JP7141231B2 - 包装用ラベル、及びラベル付き物品 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の物品を結束して包装する包装用ラベル、及び包装用ラベルにより物品が結束して包装されたラベル付き物品に関する。
従来、熱収縮性フィルムによって複数の物品を一纏めに結束する結束材として用いられる包装用ラベルが提供されている。例えば、下記特許文献1には、筒状の熱収縮性フィルムに複数の物品を収容しうるように区画するための接続部が設けられた包装用ラベル、また、その包装用ラベルが複数の物品に各々外嵌装着されている複数物品包装体が開示されている。
特許文献1の複数物品包装体は、複数の物品の端部の位置が揃っており、全ての物品が設置面に載置される構成となっている。
登録実用新案第3025920号公報
ところで、近年では、包装用ラベルを用いて複数の物品を結束して包装する場合において、包装対象とされた複数の物品の大きさの差や、陳列する場所等に応じた結束形態を実現可能とする包装用ラベルが求められている。例えば、複数の物品の間に大きさの差がある場合、複数の物品の底面が面一となるように結束して包装すると、一の物品(第一物品)に対して小さいほうの他の物品が目立ちにくい、あるいは他の物品が値札に隠れてしまう等の問題がある。このような問題に対応するため、複数の物品を結束して包装する包装用ラベルにおいて、他の物品を値札に隠れない位置に保持したい等の要望が聞かれるようになった。
本発明の発明者らが、一の物品(第一物品)の接地面をなす端部と他の物品(第二物品)の端部とを離間させるように、第一物品に対して第二物品を浮かせて添付するように保持させて結束する構成を検討したところ、特許文献1の包装ラベルでは、複数物品包装体としたときに、第二物品の端部より下に存在する熱収縮した包装ラベルの余剰部分によって、複数物品包装体の美観を大きく損なうことがわかった。そのため、当該余剰部分を切除した包装用ラベルの構成を検討したが、区画した接合部分の存在によって第二物品の端部を熱収縮した包装ラベルが保持できないために、第二物品が脱落しやすいという問題があることが発見された。
そこで本発明は、一の物品の端部に対して他の物品の端部を離間させて保持しつつ、物品の脱落を抑制することができる包装用ラベル、及びラベル付き物品の提供を目的とした。
本発明の包装用ラベルは、熱収縮性フィルムにより形成され、複数の物品を結束して包装するための包装用ラベルであって、筒状に形成された複数の収容部を有し、前記収容部の一をなす第一収容部に対し、他の一又は複数の前記収容部をなす第二収容部が、前記収容部における軸線方向に沿った接続部を介して側方に連続するように形成されており、前記接続部の端部の少なくとも一つは、前記第一収容部の端縁よりも前記軸線方向内側にあり、前記第二収容部が、少なくとも一つの開口を有し、前記第二収容部に設けられた前記開口である第二開口のうちの少なくとも一つの開口縁において、前記接続部の端部から離間した他の部分が、前記接続部の端部より前記軸線方向外側にあることを特徴とするものである。
本発明の包装用ラベルによれば、一の物品の端部に対して他の物品の端部を離間させて保持しつつ、物品の脱落を抑制することができる。具体的には、本発明の包装用ラベルは、複数の物品を包装した状態において、接続部の端部から離間した他の部分の熱収縮性フィルムを、第二収容部に収容された物品の端部の少なくとも一部を巻き込むように熱収縮させることができる。これにより、本発明の包装用ラベルは、第二収容部に収容された物品(第二物品)の端部を巻き込みつつ保持して、第二物品の脱落を抑制することができる。その結果、本発明の包装用ラベルは、第一収容部に収容された物品の底面が接地され、第二物品が宙に浮くように保持された状態において、第二物品が脱落することを抑制することができる。
また、本発明の包装用ラベルは、第二物品を宙に浮いたように保持させることによる視覚的な効果を有するほか、第一物品と結束された第二物品が値札などに隠れてしまうことを抑制することができる。
本発明の包装用ラベルは、前記開口縁における前記接続部の端部と対向する部分が、前記接続部の端部より前記軸線方向外側にあることが望ましい。
本発明の包装用ラベルによれば、接続部から最も離れた部分の熱収縮性フィルムを、第二収容部に収容された物品の端部の少なくとも一部を巻き込むように熱収縮させることができるため、一の物品の端部に対して他の物品の端部を離間させて保持しつつ、物品の脱落をより効果的に抑制することができる。その結果、本発明の包装用ラベルは、第一収容部に収容された物品の底面が接地され、第二物品が宙に浮くように保持された状態において、第二物品が脱落することを確実に抑制することができる。これにより、本発明の包装用ラベルは、第二物品を宙に浮いたように保持させることによる視覚的な効果を有するほか、第一物品と結束された第二物品が値札などに隠れてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の包装用ラベルは、前記開口縁が、前記接続部の端部を含むことを特徴とするものである。
上述の構成によれば、製造が容易で、且つ物品の端部に対して開口縁を径方向内側にスムーズに折り込み、包装用ラベルにより物品を包装した状態において、見栄え良く仕上げることができる。
また、本発明の包装用ラベルは、前記第二収容部が、前記接続部の端部から幅方向に延びる基準線よりも軸線方向外側に形成された巻込部を少なくとも一つ有し、前記巻込部のうちの少なくとも一つは、前記基準線から前記開口縁までの離間距離が、前記接続部側の部分よりも前記接続部と対向する部分のほうが大きいものであることが望ましい。
