JP2004099098A - 樹脂製容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種の樹脂製容器の大部分は、容器素材とは異質の樹脂素材や紙で形成されたラベルが容器に貼着されたままであるため、再利用資源としては適さないのが現状であって、現在のところ廃棄された容器の大半が焼却されたり、地中投棄されていて、再利用率の大幅な向上の阻害原因と考えられる容器の使用者個々によるラベルの除去や、回収容器からの人手によるラベルの除去作業を必要としないラベル貼付容器の提供と、回収容器の資源としての再利用に十分に耐え得る樹脂製容器の提供。
【解決手段】容器の構成を、非塩素系樹脂素材で形成してなる樹脂製容器1であって、そのラベル貼付面2に、非塩素系樹脂素材で形成したフィルム製のラベル3が貼付されている構成としたもの。
【選択図】 図1
【解決手段】容器の構成を、非塩素系樹脂素材で形成してなる樹脂製容器1であって、そのラベル貼付面2に、非塩素系樹脂素材で形成したフィルム製のラベル3が貼付されている構成としたもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非塩素系樹脂素材によって適宜の形状に凹凸成形してなる主として樹脂シート製容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ここにいう樹脂製容器は、より具体的には、鶏卵や鶉卵包装用の容器、いちごやいちぢく、ミニトマト、びわ、きんかん等の小形果菜類の包装用容器、和・洋菓子類の包装用容器、ペットボトルに代表される液体飲料用容器、豆もやし、カイワレダイコン、きのこ類、青梗菜等の縦長野菜の育成や包装用に使われる深皿形または深筒形容器、豆腐や納豆、プリンその他の食品包装用に使われる比較的浅い皿形容器等がある。
【0003】
現在、これらの容器の内、樹脂シート製の容器は、主としてポリエチレンテレフタレート(ポリテレフタル酸エチレン=PET)樹脂素材を使用して、周知の圧空・真空成形手段によって形成され、ペットボトルに代表される液体飲料用容器は主として連続ブロー成形手段によって形成され、また、これらの成形手段以外にも射出成形手段や押出成形手段等によっても成形され、被包装品の形状や形態に応じて各種各様の形状としたものが成形されている。
【0004】
而して、これらの樹脂成形容器には、容器の底面を含む外表面に収容商品名や生産者名その他販売促進に必要な宣伝事項等がデザインされ、或いは活字体だけの所要表示がなされたラベルやシールが貼付され、或いは熱収縮性フイルムを加熱収縮させて容器の外周に装着し(これらのシールやフィルムを一括してラベルといい、接着や熱収縮装着を一括して貼付という)、または、容器本体内に被包装品を収容し封止した後に、これらの容器外面にラベル貼付がなされて、商品が市場に出荷されている。
【0005】
このような各種の容器に包装された各種の商品は、収容商品が購買者によって使用され、若しくは取り出された後は、不要品として廃棄される。廃棄された容器は、資源の有効利用の観点から回収され、再活用が図られているが、現状では回収費用が嵩むという難点があることのみならず、回収された廃棄容器の大部分には、容器素材とは異質の樹脂素材や紙で形成されたラベルが容器に貼着されたままであるため、再利用資源としては適さないのが現状である。それ故、現在のところ廃棄された容器の大半が焼却されたり、地中投棄されていて、再利用率の大幅な向上が困難視されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここにいう回収された容器が、再利用資源として適さないことの主要な理由の一つが、容器の素材とは無関係に、鮮やかな色彩の印刷が容易な樹脂素材や紙が選定されてラベルが形成されていること、他の理由が、容器に貼着されたラベルの容器からの剥離除去が困難であることに因ると思われる。また、容器の回収後に、回収容器からラベルを剥離除去するには、多大な人手を要することにあると思われる。
【0007】
そこで、本発明はこのような従来の樹脂製容器が有していた課題を根本的に解決することを目的とし、容器の使用者個々によるラベルの除去や、回収容器からの人手によるラベルの除去作業を必要としないラベル貼付容器の提供と、回収容器の再利用に際しても再利用に十分に耐え得る樹脂製容器の提供を目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
該目的を達成するために講じた本発明の樹脂製容器の構成は、非塩素系樹脂素材で形成してなる樹脂製容器1であって、そのラベル貼付面2に、非塩素系樹脂素材で形成したフィルム製のラベル3が貼付されている構成としたものである。
【0009】
