JP2017051487A - 放射線検査システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】処理対象の撮影画像に対し、適切に回転又は反転の少なくとも一方の処理を施すことを目的とする。【解決手段】放射線撮影の対象となる患者の患者方向と、患者方向に関連する放射線撮影の視野位置と、放射線撮影の対象となる部位と、放射線撮影時の患者の体位と、を受け付ける受付手段と、患者方向と、視野位置と、部位と、体位と、に基づいて、放射線撮影により得られる撮影画像の回転反転方向を決定する決定手段とを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、放射線検査システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、病院では、ネットワーク接続による病院情報システムが構築されている。例えば、X線撮影の依頼元の端末において、部門名、検査項目、撮影対象の患者の個人データ等を含む検査オーダが医師等により、入力され、検査オーダが放射線部門の端末に送信される。放射線部門の端末では、検査オーダに撮影条件等を付加し、X線検査システムに転送し、X線検査システムは、検査オーダに従って、X線撮影を行う。撮影された画像は、検査情報に付与され、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)に転送されたり、プリント出力されたりする。
撮影された画像の患者方向は横行軸及び縦列軸の解剖学的な方向を示す二つの値によって表現される。解剖学的方向は、A(anterior:前面)、P(posterior:背面)、R(right:右)、L(left:左)、H(head:頭)、F(foot:足)のように頭文字によって特定される。方向属性の各値は、これらの文字の少なくとも一つを含む形で表現される。撮影画像の方向は、撮影時のFPD(Flat Panel Detector)に対する患者の相対的な姿勢によって決定される。例えば図16(a)に示すように発生装置1601及びFPD1602が配置された状態で、人物Aを正面から撮影することにより撮影画像1610が得られたとする。この場合、撮影画像1610の横行軸はL、縦列軸はFの方向を示すこととなり、撮影画像1610の方向はL¥Fとして表現される。一方、図16(b)に示す配置で人物Aの背面から撮影することにより得られた撮影画像1620では、その方向は、R¥Fとなる。また、図16(c)に示すようにFPD1602を、図16(a),(b)に示す状態から、反時計回りに90度回転させた配置で撮影することにより得られた撮影画像1630では、その方向は、H¥Rとなる。
撮影画像の確認時の視認性を良くするために、同じ検査部位の画像については、統一した向きで観察されるのが慣習となっている。そのため、多くのX線検査システムでは、利用者により設定された画像確認時の患者方向を、検査部位を含む撮影条件を定義したプロトコル情報中に予め記憶しておく。そして、X線検査システムは、撮影時の撮影画像の向きが、プロトコル情報に記憶された患者方向と異なる場合には、撮影画像の向きを調整する。このような撮影画像の向きの調整を行う技術として、特許文献1には、利用者が予めプロトコル情報において、画像の回転・反転方向を指定する機能を設け、その指定値に基づいてX線検査システムが撮影画像を回転・反転させる技術が開示されている。また、特許文献2には、プロトコル情報に記憶された患者方向の情報を撮影画像の表示画面上に表示する技術が開示されている。この技術では、利用者は、撮影画像と患者方向を見比べながら両者の向きを調整する操作を行い、装置が、操作に応じて、画像の回転反転方向を算出する。
しかしながら、特許文献1の技術では、利用者が撮影条件下でのFPDに対する患者の相対的な姿勢を想定し、所望の患者方向を実現するために必要な画像の回転反転方向を計算した上で、その値をプロトコル情報に設定する、という一連の作業が必要となる。そのため、設定が面倒であり、また誤った回転反転方向を指定する恐れがあるという問題がある。また、特許文献2の技術では、利用者の操作が必須であり、また、内臓逆位など、通常と異なる身体的特徴を持つ患者の画像の場合に、誤った結果になる可能性があるという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、処理対象の撮影画像に対し、適切に回転又は反転の少なくとも一方の処理を施すことを目的とする。
そこで、本発明は、放射線撮影システムであって、放射線撮影の対象となる患者の患者方向と、前記患者方向に関連する放射線撮影の視野位置と、前記放射線撮影の対象となる部位と、前記放射線撮影時の患者の体位と、を受け付ける受付手段と、前記患者方向と、前記視野位置と、前記部位と、前記体位と、に基づいて、前記放射線撮影により得られる撮影画像の回転反転方向を決定する決定手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、処理対象の撮影画像に対し、適切に回転又は反転の少なくとも一方の処理を施すことができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態にかかる放射線(X線)検査装置100のハードウェア構成を示す図である。放射線検査装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD104と、表示部105と、入力部106と、ネットワークI/F部107とを有している。CPU101は、ROM102に記憶された制御プログラムを読み出して各種処理を実行する。RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD104は、画像データや各種プログラム等各種情報を記憶する。