上述の構成によれば、一の物品の端部に対して他の物品の端部を離間させて保持しつつ、物品の脱落を抑制することができる。これにより、本発明の包装用ラベルは、第二収容部に収容された物品(第二物品)の端部を巻き込みつつ保持して、第二物品の脱落を抑制することができる。その結果、本発明の包装用ラベルは、第一収容部に収容された物品の底面が接地され、第二物品が宙に浮くように保持された状態において、第二物品が脱落することを抑制することができ、第二物品を宙に浮いたように保持させることによる視覚的な効果を有するほか、第一物品と結束された第二物品が値札などに隠れてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の包装用ラベルは、少なくとも前記第二収容部が、物品の胴部を被覆可能とされた胴部被覆部を備えるものであってもよい。
上述の構成によれば、周囲被覆部により物品の周部を被覆することができる。これにより、本発明の包装用ラベルは、より好適に物品を保持することができる。
さらに、本発明の包装用ラベルは、少なくとも一の前記収容部が、軸線方向のうち一方に前記開口を備え、他方に閉塞部を備える袋状とされているものであってもよい。
上述の構成によれば、物品を収容部に収容させた状態において、物品を軸線方向に容易に位置決めすることができる。そのため、本発明の包装用ラベルは、収容部に物品を収容する作業の作業性を向上させることができる。また、埃等により、保持された物品の汚染を防止することができる。
さらに、本発明の包装用ラベルは、前記接続部が、前記第一収容部の収容領域と前記第二収容部の収容領域とを区画する区画部とされていることが望ましい。
上述の構成によれば、よりスムーズに物品を各収容部に収容することができる。その結果、本発明の包装用ラベルは、収容部に物品を収容する作業の作業性を向上させることができる。さらに、本発明の包装用ラベルによれば、複数の物品が結束して包装された状態において、各物品の位置ズレを抑制することができる。
本発明の包装用ラベルは、前記第二収容部よりも前記第一収容部のほうが大きいものとしてもよい。
上述の構成によれば、大きさの異なる第一物品と第二物品とを好適に保持することができる。例えば、上述の構成によれば、メインとなる物品に対して、サブとなる物品を試供品として結束して包装することができる。
本発明のラベル付き物品は、上述したうちのいずれかの包装用ラベルと、前記第一収容部及び前記第二収容部に収容された物品と、を有するラベル付き物品であって、前記物品の端部において、前記開口縁は、前記接続部の端部側に位置する部分に比して他の部分が、前記第二収容部に収容された物品の端部の軸中心に近い位置にあることを特徴とするものである。
本発明のラベル付き物品は、複数の物品を包装した状態において、接続部の端部から離間した他の部分の熱収縮性フィルムを第二収容部に収容された物品の端部の少なくとも一部を巻き込むように熱収縮された状態であり、第二収容部におけるラベルの開口縁は、接続部の端部側に位置する部分に比して他の部分が、第二収容部に収容された物品の端部の軸中心に近い位置にあることから、第二収容部に収容された物品(第二物品)の端部を巻き込みつつ保持している。その結果、本発明のラベル付き物品は、第一収容部に収容された物品の底面が接地され、第二物品が宙に浮くように保持された状態において、第二物品が脱落することを抑制することができる。これにより、本発明のラベル付き物品は、第二物品を宙に浮いたように保持させることによる視覚的な効果を有するほか、第一物品と結束された第二物品が値札などに隠れてしまうことを抑制することができる。
また、本発明のラベル付き物品は、前記開口縁は、前記接続部の端部側に位置する部分に比して前記接続部の端部に対向する部分が、前記第二収容部に収容された物品の端部の軸中心に近い位置にあることが望ましい。
本発明のラベル付き物品によれば、接続部から最も離れた部分の熱収縮性フィルムを、第二収容部に収容された物品の端部の少なくとも一部を巻き込むように熱収縮させることができるため、より効果的に第二収容部に収容された物品(第二物品)の端部を巻き込みつつ保持して、第二物品の脱落を抑制することができる。その結果、本発明のラベル付き物品は、第一収容部に収容された物品の底面が接地され、第二物品が宙に浮くように保持された状態において、第二物品が脱落することを抑制することができ、第二物品を宙に浮いたように保持させることによる視覚的な効果を有するほか、第一物品と結束された第二物品が値札などに隠れてしまうことを抑制することができる。
本発明によれば、一の物品の端部に対して他の物品の端部を離間させて保持しつつ、物品の脱落を抑制することができる包装用ラベル、及びラベル付き物品を提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装用ラベルを示す平面図である。 図1の包装用ラベルにより物品が結束されたラベル付き物品を示す正面図である。 図1の包装用ラベルに物品を収容させた状態を示す正面図である。 図1の包装用ラベル及び物品を示す斜視図である。 図2のラベル付き容器を示す斜視図である。 図1の包装用ラベルを構成する熱収縮性フィルムを示す斜視図である。 図6の熱収縮性フィルムの接合部が形成された状態を示す断面図である。 図6の熱収縮性フィルムが扁平状に折りたたまれた状態を示す平面図である。 図6の熱収縮性フィルムの不要部分を示す平面図である。 本発明の包装用ラベルの実施形態の一例を示す平面図である。 本発明のラベル付き容器の一例を示す正面図である。 本発明の包装用ラベルの実施形態の一例を示す平面図である。 本発明の包装用ラベルの実施形態の一例を示す平面図である。 図13の包装用ラベルにより物品が結束された状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る包装用ラベル10、及びラベル付き物品60について説明する。包装用ラベル10は、熱収縮性フィルム1を所定の形状に形成することにより、扁平状に折りたたまれた状態を平面視した場合において、図1に示す形状とされる。
なお、本明細書において、「~」で表される数値範囲は、「~」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「~」で結んだ範囲とすることができるものとする。
