための操作手段である。この操作部51は、例えば公知の開閉機構用の操作手段(一例として、回転式の操作ハンドル)を用いて構成されており、図5に示すように、右側第1縦枠材12の建物の屋内側の側部(具体的には、当該側部の下方部分)に設けられており、右側第1縦枠材12に対して固定具等によって固定されている。
シャフト部52は、当該シャフト部52が操作部51の操作に伴って当該シャフト部52(具体的には、シャフト部52の長軸)を回動軸として回動可能となるように第1枠体10に対して支持されたものである。このシャフト部52は、例えば公知の開閉機構用の長尺なシャフト部材(一例として、アルミニウム製のシャフト部材)を用いて構成されており、シャフト部52の長手方向が開閉体30に対して略平行に設けられている。具体的には、図2から図4に示すように、後述する戸先側第1横枠材14の横枠材本体14aの内部において(すなわち、横枠材本体14aの側部のうち躯体2側の側部14d(以下、「躯体側側部14d」と称する)よりも戸尻側において)、当該戸先側第1横枠材14と略平行となるように配置され、左側第1縦枠材11及び右側第1縦枠材12に対して固定具等によって回動可能に固定されている。
一対の作動部53は、シャフト部52の回動に伴って当該一対の作動部53の各々が作動することにより、開口部3の状態を全閉状態及び全開状態に切り替え可能なものである。これら一対の作動部53は、例えば公知の開閉機構用の作動部材(一例として、鋼製の作動部材)を用いて構成されており(具体的には、一対の作動部53は左右対称の構造として構成されている)、図5、図6に示すように、相互に間隔を隔てて設けられ(具体的には、一対の作動部53の一方がシャフト部52の左端部側に設けられ、一対の作動部53の他方がシャフト部52の右端部側に設けられる)、且つシャフト部52と開閉体30とにそれぞれ接続されている。
図4に戻り、次に、戸先側第1横枠材14の構成の詳細について説明する。ただし、この戸先側第1横枠材14は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態では、図4に示すように、戸先側第1横枠材14は、横枠材本体14a、第1接続部14b、及び第2接続部14cを備えている。
次に、窓装置1の保持構造について説明する。この窓装置1は、全閉状態において開閉体30に対して外力(例えば、風、人の力、火源による引張力)が作用しても全閉状態を保持することが可能な保持構造を備えており、この保持構造の特徴については、実施の形態では以下に示す通りとなる。
まず、保持構造の第1の特徴については、開閉機構50が、図4、図6から図9に示すように、抑制部60を備えている。
抑制部60は、全閉状態においてシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制するための抑制手段であり、シャフト部52に設けられており、具体的には、図4に示すように、シャフト部52の外縁部における左右方向の略中央部分に1つのみ設けられている。
図4に戻り、まず、係止部61の構成について説明する。係止部61は、全閉状態において開閉体30を係止可能にするものである。この係止部61は、Y-Z平面に沿った断面形状がL字状となるように構成された鋼製の板状体である。具体的には、図4、図9に示すように、係止部61は、シャフト部52から建物の屋外側に向けて張り出された第1係止側片61aと、第1係止側片61aから上方に向けて張り出された第2係止側片61b(図9では、第1係止側片61aに対して直交するように張り出された第2係止側片61b)とを備えている。
図4に戻り、次に、支持部62の構成について説明する。支持部62は、係止部61を支持するものである。この支持部62は、鋼製の板状体であり、図4、図9に示すように、シャフト部52の外縁部(具体的には、外縁部のうち建物の屋外側の部分)と当接するように設けられていると共に、係止部61の第1係止側片61aに対して接続されている。また、図9に示すように、支持部62には貫通孔64が設けられている。貫通孔64は、取付部63を挿通するための孔であり、左右方向に沿って相互に間隔を隔てて複数設けられている(図9では、2つ設けられている)。
図4に戻り、次に、取付部63の構成について説明する。取付部63は、支持部62をシャフト部52の外縁部に取り付けるためのものである。この取付部63は、例えば公知の取付部材(一例として、鋼製のネジ、ビス、ボルト等)を用いて構成されており、図4、図6に示すように、支持部62の各貫通孔64に挿通されるように配置されており、シャフト部52に対して固定されている。
また、支持部62、貫通孔64、及び取付部63の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、シャフト部52の回動に伴って係止部61及び支持部62がシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動可能となるように構成されている。
図6に戻り、次に、保持構造の第2の特徴については、シャフト部52及び支持部62の構成の詳細について下記に示す工夫が施されている。
図4に戻り、続いて、保持構造の第3の特徴については、図4、図10に示すように、開閉体30には被係止部65が設けられている。
続いて、このように構成された窓装置1の作用について説明する。この窓装置1の作用は、全閉状態に対応する作用(以下、「全閉作用」と称する)と、全閉状態から全開状態に切り替える作用(以下、「第1切替作用」と称する)と、全開状態から全閉状態に切り替える作用(以下、「第2切替作用」と称する)とに大別される。以下、全閉作用と、第1切替作用と、第2切替作用とのそれぞれについて説明する。
まず、全閉作用について説明する。
次に、第1切替作用について説明する。
続いて、第2切替作用について説明する。
