JP7141182B2 - 放射線画像表示装置、画像表示方法および制御プログラム - Google Patents

放射線画像表示装置、画像表示方法および制御プログラム Download PDF

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本発明は、放射線画像表示装置および画像表示方法に関する。
従来、被写体となる患者にX線を照射して体内(臓器など)を撮像する放射線撮影システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
近年、放射線撮影システムでは、撮影台に着脱されるX線撮影用の装置として、FPD(フラットパネルディテクター)と呼ばれる画像検出装置が普及している。FPDは、患部に照射されたX線を銀塩フィルムで直接撮像する従来方式と異なり、患部に照射されたX線を電気信号に変換し、変換された電気信号をデジタル化して、電子画像として表示用のコンピューターに転送する装置である。FPDを用いた放射線撮影システムによれば、撮影後に短時間で画像表示でき、また、FPDの持ち運びが容易である等の利点がある。
特開2007-37837号公報
ところで、放射線撮影システムによってX線撮影を行う際に、例えば患者の身体機能に不自由がある等により、画像検出器と被写体との位置関係が本来の正しい角度での撮影ができない場合がある。この場合、診断者(医師)が想定していた方向での画像取得ができず、撮影された患者の臓器等が診断者にとって違和感のある画像になる事が考えられる。
具体的には、患者の内臓をX線撮影する際には、重力に従って各々の臓器の姿勢や位置等が定まり、また、重力の方向に応じて胸水が傾く。このため、例えば患者が直立した姿勢でX線撮影を行うことが難しい場合、或いは画像検出器を傾けてX線撮影を行うような場合、各々の臓器の姿勢や重なり具合、胸水の水面などが、通常とは多少異なった違和感のある画像として映ることになる。かかる違和感のある画像が映っている場合、診断者(医師)による読影ひいては診断の迅速性および精度が低下する虞がある。
本発明の目的は、読影ひいては診断の迅速性および精度を担保することが可能な放射線画像表示装置および画像表示方法を提供することである。
本発明に係る放射線画像表示装置は、
被写体に照射された放射線を検出する画像検出装置により生成された撮影画像を表示する放射線画像表示装置であって、
前記撮影画像を1度ずつ回転する処理を行う回転処理部と、
前記撮影画像を表示部に表示する表示情報生成部と、
前記撮影画像を表示する表示部と、
を備え、
前記回転処理部により回転する処理が行われた前記撮影画像を前記表示部に表示する際に、前記表示情報生成部は、前記撮影画像の表示倍率を縮小する処理を行い、前記回転処理および前記縮小処理が行われた前記撮影画像の全体が表示された状態において、前記表示部に対する水平方向の略中央を示す補助線と垂直方向の略中央を示す補助線を前記表示部に表示する。
本発明に係る画像表示方法は、
被写体に照射された放射線を検出する画像検出装置により生成された撮影画像を表示する画像表示方法であって、
前記撮影画像を1度ずつ回転処理し、
前記回転処理された前記撮影画像を表示部に表示する際に、前記撮影画像の表示倍率を縮小する処理を行い、前記回転処理および前記縮小処理された前記撮影画像の全体が前記表示部に表示された状態において、前記表示部に対する水平方向の略中央を示す補助線と垂直方向の略中央を示す補助線を前記表示部に表示する。
本発明に係る制御プログラムは、
被写体に照射された放射線を検出する画像検出装置により生成された撮影画像を表示する放射線画像表示装置の制御プログラムであって、
前記放射線画像表示装置のコンピュータに、
前記撮影画像を1度ずつ回転する処理と、
前記回転する処理が行われた前記撮影画像を表示部に表示する際に、前記撮影画像の表示倍率を縮小する処理を行い、前記回転処理および前記縮小処理が行われた前記撮影画像の全体が前記表示部に表示された状態において、前記表示部に対する水平方向の略中央を示す補助線と垂直方向の略中央を示す補助線を前記表示部に表示する処理とを、
実行させる。
本発明によれば、読影ひいては診断の迅速性および精度を担保することができる。
本実施の形態における放射線画像撮像システムの構成を例示するブロック図である。 図2A、2B、および2Cは、本実施の形態における放射線画像表示装置で表示される画面の一例を模式的に示す図である。 図3Aおよび3Bは、本実施の形態における放射線画像表示装置に表示される画面をより具体的に示す一例である。 図4Aおよび4Bは、本実施の形態における放射線画像表示装置に表示される画面を具体的に示す他の一例である。 図5Aおよび5Bは、本実施の形態における放射線画像表示装置に表示される画面を具体的に示すさらに他の一例である。 図6Aおよび6Bは、本実施の形態における放射線画像表示装置に表示される画面を具体的に示すさらなる他の一例である。 撮影台に複数の画像検出装置が取り付けられる場合を説明する図である。 本実施の形態における画像表示処理に関するフローチャートである。
本発明を適用したX線撮影システムの実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態のX線撮影システムの主要な構成を示す。図1に示すように、X線撮影システム1は、被写体にX線を照射するX線照射部20を備えたX線発生装置10と、被写体に照射されたX線を検出して放射線画像(撮影画像)を生成するFPD(フラットパネルディテクター)30と、FPD30から出力された放射線画像を加工して表示する放射線画像表示装置としての機能を有するコンソール50と、を備える。