包装用ラベル10は、2以上の物品Gを結束して包装するために用いられる。本実施形態の包装用ラベル10は、包装対象とされた2つの物品Gを結束して包装することができる。図2等に示すとおり、包装用ラベル10は、例えば、チューブ容器に化粧品などの商品が収容された第一物品Gm(物品)と、ボトル容器に化粧品などの商品が収容された第二物品Gs(物品)とを結束して包装可能とされている。
<包装用ラベルの包装対象とされる物品について>
本発明の包装用ラベル10の包装対象とされる物品Gは、いかなる物品であってもよい。例えば、物品Gは、合成樹脂成形容器、金属容器、ガラス容器、陶器容器などの容器を備えるものとすることができる。物品Gの外形は、後述する開口19から収容部18に導入可能とされたものであれば特に限定されない。例えば、物品Gの外形は、略円柱状、小径の略円柱と大径の略円柱が組み合わされた形状、略楕円柱状、略四角柱状などの略多角柱状、略円錐台状や略四角錐台状などの略錐台状、略円錐状や略四角錐状などの略錐状、これらが組み合わされた形状、その他の異形状などが挙げられる。また、物品Gは、ポンプ作用で商品を取り出すことができるポンプ機構を備える蓋部を有する容器を備えるものであってもよい。
また、本発明の包装用ラベル10の包装対象とされる物品Gは、液状、クリーム状等の製品が容器に収容されたものに限定されない。例えば、本発明の包装用ラベル10の包装対象とされる物品Gは、商品そのものでもよく、商品が包材に収容されているものでもよい。商品そのものとしては、例えば、おもちゃ、歯ブラシ、機械装置及びその部品などが挙げられる。商品が包材に収容されているものとしては、例えば、飲料や調味料などの飲食品、化粧品などの美容品、シャンプーなどのサニタリー品、消毒薬などの医薬品・工業薬品などの商品が収容された硬質容器;前記飲食品などの商品が収容された軟包材などが挙げられる。
さらに、本発明の包装用ラベル10は、一の物品Gを商品などとして、他の物品Gを台紙として、台紙に対して商品を結束して包装するものとして用いられるものであってもよい。また、本発明の包装用ラベル10は、後述する一の収容部18に対して2以上の物品が収容されるものであってもよい。
以下の本発明の包装用ラベル10及びラベル付き物品60の説明では、先ず熱収縮性フィルム1を包装用ラベル10として形成する過程の概略について説明した後に包装用ラベル10の構成について説明し、次いで複数の物品が包装用ラベル10により結束されたラベル付き物品60について説明する。
<包装用ラベルを形成する過程について>
包装用ラベル10は、熱収縮性フィルム1に対して熱加工や切断加工を行うことにより製造される。包装用ラベル10は、後述する収容部18(第一収容部20及び第二収容部)の主たる熱収縮方向が周方向となるよう、熱収縮性フィルム1が筒状に形成される。
熱収縮性フィルム1は、例えば70℃~100℃のような所望温度に加熱されると、少なくとも一方向(主たる熱収縮方向)に熱収縮する性質を有する。かかる性質を本明細書で熱収縮性という。また、熱収縮性フィルム1は、他方向(他方向は、フィルム面内で前記一方向に直交する方向)にも若干熱収縮又は熱伸張するものでもよい。熱収縮性フィルム1の熱収縮率(物品保持部の熱収縮率に等しい)は、特に限定されず、例えば、90℃に加熱した際の一方向における熱収縮率は、20%以上であり、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上であり、さらに好ましくは50%以上である。なお、熱収縮性フィルム1が他方向にも若干熱収縮又は熱伸張する場合、その90℃に加熱した際の他方向における熱収縮率は、例えば、-3%~15%である。前記他方向の熱収縮率のマイナスは、熱伸張を意味する。前記90℃に加熱した際の熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、フィルムを90℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
熱収縮率(%)=[{(一方向(又は他方向)の元の長さ)-(一方向(又は他方向)の浸漬後の長さ)}/(一方向(又は他方向)の元の長さ)]×100。
熱収縮性フィルム1としては、特に限定されず、代表的には、合成樹脂フィルムが挙げられる。
例えば、熱収縮性フィルム1としては、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などを含むフィルムを用いることができる。熱収縮性フィルム1として、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層され且つ一体化された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層が熱収縮性を有するフィルムに積層され且つ一体化された積層フィルムを用いることもできる。フィルムは公知の製法で製膜し、延伸し、熱エージング処理することにより熱収縮性を付与できる。
熱収縮性フィルム1の厚みは、特に限定されず、例えば、20μm~100μmであり、好ましくは、25μm~80μmであり、より好ましくは、25μm~50μmである。
熱収縮性フィルム1は、透明又は不透明のいずれでもよいが、内面側に意匠印刷層が設けられる場合には、透明なものが用いられる。前述の熱収縮性フィルムにおける「透明」とは、有色透明及び無色透明が含まれる。熱収縮性フィルム1は、好ましくは、無色透明の熱収縮性フィルムが用いられる。
なお、特に図示しないが、熱収縮性フィルム1には、所望のデザインが表された意匠印刷層;遮光性を付与するための遮光印刷層;熱収縮性フィルムの外面に設けられる表面保護層;熱収縮性フィルムの内面に設けられる滑り層;などの各種の機能層が設けられていてもよい。
また、後述する熱溶断法にて包装用ラベル10を形成する場合には、熱収縮性フィルム1には、熱溶断可能なものが用いられる。なお、「熱溶断」とは、熱溶着且つ破断することをいう。