より具体的な例としては、樹脂製容器1を、PET樹脂素材で形成してあるものとした場合、ラベル3を、同じPET樹脂またはPET樹脂系のPETG樹脂フィルムで形成してあるものとしたり、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のようなポリオレフィン系の樹脂フィルムで形成してあるものとするのが好ましい。また、熱収縮性フィルムの素材としては、前記ポリオレフィン系の樹脂やポリスチレン等がある。勿論、これらの樹脂素材のみに限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】
前記の構成とした樹脂製容器の実施に当たっては、容器1の構造を、容器本体1Aと蓋体1Bとからなる形態の容器とし、この容器1を、容器本体1Aと蓋体1Bとが別々のものとして実施したり、容器本体1Aと蓋体1Bとが一側で折り畳み自在に連結されているものとして実施することができる。この場合、ラベル貼付面2は、容器本体1Aの側壁部分としたり、蓋体1Bの側壁部分や天板部分として実施することができる。また、この容器1を、液体収容ボトル形態の容器とし、ラベル貼付面2をボトルの周壁部分として実施することができる。
【0011】
また、この容器1を、例えば、もやし類やカイワレダイコン等の育成容器や青梗菜やセロリー等の縦長野菜類の包装容器のような深い皿形容器または筒形容器とする場合には、ラベル貼付面2を容器本体1Aの側壁の一部としたり、全周面として実施することができる。
【0012】
更に、容器本体1Aまたは蓋体1Bを構成する容器壁は、単に1層状のもののみに限らず、2層または3層状とし、その主体部分を再生樹脂で形成し、その片面または両面を新品樹脂でコーティングして、衛生面を保証する積層体として実施することができるものである。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、第1実施例として示した鶏卵包装用容器の閉蓋状態の斜視図、平面図及び右側面図である。
【0014】
該第1実施例に示した容器1は、PET樹脂素材で形成したシート素材を圧空いる形状に成形してある構造とし、ラベル貼付面2を閉蓋姿勢における蓋体1Bの天板表面に形成したものである。このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとし、この領域2A上に、図1の上方に実線表示したPEフィルムに所要表示を印刷した(図では省略)ラベル3を、図1及び図2に鎖線で示したように、粘着材を介して接着させるようにしたものである。
【0015】
図4は、第2実施例として示した鶏卵包装用容器の閉蓋状態を示した斜視図であって、前記第1実施例の容器と同様に、10個の鶏卵収容凹部を備えた容器本体1Aと、鶏卵の上部を覆う蓋体1Bとを、一側の折り曲げ部4で折り畳み自在に連結させて一体構造としたものであって、ラベル貼付面2を閉蓋姿勢における蓋体1Bの天板表面と一側の側壁部分に亘って形成してあるものとし、同図に鎖線で示したように、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとし、同図の上方に実線で示したPPフィルムに所要表示を印刷したラベル3を、この蓋体天板の表面と一側の側壁部分とに亘って側面視L字形に接着剤で接着させてある構造としたものである。
【0016】
図5乃至図10は、容器本体1Aと蓋体1Bとを別々の単位体として形成した容器についての実施例に関するものである。この内、図5,6,7は蓋体1Bに関する実施例について第3実施例として示したものである。この蓋体1Bは、平面視形状が正方形状で浅い皿形状の蓋であって、ラベル貼付面2を蓋体1Bの天板表面に形成し、図に鎖線で示したように、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとし、ほぼ正方形状に形成したPETG製フィルムに所要表示を印刷したラベル3を、この蓋体天板の表面に接着剤で接着させる構造としたものである。
【0017】
また、図8,9,10は容器本体1Aに関する実施例を第4実施例として示したものである。この容器本体1Aは、前記図5〜7の蓋体を用いて閉蓋したり、他の構造の蓋体を用いて閉蓋する場合もある容器本体である。この容器本体1Aは、平面視形状が正方形状でやや深い皿形状であって、ラベル貼付面2を容器本体1Aの対向する2つの側壁表面とし、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとしてあり、それぞれの領域2A,2Aにやや横長長方形状のPEフィルム製ラベル3を接着剤接着させてある構造としたものである。言うまでもなく、このラベル貼付面2は、4つの側壁表面であっても、1つまたは3つの側壁表面であってもよく、4つの側壁の全体にラベル3をバンド状に掛け回して取り付けるようにしてもよい。
【0018】
