JP7140992B2 - ゲームプログラム、ゲーム装置、ゲームシステム - Google Patents
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Description
本開示の目的は、ゲーム媒体の育成に関するゲームの興趣性を向上させることが可能なゲームプログラム、ゲーム装置、及びゲームシステムを提供することにある。
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、として機能させるゲームプログラムである。
前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける抽選処理を実行する抽選手段として更に機能させ、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体には、前記第2ゲーム媒体が含まれており、
前記優遇手段は、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇として、前記抽選手段により実行される前記抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
前記抽選手段により前記ユーザに関連付けられるゲーム媒体を当選ゲーム媒体とするとき、
前記抽選手段は、
前記抽選処理として、
複数の前記パラメータの中から、前記当選ゲーム媒体が有する所定パラメータを抽選により特定する第1抽選処理と、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体のうち、前記第1抽選処理で特定された前記所定パラメータを有するグループに属する複数の前記抽選対象ゲーム媒体の中から抽選により前記当選ゲーム媒体を決定する第2抽選処理と、を実行するものであり、
前記優遇手段は、
前記第2抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体の中から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしているか否かに関わらず、前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける通常抽選と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たすことに基づいて、前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける特別抽選と、を実行するものであり、
前記優遇手段は、
前記抽選手段が前記特別抽選に対応する抽選処理を実行する際に、複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしているか否かに関わらず、前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける通常抽選を実行するものであり、
前記優遇手段は、
前記抽選手段が前記通常抽選に対応する抽選処理を実行する際に、複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
前記抽選手段により実行される前記抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を複数の優遇内容のうちのいずれかで優遇可能なものであって、
前記コンピュータを、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たした際に、複数の前記優遇内容のうちのいずれかを前記ユーザに選択させる選択画面を表示する表示制御手段として更に機能させることができる
第1の側面において、前記コンピュータを、
前記ユーザの操作に基づいて前記第1ゲーム媒体の情報を含むゲーム媒体確認画面を表示する表示制御手段として更に機能させ、
前記表示制御手段は、
前記所定条件を満たすことにより前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇が受けられる旨を前記ゲーム媒体確認画面に表示することができる。
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たした際に、前記第2ゲーム媒体の入手条件が優遇される旨を表示する優遇報知画面を他の画面に先駆けて表示する表示制御手段として更に機能させ、
前記表示制御手段は、
前記優遇報知画面に、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇を受けることが可能な別の画面に遷移可能な遷移部を更に表示することができる。
前記ユーザのゲーム行動に基づいて、ゲーム内において優遇を受けることが可能な優遇権を前記ユーザに付与する優遇権付与手段として更に機能させ、
前記優遇手段は、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしていると判定された場合に、前記ユーザにより前記優遇権が行使されることを更に条件として、前記第2ゲーム媒体の入手条件を優遇することができる。
前記ユーザのゲーム行動に基づいて、ゲーム内において優遇を受けることが可能な優遇権を前記ユーザに付与する優遇権付与手段として更に機能させ、
前記優遇手段は、
前記ユーザにより前記優遇権が行使されることに基づいて、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを強化することができる。
前記優遇権は、前記ユーザに複数関連付けることが可能なものであって、
前記優遇手段は、前記ユーザにより行使された前記優遇権の数に応じて、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを変化させることができる。
前記優遇手段は、
前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いの強化を時間的又は回数的な制限を伴って行うものであり、
前記ユーザにより前記優遇権が行使される度に、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを強化するとともに、前記時間的又は回数的な制限を緩和することができる。
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定部と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇部と、を備えるゲーム装置である。
