JP2011148527A - 容器の包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 上部開放の容器をラップフィルムやシュリンクフィルムを使用して包装するように簡易に包装できる包装体でありながら、包装した容器の積載梱包や積載展示に際して下部容器内の商品を損傷させることなく、積層できる容器の包装体を提供すること。
【解決手段】 上部開放容器の商品収容用の凹部11を備えた容器本体1の上方開口部12を覆う包装体2であって、該包装体2が、容器本体1における開口部12の互いに対向する一方の対向縁13,13間か、他方の対向縁14,14間かにおいて、架橋可能な長さL、および、または、幅Wを備えた硬質シート21と、その少なくとも一側に連接された可撓性に富んだ極薄フィルム22とによって形成されている構成としたもの。
【選択図】 図1
【解決手段】 上部開放容器の商品収容用の凹部11を備えた容器本体1の上方開口部12を覆う包装体2であって、該包装体2が、容器本体1における開口部12の互いに対向する一方の対向縁13,13間か、他方の対向縁14,14間かにおいて、架橋可能な長さL、および、または、幅Wを備えた硬質シート21と、その少なくとも一側に連接された可撓性に富んだ極薄フィルム22とによって形成されている構成としたもの。
【選択図】 図1
Description
本発明は、商品を収容するための凹入部を備えた容器本体を、その上方開口部を含めた容器全体を覆って、容器内に収容した商品の落下や飛び出しを防止するようにした包装体に関するものであって、その概略形状を偏平としたシート状またはフィルム状の包装体に関するものである。
現在、世上で使用されている商品包装体には、大別すると、容器本体の上方開口部に、容器本体と同様の素材で成形させた蓋体を嵌合させて使用する形態のものと、商品収容用の凹部を成形した容器本体のみからなる単体容器であって、凹部内に商品を収容した後、その上方開口部を含めて容器全体を、熱収縮性を有するシュリンクフィルムかラップフィルムのようなフィルム状の包装体で容器全体を包み込んで包装する形態のものとがある。本発明は、商品収容用凹部の深浅に拘わりなく、上方解放形態とした後者の容器を対象とし、この開口部を閉塞し容器全体を包み込むために使用するフィルム類似の包装体に関するものである。
このような容器の一例としては、鶏卵包装用容器の場合、鶏卵を収容する凹部の深さを鶏卵の全体が縦方向にすっぽりと入り込む深さに形成し、その上方部分を開放した深い皿形容器が知られている。この容器内に鶏卵を収容した後、鶏卵の上方部を含めて容器の全体をラップフィルムで包み込んで包装する方式としたものも既に知られている(特許文献1参照)。
本発明が対象とする容器は、このような深皿形の容器に限らず、生鮮食品やその他の食品の包装に使用される浅皿形の容器であってもよく、上部を開放した形態の単体容器であって、成形した蓋体を使用しない単体の容器を対象としたものである。
このように、包装容器の全体を極薄のラップフィルムによって包装する場合には、商品購買後の商品取り出し時に、ラップフィルムを剥がしてゴミとして廃棄するだけで、容器は、そのまま綺麗な状態で再利用素材として廃棄することができ、資源として活用できるので、使用後または容器の回収後に、ラベル剥がしのための手数をかけることなく利用でき、再利用率の向上に寄与することができるという利点がある。
しかしながら、このようなラップフィルムのみによって容器全体を包装する場合には、包装した容器が重量の大きいものである場合、例えば、前記のように、重量のある鶏卵を複数個または多数個包装した容器の場合、ラップフィルム自体が柔軟で伸張する性質を有しているため、鶏卵容器を段ボール箱内等に多段に積み重ねて箱詰めした状態で生産地から販売店への搬送時や移動時に、または、販売のために箱から取り出して積み重ね展示をする展示時において、上部容器の荷重をラップフィルムのみによっては支えきれずに、下部容器内の鶏卵に直接受け止めさせるような状態となり易いため、鶏卵破損のおそれが増大するという危険性を孕んでいる。そのため鶏卵包装用容器の包装手段としては、このようなラップフィルムのみによって容器全体を包装する手段は、現在のところ普及するには至っていない。