HDD104は例えば、撮影に係るプロトコル情報を記憶している。プロトコル情報は、プロトコル毎に割り当てられたIDや、検査部位、視野位置、体位、患者方向、撮影画像の回転反転方向等の情報を含んでいる。検査部位とは、X線検査の対象となる等の部位である。部位としては、頭部、胸部、胸腹部、腹部、上肢、下肢、全身骨が挙げられる。視野位置とは、患者方向と関連するX線撮影の視野を定義する情報であり、解剖学的な方向を示す記号を用いてAP、PAのように表現される。体位とは、立位、座位、臥位などの放射線撮影時の患者の姿勢である。体位としては、立位、座位、臥位が挙げられる。
回転反転方向とは、プロトコル情報に対応する撮影画像に対する回転反転処理が定められている場合において、回転反転処理の方向を示す情報である。ここで、回転反転処理は、回転及び反転のうち少なくとも一方を含む処理である。回転反転処理が、回転と反転の両方を含む場合には、回転反転方向は、回転方向(例えば90度)と、反転方向(例えば左右反転)を示す情報となる。また、回転反転処理が回転のみを含む場合には、回転反転方向は、回転方向を示す情報のみとなる。また、回転反転処理が反転のみを含む場合には、回転反転方向は、反転方向を示す情報のみとなる。HDD104はまた、FPD(Flat Panel Detector)により撮影された放射線画像をプロトコル情報と関連付けて記憶する。
表示部105は、各種情報を表示する。表示部105は、例えば、放射線撮影により得られた撮影画像や検査情報を表示する。入力部106は、キーボードやマウスを有し、ユーザによる各種操作を受け付ける。入力部106は例えば、撮影画像や検査情報についての各種指示の入力を受け付ける。入力部106はまた、検査オーダの入力を受け付ける。検査オーダは、撮影対象の患者の患者情報と、撮影内容と、プロトコルを識別するプロトコルID等を含む情報である。なお、検査オーダは、ユーザ入力に替えて、RIS等の外部システムからネットワークを経由してネットワークI/F部107を介して受け付けてもよい。
ネットワークI/F部107は、ネットワークを介して外部装置との通信処理を行う。ネットワークI/F部107は、例えば、FPDを用いて撮影された撮影画像を受け付ける。なお、撮影画像は、CD−ROMやDVD、メモリカード等のメディアを経由して放射線検査装置100に入力されてもよい。
なお、後述する放射線検査装置100の機能や処理は、CPU101がROM102又はHDD104に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
図2は、放射線検査装置100のソフトウェア構成を示す図である。放射線検査装置100は、入力受付部200と、表示処理部201と、プロトコル情報作成部202と、方向決定部203と、プロトコル情報記憶部204とを有している。放射線検査装置100はまた、画像受付部205と、画像記憶部206と、回転反転処理部207と、通信処理部208とを有している。
入力受付部200は、ユーザ操作により入力された各種情報を受け付ける。表示処理部201は、表示部105への表示に係る処理を行う。プロトコル情報作成部202は、入力受付部200が受け付けた情報に基づいて、プロトコル情報を作成する。方向決定部203は、放射線撮影により得られた撮影画像に対して施す回転反転方向を算出する。プロトコル情報記憶部204は、プロトコル情報作成部202により作成されたプロトコル情報を記憶する。画像受付部205は、FPDから撮影画像を受け付ける。画像記憶部206は、画像受付部205が受け付けた撮影画像を記憶する。回転反転処理部207は、撮影画像に対し、回転反転処理を施す。通信処理部208は、通信のための処理を行う。通信処理部208は例えば、撮影画像と検査情報を外部に転送する。
なお、他の例としては、放射線検査装置100は、CPU101がROM102等に記憶されているプログラムを実行することにより図2に示す各機能を実現するのにかえて、図2に示す各機能を実現するハードウェアを備えてもよい。
図3は、放射線検査装置100による情報処理を示すフローチャートである。S300において、入力受付部200は、入力部106を介して、ユーザにより入力された検査部位、視野位置、体位及び患者方向の情報を受け付ける(受付処理)。なお、検査部位は、撮影対象となる部位である。そして、プロトコル情報作成部202は、検査部位、視野位置、体位及び患者方向に基づいて、プロトコル情報を作成し(作成処理)、これをプロトコル情報記憶部204に記憶する。なお、このとき、方向決定部203は、処理対象の撮影画像の回転反転方向を決定し(決定処理)、プロトコル情報作成部202は、方向決定部203により決定された回転反転方向を含むプロトコル情報を作成する。そして、プロトコル情報作成部202は、作成したプロトコル情報をプロトコル情報記憶部204に記録する(記録処理)。
次に、S301において、入力受付部200は、検査オーダの入力を受け付ける。次に、S302において、CPU101は、S301において受け付けた検査オーダに含まれるプロトコルIDに基づいて、プロトコル情報を読み込む。この後、FPDにより撮影プロトコルに基づく撮影が実施される。そして、S303において、画像受付部205は、FPDから放射線撮影により得られた撮影画像を受け付け、これを画像記憶部206に記録する。次に、S304において、回転反転処理部207は、撮影画像を画像記憶部206から読み出し、プロトコル情報に示される回転反転方向に従って撮影画像に対し、回転反転処理を施す(回転反転処理)。次に、S305において、表示処理部201は、回転反転処理後の撮影画像を表示部105に表示する。次に、S306において、通信処理部208は、回転反転処理後の撮影画像を検査情報と共にPACS(Picture Archiving and Communication Systems)やプリンタに送信する。