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定部と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇部と、を備えるゲームシステムである。
本開示のゲームシステム1の第1実施形態について図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示されるゲームシステム1では、サーバ装置2及び複数のゲーム装置5が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されており、ゲーム装置5においてゲームが実行される。
仮想通貨は、有償の仮想通貨であってもよいし、無償の仮想通貨であってもよい。有償の仮想通貨は、課金により取得される仮想通貨である。無償の仮想通貨は、課金によらずに取得される仮想通貨である。無償の仮想通貨は、例えばゲームのログイン時にユーザに付与される特典(いわゆるログインボーナス)、あるいはクエスト等のゲームイベントのクリアによりユーザに付与される特典等、ゲームの進行に応じて取得可能であってもよい。
プレイヤキャラクタの強化とは、プレイヤキャラクタの状態を有利に変化させることをいう。本実施形態では、プレイヤキャラクタの強化として、プレイヤキャラクタのレベルを上昇させる場合を例に挙げて説明する。本実施形態のゲームでは、プレイヤキャラクタのレベルは「レベル1」から開始されて、上限値まで上昇させることが可能である。上限値の初期値は例えば「レベル50」に設定されている。強化に必要な消費媒体は、典型的には所定のアイテムである。以下では、この強化に必要な消費媒体を「素材アイテム」と称する。
ゲームシステム1はサーバ装置2及び複数のゲーム装置5により構成される。サーバ装置2は、ゲームプログラム及びゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5のゲームデータの管理、より詳細にはアカウント毎のゲームデータの管理を行う。
以下、図1を参照して、サーバ装置2及びゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5のそれぞれは互いに同一の構成を有している。
図1に示されるように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22、及び制御部23を有している。ネットワークインターフェース21及び記憶部22はバス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びSSD(Solid State Drive)等で構成されている。記憶部22には、本実施形態のゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB(Data Base)221及び抽選リストDB222等の各種データが記憶されている。
この通常抽選リスト222aを用いて第1抽選処理及び第2抽選処理が行われた場合、実際のキャラクタの抽選確率はレアリティの抽選確率とキャラクタの抽選確率とを乗算した値となる。例えばキャラクタ1の実際の抽選確率は、レアリティの抽選確率である「10[%]」と、キャラクタの抽選確率である「20[%]」とを乗算することにより得られる「2[%]」である。
情報処理手段231は各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザの操作に応じたガチャの抽選要求、アカウント情報、ゲームデータ等が挙げられる。情報処理手段231が送信する主なデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報、ガチャで得られたゲーム媒体に関する情報等があげられる。
―照合手段232―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いてユーザアカウントの認証を行う。
抽選手段233は、ユーザの抽選要求であるガチャの実施要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選によりユーザに関連付ける抽選処理を実行する。具体的には、ユーザがゲーム装置5に対してガチャの実施操作を行うと、ゲーム装置5からサーバ装置2にガチャの実施要求が送信される。抽選手段233は、このガチャの実施要求に応じて、抽選リストの中からゲーム媒体毎の当選確率に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により選択する。抽選手段233は、選択したゲーム媒体に関する情報と、抽選要求の送信元となる操作を行ったユーザの識別情報とを関連付ける。これにより、ユーザには、自身でガチャを引くことにより当選したゲーム媒体が付与される。
変化手段234は、ゲーム装置5から送信されるユーザの操作情報に基づいて、ユーザに関連付けられた消費媒体を消費して、ユーザにより選択されたゲーム媒体の変化、具体的には強化や限界突破等を実行する。
優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した旨がゲーム装置5から通知された場合に、そのプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件を優遇する。
また、優遇手段235は、優遇終了条件が満たされるまでの期間だけ特別ガチャを出現させる。本実施形態では、優遇終了条件が、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した時点から所定時間が経過すること、及び予め定められた所定回数だけ特別ガチャが実施されることのいずれかが満たされるという条件に設定されている。優遇終了条件が満たされた場合、ユーザは特別ガチャの実施を要求することができなくなる。
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62、及びタッチパッド63が外部接続又は内蔵されている。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55、及び制御部56を有している。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、及び記憶部55はバス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に基づいて動画形式でゲーム画像を描画する。ゲーム画像には、キャラクタ及び仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトが含まれる。グラフィック処理部52は、例えば液晶型のディスプレイ61に接続されており、動画形式で描画されたゲーム画像をゲーム画面としてディスプレイ61上に表示する。