X線発生装置10は、図示しない公知のX線管(真空管)をX線照射部20として備え、かかるX線管に電圧を印加する電源部、電源部を制御する制御部等を備える。ここで、電源部は、X線管の陰極に設けられたフィラメントを加熱するフィラメント電源、X線管の陽極表面にあるターゲットに衝突させる電子を加速させるための高圧電源を備える。X線発生装置10は、フィラメント電源および高圧電源の電源を制御することによって、X線管から出力されるX線を制御する。
FPD30は、X線発生装置10のX線照射部20から被写体Sの患部に照射されたX線を検出し、該検出された放射線を電子画像(X線撮影画像、以下、単に撮影画像という。)として出力する装置である。図示しないが、FPD30は、複数の放射線検出素子がn×mの二次元状に配列されたセンサーパネルを備え、かかるセンサーパネルによって、被写体Sの患部に照射されたX線が検出される。また、FPD30は、検出されたX線を電気信号に変換する変換部、変換された電気信号をデジタル化するA/D変換部、デジタル化された信号を撮影画像としてコンソール50(表示用のコンピューター)に出力する出力部、などを備える。この例では、FPD30のセンサーパネルは、X線照射部20からX線が照射される方向に対して略直交する向きに配置される。
図1に示す構成例では、FPD30は、重力センサー35を備える。重力センサー35は、例えば加速度センサーを備え、FPD30の傾き(傾斜方向)に関連した重力方向を検知する重力検知部として機能する。重力センサー35により検知された重力方向の情報は、放射線画像表示装置50に出力される。本実施の形態では、重力センサー35は、例えば2次元のセンサーであり、FPD30の上記センサーパネル(n×m個の放射線検出素子)により形成される二次元平面(n方向およびm方向)の傾きを検出することができる。
また、本実施の形態では、FPD30は、長尺の撮影台40に対して着脱可能となっている。撮影台40は、例えば床面の上下方向に沿って延び、かかる方向に沿って複数のFPD30を装着できるようになっている(図7参照)。以下は簡明のため、1つのFPD30を撮影台40に対して装着した場合を前提とし、支持台42に複数のFPD30(30A~C)を装着した場合の処理等については後述する。
本実施の形態において、コンソール50は、X線発生装置10、FPD30および撮影台40とは別の部屋に設置されており、放射線画像撮影の制御及び得られた放射線画像データに関する画像処理等を行う。コンソール50は、本発明の放射線画像表示装置としての機能を有し、以下、放射線画像表示装置50と称する。放射線画像表示装置50は、FPD30の画像出力端子に有線または無線で接続される画像データ取得部51、重力センサー35に有線または無線で接続される重力情報取得部52、回転情報保持部57、操作入力部60、画像表示部70、CPU100等を有する。
画像データ取得部51は、図示しない入力インタフェース回路等を有し、撮影画像の画像データをFPD30から取得し、取得された画像データをCPU100に出力する。
重力情報取得部52は、図示しない入力インタフェース回路やA/D変換回路等を有する。重力情報取得部52は、重力センサー35の検出信号から、FPD30に対する重力の方向を示す情報(以下、重力情報という。)を取得し、該取得された重力情報をデジタル化してCPU100に出力する。
回転情報保持部57は、例えばハードディスクドライブや半導体メモリなどのデータ記憶媒体であり、撮影画像の回転に関する種々のデータを格納して保持する機能を有する。
操作入力部60は、マウスやキーボード等を含み、撮影画像の読影や診断を行うユーザー(読影医や臨床医などの医師、以下同様)による操作内容を、操作入力信号としてCPU100に供給する。
画像表示部70は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)を備え、CPU100の制御の下、撮影画像を含む種々の画像を表示する。画像表示部70は、タッチパネル付の液晶ディスプレイで構成することもでき、この場合、画像表示部70が操作部入力部としても機能する。
CPU100は、放射線画像表示装置50の各部の動作を制御する。CPU100は、図1に示すように、画像回転処理部53および表示情報生成部54としても機能する。ここで、画像回転処理部53は、主に、FPD30から出力された撮影画像(後述するX線画像RI)の回転処理を行う機能を有する。他方、表示情報生成部54は、主に、後述するX線画像RIと共に表示される表示情報を生成する機能を有する。本実施の形態では、画像回転処理部53および表示情報生成部54は、ソフトウエア的な構成である、すなわちCPU100で実行されるプログラムのソフトウエア機能ブロックである場合を前提とする。他方、画像回転処理部53および表示情報生成部54は、専用のプロセッサーで構成されることもできる。
図1に示す構成例では、X線発生装置10と放射線画像表示装置50とが接続されており、放射線画像表示装置50の操作入力部60の操作によってX線発生装置10が作動するようになっている。また、放射線画像表示装置50は、図示しない通信部を有しており、かかる通信部を介して、X線発生装置10が設置された病院が保有する図示しない患者データベースにアクセスできるようになっている。