図4は、プロトコル情報を作成する際に表示部105に表示されるプロトコル作成画面400の一例を示す図である。プロトコル一覧領域401には作成済みのプロトコルの一覧が表示される。ボタン402が押下されると、放射線検査装置100は、新たなプロトコル情報を作成するための処理を開始する。矢印図形403は、作成中のプロトコルを指し示しており、矢印図形403により指定されたプロトコルのプロトコル情報がプロトコル情報領域404に表示される。プロトコル情報領域404には、プロトコルの属性情報を入力する領域の属性タグ405と、プロトコルに従って撮影された画像に適用する画像処理パラメータを指定する領域のパラメータタグ406とが配置されている。
また、プロトコル情報領域404には、入力されたプロトコル情報を確定するためのボタン414、入力内容をキャンセルするためのボタン415、プロトコル情報を複製して他のプロトコルを作成するためのボタン416が配置されている。属性タグ405に対応する領域には、プロトコルの名称、コメント、部位、視野位置、体位、患者方向を指定するための領域407〜412が設けられている。作成中のプロトコルが既存のプロトコル(例えばプロトコルA)から複製されたものである場合には、領域407〜412にはプロトコルAの属性と同じ値が初期値として指定される。
一方、作成中のプロトコルが、ボタン402の押下に応じて新規作成されたものである場合には、領域407〜412の初期状態は空白になっており、ユーザが各々の属性値を入力する。領域409〜412の属性値が指定されると、方向決定部203は、これらの属性値に基づいて、撮影画像の回転反転方向を決定する。そして、決定された方向が領域413に表示される。方向決定部203により決定された回転反転方向が不定値の場合には、ユーザが領域413に値を指定することができる。ユーザにより、ボタン414が押下されると、作成中(表示中)のプロトコル情報にプロトコルIDが付与され、プロトコルIDに対応付けて、プロトコル情報がプロトコル情報記憶部204に記憶される。
図5は、図3に示すプロトコル情報作成処理(S300)において、方向決定部203により実行される回転反転方向決定処理を示すフローチャートである。S500において、方向決定部203は、撮影プロトコルに基づいて撮影が実施された段階での撮影画像の方向を決定する。なお、S500の処理については、図6を参照しつつ後に詳述する。次に、S501において、方向決定部203は、S500において決定された撮影画像の方向が「不明」であるか否かを判定する。方向決定部203は、撮影画像の方向が「不明」の場合には(S501でYes)、処理をS502へ進める。方向決定部203は、撮影画像の方向が「不明」でない場合には(S501でNo)、処理をS503へ進める。S502において、方向決定部203は、回転反転方向に「不定」を設定する。撮影画像の方向が定まらないと、回転反転方向が定まらないためである。S503において、方向決定部203は、回転反転方向を決定する。なお、S503の処理については、図7を参照しつつ後に詳述する。
図6は、図5に示す撮影画像の方向決定処理(S500)における詳細な処理を示すフローチャートである。なお、撮影画像の方向は、撮影プロトコルに指定された体位、検査部位、視野位置が、特定の条件を満たす時に、一意に決定され得る。ここで、体位、検査部位及び視野位置の組み合わせにより撮影時のFPDに対する患者の相対的な姿勢(撮影画像の方向)を特定することができる。特定の条件は、この体位、検査部位及び視野位置の組み合わせと、撮影画像の方向とを対応付けたものである。例えば図16(a)のように体位が立位、検査部位が胸部、視野位置がAPの撮影プロトコルを用いる場合には、撮影方向がL¥Fの撮影画像1610が得られることがわかる。
S600において、方向決定部203は、撮影画像の方向に初期値「不明」を設定する。なお、方向決定部203は、以降のステップにおいて、特定の条件を満たすか否かをチェックして、条件を満たす場合にのみ、撮影画像の方向を一意に決定する。すなわち、S600の処理の後、S601において、方向決定部203は、体位が立位、腹臥位及び仰臥位のいずれかに該当するか否かを確認する。方向決定部203は、体位が、立位、腹臥位及び仰臥位のいずれかに該当する場合には(S601でYes)、処理をS602へ進める。方向決定部203は、体位が、立位、腹臥位及び仰臥位のいずれにも該当しない場合には(S601でNo)、処理をS607へ進める。
S602において、方向決定部203は、検査部位が、頭部、胸部、胸腹部、上肢、下肢及び全身骨のいずれかに該当するか否かを確認する。方向決定部203は、検査部位が頭部、胸部、胸腹部、上肢、下肢及び全身骨のいずれかに該当する場合には(S602でYes)、処理をS603へ進める。方向決定部203は、検査部位が頭部、胸部、胸腹部、上肢、下肢及び全身骨のいずれにも該当しない場合には(S602でNo)、撮影画像の方向決定処理を終了する。すなわち、この場合には、撮影画像の方向は、初期値(不明)から変更されておらず、撮影画像の方向の設定値は、「不明」となる。
S603において、方向決定部203は、視野位置がAPであるか否かを確認する。方向決定部203は、視野位置がAPである場合には(S603でYes)、処理をS604へ進める。S604において、方向決定部203は、撮影画像の方向をL¥Fに決定し、撮影画像の方向の設定を初期値「不明」からL¥Fに変更する。一方、S603において、方向決定部203は、視野位置がAPでない場合には(S603でNo),処理をS605へ進める。S605において、方向決定部203は、さらに視野位置がPAであるか否かを確認する。方向決定部203は、視野位置がPAである場合には(S605でYes)、処理をS606へ進める。S606において、方向決定部203は、撮影画像の方向をR¥Fに決定し、撮影画像の方向の設定を初期値「不明」からR¥Fに変更する。S605において、方向決定部203は、視野位置がPAでない場合には(S605でNo)、撮影画像の方向決定処理を終了する。