操作部54は、タッチパッド63に接続されており、操作及び入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。ユーザはタッチパッド63をタッチ操作することでゲーム装置5に操作信号を入力することができる。
制御部56は、CPUや半導体メモリを有するマイクロコンピュータで構成されており、ゲーム装置5の動作を制御する。制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、抽選受付手段563、特定手段564、判定手段565、音声制御手段566、及び表示制御手段567として機能する。これらの手段561~567はそれぞれ、通信部、ゲーム実行部、抽選受付部、特定部、判定部、音声制御部、及び表示制御部に相当する。
通信手段561はネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2と通信を行う。
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に基づいて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成するとともに、その情報をサーバ装置2に送信する。例えば通信手段561はアカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、及びガチャ実施要求等をサーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送信される新たなゲームデータ、及び抽選処理により選択されたゲーム媒体に関する情報等をサーバ装置2から受信する。
ゲーム実行手段562は、ユーザによるタッチパッド63の操作に基づいて、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクト及びテクスチャ等のデータを、記憶部55から読み込む、又はサーバ装置2から受信する。ゲーム実行手段562は、仮想ゲーム空間オブジェクト及びテクスチャ等のデータを用いてゲームプログラムを実行しつつ、2次元又は3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52により処理されることで、その処理後のゲーム画像がディスプレイ61に逐次表示される。
―抽選受付手段563―
抽選受付手段563は、ユーザがタッチパッド63等を操作してガチャの実施を要求した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。例えば、抽選受付手段563は、ユーザがプレイヤキャラクタの通常ガチャの実施を要求した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。また、抽選受付手段563は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した時点から、優遇終了条件が満たされるまでの期間、特別ガチャの実施の要求を受け付ける。抽選受付手段563は、その期間にユーザが特別ガチャの実施を要求した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。
特定手段564は、ユーザに関連付けられたゲーム媒体の育成状況を特定する。具体的には、特定手段564は、ユーザに関連付けられたプレイヤキャラクタのレベルを特定する。
判定手段565は、ユーザに関連付けられたゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、判定手段565は、特定手段564により特定されたプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達したか否か、換言すればプレイヤキャラクタの限界突破が可能であるか否かを判定する。本実施形態では、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達すること、又はプレイヤキャラクタの限界突破が可能であることが、所定条件に相当する。判定手段565は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達したと判定した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。これにより、サーバ装置2の優遇手段235が特別ガチャを出現させることにより、ユーザが特別ガチャの実施を要求できるようになる。
音声制御手段566は、ゲームの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作等に基づいてスピーカ62の音声出力を制御する。
―表示制御手段567―
表示制御手段567は、ゲームの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作等に基づいてディスプレイ61の表示出力を制御する。例えば、表示制御手段567は、キャラクタの確認画面やガチャの実施画面等をディスプレイ61に表示する。
表示制御手段567は、図4に示されるプレイヤキャラクタの確認画面70をディスプレイ61に表示する。本実施形態では、このキャラクタ確認画面70が、第1ゲーム媒体の情報を含むゲーム媒体確認画面に相当する。キャラクタ確認画面70には、キャラクタ表示領域700、素材数表示領域701、一覧表示領域702、強化選択ボタン703、及び限界突破選択ボタン704が設けられている。
素材数表示領域701には、プレイヤキャラクタを現在のレベルから、一覧表示領域702で選択されたレベルまで上げるために必要な素材アイテムの数の合計値と、ユーザが現在所持している素材アイテムの数とが素材アイテム毎に表示される。
強化レベル一覧領域7020には、強化レベル一覧のうち、ユーザに関連付けられた素材アイテムを消費することでプレイヤキャラクタのレベルを上昇させることが可能な強化可能レベルと、ユーザに関連付けられた素材アイテムを全て消費したとしてもプレイヤキャラクタのレベルを上昇させることが不可能な強化不可能レベルとが表示される。図4では、強化可能レベルが「レベル48」であり、強化不可能レベルが「レベル49,50」である場合について例示している。強化レベル一覧領域7020では、強化不可能レベルであるレベル49及びレベル50のそれぞれの表示領域7020b,7020cがグレーアウトでそれぞれ表示されることで、それらのレベルを選択不可能にするとともに、それらのレベルに強化が不可能なことをユーザに認知させるようにしている。