このように実施の形態によれば、シャフト部52の回動に伴って抑制部60がシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動可能となるように、抑制部60をシャフト部52に対して取り付けることにより、開口部3の状態に関わらず抑制部60によってシャフト部52の回動が阻害されず、且つ全閉状態において抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制可能としたので、全閉状態において開閉体30に対して外力が作用しても、抑制部60によってシャフト部52の回動を伴わない開閉体30の開放方向側への移動又は開閉体30の撓みを抑制でき、全閉状態を保持することが可能となる。また、抑制部60をシャフト部52の回動方向に略沿ってシャフト部52に対してスライド移動させることができ、例えば、全閉状態から全開状態に至るまでに抑制部60が枠体等と当接しても、抑制部60によってシャフト部52の回動が阻害されることを回避できる。よって、従来技術(回動軸に対して係合片を移動不能に固定した技術)に比べて、シャフト部52の回動に伴う抑制部60の軌道を確保するためのスペースを小さくすることができ、窓装置1のコンパクト化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、窓装置1が、第2枠体20及び仕切体40を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第2枠体20及び仕切体40を省略してもよい。
上記実施の形態では、第1枠体10が、水切り板15を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、水切り板15を省略してもよい。
上記実施の形態では、第2枠体20に、第2枠体側気密部材25a、第2枠体側気密部材25b、第2枠体側気密部材25c、及び第2枠体側気密部材25dが設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、第2枠体側気密部材25a、第2枠体側気密部材25b、第2枠体側気密部材25c、及び第2枠体側気密部材25dの少なくともいずれか1つを省略してもよい。
上記実施の形態では、開閉機構50の操作部51が、回転式の操作ハンドルであると説明したが、これに限らず、例えば、チェーン式の操作手段であってもよく、又は電動式の操作手段(一例として、押ボタン、リモコン等)であってもよい。
上記実施の形態では、抑制部60の設置数が1つのみであると説明したが、これに限らず、例えば、2つ以上であってもよい。この場合には、被係止部65の設置数は、抑制部60の設置数と同じ数となる。
上記実施の形態では、抑制部60が、係止部61を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、係止部61に代えて、開閉体30と係止不能であり、且つ全閉状態においてシャフト部の回動を伴わない開閉体の下方側への撓みを抑制可能な当接手段を備えてもよい。この当接手段の具体的な構成については任意であるが、例えば、上記実施の形態に係る係止部61から第2係止側片61bを省略したもの(すなわち、第1係止側片61aのみからなるもの)を用いて構成されてもよい。
上記実施の形態では、係止部61の設置数が1つのみであると説明したが、これに限らず、例えば、2つ以上であってもよい。この場合には、被係止部65の設置数は、抑制部60の設置数と同じ数となる。
上記実施の形態では、貫通孔64の形状が長孔状に設定していると説明したが、これに限らず、例えば、円形状に設定してもよい。
付記1の窓装置は、建物の開口部に設けられた窓装置であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部を開閉する開閉体と、当該窓装置を構成する操作手段を介して所定操作が行われることで前記開閉体を開閉させるための開閉機構と、を備えた窓装置であって、前記開閉機構は、前記開閉体に対して略平行に設けられたシャフト部であって、当該シャフト部が前記操作手段の操作に伴って当該シャフト部を回動軸として回動可能となるように前記枠体に対して支持されたシャフト部と、相互に間隔を隔てて設けられ、且つ前記シャフト部と前記開閉体とにそれぞれ接続された一対の作動部であって、前記シャフト部の回動に伴って当該一対の作動部の各々が作動することにより、前記開口部の状態を前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態及び前記開閉体によって前記開口部を全開した全開状態に切り替え可能な一対の作動部と、前記シャフト部に設けられた抑制手段であって、前記全閉状態において前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制するための抑制手段と、を備え、前記シャフト部の回動に伴って前記抑制手段が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記抑制手段を前記シャフト部に対して取り付けることにより、前記開口部の状態に関わらず前記抑制手段によって前記シャフト部の回動が阻害されず、且つ前記全閉状態において前記抑制手段によって前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制可能とした。