以下、被写体Sの胸部正面のX線撮影を行う場合を例として、X線撮影システム1の概略的な動作を説明する。
このX線撮影に先立って、放射線画像表示装置50の画像表示部70には不図示のメニュー画面が表示される。本実施の形態では、操作入力部60の操作により、メニュー画面から患者データベースにアクセスし、被写体Sとなる患者(以下、単に被写体Sという。)に関する種々の情報(患者ID、氏名、生年月日、性別、撮影しようとする患部名(この例では胸部正面)、など)を予め入力して、患者データベースの登録や更新を行う。
また、X線撮影に先立って、撮影台40に取り付けられるFPD30の高さ位置を、被写体Sの胸部の位置になるように調整する。続いて、被写体Sの背中を予めFPD30に近接ないし当接させるとともに、X線照射部20を当該患者の胸部正面に近接させる。
さらに、メニュー画面を通じて、X線撮影を実行するための不図示の操作画面が画像表示部70に表示され、かかる操作画面を通じて、X線照射部20から出力されるX線の強度等のパラメーターが、ユーザーによる操作入力部60の入力操作により入力される。続いて、操作画面を介して撮影の指示を出力すると、該撮影指示を受け付けたX線発生装置10が作動し、放射線照射の準備のための処理(FPD30の初期化等)を経て、設定されたパラメーターに従ってX線照射部20からX線が出力される。
かくして出力されたX線は、被写体Sの患部を透過してFPD30のセンサーパネルに照射される。FPD30は、被写体Sの患部を透過したX線の強度(強弱の分布)をセンサーパネルによって検出し、該検出されたX線を電気信号に変換し、該変換された電気信号をデジタル化して撮影画像を生成する。生成された撮影画像のデータは、この後、FPD30から放射線画像表示装置50に転送され、CPU100の制御の下、画像表示部70にX線画像RI(図2A参照)として表示される。この後、ユーザーが操作入力部60を操作して、ズーム(拡大または縮小)や回転等の指示を入力することにより、CPU100の処理により、当該指示内容に従った画像処理がX線画像RIに施され、処理されたX線画像RIが画像表示部70に表示される。
ところで、このようなX線撮影システム1によってX線撮影を行う際に、被写体Sの撮影方向にずれが生じ、FPD30と被写体Sとの位置関係が、本来の正しい角度での撮影ができない場合がある。このような場合としては、例えば、けがや身体機能の不自由等により被写体Sの姿勢(直立状態など)が正しく保てない場合が挙げられる。他にも、例えば耐久や機械的な誤差等により、撮影台40が直立していない或いは撮影台40に対するFPD30の取り付け角度にずれが発生するなど、種々のケースがあり得る。この場合、診断者(医師)が想定していた方向でのX線画像が得られないことから、撮影された患者の臓器等が診断者にとって違和感のある画像になり得る。
具体的には、被写体Sの内臓をX線撮影する際には、重力に従って各々の臓器の姿勢や位置等が定まり、また、重力の方向に応じて胸水が傾く。このため、例えば被写体Sが直立した姿勢でX線撮影を行うことが難しい場合、或いはFPD30を床面から傾けてX線撮影を行うような場合、X線画像RIに映った各々の臓器の姿勢や重なり具合、胸水の水面などが、通常とは多少異なった違和感のある画像に見える場合がある。
ここで、X線画像RI中に映る臓器の重なり具合や胸水の傾き等は、読影医や臨床医が読影や診断を行う際に、重要な情報の一つとなる。また、FPD30と被写体Sとの位置関係が正しい角度で撮影できなかった場合でも、上述の回転の処理を行えば、X線画像RIを正しい角度にして画像表示部70に表示することができる。
しかしながら、たとえ画像回転により撮影画像が正しい角度で画像表示部70に表示された場合であっても、FPD30と被写体Sとの位置関係が正常でない角度で撮影した場合のX線画像RIは、上述した臓器の姿勢等が通常とは異なった、違和感のある画像となり得る。例えば、被写体Sの身体が直立するようにX線画像RIを回転させて画像表示部70に表示した場合であっても、臓器の重なり具合が通常と違うような場合、医師にとって違和感の生じる画像となる。かかる違和感のある画像が映っている場合、医師による読影ひいては診断の迅速性および精度が低下する虞がある。
上述のような問題を解決するため、本実施の形態のX線撮影システム1では、CPU100は、X線画像RIの表示に関して次のような処理を行う。
以下、放射線画像表示装置50のCPU100で実行される処理の概要を、図1、図2(2A~2C)を参照して説明する。CPU100は、X線照射部20から被写体SにX線が照射される際に、重力情報取得部52を通じて重力センサー35(重力検知部)から重力方向の情報を取得し、かかる重力方向の情報からX線画像RI(撮影画像)の重力方向を示す標識を生成する。この標識は、例えば図2Bに示すような矢印形のアイコン110であり、かかる矢印の示す方向(図2Bの例では真下の方向)が重力の方向となる。以下、このアイコン110を「重力表示アイコン110」と称する。
続いて、CPU100は、生成された重力表示アイコン110をX線画像RIに一体的に付加するように、画像表示部70に表示する処理を行う(図2Aおよび図2B参照)。ここで、CPU100は、図2Bに示すように、重力表示アイコン110をX線画像RIの外側の領域(以下、有効領域外ともいう。)にオーバーレイさせるように、画像表示部70に表示する。