そこで、本発明は、このような観点から、前記のラップフィルム若しくはラップフィルムと同様に可撓性に富んだ極薄の熱収縮性を有するシュリンクフィルムを使用して包装するものでありながら、またラップフィルムと同様の感覚で容器の包装ができるものでありながら、ラップフィルムによる包装の場合と同様に、包装フィルムを剥がしてフィルムだけをゴミとして廃棄するだけで、容器はそのままリサイクル用再生材料として綺麗な状態で廃棄することができるという利点を有し、しかも、容器どうしの積載梱包や積載展示に際して上部容器の荷重を下部容器内の収容商品に直接受け止めさせることなく、下部容器に受け止めさせて、下部容器内の収容商品に損傷を与えるおそれがない容器の包装体を提供することを目的として開発されたものである。
該目的を達成するために講じた本発明にかかる商品の包装体の請求項1に記載の構成を実施例の説明に用いた符号を用いて説明すると、商品収容用の凹部11を備えた容器本体1の上方開口部12を覆う包装体2であって、該包装体2が、容器本体1における開口部12の互いに対向する一方の対向縁13,13間か、他方の対向縁14,14間かにおいて、架橋可能な長さL、および、または、幅Wを備えた硬質シート21と、その少なくとも一側に連接された可撓性に富んだ極薄フィルム22とによって形成されている構成としたものである。
請求項2に記載の容器の包装体の構成は、鶏卵を縦長方向に収容させるに足る深さを有する複数の鶏卵収容用の個別凹部16を備えた容器本体1の上方開口部12を覆う包装体2であって、該包装体2が、容器本体1における開口部12の互いに対向する一方の対向縁13,13間か、他方の対向縁14,14間かにおいて、架橋可能な長さL、および、または、幅Wを備えた硬質シート21と、その少なくとも一側に連接された可撓性に富んだ極薄フィルム22とによって形成されている構成としたものである。
また、これらの請求項1,2の構成に従属する構成として請求項3に記載の容器の包装体の構成は、極薄フィルム22が、熱収縮性、および、または、加熱溶融接着性を有するフィルムであるか、自己どうしが接触すると接着性を有するフィルムであることを要件としたものである。
さらに、以上の3つの構成に従属する構成として請求項4に記載した容器の包装体の構成は、硬質シート21が、透明または半透明で容器内部の透視が可能なシートであることを要件としたものである。
これらの構成にいうところの透明または半透明な内部透視可能な硬質シート21とは、例えばペットボトルで周知のポリエチレン−テレフタレート(PET)樹脂のような透明で所定の硬度を備えている樹脂を使用して形成した0.5〜1.0mm程度の厚手のシートであって、内容物を入れた容器どうしの積み上げ積載状態において、上部容器の荷重を下部容器のシートが受け止めて支えることができる程度の硬さと厚みを備えているシートをいう。
また、熱収縮性、および、または、加熱溶融接着性を有する極薄フィルム22には、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステルその他の樹脂素材を二軸延伸して形成された一般に周知のシュリンクフィルム(シュリンクラップフィルム・シュリンク包装フィルムとも呼ばれている)があり、自己どうしが接触すると接着性を有するフィルムには、例えばサランラップ(登録商標)やクレラップ(登録商標)の名で一般に知られているラップフィルムがある。ここにいう包装用フィルムは、これらのもののみに限られるものではなく、適宜に変形可能な薄いフィルム状の樹脂素材であって、被包装品の外形に沿って自然な形に包装できる性質を備えているものであればよい。
前記硬質シート21には、必要な図柄やその他の商品情報をその背面側または表面側に予め印刷してあるものを使用するようにすると、例えば、バーコードのように変形することが好ましくない印刷部分がある場合には、その部分が容器の上面にくるように配置して無変形状態で包装するようにするのがよい。なお、印刷面は表面側にして、その印刷面を極薄フィルム22で覆うようにしておけば、印刷面を保護し、外部摩擦による印刷面の損傷を防止でき、容器内に収容した食品等に印刷インクが直接触れることを防止でき、衛生上の観点からみて好ましい。