また、S607において、方向決定部203は、体位が座位であるか否かを確認する。方向決定部203は、体位が座位である場合には(S607でYes)、処理をS608へ進める。方向決定部203は、体位が座位でない場合には(S607でNo)、撮影画像の方向の初期値「不明」のまま、撮影画像の方向決定処理を終了する。S608において、方向決定部203は、検査部位が頭部、胸部、胸腹部及び上肢のいずれかに該当するか否かを確認する。方向決定部203は、検査部位が頭部、胸部、胸腹部及び上肢のいずれかに該当する場合には(S608でYes)、処理をS609へ進める。方向決定部203は、方向決定部203は、検査部位が頭部、胸部、胸腹部及び上肢のいずれにも該当しない場合には(S608でNo)、撮影画像の方向決定処理を終了する。
S609において、方向決定部203は、視野位置がAPであるか否かを確認する。方向決定部203は、視野位置がAPである場合に(S609でYes)、処理をS610へ進める。方向決定部203は、視野位置がAPでない場合には(S609でNo)、処理をS611へ進める。S610において、方向決定部203は、撮影画像の方向をL¥Fに決定し、撮影画像の方向の設定値を初期値「不明」からL¥Fに変更する。S611において、方向決定部203は、さらに視野位置がPAであるか否かを確認する。方向決定部203は、視野位置がPAである場合には(S611でYes)、処理をS612へ進める。S612において、方向決定部203は、撮影画像の方向をR¥Fに決定し、撮影画像の方向の設定を初期値「不明」からR¥Fに変更する。S611において、方向決定部203は、視野位置がPAでない場合には(S611でNo)、撮影画像の方向決定処理を終了する。
なお、本実施形態において、放射線検査装置100に、体位が立位、腹臥位、仰臥位、座位のケースについてのみ撮影画像の方向が定まるものとする条件が設定されている場合を例に、撮影画像の方向決定処理を説明した。ただし、撮影画像の方向が定まる体位は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、放射線検査装置100には、右臥位、左臥位等の他の体位についての条件も同様に設定されているものとし、これらの体位に基づいて、撮影画像の方向を定めてもよい。また、放射線検査装置100には、視野位置をAPとPAの2通りだけでなく、RLやLR等、他の視野位置を含む条件が設定されていてもよい。
図7は、図5に示す回転反転方向決定処理(S503)における詳細な処理を示すフローチャートである。S700において、方向決定部203は、撮影プロトコルに示される患者方向と、S500において決定された、撮影画像の方向と、が一致するか否かを確認する。方向決定部203は、両方向が一致する場合には(S700でYes)、処理をS701へ進める。方向決定部203は、両方向が一致しない場合には(S700でNo)、処理をS702へ進める。S701において、方向決定部203は、回転反転方向は不要と判断し、回転反転方向の設定を「なし」にする。
S702において、方向決定部203は、患者方向がL¥Fで、かつ撮影画像の方向がR¥Fであるか否かを確認する。203は、患者方向がL¥Fで、かつ撮影画像の方向がR¥Fである場合には(S702でYes)、処理をS703へ進める。方向決定部203は、患者方向がL¥Fで、かつ撮影画像の方向がR¥Fでない場合、すなわち、患者方向がL¥Fである、及び撮影画像の方向がR¥Fである、のいずれかが偽である場合には(S702でNo)、処理をS704へ進める。S703において、方向決定部203は、回転反転方向の設定を「左右反転」にする。
S704において、方向決定部203は、患者方向がR¥Fで、かつ撮影画像の方向がL¥Fであるか否かを確認する。方向決定部203は、患者方向がR¥Fで、かつ撮影画像の方向がL¥Fである場合には(S704でYes)、処理をS703へ進める。方向決定部203は、患者方向がR¥Fで、かつ撮影画像の方向がL¥Fではない場合には(S704でNo)、処理をS705へ進める。S705において、方向決定部203は、撮影画像に対して実施する回転反転方向が定まらないと判断して、回転反転方向の設定を不定値とする。
以上のように、本実施形態に係る放射線検査装置100は、撮影プロトコルに記憶された患者方向に合わせて、撮影画像に対して施す回転反転処理における適切な回転反転方向を決定することができる。また、撮影画像の回転反転方向が自動で定まらないケースが存在するが、そのような場合には、放射線検査装置100は、ユーザ操作に応じた回転反転方向を受け付け、これを撮影プロトコルに設定することができる。すなわち、放射線検査装置100は、処理対象の撮影画像に対し、適切に回転又は反転の少なくとも一方の処理を施すことができる。