図2Aは、FPD30によって生成されたX線画像RIを画像表示部70に加工なしで表示した状態を模式的に示している。本実施の形態では、画像表示部70の表示面が横長の形状であり、他方、FPD30の上述したセンサーパネルは、縦幅が横幅よりも若干長い矩形状となっている(図7参照)。このため、FPD30で生成されたX線画像RIを画像表示部70に表示する場合、表示面における水平(左および右)方向に、X線画像RIの有効領域外となる余白(ブランク)の領域が発生する。本実施の形態では、X線画像RIの有効領域外となる画像表示部70の空いている表示領域(以下、「ブランクエリア」という)に、X線画像RIに関連する種々の情報を、表示情報として、X線画像RIとともに表示する。ここで、画像表示部70に表示される表示情報としては、重力表示アイコン110を含む種々の標識、X線画像RIの被写体Sの情報など、種々の情報が含まれる。なお、重力表示アイコン110以外の表示情報については後述する。
図2Bは、FPD30で生成されたX線画像RIとともに、重力表示アイコン110(重力方向を示す標識)を重力情報としてブランクエリアに表示した例を示す。かくして、重力表示アイコン110をX線画像RIの有効領域外に表示させることで、撮影された被写体Sの患部が重力表示アイコン110で隠されることを回避することができる。一例では、CPU100(表示情報生成部54)は、重力表示アイコン110を含むレイヤー画像を生成し、生成されたレイヤー画像を、X線画像RIの有効領域外の位置にオーバーレイさせる(重ねる)ように、画像表示部70のブランクエリアに表示する。
さらに、CPU100は、X線画像RIの回転処理の際に、重力表示アイコン110がX線画像RIと同一の角度で回転するように、X線画像RIおよび重力表示アイコン110を画像表示部70に表示する処理を行う(図2C参照)。図2Cは、ユーザーの操作入力による回転操作に基づき、図2Bに示すX線画像RIを右回転させた場合を示す。このとき、CPU100は、画像回転処理部53の機能により、X線画像RIと重力表示アイコン110とを同一角度で右回転させるように、画像表示部70の表示を制御する。
かかる本実施の形態では、撮影された被写体SのX線画像RIの画像表示部70上の回転方向を操作ないし調整する際に、同一の方向および角度で回転表示される重力表示アイコン110を参照することで、回転後のX線画像RIの重力方向を視認し考慮に入れることができる。このため、被写体Sの撮影方向にずれが生じた場合であっても、X線画像RIの回転方向を調整しつつ、回転後のX線画像RIと共に表示される重力表示アイコン110が示す重力方向を常に確認しながら、読影および診断を行うことができる。したがって、本実施の形態によれば、読影ひいては診断の迅速性および精度の確保ないし向上を図ることができる。
また、CPU100は、X線画像RIの回転処理の際に、X線画像RIが画像表示部70の表示画面からはみ出ないように、X線画像RIの表示倍率を変更し、変更後の表示倍率によるX線画像RIを、重力表示アイコン110と共に表示するとよい(図2Bおよび図2C参照)。すなわち、CPU100(表示情報生成部54)は、画像回転処理部53によるX線画像RIの回転処理の際に、当該回転後のX線画像RIが画像表示部70の表示面内に収まるように、X線画像RIの表示倍率を算出し、算出された表示倍率でX線画像RIを画像表示部70に表示する処理を行う。
図2Cは、図2Bに示すX線画像RIを右回転で所定角度回転させる際に、CPU100がX線画像RIの表示倍率を縮小させる処理を行った場合の表示例を示す。すなわち、図2Bに示す表示例では、X線画像RIの上下幅は、画像表示部70の上下幅と略一致している。この状態からX線画像RIをそのまま回転させると、X線画像RIの隅部が画像表示部70に表示されなくなることから、撮影された被写体Sの患部が部分的に、画像表示部70に表示されなくなる。このため、ユーザーは、X線画像RIを画像表示部70の表示画面上で回転させる操作を行う場合、表示倍率を縮小させるズーム表示の操作を合わせて行う必要が生じる。
これに対し、上述のように、X線画像RIの回転処理の際、X線画像RIが画像表示部70の表示画面からはみ出ないようにX線画像RIの表示倍率をCPU100によって変更(縮小)することにより、上述した煩雑なズーム表示の操作を行う必要がなくなる。
図2Cに示す例では、CPU100は、X線画像RIの表示倍率のみ縮小し、重力表示アイコン110のオーバーレイ(重力表示アイコン110を含むレイヤー画像)は縮小せず、重力表示アイコン110を、当該アイコンの中心点を基準として回転させる処理を行う。この場合、重力表示アイコン110の回転により、重力表示アイコン110とX線画像RIとの相対位置が変わることになるが、例えばX線画像RIを略90度回転させるような場合に、X線画像RIの縮小率を抑えることができる。また、X線画像RIが縮小表示されても重力表示アイコン110の大きさが維持されるので、X線画像RIの縮小率に関わらず、重力方向を認識しやすい等の利点がある。
他方、図示しないが、CPU100は、X線画像RIの表示倍率を縮小して表示する場合に、あわせて、重力表示アイコン110を含むレイヤー画像も画像表示部70の表示画面からはみ出ないように縮小して表示してもよい。この場合、重力表示アイコン110とX線画像RIとの位置関係を維持しながら表示することが容易になり、画像表示部70に表示される画像全体が見やすい等の利点がある。