本発明の請求項1にいうところの容器の包装体は、上記のように、商品収容用の凹部を備えた容器本体の開口部を覆う包装体を構成する硬質シートの大きさを、容器本体の開口部を長方形体としたとき、その縦長方向か幅狭方向かにおいて、対向壁間に掛け渡すことができる長さLか幅Wか、または長さLと幅Wとを備えている大きさのものとし、この硬質シートの一側か両側に可撓性に富んだ極薄フィルムを連接してある構造のものとし、この硬質シートを所要商品を収容させた容器本体の開口部を覆うように開口部上に掛け渡し状に載置させて、その一側か両側に連接してある可撓性に富んだ極薄フィルムを容器本体の両側に垂下させて下方で重ねるか、一側から下方を越えて上面にまで持ち上げて硬質シート上に重ねるかの手段で包装する。この包装手段は、容器をラップフィルムのみで包装する場合の手間と全く同じ手間で済むという利点を備えているものでありながら、包装された容器は、運搬や展示に際して容器どうしを適宜数上下に積み重ねても、上部容器の荷重は下部容器の硬質シートによって受け止めさせて下部容器の全体で支えさせることができるので、容器本体が上部開放の容器であるにも拘わらず、下部容器内に収容してある商品を損傷させることがないという利点を有する。
請求項2に記載の容器の包装体は、鶏卵包装用容器に限定したもので、容器本体の構造を、複数の鶏卵収容用の個別凹部を備えていて、各凹部が鶏卵を縦長方向に収容させるのに足る深さを備えている上方開放の容器を対象とし、この鶏卵包装用容器本体における上方開口部を覆う硬質シートの大きさを、該開口部の縦長方向か幅狭方向かその全域かにおいて、対向壁間に掛け渡すことができる長さLか幅Wか、または長さLと幅Wとを備えている大きさのものとし、この硬質シートの一側か両側に可撓性に富んだ極薄フィルムを連接した構造としてあるので、容器の包装時に、この硬質シートを鶏卵を収容させた容器本体の開口部を覆うように開口部上に掛け渡して、その一側か両側に連接してある可撓性に富んだ極薄フィルムを容器本体の両側または片側に垂下させて下方で重ねるか、下方を越えて硬質シートの上面にまで持ち上げて硬質シート上で重ねるかの手段で包装する。このようにして、容器本体どうしの積み重ね姿勢時における上部容器の鶏卵全体の荷重を、下部容器の硬質シートに直接受け止めさせることにより、上部容器の荷重をこの硬質シートを介して下部容器の周縁部に伝達して下部容器全体で支えさせることができるので、シート全体の形状は偏平体でありながら、成形加工した蓋体を使用して鶏卵を保護する周知の容器の場合と同様に、下部容器内の鶏卵を確実に保護しながら、その損傷を最小限に止めることができる利点を有する。
また、請求項4のように、硬質シートを透明または半透明なものとしてある場合には、容器内に収容してある商品の状態を外部から透視して確認することができるので、購買者に安心感を与えることができるという副次的利点がある。さらに、容器が食品容器の場合には極薄フィルムのみを未使用の新素材で形成し、その上面側に硬質シートを配置することによって、硬質シートを再生樹脂素材で形成しても食品衛生上の問題を生じることがないという利点がある。
このようにして包装した容器を購買者が開封するときは、包装体のシュリンクフィルム部分やラップフィルム部分等の極薄フィルム部分を破り取るか切り取って除去し、これを燃えるゴミとしてそのまま廃棄し、容器本体内の包装品を使用し、包装品が残っている場合には冷蔵庫内等に入れて保管し、内容物の全てを取り出した後には、異物の付着していない綺麗な容器を再生回収資料としてそのまま廃棄することができる。このようにして廃棄された容器は、異物が付着していないので洗浄処理等を経ることなく再生用素材として再利用することができる。
以下本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1〜4は、本発明の第1実施例を説明する容器本体とその包装体について示したものである。
該実施例に示した容器本体1は、図2のように、例えばマンゴーのような完熟果実を収容するのに適した深皿形の容器であって、周知のブロー成形手段やバキューム成形手段によって、合成樹脂シート素材を膨出成形した容器である。この容器は、互いに嵌合する成形体としての蓋体を有しない容器本体1のみからなる単一体の容器である。
この容器本体1は、平面形状が長方形状で、上方の開口部12に、外周側に向かって突出する一連の周縁部1Aを有している。即ち、容器の幅方向において互いに対向する対向縁(一方の対向縁)13,13と、容器の長手方向において互いに対向する対向縁(他方の対向縁)14,14とが一連状態に形成されている。