図11乃至13は、それぞれ液体飲料等の容器として周知され、PET樹脂のブロー成形容器として知られているペットボトル(容器)1に関する実施例を第5乃至第7実施例として示したものである。これらの容器1は、液体を注入する容器本体1Aと上部の開口に装着するキャップ1Bとからなっている。これらの内、図11に示した容器1は、容器本体1Aの平面視形状が略正方形状のボトルであって、ラベル貼付面2を容器本体1Aの1つの側壁表面とし、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとしてあり、このラベル貼付予定領域2Aに縦長長方形状のPPフィルム製のラベル3を接着剤で接着させてある構造としたものである。この容器1の場合、他の1つまたは複数の側壁表面にもラベル貼付面2を形成してあるものとして実施することができることは言うまでもない。
【0019】
図12は、ペットボトル1に関する他の実施例を第6実施例として示したものである。この容器1の容器本体1Aは、円筒状のボトルであって、ラベル貼付面2を容器本体1Aの上部傾斜面sと筒壁の途中に形成された周溝dとの間の表面とし、このラベル貼付面2のほぼ全体を、ラベルをバンド状に掛け回して非接着状態に取付けるためのラベル貼付予定領域2Aとし、この領域2A上に、筒状に形成したPE樹脂製の熱収縮性フィルムによって形成したラベル3を筒状として加熱収縮させてバンド状に取付けたものである。
【0020】
図13は、ペットボトル1に関する更に他の実施例を第7実施例として示したものである。この容器1の容器本体1Aは、円筒状のボトルであって、該実施例の容器にあっては、ラベル貼付面2を容器本体1Aにおける上方部分に形成された周溝dから下端近くの円筒状胴部の略全表面とし、このラベル貼付面2の上部と下端部の一部を残して広幅筒状の熱収縮性樹脂ラベル3をバンド状に掛け回して取り付けるためのラベル貼付予定領域2Aとし、この領域2A上に、筒状に形成したPP樹脂製の熱収縮性フィルム製ラベル3を筒状に形成したものを嵌め、加熱収縮させて非接着状に取付けたものである。
【0021】
なお、該実施例に示した容器本体1Aは、前記上方部分に形成された周溝dと下端部近くに形成した凹部5aとの間に、上下方向に略直線状に縦溝5を形成してあるものとし、前記筒状に巻き付けられたラベル3の除去時には、この縦溝5を利用してカッター刃を滑らせることによりラベル3を切断して容易に除去することができるようにしたものである。
【0022】
以上本発明の代表例と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示したもののみに限定されるものではなく、例えば、ラベル3を容器の底板下面に貼付するようにした容器であってもよいのであって、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から既に明らかなように、本発明にいうところの樹脂製容器は、容器そのものの材料を非塩素系の樹脂で形成し、この容器に貼付するラベルを同じく非塩素系の樹脂素材で形成したものとすることによって、使用後の廃棄容器にラベルが貼付されたままであっても、焼却したり地中投棄したりすることなく、また、多大な人手と時間をかけてラベルの剥離除去作業を行うことなく、そのまま再利用に回すことができるようにしたものである。即ち、ラベルが付着したままで容器全体を溶融させて非塩素系樹脂ばかりの再生素材として再利用することができるようにしたものである。このことによって、資源の大幅な再利用を図ることができるという顕著な効果を期待することができるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す容器の斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】第2実施例を示す容器の斜視図。
【図5】第3実施例を示す蓋体の平面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】図5の斜視図。
【図8】第4実施例を示す容器本体の平面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】図8の斜視図。
【図11】第5実施例を示す容器の斜視図。
【図12】第6実施例を示す容器の斜視図。
【図13】第7実施例を示す容器の斜視図。
【符号の説明】
1 容器
1A 容器本体
1B 蓋体
2 ラベル貼付面
2A 貼付予定領域
3 ラベル
4 折り曲げ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、非塩素系樹脂素材によって適宜の形状に凹凸成形してなる主として樹脂シート製容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ここにいう樹脂製容器は、より具体的には、鶏卵や鶉卵包装用の容器、いちごやいちぢく、ミニトマト、びわ、きんかん等の小形果菜類の包装用容器、和・洋菓子類の包装用容器、ペットボトルに代表される液体飲料用容器、豆もやし、カイワレダイコン、きのこ類、青梗菜等の縦長野菜の育成や包装用に使われる深皿形または深筒形容器、豆腐や納豆、プリンその他の食品包装用に使われる比較的浅い皿形容器等がある。
【0003】