他にも、CPU100は、X線画像RIの表示に関して種々の処理を行う。以下、図3以下を参照して、X線画像RIの表示に関する処理および表示情報等に関するより具体的な内容を説明する。
放射線画像表示装置50の画像表示部70に表示される画面のより具体的な例を、図3Aおよび図3Bに示す。なお、図3Aは画像回転処理前の表示状態を示し、図3Bは画像回転処理後の表示状態を示しており、後述する図4Aおよび4B、図5Aおよび5B、図6Aおよび6Bも同様である。
本実施の形態では、放射線画像表示装置50のCPU100は、X線画像RIの表示の際に、被写体Sの情報を上述した患者データベースから取得し、取得された情報を表示情報として、X線画像RIとともに画像表示部70に表示する。また、図3に示す例では、CPU100は、重力表示アイコン110のみならず、アイコン120および130も表示情報として、X線画像RIとともに画像表示部70に表示する。
具体的には、CPU100は、画像表示部70の左側のブランクエリアに、重力表示アイコン110の矢印と平行方向を示すアイコン120を表示する。ここで、アイコン120は、重力表示アイコン110と比べて細長い矢印の標識であり、X線画像RIの幅方向に亘って延びる標識となっている。言い換えると、アイコン110は第1の重力表示アイコンであり、アイコン120は、第2の重力表示アイコンである。
また、図3に示す例では、CPU100は、重力表示アイコン110の上方のブランクエリアに、アイコン130を表示する。このアイコン130は、被写体Sの種別を表示する標識であり、この例では被写体Sが人間であることを示している。なお、被写体Sが人間以外の動物の場合、CPU100は、アイコン130として他の形状の標識を画像表示部70に表示する。
一例では、CPU100は、アイコン110,120,および130を、互いに異なる3つのレイヤー画像として生成し、生成された3つのレイヤー画像を、各々対応する位置に表示するように、X線画像RIにオーバーレイさせる(重ね合わせる)処理を行う。
さらに、CPU100は、アイコン120よりも左方のブランクエリアに、X線撮影された被写体Sの患部に関する情報(この例では「胸部正面」)を表示する。また、CPU100は、画像表示部70の上端側のブランクエリアに、被写体Sの患者ID、氏名、生年月日、および性別を表示する。これらの表示情報は、上述した患者データベースから取得された情報である。
また、本実施の形態では、CPU100は、アイコン130の右側のブランクエリアに、GUI(Graphical User Interface)として、X線画像RIの回転操作を行うための回転操作ボタン210~240を含む角度操作部200を表示する。ここで、回転操作ボタン210は、X線画像RIを左すなわち反時計方向に1度回転させる場合に選択されるものである。同様に、回転操作ボタン220は、X線画像RIを右すなわち時計方向に1度回転させる場合に選択される。また、回転操作ボタン230は、X線画像RIを左(反時計方向)に15度回転させる場合に選択される。同様に、回転操作ボタン240は、X線画像RIを右(時計方向)に15度回転させる場合に選択される。なお、回転操作部200で操作される上記角度の値は一例であり、他の角度であってもよい。また、各回転操作ボタン210~240を選択した場合の回転角度を、図示しないユーザー設定画面を通じて、ユーザーが所望する角度に設定(カスタマイズ)できるようにしてもよい。
図3に示す例では、上述した回転操作ボタン210,220,230,および240のいずれかを選択(マウス等でクリック)すると、CPU100(画像回転処理部53)は、X線画像RIとアイコン110,120,および130を、同一の方向および角度で回転させる処理を行う。すなわち、CPU100は、角度操作部200の指示に従った角度で、X線画像RIおよびアイコン110,120,130の画像を、各々の画像の中央を回転軸として回転させ、回転後の各画像を画像表示部70に表示する。かかる処理により、X線画像RIとともに、上述した各アイコン110,120,130がX線画像RIと同一の方向および角度で回転して画像表示部70に表示される(図3Aおよび3B参照)。
上述のような処理を行う本実施の形態によれば、医師は、X線画像RIに対して常に重力の方向を意識して読影および診断を行うことができる。したがって、被写体Sの姿勢やFPD30の傾き等により、想定していた方向での画像取得ができず、撮影された患者の臓器等が違和感のある画像となった場合でも、読影ひいては診断の迅速性および精度の確保ないし向上を図ることができる。
上述した例では、X線画像RIを回転させるためのユーザー操作として、回転操作ボタン210,220,230,240を操作入力部60(マウス等)で選択する操作とした。X線画像RIを回転させるためのユーザー操作は、他にも、種々の形態があり得る。例えば、画像表示部70がタッチパネル付きディスプレイである場合、回転操作ボタン210,220,230,240をユーザーの指やタッチペン等でタッチしてもよい。他の例として、ユーザーの手先などのジェスチャー動作を検出するためのCCDカメラ等のジェスチャー検出装置を設けてもよい。この場合、CPU100(画像回転処理部53)は、ジェスチャー検出装置による検出結果に応じてX線画像RIの回転処理を行う。