さらに、熱溶着可能(より好ましくは熱溶断可能)な熱収縮性フィルム1としては、自己熱溶着性を有していれば特に限定されず、例えば、ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリスチレン系樹脂フィルムなどが挙げられ、好ましくは、ポリエステル系樹脂フィルムが用いられる。前記ポリエステル系樹脂フィルムは、フィルムを構成する主成分樹脂がポリエステル系樹脂である。ポリエステル系樹脂としては、例えば、ジカルボン酸成分とジオール成分を必須の構成成分として構成されたポリエステル(すなわち、ジカルボン酸に由来する構成単位(構造単位)とジオールに由来する構成単位を含むポリエステル)、ポリ乳酸系重合体などが挙げられる。なお、ポリ乳酸系樹脂に、ポリオレフィン系樹脂のようなポリ乳酸系樹脂よりも軟質な樹脂を一定割合で混入させた樹脂はバイオマス樹脂と呼ばれている。環境面を配慮しているという点から、このようなバイオマス樹脂を用いることも好ましい。
包装用ラベル10は、例えば、1枚の熱収縮性フィルム1を用いた熱溶着、熱溶断等の方法により製造することができる。ただし、本発明の包装用ラベル10は、以下に示す方法で製造する場合に限られず、これ以外の方法で製造することもできる。
例えば、包装用ラベル10の製造方法は、長尺帯状の熱収縮性フィルム1の原反の両側端部及び背面フィルム部1aを接着して扁平筒状体を得る工程(扁平筒状体の形成工程)、溶着接合部5の形状に沿う加熱部を有する熱シールバー(図示を省略)を用いて、扁平筒状体とされた熱収縮性フィルム1の溶着接合部5を形成すると同時に溶着接合部5の中間部に破断線を形成する工程(熱溶断工程)、及び1つの包装用ラベル10を含むように扁平筒状体を短手方向に切断する工程(切り出し工程)、を有する。必要に応じて、扁平筒状体にミシン目線を形成する工程(ミシン目線形成工程)を有していてもよく、また、切り出し工程の後に不要部分を除去する工程(不要部分除去工程)を有していてもよく、また、微細孔を形成する工程を有していてもよい。
熱収縮性フィルム1を包装用ラベル10として形成するにあたり、先ず、主たる熱収縮方向を短手方向とする長尺帯状の熱収縮性フィルム1の原反を準備する。図6及び図7に示すとおり、熱収縮性フィルム1の原反を短手方向が周方向となるように、左右の両側端部のうち一方のフィルム端1cを背面フィルム部1aに向けて折りたたみ、さらに他方のフィルム端1dを背面フィルム部1aに向けて折りたたんで、背面フィルム部1a及び両側端部を接着して接合部2を形成する。熱収縮性フィルム1の両側端部の接着方法は、従来公知の方法を採用でき、代表的には、溶剤を用いた接着であるが、接着剤を用いた接着、接着テープを用いたテープ貼り接着などでもよい。
図8に示すとおり、熱収縮性フィルム1は、接合部2において区画される二つの筒状部が形成され、扁平状に折りたたまれた状態となる。本明細書において、扁平状にした筒状の熱収縮性フィルム1を「扁平筒状体9」と記載する場合がある。扁平筒状体9の正面フィルム部1b及び背面フィルム部1aに貫通するように、長手方向にミシン目線4が形成される。
なお、接合部2の幅の長さは、特に限定されないが、包装用ラベルの形状や包装対象とされた物品G等を考慮して幅の長さが決定されることが望ましい。例えば、後述するとおり、本実施形態の包装用ラベル10において、接合部2は第一収容部20と第二収容部30とを区画しつつ連結する区画部14として機能する。そのため、接合部2の幅が余りに大きいと、包装用ラベル10を形成した際に、第一物品Gmを保持した第一収容部20に対して第二物品Gsを保持した第二収容部30がぐらつき易くなる。かかる観点から、接合部2の幅の長さは、例えば、15mm以下であり、好ましくは、10mm以下である。なお、接合部2の幅の長さは、正面視において図1及び図8の左右方向における長さを意味する。
次に、図9に示すとおり、溶着接合部5の形状に合った所定幅の加熱部を有する熱シールバー(図示を省略)を、扁平筒状体9の正面フィルム部1bに押し当てる。或いは、扁平筒状体9を挟むようにして上下一対の熱シールバー(図示せず)を正面フィルム部1b及び背面フィルム部1aに押し当てる。
熱シールバーの加熱部が当たった範囲の幅方向中間部には、線状の破断線(図示を省略)が生じ、その破断線の両側部において正面フィルム部1bと背面フィルム部1aとが熱溶着した溶着接合部5が生じる。加熱部の温度(熱溶断の温度)は、フィルムが溶断しうる温度以上であり、フィルムの材質に応じて適宜設定され、例えば、250℃~300℃などが例示できる。
次に、図9においてハッチングされた部分として示す不要部分7,8を除去する。具体的には、溶着接合部5に形成される破断線により分離される不要部分7を除去し、切断加工により不要部分8を除去する。なお、不要部分7が除去された状態では、溶着接合部5の残存部分において正面フィルム部1bと背面フィルム部1aとが熱溶着した溶断部16が形成される。上述の過程を経て、図1に示す扁平状に折り畳まれた状態の包装用ラベル10が得られる。
<包装用ラベルの構成について>
続いて、包装用ラベル10の構成について、図面を参照しつつ説明する。包装用ラベル10は、上述した過程を経て得られる扁平状に折りたたまれた状態において、図1に示す形状を有している。包装用ラベル10は、物品Gを包装する前の状態では、扁平状に折り畳んだ状態で保管・運搬に供され、使用時(物品Gを包装する際)に筒状に展開される。
また、図2に示すとおり、包装用ラベル10に複数の物品G(第一物品Gm及び第二物品Gs)を収容させて包装用ラベル10を熱収縮させると、複数の物品Gが結束して包装されたラベル付き物品60が得られる。
上述のとおり、包装用ラベル10は、第一物品Gm及び第二物品Gsが包装対象の物品Gとされている。図2及び図4に示すとおり、第一物品Gmは、長手方向の両端部のうち一方に蓋体を有する。また、第一物品Gmの蓋体は、略円形の端面Fmが形成される端部Emを有する。第一物品Gmは、蓋体の端面Fmを接地させることにより、端面Fmを底面として直立した姿勢を維持可能とされている。言い方を変えれば、第一物品Gmは、長手方向の端面Fmを接地させることにより、直立した姿勢で陳列可能とされている。また、第一物品Gmは、長手方向の長さがL1とされ、端面Fmの直径がD1とされている。