現在、これらの容器の内、樹脂シート製の容器は、主としてポリエチレンテレフタレート(ポリテレフタル酸エチレン=PET)樹脂素材を使用して、周知の圧空・真空成形手段によって形成され、ペットボトルに代表される液体飲料用容器は主として連続ブロー成形手段によって形成され、また、これらの成形手段以外にも射出成形手段や押出成形手段等によっても成形され、被包装品の形状や形態に応じて各種各様の形状としたものが成形されている。
【0004】
而して、これらの樹脂成形容器には、容器の底面を含む外表面に収容商品名や生産者名その他販売促進に必要な宣伝事項等がデザインされ、或いは活字体だけの所要表示がなされたラベルやシールが貼付され、或いは熱収縮性フイルムを加熱収縮させて容器の外周に装着し(これらのシールやフィルムを一括してラベルといい、接着や熱収縮装着を一括して貼付という)、または、容器本体内に被包装品を収容し封止した後に、これらの容器外面にラベル貼付がなされて、商品が市場に出荷されている。
【0005】
このような各種の容器に包装された各種の商品は、収容商品が購買者によって使用され、若しくは取り出された後は、不要品として廃棄される。廃棄された容器は、資源の有効利用の観点から回収され、再活用が図られているが、現状では回収費用が嵩むという難点があることのみならず、回収された廃棄容器の大部分には、容器素材とは異質の樹脂素材や紙で形成されたラベルが容器に貼着されたままであるため、再利用資源としては適さないのが現状である。それ故、現在のところ廃棄された容器の大半が焼却されたり、地中投棄されていて、再利用率の大幅な向上が困難視されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここにいう回収された容器が、再利用資源として適さないことの主要な理由の一つが、容器の素材とは無関係に、鮮やかな色彩の印刷が容易な樹脂素材や紙が選定されてラベルが形成されていること、他の理由が、容器に貼着されたラベルの容器からの剥離除去が困難であることに因ると思われる。また、容器の回収後に、回収容器からラベルを剥離除去するには、多大な人手を要することにあると思われる。
【0007】
そこで、本発明はこのような従来の樹脂製容器が有していた課題を根本的に解決することを目的とし、容器の使用者個々によるラベルの除去や、回収容器からの人手によるラベルの除去作業を必要としないラベル貼付容器の提供と、回収容器の再利用に際しても再利用に十分に耐え得る樹脂製容器の提供を目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
該目的を達成するために講じた本発明の樹脂製容器の構成は、非塩素系樹脂素材で形成してなる樹脂製容器1であって、そのラベル貼付面2に、非塩素系樹脂素材で形成したフィルム製のラベル3が貼付されている構成としたものである。
【0009】
より具体的な例としては、樹脂製容器1を、PET樹脂素材で形成してあるものとした場合、ラベル3を、同じPET樹脂またはPET樹脂系のPETG樹脂フィルムで形成してあるものとしたり、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のようなポリオレフィン系の樹脂フィルムで形成してあるものとするのが好ましい。また、熱収縮性フィルムの素材としては、前記ポリオレフィン系の樹脂やポリスチレン等がある。勿論、これらの樹脂素材のみに限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】
前記の構成とした樹脂製容器の実施に当たっては、容器1の構造を、容器本体1Aと蓋体1Bとからなる形態の容器とし、この容器1を、容器本体1Aと蓋体1Bとが別々のものとして実施したり、容器本体1Aと蓋体1Bとが一側で折り畳み自在に連結されているものとして実施することができる。この場合、ラベル貼付面2は、容器本体1Aの側壁部分としたり、蓋体1Bの側壁部分や天板部分として実施することができる。また、この容器1を、液体収容ボトル形態の容器とし、ラベル貼付面2をボトルの周壁部分として実施することができる。
【0011】
また、この容器1を、例えば、もやし類やカイワレダイコン等の育成容器や青梗菜やセロリー等の縦長野菜類の包装容器のような深い皿形容器または筒形容器とする場合には、ラベル貼付面2を容器本体1Aの側壁の一部としたり、全周面として実施することができる。
【0012】
更に、容器本体1Aまたは蓋体1Bを構成する容器壁は、単に1層状のもののみに限らず、2層または3層状とし、その主体部分を再生樹脂で形成し、その片面または両面を新品樹脂でコーティングして、衛生面を保証する積層体として実施することができるものである。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、第1実施例として示した鶏卵包装用容器の閉蓋状態の斜視図、平面図及び右側面図である。
【0014】