また、上述した重力表示アイコン(110または120)の上側または下側をマウス等で選択し、ドラッグアンドドロップ等の操作方法により、X線画像RIおよび重力表示アイコンを回転させるようにしてもよい。また、X線画像RI等の回転操作の後、重力表示アイコン(110,120)をマウス等で下側にドラッグすることで、X線画像RIおよび重力表示アイコンを重力方向(真下の向き)になるように表示状態をリセットしてもよい。また、X線画像RIの回転方向および角度の指定をキーボードのキー入力で行えるようにするため、図示しない「回転方向」および「回転角度」の入力欄および「決定ボタン」を、例えば角度操作部200の下側近傍に表示する構成としてもよい。この場合、例えば0.1°単位など、より細かい回転角度を指定することもできる。
上述したブランクエリアには、他にも種々のアイコンや選択ボタン等を表示することができる。例えば、X線画像RIの回転の操作および表示を行った後、かかる操作を取り消す(処理および画面を戻す)ためのボタンを表示してもよい。
放射線画像表示装置50の画像表示部70に表示される画面の他の具体例を、図4Aおよび図4Bに示す。以下は、主として図3と異なる点について説明する。
図4Aおよび図4Bに示す例は、上述した図2Bおよび図2Cに対応する図であり、主として、重力表示アイコン110の表示位置、X線画像RIを回転させる方向が、図2Bおよび図2Cの例とは異なっている。また、図4Aおよび図4Bに示す例では、画像回転時にX線画像RIの表示倍率変更を行っている点が、図3の例と異なっている。加えて、図4Aおよび図4Bに示す例では、画像表示部70に上述したアイコン120,130を表示していないが、図3Aおよび図3Bと同様に、アイコン120,130を表示してもよく、この点は、後述する図5、図6の例も同様である。
上述した図3Bの表示例では、画像回転処理の際にX線画像RIの表示倍率変更(縮小)を行っていないため、X線画像RIの左下側(臓器の一部)が表示画面からはみ出す(洩れる)ことになり、かかる臓器の一部が画像表示部70に映されない。これに対して、画像回転処理の際に、CPU100(表示情報生成部54)が、表示画面からはみ出さないようにX線画像RIの表示倍率変更(縮小)の処理を行うことにより、図4Bに示すように、X線画像RIの全体を、画像表示部70の表示画面に洩れなく表示することができる。
放射線画像表示装置50の画像表示部70に表示される画面のさらに他の具体例を、図5Aおよび図5Bに示す。
図5Aおよび図5Bに示す例では、CPU100(表示情報生成部54)は、画像表示部70の表示面の水平方向と垂直方向に交差する(2本の)補助線ALを生成し、生成された補助線ALを、X線画像RIの上に重ねて表示(オーバーレイ)させる処理を行う。なお、図5Bでは、画像回転時にX線画像RIの表示倍率変更の処理を行わない場合を示しているが、図4Bと同様に、かかる表示倍率変更の処理を行ってもよく、この点は、後述する図6Bの例でも同様である。
図5Aおよび図5Bに示すように、補助線ALは、画像表示部70の表示面または表示されるX線画像RIの略中央の位置で交差し、画像表示部70の表示面の水平および垂直方向に沿って延びている。補助線ALは、X線画像RIおよび重力表示アイコン110と略同時に表示される。他方、図5Bに示すように、この補助線ALは、上述したアイコン110~130とは異なり、上述した回転処理時には回転せず、画像表示部70の表示面に対して固定的に表示される。
このような構成とすることにより、重力表示アイコン110により示される重力方向と、表示面の垂直および水平方向を示す補助線ALとを見比べながら画像回転の操作を行うことができるので、X線画像RIをどの程度回転させたか等の確認を容易に行うことができる。さらには、表示された補助線ALに被写体Sの撮影された部位(この例では背骨)を沿わせるようにX線画像RIを回転させて(図5B参照)、被写体Sの本来の正しい姿勢(この例では直立姿勢)での撮影画像を画像表示部70に表示させることもできる。
補助線ALは、図5Aおよび図5Bに示す例では、直交する2本の線とした。補助線ALの他の例として、より多くの線が格子状に交差する構成としてもよい。
図6Aおよび図6Bは、CPU100(表示情報生成部54)は、画像回転処理に関する重力表示アイコン110の回転角度の数値を、重力表示アイコン110とともに表示する処理を行った場合を例示している。
ここで、図6Aは、X線画像RIの回転操作(CPU100による画像回転処理)を行う前の状態であり、重力表示アイコン110にX線画像RIの回転角度「0°」が重ねて表示されている。かかる表示により、X線撮影時におけるFPD30の上記センサーパネルにより形成される二次元平面(n方向およびm方向)の傾きが0であること(撮影台40およびFPD30の角度が正常である等)を一目で確認することができる。
他方、図6Bは、図6Aの状態からユーザーの操作に基づいて、被写体Sの背骨が画像表示部70の表示面に対して垂直になるように、X線画像RIを左(反時計)方向に回転させる操作(画像回転処理)を行った場合を示している。図6Bでは、X線画像RIの回転方向および角度の指定を、上述したキーボードのキー入力で行った例を示しており、X線画像RIの回転角度「3.5°」が重力表示アイコン110に重ねて表示されている。この後、例えばX線画像RIを右(時計)方向に0.5度回転させる操作を行った場合、図6Bに示す状態から重力表示アイコン110が右方向に0.5度回転するとともに、重力表示アイコン110に「3.0°」が重ねて表示される。