付記1に記載の窓装置によれば、シャフト部の回動に伴って抑制手段がシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動可能となるように、抑制手段をシャフト部に対して取り付けることにより、開口部の状態に関わらず抑制手段によってシャフト部の回動が阻害されず、且つ全閉状態において抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制可能としたので、全閉状態において開閉体に対して外力が作用しても、抑制手段によってシャフト部の回動を伴わない開閉体の開放方向側への移動又は開閉体の撓みを抑制でき、全閉状態を保持することが可能となる。また、抑制手段をシャフト部の回動方向に略沿ってシャフト部に対してスライド移動させることができ、例えば、全閉状態から全開状態に至るまでに抑制手段が枠体等と当接しても、抑制手段によってシャフト部の回動が阻害されることを回避できる。よって、従来技術(回動軸に対して係合片を移動不能に固定した技術)に比べて、シャフト部の回動に伴う抑制手段の軌道を確保するためのスペースを小さくすることができ、窓装置のコンパクト化を図ることができる。
2 躯体
2a 鉄骨
3 開口部
10 第1枠体
11 第1縦枠材、左側第1縦枠材
12 第1縦枠材、右側第1縦枠材
13 第1横枠材、戸尻側第1横枠材
14 第1横枠材、戸先側第1横枠材
14a 横枠材本体
14b 第1接続部
14c 第2接続部
14d 躯体側側部
14e 接続部材
15 水切り板
15a キャップ部
16a 第1枠体側止水部材
16b 第1枠体側止水部材
16c 第1枠体側止水部材
16d 第1枠体側止水部材
16e 水密材
16f コーキング材
17a 第1枠体側気密部材
17b 第1枠体側気密部材
17c 第1枠体側気密部材
20 第2枠体
21 第2縦枠材、左側第2縦枠材
22 第2縦枠材、右側第2縦枠材
23 第2横枠材、上側第2横枠材
24 第2横枠材、下側第2横枠材
25a 第2枠体側気密部材
25b 第2枠体側気密部材
25c 第2枠体側気密部材
25d 第2枠体側気密部材
30 開閉体
31 開閉体枠
31a 第1縦框材、左側第1縦框材
31b 第1縦框材、右側第1縦框材
31c 第1横框材、戸尻側第1横框材
31d 第1横框材、戸先側第1横框材
31e カバー部
32 開閉体本体
40 仕切体
41 仕切体枠
41a 第2縦框材、左側第2縦框材
41b 第2縦框材、右側第2縦框材
41c 第2横框材、上側第2横框材
41d 第2横框材、下側第2横框材
42 仕切体本体
50 開閉機構
51 操作部
52 シャフト部
52a 対応部分
53 作動部
55 桿部
56 リンク部
57 第1アーム部
58 第2アーム部
59 ガイド部
59a ガイド孔
59b 回動軸部
60 抑制部
61 係止部
61a 第1係止側片
61b 第2係止側片
62 支持部
63 取付部
64 貫通孔
65 被係止部
65a 第1被係止側片
65b 第2被係止側片
65c 挿通孔
Claims (5)
- 建物の開口部に設けられた窓装置であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体と、前記開口部を開閉する開閉体と、当該窓装置を構成する操作手段を介して所定操作が行われることで前記開閉体を開閉させるための開閉機構と、を備えた窓装置であって、
前記開閉機構は、
前記開閉体に対して略平行に設けられたシャフト部であって、当該シャフト部が前記操作手段の操作に伴って当該シャフト部を回動軸として回動可能となるように前記枠体に対して支持されたシャフト部と、
相互に間隔を隔てて設けられ、且つ前記シャフト部と前記開閉体とにそれぞれ接続された一対の作動部であって、前記シャフト部の回動に伴って当該一対の作動部の各々が作動することにより、前記開口部の状態を前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態及び前記開閉体によって前記開口部を全開した全開状態に切り替え可能な一対の作動部と、
前記シャフト部に設けられた抑制手段であって、前記全閉状態において前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制するための抑制手段と、を備え、
前記シャフト部の回動に伴って前記抑制手段が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記抑制手段を前記シャフト部に対して取り付けることにより、前記開口部の状態に関わらず前記抑制手段によって前記シャフト部の回動が阻害されず、且つ前記全閉状態において前記抑制手段によって前記シャフト部の回動を伴わない前記開閉体の開放方向側への移動又は前記開閉体の撓みを抑制可能とした、
窓装置。 - 前記抑制手段は、
前記全閉状態において前記開閉体を係止可能な係止部と、
前記係止部を支持する支持部と、
前記支持部に設けられた貫通孔に挿通された取付部であって、前記支持部を前記シャフト部の外縁部に取り付けるための取付部と、を備え、
前記シャフト部の回動に伴って前記係止部及び前記支持部が前記シャフト部の回動方向に略沿って前記シャフト部に対してスライド移動可能となるように、前記支持部、前記貫通孔、及び前記取付部を構成した、
請求項1に記載の窓装置。 - 前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を平坦状に形成し、
前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように平坦状に形成した、
請求項2に記載の窓装置。 - 前記シャフト部の外縁部のうち前記支持部に対応する対応部分を略湾曲状に形成し、
前記支持部を、前記シャフト部の対応部分に略沿うように略湾曲状に形成した、
請求項2に記載の窓装置。 - 前記開閉体の戸先側部分に取り付けられた被係止部であって、前記全閉状態において前記係止部によって係止されることが可能な位置に配置された前記被係止部を備える、
請求項2から4のいずれか一項に記載の窓装置。
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