なお、本実施形態においては、図3等に示す各処理は、1つの装置である放射線検査装置100により実行されたが、これに替えて、放射線検査システムが有する複数の装置により、図3等に示す各処理が実行されてもよい。例えば、放射線検査システムの第1の装置が、プロトコル情報の作成、記憶を行う。そして、放射線検査システムの第2の装置が、第1の装置に記憶されているプロトコル情報を読み出し、プロトコル情報に含まれる回転反転方向に基づいて、撮影画像に対し、回転反転処理を施すこととしてもよい。また、例えば、放射線検査システムの第1の装置が回転反転方向を決定し、放射線検査システムの第2の装置が第1の装置により決定された回転反転方向を含むプロトコル情報の作成、記録を行う。そして、X線検査システムの第3の装置が、第2の装置に記憶されているプロトコル情報を読み出し、プロトコル情報に含まれる回転反転方向に基づいて、撮影画像に対し、回転又反転処理を施すこととしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る放射線検査装置100について説明する。第2の実施形態に係る放射線検査装置100は、既に作成済みのプロトコル情報に含まれる回転反転方向に基づいて、新たに作成するプロトコル情報に係る、撮影画像の回転反転方向を決定する。以下、第2の実施形態に係る放射線検査装置100について、第1の実施形態に係る放射線検査装置100と異なる点について説明する。
次に、第2の実施形態に係る放射線検査装置100について説明する。第2の実施形態に係る放射線検査装置100は、既に作成済みのプロトコル情報に含まれる回転反転方向に基づいて、新たに作成するプロトコル情報に係る、撮影画像の回転反転方向を決定する。以下、第2の実施形態に係る放射線検査装置100について、第1の実施形態に係る放射線検査装置100と異なる点について説明する。
本実施形態に係る放射線検査装置100は、FPD装填方向テーブルをHDD104等の記憶部に予め記憶している。図8は、FPD装填方向テーブル800のデータ構成の一例を示す図である。FPD装填方向テーブル800は、撮影台を識別する撮影台識別情報(撮影台ID)と、撮影台に対応するFPDの装填方向を示すFPD装填角度とを対応付けた装填方向情報を記憶している。ここで、FPDは、平面検出器の一例である。
なお、FPD装填角度は、撮影台の物理形状に基づく固定的な情報であり、撮影台が設定されると、定まる値である。FPD装填方向テーブル800は、例えば管理者等からの入力により、HDD104等の記憶部に予め設定されているものとする。例えば、1行目のレコード(装填方向情報)801は、「立位ブッキー01」の撮影台IDで識別される撮影台に関して、ブッキーの受像面の鉛直上向きに対して−90度の角度からFPDが装填されることを意味している。図9は、1行目のレコード801に対応する撮影台とFPDの位置関係を示す図である。900は撮影台(立位ブッキー)、901はFPD、902は放射線発生装置である。
なお、本実施形態においては、FPD装填角度は、ブッキーの受像面の鉛直上向きを基準とするものとするが、基準は特に限定されるものではない。他の例としては、FPD装填角度は、鉛直下向き等他の方向を基準とする角度であってもよい。
また、本実施形態に係る放射線検査装置100のプロトコル情報作成部202が作成するプロトコル情報には、撮影時に使用される撮影台の撮影台IDが含まれる。また、第2の実施形態に係る放射線検査装置100による画像処理は、図3を参照しつつ説明した第1の実施形態に係る放射線検査装置100による画像処理とほぼ同様である。但し、本実施形態に係る放射線検査装置100は、S300において、撮影画像の回転反転方向を決定する際に、撮影台IDの情報を使用する。
図10は、第2の実施形態に係る放射線検査装置100によるプロトコル情報作成処理(S300)において、表示部105に表示されるプロトコル作成画面400の表示例を示す図である。図4に示すプロトコル作成画面400の構成要素に加えて、属性タグ1000に対応する領域には、図4に示す領域409〜412に加えて、撮影台IDを指定するための領域1001が設けられている。
また、図10のプロトコル作成画面400において、属性タグ1000に対応して表示されているプロトコル情報「胸部PA_L¥F_02」は、既存のプロトコル情報「胸部PA_L¥F_01」の複製を基に作成中のプロトコル情報である。ユーザにより、既存のプロトコル情報「胸部PA_L¥F_01」が指定された上で複製ボタン416が押下されたとする。この場合、プロトコル情報作成部202は、プロトコル情報記憶部204から指定されたプロトコル情報(プロトコル情報「胸部PA_L¥F_01」)を読み出す。そして、表示処理部201は、図10に示すように、領域409〜412に、プロトコル情報「胸部PA_L¥F_01」の属性値を、プロトコル情報「胸部PA_L¥F_02」の属性値の初期値として表示する。
なお、複製ボタン416が押下された時点では、領域1001には「胸部PA_L¥F_01」の属性値「立位ブッキー01」と同じ値が指定されていたものとする。さらに、その後、ユーザ操作に応じて領域1001の値が「立位ブッキー02」に変更されたものする。これに対応し、図10に示すように、領域1001には、「立位ブッキー02」が表示されている。このように、ユーザは、各領域409〜412,1001の値を適宜変更することができる。
プロトコル情報作成部202は、領域409〜413の属性値と、複製元のプロトコル情報「胸部PA_L¥F_01」の属性値を元に、撮影画像の回転反転方向を決定する。そして、表示処理部201は、プロトコル情報作成部202により決定された値を領域413に表示する。プロトコル情報作成部202により決定された回転反転方向が不定値の場合には、ユーザが領域413に対し、回転反転方向を入力することができる。
図11は、図3に示すプロトコル情報作成処理(S300)において、方向決定部203により実行される回転反転方向決定処理を示すフローチャートである。図11に示す回転反転方向決定処理は、複製ボタン416が押下された場合、又は複製ボタン416が押下された後、ユーザにより、1又は複数の属性値が変更された後に実行される。S1100において、方向決定部203は、複製元のプロトコル情報に示される視野位置(視野位置1と称する)と、作成中のプロトコルに示される視野位置(視野位置2と称する)が等しいか否かを確認する。方向決定部203は、両者が等しい場合には(S1000でYes)、処理をS1101へ進める。方向決定部203は、両者が等しくない場合には(S1000でNo)、処理をS1107へ進める。