図6Aおよび図6Bでは、X線画像RIの回転角度を示す数値を、重力表示アイコン110に重ねるように表示しており、かかる構成により、当該数値と重力表示アイコン110が一目で視認でき、また、表示スペースの節約が図られる。なお、他の例として、X線画像RIの回転角度を示す数値を、重力表示アイコン110とは別の位置に表示してもよい。
また、図6Aおよび図6Bに示す例において、図5Aおよび図5Bで上述した補助線ALもあわせて表示してもよい。
上述した各例では、簡明のため、撮影台40に1台のFPD30を装着してX線撮影を行う場合について説明した。他方、図7に示すように、本実施の形態のX線撮影システム1では、撮影台40に複数のFPD30(30A~C)を装着してX線撮影を行うことができる。具体的には、撮影台40は、上下方向に延びるフレーム41と、フレーム41に沿って移動可能な支持台42とを備え、複数のFPD30(30A~C)を支持台42に着脱できるようになっている。
撮影台40に複数のFPD30A~30Cを装着してX線撮影を行う場合、画像データ取得部51は、CPU100の制御の下、各々のFPD30A,B,Cにより生成されたX線画像RIを1つの画像(図7の例では縦長の長尺画像)に加工する。そして、CPU100(表示情報生成部54)は、上述したアイコン110等を、加工された一の画像(長尺画像)に付加(オーバーレイ)するように表示させる。
また、撮影台40に複数のFPD30A~30Cを装着してX線撮影を行う場合、重力情報取得部52は、FPD30A,30B,30Cの内のいずれか1つのFPD30から重力情報を取得すればよい。この場合、FPD30A,30B,30Cのいずれから重力情報を取得するかを、X線撮影に先立ってユーザーが設定する構成としてもよい。
撮影台40に複数のFPD30A~30Cを装着してX線撮影を行う場合の他の例として、X線撮影時に、重力情報取得部52は、装着された全てのFPD(30A~30C)から重力情報を取得してもよい。この場合、CPU100は、重力情報取得部52を通じて取得された各々(この例では3つ)の重力情報から、3つの重力表示アイコン110を生成し、かかる3つの重力表示アイコン110を、加工された一の画像(長尺画像)にオーバーレイするように、画像表示部70のブランク領域に表示する。あるいは、FPD30A,30B,30Cのいずれから重力情報を取得するかを、X線撮影の後にユーザーが設定する構成としてもよい。
次に、図8のフローチャートを参照して、被写体の撮影後に放射線画像表示装置50のCPU100が行う処理の流れについて説明する。以下の動作は、図3Aおよび3Bで説明した表示例を前提とし、また、患者データベースに登録された被写体Sの情報は、放射線画像表示装置50で予め取得されているものとする。
上述した撮影手順により、X線照射部20から被写体SにX線が照射されFPD30によってX線画像RIが生成されると、CPU100は、画像データ取得部51を通じて、FPD30から被写体SのX線画像RI(画像データ)を取得する(ステップS10)。
この画像データの取得に伴って、CPU100は、重力情報取得部52を通じて、X線照射時の重力情報を重力センサー35から取得する(ステップS20)。
ステップS30において、CPU100は、上述したアイコン110,120,130を、各々の(すなわち3つの)重力オーバーレイとして生成し、生成された3つの重力オーバーレイを、X線画像RIとともに画像表示部70に表示する。あわせて、CPU100は、患者データベースから取得した被写体Sの種々の情報、および角度操作部200を、画像表示部70の該当位置に表示する(図3A参照)。
ステップS40において、CPU100は、操作入力部60等からの入力信号(この例では角度操作部200の回転操作ボタン210,220,230,240のオンオフ)を監視して、X線画像RIを回転させる操作がなされたか否かを判定する。ここで、CPU100は、X線画像RIを回転させる操作がなされた(ステップS40、YES)と判定するまでは、ステップS40の判定を繰り返す。そして、CPU100は、X線画像RIを回転させる操作がなされた(ステップS40、YES)と判定した場合、ステップS50に移行する。
ステップS50において、CPU100は、画像回転処理部53を機能させて、X線画像RIを回転させる処理(画像回転処理)を実行する。この画像回転処理の際に、CPU100は、ユーザーの操作内容(この例では、回転操作ボタン210,220,230,240のうち選択されたボタン)に従って、X線画像RIの回転の方向および角度を特定し、特定された方向および角度でX線画像RIを回転させる。また、CPU100は、X線画像RIを回転させた方向および角度の値を、回転情報保持部57に格納する。このように、回転方向および角度の値を一時記憶しておくことにより、X線画像RIの回転に関する操作履歴が保持される。したがって、例えば、X線画像RIの回転操作を複数回行った後に、操作内容を取り消す(画面を戻す)処理を行うことで、前の表示状態(X線画像RIの回転状態)まで段階的に戻すことができ、これにより読影や診断の便宜が図られる。
ステップS60において、CPU100は、ステップS50で回転処理がされたX線画像RIと同一の回転方向および角度でアイコン110,120,130を各々回転させるように、各々の重力オーバーレイを再生成する。