この容器本体1を包装するために使用される該実施例に示した図1の包装体2における硬質のシート21の長さLと幅Wは、図2に示した容器本体1における長手方向において対向する対向縁14,14の長さl(Lの小文字)と幅方向において対向する対向縁13,13の幅wとにほぼ一致する大きさに形成してある。即ち、使用する容器本体1の周縁部上に載置させることができる面積となるような長さLと幅Wとを備えた透明な厚さ0.8mmのPET樹脂製のシートである。このシート21を挟んでその幅方向の両側にポリエチレン製の厚さ0.02mmの可撓性に富んだ極薄フィルム22が連接形成されている。而して、該実施例に示した包装体2の極薄フィルム22は、図1に示したように、その短尺方向が硬質シート21の長さLと同一長さに形成され、その長尺方向は、前記容器本体1の対向縁14,14方向において底面側で重なり合う長さに形成されている。
ここにいう硬質シート21は、樹脂素材によって適宜に選択使用されるものであるが、その厚さは、0.3〜1.0mm程度のものが使用される。また、可撓性に富んだ極薄フィルム22は、前記のように、周知のラップフィルムやシュリンクフィルムのような厚さ0.01〜0.05mm程度のものが使用される。
前記の硬質シート21は、透明または半透明で内部透視が可能なシートが好まれて多用されるが、透明性に欠けるものや、着色塗装して部分的に内部透視部を形成してあるもの等適宜に使用されるものである。また、該硬質シート21は、その表背何れかの面に、内部収容商品の商品名や生産者名または取扱者名その他の必要事項や宣伝事項を包装前に印刷したものが使用される。また、例えば黄色・緑色・薄紅色その他内部商品の見栄えを良くする透明着色が施されているものとしても使用される。
次に、このような構造とした本発明にいう包装体2を大量生産する手段の一例について説明すると、既に延伸加工が施された広幅の極薄フィルム素材22Aの上面に、図5に示したように、予め所要幅に裁断された複数枚のPET樹脂製の帯状の硬質シート素材21A,21A…を所要間隔を隔てて供給し、その上下位置に対向配置した加圧ローラー間を通過させることによって上下面から加圧して極薄フィルム22と一体化させ、各極薄フィルム素材22Aの幅方向の中間箇所を長手方向に沿ってカッターナイフで切断するとともに、長手方向において所要長さ毎に切断する。このようにして、前記図1の単体包装体2を得る。
この包装体2は、図3に示したように、例えばマンゴーのような完熟果実を容器本体1の商品収容用凹部11内に収容し、その上面に硬質シート21を載せつけて、その両側に連なる極薄フィルム22を垂れ下げて、容器本体1の側面を覆うとともにその下端側部分を容器本体1の下側にまで回して重合させる。このようにしてフィルムどうしを直接重合させることにより、重合面どうしを自己粘着力によって接着させ、図4のような包装容器3を得る。この接着手段は、例えばPVC製のシュリンクフィルムのように、自己接着性を備えていない素材の場合には、適宜の接着剤を利用して接着させてもよいが、例えば高周波加熱機上を通過させることによって部分的に溶融接着させたり、熱板上に載置させることによって加熱接着させる等の周知の接着手段を利用して接着させればよい。
このようにして包装された包装容器3は、運搬や展示に際して包装容器3どうしを上下方向に複数段に積み重ねても、上部容器の荷重は、下部容器の周縁部上に載置された硬質シート21によって受け止められて、下部容器の全体で支えられることとなるので、下部容器内に収容してある商品を損傷することがない。
図6〜8は、本発明の第2実施例を説明する容器本体とその包装体について示したものである。
該第2実施例に示した被包装体としての容器本体1は、鶏卵包装用の容器である。この鶏卵包装用の容器本体1は、図6にみられるように、商品収容用凹部11の形態としての鶏卵収容用個別凹部16を、同図において前後2列、左右3個、合計6個形成してある。これらの各個別凹部16は、その深さを図7,8に鎖線で示したように、鶏卵Eの長手方向を上下方向に向けてその全体が容器内に入る深さに形成したものである。
言うまでもなく、この鶏卵収容用の個別凹部16の数は、図示のものに限定されるものではなく、図示は省略するが、前後2列、左右2個、合計4個の容器や、前後2列、左右5個、合計10個の容器や、前後2列、左右4個、合計8個とした容器や、前後2列、左右6個、合計12個形成してある容器や、前後3列、左右5個、合計15個、前後4列、左右5個、合計20個の凹部を形成してある容器等各種のものがある。本発明にいう包装体2は、これら何れの容器にも対応させて実施できるものである。