該第1実施例に示した容器1は、PET樹脂素材で形成したシート素材を圧空いる形状に成形してある構造とし、ラベル貼付面2を閉蓋姿勢における蓋体1Bの天板表面に形成したものである。このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとし、この領域2A上に、図1の上方に実線表示したPEフィルムに所要表示を印刷した(図では省略)ラベル3を、図1及び図2に鎖線で示したように、粘着材を介して接着させるようにしたものである。
【0015】
図4は、第2実施例として示した鶏卵包装用容器の閉蓋状態を示した斜視図であって、前記第1実施例の容器と同様に、10個の鶏卵収容凹部を備えた容器本体1Aと、鶏卵の上部を覆う蓋体1Bとを、一側の折り曲げ部4で折り畳み自在に連結させて一体構造としたものであって、ラベル貼付面2を閉蓋姿勢における蓋体1Bの天板表面と一側の側壁部分に亘って形成してあるものとし、同図に鎖線で示したように、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとし、同図の上方に実線で示したPPフィルムに所要表示を印刷したラベル3を、この蓋体天板の表面と一側の側壁部分とに亘って側面視L字形に接着剤で接着させてある構造としたものである。
【0016】
図5乃至図10は、容器本体1Aと蓋体1Bとを別々の単位体として形成した容器についての実施例に関するものである。この内、図5,6,7は蓋体1Bに関する実施例について第3実施例として示したものである。この蓋体1Bは、平面視形状が正方形状で浅い皿形状の蓋であって、ラベル貼付面2を蓋体1Bの天板表面に形成し、図に鎖線で示したように、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとし、ほぼ正方形状に形成したPETG製フィルムに所要表示を印刷したラベル3を、この蓋体天板の表面に接着剤で接着させる構造としたものである。
【0017】
また、図8,9,10は容器本体1Aに関する実施例を第4実施例として示したものである。この容器本体1Aは、前記図5〜7の蓋体を用いて閉蓋したり、他の構造の蓋体を用いて閉蓋する場合もある容器本体である。この容器本体1Aは、平面視形状が正方形状でやや深い皿形状であって、ラベル貼付面2を容器本体1Aの対向する2つの側壁表面とし、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとしてあり、それぞれの領域2A,2Aにやや横長長方形状のPEフィルム製ラベル3を接着剤接着させてある構造としたものである。言うまでもなく、このラベル貼付面2は、4つの側壁表面であっても、1つまたは3つの側壁表面であってもよく、4つの側壁の全体にラベル3をバンド状に掛け回して取り付けるようにしてもよい。
【0018】
図11乃至13は、それぞれ液体飲料等の容器として周知され、PET樹脂のブロー成形容器として知られているペットボトル(容器)1に関する実施例を第5乃至第7実施例として示したものである。これらの容器1は、液体を注入する容器本体1Aと上部の開口に装着するキャップ1Bとからなっている。これらの内、図11に示した容器1は、容器本体1Aの平面視形状が略正方形状のボトルであって、ラベル貼付面2を容器本体1Aの1つの側壁表面とし、このラベル貼付面2のほぼ全域をラベル3の貼付予定領域2Aとしてあり、このラベル貼付予定領域2Aに縦長長方形状のPPフィルム製のラベル3を接着剤で接着させてある構造としたものである。この容器1の場合、他の1つまたは複数の側壁表面にもラベル貼付面2を形成してあるものとして実施することができることは言うまでもない。
【0019】
図12は、ペットボトル1に関する他の実施例を第6実施例として示したものである。この容器1の容器本体1Aは、円筒状のボトルであって、ラベル貼付面2を容器本体1Aの上部傾斜面sと筒壁の途中に形成された周溝dとの間の表面とし、このラベル貼付面2のほぼ全体を、ラベルをバンド状に掛け回して非接着状態に取付けるためのラベル貼付予定領域2Aとし、この領域2A上に、筒状に形成したPE樹脂製の熱収縮性フィルムによって形成したラベル3を筒状として加熱収縮させてバンド状に取付けたものである。
【0020】
図13は、ペットボトル1に関する更に他の実施例を第7実施例として示したものである。この容器1の容器本体1Aは、円筒状のボトルであって、該実施例の容器にあっては、ラベル貼付面2を容器本体1Aにおける上方部分に形成された周溝dから下端近くの円筒状胴部の略全表面とし、このラベル貼付面2の上部と下端部の一部を残して広幅筒状の熱収縮性樹脂ラベル3をバンド状に掛け回して取り付けるためのラベル貼付予定領域2Aとし、この領域2A上に、筒状に形成したPP樹脂製の熱収縮性フィルム製ラベル3を筒状に形成したものを嵌め、加熱収縮させて非接着状に取付けたものである。
【0021】
なお、該実施例に示した容器本体1Aは、前記上方部分に形成された周溝dと下端部近くに形成した凹部5aとの間に、上下方向に略直線状に縦溝5を形成してあるものとし、前記筒状に巻き付けられたラベル3の除去時には、この縦溝5を利用してカッター刃を滑らせることによりラベル3を切断して容易に除去することができるようにしたものである。