ステップS70において、CPU100は、再生成された各々の重力オーバーレイを回転処理がされたX線画像RIに付加する(ブランク領域に重ねる)ように、画像表示部70の表示面に表示する表示画像の全体を生成(再構成)する(図3B参照)。この後、CPU100は、上述したステップS40の判定に戻ることができ、或いは、再構成した表示画像のデータを外部装置(上述した患者データべース)等に出力した後に、一連の処理を終了する。
上記のような処理を行う本実施の形態によれば、撮影された被写体SのX線画像RI(放射線画像)の回転方向を調整するとともに、画像回転操作の前後に亘って画像の重力方向を認識しながら読影および診断を行うことができる。したがって、被写体Sの撮影方向にずれが生じた場合であっても、X線画像RIの回転方向を任意の角度で調整しつつ、回転後のX線画像RIの重力方向を認識しながら読影および診断を行うことができる。したがって、本実施の形態によれば、読影ひいては診断の迅速性および精度の確保ないし向上を図ることができる。
上述した各例では、重力センサー35をFPD30に設けた構成とした。他の例として、重力センサー35を撮影台40に設け、撮影台40の傾きを示す傾き情報を重力センサー35から出力する構成としてもよい。この場合、重力情報取得部52は、重力センサー35から出力される傾き情報から、撮影台40の当該傾きに対応した重力方向を特定することによって、重力情報を取得する。
上述した各例では、重力情報取得部52は、重力センサー35の検知結果から重力情報(重力の方向)を取得する構成とした。他の例として、重力情報取得部52は、ユーザー操作によって入力された重力方向の情報を取得する構成としてもよい。
上述した実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 X線撮影システム
10 X線発生装置
20 X線照射部
30(30A~C) FPD(画像検出装置)
35 重力センサー(重力検知部)
40 撮影台
41 フレーム
42 支持台
50 コンソール(放射線画像表示装置)
51 画像データ取得部
52 重力情報取得部
53 画像回転処理部
54 表示情報生成部
57 回転情報保持部
60 操作入力部
70 画像表示部
100 CPU
110,120 重力表示アイコン(標識)
130 アイコン
200 角度操作部
210,220,230,240 回転操作ボタン
AL 補助線
RI X線画像(撮影画像)
S 被写体

Claims (9)

  1. 被写体に照射された放射線を検出する画像検出装置により生成された撮影画像を表示する放射線画像表示装置であって、
    前記撮影画像を1度ずつ回転する処理を行う回転処理部と、
    前記撮影画像の表示倍率を縮小する処理を行う表示情報生成部と、
    前記撮影画像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記表示部に、前記表示部に対する水平方向の略中央を示す補助線と垂直方向の略中央を示す補助線が表示された状態において、前記回転処理部は前記撮影画像の回転処理を行い、前記表示情報生成部は表示倍率が縮小された前記撮影画像全体を前記表示部に表示する、
    放射線画像表示装置。
  2. 前記表示情報生成部は、前記撮影画像が前記表示部の表示画面内に収まるように、前記撮影画像の表示倍率を算出する、
    請求項1に記載の放射線画像表示装置。
  3. 前記撮影画像の回転角度を選択する操作部を備え、
    前記回転処理部は、前記操作部が操作されるごとに、前記撮影画像を回転する処理を行う、
    請求項1または2に記載の放射線画像表示装置。
  4. 前記操作部は、異なる回転方向を選択する複数の操作ボタンを有する、
    請求項3に記載の放射線画像表示装置。
  5. 前記操作部は、異なる回転角度を選択する複数の操作ボタンを有する、
    請求項3に記載の放射線画像表示装置。
  6. 前記補助線は、前記撮影画像の回転処理時には回転しない、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線画像表示装置。
  7. 前記補助線は、前記撮影画像に重ねて表示される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の放射線画像表示装置。
  8. 被写体に照射された放射線を検出する画像検出装置により生成された撮影画像を表示部に表示する画像表示方法であって、
    前記表示部に、前記表示部に対する水平方向の略中央を示す補助線と垂直方向の略中央を示す補助線が表示し、前記補助線が表示された状態において、前記撮影画像を1度ずつ回転処理し、前記撮影画像全体を前記表示部に表示するための縮小処理を行う、
    画像表示方法。
  9. 被写体に照射された放射線を検出する画像検出装置により生成された撮影画像を表示部に表示する放射線画像表示装置の制御プログラムであって、
    前記放射線画像表示装置のコンピュータに、前記表示部に、前記表示部に対する水平方向の略中央を示す補助線と垂直方向の略中央を示す補助線が表示する処理と、前記補助線が表示された状態において、前記撮影画像を1度ずつ回転する処理と、前記撮影画像全体を前記表示部に表示するための縮小処理と、を実行させる制御プログラム。
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