図2及び図4に示すとおり、第二物品Gsは、略円柱状の外観を備えている。第二物品Gsは、長手方向の両端部のうち端部Esに、ボトル容器の底面をなす略円形の端面Fsを有している。第二物品Gsは、長手方向の長さがL2とされ、端面Fsの直径がD2とされている。図2に示すとおり、第二物品Gsの長手方向の長さL2は、第一物品Gmの長手方向の長さL1よりも小さい(L2<L1)。また、第二物品Gsの端面Fsの直径D2は、第一物品Gmの端面Fmの直径D1よりも小さい(D2<D1)。すなわち、第二物品Gsの大きさは、第一物品Gmの大きさと比較して小さい。このように、包装用ラベル10は、大きさの異なる二つの物品G(第一物品Gm及び第二物品Gs)を包装対象とされている。
図1に示すとおり、包装用ラベル10は、複数(本実施形態では2つ)の収容部18を有している。より具体的には、包装用ラベル10は、第一の収容部18として第一収容部20を備え、第二の収容部18として第二収容部30を備えている。
また、収容部18は、物品Gを導入するための開口19を有している。より具体的には、第一収容部20には第一開口22(開口)が設けられ、第二収容部30には第二開口32(開口、第二開口)が設けられている。
なお、以下の説明において、収容部18の軸線方向を、単に「軸線方向X」と記載する場合がある。さらに、軸線方向Xと交差する方向であって、包装用ラベル10が扁平状とされた状態における幅方向を、単に「幅方向Y」と記載して説明する場合がある。
包装用ラベル10は、第一収容部20に対して第二収容部30が境界Bを介して側方に連続するように設けられている。
包装用ラベル10は、背面フィルム部1aと正面フィルム部1bとが接着された接合部2を備えている。図1に示すとおり、接合部2は、第一収容部20の幅方向Yの両側の側方のうち、一方の側方をなす側部20aの軸線方向Xの一端から他端に至るように設けられている。また、接合部2のうち、第一収容部20と第二収容部30とが隣接する部分では、第一収容部20と第二収容部30とを隣接して接続させる接続部12とされている。図1に示すとおり、接続部12は軸線方向Xに沿って形成されている。
接続部12の端部12aは、第一収容部20の側部20aに配置されている。また、接続部12は、端部12aが第一収容部20の端部21a(端縁)よりも軸線方向X内側に形成されている。言い方を換えれば、第二収容部30の第一収容部20に対する接続部分は、第一収容部20の側部20aの中間部に配置されるように形成されている。
なお、以下の説明において、端部12aから幅方向Yに延びる線を以下において「基準線C」と記載する場合がある。
また、接続部12は、第一収容部20の収容領域と第二収容部30の収容領域とを区画する区画部14として機能する。すなわち、第一収容部20と第二収容部30とは、熱収縮性フィルム1が接着されて形成される区画部14において、連結されつつ区画されている。このように、第一収容部20と第二収容部30とは、各々独立して物品Gを収容することができる収容領域を形成している。
なお、接続部12における熱収縮性フィルムの接合方法は、溶剤を用いた接着、接着剤を用いた接着、接着テープを用いたテープ貼り接着、フィルム自体の溶融による接着(つまり、溶着)など、種々選択可能である。
図3に示すとおり、第二収容部30に第二物品Gsを収容させた状態では、第二物品Gsは、端面Fsが基準線Cと概ね一致するように収容される。言い換えれば、基準線Cは、第二物品Gsを第二収容部30に収容させた場合において、第二物品Gsの容器底面が配置される物品底面想定位置であると言える。
第一収容部20は、熱収縮性フィルム1が筒状をなすように形成され、軸線方向Xの両端のうち一方に第一開口22(開口)が形成され、他方が溶断部16(閉塞部)により閉塞された袋状の収容領域を形成している。第一収容部20は、第一開口22から第一物品Gmを導入して、内部に形成される収容領域に第一物品Gmを収容可能とされている。第一収容部20は、包装用ラベル10が扁平状とされた状態における平面視において、概ね矩形の輪郭を形成している。なお、本明細書において「筒状」とは、熱収縮フィルム1の両端が接続されて環状をなしているものが含まれる。すなわち、「筒状」とは、軸線方向の両側が開口とされているもの、及び両側のうち一方が開口とされ他方が閉塞されているものの双方が含まれる。
また、図1に示すとおり、第一収容部20には、第一開口22から溶断部16に至るように延びるミシン目部50が設けられている。なお、ミシン目部50は、軸線方向X全体に亘って形成されていてもよいし、第一開口22から溶断部16に至る経路の一部に形成されたものであってもよい。
第一収容部20は、第一胴部被覆部28(胴部被覆部)と、第一巻込部26とを有している。第一胴部被覆部28は、第一物品Gmを収容して包装用ラベル10が熱収縮された状態において、第一物品Gmの周部を被覆するように熱収縮される。また、第一巻込部26は、第一物品Gmを収容して包装用ラベル10が熱収縮された状態において、第一物品Gmの端面Fmを巻き込むように熱収縮される。これにより、包装用ラベル10は、第一収容部20に第一物品Gmを収容させて保持可能とされている。
第二収容部30は、熱収縮性フィルム1が筒状をなすように形成され、軸線方向Xの両端のうち一方に第二開口32(開口)が形成され、他方が溶断部16(閉塞部)により閉塞された袋状の収容領域を形成している。第二収容部30は、第二開口32から第二物品Gsを導入して、内部に形成される収容領域に第二物品Gsを収容可能とされている。第二収容部30は、包装用ラベル10が扁平状とされた状態における平面視において、上方に湾曲した形状を有し、概ね矩形の輪郭を形成している。
第二収容部30は、軸線方向Xの両端31a,31bが第一収容部20の両端21a,21bから外れた位置となるように第一収容部20の側方に配置されている。そのため、包装用ラベル10は、第一収容部20に第一物品Gmを収容し、第二収容部30に第二物品Gsを収容して熱収縮された状態(ラベル付き物品60とされた状態)では、第二物品Gsは第一物品Gmの側部の中途部に添付されたような状態となり、第二物品Gsの端面Fsを第一物品Gmの端面Fmから離間させるように保持する。そのため、包装用ラベル10は、第一物品Gmを接地させて鉛直方向に直立するように維持された状態において、第二物品Gsを宙に浮くように第一物品Gmに保持させることができる。