表示制御手段567は、一覧表示領域702における上限レベルの表示領域に、すなわち「レベル50」の表示領域7020cに、優遇通知領域706を重ねて表示する。優遇通知領域706は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、そのプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手確率が高く設定された特別ガチャの実施を要求することが可能な旨をユーザに通知するための領域である。なお、本実施形態では、優遇通知領域706に記載の「ピックアップガチャ」が特別ガチャに相当する。また、この優遇通知領域706が、所定条件を満たすことにより第2ゲーム媒体の入手条件の優遇が受けられる旨を表示する領域に相当する。
強化選択ボタン703は、強化レベル一覧領域7020で選択されたレベルまでプレイヤキャラクタのレベルを上昇させる際に操作される部分である。すなわち、ユーザは、強化レベル一覧領域7020に表示される複数の強化可能レベルのうちのいずれかを選択した後、強化選択ボタン703を操作すれば、選択されたレベルまでプレイヤキャラクタのレベルを上昇させることができる。
戻るボタン711は、優遇報知画面71からキャラクタ確認画面70に戻る際に操作される部分である。
なお、表示制御手段567は、優遇報知画面71の遷移ボタン710が操作された場合に限らず、複数のガチャが表示されるガチャ選択画面において、特別ガチャを選択するボタンが操作された場合にも同様に特別ガチャ実施画面72をディスプレイ61に表示する。ガチャ選択画面には、例えば通常ガチャを選択するボタンや、特別ガチャを選択するボタン等、各種ガチャを選択する複数のボタンが配列されている。ユーザは、ガチャ選択画面において特別ガチャを選択することで、任意のタイミングで特別ガチャの実施を要求することができる。
優遇対象表示領域720には、特別ガチャにおいて抽選確率が優遇されているピックアップキャラクタ、すなわちレベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタが表示される。よって、ユーザは、優遇対象表示領域720に表示されるキャラクタを確認することで、特別ガチャで入手し易いキャラクタを容易に認知することができる。
第1ガチャボタン723は、無償石を消費して特別ガチャの実施を1回要求するためのボタンである。ユーザが第1ガチャボタン723を操作すると、ユーザに関連付けられた無償石が1個消費されて、特別ガチャが一回実施される。
次に、図7を参照して、サーバ装置2の制御部23及びゲーム装置5の制御部56により実行される処理の手順について具体的に説明する。
図7に示されるように、ゲーム装置5の制御部56では、特定手段564がプレイヤキャラクタのレベルを特定した後(ステップS10)、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達しているか否かを判定手段565が判定する(ステップS11)。判定手段565は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達したと判定した場合には(ステップS11:YES)、その旨をサーバ装置2に送信する(ステップS12)。
ユーザに関連付けられたプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した場合、そのプレイヤキャラクタはユーザにとって思い入れのあるキャラであるということができる。したがって、上記実施形態のように、そのプレイヤキャラクタと特定の関係を有する、具体的にはそのプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする関係を有する素材キャラクタの入手条件を優遇すれば、ユーザは素材キャラクタを入手し易くなるため、その素材キャラクタを用いてプレイヤキャラクタを育成することができる。結果的に、ゲーム媒体の育成に関するゲーム興趣性を向上させることができる。
この構成によれば、素材キャラクタの入手条件が優遇されていることをユーザが認識し易くなる。
ゲーム装置5の表示制御手段567は、図5に示される優遇報知画面71に、特別ガチャに遷移可能な遷移ボタン710を表示させる。
<第1変形例>
次に、実施形態のゲームシステム1の第1変形例について説明する。
具体的には、サーバ装置2の優遇手段235は、ゲーム装置5からの要求に基づいて特別ガチャを実施する際に、ゲーム装置5から送信されるチケットの消費枚数の情報に基づいて、図3に示される特別抽選リスト222bにおいてピックアップキャラの当選確率を変化させる。例えば、優遇手段235は、チケットの消費枚数が増加するほど、ピックアップキャラの当選確率を上昇させるとともに、それ以外のキャラクタの当選確率を減少させる。一例として、優遇手段235は、チケットの消費枚数が一枚増える度に、Sランクに属するピックアップキャラクタの当選確率を「5[%]」ずつ段階的に増加させるとともに、Sランクに属するそれ以外のキャラクタの当選確率を「1[%]」ずつ段階的に減少させる。したがって、チケットが一枚消費された場合には、抽選手段233は、図8に示されるような特別抽選リスト222bを用いて特別ガチャを実行することとなる。
チケット選択ボタン730は、特別ガチャを実施する際に消費するチケットの枚数を増減させるためのボタンである。ゲーム装置5の通信手段561は、特別ガチャの実施をサーバ装置2に要求する際に、チケット選択ボタン730で選択されたチケットの消費枚数の情報をサーバ装置2に送信する。
次に、実施形態のゲームシステム1の第2変形例について説明する。
本変形例のサーバ装置2の優遇手段235は、ユーザによりチケットが行使される度に、特別ガチャにおいて、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの入手条件の優遇度合いを強化するとともに、特別ガチャに対して設定されている時間的な又は回数的な制限を更に緩和する。
なお、本変形例のようにゲーム内にチケットが存在する場合、優遇手段235は、特別ガチャの実施を要求するための条件として、無償石又は有償石を消費するという条件に代えて、チケットを消費するという条件を用いてもよい。また、優遇手段235は、特別ガチャの実施を要求するための条件として、無償石又は有償石を消費するという条件に加え、チケットを消費するという条件を用いてもよい。
次に、本開示のゲームシステム1の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のゲームシステム1との相違点を中心に説明する。
<ゲームの説明>