【0022】
以上本発明の代表例と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示したもののみに限定されるものではなく、例えば、ラベル3を容器の底板下面に貼付するようにした容器であってもよいのであって、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から既に明らかなように、本発明にいうところの樹脂製容器は、容器そのものの材料を非塩素系の樹脂で形成し、この容器に貼付するラベルを同じく非塩素系の樹脂素材で形成したものとすることによって、使用後の廃棄容器にラベルが貼付されたままであっても、焼却したり地中投棄したりすることなく、また、多大な人手と時間をかけてラベルの剥離除去作業を行うことなく、そのまま再利用に回すことができるようにしたものである。即ち、ラベルが付着したままで容器全体を溶融させて非塩素系樹脂ばかりの再生素材として再利用することができるようにしたものである。このことによって、資源の大幅な再利用を図ることができるという顕著な効果を期待することができるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す容器の斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】第2実施例を示す容器の斜視図。
【図5】第3実施例を示す蓋体の平面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】図5の斜視図。
【図8】第4実施例を示す容器本体の平面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】図8の斜視図。
【図11】第5実施例を示す容器の斜視図。
【図12】第6実施例を示す容器の斜視図。
【図13】第7実施例を示す容器の斜視図。
【符号の説明】
1 容器
1A 容器本体
1B 蓋体
2 ラベル貼付面
2A 貼付予定領域
3 ラベル
4 折り曲げ部
Claims (5)
- 非塩素系樹脂素材で形成してなる樹脂製容器(1)であって、そのラベル貼付面(2)に、非塩素系樹脂素材で形成したフィルム製のラベル(3)が貼付されている樹脂製容器。
- 樹脂製容器(1)が、ポリエチレンテレフタレート樹脂素材で形成され、ラベル(3)が、ポリオレフィン系の樹脂フィルムで形成されている請求項1に記載の樹脂製容器。
- 樹脂製容器(1)が、非塩素系樹脂素材製のシート材を加工し、上部を開口した容器本体(1A)とこの上面を覆う蓋体(1B)とからなる形態の容器であって、ラベル貼付面(2)が、蓋体(1B)の天板または側壁の外表面に設けられているものである請求項1に記載の樹脂製容器。
- 樹脂製容器(1)が、液体収容用のボトル形態の容器であって、ラベル貼付面(2)が、ボトル周壁の外表面に設けられているものである請求項1に記載の樹脂製容器。
- 樹脂製容器(1)が、上部を開口し開口外周面にフランジ部を備えた容器本体(1A)で、開口面をフィルムでシールする形態の容器であって、ラベル貼付面(2)が、フランジ部の表面か容器側壁の外表面に設けられているものである請求項1に記載の樹脂製容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002262916A JP2004099098A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | 樹脂製容器 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010208695A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Bongrain Sa | 蓋で閉じられる容器本体を包むカバー付き食品包装材とその製造方法 |
JP2014094762A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-05-22 | Naberu:Kk | 卵収容容器およびラベル封入方法 |
JP2017077906A (ja) * | 2015-10-20 | 2017-04-27 | 株式会社ナベル | 容器に入った卵製品及びその製造方法 |
JP2022130265A (ja) * | 2021-02-25 | 2022-09-06 | 敏夫 蜂須賀 | リユースフードパック |
-
2002
- 2002-09-09 JP JP2002262916A patent/JP2004099098A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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