図1に示すとおり、第二開口32の開口縁32aは、幅方向Yにおける第一収容部20と第二収容部30との境界B側(接続部12側)を開口基端部40とし、接続部12の端部12aと対向する部分を開口他端部42とすると、開口基端部40から開口他端部42に向けて境界Bから離れる方向に延びるように形成されている。
また、開口縁32aは、端部12aを含むように形成されている。すなわち、第二開口32の開口基端部40は、端部12aの位置と一致するように設けられている。言い方を換えれば、第二開口32の開口縁32aは、第一収容部20の側部20aに形成された端部12aから連続して形成されている。
第二開口32の開口縁32a(開口縁)は、接続部12の端部12aから離間した他の部分が、端部12aより軸線方向X外側となるよう形成されている。より具体的には、開口縁32aは、端部12aと対向する部分である開口他端部42が、端部12aより軸線方向X外側となるように形成されている。本実施形態の包装用ラベル10では、開口縁32aにおいて、端部12aから離間した他の部分のうち、端部12aと対向する部分(端部12aから最も離間した部分)である開口他端部42が、端部12aより軸線方向X外側となるように形成されている。
さらに、第二開口32の開口縁32aは、開口他端部42が、接続部12の端部12aより第二収容部30の軸線方向X外側となるように形成されている。すなわち、第二開口32の開口縁32aは、開口基端部40よりも開口他端部42のほうが基準線Cとの離間距離が大きくなるように、幅方向Yに対して傾斜するよう形成されている。
第二収容部30は、第二胴部被覆部38(胴部被覆部)と、第二巻込部36(巻込部)とを有している。第二胴部被覆部38は、第二物品Gsを収容して包装用ラベル10が熱収縮された状態において、第二物品Gsの胴部を被覆するように熱収縮される。
第二巻込部36は、基準線Cよりも軸線方向X外側に形成されている。第二巻込部36は、第二収容部30に第二物品Gsを収容して包装用ラベル10が熱収縮された状態において、第二物品Gsの端面Fsを巻き込むように熱収縮される。これにより、包装用ラベル10は、第二収容部30に第二物品Gsを収容させて保持可能とされている。
ここで、上述のとおり、第二開口32の開口縁32aは、基準線Cとの離間距離が開口基端部40よりも開口他端部42のほうが大きくなるように形成されている。すなわち、第二巻込部36は、開口基端部40から開口他端部42に向かうに従って、基準線Cからの長さが大きくなるような勾配した形状を有する拡張巻込部37とされている。別の言い方をすれば、拡張巻込部37は、端部12aと一致するように設けられた開口基端部40から離間するに従って端面Fmを巻き込むことができる面積が拡大するような形状とされている。
そのため、包装用ラベル10は、第一収容部20に第一物品Gmを収容し、第二収容部30に第二物品Gsを収容して熱収縮すると、開口他端部42側の拡張巻込部37が第二物品Gsの端面Fsの少なくとも一部を覆うように熱収縮される。また、包装用ラベル10は、開口基端部40が端部12aと略一致する位置に設けられている。そのため、包装用ラベル10は、物品Gを収容して熱収縮された状態において、開口基端部40の位置と第二物品Gsの端面Fsの位置とが略一致させつつ拡張巻込部37を熱収縮させ、端面Fsに対して拡張巻込部37を径方向内側に折り込むように見栄え良く仕上げることができる。
なお、図2に示すとおり、第二開口32は、包装用ラベル10により物品Gを結束して包装し、第一物品Gmを接地させた状態において、底面側となる位置に形成されている。また、第二開口32近傍に設けられた拡張巻込部37も同様に、包装用ラベル10により物品Gを結束して包装し、第一物品Gmを接地させた状態において、底面側となる位置に形成されている。これにより、包装用ラベル10は、物品Gを包装した状態において、第二物品Gsの底面側を巻き込むように保持し、第二物品Gsが脱落することを抑制することができる。
なお、第一収容部20及び第二収容部30の軸線方向Xの長さは、保持しようとする物品Gに応じて適宜設定可能である。第一収容部20及び第二収容部30の軸線方向Xの長さは、それぞれ独立して、例えば、各収容部18に収容される物品Gの上下方向の長さ~上下方向の長さ+15mmであり、好ましくは上下方向の長さ+3mm~上下方向長さ+10mmである。
第一収容部20及び第二収容部30の各周長(内周面の円周)は、それぞれ独立して、例えば、収容部18に収容される物品Gの最大周長を超え最大周長×1.3倍以下であり、好ましくは前記最大周長×1.05倍~最大周長×1.2倍である。
<ラベル付き物品について>
続いて、複数の物品を包装用ラベル10により結束して包装されたラベル付き物品60について説明する。
上述のとおり、第一物品Gmは、接地させて底面として機能する端面Fmを有している。そのため、第一物品Gmは、端面Fmを接地させると、上下方向に起立する姿勢で陳列可能とされている。
なお、以下の説明において、第一物品Gmが接地して直立した姿勢とされた状態において、第一物品Gmの端面Fm(底面)を単に「基端62」と記載して説明する場合がある。また、以下の説明において、第一物品Gmが接地して直立した姿勢とされた状態において、第一物品Gmの長手方向を単に「上下方向H」と記載して説明する場合がある。
図4に示すとおり、ラベル付き物品60は、第一物品Gm及び第二物品Gsを各収容部18に導入させ、包装用ラベル10を熱収縮させることにより、第一物品Gm及び第二物品Gsを結束して包装した状態として得られる。
第一物品Gmは、第一収容部20の第一開口22に端面Fmが配置されるように収容される。また、第二物品Gsは、第二収容部30の第二開口32に端面Fsが配置されるように収容される。