S1101において、方向決定部203は、複製元のプロトコル情報に示される体位(体位1と称する)と、作成中のプロトコルに示される体位(体位2と称する)が等しいか否かを確認する。方向決定部203は、両者が等しい場合には(S1001でYes)、処理をS1102へ進める。方向決定部203は、両者が等しくない場合には(S1001でNo)、処理をS1107へ進める。S1102において、方向決定部203は、複製元のプロトコル情報に示される部位(部位1と称する)と、作成中のプロトコルに示される部位(部位2と称する)が等しいか否かを確認する。方向決定部203は、両者が等しい場合には(S1002でYes)、処理をS1103へ進める。方向決定部203は、両者が等しくない場合には(S1002でNo)、処理をS1107へ進める。
S1103において、方向決定部203は、複製元のプロトコル情報に示される患者方向(患者方向1と称する)と、作成中のプロトコルに示される患者方向(患者方向2と称する)が等しいか否かを確認する。方向決定部203は、両者が等しい場合には(S1003でYes)、処理をS1104へ進める。方向決定部203は、両者が等しくない場合には(S1003でNo)、処理をS1107へ進める。S1104において、方向決定部203は、複製元のプロトコル情報に示される撮影台(撮影台1と称する)と、作成中のプロトコルに示される撮影台(撮影台2と称する)が等しいか否かを確認する。方向決定部203は、両者が等しい場合には(S1004でYes)、処理をS1105へ進める。方向決定部203は、両者が等しくない場合には(S1004でNo)、処理をS1106へ進める。
S1105において、方向決定部203は、複製元のプロトコル情報に設定された回転反転方向、すなわち回転反転方向1を、作成中のプロトコル情報の回転反転方向2に設定し、回転反転方向決定処理を終了する。一方、S1106において、方向決定部203は、FPD装填方向テーブル800を参照し、領域412に示される撮影台IDに対応付けられているFPD装填角度を特定する(装填方向特定処理)。そして、方向決定部203は、撮影台2のFPD装填角度2から、撮影台1のFPD装填角度1を引いて得られる角度の回転と、回転反転方向1を順に連結した内容を、回転反転方向2に設定し、回転反転方向決定処理を終了する。また、S1107において、方向決定部203は、回転反転方向が定まらないと判断し、回転反転方向の設定を不定値にし、回転反転方向処理を終了する。
ここで、S1106における処理について具体的に説明する。図10に示す既存プロトコル情報「胸部PA_L¥F_01」において、撮影台ID「立位ブッキー01」が示されているとする。この場合、FPD装填方向テーブル800より、FPD装填角度「−90度」が特定される。また、図9に示す配置で撮影した画像をL¥Fの患者方向に合わせるために、回転・反転方向が「−90度回転+左右反転」に指定されているとする。また、作成中のプロトコル情報「胸部PA_L¥F_01」において、撮影台ID「立位ブッキー02」が示されているとする。この場合、FPD装填方向テーブル800により、FPD装填角度「90度」が特定される。すなわち、この場合、回転反転方向1は「−90度回転+左右反転」、FPD装填角度1は「−90度」、FPD装填角度2は「90度」となる。したがって、(式1)により回転反転方向2として「90度」が得られる。
回転反転方向2=(FPD装填角度2−FPD装填角度1)+回転反転角度1
=90−(−90)+90
=90 …(式1)
そして、領域1214には、プロトコル情報「胸部PA_L¥F_02」の回転反転方向として、「90度回転+左右反転」が表示される。
回転反転方向2=(FPD装填角度2−FPD装填角度1)+回転反転角度1
=90−(−90)+90
=90 …(式1)
そして、領域1214には、プロトコル情報「胸部PA_L¥F_02」の回転反転方向として、「90度回転+左右反転」が表示される。
なお、S1106及びS1107の処理は、記憶部に記憶されているプロトコル情報の回転反転方向に基づいて、撮影画像の回転反転方向を決定する決定処理の一例である。なお、第2の実施形態に係る放射線検査装置100のこれ以外の構成及び処理は、第1の実施形態に係る放射線検査装置100の構成及び処理と同様である。
第2の実施形態の第1の変更例としては、放射線検査装置100が、撮影台の情報を使用しない場合に、図13を参照しつつ説明した回転反転方向決定処理において、S1103でYesと判定されたとする。この場合、放射線検査装置100は、S1104の処理を行うことなく、処理をS1105へ進めることとしてもよい。
また、第2の変更例としては、撮影台が複数のFPDの装填方向を有するケースも考えられる。この場合には、FPD装填方向テーブル800は、1つの撮影台IDに対し、複数のFPD装填角度を対応付けた、装填方向情報を記憶する。そして、図10に示すプロトコル作成画面400において、撮影台の領域1001に撮影台IDが表示されると、表示処理部201は、装填方向情報において、撮影台の領域1001に表示中の撮影台IDに対応付けられているFPD装填角度を一覧表示する。そして、ユーザがこの中から、所望のFPD装填角度を指定すると、方向決定部203は、ユーザの入力に基づいて、FPD装填角度を特定する。なお、装填方向情報は、撮影台IDと、FPD装填角度を識別する角度ID等、FPD装填角度を特定するための情報とを対応付ける情報であればよい。さらに、表示処理部201も、FPD装填角度に替えて、角度ID等、FPD装填角度を特定するための情報を表示すればよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る放射線検査装置100について説明する。第3の実施形態に係る放射線検査装置100は、撮影時のFPDの回転方向から、撮影画像の方向を患者方向に合致させるための回転反転方向を決定し、撮影画像を回転又は反転させる。以下、第3の実施形態に係る放射線検査装置100について、他の実施形態に係る放射線検査装置100と異なる点について説明する。