翻って、前記図6に示した鶏卵包装用の容器本体1の上下方向に突出させて描いた包装体2の極薄フィルム22,22を図7の側面図において矢印a,aの方向に垂れ下げて、容器本体1の側面を覆うとともにその下端側部分22a,22bを図8のようにそれぞれ容器本体1の下側に回して重合させ、その重合面どうしを適宜の接着手段によって接着させればよい。このようにして、包装体2で容器本体1を筒巻き状に包装した包装容器3を得る。したがって、包装体2における硬質シート21の幅は、容器本体1における上面幅とほぼ同じ幅を備え、極薄フィルム22の長さは、容器本体1を筒巻き状にして先端部どうしを一部重ね合わせることが可能な程度の長さを備えているものとする。
本発明にいうところの前記図1に示した包装体2を得る手段としては、前記図5に示した製造手段の他、図9に示したように、極薄フィルム素材22Aを図において上方から下方に繰り出して、その上面に、横幅方向に長い所定幅の硬質シート素材21Aを極薄フィルム素材22Aに対して必要間隔を隔てながら順次配置し、前記した適宜の手段によって両素材21A,22Aを固着させる。図9では、このようにした素材を図9の下端側から順次所定幅に切断して包装体2を得る手段を示した。
他の手段としては、ここに示した個別切断を行わず、全幅をドラム巻き状に巻き取って保管し、使用時に個別切断をするか、極薄フィルム素材22Aの長手方向に沿って所定幅に切断してからドラム巻き状に巻き取って保管し、使用時に所定間隔毎に切断して使用するようにしてもよい。
さらに、他の手段としては、厚さの厚い硬質シート素材21Aの部分を形成する肉厚部と、厚さの薄い極薄フィルム素材22Aの部分を形成する薄肉部とを、一台の樹脂押出機で同時押出をして、または同時押出をしながら、その全幅を幅方向に拡大して、主として薄肉部を一軸延伸加工するか、このような幅方向の延伸加工とともに、同シートの上下に配置させた加圧ローラーの高速回転によって、同時に押出方向にも延伸させて二軸延伸加工を施してもよい。
本発明の代表的と思われる実施例について以上に説明したが、本発明にいうところの容器の包装体を形成するための樹脂材料は、特定の樹脂素材に限定されるものではない。
本発明にいう容器の包装体は、上部開放の容器を対象として、ラップフィルムで包装するような手段で簡易迅速に包装できるものでありながら、包装した容器を積層しても下部容器内の収容物を損傷させることがないので、簡易な包装体として市場の要求に叶い、実施すると直ちに受け入れられて普及するものと期待される。
1 容器本体
2 包装体
11 商品収容用凹部
12 開口部
13 対向縁
14 対向縁
16 鶏卵収容用個別凹部
21 硬質シート
22 極薄フィルム
L シート長さ
W シート幅
2 包装体
11 商品収容用凹部
12 開口部
13 対向縁
14 対向縁
16 鶏卵収容用個別凹部
21 硬質シート
22 極薄フィルム
L シート長さ
W シート幅
Claims (4)
- 商品収容用の凹部(11)を備えた容器本体(1)の上方開口部(12)を覆う包装体(2)であって、
該包装体(2)が、容器本体(1)における開口部(12)の互いに対向する一方の対向縁(13,13)間か、他方の対向縁(14,14)間かにおいて、
架橋可能な長さ(L)、および、または、幅(W)を備えた硬質シート(21)と、その少なくとも一側に連接された可撓性に富んだ極薄フィルム(22)とによって形成されている容器の包装体。 - 鶏卵を縦長方向に収容させるに足る深さを有する複数の鶏卵収容用の個別凹部(16)を備えた容器本体(1)の上方開口部(12)を覆う包装体(2)であって、
該包装体(2)が、容器本体(1)における開口部(12)の互いに対向する一方の対向縁(13,13)間か、他方の対向縁(14,14)間かにおいて、
架橋可能な長さ(L)、および、または、幅(W)を備えた硬質シート(21)と、その少なくとも一側に連接された可撓性に富んだ極薄フィルム(22)とによって形成されている容器の包装体。 - 極薄フィルム(22)が、熱収縮性、および、または、加熱溶融接着性を有するフィルムであるか、自己どうしが接触すると接着性を有するフィルムである請求項1または2に記載の容器の包装体。
- 硬質シート(21)が、透明または半透明で容器内部の透視が可能なシートである請求項1〜3の何れかに記載の容器の包装体。
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- 2010-01-22 JP JP2010011547A patent/JP2011148527A/ja active Pending
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