第一物品Gm及び第二物品Gsを包装用ラベル10に収容させて、包装用ラベル10を熱収縮させた状態(ラベル付き物品60)では、包装用ラベル10が第一物品Gm及び第二物品Gsに略密着して被覆する。また、図5に示すとおり、第一収容部20は、第一開口22の開口縁22aが、第一物品Gmの端面Fmの内側に収縮した状態となるように装着される。また、図5に示すとおり、第二収容部30は、第二開口32の開口縁32aが、接続部12の端部12aに向けて収縮した状態となるように装着される。その結果、開口縁32aは、第二物品Gsの端部Esにおいて、接続部12の端部12a側に位置する開口基端部40に比して、接続部12の端部12aに対向する開口他端部42が、第二物品Gsの端部Esの軸中心Iに近い位置となる。
上述のとおり、第二収容部30は、第一収容部20の側部20aに並列するように設けられている。そのため、第一物品Gm及び第二物品Gsが包装用ラベル10により包装された状態では、第二物品Gsは、端面Fsが基端62から離間するように、第一物品Gmの側部に添付された状態で保持される。また、第一物品Gmの端面Fmを接地させて第一物品Gmを直立するような姿勢とされると、第二物品Gsは、第一物品Gmの側部において、接地対象面から上下方向Hに離間して保持され、宙に浮いたような状態とされる。
図5に示すとおり、第一物品Gmは、包装用ラベル10の第一巻込部26に端面Fmが巻き込まれた状態となる。さらに、第二物品Gsは、第二収容部30の拡張巻込部37が端面Fsの少なくとも一部を覆うように装着される。言い換えれば、第二物品Gsは、端面Fsを拡張巻込部37により第二収容部30の内部に保持される。これにより、第二物品Gsは、第一物品Gmに宙に浮くように保持されつつ、第一物品Gmから脱落することを抑制される。
また、包装用ラベル10に物品Gを収容し、包装用ラベル10を熱収縮させる過程において、第一開口22及び第二開口32は、相互に離反するように径方向内側に収縮する。この際、拡張巻込部37が径方向内側に収縮する。そのため、ラベル付き物品60は、第二物品Gsの巻き込みを見栄え良く仕上げることができる。
以上、本発明の包装用ラベル10及びラベル付き物品60について説明したが、本発明の包装用ラベル10及びラベル付き物品60は、上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態に係る包装用ラベル10は、第一収容部20及び30の双方が、軸線方向Xの両端のうち一方が開口とされ他方が閉塞された袋状の形状とした例を示したが、本発明の包装用ラベルはこれに限定されない。また、上述の実施形態に係る包装用ラベル10の第二収容部30は、軸線方向Xの両端のうち一方に拡張巻込部37が形成される例を示したが、本発明の包装用ラベルはこれに限定されない。
例えば、本発明の包装用ラベルは、図10に示す包装用ラベル100のように、収容部118の軸線方向Xの両端に開口119a,119bが形成されるものであってもよい。さらに具体的には、本発明の包装用ラベルは、図10に示す包装用ラベル100のように、第一収容部120の軸線方向Xの両端に第一開口122,123が形成され、第二収容部130の軸線方向Xの両端に第二開口132,133が形成されるものであってもよい。また、図10に示すとおり、本発明の包装用ラベルは、第二収容部130の軸線方向Xの両端に拡張巻込部136,137が形成されるものであってもよい。さらには、第二収容部の軸線方向Xの両端に開口を形成しつつ、一方の開口近傍に拡張巻込部が形成されるものであってもよい。
さらに、本発明のラベル付き物品は、図11に示すとおり、一つの第一収容部及び二つの第二収容部を備える包装用ラベル140により、3つの物品を結束して包装したラベル付き物品160であってもよい。この例が示すように、本発明のラベル付物品は二以上の第二収容部を備える包装用ラベルにより2以上の物品Gを結束するものも含まれる。
さらに、上述の実施形態に係る包装用ラベル10の拡張巻込部37は、開口基端部40から開口他端部42に向けた輪郭が、基準線Cに対して傾斜する例を示したが、開口基端部から開口他端部に向けた輪郭は、いかなる形状であってもよい。例えば、本発明の包装用ラベルは、開口基端部から開口他端部に向けた輪郭が、湾曲した形状や屈曲した形状をなすものであってもよい。
さらに、本発明の包装用ラベルは、図12に示す包装用ラベル200のように、第二収容部230の開口縁232aの起点が端部212aと離間するように形成されたものであってもよい。すなわち、本発明の包装用ラベルは、図12に示す包装用ラベル200のように、端部212aと開口基端部240とが一致しない位置に形成されたものであってもよい。
さらに、本発明の包装用ラベルは、図13に示すような包装用ラベル300であってもよい。包装用ラベル300は、第二収容部330に第二開口332が設けられている。第二開口332の開口縁332aは、接続部312の端部312aから離間した他の部分であって、端部312aと対向する部分(開口他端部342)とは異なる部分が端部12aより軸線方向X外側となるよう形成されている。より具体的には、開口縁332aは、端部312a側の開口基端部340から、開口他端部342に至る中途となる部分が、端部312aより軸線方向X外側となるよう形成されて、巻込部343を構成している。なお、本発明の包装用ラベルは、開口縁の中途部分に巻込部343を形成する場合、巻込部343は、接続部312の端部312aから離間した部分のうち、離間距離が大きい部分(開口他端部側)となるよう形成されることが望ましい。
さらに、本発明のラベル付き物品は、図14に示すように、包装用ラベル300により2以上の物品Gを結束して包装したラベル付き物品360であってもよい。第一物品Gm及び第二物品Gsを包装用ラベル300に収容させて、包装用ラベル300を熱収縮させた状態(ラベル付き物品360)では、包装用ラベル300が第一物品Gm及び第二物品Gsに略密着して被覆する。図14に示すとおり、第二収容部330は、第二開口332の開口縁332aが、接続部312の端部312aに向けて収縮した状態となるように装着される。このとき、開口縁332aは、第二物品Gsの端部Esにおいて、端部312aと一致するように形成された開口基端部340に比して、端部12aから離間した巻込部343が、第二物品Gsの端部Esの軸中心Iに近い位置となる。