次に、第3の実施形態に係る放射線検査装置100について説明する。第3の実施形態に係る放射線検査装置100は、撮影時のFPDの回転方向から、撮影画像の方向を患者方向に合致させるための回転反転方向を決定し、撮影画像を回転又は反転させる。以下、第3の実施形態に係る放射線検査装置100について、他の実施形態に係る放射線検査装置100と異なる点について説明する。
第3の実施形態に係る放射線検査装置100においては、画像受付部205は、撮影画像と共に、撮影時のFPDの回転方向を示す情報を受信する(受信処理)。ここで、FPDの回転方向を示す情報は、平面検出器の向き情報の一例である。そして、方向決定部203は、撮影プロトコル情報に含まれる検査部位、視野位置、体位、患者方向と、撮影時のFPDの回転方向と、に基づいて、回転反転方向を決定する。また、プロトコル情報作成部202により作成され、プロトコル情報記憶部204に記録されるプロトコル情報は、回転反転方向を含まない。
図12は、第3の実施形態に係る放射線検査装置100による画像処理を示すフローチャートである。なお、S1200〜S1202の処理は、図3を参照しつつ説明した第1の実施形態に係る画像処理におけるS300〜S302の処理と同様である。CPU101は、S1202の処理の後、処理をS1203へ進める。S1203において、画像受付部205は、FPDから放射線撮影により得られた撮影画像と、撮影時のFPDの回転角度とを受け付け、撮影画像とFPDの回転角度を対応付けて画像記憶部206に記録する。
なお、FPDは、受像部の重力方向に対する姿勢を検知する検知部を有し、この検知部が回転方向を特定し、FPDは、特定された回転方向を放射線検査装置100に送信するものとする。また、他の例としては、ブッキー撮影台がFPDカセッテの装填方向を検知する検知部を有し、この検知部が回転方向を特定し、ブッキー撮影台が回転方向を放射線検査装置100に送信してもよい。
次に、S1204において、方向決定部203は、画像記憶部206から撮影画像と、FPDの回転方向とを読み出す。そして、方向決定部203は、撮影プロトコル情報に含まれる検査部位、視野位置、体位、患者方向と、撮影時のFPDの回転方向と、に基づいて、回転反転方向を決定する。続く、S1205〜S1207の処理は、S304〜S306の処理と同様である。
図13は、回転反転方向決定処理(S1204)における詳細な処理を示すフローチャートである。S1300〜S1302の処理は、図5を参照しつつ説明した第1の実施形態に係る回転反転方向決定処理におけるS500〜S502の処理と同様である。S1301において、方向決定部203は、撮影画像の方向が「不明」の場合には(S1301でNo)、処理をS1303へ進める。
S1303において、方向決定部203は、FPDの回転方向の情報を用いて、撮影画像の方向を補正する。このとき、方向決定部203は、撮影画像の方向の決定テーブルを参照する。図14は、撮影画像の方向の決定テーブル1400のデータ構成の一例を示す図である。撮影画像の方向の決定テーブル1400の各行の先頭には、撮影画像の方向が示され、各列の先頭には、FPDの回転方向が示されている。そして、行と列の交差するセルに、補正後の撮影画像の方向が記載されている。例えばセル1401は、撮影画像の方向がL¥Fで、かつFPDの回転方向が0度の場合に、補正後の撮影画像の方向がL¥Fであることを示している。
すなわち、方向決定部203は、撮影画像の方向の決定テーブル1400を参照し、FPDの回転方向と、S1300において決定された撮影画像の方向とにより定まるセルに示される撮影画像の方向を補正後の撮影画像の方向として特定する。そして、方向決定部203は、S1300において特定された撮影画像の方向を、撮影画像の方向の決定テーブル1400により特定した撮影画像の方向に補正する。
次に、S1304において、方向決定部203は、S1303において得られた補正後の撮影画像の方向と、撮影プロトコルに指定されている患者方向の値の組み合わせから、撮影画像の回転反転方向を決定する。このとき、方向決定部203は、回転反転方向の決定テーブルを参照する。図15は、回転反転方向の決定テーブル1500のデータ構成の一例を示す図である。回転反転方向の決定テーブル1500の各行の先頭にはプロトコル情報に示される患者方向が示され、各列の先頭には補正後の撮影画像の方向が示されている。そして、行と列の交差するセルに、撮影画像の回転反転方向が記載されている。例えばセル1501は、補正後の撮影画像の方向がL¥Fで、かつ患者方向がR¥Fの場合に、撮影画像の回転反転方向が左右反転であることを示している。以上回転反転方向決定処理が終了する。
なお、第3の実施形態に係る放射線検査装置100のこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態に係る放射線検査装置100の構成及び処理と同様である。以上のように、本実施形態に係る放射線検査装置100は、撮影時のFPDの回転の方向を用いて、患者方向に合わせて、撮影画像を自動で正しく回転反転させることができる。