本実施形態のゲームでは、通常ガチャとして、例えば期間限定で選定されたプレイヤキャラクタの当選確率が優遇されたピックアップガチャを行うことができる。また、本実施形態のゲームでは、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に特別ガチャが出現しない点で、第1実施形態のゲームと異なる。但し、本実施形態のゲームでは、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、ピックアップガチャにおいて、そのプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件が優遇される。
図1に示されるサーバ装置2の記憶部22の抽選リストDB222には、ピックアップガチャに対応した抽選リスト222cが記憶されている。図11は、ピックアップガチャの抽選リスト222cの一例を示したものである。図11に示されるように、この抽選リスト222cにおけるSランクの抽選対象キャラクタには、通常キャラクタ1~5の他に、ピックアップキャラクタ1,2が存在する。ピックアップキャラクタ1,2は、例えば複数のSランクのキャラクタの中から所定の周期で選択されるキャラクタである。
優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した旨がゲーム装置5から通知された場合、図11に示されるピックアップガチャの抽選リスト222cにおいて、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件を優遇する。
―表示制御手段567―
表示制御手段567は、ユーザがピックアップガチャの実施を要求するための画面として、図14に示されるガチャ実施画面74をディスプレイ61に表示する。ガチャ実施画面74は、ピックアップガチャの実施を要求するための画面である。ガチャ実施画面74には、優遇対象表示領域740、確率確認ボタン741、説明表示領域742、第1ガチャボタン743、第2ガチャボタン744、及び第3ガチャボタン745が設けられている。これらは、図6に示される特別ガチャ実施画面72の優遇対象表示領域720、確率確認ボタン721、説明表示領域722、第1ガチャボタン723、第2ガチャボタン724、及び第3ガチャボタン725と同一又は類似であるため、それらの詳細な説明は割愛する。
表示制御手段567は、図15に示されるガチャ実施画面74に、チケット使用ボタン746を更に表示する。表示制御手段567は、チケット使用ボタン746が操作された場合、図16に示されるチケット選択画面75をディスプレイ61に表示する。
以上のように、本実施形態のサーバ装置2の優遇手段235は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した場合、通常ガチャであるピックアップガチャに対応する抽選処理が実行される際に、図12に示される抽選リスト222cを用いることで、複数の抽選対象キャラクタの中から、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタが抽選される条件を優遇する。この構成によれば、第1実施形態のゲームシステム1のように特別ガチャを行う必要がないため、構成を簡素化することが可能となる。
次に、本開示のゲームシステム1の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態及び第2実施形態のゲームシステム1との相違点を中心に説明する。
<ゲーム装置5の構成>
―表示制御手段567―
本実施形態のゲーム装置5の表示制御手段567は、図5に示される優遇報知画面71に代えて、図17に示される選択画面76を表示する。図17に示されるように、選択画面76には、第1優遇選択ボタン761、第2優遇選択ボタン762、及び第3優遇選択ボタン763が設けられている。
第2優遇選択ボタン762は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達することにより得られる優遇内容として、通常よりも少ない無償石又は有償石の消費でピックアップガチャの実施を要求することができるという優遇を得るためのボタンである。
なお、ユーザは各優遇選択ボタン761~763のうちのいずれか一つのみを選択可能である。
以上のように、本実施形態のゲーム装置5の表示制御手段567は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、複数の優遇内容のうちのいずれかをユーザに選択させる選択画面76をディスプレイ61に表示する。この構成によれば、ユーザは複数の優遇内容の中から自身の好みにあった優遇条件を選択することができるため、利便性を向上させることができる。
上記実施形態において説明した各種制御手段及び処理手順は一例であり、本発明、その適用物、又はその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段及び処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
上記のゲームは、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、及びパズルゲーム等であってもよく、様々な種類のゲームに適用することができる。
上記の実施形態では、サーバ装置2及び複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段、すなわち抽選手段233、優遇手段235、特定手段564、判定手段565、表示制御手段567、及び優遇権付与手段568等が、サーバ装置2単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置2及びゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうちの組み合わせ可能な2つの装置(例えばサーバ装置2とゲーム装置5での分散処理等)に備えられていてもよい。また、サーバ装置2、ゲーム装置5、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかに関しても適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態で例示したゲーム装置5の特定手段564、判定手段565、表示制御手段567、及び優遇権付与手段568について、サーバ装置2の制御部23が、各種プログラムを実行することにより、これらの手段として機能してもよい。
5…ゲーム装置
23,56…制御部(コンピュータ)
233…抽選手段
235…優遇手段(優遇部)
564…特定手段(特定部)
565…判定手段(判定部)
567…表示制御手段
568…優遇権付与手段
Claims (9)
- コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たした際に、前記第2ゲーム媒体の入手条件が優遇される旨を表示する優遇報知画面を他の画面に先駆けて表示する表示制御手段と、として機能させ、
前記表示制御手段は、
前記優遇報知画面に、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇を受けることが可能な別の画面に遷移可能な遷移部を更に表示する
ゲームプログラム。 - コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、
前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける抽選処理を実行する抽選手段と、として機能させ、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体には、前記第2ゲーム媒体が含まれており、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体は、予め定められた複数のパラメータのうちのいずれかのパラメータが設定されることにより複数のグループにそれぞれグループ分けされており、
前記抽選手段により前記ユーザに関連付けられるゲーム媒体を当選ゲーム媒体とするとき、
前記抽選手段は、
前記抽選処理として、
複数の前記パラメータの中から、前記当選ゲーム媒体が有する所定パラメータを抽選により特定する第1抽選処理と、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体のうち、前記第1抽選処理で特定された前記所定パラメータを有するグループに属する複数の前記抽選対象ゲーム媒体の中から抽選により前記当選ゲーム媒体を決定する第2抽選処理と、を実行するものであり、
前記優遇手段は、
前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇として、前記抽選手段により実行される前記第2抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体の中から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇する
ゲームプログラム。 - コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、
前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける抽選処理を実行する抽選手段と、として機能させ、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体には、前記第2ゲーム媒体が含まれており、
前記優遇手段は、
前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇として、 前記抽選手段により実行される前記抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を複数の優遇内容のうちのいずれかで優遇可能なものであって、
前記コンピュータを、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たした際に、複数の前記優遇内容のうちのいずれかを前記ユーザに選択させる選択画面を表示する表示制御手段として更に機能させる
ゲームプログラム。 - コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、
前記ユーザのゲーム行動に基づいて、ゲーム内において優遇を受けることが可能な優遇権を前記ユーザに付与する優遇権付与手段と、として機能させ、
前記優遇手段は、
前記優遇権として、前記ユーザが使用する度に消費される優遇チケットを前記ユーザに付与し、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしていると判定された場合に、前記ユーザにより前記優遇チケットが使用されることを更に条件として、前記第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する
ゲームプログラム。 - コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、
前記ユーザのゲーム行動に基づいて、ゲーム内において優遇を受けることが可能な優遇権を前記ユーザに付与する優遇権付与手段と、として機能させ、
前記優遇手段は、
前記優遇権として、前記ユーザが使用する度に消費される優遇チケットを前記ユーザに付与し、
前記ユーザにより前記優遇チケットが使用されることに基づいて、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを強化する
ゲームプログラム。 - コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、
前記ユーザのゲーム行動に基づいて、ゲーム内において優遇を受けることが可能な優遇権を前記ユーザに付与する優遇権付与手段と、として機能させ、
前記優遇権は、前記ユーザに複数関連付けることが可能なものであって、
前記優遇手段は、
前記ユーザにより前記優遇権が行使されることに基づいて、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを強化するとともに、
前記ユーザにより行使された前記優遇権の数に応じて、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを変化させる
ゲームプログラム。 - 前記優遇手段は、
前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いの強化を時間的又は回数的な制限を伴って行うものであり、
前記ユーザにより前記優遇権が行使される度に、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを強化するとともに、前記時間的又は回数的な制限を緩和する
請求項6に記載のゲームプログラム。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載のゲームプログラムを記憶する記憶部と、
前記ゲームプログラムを実行する制御部と、を備える
ゲーム装置。 - 請求項1~7のいずれか一項に記載のゲームプログラムを記憶する記憶部と、
前記ゲームプログラムを実行する制御部と、を備える
ゲームシステム。
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