さらに、上述の実施形態に係る包装用ラベル10は、第一収容部20と第二収容部30との境界Bが区画部14により区画されつつ連結された例を示したが、本発明の包装用ラベルはこれに限定されない。例えば、本発明の包装用ラベルは、第一収容部と第二収容部とが隣接する境界において、一部が溶着や接着等により区画され、一部が相互に収容領域を連通させるものであってもよい。言い方を換えれば、本発明の包装用ラベルは、第一収容部の収容領域と第二収容部の収容領域とが完全に区画されず、相互に連通可能とされたものであってもよい。また、本発明の包装用ラベルは、溶断、溶着等、いかなる方法により形成されるものであってもよい。
さらに、上述の実施形態に係る包装用ラベル10では、2つの収容部18が形成され、1つの収容部18に対して1つの物品Gが収容される例を示したが、本発明の包装用ラベルはこれに限定されない。例えば、本発明の包装用ラベルは、一の収容部を第一収容部として、2以上の第二収容部を有するものであってもよい。さらに、本発明の包装用ラベルは、一の収容部に対して2以上の物品を収容可能としてもよい。
さらに、上述の実施形態に係る包装用ラベル10では、第一収容部20にミシン目部50を設けた例を示したが、本発明の包装用ラベルはこれに限定されない。例えば、本発明の包装用ラベルは、ミシン目が形成されないものであってもよい。また、本発明の包装用ラベルは、第一収容部及び第二収容部の双方又は一方にミシン目部が設けられるものであってもよい。
さらに、上述の実施形態に係る包装用ラベル10は、物品Gの周部全域を被覆するいわゆるフルシュリンクとした例を示したが、本発明の包装用ラベル10は、上述の実施形態に限定されない。例えば、本発明の包装用ラベルの第一収容部は、物品の周部を取り囲みつつ、物品の軸線方向の一部を被覆するものであってもよい。
本発明の包装用ラベルは、包装対象とされる物品等、種々選択可能である。
本発明の包装用ラベルは、2以上の物品を結束して包装するラベルとして、好適に利用することができる。
1 熱収縮性フィルム
10 包装用ラベル
12 接続部
12a 端部
14 区画部
18 収容部
19 開口
20 第一収容部
20a 側部
21a,21b 端部
22 第一開口(開口)
22a 開口縁
26 第一巻込部(巻込部)
28 第一周部被覆部(周部被覆部)
30 第二収容部
32 第二開口(開口)
32a 開口縁
36 第二巻込部(巻込部)
37 拡張巻込部(巻込部)
38 第二周部被覆部(周部被覆部)
40 開口基端部
42 開口他端部(接続部の端部から離間した他の部分、接続部の端部と対向する部分)
60 ラベル付き物品
100 包装用ラベル
118 収容部
119a,119b 開口
120 第一収容部
122,234 第一開口
130 第二収容部
132,133 第二開口
136,137 拡張巻込部
200 包装用ラベル
212a 端部
218 収容部
220 第一収容部
230 第二収容部
232 第二開口
232a 開口縁
242 開口他端部(接続部の端部から離間した他の部分、接続部の端部と対向する部分)
300 包装用ラベル
312a 端部
318 収容部
320 第一収容部
330 第二収容部
332 第二開口
332a 開口縁
343 巻込部(接続部の端部から離間した他の部分)
B 境界
C 基準線
Em 端部
Es 端部
Fm 端面(端部)
Fs 端面(端部)
G 物品
Gm 第一物品(物品)
Gs 第二物品(物品)
X 軸線方向
I 軸中心

Claims (6)

  1. 熱収縮性フィルムにより形成され、複数の物品を結束して包装するための包装用ラベルであって、
    筒状に形成された複数の収容部を有し、
    前記収容部の一をなす第一収容部に対し、他の一又は複数の前記収容部をなす第二収容部が、前記収容部における軸線方向に沿った接続部を介して側方に連続するように形成されており、
    前記接続部の端部の少なくとも一つは、前記第一収容部の端縁よりも前記軸線方向内側にあり、
    前記第二収容部が、少なくとも一つの開口を有し、
    前記第二収容部に設けられた前記開口である第二開口のうちの少なくとも一つの開口縁は、前記第一収容部に第一物品を収容し、前記第二収容部に第二物品を収容し、前記第一収容部に収容した第一物品が上下方向に起立する姿勢とした状態において下方側となる位置にあり、前記接続部の端部を含み、前記端部から連続するように形成されており、前記接続部の端部から離間した他の部分が、前記接続部の端部より前記軸線方向外側にあることを特徴とする包装用ラベル。
  2. 前記開口縁における前記接続部の端部と対向する部分が、前記接続部の端部より前記軸線方向外側にあることを特徴とする請求項1記載の包装用ラベル。
  3. 少なくとも前記第二収容部が、物品の胴部を被覆可能とされた胴部被覆部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用ラベル。
  4. 少なくとも一の前記収容部が、前記軸線方向のうち一方に前記開口を備え、他方に閉塞部を備える袋状とされていることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の包装用ラベル。
  5. 請求項1~のいずれかに記載の包装用ラベルと、
    前記第一収容部及び前記第二収容部に収容された物品と、を有するラベル付き物品であって、
    前記物品の端部において、前記開口縁は、前記接続部の端部側に位置する部分に比して他の部分が、前記第二収容部に収容された物品の端部の軸中心に近い位置にあることを特徴とするラベル付き物品。
  6. 前記開口縁は、前記接続部の端部側に位置する部分に比して前記接続部の端部に対向する部分が、前記第二収容部に収容された物品の端部の軸中心に近い位置にあることを特徴とする請求項に記載のラベル付き物品。
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