以上、上述した各実施形態によれば、処理対象の撮影画像に対し、適切に回転又は反転の少なくとも一方の処理を施すことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 放射線検査装置
101 CPU
105 表示部
106 入力部
101 CPU
105 表示部
106 入力部
Claims (11)
- 放射線撮影の対象となる患者の患者方向と、前記患者方向に関連する放射線撮影の視野位置と、放射線撮影の対象となる部位と、放射線撮影時の患者の体位と、を受け付ける受付手段と、
前記患者方向と、前記視野位置と、前記部位と、前記体位と、に基づいて、前記放射線撮影により得られる撮影画像の回転反転方向を決定する決定手段と
を有することを特徴とする放射線検査システム。 - 前記回転反転方向を含む、前記放射線撮影のプロトコル情報を作成する作成手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の放射線検査システム。
- 前記作成手段により作成された前記プロトコル情報を記憶手段に記録する記録手段をさらに有し、
前記決定手段は、さらに、前記記憶手段に記憶されている前記プロトコル情報の前記回転反転方向に基づいて、前記撮影画像の前記回転反転方向を決定することを特徴とする請求項2に記載の放射線検査システム。 - 前記放射線撮影により得られた撮影画像に対し、前記回転反転方向に基づいて、回転反転処理を施す回転反転処理手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項に記載の放射線検査システム。
- 前記受付手段は、前記放射線撮影に用いられる撮影台を識別する撮影台識別情報をさらに受け付け、
前記撮影台識別情報と、前記撮影台に対する放射線の平面検出器の装填方向と、を対応付けた装填方向情報に基づいて、前記放射線撮影に用いられる平面検出器の前記装填方向を特定する装填方向特定手段をさらに有し、
前記決定手段は、さらに前記装填方向特定手段により特定された前記装填方向に基づいて、前記撮影画像の回転反転方向を特定することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項に記載の放射線検査システム。 - 前記放射線撮影の際に得られた、放射線の平面検出器の向き情報を受信する受信手段をさらに有し、
前記決定手段は、さらに前記向き情報に基づいて、前記撮影画像の前記回転反転方向を決定することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項に記載の放射線検査システム。 - 前記部位は、頭部、胸部、胸腹部、上肢、下肢、全身骨の何れかであり、
前記体位は、立位、座位、臥位の何れかであることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項に記載の放射線検査システム。 - 放射線撮影の対象となる患者の患者方向と、前記患者方向に関連する放射線撮影の視野位置と、放射線撮影の対象となる部位と、放射線撮影時の患者の体位と、を受け付ける受付手段と、
前記患者方向と、前記視野位置と、前記部位と、前記体位と、に基づいて、前記放射線撮影により得られる撮影画像の回転反転方向を決定する決定手段と
を有することを特徴とする放射線検査装置。 - 放射線検査システムが実行する情報処理方法であって、
放射線撮影の対象となる患者の患者方向と、前記患者方向に関連する放射線撮影の視野位置と、放射線撮影の対象となる部位と、放射線撮影時の患者の体位と、を受け付ける受付ステップと、
前記患者方向と、前記視野位置と、前記部位と、前記体位と、に基づいて、前記放射線撮影により得られる撮影画像の回転反転方向を決定する決定ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 放射線検査装置が実行する情報処理方法であって、
放射線撮影の対象となる患者の患者方向と、前記患者方向に関連する放射線撮影の視野位置と、放射線撮影の対象となる部位と、放射線撮影時の患者の体位と、を受け付ける受付ステップと、
前記患者方向と、前記視野位置と、前記部位と、前記体位と、に基づいて、前記放射線撮影により得られる撮影画像の回転反転方向を決定する決定ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、
放射線撮影の対象となる患者の患者方向と、前記患者方向に関連する放射線撮影の視野位置と、放射線撮影の対象となる部位と、放射線撮影時の患者の体位と、を受け付ける受付手段と、
前記患者方向と、前記視野位置と、前記部位と、前記体位と、に基づいて、前記放射線撮影により得られる撮影画像の回転反転方向を決定する決定手段と
して機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015178694A JP2017051487A (ja) | 2015-09-10 | 2015-09-10 | 放射線検査システム、情報処理方法及びプログラム |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021010645A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 医用情報処理装置及びx線ct装置 |
JP2022022249A (ja) * | 2017-12-28 | 2022-02-03 | コニカミノルタ株式会社 | 放射線画像表示装置および画像表示方法 |
-
2015
- 2015-09-10 JP JP2015178694A patent/JP2017051487A/ja active Pending
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